JP3802170B2 - 積層材、およびそれを使用した易開封性包装用袋 - Google Patents

積層材、およびそれを使用した易開封性包装用袋 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層材、およびそれを使用した易開封性包装用袋に関するものであり、更に詳しくは、食品、医薬品、洗剤、その他等の充填包装に適する積層材、およびそれを使用した易開封性包装用袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品、医薬品、洗剤、その他等の物品の充填包装に適する包装用袋としては、種々のものが、開発され、提案されている。
本発明者も、先に、耐衝撃性、耐環境ストレスクラッキング性、シ−ルの安定性、保香性、保存安定性、易開封性等の諸機能を充足し、その取り扱いが便利で、種々の物品の充填包装に適する包装用袋として、少なくとも、外層として、剛性等を有する強度に優れた樹脂フィルム層を使用し、また、内層として、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層を使用し、而して、上記の二層を積層して少なくとも二層からなる積層材を製造し、更に、上記の外層を構成する剛性等を有する強度に優れた樹脂フィルム層に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目を刻設し、しかる後、該積層材を使用して、その積層体のヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム層面を対向させて重ね合わせ、その周辺端部をヒ−トシ−ルしてなる包装用袋を提案したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような易開封性包装用袋においては、その開封に際し、開封用切れ目部分の近傍を手に持って、袋体を上下あるいは左右に引っ張って、その開封用切れ目線に沿って袋体を引き裂いて開封するものである。
而して、上記の包装用袋においては、使用者に袋体の開封位置をを知らしめるために、包装用袋の表面に、開封用切れ目線に沿って、その上または下の部分に、開封用目印となるカット線としての点線または直線、あるいはハサミ等の絵柄を印刷しておくものである。
しかしながら、上記のように包装用袋の表面に、開封用目印としての点線または直線、あるいはハサミ等の絵柄を印刷することは、包装用袋の製造工程を複雑にし、更に、包装用袋の表面にそのような印刷模様を施すこと自体、包装用袋の表面装飾等を著しく制限するものであり、望ましいことではないものである。
そこで本発明は、包装用袋の表面に、開封用目印としての点線または直線、あるいはハサミ等の絵柄を印刷することのない包装用袋を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を改良すべく、先に提案した包装用袋について更に種々研究の結果、炭酸ガスレ−ザ−等を利用して開封用切れ目を刻設すると、その開封用切れ目跡が白化することに着目し、少なくとも、強度に優れた樹脂フィルム層と、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層とからなり、かつ、強度に優れた樹脂フィルム層に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に炭酸ガスレ−ザ−等を利用して開封用切れ目を刻設し、更に、該開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有する積層材を製造し、而して、該積層材を使用して、その積層材のヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層面を対向させて重ね合わせ、更に、その周辺端部をヒ−トシ−ルして包装用袋を製造し、次いで、該包装用袋の開口部から内容物を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして密閉して包装体を製造したところ、その袋体の開封に際し、開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有し、該開封用切れ目を開封用目印とすることができ、包装用袋の表面に、特別に、開封用目印としての点線または直線、あるいはハサミ等の絵柄からなる印刷模様を施すことのない包装用袋を提供することができ、これにより、上記の技術的課題を解決し、その目的を達成することができることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】
すなわち、本発明は、少なくとも、強度に優れた樹脂フィルム層と、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層とからなり、かつ、強度に優れた樹脂フィルム層に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目を刻設し、更に、該開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有することを特徴とする積層材、およびそれを使用した易開封性包装用袋に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について以下に更に詳しく説明する。
本発明にかかる積層材、およびそれを使用した易開封性包装用袋の構成についてその二三を例示して図面を用いて説明すると、図1、図2は、本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断面図であり、図3は、上記の図1または図2に示す積層材を使用し、これを製袋して製造した本発明にかかる易開封性包装用袋の構成を示す概略的斜視図であり、図4は、図3に示す易開封性包装用袋のY−Y′における切断断面図である。
【0007】
まず、本発明にかかる積層材としては、図1に示すように、少なくとも、強度に優れた樹脂フィルム層1と、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層2とからなり、かつ、強度に優れた樹脂フィルム層1に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目3を刻設し、更に、該開封用切れ目部分P1 と、該開封用切れ目部分P1 以外の部分P2 、P2 とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有する構成からなる積層材Aを使用することができる。
あるいは、本発明にかかる積層材としては、図2に示すように、少なくとも、強度に優れた樹脂フィルム層1と、中間基材層4と、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層2とからなり、かつ、強度に優れた樹脂フィルム層1に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目3を刻設し、更に、該開封用切れ目部分P1 と、該開封用切れ目部分P1 以外の部分P2 、P2 とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有する構成からなる積層材Bを使用することができる。
而して、本発明にかかる積層材としては、上記の例示した積層材に限定されるものではなく、図示しないが、例えば、上記の図1または図2に示す積層材において、更に、強度に優れた樹脂フィルム層の他面に、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層等を積層した構成からなる積層材等も使用することができ、更に、その使用目的、充填する内容物の種類、流通経路、販売形態、その他等によって任意に層構成を設計し、種々の積層材を製造することができるものである。
上記において、強度に優れた樹脂フィルム層の他面に、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層等を積層した構成からなる積層材の場合には、開封用切れ目が層構成中に存在することになり、この場合には、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層は、透明性を有することが望ましい。
【0008】
次に、本発明において、上記のような図1または図2に示す積層材AまたはB等を使用し、これを製袋して製造してなる本発明にかかる易開封性包装用袋の構成について説明すると、例えば、上記の図1に示す積層材Aを使用して製袋した易開封性包装用袋を例示して説明すると、図3および図4に示すように、まず、積層材A、Aを2枚用意し、そのヒ−トシ−ル性を有する樹脂層2、2の面を対向させて重ね合わせ、次に、その周辺端部をヒ−トシ−ルして三方のシ−ル部5、5、5を形成して、本発明にかかる易開封性包装用袋Cを製造する。
而して、上記の本発明にかかる易開封性包装用袋Cにおいては、袋体を構成する強度に優れた樹脂フィルム層1に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目3を刻設し、かつ、該開封用切れ目部分P1 と、該開封用切れ目部分P1 以外の部分P2 、P2 とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有することを特徴とするものである。
なお、図中、6は、開封開始点を構成する開封開始用ノッチを表す。
【0009】
本発明においては、図示しないが、上記のような構成からなる本発明にかかる易開封性包装用袋は、その上端部の開口部から内容物を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上端シ−ル部を形成して、内容物を充填包装した包装製品を製造することができる。
而して、上記の包装製品においては、包装用袋の表面に有する開封用切れ目により、その開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有し、該開封用切れ目を開封用目印とすることができ、包装用袋の表面に、特別に、開封用目印としての点線または直線、あるいはハサミ等の絵柄からなる印刷模様を施すことを必要としないものである。
上記のような易開封性包装用袋においては、その開封に際し、開封用切れ目を開封用目印とし、その開封用切れ目部分の近傍を手に持って、袋体を上下あるいは左右に引っ張って、その開封用切れ目線に沿って袋体を引き裂いて、誰でもが、容易に、かつ、簡単に開封することができるものである。
上記の例示は、本発明にかかる易開封性包装用袋の一例であり、本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、上記の図2に示す積層材を使用して同様に易開封性包装用袋を製造することができるものであり、また、種々の形態の包装用袋を製造することができるものである。
【0010】
次に、本発明において、上記のような本発明にかかる積層材、およびそれを使用した易開封性包装用袋を構成する材料について説明すると、まず、本発明において、強度に優れた樹脂フィルム層を構成する材料としては、これが、包装用袋を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
また、本発明において、その樹脂のフィルムないしシ−トの厚さとしては、強度、剛性等について必要最低限に保持され得る厚さであればよく、例えば、厚すぎると、後述するレ−ザ−加工不良等を発生して引き裂き性が低下し、またコストを上昇するとい欠点もあり、逆に、薄すぎると、強度、剛性等が低下して好ましくないものである。
本発明においては、上記のような理由から、約10μmないし50μm位、好ましくは、約12μmないし30μm位が最も望ましい。
ところで、本発明においては、上記のような樹脂のフィルムないしシ−トの中でも、外層としての樹脂のフィルムとしては、剛性を有し、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等の諸物性に優れ、かつ印刷適性も有している二軸延伸ポリアミドフィルムを使用することが最も好ましいものである。
また、上記の二軸延伸ポリアミドフィルムは、その配向がフィルムの流れ方向に近く、重ね合わせたときも引き裂きずれが非常に小さく、かつ後述するように、炭酸ガスレ−ザ−の発振波長に吸収があることから、開封用切れ目を設けるときのレ−ザ−加工を容易に行うことができるという利点を有するものである。
かかる二軸延伸ポリアミドフィルムとしては、例えば、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−11、ナイロン−12、ナイロン−6、10等のナイロンフィルムであって、NONコ−ト二軸延伸フィルム、ポリ塩化ビニリデンコ−ト二軸延伸フィルム等を使用することができる。
【0011】
次に、上記の本発明において、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層を構成する材料としては、熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、酸変性ポリオレフィン系樹脂、その他等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
そのフィルムの厚さとしては、10μm以上、好ましくは、30μm〜60μm以上、さらには、100μmないし500μm位が望ましい。
特に、本発明において、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層は、外層としての強度を有する樹脂フィルム層に対して、約2ないし20倍位の厚さ、好ましくは、4ないし10倍位の厚さを有することが望ましい。
本発明においては、上記のような厚さのフィルムないしシ−トを使用することによって、フィルムの剛性、強度等を増し、外層としての強度に優れた樹脂フィルム層が有する物性等と相まって、包装用袋を構成したときに袋としての姿勢維持性が良好となり、消費者の詰め替え作業等が容易となり、更に流通過程で店頭での取り扱い等が便利になるという利点を有し、更には内容物の保香性等も保持するものである。
【0012】
ところで、本発明においては、上記のような樹脂のフィルムないしシ−トの中でも、特に、内層として使用するヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層としては、線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムないしシ−トを使用することが最も好ましいものである。
すなわち、上記の線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムは、粘着性を有することから破断の伝搬が少なく耐衝撃性を向上させるという利点があるものであり、また、内層は常時内容物に接触していることから、耐環境ストレスクラッキング性の劣化を防止するためにも有効なものである。
また、本発明においては、線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体に、他の樹脂をブレンドすることもでき、例えば、エチレン−ブテン共重合体等をブレンドすることにより、若干、耐熱性に劣り高温環境下ではシ−ル安定性が劣化する傾向があるものの、引き裂き性が向上し、易開封性に寄与するという利点がある。
【0013】
次に、本発明においては、上記のような材料の他に、更に、中間基材層を構成する材料として、例えば、太陽光等の光を遮光する性質を有する材料、あるいは水蒸気、水、酸素等のガス等を透過しない性質等を有する材料、その他等の材料を使用することができ、これは、単体の基材でもよく、あるいは二種以上の基材を組み合わせてなる複合基材等であってもよい。
具体的には、例えば、遮光性とバリア−性を有するアルミニュウム箔またはその蒸着膜を有する樹脂のフィルム、バリア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガスバリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。
また、上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
更に、上記において、アルミニュウム箔としては、5μmないし30μm位の厚さのもの、また、アルミニュウムまたは無機酸化物の蒸着膜としては、厚さ50Åないし3000Å位のものを使用することができる。
また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他等を使用することができる。
【0014】
更に、上記において、上記の無機酸化物の蒸着膜層を構成する無機酸化物としては、例えば、ケイ素酸化物(SiOx )、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム等を使用することができる。
更に、本発明においては、無機酸化物としては、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素との混合物、あるいはケイ素酸化物と酸化アルミニウムとの混合物であってもよい。
而して、本発明において、無機酸化物の薄膜層を形成する方法としては、イオンビ−ム法、電子ビ−ム法等の真空蒸着法、スパッタリング法等によって蒸着膜を構成することによって形成することができる。
上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さとしては、十分なバリア−性を得るために、通常、10nm〜200nm位であることが好ましく、特に、本発明においては、20〜150nm位が望ましい。
上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さが、150nmを超えると、特に、200nmを超えると、無機酸化物の薄膜層にクラック等が入りやすくなり、そりによりバリア−性が低下するという危険性があると共に、材料コストが高くなるという問題点であるので好ましくはない。
【0015】
ところで、通常、包装用容器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることから、包装用容器を構成する積層材には、厳しい包装適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本発明においては、上記のような材料の他に、上記のような諸条件を充足するその他の材料を任意に使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使用することができる。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。
本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0016】
次に、本発明において、上記のような材料を使用して積層材を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、通常の包装材料を製造する際に使用するラミネ−ト方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ押し出し成形法、Tダイ共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション法、共押し出しインフレ−ション法、その他等で行うことができる。
而して、本発明においては、上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理、フレ−ム処理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例えば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を任意に使用することができる。
【0017】
次にまた、上記の本発明において、強度に優れた樹脂フィルム層に、包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目を刻設する方法等について説明すると、かかる方法としては、例えば、加熱した針を押し付けるニ−ドルパンチ法、エンボスロ−ル、研磨ロ−ル、砥石、研磨テ−プ等を使用してフィルムを溶融し、穿孔する熱溶融穿孔法、ナイフ、カッタ−等を使用する物理的穿孔法、レ−ザ−ビ−ム加工、コロナ放電、プラズマ放電等の加工法、その他等の方法によって行うことができる。
而して、本発明において、強度に優れた樹脂フィルム層に開封用切れ目を刻設するに当たっては、該強度に優れた樹脂フィルム層の単体の状態、あるいは上記のように、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層、バリア−性を有する中間基材層、強度に優れた樹脂フィルム層等を積層した少なくとも二ないし三層、あるいはそれ以上からなる積層材の状態、更には、該積層材を使用し、これを製袋して製造した包装用袋の状態、また該包装用袋を使用し、内容物を充填包装してなる包装製品の状態等のいずれの状態において刻設してもよく、これによって、該強度に優れた樹脂フィルム層に開封用切れ目を設けることができる。
