JP7128185B2 - 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2017年7月11日に出願された日本国特許出願2017-135567号及び2017年10月6日に出願された日本国特許出願2017-195958号の優先権を主張するものであり、これらの先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本態様は、一般的には、切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法に関する。より具体的には、溝入れ加工に用いられる切削工具に関する。
被削材を切削加工する際に用いられる切削工具として、例えば、特表2014-504561号公報(特許文献1)に記載の切削工具が知られている。特許文献1に記載の切削工具におけるインサートは、上面の側に位置する凹部を有している。また、特許文献1に記載の切削工具におけるホルダは、上記の凹部に対応する凸部を有している。上記の凹部を凸部に嵌め合わせることによって、インサートが安定してホルダに拘束される。特許文献1に記載のインサートにおいては、上面を正面視したとき、インサートの切刃と貫通穴の中心軸とを結ぶ仮想線上に凹部が位置している。
態様の一つのインサートは、第1面と、該第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面及び前記第2面の間に位置する側面と、該側面のうち第1側面と該第1側面に隣り合う第2側面とが交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1切刃と、前記第1面及び前記第2面において開口する貫通穴とを有する本体を備えている。前記本体は、前記第1面から前記側面にわたる第1凹部をさらに有している。該第1凹部は、前記第1面を正面から見た場合に、前記第1切刃と前記貫通穴の中心とを結ぶ仮想直線から離れて位置している。
実施形態の一つの切削インサートを示す斜視図である。 図1に示す切削インサートにおける第1面を正面から見た平面図である。 図1に示す切削インサートにおける第2面を正面から見た平面図である。 図3に示す切削インサートをA方向から見た側面図である。 図3に示す切削インサートをB方向から見た側面図である。 図3に示す切削インサートをC方向から見た側面図である。 図2におけるI-I断面を示す断面図である。 図3に示す切削インサートをD方向から見た側面図である。 図2におけるII-II断面を示す断面図である。 図2に示す切削インサートの変形例の平面図である。 図10におけるIII-III断面を示す断面図である。 図10におけるIV-IV断面を示す断面図である。 実施形態の一つの切削インサートを示す斜視図である。 図13に示す切削インサートにおける第1面を正面から見た平面図である。 図13に示す切削インサートにおける第2面を正面から見た平面図である。 図15に示す切削インサートをE方向から見た側面図である。 図15に示す切削インサートをF方向から見た側面図である。 実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図18に示す切削工具を第1端に向かって見た平面図である。 図19に示す切削工具をG方向から見た側面図である。 図19に示す切削工具をH方向から見た側面図である。 図19に示す切削工具におけるネジを取り外した状態を示す平面図である。 図18に示す切削工具におけるホルダの斜視図である。 図23に示すホルダにおける第1端の側の一部を拡大した拡大図である。 図23に示すホルダを第1端に向かって見た平面図である。 図25におけるIV-IV断面を示す断面図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。
<切削インサート>
以下、複数の実施形態の切削インサート1(以下、単にインサート1ともいう。)について、それぞれ図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本開示のインサート1は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
実施形態の一つのインサート1は、図1に示すように、平板形状の本体3を有している。
本体3は、第1面7と、第1面7の反対側に位置する第2面9と、第1面7及び第2面9の間に位置する側面11とを有している。図1に示す一例のように、第1面7及び第2面9が互いに平行となっていてもよい。側面11は、図1及び図2に示すように、第1側面13及びこの第1側面13に隣り合う第2側面15を有している。
第1側面13及び第2側面15は交わっていてもよい。このとき、本体3は、第1側面13及び第2側面15が交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1切刃17を有していてもよい。図2に示す一例における第1側面13は、第1切刃17から延びており、凹面形状を有している。また、図2に示す一例における第2側面15は、第1切刃17から延びており、平面形状を有している。
第1側面13は、図3に示すように、すくい面領域13aを有していてもよい。また、第2側面15は、逃げ面領域15aを有していてもよい。すくい面領域13aは、切削加工時に切屑に接触して切屑をカールさせることが可能な領域である。図3に示す一例において、すくい面領域13aは、第1側面13のうち第1切刃17に沿った部分に位置している。逃げ面領域15aは、切削加工時に被削材の仕上げ面との接触が少なくなるように逃がされた領域である。図3に示す一例において、逃げ面領域15aは、第2側面15のうち第1切刃17に沿った部分に位置している。なお、逃げ面領域15aは、切削加工時において仕上げ面に全く接触しないことは要求されない。
