JP7318521B2 - 推定装置、推定方法、推定プログラム - Google Patents

推定装置、推定方法、推定プログラム Download PDF

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Description

本開示は、車両の位置を含む状態量を、推定する推定技術に関する。
従来、外界へのビーム照射により観測したターゲットからのビーム反射を受けて光学画像を出力する光学センサが、車両には搭載されている。こうした光学センサから所定の照射レンジでのビーム照射により出力される光学画像に基づくことで、車両の状態量が推定される。
さて、特許文献1に開示される技術では、光学センサとしてのLIDARセンサによる走査結果に基づいて走行状況が決定され、照射レンジとなる走査範囲の方位が当該決定状況に依存するように制御されている。
特表2019―507326号公報
しかし、光学センサの出力する光学画像が状態量の推定に利用される場合、特許文献1の開示技術のように走査範囲の方位が変更されると、状態量の推定精度が変動してしまう。この推定精度の変動原理について、説明する。
図28に示すように、光学センサのビーム直交方向においてターゲットの測距に生じる誤差Emoは、前後方向Xの前後観測誤差(図示しない)と左右方向Yの左右観測誤差Eoyに座標変換可能である。これら前後観測誤差と左右観測誤差Eoyとは、走査範囲におけるビームステアリング角度に応じて、個別に変動する。このような現象は、ビーム平行方向においてターゲットの測距に生じる誤差についても、同様に発現する。
こうした知見から、走行状況に依存して走査範囲の方位が変更される場合、当該方位変更に伴って前後観測誤差と左右観測誤差Eoyとの分布が変化する。その結果、前後観測誤差及び左右観測誤差Eoyの影響した光学画像に基づく状態量推定では、前後方向Xと左右方向Yとにおいて方位変更に伴う推定誤差の変動が惹起されてしまう。
本開示の課題は、状態量の推定精度を高める推定装置を、提供することにある。本開示の別の課題は、状態量の推定精度を高める推定方法を、提供することにある。本開示のさらに別の課題は、状態量の推定精度を高める推定プログラムを、提供することにある。
以下、課題を解決するための本開示の技術的手段について、説明する。尚、特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本開示の第一態様は、
外界へのビーム照射により観測したターゲット(6)からのビーム反射を受けて光学画像(Is)を出力する光学センサ(30)を、搭載した車両(4)の位置を含む状態量(Z)を、推定する推定装置(1)であって、
前後方向(X)に沿う基準方位(Bs)から側方へ広がる照射レンジ(Θs)でのビーム照射に応じてターゲットまでの距離値がデータ化されて光学センサから出力される光学画像に基づいて、状態量を推定する状態量推定部(100)と、
状態量の推定に生じる推定誤差であって、光学画像に対する地図情報(Im)のマッチング処理による観測残差(Δox,Δoy)に対する推定誤差として、前後方向(X)における前後推定誤差(Eex)及び左右方向(Y)における左右推定誤差(Eey)を取得する推定誤差取得部(120)と、
光学センサによるターゲットの観測に生じる観測誤差であって、マッチング処理による観測残差に応じた観測誤差として、前後方向(X)における前後観測誤差(Eox)及び左右方向(Y)における左右観測誤差(Eoy)を、照射レンジにおける照射タイミング(t)毎のビームステアリング角度(θ)に対応付けて取得する観測誤差取得部(160)と、
前後推定誤差及び左右推定誤差のうち大きい側を大側推定誤差と定義し、前後観測誤差及び左右観測誤差のうち小さい側を小側観測誤差と定義すると、大側推定誤差と小側観測誤差とが同方向となるビームステアリング角度に集中する指向パターン(Psd)へ、照射レンジでの照射タイミング毎のビームステアリング角度に応じた照射密度の分布であるビームパターン(Ps)を調整するビーム調整部(180)とを、備える。
本開示の第二態様は、
外界へのビーム照射により観測したターゲット(6)からのビーム反射を受けて光学画像(Is)を出力する光学センサ(30)を、搭載した車両(4)の位置を含む状態量(Z)を、推定するためにプロセッサ(12)により実行される推定方法であって、
前後方向(X)に沿う基準方位(Bs)から側方へ広がる照射レンジ(Θs)でのビーム照射に応じてターゲットまでの距離値がデータ化されて光学センサから出力される光学画像に基づいて、状態量を推定する状態量推定プロセス(S10)と、
状態量の推定に生じる推定誤差であって、光学画像に対する地図情報(Im)のマッチング処理による観測残差(Δox,Δoy)に対する推定誤差として、前後方向(X)における前後推定誤差(Eex)及び左右方向(Y)における左右推定誤差(Eey)を取得する推定誤差取得プロセス(S20)と、
光学センサによるターゲットの観測に生じる観測誤差であって、マッチング処理による観測残差に応じた観測誤差として、前後方向(X)における前後観測誤差(Eox)及び左右方向(Y)における左右観測誤差(Eoy)を、照射レンジにおける照射タイミング(t)毎のビームステアリング角度(θ)に対応付けて取得する観測誤差取得プロセス(S40)と、
前後推定誤差及び左右推定誤差のうち大きい側を大側推定誤差と定義し、前後観測誤差及び左右観測誤差のうち小さい側を小側観測誤差と定義すると、大側推定誤差と小側観測誤差とが同方向となるビームステアリング角度に集中する指向パターン(Psd)へ、照射レンジでの照射タイミング毎のビームステアリング角度に応じた照射密度の分布であるビームパターン(Ps)を調整するビーム調整プロセス(S50)とを、含む。
本開示の第三態様は、
外界へのビーム照射により観測したターゲット(6)からのビーム反射を受けて光学画像(Is)を出力する光学センサ(30)を、搭載した車両(4)の位置を含む状態量(Z)を、推定するために記憶媒体(10)に格納され、プロセッサ(12)に実行させる命令を含む推定プログラムであって、
命令は、
前後方向(X)に沿う基準方位(Bs)から側方へ広がる照射レンジ(Θs)でのビーム照射に応じてターゲットまでの距離値がデータ化されて光学センサから出力される光学画像に基づいて、状態量を推定させる状態量推定プロセス(S10)と、
状態量の推定に生じる推定誤差であって、光学画像に対する地図情報(Im)のマッチング処理による観測残差(Δox,Δoy)に対する誤差として、前後方向(X)における前後推定誤差(Eex)及び左右方向(Y)における左右推定誤差(Eey)を取得させる推定誤差取得プロセス(S20)と、
光学センサによるターゲットの観測に生じる観測誤差であって、マッチング処理による観測残差に応じた観測誤差として、前後方向(X)における前後観測誤差(Eox)及び左右方向(Y)における左右観測誤差(Eoy)を、照射レンジにおける照射タイミング(t)毎のビームステアリング角度(θ)に対応付けて取得させる観測誤差取得プロセス(S40)と、
前後推定誤差及び左右推定誤差のうち大きい側を大側推定誤差と定義し、前後観測誤差及び左右観測誤差のうち小さい側を小側観測誤差と定義すると、大側推定誤差と小側観測誤差とが同方向となるビームステアリング角度に集中する指向パターン(Psd)へ、照射レンジでの照射タイミング毎のビームステアリング角度に応じた照射密度の分布であるビームパターン(Ps)を調整させるビーム調整プロセス(S50)とを、含む。
これら第一~第三態様のビームパターンは、前後方向に沿う基準方位から側方へ広がる光学センサの照射レンジにおいて、特定のビームステアリング角度に集中する指向パターンへと調整される。ここで特定のビームステアリング角度によると、状態量推定に生じる前後推定誤差及び左右推定誤差のうち大側推定誤差と、ターゲット観測に生じる前後観測誤差及び左右観測誤差のうち小側観測誤差とが、同方向となる。これによれば、大側推定誤差を低減可能なターゲットの観測確率が高いビームステアリング角度に対して、ビーム照射を集中させ得る。故に、指向パターンに従うビーム照射に応じて光学センサから出力の光学画像に基づいた状態量推定では、大側推定誤差を低減させて状態量の推定精度を高めることが可能となる。
一実施形態による推定装置と共に車両に搭載される光学センサを説明するための模式図である。 一実施形態による推定装置の全体構成を示すブロック図である。 一実施形態による推定装置の具体的構成を示すブロック図である。 図1~3の光学センサを説明するための模式図である。 図3の状態量推定ブロックを詳細に示すブロック図である。 図3の観測誤差取得ブロック及びビーム調整ブロックを詳細に示すブロック図である。 図6の最短距離特定サブブロックを説明するための模式図である。 図6の測距誤差取得サブブロックを説明するための模式図である。 図6の測距誤差取得サブブロックを説明するための模式図である。 図6の実測誤差取得サブブロックを説明するための模式図である。 図6の実測誤差取得サブブロックを説明するための模式図である。 図6の観測誤差平滑サブブロックを説明するための模式図である。 図6の観測誤差平滑サブブロックを説明するための模式図である。 図6のゲイン設定サブブロックを説明するための模式図である。 図6のゲイン設定サブブロック及びパターン更新サブブロックを説明するための模式図である。 図6のゲイン設定サブブロック及びパターン更新サブブロックを説明するための模式図である。 図6のゲイン制限サブブロックを説明するための模式図である。 図6のゲイン制限サブブロックを説明するための模式図である。 図6のパターン更新サブブロックを説明するための模式図である。 図6のパターン更新サブブロックを説明するための模式図である。 図6のパターン更新サブブロックを説明するための模式図である。 図6のパターン更新サブブロックを説明するための模式図である。 図6のパターン更新サブブロックを説明するための模式図である。 一実施形態による推定方法のフローを示すフローチャートである。 図24のS10を詳細に示すフローチャートである。 図24のS40を詳細に示すフローチャートである。 図24のS50を詳細に示すフローチャートである。 従来の課題を説明するための模式図である。
