JP6737663B2 - 剥離性シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、3枚のシートが重ね合わされて少なくとも2枚のシートが感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されてなる剥離性シートの製造方法に関し、特に、重ね合わされたシートを貼着するための加圧に起因したカールを抑制する技術に関する。
情報伝達媒体の1つであるはがきとして、伝達する情報の量を増やしたり、情報を隠蔽して送付したりするために、2つ紙片を剥離可能に貼着した圧着はがきが利用されている。圧着はがきは、折り畳み可能に連接したはがきサイズの2枚の紙片の一方の面に、通常では貼着力が発現せず、加圧することで貼着力が発現する感圧接着剤を塗布しておき、感圧接着剤が塗布された面が内側となるように折り畳んで加圧することで、1枚のはがきの形態として送付することができる。
このような圧着はがきは、送付途中においては、2枚の紙片が貼着されていることにより、折り畳み状態にて内側となる面に表示された情報を隠蔽することができる。また、圧着はがきの送付先において、2枚の紙片が剥離されて見開かれることで情報が伝達されることにより、1枚のはがきよりも多くの情報を伝達することができる。
近年では、このように2枚の紙片が剥離可能に貼着された圧着はがきのみならず、3枚の紙片が剥離可能に貼着された圧着はがきも利用されており、より多くの情報を伝達することができる。
図8は、一般的な圧着はがきの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は見開いた状態における一方の面を示す図、(d)は見開いた状態における他方の面を示す図である。
本例における圧着はがきは図8に示すように、折り部241,242を介して折り畳み可能に連接した表面シート210と中間シート230と裏面シート220とからなり、表面シート210と中間シート230とが折り部241を介して折り畳まれて感圧接着剤層230によって剥離可能に貼着されるとともに、中間シート230と裏面シート220とが折り部242を介して折り畳まれて感圧接着剤層230によって剥離可能に貼着されて構成されている。表面シート210の表出面及び中間シート230との重ね合わせ面にはそれぞれ、宛先情報211aや通知情報212aが印刷されることによって印刷層211,212が積層されている。また、裏面シート220の中間シート230との重ね合わせ面及び表出面にはそれぞれ、通知情報221a,222aが印刷されることによって印刷層221,222が積層されている。また、中間シート230の表面シート210との重ね合わせ面及び裏面シート220との重ね合わせ面にはそれぞれ、通知情報231a,232aが印刷されることによって印刷層231,232が積層されている。
上記のように構成された圧着はがき201は、図8(a),(b)に示すように、表面シート210と中間シート230とが感圧接着剤層250によって剥離可能に貼着されるとともに、裏面シート220と中間シート230とが感圧接着剤層250によって剥離可能に貼着された状態で送付され、圧着はがき201の送付先において、表面シート210の角部に形成された切り欠き213を剥離開始端として表面シート210が中間シート230から剥離され、また、裏面シート220と中間シート230とが剥離され、図8(c),(d)に示すように、表面シート210の中間シート230との重ね合わせ面に印刷された通知情報212aや、裏面シート220の中間シート230との重ね合わせ面に印刷された通知情報221aや、中間シート230の表面シート210及び裏面シート220との重ね合わせ面にそれぞれ印刷された通知情報231a,232aが伝達されることになる。
ここで、折り畳み接着された連続フォームを単位フォームに裁断した後、単位フォームを表裏から加圧することにより、しわや気泡のない単位フォームを製造する技術が、特許文献1に開示されている。そこで、図8に示した圧着はがき201においても、特許文献1に開示された技術のように、表面シート210と裏面シート220と中間シート230とを連続フォームとして重ね合わせて単片状に断裁した後、表裏から加圧することで製造することが考えられる。
図9は、図8に示した圧着はがき201を製造する際の製造工程を説明するための図である。
図8に示した圧着はがき201を製造する場合は、例えば、図9に示すように、表面シート210が連続状となった連続状の基材と、中間シート230が連続状となった基材と、裏面シート220が連続状となった連続状の基材とが折り部241,242を介して連接したウェブ体202に対して、まず、表面シート210と中間シート230との互いの重ね合わせ面にそれぞれ、接着剤塗布部261aにおいて感圧接着剤を塗布し、乾燥部262aにおいてこの感圧接着剤を乾燥させることにより、感圧接着剤層250を積層する。
次に、ウェブ体202に対して、裏面シート220と中間シート230との互いの重ね合わせ面にそれぞれ、接着剤塗布部261bにおいて感圧接着剤を塗布し、乾燥部262bにおいてこの感圧接着剤を乾燥させることにより、感圧接着剤層250を積層する。
次に、折り部270aにおいて、表面シート210となる連続状の基材と中間シート230となる連続状の基材とを、感圧接着剤層250が積層された面が内側となるように折り部241を介して折り畳み、表面シート210となる連続状の基材と中間シート230となる連続状の基材とを重ね合わせる。
次に、折り部270bにおいて、裏面シート220となる連続状の基材と中間シート230となる連続状の基材とを、感圧接着剤層250が積層された面が内側となるように折り部242を介して折り畳み、裏面シート220となる基材連続状のと中間シート230となる連続状の基材とを重ね合わせる。
その後、一対の断裁ローラ280a,280bによってウェブ体202を単片状の圧着はがき201に断裁し、この圧着はがき201を断裁ローラ280a,280bから押し出し、一対の加圧ローラ291a,291b間に挟み込んで表裏から加圧し、表面シート210と中間シート230とを感圧接着剤層250によって剥離可能に接着するとともに、裏面シート220と中間シート230とを感圧接着剤層250によって剥離可能に接着する。
表面シート210と中間シート230とが感圧接着剤層250によって剥離可能に接着されるとともに、裏面シート220と中間シート230とが感圧接着剤層250によって剥離可能に接着された圧着はがき201は、スタッカ(付図示)に積み重ねられて保管されることになる。
特開平3−243565号公報
