JP6488226B2 - 走路パラメータ推定装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、走路パラメータ推定装置及びプログラムに関する。
従来より、車両が走行車線を変更したとき、前回算出した横変位に車線幅を加算又は減算することによって、横変位を補正する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
上記の特許文献1に記載の技術では、自車から見た車線中心の横変位(横位置)に着目し、横変位の絶対値が設定閾値以上であれば車線変更と判定する。そして、車線変更と判定した場合は、以下のように横位置を補正する。
横位置=横位置+車線幅;右車線変更の場合
横位置=横位置−車線幅;左車線変更の場合
特開2015−140114号公報
車両が追跡中の白線は、車線変更の前後で、右白線だったものは左白線に、左白線だったものは右白線に切り替わる。
上記特許文献1に記載の技術のように、車両の車線変更時に横位置を補正しただけでは、ノイズに対するロバスト性が劣化して、推定パラメータの大きな変動が生じる場合がある。特に、左右白線のどちらかが検出できずに、片側単独白線を追跡している状態で車線変更した場合に影響が大きい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、移動体の車線変更が行われた場合でも、走路パラメータを精度良く推定することができる走路パラメータ推定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る走路パラメータ推定装置は、移動体が走行する走路の画像に基づいて、前記移動体が走行する走行車線の境界の位置を検出し、検出された前記走行車線の境界の位置に基づいて、予め定められた走路モデルに関する走路パラメータであって、かつ前記移動体に対する車線の横位置を含む走路パラメータを、拡張カルマンフィルタを用いて推定する推定手段と、前記移動体の走行状態が車線変更である場合に、前記走路パラメータの前記車線の横位置と、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正する補正手段と、を含んで構成されている。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、移動体が走行する走路の画像に基づいて、前記移動体が走行する走行車線の境界の位置を検出し、検出された前記走行車線の境界の位置に基づいて、予め定められた走路モデルに関する走路パラメータであって、かつ前記移動体に対する車線の横位置を含む走路パラメータを、拡張カルマンフィルタを用いて推定する推定手段、及び前記移動体の走行状態が車線変更である場合に、前記走路パラメータの前記車線の横位置と、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正する補正手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、推定手段によって、移動体が走行する走路の画像に基づいて、移動体が走行する走行車線の境界の位置を検出し、検出された走行車線の境界の位置に基づいて、予め定められた走路モデルに関する走路パラメータであって、かつ移動体に対する車線の横位置を含む走路パラメータを、拡張カルマンフィルタを用いて推定する。
そして、補正手段によって、移動体の走行状態が車線変更である場合に、走路パラメータの車線の横位置と、拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正する。
このように、移動体の走行状態が車線変更である場合に、走路パラメータの車線の横位置と、拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正することにより、移動体の車線変更が行われた場合でも、走路パラメータを精度良く推定することができる。
また、本発明は、前記走路パラメータは車線幅に関するパラメータを含み、前記補正手段は、前記移動体の走行状態が車線変更である場合に、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列の部分行列であって、前記車線幅に関するパラメータと、前記車線幅に関するパラメータと異なる他の走路パラメータとの相関を表す部分行列の符号を反転するように、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列を補正するようにすることができる。
また、本発明は、前記推定手段によって検出された前記走行車線の境界の位置に基づいて、前記移動体に対する車線中心の横位置の絶対値が、車線幅の1/2以上の位置である場合に、前記移動体の走行状態が車線変更であると判定する判定手段を更に含み、前記補正手段は、前記判定手段によって前記移動体の走行状態が車線変更と判定された場合に、前記走路パラメータの前記車線の横位置と、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正するようにすることができる。
