JP2018135016A - 乗員拘束装置及び座席 - Google Patents

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Tadahiro Ikawa
忠弘 居川
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Abstract

【課題】乗員に対してニアサイドからの衝撃に対してもファーサイドからの衝撃に対してもケアすること。【解決手段】ガスが供給されることにより膨張展開することによって、車両に搭載された座席に座っている乗員の頭部、肩部又は上腕部を拘束するエアバッグと、前記乗員の肩部又は胸部に車両前側から当接して前記乗員を前記座席に拘束する上胴部拘束部材とを備え、前記上胴部拘束部材は、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側に配置され、前記エアバッグは、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側とは反対側に配置された、乗員拘束装置。【選択図】図1

Description

本発明は、乗員拘束装置及び座席に関する。
従来、シートベルトをシート幅方向内側に設ける技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2016−190507号公報
車両の側方(斜め側方を含む)からの衝撃には、乗員に対してニアサイドからの衝撃と、乗員に対してファーサイドからの衝撃とがある。しかしながら、上述の文献に開示された技術だけでは、いずれか一方の衝撃に対してしかケアできないおそれがある。
そこで、本開示では、乗員に対してニアサイドからの衝撃に対してもファーサイドからの衝撃に対してもケアできる乗員拘束装置及び座席が提供される。
本開示の一態様では、
ガスが供給されることにより膨張展開することによって、車両に搭載された座席に座っている乗員の頭部、肩部又は上腕部を拘束するエアバッグと、
前記乗員の肩部又は胸部に車両前側から当接して前記乗員を前記座席に拘束する上胴部拘束部材とを備え、
前記上胴部拘束部材は、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側に配置され、
前記エアバッグは、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側とは反対側に配置された、乗員拘束装置が提供される。
本開示の他の一態様では、
車両に搭載される座席であって、
ガスが供給されることにより膨張展開することによって、前記座席に座っている乗員の頭部、肩部又は上腕部を拘束するエアバッグと、
前記乗員の肩部又は胸部に車両前側から当接して前記乗員を前記座席に拘束する上胴部拘束部材とを備え、
前記上胴部拘束部材は、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側に配置され、
前記エアバッグは、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側とは反対側に配置された、座席が提供される。
上記の態様によれば、前記乗員に対してファーサイドからの衝撃に対しては、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側に配置された前記上胴部拘束部材によってケアすることができる。一方、前記乗員に対してニアサイドからの衝撃に対しては、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側とは反対側に配置された前記エアバッグによってケアすることができる。
本開示によれば、乗員に対してニアサイドからの衝撃に対してもファーサイドからの衝撃に対してもケアすることができる。
乗員拘束装置の構成の一例を模式的に示す図である。 上胴部拘束部材の一例とその設置範囲の一例を示す図である。 上胴部拘束部材の他の一例を示す図である。 タング及びバックルの一例を示す図である。 帯状部材に膨張体が取り付けられた構成の一例を示す図である。 上胴部拘束部材の他の一例を示す図である。 リトラクタの配置の一例を示す図である。 リトラクタの配置の他の一例を示す図である。 帯状部材の構成の一例を示す図である。 図9の一部を拡大した図である。 帯状部材の構成の一例を示す図である。 図11の一部を拡大した図である。 帯状部材を繰り出すリトラクタの一例を示す図である。 図13に示されるA−Aでの断面図である。 帯状部材の繰り出し位置を上下方向に調整可能なリトラクタの一例を示す図である。 帯状部材の繰り出し位置を左右方向に調整可能なリトラクタの一例を示す図である。 バックルの可動機構の一例を示す図である。