図8に示した圧着はがき201を上述したようにして製造する場合、一対の断裁ローラ280a,280bまでの工程においては、表面シート210が連続状となった連続状の基材と、中間シート230が連続状となった連続状の基材と、裏面シート220が連続状となった連続状の基材とが折り部241,242を介して連接したウェブ体202の形態で取り扱われるため、ウェブ体202の一端を引っ張る等して容易に搬送することができる。
ところが、断裁ローラ280a,280b以降の工程においては、単片状の圧着はがき201の形態となっているため、単片状の圧着はがき201のそれぞれに搬送力を付与しなければならない。そこで、図9に示したように、断裁ローラ280a,280bによって断裁された単片状の圧着はがき201を断裁ローラ280a,280bの回転力によって断裁ローラ280a,280bから押し出し、その押し出した勢いで単片状の圧着はがき201を一対の加圧ローラ291a,291b間に挟み込むことが行われている。
図10は、図8に示した圧着はがき201が図9に示した製造方法によって製造される場合の問題点を説明するための図である。
図9に示した製造方法においては、図10(a)に示すように、断裁ローラ280a,280bによって断裁された単片状の圧着はがき201は、断裁ローラ280a,280bの回転力によって断裁ローラ280a,280bから押し出される。
そして、図10(b)に示すように、断裁ローラ280a,280bから押し出された圧着はがき201は、押し出された勢いで一対の加圧ローラ291a,291b間に挟み込まれることになる。
ここで、加圧ローラ291a,291bは、上記のように重ね合わされた表面シート210と裏面シート220と中間シート230とを感圧接着剤層250によって貼着するために必要となる圧力で圧着はがき201を表裏から加圧する必要があるため、その間隔が、感圧接着剤層250が介在して重ね合わされた表面シート210と裏面シート220と中間シート230との厚みに対してかなり狭いものとなっている。そのため、断裁ローラ280a,280bから押し出された圧着はがき201は、加圧ローラ291a,291bに向かう側の端辺が加圧ローラ291a,291bに当接し、それにより、表面シート210と中間シート230との間や、裏面シート220と中間シート230との間でずれが生じ、さらに、加圧ローラ291a,291b間に挟み込まれていく際に、図10(c)に示すように、表面シート210と中間シート230との間や、裏面シート220と中間シート230との間のずれが増大してしまう虞れがある。特に、折り部141,142がミシン目ではなく筋押しで形成されている場合に、表面シート210と中間シート230との間や、裏面シート220と中間シート230との間でずれが生じやすい。
表面シート210と中間シート230との間や、裏面シート220と中間シート230との間でずれが生じた場合、その後、感圧接着剤層250に含まれる水分が蒸発していく際、図10(d)に示すように、角部が大きくカールしてしまうことになる。角部が大きくカールしてしまった場合、その後、圧着はがき201を積み重ねて保管しにくくなったり、後の作業がしにくくなったりしてしまう。
特に、感圧接着剤層上に印刷が施されて印刷層が積層された、いわゆる先糊タイプのものよりも、図8に示した圧着はがき201のように、表面シート210や裏面シート220や中間シート230上に積層された印刷層212,221,231,232上に感圧接着剤層250が積層されてなる、いわゆる後糊タイプのものの方が、圧着はがき201が表裏から加圧される際に、表面シート210と中間シート230との重ね合わせ面、並びに裏面シート220と中間シート230との重ね合わせ面とが感圧接着剤層250によってべたついているため、中間シート230と表面シート210あるいは中間シート230とがずれた状態のまま貼着されてしまうこととなり、カールが生じやすい。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、3枚のシートが重ね合わされて少なくとも2枚のシートが感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されてなる剥離性シートにおいて、重ね合わされたシートを貼着するための加圧に起因したカールを抑制することができる剥離性シートの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
3枚のシートが重ね合わされ、そのうち少なくとも2枚のシートが少なくともその周縁部にて当該シート間に介在する感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されてなる剥離性シートの製造方法であって、
3枚の連続状の基材を、そのうち少なくとも2枚の連続状の基材間に前記感圧接着剤層を介在させて重ね合わせる重ね合わせ工程と、
前記重ね合わされた3枚の連続状の基材をそれぞれ相反する方向に回転する一対の断裁ローラによって単片状のシートとして断裁して前記3枚のシートとして前記一対の断裁ローラの回転力によって押し出して排出する断裁工程と、
前記断裁工程にて排出された3枚のシートを、相反する方向に回転する一対の挟持手段によって一辺側から挟み込んでいくことで加圧する加圧工程とを有し、
前記加圧工程は
記感圧接着剤層が介在して重ね合わされた前記3枚のシートの最も厚い部分の80〜100%の間隔で配置された第1の一対の挟持手段によって、前記断裁工程にて排出された前記3枚のシートを挟み込んで加圧し、前記第1の一対の挟持手段の回転力によって押し出す第1工程と
記感圧接着剤層が介在して重ね合わされた前記3枚のシートの最も厚い部分の30〜70%の間隔で配置された第2の一対の挟持手段によって、前記第1工程にて前記第1の一対の挟持手段から押し出された前記3枚のシートを挟み込んで加圧する第2工程とからなる。