第1切刃17は、第1側面13及び第2側面15が交わる稜線の一部のみに位置していてもよく、また、全体に位置していてもよい。第1側面13及び第2側面15が交わる稜線に位置する第1切刃17は、いわゆるホーニング加工が施されていてもよい。すなわち、第1側面13及び第2側面15が交わる稜線は、2つの面が交わることによる厳密な線形状ではなくてもよい。
本体3は、図1などに示すように、第1面7及び第2面9において開口する貫通穴19を有している。図1などに示す一例におけるインサート1は、第1側面13、第2側面15及び第1切刃17によって構成される切削部5を有している。切削部5は、貫通穴19の中心軸P1から離れる方向に突出していてもよい。それゆえ、第1切刃17は、貫通穴19の中心軸P1から最も離れて位置していてもよい。
貫通穴19は、インサート1をホルダに装着する際の固定具の挿入穴として用いられてもよい。固定具の例として、ネジ、くさび及びろう材などが挙げられる。
本体3は、上記した通り平板形状であってもよく、第1面7及び第2面9の外径が、本体3の厚みよりも大きくてもよい。ただし、図1は一例であって、本体3の形状は図1に示す形状に限定されない。
実施形態の本体3は、第1面7から側面11にわたる第1凹部21を有している。図6に示す一例における第1凹部21をホルダに当接させることによって、インサート1がホルダに安定して固定され易い。
実施形態の本体3においては、第1面7を正面から見た場合に、第1凹部21が仮想直線L1から離れて位置している。ここで、仮想直線L1は、第1切刃17と貫通穴19の中心軸P1とを結んでいる。中心軸P1は第1面7及び第2面9に対して直交していてもよい。この場合には、図2に示すように第1面7を正面から見た際に、中心軸P1が点で示される。
仮想直線L1は、切削加工時に負荷がかかり易い領域に位置する。第1凹部21が、第1切刃17と貫通穴19の中心軸P1とを結ぶ仮想直線L1から離れて位置している場合には、切削加工時に負荷がかかり易い領域において本体3の肉厚が確保され易い。したがって、第1凹部21によってインサート1をホルダに安定して固定しつつ、インサート1の耐久性が高い。
既に示した通り、第1側面13がすくい面領域13aを有していてもよく、また、第2側面15が逃げ面領域15aを有していてもよい。図2に示す一例においては、第1凹部21が、仮想直線L1に対して第1側面13の側(図2における上側)ではなく、第2側面15の側(図2における下側)に位置している。
切削加工時においては、第1切刃17に対して、すくい面領域13aの側に向かう方向(図2における右方向)よりも逃げ面領域15aの側に向かう方向(図2における下方向)に主分力が加わり易い。このとき、第1面7を正面から見た場合において第1凹部21が第2側面15の側に位置している場合には、上記の主分力を、ホルダにおける第1壁面25に対向する部分で受け止め易い。そのため、固定具に過度の負荷が加わることを避けつつインサート1がホルダに安定して固定され易い。
また、切削加工時において、第1切刃17に対して逃げ面領域15aの側に向かう方向に主分力が加わり易い。そのため、第1面7を正面から見た場合、インサート1は、貫通穴19の中心軸P1を基準として反時計回りの方向に回転し易い。このとき、第1凹部21が上記の位置にある場合には、ホルダにおける第1壁面25に対向する部分が、第1切刃17から反時計回りの方向における比較的近いところに位置することになる。そのため、インサート1がホルダに安定して固定され易い。
第1凹部21は貫通穴19に接していても離れていてもよいが、図2に示す一例のように、第1凹部21が貫通穴19から離れていてもよい。インサート1は、固定具によってホルダに固定されることから、本体3における貫通穴19の周りには負荷が加わり易い。第1凹部21が貫通穴19から離れている場合には、負荷の加わり易い貫通穴19の周りの肉厚が確保される。そのため、貫通穴19の周りにおけるクラックの発生が抑制される。
図6に示すように、第1凹部21は、第1底面23と、第1底面23及び第1面7の間に位置する第1壁面25とを有していてもよい。図6に示す一例においては、第1底面23は、中心軸P1に概ね直交するように位置している。また、第1壁面25は、第1底面23に概ね直交するように位置している。なお、上記の「概ね直交」とは、厳密に直交している構成に限定されず、80~100°程度の範囲であることを許容する概念である。
インサート1における第1底面23及び第1壁面25をホルダに当接させることによってインサート1をホルダに安定して固定することが可能である。第1底面23は、凹面又は凸面であってもよく、また、図6に示す一例のように、第1面7と平行な面であってもよい。
また、図2に示す一例のように、第1壁面25が、垂線L2を挟んで位置する第3面27及び第4面29を有していてもよい。ここで、図2に示す一例における垂線L2は、仮想直線L1に対して直交しており、また、貫通穴19の中心軸P1を通っている。また、上記の垂線L2よりも第1切刃17の近くに位置する面を第3面27、上記の垂線L2よりも第1切刃17から離れて位置する面を第4面29としている。
第1壁面25が第3面27を有している場合には、ホルダにおける第3面27に対向する部分が、固定具よりも第1切刃17の近くに位置し易い。この場合には、固定具に加わる負荷が小さくなるため、ホルダにおける第3面27に対向する部分で、インサート1をより安定して固定することが可能である。
