JP6448323B2 - 小量排出と大量排出との選択が可能な容器蓋 - Google Patents

小量排出と大量排出との選択が可能な容器蓋 Download PDF

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Description

本発明は、それに限定されるものではないが特に液体調味料を収容した容器に適する、内容物の小量排出と大量排出との選択が可能な容器蓋に関する。
下記特許文献1乃至3には、液体調味料の如き内容物を収容した容器に適した容器蓋として、容器の口頸部に装着される蓋本体と、蓋本体の上面を覆う閉位置と蓋本体の上面を露呈せしめる開位置との間を旋回自在に蓋本体に接続された中間蓋と、中間蓋の上面を覆う閉位置と中間蓋の上面を露呈せしめる開位置との間を旋回自在に中間蓋に接続された外蓋とを具備する容器蓋が開示されている。蓋本体には大量排出開口が形成され、中間蓋には小量排出開口が形成されており、閉位置に位置せしめられている中間蓋に対して外蓋を開位置に旋回せしめると、小量排出開口が開放されて内容物を小量排出することが可能になり、蓋本体に対して中間蓋を閉位置から開位置に旋回せしめると、大量排出開口が開放されて内容物を大量排出することが可能になる。
実願平1−132589(実開平3−72656)のマイクロフィルム 特許第4630315号公報 特許第5186285号公報
然るに、小量排出と大量排出とを選択することができる従来の容器蓋には、小量排出開口を通して内容物を小量排出した後に内容物の液だれが生じる、大量排出開口を通して内容物を大量に排出する際に内容物の排出が充分円滑に遂行されない、大量排出開口の密封も必ずしも充分ではない、という問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、小量排出と大量排出とが選択可能であることに加えて、小量排出開口を通して内容物を小量排出した後に内容物の液だれが生じることが防止され、大量排出開口を通して内容物を大量に排出する際には内容物の排出が適宜に案内され円滑に遂行される、そして大量排出が終了した後においては大量排出開口が充分確実に密封される、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋として、容器の口頸部に装着される蓋本体と、該蓋本体の上面を覆う閉位置と該蓋本体の上面を露呈せしめる開位置との間を旋回自在に第一のヒンジ手段を介して該蓋本体に接続された中間蓋と、該中間蓋の上面を覆う閉位置と該中間蓋の上面を露呈せしめる開位置との間を旋回自在に第二のヒンジ手段を介して該中間蓋に接続された外蓋とを具備する容器蓋において、該蓋本体は、該容器の該口頸部を覆う閉塞壁及び該閉塞壁の周縁から垂下する筒状側壁を含み、該閉塞壁にはその上面周縁部から上方に突出する排出案内筒が配設されていると共に、該排出案内筒よりも半径方向内側にて除去領域を規定する環状破断可能ラインが配設され、更に該除去領域の上面には引張手段が配設されており、該引張手段を引張って該環状破断可能ラインを破断せしめて該除去領域を該閉塞壁から除去することによって、該閉塞壁に大量排出開口が形成され、或いは該排出案内筒よりも半径方向内側に予め大量排出開口が形成されており、該中間蓋は、該中間蓋が該閉位置に位置せしめられると該蓋本体の上方に位置する上面壁、該上面壁の周縁から垂下する筒状側面壁を含み、該筒状側面壁が該第一のヒンジ手段を介して該蓋本体に旋回自在に接続されており、該上面壁には円形開口と該円形開口の周縁において上方に突出する突出筒が形成され、該円形開口及び該突出筒によって装着開口が規定され、該装着開口には量排出部材が装着され該上面壁には更に該装着開口よりも半径方向外側において下方に延出するシール筒が形成されており、該中間蓋が該閉位置に位置せしめられると該シール筒が該蓋本体の該排出案内筒の内周面に密接せしめられ、該小量排出部材は柔軟な材料から形成され、該小量排出部材は該装着開口を閉塞する遮蔽