JP7294928B2 - 圧着葉書及びその製造方法、並びに疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された圧着葉書におけるブロッキングを抑制する方法 - Google Patents
圧着葉書及びその製造方法、並びに疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された圧着葉書におけるブロッキングを抑制する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7294928B2 JP7294928B2 JP2019135737A JP2019135737A JP7294928B2 JP 7294928 B2 JP7294928 B2 JP 7294928B2 JP 2019135737 A JP2019135737 A JP 2019135737A JP 2019135737 A JP2019135737 A JP 2019135737A JP 7294928 B2 JP7294928 B2 JP 7294928B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- styrene
- pressure
- water
- bonded
- soluble
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
まずは、本発明の圧着葉書の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の圧着葉書1を示す模式図であり、図1の左側が圧着前の状態を表し、図1の右側が圧着後の状態を表す。図2は、図1におけるX-X’断面を示す模式図である。本発明の圧着葉書1は、疑似接着層5を表面に備えた情報記録面3を内側に折畳んで圧着された印刷物であり、折畳まれた状態で外部へ露出する外側面4に、アルカリ可溶性水溶性樹脂、スチレン系造膜エマルジョン及び水を含有する水性コーティング剤で形成された耐水層6を備えることを特徴とする。なお、本発明の圧着葉書は、葉書サイズの大きさのものに限定されることはなく、例えば封書サイズやそれ以上の大きさのものであってもよい。
(上記式中、Tg1~Tgxは共重合体を構成する単量体1、2、3、・・・、xのそれぞれの単独重合体のガラス転移温度、W1~Wxは単量体1、2、3、・・・、xのそれぞれの質量分率、Tgは理論ガラス転移温度を表す。なお、Woodの式におけるガラス転移温度は絶対温度である。)
次に、本発明の圧着葉書の製造方法の一実施態様について説明する。この製造方法は、上記本発明の圧着葉書を製造するための方法であり、その説明内容は、既に説明した本発明の圧着葉書との共通点も多い。そのため、以下の説明では、上記本発明の圧着葉書と共通する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
次に、本発明の疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された印刷物におけるブロッキングを抑制する方法の一実施態様について説明する。この方法は、折畳まれた状態で外部へ露出する部分に、アルカリ可溶性水溶性樹脂、スチレン系造膜エマルジョン及び水を含有する水性コーティング剤を塗布して当該部分に耐水層を形成させることを特徴とするもので、上記本発明の圧着葉書1のように、外側面に上記水性コーティング剤を塗布することで、当該印刷物が水と接触した場合であっても疑似接着面の剥離性を維持する、すなわちブロッキングを抑制するものである。これについては、既に説明した通りであるので、ここでの説明を省略する。なお、「外側面」とは、折畳まれて圧着葉書形状となったときに外側に配置される面のことであり、この「外側面」に耐水層が形成されるタイミングは、折畳まれて圧着葉書形状となる前でもよいし、折畳まれて圧着葉書形状となった後でもよい。
BASF株式会社製の製品名JONRYL6610(重量平均分子量8500、酸価215mgKOH/g)をスチレンアクリル系のアルカリ可溶性水溶性樹脂ワニスとして用いた。このワニスには、アルカリ可溶性水溶性樹脂が含まれる。
スチレンアクリル系エマルジョン(BASF株式会社製、製品名JONRYL7741)70質量部、上記スチレンアクリル系のアルカリ可溶性水溶性樹脂ワニス20質量部、ポリエチレンワックス7質量部、シリカパウダー3質量部、及びアセチレン系ジアルコール組成物(エアープロダクツジャパン株式会社製、製品名SURFYNOL104E)1.5質量部を混合し、水性コーティング剤を調製した。
2 被印刷体
3 情報記録面
4 外側面
5 疑似接着層
6 耐水層
A 疑似接着面
Claims (9)
- 疑似接着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んでなり、折畳まれた状態で外部へ露出する面に耐水層を備えた圧着葉書であって、前記耐水層が、アルカリ可溶性水溶性樹脂、スチレン系造膜エマルジョン、シリカ及び水を含有する水性コーティング剤で形成されたマットコートであることを特徴とする圧着葉書。
- 前記スチレン系造膜エマルジョンが、ガラス転移温度(Tg)が0~20℃のスチレンアクリル系ポリマー、スチレンマレイン酸系ポリマー及びスチレンマレイン酸ハーフエステル系ポリマーからなる群より選択される少なくとも一種である請求項1記載の圧着葉書。
- 前記アルカリ可溶性水溶性樹脂が、スチレンアクリル系及び/又はスチレンマレイン酸系のアルカリ可溶型樹脂である請求項1又は2記載の圧着葉書。
- 前記水性コーティング剤に含まれる前記アルカリ可溶性水溶性樹脂と前記スチレン系造膜エマルジョンとの比率が、アルカリ可溶性水溶性樹脂/スチレン系造膜エマルジョンの固形分質量比で10/90~30/70であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載の圧着葉書。
- 疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された圧着葉書の製造方法であって、折畳まれた状態で外部へ露出する面に、アルカリ可溶性水溶性樹脂、スチレン系造膜エマルジョン、シリカ及び水を含有する水性コーティング剤を塗布することでマットな耐水層を形成させる工程を備えることを特徴とする圧着葉書の製造方法。
- 前記スチレン系造膜エマルジョンが、ガラス転移温度(Tg)が0~20℃のスチレンアクリル系ポリマー、スチレンマレイン酸系ポリマー及びスチレンマレイン酸ハーフエステル系ポリマーからなる群より選択される少なくとも一種である請求項5記載の圧着葉書の製造方法。
- 前記アルカリ可溶性水溶性樹脂が、スチレンアクリル系及び/又はスチレンマレイン酸系のアルカリ可溶型樹脂である請求項5又は6記載の圧着葉書の製造方法。
- 前記水性コーティング剤中のアルカリ可溶性水溶性樹脂とスチレン系造膜エマルジョンとの比率が、アルカリ可溶性水溶性樹脂/スチレン系樹脂の固形分質量比で10/90~30/70であることを特徴とする請求項5~7のいずれか1項記載の圧着葉書の製造方法。