以下、本開示に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、乗員拘束装置の構成の一例を示す図である。図1は、車両10の上方からの視点で車両10を透過的且つ模式的に示している。矢印21は、車両10の前側(車両前側)を表し、矢印22は、車両10の後側(車両後側)を表す。以下の説明では、特に断りの無い限り、車両10の車幅方向の中心を表す車幅中心15に対して右側の乗員を拘束する実施形態について説明する。本開示の技術は、車幅中心15に対して左側の乗員を拘束する実施形態についても適用することができ、左側の乗員を拘束する実施形態の説明については、以下の説明を援用することで省略又は簡略する。
図1に示される乗員拘束装置1は、車両10に搭載される。乗員拘束装置1は、車両10に搭載された座席40に座っている乗員50を拘束する乗員拘束装置の一例である。座席40は、車両10の最前列に配置された運転席又は助手席である。乗員拘束装置1は、エアバッグ60と、上胴部拘束部材70と、ECU(Electronic Control Unit)100とを備える。
なお、ECU100が搭載される場所は、図示の位置に限られない。また、ECU100は、一つのECUから構成されたものでもよいし、車両10内に分散配置された複数のECUから構成されたものでもよい。
エアバッグ60は、ガスが供給されることにより膨張展開することによって、車両10に搭載された座席40に座っている乗員50の頭部51、肩部52(図示の場合、右肩部)又は上腕部53を拘束する。一方、上胴部拘束部材70は、乗員50の上胴部を座席40に拘束し、より具体的には、乗員50の肩部52(図示の場合、左肩部)又は胸部54に車両前側から当接して乗員50を座席40に拘束する。
上胴部拘束部材70は、座席40の車幅方向の中心を表す座席幅中心46に対して車両中央側48に配置されている。一方、エアバッグ60は、座席幅中心46に対して車両中央側48とは反対側である車両側面側49に配置されている。
エアバッグ60は座席幅中心46に対して車両側面側49に配置されているため、乗員50に対してニアサイドからの衝撃に対しては、エアバッグ60によってケアすることができる。膨張展開したエアバッグ60は、乗員50に対してニアサイドからの衝撃による乗員50の右方向(右斜め方向を含む)への移動を受け止める。したがって、ニアサイドからの側面衝突による衝撃28や、オブリーク衝突やスモールオーバーラップ衝突による衝撃27に対するケアをエアバッグ60によって行うことができる。
一方、上胴部拘束部材70は座席幅中心46に対して車両中央側48に配置されているため、乗員50に対してファーサイドからの衝撃に対しては、上胴部拘束部材70によってケアすることができる。上胴部拘束部材70は、乗員50の左側の肩部52又は胸部54に車両中央側48(言い換えれば、車幅中心15側)から当接するので、乗員50に対してファーサイドからの衝撃による乗員50の左方向(左斜め方向を含む)への移動を受け止める。したがって、ファーサイドからの側面衝突による衝撃26や、オブリーク衝突やスモールオーバーラップ衝突による衝撃25に対するケアを上胴部拘束部材70によって行うことができる。
エアバッグ60は、車両10に搭載された不図示のインフレータからガスが供給されることにより膨張展開することによって、頭部51と肩部52(図示の場合、右肩部)と上腕部53との少なくとも一つの部位を拘束する。エアバッグ60は、通常は車体又は座席40に格納された膨張式拘束部材である。エアバッグ60は、車両10に搭載されたECU100からの作動信号を受けて、頭部51と肩部52と上腕部53との少なくとも一つの部位と車両10の側面部11との間で膨張展開する。エアバッグ60は、頭部51と肩部52と上腕部53との少なくとも一つの部位を全体的又は部分的に覆うように膨張展開する。
上胴部拘束部材70は、座席40(例えば、背もたれ42)の左右方向の座席幅中心46に対して車両中央側48に設置されている。上胴部拘束部材70は、座席40に着座状態の乗員50の肩部52と胸部54との少なくとも一方に全体的又は部分的に当接して、乗員50の身体を座席40に拘束する。
図2は、上胴部拘束部材の一例とその設置範囲の一例を示す図である。上胴部拘束部材70は、座席幅中心46に対して車両中央側48に設置されているが、乗員50の肩部52又は胸部54の拘束性を向上させる点で、図示の斜線で示される設置範囲45に設置されることが好ましい。設置範囲45は、座席40の背もたれ42のうち、座席幅中心46に対して車両中央側48、且つ、座席高中心47に対して車両上方側の部分を示す。背もたれ42には、ヘッドレスト43が含まれてもよい。座席高中心47は、背もたれ42の車両上下方向の中心を表す。上胴部拘束部材70の一端である固定端73は、例えば、設置範囲45内で固定される。
上胴部拘束部材70は、例えば図2に示されるように、乗員50の肩部52又は胸部54に車両10の前側から当接して乗員50を座席40に拘束するウェビング71を含むものでもよい。ウェビング71は、帯状部材の一例である。ウェビング71の一端である固定端73は、設置範囲45内で固定される。
エアバッグ61は、上述のエアバッグ60の一例であり、座席40の背もたれ42内に折り畳まれた状態で格納されたシートマウントサイドエアバッグである。エアバッグ61は、ECU100(図1参照)からの作動信号を受けて、座席40に着座した乗員50の身体に直接的または座席40の表皮を介して間接的に当接するように膨張する膨張式拘束部材である。
エアバッグ61は、頭部51と肩部52と上腕部53との少なくとも一つの身体部位と車両10の側面部11との間で膨張展開する。側面部11には、窓ガラス12、ピラー13及び乗降ドア14などが含まれる。
ECU100又は他のECUは、予め設定された車両10の走行状態(例えば、車両10が障害物や他の車両と衝突する可能性)に応じて、エアバッグ61を膨張状態と萎縮状態とに繰り返す制御を行ってもよい。
図3は、上胴部拘束部材の他の一例を示す図である。上胴部拘束部材70は、例えば図3に示されるように、乗員50の肩部52又は胸部54に車両10の前側から当接して乗員50を座席40に拘束するショルダーサポート72を含むものでもよい。ショルダーサポート72は、構造体の一例である。構造体は、布製のエアバッグの材質よりも比較的硬質な複数の部材によって構成されたものである。
ショルダーサポート72の一端は、回転可能に固定端73に固定される。ショルダーサポート72の他端は、少なくとも肩部52に車両10の前側から当接するように鉤状に形成されている。
エアバッグ62は、上述のエアバッグ60の一例であり、側面部11のルーフ側部分内に折り畳まれた状態で格納されたカーテンエアバッグである。エアバッグ62は、ECU100(図1参照)からの作動信号を受けて、窓ガラス12を覆うように膨張する膨張式拘束部材である。
図4は、タング及びバックルの一例を示す図である。タング78は、ウェビング71に取り付けらた部品である。バックル79は、タング78が着脱可能に連結される部品であり、例えば、車体の床又は座席40の側部に固定される。タング78がバックル79に連結されることで、乗員50は座席40に拘束される。
図5は、帯状部材に膨張体が取り付けられた構成の一例を示す図である。タング78(図4参照)がバックル79(図4参照)に連結された状態で、固定端73とタング78との間のウェビング71の部分が、乗員50の胸部54及び肩部52を拘束するショルダーベルト部91である。タング78がバックル79に連結された状態で、固定端77とタング78との間のウェビング71の部分が、乗員50の腰部55を拘束するラップベルト部92である。固定端77は、ウェビング71の一端である固定端73とは反対側の端部(ウェビング71の他端)であり、座部41の側部又は車室の床に固定される。
エアバッグ74は、座席40に着座した乗員50の身体と当接するウェビング71の少なくとも一部(例えば、ショルダーベルト部91)に一体的に取り付けられた膨張式拘束部材である。エアバッグ74は、車両10に搭載されたECU101からの作動信号を受けて、膨張展開する膨張体である。エアバッグ74の膨張によって膨張前のウェビング71よりも乗員50の身体と当接する面積が増加するため、乗員50の胸部54又は肩部52の拘束性が向上する。
