JP7270316B1 - チャイルドシート - Google Patents

チャイルドシート Download PDF

Info

Publication number
JP7270316B1
JP7270316B1 JP2022521742A JP2022521742A JP7270316B1 JP 7270316 B1 JP7270316 B1 JP 7270316B1 JP 2022521742 A JP2022521742 A JP 2022521742A JP 2022521742 A JP2022521742 A JP 2022521742A JP 7270316 B1 JP7270316 B1 JP 7270316B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
cradle
holding
child seat
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022521742A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2023286230A1 (ja
JPWO2023286230A5 (ja
Inventor
達哉 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Combi Corp
Original Assignee
Combi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Combi Corp filed Critical Combi Corp
Publication of JPWO2023286230A1 publication Critical patent/JPWO2023286230A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7270316B1 publication Critical patent/JP7270316B1/ja
Publication of JPWO2023286230A5 publication Critical patent/JPWO2023286230A5/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/26Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles for children
    • B60N2/28Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle
    • B60N2/2869Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle rotatable about a vertical axis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/26Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles for children
    • B60N2/28Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/26Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles for children
    • B60N2/28Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle
    • B60N2/2821Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle having a seat and a base part
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/26Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles for children
    • B60N2/28Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle
    • B60N2/2857Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle characterised by the peculiar orientation of the child

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

車両に取り付けられた状態において乳幼児を容易に着座させ又は降ろし得るようにする。チャイルドシート(1)は、受台部(10)に対してシート部(30)を回転可能に構成し、シート部(30)の下被係合体(33)における中間円筒部(33E)から外方に向けて係合維持部(33F)を突出させると共に、受台部(10)における円周軌道(L33F)と一部が重なるように複数の保持突起(25)を設けた。このためチャイルドシート(1)は、受台部(10)に対しシート部(30)が前向き状態又は後ろ向き状態から約90度回転された際に、係合維持部(33F)を2本の保持突起(25)の間に位置させ、該シート部(30)を横向き状態に維持することができる。

