JP7271907B2 - 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カーカスを有する空気入りタイヤ及び当該空気入りタイヤの製造方法に関する。
従来、カーカスを有する空気入りタイヤが知られている。例えば、下記特許文献1には、ビード部に補強層が設けられた重荷重用空気入りタイヤが提案されている。特許文献1の重荷重用空気入りタイヤは、ビード部に設けられた第2補強層を、内側第2プライと外側第2プライとから構成してビード部の損傷を低減することで、耐久性を向上させている。
特開2017-019452号公報
しかしながら、特許文献1の重荷重用空気入りタイヤは、ビード部の成形工程において、内側第2プライと外側第2プライと貼り付ける必要があり、生産性に関して更なる改善が求められていた。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、耐久性と生産性とを両立し得る空気入りタイヤ及び当該空気入りタイヤの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、カーカスを有する空気入りタイヤであって、前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部と、前記本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返す折返し部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、前記ビード部は、第1の有機繊維コードが並列された第1プライを有する第1補強層と、第2の有機繊維コードが並列された第2プライを有する第2補強層と、前記ビードコアからタイヤ半径方向外側に延びるビードエーペックスゴムとを含み、前記第1プライは、少なくとも一部が前記折返し部と前記ビードエーペックスゴムとの間に配され、前記第2プライは、少なくとも一部が前記折返し部よりもタイヤ軸方向外側に配されることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1プライは、その全体が前記ビードエーペックスゴムに接して配されるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記ビード部は、スチールコードが並列された第3プライを有する第3補強層を含み、前記第3プライは、少なくとも一部が前記第1プライと前記第2プライとの間に配されるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1プライは、タイヤ半径方向内側の第1内端を含み、前記ビードコアは、タイヤ軸方向外側のビードコア外端を含み、前記第1内端は、前記ビードコア外端よりもタイヤ半径方向外側に位置するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1プライは、タイヤ半径方向外側の第1外端を含み、前記折返し部は、タイヤ半径方向外側の折返し外端を含み、前記第1外端は、前記折返し外端よりもタイヤ半径方向外側に位置するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第2プライは、タイヤ半径方向外側の第2外端を含み、前記第2外端は、前記第1外端よりもタイヤ半径方向外側に位置するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1の有機繊維コードは、タイヤ放射方向に対して傾斜しており、前記第2の有機繊維コードは、タイヤ放射方向に対して前記第1の有機繊維コードとは逆方向に傾斜しているのが望ましい。
本発明は、生タイヤを形成する成形工程を含む空気入りタイヤの製造方法であって、前記成形工程は、前記生タイヤを構成する構成部材を準備する準備工程と、前記構成部材を順次配置する配置工程とを含み、前記準備工程は、カーカスを構成する少なくとも1枚のカーカスプライと、第1補強層を構成する第1の有機繊維コードが並列された第1プライと、第2補強層を構成する第2の有機繊維コードが並列された第2プライと、ビードエーペックスゴムが固着されたビードコアとを準備し、前記配置工程は、前記第2プライと前記カーカスプライと前記ビードコアとをこの順で配置し、前記第1プライは、前記準備工程において、前記ビードエーペックスゴムに固着されていることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤにおいて、ビード部は、第1の有機繊維コードの層を備えた第1プライを有する第1補強層と、第2の有機繊維コードの層を備えた第2プライを有する第2補強層と、ビードコアからタイヤ半径方向外側に延びるビードエーペックスゴムとを含んでいる。このような空気入りタイヤは、第1補強層と第2補強層とによりビード部を補強することで、ビード部の損傷を低減し、耐久性を向上させることができる。
本発明の空気入りタイヤにおいて、第1プライは、少なくとも一部が折返し部とビードエーペックスゴムとの間に配され、第2プライは、少なくとも一部が前記折返し部よりもタイヤ軸方向外側に配されている。このような空気入りタイヤは、折返し部を第1プライと第2プライとで挟み込むことで、折返し部を起点とする破損を抑制し、空気入りタイヤの耐久性をより向上させることができる。
