JP7266136B1 - 情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1には、ネットワークに接続されて不動産の買取を支援する不動産買取システムとして、ネットワークに接続され、不動産情報やユーザ情報の送受信を行うネットワーク通信手段と、ネットワーク通信手段で受信した不動産の物件情報を登録する物件登録手段と、物件登録手段で登録された物件情報からネットワーク上に提供する物件提供情報を準備する物件提供手段と、を備え、ネットワーク通信手段は、物件提供手段で準備された物件提供情報を、ネットワークを介して開示する技術が記載されている。
売却を検討している中古物件の所有者においては、一般的には、ビラ、DM(Direct Mail)、TVコマーシャル、街での看板、などを介して知った不動産業者(仲介業者、買取再販業者問わず)に所有者自身が連絡をし、自ら売却の意思を伝えるが、不動産業者から所有者へのアプローチ方法は前述のように限られており、受動的に待ち受けることになる。すなわち、売却意思のある所有者を不動産業者が特定することは難しく、特定できないと中古物件を大量に安定的に仕入れることは難しい。
ここで、前記空き家可能性情報は、空き家になる可能性が高いと推定される物件を示す情報であって当該物件が顕在化される前の段階における情報である、ことを特徴とすることができる。
上記の目的を達成する他の本発明は、情報処理装置に、インフラ事業の契約又は使用状況に基づき賃貸の場合を除いて人が住まなくなり空き家になる可能性のある空き家可能性情報を取得する取得機能を実現させ、持ち家の可能性が低い物件又は賃貸の可能性が高い物件であることの当該持ち家か当該賃貸かの推測は、前記インフラ事業の契約者の属性情報に対する条件として、当該属性情報に、前記契約の年数が予め定められている値以上であることを示す情報が含まれていること、当該属性情報に、当該契約及び/又は当該契約者の住所により特定される建物が分譲マンションであることを特定する情報であって部屋の広さが予め定められている値以上であること及び/又は複数居住者向けの間取りを示す情報が含まれていること乃至含まれていないこと、当該属性情報に、当該建物が分譲マンションであることを特定する情報であって過去の不動産取引に関する情報が含まれていること、当該属性情報に、当該契約者の契約に関する条件として、当該インフラ事業の契約の複数の種類を示す情報が含まれていること、当該属性情報に、予め定められている月の当該月に対応する前年の月に対するエネルギー使用傾向に変化があり当該変化は減少であることを示す情報が含まれていること、当該インフラ事業を行う事業者側が当該建物の居住者との過去に遡った直近の接点以降の期間を示す情報が含まれていること、当該インフラ事業による提供に関して用いられる機器が当該建物の居住部に設置された時期以降の期間を示す情報が含まれていること、当該建物が所在するエリアにおける人及び/又は世帯に関する統計情報が含まれること、のいずれか一つ以上を用いる、プログラムである。
<第1の実施の形態の不動産取引案内システムの構成>
図1は、第1の実施形態に係る不動産取引案内システム1の全体構成例を示す図である。
第1の実施形態に係る不動産取引案内システム1は、インフラ事業の契約又は使用に関する情報を用いて人が住まなくなる空き家の推定を行い、不動産取引の営業効率が向上する不動産取引先の候補を案内するシステムである。
なお、空き家と推定される不動産には、現在の居住者が引っ越しする予定がある場合のほか、すでに引っ越ししている場合も含まれる。
端末30は、インフラ事業の供給者ないし提供者、事業者(以下、事業者という)の装置である。事業者には、使用者の電話機T20と通話するための電話機T30がある。
端末40は、不動産取引例えば不動産買取取引や不動産仲介取引を行う取引業者の装置である。取引業者には、端末40から各種の印刷を行うためのプリンターP40がある。
ここにいう中古住宅は、現在住居者がいる居住用建物であり、新築時から居住者がいない居住用建物は含まれない。さらに説明すると、中古住宅は、現在の住居者が新築当時から居住している場合の他、現居住者の前に前居住者がいた場合も含まれる。また、建築後予め定められている年数が経過しても売買契約が成立していない新築のマンションは、新古マンションとも呼ばれるが、かかる新古マンションは中古住宅に含まれない。
また、管理サーバ10は、絞り込み処理により取得した推定の情報を不動産取引先の候補として端末40に出力する。