Description

本発明はチャイルドシートに関し、例えば自動車に取り付けて使用される場合に適用して好適なものである。
従来、チャイルドシートは、例えば自動車等の車両に乳幼児を乗せる場合に、当該車両のシートに取り付けて使用されるものが広く普及している。また、チャイルドシートとしては、例えば車両に取り付けられる受台部に対し、乳幼児を着座させるシート部が回転であり、また当該受台部に対する当該シート部の角度(いわゆるリクライニング)も調整可能であるものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このチャイルドシートでは、受台部に対しシート部を回転させることにより、シート部に着座した乳幼児を車両の前方を向く前向き状態と、当該乳幼児が車両の後方を向く後向き状態とを切り替えることができる。
国際公開2015/025432(図2及び図3等)
ところで、かかる構成のチャイルドシートは、車両に取り付けられている状態で、例えば保護者が乳幼児を車両に乗せ、又は該乳幼児を該車両から降ろすことがある。このチャイルドシートは、保護者が乳幼児をシート部に着座させる場合や該シート本体から降ろす場合に、その構造により、該保護者が該シート部の正面側に位置することにより、その作業が容易となることが多い。
一方、保護者は、車両に取り付けられたチャイルドシートに乳幼児を乗せる場合や降ろす場合等に、該車両の構造により、該車両のドアを開放し、該車両の外側におけるドア開口部分の付近、すなわちチャイルドシートの左側又は右側に位置することが多い。そこで、チャイルドシートは、受台に対してシート部を回転させ、該シート本体の正面を保護者側に向けることにより、乳幼児を容易に着座させることが考えられる。
しかし、チャイルドシートは、安全性等の観点から、上述した前向き状態及び後向き状態のみ、回転方向をロックする機能が作用するようになっているため、シート部を左右方向に向けた状態でロックすることができない。このため、チャイルドシートは、車両に取り付けられた状態において、保護者により乳幼児を着座させ又は降ろす作業が容易では無い、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、車両に取り付けられた状態において乳幼児を容易に着座させ又は降ろし得るチャイルドシートを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のチャイルドシートにおいては、受台部と、受台部に対し所定の中心軸を中心とした回転が可能なシート本体部と、受台部に対しシート本体部の回転を許容し、又は当該シート本体部を所定の安定方向に向けた姿勢で当該回転を禁止する回転許容禁止部と、シート本体部に設けられ、当該シート本体部が中心軸を中心として回転する場合に円周軌道に沿って変位する被規制部と、受台部に設けられ、シート本体部が回転により受台部に対し安定方向と異なる保持方向を向いた場合に、被規制部の変位を規制する規制部とを設けるようにした。
本発明は、シート本体部が保持方向を向いた場合に、規制部によって被規制部を規制するため、受台部に対してシート本体部が回転することを規制でき、当該シート本体部が当該保持方向を向いた状態を保持することができる。
本発明によれば、車両に取り付けられた状態において乳幼児を容易に着座させ又は降ろし得るチャイルドシートを実現できる。
図1は、チャイルドシートの構成を示す略線的斜視図である。 図2は、チャイルドシートの前向き状態を示す略線的斜視図である。 図3は、チャイルドシートの後向き状態を示す略線的斜視図である。 図4は、受台部の構成を示す略線的斜視図である。 図5は、受台部の構成を示す略線的平面図である。 図6は、受台下部の構成を示す略線的斜視図である。 図7は、受台下部の構成を示す略線的平面図である。 図8は、保持突起の構成を示す略線的斜視図である。 図9は、シート部及び保持部の構成を示す略線的斜視図である。 図10は、シート本体底部の構成を示す略線的斜視図である。 図11は、下被係合体の構成を示す略線的斜視図である。 図12は、下被係合体の構成を示す略線的断面図である。 図13は、保持部と上被係合体及び下被係合体との係合の様子を示す略線的斜視図である。 図14は、保持部と下被係合体との係合の様子を示す略線的斜視図である。 図15は、シート調整機構部及びレバー操作部の構成を示す略線的斜視図である。 図16は、レバー操作部の構成を示す略線図である。 図17は、リクライニング操作レバーを変更位置に遷移させた様子を示す略線図である。 図18は、回転操作レバーを変更位置に遷移させた様子を示す略線図である。 図19A及び19Bは、中心軸体の突出状態及び収容状態を示す略線図である。 図20A及び20Bは、回転ロック軸体の突出状態及び収容状態を示す略線図である。 図21は、受台部及びシート部を組み合わせた様子を示す略線的断面図である。 図22は、受台部及びシート部を組み合わせた様子を示す略線的断面図である。 図23A~23Cは、定常状態における各軸体の様子を示す略線図である。 図24A~24Cは、リクライニング動作開始時の各軸体の様子を示す略線図である。 図25A~25Cは、リクライニング動作中の各軸体の様子を示す略線図である。 図26A~26Cは、リクライニング動作終了後の各軸体の様子を示す略線図である。 図27A~27Cは、回転動作開始時の各軸体の様子を示す略線図である。 図28A~28Cは、回転動作中の各軸体の様子を示す略線図である。 図29A~29Cは、回転動作終了後の各軸体の様子を示す略線図である。 図30は、下被係合体と各保持突起との関係を示す略線的斜視図である。 図31は、下被係合体と各保持突起との関係を示す略線的断面図である。 図32は、中間円筒部、係合維持部の円周軌道及び各保持突起の位置関係を示す略線図である。 図33は、シート部の回転時における係合維持部と保持突起との関係を示す略線図である。 図34は、シート部の回転時における係合維持部と保持突起との関係を示す略線図である。 図35は、シート部の回転時における係合維持部と保持突起との関係を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.チャイルドシートの構成]
図1は、本実施の形態によるチャイルドシート1の全体を示す略線的な斜視図である。図2は、チャイルドシート1を前向き状態とした様子を示す略線的な斜視図である。図3は、チャイルドシート1を後向き状態とした様子を示す略線的な斜視図である。
チャイルドシート1は、チャイルドシート本体2と、チャイルドシート本体2に対して着脱可能に取り付けられるサポートレッグ3とを有している。チャイルドシート本体2は、車両(例えば自動車)の車両シート100に取り付けられる受台部10と、受台部10上に支持されたシート部30とを有している。なお、チャイルドシート1の着座面等を含むシート部30は、図1に示されるように、クッション性のあるカバー5によって覆われているが、その他の図においては、構造を明確に示すために省略されている。
本明細書中では、各構成部材の説明において、チャイルドシート1を車両シート100に設置した状態で、車両の進行方向前方を「前」とし、その反対側を「後」と規定する。また、図1及び図2に示されたシート部30の状態を、該シート部30の「前向き状態」と称し、図3に示されたシート部30の状態を、該シート部30の「後向き状態」と称する。さらに、チャイルドシート1の「前」側に対峙した保護者等から見た左方向及び右方向を、それぞれ「左」及び「右」と称する。
シート部30は、後述する回転機構によって、前向き状態(図1及び図2)と後向き状態(図3)との間で、受台部10に対して選択的に回転させることができる。また、シート部30は、後述するリクライニング機構によって、受台部10に対する前後方向の位置及び傾斜角度を変更して、すなわち複数のリクライニング状態の何れかを選択して、リクライニングさせることができる。
[2.受台部の構成]
次に、受台部10について説明する。図4は、受台部10の略線的な斜視図であり、図5は、受台部10の略線的な上面図である。受台部10は、車両シート100(図1)の座部上に載置される基部10A、基部10Aの後部から上方に延びると共に車両シート100の背部に対面する起立部10B、並びに該基部10A及び該起立部10Bの間に位置する傾斜部10C等を有している。
この受台部10は、上側の受台上部11及び下側の受台下部12により構成されている。受台上部11及び受台下部12は、何れも比較的高い強度を有する樹脂材料により成形され、互いに嵌合されることにより、受台部10の内部に受台内部空間10Sを形成している。
受台上部11における基部10Aの上面には、受台上支持面13が形成されている。この受台上支持面13は、下方向に突出した曲面の一部であり、上方から見て凹面状に形成されている。また、受台上支持面13の表面には、それぞれ凸曲面状に形成された複数の微小な突起13Aが整列して配置されている。
受台上支持面13の中央部分には、上下方向に貫通する基部孔14が形成されている。この基部孔14は、概ね前後方向に沿った長軸を有する長孔として形成されている。また、基部孔14の周縁には、受台上支持面13から下方へ向けて支持壁14Aが立設されている。この支持壁14Aは、上下方向に所定の長さを有しており、全体として環状に形成されている。
受台上部11における傾斜部10Cの上面ないし前面には、斜面15が形成されている。この斜面15には、上下方向に貫通すると共に前後方向に沿った2本のガイド溝16(16A及び16B)が形成されている。また、受台上部11における起立部10Bの前面17には、左右方向の中央における上寄りに、矩形状の開口部18が形成されている。この開口部18には、例えば送風ファン(図示せず)等が取付可能となっている。
図6は、受台下部12の略線的な斜視図である。図7は、受台下部12の一部を表す略線的な上面図である。受台下部12における基部孔14(図4及び図5)の下側には、受台下支持面21が形成されている。受台支持面としての受台下支持面21は、受台下部12の底面よりも上側に位置し、該底面から***したような形状となっている。また、受台下支持面21は、受台上支持面13(図4及び図5)と同様、下方向に突出した曲面の一部であり、上方から見て凹面状に形成されている。この受台下支持面21は、基部孔14を下方に投影した基部孔投影領域AR14(図7)よりも広い範囲に形成されている。
受台下支持面21には、左右方向に関する仮想的な中央線CL21に沿って、前後方向に離れた3箇所に、丸穴でなる軸穴22(22A、22B及び22C)が穿設されている。軸体支持部としての軸穴22は、何れも受台下支持面21に対して中心軸が直交しており、所定の深さを有している。また、受台下支持面21には、中央線CL21から左側及び右側にそれぞれ所定距離ずつ離れた位置に、前後方向に沿った溝でなる軸溝23(23A及び23B)が形成されている。
さらに、受台下部12には、受台下支持面21の左側及び右側に、突起台座部24(24L及び24R)がそれぞれ形成されている。この突起台座部24は、その上面が受台下支持面21を左右の外方へ延長した曲面をやや下方に平行移動させたような形状となっている。
突起台座部24L及び24Rには、規制部としての保持突起25(25L1~25L5及び25R1~25R5)が5本ずつ立設されている。このうち、保持突起25L1は、図8に拡大した模式的な斜視図を示すように、突起本体部25A、補強部25B及び当接部25Cを有している。突起本体部25Aは、全体として、上下方向に対して前後方向に短く、左右方向にさらに短いような直方体状に形成されている。
補強部25Bは、突起本体部25Aの左側面、すなわち中央線CL21(図7)と反対側において、該左側面における前後方向の中央付近における下端から中央付近にかけて、左方向へ***するように形成されている。当接部25Cは、突起本体部25Aの右側面、すなわち中央線CL21(図7)と同じ側において、該右側面における前後方向の中央付近における上端から全体の約1/3程度の範囲に渡り、右方向へ***するように形成されている。さらに、保持突起25は、前後方向に関してほぼ対称な形状となっている。
また、保持突起25L1は、突起台座部24Lや受台下支持面21等と同様に、受台下部12の一部として樹脂材料により成形されている。このため、保持突起25L1は、ある程度の弾性変形が可能となっており、上端近傍に対して左側(すなわち中央線CL21から離れる方向)へ向かう外力が作用すると、上端近傍を左側へ撓ませるように変形し、この外力が作用しなくなると、元の形状に戻る。
なお、保持突起25L2~25L5は、何れも保持突起25L1と同様に構成されている。また、保持突起25R1~25R5は、何れも保持突起25L1と左右対称に構成されている。
因みに、受台下部12には、図4等に示したように、後下端付近における左右の両端近傍に、車両シート100(図1)に設けられた所定の金具(図示せず)と係合するためのシート係合部28が設けられている。また、受台下部12には、前下端付近における左右の両端近傍に、シート係合部28を操作するための係合操作部29が設けられている。さらに、受台下部12の前下端における左右の中央付近には、サポートレッグ3が取り付けられる。
[3.シート部及び保持部の構成]
図9は、シート部30を主要な部分ごとに分解した様子、及び保持部50の構成を示す略線的な斜視図である。シート部30は、大きく分けて、シート本体31、上被係合体32、下被係合体33及び環状カバー34、並びに中心軸体35及び回転ロック軸体36により構成されている。また、シート部30には、受台部10に対する該シート部30の位置や方向等を調整するためのシート調整機構部60や、該シート調整機構部60を操作するための操作レバー部70等も設けられている。
[3-1.シート部の構成]
