JP7293575B2 - ピローパウチ - Google Patents

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Description

本発明は、易開封性を有するピローパウチに関する。
錠剤やカプセルなどを1錠毎に押し出すタイプの包装シート(Press Through Pack包装シート:PTP包装シート)や菓子等は、ガセット方式のピローパウチに包装されていることがある。この場合、通常、PTP包装シートは、複数のPTP包装シートを積層した状態で、ピローパウチに包装されている。
このようなピローパウチには、ピローパウチからPTP包装シートや菓子を取り出しやすくするために開封誘導線が設けられていることがある。ピローパウチに開封誘導線が設けられている場合、開封誘導線は、例えば、ピローパウチの側面のおもて面側および裏面側のそれぞれに設けられていることがあり(例えば、特許文献1参照)、またピローパウチのおもて面および裏面の両方に設けられていることがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2015-93691号公報 特開2014-166881号公報
しかしながら、ピローパウチの側面のおもて面側および裏面側のそれぞれに開封誘導線を設けた場合には、ガセット折込部が存在する位置から開封すると、ガセット折込部では包装材料が4枚重なっているので、開封誘導線に到達する前にガセット折込部の中で包装材料が千切れてしまい、内容物を取り出すことができないおそれがある。
また、ピローパウチのおもて面および裏面の両方に開封誘導線を設けた場合には、開封の際の抵抗が強くなる。このため、開封するためにある程度強い力が必要になるが、ある程度強い力を加えると、開封誘導線から外れてしまい、開封誘導線に沿って開封できないおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、第1端部から第2端部に亘って容易に開封できるピローパウチを提供することを目的とする。
本発明の一の態様によれば、少なくとも基材層、金属箔層、およびシーラント層をこの順に備える包装材料により形成され、かつおもて面、裏面、および前記おもて面と前記裏面との間に位置する側面を有するピローパウチであって、第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部と、前記第1端部に形成された第1端部シール部と、前記第2端部に形成された第2端部シール部と、前記第1端部シール部から前記第2端部シール部に跨って形成された合掌シール部と、前記側面に形成されたガセット折込部と、を備え、前記側面が、前記第1端部と前記第2端部を繋ぐ仮想線によって区画された第1部分と第2部分を備え、前記第1部分または前記第2部分に、前記合掌シール部が延びる方向に沿って、少なくとも前記第1端部シール部の内縁から前記第2端部シール部の内縁に亘る少なくとも1本の第1開封誘導部が設けられ、前記第1開封誘導部が、前記基材層の厚みの少なくとも50%以上の深さを有し、かつ前記金属箔および前記シーラント層を貫通していない第1孔部からなり、前記第1端部シール部および前記第2端部シール部の少なくともいずれかにおける前記第1開封誘導部が設けられた前記側面の前記ガセット折込部と前記合掌シール部の基端との間の領域内のみに開封開始手段が設けられ、または少なくとも前記領域内に開封開始手段が設けられているとともに前記領域内のみに開封開始表示が設けられている、ピローパウチが提供される。
上記ピローパウチにおいて、前記第1開封誘導部が設けられた前記側面の前記第1部分および第2部分のうち、前記第1開封誘導部が設けられていない側の部分に、前記合掌シール部が延びる方向に沿って、少なくとも前記第1端部シール部の内縁から前記第2端部シール部の内縁に亘る少なくとも1本の第2開封誘導部が設けられ、前記第2開封誘導部が、前記基材層の厚みの少なくとも50%以上の深さを有し、かつ前記金属箔および前記シーラント層を貫通していない第2孔部からなってもよい。
上記ピローパウチにおいて、前記第1開封誘導部が、連続線状または断続線状であってもよい。
上記ピローパウチにおいて、前記第2開封誘導部が、連続線状または断続線状であってもよい。
上記ピローパウチにおいて、前記第1開封誘導部が、連続線状であってもよい。
上記ピローパウチにおいて、前記第2開封誘導部が、連続線状であってもよい。
上記ピローパウチにおいて、前記第1開封誘導部が複数の前記第1孔部からなり、かつ前記第1孔部が前記第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配列されていてもよい。
上記ピローパウチにおいて、前記第2開封誘導部が複数の前記第2孔部からなり、かつ前記第2孔部は第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配列されていてもよい。