また、第1壁面25が第4面29を有している場合には、第1壁面25が垂線L2を挟んで位置し易い。この場合には、固定具に加わる負荷をより一層小さくすることが可能となることから、インサート1をさらに安定して固定することが可能である。
第1壁面25は、貫通穴19の中心軸P1に対して概ね平行であってもよく、また、貫通穴19の中心軸P1に対して傾斜していてもよい。なお、図7に示す一例などにおいては、視覚的な理解を容易にするため、第1面7と交差し、貫通穴19の中心軸P1に平行な仮想直線を軸P1’として、この軸P1’と第1壁面25とを比較している。なお、上記の平行とは、対象となる2つの部位が厳密な意味で平行な位置関係でなくてもよい。具体的には、対象となる2つの部位が5°程度傾斜していても平行と見做してもよい。
また、インサート1は、第1壁面25と第1面7とをつなぐ接続面25a及び第1壁面25と第1底面23とをつなぐ接続面25bを有していてもよい。
第1面7を正面から見た場合に、仮想直線L1の延長線と、第1面7及び第3面27の交わる稜線の仮想延長線L3とのなす角をθ1とする。また、第1面7を正面から見た場合に、仮想直線L1の延長線と、仮想直線L4とのなす角をθ2とする。ここで、仮想直線L4は、第1面7及び第3面27の交わる稜線のうち中心軸P1からの距離が最も離れた端部と中心軸P1とを結ぶ直線である。
θ1がθ2よりも小さい場合には、第1面7を正面から見た場合に第3面27が仮想直線L1に対して比較的平行に近い。そのため、第1切刃17に対して加わる主分力が、ホルダにおける第3面27に対向する部分で受け止められ易い。従って、インサート1をホルダに安定して固定することが可能である。なお、上記のθ1及びθ2は特に図示はしていない。
また、第1壁面25は、第1面7を正面から見た場合に、第3面27と第4面29との間に位置する第5面31をさらに有していてもよい。第5面31は、本体3の外周側に向かって凸状であってもよい。第5面31が、上記の構成である場合には、第1凹部21及び貫通穴19の間の幅が大きく確保され易い。そのため、貫通穴19の周りにおけるクラックの発生が抑制され易い。
第5面31が凸状である場合において、第1凹部21及び貫通穴19の間の幅が一定となるように第1凹部21が貫通穴19に沿って位置していてもよい。この場合には、貫通穴19の周りにおけるクラックの発生がさらに抑制され易い。
また、第5面31は、第1面7を正面から見た場合に、本体3の外周側に対し凹状であってもよい。第5面31が上記の構成である場合には、第1底面23の面積が広く確保され易い。そのため、インサート1がホルダに安定して固定され易い。
また、本体3は、上記の第1凹部21に加えて、第1面7から側面11にわたって位置する第2凹部33を有していてもよい。図2に示す一例のように、第2凹部33が、仮想直線L1に対して第1側面13の側かつ貫通穴19の中心軸P1よりも第1切刃17から離れて位置していてもよい。また、図8に示す一例のように、第2凹部33は、第2底面35と、第2底面35及び第1面7の間に位置する第2壁面37とを有していてもよい。
本体3が、第2凹部33を有している場合には、インサート1における第2凹部33をホルダに当接させることによって、インサート1をホルダに安定して固定できる。
図2に示す一例のように、第2壁面37は、第6面39、第7面41及び第8面43を有していてもよい。図2に示す一例のように、第6面39及び第7面41が、平坦な面形状であってもよい。また、第8面43は、第6面39及び第7面41の間に位置しており、本体3の外周側に向かって凹状であってもよい。
図2に示す一例においては、第6面39及び第7面41のうち相対的に第1切刃17の近くに位置する面が第7面41である。また、第6面39及び第7面41のうち相対的に第1切刃17から離れて位置する面が第6面39である。図2に示す一例のように、第2底面35が第1面7と平行であってもよい。また、第2壁面37における第6面39及び第7面41が中心軸P1に対してそれぞれ平行であってもよい。
第2壁面37における第6面39及び第7面41は、中心軸P1に対してそれぞれ平行であってもよく、また、中心軸P1に対してそれぞれ傾斜していてもよい。図10乃至図12に示す一例における第6面39は、第2底面35の側から第1面7の側に向かうにつれて、軸P1’に近づくように傾斜している。なお、図10乃至図12は、第1面7及び第6面39に直交する断面を示している。
切削加工時において、第1切刃17に対して逃げ面領域15aの側に向かう方向(図10における下側)に主分力が加わる。そのため、第1面7を正面から見た場合においてインサート1は、貫通穴19の中心軸P1を基準として反時計回りの方向に回転し易い。このとき、ホルダにおける第6面39に対向する部分に力が加わるところ、上記の構成を有する場合には、インサート1が回転する方向(図11における右方向)だけでなく、貫通穴19の中心軸P1に沿った方向(図11における下方向)にも上記の力を分散させ易い。そのため、インサート1及びホルダが変形しにくく、これらの耐久性が向上する。
また、図12に示す一例のように、第4面29が、第1底面23の側から第1面7の側に向かうにつれて、軸P1’に近づくように傾斜していてもよい。なお、図12は、第1面7及び第4面29に直交する断面を示している。第4面29の軸P1’に対する傾斜角は、例えば、20~70°程度に設定できる。
切削加工時に加わる主分力によって、本体3には、第1面7を正面から見た場合において貫通穴19の中心軸P1を基準として反時計回りの方向に回転しようとする力が加わる。この力に対しては、ホルダにおける第6面39に対向する部分でインサート1を保持できる。また、切削加工時に本体3に加わる背分力に対しては、ホルダにおける第7面41に対向する部分でインサート1を保持できる。
第3面27及び第4面29のうち、第1切刃17から離れて位置する面が第4面29であってもよい。また、第6面39及び第7面41のうち、第1切刃17から離れて位置する面が第6面39であってもよい。このとき、第1面7を正面から見た場合に、第1面7及び第4面29の交わる稜線と、第1面7及び第6面39の交わる稜線との間隔が、第1切刃17から離れるにつれて広くなっていてもよい。
また、図2に示す一例のように、第1面7及び第4面29の交わる稜線と、第1面7及び第6面39の交わる稜線とが平行な方向に延びていてもよい。第1凹部21及び第2凹部33が上記の構成である場合には、ホルダへのインサート1の取り付けが容易となる。
さらに、第1面7を正面から見た場合に、仮想延長線L3及び仮想延長線L5のなす角の二等分線L6が、第1面7及び第4面29の交わる稜線に対して平行であってもよい。また、上記の二等分線L6が、第1面7及び第6面39の交わる稜線に対して平行であってもよい。ここで、仮想延長線L3は、第1面7及び第3面27の交わる稜線を示している。また、仮想延長線L5は、第1面7及び第7面41の交わる稜線を示している。第1凹部21及び第2凹部33が上記の構成である場合には、ホルダへのインサート1の取り付けが容易でありつつインサート1をホルダに安定して固定し易い。
なお、上記の二等分線L6は、第1面7及び第4面29の交わる稜線に対して厳密に平行である必要はなく、-10~10°程度傾斜していてもよい。また同様に、上記の二等分線L6は、第1面7及び第6面39の交わる稜線に対して厳密に平行である必要はなく、-10~10°程度傾斜していてもよい。
また、第1面7を正面から見た場合において、仮想延長線L3及び仮想延長線L7が、インサート1の外部で交わっていてもよい。ここで、仮想延長線L7は、第1面7及び第6面39の交わる稜線を示している。
仮想延長線L3及び仮想延長線L7が交わる交点がインサート1の外部に位置する場合には、第4面29及び第6面39に垂直な方向における、第4面29及び第6面39で挟まれた面の幅が広い。そのため、第4面29及び第6面39で挟まれた面の肉厚が確保され易く、インサート1の耐欠損性が高い。
図2に示す一例のように、側面11は、第3側面45及び第4側面47を有していてもよい。図2に示す一例のように、第3側面45は、垂線L2よりも第1切刃17から離れて位置しており、曲率半径が一定であってもよい。第4側面47は、第3側面45及び第1側面13の間に位置しており、第3側面45よりも貫通穴19との間隔が狭くてもよい。
側面11が第3側面45及び第4側面47を有している場合において、第1切刃17で生じた切屑が、すくい面領域13aを有する第1側面13上を通り第4側面47へと流れる場合がある。第4側面47における貫通穴19との間隔が上記の通り相対的に狭くなっているときには、第4側面47上における切屑の流れるスペースが確保され易い。そのため、このような構成を満たすインサート1は、切屑排出性が高い。
本体3の大きさとしては特に限定されない。例えば、第1面7を正面視した場合に、中心軸P1から第1切刃17までの長さは3~20mm程度であってもよい。また、第1面7及び第2面9の間隔は、例えば2~20mm程度であってもよい。
インサート1の材質としては、例えば、超硬合金及びサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC-Co、WC-TiC-Co及びWC-TiC-TaC-Coが挙げられる。WC-Coは、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成される。WC-TiC-Coは、WC-Coに炭化チタン(TiC)を添加したものである。WC-TiC-TaC-Coは、WC-TiC-Coに炭化タンタル(TaC)を添加したものである。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)及び窒化チタン(TiN)などのようなチタン化合物を主成分として含有する部材が挙げられる。
インサート1の表面は、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)及びアルミナ(Al)などが挙げられる。
次に、実施形態の別の一つの切削インサート1´について図面を用いて説明する。ただし、以下においては、この実施形態のインサート1´における上記した実施形態のインサート1との相違点について主に説明する。そのため、インサート1´は、インサート1と同様の構成を有していてもよく、また、この同様の構成については説明を省略する場合がある。
実施形態の別の一つのインサート1´は、図13に示すように、概ね平板形状の本体3を有している。
本体3は、第1面7と、第1面7の反対側に位置する第2面9と、第1面7及び第2面9の間に位置する側面11とを有している。本体3は、第1面7及び第2面9において開口する貫通穴19を有している。図13に示す一例における本体3は、第2面9上に位置して第1面7から離れる方向に第2面9から突出する突出部49を有している。突出部49は、上記したインサート1における切削部に相当する部分である。
図13に示す一例における突出部49は、貫通穴19の中心軸P1に沿った方向に突出している。突出部49は、第1面7から最も離れた箇所に位置する第2切刃51を有している。具体的には、突出部49が、第2面9から延びており、すくい面領域を有する第1突出面53と、第1突出面53と隣り合っており突出部49の先端に位置して、逃げ面領域を有する第2突出面55とを有し、第1突出面53及び第2突出面55が交わる稜線の少なくとも一部に位置する第2切刃51を有している。
上記の通り、インサート1が、第1側面13及び第2側面15が交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1切刃17を有している一方で、インサート1´は、第1突出面53及び第2突出面55が交わる稜線の少なくとも一部に位置する第2切刃51を有している。
本体3は、第1面7から側面11にわたる第1凹部21を有している。図14に示す一例における第1凹部21は、第1底面23と、第1底面23及び第1面7の間に位置する第1壁面25とを有している。インサート1´における第1底面23及び第1壁面25をホルダに当接させることによって、インサート1´がホルダに安定して固定され易い。
そして、図14に示す一例における第1凹部21は、第1面7を正面から平面透視した場合に仮想直線L8から離れて位置している。ここで、仮想直線L8は、第2切刃51の中心と貫通穴19の中心軸P1とを結んでいる。図14に示す一例におけるインサート1´は、上記の構成を有するため、インサート1と同様に、切削加工時に負荷がかかり易い仮想直線L8上における耐久性が高い。
<切削工具>
次に、本開示の実施形態の切削工具について図面を用いて説明する。
実施形態の切削工具101は、図18などに示すように、ホルダ103と、上記の実施形態に代表されるインサート1とを備えている。なお、図18~図22においては、切削インサートとしてインサート1を示している。切削工具101は、インサート1の代わりにインサート1´を備えていても何ら問題ない。
ホルダ103は、第1端103a(図18における左下端)から第2端103b(図18における右上端)にかけて延びた棒状であって、第1端103aの側にポケット105を有する。
図19などに示す一例における切削工具101は、固定具としてネジ107を備えている。ポケット105は、図22に示すように第1端の側から第2端の側に向かって延びたネジ穴109を有していてもよい。ネジ107をホルダ103におけるネジ穴109及びインサート1における貫通穴19に挿入することによって、インサート1をホルダ103に固定することが可能である。具体的には、インサート1に形成された貫通穴19にネジ107が挿入され、このネジ107の先端がホルダ103に形成されたネジ穴109に挿入される。そして、ネジ107がネジ穴109と螺合される。
棒状であるホルダ103が伸びている方向は、インサート1における中心軸P1の延びる方向と一致していてもよい。
ポケット105は、図24に示す一例のように、底部111、第1凸部113及び第2凸部115を有していてもよい。底部111は、第1面に対向する部分である。底部111は、インサート1における第1面に当接していてもよく、また、平坦な面形状であってもよい。第1凸部113は、第1凹部に対向する部分である。第2凸部115は、第2凹部に対向する部分である。
第1凸部113及び第2凸部115はそれぞれ、第2端103bの側から第1端103aの側に向かう方向に沿って底部111から突出していてもよい。第1凸部113は、第1凹部に当接していてもよく、また、第2凸部115は、第2凹部に当接していてもよい。
図24に示す一例における第1凸部113は、第3面に対向する第9面117と、第4面に対向する第10面119とを有している。ポケット105は、底部111及び第9面117の間に位置する第1部位123と、底部111及び第10面119の間に位置する第2部位125とをさらに有している。このとき、第1部位123は、底部111及び第9面117をつなぐ曲面であってもよい。また、第2部位125は、底部111及び第10面119をつなぐ曲面であってもよい。
図24および図25は、第1部位123および第2部位125が溝形状である一例を示している。具体的には、第1部位123にあたる部分を第1溝部123、第2部位125にあたる部分を第2溝部125として示している。このような構成において、第1溝部123の幅W1が、第2溝部125の幅W2よりも大きくてもよい。
インサート1には、切削加工時に、第1切刃に対して逃げ面領域の側に向かう方向に主分力が加わり易い。そのため、インサート1は、ネジ穴109の中心軸P2を基準として時計回りの方向であるF1方向に回転し易い。このとき、第3面に対向する第9面117に力が加わり易く、底部111及び第9面117の間に応力が集中し易い。しかしながら、インサート1が上記の構成を有する場合には、底部111及び第9面117の間に加わる応力の集中が避けられ易い。そのため、ホルダ103の強度が高い。
ここで、第1溝部123の幅W1は、図25に示すように、第1溝部123の延びる方向に対して直交する方向における幅によって評価すればよい。なお、図25は、ホルダ103を第1端に向かって見た図である。また、第2溝125の幅W2は、図25に示すように、第2溝部125の延びる方向に対して直交する方向の幅によって評価すればよい。
底部111の全体が第1面に当接していてもよく、また、底部111の一部のみが第1面に当接していてもよい。第1凸部113の全体が第1凹部に当接していてもよく、また、第1凸部113の一部のみが第1凹部に当接していてもよい。第2凸部115の全体が第2凹部に当接していてもよく、また、第2凸部115の一部のみが第2凹部に当接していてもよい。第9面117の全体が第3面に当接していてもよく、また、第9面117の一部のみが第3面に当接していてもよい。また、第10面119の全体が第4面に当接していてもよく、また、第10面119の一部のみが第4面に当接していてもよい。