また、この空気入りタイヤは、第1プライを予めビードエーペックスゴムに固着することができるので、ビード部の成形工程において、第2プライのみを貼り付ければよく、生産性を向上させることができる。このため、本発明の空気入りタイヤは、耐久性と生産性とを高次元で両立することができる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。 ビード部の断面図である。 ビード部の側面模式図である。 空気入りタイヤの製造方法を示すフローチャートである。 成形工程のフローチャートである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の正規状態における回転軸を含むタイヤ子午線断面図が示されている。本実施形態のタイヤ1は、トラックやバス等に装着される重荷重用タイヤとして好適に用いられる。タイヤ1は、重荷重用タイヤに特定されるものではなく、例えば、乗用車用タイヤに用いられてもよい。
ここで、「正規状態」とは、タイヤ1が正規リムRにリム組みされ、かつ、正規内圧に調整された無負荷の状態である。以下、特に言及しない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るトロイド状のカーカス6を有している。カーカス6は、少なくとも1枚、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aを有している。
図2は、ビード部4の断面図である。図1及び図2に示されるように、カーカスプライ6Aは、本体部6aと折返し部6bとを含むのが望ましい。本実施形態の本体部6aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至っている。折返し部6bは、本体部6aに連なりかつビードコア5の回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるのが望ましい。折返し部6bは、例えば、タイヤ半径方向外側の折返し外端6cを含んでいる。
図3は、ビード部4の側面模式図である。図3に示されるように、カーカスプライ6Aは、好ましくは、スチール製のカーカスコードc1がタイヤ放射方向に対して0~20度の角度θ1で並列されている。このようなカーカスプライ6Aを有するタイヤ1は、転がり抵抗が小さく、車両の低燃費に貢献し得る。
図1に示されるように、カーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部には、ベルト層7が配されるのが望ましい。ベルト層7は、少なくとも1枚、本実施形態では4枚のベルトプライ7A~7Dを有している。各ベルトプライ7A~7Dは、例えば、スチール製のベルトコードがタイヤ周方向に並列されている。
本実施形態のビード部4は、ビードコア5からタイヤ半径方向外側に向かって先細状に延びるビードエーペックスゴム8を含んでいる。ビードエーペックスゴム8は、少なくとも一部が本体部6aと折返し部6bとの間に配されるのが望ましい。
図2及び図3に示されるように、本実施形態のビード部4は、ビード部4を補強するための第1補強層9と第2補強層10とを含んでいる。第1補強層9は、例えば、第1の有機繊維コードc2が並列された第1プライ9Aを有している。第2補強層10は、例えば、第2の有機繊維コードc3が並列された第2プライ10Aを有している。このようなタイヤ1は、第1補強層9と第2補強層10とによりビード部4を補強することで、ビード部4の損傷を低減し、耐久性を向上させることができる。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の第1プライ9Aは、少なくとも一部が折返し部6bとビードエーペックスゴム8との間に配されている。このような第1プライ9Aは、折返し部6bの変形を抑制し、折返し部6b近傍での発熱を抑制することができる。
本実施形態の第2プライ10Aは、少なくとも一部が折返し部6bよりもタイヤ軸方向外側に配されている。このようなタイヤ1は、折返し部6bを第1プライ9Aと第2プライ10Aとで挟み込むことで、折返し部6bの折返し外端6cを起点とする破損を抑制し、タイヤ1の耐久性をより向上させることができる。
また、このタイヤ1は、第1プライ9Aを予めビードエーペックスゴム8に固着することができるので、詳細は後述するように、ビード部4の成形工程S1(図4に示す)において、第2プライ10Aのみを貼り付ければよく、生産性を向上させることができる。このため、本実施形態のタイヤ1は、耐久性と生産性とを高次元で両立することができる。
より好ましい態様として、ビードコア5は、略六角形状の断面形状を有している。ビードコア5は、タイヤ軸方向外側のビードコア外端5aを含むのが望ましい。このようなビードコア5は、大きい負荷が作用したときにも変形を抑制し、ビード部4の耐久性を向上させることができる。
ビードエーペックスゴム8のタイヤ半径方向外側のエーペックス外端8aは、例えば、折返し外端6cよりもタイヤ半径方向外側に位置している。このようなビードエーペックスゴム8は、折返し部6bに作用するせん断応力を緩和し、ビード部4の耐久性を向上させることができる。
ビードエーペックスゴム8は、例えば、ビードコア5に固着された内エーペックス8Aと、内エーペックス8Aのタイヤ半径方向外側に配された外エーペックス8Bとを含んでいる。外エーペックス8Bは、内エーペックス8Aよりも弾性率の小さいゴムにより形成されるのが望ましい。このようなビードエーペックスゴム8は、内エーペックス8Aによりビード部4の剛性を維持しつつ、外エーペックス8Bにより折返し部6bに作用するせん断応力を効果的に緩和することができる。
図2に示されるように、本実施形態の第1プライ9Aは、タイヤ半径方向内側の第1内端9aと、タイヤ半径方向外側の第1外端9bとを含んでいる。第1プライ9Aは、第1内端9aから第1外端9bまで、その全体がビードエーペックスゴム8に接して配されるのが望ましい。このような第1プライ9Aは、予めビードエーペックスゴム8に固着することが容易であり、タイヤ1の生産性をより向上させることができる。