壁と該遮蔽壁の周縁から下方に垂下する垂下筒を備え、該垂下筒と共に該突出筒は比較的大径の筒状下部と、円環状中間部と、比較的小径の筒状上部とを有し、該小量排出部材は該装着開口の下方から挿入せしめられ該垂下筒の該中間部の上面が該突出筒の該中間部の下面に係合せしめられると共に、該垂下筒の該下部の外周面が該突出筒の該下部の内周面に弾性的に密接せしめられることにより該装着開口に装着され、容器内圧が上昇せしめられると該遮蔽壁に小量排出開口が生成され、該外蓋は、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を含み、該スカート壁が該第二のヒンジ手段を介して該中間蓋に旋回自在に接続されている、ことを特徴とする容器蓋が提供される。
好ましくは、小量排出部材の該遮蔽壁には少なくとも1個のスリットが配設されている。該小量排出部材の該遮蔽壁は凹状であり、容器内圧が上昇せしめられると突状に変形され該スリットが拡張されて該小量排出開口が生成されるのが好適である。該スリットは十字形状であるのが好ましい。好適には、該外蓋の該天面壁は、該外蓋が該閉位置に位置せしめられると該小量排出部材の該遮蔽壁の上面の少なくとも一部に密接せしめられる密封部を有する該外蓋の該天面壁は、該外蓋が該閉位置に位置せしめられると該中間蓋の該上面壁に密接せしめられて該装着開口を密封するシール片を有するのが好適である。該第一のヒンジ手段と該第二のヒンジ手段とは60乃至150度の角度間隔をおいて配置されているのがよい。好ましくは、該蓋本体の該筒状側壁の内周面には被係止突条が形成されており、該容器の該口頸部に該蓋本体を被嵌し該蓋本体を下方に強制して、該蓋本体の該被係止突条を該容器の該口頸部の外周面上部に形成されている係止突条に係止せしめることによって、該容器の該口頸部に該蓋本体が装着される。
外蓋を開位置に旋回して小量排出開口が形成される遮蔽壁を露呈し、次いで容器を倒立状態にし容器の胴部を圧縮して容器内圧を上昇せしめると、遮蔽壁に小量排出開口が形成され、内容物が小量排出される。容器の胴部の圧縮を解除して容器内圧を大気圧に戻すと遮蔽壁に形成された小量排出開口は閉じられ、かくして液だれが防止される。また、中間蓋を開位置に旋回して大量排出開口を通して内容物を大量排出する際には排出案内筒の案内作用によって内容物が充分円滑に排出される。大量排出が終了した後に、中間蓋を閉位置に戻すと、シール筒が排出案内筒の内周面に密接せしめられ、かくして大量排出開口が充分確実に密封される。
本発明に従って構成された容器蓋を、中間蓋及び外蓋を閉位置にせしめた状態で示す正面図。 図1の容器蓋を成形型から取り出した状態で示す平面図。 図1の容器蓋を成形型から取り出した状態で示す底面図。 図1において紙面に平行で且つ容器蓋の上下方向中心軸線を通る面に沿った断面図。 図1の線V−Vにおける断面図。 図1の容器蓋を小量排出可能状態で示す正面図。 図1の容器蓋を大量排出可能状態で示す側面図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳述する。
図1乃至図5を参照して説明すると、本発明に従って構成された全体を番号2で示す容器蓋は、蓋本体4、中間蓋6及び外蓋8から構成されている。かかる容器蓋2は、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出成型又は圧縮成形することができ、成形型から取り出した状態においては図2及び図3に図示する状態である。