- 折畳まれた状態で外部へ露出する部分に、アルカリ可溶性水溶性樹脂、スチレン系造膜エマルジョン、シリカ及び水を含有する水性コーティング剤を塗布してなるマットな耐水層を形成させることを特徴とする、疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された圧着葉書におけるブロッキングを抑制する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019135737A JP7294928B2 (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | 圧着葉書及びその製造方法、並びに疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された圧着葉書におけるブロッキングを抑制する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019135737A JP7294928B2 (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | 圧着葉書及びその製造方法、並びに疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された圧着葉書におけるブロッキングを抑制する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021017037A JP2021017037A (ja) | 2021-02-15 |
JP7294928B2 true JP7294928B2 (ja) | 2023-06-20 |
Family
ID=74563943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019135737A Active JP7294928B2 (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | 圧着葉書及びその製造方法、並びに疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された圧着葉書におけるブロッキングを抑制する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7294928B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005290078A (ja) | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水性印刷ワニス組成物およびその印刷物 |
JP2013142150A (ja) | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Sakata Corp | 紙器用水性グラビア印刷インキ組成物 |
JP2016180061A (ja) | 2015-03-24 | 2016-10-13 | サカタインクス株式会社 | 水性フレキソ印刷インキ組成物 |
JP2018058246A (ja) | 2016-10-04 | 2018-04-12 | 共立印刷株式会社 | 圧着葉書,圧着葉書の印刷方法および圧着葉書印刷装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59100794A (ja) * | 1982-11-29 | 1984-06-11 | ダイセル化学工業株式会社 | 水性紙艶出しコ−テイング液 |
JP3127040B2 (ja) * | 1992-04-25 | 2001-01-22 | サカタインクス株式会社 | 防滑性水性印刷インキ組成物 |
-
2019
- 2019-07-23 JP JP2019135737A patent/JP7294928B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005290078A (ja) | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水性印刷ワニス組成物およびその印刷物 |
JP2013142150A (ja) | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Sakata Corp | 紙器用水性グラビア印刷インキ組成物 |
JP2016180061A (ja) | 2015-03-24 | 2016-10-13 | サカタインクス株式会社 | 水性フレキソ印刷インキ組成物 |
JP2018058246A (ja) | 2016-10-04 | 2018-04-12 | 共立印刷株式会社 | 圧着葉書,圧着葉書の印刷方法および圧着葉書印刷装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021017037A (ja) | 2021-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW294712B (ja) | ||
US6383653B1 (en) | Pressure sensitive cohesive | |
JP7294928B2 (ja) | 圧着葉書及びその製造方法、並びに疑似圧着層を表面に備えた情報記録面を内側に折畳んで圧着された圧着葉書におけるブロッキングを抑制する方法 | |
JP2010037553A (ja) | 再剥離性接着シート、画像記録方法および接着方法 | |
JP5210736B2 (ja) | ブリスターパック用水性接着組成物およびそれを用いたブリスターパック用包装容器 | |
JP2007217612A (ja) | 紙製封筒用又は紙製箸袋用水性熱圧着組成物 | |
JP3755364B2 (ja) | 粘着シートまたは粘着テープ | |
JP4676702B2 (ja) | 疑似接着性材料及び疑似接着性加工シート | |
JP2011110732A (ja) | 箔印刷用または植毛印刷用粘着剤 | |
JP4847741B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型圧着ニス組成物および再剥離性情報シート | |
JPH11181381A (ja) | 剥離可能な接着剤、及び、剥離可能な接着シート | |
JPH08134406A (ja) | 水性オーバープリントニス組成物およびこれを印刷または塗工した紙製容器 | |
JP5031396B2 (ja) | 接着剤組成物および該接着剤組成物を使用したパッケージの生産方法 | |
JP4592298B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP2002338909A (ja) | 粘着シート | |
JP7401852B2 (ja) | オーバーラミネート用粘着シート及びpopラベル | |
JP6737663B2 (ja) | 剥離性シートの製造方法 | |
JP4780740B2 (ja) | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP4847742B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型圧着ニス組成物および再剥離性情報シート | |
JP5810828B2 (ja) | ブロッキング防止剤 | |
JPS6117874B2 (ja) | ||
JP2004204050A (ja) | 水性コーティング組成物 | |
JPS626596B2 (ja) | ||
JP2003231874A (ja) | 感圧接着性樹脂組成物及びこれを用いた感圧接着シート | |
JP4231256B2 (ja) | オーバープリントニスおよび印刷物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230530 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230608 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7294928 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |