JP7274457B2 - アルミニウム合金のリサイクリング方法及びその精製 - Google Patents

アルミニウム合金のリサイクリング方法及びその精製 Download PDF

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Description

アルミニウム合金は、様々な用途に有用である。アルミニウム合金の中には、リサイクル可能なものもあり、そのようなアルミニウム合金をリサイクルすることはエネルギー資源の節約になる。米国及びカナダでは、毎年500万トン以上のアルミニウムがリサイクルされている。
概して、本開示は、アルミニウム合金スクラップから精製された(purified)アルミニウム合金を製造する方法に関する。一実施形態では、製造されたアルミニウム合金は、3xxアルミニウム鋳造合金である。別の実施形態では、製造されたアルミニウム合金は、3xxx又は4xxx展伸アルミニウム合金のうちの1つである。一般的に、精製アルミニウム合金を製造するための本明細書に記載の方法は、アルミニウム合金スクラップを溶融すること、1又は2種以上の金属間化合物形成材料(intermetallic former materials)を溶融物に加えること、Si及び/又はMn等の金属間化合物形成材料をアルミニウム合金スクラップの元素鉄と反応させること、を含み、これにより、鉄含有金属間化合物粒子(iron-bearing intermetallic particles)を生成するものである。生成された鉄含有金属間化合物粒子は、その後(例えば濾過により)除去され得る。金属間化合物形成材料であるSi及び/又はMnの添加により、Si及び/又はMnの量が増加した合金が生成され、3xxアルミニウム鋳造合金、又は3xxx又は4xxx展伸(wrought)アルミニウム合金の1つが生成される。金属間化合物形成材料を溶融物に加えることにより、金属間化合物粒子の除去可能な温度範囲(temperature window)が拡大し、それゆえ、除去に利用可能な鉄含有金属間化合物粒子の体積分率が増加する。したがって、金属間化合物形成材料を溶融物に加えることは、好適な最終用途合金の製造を促進し、工業的に適用可能な温度範囲でアルミニウムスクラップから鉄の除去を促進し、アルミニウム合金中の鉄含有量の低減を促進することができる。
一実施形態において、図1aを参照すると、アルミニウムスクラップは従来の方法によって溶融され(120)、金属間化合物形成材料が溶融物に添加される(130)。金属間化合物形成材料の添加により、例えば、金属間化合物形成材料と溶融物中の鉄との反応(141)により、鉄含有金属間化合物粒子が生成される(140)。それらの生成後又は生成中に、鉄含有金属間化合物粒子は、限定するものでないが、濾過又は沈殿等のあらゆる適当な方法によって除去されることができる(150)。最終的に、溶融物は凝固し(160)、精製されたアルミニウム合金が生成される(161)。
より具体的には、図1bを参照すると、鉄(Fe)を含有するアルミニウム合金スクラップ(111)を、リサイクリング(110)のために入手する。例えば、鉄(Fe)の初期含有量は、0.2重量%以上であってよい(112)。一実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、0.3重量%以上であってよい。他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、0.4重量%以上であってよい。さらに他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、0.5重量%以上であってよい。他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、0.6重量%以上であってよい。さらに他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、0.7重量%以上であってよい。他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、0.8重量%以上であってよい。さらに他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、0.9重量%以上であってよい。他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、1.0重量%以上であってよい。さらに他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、1.5重量%以上であってよい。他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、2.0重量%以上であってよい。さらに他の実施形態において、鉄(Fe)の初期含有量は、3.0重量%以上であってよい。
アルミニウム合金スクラップは、従来の方法によって溶融され(120)、ケイ素(Si)及び/又はマンガン(Mn)等の金属間化合物形成材料が溶融物に加えられる(131)。金属間化合物形成材料は、Si及び/又はMnと、溶融物中の鉄との反応(141)等により、溶融物中に鉄含有金属間化合物粒子が生成される(140)のに十分な量が添加される。前記生成は、溶融物を第1の温度から第2の温度に冷却した結果として起こる。幾つかの実施形態において、第1の温度は溶融物の液相線温度である。他の実施形態では、第1の温度は、溶融物の液相線温度よりも高い。幾つかの実施形態において、第2の温度はfccアルミニウムの凝固温度よりも高い。幾つかの実施形態において、第2の温度は、アルミニウムの凝固温度よりも低く、溶融物の固相線温度よりも高い。金属間化合物形成材料の添加(130)は、溶融物の液相線温度とfccアルミニウムの凝固温度との温度差(例えば、精製温度範囲(purification temperature window)ΔΤ)の増加を実現するのに十分な量である(132)。