また、本発明の前記補正手段は、前記移動体の走行状態が右側車線への車線変更である場合に、前記車線の横位置に車線幅を加算して補正し、前記移動体の走行状態が左側車線への車線変更と判定された場合に、前記車線の横位置から前記車線幅を減算して補正するようにすることができる。
また、本発明のプログラムは、記憶媒体に格納して提供することも可能である。
以上説明したように、本発明の走路パラメータ推定装置及びプログラムによれば、移動体の走行状態が車線変更である場合に、走路パラメータの車線の横位置と、拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正することにより、移動体の車線変更が行われた場合でも、走路パラメータを精度良く推定することができる、という効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る走路モデルを説明するための図である。 車線変更の判定処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置における走路認識処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置における走路パラメータ推定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 従来手法を説明するための図である。 本実施の形態に係る提案手法を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る走路モデルを説明するための図である。 従来手法と本実施の形態に係る手法との比較を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施の形態では、走路パラメータを推定する走路パラメータ推定装置に本発明を適用した場合を例に説明する。
[第1の実施の形態]
<走路パラメータ推定装置のシステム構成>
図1に示すように、第1の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置10は、自車両の前方を撮像する撮像装置12と、撮像装置12によって撮像された自車両の前方の道路画像に基づいて、走路パラメータを推定するコンピュータ14とを備えている。
撮像装置12は、自車両の前方の道路を撮像する車載カメラである。撮像装置12は、例えば車両のリアビューミラー付近に設置され、自車両が走行する走路の画像の一例として、自車両の前方の道路画像を撮像する。なお、以下では説明の簡易化のため、撮像装置12は車両の中心に設置され、かつ車両の進行方向(z軸方向向き)へ向けて設置され、かつ路面に対して水平に設置されているものとする。
コンピュータ14は、CPUと、RAMと、後述する走路パラメータ推定処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には次に示すように構成されている。コンピュータ14は、撮像装置12によって撮像された道路画像に基づいて、自車両が走行する走路に関する走路パラメータを推定する走路認識部16と、自車両の走行状態が車線変更であるか否かを判定する車線変更判定部18と、自車両に対する車線の中心の横位置を補正する横位置補正部20と、拡張カルマンフィルタにおける共分散行列を補正する共分散行列補正部22と、走路パラメータを出力する出力部24とを備えている。なお、走路認識部16は、推定手段の一例であり、車線変更判定部18は、判定手段の一例であり、横位置補正部20及び共分散行列補正部22は、補正手段の一例である。
走路認識部16は、撮像装置12によって撮像された道路画像に基づいて、自車両が走行する走行車線の境界の位置を検出する。そして、走路認識部16は、検出された走行車線の境界の位置に基づいて、予め定められた走路モデルに関する走路パラメータを、拡張カルマンフィルタを用いて推定する。
具体的には、まず走路認識部16は、前処理として、道路画像から走行車線の境界の候補点の位置の座標値を抽出する。前処理では、自車両が走行中の車線の左右の境界を抽出する。
一般には、走路には白線レーンマークが敷設されているため、走路認識部16は、白線レーンマークを走行車線の境界の候補として抽出すればよい。白線レーンマークは、道路画像上では走路面に対して輝度が高いため、走路認識部16は、例えば、道路画像を既知のSobelフィルタ等によって処理し、得られた処理結果が閾値よりも大きい点を走行車線の境界の候補点として抽出する。
さらに、白線レーンマークは、局所的には進行方向に直線状に連続しているため、Hough変換等の手法により、直線上に連続している箇所を、車線の境界の候補として絞り込んでもよい。また、白線レーンマークの幅は局所的には一定なので、白線レーンマークの左右の車線の境界の候補対を照合して、車線の境界の候補点として選別してもよい。
次に、走路認識部16は、後処理として、走行車線の境界の候補点の座標値に対して予め設定された走路モデルを当てはめ、拡張カルマンフィルタを用いて走路パラメータを推定する。
