JP7281532B2 - 旋削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年3月5日に出願された日本国特許出願2019-039354号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本開示は、一般的には、被削材の旋削加工に用いられる切削工具及び切削加工物の製造方法に関する。旋削加工に用いられる切削工具としては、例えば、外径加工用の工具、内径加工用の工具、溝入れ加工用の工具、及び、突っ切り加工用の工具などが挙げられる。
金属などの被削材を切削加工する際に用いられる切削工具として、例えば特開平10-263917号公報(特許文献1)、特開2006-035390号公報(特許文献2)及び国際公開第2018/198929号(特許文献3)に記載の切削工具が知られている。特許文献1~3に記載の切削工具のいずれにおいても、切削インサートが複数のネジを用いてホルダに固定されている。
一般的に旋削加工においては、転削加工と比較して切刃が被削材に連続して接触し易い。そのため、インサートが有する貫通孔に挿入された固定ネジを軸として、インサートが回転するおそれがある。このような理由から、インサートの強度を確保しつつ、インサートの回転を抑制する旋削工具が求められている。
本開示における限定されない一態様に基づく旋削工具は、ホルダ、切削インサート、第1ネジ及び第2ネジを有する。ホルダは、第1端から第2端にかけて中心軸に沿って延びた棒形状であって、ポケット、第1ネジ孔及び第2ネジ孔を有する。ポケットは、第1端の側に位置して座面を有する。第1ネジ孔は、座面において開口する。第2ネジ孔は、第1ネジ孔よりも第2端の側に位置する。切削インサートは、ポケットに位置しており、第1面、第2面、第3面、切刃、貫通孔及び凹部を有する。第2面は、第1面の反対側に位置して座面に当接する。第3面は、第1面及び第2面の間に位置する。切刃は、第1面及び第3面の交わりに位置する。貫通孔は、第1面及び第2面において開口する。凹部は、第2面から離れて位置し、且つ、第1面及び第3面において開口する。第1ネジは、貫通孔に挿入されるとともに第1ネジ孔にネジ止めされる。第2ネジは、凹部に当接するとともに第2ネジ孔にネジ止めされる。
本開示の限定されない実施形態の旋削工具を示す斜視図である。 図1に示す旋削工具を第1端の側から見た平面図である。 図2に示す旋削工具をA1方向から見た平面図である。 図2に示す旋削工具をA2方向から見た平面図である。 図1に示す領域B1を拡大した拡大図である。 図3に示す領域B2を拡大した拡大図である。 図3に示す旋削工具におけるVII断面の拡大図である。 図1に示す旋削工具における切削インサートの斜視図である。 図8に示す切削インサートを第1面の側から見た平面図である。 図9に示す切削インサートをA3方向から見た平面図である。 図9に示す切削インサートをA4方向から見た平面図である。 図1に示す旋削工具におけるホルダの斜視図である。 図12に示す領域B3を拡大した拡大図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。
<旋削工具>
以下、本開示の限定されない複数の実施形態の旋削工具1について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図では、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみが簡略化して示される。したがって、旋削工具1は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1~図7に例示された旋削工具1は、ホルダ3、切削インサート5、第1ネジ7及び第2ネジ9を有する。旋削工具1は、例えば、外径加工に用いることが可能である。
<ホルダ>
ホルダ3は、第1端3a(図1における左下端)から第2端3b(図1における右上端)にかけて中心軸に沿って延びた棒形状であってもよい。以下、ホルダ3の中心軸を第1中心軸O1としてもよい。一般的に、第1端3aは先端と呼ばれ、第2端3bは後端と呼ばれる。また、ホルダ3は、ポケット11、第1ネジ孔13及び第2ネジ孔15を有してもよい。
ポケット11は、切削インサート5が取り付けられる部位であり、ホルダ3における第1端3aの側に位置してもよい。図1に示す限定されない一例のように、ポケット11は、ホルダ3における第1端3aを含むように位置してもよい。従って、ポケット11は、第1端3aにおいて開口してもよい。