これに関しては、その温度範囲で、鉄含有金属間化合物粒子が形成されることができる。一般に、金属間化合物形成材料の添加(130)により、第1の温度と第2の温度との温度範囲は10℃以上である(133)。前記温度範囲内(場合によっては第2温度であるか又は第2温度よりも低い)では、金属間化合物粒子は、限定するものでないが、溶融物の濾過や沈殿等の方法によって除去されることができる(150)。除去(150)により鉄が少なくなった溶融物は、その後、凝固される(160)(例えば、鉄の少ない溶融物の固相線温度より低い温度に冷却される)。金属間化合物形成材料を添加し(130)、鉄含有金属間化合物粒子を生成し(140)、鉄含有金属間化合物粒子の少なくとも一部を除去する(150)ことにより、鉄の少ない溶融物が凝固し(160)、精製アルミニウム合金が生成される(161)。一実施形態において、3xxx又は4xxx展伸アルミニウム合金の1つを製造することができる(162)。別の実施形態では、3xx鋳造アルミニウム合金を製造することができる(163)。精製アルミニウム合金の鉄含有量は、鉄含有粒子の除去(150)により、鉄の初期含有量よりも少ない(164)。例えば、精製されたアルミニウム合金の鉄(Fe)含有量は、0.5重量%以下である(165)。
上記したように、金属間化合物形成材料が溶融物に添加され(131)、溶融物の中で鉄含有金属間化合物粒子が生成される(140)。一実施形態では、溶融物の中に、Al15(Fe:Mn)Siの組成を有する金属間化合物粒子が生成され、温度範囲は、溶融物の液相線とfccアルミニウムの凝固温度との間である。このため、Al15(Fe:Mn)Si粒子は液相線より低い温度で凝固する(すなわち、Al15(Fe:Mn)Siは最初の固体であり、液相線より低い温度で生成する)。一実施形態において、金属間化合物形成材料Si及び/又はMnの添加により、鉄含有金属間化合物粒子Al15(Fe:Mn)Siが除去され(150)、溶融物の液相線とfccアルミニウム合金の凝固温度との温度範囲は、10℃以上である(133)。
アルミニウム合金スクラップは、様々な形態で入手される(110)。例えば、アルミニウム合金スクラップは、自動車スクラップ、航空機スクラップ、飲料缶スクラップ、電子部品スクラップ、都市ゴミスクラップ等として入手され、アルミニウム合金の産業上利用性が見出される。このように、アルミニウム合金スクラップは、あらゆる種類のスクラップが集められたものである(例えば、入手ルートが混合したスクラップ(mixed-stream scrap))。一実施形態において、アルミニウム合金スクラップは、入手ルートが混合したアルミニウム合金スクラップである。同様に、スクラップアルミニウム合金は、インゴット、ビレットの鋳造、又は部品の形状鋳造(shape casting)の通常の生産の一部として生産されることができる。これに関して、アルミニウム合金スクラップは、異質の(例えば、相対的に異なる組成を有する)少なくとも第1のスクラップと第2のスクラップから構成されることができる。幾つかの実施形態では、アルミニウム合金スクラップは相対的に異なる組成を有する少なくとも第1のスクラップと第2のスクラップとを含む。
溶融(120)は、あらゆる適当な方法、例えば、当技術分野で既知の方法によって行うことができる。溶融(120)の後、金属間化合物形成材料の添加は、任意の適当な時点で行われる。例えば、(a)溶融前、(b)スクラップの溶融中、又は(c)スクラップが液相線温度を超えた後(例えば、溶融後)に添加することができる。さらに、金属間化合物形成材料は、あらゆる適当な形態として加えられることができる。例えば、金属間化合物形成材料は、比較的純粋な形態で添加されることができる。例えば、ケイ素は比較的純粋なケイ素として加えられ、マンガンは比較的純粋なマンガンとして加えられることができる。さらに、金属間化合物形成材料を含む合金は、金属間化合物形成材料の原料として使用されることができる。例えば、ケイ素含有アルミニウム合金又はマンガン含有アルミニウム合金を添加して、溶融物のケイ素及び/又はマンガン含有量を増加させることができる。一実施形態において、金属間化合物形成材料のマンガンはマンガン母合金(例えば、Mn>10重量%、残部が本質的にアルミニウム)として添加されることができるである)。
金属間化合物形成材料は、比較的純粋な形態に加えて、スクラップ自体として添加されることができる。例えば、アルミニウム合金スクラップは、少なくとも第1のスクラップ及び第2のスクラップを含むことができる。これに関して、第1のスクラップは、鉄含有金属間化合物粒子の除去を実現するには十分でない金属間化合物形成材料を有するアルミニウム合金であってよい。第2のスクラップは、少なくとも第1のスクラップと組み合わせて、鉄含有金属間化合物粒子の除去を実現するのに十分な金属間形成材料を有するアルミニウム合金スクラップであってよい。さらに、本明細書に記載されるプロセスは、少なくとも第1及び第2のスクラップの添加に限定されない。例えば、第1及び第2のスクラップはアルミニウム合金スクラップを含み、追加の金属間化合物形成材料は、前記少なくとも第1及び第2のスクラップに関して鉄含有金属間化合物粒子を除去及び/又は除去の増加を実現することができる他の形態で添加されることができる。