主として図4及び図5を参照して説明を続けると、蓋本体4は閉塞壁10及びこの閉塞壁10の周縁から垂下する筒状側壁12を含んでいる。図示の実施形態における閉塞壁10は、実質上水平に延在する中央円形主部10a、この主部10aの外周縁から半径方向外側に向かって上方に傾斜して延在する逆円錐台形状の中間部10b、及び中間部10bの上端から半径方向外方向に実質上水平に延びる円環状外周部10cを有する。側壁12は閉塞壁10の外周縁から実質上鉛直に下方に垂下する円筒形状である。閉塞壁10の外周部10cの上面には半径方向外側に向かって上方に傾斜して突出する円環状係止突条14が形成されている。閉塞壁10の外周部10cと中間部10bとの境界域には上方に延出する略円筒形状の排出案内筒16が形成されており、排出案内筒16の上端には略半円形状の排出リップが形成されている。閉塞壁10の主部10a(従って、排出案内筒16よりも半径方向内側)には、除去領域18を規定する環状破断可能ライン20が配設されている。除去領域18は略楕円形状(図2及び図3を参照されたい)であり、破断可能ライン20は主部10aの下面に溝を形成することによって肉厚を局部的に低減することによって構成されている。除去領域18の上面には上方に延びる支柱とこの支柱の上端に接続されたリングとから構成された引張手段22が形成されている。更に、閉塞壁10の外周部10cの下面には、下方に延出する略円筒形状のシール片24が配設されている。側壁12の内周面下端部には環状係止突条26が形成されている。側壁12には、更に、容器の口頸部から蓋本体4を充分容易に除去することを可能にするそれ自体は周知のスリット28が形成されている。
中間蓋6は上面壁30及びこの上面壁30の周縁から垂下する筒状側面壁32を含んでいる。図示の実施形態における上面壁30は平面図において環形状であり、その下面外周縁部には実質上鉛直に下方に垂下する円筒形状のシール筒34が配設されている。上面壁30の上面外周縁部には半径方向外側に向かって上方に傾斜して突出する円環状係止突条36が形成されている。更に、上面壁30の中央部には装着開口38が形成されている。より詳細には、上面壁30の中央部には円形開口39が形成されており、この円形開口39の周縁から上方に突出する突出筒40が形成され、かかる円形開口39及び突出筒40によって装着開口38が規定されている。上記装着開口38は、図2乃至図4を参照することによって理解されるとおり、上面壁30の中心に対して図2乃至図4において幾分左方に偏心して配設されている。出筒40は比較的大径の筒状下部40aと、実質上水平に延びる円環状中間部40bと、比較的小径の筒状上部40cと、を有する。装着開口38にはシリコンの如き柔軟な材料から形成されている小量排出部材42が装着されている。小量排出部材42は装着開口38を閉塞する遮蔽壁44と遮蔽壁44の周縁から下方に垂下する垂下筒45から構成されている。遮蔽壁44は平面図において円形であり、その縦断面形状においては凹形状である。遮蔽壁44には少なくとも1個(図示の実施形態においては7個)の十字形状のスリット46が形成されている。垂下筒45は比較的大径の筒状下部45aと、実質上水平に延びる円環状中間部45bと、比較的小径の筒状上部45cと、を有する。小量排出部材42は装着開口38の下方から挿入せしめられ垂下筒45の中間部45bの上面が突出筒40の中間部40bの下面に係合せしめられると共に、垂下筒45の下部45aの外周面が突出筒40の下部40aの内周面に弾性的に密接せしめられることにより装着開口38に装着される。側面壁32の内周面下部には環状係止溝48が形成されている。側面壁32の下端部はそれ自体周知の形態でよいヒンジ手段50(このヒンジ手段50は第一のヒンジ手段を構成する)を介して上記蓋本体4の側壁12の上端部に接続されており、中間蓋6は図1、図4及び図5に図示する閉位置と図7に図示する開位置との間を旋回動せしめられる。側面壁32の下端部におけるヒンジ手段50に対して直径方向反対側には、中間蓋6を旋回せしめる際に指を掛けることができる弧状突出片51(図2、図3、図6及び図7を参照されたい)が配設されている。中間蓋6が閉位置にせしめられると、中間蓋6の上面壁30が蓋本体4を覆う。そして、中間蓋6の側面壁32の内周面に形成されている係止溝48が蓋本体4に形成されている係止突条14に係止せしめられる。更に、中間蓋6のシール筒34の外周面が蓋本体4の排出案内筒16の内周面に密接せしめられる。