ポケット11は、切削インサート5が当接する面として、座面17及び拘束側面19を有してもよい。拘束側面19は、座面17に対して傾斜してもよい。そのため、ポケット11における座面17及び拘束側面19を区別することが可能である。座面17は、第1中心軸O1に平行に延びてもよい。また、拘束側面19は第1中心軸O1に対して傾斜してもよい。
第1ネジ孔13及び第2ネジ孔15は、それぞれ切削インサート5をホルダ3に固定するためのネジが取り付けられる面であってもよい。切削インサート5をホルダ3に固定するためのネジとして、第1ネジ7及び第2ネジ9が挙げられ得る。
第1ネジ孔13は、ポケット11において開口してもよい。例えば、第1ネジ孔13は、図13に示すように座面17において開口してもよい。また、第2ネジ孔15は、第1ネジ孔13よりも第2端3bの側に位置してもよい。第2ネジ孔15は、第1ネジ孔13と同様にポケット11において開口してもよく、また、ポケット11から離れて位置してもよい。図13に示す限定されない一例のように、第2ネジ孔15は、ポケット11において開口してもよい。
ホルダ3を構成する部材としては、例えば、鋼、鋳鉄及びアルミ合金などを用いることができる。ホルダ3の大きさは、被削材の大きさに応じて適宜設定すればよい。ホルダ3の中心軸に沿った方向の長さは、例えば50mm以上200mm以下程度に設定できる。また、中心軸に直交する方向の幅は、例えば5mm以上30mm以下程度に設定できる。
<切削インサート>
切削インサート5は、ポケット11に位置しており、第1面21、第2面23、第3面25、切刃27、貫通孔29及び凹部31を有してもよい。以下、切削インサート5を単にインサート5とも言う。インサート5は特定の形状に限定されないが、例えば、多角板形状であってもよい。図8に示す限定されない一例のように、インサート5は、四角板形状であってもよい。
図8に示す限定されない一例のように、第1面21は、多角形状であってもよい。具体的には、図9に示す限定されない一例のように、第1面21は、正面視した場合に四角形状であってもよい。そのため、第1面21は、4つの角及び4つの辺を有してもよい。4つの角の一つを第1角21a、4つの辺のうち第1角21aから延びた2つの辺を第1辺21b及び第2辺21cとする。なお、第1面21は四角形に限定されない。例えば、第1面21が、三角形、五角形又は六角形であっても何ら問題ない。第1面21は、上面と呼ばれる場合がある。
第2面23は、第1面21の反対側に位置する面であり、座面17に当接してもよい。第2面23は、第1面21と同じ形状であってもよく、また、第1面21とは異なる形状であってもよい。図8に示す限定されない一例のように、第2面23は、第1面21と同様に多角形状であってもよい。具体的には、図8に示す限定されない一例のように、第2面23は四角形状であってもよい。第2面23は、下面と呼ばれる場合がある。
第3面25は、第1面21及び第2面23の間に位置してもよい。第3面25は、第1面21に接続されてもよく、また、第1面21から離れてもよい。また、第3面25は、第2面23に接続されてもよく、また、第2面23から離れてもよい。図8に示す限定されない一例のように、第3面25は、第1面21及び第2面23に接続されてもよい。第3面25は、側面と呼ばれる場合がある。
図8に示す限定されない一例における第1面21及び第2面23が、それぞれ四角形状であることから、図8に示す限定されない一例における第3面25は、4つの平坦な面領域を有してもよい。これらの面領域のうち隣り合う2つの面領域は、互いに接続されてもよく、また、間に曲面領域が位置してもよい。
限定されない実施形態におけるインサート5は、切刃27を有してもよい。切刃27は、被削材を切削するために用いることが可能である。インサート5は、切刃27として、第1面21及び第3面25の交わりに位置する第1切刃27aを有してもよい。インサート5が第1切刃27aを有する場合には、第1面21がすくい面として機能することが可能であり、且つ、第3面25が逃げ面として機能することが可能である。
第1切刃27aは、第1面21及び第3面25の交わりの全てに位置する必要はなく、第1面21及び第3面25の交わりの一部のみに位置しても何ら問題ない。図8に示す限定されない一例のように、第1切刃27aは、少なくとも、第1角21a、第1辺21bの一部、及び、第2辺21cの一部を含むように位置してもよい。図6に示す限定されない一例において、第1切刃27aのうち第1辺21bに位置する部分が主切刃であってもよい。ここで、主切刃とは主として切削加工に用いられる部位を意味してもよい。
