JP6093420B1 - チャイルドシート - Google Patents

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Abstract

【課題】台座に対してシート本体を回転可能且つリクライニング可能とする機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、軽量化を図ることが可能なチャイルドシートを提供することを目的としてなされたものである。【解決手段】台座12と、台座12に対して回転可能且つリクライニング可能なシート本体14とを備えたチャイルドシートSであって、シート本体14の底面と対向する台座12の上面に形成されたシート本体14の重量を支持する支持面26と、支持面26の内側に設けられた台座12に対して回転可能な回転部材44と、を有し、回転部材44の上面に形成された連結突部55,56,57,58が、シート本体14の底面に形成された長孔形状の開口28,29,30,31に挿入された状態で、シート本体14が回転部材44に対してスライド移動可能に係合連結されている。【選択図】 図2

Description

この発明はチャイルドシートに関し、特にシート本体が台座に対して回転可能且つリクライニング可能なチャイルドシートに関する。
従来、車両用のシートに取り付けられるチャイルドシートでは、取扱い性の向上や着座した乳幼児の快適性の向上を図る目的で、車両用シートに取り付けられた台座に対してシート本体を回転可能且つリクライニング可能としたものが開発されている。このようなチャイルドシートの一例として下記特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1には、シート本体を回転させるために設けられた外径の大きな環状の旋回リングを台座の上に配置し、この旋回リングの上にリクライニングのためのレールを設け、このレールの上にシート本体を載置するようになした点、更にシート本体の座部の位置を低く抑えるために、シート本体の座部の下面及びリクライニング用のレールの一部を旋回リング中央の空間に落ち込ませるようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献1に記載のものは、シート本体の重量(乳幼児が着座している場合はその重量も含む)をリクライニング機構のレールや回転機構の旋回リングで支持しているため、これらリクライニング機構及び回転機構を構成する部品は一定の強度を確保する必要が生じ、軽量化や部品点数の削減が難しい。
特開平10−100760号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、台座に対してシート本体を回転可能且つリクライニング可能とする機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、軽量化を図ることが可能なチャイルドシートを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、車両用のシートに取り付けられる台座と、該台座に対して回転可能且つリクライニング可能なシート本体とを備えたチャイルドシートであって、該シート本体の底面と対向する前記台座の上面に形成され、該シート本体の重量を支持する周方向に延びる支持面と、該支持面の内側に設けられた、該台座に対して回転可能な回転部材と、を有し、該回転部材の上面若しくは前記シート本体の底面の何れか一方に形成された連結突部が、該回転部材の上面若しくは該シート本体の底面の何れか他方に形成された長孔形状の開口に挿入された状態で、該シート本体が前記回転部材に対してスライド移動可能に係合連結されており、更に、前記開口の長手方向の縁部に沿って突出させた突条部と、該開口の方向に向かって折り曲げられた折曲げ部が幅方向の両端に形成された凹状部材と、を有し、前記突条部の先端部分が該凹状部材の内部に収容される状態で、該凹状部材が前記連結突部の先端に取り付けられていることを特徴とする。
請求項のものは、車両用のシートに取り付けられる台座と、該台座に対して回転可能且つリクライニング可能なシート本体とを備えたチャイルドシートであって、該シート本体の底面と対向する前記台座の上面に形成され、該シート本体の重量を支持する周方向に延びる支持面と、該支持面の内側に設けられた、該台座に対して回転可能な回転部材と、を有し、該回転部材の上面若しくは前記シート本体の底面の何れか一方に形成された連結突部が、該回転部材の上面若しくは該シート本体の底面の何れか他方に形成された長孔形状の開口に挿入された状態で、該シート本体が前記回転部材に対してスライド移動可能に係合連結されており、また、前記台座に対する前記シート本体の回転方向の位置を固定する第1固定手段と、該台座に対する該シート本体のスライド方向の位置を固定する第2固定手段と、を有し、それら第1固定手段及び第2固定手段は、何れも前記台座若しくは前記回転部材に対して係合爪を接近又は離間させる操作部材を有しており、それら第1固定手段の操作部材と第2固定手段の操作部材が前記シート本体の底面にて上下方向に重ねて配置されていることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記第1固定手段の操作部材と前記第2固定手段の操作部材との間には共通のバネ部材が配置されており、前記第1固定手段の操作部材若しくは前記第2固定手段の操作部材の何れか一方は、該バネ部材の下向きの付勢力により、前記係合爪を前記台座若しくは前記回転部材に係合させ、前記第1固定手段の操作部材若しくは前記第2固定手段の操作部材の何れか他方は、該バネ部材の上向きの付勢力により、前記係合爪を前記台座若しくは前記回転部材に係合させるようになしたことを特徴とする。
以上のように本発明は、シート本体の重量を支持する台座の支持面の内側に回転部材を設けて、回転部材の上面若しくはシート本体の底面の何れか一方に形成された連結突部を、回転部材の上面若しくはシート本体の底面の何れか他方に形成された長孔形状の開口に挿入した状態で、シート本体を回転部材に対してスライド移動可能に係合連結させたことを特徴としたものである。
本発明によれば、開口の長手方向の力がシート本体に作用した場合、長孔形状の開口と、この開口に挿入された連結突部との間に生じる長手方向の隙間に基づいてシート本体を台座に対してスライド移動させることができる。
一方、シート本体に回転方向の力が作用した場合、シート本体に作用した力は開口と連結突部との係合作用により回転部材に伝達され、シート本体及び回転部材は一体に回転する。これにより本発明ではシート本体を台座に対して回転移動させることができる。
本発明では回転部材よりも外側の位置にシート本体の重量を支持する支持面が設けられているため、回転部材には実質的にシート本体の重量は作用せず、回転部材の薄形化及び軽量化を図ることができる。
本発明では、台座の支持面の内側に形成された円形の凹所に回転部材を収容し、凹所の内周面に沿って回転部材を回転させるようにすることができる。
回転部材を台座の凹所に収容することでシート本体の底面の位置を低く抑えて、シート本体の重心を低くすることができ、安全性の向上を図ることができる。
この場合において、請求項1では、開口の長手方向の縁部に沿って突出させた突条部と、開口の方向に向かって折り曲げられた折曲げ部が幅方向の両端に形成された凹状部材と、を有し、突条部の先端部分を凹状部材の内部に収容した状態で、凹状部材を連結突部の先端に取り付ける。
この請求項によれば、少なくとも突条部の基端側は開口に挿入された連結突部によって支持され、突条部の先端側は凹状部材によって支持される。突条部は高さ方向に亘って支持されるため、台座上に載置されているシート本体が左右方向にがたついたり、斜めに傾いたりするのを有効に防止することができる。
またシート本体の底面を含む座面部は、回転部材と凹状部材とで挟まれ、シート本体の回転部材に対する抜けが有効に防止できる。
一方請求項2では、シート本体の回転方向の位置を固定する第1固定手段と、シート本体のスライド方向の位置を固定する第2固定手段と、を設けておく。この場合、それら第1固定手段及び第2固定手段は何れも台座若しくは回転部材に対して係合爪を接近又は離間させる操作部材を有するものとなして、それら第1固定手段の操作部材と第2固定手段の操作部材をシート本体の底面に上下方向に重ねて配置する。
このようにすることで操作部材の設置に要するスペースを少なくすることができる。また第1固定手段の操作面と第2固定手段の操作面とをシート本体の底面にて同じ位置に異なる高さで設けることができるため、操作する大人は手の位置を大きく変えることなく回転操作とリクライニング操作を行うことが可能となり、取扱い性を向上させることができる。
この場合、第1固定手段を構成する操作部材及び第2固定手段を構成する操作部材の間に共通のバネ部材を配置してバネ部材を共用化することで、チャイルドシートの部品点数を抑え、軽量化とともに製造コスト低減を図ることができる(請求項)。
以上のような本発明によれば、台座に対してシート本体を回転可能且つリクライニング可能とする機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、軽量化を図ることが可能なチャイルドシートを提供することができる。