第1の実施の形態では、走路モデルとして平行直線モデルを用いる場合について説明する。図2に平行直線モデルを説明するための図を示す。
図2に示すように、平行直線モデルは、走路が直線であることを想定し、走路の曲率・曲率変化率を無視したモデルである。平行直線モデルでは、道路画像上の車線の境界の位置を記述する観測モデルと、車両の時間更新を記述する時間更新モデルとが設定される。
以下では、まず、観測モデルについて説明する。観測モデルでは、走路は平面上にあると仮定して、上記図2に示すように、自車両を基準としたx−z車両座標系を設定する。さらに、走路境界を規定する白線は平行直線で表現されると仮定する。この場合、走行平面上の走路境界である白線の位置xは、以下の式(1.1)で表現することができる。なお、以下では、自車両が走行している走路を走行車線とし、車線の境界を白線として説明する。
上記式(1.1)における、xは自車両が走行している走行車線の中心の横位置[m]を表し、θはヨー角(車線の傾き)[rad]を表し、wは車線幅[m]を表し、sは観測点が右白線の場合+1、左白線の場合−1となる変数を表す。x−z車両座標上の白線は、道路画像上に設定されたI−J座標系へ透視変換することにより、撮像装置12に撮像されて観測される白線点の座標値(I,J)として得られる。
なお、上記透視変換は、以下の式(1.2)及び(1.3)によって表される。
上記式(1.2)及び(1.3)において、Iは画像上のi番目の白線点の垂直方向の座標値[画素]を表し、Jは道路画像上のi番目の白線点の水平方向の座標値[画素]を表し、φはピッチ角[rad](ここでは変数ではなく、固定値と見なす)を表し、Hは路面平面からの撮像装置の高さ[m]を表し、fは焦点距離[m]を表し、Iは画像中心の垂直方向の座標値[画素]を表し、Jは画像中心の水平方向の座標値[画素]を表す。また、Rは道路画像の垂直方向分解能を表し、Rは道路画像の水平方向分解能を表す。
上記式(1.1)及び上記式(1.3)より、以下の式(1.4)が得られる。
上記式(1.4)中のzは、上記式(1.2)を変形した以下の式(1.5)より白線点毎に求められる。
次に、時間更新モデルについて説明する。時刻tの走路パラメータXを、以下の式(1.6)で定義する。以下の式(1.6)に示すように、走路パラメータは、自車両に対する走行車線の中心の横位置xが含まれている。
時刻t−1の走路パラメータXt−1から時刻tの走路パラメータXの時間更新は、以下の式(1.7)で表現される。
このとき、上記式(1.7)における更新行列Fとシステムに付加される入力uとは、以下の式(1.8)及び(1.9)で表現される。また、上記式(1.7)におけるvはシステムノイズ項を表す。
上記式(1.8)及び(1.9)において、Δzは車速から算出した更新周期時間Δt内の自車両の移動距離[m]を表し、Δtは更新周期時間[s]を表し、Yはヨーレイト[rad/s]を表す。
また、観測行列Hは以下の式(1.10)で表現される。
また、上記式(1.4)を走路パラメータの各要素で偏微分することにより、以下の式(1.11)〜式(1.14)が得られる。
以上をまとめると、以下の式(1.15)が得られる。
上記式(1.6)に示す走路パラメータXと、上記式(1.4)と上記式(1.5)から予測される道路上の左右の白線位置と観測値との偏差の二乗和をコストとして、当該コストを最小化する最適化計算をすれば、走路パラメータXの最適値が得られる。この最適化計算には、観測データの一時的部分的な欠陥にロバストな拡張カルマンフィルタを利用することができる。拡張カルマンフィルタにより、画像上の観測値に付加される観測ノイズや自車両運動によって発生するシステムノイズを考慮した走路パラメータXの最適な推定値が得られる。拡張カルマンフィルタの計算方法は既知であり、例えば以下の参考文献等に記載されている。
参考文献:片山徹,“応用カルマンフィルタ”,朝倉書店,1983
拡張カルマンフィルタにより、走路パラメータXを推定されると共に、その共分散行列Pも更新される。拡張カルマンフィルタの適用には、ダイナミクスモデルを状態遷移行列として設定する必要があるが、変動が緩やかな場合は単位行列を設定すればよい。
また、車両運動に関する知見が得られた場合、その知見をダイナミクスモデルに組み込むことにより推定性能を改善することができる。また、本実施の形態では、左右白線がx−z車両座標系で平行な直線を想定したが、道路線形の曲率や曲率変化率を推定ベクトルとして考慮すれば、提案手法は容易に適用することができる。
次に、拡張カルマンフィルタへの適用について説明する。
以上で説明した観測モデルと時間更新モデルとを、以下に示す拡張カルマンフィルタの更新式(1.16)〜(1.23)に適用することにより、m個の観測値から時々刻々の走路パラメータX^と、時々刻々の共分散行列Pが最新値に更新される。
上記式(1.16)〜(1.23)において、Kはカルマンゲイン、Hは観測行列、J obs,iは時刻tの画像中のi番目の白線点の観測値である。また、J は時刻tの画像中のi番目の白線点の予測値ベクトルであり上記式(1.4)と式(1.5)とX ̄とIとから算出される。