上記のように、金属間化合物形成材(例えば、ケイ素(Si)及び/又はマンガン(Mn))の十分な量の添加(131)により、溶融物の液相線温度とfccアルミニウムの凝固温度との温度差(本明細書では「精製温度範囲」と言うこともある)の拡大を実現することができる(132)。鉄含有金属間化合物粒子は、少なくとも10℃の精製温度範囲(133)で除去されることができる。一実施形態では、精製温度範囲は少なくとも15℃である。別の実施形態では、精製温度範囲は少なくとも20℃である。さらに別の実施形態では、精製温度範囲は少なくとも30℃である。別の実施形態では、精製温度範囲は少なくとも40℃である。さらに別の実施形態では、精製温度範囲は少なくとも50℃である。別の実施形態では、精製温度範囲は少なくとも60℃である。さらに別の実施形態では、精製温度範囲は少なくとも70℃である。別の実施形態では、精製温度範囲は少なくとも80℃である。さらに別の実施形態では、精製温度範囲は少なくとも100℃である。
それらの生成後又は生成中に、鉄含有金属間化合物粒子は、限定するものでないが、濾過又は沈殿及びそれらの組合せ等の適当な方法により除去されることができる(150)。例えば、鉄含有金属間化合物粒子の濾過は、耐火性フィルター材料から作られたフィルター等の様々なフィルターを使用して行うことができる。適当な耐火性フィルター材料には、特に限定されないが、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸化カルシウム、グラファイト、炭素等を挙げることができる。幾つかの実施形態において、鉄含有金属間化合物粒子は、少なくとも一種の耐火性フィルター材料を含む濾過材によって除去される。これに関しては、溶融物から鉄含有金属間化合物粒子の除去を促進するために、1つのフィルターの中で複数の耐火性フィルター材料を使用することができる。幾つかの適当な耐火性フィルターは、米国特許第5,126,047号に記載されている。
本明細書の中で記載するプロセスの結果、凝固したアルミニウム合金(160)は、鉄含有量が、アルミニウム合金スクラップ(164)の初期の鉄含有量よりも少ない精製アルミニウム合金(161)である。1つの態様において、当該プロセスによって得られる精製アルミニウム合金の鉄含有量は、アルミニウム合金スクラップよりも少なくとも10%少ない。限定するものでない例として、鉄の初期含有量が0.8重量%のアルミニウム合金スクラップは鉄含有量が10%少なくなるように精製されることができる。この例では、鉄の初期含有量が0.8重量%のアルミニウム合金スクラップは、精製された後の鉄含有量は0.72重量%(0.8重量%×(100%-10%))になる。一実施形態において、精製後の鉄含有量は、鉄の初期含有量よりも15%少ない。別の実施形態では、精製後の鉄含有量は、鉄の初期含有量よりも20%少ない。さらに別の実施形態では、精製後の鉄含有量は、鉄の初期含有量よりも25%少ない。別の実施形態では、精製後の鉄含有量は、鉄の初期含有量よりも35%少ない。さらに別の実施形態では、精製後の鉄含有量は、鉄の初期含有量よりも45%少ない。別の実施形態では、精製後の鉄含有量は、鉄の初期含有量よりも60%少ない。さらに別の実施形態では、精製後の鉄含有量は鉄の初期含有量よりも75%少ない。別の実施形態では、精製後の鉄含有量は、鉄の初期含有量よりも85%少ない。
別の態様において、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が1.80重量%以下である(165)。一実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が1.5重量%以下である。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が1.2重量%以下である。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が1.0重量%以下である。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.8重量%以下である。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.5重量%以下である。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.40重量%以下である。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.35重量%以下である。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.30重量以下である。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.25重量%以下である。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.20重量%以下である。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.15重量%以下である。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.12重量%以下である。さらに別の実施形態において、精製されたアルミニウム合金は、鉄(Fe)含有量が0.10重量%以下である。
凝固(160)に関しては、精製されたアルミニウム合金(161)は、形状鋳造部品として鉄含有量の少ない溶融物から鋳造されることができるし、インゴット/ビレットとして鋳造されることもできる。鋳造されたインゴット又はビレットはまた、後で、形状鋳造で使用するために再溶融されることができる。さらに、鋳造インゴット又はビレットを再溶融され、他の材料と組み合わせて、目的のアルミニウム合金組成物を製造することができる。例えば、所望のアルミニウム合金を製造するために、比較的純粋なアルミニウムを添加されることができるし、及び/又は他の合金化添加物を添加することもできる。鋳造インゴット又はビレットは、熱間加工及び/又は冷間加工により加工されることができる。これらの加工は、例えば、圧延、鍛造、押出、を挙げることができ、その他に、圧縮及び/又は伸長による応力除去を挙げることができる。精製されたアルミニウム合金の形状鋳造は、あらゆる適当な形状鋳造法を含み、これには、例えば、永久鋳型鋳造、高圧ダイ鋳造、砂型鋳造、インベストメント鋳造、スクイーズ鋳造、及び半固体鋳造などがある。