シート本体31は、主に乳幼児を着座させるための空間を形成する部分であり、例えばポリプロピレンのような硬質の樹脂材料を一体成型することにより形成される。このシート本体31は、大きく分けて上側のシート本体上部41、中ほどのシート本体中部42、下側のシート本体下部43及び底部を形成するシート本体底部44により構成されている。
シート本体上部41は、全体的にすり鉢状若しくは漏斗状に形成されており、また前側に対して後側(以下これを背当て部41Bと呼ぶ)が高くなっている。この背当て部41Bの上寄りには、ヘッドレストとして機能するヘッドプレート91(図2及び図3)が取り付けられる。
ヘッドプレート91は、左右方向を長軸とし上下方向を短軸とした楕円状の板状部材における左側部分及び右側部分をそれぞれ前方へ湾曲させたような形状となっている。また、ヘッドプレート91は、背当て部41Bに対して上下方向に摺動することにより、その位置を調整し得るように構成されている。因みにヘッドプレート91は、例えばポリプロピレンのような硬質の樹脂材料を一体成型することにより形成される。
シート本体中部42は、上下方向に沿った仮想的なシート中心軸X30を中心とした、上側よりも下側の方が小さい、中空の円錐台状に形成されている。このシート本体中部42は、シート本体上部41よりも一回り小さくなっており、その上端において該シート本体上部41と接続されている。シート本体下部43は、シート中心軸X30を中心とした中空の円筒状に形成されており、その下端が閉塞されることによりシート本体底部44が形成される一方、その上端が開放されてシート本体中部42と接続されている。
図10は、シート本体31の下側部分を示す略線的な斜視図である。シート本体底部44は、概ね平板状に形成されており、その中央のシート中心軸X30が通過する位置に、丸孔でなる中心軸孔47が穿設されている。また、シート本体底部44は、中心軸孔47の右前側及び右後側に回転ロック軸孔48がそれぞれ穿設されている。因みに、シート本体底部44には、後述する下被係合体33を取り付けるためのネジ孔等も設けられている。
一方、中心軸体35(図9)は、鋼鉄等の金属材料でなり、上下方向に沿った円柱状に形成され、十分な太さを有することにより十分な剛性を有している。この中心軸体35は、中心軸孔47(図10)に挿通されるようになっている。また、回転ロック軸体36(図9)は、鋼鉄等の金属材料によって構成されており、前後方向に沿った円柱状の連結部36Aと、該連結部36Aの前端及び後端からそれぞれ下方へ向けて垂設された円柱状のロック部36Bとを有している。すなわち、回転ロック軸体36は、建築等の分野において使用される「かすがい」に類似した形状となっている。この回転ロック軸体36は、2本のロック部36Bを2箇所の回転ロック軸孔48(図9)にそれぞれ挿通させるようになっている。
上被係合体32(図9)は、円環状に構成されており、シート本体31におけるシート本体中部42の外側に位置するように取り付けられている。上被係合体32の外周部分には、後述する上係合爪52と係合するための係合壁32Aが設けられている。
環状カバー34は、全体として円環状に形成されており、上被係合体32の上側に位置している。この環状カバー34は、シート本体31に対して固定されておらず、環状カバー34によりシート中心軸X30を中心として回転可能に支持されている。また、環状カバー34には、後述する上係合爪52との干渉を回避するための切欠部34Aが2箇所に設けられている。
図11は、下被係合体33を示す略線的な斜視図である。図12は、シート中心軸X30を通り前後方向に沿った切断面により下被係合体33を切断した様子を示す略線的な断面図である。下被係合体33は、全体としてシート中心軸X30を中心とする円板状に構成されており、シート本体31(図9)のシート本体底部44に取り付けられている。
下被係合体33は、例えばポリプロピレンのような硬質の樹脂材料を一体成型することにより形成されており、複数の板状の部材を所定形状として適宜湾曲させ、相互に組み合わせたような構成となっている。
具体的に、下被係合体33は、上下方向に薄い円板状の中央円板部33Aを中心に構成されている。中央円板部33Aには、中央に中心軸孔33H1が穿設されると共に、該中心軸孔33H1の右前側及び右後側に回転ロック軸孔33H2がそれぞれ穿設されている。
中央円板部33Aの外縁には、上方に向けて円筒状の内円筒部33Bが立設されている。内円筒部33Bの上端には、外方に向けて円環状の(すなわち円盤の中央部分に大径の丸孔が形成されたような形状)外円環部33Cが延設されている。外円環部33Cは、その上面が内周側よりも外周側を上側に位置させるような傾斜面となっている。外円環部33Cの外縁には、下方に向けて円筒状の外円筒部33Dが立設されている。被係合部としての外円筒部33Dは、その下端が、概ね中央円板部33Aと同等の高さに位置している。
また、外円環部33Cの下面には、内円筒部33Bと外円環部33Cとの中間よりもやや外側に、中間円筒部33Eが下方に向けて立設されている。中間円筒部33Eの下端は、中央円板部33Aよりも下側に位置している。また、中央円板部33A及び外円環部33Cの下側であって中間円筒部33Eの内側となる部分には、所定形状の補強部材が適宜設けられている。
さらに、外円環部33Cには、外周面における後側の下端近傍に、後方に向けて突出した係合維持部33Fが設けられている。被規制部としての係合維持部33Fは、左右方向に長く、前後方向に短く、上下方向にさらに短い直方体状に形成されている。また、係合維持部33Fの後側における左端近傍及び右端近傍は、上側又は下側から見た場合に円弧の一部を描くように削り落とされ、いわゆる丸め処理が行われた状態となっている。
[3-2.保持部の構成及びシート部との係合]
ところで、シート部30の後下側には、保持部50(図9)が配置されている。この保持部50は、保持本体部51、2本の上係合爪52及び1本の下係合爪53等により構成されている。
保持本体部51は、全体として左右方向に沿った柱状に構成されており、左右方向から見た場合の外形が、平行四辺形に近い形状となっている。この保持本体部51は、十分な強度を有する樹脂材料により形成されている。2本の上係合爪52は、保持本体部51の左右両端近傍から上方に向けて突設されている。各上係合爪52は、鋼鉄等の金属材料でなり、上下方向に沿った円柱状の部材における上端側を前方へ半円状に湾曲させたような形状、すなわち右側から見て英大文字の「J」を上下に反転させたような形状となっている。この上係合爪52は、十分な太さを有することにより十分な剛性を有している。以下では、上係合爪52における先端部分を上係合端部52Aと呼ぶ。
係合部としての下係合爪53は、保持本体部51の下面における左右方向の中央付近から下方に向けて突設されている。この下係合爪53は、上係合爪52と同様、鋼鉄等の金属材料でなり、上下方向に沿った円柱状の部材を複数箇所において前方へ屈曲させると共に、下端近傍を上方へ向けて屈曲させた形状となっている。以下では、下係合爪53における先端部分を下係合端部53Aと呼ぶ。
図13は、シート部30の上被係合体32及び下被係合体33と、保持部50の上係合爪52及び下係合爪53との係合の様子を示す略線的な斜視図である。図14は、シート部30の下被係合体33と保持部50の下係合爪53との係合の様子を示す略線的な斜視図である。上係合爪52は、上係合端部52Aを上被係合体32の係合壁32Aに係合させている。また、下係合爪53は、下係合端部53Aを下被係合体33の外円筒部33Dに係合させている。
上被係合体32の係合壁32Aは、上述したようにシート中心軸X30を中心として円筒状に形成されている。また下被係合体33の外円筒部33Dも、シート中心軸X30を中心として円筒状に形成されている。このため、保持部50は、後述するようにシート部30がシート中心軸X30を中心として回転した場合にも、上係合端部52Aを係合壁32Aに係合させると共に下係合端部53Aを外円筒部33Dに係合させた状態を維持することができる。
また、下被係合体33には、後側に係合維持部33Fが設けられている。このため、保持部50は、下係合端部53Aを下被係合体33の後側において外円筒部33Dに係合させている場合、下係合端部53Aが外円筒部33Dに対して下方向に変位すること(すなわち係合状態の解除)を阻止し、当該係合した状態を維持することができる。
[3-3.シート調整機構部及び操作レバー部の構成]
図15は、シート部30におけるシート本体下部43の内部及びシート調整機構部60等を示す略線的な斜視図である。シート本体下部43内におけるシート本体底部44の上面には、中心軸孔47(図10)の左側に、上下方向に沿った四角柱状の摺動ガイド37が立設されている。また、シート本体底部44の上面には、該中心軸孔47及び回転ロック軸孔48の右側に、上下方向に沿った四角柱状の摺動ガイド38が立設されている。
摺動ガイド37には、保持部材61が上下方向に摺動可能に取り付けられている。保持部材61は、摺動ガイド37の周囲を周回する枠状の部分や、中心軸体35(図9)の上端近傍を保持する部分、及び後述する他の部品を保持する部分等が一体化された構成となっている。また、保持部材61は、スプリング63により下方向に付勢されている。
中心軸体35は、シート本体底部44の中心軸孔47(図10)及び下被係合体33の中心軸孔33H1(図11等)に挿通されると共に、その上部が保持部材61により保持されている。このため、保持部材61は、摺動ガイド37に沿って上下方向へ移動することにより、下被係合体33の下面から下方向に突出する中心軸体35の長さ(すなわち突出量)を変化させることができる。
摺動ガイド38には、保持部材62が上下方向に摺動可能に取り付けられている。保持部材62は、保持部材61と類似した構成となっており、摺動ガイド38の周囲を周回する枠状の部分や、回転ロック軸体36(図9)の連結部36Aを保持する部分、及び後述する他の部品を保持する部分とが一体化された構成となっている。また保持部材62は、スプリング64により下方向に付勢されている。
回転ロック軸体36のロック部36Bは、シート本体底部44の回転ロック軸孔48(図10)及び下被係合体33の回転ロック軸孔33H2(図11等)に挿通されると共に、その上部が保持部材62により保持されている。このため、保持部材62は、摺動ガイド38に沿って上下方向へ移動することにより、下被係合体33の下面から下方向に突出する回転ロック軸体36の長さ(すなわち突出量)を変化させることができる。
一方、シート本体上部41の内側面における前側部分には、操作レバー部70が設けられている。図16、図17及び図18に略線的な平面図を示すように、操作レバー部70は、操作台71、リクライニング操作レバー73及び回転操作レバー74等を有している。
操作台71は、全体として上下方向に薄い板状に形成されており、上面の前端部分に上方へ突出したストッパ部71Aが形成されると共に、該上面における左右の中心付近に前後方向に沿った仕切り部71Bが形成されている。因みに、操作台71の上面は、前上側と後下側とを結ぶ斜め方向に沿った傾斜面を形成している。
リクライニング操作レバー73は、全体として前後方向に長く上下方向に短い直方体状に形成されており、前後方向の長さが操作台71の3/5程度、左右方向の長さが該操作台71の1/2程度となっている。また、リクライニング操作レバー73は、上面における前半部分が後半部分よりも十分に高くなっており、該前半部分に指先等を容易に引っ掛け得るようになっている。
このリクライニング操作レバー73は、操作台71の上側における左側に位置しており、該操作台71からはみ出さない範囲内で前後方向に摺動し得るよう、該操作台71により支持されている。説明の都合上、以下では、操作台71上における後側(シート中心軸X30に近い側)の位置を固定位置と呼び、前側(シート中心軸X30から遠い側)の位置を変更位置と呼ぶ。
リクライニング操作レバー73の下側における左後端には、周囲よりも下方へ突出したロッド接続部73Aが設けられている。このロッド接続部73Aは、比較的小さい直方体状に形成されており、操作ロッド65の前端が接続されている。操作ロッド65は、例えば鋼鉄等の金属材料により構成された細長い棒状の部材であり、容易に変形しないような十分な剛性を有しており、その後端が保持部材61(図15)に接続されている。
回転操作レバー74は、概ねリクライニング操作レバー73と左右対称に構成されている。この回転操作レバー74は、操作台71の上側における右側に位置し、該操作台71からはみ出さない範囲内で前後方向に摺動し得るよう、該操作台71により支持されている。また、図16に示したように、回転操作レバー74の下側における右後端には、周囲よりも下方へ突出したロッド接続部74Aが設けられている。このロッド接続部74Aは、ロッド接続部73Aと同様に比較的小さい直方体状に形成されており、操作ロッド66の前端が接続されている。操作ロッド66は、操作ロッド65と同様、例えば鋼鉄等の金属材料により構成された細長い棒状の部材であり、容易に変形しないような十分な剛性を有しており、その後端が保持部材62(図15)に接続されている。
さらに、操作レバー部70には、操作規制体75が設けられている。操作規制体75は、図16に示すように、全体として左右方向に長く、前後方向に短く、上下方向に薄い直方体状に形成されており、固定ピン76により、操作台71の上面と平行な平面上で回動し得るように取り付けられている。
操作規制体75の左側面には、後方向へ進むに連れて右方向へ進むような傾斜面でなる左当接面75Lが形成されている。左当接面75Lは、定常状態においてロッド接続部73Aの前側に位置している。また、操作規制体75の右側面には、左当接面75Lと左右対称な傾斜面でなる右当接面75Rが形成されている。右当接面75Rは、定常状態においてロッド接続部74Aの前側に位置している。
かかる構成により、シート調整機構部60(図15)は、各操作レバーが操作されていない非操作状態において、スプリング63の作用により保持部材61を下方向へ付勢してシート本体底部44又はその近傍に当接させる。これによりシート調整機構部60は、操作ロッド65の後端を比較的下側に位置させると共に前端を後斜め下側に位置させ、リクライニング操作レバー73を後側の固定位置に位置させる(図16)。
このとき、シート調整機構部60は、図20Aに略線的な側面図を示すように、保持部材61により保持されている中心軸体35の下側部分を、下被係合体33の下面から下方へ突出させる。以下これを突出状態と呼ぶ。この中心軸体35は、受台部10の受台下部12(図5等)に設けられた軸穴22A、22B又は22Cの何れかに挿通されるようになっている(詳しくは後述する)。
また、シート調整機構部60は、操作されていない定常状態において、スプリング64の作用により保持部材62を下方向へ付勢してシート本体底部44又はその近傍に当接させる。これにより、シート調整機構部60は、操作ロッド66の後端を比較的下側に位置させると共に前端を後斜め下側に位置させ、回転操作レバー74を操作台71上における後側の固定位置に位置させる(図16)。
このとき、シート調整機構部60は、図21Aに略線的な側面図を示すように、保持部材62により保持されている回転ロック軸体36の下側部分(すなわちロック部36Bの一部)を下被係合体33の下面から下方へ突出させた突出状態とする。この回転ロック軸体36は、受台部10の受台下部12(図5等)に設けられた軸溝23A又は23Bに挿通されるようになっている(詳しくは後述する)。
シート調整機構部60は、非操作常状態(図16)において、例えばリクライニング操作レバー73に対して前斜め上方向に力が加えられると、この力が操作ロッド65を介して保持部材61に伝達され、該保持部材61に対して上方向へ向かう力を作用させる。このとき、シート調整機構部60は、スプリング63を圧縮させながら保持部材61を摺動ガイド37に沿って摺動させ、該保持部材61と一体に中心軸体35を上方向へ引き上げる。これにより、中心軸体35は、図19Bに略線的な側面図を示すように、その大部分又は全部分をシート本体31内に収容した状態となる。以下これを収容状態と呼ぶ。
このとき、操作レバー部70では、図17に示したように、操作台71上でリクライニング操作レバー73が前方の変更位置へ移動し、該リクライニング操作レバー73と一体にロッド接続部73Aも前方へ移動する。これにより、操作規制体75は、該ロッド接続部73Aから力を受け、図16に示した定常状態から図の反時計回りに30度ほど回動する。
この結果、操作規制体75は、左側部分を固定ピン76の前側に位置させると共に、左当接面75Lをロッド接続部73Aの右側面に当接させる。また、操作規制体75は、右側部分を固定ピン76の後側に位置させると共に、右当接面75Rをロッド接続部74Aの前側に近接若しくは当接させる。このため、操作レバー部70では、操作規制体75によりロッド接続部74Aの前方への移動が規制され、回転操作レバー74を固定位置から変位させ得ない状態となる。
この状態において、シート調整機構部60では、例えば中心軸体35の先端が受台下部12(図5等)の受台下支持面21に当接する等の理由で下方向に移動できず、収容状態が維持される場合がある。このとき操作レバー部70は、リクライニング操作レバー73を変更位置に位置させ続け、これに伴って回転操作レバー74を固定位置に位置させ続ける。
その後、シート調整機構部60では、中心軸体35の先端が下方向へ移動でき、突出状態に遷移できた場合、各部が定常状態(図16)に戻り、リクライニング操作レバー73が後側の固定位置に戻る。
一方、シート調整機構部60は、この定常状態において、例えば回転操作レバー74に対して前斜め上方向に力が加えられると、この力が操作ロッド66を介して保持部材62に伝達され、該保持部材62に対して上方向へ向かう力を作用させる。このとき、シート調整機構部60は、スプリング64を圧縮させながら保持部材62を摺動ガイド38に沿って摺動させ、該保持部材62と一体に回転ロック軸体36を上方向へ引き上げる。これにより、回転ロック軸体36は、図20Bに略線的な側面図を示すように、ロック部36Bの大部分又は全部分をシート本体31内に収容した収容状態となる。
このとき、操作レバー部70では、図18に示したように、操作台71上で回転操作レバー74が前方の変更位置へ移動し、該回転操作レバー74と一体にロッド接続部74Aも前方へ移動する。これにより、操作規制体75は、該ロッド接続部74Aから力を受け、図16に示した定常状態から図の時計回りに30度ほど回動する。
この結果、操作規制体75は、右側部分を固定ピン76の前側に位置させると共に、右当接面75Rをロッド接続部74Aの左側面に当接させる。また、操作規制体75は、左側部分を固定ピン76の後側に位置させると共に、左当接面75Lをロッド接続部73Aの前側に近接若しくは当接させる。このため、操作レバー部70では、操作規制体75によりロッド接続部73Aの前方への移動が規制され、リクライニング操作レバー73を固定位置から変位させ得ない状態となる。
この状態において、シート調整機構部60では、例えば回転ロック軸体36におけるロック部36Bの先端が受台下部12(図5等)の受台下支持面21に当接する等の理由で下方向に移動できず、収容状態が維持される場合がある。このとき操作レバー部70は、回転操作レバー74を変更位置に位置させ続け、これに伴ってリクライニング操作レバー73を固定位置に位置させ続ける。
その後、シート調整機構部60では、回転ロック軸体36におけるロック部36Bの先端が下方向へ移動でき、突出状態に遷移できた場合、各部が定常状態(図16)に戻り、回転操作レバー74が後側の固定位置に戻る。
このように、シート調整機構部60では、リクライニング操作レバー73及び回転操作レバー74の前後方向への変位と連動して、中心軸体35及び回転ロック軸体36をそれぞれ上下方向の遷移させるようになっている。また、操作レバー部70では、リクライニング操作レバー73及び回転操作レバー74が何れも固定位置にある定常状態(図16)において、何れか一方の操作レバーのみを、前方の変更位置へ変位させ得ると共に、当該操作レバーが固定位置に戻ってから、他方の操作レバーを操作し得るようになっている。
[4.シート部のリクライニング及び回転]
次に、シート部30のリクライニング及び回転について説明する。図21は、チャイルドシート1を右方向から見た略線的な断面図である。また図22は、チャイルドシート1を前方向から見た略線的な断面図である。
チャイルドシート1は、その製造時に、シート部30におけるシート本体31にシート調整機構部60や操作レバー部70等が組み込まれると共に、シート本体中部42の周囲に環状カバー34が挿通され、上被係合体32が取り付けられる。また、チャイルドシート1は、シート部30のシート本体下部43を受台部10の受台上部11に形成された基部孔14に挿通させた状態で、該シート本体31のシート本体底部44に下被係合体33が取り付けられ、さらに該受台上部11に受台下部12が取り付けられる。
このため、チャイルドシート1では、シート本体下部43が基部孔14内から抜け出ないように止めることができ、且つ基部孔14内でシート本体下部43を概ね前後方向に変位させること及び回転させることができる。すなわち、チャイルドシート1では、受台部10に対してシート部30が前後方向に変位すること及び回転することができる。
また受台上部11の受台上支持面13及び受台下部12の受台下支持面21は、何れも下を凸とする曲面状に形成されている。このため、チャイルドシート1では、受台部10に対してシート部30を前後方向に変位させることにより、該受台部10に対するシート部30の前後方向に関する位置及び傾斜角度を変化させること、すなわち、リクライニングさせることができる。
そのうえ、チャイルドシート1では、シート部30の中心軸体35を受台部10に設けた軸穴22A、22B又は22Cの何れかに挿入させることにより、リクライニングの位置や角度を3通りに安定させる(固定する)ことができる。また、チャイルドシート1では、上述したように、保護者等が操作レバー部70のリクライニング操作レバー73を操作することにより、シート調整機構部60を介して中心軸体35を操作することができる。具体的に、チャイルドシート1では、このリクライニング操作レバー73の操作により、下被係合体33の下方へ突出させた突出状態、又はシート本体31内に収容した収容状態に、切り替えることができる。
すなわち、チャイルドシート1では、リクライニング操作レバー73が操作された上で、シート部30が前後方向に移動されることにより、リクライニングの位置や角度を3段階に調整する(切り替える)ことが可能となっている。
また、チャイルドシート1では、シート部30の回転ロック軸体36を受台部10に設けた軸溝23A又は23Bの何れかに挿入させることにより、回転方向を安定させる(固定する)ことができる。さらに、チャイルドシート1では、上述したように、保護者等が操作レバー部70の回転操作レバー74を操作することにより、シート調整機構部60を介して回転ロック軸体36を操作することができる。具体的に、チャイルドシート1では、この回転操作レバー74の操作により、下被係合体33の下方へ突出させた突出状態、又はシート本体31内に収容した収容状態に、切り替えることができる。
すなわち、チャイルドシート1では、回転操作レバー74が操作された上で、シート部30が回転されることにより、図2及び図3に示したように、シート部30の向きを2段階に調整する(切り替える)ことが可能となっている。
以下では、チャイルドシート1におけるシート部30のリクライニング及び回転について、操作レバー部70における各操作レバーの状態や中心軸体35及び回転ロック軸体36の状態を中心にそれぞれ説明する。
[4-1.シート部のリクライニング]
ここでは、チャイルドシート1においてシート部30のリクライニングを調整する様子について、中心軸体35を挿入する軸穴22を、軸穴22Bから軸穴22Aに切り替える場合を例に説明する。
図23Aは、受台部10の受台下支持面21に設けた軸穴22(22A、22B及び22C)並びに軸溝23(23A及び23B)を模式的に表すと共に、中心軸体35及び回転ロック軸体36を模式的に表した平面図である。また、図23Aでは、中心軸体35及び回転ロック軸体36に関して、いずれかの軸穴22又は軸溝23に挿入された状態を斜線で示し、該軸穴22又は軸溝23から抜け出た状態を白色で表している。図24A、図25A、図26A、図27A、図28A及び図29Aも同様である。
図23Bは、図23AにおけるA1-A2断面を右側から見た様子を表す模式的な断面図である。図24B、図25B、図26B、図27B、図28B及び図29Bも同様である。図23Cは、図23AにおけるB1-B2断面を右側から見た様子を表す模式的な断面図である。図24C、図25C、図26C、図27C及び図28Cも同様である。図29Cは、図29AにおけるC1-C2断面を右側から見た様子を表す模式的な断面図である。
最初の段階において、チャイルドシート1は、操作レバー部70が操作されていない定常状態であり、図16に示したように、各操作レバーが後側の固定位置にある。このとき、受台下支持面21では、図23A、図23B及び図23Cに示すように、中心軸体35が突出状態となって軸穴22Bに挿入され、また回転ロック軸体36も突出状態となって軸溝23Bに挿入されている。
次に、チャイルドシート1は、図17に示したように、リクライニング操作レバー73が操作されて変更位置に遷移する一方、回転操作レバー74を固定位置に残したままとする。このとき、受台下支持面21では、図24A、図24B及び図24Cに示すように、中心軸体35が軸穴22Bから引き抜かれて収容状態となる一方、回転ロック軸体36が突出状態を維持して軸溝23Bに挿入され続ける。
続いて、チャイルドシート1は、保護者等の手作業により、受台部10に対してシート部30が前方向に移動される。このとき、中心軸体35は、図25A、図25B及び図25Cに示すように、その下端を受台下支持面21に摺動させながら移動するため、その大部分をシート本体31内に収容した収容状態を維持する。また、回転ロック軸体36は、引き続き突出状態を維持するため、軸溝23B内で前方向に移動する。このため、操作レバー部70は、図17に示した状態を維持する。
やがてチャイルドシート1は、図26A、図26B及び図26Cに示すように、中心軸体35が軸穴22Aの真上に到達すると、スプリング63(図15)の作用により、該中心軸体35を下方向へ付勢して該軸穴22A内へ挿入させる。これに伴い、リクライニング操作レバー73は、前側の変更位置から後側の固定位置に戻る。また回転ロック軸体36は、引き続き突出状態を維持して軸溝23Bに挿入され続けている。このため、操作レバー部70は、図16に示した定常状態に戻る。
[4-2.シート部の回転]
次に、チャイルドシート1においてシート部30を回転させて方向を調整する様子について、回転ロック軸体36を挿入する軸溝23を、軸溝23Bから軸溝23Aに切り替える場合、すなわち該シート部30を前向き状態(図1及び図2)から後ろ向き状態(図3)に切り替える場合を例に説明する。
最初の段階において、チャイルドシート1は、操作レバー部70が操作されていない定常状態であり、図16に示したように、各操作レバーが後側の固定位置にある。このとき、受台下支持面21では、図23A、図23B及び図23Cに示したように、中心軸体35が突出状態となって軸穴22Bに挿入され、また回転ロック軸体36も突出状態となって軸溝23Bに挿入されている。