図6は、上胴部拘束部材の他の一例を示す図である。上胴部拘束部材70は、例えば図6に示されるように、乗員50の肩部52又は胸部54に車両10の前側から当接して乗員50を座席40に拘束するエアバッグ75を含むものでもよい。エアバッグ75は、袋体の一例である。エアバッグ75は、車両10に搭載されたECU101からの作動信号を受けて、膨張展開する膨張体である。このように、上胴部拘束部材70は、帯状部材や、構造体に限られない。
座席40は、ラップベルト93を備える。ラップベルト93は、乗員50の腰部55に車両10の前側から当接して乗員50を座席40に拘束する腰部拘束部材の一例である。ラップベルト93の一端に固定されたタングが、バックル79に結合されて固定される。ラップベルト93の他端である固定端77は、座部41の側面部に固定される。
図7は、リトラクタの配置の一例を示す図である。図8は、リトラクタの配置の他の一例を示す図である。
図7,8に示されるリトラクタ76は、ウェビング71の巻き取り又は引き出しを可能にする巻き取り装置の一例であり、車両衝突時等の所定値以上の加減速度または車両角度が検知されると、ウェビング71がリトラクタ76から引き出されることを制限する。リトラクタ76は、座席40又は座席40の近傍の車体に固定される。
ウェビング71は、少なくとも1本の帯状部材である。リトラクタ76は、ウェビング71を乗員50の体格に合わせて必要な長さだけ繰り出せるように、ウェビング71の余分な長さ部分を背もたれ42の内部(図7参照)又は背面(図8参照)に格納する。
エアバッグ63(図7参照)は、上述のエアバッグ60の一例であり、座席40の背もたれ42内に折り畳まれた状態で格納されたシートマウントソラックスエアバッグである。エアバッグ63は、ECU100(図1参照)からの作動信号を受けて、座席40に着座した乗員50の胸部54に直接的または背もたれ42の表皮を介して間接的に当接するよう膨張する膨張式拘束部材である。
エアバッグ64(図7参照)は、上述のエアバッグ60の一例であり、座席40のヘッドレスト43内に折り畳まれた状態で格納されたシートマウントヘッドエアバッグである。エアバッグ64は、ECU100(図1参照)からの作動信号を受けて、座席40に着座した乗員50の頭部51に直接的またはヘッドレスト43の表皮を介して間接的に当接するよう膨張する膨張式拘束部材である。
図9は、帯状部材の構成の一例を示す図である。図10は、図9の一部を拡大した図である。上胴部拘束部材70は、一本の連続した帯状部材であるウェビング90を含む帯状拘束手段である。タング78は、ウェビング90が挿通するベルト挿通具の一例であり、固定端73と固定端77との間でスライド可能に取り付けられた部品である。ウェビング90の一方の固定端73は、座席幅中心46に対して車両中央側48で背もたれ42に固定され、ウェビング90の他方の固定端77は、座席幅中心46に対して車両中央側48で座部41に固定されている。バックル79は、座席幅中心46に対して車両中央側48とは反対側である車両側面側49に配置されている。
ウェビング90は、乗員50が座席40に着座し、タング78をバックル79に結合した状態で、固定端73からタング78までの第一の拘束領域81で乗員50の肩部52又は胸部54に当接する。ウェビング90は、乗員50が座席40に着座し、タング78をバックル79に結合した状態で、タング78から固定端77までの第二の拘束領域82で乗員50の腰部55又は大腿部56に当接する。
図11は、帯状部材の構成の一例を示す図である。図12は、図11の一部を拡大した図である。上胴部拘束部材70は、2本の帯状部材であるウェビング91,92を含む帯状拘束手段である。ウェビング91の一方の固定端73は、座席幅中心46に対して車両中央側48で背もたれ42に固定され、ウェビング91の他方の固定端は、タング78に固定される。ウェビング92の一方の固定端は、ウェビング91と同じくタング78に固定され、ウェビング92の他方の固定端77は、座席幅中心46に対して車両中央側48で座部41に固定されている。
ウェビング91は、乗員50が座席40に着座し、タング78をバックル79に結合した状態で、固定端73からタング78までの第一の拘束領域81で乗員50の肩部52又は胸部54に当接する。ウェビング92は、乗員50が座席40に着座し、タング78をバックル79に結合した状態で、タング78から固定端77までの第二の拘束領域82で乗員50の腰部55又は大腿部56に当接する。