上記ピローパウチにおいて、前記第1方向は前記合掌シール部が延びる方向であり、前記第1孔部が、前記第1方向に対して傾斜した第3方向に延びる複数の孔部と、前記第1方向に対して前記第3方向とは反対側に傾斜した第4方向に延びる複数の孔部とを備えていてもよい。
上記ピローパウチにおいて、前記第1方向は前記合掌シール部が延びる方向であり、前記第2孔部が、前記第1方向に対して傾斜した第3方向に延びる複数の孔部と、前記第1方向に対して前記第3方向とは反対側に傾斜した第4方向に延びる複数の孔部とを備えていてもよい。
本発明の一の態様によれば、第1端部から第2端部に亘って容易に開封できるピローパウチを提供することができる。
第1実施形態に係るピローパウチの斜視図である。 図1に示されるピローパウチのI-I線に沿った断面図である。 図1に示されるピローパウチのII-II線に沿った断面図である。 図1に示されるピローパウチの展開図である。 第1実施形態に係るピローパウチに用いられる包装材料の断面図である。 第1実施形態に係るピローパウチの第1開封誘導部の他の形状を示す図である。 第1実施形態に係るピローパウチの他の開封開始手段および開封開始表示を示す図である。 第1実施形態に係るピローパウチを開封したときの様子を表す模式図である。 第2実施形態に係るピローパウチの斜視図である。 図9に示されるピローパウチのIII-III線に沿った断面図である。 図9に示されるピローパウチの展開図である。 第2実施形態に係るピローパウチを開封したときの様子を表す模式図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係るピローパウチについて、図面を参照しながら説明する。本明細書において、「フィルム」、「シート」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートとも呼ばれるような部材も含む意味で用いられる。図1は、本実施形態に係るピローパウチの斜視図であり、図2は図1に示されるピローパウチのI-I線に沿った断面図であり、図3は図1に示されるピローパウチのII-II線に沿った断面図である。図4は図1に示されるピローパウチの展開図であり、図5は本実施形態に係るピローパウチに用いられる包装材料の断面図である。図6は本実施形態に係るピローパウチの第1開封誘導部の他の形状を示す図であり、図7は本実施形態に係るピローパウチの他の開封開始手段および開封開始表示を示す図であり、図8は本実施形態に係るピローパウチを開封したときの様子を表す模式図である。
<<ピローパウチ>>
図1に示されるピローパウチ10は、平置き形式のガセット方式のパウチであり、内容物を収容する収容空間を有している。ピローパウチ10には、図3に示されるように内容物Cが収容空間に収容されている。内容物としては、特に限定されないが、PTP包装シート、菓子、文具等が挙げられる。
ピローパウチ10は、図1~図3に示されるように、おもて面11、裏面12、およびおもて面11と裏面12との間に位置する側面13、14を有している。おもて面11および裏面12は、矩形の輪郭を有している。ピローパウチ10は、第1端部10Aと、第1端部10Aとは反対側の第2端部10Bと、第1端部10Aと第2端部10Bの間で延びる第3端部10Cおよび第4端部10Dと、第1端部10Aから第2端部10Bに跨って形成された合掌部10Eとを有している。第4端部10Dは、第3端部10Cとは反対側の端部である。
図2に示されるようにピローパウチ10の側面13、14は、ガゼット方式で折り込んだガセット折込部15、16(以下、単に折込部15、16と称する。)をそれぞれ有している。側面13、14に折込部15、16を設けることにより、収容空間を大きくすることができるので、より大きな内容物を収容することができる。
ピローパウチ10は、第1端部10Aに形成された第1端部シール部17と、第2端部10Bに形成された第2端部シール部18と、第1端部シール部17から第2端部シール部18に跨って形成された合掌シール部19とを備えている。合掌シール部19は、合掌部10Eに設けられている。
<第1、第2端部シール部>
第1端部シール部17は、第1端部10Aにおいて、おもて面11と裏面12の間、おもて面11と側面13、14の間、および裏面12と側面13、14の間をシールしている部分であり、第2端部シール部18は、第2端部10Bにおいて、おもて面11と裏面12の間、おもて面11と側面13、14の間、および裏面12と側面13、14の間をシールしている部分である。第1端部シール部17および第2端部シール部18は、後述する包装材料30同士をヒートシールすることによって形成されている。
第1端部シール部17は、第3端部10Cから第4端部10Dまで形成されている。第1端部シール部17の外縁17Aは第1縁10Fとなっており、第2端部シール部18の外縁18Aは第1縁10Fとは反対側の第2縁10Gとなっている。