次に、チャイルドシート1は、図18に示したように、回転操作レバー74が操作されて変更位置に遷移する一方、リクライニング操作レバー73を固定位置に残したままとする。このとき、受台下支持面21では、図27A、図27B及び図27Cに示すように、回転ロック軸体36が軸溝23Bから引き抜かれて収容状態となる一方、中心軸体35が突出状態を維持して軸穴22Bに挿入され続ける。
続いて、チャイルドシート1は、保護者等の手作業により、受台部10に対してシート部30が回転される。ここでは、シート部30が時計回りに回転されたものとする。このとき、回転ロック軸体36は、図28A、図28B及び図28Cに示すように、その下端を受台下支持面21に摺動させながら移動するため、その大部分をシート本体31内に収容した収容状態を維持する。また、中心軸体35は、引き続き突出状態を維持するため、軸穴22B内に挿入されたまま、シート部30の回転中心となる。このため、操作レバー部70は、図18に示した状態を維持する。
やがて、チャイルドシート1は、図29A、図29B及び図29Cに示すように、回転ロック軸体36が軸溝23Aの真上に到達すると、スプリング64(図15)の作用により、該回転ロック軸体36を下方向へ付勢して該軸溝23A内へ挿入させる。これに伴い、回転操作レバー74は、前側の変更位置から後側の固定位置に戻る。また中心軸体35は、引き続き突出状態を維持して軸穴22Bに挿入され続けている。このため、操作レバー部70は、図16に示した定常状態に戻る。
このように、チャイルドシート1では、中心軸体35及び回転ロック軸体36、シート調整機構部60及び操作レバー部70により、保護者等の操作に基づき、受台部10に対するシート部30の回転を許容し、又は禁止するかを切り替えることができる。そこで、以下では、中心軸体35及び回転ロック軸体36、シート調整機構部60及び操作レバー部70をまとめて回転許容禁止部とも呼ぶ。
また、チャイルドシート1では、シート部30が前方向を向いた前向き状態(図1及び図2)又は後方向を向いた後ろ向き状態(図3)において、回転ロック軸体36が軸溝23に挿入されるため、回転を禁止して安定した状態となっている。このため、以下では、前方向及び後方向を安定方向とも呼ぶ。
[4-3.保持突起による回転方向の維持]
かかる構成に加えて、チャイルドシート1は、図6、図7及び図8に示したように、受台部10の受台下部12に、複数の保持突起25が設けられている。ここで、図30は、中心軸体35が軸穴22Aに挿入された状態で、受台下部12の一部を切断した場合における、該受台下部12及び下被係合体33の略線的な斜視図を示す。また、図31は、同様に中心軸体35が軸穴22Aに挿入された状態で、受台下部12及び下被係合体33の一部を切断した場合における、略線的な断面図を示す。
さらに、図32は、受台下部12の各軸穴22及び各保持突起25、下被係合体33の中間円筒部33E、並びに中心軸体35の位置関係を示す略線的な平面図である。この図32では、中心軸体35が軸穴22Aに挿入されている場合の中間円筒部33Eを実線で表すと共に、該軸穴22Aの中心を通り左右方向に沿った仮想的な直線を仮想中心線X22Aとして示している。
また、図32では、中心軸体35が軸穴22Bに挿入されている場合の中間円筒部33Eを破線で表すと共に、該軸穴22Bの中心を通り左右方向に沿った仮想的な直線を仮想中心線X22Bとして示している。さらに図32では、中心軸体35が軸穴22Cに挿入されている場合の中間円筒部33Eを破線で表すと共に、該軸穴22Cの中心を通り左右方向に沿った仮想的な直線を仮想中心線X22Cとして示している。
チャイルドシート1では、図32に実線で示したように、中心軸体35が軸穴22Aに挿入されている場合、中間円筒部33Eの左側近傍において、仮想中心線X22のやや前側及びやや後側に保持突起25L1及び25L2がそれぞれ位置している。また、チャイルドシート1では、中間円筒部33Eの右側近傍において、仮想中心線X22のやや前側及びやや後側に保持突起25R1及び25R2がそれぞれ位置している。
さらに、チャイルドシート1では、図30及び図31に示したように、保持突起25L1等の上端が下被係合体33における外円筒部33Dの下端よりも下側に位置しており、保持突起25L1等と外円筒部33Dとの干渉や当接が回避されている。
ところで、下被係合体33(図11等)には、上述したように、中間円筒部33Eにおける後側の下端近傍に、後方へ突出する係合維持部33Fが設けられている。図32に示すように、下被係合体33は、軸穴22Aに挿入された中心軸体35を中心として回転する際に、係合維持部33Fが通過する部分により、中間円筒部33Eの外側に隣接する仮想的な円環を形成することになる。以下では、この円環を円周軌道L33Fと呼び、該円周軌道L33Fの外周を表す円を外周円C33Fと呼ぶ。また以下では、係合維持部33Fの位置に関して、中心軸体35を基準として説明する。
図32を参照すると、保持突起25L1及び25L2並びに25R1及び25R2は、それぞれの一部分が円周軌道L33F上に位置している。このことは、下被係合体33が回転する際に、係合維持部33Fが保持突起25L1及び25L2並びに25R1及び25R2とそれぞれ当接することを意味している。またこのことは、下被係合体33が回転する際に、係合維持部33Fが保持突起25L3~25L5並びに25R3~25R5とは当接しないことを意味している。
ここで、中心軸体35が軸穴22Aに挿入された状態において、シート部30が前向き状態(図1及び図2)から反時計回りに回転される場合を例に、係合維持部33Fと保持突起25との当接の様子を説明する。図33、図34及び図35は、図32の一部に相当する略線的な平面図である。
まずチャイルドシート1では、シート部30が前向き状態(図1及び図2)である場合、図32に示したように、係合維持部33Fが後側に位置している。チャイルドシート1では、シート部30がこの前向き状態から反時計回りに約80度回転すると、図33に示したように、係合維持部33Fが保持突起25L2の当接部25C(図8)における右後側に当接する。
ここで、下被係合体33は、係合維持部33Fを含めた各部分の強度が比較的高く、容易には変型しない。一方、保持突起25は、上述したように、下側の部分に対して上側の部分を左右方向にしならせるように弾性変形し得るようになっている。
チャイルドシート1では、シート部30が図33の状態から反時計回りに回転されると、図34に示すように、係合維持部33Fから保持突起25L2の当接部25Cに対して前斜め左方向へ向かう力を作用させる。これにより、保持突起25L2は、この力のうち左方向の成分により、その上側部分が左方向へ(すなわち中心軸体35から見て遠方へ)変位するように変形し、円周軌道L33Fの外側に押し出される。
これを他の観点から見ると、チャイルドシート1では、シート部30の回転動作において、下被係合体33が保持突起25L2に当接した段階である程度の抵抗を生じることになる。このとき、チャイルドシート1では、シート部30に加えられる力が極めて小さく、保持突起25L2を円周軌道L33Fの外側に押し出す程度にまで変形させ得ない場合、回転動作を継続できずに停止することになる。一方、チャイルドシート1では、シート部30に加えられる力が十分に大きく、保持突起25L2を円周軌道L33Fの外側に押し出す程度にまで変形させ得る場合、回転動作を継続できることになる。すなわち、チャイルドシート1では、回転動作を継続するために、シート部30に対し、保持突起25L2を変形させる程度の十分な大きさの力を加える必要がある。
やがて、チャイルドシート1では、図35に示すように、シート部30が引き続き反時計回りに回転され、係合維持部33Fの全部分が保持突起25L2の当接部25Cよりも下側に到達する。そうすると、チャイルドシート1では、係合維持部33Fから保持突起25L2に対して力が作用しなくなり、該保持突起25L2が元の形状に戻る。
このとき、チャイルドシート1では、係合維持部33Fが該保持突起25L1及び保持突起25L2の間に挟まれており、シート部30が前向き状態(図2等)から反時計回りに約90度回転して右方向を向いた状態(以下これを横向き状態と呼ぶ)となっている。シート部30がこの横向き状態であるとき、保持突起25L2及び25L1は、係合維持部33Fと当接又は近接している。このため、チャイルドシート1では、この図35に示した状態からシート部30を何れかの方向へ回転させるときに、図34に示した場合と同様に、保持突起25L2又は25L1を弾性変形させる程度の十分な大きさの力を加える必要がある。
すなわち、チャイルドシート1では、シート部30が横向き状態となっている場合、十分な大きさの外力が加えられるまで、この横向き状態を維持することができる。また、チャイルドシート1は、この横向き状態においてシート部30に十分な大きさの力が加えられると、回転動作を開始する。やがて、チャイルドシート1は、前向き状態(図1及び図2)又は後ろ向き状態(図3)となり、回転ロック軸体36が軸溝23A又は23Bに挿入されて、回転動作を終了する。
また、チャイルドシート1では、シート部30が後向き状態(図3)から時計回りに約90度回転されて右方向を向いた横向き状態となった場合にも、図35のように係合維持部33Fが該保持突起25L1及び保持突起25L2の間に挟まれる。このため、チャイルドシート1は、十分な大きさの外力が加えられるまで、この横向き状態を維持することができる。
さらに、チャイルドシート1では、シート部30が前向き状態(図1及び図2)から時計回りに約90度回転されて左方向を向いた横向き状態となった場合、図35を左右に反転させたような状態となる。このとき、係合維持部33Fは、該保持突起25R1及び保持突起25R2の間に挟まれる。また、チャイルドシート1では、シート部30が後向き状態(図3)から反時計回りに約90度回転され、左方向を向いた横向き状態となった場合にも、これと同様の状態となる。すなわち、係合維持部33Fは、該保持突起25R1及び保持突起25R2の間に挟まれる。このため、チャイルドシート1では、十分な大きさの外力が加えられるまで、この横向き状態を維持することができる。
説明の都合上、以下では、係合維持部33Fが2本の保持突起25の間に挟まれるように保持され、シート部30が容易に回転し得ないときに、当該シート部30が向いている方向、すなわち左方向又は右方向を、保持方向とも呼ぶ。
ところで、チャイルドシート1では、図32に破線で示したように、中心軸体35が軸穴22Bに挿入されている場合、中間円筒部33Eの左側近傍において、仮想中心線X22Bのやや前側及びやや後側に保持突起25L2及び25L3がそれぞれ位置している。また、チャイルドシート1では、中間円筒部33Eの右側近傍において、仮想中心線X22Bのやや前側及びやや後側に保持突起25R2及び25R3がそれぞれ位置している。
さらに、チャイルドシート1では、図32に破線で示したように、中心軸体35が軸穴22Cに挿入されている場合、中間円筒部33Eの左側近傍において、仮想中心線X22Cのやや前側及びやや後側に、保持突起25L4及び25L5がそれぞれ位置している。また、チャイルドシート1では、中間円筒部33Eの右側近傍において、仮想中心線X22Cのやや前側及びやや後側に、保持突起25R4及び25R5がそれぞれ位置している。
このため、チャイルドシート1では、中心軸体35が軸穴22B又は22Cに挿入されている場合にも、軸穴22Aに挿入されている場合と同様の状態となる。すなわち、チャイルドシート1は、シート部30が右方向又は左方向への横向き状態となった際に、十分な大きさの外力が加えられるまで、この横向き状態を維持することができる。
ところで、チャイルドシート1では、上述したように、リクライニングによりシート部30が受台部10に対して概ね前後方向に変位しながらその姿勢を変化させる。このように、シート部30が変位する場合、中間円筒部33Eが通過する範囲は、図32に示すように、長円状の中間円筒部通過範囲AR33E(以下これを円筒通過範囲とも呼ぶ)となる。この図32から分かるように、各保持突起25は、中間円筒部通過範囲AR33Eの外側に位置している。このことは、シート部30が受台部10に対して前後方向に変位する際に、中間円筒部33Eが保持突起25と当接しないことを意味する。
[5.効果等]
以上の構成において、本実施の形態によるチャイルドシート1は、受台部10に対してシート部30を回転可能に構成した。また、チャイルドシート1は、シート部30の下被係合体33における中間円筒部33Eから外方に向けて係合維持部33Fを突出させると共に、受台部10に複数の保持突起25を設けた。
チャイルドシート1は、保護者等により操作レバー部70が操作されると、受台部10に対してシート部30を、前向き状態又は後向き状態から、時計回り又は反時計回りに回転させることができる。やがて、チャイルドシート1は、前向き状態又は後向き状態から約90度回転した段階で、係合維持部33Fを2本の保持突起25の間に位置させ、該シート部30を横向き状態とする(図33、図34及び図35)。
このとき、チャイルドシート1は、横向き状態のシート部30に対して力が加えられていない場合、又は比較的弱い力が何れかの回転方向に加えられた場合、保持突起25の少なくとも一部が円周軌道L33F(図32等)内に残る。このため、チャイルドシート1は、該シート部30を回転させること無く、横向き状態に維持することができる。
一般に、チャイルドシート1は、図1に示したように、自動車の車両シート100(図1)に受台部10が取り付けられている。保護者は、このチャイルドシート1のシート部30に乳幼児を着座させる場合や降ろす場合、当該自動車のドアを開き、車外における当該チャイルドシート1の右側又は左側に立った状態や、車両シート100の隣の車両シートに座った状態となることが多い。すなわち保護者は、チャイルドシート1の右側又は左側にいる可能性が高い。