図13は、帯状部材を繰り出すリトラクタの一例を示す図である。図14は、図13のA−Aでの断面図である。背もたれ42は、リクライニング中心部44を中心に回動する。
リトラクタ76は、モータ85、スプール84、ローラ83及びスライドカバー86を含む。リトラクタ76は、ウェビング71の一端が固定されたスプール84をモータ85によって回転させることにより、ウェビング71を開口87から引き上げ又は繰り出す。開口87は、背もたれ42に形成されたウェビング挿通孔である。リトラクタ76は、モータ85を使用せずに、ばねによる弾性力を利用して、ウェビング71を開口87から引き上げ又は繰り出す構成でもよい。
ウェビング71が繰り出し方向に引っ張られることによって、ウェビング71が巻き回されたローラ83が下方に移動することに伴って、ウェビング71の開口87からの繰り出し位置が下方に移動する。
図15は、帯状部材の繰り出し位置を上下方向に調整可能なリトラクタの一例を示す図である。リトラクタ76は、ウェビング71の一端が固定された上下スライド部材がモータや乗員による引っ張り力によって上下にスライドすることにより、ウェビング71が開口87から繰り出される位置を上下方向に調整する機構を有する。
図16は、帯状部材の繰り出し位置を左右方向に調整可能なリトラクタの一例を示す図である。リトラクタ76は、ウェビング71の一端が固定された左右スライド部材がモータや乗員による引っ張り力によって左右にスライドすることにより、ウェビング71が開口87から繰り出される位置を左右方向に調整する機構を有する。
図17は、バックルの可動機構の一例を示す図である。座部41の側面部に固定されているバックル79は、バックル79が搭載されている近傍の座部41の表面(座面)に対して僅かに突出しているか又は座面よりも下方に待機した状態で設置されている。
バックル79は、例えば、乗員50の臀部等で押圧されることにより下方に移動するスライド機構38を備えてもよい。これにより、バックル79が着座の際に邪魔にならないように、臀部で押すことでバックル79を下方に移動させることができる。
また、例えば、バックル79は、乗員50の非着座状態では、バックル79が搭載されている近傍の座部41の表面(座面)に対して同じか又は座面よりも下方に待機した状態で搭載されている。バックル79は、乗員50が座部41に着座したことが検知された後、バックル79を所定の高さまで持ち上げるスライド機構38を備えてもよい。これにより、乗員50はタング78をバックル79に容易に連結させることができる。
また、例えば、バックル79は、乗員50の非着座状態では、バックル79が搭載されている近傍の座部41の表面(座面)に対して同じか又は座面よりも下方に待機した状態で搭載されている。バックル79は、乗員50が座部41に着座し且つタング78がバックル79に結合されたことが検知された後、バックル79を所定の位置まで下方に引き込むスライド機構38を備えてもよい。これにより、ウェビング71の弛みを無くして乗員50の拘束性を向上させることができる。
また、座部41の外側に固定されているバックル79は、車両10の乗降ドア14が閉状態である又は乗員がいないと検知されている場合、バックル79の搭載位置近傍の座部41の表面(座面)に対してバックル79を突出させるスライド機構38を備えてもよい。そして、スライド機構38は、乗降ドア14の開状態が検知された場合、その座面に対して僅かに突出した位置若しくはその座面よりも下方の位置にバックル79を移動させる。これにより、乗員が乗降ドア14を開けて車内に乗り込むときに、バックル79が邪魔になることを防止することができる。
バックル79の昇降を制御するECU102は、乗降ドア14の開状態又は閉状態の検知結果に基づいて、バックル79が昇降するようにスライド機構38を作動させる。このように、バックル79を乗降ドア14の開又は閉に連動させることができる。
また、座部41の外側に固定されているバックル79が、バックル79が搭載されている近傍の座部41の表面(座面)に対して僅かに突出した位置又は座面よりも下方に待機した状態で、乗降ドア14の閉状態が検知される。この状態で乗降ドア14の閉状態が検知されると、ECU102は、乗降ドア14が開状態のときよりもバックル79が上方に突出するようにスライド機構38を作動させる。そして、ECU102は、タング78とバックル79との結合が検知されると、バックル79を再び下方に引き込むようにスライド機構38を作動させる。これにより、乗員が乗降ドア14を開けて車内に乗り込んでから乗降ドア14を閉めたときに、タング78をバックル79に容易に連結させることができる。