本発明の一実施形態であるチャイルドシートの側面図である。 図1のチャイルドシートの分解斜視図である。 図1のシート本体の座面部を拡大して示した図である。 操作部材が取り付けられた状態のシート本体の底面図である。 図2の台座及び回転部材を分離して示した斜視図である。 同実施形態における台座の部分断面図である。 同実施形態における回転部材を示した図である。 図7のC−C断面図である。 同実施形態におけるシート本体が台座に組み付けられた状態での部分断面図である。 同実施形態におけるシート本体の開口周りを拡大して示した図である。 同実施形態の変形例を示した図である。 同実施形態におけるスライド位置固定手段の操作部材を示した図である。 同実施形態における回転位置固定手段の操作部材を示した図である。 同実施形態におけるガイドレールを示した図である。 同実施形態のスライド位置固定手段の作用説明図である。 同実施形態の回転位置固定手段の作用説明図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
本実施形態のチャイルドシートSは図1に示すように、車両用のシートに取り付けられる台座12と、この台座12に対して回転可能且つリクライニング可能なシート本体14を備えている。
尚、本実施形態では、前後方向は特に断らない限り、シート本体14に乳幼児を着座させた状態での乳幼児の前側を前方として説明する。
シート本体14は、合成樹脂製のシェル部16を有し、このシェル部16の内側に発泡材からなる図示しないクッション材を取り付け、シェル部16とクッション材との外表面側を図示しないシートカバーによって覆われて構成されている。
シート本体14は着座した乳幼児の周囲を前側と上側とを除いて覆うように湾曲して構成されるもので、シート本体14の内側にはシート本体14に着座させた乳幼児を固定させるための図示しないショルダーベルトとバックルとが配置されている。
シェル部16は合成樹脂製の一体成型品とされている。本実施形態の場合、シェル部16はポリプロピレン(PP)製とされるもので乳幼児の下面側から後面側にかけて覆う座面部18と、乳幼児の左右の側方を覆う側壁部20と、乳幼児の後方を覆う背面部22と、を備えている。この背面部22には上下方向に高さ調整可能なヘッドレスト24が取り付けられている。
13は台座12の背面下部から後方に突き出した一対のアームである。本例のチャイルドシートでは、アーム13の内部に設けられたフックを、車両用シートの側に用意されたISO−FIX方式のクランプバーに係合させることで、台座12を車体側(車両用シートの側)に連結することができる。このアーム13は台座12に対して回動可能に設けられており、使用しない場合には台座12の内部に収納することが可能である。
また本例のチャイルドシートSは、台座12の底面に図示を省略したサポートレッグが設けられている。チャイルドシートSが車両用シートに固定された状態でこのサポートレッグを、車両フロア上に起立させることで、前面衝突時等におけるチャイルドシートの前方への回動を防止し、チャイルドシートの安全性の向上を図ることができる。
図3(A)はシート本体14の座面部18を拡大して示した平面図、図3(B)は座面部18の断面図である。図3(A)で示すように座面部18には、前面側の端部近傍から背面部22に向かって前後方向に延びる長孔形状の4つの開口28,29,30,31が、後述するシート本体14の回転中心軸Pを挟んで右側と左側とに分かれて形成されている。これら開口28,29,30,31は何れも幅t1が同一で、図中左側の開口28,29は同一の線上に配置され、また図中右側の開口30,31も同一の線上に配置されている。
これら開口28,29,30,31の図中左右方向の両側には、各開口の長手方向の縁部に沿って前後方向(図3(A)の上下方向)に連続的に延びる突条部32,33,34,35が形成されている。尚、36は回転位置固定手段に用いられる操作面86を配置するための開口である。
図3(B)で示すようにシート本体14の座面部18裏側には前後方向に延びる凹所37,38,39が形成されており、このうち最も幅広の中央部に設けられた凹所38には後述する位置固定用の操作部材が取り付けられる。
そして座面部18の裏側において凹所37,38,39及び開口28,29,30,31を除く部分は、台座12に向かって球面半径Rの凸曲面をなしている。
各開口28,29,30,31の長手方向の縁部は、シート本体14を真っ直ぐに立てた状態でその先端面の高さHが揃うように上向きに突出し、それぞれ突条部32,33,34,35が形成されている。ただし座面部18の底面は図中左右方向に曲面状であるため、座面部18の底面から突条部の先端までの突出高さは、中央寄りに位置する突条部33,34が大きく、側面側に位置する突条部32,35が小さくなっている。
また座面部18の底面は前後方向にも曲面状をなしており、各突条部は前後方向にその突出高さを一定に維持して図2で示すように前後方向に円弧状をなしている。
