JP7294298B2 - 乗員保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員保護装置に関する。
特許文献1には、側面衝突時に乗員の側方で膨張展開されるサイドエアバッグが開示されている。この特許文献1に開示されているサイドエアバッグは、乗員の頭部を拘束する頭部保護膨張部(頭部チャンバ)と、乗員の腰部を拘束する腰部保護膨張部と、頭部保護膨張部と腰部保護膨張部とを繋ぐ中間膨張部とを含んで構成されている。特許文献2には、衝突時にショルダベルトとシートとの間で膨張展開したエアバッグによってショルダベルトを持ち上げる構成が開示されている。この特許文献2のエアバッグは、膨張展開状態でエアバッグがショルダベルトによって押さえ付けられるため、所望の位置にエアバッグを膨張展開することができるように構成されている。
特開2011-105107号公報 特表2001-502987号公報
上記特許文献1に記載されたサイドエアバッグでは、頭部チャンバと頭部との間に隙間があるため、側面衝突時の初期拘束力を確保することが困難である。この対策として、特許文献2に記載された技術のように頭部チャンバをショルダベルトと車両用シートとの間に膨張展開させることが考えられる。しかしながら、乗員の体格などによってショルダベルトと乗員との隙間が変わるため、サイドエアバッグを安定して所望の位置に膨張展開させる観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、初期拘束力を確保しつつ、サイドエアバッグを所望の位置に膨張展開させることができる乗員保護装置を得ることを目的とする。
請求項1に係る乗員保護装置は、車両用シートに着座した乗員の肩部から腰部にかけて斜めに延在されて乗員の上体をシートバックに拘束するショルダベルトと、車体に設けられて該ショルダベルトの上端部が巻き掛けられるショルダアンカとを含んで構成されたシートベルト装置と、前記車両用シートの内部に収納され、側面衝突検知時にインフレータからガスの供給を受けて前記ショルダベルトと前記シートバック上端との間に膨張展開される頭部チャンバを備えたサイドエアバッグと、側面衝突予知時に、前記ショルダベルトと前記シートバック上端との隙間が広がるように前記ショルダアンカ及び前記車両用シートの少なくとも一方を移動させる移動機構と、を有する。
請求項1に係る乗員保護装置では、ショルダベルトとショルダアンカとを含んでシートベルト装置が構成されている。そして、車体にはショルダアンカが設けられており、このショルダアンカにショルダベルトの上端部が巻き掛けられる。また、車両用シートの内部にはサイドエアバッグが収納されており、このサイドエアバッグは、頭部チャンバを備えている。ここで、頭部チャンバは、側面衝突の検知時にインフレータからガスの供給を受けてショルダベルトとシートバック上端との間に膨張展開される。これにより、頭部チャンバがショルダベルトの外側で膨張展開される構成と比較して、頭部チャンバを乗員の頭部に近い位置で膨張展開させることができ、側面衝突時の初期拘束力を確保することができる。
また、側面衝突予知時には、移動機構がショルダアンカ及び車両用シートの少なくとも一方を移動させることで、ショルダベルトとシートバック上端との隙間を広げる。これにより、側面衝突前の通常走行時においてショルダベルト上端と乗員との隙間が狭い場合であっても、ショルダベルトとシートバック上端との間に安定して頭部チャンバを膨張展開させることができる。
請求項2に係る乗員保護装置は、請求項1において、前記ショルダアンカは、車体に対して車両上下方向に移動可能に取付けられており、前記移動機構は、側面衝突予知時に前記ショルダアンカを車両上方へ移動させるショルダアンカ移動機構を含んで構成されている。
請求項2に係る乗員保護装置では、ショルダアンカが車体に対して車両上下方向に移動可能に取付けられている。これにより、乗員の体格に合わせてショルダアンカの位置を調節することができる。また、側面衝突予知時には、ショルダアンカ移動機構がショルダアンカを車両上方へ移動させることで、ショルダベルトとシートバック上端との隙間を広げることができる。
請求項3に係る乗員保護装置は、請求項2において、前記ショルダアンカ移動機構は、側面衝突予知時に前記ショルダアンカを移動可能な範囲の上端まで移動させる。
請求項3に係る乗員保護装置では、ショルダアンカ移動機構がショルダアンカを移動可能な範囲の上端まで移動させることで、乗員の体格にかかわらず確実にショルダベルトとシートバック上端との隙間を広げることができる。
請求項4に係る乗員保護装置は、請求項1~3の何れか1項において、前記移動機構は、前記車両用シートを昇降させるリフタ機構を含んで構成されており、側面衝突予知時に前記リフタ機構によって前記車両用シートを下降させる。
請求項4に係る乗員保護装置では、側面衝突予知時にリフタ機構が車両用シートを下降させることで、ショルダベルトに対して車両用シートが車両下方側へ相対移動する。これにより、ショルダベルトとシートバック上端との隙間を広げることができる。
請求項5に係る乗員保護装置は、請求項4において、側面衝突予知時に前記リフタ機構によって前記車両用シートを移動可能な範囲の下端まで下降させる。
請求項5に係る乗員保護装置では、リフタ機構が車両用シートを移動可能な範囲の下端まで下降させることで、乗員の体格にかかわらず確実にショルダベルトとシートバック上端との隙間を広げることができる。
請求項6に係る乗員保護装置は、請求項4において、側面衝突予知時に前記リフタ機構によって、通常状態で移動可能な通常昇降範囲の下端よりも下方まで前記車両用シートを下降させる。
請求項6に係る乗員保護装置では、側面衝突が予知される前の通常走行時に乗員が車両用シートを通常昇降範囲の下端まで移動させている場合であっても、側面衝突予知時に車両用シートをさらに下方へ移動させることができる。なお、ここでいう「通常状態」とは、車両の衝突が予知及び検知される前の状態を広く含む概念である。
請求項7に係る乗員保護装置は、請求項1~6の何れか1項において、前記移動機構は、前記車両用シートを車両前後方向へスライドさせるシートスライド機構を含んで構成されており、側面衝突予知時に前記シートスライド機構によって前記車両用シートを車両後方へスライドさせる。
請求項7に係る乗員保護装置では、側面衝突予知時にシートスライド機構が車両用シートを車両後方側へスライドさせることで、ショルダベルトに対して車両用シートが車両後方側へ相対移動する。これにより、ショルダベルトとシートバック上端との隙間を広げることができる。
請求項8に係る乗員保護装置は、請求項7において、側面衝突予知時に前記シートスライド機構によって前記車両用シートを移動可能な範囲の後端までスライドさせる。
請求項8に係る乗員保護装置では、シートスライド機構が車両用シートを移動可能な範囲の後端までスライドさせることで、乗員の体格にかかわらず確実にショルダベルトとシートバック上端との隙間を広げることができる。
請求項9に係る乗員保護装置は、請求項7において、側面衝突予知時に前記シートスライド機構によって、通常状態で移動可能な通常スライド範囲の後端よりも車両後方まで前記車両用シートをスライドさせる。
請求項9に係る乗員保護装置では、側面衝突が予知される前の通常走行時に乗員が車両用シートを通常スライド範囲の後端まで移動させている場合であっても、側面衝突予知時に車両用シートをさらに後方へスライドさせることができる。
以上説明したように、本発明に係る乗員保護装置によれば、初期拘束力を確保しつつ、サイドエアバッグを所望の位置に膨張展開させることができる。
第1実施形態に係る乗員保護装置が適用された車両用シートを示す正面図であり、側面衝突前の通常状態における図である。 第1実施形態に係る乗員保護装置が適用された車両用シートを示す側面図であり、側面衝突前の通常状態における図である。 図1の状態からショルダアンカが移動してサイドエアバッグが膨張展開された状態を示す車両用シートの正面図である。 図3の状態からショルダアンカが移動してサイドエアバッグが膨張展開された状態を示す車両用シートの側面図である。 第1実施形態に係る乗員保護装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る乗員保護装置が適用された車両用シートを示す側面図であり、側面衝突前の通常状態における図である。 図6の状態から下降してサイドエアバッグが膨張展開された状態を示す車両用シートの側面図である。 第2実施形態に係る乗員保護装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る乗員保護装置が適用された車両用シートを示す側面図であり、側面衝突前の通常状態における図である。 図9の状態から車両後方へスライドしてサイドエアバッグが膨張展開された状態を示す車両用シートの側面図である。 第3実施形態に係る乗員保護装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図9の状態及び図10の状態におけるヘッドレストとショルダベルトとの位置関係を説明するための概略図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して第1実施形態に係る乗員保護装置10について説明する。なお、各図の矢印FR、矢印UP及び矢印RHはそれぞれ、乗員保護装置10が適用された車両12の進行方向(車両前側)、車両上側及び車両右側を示している。前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、進行方向を向いた状態における左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(車両用シート14)