また、上記式(1.18)に含まれるRは観測ノイズの分散行列で、以下の式(1.24)に示すように画像上の白線点位置の観測誤差の標準偏差二乗σ obsを要素とした対角行列である。
また、上記式(1.17)に含まれるQは、以下の式(1.25)で示されるシステムノイズ分散行列である。
拡張カルマンフィルタによる推定処理は、予測ステップとフィルタリングステップとを含んで構成される。以下、走路認識部16によって実行される拡張カルマンフィルタによる予測ステップとフィルタリングステップとについて説明する。
(1)予測ステップ
まず、予測ステップにおける処理について説明する。走路認識部16は、予測ステップにおいて、前回のステップで算出された時刻t−1の走路パラメータXt−1と、上記式(1.8)に示す更新行列F^とに基づいて、上記式(1.16)に従って、時刻tの走路パラメータX ̄を算出する。
そして、走路認識部16は、上記式(1.8)に示す更新行列F^と、前回のステップで推定された共分散行列Pt−1と、システムノイズ分散行列Qとに基づいて、上記式(1.17)に従って、共分散行列P ̄を算出する。
(2)フィルタリングステップ
次に、フィルタリングステップにおける処理について説明する。走路認識部16は、フィルタリングステップにおいて、予測ステップで算出された共分散行列P ̄と、観測行列Hと、観測ノイズの分散行列Rとに基づいて、上記式(1.18)に従って、カルマンゲインKを算出する。
次に、走路認識部16は、算出されたカルマンゲインKと、予測ステップで算出された時刻tにおける状態ベクトルX ̄と、上記式(1.21)で示す観測値hobsと、上記式(1.22)で示す予測値ベクトルと、上記式(1.23)に示す観測行列Hとに基づいて、上記式(1.19)に従って、時刻tにおける走路パラメータX^を推定する。
そして、走路認識部16は、予測ステップで推定された共分散行列P ̄と、算出されたカルマンゲインKと、上記式(1.23)に示す観測行列Hとに基づいて、上記式(1.20)に従って、共分散行列Pを算出する。
フィルタリングステップで算出された各値(カルマンゲインK、走路パラメータX^、共分散行列P)は、原則として次回の予測ステップにおける処理で用いられる。しかし、本実施の形態では、後述する車線変更判定部18による判定処理に応じて、走路パラメータX^のうち自車両に対する走行車線の中心の横位置xと共分散行列Pとが補正される。
車線変更判定部18は、走路認識部16によって検出された走行車線の境界の位置に基づいて、自車両の走行状態が車線変更であるか否かを判定する。具体的には、車線変更判定部18は、走路認識部16によって検出された走行車線の境界の位置に基づいて、自車両に対する車線中心の横位置の絶対値が、車線幅の1/2以上の位置である場合に、自車両の走行状態が車線変更であると判定する。
具体的には、撮像装置12によって撮像された道路画像の観測フレームの拡張カルマンフィルタによる走路パラメータの更新が終了した時点で、車線変更の判定と車線の変更時の各処理とが実行される。車線変更の判定式は以下の式(1.26)で表現される。
なお、上記式(1.26)のαは車線の境界付近で車線変更の判定の頻発を防ぐためのヒステリシス項である。
横位置補正部20は、車線変更判定部18によって自車両の走行状態が右側車線への変更と判定された場合に、車線の横位置に車線幅を加算して補正する。また、横位置補正部20は、車線変更判定部18によって自車両の走行状態が左側車線への変更と判定された場合に、車線の横位置から車線幅を減算して補正する。
図3に、車両の車線変更の判定処理の一例を示す。図3では、自車両が車線1を走行している状態から、白線を跨ぐ状態に移り、最終的に車線2を走行する状態に移行する。車線の変更の前後で、観測している左右の白線はa,bからb,cに切り替わるため、自車両が走行している走行車線の中心の横位置は、以下の式(1.27)のように修正する必要があることが分かる。
なお、上記式(1.27)におけるプラスマイナスの符号は、右側車線へ変更する場合が正で、左側車線へ変更する場合は負である。
共分散行列補正部22は、車線変更判定部18によって自車両の走行状態が車線変更であると判定された場合に、車線幅に関するパラメータと車線幅に関するパラメータと異なる他の走路パラメータとの相関を表す部分行列の符号を反転するように、拡張カルマンフィルタにおける共分散行列を補正する。
具体的には、共分散行列補正部22は、車線変更が行われた場合に、以下の式(1.28)で表される拡張カルマンフィルタの共分散行列Pを、以下の式(1.29)に従って、車線変更後の共分散行列Plcへ補正する。
上記式(1.28)及び(1.29)に基づく補正処理は、車線変更の左右の方向にかかわらず処理は同一である。また、上記式(1.28)及び(1.29)において、Pは車線幅wを除いた共分散行列Pの部分行列、Pは車線幅wに対応する共分散行列Pの部分行列、Pは共分散行列Pの車線幅wに対応する列から対角項を除いた部分行列である。また、Pは車線幅に関するパラメータと車線幅に関するパラメータと異なる他の走路パラメータとの相関を表す部分行列である。なお、推定する走路パラメータの個数をn個とするとPのサイズは(n−1)×(n−1)、Pのサイズは(n−1)×1、Pのサイズは1×1である。