本発明において、開封用切れ目の形状としては、直線状、曲線状、ミシン目線状、破線状、その他等の任意の形状でよく、その本数は、一本ないしそれ以上でよく、また連続状あるいは不連続状等のいずれでもよい。
また、その開封用切れ目の構造は、貫通孔ないし透過孔の状態、あるいは半切れないしハ−フカットの状態、あるいはそれらが混在するような状態等のいずれの状態でもよく、本発明においては、その部分が弱体化して袋の開封用の切れ目として作用すればよいものである。
【0018】
ところで、本発明においては、強度に優れた樹脂フィルム層に開封用切れ目を設ける方法としては、パルス発振タイプのレ−ザ−の照射を用いて直線状あるいはミシン目状の開封用切れ目を刻設する方法が最も好ましい方法である。
特に、強度に優れた樹脂フィルム層にレ−ザ−加工で開封用切れ目を刻設する場合、強度に優れた樹脂フィルム層にレ−ザ−発振波長の吸収があることが必要となることから、炭酸ガスレ−ザ−を用いて開封用切れ目を刻設することが最適である。
更に、本発明においては、炭酸ガスレ−ザ−光の10.6ミクロンの波長は、ナイロンフィルムに選択的に吸収されやすく、また線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムではそのほとんどが透過されることから、本発明において、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層として、線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムを使用し、強度に優れた樹脂フィルム層として、二軸延伸ナイロンフィルムを使用し、その両者を組み合わせて積層してなる二層からなる積層材を使用し、これに炭酸ガスレ−ザ−を照射してレ−ザ−加工を行うと、上記の二軸延伸ナイロンフィルムのみに開封用切れ目を刻設することができ、かつ該開封用切れ目は、線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムが溶融してその孔を閉塞することがなく、開封に際しては、極めて良好に袋を引き裂いて開封することができるという利点があって好ましいものである。
なお、上記において、積層材の状態で炭酸ガスレ−ザ−を照射してレ−ザ−加工を行う代わりに、該積層材を使用してなる包装用袋または包装製品の状態で上記と同様に炭酸ガスレ−ザ−を照射してレ−ザ−加工をを行っても、上記と全く同様な結果を得ることができた。
本発明においては、上記のようにレ−ザ−加工によって、その波長を選択することにより、強度に優れた樹脂フィルム層のみに開封用切れ目を刻設することができるものである。
また、本発明においては、レ−ザ−加工であれば、前述のように、包装用袋あるいは包装製品を構成した状態において、任意に開封用切れ目を刻設することができる。
【0019】
次に、本発明において、本発明にかかる積層材、あるいは易開封性包装用袋において、強度に優れた樹脂フィルム層に刻設した開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を形成する方法について説明すると、本発明においては、その形成法としては、種々の方法があり、例えば、強度に優れた樹脂フィルム層を構成する樹脂フィルムの表面に、予め、通常の印刷インキ、あるいは塗料組成物等を使用し、通常の印刷層、あるいは絵柄層を形成し、しかる後、これにヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層を積層して積層材を製造し、次いで、これを使用して前述のように包装用袋を製造し、更に、レ−ザ−加工等を施して、強度に優れた樹脂フィルム層に開封用切れ目を刻設することによって、開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を形成することができる。
【0020】
上記において、目視により確認可能な程度に色差を形成する機構としては、定かではないが、炭酸ガスレ−ザ−等により開封用切れ目を刻設すると、レ−ザ−加工等により、包装用袋の表面に施されている絵柄等を構成する印刷層、あるいは絵柄層が、強度に優れた樹脂フィルム層を構成する樹脂フィルムと共に溶融蒸発し、更に、その熱により強度に優れた樹脂フィルム層の下に積層されているヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層を構成する樹脂フィルムの界面を結晶化し、その部分が白色化した色調になり、他方、開封用切れ目が刻設されていない部分には、通常の印刷インキ、あるいは塗料組成物等による印刷層、あるいは絵柄層が残存し、その印刷インキの色調、あるいは塗料組成物の色調が表現され、その両者の色調の差により色差を目視により確認することができるものであると推定されるものである。
而して、本発明においては、上記の色差が、L、a、b表色系で10以上の明度差を有することが望ましいものである。
上記のL、a、b表色系とは、別名、ハンタ−ダイヤグラムと呼ばれ、色空間を用いたa、b軸の直交座標と、明度を示すL軸からなるものである。
すなわち、明度差、つまり、L値が大きい程、コントラストが大きくなり、目視による確認が容易となる。