台座12は、図5,6に示すように上下方向に2分割可能で、台座上部46と台座下部47とで構成されている。これらはそれぞれ合成樹脂により一体成形されている。図2でも示すようにシート本体14の底面側(座面部18の裏側)と対向する面には環状の支持面26が形成され、支持面26は、シート本体14の座面部18の裏側と当接し、シート本体14を支持している。この支持面26は凹曲面をなしており、その球面半径Rの値はシート本体14側の凸曲面と同じである。シート本体14は台座12に対して回転移動する際、またスライド移動する際、支持面26上を摺動する。
支持面26の前後方向及び左右方向には各90°間隔でシート本体14の回転方向の移動を防止するための被係合溝48が形成されている。これら被係合溝48の溝深さは前後方向の溝で深く、左右方向の溝で浅く形成されている。
また支持面26の内側には上向きに円形の開口を有する凹所42が形成され、その内部に回転部材44が回転可能に収容されている。
回転部材44は、図7に示すように全体が円板形状をなしている。50は平面視円形で断面が略凹曲面形状の主面部である。主面部50の外周端部は図7(B)で示すように下向きに立ち下がっており一定の高さを有する周壁部52が形成されている。また周壁部52の下端には外向きに延びる鍔部54が一体に形成されている。
主面部50の上面には、図7(A)の平面視において図中左右方向に延びる4つの連結突部55,56,57,58が形成されている。これら連結突部は外形が平面視長円形状をなしており、その短手幅方向の厚みt2が同一である。連結突部の厚みt2は、連結突部55,56,57,58がシート本体14の開口28,29,30,31に挿入可能となるよう開口の幅t1よりも僅かに小さく設定されている。
図中上側の連結突部55,56は同一の線上に配置され、また図中下側の連結突部57,58も同一の線上に配置されている。連結突部は同一の線上に配置された2つが一組となって、図14(B)で示すようにその上面に後述するガイドレール40が取り付けられる。
59は連結突部55,56,57,58の上面に設けられたガイドレール40を締結固定するための雌ねじ孔である。
また主面部50には後述する回転位置固定手段の係合爪90と係合可能な被係合溝60が図中左側の外周端部から中心部に向かって形成されている。
更に被係合溝60の図中上下方向の両側には、後述するスライド位置固定手段の係合爪80と係合可能な貫通孔62がそれぞれ図中左右方向に5個ずつ並設されている(図8参照)。尚、貫通孔62の数については必要に応じて適宜変更可能である。
並設された貫通孔62のうち最も内側に位置する貫通孔の更に内側(中心部寄り)には主面部50の上面から突出するガイド片63が、また最も外側に位置する貫通孔の更に外側には主面部50の上面から突出するガイド片65が形成されている。これらガイド片63,65は端に位置する貫通孔への係合爪80の挿入を補助するものである。
尚、64は主面部50の底面に形成されたリブである。
この回転部材44もまた合成樹脂にて一体に成形されている。
図6は組み付け状態における台座12および回転部材44を示した図で、シート本体14及びガイドレール40は図示を省略されている。同図で示すように回転部材44が凹所42の内部に収容された状態で、回転部材44の周壁部52の外周面は、台座上部46に形成された凹所42の内周面43と対向した状態で配置され、回転部材44は凹所42の内周面43に沿って案内され、凹所42の中心軸P周りに回転可能とされている。
凹所42は下方位置でその収容空間が内周面43よりも更に外側に拡張され、部分拡大図で示すように内周面43より外側の収容空間に回転部材44の鍔部54が収容されている。このため組み付け後において回転部材44に図中上向きの力が作用したとしても、鍔部54が台座上部46と係合して、回転部材44が台座12からの抜け出すのを良好に防止できる。
40は凹状部材としてのガイドレールで、図14で示すように幅方向の両端に形成された左右一対の折曲げ部66,66とこれらを連結する基部67とからなり、全体として断面略コ字形状をなしている。またガイドレール40は長手方向において円弧状をなしている。基部67の中心部には長手方向に4箇所、取り付け固定用の平面部68が形成され、そこに固定用のねじを挿通させるための孔69が設けられている。
次にシート本体14と回転部材44との連結構造について説明する。
本例では、図3の2点鎖線で示されているように回転部材44に形成された連結突部55,56,57,58が、シート本体14に形成された前後方向に延びる長孔形状の開口28,29,30,31にそれぞれ挿入される。このためシート本体14に前後方向の力が作用した場合、シート本体14は、長孔形状の開口28,29,30,31と連結突部55,56,57,58との間に生じた前後方向の隙間に基づいて、前後方向にスライド移動することができる。