以下、一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,2に示すように、一実施形態による推定装置1は、地図ユニット2及びセンサユニット3と共に、車両4に搭載される。車両4は、推定装置1による運動推定結果に基づいて走行する、例えば高度運転支援車又は自動運転車等である。尚、水平面上の車両4における水平方向のうち、当該車両4の直進方向が、前後方向Xと定義される。また、水平面上の車両4における水平方向のうち、当該車両4の直進方向に対して直交する横方向が、左右方向Yと定義される。
図2,3に示すように地図ユニット2は、地図情報Imを非一時的に格納又は記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体及び光学媒体等のうち、少なくとも一種類の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)を主体に、構成される。地図ユニット2は、車両4の高度運転支援又は自動運転制御に利用される、ロケータのデータベースであってもよい。地図ユニット2は、車両4の運転をナビゲートする、ナビゲーション装置のデータベースであってもよい。地図ユニット2は、車両4の運転をナビゲートする、ナビゲーション装置のデータベースであってもよい。地図ユニット2は、これらのデータベース等のうち複数種類の組み合わせにより、構成されてもよい。
地図ユニット2は、例えば外部センタとの通信等により、最新の地図情報Imを取得して記憶する。地図情報Imは、車両4の走行環境を表す情報として、二次元又は三次元にデータ化されている。地図情報Imは、例えば道路自体の位置、形状及び路面状態等のうち、少なくとも一種類を表した道路情報を、少なくとも含んでいる。地図情報Imは、例えば道路に付属する標識及び区画線の位置並びに形状等のうち、少なくとも一種類を表した標示情報を、含んでいてもよい。地図情報Imは、例えば道路に面する建造物及び信号機の位置並びに形状等のうち、少なくとも一種類を表した構造物情報を、含んでいてもよい。
図1~3に示すようにセンサユニット3は、光学センサ30を少なくとも含んで構成される。光学センサ30は、例えば車両4の運動推定等に利用可能な、いわゆるLIDAR(Light Detection and Ranging / Laser Imaging Detection and Ranging)である。光学センサ30は、車両4の外界へのビーム照射により観測したターゲット6からのビーム反射を受けて、光学画像Isを出力する。本実施形態の光学センサ30は、車両4におけるフロント部分の中央に配置されることで、前方から左右両側方に跨って外界を走査する。
図3に示すように光学センサ30は、ビーム素子300、撮像素子301及び撮像回路302を、それぞれ有している。撮像回路302は、ビーム素子300及び撮像素子301を制御する。具体的に撮像回路302は、図1,4に破線矢印で示すように車両4の外界とへ向かうレーザビームを、ビーム素子300から実質一定強度のパルス光状に、断続照射させる。このとき、光学センサ30の走査範囲となる照射レンジΘsは、前後方向Xに沿う基準方位Bsから側方へと広がる範囲に、設定される。特に本実施形態の照射レンジΘsには、車両4の前方を向く基準方位Bsを中心として、ビームステアリング軸Asまわりの左右両側にそれぞれ同一又は相異の設定角度ずつをあけた、臨界端方位Bcまでの範囲が与えられている。尚、光学センサ30において照射レンジΘsの起点となるビームステアリング軸Asは、水平面上の車両4における鉛直方向、又は当該鉛直方向に対する傾斜方向に設定される。
撮像回路302は、照射レンジΘs内においてビームステアリング軸Asまわりのビーム照射方向を決めるビームステアリング角度θを、一定時間間隔の断続的な照射タイミングt毎に切り替える。このとき撮像回路302は、図4に示すように照射タイミングt毎のビームステアリング角度θを等間隔又は不等間隔に規定することで、照射レンジΘs内でのビームの照射密度を等密度又は不等密度に分布させる。そこで撮像回路302は、各照射タイミングtのビームステアリング角度θ間での間隔によって決まる、照射密度の分布パターンを光学センサ30のビームパターンPsとして制御する。尚、本実施形態の照射レンジΘsにおけるビームステアリング角度θは、零値(0)となる基準方位Bsよりも左側領域では負(マイナス)の値、基準方位Bsよりも右側領域では正(プラス)の値として、定義される。また、説明の理解を容易にするために図4は、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θのうち、一部のみを例示している。
図3に示す撮像回路302は、撮像素子301における縦横二次元配列の複数画素を、各照射タイミングtのビームステアリング角度θに対応した走査ライン(即ち、縦列)毎に、順次露光する。このように順次露光のローリングシャッタを採用する撮像回路302は、撮像素子301において露光された走査ラインの各画素により、外界からのビーム反射を感知する。撮像回路302は、走査ラインの各画素において照射タイミングtからビーム反射を感知するまでのビーム飛行時間の半値を、撮像素子301からターゲット6までの距離値へと変換する。撮像回路302は、変換した距離値を走査ライン毎の各画素に関連付けしてデータ化することで、いわゆる距離画像又は点群画像としての光学画像Isを生成する。
尚、撮像素子301において走査ライン毎の各画素により感知されるビーム反射強度に応じた輝度値が、それら各画素に関連付けして距離値と共にデータ化されることで、光学画像Isが生成されてもよい。また撮像素子301には、断続的なビーム照射の中断期間に感知する外光に応じて車両4の外界を撮像する機能が、備えられていてもよい。この場合、撮像素子301において走査ライン毎の各画素により感知される外光強度に応じた輝度値が、それら各画素に関連付けして距離値と共にデータ化されることで、光学画像Isが生成されてもよい。
図2に示すように推定装置1は、例えばLAN(Local Area Network)、ワイヤハーネス及び内部バス等のうち少なくとも一種類を介して、センサユニット3と接続されている。推定装置1は、車両4の高度運転支援又は自動運転制御を実行する、運転制御専用のECU(Electronic Control Unit)であってもよい。推定装置1は、車両4の高度運転支援又は自動運転制御に利用される、ロケータのECUであってもよい。推定装置1は、車両4の運転をナビゲートする、ナビゲーション装置のECUであってもよい。推定装置1は、光学センサ30の撮像回路302により兼用されてもよい。推定装置1は、これらのECU及び回路302等のうち、後述の機能を分担する複数種類の組み合わせにより、構成されてもよい。
推定装置1は、メモリ10及びプロセッサ12を少なくとも一つずつ含んだ、専用のコンピュータである。メモリ10は、コンピュータにより読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納又は記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体及び光学媒体等のうち、少なくとも一種類の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。プロセッサ12は、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)及びRISC(Reduced Instruction Set Computer)-CPU等のうち、少なくとも一種類をコアとして含む。
プロセッサ12は、メモリ10に格納された推定プログラムに含まれる複数の命令を、実行する。これにより推定装置1は、車両4の位置を含む状態量を推定するための機能ブロックを、図3に示すように複数構築する。このように推定装置1では、車両4の状態量を推定するためにメモリ10に格納された推定プログラムが複数の命令をプロセッサ12に実行させることで、複数の機能ブロックが構築される。複数の機能ブロックには、状態量推定ブロック100、推定誤差取得ブロック120、更新判定ブロック140、観測誤差取得ブロック160及びビーム調整ブロック180が含まれる。
状態量推定ブロック100は、照射レンジΘsでのビーム照射に応じて光学センサ30から出力される光学画像Isに基づいて、車両4の状態量Zを推定する。そのために状態量推定ブロック100は、図5に示すように相異なる機能のサブブロック101,102を、有している。
マッチングサブブロック101には、光学センサ30により生成された最新の光学画像Isが、入力される。マッチングサブブロック101には、地図ユニット2に記憶された最新の地図情報Imが、入力される。マッチングサブブロック101は、光学画像Isに対する地図情報Imのマッチング処理により、観測残差Δox,Δoyを取得する。