精製されたアルミニウム合金は、Si系(Si-based)アルミニウム合金であってよい。例えば、Si系アルミニウム合金は、3xx鋳造アルミニウム合金又は4xxx展伸アルミニウム合金を含むことができる。本明細書に記載される精製プロセスの一部として、ケイ素(Si)が溶融物に添加されるが、その結果、ケイ素(Si)の少なくとも一部が精製されたアルミニウム合金の中に残ってもよい。精製されたアルミニウム合金は、一般的に、少なくとも3.0重量%のケイ素(Si)を含んでもよい。一実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、少なくとも4.0重量%のケイ素(Si)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、少なくとも5.0重量%のケイ素(Si)を含む。さらに別の実施形態では、精製アルミニウム合金は、少なくとも6.0重量%のケイ素(Si)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は少なくとも6.5重量%のケイ素(Si)を含む。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は少なくとも7.0重量%のケイ素(Si)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、少なくとも7.5重量%のケイ素(Si)を含む。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、少なくとも8.5重量%のケイ素(Si)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、少なくとも9.0重量%のケイ素(Si)を含む。一実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、23.0重量%以下のケイ素(Si)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、20.0重量%以下のケイ素(Si)を含む。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、15.0重量%のケイ素(Si)を含む。
本明細書で使用される「3xxアルミニウム合金」は、主要合金成分としてケイ素(Si)を含むアルミニウム鋳造合金を意味し、この合金は、アルミニウム協会“Designations and Chemical Composition Limits for Aluminum Alloys in the Form of Castings and Ingot (2009)”に記載されており、別名ピンクシート(Pink Sheets)である。
本明細書で使用される「4xxxアルミニウム合金」は、主要合金成分としてケイ素(Si)を含む展伸アルミニウム合金を意味し、アルミニウム協会“International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought Aluminum Alloys (2015)”に記載されており、別名ティールシート(Teal Sheets)である。
一実施形態において、本明細書に記載の精製アルミニウム合金の製造方法は、本出願人に係る米国特許公開第2013/0105045号に開示されたアルミニウム合金と同じアルミニウム合金を製造するために使用される。別の実施形態において、本明細書に記載の精製アルミニウム合金を製造する方法は、本出願人に係る米国特許公開第2017/0016092号に開示されたアルミニウム合金と同じアルミニウム合金を製造するために使用される。さらに別の実施形態では、本明細書に記載の精製アルミニウム合金の製造方法は、本出願人に係る国際公開第2017/027734号に開示されたアルミニウム合金と同じアルミニウム合金を製造するために使用される。
精製されたアルミニウム合金は、Mn系(Mn-based)アルミニウム合金であってよい。例えば、Mn系アルミニウム合金は、4xxx展伸アルミニウム合金を含むことができる。本明細書に記載される精製プロセスの一部として、マンガン(Mn)が溶融物に添加されるが、その結果、マンガン(Mn)の少なくとも一部が精製されたアルミニウム合金の中に残ってもよい。精製されたアルミニウム合金は、一般的に、少なくとも0.05重量%のマンガン(Mn)を含んでもよい。一実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、少なくとも0.10重量%のマンガン(Mn)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、少なくとも0.20重量%のマンガン(Mn)を含む。さらに別の実施形態では、精製アルミニウム合金は、少なくとも0.30重量%のマンガン(Mn)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は少なくとも0.40重量%のマンガン(Mn)を含む。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は少なくとも7.0重量%のマンガン(Mn)を含む。一実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、1.8重量%以下のマンガン(Mn)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、1.5重量%以下のマンガン(Mn)を含む。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、1.2重量%のマンガン(Mn)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、0.9重量%以下のマンガン(Mn)を含む。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、0.8重量%のマンガン(Mn)を含む。別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、0.7重量%以下のマンガン(Mn)を含む。さらに別の実施形態では、精製されたアルミニウム合金は、0.4重量%のマンガン(Mn)を含む。