図1に示されるように、本実施形態の乗員保護装置10が適用された車両12の車室内には、車両用シート14が設けられている。車両用シート14は、シートクッション16、シートバック18及びヘッドレスト20を含んで構成されている。なお、図1に示す車両用シート14は一例として、車両右側の運転席に配置されており、シート前方と車両前方とが一致した状態となっている。また、シート幅方向の左右と車両幅方向の左右とが一致した状態となっている。
また、図1に示される車両用シート14には、実際の乗員の代わりに、衝突試験用のダミーPが着座している。このダミーPは、例えばWorldSID(国際統一側面衝突ダミー:World Side Impact Dummy)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)である。以下、説明の便宜上、ダミーPを「乗員P」と称する。
シートクッション16は、車両前後方向及び車両幅方向に延在されており、乗員Pの臀部及び大腿部を支持可能に構成されている。シートバック18は、シートクッション16の後端部に回動可能に連結されてシート上下方向に延在されており、乗員Pの背部を支持可能に構成されている。ヘッドレスト20は、シートバック18の上端部に設けられて乗員Pの頭部Hを支持可能に構成されている。
(シートベルト装置24)
車両12には、車両用シート14に着座した乗員Pを拘束するためのシートベルト装置24が設けられている。シートベルト装置24は、ウェビング26及びリトラクタ28を含んで構成されている。
ウェビング26は、長尺帯状に形成されており、装着された状態で乗員Pの上体をシートバック18に拘束するショルダベルト26Aと、乗員の腰部Lを拘束するラップベルト26Bとを備えている。ショルダベルト26Aは、乗員Pの右側の肩部Sから左側の腰部Lにかけて斜めに延在されている。そして、ショルダベルト26Aの上端部は、ショルダアンカ36に巻き掛けられており、ショルダベルト26Aの下端部は、タングプレート30に通されている。ショルダアンカ36の詳細については後述する。
タングプレート30は、ウェビング26に通されており、シート左側に設けられたバックル32に着脱可能に構成されている。そして、タングプレート30をバックル32に装着することで、ウェビング26によって乗員Pが拘束された状態となる。
ウェビング26は、タングプレート30からシート右側へ延在されており、このシート幅方向に延在された部分によってラップベルト26Bが構成されている。このため、ラップベルト26Bの左側端部は、ショルダベルト26Aの下端部に繋がっている。また、ラップベルト26Bの右側端部は、フロアパネル40上に設けられたベルトアンカ34に固定されている。
ここで、ウェビング26は、ショルダアンカ36に巻き掛けられて下方へ延在されており、車両骨格部材であるセンタピラー41に設けられたリトラクタ28を構成するスプール28Aに巻かれている。スプール28Aは、スプリングなどによってウェビング26を巻き取る方向に付勢されているため、バックル32からタングプレート30が取り外された非使用状態では、ウェビング26がスプール28Aに巻き取られる。また、ウェビング26の急な引出し時には、図示しない緊急時ロック機構が作動してウェビング26の引出しをロックさせる構成となっている。さらに、リトラクタ28は、衝突検知時に作動してウェビング26を強制的に巻き取るプリテンショナ機構を備えている。
(ショルダアンカ36)
ショルダアンカ36は、移動機構としてのショルダアンカ移動機構38を介してセンタピラー41に固定されている。
図2に示されるように、ショルダアンカ36は、スリップジョイント部36Aとジョイント支持部36Bとを含んで構成されている。スリップジョイント部36Aには車両前後方向を長手方向とする挿通孔が形成されており、この挿通孔にウェビング26を挿通させることで、ショルダベルト26Aの上端部がショルダアンカ36に巻き掛けられる。
ジョイント支持部36Bは、スリップジョイント部36Aの上部に設けられており、スリップジョイント部36Aを支持している。
(ショルダアンカ移動機構38)
図1に示されるように、ショルダアンカ移動機構38は、レール部38Aと移動軸部38Bとを含んで構成されている。レール部38Aは、センタピラー41に沿って車両上下方向に延在されている。また、移動軸部38Bは、ジョイント支持部36Bに取り付けられており、レール部38Aに沿って車両上下方向に移動可能とされている。例えば、レール部38Aに車両上下方向に延在された図示しないレール溝部を形成し、このレール溝部に移動軸部38Bを嵌め込むことで、移動軸部38Bが車両上下方向に移動可能となるように構成されている。