上記のように構成された本発明においては、重ね合わせ工程において、3枚の連続状の基材を、そのうち少なくとも2枚の連続状の基材間に感圧接着剤層を介在させて重ね合わせ、次に、断裁工程において、重ね合わされた3枚の連続状の基材をそれぞれ単片状のシートとして断裁することで3枚の単片状のシートとして排出し、その後、加圧工程において、断裁工程にて排出された3枚のシートを一対の挟持手段によって一辺側から挟み込んでいくことで加圧することにより、3枚のシートが重ね合わされ、そのうち少なくとも2枚のシートが感圧接着剤層によって剥離可能に貼着された剥離性シートが製造されることになる。ここで、加圧工程においては、まず、第1工程において、一対の挟持手段の間隔を、感圧接着剤層が介在して重ね合わされた3枚のシートの最も厚い部分の80〜100%として3枚のシートを挟み込んで加圧する。このように、重ね合わされた3枚のシートを挟み込む一対の挟持手段の間隔が、感圧接着剤層が介在して重ね合わされた3枚のシートの最も厚い部分の80〜100%であることにより、断裁工程にて排出されたシートが、一対の挟持手段の間に入り込みやすくなる。また、3枚のシートを挟み込む一対の挟持手段の間隔が、感圧接着剤層が介在して重ね合わされた3枚のシートの最も厚い部分の80〜100%であることにより、3枚のシートのうち少なくとも2枚のシートを剥離可能に貼着するために必要となる圧力よりも弱い圧力で3枚のシートがその表裏から加圧され、剥離可能に貼着されるシートどうしが仮貼着されることとなり、それにより、剥離可能に貼着されるシート間にずれが生じたとしても、そのずれが増大することがなく、また、剥離可能に貼着されるシートが完全に貼着された状態ではないため、ずれが解消される可能性もある。このようにして第1工程にて、剥離可能に貼着されるシートが仮貼着された後、第2工程において、一対の挟持手段の間隔を、感圧接着剤層が介在して重ね合わされた3枚のシートの最も厚い部分の30〜70%として3枚のシートを挟み込んで加圧する。このように、重ね合わされた3枚のシートを挟み込む一対の挟持手段の間隔が、感圧接着剤層が介在して重ね合わされた3枚のシートの最も厚い部分の30〜70%であることにより、第1の工程にて仮貼着されたシートが、剥離可能に貼着されるシートを感圧接着剤層によって剥離可能に貼着するために必要となる圧力でその表裏から加圧されることとなり、それにより、剥離可能に貼着されるシートが感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されることになる。
このようにして、感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されるシート間にずれが生じにくくなり、それにより、3枚のシートが重ね合わされて少なくとも2枚のシートが感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されてなる剥離性シートにおいて、重ね合わされたシートを貼着するための加圧に起因したカールが抑制されることになる。
本発明によれば、断裁工程にて排出された3枚のシートを一対の挟持手段によって挟み込んでいくことで加圧する加圧工程を、一対の挟持手段の間隔を、感圧接着剤層が介在して重ね合わされた3枚のシートの最も厚い部分の80〜100%として3枚のシートを挟み込んで加圧する第1工程と、第1工程の後、一対の挟持手段の間隔を、感圧接着剤層が介在して重ね合わされた3枚のシートの最も厚い部分の30〜70%として3枚のシートを挟み込んで加圧する第2工程とからなる構成としたため、感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されるシート間にずれが生じにくくなり、それにより、3枚のシートが重ね合わされて少なくとも2枚のシートが感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されてなる剥離性シートにおいて、重ね合わされたシートを貼着するための加圧に起因したカールを抑制することができる。
本発明の剥離性シートの製造方法によって製造された剥離性シートの実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は見開いた状態における一方の面を示す図、(d)は見開いた状態における他方の面を示す図である。 図1に示した圧着はがきを製造する際に用いられるウェブ体の構成を示す図である。 図1に示した圧着はがきを製造する際の製造工程を説明するための図である。 図1に示した圧着はがきの製造方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示した圧着はがきが折り畳まれる様子を示す断面図である。 図1に示した圧着はがきを図3に示した工程にて製造した場合の効果を実証するための測定結果を示す図である。 本発明の剥離性シートの製造方法によって製造された剥離性シートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は見開いた状態における一方の面を示す図、(d)は見開いた状態における他方の面を示す図である。 一般的な圧着はがきの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は見開いた状態における一方の面を示す図、(d)は見開いた状態における他方の面を示す図である。 図8に示した圧着はがきを製造する際の製造工程を説明するための図である。 図8に示した圧着はがきが図9に示した製造工程によって製造される場合の問題点を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の剥離性シートの製造方法によって製造された剥離性シートの実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は見開いた状態における一方の面を示す図、(d)は見開いた状態における他方の面を示す図である。
本形態における剥離性シートは図1に示すように、3枚のシートである表面シート10と中間シート30と裏面シート20とがこの順で折り部41,42を介して折り畳み可能に連接し、表面シート10と中間シート30と裏面シート20とが折り部41,42を介していわゆるZ折りに折り畳まれ、表面シート10と中間シート30とがその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されるとともに、中間シート30と裏面シート20とがその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されて構成された圧着はがき1である。
表面シート10は、折り部41を介して折り畳まれた場合に表出する面に、この圧着はがき1の送付先の住所や氏名あるいは名称等の宛先情報11aが表示されることによって印刷層11が積層されており、また、折り部41を介して折り畳まれた場合に中間シート30に対向する面に、この圧着はがき1の送付先に通知すべき通知情報12aが表示されることによって印刷層12が積層されている。そして、印刷層12上に感圧接着剤が塗布されることによって感圧接着剤層50が積層されている。この感圧接着剤層50を構成する感圧接着剤は、通常では貼着力が発現せず、加圧することで貼着力が発現するものである。また、表面シート10には、中間シート30との連接辺となる折り部41とは反対側の辺の角部に、三角形の形状を有する切り欠き13が形成されている。