また、インサート5は、切刃27として、第2面23及び第3面25の交わりに位置する第2切刃を有してもよい。第2切刃は、第2面23及び第3面25が交わる稜線の全てに位置する必要はなく、第2面23及び第3面25が交わる稜線の一部のみに位置しても何ら問題ない。
インサート5をホルダ3に取り付けた際に、第1切刃27aの少なくとも一部が、ホルダ3の第1端3aよりもホルダ3の第2端3bから離れて位置してもよい。すなわち、第1切刃27aの少なくとも一部が、最も先端側に突出してもよい。上記のようにインサート5をホルダ3に取り付けた場合には、第1切刃27aを切削加工に用いることが可能である。図5に示す限定されない一例のように、第1角21aが最も先端側に突出するように、インサート5がホルダ3に取り付けられてもよい。
貫通孔29は、第1面21及び第2面23において開口してもよい。貫通孔29は、インサート5をホルダ3に固定するための固定部材が取り付けられる部位であってもよい。図5に示す限定されない一例のように、固定部材として第1ネジ7が挿入されてもよい。
図8に示す限定されない一例のように、貫通孔29は、第1面21における開口部の近くにテーパ形状の部位を有してもよい。言い換えれば、貫通孔29は、第1面21の側において、第2面23から離れて第1面21に近づくに従って、内径が大きくなる部位を有してもよい。この部位に、第1ネジ7の頭部である第1ネジ頭7aが当接することによって、インサート5がホルダ3に固定されてもよい。
第1面21及び第2面23において貫通孔29が開口する位置は特に限定されない。図8に示す限定されない一例のように、第1面21の中央及び第2面23の中央において貫通孔29が開口してもよい。この場合には、第1面21の中心及び第2面23の中心を通る仮想直線によって示されるインサート5の中心軸が、貫通孔29の中心軸と一致してもよい。以下、インサート5の中心軸を第2中心軸O2、貫通孔29の中心軸を第3中心軸とする。
限定されない実施形態のインサート5は、1つ以上の凹部31を有してもよい。凹部31は、第2面23から離れて位置し、且つ、第1面21及び第3面25において開口してもよい。後述するように、凹部31には第2ネジ9の頭部である第2ネジ頭9aが当接可能である。図8に示す限定されない一例のように、インサート5が複数の凹部31を有してもよい。図8に示す限定されない一例においては、第1面21における4つの辺のそれぞれに凹部31が位置してもよい。すなわち、図8に示す限定されない一例におけるインサート5は、4つの凹部31を有してもよい。
インサート5の大きさは特に限定されない。例えば、多角形状である第1面21の一辺の長さは、10~25mm程度に設定できる。また、第1面21から第2面23までの高さ、言い換えれば第2中心軸O2に沿った方向での高さは、2~5mm程度に設定できる。
凹部31の大きさは特に限定されない。例えば、第1面21を正面視した場合における第1面21の辺に沿った方向の幅H1は、3~8mm程度に設定できる。また、第1面21を正面視した場合における第1面21の辺に直交する方向の幅H2(凹部31の奥行き)は、1~3mm程度に設定できる。また、第3面25を正面視した場合における第1面21の辺に直交する方向の幅H3(凹部31の深さ)は、0.5~1mm程度に設定できる。
インサート5の材質としては、例えば、超硬合金又はサーメットなどが挙げられ得る。超硬合金の組成としては、例えば、WC-Co、WC-TiC-Co及びWC-TiC-TaC-Coが挙げられ得る。WC-Coは、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結することによって生成されてもよい。WC-TiC-Coは、WC-Coに炭化チタン(TiC)添加したものであってもよい。WC-TiC-TaC-Coは、WC-TiC-Coに炭化タンタル(TaC)を添加したものであってもよい。
サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料であってもよい。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)又は窒化チタン(TiN)などのチタン化合物を主成分としたものが挙げられ得る。