第1端部シール部17の幅および第2端部シール部18の幅は、例えば、それぞれ3mm以上15mm以下となっていることが好ましい。第1端部シール部17の幅および第2端部シール部18の幅がそれぞれ3mm以上であれば、第1端部シール部17および第2端部シール部18において確実にシールすることができ、また15mm以下であれば、包装材料の使用量の削減および開封時に抵抗力の軽減を図ることができる。本明細書において、各シール部における「幅」とは、シール部の延びる方向に直交する方向の長さを意味する。なお、シール部の幅が一定でない場合には、シール部の幅は、シール部の延びる方向に直交する方向の長さのうち最も大きい値とする。
<合掌シール部>
合掌シール部19は、おもて面11におけるピローパウチ10の長さ方向に延びるピローパウチ10を構成する包装材料30の端部同士の間をシールしている部分である。合掌シール部19は、包装材料30の端部同士をヒートシールすることによって形成されている。
合掌シール部19は、第1端部シール部17から第2端部シール部18に跨って形成されている。図1における合掌シール部19は、第1縁10Fから第2縁10Gまで形成されている。合掌シール部19の幅は、例えば、3mm以上20mm以下となっていることが好ましい。合掌シール部19の幅が、3mm以上であれば、合掌シール部19において確実にシールすることができ、また20mm以下であれば、収容空間をより広く確保することができる。
側面13は、第1端部10Aから第2端部10Bを繋ぐ仮想線VLによって区画された第1部分13Aと第2部分13Bを備えている。図1においては、第1部分13Aは仮想線VLよりもおもて面11側に位置しており、第2部分13Bは仮想線VLよりも裏面12側に位置している。なお、第1部分は仮想線よりも裏面側に位置していてもよく、第2部分は仮想線よりもおもて面側に位置していてもよい。また、図1に示すように第1ガセット折込線10Lが存在している場合には、第1ガセット折込線10Lを仮想線VLとして用いてもよい。なお、ピローパウチ10は、第1ガセット折込線10Lの他、図2や図3に示されるように側面14に第2ガセット折込線10Mを有している。
側面14は、第1端部10Aから第2端部10Bを繋ぐ仮想線によって区画された第1部分14Aと第2部分14Bを備えている。図3においては、第1部分14Aは仮想線よりもおもて面11側に位置しており、第2部分14Bは仮想線よりも裏面12側に位置している。
第1部分13Aには、合掌シール部19が延びる方向D1(ピローパウチの縦方向)に沿って1本の第1開封誘導部20が設けられている。具体的には、第1開封誘導部20は、少なくとも第1端部シール部17の内縁17Bから第2端部シール部18の内縁18Bに亘っている。図1においては、第1開封誘導部20は、第1端部シール部17の外縁17Aから第2端部シール部18の外縁18Aに亘っている。第1開封誘導部20は、折込部15を形成時の包装材料の破断を抑制するために、第1ガセット折込線10Lから2mm以上離れていることが好ましい。なお、第1開封誘導部は、第1部分ではなく、第2部分に設けられていてもよい。
ピローパウチ10においては、図1および図4に示されるように開封誘導部は、第1開封誘導部20のみである。すなわち、ピローパウチ10においては、開封誘導部としては、1本の第1開封誘導部20しか設けられていない。第1開封誘導部は、第1部分または第2部分に少なくとも1本設けられていればよく、1本に限定されない。ただし、複数本の開封誘導部を設ける場合、開封誘導部の形成に手間を要するので、コストの低減を図る観点から、第1開封誘導部は1本であることが好ましい。
<第1開封誘導部>
第1開封誘導部20は、後述する基材層31の厚みの50%以上の深さを有し、かつ金属箔層32およびシーラント層33を貫通しない第1孔部20A(図5参照)から構成されている。第1開封誘導部20を構成する第1孔部20Aが、基材層の厚みの50%以上の深さであれば、開封時に第1開封誘導部20に沿って包装材料30を破断できるので、基材層31を必ずしも貫通している必要はないが、より容易に開封できる観点から、基材層31を貫通していることが好ましい。金属箔層32は、収容空間のバリア性を保つものであるので、第1孔部20Aは、金属箔層32や金属箔層32よりも収容空間側に位置するシーラント層33を貫通していないことが必要となる。第1孔部20Aは、レーザーや刃物で形成することが可能である。
第1開封誘導部20の形状としては、特に限定されず、例えば、図6(A)に示される連続線状、または図6(B)に示される断続線状であってもよい。これらの中でも、破断線が一旦第1開封誘導部20に到達した後は、第1開封誘導部20から外れずに第1開封誘導部20に沿って進行しやすい観点から、連続線状であることが好ましい。