ここで、ショルダアンカ移動機構38は、アンカ用モータ64(図5参照)を備えており、このアンカ用モータ64を作動させることで、移動軸部38Bがレール部38Aに沿って車両上下方向に移動する。例えば、アンカ用モータ64に対して一方向に通電すれば、移動軸部38Bがレール部38Aに沿ってレール部38Aの下側から上側へ向かって移動する。また、アンカ用モータ64に対して他方向に通電すれば、移動軸部38Bがレール部38Aに沿ってレール部38Aの上側から下側へ向かって移動する。
本実施形態では一例として、乗員Pが図示しない操作部を操作することで、アンカ用モータ64を作動させることができるように構成されている。このため、乗員Pの体格に合わせてショルダアンカ36の上下方向の位置を調節することができる。
(サイドエアバッグ42)
図3及び図4に示されるように、乗員保護装置10はサイドエアバッグ42を備えている。サイドエアバッグ42は、車両用シート14におけるシートバック18の内部に折り畳まれた状態で収納されており、インフレータ62(図5参照)からガスの供給を受けることで膨張展開するように構成されている。
インフレータ62は、例えば、シートバック18の骨格を構成する図示しないサイドフレームに固定されており、車両12の衝突が検知された場合に作動してガスを発生させる。サイドエアバッグ42は、インフレータ62で発生したガスが供給されることで膨張し、サイドエアバッグ42の膨張圧によってシートバック18の表皮が破断することで乗員Pの側方に膨張展開される。
ここで、サイドエアバッグ42は、乗員Pの肩部Sから腰部Lの車両幅方向外側で膨張展開されるメインチャンバ42Aと、乗員Pの頭部Hの車両幅方向外側で膨張展開される頭部チャンバ42Bとを含んで構成されている。そして、サイドエアバッグ42は、メインチャンバ42Aと頭部チャンバ42Bとが連通した一体の袋体として構成されている。
図4に示されるように、メインチャンバ42Aは、車両幅方向から見て乗員Pの肩部Sから腰部Lを覆うように略楕円状に形成されている。また、頭部チャンバ42Bは、車両幅方向から見て乗員Pの頭部Hを覆うように略矩形状に形成されている。また、メインチャンバ42Aと頭部チャンバ42Bとの接続部分は、車両前後方向の長さが短く形成されている。
図3に示されるように、頭部チャンバ42Bは、ショルダベルト26Aとシートバック18の上端との間の空間に膨張展開されるように構成されている。例えば、頭部チャンバ42Bをシートバック18の上端部かつシート右側端部に折り畳んだ状態で収納し、ガスの供給時にショルダベルト26Aとシートバック18の上端との間の空間に向かって膨張展開するように頭部チャンバ42Bが構成されている。また、頭部チャンバ42Bがショルダベルト26Aとシートバック18の上端との間の空間に膨張展開する形状にサイドエアバッグ42を縫製してもよい。さらに、サイドエアバッグ42の内部に整流布及びダクトなどを設けて、ガスの流れを利用することで頭部チャンバ42Bをショルダベルト26Aとシートバック18の上端との間の空間に膨張展開させてもよい。
(乗員保護装置10のハードウェア構成)
図5に示されるように、本実施形態に係る乗員保護装置10は、制御部であるECU(Electronic Control Unit)22を備えている。
ECU22は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)50、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)54、ストレージ56及び入出力インターフェース58を含んで構成されている。各構成は、内部バス59を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU50は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU50は、ROM52又はストレージ56からプログラムを読み出し、RAM54を作業領域としてプログラムを実行する。また、CPU50は、ROM52又はストレージ56に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
ROM52は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM54は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ56は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する非一時的記録媒体である。