出力部24は、車線変更判定部18によって自車両の走行状態が車線変更であると判定された場合には、横位置補正部20によって補正された走行車線の中心の横位置と、走路認識部16によって推定された走行車線の中心の横位置以外の走路パラメータと、共分散行列補正部22によって補正された共分散行列とを結果として出力し、メモリ(図示省略)に格納する。一方、出力部24は、車線変更判定部18によって自車両の走行状態が車線変更でないと判定された場合には、走路認識部16によって推定された走路パラメータと共分散行列とを結果として出力し、メモリ(図示省略)に格納する。
<走路パラメータ推定装置の10の動作>
次に、第1の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置の10の動作について説明する。まず、自車両が走行し、撮像装置12によって自車両の前方が逐次撮像されているときに、コンピュータ14において、図4に示す走路認識処理ルーチンが実行される。
ステップS100において、走路認識部16は、撮像装置12によって撮像された道路画像を取得する。
ステップS102において、走路認識部16は、前処理として、上記ステップS100で受け付けた道路画像から、走行車線の境界の候補点の位置の座標値を抽出する。
ステップS104において、走路認識部16は、後処理として、上記ステップS102で抽出された走行車線の境界の候補点の座標値に対して走路モデルを当てはめ、拡張カルマンフィルタを用いて走路パラメータを推定する。ステップS104は、図5に示す走路パラメータ推定処理ルーチンによって実現される。
<走路パラメータ推定処理ルーチン>
ステップS200において、走路認識部16は、予測ステップにおいて、前回のステップS112でメモリ(図示省略)に格納された走路パラメータXt−1と、上記式(1.8)に示す更新行列F^とに基づいて、上記式(1.16)に従って、時刻tの走路パラメータX ̄を算出する。
ステップS202において、走路認識部16は、上記式(1.8)に示す更新行列F^と、前回のステップS112でメモリ(図示省略)に格納された共分散行列Pt−1と、システムノイズ分散行列Qとに基づいて、上記式(1.17)に従って、共分散行列P ̄を算出する。
ステップS204において、走路認識部16は、フィルタリングステップにおいて、上記ステップS202で算出された共分散行列P ̄と、観測行列Hと、観測ノイズの分散行列Rとに基づいて、上記式(1.18)に従って、カルマンゲインKを算出する。
ステップS206において、走路認識部16は、上記ステップS204で算出されたカルマンゲインKと、予測ステップで算出された時刻tにおける状態ベクトルX ̄と、上記式(1.21)で示す観測値hobsと、上記式(1.22)で示す予測値ベクトルと、上記式(1.23)に示す観測行列Hとに基づいて、上記式(1.19)に従って、時刻tにおける走路パラメータX^を推定する。
ステップS208において、走路認識部16は、上記ステップS202で算出された共分散行列P ̄と、上記ステップS204で算出されたカルマンゲインKと、上記式(1.23)に示す観測行列Hとに基づいて、上記式(1.20)に従って、共分散行列Pを算出する。
ステップS210において、走路認識部16は、上記ステップS206で算出された走路パラメータX^と、上記ステップS208で算出された共分散行列Pを結果として出力する。
次に、走路認識処理ルーチンに戻り、ステップS106において、車線変更判定部18は、上記ステップS102で検出された走行車線の境界の位置に基づいて、自車両の走行状態が車線変更であるか否かを判定する。自車両に対する車線中心の横位置の絶対値が、車線幅の1/2以上の位置である場合に、自車両の走行状態が車線変更であると判定し、ステップS108へ進む。一方、自車両に対する車線中心の横位置の絶対値が、走路幅の1/2未満の位置である場合に、自車両の走行状態は車線変更でないと判定し、ステップS112へ進む。
ステップS108において、横位置補正部20は、自車両の走行状態が右側車線への変更と判定された場合に、上記ステップS104で得られた走路パラメータの車線の横位置xに車線幅wを加算して補正する。また、横位置補正部20は、自車両の走行状態が左側車線への変更と判定された場合に、上記ステップS104で得られた走路パラメータの車線の横位置xから車線幅wを減算して補正する。
ステップS110において、共分散行列補正部22は、上記式(1.29)に示すように、車線幅に関するパラメータwと車線幅に関するパラメータwと異なる他の走路パラメータとの相関を表す部分行列の符号を反転するように、上記ステップS104得られた共分散行列Pを補正する。
ステップS112において、出力部24は、走路パラメータと共分散行列Pとを結果として出力し、メモリ(図示省略)に格納する。