第1開封誘導部20は1本であるが、第1開封誘導部20を構成する第1孔部20Aは多列であってもよい。第1開封誘導部20が多列の場合、第1開封誘導部を構成する任意の孔部と、この孔部と、この孔部に対し合掌シール部が延びる方向と直交する方向の隣り合う孔部との最短距離が5mm以内であれば、第1開封誘導部は1本とみなすものとする。第1開封誘導部20が多列の場合、第1孔部20Aは、図6(C)および図6(D)に示されるように第1方向D2および第1方向D2と直交する第2方向D3に配列されていてもよい。これらの中でも、破断線が一旦第1開封誘導部20に到達した後は、第1開封誘導部20から外れずに第1開封誘導部20に沿って進行しやすい観点から、第1方向D2は合掌シール部19が延びる方向D1であり、かつ第1孔部20Aは、図6(D)に示されるように第1方向D2に対して傾斜した第3方向D4に延びる複数の孔部20Bと、第1方向D2に対して第3方向D4とは反対側に傾斜した第4方向D5に延びる複数の孔部20Cとを備えることが好ましい。なお、第1開封誘導部20を構成する第1孔部20Aが、図6(D)に示されるように第3方向D4に延びる複数の孔部20Bと、第4方向D5に延びる孔部20Cとを有する場合には、孔部20Bと孔部20Cを1セットとして1本とカウントする。したがって、図6(E)および図6(F)においては、孔部20Bと孔部20Cのセットが3つずつ存在するので、3本とカウントする。
第1端部シール部17には、開封開始手段21が設けられている。具体的には、開封開始手段21は、第1端部シール部17における第1開封誘導部20が形成された側面13に設けられた折込部15と合掌シール部19の基端19Aとの間の領域Rのみに設けられている。図1においては、第1端部シール部17の外縁17Aは、おもて面11側の第3縁10H(裏面12側の第5縁10J)からおもて面11側の第4縁10I(裏面12側の第6縁10K)に向けて直線状となっており、開封開始手段21は切欠き(ノッチ)となっている。開封開始手段21は、切欠きに限らず、切込みやギザギザカット部であってもよい。
開封開始手段21は、領域R内のみに設けられているが、図7に示されるように、開封開始手段21は、領域R内のみならず、領域R外にも設けられていてもよい。例えば、開封開始手段21は、第3縁10Hから第4縁10Iまで設けられていてもよい。この場合、図7においては、開封開始手段21はギザギザカットとなっている。ただし、この場合には、開封者に領域Rから開封させるために、領域R内のみに開封開始表示22を設けることが必要である。図7に示される開封開始表示22は、「△」という表示になっている。開封開始表示22としては、開封者が上記領域から開封する認識できるような表示であれば、特に限定されない。
ピローパウチ10は、図5に示されるように、少なくとも基材層31、金属箔層32、およびシーラント層33をこの順に備える包装材料30から構成されている。図5に示される包装材料30のように、基材層31、金属箔層32、およびシーラント層33の他、基材層31と金属箔層32との間に配置された接着樹脂層34をさらに備え、また基材層31と接着樹脂層34の間や金属箔層32とシーラント層33の間に配置された接合層35をさらに備えていてもよい。
<基材層>
基材層31は、特に限定されず、例えば、延伸プラスチックフィルムやセロファン等のプラスチックフィルムまたは紙等が挙げられる。延伸プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン12、ナイロン6・66共重合体(Ny)等のポリアミド、またはポリプロピレン(PP)等からなるフィルムが挙げられる。また、基材層は、単層構造であってもよいが、2層以上の多層構造であってもよい。基材層が多層構造の場合、基材層間には接合層が介在していてもよい。
延伸プラスチックフィルムは、二軸延伸処理されることが好ましい。これにより、プラスチックフィルムを構成する分子が、延伸処理によって延伸方向に並ぶので、プラスチックフィルムが優れた寸法安定性を発揮するようになる。また、二軸延伸処理によって、プラスチックフィルムに易開封性を付与することができる。
基材層31の厚みは6μm以上40μm以下であることが好ましい。基材層31の厚みが6μm以上であれば、金属箔層32を保護するとともに印刷することができ、また40μm以下であれば、製袋時の加工が容易となる。基材層31の厚みの下限は12μm以上であることがより好ましく、また基材層31の厚みの上限は30μm以下であることがより好ましい。基材層の厚みは、光学顕微鏡を用いて撮影された基材層の断面写真からランダムに10箇所厚みを測定し、測定された厚みの算術平均値として求めるものとする。
<金属箔層>
金属箔層32は、ピローパウチ10にガスバリア性を付与するためのものである。金属箔層32を構成する金属として、酸素および水蒸気等の透過を抑制するガスバリア性や可視光および紫外線等の透過を抑制する遮光性の点から、アルミニウム、鉄、銅、錫、またはこれらの合金等を使用できる。
金属箔層32の厚みは6μm以上40μm以下であることが好ましい。金属箔層32の厚みが6μm以上であれば、ガスバリア性を担保することができ、また40μm以下であれば、高速シール性と良好な開封性を実現できる。金属箔層32の厚みの下限は7μm以上であることがより好ましく、また金属箔層32の厚みの上限は15μm以下であることがより好ましい。金属箔層の厚みは、基材層の厚みと同様の方法によって測定できる。
<シーラント層>