外蓋8は天面壁52及びこの天面壁52の周縁から垂下する筒状スカート壁54を含んでいる。スカート壁54の下端部はそれ自体周知の形態でよいヒンジ手段56(このヒンジ手段56は第二のヒンジ手段を構成する)を介して上記中間蓋6の側面壁32の上端部に接続されており、外蓋8は図1、図4及び図5に図示する閉位置と図6に図示する開位置との間を旋回動自在である。図示の実施形態においては、天面壁52は円形状であり、その直径は中間蓋6の上面壁30の直径よりも幾分小さい。スカート壁54は全体として円筒形状であるが、ヒンジ手段56に近接する部位の下端部には、接続部57が付設されている。接続部57は実質上水平に延びる平坦部57aと平坦部57aの半径方向外側端から下方に実質上垂直に延びる垂下部57bとを有し、上記したヒンジ手段56はこの垂下部57bの外側面に接続されている。ヒンジ手段56の直径方向反対側における天面壁52の外周縁には、外蓋8を旋回動せしめる際に指を掛けることができる弧状突出片58(図2、図3、図6及び図7を参照されたい)が形成されている。スカート壁54の内周面下端部には、接続部57が付設されている部位を除き、円弧状係止溝60が形成されている。天面壁52には、外蓋8が閉位置に位置せしめられた際に小量排出部材42の遮蔽壁44の中央と対向する位置に、密封部62が形成されている。密封部62は平面図において円形であり、その縦断面図においては下方に弧状に突出している。天面壁52には更に、密封部62の半径方向外方において天面壁52の内面から下方に延出する略円筒形状シール片64が配設されている。
外蓋8が図1、図4及び図5に図示する閉位置に位置せしめられている時には、外蓋8のスカート壁54の下端部に接続部57が形成されていない領域において係止溝60が中間蓋6の係止突条36に係止せしめられ、これによって外蓋8が閉位置に維持される。一方、外蓋8のスカート壁54の下端部に接続部60が形成されている領域においては接続部57の平坦部57aの半径方向内側端部の内側面が中間蓋6の係止突条36の上端に当接せしめられる。更に、外蓋8が中間蓋6に対して閉位置に位置せしめられた状態においては、天面壁52に形成された密封部62が装着開口38に装着された小量排出部材42の遮蔽壁44の上面中央部、より詳細には遮蔽壁44上にスリット46が形成された領域を含む領域、に密接せしめられる。これにより、外蓋8と共に中間蓋6が閉位置に位置せしめられているときに容器内圧が上昇せしめられた場合であっても遮蔽壁44が突状に変形されスリット46が拡張されて小量排出開口が生成され内容物がこの小量排出開口から排出されることが防止される。外蓋8が中間蓋6に対して閉位置に位置せしめられた状態においては更に、天面壁52に形成されたシール片64の内周面が突出筒40の上部40cの外周面と密接せしめられる(所望ならば、シール片64の外周面を突出筒40の上部40cの内周面と密接せしめられるようにシール片64を位置せしめてもよい)。これにより、上記した小量排出開口からの内容物の排出がより確実に防止されることとなる。
蓋本体4に中間蓋6を旋回自在に接続しているヒンジ手段50と中間蓋6に外蓋8を旋回自在に接続しているヒンジ手段56とは60乃至150度の角度間隔をおいて配設されているのが好都合である。図示の実施形態においては、図2及び図3を参照することによって明確に理解される如く、蓋本体4に中間蓋6を旋回自在に接続しているヒンジ手段50と中間蓋6に外蓋8を旋回自在に接続しているヒンジ手段56とは90度の角度間隔をおいて配設されている。
図1、図4乃至図7には、本発明に従って構成された容器蓋2と共に、容器蓋2が適用される容器の口頸部66も図示されている。ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成することができる容器は全体として円筒形状の口頸部66を有し、かかる口頸部66の外周面上端部には環状被係止突条68が形成されている。口頸部66の外周面には、更に、被係止突条68の下方に位置するサポートリング70も形成されている。