そして、ステップS114において、時刻tを1インクリメントして、ステップS100へ戻る。
なお、補正された走路パラメータの車線の横位置xと共分散行列Pとは、次回の走路パラメータの推定で用いられる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置によれば、自車両の走行状態が車線変更と判定された場合に、走路パラメータの車線の横位置と、拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正することにより、車両の車線変更が行われた場合でも、走路パラメータを精度良く推定することができる。
また、自車両からみて片側の車線境界しか検出されない場合であっても走路パラメータを算出することができる。図6に、従来手法において片側の車線境界しか検出されない場合の例を示し、図7に、本実施の形態による提案法において片側の車線境界しか検出されない場合の例を示す。
図6に示すように、片側白線のみを観測する状態が継続した場合、従来法では車線変更の直前(A)と直後(B)とで白線に投影された共分散が不連続に増大するため観測ノイズの影響を受けやすくなる。一方、図7に示す本実施の形態による提案法では、直前(A)と直後(B)とで白線に投影された共分散が連続して変化しないので、観測ノイズの影響を受けにくい。
また、第1の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置では、車両の走路変更時に、車両に対する走路の中心の横位置の補正に合わせて、同時に、拡張カルマンフィルタにおける共分散行列を補正する。具体的には、車線変更後に追跡中の車線境界(例えば白線)は、右白線だったものは左白線に、左白線だったものは右白線に切り替わる。拡張カルマンフィルタによって更新された共分散行列には、左右の白線の情報が保存されているため、走路変更に合わせて共分散行列も補正することにより、左右の白線の情報の整合性をとることができる。
これにより、車線変更の直後のノイズに対するロバスト性を向上させることができる。また、車線変更の直後の走路パラメータの異常値の発生を低減させることができ、車線変更の直後の走路パラメータのばたつきを低減させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置は、第1の実施の形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、走路モデルとして曲線モデルを用いる点が第1の実施の形態と異なっている。
第1の実施の形態では、最低限の走路パラメータ(車線幅と車線の横位置との2つのパラメータを含む走路パラメータ)の単純な場合で説明したが、実際のシステムでは曲率等を含む走路パラメータが推定されるため、第2の実施の形態において説明する。また、第2の実施の形態では、第1の実施の形態で説明を省略した車線変更時の共分散行列の補正式の導出証明についても説明する。
第2の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置の走路認識部16は、走行車線の境界の候補点の座標値に対して予め設定された走路モデルを当てはめ、拡張カルマンフィルタを用いて走路パラメータを推定する。第2の実施の形態では、走路モデルとして曲線モデルを用いるため、第2の実施の形態走路パラメータは、第1の実施の形態の走路パラメータと異なる。
図8に、第2の実施の形態で用いる曲線モデルを説明するための図を示す。図8に示す曲線モデルにおいて、拡張カルマンフィルタにより走路パラメータを推定するためには、道路画像上の白線位置を記述する観測モデルと、車両と走路曲率の時間更新を記述する時間更新モデルとが設定される。
以下では、まず観測モデルについて説明する。
上記図8に示すように、走路は平面上にあると仮定して、自車両を基準としたx‐z車両座標系を設定する。さらに、走路境界を規定する白線は3次関数で表現されると仮定する。この場合、走行平面上の白線位置は以下の式(2.1)で表現できる。
上記式(2.1)において、xは自車両が走行している走行車線の中心の横位置[m]を表し、θはヨー角(走路の傾き)[rad]を表し、cは撮像装置の位置直下((x,z)=(0,0))の曲率[1/m]を表し、cは曲率変化率[1/m]を表し、wは車線幅[m]を表し、sは観測点が右白線の場合+1、左白線の場合−1となる変数を表す。
x−z車両座標上の白線は、道路画像上に設定されたI−J座標系へ透視変換することにより、撮像装置12によって撮像されて観測される白線点の座標値(I,J)として得られる。
なお、上記透視変換は、以下の式(2.2)及び(2.3)によって表される。
このとき,Iは画像上のi番目の白線点の垂直方向の座標値[画素]を表し、Jは道路画像上のi番目の白線点の水平方向の座標値[画素]を表し、φはピッチ角[rad]を表し、Hは路面平面からの撮像装置の高さ[m]を表し、fは焦点距離[m]を表し、Iは画像中心の垂直方向の座標値[画素]を表し、Jは画像中心の水平方向の座標値[画素]を表す。また、Rは道路画像の垂直方向分解能を表し、Rは道路画像の水平方向分解能を表す。