裏面シート20は、折り部42を介して折り畳まれた場合に中間シート30に対向する面に、この圧着はがき1の送付先に通知すべき通知情報21aが表示されることによって印刷層21が積層されており、また、折り部42を介して折り畳まれた場合に表出する面に、この圧着はがき1に通知すべき通知情報22aが表示されることによって印刷層22が積層されている。そして、表面シート10と同様に、印刷層21上に感圧接着剤が塗布されることによって感圧接着剤層50が積層されている。
中間シート30は、折り部41を介して折り畳まれた場合に表面シート10に対向する面に、この圧着はがき1の送付先に通知すべき通知情報31aが表示されることによって印刷層31が積層されており、また、折り部42を介して折り畳まれた場合に裏面シート20に対向する面に、この圧着はがき1に通知すべき通知情報32aが表示されることによって印刷層32が積層されている。そして、表面シート10や裏面シート20と同様に、印刷層31,32上に感圧接着剤が塗布されることによって感圧接着剤層50が積層されている。
上記のように構成された表面シート10と中間シート30とが、感圧接着剤層50が積層された面が内側となるように折り部41を介して畳まれることによって感圧接着剤層50が積層された面を重ね合わせ面として重ね合わされ、その全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されている。また、裏面シート20と中間シート30とが、感圧接着剤層50が積層された面が内側となるように折り部42を介して畳まれることによって感圧接着剤層50が積層された面を重ね合わせ面として重ね合わされ、その全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されている。
上記のように構成された圧着はがき1は、図1(a),(b)に示すように、表面シート10と中間シート30とがその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されるとともに、裏面シート20と中間シート30とがその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着された状態で送付される。そのため、圧着はがき1の送付途中においては、表面シート10と中間シート30の重ね合わせ面にそれぞれ表示された通知情報12a,31aや、裏面シート20と中間シート30の重ね合わせ面にそれぞれ表示された通知情報21a,32aは外部から視認することができず、隠蔽した状態で圧着はがき1を送付することができる。
圧着はがき1が送付先に届けられると、圧着はがき1の送付先において、表面シート10の角部に形成された切り欠き13を剥離開始端として表面シート10が中間シート30から剥離され、また、裏面シート20と中間シート30とが剥離され、図1(c),(d)に示すように、表面シート10の中間シート30との重ね合わせ面に印刷された通知情報12aや、裏面シート20の中間シート30との重ね合わせ面に印刷された通知情報21aや、中間シート30の表面シート10及び裏面シート20との重ね合わせ面にそれぞれ印刷された通知情報31a,32aが伝達されることになる。なお、このように裏面シート20についても中間シート30から剥離されることになるため、裏面シート20の角部にも表面シート10と同様に切り欠きを設けてもよい。
以下に、上述した圧着はがき1の製造方法について説明する。
図2は、図1に示した圧着はがき1を製造する際に用いられるウェブ体の構成を示す図である。図3は、図1に示した圧着はがき1を製造する際の製造工程を説明するための図である。図4は、図1に示した圧着はがき1の製造方法を説明するためのフローチャートである。図5は、図1に示した圧着はがき1が折り畳まれる様子を示す断面図である。
図1に示した圧着はがき1を製造する場合は、図2に示すように、表面シート10が連続状となった連続状の基材であるウェブシート2aと、中間シート30が連続状となった連続状の基材であるウェブシート2bと、裏面シート20が連続状となった連続状の基材であるウェブシート2cとが折り部41,42を介して連接したウェブ体2を用いる。
表面シート10が連続状となったウェブシート2aと、中間シート30が連続状となったウェブシート2bと、裏面シート20が連続状となったウェブシート2cとが折り部41,42を介して連接したウェブ体2に対して、まず、図5(a)に示すように、ウェブシート2a,2bの互いの重ね合わせ面にそれぞれ、接着剤塗布部61aにおいて感圧接着剤を塗布し、乾燥部62aにおいてこの感圧接着剤を乾燥させることにより、感圧接着剤層50を積層する(ステップ1)。
次に、図5(b)に示すように、ウェブ体2に対して、ウェブシート2b,2cの互いの重ね合わせ面にそれぞれ、接着剤塗布部61bにおいて感圧接着剤を塗布し、乾燥部62bにおいてこの感圧接着剤を乾燥させることにより、感圧接着剤層50を積層する(ステップ2)。
次に、折り部70aにおいて、図5(c)に示すように、ウェブシート2aとウェブシート2bとを、感圧接着剤層50が積層された面が内側となるように折り部41を介して折り畳み、ウェブシート2aとウェブシート2bとを重ね合わせる(ステップ3)。
次に、折り部70bにおいて、図5(d)に示すように、ウェブシート2bとウェブシート2cとを、感圧接着剤層50が積層された面が内側となるように折り部42を介して折り畳み、ウェブシート2bとウェブシート2cとを重ね合わせる(ステップ4)。
次に、一対の断裁ローラ80a,80bによってウェブ体2を単片状の圧着はがき1に断裁することにより、3枚のウェブシート2a〜2cを単片状の表面シート10、中間シート30及び裏面シート20に断裁する(ステップ5)。
断裁ローラ80a,80bは、相反する方向に回転しており、その回転力によって、折り部70a,70bにて折り畳まれたウェブ体2を引き入れ、断裁し、断裁した圧着はがき1を、表面シート10、裏面シート20及び中間シート30の引き入れ側の一辺方向に押し出すことで排出する。
断裁ローラ80a,80bから排出された圧着はがき1は、押し出された勢いで、断裁ローラ80a,80bから排出された一辺側から一対の挟持手段となる加圧ローラ91a,91bに挟み込まれていく。
加圧ローラ91a,91bは、相反する方向に回転しており、その回転力によって、断裁ローラ80a,80bから押し出された圧着はがき1を、断裁ローラ80a,80bから押し出された一辺側から引き入れて挟み込んでいき、第1工程として、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが重ね合わされた状態にてその表裏から加圧していく(ステップ6)。