シーラント層33は、シーラント層33同士をヒートシールすることにより、第1端部シール部、第2端部シール部および合掌シールを形成するためのものである。シーラント層33は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステルエーテル等のシール性を有する樹脂から構成することができる。シーラント層33は無延伸であることが好ましい。シーラント層33は、単層構造であってもよく、または多層構造であってもよい。
シーラント層33の厚みは10μm以上60μm以下であることが好ましい。シーラント層33の厚みが10μm以上であれば、内容物を保存するために必要なシール強度を維持することができ、また60μm以下であれば、製袋時の加工が容易となるとともに良好な開封性を実現できる。シーラント層33の厚みの下限は20μm以上であることがより好ましく、またシーラント層33の厚みの上限は40μm以下であることがより好ましい。シーラント層33の厚みは、基材層31の厚みと同様の方法によって測定できる。
<接着樹脂層>
接着樹脂層34は、基材層31と金属箔層32を押出ラミネート法(サンドイッチラミネート法)により貼り合わせるための層である。接着樹脂層に使用できる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、または環状ポリオレフィン系樹脂、またはこれら樹脂を主成分とする共重合樹脂、変性樹脂、または、混合体(アロイでを含む)を用いることができる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン-α・オレフィン共重合体、エチレン・ポリプロピレンのランダムもしくはブロック共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・マレイン酸共重合体、アイオノマー樹脂、また、層間の密着性を向上させるために、上記したポリオレフィン系樹脂を、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂などを用いることができる。また、ポリオレフィン樹脂に、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂などを用いることができる。これらの材料は、一種単独または二種以上を組み合わせて使用することができる。環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン-プロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリブテン、ポリノルボネンなどの環状ポリオレフィンなどを用いることができる。これらの樹脂は、単独または複数を組み合せて使用できる。
<接合層>
本明細書における「接合層」とは、接着層(AD層)のみならず、アンカーコート層(AC層)を含む概念である。接合層35としては、例えばそれ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。ポリウレタン系接着剤とは、ポリオール化合物とイソシアネート化合物との硬化物を意味する。
包装材料30の具体例としては、例えば以下の包装材料が挙げられる。なお、「/」は、層を列記する場合に、層と層との境界を示す表記として用いている。層については、ピローパウチの外側から内側に向かって記載するものとする。すなわち最も右側に記載された層がシーラント層である。
延伸PETフィルム/AC層/PE層/Al箔層/AC層/PE層
延伸PPフィルム/AC層/PE層/Al箔層/AD層/PPフィルム
延伸NYフィルム/AC層/PE層/Al箔層/AD層/PPフィルム
セロハンフィルム/AC層/PE層/Al箔層/AD層/PPフィルム
紙/AC層/PE層/Al箔層/AD層/PPフィルム
延伸PETフィルム/AD層/延伸PETフィルム/AC層/PE層/Al箔層/AC層/PE層
図3に示されるようにピローパウチ10に内容物Cが収容されている場合、ピローパウチ10の内容積に対する内容物Cの充填率が70%以上98%以下となっていることが好ましい。この充填率が70%以上であれば、ピローパウチ10を開封開始手段21から手前に引いて開封したときに、おもて面11側は内容物Cの角に沿ってより容易に包装材料を破断させることができる。また、この充填率が98%以下であれば、開封時に中身に引っ掛かることによって切れ難くなることを抑制できる。充填率S(%)は、ピローパウチの厚み方向の断面におけるピローパウチ内部の空間面積をA1とし、この断面における内容物の面積をA2としたとき、以下の式(1)によって求められる。内容物がPTP包装シートように凹凸があるものを複数重ねたものである場合には、複数のPTP包装シートを重ねた状態をひと塊のブロックと考え、上記断面においてこのブロックの外形で囲まれる面積を内容物の面積とする。
S=A2/A1×100 …(1)
<<ピローパウチの製造方法>>
このようなピローパウチ10は、以下のようにして製造することができる。まず、ロールに巻回された包装材料30を用意する。なお、包装材料30を折り込む前に、包装材料30の流れ方向に沿って、第3縁10Hとする位置と第1ガセット折込線10Lとする位置との間に予めレーザーや刃物によって第1開封誘導部20を形成しておく。