座部41は、乗員の着座有無を検知する着座検知部39を備えることが好ましい。ECU102は、着座検知部39による着座検知結果に基づいて、バックル79の移動方向とその高さを変更させるための駆動信号を出力することにより、スライド機構38を作動させる。
また、座部41の外側に固定されているバックル79は、タング78が挿入される結合穴37を有する。バックル79は、タング78をバックル79に結合しない状態で、結合穴37を覆う蓋36を備えることが好ましい。これにより、バックル79が座部41の車両側面側49にあっても、ごみが結合穴37に入ることを防止することができる。蓋36は、座席40側に設けられてもよい。
以上、乗員拘束装置及び座席を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、座席は、最前列の座席に限られず、後部座席でもよい。
1 乗員拘束装置
10 車両
11 側面部
12 窓ガラス
13 ピラー
14 乗降ドア
15 車幅中心
40 座席
41 座部
42 背もたれ
43 ヘッドレスト
45 設置範囲
46 座席幅中心
47 座席高中心
48 車両中央側
49 車両側面側(車両中央側とは反対側)
50 乗員
51 頭部
52 肩部
53 上腕部
54 胸部
55 腰部
56 大腿部
60 エアバッグ
61 シートマウントサイドエアバッグ
62 カーテンエアバッグ
63 ソラックスエアバッグ
64 ヘッドヘアバッグ
65 ボディマウントサイドエアバッグ
66 ドアマウントサイドエアバッグ
70 上胴部拘束部材
71 ウェビング(帯状部材の一例)
72 ショルダーサポート(構造体の一例)
78 タング
79 バックル
90 ウェビング(帯状部材の一例)
91 ショルダーベルト部
92 ラップベルト部
93 ラップベルト
100,101,102 ECU

Claims (6)

  1. ガスが供給されることにより膨張展開することによって、車両に搭載された座席に座っている乗員の頭部、肩部又は上腕部を拘束するエアバッグと、
    前記乗員の肩部又は胸部に車両前側から当接して前記乗員を前記座席に拘束する上胴部拘束部材とを備え、
    前記上胴部拘束部材は、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側に配置され、
    前記エアバッグは、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側とは反対側に配置された、乗員拘束装置。
  2. 前記上胴部拘束部材は、前記乗員の肩部又は胸部に前記車両の前側から当接して前記乗員を前記座席に拘束する帯状部材と構造体と袋体との少なくとも一つを含む、請求項1に記載の乗員拘束装置。
  3. 前記上胴部拘束部材は、前記帯状部材を含み、
    前記乗員拘束装置は、前記帯状部材に取り付けられたタングと、前記タングが連結されるバックルとを更に備え、
    前記バックルは、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側とは反対側に配置された、請求項2に記載の乗員拘束装置。
  4. 前記バックルは、前記車両の乗降ドアの開又は閉に連動する、請求項3に記載の乗員拘束装置。
  5. 前記乗員の腰部に前記車両の前側から当接して前記乗員を前記座席に拘束する腰部拘束部材を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の乗員拘束装置。
  6. 車両に搭載される座席であって、
    ガスが供給されることにより膨張展開することによって、前記座席に座っている乗員の頭部、肩部又は上腕部を拘束するエアバッグと、
    前記乗員の肩部又は胸部に車両前側から当接して前記乗員を前記座席に拘束する上胴部拘束部材とを備え、
    前記上胴部拘束部材は、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側に配置され、
    前記エアバッグは、前記座席の車幅方向中心に対して車両中央側とは反対側に配置された、座席。
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