入出力インターフェース58には、プリテンショナ機構60、インフレータ62、アンカ用モータ64及びセンサ類66が接続されている。
センサ類66には、車両12の側面衝突を検知する側突検知センサ、及び車両12の側面衝突を予知する側突予知センサが含まれている。側突検知センサとしては、例えば、車体側部に配置された圧力センサ、及び加速度センサなどが適用可能である。また、側突予知センサとしては、例えば、ミリ波レーダ、Lidar(Laser Imaging Detection and Ranging)及びステレオカメラなどを備えたプリクラッシュセンサが適用可能である。
ここで、本実施形態に係る乗員保護装置10では、ECU22は、センサ類66からの信号に基づいて側面衝突が予知された際にアンカ用モータ64を作動させる。具体的には、ECU22は、側面衝突予知時にショルダベルト26Aとシートバック18の上端との隙間が広がるようにアンカ用モータ64を作動させてショルダアンカ36を車両上方へ移動させる。
このとき、本実施形態では一例として、ECU22は、アンカ用モータ64を作動させて側面衝突予知時にショルダアンカ36を移動可能な範囲の上端、すなわち、アッパモースト位置まで移動させる。また、ウェビング26はリトラクタ28によってロックされた状態ではないため、ショルダアンカ36の移動に伴ってリトラクタ28からウェビング26が引出される。
続いて、ECU22は、センサ類66からの信号に基づいて側面衝突が検知された際にインフレータ62を作動させてサイドエアバッグ42へガスを供給する。さらに、ECU22は、側面衝突検知時にリトラクタ28へ信号を送ってプリテンショナ機構60を作動することで、スプール28Aを回転させてウェビング26を強制的に巻き取る。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る乗員保護装置10では、ショルダベルト26Aとショルダアンカ36とを含んでシートベルト装置24が構成されている。そして、車体にはショルダアンカ36が設けられており、このショルダアンカ36にショルダベルト26Aの上端部が巻き掛けられている。また、図3及び図4に示されるように、車両用シート14の内部にはサイドエアバッグ42が収納されており、このサイドエアバッグ42は、頭部チャンバ42Bを備えている。ここで、頭部チャンバ42Bは、側面衝突の検知時にインフレータ62からガスの供給を受けてショルダベルト26Aとシートバック18の上端との間に膨張展開される。これにより、頭部チャンバ42Bがショルダベルト26Aの外側(車両幅方向外側)で膨張展開される構成と比較して、頭部チャンバ42Bを乗員Pの頭部Hに近い位置で膨張展開させることができ、初期拘束力を確保することができる。
また、側面衝突予知時には、ショルダアンカ移動機構38がショルダアンカ36を車両上方へ移動させることで、ショルダベルト26Aとシートバック18の上端との隙間を広げる。これにより、側面衝突前の通常走行時においてショルダベルト26Aと乗員Pとの隙間が狭い状態で側面衝突が発生した場合であっても、ショルダベルト26Aとシートバック18の上端との間に安定して頭部チャンバ42Bを膨張展開させることができる。この結果、初期拘束力を確保しつつ、サイドエアバッグ42を所望の位置に膨張展開することができる。
特に、本実施形態では、ショルダアンカ移動機構38が設けられているため、乗員Pの体格に合わせてショルダアンカ36の位置を調節することができる。また、側突予知時には、ショルダアンカ移動機構38がショルダアンカ36を移動可能な範囲の上端まで移動させることで、乗員Pの体格にかかわらず確実にショルダベルト26Aとシートバック18の上端との隙間を広げることができる。
<第2実施形態>
次に、図6~図8を参照して第2実施形態に係る乗員保護装置70について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
図6に示されるように、本実施形態の乗員保護装置70が適用された車両用シート72には、移動機構としてのリフタ機構74が設けられている。
リフタ機構74は、ベースプレート74A、第1リンク74B及び第2リンク74Cを含んで構成されている。ベースプレート74Aは、フロアパネル40における車両用シート14の下方に固定されている。
第1リンク74B及び第2リンク74Cは、それぞれ長尺状に形成されており、車両側面視で交差するように配置されている。具体的には、第1リンク74Bは、車両下方側から車両上方側へ向かうにつれて車両後方側に位置するように斜めに配設されており、第1リンク74Bの下端部がベースプレート74Aの前端部に回動可能な状態で取り付けられている。また、第1リンク74Bの上端部がシートクッション16の後端部の下面に回動可能な状態で取り付けられている。