ここで、凸曲面をなすシート本体14の底面は、凹曲面をなす台座12の支持面26で支持されており、シート本体14が支持面26で支持された状態でスライド移動するとシート本体14の傾倒角度が変化してリクライニング機能が発揮される。
尚、本例では連結突部55,56,57,58が長孔形状の開口28,29,30,31の開口端部に当接することでシート本体14の前後方向の移動端が規定される。
一方、連結突部55,56,57,58と開口28,29,30,31との間に左右方向の隙間は実質的には存在しない若しくは極めて小さい。このためシート本体14に回転方向の力が作用した場合、シート本体14に作用した力は開口28,29,30,31と連結突部55,56,57,58との係合作用により回転部材44に伝達され、台座12に対して回転自在に設けられた回転部材44と一体にシート本体14は回転する。これにより本実施形態ではシート本体14を図6で示す中心軸P周りに回転させることができる。
また本例では、連結突部55,56,57,58を開口28,29,30,31にそれぞれ挿入させた状態で、同一の線上に位置する2つの連結突部55,56とその両側に位置し線状に延びる突条部32,33とを上から覆うように1つのガイドレール40を配置し、ねじ部材にてこのガイドレール40を連結突部55,56の上面に取り付けている。図10(A)は連結突部55にガイドレール40が取り付けられた状態を示した図である。
同図で示すように連結突部55と開口側に向かって折曲げられた折曲げ部66との間には、ガイドレール40の基部67と回転部材44の主面部50とにより高さ方向が規定され、ガイドレール40の折曲げ部66と回転部材44の連結突部55とにより幅方向が規定された隙間Qが形成される。
本例では図中左側の隙間Q1にシート本体の突条部32が、図中右側の隙間Q2にシート本体14の突条部33が収容可能なように連結突部55,56の高さが定められており、シート本体14は突条部32,33が隙間Q1,Q2に収容された状態で回転部材44に対してスライド移動可能となっている。
ここで本例では突条部32,33が連結突部55と折曲げ部66とにより両側から高さ方向に亘って支持されるため、台座12上に載置されているシート本体14が左右方向にがたついたり、シート本体が斜め方向に傾いたりするのを有効に防止することができる。
本例では図10(B)で示すように連結突部55,56が存在しない部分に位置する突条部32,33についても一対の折曲げ部66,66で外側から支持しているため連結突部55,56が存在しない部分においても折曲げ部66,66によるガイド作用が発揮される。
また本例のようなガイドレール40を設けることで、シート本体14に上向きの力が作用した場合であってもシート本体14の突条部32,33がガイドレール40の基部67と係合してシート本体14の抜けが防止される。
以上は連結突部55,56にガイドレール40を取り付けた例について述べたが、連結突部57,58に対しても同様にガイドレール40が取り付けられる。
尚、ガイドレールによる突条部の支持構造は、これに限定されるものではなく例えば図11で示すように、突条部32,33の基端側を連結突部99で支持する一方、突条部32,33の先端側をガイドレール41で支持し、連結突部99とガイドレール41でそれぞれ突条部32,33の異なる高さを支持するようにしてもよい。
図4はシート本体14の座面部18の底面を示した図である。
座面部18の底面に形成された凹所38の左右方向の両側壁面70,71の対称位置には係止孔72,72が形成され、シート本体14のスライド方向の位置を固定するための操作部材78が係止孔72,72に揺動可能に取り付けられている。
また凹所38の左右方向の両側壁面70,71の係止孔72よりも背面側の位置には係止孔74,74が形成され、シート本体14の回転方向の位置を固定するための操作部材88が係止孔74,74に揺動可能に取り付けられている。同図で示すように、これら2つの操作部材78と88は上下方向に重ねて配置されている。
図12はスライド位置固定用の操作部材78を示した図である。
82,82は離間して設けられた一対のレバーアームで、互いに対象形状をなしている。レバーアーム82は、先端側(図中右側)に下向きに突出する係合爪80を有し、後端側に操作面86が一体に設けられている。係合爪80の内側側面には、回転部材44のガイド片65に当接する突部81が形成されている。
レバーアーム82の左右方向の略中間部には外側に突出する係止ピン83が形成されており、この係止ピン83がシート本体14側の係止孔72に挿入され、操作部材78は係止ピン83周りに揺動可能に保持される。
係止ピン83と操作面86との間の位置には一対のレバーアーム82を連結する連結部84が設けられている。連結部84にはバネ受け部85が形成されており、組み付け状態において図9で示すように操作部材78に付勢力を付与するバネ87の一端がこのバネ受け部85にて保持される。