具体的にマッチングサブブロック101では、光学画像Isにおいてターゲット6を観測した画素に対応する反射点が、観測点と認識される。そこでマッチングサブブロック101は、光学画像Isにおけるターゲット6の観測点に関して、方向X,Yでの直交座標を算出する。マッチングサブブロック101では、地図情報Imにおいてターゲット6の観測点に対応した座標点が、マッチング点と定義される。特に本実施形態のマッチング点は、ターゲット6の観測点との距離が最短となる座標点を、意味する。マッチングサブブロック101は、地図情報Imにおけるマッチング点に関して、方向X,Yでの直交座標を算出する。マッチングサブブロック101は、各方向X,Yでの観測残差Δox,Δoyのベクトル値を、観測点の直交座標とマッチング点の直交座標との差分演算により算出する。このとき観測残差Δox,Δoyは、光学画像Isに対応した方向X,Y毎の残差画像ΔI(後述の図10,11を参照)として、メモリ10に保存されてもよい。
フィルタリングサブブロック102には、マッチングサブブロック101でのマッチングにより取得された最新の観測残差Δox,Δoyが、入力される。フィルタリングサブブロック102は、このマッチング結果としての観測残差Δox,Δoyに基づいたフィルタリング処理により、車両4の方向X,Yでの状態量Zの推定値を、位置x,yを含んで取得する。
具体的にフィルタリングサブブロック102は、観測残差Δox,Δoyを入力とする推定フィルタとして、例えば拡張カルマンフィルタ、パーティクルフィルタ、無香料カルマンフィルタ及びアンサンブルカルマンフィルタ等のうち、少なくとも一種類を用いる。フィルタリングサブブロック102は、推定フィルタに観測残差Δox,Δoyを通すことで、下記式1に従う状態量Zのベクトル値と共に、下記2に従う誤差共分散行列Mを算出する。ここで式1においてx,yは、それぞれ方向X,Yでの車両4の直交座標位置である。式1においてvx,vyは、それぞれ方向X,Yでの車両4の走行速度である。式2においてσx,σyは、それぞれ方向X,Yでの直交座標位置の誤差分散である。式2においてσvx,σvyは、それぞれ方向X,Yでの走行速度の誤差分散である。
Figure 0007318521000001
図3に示すように推定誤差取得ブロック120には、フィルタリングサブブロック102により取得された最新の誤差共分散行列Mが、入力される。推定誤差取得ブロック120は、状態量推定ブロック100での状態量推定に生じる誤差として、誤差共分散行列Mに基づく推定誤差Eex,Eeyを、誤差共分散解析により取得する。ここで推定誤差Eexは、車両4の前後方向Xにおける前後推定誤差として定義される一方、推定誤差Eeyは、車両4の左右方向Yにおける左右推定誤差として定義される。
具体的に推定誤差取得ブロック120は、誤差共分散行列Mの対角成分のうち前後方向Xでの位置誤差分散σx及び速度誤差σvxを用いた下記式3に従って、前後推定誤差Eexを算出する。推定誤差取得ブロック120は、誤差共分散行列Mの対角成分のうち左右方向Yでの位置誤差分散σy及び速度誤差σvyを用いた下記式4に従って、左右推定誤差Eeyを算出する。ここで式3,4においてα,βは、例えば実車試験結果又はシミュレーション結果等に基づく設計パラメータである。前後方向Xに関する式3の設計パラメータαと、左右方向Yに関する式4の設計パラメータαとは、同一であってもよし、相異していてもよい。また、前後方向Xに関する式3の設計パラメータβと、左右方向Yに関する式4の設計パラメータβとについても、同様である。
Figure 0007318521000002
図3に示すように更新判定ブロック140には、推定誤差取得ブロック120により取得された最新の推定誤差Eex,Eeyが、入力される。更新判定ブロック140は、光学センサ30の照射レンジΘsにおけるビームパターンPsを更新するか否かを、推定誤差Eex,Eeyに基づいて判定する。
具体的に更新判定ブロック140は、各方向X,Yの推定誤差Eex,Eeyを、それぞれ許容範囲と対比することで、監視する。その結果、双方の推定誤差Eex,Eeyが各々の許容範囲内に収まっている間は、光学センサ30にビームパターンPsを維持させる維持判定を、更新判定ブロック140が下す。この維持判定の場合、後続ブロック160,180へは処理が進まずに、状態量推定ブロック100へと処理が戻ることで、光学センサ30によりビームパターンPsが維持される。一方、推定誤差Eex,Eeyのうち少なくとも一方が各々の許容範囲から値の大きい側に外れた場合には、光学センサ30によりビームパターンPsを更新させる更新判定を、更新判定ブロック140が下す。この更新判定の場合、後続ブロック160,180へと処理が進むことで、後に詳述するビーム調整ブロック180から出力の指向パターンPsdに従ってビームパターンPsが光学センサ30により更新される。
ここで各推定誤差Eex,Eeyの許容範囲は、推定精度上の許容可能な値の上限を閾値として、当該閾値以下の数値範囲に設定されてもよいし、推定精度上の許容困難な値の下限を閾値として、当該閾値未満の数値範囲に設定されてもよい。前後方向Xに関する推定誤差Eexの許容範囲と、左右方向Yに関する推定誤差Eeyの許容範囲とは、同一であってもよし、相異していてもよい。
図3に示す観測誤差取得ブロック160は、光学センサ30によるターゲット6の観測に生じる誤差として、光学画像Isに基づく観測誤差Eox,Eoyを取得する。ここで観測誤差Eoxは、車両4の前後方向Xにおける前後観測誤差として定義される一方、観測誤差Eoyは、車両4の左右方向Yにおける左右観測誤差として定義される。これらの観測誤差Eox,Eoyを、いずれも理論と実測の二系統によって取得するために観測誤差取得ブロック160は、図6に示すように相異なる機能のサブブロック161,162,163,164,165,166を、有している。
最短距離特定サブブロック161には、光学センサ30により生成された最新の光学画像Isが、入力される。最短距離特定サブブロック161は、光学画像Isにおけるターゲット6までの最短距離観測点を、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応付けて特定する。
具体的には、図7(a)に示すように最短距離特定サブブロック161は、光学画像Isにおいて照射タイミングt毎のビームステアリング角度θと個別に対応する走査ライン(即ち、縦列)の各々から、ビーム反射点までの距離が最短(即ち、距離値が最小)の最短距離画素Isoを探索する。最短距離特定サブブロック161では、各走査ラインでの最短距離画素Isoに対応する反射点が、照射タイミングt毎にビームステアリング角度θと対応付けの最短距離観測点として認識される。図7(b),(c)に示すように、最短距離特定サブブロック161は、探索した走査ライン毎の最短距離画素Isoでの距離値を、最短距離観測点での最短距離値Isrのベクトル値として抽出する。最短距離特定サブブロック161は、探索した走査ライン毎の最短距離画素Isoを識別する画素番号を、最短距離インデックスIsiのベクトル値として抽出する。尚、説明の理解を容易にするために図7は、光学画像Isにおける一部の画素のみを例示している。
図6に示す測距誤差取得サブブロック162は、ターゲット6に対するビーム照射及びビーム反射に応じた測距に生じる誤差として、理論に基づく測距誤差Emo,Empを取得する。ここで図8に示すように測距誤差Emoは、照射タイミングt毎にビームステアリング角度θの変化するビームに対して直交した、ビーム直交方向Dmoにおける直交測距誤差として定義される。この直交測距誤差Emoは、ターゲット6におけるビーム反射点までの距離に依存し、特に当該距離が短いほど小さくなる。図9に示すように測距誤差Empは、照射タイミングt毎にビームステアリング角度θの変化するビームに対して平行な、ビーム平行方向Dmpにおける平行測距誤差として定義される。この平行測距誤差Empは、ビーム照射及びビーム反射に要するビーム飛行時間の計測において、一定に生じる誤差である。
具体的に、図6に示すように測距誤差取得サブブロック162には、最短距離特定サブブロック161により取得された最新の最短距離値Isrが、入力される。測距誤差取得サブブロック162は、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応した各走査ラインでの直交測距誤差Emoのベクトル値を、最短距離値Isrを用いた下記式5に従って算出する。ここで式5においてEanは、例えばビームステアリング角度θを調整するアクチュエータ等に起因した、光学センサ30に固有の角度誤差である。測距誤差取得サブブロック162は、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応した各走査ラインでの平行測距誤差Empのベクトル値を、ビームステアリング角度θには依らない一定値に固定する。このとき測距誤差取得サブブロック162は、例えばビーム飛行時間を計測するカウンタ等に起因した、光学センサ30に固有の計測誤差を、平行測距誤差Empとして設定する。
Figure 0007318521000003