上記式(2.1)及び上記式(2.3)より、以下の式(2.4)が得られる。
上記式(2.4)中のzは、上記式(2.2)を変形した以下の式(2.5)より白線点毎に求められる。
次に、時間更新モデルについて説明する。時刻tの走路パラメータXを、以下の式(2.6)で定義する。以下の式(2.6)に示すように、走路パラメータは、上記式(2.4)と上記式(2.5)の中で使用した自車両の位置姿勢と白線形状を規定したパラメータである。ここで、Tは転置記号を表す。
時刻t−1の走路パラメータXt−1から時刻tの走路パラメータXの時間更新は、以下の式(2.7)で表現される。
このとき、上記式(2.7)における更新行列Fとシステムに付加される入力uとは、以下の式(2.8)及び(2.9)で表現される。また、上記式(2.7)におけるvはシステムノイズ項を表す。
上記式(2.8)及び(2.9)において、Δzは車速から算出した更新周期時間Δt内の自車両の移動距離[m]を表し、Δtは更新周期時間[s]を表し、Yはヨーレイト[rad/s]を表す。
拡張カルマンフィルタへの適用については、上記第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
<共分散行列の補正式の導出>
次に、拡張カルマンフィルタの共分散行列Pの補正式を導出する。
導出の前提として、推定値X^の場合の白線b上の任意の点の水平方向座標Jの分散を計算する。白線点の水平方向座標Jは式(2.4)で表現されるが、以下では式展開の簡易化のために式(3.1)のように関数hで表す。
ここで、線形の範囲で推定値X^の微小変化分をΔX^とすると、それによって生じるJの微小変化分ΔJは次式で得られる。
既知の分散の公式より、以下の式(3.3)が既知である。
ただし、Varは分散を表し,Aは行列で、Xとαとはベクトルを表す。上記式(3.3)を上記式(3.2)へ適用することにより、以下の式(3.4)が得られる。
式(3.5)のVar(ΔX^)を誤差共分散行列Pと見なすと次式が得られる。
以上をまとめると、以下の式(3.7)が得られる。
このとき、Hは以下の式(3.8)に示す観測行列である。
上記式(2.4)より、画像上の白線点J座標値は、以下の式(3.9)で表される。
上記式(3.9)を走路パラメータの各要素で偏微分することにより、以下の式(3.10)〜式(3.16)が得られる。
上記式(3.8)、上記式(3.10)〜式(3.16)より以下の式(3.17)が得られる。
特に車線変更時は、白線を跨いでいる位置にあるので、以下の式(3.18)が成立する。
上記式(3.17)と上記式(3.18)より,以下の式(3.19)が得られる。
上記式(3.19)より、右車線変更時の観測行列Hは以下の式(3.20)で表される。
また、上記式(3.19)より、左車線変更時の観測行列Hは、以下の式(3.21)で表される。
上記式(3.20)と上記式(3.21)とを比較すると、右車線変更時と左車線変更時の観測行列は、車線幅に関する項の符号が正負反転している点だけが違っていることが分かる。
上記式(3.20)と上記式(3.21)との中のhは車線幅の偏微分項で、hは車線幅以外の項を要素としたベクトルである。
ここで、車線変更前の共分散行列をPとして、その要素を以下の式(3.22)で設定する。
このとき、Pは車線幅以外に対応する部分行列、Pは車線幅に対応する部分行列である。また、Pは車線幅の非対角項の部分行列であり、車線幅に関するパラメータwと車線幅に関するパラメータwと異なる他の走路パラメータとの相関を表す部分行列である。また、車線変更後の共分散行列をPlcとして、その要素を以下の式(3.23)で設定する。
このとき、Plc0は車線幅以外の部分行列、Plcwは車線幅に対応する部分行列、Plc1は車線幅の非対角項の部分行列である。図3の右車線変更の例では、車線変更の直前・直後で、白線bの観測が継続している。そのため、車線変更の直前・直後で白線bの分散も連続している必要がある。よって、車線変更の直前・直後で注目した全ての白線点の分散は変化しないと仮定すると、以下の式(3.24)が得られる。
上記式(3.24)に、上記式(3.20)〜式(3.23)を代入すると、以下の式(3.25)が得られる。
上記式(3.25)を展開すると、以下の式(3.26)が得られる。
上記式(3.26)を整理すると、以下の式(3.27)が得られる。
上記式(3.27)の2番目と3番目の項はスカラーなので、以下の式(3.28)のように整理することができる。
上記式(3.28)が白線b上の任意の一点について成立するためには、以下の式(3.29)〜式(3.32)が成立すればよい。
以上より、車線変更後の共分散行列Plcは次式で表される。
すなわち、車両の車線変更時、共分散行列は、走路パラメータの「車線幅」に対応する行と列の非対角項の符号を反転するように補正すればよい。以上は右車線変更で例示したが、左車線変更時も同様である。