加圧ローラ91a,91bは、重ね合わされた表面シート10、裏面シート20及び中間シート30をその表裏から加圧した後、その回転力によって、圧着はがき1を表面シート10、裏面シート20及び中間シート30の引き入れ側の一辺方向に押し出す。
加圧ローラ91a,91bから押し出された圧着はがき1は、加圧ローラ91a,91bから押し出された一辺側から一対の挟持手段となる加圧ローラ92a,92bに挟み込まれていく。
加圧ローラ92a,92bは、加圧ローラ91a,91bと同様に、相反する方向に回転しており、その回転力によって、加圧ローラ91a,91bから押し出された圧着はがき1を、加圧ローラ91a,91bから押し出された一辺側から引き入れて挟み込んでいき、第2工程として、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが重ね合わされた状態にてその表裏から加圧していく(ステップ7)。
この加圧ローラ91a,91bによる加圧と、加圧ローラ92a,92bによる加圧により、表面シート10と中間シート30とを感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着するとともに、裏面シート20と中間シート30とを感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着する。
表面シート10と中間シート30とが感圧接着剤層50によって剥離可能に接着されるとともに、裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50によって剥離可能に接着された圧着はがき1は、スタッカ(付図示)に積み重ねられて保管されることになる。
以下に、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが重ね合わされた状態で圧着はがき1を表裏から加圧する工程を2回に分けて行うことによる効果について説明する。
断裁ローラ80a,80bによって断裁された単片状の圧着はがき1が、断裁ローラ80a,80bから押し出されることで排出され、押し出された勢いで一対の加圧ローラ91a,91b間に挟み込まれる際、加圧ローラ91a,91bの間隔が狭いと、上述したように、断裁ローラ80a,80bから押し出された圧着はがき1の端辺が加圧ローラ91a,91bに当接し、それにより、表面シート10と中間シート30との間や、裏面シート20と中間シート30との間でずれが生じ、さらに、加圧ローラ91a,91b間に挟み込まれていく際に、表面シート10と中間シート30との間に生じたずれや、裏面シート20と中間シート30との間に生じたずれが増大してしまう虞れがある。そして、表面シート10と中間シート30との間や、裏面シート20と中間シート30との間でずれが生じた場合、その後、感圧接着剤層50に含まれる水分が蒸発していく際、圧着はがき1の角部が大きくカールしてしまうことになる。
そこで、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが重ね合わされた状態で圧着はがき1を表裏から加圧する工程を2回に分け、1回目の加圧工程においては、一対の加圧ローラ91a,91bの間隔を、断裁ローラ80a,80bから押し出された圧着はがき1が入り込みやすい程度のものとし、表面シート10と中間シート30とを仮貼着するとともに裏面シート20と中間シート30とを仮貼着し、その後、2回目の加圧工程において、一対の加圧ローラ92a,92bによって、表面シート10と中間シート30とを感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着するとともに、裏面シート20と中間シート30とを感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着するために必要となる圧力で圧着はがき1を表裏から加圧することで、表面シート10と中間シート30とを感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着するとともに、裏面シート20中間シート30とを感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着する構成となっている。
図6は、図1に示した圧着はがき1を図3に示した工程にて製造した場合の効果を実証するための測定結果を示す図である。
図6に示すように、上述した構成による効果を実証するために、表面シート10、裏面シート20及び中間シート30として、マットコート紙及びインクジェット用紙を用い、感圧接着剤層50を構成する感圧接着剤として水性エマルジョンタイプのものを用いて、圧着はがき1を表裏から加圧する圧力を変えて、表面シート10と中間シート30とが剥離可能に貼着されとともに、裏面シート20と中間シート30とが剥離可能に貼着された圧着はがき1の6箇所の端部におけるカールの程度の差を測定した。なお、カールの程度の差は、圧着はがき1を水平な台の上に載置し、圧着はがき1の6箇所の端部のうち、台上からの浮きが最も小さな部分と浮きが最も大きな部分との差を算出し、差が4mm以上の場合を“×”とし、4mm未満の場合を“○”とした。なお、本発明に用いる水性エマルジョンタイプの感圧接着剤は、接着剤基剤、水、その他の成分を含み、接着剤基剤はゴムを主成分とするものが好ましい。具体的には、天然ゴム、天然ゴムを変性した変性ゴム、合成ゴム等が例示できる。水系である水性エマルジョン型の感圧接着剤は、揮発性が低く、塗布量の調節が容易で、基材への塗布適性がより優れたものとなる。また、かかる感圧接着剤は、媒体が水であることで人体に無害であり、さらに引火性もなく、塗布工程や乾燥工程に防爆設備等の特殊設備が不要となる。天然ゴム系水性エマルジョンタイプの接着剤基剤としては、天然ゴム系粘着剤の基剤として公知のものが例示でき、具体的には、天然ゴムを主成分とするラテックス(天然ゴムラテックス);酸性ラテックス、解重合ラテックス、加硫ラテックス、グラフト化した天然ゴムラテックス等の、前記天然ゴムを変性した変性ゴムを主成分とする変性ラテックス;前記天然ゴムラテックスまたは変性ラテックスに対して、スチレンリッチSBRラテックス、ポリスチレンエマルジョン及びスチレン・アクリル共重合体エマルジョンからなる群から選択される一種以上を適当量配合した混合物等が例示できる。天然ゴムのグラフト化に用いるモノマーまたはオリゴマーは、重合性基を有するものであれば、目的に応じて任意に選択でき、モノマーであれば、(メタ)アクリル酸のアルキルエステル、スチレン等の重合性不飽和二重結合を有するものが例示できる。