また、図26に示す一例のように、第1溝部123は、ホルダ103の外周面121から離れるにつれて浅くなる部分を有していてもよい。第1溝123において、ホルダ103の外周面121に近い部位ほど応力が集中し易いところ、第1溝123が上記の構成を有している場合には、ホルダ103の外周面121に近い部位における応力の集中が緩和される。また、ホルダ103におけるネジ穴109付近の肉厚を確保することもできる。そのため、ホルダ103の強度を向上することができる。
第1溝123の溝底は、曲線形状であってもよく、また、図26に示す一例のように直線形状であってもよい。
ポケット105は、底部111において第1端103aの側から第2端103bの側に向かって延びたネジ穴109を有していてもよい。第1溝部123は、ネジ穴109に接していてもよく、また、ネジ穴109から離れていてもよい。図25に示す一例においては、第1溝部123がネジ穴109から離れている。
固定具によってインサート1がホルダ103に固定される場合には、ホルダ103におけるネジ穴109の周りには負荷が加わり易い。しかしながら、第1溝部123がネジ穴109から離れている場合には、負荷の加わり易いネジ穴109の周りにおけるホルダ103の肉厚が確保され易い。そのため、ネジ穴109の周りにおけるクラックの発生が抑制され易い。
ホルダ103におけるネジ穴109の中心軸P2と、インサート1における貫通穴19の中心軸P1は一致していてもよく、また、ずれていてもよい。これらの中心軸P1、P2が一致している場合には、インサート1のホルダ103へのネジ止めを容易に行うことができる。
図22に示す一例においては、中心軸P2及び中心軸P1がずれている。図22においては、ネジを外した状態における、中心軸P2及び中心軸P1の位置関係が示されている。また、図22においては、中心軸P2が点で示されている。なお、図22には、ホルダ103を第1端に向かって平面透視した場合における切削工具101が示されている。
図22に示す一例において、第1面7及び第3面27の交わる稜線に平行な仮想直線L9を設定する。また、仮想直線L9に平行であって貫通穴19の中心軸P1を通る仮想直線を仮想直線L9´とする。このとき、中心軸P2が、仮想直線L9´に対して第1凹部21の側に位置していてもよい。上記のように中心軸P2が中心軸P1に対して偏心している場合には、インサート1をネジ107でホルダ103に固定した際にネジ107が緩みにくい。
また、図22に示すように、中心軸P2が、仮想直線L9´に沿った方向において中心軸P1よりも第1切刃17から離れて位置していてもよい。このような場合においても、インサート1をネジ107でホルダ103に固定した際にネジ107が緩みにくい。
ホルダ103としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いてもよい。
<切削加工物の製造方法>
次に、本開示の実施形態の切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物は、被削材を切削加工することによって作製される。実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)被削材201を回転させる工程と、
(2)回転している被削材201に上記実施形態に代表される切削工具101の第1切刃を接触させる工程と、
(3)切削工具101を被削材201から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図27に示すように、被削材201を軸O1の周りで回転させるとともに、被削材201に切削工具101を相対的に近づける。次に、図28に示すように、切削工具101における第1切刃を回転している被削材201に接触させて、被削材201を切削する。そして、図29に示すように、切削工具101を被削材201から相対的に遠ざける。
実施形態においては、軸O1を固定するとともに被削材201を回転させた状態で切削工具101をX1方向に移動させることによって被削材201に近づけている。また、図28においては、回転している被削材201にインサートにおける第1切刃を接触させることによって被削材201を切削している。また、図29においては、被削材201を回転させた状態で切削工具101をX2方向に移動させることによって遠ざけている。
なお、実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具101を動かすことによって、切削工具101を被削材201に接触させる、或いは、切削工具101を被削材201から離しているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材201を切削工具101に近づけてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、被削材201を回転させた状態を維持して、被削材201の異なる箇所にインサートにおける第1切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材201の材質としては、例えば、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、又は非鉄金属などが挙げられる。
以上、本開示に係る実施形態について例示したが、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることはいうまでもない。
1、1´・・インサート
3・・・・・本体
5・・・・・切削部
7・・・・・第1面
9・・・・・第2面
11・・・・側面
13・・・・第1側面
13a・・・すくい面領域
15・・・・第2側面