インサート5を構成する上記の部材の表面は、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)又はアルミナ(Al23)などが挙げられ得る。
<第1ネジ・第2ネジ>
第1ネジ7は、貫通孔29に挿入されるとともに第1ネジ孔13にネジ止めされてもよい。また、第2ネジ9は、凹部31に当接するとともに第2ネジ孔15にネジ止めされてもよい。上記した通り、第1ネジ7及び第2ネジ9は、それぞれインサート5をホルダ3に固定するための部材であってもよい。
ここで、第1ネジ7が、インサート5をホルダ3に固定するための主要な部材として機能してもよい。また、第2ネジ9が、第1ネジ7を基準としてインサート5が回転することを抑える部材として機能してもよい。
凹部31が第3面25において開口しており、この凹部31に第2ネジ9が当接することから、第1ネジ7を基準としてインサート5が回転することが、第2ネジ9によって抑えられ易い。また、凹部31が第1面21においても開口することから、第2ネジ9が取り付けられ易く、凹部31に第2ネジ9を安定して当接させ易い。
加えて、限定されない実施形態における凹部31は、第2面23から離れて位置してもよい。すなわち、凹部31が第2面23にまで達する場合と比較して、インサート5における凹部31という切欠き量を抑えることができる。そのため、インサート5に切欠きを設けることによる耐久性の低下が抑えられる。従って、インサート5が回転することを抑えつつ、インサート5の強度を確保できる。
このとき、インサート5の中心軸に沿った方向における凹部31の深さはインサート5の中心軸に沿った方向におけるインサート5の高さの半分以下であってもよい。この場合には、凹部31が位置する部分におけるインサート5の厚みが確保され易い。凹部31に第2ネジ9を安定して当接させつつもインサート5の耐久性が高い。
インサート5における第2ネジ9が当接する領域が、貫通孔29のような孔ではなく凹部31である。貫通孔29と比較して凹部31によるインサート5の切欠き量が少ない。そのため、インサート5の耐久性が高い。 第1ネジ7及び第2ネジ9を構成する部材としては、例えば、鋼、鋳鉄及びアルミ合金などを用いることができる。
貫通孔29が第1面21及び第2面23において開口することから、第1ネジ7の中心軸が切刃27に対して傾斜してもよい。例えば、第1ネジ7の中心軸が切刃27に対して概ね直交してもよい。一方、切削加工時に切刃27に加わる最も大きな力である主分力は主に切刃27に直交する方向に加わり易い。そのため、切削加工時に切刃27に加わる最も大きな力である主分力が第1ネジ7に直接伝わりにくく、第1ネジ7の耐久性が高い。
このとき、第2ネジ9の中心軸もまた切刃27に対して直交してもよい。この場合には、上記の主分力が第2ネジ9に直接伝わりにくく、第2ネジ9の耐久性が高い。
第2ネジ9の中心軸は、第1ネジ7の中心軸に対して傾斜してもよく、また、第1ネジ7の中心軸に対して平行であってもよい。第2ネジ9の中心軸が第1ネジ7の中心軸に対して平行である場合には、インサート5が回転することがより抑えられ易い。インサート5は、第1ネジ7を基準として回転し易いが、この回転方向に対して第2ネジ9が直交するため、インサート5の回転しようとする動きを第2ネジ9で安定して受け止めることができるからである。
第2ネジ9は、インサート5の凹部31に当接する一方で、第3面25から離れてもよい。この場合には、逃げ面として用いることのできる第3面25が損傷しにくい。また、第2ネジ頭9aが凹部31に当接する一方で、第2ネジ9のネジ溝がインサート5に接触しにくい。そのため、第2ネジ9のネジ溝が損傷しにくい。
上記した通り、ホルダ3のポケット11は拘束側面19を有してもよい。また、インサート5の第3面25が拘束側面19に当接してもよい。このとき、インサート5は、図6に示す限定されない一例のように拘束側面19及び第2ネジ9に挟まれて位置してもよい。このようにインサート5が拘束側面19及び第2ネジ9に挟まれて位置する場合には、インサート5の位置ずれが生じにくい。
さらに、拘束側面19が中心軸に対して傾斜する場合には、切削加工時に切刃27に加わる力の一つである背分力が拘束側面19において受け止められ易い。そのため、背分力による第1ネジ7及び第2ネジ9への負荷が低減され易い。従って、第1ネジ7及び第2ネジ9の耐久性が高い。例えば、図6に示すように、拘束側面19が第1端3aに向かうにしたがって第1中心軸O1から離れるように傾斜する場合に、背分力が拘束側面19において受け止められ易い。