ここで、前記アルキルエステルは、メチルエステル又はエチルエステルであることが好ましい。天然ゴム系水性エマルジョンタイプの接着剤基剤としては、特に耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗性等の観点から、天然ゴムにメタクリル酸メチル(MMA)をグラフト重合させて得られた変性ゴムを主成分とする変性ラテックス、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト重合させて得られた変性ゴムを主成分とする変性ラテックスが好ましい。天然ゴムにメタクリル酸メチルをグラフト重合させて得られた変性ゴムで好ましいものとしては、天然ゴム100質量部に対して、メタクリル酸メチルを10〜40質量部グラフト重合させたものが例示できる。天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト重合させて得られた変性ゴムで好ましいものとしては、天然ゴム100質量部に対して、スチレン及びメタクリル酸メチルを合計で30〜70質量部重合させたものが例示できる。接着剤基剤は一種を単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。二種以上を併用する場合には、それらの組み合わせ及び比率は、目的に応じて適宜選択すればよい。ただし、二種以上を併用する場合には、互いに同じ系のものを使用することが好ましい。前記感圧接着剤において、固形の配合成分の総量に対する接着剤基剤の配合量の割合は、50〜100質量%であることが好ましく、70〜100質量%であることがより好ましい。接着剤基剤の配合量の割合がこの範囲であることで、感圧接着剤層50の貼着力がより向上する。
このような条件で測定を行った結果、表面シート10、裏面シート20及び中間シート30としてマットコート紙を用い、感圧接着剤層50を構成する感圧接着剤として水性エマルジョンタイプのものを用いて、加圧ローラ91a,91bによる加圧力を、加圧ローラ91a,91bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの69%となるものとするとともに、加圧ローラ92a,92bによる加圧力も、加圧ローラ92a,92bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが重ね合わされた厚みの69%となるものとした場合、圧着はがき1の6箇所の端部のうち、台上からの浮きが最も小さな部分と浮きが最も大きな部分との差が4mm以上となった。特にマットコート紙においては、感圧接着剤層50を構成する感圧接着剤の水分が表面シート10や裏面シート20を介して抜けにくくなるため、大きくカールすることになる。
また、表面シート10、裏面シート20及び中間シート30としてマットコート紙を用い、感圧接着剤層50を構成する感圧接着剤として水性エマルジョンタイプのものを用いて、加圧ローラ91a,91bによる加圧力を、加圧ローラ91a,91bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの96%となるものとするとともに、加圧ローラ92a,92bによる加圧力を、加圧ローラ92a,92bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの69%となるものとした場合、圧着はがき1の6箇所の端部のうち、台上からの浮きが最も小さな部分と浮きが最も大きな部分との差が4mm未満となった。
また、表面シート10、裏面シート20及び中間シート30としてインクジェット用紙を用い、感圧接着剤層50を構成する感圧接着剤として水性エマルジョンタイプのものを用いて、加圧ローラ91a,91bによる加圧力を、加圧ローラ91a,91bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの36%となるものとするとともに、加圧ローラ92a,92bによる加圧力も、加圧ローラ92a,92bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの36%となるものとした場合、圧着はがき1の6箇所の端部のうち、台上からの浮きが最も小さな部分と浮きが最も大きな部分との差が4mm以上となった。
また、表面シート10、裏面シート20及び中間シート30としてインクジェット用紙を用い、感圧接着剤層50を構成する感圧接着剤として水性エマルジョンタイプのものを用いて、加圧ローラ91a,91bによる加圧力を、加圧ローラ91a,91bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30が感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの85%となるものとするとともに、加圧ローラ92a,92bによる加圧力を、加圧ローラ92a,92bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの36%となるものとした場合、圧着はがき1の6箇所の端部のうち、台上からの浮きが最も小さな部分と浮きが最も大きな部分との差が4mm未満となった。
また、表面シート10、裏面シート20及び中間シート30としてマットコート紙を用い、感圧接着剤層50を構成する感圧接着剤として水性エマルジョンタイプのものを用いて、加圧ローラ91a,91bのみにて加圧を行い、その加圧力を、加圧ローラ91a,91bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの69%となるものとした場合、圧着はがき1の6箇所の端部のうち、台上からの浮きが最も小さな部分と浮きが最も大きな部分との差が4mm以上となった。