次いで、包装材料30の流れ方向に延びた両端部をシーラント層33同士が内側とした状態でヒートシールして、包装材料30の流れ方向に沿って延びた合掌シール部19を形成する。なお、この状態では、包装材料は筒状になっている。合掌シール部19を形成した後、包装材料30の両側を所定の幅で流れ方向に対して直交するように内側に折込み、折込部15、16を形成する。
折込部15、16を形成した後、第1端部シール部17とする部分をヒートシールして、第1端部シール部17を形成する。その後、第1端部シール部17における領域Rに開封開始手段21を形成し、開封開始手段21の位置で包装材料30の流れ方向と直交する方向に包装材料30を裁断し、第2端部が開口したピローパウチを得る。そして、このピローパウチに内容物Cを収容した後、第2端部シール部18となる部分をヒートシールして、第2端部シール部18を形成する。これにより、図1に示されるピローパウチ10が得られる。
本実施形態によれば、第1端部シール部17の領域R内の開封開始手段21から手前側に引裂いてピローパウチ10を開封すると、包装材料30が4枚ではなく、2枚重なっている箇所から開封することになる。そして、裏面12側における包装材料30の破断は、図8に示されるように裏面12側から側面13側に回り込み、第1開封誘導部20に到達して、その後は第1開封誘導部20に沿って第2端部10Bに到達するように進行する。一方で、おもて面11側における包装材料30の破断は、まず、側面13側に近づくように進行するが、内容物Cの縁に到達すると、図8に示されるように内容物の縁に沿って破断が進む傾向があるので、第1開封誘導部20までは到達せずに第2端部10Bまで到達するように進行する。したがって、おもて面11側および裏面12側の破断線が交わることなく第2端部10Bに到達させることができる。これにより第1端部10Aから第2端部10Bに亘って容易にピローパウチ10を開封できる。
本実施形態では、開封誘導部として1本の第1開封誘導部20しか設けていないので、複数本の開封誘導部を設ける手間を省くことができ、これによりコストの低減を図ることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係るピローパウチについて、図面を参照しながら説明する。図9は本実施形態に係るピローパウチの斜視図であり、図10は図9に示されるピローパウチのIII-III線に沿った断面図であり、図11は図9に示されるピローパウチの展開図であり、図12は本実施形態に係るピローパウチを開封したときの様子を表す模式図である。なお、図9~12において、図1等と同じ符号が付されている部材は、図1等で示した部材と同じものであるので、説明を省略するものとする。
図9に示されるピローパウチ50には、図9~図11に示されるように第1開封誘導部20の他に、少なくとも1本の第2開封誘導部51が形成されている。具体的には、第2開封誘導部51は、第1開封誘導部20が形成されている側面13のうち第1開封誘導部20が形成されていない第2部分13Bに1本形成されている。第2開封誘導部51は、第1開封誘導部20と同様に、合掌シール部19が延びる方向D1に沿って設けられているとともに少なくとも第1端部シール部17の内縁17Bから第2端部シール部18の内縁18Bに亘っている。第2開封誘導部51は、折込部15を形成時の包装材料の破断を抑制するために、第1ガセット折込線50Lから2mm以上離れていることが好ましい。図9に示されるピローパウチ50においては、第2開封誘導部51は、第1端部シール部17の外縁17Aから第2端部シール部18の外縁18Aまで形成されている。第2開封誘導部51は第2孔部から構成されている。第2開封誘導部51を構成する第2孔部は、第1開封誘導部20を構成する第1孔部20Aと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。なお、ピローパウチ50は、第1端部50A、第2端部50B、第3端部50C、第4端部50D、合掌部50E、第1縁50F、第2縁50G、第3縁50H、第4縁50I、第5縁50J、第6縁50K、第1ガセット折込線50L、第2ガセット折込線50Mを備えており、これらは、ピローパウチ10における第1端部10A、第2端部10B、第3端部10C、第4端部10D、合掌部10E、第1縁10F、第2縁10G、第3縁10H、第4縁10I、第5縁10J、第6縁10K、第1ガセット折込線10L、第2ガセット折込線10Mと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。