本明細書で使用される「3xxxアルミニウム合金」は、主要合金成分としてマンガン(Mn)を含む展伸アルミニウム合金を意味し、アルミニウム協会“International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought Aluminum Alloys (2015)”に記載されており、別名ティールシート(Teal Sheets))である。
また、本明細書で使用される「3xxxアルミニウム合金」又は「4xxxアルミニウム合金」という用語は、組成のみを指し、いかなる処理にも関係しない。すなわち、本明細書で使用される3xxxアルミニウム合金又は4xxxアルミニウム合金は、展伸製品である必要はなく、3xxx又は4xxxアルミニウム合金の組成を有する合金とみなされる。
適当なアルミニウム合金製品の生産を促進するために、他の合金化添加物を溶融物に加えることもできる。例えば、(a)鉄含有金属間化合物粒子を除去する前に溶融物に加えたり、及び/又は(b)鉄含有金属間化合物粒子を除去した後に溶融物に加えることができる。或いはまた、他の合金化添加物は、例えば、形状鋳造の前、又はインゴット/ビレットとして鋳造する前に、(c)精製されたアルミニウム合金の再溶融の間、又は(d)精製されたアルミニウム合金の再溶融の後に加えられることができる。また、精製されたアルミニウム合金の物理的特性(例えば、引張特性、靭性、耐食性、その他)を調整するために、合金化添加物を加えることができる。
本明細書で使用される「他の合金化添加物」又は「合金化添加物(alloying additions)」は、アルミニウム、ケイ素、鉄、及びマンガン以外の元素を意味し、例えば、予め選択された目標組成物、最終的には、予め選択された凝固合金製品を製造するために、意図的に溶融物に添加されることができる。また、他の合金化添加物は、予め選択された目標組成物について所望の物理的特性の実現を促進するために加えられることができる。他の合金化添加物は、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、ストロンチウム(Sr)等を含む。一実施形態では、合金化添加物は、銅(Cu)又はマグネシウム(Mg)の少なくとも一種を含む。
構成部品(components)は、精製されたアルミニウム合金から製造されることができる。例えば、構成部品は、精製されたアルミニウム合金を用いて形状鋳造されることができる。精製アルミニウム合金から作られた構成部品は、例えば、自動車、航空機、産業又は商業輸送用途等のあらゆる適当な用途において使用されることができる。一実施形態では、精製されたアルミニウム合金部品は、自動車部品(例えば、ボディインホワイト(BIW)部品、サスペンション部品)である。一実施形態では、精製されたアルミニウム合金部品は自動車の中に含まれる。一実施形態では、精製アルミニウム合金部品は航空機部品である。一実施形態では、精製されたアルミニウム合金部品は航空機の中に含まれる。一実施形態では、精製アルミニウム合金部品は工業用部品である。一実施形態では、精製アルミニウム合金部品は、商業輸送用部品である。一実施形態において、精製されたアルミニウム合金成分は、商業輸送用車両の中に含まれる。
調整された金属間化合物形成材料添加物を、必要に応じて他の合金化添加物と共に使用することにより、アルミニウム合金スクラップから、予め定められた低Feアルミニウム合金の生産が容易になる。一実施形態において、図1cを参照すると、本明細書に記載の方法を使用して生産するために、標的とする精製アルミニウム合金組成物が、予め選択される(210)。ここで、予め選択された目標組成物は、3xx鋳造アルミニウム合金、又は3xxx又は4xxx展伸アルミニウム合金の何れかである。予め選択されたステップ及びアルミニウム合金スクラップの組成に基づいて、特定量の金属間化合物形成材料がアルミニウム合金スクラップに添加されることができる(220)。アルミニウム合金スクラップの組成は、特定量の金属間形成材料及び/又は他の合金化添加物を加える前に決定することができる(221)。このようにして、特定量の金属間形成材料が、鉄含有金属間化合物粒子の除去を実現するのに十分になり得る(225)。追加することができる金属間化合物の特定量は、あらゆる適当な方法を用いて選択されることができる。これについて、金属間化合物形成材料の追加は、実験結果に基づいて選択されることができるし、又は、リサイクリングシミュレーション(例えば、モデリング)に基づいて選択されることができる。例えば、鉄含有金属間化合物粒子の除去を実現するのに十分な金属間化合物の適当量を計算するのに、シミュレーションのデータベースを使用することができる。鉄含有金属間化合物粒子を除去(225)した後、本明細書に記載された方法及び/又は他の合金化添加物(222)を用いて、予め選択された目標組成を有する精製アルミニウム合金を製造することができる。目標組成物は、ある組成範囲を有するものと解されるべきである。
図1aは、精製されたアルミニウム合金を製造する一実施形態である。
図lbは、金属間形成材料としてケイ素(Si)及び/又はマンガン(Mn)を使用して精製アルミニウム合金を製造する一実施形態である。