このように、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた状態で圧着はがき1を表裏から加圧する工程を2回に分け、まず、第1工程において、一対の加圧ローラ91a,91bの間隔を、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの80〜100%とし、重ね合わされた表面シート10、裏面シート20及び中間シート30を挟み込んで表裏から加圧する。このように、一対の加圧ローラ91a,91bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの80〜100%であることにより、断裁ローラ80a,80bから排出された圧着はがき1が、一対の加圧ローラ91a,91bの間に入り込みやすくなる。また、一対の加圧ローラ91a,91bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの80〜100%であることにより、表面シート10と中間シート30とを剥離可能に貼着するとともに、裏面シート20と中間シート30とを剥離可能に貼着するために必要となる圧力よりも弱い圧力で、重ね合わされた表面シート10と裏面シート20と中間シート30とがその表裏から加圧されて仮貼着されることとなり、それにより、表面シート10と中間シート30との間や、裏面シート20と中間シート30との間にずれが生じたとしても、そのずれが増大することがなく、また、表面シート10と中間シート30とが完全に貼着された状態ではないとともに、裏面シート20と中間シート30とが完全に貼着された状態ではないため、ずれが解消される可能性もある。
このように第1工程にて、表面シート10と中間シート30とが仮貼着されるとともに、裏面シート20と中間シート30とが仮貼着された後、第2工程において、一対の加圧ローラ92a,92bの間隔を、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの30〜70%とし、重ね合わされた表面シート10、裏面シート20及び中間シート30を挟み込んで表裏から加圧する。このように、一対の加圧ローラ92a,92bの間隔が、表面シート10と裏面シート20と中間シート30とが感圧接着剤層50を介して重ね合わされた厚みの30〜70%であることにより、第1の工程にて仮貼着された表面シート10と中間シート30、並びに裏面シート20と中間シート30とが、表面シート10と中間シート30とを感圧接着剤層50によって貼着するとともに、裏面シート20と中間シート30とを感圧接着剤層50によって貼着するために必要となる圧力でその表裏から加圧されることとなり、それにより、表面シート10と中間シート30とがその全面にて剥離可能に貼着されるとともに、裏面シート20と中間シート30とがその全面にて剥離可能に貼着されることになる。
このようにして、感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着される表面シート10と中間シート30との間にずれが生じにくくなるとともに、感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着される裏面シート20と中間シート30との間にずれが生じにくくなり、それにより、表面シート10と中間シート30とがその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されるとともに、裏面シート20と中間シート30とがその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されてなる圧着はがき1において、表面シート10と中間シート30とを感圧接着剤層50によって貼着するとともに裏面シート20と中間シート30とを感圧接着剤層50によって貼着するための加圧に起因したカールを抑制することができる。
特に、感圧接着剤層上に印刷が施されて印刷層が積層された、いわゆる先糊タイプのものよりも、図1に示した圧着はがき1のように、表面シート10や裏面シート20、中間シート30上に積層された印刷層12,21,31,32上に感圧接着剤層50が積層されてなる、いわゆる後糊タイプのものの方が、上述したように、一度の加圧工程のみではカールが生じやすいため、加圧工程を2回に分けることが有意義なものとなる。
なお、本形態においては、ウェブシート2a,2bの互いの重ね合わせ面と、ウェブシート2b,2cの互いの重ね合わせ面とのそれぞれに感圧接着剤を塗布して感圧接着剤層50を積層し、その後、感圧接着剤層50が積層された面が内側となるようにウェブ体2を折り畳み、ウェブシート2a,2bがそれぞれ単片状となった表面シート10と中間シート30とをその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着するとともに、ウェブシート2b,2cがそれぞれ単片状となった中間シート30と裏面シート20とをその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着しているが、感圧接着剤層50が予め積層されたウェブ体2を上記同様に折り畳み、表面シート10と中間シート30とをその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着するとともに、裏面シート20と中間シート30とをその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着する構成としてもよい。
また、本形態においては、表面シート10と中間シート30と裏面シート20、また、これらが連続状となったウェブシート2a〜2cが折り部41,42を介して互いに連接したものを例に挙げて説明したが、これら表面シート10と中間シート30と裏面シート20、また、これらが連続状となったウェブシート2a〜2cが互いに連接していないものであってもよい。
また、本形態においては、ウェブシート2a,2bの互いの重ね合わせ面と、ウェブシート2b,2cの互いの重ね合わせ面とのそれぞれに感圧接着剤を塗布して感圧接着剤層50を積層し、その後、感圧接着剤層50が積層された面が内側となるようにウェブ体2を折り畳み、ウェブシート2a,2bがそれぞれ単片状となった表面シート10と中間シート30とをその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着するとともに、ウェブシート2b,2cがそれぞれ単片状となった中間シート30と裏面シート20とをその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着しているが、ウェブシート2a,2bの互いの重ね合わせ面のうち一方の面と、ウェブシート2b,2cの互いの重ね合わせ面のうち一方の面のみに感圧接着剤を塗布して感圧接着剤層50を積層しておき、その後、表面シート10と中間シート30とを重ね合わせて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着するとともに、裏面シート20と中間シート30とを重ね合わせて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着してもよい。ただし、その場合は、感圧接着剤が乾燥する前に表面シート10と中間シート30とを貼着するとともに裏面シート20と中間シート30とを貼着する必要がある。