第1内端9aは、ビードコア外端5aよりもタイヤ半径方向外側に位置するのが望ましい。このようなビード部4は、ビードコア外端5aのタイヤ軸方向外側の厚さを低減することができ、ユニフォミティに優れたタイヤ1を形成することができる。
第1外端9bは、折返し外端6cよりもタイヤ半径方向外側に位置するのが望ましい。このようなビード部4は、第1プライ9Aにより折返し部6bの変形が抑制され、折返し部6b近傍での発熱を抑制することができる。
本実施形態の第2プライ10Aは、タイヤ半径方向内側の第2内端10aと、タイヤ半径方向外側の第2外端10bとを含んでいる。第2内端10aは、ビードコア5よりもタイヤ半径方向内側に位置するのが望ましい。また、第2外端10bは、第1外端9bよりもタイヤ半径方向外側に位置するのが望ましい。このような第2プライ10Aは、ビード部4のタイヤ半径方向外側の全体を保護することができ、ビード部4での発熱を抑制することができる。
図2及び図3に示されるように、本実施形態のビード部4は、スチールコードc4が並列された第3プライ11Aを有する第3補強層11を含んでいる。このような第3補強層11は、ビード部4の曲げ剛性を高め、ビードコア5を支点としたビード部4のタイヤ軸方向外側への変形を効果的に抑制することができる。
図2に示されるように、第3プライ11Aは、例えば、タイヤ子午線断面において、タイヤ半径方向外側に開いた略U字状に形成されている。本実施形態の第3プライ11Aは、タイヤ軸方向外側に位置する第3外側部11aを有している。第3プライ11Aの第3外側部11aは、少なくとも一部が第1プライ9Aと第2プライ10Aとの間に配されるのが望ましい。このようなビード部4は、第3外側部11aを起点とする破損を抑制し、タイヤ1の耐久性をより向上させることができる。
図3に示されるように、カーカスプライ6Aのカーカスコードc1は、好ましくは、タイヤ放射方向に対して0~20°の角度θ1で配されている。このようなカーカスプライ6Aを有するタイヤ1は、転がり抵抗が小さく、車両の低燃費性能に貢献し得る。
第1プライ9Aの第1の有機繊維コードc2は、好ましくは、タイヤ放射方向に対して40~80°の角度θ2で傾斜している。また、第2プライ10Aの第2の有機繊維コードc3は、好ましくは、タイヤ放射方向に対して40~80°の角度θ3で、第1の有機繊維コードc2とは逆方向に傾斜している。第2の有機繊維コードc3の角度θ3は、第1の有機繊維コードc2の角度θ2に略等しいのが望ましい。このような第1プライ9A及び第2プライ10Aは、互いに補完して、カーカスプライ6Aに作用する引張り力を抑制することができる。
第3プライ11Aのスチールコードc4は、好ましくは、タイヤ放射方向に対して30~70°の角度θ4で傾斜している。スチールコードc4の角度θ4は、第1の有機繊維コードc2の角度θ2及び第2の有機繊維コードc3の角度θ3よりも小さいのが望ましい。このような第3プライ11Aは、スチールコードc4がカーカスコードc1及び各有機繊維コードc2、c3と交差するので、ビード部4を効果的に補強することができる。
次に、図1~図3を参酌しつつ、本実施形態のタイヤ1の製造方法が説明される。
図4は、本実施形態のタイヤ1の製造方法を示すフローチャートである。図4に示されるように、本実施形態のタイヤ1の製造方法は、生タイヤを形成する成形工程S1と、形成された生タイヤを加硫成形する加硫工程S2とを少なくとも含んでいる。加硫工程S2は、従来周知の方法が適宜採用され得る。
図5は、成形工程S1のフローチャートである。図5に示されるように、本実施形態の成形工程S1は、生タイヤを構成する構成部材を準備する準備工程S11と、構成部材を順次配置する配置工程S12と、配置された構成部材をタイヤ1の形状に変形させる変形工程S13とを含んでいる。
準備工程S11は、例えば、カーカス6を構成する少なくとも1枚のカーカスプライ6Aと、第1補強層9を構成する第1プライ9Aと、第2補強層10を構成する第2プライ10Aと、ビードエーペックスゴム8が固着されたビードコア5とを準備する。本実施形態の第1プライ9Aは、第1の有機繊維コードc2が並列されており、第2プライ10Aは、第2の有機繊維コードc3が並列されている。
準備工程S11では、第1プライ9Aがビードエーペックスゴム8に固着されるのが望ましい。このような準備工程S11は、ビードコア5、ビードエーペックスゴム8及び第1プライ9Aを1つの部材として準備することができ、タイヤ1の生産性を向上させることができる。
配置工程S12は、第2プライ10Aとカーカスプライ6Aとビードコア5とをこの順で配置するのが望ましい。このような配置工程S12は、ビード部4の構成部材として3つの部材のみを配置すればよく、タイヤ1の生産性をより向上させることができる。
変形工程S13は、例えば、カーカスプライ6Aの折返し部6bを形成するとともに、トレッド部2及びサイドウォール部3を形成する。変形工程S13は、従来周知の方法が適宜採用され得る。このような変形工程S13は、生タイヤをタイヤ1の最終形状に近似する形状に変形することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
図1~図3の基本構造を有する重荷重用タイヤが試作された。比較例として、第1プライ及び第2プライが共にタイヤ軸方向外側に配された重荷重用タイヤが試作された。これらの重荷重用タイヤの試作時の生産性及び試作された重荷重用タイヤの耐久性がテストされた。各重荷重用タイヤの共通仕様及びテスト方法は、以下のとおりである。