第2リンク74Cは、車両下方側から車両上方側へ向かうにつれて車両前方側に位置するように斜めに配設されており、第2リンク74Cの下端部がベースプレート74Aの後端部に回動可能な状態で取り付けられている。また、第2リンク74Cの上端部がシートクッション16の前端部の下面に回動可能な状態で取り付けられている。さらに、第1リンク74B及び第2リンク74Cは、交差部分74Dで互いに回動可能な状態で連結されている。なお、第1リンク74B及び第2リンク74Cは、左右に一対設けられており、図6及び図7では車両左側の第1リンク74B及び第2リンク74Cのみが図示されている。
図8に示されるように、乗員保護装置70の入出力インターフェース58には、リフタ用モータ76が接続されている。例えば、リフタ用モータ76は、第1リンク74Bと第2リンク74Cとの交差部分74Dに配設されており、リフタ用モータ76が作動することで第1リンク74Bと第2リンク74Cとが互いに回動して車両用シート14を昇降させる。
ここで、ECU22は、センサ類66からの信号に基づいて側面衝突が予知された際にリフタ用モータ76を作動させることで、図7に示されるように、車両用シート72を移動可能な範囲の下端、すなわち、ロアモースト位置まで下降させる。このとき、ウェビング26はリトラクタ28によってロックされた状態ではないため、車両用シート72の下降に伴ってリトラクタ28からウェビング26が引出される。
続いて、ECU22は、センサ類66からの信号に基づいて側面衝突が検知された際にインフレータ62を作動させてサイドエアバッグ42へガスを供給する。さらに、ECU22は、側面衝突検知時にリトラクタ28へ信号を送ってプリテンショナ機構60を作動することで、スプール28Aを回転させてウェビング26を強制的に巻き取る。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る乗員保護装置70では、側面衝突予知時にリフタ用モータ76が作動することでリフタ機構74によって車両用シート72が下降される。これにより、ショルダアンカ36に対して車両用シート72が車両下方側へ相対移動し、ショルダベルト26Aとシートバック18の上端との隙間を広げることができる。
また、本実施形態のようにリフタ機構74が車両用シート72を移動可能な範囲の下端まで下降させることで、乗員の体格にかかわらず確実にショルダベルト26Aとシートバック18の上端との隙間を広げることができる。その他の作用については第1実施形態と同様である。なお、リフタ機構74の具体的な構造について、上記の構成に限定されず、他の構成を採用してもよい。例えば、リンクを用いずに車両用シート72を昇降させるリフタ機構を用いてもよい。
<第3実施形態>
次に、図9~図11を参照して第3実施形態に係る乗員保護装置80について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
図9に示されるように、本実施形態の乗員保護装置80が適用された車両用シート82には、移動機構としてのシートスライド機構84が設けられている。
シートスライド機構84は、フロアパネル40に沿って車両前後方向に延在された左右一対のスライドレール84Aを備えている。なお、図9及び図10では車両左側のスライドレール84Aのみが図示されている。
シートクッション16の下面には、スライドレール84Aと係合する図示しない係合ピンが設けられており、係合ピンがスライドレール84Aに係合した状態で車両用シート82が車両前後方向にスライド可能となっている。
図11に示されるように、乗員保護装置80の入出力インターフェース58には、スライド用モータ86が接続されている。例えば、スライド用モータ86の出力軸は、シートクッション16の下面に設けられた図示しない係合ピンに連結されており、スライド用モータ86に対して一方向に通電すれば、車両用シート82がスライドレール84Aに沿って車両前方側から車両後方側へ向かってスライドする。また、スライド用モータ86に対して他方向に通電すれば、車両用シート82がスライドレール84Aに沿って車両後方側から車両前方側へ向かって移動する。
乗員Pが図示しない操作部を操作することで、スライド用モータ86を作動させることができるように構成されている。このため、乗員Pの体格に合わせて車両用シート82の車両前後方向の位置を調節することができる。