本実施形態によれば、第1端部シール部17の領域R内の開封開始手段21から手前側に引裂いてピローパウチ50を開封すると、裏面12側における包装材料30の破断は、図12に示されるように裏面12側から側面13側に回り込み、第2開封誘導部51に到達し、その後は第2開封誘導部51に沿って第2端部50Bに到達するように進行する。一方、おもて面11側における包装材料30の破断は、図12に示されるように内容物Cの縁に沿って進行する傾向を示すが、たとえ内容物Cの縁に沿って破断されなかった場合であっても、第1開封誘導部20に到達し、その後は第1開封誘導部20に沿って第2端部50Bに到達するように進行する。したがって、おもて面11側および裏面12側の破断線が交わることなる第2端部50Bに到達させることができる。これにより第1端部10Aから第2端部50Bに亘って容易にピローパウチ50を開封できる。
本発明を詳細に説明するために、以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの記載に限定されない。
<実施例1>
実施例1においては、図1に示されるピローパウチを作製した。具体的には、まず、ロールに巻回された幅150mmの包装材料を用意した。包装材料は、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(製品名「T-4102」、東洋紡株式会社製)からなる基材層、厚さ0.5μmのウレタン系接着剤(製品名「TM551/CRT-RT47」、東洋モートン株式会社製)からなるアンカーコート層、厚さ15μmのポリエチレン層からなる接着樹脂層、厚さ7μmのアルニウム箔層(三菱アルミニウム株式会社製)からなる金属箔層、厚さ0.5μmのウレタン系接着剤(製品名「TM551/CRT-RT47」、東洋モートン株式会社製)からなるアンカーコート層、30μmポリエチレン層からなるシーラント層をこの順で積層したものであった。
そして、この包装材料を用いて、第3縁とする位置と第1ガセット折込線とする位置との間にレーザー照射装置(型番「ML-Z9520」、株式会社キーエンス製)からレーザーパワー70%、スキャンスピード2000mm/秒の照射条件で炭酸ガスレーザーを照射して、包装材料の流れ方向に沿って、連続線状かつ直線状に基材層を貫通し、かつ金属箔層およびシーラント層を貫通しない幅300μmの孔部からなる1本の第1開封誘導部を形成した。なお、第1開封誘導部は、第1ガセット折込線とする位置から4mm離れた位置に形成された。
次いで、包装材料の流れ方向に延びた両端部をシーラント層同士が内側とした状態でヒートシールして、包装材料の流れ方向に沿って延びた幅10mmの合掌部シール部を形成した。なお、この状態では、包装材料は筒状になっていた。合掌シール部を形成した後、包装材料の両側を流れ方向に対して直交するように内側に折込み、幅14mmの折込部を形成した。
折込部を形成した後、第1端部シール部とする部分をヒートシールして、幅10mmの第1端部シール部を形成した。その後、第1端部シール部における折込部と合掌シール部との間の領域にノッチを形成し、ノッチの位置で包装材料の流れ方向と直交する方向に包装材料を裁断し、第2端部が開口したピローパウチを得た。そして、第2端部側から内容物としてPTP包装シートを10枚重ねることによって形成し、幅36mm、長さ94mmおよび高さ27mmの積層体を挿入した。ピローパウチに内容物を収容した後、第2端部シール部となる部分をヒートシールして、幅10mmの第2端部シール部を形成した。これにより、ピローパウチを得られた。実施例1に係るピローパウチにおいては、第1開封誘導部は、第1端部と第2端部を繋ぐ仮想線によって区画された第1部分(仮想線よりもおもて面側の部分)と第2部分(仮想線よりも裏面側の部分)のうち、第1部分に合掌シール部が延びる方向に沿って設けられていた。また、第1開封誘導部は第1端部シール部の外縁から第2端部シール部の外縁まで形成されていた。また、実施例1に係るピローパウチの大きさ(内寸)は、幅37mm、長さ130mm、および高さ28mmであり、ピローパウチに対する内容物の充填率は91.4%であった。なお、この充填率は上記式(1)に基づいて求められた。
<実施例2>
実施例2においては、図9に示されるピローパウチを作製した。実施例2においては、第1開封誘導部の他に、1本の第2開封誘導部を形成したこと以外は、実施例1と同様にして、ピローパウチを得た。実施例2に係るピローパウチにおいては、第1端部と第2端部を繋ぐ仮想線によって区画された第1部分(仮想線よりもおもて面側の部分)と第2部分(仮想線よりも裏面側の部分)のうち、第1の部分に第1開封誘導部が設けられており、また第2部分に第2開封誘導部が設けられていた。第2開封誘導部は、第1ガセット折込線とする位置から4mm離れた位置に、合掌シール部が延びる方向に沿って設けられていた。また、第2開封誘導部は第1端部シール部の外縁から第2端部シール部の外縁まで形成されていた。第2開封誘導部は、連続線かつ直線状に基材層を貫通し、かつ金属箔層およびシーラント層を貫通しない幅300μmの孔部からなるものであった。
<比較例1>
比較例1においては、開封開始手段としてノッチの代わりにギザギザカットを第1端部シール部に設けたこと以外は、実施例2と同様にして、ピローパウチを得た。ただし、ギザギザカットは第1端部シール部の外縁全体に形成され、また開封開始表示は設けなかった。
<比較例2>