第1ネジ7及び第2ネジ9は、異なる大きさであっても、同じ大きさであってもよい。第1ネジ7及び第2ネジ9が同じ大きさである場合には、例えば、第1ネジ7及び第2ネジ9を逆に取り付けたとしても何ら問題ない。そのため、旋削工具1の製造、或いは、インサート5の交換作業が容易になる。また、第1ネジ7及び第2ネジ9を共通化することができるので、製造コストの低減を図ることもできる。
<切削加工物の製造方法>
次に、限定されない実施形態の切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物103は、被削材101を切削加工することによって作製される。図13~図15においては、切削加工として外径加工を例示する。限定されない実施形態における切削加工物103の製造方法は、以下の工程を備えてもよい。すなわち、
(1)被削材101を回転させる工程と、
(2)回転している被削材101に上記の限定されない実施形態に代表される旋削工具1を接触させる工程と、
(3)旋削工具1を被削材101から離す工程と、
を備えてもよい。
より具体的には、まず、図14に示すように、被削材101を軸Dの周りでD1方向に回転させてもよい。また、旋削工具1をD2方向に動かすことによって、被削材101に旋削工具1を相対的に近付けてもよい。次に、図15に示すように、旋削工具1における第1切刃を被削材101に接触させて、被削材101を切削してもよい。
このとき、旋削工具1をD3方向に動かしながら被削材101を切削することによって外径加工を行うことができる。そして、図16に示すように、旋削工具1をD4方向に動かすことによって、旋削工具1を被削材101から相対的に遠ざけてもよい。
図14において、軸Dを固定するとともに被削材101を回転させた状態で旋削工具1を近付けてもよい。また、図15において、回転している被削材101にインサートの第1切刃を接触させることによって被削材101を切削してもよい。また、図16において、被削材101を回転させた状態で旋削工具1を遠ざけてもよい。
なお、限定されない実施形態の製造方法における切削加工では、旋削工具1を動かすことによって、旋削工具1を被削材101に接触させてもよい。さらに、旋削工具1を動かすことによって、旋削工具1を被削材101から離してもよい。限定されない実施形態の製造方法は、上記した形態に限定されない。
例えば、(1)の工程において、被削材101を旋削工具1に近付けてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材101を旋削工具から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、旋削工具1を回転させた状態を保持して、被削材101の異なる箇所にインサートを接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材101の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄又は非鉄金属などが挙げられる。
1・・・旋削工具
3・・・ホルダ
3a・・第1端
3b・・第2端
5・・・切削インサート(インサート)
7・・・第1ネジ
7a・・第1ネジ頭
9・・・第2ネジ
9a・・第2ネジ頭
O1・・・第1中心軸
O2・・・第2中心軸
11・・・ポケット
13・・・第1ネジ孔
15・・・第2ネジ孔
17・・・座面
19・・・拘束側面
21・・・第1面
21a・・第1角
21b・・第1辺
21c・・第2辺
23・・・第2面
25・・・第3面
27・・・切刃
27a・・第1切刃
29・・・貫通孔
31・・・凹部
H1、H2、H3・・・幅
101・・・被削材

Claims (9)

  1. 第1端から第2端にかけて中心軸に沿って延びた棒形状であって、
    前記第1端の側に位置して座面を有するポケットと、
    前記座面において開口している第1ネジ孔と、
    前記第1ネジ孔よりも前記第2端の側に位置する第2ネジ孔と、
    を有するホルダと、
    前記ポケットに位置しており、
    第1辺を有する第1面と、
    前記第1面の反対側に位置して前記座面に当接している第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面と、
    前記第1面及び前記第3面の交わりに位置する切刃と、
    前記第1面及び前記第2面において開口する貫通孔と、