図6に示すように理論誤差取得サブブロック163には、測距誤差取得サブブロック162により取得された最新の測距誤差Emo,Empが、入力される。理論誤差取得サブブロック163は、測距誤差Emo,Empからの座標変換により、観測誤差Eox,Eoyの各理論値Eoxt,Eoytを取得する。以下、観測誤差Eox,Eoyの各理論値Eoxt,Eoytは、理論観測誤差Eoxt,Eoytとも表記される。
具体的に理論誤差取得サブブロック163には、後に詳述するビーム調整ブロック180からフィードバックされる指向パターンPsdのうち、照射タイミングt毎に調整される最新のビームステアリング角度θが、入力される。理論誤差取得サブブロック163は、各走査ラインに対応する最新のビームステアリング角度θ毎に、最短距離画素Iso(即ち、最短距離観測点)での理論観測誤差Eoxt,Eoytのベクトル値を、下記式6に従う座標変換により算出する。
Figure 0007318521000004
図3,6に示すように実測誤差取得サブブロック164には、マッチングサブブロック101により取得された最新の観測残差Δox,Δoyが、入力される。実測誤差取得サブブロック164には、最短距離特定サブブロック161により取得された最新の最短距離インデックスIsiが、入力される。実測誤差取得サブブロック164は、観測残差Δox,Δoyに基づくことで、観測誤差Eox,Eoyの各実測値Eoxm,Eoymを取得する。以下、観測誤差Eox,Eoyの各実測値Eoxm,Eoymは、実測観測誤差Eoxm,Eoymとも表記される。
具体的に実測誤差取得サブブロック164は、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応する各走査ラインにおいて、最短距離インデックスIsiに対応する観測残差Δoxを、図10に示すように前後方向Xに関して抽出する。実測誤差取得サブブロック164は、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応する各走査ラインにおいて、最短距離インデックスIsiに対応する観測残差Δoyを、図11に示すように左右方向Yに関して抽出する。実測誤差取得サブブロック164は、こうして抽出された最短距離インデックスIsiに対応する最短距離画素Iso(即ち、最短距離観測点)での観測残差Δox,Δoyを、それぞれ実測観測誤差Eoxm,Eoymに設定する。尚、図10,11は、説明の理解を容易にするために、観測残差Δox,Δoyを残差画像ΔIとした場合の、一部の画素のみを例示している。
図6に示すように観測誤差合成サブブロック165には、理論誤差取得サブブロック163により取得された理論観測誤差Eoxt,Eoytが、入力される。観測誤差合成サブブロック165には、実測誤差取得サブブロック164により取得された実測観測誤差Eoxm,Eoymが、入力される。観測誤差合成サブブロック165は、理論観測誤差Eoxt,Eoytに対して、それぞれ実測観測誤差Eoxm,Eoymを合成することで、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応した各走査ラインでの観測誤差Eox,Eoyを取得する。
具体的に観測誤差合成サブブロック165は、理論観測誤差Eoxt及び実測観測誤差Eoxmを用いた下記式7に従う重み付き合成演算により、前後観測誤差Eoxを算出する。観測誤差合成サブブロック165は、理論観測誤差Eoyt及び実測観測誤差Eoymを用いた下記式8に従う重み付き合成演算により、左右観測誤差Eoyを算出する。ここで式7,8においてγは、例えば実車試験結果又はシミュレーション結果等に基づく重み付けパラメータである。前後方向Xに関する式7の重み付けパラメータγと、左右方向Yに関する式8の重み付けパラメータγとは、同一であってもよし、相異していてもよい。
Figure 0007318521000005
図6に示すように観測誤差平滑サブブロック166には、観測誤差合成サブブロック165により取得された観測誤差Eox,Eoyが、入力される。観測誤差平滑サブブロック166は、照射レンジΘsでの任意のビームステアリング角度θに対して、観測誤差Eox,Eoyを平滑化する。
具体的に観測誤差平滑サブブロック166は、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応した各走査ラインでの観測誤差Eox,Eoyを、平滑化フィルタに通す。平滑化フィルタは、図12に示すように連続するビームステアリング角度θを変数とした、数次の多項式関数により前後観測誤差Eoxの分布を近似する。平滑化フィルタは、図13に示すように連続するビームステアリング角度θを変数とした、別な数次の多項式関数により左右観測誤差Eoyの分布を近似する。
図3に示すビーム調整ブロック180は、照射レンジΘsにおけるビームパターンPsを、照射密度の指向パターンPsdへと調整する。そのためにビーム調整ブロック180は、図6に示すように相異なる機能のサブブロック181,182,183を、有している。
図3,6に示すようにゲイン設定サブブロック181には、推定誤差取得ブロック120により取得された最新の推定誤差Eex,Eeyが、入力される。ゲイン設定サブブロック181は、後に詳述するパターン更新サブブロック183に供される調整ゲインδ,εを、推定誤差Eex,Eey同士の比率に基づいて、設定する。
具体的にゲイン設定サブブロック181では、推定誤差Eex,Eeyを用いた下記式9により、推定比率Reが定義される。ゲイン設定サブブロック181は、この推定比率Reに応じて調整ゲインδ,εを調整する。このとき調整ゲインδ,εは、例えば図14に示すようなゲインデーブルに従って調整されてもよいし、図示はしない演算式に従って調整されてもよい。
Figure 0007318521000006
前後推定誤差Eexが左右推定誤差Eeyよりも大きくなることで推定比率Reが1を下回る図15(a),16(a)の場合、ゲイン設定サブブロック181が第一調整ゲインδに正(プラス)の値を与えると共に、第二調整ゲインεにも正(プラス)の値を与える。このとき、第一調整ゲインδ及び第二調整ゲインεのうち少なくとも前者については、推定比率Reが小さいほど、絶対値が大きくなるように可変設定される。左右推定誤差Eeyが前後推定誤差Eexよりも大きくなることで推定比率Reが1を上回る図15(b),16(b)の場合、ゲイン設定サブブロック181が第一調整ゲインδに負(マイナス)の値を与えると共に、第二調整ゲインεには正(プラス)の値を与える。このとき、第一調整ゲインδ及び第二調整ゲインεのうち少なくとも前者については、推定比率Reが大きいほど、絶対値が大きくなるように可変設定される。
図6に示すようにゲイン制限サブブロック182には、ゲイン設定サブブロック181により設定された調整ゲインδ,εが、入力される。ゲイン制限サブブロック182は、調整ゲインδ,εに対してリミッタ処理を施す。
具体的には図17に示すように、第一調整ゲインδの絶対値が第一閾値μを上回る場合、ゲイン制限サブブロック182が当該ゲインδの絶対値を当該閾値μに制限する。図18に示すように、第二調整ゲインεの絶対値が第二閾値ρを上回る場合、ゲイン制限サブブロック182が当該ゲインεの絶対値を当該閾値ρに制限する。これらの場合以外にゲイン制限サブブロック182は、ゲイン設定サブブロック181による設定値のままに、調整ゲインδ,εを確定する。
図3,6に示すようにパターン更新サブブロック183には、観測誤差平滑サブブロック166により平滑化された観測誤差Eox,Eoyが、入力される。パターン更新サブブロック183には、ゲイン制限サブブロック182によりリミッタ処理の施された調整ゲインδ,εが、入力される。パターン更新サブブロック183は、観測誤差Eox,Eoy同士の比率に基づくと共に、調整ゲインδ,εにも基づくことで、照射レンジΘsでのビームパターンPsを最新の指向パターンPsdへと更新する。
具体的にパターン更新サブブロック183では、図19に示す観測誤差Eox,Eoyを用いた下記式10により、図20に示す観測比率Roが定義される。パターン更新サブブロック183は、上述の推定比率Reに基づく調整ゲインδ,εと共に、この観測比率Roを用いた下記式11に従う密度関数Fdにより、照射レンジΘsでの照射密度更新値を算出する。ここで式11の密度関数Fdは、観測比率Roとその比率Roに対する調整ゲインδ,εとに基づくことで、照射レンジΘsでの任意のビームステアリング角度θに関して照射密度更新値を、図21に示すように関数化した演算式となる。ここで式11においてθlは、照射レンジΘsのうち基準方位Bsに対する左側、即ち負(マイナス)側の臨界端方位Bcにおけるビームステアリング角度θの値である。式11においてθrは、照射レンジΘsのうち基準方位Bsに対する右側、即ち正(プラス)側の臨界端方位Bcにおけるビームステアリング角度θの値である。式11の一部として、観測比率Ro及び調整ゲインδ,εを用いた線形演算部分は、下記式12を満たす。これらのことから式11では、照射レンジΘsでのビーム振幅により、照射密度更新値が正規化されている。
Figure 0007318521000007
パターン更新サブブロック183は、密度関数Fdにより算出した照射密度の更新値を、照射レンジΘsでの任意のビームステアリング角度θに関して累積した、累積分布関数Fcへ図22に示すように変換する。パターン更新サブブロック183は、累積分布関数Fcにおいて等間隔の各照射タイミングtに対応させるビームステアリング角度θを、図23に示すようにサンプリングする。パターン更新サブブロック183は、照射タイミングt毎にサンプリングしたビームステアリング角度θ間での最新間隔によって決まる、照射密度更新値の分布パターンを指向パターンPsdとして出力する。尚、説明の理解を容易にするために図23は、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θのうち、一部のみを例示している。また図23は、図4のビームパターンPsを与える指向パターンPsdの例を、代表的に表している。