そこで、チャイルドシート1は、保護者の操作によりシート部30が前向き状態又は後向き状態から横向き状態まで回転されると、この横向き状態を保持することができる。このため、保護者は、シート部30を敢えて保持する必要がなく、当該シート部30の前側部分を自らに向けた状態で、両手を使って乳幼児を容易に且つ安全に着座させ、又は降ろすことができる。
また、チャイルドシート1は、横向き状態においてシート部30に対してある程度の大きさの力が回転方向に作用すると、係合維持部33Fが保持突起25を一時的に変形させ、該シート部30を回転させることができる。その後、チャイルドシート1は、前向き状態(図1及び図2)又は後ろ向き状態(図3)となった段階で、回転ロック軸体36により該シート部30の方向を固定することができる。
すなわち、チャイルドシート1は、保護者等がシート部30を回転させる作業中に、抵抗を感じた段階で当該回転の作業を中断させるだけで、特別な操作をさせることなく、当該シート部30を横向き状態に保持することができる。
これを他の観点から見ると、チャイルドシート1は、前向き状態又は後ろ向き状態において、操作レバー部70の回転操作レバー74が操作されると、該回転操作レバー74を変更位置(前側)に位置させ(図18)、また回転ロック軸体36を収容状態(図27)とする。その後、チャイルドシート1は、横向き状態となって静止した場合においても、これらの変更位置及び収容状態及びを維持する。やがて、チャイルドシート1は、さらに回転されて前向き状態又は後ろ向き状態となった段階で、回転操作レバー74を固定位置に移動させ、回転ロック軸体36を突出状態とする。
このため、チャイルドシート1は、横向き状態において、保護者等に対し、回転操作レバー74が変更位置にあることにより、シート部30が受台部10によって簡易的に保持されているに過ぎず、比較的容易に回転し得ることを、容易に認識させることができる。また、チャイルドシート1は、保護者等に対し、自動車を走行させる場合にはシート部30を横向き状態のままとせずに、前向き状態又は後ろ向き状態に回転させて該シート部30を受台部10に対して強固に固定させるよう、促すことができる。
ところで、シート部30を横向き状態で静止させ得なかった従来のチャイルドシートでは、シート部30の下被係合体33(図11及び図12)において、中間円筒部33Eの後側における下端近傍にのみ、係合維持部33Fが設けられていた。これにより、シート部30が前向き状態(図1及び図2)であるときに、保持部50(図9)における下係合爪53の下係合端部53Aを、下被係合体33の外円筒部33Dに係合させた状態を維持することが可能であった。このような構成は、従来のチャイルドシートが自動車の車両シートに取り付けられ、シート部30が前向き状態であり、当該自動車が前方向へ進行中に衝突等が発生した場合における、乳幼児の安全性を考慮して設けられていた。具体的に、チャイルドシート1は、シート部30が慣性モーメントにより受台部10に対して前方向へ強大な力を加え、当該受台部10から外れてしまうことを、下係合端部53Aと外円筒部33Dとの係合により、未然に回避していた。
そこで、本実施の形態によるチャイルドシート1は、この係合維持部33Fを、シート部30を横向き状態に維持する目的においても利用するようにした。具体的に、チャイルドシート1は、受台部10の受台下部12において、当該シート部30が回転する際に係合維持部33Fが通過する円周軌道L33F(図32)と一部が重なる位置に、各保持突起25を設けた(図6~図8、図30~図32)。その一方で、チャイルドシート1は、係合維持部33Fを含めたシート部30側の構成を従来から変更せず、そのままとした。すなわち、チャイルドシート1は、従来の構成と比較して、受台下部12の構成を一部変更するだけで、シート部30の回転動作の途中で横向き状態を維持することができる。
さらに、チャイルドシート1は、3箇所の軸穴22(22A、22B及び22C)それぞれについて、当該軸穴22の左前側、左後側、右前側及び右後側となる4箇所に、保持突起25をそれぞれ配置した(図32等)。このため、チャイルドシート1は、リクライニングによりシート部30の中心軸体35が何れの軸穴22に挿入されている場合であっても、当該シート部30を回転させる途中で横向き状態を維持することができる。
ところで、チャイルドシート1では、リクライニングにおける角度の都合上、軸穴22A及び22Bの間隔が比較的短くなっている。このため、チャイルドシート1では、軸穴22Aの左後側及び右後側に配置すべき保持突起25の位置と、軸穴22Bの左前側及び右前側に配置すべき保持突起25の位置とが重複し、それぞれを適切な位置に設けることが困難であった。
そこで、チャイルドシート1では、保持突起25L2及び25R2を、軸穴22Aの左後側及び右後側に配置され、且つ軸穴22Bの左前側及び右前側に配置されたものと見なし、且つ各保持突起25を前後方向に関してほぼ対称な形状とした(図6~図8及び図32)。これにより、チャイルドシート1では、受台部10内における限られた範囲内で、各保持突起25を必要な箇所に全て配置でき、中心軸体35が何れの軸穴22に挿入された場合にも、横向き状態を維持することができる。
また、チャイルドシート1では、リクライニングによりシート部30が概ね前後方向に変位する際に中間円筒部33Eが変位する中間円筒部通過範囲AR33Eの外側に、各保持突起25を配置した(図32)。このため、チャイルドシート1では、シート部30を受台部10に対して前後方向に変位させる際に、中間円筒部33Eが保持突起25と当接することを回避でき、該シート部30を円滑にリクライニングさせることができる。
以上の構成によれば、本実施の形態によるチャイルドシート1は、受台部10に対してシート部30を回転可能に構成し、シート部30の下被係合体33における外円環部33Cから外方に向けて係合維持部33Fを突出させると共に、受台部10における円周軌道L33Fと一部が重なるように複数の保持突起25を設けた。このため、チャイルドシート1は、受台部10に対しシート部30が前向き状態又は後ろ向き状態から約90度回転された際に、係合維持部33Fを2本の保持突起25の間に位置させ、該シート部30を横向き状態に維持することができる。
[6.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、保持突起25(図8)の下側部分に対して上側部分を左右方向へ撓ませ得るように、すなわち保持突起25自体が変形するように構成する場合について述べた。しかし、本発明はこれに限らず、例えば保持突起25及び突起台座部24の間に弾性変形する接続部材を介在させ、保持突起25自体を変形させないように構成しても良い。
また、上述した実施の形態においては、複数の保持突起25を互いに同様の形状とする場合について述べた(図6等)。しかし、本発明はこれに限らず、例えば各保持突起25を互いに異なる形状としても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、シート部30の中心軸体35が軸穴22Aに挿入された状態及び軸穴22Bに挿入された状態の双方において、保持突起25L2及び25R2を共有し、係合維持部33Fと当接させる場合について述べた(図32等)。しかし、本発明はこれに限らず、例えばシート部30の中心軸体35が軸穴22Aに挿入された状態と該中心軸体35が軸穴22Bに挿入された状態とで保持突起25を共有せず、それぞれの状態に対応した保持突起25をそれぞれ設けても良い。またこの場合、各保持突起25を前後方向に関して非対称な形状としても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、リクライニングによりシート部30の中心軸体35を3箇所の軸穴22の何れかに挿入させる構成とした上で、全ての軸穴22と対応するそれぞれの箇所に保持突起25を設ける場合について述べた(図6及び図32等)。しかし、本発明はこれに限らず、例えば最も前方に位置する軸穴22Aと対応する箇所にのみ保持突起25を設ける等、一部の軸穴22と対応する箇所にのみ保持突起25を設けても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、シート部30が横向き状態となったときに、係合維持部33Fが位置する箇所の前側及び後側に、合計2本の保持突起25を配置する場合について述べた。すなわちチャイルドシート1では、この2本の保持突起25により係合維持部33Fを前後から挟んだ状態とすることにより、当該シート部30を横向き状態に維持するようにした(図35等)。しかし、本発明はこれに限らず、例えば係合維持部33Fにおける外周側に、中心軸孔33H1へ向けて窪んだ切欠部分が形成されている場合に、当該切欠部分と対応する箇所に、1本の保持突起25を設けても良い。この場合、保持突起25が切欠部分と係合することにより、シート部30を横向き状態に維持することができる。
さらに、上述した実施の形態においては、受台部10において、下側に位置する受台下部12に保持突起25を設ける場合について述べた(図6等)。しかし、本発明はこれに限らず、例えば受台上部11における受台上支持面13の裏側に保持突起25を設ける等、他の種々の部分に保持突起25を設けても良い。或いは、例えば単独の保持突起25又は複数の保持突起25を突起台座部24と組み合わせたものを独立した部品として構成し、当該部品を受台下部12や受台上部11等に取り付けるようにしても良い。要は、シート部30の下被係合体33に設けられた係合維持部33Fが回転時に当接するような位置に、保持突起25を配置できれば良い。
さらに、上述した実施の形態においては、受台部10の受台下部12において、シート部30の回転時に係合維持部33Fと当接する位置に保持突起25を設けル場合について述べた。すなわち、チャイルドシート1は、保持突起25と係合維持部33Fとの干渉により、シート部30の回転を規制して横向き状態を維持するようにした(図32)。しかし、本発明はこれに限らず、例えばシート本体中部42において外方へ突出している所定の部分と当接するよう、受台上支持面13(図4及び図5)等に保持突起を設けても良い。すなわち、本発明は、受台部10側において、シート部30の回転時に当該シート部30に設けられた種々の部分と当接するような箇所に、保持突起25を設けても良い。また、シート部30に係合維持部33Fに代わる突起等を新たに設けた上で、これと当接する箇所に保持突起25を設けても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、シート部30が前向き状態又は後向き状態から約90度回転した横向き状態となったときに、係合維持部33Fが保持突起25に挟まれて、この横向き状態を維持する場合について述べた(図32)。しかし、本発明はこれに限らず、当該シート部30が様々な方向を向いた状態であるときに、係合維持部33Fが保持突起25に挟まれてその方向(状態)を維持するようにしても良い。具体的には、例えば、シート部30が前向き状態又は後向き状態から約75度回転した状態や約60度回転した状態等を維持することが考えられる。またこの場合、シート部30を前向き状態及び後向き状態の間で半回転させる際に、2箇所以上において、当該シート部30の方向(状態)を維持するようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、受台部10における受台下部12の受台下支持面21に3箇所の軸穴22を設け、シート部30のリクライニングを3段階に調整可能とする場合について述べた(図7等)。しかし、本発明はこれに限らず、例えば受台下支持面21に2箇所又は4箇所以上の軸穴22を設け、シート部30のリクライニングを2段階又は4段階以上に調整可能としても良い。或いは、例えば受台下支持面21に軸穴22を1箇所のみ設け、リクライニング機能を省略しても良い。
さらに、本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち、本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに、上述した実施の形態においては、受台部としての受台部10と、シート部としてのシート部30と、回転許容禁止部としての中心軸体35、回転ロック軸体36、シート調整機構部60及び操作レバー部70と、被規制部としての係合維持部33Fと、規制部としての保持突起25とによってチャイルドシートとしてのチャイルドシート1を構成する場合について述べた。しかし、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる受台部と、シート本体部と、回転許容禁止部と、被規制部と、規制部とによってチャイルドシートを構成しても良い。
本発明は、例えばシート部を回転させる機構を有するチャイルドシートで利用できる。
1……チャイルドシート、10……受台部、11……受台上部、12……受台下部、21……受台下支持面、22、22A、22B、22C……軸穴、23、23A、23B……軸溝、24、24L、24R……突起台座部、25、25L1、25L2、25L3、25L4、25L5、25R1、25R2、25R3、25R4、25R5……保持突起、30……シート部、31……シート本体、32……上被係合体、33……下被係合体、33D……外円筒部、33E……中間円筒部、33F……係合維持部、35……中心軸体、36……回転ロック軸体、50……保持部、51……保持本体部、53……下係合爪、60……シート調整機構部、70……操作レバー部、73……リクライニング操作レバー、74……回転操作レバー、100……車両シート、AR33E……中間円筒部通過範囲、C33F……外周円、L33F……円周軌道、X30……シート中心軸。