端末30は、上述したように、インフラ事業の事業者の装置であり、例えば、PC等により実現される。事業者としては、例えば、ガスを供給するガス事業者や、電力を供給する電力事業者である。かかるガス事業者や電力事業者は、サービス提供者ということができる。
端末40は、上述したように、不動産取引の取引業者の装置であり、例えば、PC等により実現される。取引業者としては、不動産買取業者や不動産仲介業者である。
さらに、第1の実施の形態では、管理サーバ10と端末30と端末40とが互いに異なる装置である構成例を採用するが、これに限られず、管理サーバ10、端末30及び端末40が同じ装置である構成例を採用してもよい。
図2は、管理サーバ10及び端末20~40のハードウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、管理サーバ10、使用者の端末20、事業者の端末30および取引業者の端末40の各々は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)100aと、主記憶手段であるメモリ100cとを備える。また、各装置は、外部デバイスとして、磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)100g、ネットワークインターフェイス100f、表示機構100d、音声機構100h、キーボードやマウス等の入力デバイス100i等を備える。
次に、管理サーバ10の機能構成について説明する。
図3は、管理サーバ10の機能構成例を示す図である。
管理サーバ10は、送受信部11と、取得部12と、絞り込み処理部13と、空き家可能性情報取得部14と、出力部15と、を備える。
さらに、取得部12は、後述の絞り込み条件(例えば図5参照)を取得する。
ここにいう空き家可能性情報は、引っ越し等により不動産取引の対象になり得る物件の情報等の、インフラ事業の契約又は使用状況に基づいて人が住まなくなる空き家になる可能性のある情報であり、家を売却する可能性のあるインフラ事業の契約者の情報が含まれる。
絞り込み処理部13は、処理手段の一例であり、処理機能の一例である。
また、中古物件は、居住用建物としての分譲マンション等の集合住宅のほか、分譲一戸建てであるが、以下の説明は、分譲マンションの場合である。
同図に示すように、予めインターネット等からの分譲マンションの情報、例えばマンション名ないし建物名や、所在地、築年ないし築年月、階数等の情報を含む分譲マンションの情報を管理サーバ10の取得部12(図3参照)が取得し、分譲マンションリストを作成する(ステップ101)。
なお、閉栓依頼には、引っ越しの場合のほか、しばらくの間留守にする長期不在等の場合も含まれるが、いずれの場合も閉栓により供給が停止され、契約が解約される。
付言すると、閉栓依頼は、予め定められている書式の葉書により行われることも想定されるが、かかる葉書の場合には、上述した電話閉栓に準じて処理することができる。
閉栓依頼顧客リストは、ガス閉栓の連絡をした顧客の情報であり、空き家になるときの人の作為の情報の一例である。なお、閉栓依頼顧客リストに、料金滞納の顧客が含まれないようにしてもよい。
さらに説明すると、顧客の属性情報は、事業者が保有する全顧客のうち閉栓依頼顧客リストにある顧客の属性情報としてもよく、また、閉栓依頼顧客リストとは関係なく全顧客の属性情報とする場合のほか、例えば営業地区ごとに分けられた顧客の属性情報とする場合でもよい。なお、ここにいう営業地区は、例えば分譲マンションが比較的多い地区に限ってもよい。
なお、図4における分譲マンションリスト、閉栓依頼顧客リスト及び顧客の属性情報の作成ないし取得の順番は、その一例を示したものであり、他の順番であってもよい。
なお、第1の実施の形態の場合であっても、閉栓依頼の顧客に対してDMリストを作成してもよい。すなわち、プリンターP40は、DM送付するための送付先リストを印刷したり、不動産取引用の営業資料を送付する封筒に送付先を差し込み印刷したりしてもよい。
図5は、絞り込み条件を説明する図であり、その一例を示す。絞り込み条件は、属性情報に対する条件の一例である。
かかる絞り込み条件としては、例えば築年数や、Web閉栓/電話閉栓の別、契約期間等の情報またはこれらの組み合わせが用いられる。