比較例2においては、おもて面に第1開封誘導部を形成し、かつ裏面に第2開封誘導部を形成したこと以外は、実施例1と同様にして、ピローパウチを得た。比較例2に係るピローパウチの第1開封誘導部および第2開封誘導部は、第1端部シール部の外縁から第2端部シール部の外縁まで形成されており、また第2開封誘導部は、第1開封誘導部と対応する位置に形成されていた。
<開封試験>
実施例および比較例に係る各ピローパウチを手前側に引裂いて開封したときに開封できたか否か評価した。具体的には、実施例1、2および比較例2に係るピローパウチにおいては、ノッチで開封し、また比較例1に係るピローパウチにおいては、ギザギザカットが存在するランダムの位置で開封した。おもて面側および裏面側の破断線が交わらずにそれぞれ第1端部から第2端部まで到達したものを成功とし、この試験を5回行った。なお、1回の試験毎に新しいピローパウチを用いた。
以下、評価結果を表1に示す。なお、表1に示される開封試験の結果は、左側の数字が成功回数を表しており、右側の数字が試験回数を表している。
Figure 0007293575000001
以下、結果について述べる。表1に示されるように、比較例1に係るピローパウチにおいては、成功回数が低かった。これは、第1端部シール部のランダムの位置から開封したので、折込部から開封したときには、途中で止まってしまったためであると考えられる。また、比較例2に係るピローパウチにおいては、開封時に強い抵抗感があったために、失敗した場合があった。これに対し、実施例1および2に係るピローパウチにおいては、5回の開封試験において、全て成功した。
10、50…ピローパウチ
10A、50A…第1端部
10B、50B…第2端部
11…おもて面
12…裏面
13、14…側面
13A、14A…第1部分
13B、14B…第2部分
15、16…ガセット折込部
17…第1端部シール部
18…第2端部シール部
19…合掌シール部
20…第1開封誘導部
21…開封開始手段
22…開封開始表示
30…包装材料
31…基材層
32…金属箔層
33…シーラント層
51…第2開封誘導部

Claims (7)

  1. 少なくとも基材層、金属箔層、およびシーラント層をこの順に備える包装材料により形成され、かつおもて面、裏面、および前記おもて面と前記裏面との間に位置する側面を有するピローパウチであって、
    第1端部と、
    前記第1端部とは反対側の第2端部と、
    前記第1端部に形成された第1端部シール部と、
    前記第2端部に形成された第2端部シール部と、
    前記第1端部シール部から前記第2端部シール部に跨って形成された合掌シール部と、
    前記側面に形成されたガセット折込部と、を備え、
    前記側面が、前記第1端部と前記第2端部を繋ぐ仮想線によって区画された第1部分と第2部分を備え、
    前記第1部分または前記第2部分に、前記合掌シール部が延びる方向に沿って、少なくとも前記第1端部シール部の内縁から前記第2端部シール部の内縁に亘る1本の第1開封誘導部が設けられ、
    前記第1開封誘導部が、前記基材層の厚みの少なくとも50%以上の深さを有し、かつ前記金属箔および前記シーラント層を貫通していない第1孔部からなり、
    前記第1端部シール部および前記第2端部シール部の少なくともいずれかにおける前記第1開封誘導部が設けられた前記側面の前記ガセット折込部と前記合掌シール部の基端との間の領域内のみに開封開始手段が設けられ、または少なくとも前記領域内に開封開始手段が設けられているとともに前記領域内のみに開封開始表示が設けられており、
    前記開封開始手段または前記開封開始表示は、前記包装材料が4枚ではなく2枚重なっている箇所に設けられており、
    前記側面には、前記第1開封誘導部以外に開封誘導部が設けられておらず、
    前記おもて面および前記裏面には、開封誘導部が設けられておらず、
    前記第1開封誘導部は、前記仮想線と重ならないように設けられており、
    前記仮想線が、前記ガセット折込部の折込線である、ピローパウチ。
  2. 前記第1開封誘導部が、連続線状または断続線状である、請求項1に記載のピローパウチ。
  3. 前記第1開封誘導部が、連続線状である、請求項に記載のピローパウチ。
  4. 前記第1開封誘導部が複数の前記第1孔部からなり、かつ前記第1孔部が第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配列されている、請求項1ないしのいずれか一項に記載のピローパウチ。
  5. 前記第1方向は前記合掌シール部が延びる方向であり、前記第1孔部が、前記第1方向に対して傾斜した第3方向に延びる複数の孔部と、前記第1方向に対して前記第3方向とは反対側に傾斜した第4方向に延びる複数の孔部とを備える、請求項に記載のピローパウチ。
  6. 内容物が収容されている、請求項1ないしのいずれか一項に記載のピローパウチ。
  7. 前記ピローパウチの内容積に対する前記内容物の充填率が70%以上98%以下である、請求項に記載のピローパウチ。
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