15a・・・逃げ面領域
17・・・・第1切刃
19・・・・貫通穴
21・・・・第1凹部
23・・・・第1底面
25・・・・第1壁面
27・・・・第3面
29・・・・第4面
31・・・・第5面
33・・・・第2凹部
35・・・・第2底面
37・・・・第2壁面
39・・・・第6面
41・・・・第7面
43・・・・第8面
45・・・・第3側面
47・・・・第4側面
49・・・・突出部
51・・・・第2切刃
53・・・・第1突出面
55・・・・第2突出面
101・・・切削工具
103・・・ホルダ
103a・・第1端
103b・・第2端
105・・・ポケット
107・・・ネジ
109・・・ネジ穴
111・・・底部
113・・・第1凸部
115・・・第2凸部
117・・・第9面
119・・・第10面
121・・・外周面
123・・・第1部位(第1溝部)
125・・・第2部位(第2溝部)
201・・・被削材
P1・・・・貫通穴の中心軸
P2・・・・ネジ穴の中心軸
L1・・・・仮想直線
L2・・・・垂線
L3・・・・仮想延長線
L4・・・・仮想直線
L5・・・・仮想延長線
L6・・・・二等分線
L7・・・・仮想延長線
L8・・・・仮想直線
L9・・・・仮想直線
L9´・・・仮想直線

Claims (12)

  1. 第1面と、
    該第1面の反対側に位置する第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置し、
    すくい面領域を有する凹面形状の第1側面と、
    逃げ面領域を有する平面形状の第2側面とを有する側面と、
    該側面のうち前記第1側面と該第1側面に隣り合う前記第2側面とが交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1切刃と、
    前記第1面及び前記第2面において開口する貫通穴とを有する本体を備えたインサートであって、
    前記本体は、それぞれ前記第1面から前記側面にわたる第1凹部及び第2凹部をさらに有し、
    記第1面を正面から見た場合に、前記第1切刃と前記貫通穴の中心とを結ぶ仮想直線を境界として、前記本体を、前記第1側面が含まれる第1領域と、前記第2側面が含まれる第2領域と、に区分したとき、
    前記第1凹部は、前記第2領域に位置し、
    前記第2凹部は、前記第1領域に位置し、且つ、前記貫通穴の中心よりも前記第1切刃から離れており、
    前記第1凹部は、第1底面と、該第1底面と前記第1面との間に位置する第1壁面とを有し、
    該第1壁面は、
    前記第1面を正面から見た場合に、前記貫通穴の中心を通る前記仮想直線との垂線を挟んで位置する第3面及び第4面と、
    前記第1面を正面から見た場合に、前記第3面と前記第4面との間に位置し、前記本体の外周側に向かって凸状である第5面と、を有することを特徴とするインサート。
  2. 第1面と、
    該第1面の反対側に位置する第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置し、
    すくい面領域を有する凹面形状の第1側面と、
    逃げ面領域を有する平面形状の第2側面とを有する側面と、
    該側面のうち前記第1側面と該第1側面に隣り合う前記第2側面とが交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1切刃と、
    前記第1面及び前記第2面において開口する貫通穴とを有する本体を備えたインサートであって、
    前記本体は、それぞれ前記第1面から前記側面にわたる第1凹部及び第2凹部をさらに有し、
    記第1面を正面から見た場合に、前記第1切刃と前記貫通穴の中心とを結ぶ仮想直線を境界として、前記本体を、前記第1側面が含まれる第1領域と、前記第2側面が含まれる第2領域と、に区分したとき、
    前記第1凹部は、前記第2領域に位置し、
    前記第2凹部は、前記第1領域に位置し、且つ、前記貫通穴の中心よりも前記第1切刃から離れており、
    前記第1凹部は、第1底面と、該第1底面と前記第1面との間に位置する第1壁面とを有し、
    該第1壁面は、前記第1面を正面から見た場合に、前記貫通穴の中心を通る前記仮想直線との垂線を挟んで位置する第3面及び第4面を有しており、
    前記第3面及び前記第4面のうち、前記第1切刃から遠い面が前記第4面であり、
    前記第2凹部は、第2底面と、該第2底面と前記第1面との間に位置する第2壁面とを有し、
    該第2壁面は、2つの面として第6面及び第7面を有しており、
    前記第6面及び前記第7面のうち、前記第1切刃から遠い面が前記第6面であり、
    前記第1面を正面から見た場合に、前記第1面及び前記第4面の交わる稜線と、前記第1面及び前記第6面の交わる稜線とが平行な方向に延びていることを特徴とするインサート。
  3. 前記第1面を正面から見た場合に、前記第1面及び前記第3面の交わる稜線の仮想延長線と、前記第1面及び前記第7面の交わる稜線の仮想延長線とのなす角の二等分線が、前記第1面及び前記第4面の交わる稜線、並びに前記第1面及び前記第6面の交わる稜線のそれぞれに対して平行であることを特徴とする請求項に記載のインサート。
  4. 前記第1面と交差し、前記貫通穴の中心軸に平行な仮想直線を仮想軸としたとき、
    前記第6面は、前記第1面及び前記第6面に直交する断面において、前記第2底面の側から前記第1面の側に向かうにつれて、前記仮想軸に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項2又は3に記載のインサート。