<共通仕様>
タイヤサイズ:295/80R22.5
リムサイズ:22.5×9.00
タイヤ内圧:850kPa
<生産性>
各重荷重用タイヤの成形工程に要する時間が計測された。結果は、比較例を100とする指数で表され、数値が大きいほど、成形工程に要する時間が短く、生産性に優れていることを示す。
<耐久性>
各重荷重用タイヤが装着された大型トラックに規定荷重を積載してテストコースを走行させ、ビード部に損傷が発生するまでの走行距離が計測された。結果は、3万km走行時に損傷がなかったときを100とする指数で示され、数値が大きいほど、耐久性に優れていることを示す。
テストの結果は以下のとおりである。
生産性 / 耐久性
比較例 100 / 100
実施例 108 / 100
テストの結果、実施例の重荷重用タイヤは、比較例と同等の耐久性を維持しつつ、生産性が向上しており、耐久性と生産性とを高次元で両立し得ることが確認された。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a 本体部
6b 折返し部
8 ビードエーペックスゴム
9 第1補強層
9A 第1プライ
10 第2補強層
10A 第2プライ

Claims (7)

  1. カーカスを有する空気入りタイヤであって、
    前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部と、前記本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返す折返し部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、
    前記ビード部は、第1の有機繊維コードがタイヤ放射方向に対して角度θ2で傾斜して並列された第1プライを有する第1補強層と、第2の有機繊維コードがタイヤ放射方向に対して角度θ3で傾斜して並列された第2プライを有する第2補強層と、前記ビードコアからタイヤ半径方向外側に延びるビードエーペックスゴムとを含み、
    前記第1プライは、少なくとも一部が前記折返し部と前記ビードエーペックスゴムとの間に配され、
    前記第2プライは、少なくとも一部が前記折返し部よりもタイヤ軸方向外側に配され
    前記ビード部は、スチールコードがタイヤ放射方向に対して角度θ4で並列された第3プライを有する第3補強層を含み、
    前記第3プライは、少なくとも一部が前記第1プライと前記第2プライとの間に配され、
    前記第3プライの前記スチールコードの前記角度θ4は、前記第1の有機繊維コードの前記角度θ2及び前記第2の有機繊維コードの前記角度θ3よりも小さい、
    空気入りタイヤ。
  2. 前記第1プライは、その全体が前記ビードエーペックスゴムに接して配される、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1プライは、タイヤ半径方向内側の第1内端を含み、
    前記ビードコアは、タイヤ軸方向外側のビードコア外端を含み、
    前記第1内端は、前記ビードコア外端よりもタイヤ半径方向外側に位置する、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1プライは、タイヤ半径方向外側の第1外端を含み、
    前記折返し部は、タイヤ半径方向外側の折返し外端を含み、
    前記第1外端は、前記折返し外端よりもタイヤ半径方向外側に位置する、請求項1ないし3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第2プライは、タイヤ半径方向外側の第2外端を含み、
    前記第2外端は、前記第1外端よりもタイヤ半径方向外側に位置する、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1の有機繊維コードは、タイヤ放射方向に対して傾斜しており、
    前記第2の有機繊維コードは、タイヤ放射方向に対して前記第1の有機繊維コードとは逆方向に傾斜している、請求項1ないし5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 生タイヤを形成する成形工程を含む空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記成形工程は、前記生タイヤを構成する構成部材を準備する準備工程と、前記構成部材を順次配置する配置工程と、前記構成部材をタイヤの形状に変形させる変形工程とを含み、
    前記準備工程は、カーカスを構成する少なくとも1枚のカーカスプライと、第1補強層を構成する第1の有機繊維コードが並列された第1プライと、第2補強層を構成する第2の有機繊維コードが並列された第2プライと、ビードエーペックスゴムが固着されたビードコアとを準備する工程であって、前記第1プライは、この準備工程において、予め前記ビードエーペックスゴムに固着されており、
    前記配置工程は、前記第2プライと前記カーカスプライと前記ビードコアとをこの順で配置し、
    前記変形工程は、前記カーカスプライを前記ビードコアの回りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返して折返し部を形成して、前記第1プライの少なくとも一部を前記折返し部と前記ビードエーペックスゴムとの間に配置する、
    空気入りタイヤの製造方法。
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