Claims (8)

  1. 受台部と、
    前記受台部に対し所定の中心軸を中心とした回転が可能なシート部と、
    前記受台部に対し前記シート部の前記回転を許容し、又は当該シート部を所定の安定方向に向けた姿勢で当該回転を禁止する回転許容禁止部と、
    前記シート部に設けられ、前記中心軸を中心とした円筒部と、
    前記シート部に設けられ、前記円筒部の外方に突出し、当該シート部が前記中心軸を中心として回転する場合に円周軌道に沿って変位する被規制部と、
    前記受台部に設けられ、前記シート部が前記回転により前記受台部に対し前記安定方向と異なる保持方向を向いた場合に、前記被規制部の前記変位を規制する規制部と
    を具え、
    前記規制部は、一部分を前記円周軌道上に位置させ、外力により当該一部分が当該円周軌道の外部に変位した状態で当該外力が開放された場合、当該一部分を当該円周軌道上に位置させる
    ことを特徴とするチャイルドシート。
  2. 係合部を有し、前記受台部に対する前記シート部の位置を保持する保持部と、
    前記シート部に設けられ、前記保持部の前記係合部と係合する被係合部と
    をさらに具え、
    前記被規制部は、前記受台部に対し前記シート部が前記安定方向を向いた姿勢であるときに、前記保持部の前記係合部が前記被係合部に係合した状態を維持する
    ことを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
  3. 前記規制部は、前記シート部が前記保持方向を向いた場合に、前記被規制部と当接又は近接する位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
  4. 前記規制部は、前記シート部が前記保持方向を向いた場合に、前記一部分が、前記円周軌道上において前記被規制部と隣接する位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
  5. 受台部と、
    所定の中心軸に沿った中心軸体を有し、前記受台部に対し前記中心軸を中心とした回転が可能なシート部と、
    前記受台部に対し前記シート部の前記回転を許容し、又は当該シート部を所定の安定方向に向けた姿勢で当該回転を禁止する回転許容禁止部と、
    前記シート部に設けられ、当該シート部が前記中心軸を中心として回転する場合に円周軌道に沿って変位する被規制部と、
    前記受台部に設けられ、前記シート部が前記回転により前記受台部に対し前記安定方向と異なる保持方向を向いた場合に、前記被規制部の前記変位を規制する規制部と
    を具え、
    前記回転許容禁止部は、曲面状でなり前記シート部を支持する受台支持面を有すると共に、当該受台支持面上に前記中心軸体を支持する軸体支持部を複数有し、
    前記規制部は、複数の前記軸体支持部と対応する複数の位置にそれぞれ設けられている
    ことを特徴とするチャイルドシート。
  6. 前記シート部は、前記中心軸を中心とした円筒部をさらに具え、
    前記被規制部は、前記円筒部の外方に突出した部分であり、
    前記規制部は、一部分を前記円周軌道上に位置させ、外力により当該一部分が当該円周軌道の外部に変位した状態で当該外力が開放された場合、当該一部分を当該円周軌道上に位置させ、
    前記規制部は、複数の前記軸体支持部それぞれと対応する位置であって、且つ前記中心軸体が何れの前記軸体支持部により支持されている場合にも前記円筒部と当接しない位置に、それぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載のチャイルドシート。
  7. 前記規制部は、一の前記軸体支持部により前記中心軸体が支持される状態から他の前記軸体支持部により前記中心軸体が支持される状態に切り替わる際に前記円筒部が通過する円筒通過範囲の外に、それぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載のチャイルドシート。
  8. 前記回転許容禁止部は、前記受台部に対し前記シート部が前記安定方向を向いた姿勢であるときに、当該受台部に対する当該シート部の角度の変更を許容し、当該シート部が当該安定方向以外の方向を向いた姿勢であるときに当該シート部の角度の変更を禁止する
    ことを特徴とする請求項5に記載のチャイルドシート。
JP2022521742A 2021-07-15 2021-07-15 チャイルドシート Active JP7270316B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/026582 WO2023286230A1 (ja) 2021-07-15 2021-07-15 チャイルドシート