図1cは、予め選択された目標の組成を有する精製アルミニウム合金を製造する一実施形態である。
図2aは、MIC6(登録商標)の鋳放し合金を300倍で撮影した顕微鏡写真である。
図2bは、MIC6の鋳放し合金を3000倍で撮影した顕微鏡写真である。
図3aは、実施例1のMIC6合金について、Pandat(登録商標)により、固相率(solid fraction)0~1に対する凝固経路を作成した図である。
図3bは、実施例1のMIC6合金について、Pandatにより、固相率0~0.2に対する凝固経路を作成した図である。
図4aは、実施例1のMIC6合金、合金1及び合金2について、Pandatにより、固相率0~1に対する凝固経路を作成した図である。
図4bは、実施例1のMIC6合金、合金1及び合金2について、Pandatにより、固相率0~0.2に対する凝固経路を作成した図である。
図5は、Pandatにより、固相率0~1に対して作成した凝固経路図及び液体アルミニウム中の液体アルミニウム、Mn及びFeの組成をプロットした図である。
図6aは、リサイクリングシミュレーションにおいて、可能な限り少ない鉄含有量に対する金属間化合物形成材料Si及びMnの添加効果を示すコンター図(contour plots)である。
図6bは、リサイクリングシミュレーションにおいて、精製温度範囲に対する金属間化合物形成材料Si及びMnの添加効果を示すコンター図である。
図6cは、リサイクリングシミュレーションにおいて、可能な限り少ない鉄含有量に対する合金化添加物Cu及びMgの添加効果を示すコンター図である。
図6dは、リサイクリングシミュレーションにおいて、精製温度範囲に対する合金化添加物Cu及びMgの添加効果を示すコンター図である。
図7は、実施例3のリサイクリングシミュレーションのデータ表であり、固相率、液体アルミニウム組成、及び析出相を示す。
図8は、実施例4のリサイクリングシミュレーションのデータ表であり、固相率、液体アルミニウム組成、及び析出相を示す。
図9は、実施例5のリサイクリングシミュレーションのデータ表であり、固相率、液体アルミニウム組成、及び析出相を示す。
図10は、実施例6のリサイクリングシミュレーションのデータ表であり、固相率、液体アルミニウム組成、及び析出相を示す。
図11は、実施例7のリサイクリングシミュレーションのデータ表であり、固相率、液体アルミニウム組成、及び析出相を示す。
<実施例1>
MIC6のリサイクル可能なアルミニウム合金をインゴットとして鋳造した。表1aは、アルミニウム合金MIC6の典型的な組成を示す。
Figure 0007274457000001
鋳放しアルミニウム合金の写真を撮影した。300倍の顕微鏡写真を図2aに示し、3000倍の顕微鏡写真を図2bに示す。図示のように、アルミニウム合金の鋳放し顕微鏡写真は、金属間化合物相を含む。金属間化合物相は漢字のような構造を示し、SEM-EDX分析により、Al15(Fe:Mn)Siが特定された。金属間化合物相の組成の確認は、Pandatを用いて表1の組成の相図を構築し、凝固経路を分析することにより行なった。図3a-3bは、Pandatによって構築された相図であり、凝固経路を示している。図3bに示されるように、僅かに2.5℃の精製温度範囲が存在するが、この精製温度範囲では、固体の金属間化合物Al15(Fe:Mn)Siは固体アルミニウムを含まない。原理上は、金属間化合物Al15(Fe:Mn)Si粒子は、2.5℃の温度範囲内で液相から(例えば、濾過により)分離されることができる。しかしながら、実際には、温度範囲(2.5℃)は小さすぎて、有意な分離を達成することができない。
MIC6合金に金属間化合物のケイ素とマンガンを添加すると、凝固経路が変更される。表1b及び図4a-4bに示されるように、マンガン(「合金1」)及びケイ素とマンガンの組合せ(「合金2」)を追加すると、精製温度範囲(ΔΤ)及び金属間化合物Al15(Fe:Mn)Siの固相率が増加する。
Figure 0007274457000002
バルクアルミニウム中の固相率、鉄成分及びマンガン成分と、合金2の相変化温度を図5に示す。図示されるように、金属間化合物Al15(Fe:Mn)Siは、約690℃で生成し始める。592℃で、固体アルミニウム(fcc)は、金属間化合物相及び液相と平衡状態になる。このように、592℃から690℃まで、約97℃の温度範囲があり、ここで、Al15(Fe:Mn)Siは固体アルミニウムの無い液体アルミニウム相から分離されることができる。約97℃のこの精製温度範囲は、金属間化合物粒子をバルク液体アルミニウムから分離するのに十分である。一実施態様では、金属間化合物粒子をバルク液体アルミニウムから分離するための精製温度範囲は少なくとも10℃である。
図5に示されるように、金属間化合物形成材を加えて、金属間化合物Al15(Fe:Mn)Siを除去することにより、バルクアルミニウム中の鉄を減少させることができる。図示されるように、アルミニウム中の鉄濃度は、fccアルミニウムの凝固温度(592℃)で0.53重量%から約0.05重量%に減少する。しかしながら、固体アルミニウムを除去せずにバルクアルミニウム中の鉄を0.05重量%減少させることはおそらく可能でない。一実施態様では、金属間化合物粒子は、アルミニウムの凝固温度より高い温度(例えば、10~20℃高い温度)で、(例えば、濾過により)除去され、固体アルミニウムの除去を回避することができる。
<実施例2>
金属間化合物形成材を添加し、鉄含有金属間化合物粒子を除去することによるアルミニウム合金の精製は、様々なアルミニウム合金で実行することができる。これにより、他の一般的なアルミニウム合金組成物のリサイクルプロセスモデルが構築される。熱力学シミュレーションソフトウェアであるPandatとアルミニウム熱力学データベースであるPanAluminum(登録商標)とを使用して、プロセスモデルを構築した。なお、以下に詳細に説明するように、金属間化合物形成材は、アルミニウム合金組成物毎に選択した。金属間化合物形成材とアルミニウム合金との混合物は、プロセスシミュレーションに全組成を提供する。Pandatは全組成を利用して、混合物について、鉄の最少濃度と、それに対応する精製温度範囲(ΔT)が決定される。