ここでパターン更新サブブロック183では、推定誤差Eex,Eeyのうち、大きい側が大側推定誤差として、また小さい側が小側推定誤差として、それぞれ定義される。パターン更新サブブロック183では、各照射タイミングtでのビームステアリング角度θ毎の観測誤差Eox,Eoyのうち、大きい側が大側観測誤として、また小さい側が小側観測誤差として、それぞれ定義される。これらの定義下、指向パターンPsdは式11の密度関数Fdを満たす。
式11の密度関数Fdを満たす指向パターンPsdは、推定誤差Eex,Eeyの視点において、推定比率Reに基づく調整ゲインδ,εに応じた指向性を、ビーム照射に与える。詳細には、図15(a)の場合に指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち大側推定誤差Eexの方向Xに最も近いステアリング角度θとして基準方位Bsでの角度θを含んだ側となる、前方領域において照射密度を高い側にバイアスする。このとき特に、調整ゲインδ,εの設定により指向パターンPsdは、特に推定比率Reが小さいほど、前方領域における照射密度の高側バイアス率を大きく設定する。さらに図15(a)の場合に指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち小側推定誤差Eeyの方向Yに最も近いステアリング角度θとして臨界端方位Bcでの角度θを含んだ側となる、左右残りの側方領域において照射密度を低い側にバイアスする。
一方、図15(b)の場合に指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち大側推定誤差Eeyの方向Yに最も近いステアリング角度θとして臨界端方位Bcでの角度θを含んだ側となる、左右の側方領域において照射密度を高い側にバイアスする。このとき特に、調整ゲインδ,εの設定により指向パターンPsdは、特に推定比率Reが大きいほど、各側方領域における照射密度の高側バイアス率を大きく設定する。さらに図15(b)の場合に指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち小側推定誤差Eexの方向Xに最も近いステアリング角度θとして基準方位Bsでの角度θを含んだ側となる、残りの前方領域において照射密度を低い側にバイアスする。
式11の密度関数Fdを満たす指向パターンPsdは、観測誤差Eox,Eoyの視点において、観測比率Roに基づいた別の指向性を、ビーム照射に与える。詳細には、図15(a)の場合に指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち大側推定誤差Eexと同方向Xの小側観測誤差Eoxに対応するビームステアリング角度θにおいて、照射密度を高い側にバイアスする。このとき特に、正の第一調整ゲインδに応じた正の相関により指向パターンPsdは、観測比率Roが大きいほど、小側観測誤差Eoxの対応角度θにおける照射密度の高側バイアス率を大きく設定する。さらに図15(a)の場合に指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち大側推定誤差Eexと異方向Yの小側観測誤差Eoyに対応する別のステアリング角度θにおいて、照射密度を低い側にバイアスする。このような指向パターンPsdは、大側推定誤差Eexと小側観測誤差Eoyとがそれぞれ異方向X,Yの異方向角度θよりも、大側推定誤差Eexと小側観測誤差Eoxとが同方向Xの同方向角度θに対して、ビーム照射を集中させる。これにより、大側推定誤差Eexを低減可能なターゲット6の観測確率が低い異方向角度θよりも、当該観測確率が高い同方向角度θに対して、ビーム照射が集中することになる。
一方、図15(b)の場合に指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち大側推定誤差Eeyと同方向Yの小側観測誤差Eoyに対応するビームステアリング角度θにおいて、照射密度を高い側にバイアスする。このとき特に、負の第一調整ゲインδに応じた負の相関により指向パターンPsdは、観測比率Roが小さいほど、小側観測誤差Eoyの対応角度θにおける照射密度の高側バイアス率を大きく設定する。さらに図15(b)の場合に指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち大側推定誤差Eeyと異方向Xの小側観測誤差Eoxに対応する別のステアリング角度θにおいて、照射密度を低い側にバイアスする。このような指向パターンPsdは、大側推定誤差Eeyと小側観測誤差Eoxとがそれぞれ異方向Y,Xの異方向角度θよりも、大側推定誤差Eeyと小側観測誤差Eoyとが同方向Yの同方向角度θに対して、ビーム照射を集中させる。これにより、大側推定誤差Eeyを低減可能なターゲット6の観測確率が低い異方向角度θよりも、当該観測確率が高い同方向角度θに対して、ビーム照射が集中することになる。
以上により光学センサ30は、図3,6に示すようにパターン更新サブブロック183から出力される最新の指向パターンPsdに従って、照射レンジΘsのビームパターンPsを制御する。こうして制御された指向パターンPsdでのビーム照射に応じて、状態量Zの次回推定が実行される。このとき生じる推定誤差Eex,Eeyに基づいて次回更新の判定が下される場合、最新の指向パターンPsdに関するデータが、パターン更新サブブロック183から理論誤差取得サブブロック163へとフィードバックされることとなる。
ここまで説明したように本実施形態では、状態量推定ブロック100が「状態量推定部」に相当し、推定誤差取得ブロック120が「推定誤差取得部」に相当する。また本実施形態では、観測誤差取得ブロック160が「観測誤差取得部」に相当し、ビーム調整ブロック180が「ビーム調整部」に相当する。
機能ブロック100,120,140,160,180の共同により、推定装置1が車両4の状態量Zを推定する推定方法のフローを、図24~27に基づいて以下に説明する。尚、本フローは、車両4が運動推定を必要とする推定タイミング毎、又は光学センサ30のシャッタフレーム毎に、実行される。また、本フローにおいて「S」とは、推定プログラムに含まれた複数命令により実行される複数ステップを、意味する。
図24に示すように、S10において状態量推定ブロック100は、照射レンジΘsでのビーム照射に応じて光学センサ30から出力される光学画像Isに基づいて、車両4の状態量Zを推定する。
図25に示すようにS10のうち、S101においてマッチングサブブロック101は、光学画像Isに対する地図情報Imのマッチング処理により、観測残差Δox,Δoyを取得する。S10のうち、S101に続くS102においてフィルタリングサブブロック102は、このマッチングによる観測残差Δox,Δoyに基づくフィルタリング処理により、車両4の方向X,Yでの状態量Zの推定値を取得する。
図24に示すように、S10に続くS20において推定誤差取得ブロック120は、状態量推定ブロック100での状態量推定に生じる誤差として、誤差共分散行列Mに基づく推定誤差Eex,Eeyを取得する。さらに続くS30において更新判定ブロック140は、光学センサ30の照射レンジΘsにおけるビームパターンPsを更新するか否かを、推定誤差Eex,Eeyに基づいて判定する。S30において否定判定、即ちビームパターンPsの維持判定が下された場合には、光学センサ30ではビームパターンPsが維持されて、今回フローの実行が終了する。
S30において肯定判定、即ちビームパターンPsの更新判定が下された場合には、今回フローがS40へ移行する。S40において観測誤差取得ブロック160は、光学センサ30によるターゲット6の観測に生じる誤差として、光学画像Isに基づく観測誤差Eox,Eoyを取得する。
図26に示すようにS40のうち、S401において最短距離特定サブブロック161は、光学画像Isにおけるターゲット6までの最短距離観測点を、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応付けて特定する。S40のうち、S401に続くS402において測距誤差取得サブブロック162は、ターゲット6に対するビーム照射及びビーム反射に応じた測距に生じる誤差として、理論に基づく測距誤差Emo,Empを取得する。
S40のうち、S402に続くS403において理論誤差取得サブブロック163は、測距誤差Emo,Empからの座標変換により、理論観測誤差Eoxt,Eoytを取得する。S40のうち、S403に続くS404において実測誤差取得サブブロック164は、観測残差Δox,Δoyに基づくことで、実測観測誤差Eoxm,Eoymを取得する。
S40のうち、S404に続くS405において観測誤差合成サブブロック165は、理論観測誤差Eoxt,Eoytに対して、それぞれ実測観測誤差Eoxm,Eoymを合成することで、観測誤差Eox,Eoyを取得する。S40のうち、S405に続くS406において観測誤差平滑サブブロック166は、照射レンジΘsでの任意のビームステアリング角度θに対して、観測誤差Eox,Eoyを平滑化する。