    前記第2面から離れるとともに前記第1辺に位置し、且つ、前記第1面及び前記第3面において開口している凹部と、
    を有する切削インサートと、
    前記貫通孔に挿入されるとともに前記第1ネジ孔にネジ止めされた第1ネジと、
    前記凹部に当接するとともに前記第2ネジ孔にネジ止めされた第2ネジと、を有しており、
    前記凹部は、前記第1辺に沿った方向及び前記第1辺に直交する方向の両方において傾斜する傾斜部を有している、旋削工具。
  2. 第1端から第2端にかけて中心軸に沿って延びた棒形状であって、
    前記第1端の側に位置して座面を有するポケットと、
    前記座面において開口している第1ネジ孔と、
    前記第1ネジ孔よりも前記第2端の側に位置する第2ネジ孔と、
    を有するホルダと、
    前記ポケットに位置しており、
    第1面と、
    前記第1面の反対側に位置して前記座面に当接している第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面と、
    前記第1面及び前記第3面の交わりに位置する切刃と、
    前記第1面及び前記第2面において開口する貫通孔と、
    前記第2面から離れて位置し、且つ、前記第1面及び前記第3面において開口している凹部と、
    を有する切削インサートと、
    前記貫通孔に挿入されるとともに前記第1ネジ孔にネジ止めされた第1ネジと、
    前記凹部に当接するとともに前記第2ネジ孔にネジ止めされた第2ネジと、を有しており、
    前記第1面は、
    第1角及び第2角と、
    前記第1角から延びた第1辺及び前記第2角から延びた第2辺と、を有しており、
    前記切刃は、
    前記第1角及び前記第1辺の少なくとも一部に位置する第1切刃と、
    前記第2角及び前記第2辺の少なくとも一部に位置する第2切刃と、を有しており、
    前記凹部は、
    前記第1辺に沿って、前記第1切刃よりも、前記第1角から離れて位置する第1凹部と、
    前記第2辺に沿って、前記第2切刃よりも、前記第2角から離れて位置する第2凹部と、を有している、旋削工具。
  3. 第1端から第2端にかけて中心軸に沿って延びた棒形状であって、
    前記第1端の側に位置して座面及び拘束側面を有するポケットと、
    前記座面において開口している第1ネジ孔と、
    前記第1ネジ孔よりも前記第2端の側に位置する第2ネジ孔と、
    を有するホルダと、
    前記ポケットに位置しており、
    第1面と、
    前記第1面の反対側に位置して前記座面に当接している第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面と、
    前記第1面及び前記第3面の交わりに位置する切刃と、
    前記第1面及び前記第2面において開口する貫通孔と、
    前記第2面から離れて位置し、且つ、前記第1面及び前記第3面において開口している凹部と、
    を有する切削インサートと、
    前記貫通孔に挿入されるとともに前記第1ネジ孔にネジ止めされた第1ネジと、
    前記凹部に当接するとともに前記第2ネジ孔にネジ止めされた第2ネジと、を有しており、
    前記拘束側面は、前記第3面に面接触している、旋削工具。
  4. 前記第2ネジの中心軸は、前記切刃に対して直交している、請求項1~3のいずれか1つに記載の旋削工具。
  5. 前記第2ネジの中心軸は、前記第1ネジに対して平行である、請求項1~4のいずれか1つに記載の旋削工具。
  6. 前記第2ネジは、前記第3面から離れている、請求項1~のいずれか1つに記載の旋削工具。
  7. 前記ポケットは、前記第3面に当接する拘束側面をさらに有し、
    前記インサートは、前記拘束側面及び前記第2ネジに挟まれて位置しており、
    前記拘束側面は、前記中心軸に対して傾斜している、請求項1~のいずれか1つに記載の旋削工具。
  8. 前記第2ネジは、前記第1ネジと同じ大きさである、請求項1~のいずれか1つに記載の旋削工具。
  9. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項1~のいずれか1つに記載の旋削工具を接触させる工程と、
    前記旋削工具を前記被削材から離す工程と、を備えた切削加工物の製造方法。
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