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2023286230A1 JPWO2023286230A1 (ja) 2023-01-19
JP7270316B1 true JP7270316B1 (ja) 2023-05-10
JPWO2023286230A5 JPWO2023286230A5 (ja) 2023-06-20

Family

ID=84919210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022521742A Active JP7270316B1 (ja) 2021-07-15 2021-07-15 チャイルドシート

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP7270316B1 (ja)
KR (1) KR20240032958A (ja)
CN (1) CN117940314A (ja)
TW (1) TWI799246B (ja)
WO (1) WO2023286230A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015025432A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 コンビ株式会社 チャイルドシート
JP2015074313A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 アップリカ・チルドレンズプロダクツ合同会社 車両座席用チャイルドシート
CN211641927U (zh) * 2019-12-11 2020-10-09 宁波环球娃娃婴童用品股份有限公司 一种座椅旋转调节及锁位机构

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5794712B2 (ja) * 2010-09-14 2015-10-14 サイベックス インダストリアル リミテッドCybex Industrial Ltd. チャイルドシート
US10449876B2 (en) * 2015-12-29 2019-10-22 Jeffrey H. Lonstein Multi-position chair with tiltable, rotatable and slidable seat shell
CN110466400B (zh) * 2019-09-20 2024-03-22 安徽永驰婴童科技股份有限公司 儿童安全座椅及椅背俯仰角度调节机构

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015025432A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 コンビ株式会社 チャイルドシート
JP2015074313A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 アップリカ・チルドレンズプロダクツ合同会社 車両座席用チャイルドシート
CN211641927U (zh) * 2019-12-11 2020-10-09 宁波环球娃娃婴童用品股份有限公司 一种座椅旋转调节及锁位机构

Also Published As

Publication number Publication date
KR20240032958A (ko) 2024-03-12
JPWO2023286230A1 (ja) 2023-01-19
TWI799246B (zh) 2023-04-11
CN117940314A (zh) 2024-04-26
TW202304746A (zh) 2023-02-01
WO2023286230A1 (ja) 2023-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2673225C2 (ru) Сиденья для моторного транспортного средства (варианты )
JP5667807B2 (ja) 車両用チャイルドシート
JP4784086B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
US11260778B2 (en) Child safety seat
JP2008044559A (ja) 車両用シート
JP5306727B2 (ja) チャイルドシート
JP2005137893A (ja) 車両用シート装置
KR102111615B1 (ko) 차일드 시트
JP7270316B1 (ja) チャイルドシート
JP3201637U (ja) チャイルドシート
WO2016084471A1 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP5505317B2 (ja) 車両用シート装置
JP6318936B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP2020199861A (ja) チャイルドシート
JP2011087843A (ja) リクライニング装置
JP3201636U (ja) チャイルドシート
JP2006271581A (ja) シートリクライニング装置のメモリ機構
KR20050030302A (ko) 차량 시트 리클라이너
JP2005211245A (ja) 椅子の肘掛け装置
JP5263917B2 (ja) チャイルドシート
KR102128311B1 (ko) 차일드 시트
JP2020199872A (ja) チャイルドシート及びチャイルドシート用の固定ユニット
JP6093420B1 (ja) チャイルドシート
JP7039042B2 (ja) チャイルドシート
JP7366768B2 (ja) 乗り物用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527

Effective date: 20220411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7270316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150