築年数が数年である築浅物件は、資産価値が新築の場合に比べてさほど落ちていないこと及び売却物件としての数が多くないことから、買取や仲介の不動産業者間の競争が厳しい。その一方で、ある程度の年数が経った中古物件については、標準仕様でリフォームすることで資産価値をより高めることができる。また、築年数により、新耐震基準であるか否かの区別や、アスベスト不使用の建物特性等をある程度反映させることが可能であり、リフォーム時の作業負担を軽減することができる。なお、新耐震基準は、建築確認の日付が1981年6月1日以降の建物に対して適用されていることから、新耐震基準の適用の有無の観点で、築年数の上限値を設定することができる。
Web閉栓の場合は、ネット情報の収集に長けている割合が高いと推定されることから、例えば、ガス事業者が不動産取引の営業についてネットで広告を行っておく場合に営業効率が高いグループであると考えられる。また、電話閉栓の顧客に対して不動産取引の電話営業を行う場合に、ビジネスの親和性が高いと考えられる。
ガスのWeb閉栓と電話閉栓の区別について説明したが、電気の利用停止についてもWebと電話の双方があり、ガスの場合と同様に区別することが可能であり、また、区別する意義がある。
さらに説明すると、ガスの開栓や電気の利用開始についても、電話のほかにWebで依頼する場合がある。このため、エネルギー開始時とエネルギー停止時の双方をWebで依頼する顧客は一定の割合で存在することから、不動産取引の営業広告をネットで行っておくことで、営業効率の高いグループを見出すことができる。
ここにいう契約期間は、ガスの契約の場合のほか、ガス以外の例えば電力の契約を含んでもよい。電力の自由化により、ガス事業者であってもガスと電力の両方を契約していたり電力だけを契約していたりする顧客の属性情報を有することによる。
図5の(1)~(2)は、築年数と契約期間を組み合わせて絞り込み条件としている。すなわち、(1)の場合は、「築年15年以上かつ契約期間3年以上」であり、(2)の場合は、「築年10年以上かつ契約期間3年以上」である。これにより、物件の資産価値をより高めることが可能な比較的築年数のある分譲マンションが含まれる可能性の高いグループに絞り込みすることができる。
なお、上述の(1)~(2)における契約期間は、ガスの契約期間であり、電力の契約期間をも含む後述の例えば(10)~(11)とは異なる。
その一方で、上述の(5)~(6)の「築年5年以上かつ契約期間3年以上」の場合は、上述の(3)~(4)に比べて、新築時から入居している居住者の割合が高くなる。また、分譲マンションは、築年が10年超よりも10年以内に売りに出される傾向があると仮定したとき、上述の(5)~(6)の場合は築年5年以上であることから、閉栓依頼の情報と組み合わせることで、現在入居している分譲マンションを売りに出そうと考えている顧客の割合が上述の(3)~(4)よりも高くなることが期待できる。
上述の(10)~(11)は、ガス契約のみならず、電力自由化により電力契約も行っている契約者の場合である。一般的に、ガス事業者にガス及び電力の契約を行っている顧客は、いずれか一方のみの契約を行っている顧客に比べて、ガス事業者に対して高い信頼性を持っていることが推定され、ガス事業者の名前を用いた不動産取引の電話営業を行う際に、関心をもって最後まで説明を聞いてもらえる割合が高いことが期待できる。
また、電力契約をしている場合、ガスは閉栓したが、電力契約をしている場合には、まだ定期的に自宅に戻る可能性があるが、今後空き家になる可能性が高いと考えられる。電気もガスも契約が終了した場合は、現時点で空き家と推定されるマンションの可能性が高い。
そこで、第1の実施の形態では、顧客の属性情報を、閉栓依頼顧客リストや分譲マンションリスト、絞り込み条件で絞り込むことで、不動産の売却を考えていない契約者等のノイズを減らした空き家可能性情報を取得することができる。このため、空き家可能性情報には、売却物件情報が不特定者に知られる前の段階の物件の所有者が含まれている割合が高いことが想定される。
出力させた空き家可能性情報を用いてガス事業者自らがその顧客に対して不動産取引の営業を行う場合の他、不動産取引業者に空き家可能性情報を提供し、不動産取引業者が空き家可能性情報に含まれる不動産所有者に対して不動産取引の営業を行う場合も考えられる。
さらに、例えば、国内の人及び世帯の実態把握のために行われる国勢調査による人口流出率等の人口変動の統計情報のほか、各年代の数や世帯構成の割合等の統計情報(人及び/又は世帯に関する統計情報の一例)を用いた、建物の所在するエリアによる絞り込み条件である。なお、かかる統計情報は、複数の調査時期による統計の比較による同一エリアにおける変動に着目してもよく、単一の調査時期の統計におけるエリアの比較による相違に着目してもよい。
