JP7316963B2 - 締結部分の構造 - Google Patents
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Description
また前記溝部は、挿入方向から視て矩形状や円弧状、三角形状、多角形状などを含む。
詳述すると、車体に搭載した搭載状態において、筒状部の内面を下方側に向けて窪ませた溝部は、締結治具の挿入方向の前方側から後方側に向かって溝の深さが深くなっている。このため、筒状部に水が侵入したとしても、溝部に沿って水を固定体の表面側に流し、外部に排出することができる。
この発明により、溝部の体積が小さくなるため、溝部を流れる水の速さが速くできる。これにより、溝部に沿って固定部の表面側に水を効率よく流すことができるため、筒状部に侵入した水を効率よく外部に排出することができる。
この発明により、固定体に対してヒューズなどの電子部品を組み付ける際に、筒状部を固定体の位置決めに用いることができる。
この発明により、水を確実に排出できるとともに、筒状部を用いて確実に位置決めを行うことができる。
この発明により、被固定体を車体に搭載した搭載状態において、筒状部の上方から流れてきた水を凸部に当てることができるため、筒状部への浸水を抑制できる。これにより、大量の水が固定体を伝ったとしても、筒状部に侵入する水の量を減少させることができる。したがって、筒状部に水が侵入したとしても、筒状部に水が溜まることを抑制して水を外部に排出することができる。
この発明により、被固定体を車体に搭載した搭載状態において、筒状部の上方から流れてきた水を凹部に沿って下方に案内することができるため、筒状部への浸水を抑制することができる。これにより、固定体に水が伝ったとしても、筒状部に侵入する水の量を減少させることができる。したがって、筒状部に水が侵入したとしても、筒状部に水が溜まることを抑制して水を外部に排出することができる。
本実施形態の電気接続箱1は、例えば車両のエンジンルームにおけるダッシュボード近傍に搭載されている。このような電気接続箱1を構成するロアケース10とアッパーケース20とを締結固定する締結構造40について、図1から図9を用いて説明する。
図9は位置決め治具Jに対するロアケース10の配置状態をロアケース底面12の方向から視た概略斜視図を示し、図9は、円筒部41と位置決めピンJ1との接点を表す拡大底面図を示す。
図3(a)はロアケース10の底面全体を表す全体底面図を示し、図3(b)は図3(a)におけるロアケース10の右下部分を拡大表示した拡大部分底面図を示す。なお、図8は図3(b)と同じ位置の拡大底面図を示す。
なお、図1中で示した方向は、便宜上、図2乃至図7において同様とする。
円筒部41は、図3乃至図7に示すように、ロアケース底面12から前方側Hfに突出するとともに、所定の内径を有する内周面を構成する円筒本体41a及び縮径部41bと、円筒部41の底面を構成する円筒底面部41cとで一体構成されている。なお、円筒部41は、ロアケース底面12の板厚と略同じ厚さの厚みを有している。
このように構成された円筒部41には、締結ネジBを前後方向Hに沿って挿入できる。
溝部42は、図3(b)及び図4に示すように、第1直線部42aと、第2直線部42bと、円筒本体41a及び第2直線部42bと連結する溝本体部42cとで一体に構成されている。
詳述すると、第1直線部42aは、円筒底面部41cにおける右側Wrの頂点である前方右頂点P3と、前後方向Hから見た第1直線部42aの最下点である第1下点P4と、右側交差点P1とで直角三角形を構成している(図4参照)。
また、ロアケース底面12の表面部分における第2直線部42bに対する溝本体部42cの最下点の垂直距離L1は、円筒部41の外径の4分の1程度の長さである。
詳述すると、アッパーケース20は、図2に示すように、後方側Hbが開口した内部中空状の略箱状に形成されており、アッパーケース20の内面には、後方側Hbに向けて突出する被締結部50が、円筒部41に対応する位置に設けられている。
電気接続箱1は、エンジンルームにおけるダッシュボード近傍において、ロアケース底面12が車両後方である前方側Hfを向くとともに、コネクタ接続部13が右側Wrに配置されるように搭載される。すなわち、電気接続箱1を車両に搭載した状態において、円筒部41の内周面に設けられた溝部42は下方側Zdに配置される。
このため、円筒部41に浸入した水は、円筒部41の内周面を伝って溝部42に移動するとともに、溝部42の内周面を伝って外部に流れて排出される。
以下、締結構造40を用いたロアケース10の位置決めについて、図8及び図9に基づき簡単に説明する。
位置決め治具Jは、図7に示すように、断面四角形に構成された複数の位置決めピンJ1を備えている。
また、このようにロアケース10の正確な位置決めができることにより、プリント基板30への電子部品の配置を機械で行うこともでき、正確に電子部品を配置させつつ、作業の効率化を図ることができる。
詳述すると、車体に搭載した搭載状態において円筒本体41a及び縮径部41bに形成された溝部42は、円筒部41よりも下方側Zdに配置されるとともに、前後方向Hの前方側Hfから後方側Hbに向かって溝の深さが深くなっている。このため、円筒部41に水が侵入したとしても、溝部42に沿って水をロアケース10のロアケース底面12に流し、外部に排出することができる。
被固定体は、アッパーケース20に対応し、
締結治具は、締結ネジBに対応し、
締結部分の構造は、締結構造40に対応し、
筒状部は、円筒部41に対応し、
溝部は、溝部42に対応し、
直線部は、第1直線部42a及び第2直線部42bに対応し、
凸部は、突出部43に対応し、
凹部は、抑制溝44に対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
20 アッパーケース
40 締結構造
41 円筒部
42 溝部
42a 第1直線部
42b 第2直線部
43 突出部
44 抑制溝
B 締結ネジ
Zd 下方側
Claims (6)
- 固定体を被固定体に固定するための締結治具を挿入して締結するため、前記固定体に設けられた締結部分の構造であって、
前記固定体の表面から凹状となり、前記締結治具を配置する底部を有する有底筒状の筒状部と、
該筒状部の周方向の一部に設けられ、前記筒状部の内面に対して径外側に凹状となる溝部とで構成され、
前記溝部は、
前記締結治具の挿入方向の前方側から後方側に向かって溝の深さが深くなるように形成されるとともに、前記固定体が固定された前記被固定体を車体に搭載した搭載状態における下方側に形成された
締結部分の構造。 - 前記溝部は、前記搭載状態における下方側に向かって先細りした
請求項1に記載の締結部分の構造。 - 前記溝部は、前記締結治具の挿入方向から視て、互いに直交する2方向と前記筒状部の外縁との交差点のうち、下方側に配置される前記交差点の間に設けられた
請求項1又は請求項2に記載の締結部分の構造。 - 前記筒状部は、前記締結治具の挿入方向から視て円形状に形成され、
前記溝部は、前記交差点から接線方向に沿って延びる直線部を備えた
請求項3に記載の締結部分の構造。 - 前記固定体の表面には、前記搭載状態における前記筒状部の上方に、前記締結治具の挿入方向と反対方向に突出する凸部が設けられた
請求項1乃至請求項4うちのいずれかに記載の締結部分の構造。 - 前記筒状部の径外側に、前記締結治具の挿入方向に窪ませた凹部が設けられた
請求項1乃至請求項5うちのいずれかに記載の締結部分の構造。
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2020
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