例えば液体調味料である内容物を容器内に充填した後に口頸部66に容器蓋2を装着して口頸部66を密封する際には、中間蓋6と外蓋8とが共に閉位置に位置せしめられている容器蓋2を口頸部66に被嵌し、次いで口頸部66に対して容器蓋2を下方に強制する。かくして、図4及び図5に明確に図示する如く、蓋本体4のシール片24を容器の内周面に密接せしめるとともに、蓋本体4の側壁12の内周面に形成されている係止突条26が口頸部66の外周面に形成されている被係止突条68を弾性的に乗り越えてその下方に係止するようにせしめる。
容器内に収容されている内容物を消費する際には、最初に、閉位置に位置せしめられている外蓋8と共に中間蓋6を図1、図4及び図5に図示する閉位置から図7に図示する開位置に旋回動せしめ、蓋本体4の閉塞壁10を露呈せしめる。次いで、引張手段22に指を掛けて上方に引っ張って破断可能ライン20を破断せしめて、除去領域18を閉塞壁10から除去して閉塞壁10に比較的大きい大量排出開口を生成し、しかる後に外蓋8と共に中間蓋6を閉位置に戻す。
容器内に収容されている内容物を小量排出する場合には、外蓋8を図1、図4及び図5に図示する閉位置から図6に図示する開位置に旋回して小量排出開口が形成される遮蔽壁44を露呈せしめ、次いで容器を倒立状態にし容器の胴部を圧縮する。かくすると、容器内圧が上昇せしめられ、遮蔽壁44が図6に二点鎖線で示す如く上方に突状に変形されて十字状スリット46が図2及び図3に二点鎖線で示すように拡張され小量排出開口が形成され、かかる小量排出開口から内容物が小量排出される。所望量の内容物を排出した後には、容器の胴部の圧縮を解除して容器内圧を大気圧に戻すことで遮蔽壁44は元の凹状に戻りスリット46の拡張が解除されてスリット46が閉じられる。これにより、内容物の小量排出が停止すると共に液だれが防止される。外蓋8を閉位置に戻すと、外蓋8の密封部62が遮蔽壁44の上面に密接せしめられ、かくして小量排出開口が形成されるスリット46が充分確実に密封される。
容器に収容されている内容物を大量排出する場合には、閉位置に位置せしめられている外蓋8と共に中間蓋6を図1、図4及び図5に図示する閉位置から図7に図示する開位置に旋回して、蓋本体4の閉塞壁10を露呈せしめる。次いで、容器を傾動せしめると大量排出開口を通して内容物を大量排出することができる。生成された大量排出開口を通して内容物が大量排出される際には排出案内筒16の案内作用によって内容物は充分円滑に排出される。大量排出が終了した後には、外蓋8と共に中間蓋6を閉位置に旋回動せしめる。かくすると、中間蓋6のシール筒34の外周面が蓋本体4の排出案内筒16の内周面に密接せしめられ、これによって排出案内筒16を経由する大量排出開口が充分確実に密封される。
図示の実施形態においては、蓋本体4の閉塞壁10における排出案内筒16よりも半径方向内側に除去領域18を規定する破断可能ライン20を形成すると共に、除去領域18の上面に引張手段22を形成し、引張手段22を引っ張ることによって除去領域18を除去して大量排出開口を形成するように構成されているが、これに代えて蓋本体の4の閉塞壁10における排出案内筒16よりも半径方向内側に所要形状の大量排出開口を予め形成することもできる。また、図示の実施形態における小量排出部材42は容器内圧が上昇せしめられると拡張されて小量排出開口を生成するスリット46が形成されている形態であるが、所望ならば他の形態の小量排出部材、例えば特許第4043682号公報に開示されている弁板を備えた形態の小量排出部材を採用することもできる。
2:容器蓋
4:蓋本体
6:中間蓋
8:外蓋
10:蓋本体の閉塞壁
12:蓋本体の側壁
16:排出案内筒
18:除去領域
20:破断可能ライン
22:引張手段
30:中間蓋の上面壁
32:中間蓋の側面壁
34:シール筒
38:装着開口
42:小量排出部材
44:遮蔽壁
46:スリット
50:ヒンジ手段(第一のヒンジ手段)
52:外蓋の天面壁
54:外蓋のスカート壁
56:ヒンジ手段(第二のヒンジ手段)