  5. 前記第1凹部が前記貫通穴から離れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のインサート。
  6. 第1端から第2端にかけて延びた棒状であって、第1端の側に位置するポケットを有するホルダと、
    前記ポケット内に位置する、請求項1乃至のいずれか1つに記載のインサートと、を有することを特徴とする切削工具。
  7. 前記ポケットは、前記第1端の側から前記第2端の側に向かって延びたネジ穴を有し、
    前記貫通穴の中心軸が、前記ネジ穴の中心軸に対して平行であって、
    前記第3面及び前記第4面のうち、前記第1切刃から遠い面が前記第4面であり、
    前記ホルダを前記第1端に向かって平面透視した場合に、前記第1面及び前記第3面の交わる稜線に平行であって、前記貫通穴の中心軸を通る仮想直線に対して、前記ネジ穴の中心軸が、前記第1凹部の側に位置していることを特徴とする請求項に記載の切削工具。
  8. 第1端から第2端にかけて延びた棒状であって、第1端の側に位置するポケットを有するホルダと、
    前記ポケット内に位置するインサートと、を有する切削工具であって、
    前記インサートは、
    第1面と、
    該第1面の反対側に位置する第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する側面と、
    該側面のうち第1側面と該第1側面に隣り合う第2側面とが交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1切刃と、
    前記第1面及び前記第2面において開口する貫通穴とを有する本体を備え、
    前記本体は、前記第1面から前記側面にわたる第1凹部をさらに有し、
    該第1凹部は、前記第1面を正面から見た場合に、前記第1切刃と前記貫通穴の中心とを結ぶ仮想直線から離れて位置し、
    前記ポケットは、前記第1端の側から前記第2端の側に向かって延びたネジ穴を有し、
    前記貫通穴の中心軸が、前記ネジ穴の中心軸に対して平行であって、
    前記第1凹部は、第1底面と、該第1底面と前記第1面との間に位置する第1壁面とを有し、
    該第1壁面は、前記第1面を正面から見た場合に、前記貫通穴の中心を通る前記仮想直線との垂線を挟んで位置する第3面及び第4面を有しており、
    前記第3面及び前記第4面のうち、前記第1切刃から遠い面が前記第4面であり、
    前記ホルダを前記第1端に向かって平面透視した場合に、前記第1面及び前記第3面の交わる稜線に平行であって、前記貫通穴の中心軸を通る仮想直線に対して、前記ネジ穴の中心軸が、前記第1凹部の側に位置し、
    前記ホルダを前記第1端に向かって平面透視した場合に、前記ネジ穴の中心軸が、前記貫通穴の中心軸よりも、前記第1面及び前記第3面の交わる稜線に平行であって、前記貫通穴の中心軸を通る仮想直線に沿った方向において前記第1切刃から離れて位置していることを特徴とする切削工具。
  9. 第1端から第2端にかけて延びた棒状であって、第1端の側に位置するポケットを有するホルダと、
    前記ポケット内に位置するインサートと、を有する切削工具であって、
    前記インサートは、
    第1面と、
    該第1面の反対側に位置する第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する側面と、
    該側面のうち第1側面と該第1側面に隣り合う第2側面とが交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1切刃と、
    前記第1面及び前記第2面において開口する貫通穴とを有する本体を備え、
    前記本体は、前記第1面から前記側面にわたる第1凹部をさらに有し、
    該第1凹部は、前記第1面を正面から見た場合に、前記第1切刃と前記貫通穴の中心とを結ぶ仮想直線から離れて位置し、
    前記第1凹部は、第1底面と、該第1底面と前記第1面との間に位置する第1壁面とを有し、
    該第1壁面は、前記第1面を正面から見た場合に、前記貫通穴の中心を通る前記仮想直線との垂線を挟んで位置する第3面及び第4面を有しており、
    前記ポケットは、前記第1面に対向する底部と、前記第1凹部に対向する第1凸部とを有しており、
    前記第1凸部は、前記第3面に対向する第9面と、前記第4面に対向する第10面とを有しており、
    前記ポケットは、前記底部及び前記第9面の間に位置して前記ホルダの外周面において開口する第1溝部と、前記底部及び前記第10面の間に位置して前記ホルダの外周面において開口する第2溝部とをさらに有しており、
    前記第9面及び前記第10面のうち、前記第1切刃に近い面が前記第9面であるとき、
    前記第1溝部の幅は前記第2溝部の幅よりも大きいことを特徴とする切削工具。
  10. 前記第1溝部は、前記外周面から離れるにつれて浅くなる部分を有する請求項に記載の切削工具。
  11. 前記ポケットは、前記第1端の側から前記第2端の側に向かって延びたネジ穴を有し、
    前記第1溝部は、前記ネジ穴から離れていることを特徴とする請求項又は10に記載の切削工具。
  12. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項乃至11のいずれか1つに記載の切削工具を接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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