図24に示すように、40に続くS50においてビーム調整ブロック180は、照射レンジΘsにおけるビームパターンPsを、最新の照射密度を決める指向パターンPsdに調整する。
図27に示すようにS50のうち、S501においてゲイン設定サブブロック181は、推定誤差Eex,Eey同士の推定比率Reに基づいて調整ゲインδ,εを設定する。S50のうち、S501に続くS502においてゲイン制限サブブロック182は、調整ゲインδ,εに対するリミッタ処理を実施する。
S50のうち、S502に続くS503においてパターン更新サブブロック183は、観測誤差Eox,Eoy同士の観測比率Roと調整ゲインδ,εとに基づくことで、照射レンジΘsでのビームパターンPsを最新の指向パターンPsdへ更新する。その結果、光学センサ30ではビームパターンPsが指向パターンPsdに制御されると共に、理論誤差取得サブブロック163へと指向パターンPsdがフィードバックされて、今回フローの実行が終了する。
S503において更新される指向パターンPsdは推定誤差視点では、照射レンジΘsのうち大側推定誤差の方向に最も近いステアリング角度θ側の領域では、高い側に照射角度をバイアスする。推定誤差視点において指向パターンPsdはまた、照射レンジΘsのうち小側推定誤差の方向に最も近いステアリング角度θ側の領域では、低い側に照射角度をバイアスする。一方、観測誤差視点において指向パターンPsdは、照射レンジΘsのうち大側推定誤差と同方向の小側観測誤差に対応するビームステアリング角度θでは、高い側に照射密度をバイアスする。指向パターンPsdは観測誤差視点ではまた、照射レンジΘsのうち大側推定誤差と異方向の小側観測誤差に対応するビームステアリング角度θでは、低い側に照射密度をバイアスする。これらの観測誤差視点による指向パターンPsdは、大側推定誤差と小側観測誤差とが同方向となるビームステアリング角度θに対してビーム照射が集中するように、指向性を与えることとなる。このような両視点のバイアスが式11の密度関数Fdにより相俟って合成されることで、パターン更新サブブロック183から光学センサ30に指令される最新の指向パターンPsdが決まることとなる。
ここまで説明したように本実施形態では、S10が「状態量推定プロセス」に相当し、S20が「推定誤差取得プロセス」に相当する。また本実施形態では、S40が「観測誤差取得プロセス」に相当し、S50が「ビーム調整プロセス」に相当する。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の作用効果を、以下に説明する。
本実施形態のビームパターンPsは、前後方向Xに沿う基準方位Bsから側方へ広がる光学センサ30の照射レンジΘsにおいて、特定のビームステアリング角度θに集中する指向パターンPsdへと調整される。ここで特定のビームステアリング角度θによると、状態量Zの推定に生じる前後推定誤差Eex及び左右推定誤差Eeyのうち大側推定誤差と、ターゲット6の観測に生じる前後観測誤差Eox及び左右観測誤差Eoyのうち小側観測誤差とが、同方向となる。これによれば、大側推定誤差を低減可能なターゲット6の観測確率が高いビームステアリング角度θに対して、ビーム照射を集中させ得る。故に、指向パターンPsdに従うビーム照射に応じて光学センサ30から出力の光学画像Isに基づいた状態量Zの推定では、大側推定誤差を低減させて状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
本実施形態による指向パターンPsdは、大側推定誤差と同方向の小側観測誤差に対応するビームステアリング角度θでの照射密度を高い側、また大側推定誤差と異方向の小側観測誤差に対応するビームステアリング角度θでの照射密度を低い側に、バイアスする。これによれば、大側推定誤差を低減可能なターゲット6の観測確率が低いビームステアリング角度θよりも、大側推定誤差を低減可能なターゲット6の観測確率が高いビームステアリング角度θに対して、優先的にビーム照射が集中し得る。故に、指向パターンPsdに従うビーム照射に応じての光学画像Isに基づくことで、大側推定誤差の低減効果、ひいては状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
本実施形態によると、照射タイミングt毎のビームステアリング角度θに対応付けて取得されるターゲット6の最短距離観測点では、ビーム直交方向Dmoの成分が最小となる観測誤差Eox,Eoyからは、大側推定誤差と同方向の小側観測誤差を正しく取得できる。これによれば、小側観測誤差のビームステアリング角度θを狙って集中させたビーム照射に応じての光学画像Isに基づくことで、大側推定誤差の低減効果、ひいては状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
本実施形態によると、ターゲット6の観測に生じる直交測距誤差Emo及び平行測距誤差Empからの座標変換により各理論値Eoxt,Eoytが高精度に取得され得る観測誤差Eox,Eoyからは、大側推定誤差と同方向の小側観測誤差を正しく取得できる。これによれば、小側観測誤差のビームステアリング角度θを狙って集中させたビーム照射に応じての光学画像Isに基づくことで、大側推定誤差の低減効果、ひいては状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
本実施形態によると、直交測距誤差Emo及び平行測距誤差Empから観測誤差Eox,Eoyの各理論値Eoxt,Eoytへの座標変換は、ビーム調整ブロック180のS50からフィードバックされる指向パターンPsdに基づくことで、正確性を増す。これによれば、大側推定誤差と同方向となる小側観測誤差のビームステアリング角度θを適確に狙って、ビーム照射を集中させることができる。故に、そうしたビーム照射に応じての光学画像Isに基づくことで、大側推定誤差の低減効果を担保して状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
本実施形態によると、光学画像Isにおけるターゲット6の観測点と地図情報Imにおけるマッチング点との観測残差Δox,Δoyに基づくことで、高精度に取得され得る観測誤差Eox,Eoyの各実測値Eoxm,Eoymは、それら誤差の各理論値Eoxt,Eoytと合成される。これによれば、理論と実測の二系統により正確性を増して合成される観測誤差Eox,Eoyからは、大側推定誤差と同方向となる小側観測誤差のビームステアリング角度θを適確に狙って、ビーム照射を集中させることができる。故に、そうしたビーム照射に応じての光学画像Isに基づくことで、大側推定誤差の低減効果を担保して状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
本実施形態によると、前後観測誤差Eox及び左右観測誤差Eoyがビームステアリング角度θに対して平滑化される。これによれば、ビームステアリング角度θに対して観測誤差Eox,Eoyが外乱によりばらつくことに起因して、大側推定誤差と同方向となる小側観測誤差の取得精度が悪化する事態を、抑制できる。故に、そうした小側観測誤差のビームステアリング角度θを狙って集中させたビーム照射に応じての光学画像Isに基づくことで、外乱による大側推定誤差の増大を抑制し得る。したがって、状態量Zの高い推定精度を確保することが可能となる。
本実施形態によると、前後観測誤差Eoxと左右観測誤差Eoyとの観測比率Roに基づいて照射密度がビームステアリング角度θに関して関数化されることで、その密度関数Fdを満たす指向パターンPsdへとビームパターンPsが調整される。これによれば、密度関数Fdにおいて観測比率Roにより決まる小側観測誤差のうち、大側推定誤差と同方向誤差のビームステアリング角度θを正しく反映した指向パターンPsdに従って、当該角度θへとビーム照射を集中させることができる。故に、そうしたビーム照射に応じての光学画像Isに基づくことで、大側推定誤差の低減効果、ひいては状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
本実施形態によると、前後推定誤差Eexと左右推定誤差Eeyとの推定比率Reに基づくことで、密度関数Fdの観測比率Roに対する調整ゲインδ,εが設定される。これにより密度関数Fdを満たす指向パターンPsdには、観測誤差Eox,Eoyだけでなく、推定誤差Eex,Eey自体も反映され得る。故に、そうした指向パターンPsdに従うビーム照射に応じての光学画像Isに基づくことで、大側推定誤差を適確に低減して状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
本実施形態によるビームパターンPsは、前後推定誤差Eex及び左右推定誤差Eeyのうち少なくとも一方が許容範囲から大きい側に外れる場合に、更新される。これにより推定誤差Eex,Eeyの小さい間は、ビームパターンPsを安定させてロバスト性を高める一方で、推定誤差Eex,Eeyの大きい状況となれば、ビームパターンPsを更新して状態量Zの推定精度を高めることが可能となる。
(他の実施形態)
以上、一実施形態について説明したが、本開示は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