ここで、ECU22は、センサ類66からの信号に基づいて側面衝突が予知された際にスライド用モータ86を作動させることで、図10に示されるように、車両用シート82を移動可能な範囲の後端、すなわちリアモースト位置までスライドさせる。このとき、ウェビング26はリトラクタ28によってロックされた状態ではないため、車両用シート82のスライドに伴ってリトラクタ28からウェビング26が引出される。
続いて、ECU22は、センサ類66からの信号に基づいて側面衝突が検知された際にインフレータ62を作動させてサイドエアバッグ42へガスを供給する。さらに、ECU22は、側面衝突検知時にリトラクタ28へ信号を送ってプリテンショナ機構60を作動することで、スプール28Aを回転させてウェビング26を強制的に巻き取る。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る乗員保護装置80では、側面衝突予知時にシートスライド機構84が車両用シート82を車両後方側へスライドさせることで、ショルダベルト26Aに対して車両用シート82が車両後方側へ相対移動する。これにより、ショルダベルト26Aとシートバック18の上端との隙間を広げることができる。特に、本実施形態では、車両用シート82が車両後方側へスライドされるため、第1実施形態及び第2実施形態と比較して、ショルダベルト26Aとヘッドレスト20との車両幅方向の隙間についても効果的に広げることができる。
上記の作用について図12を参照しながら説明する。なお、図12は、一部誇張して描いており、実際の寸法比率とは異なっている。図12には、シートスライド機構84によって車両用シート82がスライドする前のヘッドレスト20及びショルダベルト26Aが二点鎖線で示されている。また、スライド後のヘッドレスト20及びショルダベルト26Aが実線で示されている。この図12のように、スライド前におけるヘッドレスト20とショルダベルト26Aとの車両幅方向の隙間よりも、スライド後におけるヘッドレスト20とショルダベルト26Aとの車両幅方向の隙間の方が広がっていることが分かる。
また、本実施形態のようにシートスライド機構84によって車両用シート82が移動可能な範囲の後端までスライドすることで、乗員Pの体格にかかわらず確実にショルダベルト26Aとシートバック18の上端との隙間を広げることができる。その他の作用については第1実施形態と同様である。なお、シートスライド機構84の具体的な構造について、上記の構成に限定されず、他の構成を採用してもよい。
以上、第1実施形態~第3実施形態に係る乗員保護装置について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記第1実施形態では、側面衝突予知時にショルダアンカ36を移動可能な範囲の上端まで移動させる構成としたが、これに限定されず、上端よりも下方の位置へ移動する構成としてもよい。一例として、室内カメラなどの乗員Pの体格を検知可能なセンサを備えた構成とし、車両用シート14に着座している乗員Pの体格が比較的小柄であると検知した場合には、ショルダアンカ36を移動可能な範囲の上端よりも下方の位置まで移動する構成としてもよい。この場合、ショルダアンカ36の移動量が少なくて済むため、サイドエアバッグ42の膨張展開前にショルダアンカ36の移動を完了させることができる。
また、上記第2実施形態では、側面衝突予知時にリフタ機構74によって、車両用シート72を移動可能な範囲の下端まで下降させたが、これに限定されない。例えば、側面衝突予知時には、通常状態で移動可能な通常昇降範囲の下端よりも下方まで車両用シート72を下降させる構成としてもよい。この場合、通常走行時に乗員Pが車両用シート72を通常昇降範囲の下端まで移動させている場合であっても、側面衝突予知時に車両用シート72をさらに下方へ移動させることができ、頭部チャンバ42Bが膨張展開する空間を確保することができる。
さらに、上記第3実施形態では、側面衝突予知時にシートスライド機構84によって、車両用シート82を移動可能な範囲の後端までスライドさせたが、これに限定されない。例えば、側面衝突予知時には、通常状態で移動可能な通常スライド範囲の後端よりも車両後方まで車両用シート82をスライドさせる構成としてもよい。この場合、通常走行時に乗員Pが車両用シート82を通常スライド範囲の後端まで移動させている場合であっても、側面衝突予知時に車両用シート82をさらに後方へスライドさせることができる。
さらにまた、上記第1実施形態~第3実施形態で説明した構成を組み合わせてもよい。例えば、図6に示される状態において、側面衝突予知時にリフタ機構74によって車両用シート72を下降させると共に、ショルダアンカ移動機構38によってショルダアンカ36を車両上方へ移動させてもよい。この場合、車両用シート72の下降量及びショルダアンカ36の車両上方側への移動量が少なくため、より迅速に頭部チャンバ42Bが膨張展開する空間を確保することができる。