(他の実施の形態)
図7は、本発明の剥離性シートの製造方法によって製造された剥離性シートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は見開いた状態における一方の面を示す図、(d)は見開いた状態における他方の面を示す図である。
本形態における剥離性シートは図7に示すように、図1に示した圧着はがき1に対して、表面シート110、裏面シート120及び中間シート130の連接順が異なり、それにより、折り部141,142を介した折り方が異なる圧着はがき101である。本形態における圧着はがき101は、3枚のシートである表面シート110と裏面シート120と中間シート130とがこの順で折り部141,142を介して折り畳み可能に連接している。そして、表面シート110と裏面シート120と中間シート130とが、中間シート130が表面シート110と裏面シート120とに挟み込まれるように折り部141,142を介していわゆるC折りに折り畳まれ、裏面シート120と中間シート130とがその全面にて感圧接着剤層150によって剥離可能に貼着され、表面シート110と中間シート130とは貼着されていない構成となっている。
上記のように構成された圧着はがき101においても、図3に示した製造工程において、断裁ローラ80a,80bから押し出されることで排出された後、まず、一対の加圧ローラ91a,91bの間隔を、表面シート110と裏面シート120と中間シート130とが感圧接着剤層150が介在して重ね合わされた厚みの80〜100%とし、重ね合わされた表面シート110、裏面シート120及び中間シート130を挟み込んで表裏から加圧し、その後、一対の加圧ローラ92a,92bの間隔を、表面シート110と裏面シート120と中間シート130とが感圧接着剤層150が介在して重ね合わされた厚みの30〜70%とし、重ね合わされた表面シート110、裏面シート120及び中間シート130を挟み込んで表裏から加圧することにより、感圧接着剤層150によって剥離可能に貼着される裏面シート120と中間シート130との間にずれが生じにくくなる。それにより、連接した表面シート110、裏面シート120及び中間シート130が折り部141,142を介して折り畳まれて重ね合わされ、裏面シート120と中間シート130とが感圧接着剤層150によって剥離可能に貼着されてなる圧着はがき101において、裏面シート120と中間シート130とを貼着するための加圧に起因したカールを抑制することができる。
なお、図1に示した圧着はがき1においては、表面シート10と中間シート30とがその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されているとともに、裏面シート20と中間シート30とがその全面にて感圧接着剤層50によって剥離可能に貼着されており、また、図7に示した圧着はがき101において、裏面シート120と中間シート130とがその全面にて感圧接着剤層150によって剥離可能に貼着されているが、感圧接着剤層50,150によって剥離可能に接着される領域は、剥離可能に接着されるシート間の全面に限らず、剥離可能に接着されるシートが少なくともその周縁部のみにて感圧接着剤層によって剥離可能に接着されていればよい。その場合、上述した加圧ローラ91a,91b,92a,92bの間隔は、感圧接着剤層50,150が介在して重ね合わされた表面シート10,110、裏面シート20,120及び中間シート30,130の感圧接着剤層50,150が介在することで最も厚くなった部分を基準として設定する。すなわち、加圧ローラ91a,91bの間隔を、感圧接着剤層50,150が介在して重ね合わされた表面シート10,110、裏面シート20,120及び中間シート30,130の最も厚い部分の80〜100%とし、加圧ローラ92a,92bの間隔を、感圧接着剤層50,150が介在して重ね合わされた表面シート10,110、裏面シート20,120及び中間シート30,130の最も厚い部分の30〜70%とすることとなる。なお、図1及び図7に示した圧着はがき1,101のように、剥離可能に接着されるシートがその全面にて感圧接着剤層によって剥離可能に接着されている場合は、その全面が、感圧接着剤層50,150が介在して重ね合わされた表面シート10,110、裏面シート20,120及び中間シート30,130の最も厚い部分となる。
1,101 圧着はがき
2 ウェブ体
2a〜2c ウェブシート
10,110 表面シート
11,12,21,22,31,32,111,112,121,122,131,132 印刷層
11a,111a 宛先情報
12a,21a,22a,31a,32a,112a,121a,122a,131a,132a 通知情報
13 切り欠き
20,120 裏面シート
30,130 中間シート
41,42,141,142 折り部
50,150 感圧接着剤層
61a,61b 接着剤塗布部
62a,62b 乾燥部
70a,70b 折り部
80a,80b 断裁ローラ
91a,91b,92a,92b 加圧ローラ

Claims (1)

  1. 3枚のシートが重ね合わされ、そのうち少なくとも2枚のシートが少なくともその周縁部にて当該シート間に介在する感圧接着剤層によって剥離可能に貼着されてなる剥離性シートの製造方法であって、
    3枚の連続状の基材を、そのうち少なくとも2枚の連続状の基材間に前記感圧接着剤層を介在させて重ね合わせる重ね合わせ工程と、
    前記重ね合わされた3枚の連続状の基材をそれぞれ相反する方向に回転する一対の断裁ローラによって単片状のシートとして断裁して前記3枚のシートとして前記一対の断裁ローラの回転力によって押し出して排出する断裁工程と、
    前記断裁工程にて排出された3枚のシートを、相反する方向に回転する一対の挟持手段によって一辺側から挟み込んでいくことで加圧する加圧工程とを有し、
    前記加圧工程は
    記感圧接着剤層が介在して重ね合わされた前記3枚のシートの最も厚い部分の80〜100%の間隔で配置された第1の一対の挟持手段によって、前記断裁工程にて排出された前記3枚のシートを挟み込んで加圧し、前記第1の一対の挟持手段の回転力によって押し出す第1工程と
    記感圧接着剤層が介在して重ね合わされた前記3枚のシートの最も厚い部分の30〜70%の間隔で配置された第2の一対の挟持手段によって、前記第1工程にて前記第1の一対の挟持手段から押し出された前記3枚のシートを挟み込んで加圧する第2工程とからなる、剥離性シートの製造方法。
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