変形例の推定装置1は、デジタル回路及びアナログ回路のうち少なくとも一方をプロセッサとして含んだ、専用のコンピュータであってもよい。ここで特にデジタル回路とは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SOC(System on a Chip)、PGA(Programmable Gate Array)、及びCPLD(Complex Programmable Logic Device)等のうち、少なくとも一種類である。またこうしたデジタル回路は、プログラムを格納したメモリを、備えていてもよい。
変形例では、車両4に搭載された少なくとも一つの車載コンピュータと、車両4との間にて通信が可能な少なくとも一つの外部センタコンピュータとから、システム的に推定装置1の機能が分担されてもよい。変形例の地図ユニット2は、車両4との間の通信によりアクセスが可能な、少なくとも一つ外部データベースであってもよい。
変形例の光学センサ30では、前後方向Xに沿う基準方位Bsが車両4の後方を向くことで、当該後方から左右両側方に跨って外界を走査してもよい。変形例の光学センサ30では、各照射タイミングtでの等間隔又は不等間隔なビームステアリング角度θ毎にビーム強度が調整されることで、指向パターンPsdが更新されてもよい。
変形例では、最短距離の観測点に代わる平均距離の観測点が、サブブロック161及びS401により抽出されて、サブブロック162,164及びS402,S404により利用されてもよい。変形例のサブブロック183及びS503では、指向パターンPsdがサブブロック163及びS403へフィードバックされなくてもよい。
変形例では、更新判定ブロック140及びS30が省略されてもよい。変形例では、サブブロック162,163及びS402,S403と共に、サブブロック165及びS405が省略されてもよい。変形例では、サブブロック164及びS404と共に、サブブロック165及びS405が省略されてもよい。変形例では、サブブロック166及びS406が省略されてもよい。
変形例のサブブロック181及びS501では、調整ゲインδ,εが一定値に設定されてもよい。変形例では、サブブロック182及びS502が省略されてもよい。変形例のサブブロック183及びS503では、密度関数Fd及び累積分布関数Fcに代えて、例えばテーブル等に基づくことで、指向パターンPsdが更新されてもよい。変形例のサブブロック183及びS503では、照射レンジΘsのうち小側推定誤差の方向に最も近いステアリング角度θ側の領域では、照射密度を所定密度に保持するように指向パターンPsdが更新されてもよい。
1 推定装置、4 車両、6 ターゲット、10 メモリ、12 プロセッサ、30 光学センサ、100 状態量推定ブロック、120 推定誤差取得ブロック、140 更新判定ブロック、160 観測誤差取得ブロック、180 ビーム調整ブロック、Bs 基準方位、Dmo ビーム直交方向、Dmp ビーム平行方向、Eex 前後推定誤差、Eey 左右推定誤差、Emo 直交測距誤差、Emp 平行測距誤差、Eoxm,Eoym 実測値・実測観測誤差、Eoxt,Eoyt 理論値・理論観測誤差、Fd 密度関数、Im 地図情報、Is 光学画像、Ps ビームパターン、Psd 指向パターン、Re 推定比率、Ro 観測比率、X 前後方向、Y 左右方向、Z 状態量、t 照射タイミング、Δox,Δoy 観測残差、Θs 照射レンジ、δ 第一調整ゲイン、ε 第二調整ゲイン、θ ビームステアリング角度

Claims (30)

  1. 外界へのビーム照射により観測したターゲット(6)からのビーム反射を受けて光学画像(Is)を出力する光学センサ(30)を、搭載した車両(4)の位置を含む状態量(Z)を、推定する推定装置(1)であって、
    前後方向(X)に沿う基準方位(Bs)から側方へ広がる照射レンジ(Θs)での前記ビーム照射に応じて前記ターゲットまでの距離値がデータ化されて前記光学センサから出力される前記光学画像に基づいて、前記状態量を推定する状態量推定部(100)と、
    前記状態量の推定に生じる推定誤差であって、前記光学画像に対する地図情報(Im)のマッチング処理による観測残差(Δox,Δoy)に対する推定誤差として、前後方向(X)における前後推定誤差(Eex)及び左右方向(Y)における左右推定誤差(Eey)を取得する推定誤差取得部(120)と、
    前記光学センサによる前記ターゲットの観測に生じる観測誤差であって、前記マッチング処理による前記観測残差に応じた観測誤差として、前後方向(X)における前後観測誤差(Eox)及び左右方向(Y)における左右観測誤差(Eoy)を、前記照射レンジにおける照射タイミング(t)毎のビームステアリング角度(θ)に対応付けて取得する観測誤差取得部(160)と、
    前記前後推定誤差及び前記左右推定誤差のうち大きい側を大側推定誤差と定義し、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差のうち小さい側を小側観測誤差と定義すると、前記大側推定誤差と前記小側観測誤差とが同方向となる前記ビームステアリング角度に集中する指向パターン(Psd)へ、前記照射レンジでの前記照射タイミング毎の前記ビームステアリング角度に応じた照射密度の分布であるビームパターン(Ps)を調整するビーム調整部(180)とを、備える推定装置。
  2. 前記ビーム調整部は、前記大側推定誤差と同方向の前記小側観測誤差に対応する前記ビームステアリング角度での照射密度を高い側にバイアスする前記指向パターンであって、前記大側推定誤差と異方向の前記小側観測誤差に対応する前記ビームステアリング角度での照射密度を低い側にバイアスする前記指向パターンへ、前記ビームパターンを調整する請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記観測誤差取得部は、前記ターゲットまでの最短距離観測点を前記照射タイミング毎の前記ビームステアリング角度に対応付けて特定し、それら最短距離観測点での前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差を取得する請求項1又は2に記載の推定装置。
  4. 前記観測誤差取得部は、前記光学センサによる前記ターゲットの測距に生じる誤差として、ビーム直交方向(Dmo)における直交測距誤差(Emo)及びビーム平行方向(Dmp)における平行測距誤差(Emp)からの座標変換により、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)を取得する請求項1~3のいずれか一項に記載の推定装置。
  5. 前記観測誤差取得部は、前記ビーム調整部からフィードバックされる前記指向パターンに基づいた前記座標変換により、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)を取得する請求項4に記載の推定装置。
  6. 前記状態量推定部は、前記光学画像に対する前記地図情報の前記マッチング処理に基づいて前記状態量を推定し、
    前記観測誤差取得部は、前記ターゲットの観測点と前記地図情報におけるマッチング点との前記観測残差に基づいて前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各実測値(Eoxm,Eoym)を取得し、それら各実測値を前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)と合成する請求項4又は5に記載の推定装置。
  7. 前記観測誤差取得部は、前記ビームステアリング角度に対して前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差を平滑化する請求項1~6のいずれか一項に記載の推定装置。
  8. 前記ビーム調整部は、前記前後観測誤差と前記左右観測誤差との観測比率(Ro)に基づいて照射密度を前記ビームステアリング角度に関して関数化した、密度関数(Fd)を満たす前記指向パターンへ、前記ビームパターンを調整する請求項1~7のいずれか一項に記載の推定装置。
  9. 前記ビーム調整部は、前記密度関数において前記観測比率に対する調整ゲイン(δ,ε)を、前記前後推定誤差と前記左右推定誤差との推定比率(Re)に基づいて設定する請求項8に記載の推定装置。
  10. 前記前後推定誤差及び前記左右推定誤差のうち少なくとも一方が許容範囲から大きい側に外れる場合に前記ビーム調整部は、前記ビームパターンを更新する請求項1~9のいずれか一項に記載の推定装置。
  11. 外界へのビーム照射により観測したターゲット(6)からのビーム反射を受けて光学画像(Is)を出力する光学センサ(30)を、搭載した車両(4)の位置を含む状態量(Z)を、推定するためにプロセッサ(12)により実行される推定方法であって、
    前後方向(X)に沿う基準方位(Bs)から側方へ広がる照射レンジ(Θs)での前記ビーム照射に応じて前記ターゲットまでの距離値がデータ化されて前記光学センサから出力される前記光学画像に基づいて、前記状態量を推定する状態量推定プロセス(S10)と、
    前記状態量の推定に生じる推定誤差であって、前記光学画像に対する地図情報(Im)のマッチング処理による観測残差(Δox,Δoy)に対する推定誤差として、前後方向(X)における前後推定誤差(Eex)及び左右方向(Y)における左右推定誤差(Eey)を取得する推定誤差取得プロセス(S20)と、