従って、本発明においては、強度に優れた樹脂フィルム層の表面等に、例えば、ポリアミド系樹脂、フェノ−ル系樹脂、アルキッド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ニトロセルロ−ス系樹脂、その他等の樹脂をビヒクルの主成分とし、これに、顔料・染料等の着色剤を加え、更に、その他の添加剤を任意に添加し、充分に混練し、調整してなる印刷インキ、あるいは塗料組成物等を使用して、それらによる印刷層、あるいは絵柄層等を形成することが望ましいものである。
なお、本発明において、印刷層、あるいは絵柄層等は、強度に優れた樹脂フィルム層、あるいはヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層等の表面に形成し、次いで、これらを任意に積層して積層材を製造し、而して、該印刷層、あるいは絵柄層等は、積層材の表面、あるいは積層材を構成する各層の間に存在していてもよい。
【0021】
次に本発明において、易開封性包装用袋について説明すると、かかる易開封性包装用袋は、強度に優れた樹脂フィルム層、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層 中間基材層等からなる二ないし三層、あるいはそれ以上からなる積層材を使用し製造することができる。
すなわち、その製袋方法としては、上記の積層材を、折り曲げるかあるいは重ね合わせて、その内層の面を対向させ、更にその周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかかる種々の易開封性包装用袋を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装用袋(スタンディングパウチ)等も可能である。上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
【0022】
次に、本発明においては、上記で製造した易開封性包装用袋の開口部から、例えば、食品、医薬品、洗剤(溶液または粉末)、その他等の内容物を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成して、本発明にかかる易開封性包装体を製造することができる。
而して、上記の易開封性包装体は、耐衝撃性、、耐環境ストレスクラッキング性、シ−ルの安定性、保香性、保存安定性等の諸機能を充足し、流通段階等において包装上のトラブルがなく、また、その袋は、剛性を有してその取り扱いに便利であり、特に、開封に際しては、開封用切れ目から袋を簡単に引き裂いて開封することができ、その取り扱い易いものである。
特に、本発明にかかる易開封性包装用袋においては、開封用切れ目部分とそれ以外の部分とが、色にコントラストを有していることから、印刷等により包装用袋への開封位置を知らせる開封用目印等を不用とし、更に、製造時においても画像処理等による開封用切れ目加工の検査が容易となるという利点を有するものである。
【0023】
【実施例】
次に本発明について実施例を挙げて更に詳しく本発明を説明する。
実施例1
厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムの片面に、藍色顔料を含有する印刷インキを使用してグラビア印刷法で印刷して、厚さ1μmの印刷層を形成した。
次に、上記の2軸延伸ナイロンフィルムの印刷層を介し、従来公知のドライラミネ−ション法により、ポリウレタン系接着剤を使用して、厚さ130μmの線状低密度ポリエチレンフィルムを積層して2層からなる積層材を製造した。
次に、上記の積層材の線状低密度ポリエチレンフィルム層を重ね合わせ、しかる後、その周辺端部をヒ−トシ−ルして、長さ250mm、幅125mmの包装用袋を製造した。
次いで、上記の包装用袋を30m/分で移動させながら、最適開封位置に相当する箇所に片面ずつ、発振波長10.6μmの炭酸ガスレ−ザ−を出力7Wで集光照射し、開封用切れ目を袋の表裏に設けた。
【0024】
実施例2
厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムの片面に、藍色顔料を含有する印刷インキを使用してグラビア印刷法で印刷して、厚さ1μmの印刷層を形成した。
次に、上記の2軸延伸ナイロンフィルムの印刷層を介し、従来公知のドライラミネ−ション法により、ポリウレタン系接着剤を使用して、厚さ7μmのアルミニウム箔と厚さ130μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをそれぞれ積層して3層からなる積層材を製造した。
次に、上記の積層材の線状低密度ポリエチレンフィルム層を重ね合わせ、しかる後、その周辺端部をヒ−トシ−ルして、長さ250mm、幅125mmの包装用袋を製造した。
次いで、上記の包装用袋を30m/分で移動させながら、開封位置に相当する箇所に片面ずつ、発振波長10.6μmの炭酸ガスレ−ザ−を出力7Wで集光照射し、開封用切れ目を袋の表裏に設けた。
【0025】
比較例1
上記の実施例1において、藍色顔料を含有する印刷インキの代わりに白色顔料を含有する印刷インキを使用し、その他は、上記の実施例1と同様にして、開封用切れ目を袋の表裏に設けた包装用袋を製造した。
【0026】
実験例