金属間化合物形成材は、リサイクリングプロセス毎に選択した。金属間化合物形成材は、Javaコンピュータスクリプトにより、シミュレーションデータベースの中で、金属間化合物形成材の量が良好な分離結果を実現する組成と一致する質量を選択した。この実施態様では、金属間化合物形成材の質量の選択は、ΔTを最大にし、鉄濃度を最小にすることに基づいている。シミュレーションのデータベースは、11,520のシミュレーションを含んでおり、これらのシミュレーションは、次の表2に示される元素及び組成の各組合せを用いて行なわれた。
Figure 0007274457000003
次に、11,520のシミュレーションを使用して、コンター図を作成した。Cu2.25重量%、Mg0.7重量%、Zn0.5重量%を含むアルミニウム合金について、金属間化合物形成材であるMn及びSiの鉄濃度及び精製温度範囲に対する効果を示すコンター図を図6a及び図6bに示す。図に示されるように、SiとMnの含有量が増えると、鉄濃度が減少し、精製温度範囲が増加する。図示のSi及びMnの含有量範囲及び前記アルミニウム合金組成の場合、鉄濃度は0.10~約0.70重量%変動し、精製温度範囲は20℃から約100℃まで変動する。Mn2.0重量%、Si10.0重量%、Zn0.5重量%を含むアルミニウム合金について、金属間化合物形成材であるCu及びMgの鉄濃度及び精製温度範囲に対する効果を示すコンター図を図6c及び図6dに示す。図に示されるように、CuとMgの含有量が増えると、鉄濃度が減少し、精製温度範囲が増加する。図示のCu及びMgの含有量範囲及び前記アルミニウム合金組成の場合、鉄濃度は0.11~約0.14重量%変動し、精製温度範囲は94℃から約104℃まで変動する。
<実施例3>
表3bに示される組成を有する合金(「合金3」)について、実施例2のシミュレーション手順を使用してシミュレーションを行なった。金属間化合物形成材のマンガンとケイ素について、マンガンを(1)マンガン母合金(85重量%Al及び15重量%Mn)として添加し、ケイ素を(2)純ケイ素として添加した。シミュレーションでは、600.2℃の温度で、可能な限り少ない鉄含有量約0.10重量%となり、精製温度範囲は約77℃である。シミュレーション結果では、Fe含有量0.13~0.17重量%の最終合金組成物は、濾過をアルミニウムの凝固温度よりも約10~20℃高い温度で行ない、金属間化合物相を除去することにより実現される。合金3及び金属間化合物の質量を表3aに示す。合金3の組成、溶融物の組成(合金3及び金属間化合物形成材全体の組成)、及び精製後の最終溶融物の組成を表3bに示す。リサイクリングシミュレーションの完全なデータは図7に示されている。
Figure 0007274457000004
Figure 0007274457000005
<実施例4>
表4bに示される組成を有する2つの合金(「合金4a」及び「合金4b」)の混合物について、実施例2のシミュレーション手順を使用してシミュレーションを行なった。合金4aは、代表的な6061アルミニウム合金である。金属間化合物形成材のマンガンとケイ素について、マンガンを(1)マンガン母合金(85重量%Al及び15重量%Mn)として添加し、ケイ素を(2)純ケイ素として添加した。純銅が添加され、合金中の銅含有量は約1.0重量%に上昇した。シミュレーションでは、594.9℃の温度で、可能な限り少ない鉄含有量約0.08重量%となり、精製温度範囲は約105℃である。シミュレーション結果では、Fe含有量0.11~0.14重量%の最終合金組成物は、濾過をアルミニウムの凝固温度よりも約10~20℃高い温度で行ない、金属間化合物相を除去することにより実現される。合金4a、合金4b、Mn母合金、純Si及び純Cuの質量を表4aに示す。合金4a、合金4bの組成、溶融物の組成(合金4a、合金4b、Mn母合金、純Si及び純Cu全体の組成)、及び精製後の最終溶融物の組成を表4bに示す。リサイクリングシミュレーションのより完全なデータは図8に示されている。
Figure 0007274457000006
Figure 0007274457000007
<実施例5>
表5bに示される組成を有する2つの合金(「合金5a」及び「合金5b」)の混合物について、実施例2のシミュレーション手順を使用してシミュレーションを行なった。金属間化合物形成材のマンガンとケイ素について、マンガンを(1)マンガン母合金(85重量%Al及び15重量%Mn)として添加し、ケイ素を(2)純ケイ素として添加した。シミュレーションでは、592.7℃の温度で、可能な限り少ない鉄含有量約0.08重量%となり、精製温度範囲は約84℃である。シミュレーション結果では、Fe含有量0.10~0.13重量%の最終合金組成物は、濾過をアルミニウム凝固温度よりも約10~20℃高い温度で行ない、金属間化合物相を除去することにより実現される。合金5a、合金5b、Mn母合金及び純Siの質量を表5aに示す。合金5a、合金5bの組成、溶融物の組成(合金5a、合金5b、Mn母合金及び純Si全体の組成)、及び精製後の最終溶融物の組成を表5bに示す。リサイクリングシミュレーションのより完全なデータは図9に示されている。
Figure 0007274457000008
Figure 0007274457000009
<実施例6>