また、例えば、図9に示される状態において、側面衝突予知時にシートスライド機構84によって車両用シート82を車両後方側へスライドさせると共に、ショルダアンカ移動機構38によってショルダアンカ36を車両上方へ移動させてもよい。この場合、車両用シート82の車両後方側へのスライド量及びショルダアンカ36の車両上方側への移動量が少なくなるため、より迅速に頭部チャンバ42Bが膨張展開する空間を確保することができる。
さらに、シートバック18をシートクッション16に対してシート前後方向に回動させるリクライニング機構を備えた構成であれば、側面衝突予知時にこのリクライニング機構によってシートバック18をシート後方側へ回動させてもよい。シートバック18がシートクッション16に対してシート後方側へ回動することで、第1実施形態~第3実施形態と同様にショルダベルト26Aとシートバック18の上端との隙間を広げる効果を得ることができる。このとき、第1実施形態~第3実施形態で説明した他の移動機構と組み合わせることにより、シートバック18の移動量を少なくすることができ、乗員Pの体勢を大きく変えることなく乗員Pをサイドエアバッグ42で拘束することができる。
さらにまた、上記実施形態では、サイドエアバッグ42は、乗員Pの肩部Sから腰部Lの車両幅方向外側で膨張展開されるメインチャンバ42Aと、乗員Pの頭部Hの車両幅方向外側で膨張展開される頭部チャンバ42Bとを含んで構成されているが、これに限定されない。例えば、頭部チャンバ42B及び胸部を保護するチャンバのみを備えたサイドエアバッグが搭載された車両用シートに適用してもよい。
10、70、80 乗員保護装置
14、72、82 車両用シート
20 ヘッドレスト
24 シートベルト装置
26A ショルダベルト
36 ショルダアンカ
38 ショルダアンカ移動機構
42 サイドエアバッグ
42B 頭部チャンバ
62 インフレータ
74 リフタ機構
84 シートスライド機構
L 腰部
P 乗員
S 肩部

Claims (9)

  1. 車両用シートに着座した乗員の肩部から腰部にかけて斜めに延在されて乗員の上体をシートバックに拘束するショルダベルトと、車体に設けられて該ショルダベルトの上端部が巻き掛けられるショルダアンカとを含んで構成されたシートベルト装置と、
    前記車両用シートの内部に収納され、側面衝突検知時にインフレータからガスの供給を受けて前記ショルダベルトと前記シートバック上端との間に膨張展開される頭部チャンバを備えたサイドエアバッグと、
    側面衝突予知時に、前記ショルダベルトと前記シートバック上端との隙間が広がるように前記ショルダアンカ及び前記車両用シートの少なくとも一方を移動させる移動機構と、
    を有する乗員保護装置。
  2. 前記ショルダアンカは、車体に対して車両上下方向に移動可能に取付けられており、
    前記移動機構は、側面衝突予知時に前記ショルダアンカを車両上方へ移動させるショルダアンカ移動機構を含んで構成されている請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記ショルダアンカ移動機構は、側面衝突予知時に前記ショルダアンカを移動可能な範囲の上端まで移動させる請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記移動機構は、前記車両用シートを昇降させるリフタ機構を含んで構成されており、
    側面衝突予知時に前記リフタ機構によって前記車両用シートを下降させる請求項1~3の何れか1項に記載の乗員保護装置。
  5. 側面衝突予知時に前記リフタ機構によって前記車両用シートを移動可能な範囲の下端まで下降させる請求項4に記載の乗員保護装置。
  6. 側面衝突予知時に前記リフタ機構によって、通常状態で移動可能な通常昇降範囲の下端よりも下方まで前記車両用シートを下降させる請求項4に記載の乗員保護装置。
  7. 前記移動機構は、前記車両用シートを車両前後方向へスライドさせるシートスライド機構を含んで構成されており、
    側面衝突予知時に前記シートスライド機構によって前記車両用シートを車両後方へスライドさせる請求項1~6の何れか1項に記載の乗員保護装置。
  8. 側面衝突予知時に前記シートスライド機構によって前記車両用シートを移動可能な範囲の後端までスライドさせる請求項7に記載の乗員保護装置。
  9. 側面衝突予知時に前記シートスライド機構によって、通常状態で移動可能な通常スライド範囲の後端よりも車両後方まで前記車両用シートをスライドさせる請求項7に記載の乗員保護装置。
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