上記の実施例1〜2、および比較例1で製造した包装用袋について、開封用切れ目部分とそれ以外の周辺部分とのコントラストを、ミノルタ株式会社製、カラ−コンピュ−タ−CR−241(商品名)を使用して、L、a、b表色系のL値(明度)を測定することにより評価した。
【0027】
上記の評価の結果、実施例1〜2のものは、開封用切れ目部分とそれ以外の周辺部分との明度差(△L)が、20.1と10以上になり、目視によりその位置を確認可能であったのに対し、比較例1のものは、開封用切れ目部分とそれ以外の周辺部分との明度差(△L)が、2.4と小さく、開封用切れ目位置の確認が不可能であった。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、炭酸ガスレ−ザ−等を利用して開封用切れ目を刻設すると、その開封用切れ目跡が白化することに着目し、少なくとも、強度に優れた樹脂フィルム層と、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層とからなり、かつ、強度に優れた樹脂フィルム層に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に炭酸ガスレ−ザ−等を利用して開封用切れ目を刻設し、更に、該開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有する積層材を製造し、而して、該積層材を使用して、その積層材のヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層面を対向させて重ね合わせてその周辺端部をヒ−トシ−ルして包装用袋を製造し、更に、該包装用袋の開口部から内容物を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして密閉して包装体を製造して、その袋体の開封に際し、開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有し、該開封用切れ目を開封用目印とすることができ、包装用袋の表面に、特別に、開封用目印としての点線または直線、あるいはハサミ等の絵柄からなる印刷模様を施すことのない包装用袋を製造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断面図である。
【図3】上記の図1または図2に示す積層材を使用し、これを製袋して製造した本発明にかかる易開封性包装用袋の構成を示す概略的斜視図である。
【図4】図3に示す易開封性包装用袋のY−Y′における切断断面図である。
【符号の説明】
1 強度に優れた樹脂フィルム層
2 ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層
3 開封用切れ目
4 中間基材層
5 シ−ル部
6 開封開始用ノッチ
A 積層材
B 積層材
C 易開封性包装用袋
1 開封用切れ目部分
2 開封用切れ目部分P1 以外の部分

Claims (5)

  1. 少なくとも、強度に優れた樹脂フィルム層と、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層とからなり、かつ、当該強度に優れた樹脂フィルム層が、その表面に印刷インキ、あるいは塗料組成物等を使用して、それらによる印刷層、あるいは絵柄層等を形成し、かつ、強度に優れた樹脂フィルム層に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目を刻設し、かつ、当該開封用切れ目が、炭酸ガスレ−ザ−による少なくとも1本の連続の直線状切れ目線ないし不連続のミシン目状切れ目線であり、更に、該開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有することを特徴とする積層材。
  2. 色差が、L、a、b表色系で10以上の明度差を有することを特徴とする上記の請求項1に記載する積層材。
  3. 少なくとも、強度に優れた樹脂フィルム層と、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層とからなり、かつ、当該強度に優れた樹脂フィルム層が、その表面に印刷インキ、あるいは塗料組成物等を使用して、それらによる印刷層、あるいは絵柄層等を形成し、かつ、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂フィルム層を対向させて重ね合わせその周辺端部をヒ−トシ−ルしてなる袋体であり、更に、該袋体を構成する強度に優れた樹脂フィルム層に、袋体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目を刻設し、かつ、開封用切れ目が、炭酸ガスレ−ザ−による少なくとも1本の連続の直線状切れ目線ないし不連続のミシン目状切れ目線であり、かつ、該開封用切れ目部分と、該開封用切れ目部分以外の部分とにおいて、目視により確認可能な程度に色差を有することを特徴とする易開封性包装用袋。
  4. 開封用切れ目を刻設した位置に対応する周辺端部のヒ−トシ−ル部に、開封開始用ノッチを刻設してなることを特徴とする上記の請求項3に記載する易開封性包装用袋。
  5. 色差が、L、a、b表色系で10以上の明度差を有することを特徴とする上記の請求項3または4に記載する易開封性包装用袋。
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