表6bに示される組成を有する2つの合金(「合金6a」及び「合金6b」)の混合物について、実施例2のシミュレーション手順を使用してシミュレーションを行なった。金属間化合物形成材のケイ素を純ケイ素として添加した。シミュレーションでは、597.9℃の温度で、可能な限り少ない鉄含有量約0.10重量%となり、精製温度範囲は約67℃である。シミュレーション結果では、Fe含有量0.12~0.16重量%の最終合金組成物は、濾過をアルミニウム凝固温度よりも約10~20℃高い温度で行ない、金属間化合物相を除去することにより実現される。合金6a、合金6b及び純Siの質量を表6aに示す。合金6a、合金6bの組成、溶融物の組成(合金6a、合金6b及び純Si全体の組成)、及び精製後の最終溶融物の組成を表6bに示す。リサイクリングシミュレーションのより完全なデータは図10に示されている。
Figure 0007274457000010
Figure 0007274457000011
<実施例7>
表7bに示される組成を有する合金(「合金7」)について、実施例2のシミュレーション手順を使用してシミュレーションを行なった。金属間化合物形成材のケイ素を純ケイ素として添加した。純銅が加えられ、合金中の銅含有量は約1.9重量%に上昇した。シミュレーションでは、約595.1℃の温度で、可能な限り少ない鉄含有量約0.09重量%となり、精製温度範囲は約100℃である。シミュレーション結果では、Fe含有量0.12~0.15重量%の最終合金組成物は、濾過をアルミニウム凝固温度よりも約10~20℃高い温度で行ない、金属間化合物相を除去することにより実現される。合金7、Mn母合金及び純Siの質量を表7aに示す。合金7の組成、溶融物の組成(合金7,純ケイ素及び純銅全体の組成)、及び精製後の最終溶融物の組成を表7bに示す。リサイクリングシミュレーションの完全なデータは図11に示されている。
Figure 0007274457000012
Figure 0007274457000013

Claims (21)

  1. (a)少なくとも0.20重量%の鉄(Fe)を鉄の初期含有量として含むアルミニウム合金スクラップを溶融するステップであって、このステップにより溶融物を生成する、溶融するステップと、
    (b)前記溶融物に、ケイ素(Si)及びマンガン(Mn)を添加するステップと、
    (c)添加するステップ(b)により、前記溶融物中に鉄含有金属間化合物粒子を生成するステップと、
    (d)前記溶融物から鉄含有金属間化合物粒子の少なくとも一部を除去するステップであって、このステップにより鉄含有量の少ない溶融物を生成する、除去するステップと、
    (e)前記鉄含有量の少ない溶融物を凝固させるステップであって、このステップにより、前記鉄含有量の少ない溶融物から精製されたアルミニウム合金を製造する、凝固させるステップと、を含
    前記精製されたアルミニウム合金は精製された鉄を含み、前記精製された鉄の含有量は、鉄の初期含有量よりも少ない、方法であって、
    前記方法は、前記溶融物に合金化添加物を添加するステップをさらに含む、方法
  2. 添加するステップ(b)は、鉄含有量の少ない溶融物を生成するのに十分な量のケイ素を添加することを含み、前記鉄含有量の少ない溶融物は少なくとも3重量%のSiを含む、請求項1の方法。
  3. 精製されたアルミニウム合金は、3xxアルミニウム鋳造合金又は4xxx展伸アルミニウム合金のうちの1つである、請求項1の方法。
  4. 精製されたアルミニウム合金は、0.35重量%以下の鉄(Fe)を含む、請求項1の方法。
  5. 精製されたアルミニウム合金は、0.20重量%以下の鉄(Fe)を含む、請求項1の方法。
  6. 精製されたアルミニウム合金は、0.15重量%以下の鉄(Fe)を含む、請求項1の方法。
  7. 添加するステップ(b)は、鉄含有量の少ない溶融物を生成するのに十分な量のケイ素及びマンガンを添加することを含み、前記鉄含有量の少ない溶融物は、1.8重量%以下のマンガン(Mn)を含む、請求項1の方法。
  8. 精製されたアルミニウム合金は、3xxx展伸アルミニウム合金である、請求項1の方法。
  9. 生成するステップ(c)は、
    (i)溶融物を第1の温度から第2の温度に冷却することを含み、これにより、鉄含有金属間化合物粒子を生成する、請求項1の方法。
  10. 第2の温度又は前記第2の温度より低い温度で、除去するステップ(d)を完了させることを含む、請求項9の方法。
  11. 除去するステップ(d)は、溶融物の濾過及び溶融物の沈殿のうちの少なくとも1つを含む、請求項10の方法。
  12. 除去は、耐熱性フィルター材料を用いて濾過することを含む、請求項11の方法。
  13. 第2の温度は、fccアルミニウムの凝固温度よりも少なくとも10℃高い、請求項10の方法。
  14. 凝固させるステップ(e)は、溶融物を、第2の温度から、鉄含有量の少ない溶融物の固相線温度より低い温度まで冷却することを含む、請求項13の方法。
  15. 第1の温度は液相線温度であり、前記液相線温度は、第2の温度よりも少なくとも10℃高い、請求項14の方法。
  16. 金化添加物は、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、ストロンチウム(Sr)、銅(Cu)及びマグネシウム(Mg)のうちの1つ又は2つ以上を含む、請求項1の方法。
  17. 除去するステップ(d)の後、合金化添加物を添加するステップを完了させることを含む、請求項16の方法。
  18. 合金化添加物は、銅(Cu)及びマグネシウム(Mg)のうちの少なくとも1つを含む、請求項16又は17の方法。
  19. 精製された鉄含有量は、鉄の初期含有量より少なくとも10%少ない、請求項1の方法。
  20. 精製された鉄含有量は、鉄の初期含有量より少なくとも25%少ない、請求項1の方法。
  21. 精製された鉄含有量は、鉄の初期含有量より少なくとも60%少ない、請求項1の方法。
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