なお、第2の実施の形態に係る走路パラメータ推定装置の他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る車両挙動予測装置によれば、走路モデルとして曲線モデルを用い、自車両の走行状態が走路の変更と判定された場合に、走路パラメータの走路の横位置と、拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正することにより、車両の車線変更が行われた場合でも、走路パラメータを精度良く推定することができる。
<実施例>
上記実施の形態に係る走路パラメータ推定装置による、車線変更処理の効果の例を図9に示す。片側白線観測時の車線変更直後の白線位置推定誤差σ(標準偏差)を比較したシミュレーション結果を図9に示した。図9では観測ノイズσの設定が1画素と10画素の場合について示している。図9より、推定された白線位置σの推定誤差σが半減していることから、本実施の形態に係る提案法の効果が確認される。
なお、上記の実施の形態では、移動体として車両を対象とする場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、他の移動体を対象としてもよい。
また、撮像装置12に代えてレーザレーダを用いることもできる。レーザレーダは対象までの距離を計測するアクティブセンサであるが反射波の受光強度により道路画像を生成することも可能である。
なお、本発明のプログラムは、記録媒体に格納して提供することができる。
10 走路パラメータ推定装置
12 撮像装置
14 コンピュータ
16 走路認識部
18 車線変更判定部
20 横位置補正部
22 共分散行列補正部
24 出力部

Claims (4)

  1. 移動体が走行する走路の画像に基づいて、前記移動体が走行する走行車線の境界の位置を検出し、検出された前記走行車線の境界の位置に基づいて、予め定められた走路モデルに関する走路パラメータであって、かつ車線幅に関するパラメータ及び前記移動体に対する車線の横位置を含む走路パラメータを、拡張カルマンフィルタを用いて推定する推定手段と、
    前記移動体の走行状態が車線変更である場合に、前記走路パラメータの前記車線の横位置と、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正する補正手段と、
    を含み、
    前記補正手段は、前記移動体の走行状態が車線変更である場合に、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列の部分行列であって、前記車線幅に関するパラメータと、前記車線幅に関するパラメータと異なる他の走路パラメータとの相関を表す部分行列の符号を反転するように、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列を補正する、
    走路パラメータ推定装置。
  2. 前記推定手段によって検出された前記走行車線の境界の位置に基づいて、前記移動体に対する車線中心の横位置の絶対値が、車線幅の1/2以上の位置である場合に、前記移動体の走行状態が車線変更であると判定する判定手段を更に含み、
    前記補正手段は、前記判定手段によって前記移動体の走行状態が車線変更と判定された場合に、前記走路パラメータの前記車線の横位置と、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正する
    請求項1に記載の走路パラメータ推定装置。
  3. 前記補正手段は、前記移動体の走行状態が右側車線への車線変更である場合に、前記車線の横位置に車線幅を加算して補正し、前記移動体の走行状態が左側車線への車線変更と判定された場合に、前記車線の横位置から前記車線幅を減算して補正する
    請求項1又は請求項2に記載の走路パラメータ推定装置。
  4. コンピュータ
    移動体が走行する走路の画像に基づいて、前記移動体が走行する走行車線の境界の位置を検出し、検出された前記走行車線の境界の位置に基づいて、予め定められた走路モデルに関する走路パラメータであって、かつ車線幅に関するパラメータ及び前記移動体に対する車線の横位置を含む走路パラメータを、拡張カルマンフィルタを用いて推定する推定手段、及び
    前記移動体の走行状態が車線変更である場合に、前記走路パラメータの前記車線の横位置と、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列とを補正する補正手段
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記補正手段は、前記移動体の走行状態が車線変更である場合に、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列の部分行列であって、前記車線幅に関するパラメータと、前記車線幅に関するパラメータと異なる他の走路パラメータとの相関を表す部分行列の符号を反転するように、前記拡張カルマンフィルタにおける共分散行列を補正する、
    プログラム。
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