また、分譲マンションリストに、最寄り駅を示す情報や最寄り駅からの距離を直接的又は間接的に示す情報である住所情報例えば徒歩分数情報が含まれている場合に、最寄り駅名や徒歩分数情報から流通性の高い物件かどうか判断し、フラグ立てや絞り込みに使用してもよい。例えば、横浜駅には複数路線があり最寄り駅として人気であるので、優先したフラグ立て、絞り込みを行うことが考えられる。また、例えば、最寄り駅徒歩25分はバスを使用して移動することになり(バス圏)、流通性が低いと想定されることから、優先度を落とした絞り込みとすることが考えられる。
さらに、分譲マンションリストに、過去の不動産取引に関する情報が含まれている場合、過去の不動産取引データ(外部情報含む)から、成約価格(又は坪単価)から一件当たりの利幅が大きい、つまりは営業効率が高い物件を特定してもよい。
次に、第2の実施の形態について図6及び図7を用いて説明する。上述の第1の実施の形態では、顧客によりなされたエネルギーに関する閉栓ないし利用停止の依頼の情報を用いて空き家推定を行っているが、第2の実施の形態では、検針による顧客ごとのエネルギー消費量の変化の情報を用いて空き家推定を行う。
なお、第2の実施の形態の説明では、上述の第1の実施の形態と同じ事項の説明及び図示を省略ないし簡略化することがある。
図6に示す処理例では、取得部12(図3参照)が取得した分譲マンションの情報により分譲マンションリストを作成する(ステップ201)。
さらに説明すると、エネルギー消費量のゼロを含む減少が生じた場合には、例えば居住していない時間の割合が従来よりも増えたり、生活パターンが従来とは異なる事情が生じていたりすることが想定される。その原因は様々なことが考えられるが、引っ越しの予定がある場合には、エネルギー消費量は減少する傾向がある。このため、直近の検針日によるエネルギー消費量に変化があった顧客を抽出することで、第1の実施の形態における閉栓依頼の情報に代替可能な情報を取得できる。
そこで、管理サーバ10の取得部12(図3参照)は、エネルギー消費量に変化があった顧客の情報を用いて、消費量変化顧客リストを作成する(ステップ203)。かかる消費量変化顧客リストは、ガスないし電気の消費量低下(消費量がない場合を含む)をした顧客の情報であり、空き家になるときの人の不作為の情報の一例である。
付言すると、エネルギー消費量変化があったとして抽出された顧客に対しては、架電リストではなく、DMリストを作成して出力する。これは以下の理由による。
すなわち、エネルギー消費量変化があった顧客の場合は、閉栓依頼の場合に比べて、長期不在が原因である割合が高いと考えられる。例えば、居住者が施設に入ったり入院したりすることでエネルギー消費量が変化した場合、その居住者に電話で連絡をつけることが困難である。その一方で、その居住者の別居家族が郵便物の転送サービスを申し込む場合があったり定期的に郵便物を確認している場合があったりすることが想定される。また、その居住者が携帯電話を手元に置いていたとしても、入院中に連絡をとることは差し支えた方がよい。そのため、架電リストではなく、DMリストを作成する。
なお、エネルギー消費量変化があったとして抽出された顧客について架電リストを作成してもよい。
図7(a)に示す今年1月及び2月は、同図(b)に示す昨年1月及び2月と比べると、大きな変化は確認できない。その一方で、今年3月のガス消費量は、(b)に示す昨年3月と比べると、減少している。
また、図7(c)に示す今年1月及び2月は、同図(b)に示す昨年1月及び2月と比べると、大きな変化は確認できない。その一方で、今年3月のガス消費量はなく、ガスを消費していない。
すなわち、寒い時期にガス暖房機を使用しなかったり通年であまり浴室を使わなかったりする場合には、年間を通じてガス消費量がほぼ一定である。そのため、先月まではガス消費量が通常であったが、直近の検針による今月のガス消費量が先月と比べて減少している場合や、今月のガス消費量がなかった場合に、ガス消費量の変化があった顧客として抽出するようにしてもよい。
なお、第2の実施の形態では、ガス消費量の場合について説明したが、これに限られず、電力消費量、水道使用量、通信量、通話量等について適用することができる。
次に、第3の実施の形態について図8を用いて説明する。第3の実施の形態は、エネルギー消費に関する情報を用いる第1の実施の形態及び第2の実施の形態とは異なり、居住者の帰宅状況を例えば携帯電話の位置情報を用いて検知し、これにより空き家推定を行う。