Claims (8)

  1. 容器の口頸部に装着される蓋本体と、該蓋本体の上面を覆う閉位置と該蓋本体の上面を露呈せしめる開位置との間を旋回自在に第一のヒンジ手段を介して該蓋本体に接続された中間蓋と、該中間蓋の上面を覆う閉位置と該中間蓋の上面を露呈せしめる開位置との間を旋回自在に第二のヒンジ手段を介して該中間蓋に接続された外蓋とを具備する容器蓋において、
    該蓋本体は、該容器の該口頸部を覆う閉塞壁及び該閉塞壁の周縁から垂下する筒状側壁を含み、該閉塞壁にはその上面周縁部から上方に突出する排出案内筒が配設されていると共に、該排出案内筒よりも半径方向内側にて除去領域を規定する環状破断可能ラインが配設され、更に該除去領域の上面には引張手段が配設されており、該引張手段を引張って該環状破断可能ラインを破断せしめて該除去領域を該閉塞壁から除去することによって、該閉塞壁に大量排出開口が形成され、或いは該排出案内筒よりも半径方向内側に予め大量排出開口が形成されており、
    該中間蓋は、該中間蓋が該閉位置に位置せしめられると該蓋本体の上方に位置する上面壁、該上面壁の周縁から垂下する筒状側面壁を含み、該筒状側面壁が該第一のヒンジ手段を介して該蓋本体に旋回自在に接続されており、該上面壁には円形開口と該円形開口の周縁において上方に突出する突出筒が形成され、該円形開口及び該突出筒によって装着開口が規定され、該装着開口には量排出部材が装着され該上面壁には更に該装着開口よりも半径方向外側において下方に延出するシール筒が形成されており、該中間蓋が該閉位置に位置せしめられると該シール筒が該蓋本体の該排出案内筒の内周面に密接せしめられ、
    該小量排出部材は柔軟な材料から形成され、該小量排出部材は該装着開口を閉塞する遮蔽壁と該遮蔽壁の周縁から下方に垂下する垂下筒を備え、該垂下筒と共に該突出筒は比較的大径の筒状下部と、円環状中間部と、比較的小径の筒状上部とを有し、該小量排出部材は該装着開口の下方から挿入せしめられ該垂下筒の該中間部の上面が該突出筒の該中間部の下面に係合せしめられると共に、該垂下筒の該下部の外周面が該突出筒の該下部の内周面に弾性的に密接せしめられることにより該装着開口に装着され、容器内圧が上昇せしめられると該遮蔽壁に小量排出開口が生成され、
    該外蓋は、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を含み、該スカート壁が該第二のヒンジ手段を介して該中間蓋に旋回自在に接続されている、
    ことを特徴とする容器蓋。
  2. 小量排出部材の該遮蔽壁には少なくとも1個のスリットが配設されている、請求項1に記載の容器蓋。
  3. 該小量排出部材の該遮蔽壁は凹状であり、容器内圧が上昇せしめられると突状に変形され該スリットが拡張されて該小量排出開口が生成される、請求項2に記載の容器蓋。
  4. 該スリットは十字形状である、請求項2又は3に記載の容器蓋。
  5. 該外蓋の該天面壁は、該外蓋が該閉位置に位置せしめられると該小量排出部材の該遮蔽壁の上面の少なくとも一部に密接せしめられる密封部を有する、請求項1から4までのいずれかに記載の容器蓋。
  6. 該外蓋の該天面壁は、該外蓋が該閉位置に位置せしめられると該中間蓋の該上面壁に密接せしめられて該装着開口を密封するシール片を有する、請求項1から5までのいずれかに記載の容器蓋。
  7. 該第一のヒンジ手段と該第二のヒンジ手段とは60乃至150度の角度間隔をおいて配置されている、請求項1から6までのいずれかに記載の容器蓋。
  8. 該蓋本体の該筒状側壁の内周面には被係止突条が形成されており、該容器の該口頸部に該蓋本体を被嵌し該蓋本体を下方に強制して、該蓋本体の該被係止突条を該容器の該口頸部の外周面上部に形成されている係止突条に係止せしめることによって、該容器の該口頸部に該蓋本体が装着される、請求項1から7までのいずれかに記載の容器蓋。
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