    前記光学センサによる前記ターゲットの観測に生じる観測誤差であって、前記マッチング処理による前記観測残差に応じた観測誤差として、前後方向(X)における前後観測誤差(Eox)及び左右方向(Y)における左右観測誤差(Eoy)を、前記照射レンジにおける照射タイミング(t)毎のビームステアリング角度(θ)に対応付けて取得する観測誤差取得プロセス(S40)と、
    前記前後推定誤差及び前記左右推定誤差のうち大きい側を大側推定誤差と定義し、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差のうち小さい側を小側観測誤差と定義すると、前記大側推定誤差と前記小側観測誤差とが同方向となる前記ビームステアリング角度に集中する指向パターン(Psd)へ、前記照射レンジでの前記照射タイミング毎の前記ビームステアリング角度に応じた照射密度の分布であるビームパターン(Ps)を調整するビーム調整プロセス(S50)とを、含む推定方法。
  12. 前記ビーム調整プロセスは、前記大側推定誤差と同方向の前記小側観測誤差に対応する前記ビームステアリング角度での照射密度を高い側にバイアスする前記指向パターンであって、前記大側推定誤差と異方向の前記小側観測誤差に対応する前記ビームステアリング角度での照射密度を低い側にバイアスする前記指向パターンへ、前記ビームパターンを調整する請求項11に記載の推定方法。
  13. 前記観測誤差取得プロセスは、前記ターゲットまでの最短距離観測点を前記照射タイミング毎の前記ビームステアリング角度に対応付けて特定し、それら最短距離観測点での前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差を取得する請求項11又は12に記載の推定方法。
  14. 前記観測誤差取得プロセスは、前記光学センサによる前記ターゲットの測距に生じる誤差として、ビーム直交方向(Dmo)における直交測距誤差(Emo)及びビーム平行方向(Dmp)における平行測距誤差(Emp)からの座標変換により、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)を取得する請求項11~13のいずれか一項に記載の推定方法。
  15. 前記観測誤差取得プロセスは、前記ビーム調整プロセスからフィードバックされる前記指向パターンに基づいた前記座標変換により、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)を取得する請求項14に記載の推定方法。
  16. 前記状態量推定プロセスは、前記光学画像に対する前記地図情報の前記マッチング処理に基づいて前記状態量を推定し、
    前記観測誤差取得プロセスは、前記ターゲットの観測点と前記地図情報におけるマッチング点との前記観測残差に基づいて前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各実測値(Eoxm,Eoym)を取得し、それら各実測値を前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)と合成する請求項14又は15に記載の推定方法。
  17. 前記観測誤差取得プロセスは、前記ビームステアリング角度に対して前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差を平滑化する請求項11~16のいずれか一項に記載の推定方法。
  18. 前記ビーム調整プロセスは、前記前後観測誤差と前記左右観測誤差との観測比率(Ro)に基づいて照射密度を前記ビームステアリング角度に関して関数化した、密度関数(Fd)を満たす前記指向パターンへ、前記ビームパターンを調整する請求項11~17のいずれか一項に記載の推定方法。
  19. 前記ビーム調整プロセスは、前記密度関数において前記観測比率に対する調整ゲイン(δ,ε)を、前記前後推定誤差と前記左右推定誤差との推定比率(Re)に基づいて設定する請求項18に記載の推定方法。
  20. 前記前後推定誤差及び前記左右推定誤差のうち少なくとも一方が許容範囲から大きい側に外れる場合に前記ビーム調整プロセスは、前記ビームパターンを更新する請求項11~19のいずれか一項に記載の推定方法。
  21. 外界へのビーム照射により観測したターゲット(6)からのビーム反射を受けて光学画像(Is)を出力する光学センサ(30)を、搭載した車両(4)の位置を含む状態量(Z)を、推定するために記憶媒体(10)に格納され、プロセッサ(12)に実行させる命令を含む推定プログラムであって、
    前記命令は、
    前後方向(X)に沿う基準方位(Bs)から側方へ広がる照射レンジ(Θs)での前記ビーム照射に応じて前記ターゲットまでの距離値がデータ化されて前記光学センサから出力される前記光学画像に基づいて、前記状態量を推定させる状態量推定プロセス(S10)と、
    前記状態量の推定に生じる推定誤差であって、前記光学画像に対する地図情報(Im)のマッチング処理による観測残差(Δox,Δoy)に対する推定誤差として、前後方向(X)における前後推定誤差(Eex)及び左右方向(Y)における左右推定誤差(Eey)を取得させる推定誤差取得プロセス(S20)と、
    前記光学センサによる前記ターゲットの観測に生じる観測誤差であって、前記マッチング処理による前記観測残差に応じた観測誤差として、前後方向(X)における前後観測誤差(Eox)及び左右方向(Y)における左右観測誤差(Eoy)を、前記照射レンジにおける照射タイミング(t)毎のビームステアリング角度(θ)に対応付けて取得させる観測誤差取得プロセス(S40)と、
    前記前後推定誤差及び前記左右推定誤差のうち大きい側を大側推定誤差と定義し、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差のうち小さい側を小側観測誤差と定義すると、前記大側推定誤差と前記小側観測誤差とが同方向となる前記ビームステアリング角度に集中する指向パターン(Psd)へ、前記照射レンジでの前記照射タイミング毎の前記ビームステアリング角度に応じた照射密度の分布であるビームパターン(Ps)を調整させるビーム調整プロセス(S50)とを、含む推定プログラム。
  22. 前記ビーム調整プロセスは、前記大側推定誤差と同方向の前記小側観測誤差に対応する前記ビームステアリング角度での照射密度を高い側にバイアスする前記指向パターンであって、前記大側推定誤差と異方向の前記小側観測誤差に対応する前記ビームステアリング角度での照射密度を低い側にバイアスする前記指向パターンへ、前記ビームパターンを調整させる請求項21に記載の推定プログラム。
  23. 前記観測誤差取得プロセスは、前記ターゲットまでの最短距離観測を前記照射タイミング毎の前記ビームステアリング角度に対応付けて特定させ、それら最短距離観測点での前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差を取得させる請求項21又は22に記載の推定プログラム。
  24. 前記観測誤差取得プロセスは、前記光学センサによる前記ターゲットの測距に生じる誤差として、ビーム直交方向(Dmo)における直交測距誤差(Emo)及びビーム平行方向(Dmp)における平行測距誤差(Emp)からの座標変換により、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)を取得させる請求項21~23のいずれか一項に記載の推定プログラム。
  25. 前記観測誤差取得プロセスは、前記ビーム調整プロセスからフィードバックされる前記指向パターンに基づいた前記座標変換により、前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)を取得させる請求項24に記載の推定プログラム。
  26. 前記状態量推定プロセスは、前記光学画像に対する前記地図情報の前記マッチング処理に基づいて前記状態量を推定させ、
    前記観測誤差取得プロセスは、前記ターゲットの観測点と前記地図情報におけるマッチング点との前記観測残差に基づいて前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各実測値(Eoxm,Eoym)を取得させ、それら各実測値を前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差の各理論値(Eoxt,Eoyt)と合成させる請求項24又は25に記載の推定プログラム。
  27. 前記観測誤差取得プロセスは、前記ビームステアリング角度に対して前記前後観測誤差及び前記左右観測誤差を平滑化させる請求項21~26のいずれか一項に記載の推定プログラム。
  28. 前記ビーム調整プロセスは、前記前後観測誤差と前記左右観測誤差との観測比率(Ro)に基づいて照射密度を前記ビームステアリング角度に関して関数化した、密度関数(Fd)を満たす前記指向パターンへ、前記ビームパターンを調整させる請求項21~27のいずれか一項に記載の推定プログラム。
  29. 前記ビーム調整プロセスは、前記密度関数において前記観測比率に対する調整ゲイン(δ,ε)を、前記前後推定誤差と前記左右推定誤差との推定比率(Re)に基づいて設定させる請求項28に記載の推定プログラム。
  30. 前記前後推定誤差及び前記左右推定誤差のうち少なくとも一方が許容範囲から大きい側に外れる場合に前記ビーム調整プロセスは、前記ビームパターンを更新させる請求項21~29のいずれか一項に記載の推定プログラム。
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