なお、第3の実施の形態の説明では、上述の第1ないし第2の実施の形態と同じ事項の説明及び図示を省略することがある。
第3の実施形態に係る不動産取引案内システム1は、管理サーバ10と、端末90と、携帯端末70と、携帯端末80を備える。管理サーバ10と端末90とは、ネットワーク50を介して接続されている。携帯端末70、80は、無線通信を行うためのアクセスポイント60を介してネットワーク50と接続されている。なお、図8では、取引業者の端末40の図示を省略している。
したがって、通信業者の端末90は、時間情報を用いることにより、携帯端末70、80の位置情報が自宅の位置情報とは異なる状態がどれくらいの間、継続しているかを計測できる。
その一方で、識別情報が「abc002」である携帯端末80は、自宅を出てからの経過時間が156時間12分であり、自宅から出掛けたのは1週間ぐらい前であり、しばらくの間自宅に帰っていない。
したがって、通信業者の端末90は、予め定められている期間帰宅していないという情報を基に、携帯端末80の顧客が引っ越したか又は他の場所で生活していることを推定できる。すなわち、第3の実施の形態では、予め定められている期間帰宅していないという条件を用いることで、引っ越したか又は他の場所で生活している顧客の抽出を行うことができる。
したがって、第3の実施の形態においては、第1の実施の形態において閉栓依頼顧客リストの代わりに不帰宅顧客リストを用いている。すなわち、不帰宅顧客リストを用いる絞り込み処理(図4のステップ105参照)によって空き家可能性情報を取得することができ、取得した空き家可能性情報を出力することができる(同図のステップ106参照)。
なお、上述した第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態の任意の組み合わせにより、空き家可能性情報を取得してもよい。かかる変形例を採用することで、各実施の形態のいずれか単独の場合よりも、空き家可能性情報の精度を高めることができる。
例えば、閉栓依頼顧客リスト(図4のステップ103参照)及び消費量変化顧客リスト(図6のステップ203参照)の双方に含まれている顧客のリストを用いることで、空き家可能性情報の確度を高めることができる。
より詳細には、第1の実施の形態では、インフラ事業の契約に基づいて空き家可能性情報を取得し、第2の実施の形態及び第3の実施の形態では、インフラ事業の使用状況に基づいて空き家可能性情報を取得する。
また、空き家可能性情報は、第2の実施の形態では、分譲マンションリスト、消費量変化顧客リスト及び顧客の属性情報を用いて絞り込み処理を行うことで取得する。かかる消費量変化顧客リストは、エネルギー消費量に変化があった顧客のリストであり、空き家になるときに消費しなくなるという人の不作為の情報である。
さらに、空き家可能性情報は、第3の実施の形態では、分譲マンションリスト、不帰宅顧客リスト及び顧客の属性情報を用いて絞り込み処理を行うことで取得する。かかる不帰宅顧客リストは、携帯端末80の位置情報を用いて家に帰っていない顧客のリストであり、空き家になるときに帰宅しなくなるという人の不作為の情報である。
かかる絞り込み条件(図5参照)は、建物の築年数や、電話閉栓/Web閉栓の別、契約期間等の情報を含むものであり、契約及び/又は契約者の住所により特定される建物に関する条件である。より具体的には、絞り込み条件は、属性情報に、契約の年数が予め定められている値以上であることを示す情報が含まれていることである。また、絞り込み条件は、属性情報に、建物の築年数が予め定められている値以上であることを示す情報が含まれていることである。また、絞り込み条件は、属性情報に、分譲マンションの建物であることを特定する情報が含まれていることである。分譲マンションの建物であることを特定する情報には、部屋の広さ及び/又は間取りを示す情報が含まれている。また、分譲マンションの建物であることを特定する情報には、最寄り駅を示す情報が含まれ、最寄り駅からの距離を直接的又は間接的に示す情報が含まれている。また、分譲マンションの建物であることを特定する情報には、過去の不動産取引に関する情報が含まれている。
また、属性情報に対する条件は、属性情報に、契約者の契約に関する条件として、インフラ事業の契約の複数の種類を示す情報が含まれていることである。また、属性情報に対する条件は、属性情報に、エネルギー使用傾向に変化があり当該変化は減少であることを示す情報が含まれていることである。また、属性情報に対する条件は、属性情報に、契約者以外の者から契約者を特定する情報を受け付けた場合であって者と契約者との関係を示す情報が含まれていることである。