本例ではこの操作部材78とバネ87と回転部材44に設けられた貫通孔62にてスライド位置固定手段が構成されている。
図13は回転位置固定用の操作部材88を示した図である。
92は全体がY字形状をなすレバーアームで、図中右側の二又に分岐した各分岐アーム97の先端側には外向きに突出する係止ピン93が形成されている。この係止ピン93がシート本体14側の係止孔74に挿入され、操作部材88は係止ピン93周りに揺動可能に保持される。
レバーアーム92の係止ピン93とは反対側の端部には操作面96が一体に設けられている。
レバーアーム92の下面からは厚みが一定で平板状の係合爪90が下向きに突出している。係合爪90はY字状のレバーアーム92の操作面96側の端部からY字の基部に相当する部分に沿って直線状に延びており、その先端は円弧形状をなしている。
レバーアーム92の操作面96に向かう部分には、斜め上向きに折れ曲がった屈曲部94が形成されており、その上面にはバネ受け部95が形成されている。図9で示すように組み付け状態においてバネ87の一端がこのバネ受け部95にて保持される。
本例ではこの操作部材88、バネ87、台座12に設けられた被係合溝48、回転部材44に設けられた被係合溝60にて回転位置固定手段が構成されている。
図9は回転位置固定手段及びスライド位置固定手段によりシート本体14が台座12に位置固定された状態の断面図である。
スライド位置固定手段の操作部材78は係止孔72(図4)の位置において係止ピン83周りに揺動可能に支持されている。回転位置固定手段の操作部材88は係止孔74(図4)の位置において係止ピン93周りに揺動可能に支持されている。
これら2つの操作部材78.88の間にはバネ87が設けられている。詳しくは、操作部材78のバネ受け部85と操作部材88のバネ受け部95との間にバネ87が介装されている。
このバネ87の上向きの付勢力により、操作部材78は係止ピン83周りを図中時計方向に揺動し、係合爪80は回転部材44側に突出する。一方、操作部材88はバネ87の下向きの付勢力により係止ピン93周りを図中反時計方向に揺動し、係合爪90は台座12側に突出する。
尚、操作部材78の操作面86は、開口36を通じて上方から下向きに押し下げ操作可能な位置に配置されている。また操作部材88の操作面96は、操作面86の下方に位置しており、下方から上向きに押し上げ操作が可能とされている。
スライド位置固定手段では図15(A)で示すようにバネ87の付勢力により回転部材44側に突出した係合爪80が、回転部材44に設けられた貫通孔62に係合することで、シート本体14がスライド方向(シート本体14の前後方向)に位置固定される。
ここで図15(B)で示すようにバネ87の付勢力に抗して操作面86を下向きに押し下げると、操作部材78は反時計方向に揺動して係合爪80が貫通孔62から離間して係合状態が解除される。これによりシート本体14は、支持面26上を図中矢印方向にスライド移動が可能となる。
一方、回転位置固定手段では図16(A)で示すようにバネ87の付勢力により台座12側に突出した係合爪90が、台座12の被係合溝48と回転部材44の被係合溝60とに跨って係合することで、シート本体14は回転方向に位置固定される。
ここで図16(B)で示すようにバネ87の付勢力に抗して操作面96を上向きに押し上げると、操作部材88は時計方向に揺動して係合爪90は被係合溝48から離間して係合状態が解除され、シート本体14は図6で示す中心軸P周りに回転移動が可能となる。
以上のように本実施形態によれば、回転部材44よりも外側の位置に、シート本体14の重量を支持する支持面26が設けられているため、回転部材44には実質的にシート本体14の重量は作用せず、回転部材44の薄形化及び軽量化を図ることができる。
本実施形態では、台座12の支持面26の内側に形成された円形の凹所42に回転部材44を収容することで、シート本体14の底面の位置を低く抑えて、シート本体14の重心を低くすることでき、安全性の向上を図ることができる。
本実施形態では、開口28,29,30,31の長手方向の縁部に沿って突出させた突条部32,33,34,35の先端部分をガイドレール40の内部に収容した状態で、一対のガイドレール40を連結突部55,56,57,58の先端に取り付けている。
このようにすることで、本実施形態では突条部32,33,34,35の基端側は開口28,29,30,31に挿入された連結突部55,56,57,58によって支持され、突条部32,33,34,35の先端側はガイドレール40によって支持される。突条部32,33,34,35は高さ方向に亘って支持されるため、台座12上に載置されているシート本体14が左右方向にがたついたり、斜めに傾いたりするのを有効に防止することができる。