また、絞り込み条件は、インフラ事業を行う事業者側が建物の居住者との過去に遡った直近の接点以降の期間を示す情報が含まれていることであり、また、インフラ事業による提供に関して用いられる機器が建物の居住部に設置された時期以降の期間を示す情報が含まれていることであり、さらに、建物が所在するエリアにおける人及び/又は世帯に関する統計情報が含まれることである。
Claims (3)
- インフラ事業の契約又は使用状況に基づき賃貸の場合を除いて人が住まなくなり空き家になる可能性のある空き家可能性情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記空き家可能性情報を不動産取引の営業先の候補として出力する出力手段と、
を備え、
前記賃貸の場合は、持ち家か賃貸かを推測し当該持ち家の可能性が低い物件又は当該賃貸の可能性が高い物件であり、
前記持ち家か賃貸かの推測は、前記インフラ事業の契約者の属性情報に対する条件として、当該属性情報に、前記契約の年数が予め定められている値以上であることを示す情報が含まれていること、当該属性情報に、当該契約及び/又は当該契約者の住所により特定される建物が分譲マンションであることを特定する情報であって部屋の広さが予め定められている値以上であること及び/又は複数居住者向けの間取りを示す情報が含まれていること乃至含まれていないこと、当該属性情報に、当該建物が分譲マンションであることを特定する情報であって過去の不動産取引に関する情報が含まれていること、当該属性情報に、当該契約者の契約に関する条件として、当該インフラ事業の契約の複数の種類を示す情報が含まれていること、当該属性情報に、予め定められている月の当該月に対応する前年の月に対するエネルギー使用傾向に変化があり当該変化は減少であることを示す情報が含まれていること、当該インフラ事業を行う事業者側が当該建物の居住者との過去に遡った直近の接点以降の期間を示す情報が含まれていること、当該インフラ事業による提供に関して用いられる機器が当該建物の居住部に設置された時期以降の期間を示す情報が含まれていること、当該建物が所在するエリアにおける人及び/又は世帯に関する統計情報が含まれること、のいずれか一つ以上を用いる、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記空き家可能性情報は、空き家になる可能性が高いと推定される物件を示す情報であって当該物件が顕在化される前の段階における情報である、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 情報処理装置に、
インフラ事業の契約又は使用状況に基づき賃貸の場合を除いて人が住まなくなり空き家になる可能性のある空き家可能性情報を取得する取得機能
を実現させ、
持ち家の可能性が低い物件又は賃貸の可能性が高い物件であることの当該持ち家か当該賃貸かの推測は、前記インフラ事業の契約者の属性情報に対する条件として、当該属性情報に、前記契約の年数が予め定められている値以上であることを示す情報が含まれていること、当該属性情報に、当該契約及び/又は当該契約者の住所により特定される建物が分譲マンションであることを特定する情報であって部屋の広さが予め定められている値以上であること及び/又は複数居住者向けの間取りを示す情報が含まれていること乃至含まれていないこと、当該属性情報に、当該建物が分譲マンションであることを特定する情報であって過去の不動産取引に関する情報が含まれていること、当該属性情報に、当該契約者の契約に関する条件として、当該インフラ事業の契約の複数の種類を示す情報が含まれていること、当該属性情報に、予め定められている月の当該月に対応する前年の月に対するエネルギー使用傾向に変化があり当該変化は減少であることを示す情報が含まれていること、当該インフラ事業を行う事業者側が当該建物の居住者との過去に遡った直近の接点以降の期間を示す情報が含まれていること、当該インフラ事業による提供に関して用いられる機器が当該建物の居住部に設置された時期以降の期間を示す情報が含まれていること、当該建物が所在するエリアにおける人及び/又は世帯に関する統計情報が含まれること、のいずれか一つ以上を用いる、
プログラム。
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