またシート本体14の底面を含む座面部18は、回転部材44とガイドレール40とで挟まれ、シート本体14の回転部材44に対する抜けが有効に防止できる。
本実施形態ではまた、回転位置固定手段の操作部材88とスライド位置固定手段の操作部材78とをシート本体14の底面にて上下方向に重ねて配置することで操作部材78,88の設置に要するスペースを少なくすることができる。また回転位置固定手段の操作面96とスライド位置固定手段の操作面86とを、シート本体14の底面にて同じ位置に異なる高さで設けることができるため、操作する大人は手の位置を大きく変えることなく回転操作とリクライニング操作を行うことが可能となり、取扱い性を向上させることができる。
更に本実施形態では、回転位置固定手段の操作部材88及びスライド位置固定手段の操作部材78の間に共通のバネ87を配置し、バネ87を共用化することで、チャイルドシートの部品点数を抑え、軽量化とともに製造コスト低減を図ることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。上記実施形態では回転部材に連結突部を、シート本体に開口を設けたが、場合によっては回転部材に長孔形状の開口を、シート本体に連結突部を設けることも可能である等、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
12 台座
14 シート本体
26 支持面
28,29,30,31 開口
32,33,34,35 突条部
40,41 ガイドレール(凹状部材)
42 凹所
44 回転部材
55,56,57,58,99 連結突部
66 折曲げ部
78,88 操作部材
80,90 係合爪
87 バネ(ばね部材)
S チャイルドシート

Claims (3)

  1. 車両用のシートに取り付けられる台座と、該台座に対して回転可能且つリクライニング可能なシート本体とを備えたチャイルドシートであって、
    該シート本体の底面と対向する前記台座の上面に形成され、該シート本体の重量を支持する周方向に延びる支持面と、該支持面の内側に設けられた、該台座に対して回転可能な回転部材と、を有し、
    該回転部材の上面若しくは前記シート本体の底面の何れか一方に形成された連結突部が、該回転部材の上面若しくは該シート本体の底面の何れか他方に形成された長孔形状の開口に挿入された状態で、該シート本体が前記回転部材に対してスライド移動可能に係合連結されており、
    更に、前記開口の長手方向の縁部に沿って突出させた突条部と、該開口の方向に向かって折り曲げられた折曲げ部が幅方向の両端に形成された凹状部材と、を有し、
    前記突条部の先端部分が該凹状部材の内部に収容される状態で、該凹状部材が前記連結突部の先端に取り付けられていることを特徴とするチャイルドシート。
  2. 車両用のシートに取り付けられる台座と、該台座に対して回転可能且つリクライニング可能なシート本体とを備えたチャイルドシートであって、
    該シート本体の底面と対向する前記台座の上面に形成され、該シート本体の重量を支持する周方向に延びる支持面と、該支持面の内側に設けられた、該台座に対して回転可能な回転部材と、を有し、
    該回転部材の上面若しくは前記シート本体の底面の何れか一方に形成された連結突部が、該回転部材の上面若しくは該シート本体の底面の何れか他方に形成された長孔形状の開口に挿入された状態で、該シート本体が前記回転部材に対してスライド移動可能に係合連結されており、
    また、前記台座に対する前記シート本体の回転方向の位置を固定する第1固定手段と、該台座に対する該シート本体のスライド方向の位置を固定する第2固定手段と、を有し、
    それら第1固定手段及び第2固定手段は、何れも前記台座若しくは前記回転部材に対して係合爪を接近又は離間させる操作部材を有しており、それら第1固定手段の操作部材と第2固定手段の操作部材が前記シート本体の底面にて上下方向に重ねて配置されていることを特徴とするチャイルドシート。
  3. 請求項において、前記第1固定手段の操作部材と前記第2固定手段の操作部材との間には共通のバネ部材が配置されており、
    前記第1固定手段の操作部材若しくは前記第2固定手段の操作部材の何れか一方は、該バネ部材の下向きの付勢力により、前記係合爪を前記台座若しくは前記回転部材に係合させ、
    前記第1固定手段の操作部材若しくは前記第2固定手段の操作部材の何れか他方は、該バネ部材の上向きの付勢力により、前記係合爪を前記台座若しくは前記回転部材に係合させるようになしたことを特徴とするチャイルドシート。
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