JP7264520B2 - 容器の検査方法及び装置 - Google Patents
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Description
まず、図1を参照して、本発明の一形態で用いる容器の検査装置の概略構成を説明する。検査装置1は、ポリエチレンテレフタレート樹脂製のボトル2を検査対象の容器とする。図1は、検査装置1の要部をボトル2の軸線方向に沿って平面視した状態で示している。ボトル2には、少なくとも一部に透明部を有するラベル(不図示)が巻かれている。ラベルは、少なくともその透明部において、二軸延伸ポリスチレン樹脂を素材に含む。ここでいう透明部は、可視光に対して透明であることを意味する。なお、以下では、ポリエチレンテレフタレートを「PET」と、二軸延伸ポリスチレンを「OPS」とそれぞれ略称することがある。検査対象のボトル2は、液体が充填されたものである。液体の種類(液種)については後述する。
次に、図2~図4を参照して照明装置11の紫外光の波長域等の選定に関する具体的な検討について説明する。図2は、PET樹脂のサンプル片に紫外光を照射したときの3次元蛍光スペクトルを測定した結果を示している。縦軸は照射した紫外光の波長であり、横軸は蛍光の波長である。図中の等高線の粗密は蛍光強度を示し、密であるほど蛍光強度が高い。図2によれば、365nm付近の紫外光をPET樹脂に照射した場合、380~430nmの波長域において比較的強度が高い蛍光が生じる。
液体を充填したボトル2に紫外光を照射したときに生じる蛍光の強度は、液体の液種の影響を受ける。表1は各種の液体をボトル2に充填して紫外光を照射したときに測定される蛍光の平均輝度及び相対輝度を測定した結果を示している。相対輝度は、水を充填した場合の平均輝度を1としたときの比率である。紫外光の照明条件及び輝度の測定条件は各液種に対して同一である。
図1の検査装置1を用いて得られた画像の例をその比較例とともに図5に示す。同図(a)は、OPS樹脂製のラベルが全周に巻かれたPETボトルに上述した波長域の紫外光を照射し、上記の分光特性のフィルタにて入射光の波長域を調整して得られた画像の一例である。ラベルには、これを部分的に矩形状に切除して疑似欠陥を生成した。PETボトルには表1の乳飲料1を充填した。同図(b)は、同一のPETボトルに対し、紫外光に代えて白色光を照明したときに得られた画像、同図(c)は、検査装置1からフィルタ13を取り外した状態で同一のPETボトルを撮影したときに得られた画像である。同図(a)の画像では疑似欠陥に対応する矩形状の欠陥像が明部として出現していることが確認できる。一方、同図(b)では、ボトル全体が明るく映し出されており、疑似欠陥に対応する部分の確認が困難である。同図(c)でも同図(a)と同様に欠陥像が確認できるが、紫外光のカメラへの入射に起因する明部も併せて出現している。それらの明部は、照明装置の光源に対応する像である。このような明部が出現すると、欠陥が存在していないにも関わらず不良と誤判定される可能性がある。同図(a)でも光源に対応する像が幾らか認められるが、その明度は同図(c)の場合よりも明らかに低く、画像処理によって欠陥と識別することが可能である。
2 ボトル(容器)
10 画像取得装置
11 照明装置(照明手段)
12 カメラ(撮像手段)
13 フィルタ(フィルタ手段)
20 処理ユニット
22 検査部(判別手段)
Claims (5)
- 二軸延伸ポリスチレンを素材に含んだ透明部を有するフィルムが装着され、かつ紫外光の照射によってチンダル現象が生じるコロイド粒子を含む液体が充填されたポリエチレンテレフタレート樹脂製の容器を検査するための検査方法であって、
前記透明部を含む対象領域に照明手段から前記紫外光を照射して前記対象領域を照明する手順と、
照明された前記対象領域の画像を撮像手段により撮像する手順と、
撮像された前記対象領域の画像に基づいて前記透明部の良否を判別する手順と、
を含み、
前記撮像する手順では、前記紫外光の波長域の通過を、前記紫外光の照射によって生じる蛍光の波長域との比較において制限するフィルタ手段により、前記撮像手段への入射光の波長域を調整して前記画像を撮像する容器の検査方法。 - 前記照明する手順では、360~380nmの波長域にてピークを示す紫外光を前記照明手段から照射して前記容器を照明し、前記撮像する手順では、前記フィルタ手段により、400nmよりも短波長側の波長域に関して前記撮像手段への入射が制限されるように前記入射光の波長域を調整する請求項1に記載の容器の検査方法。
- 前記照明する手順にて照明された前記容器の蛍光発光の輝度が、前記容器に水を充填して前記紫外光を照射したときに生じる蛍光の平均輝度に対して、5.6倍以上となる液種が前記液体として前記容器に充填される請求項1又は2に記載の容器の検査方法。
- 二軸延伸ポリスチレンを素材に含んだ透明部を有するフィルムが装着され、かつ紫外光の照射によってチンダル現象が生じるコロイド粒子を含む液体が充填されたポリエチレンテレフタレート樹脂製の容器を検査するための検査装置であって、
前記透明部を含む対象領域に前記紫外光を照射して前記対象領域を照明する照明手段と、
照明された前記対象領域の画像を撮像する撮像手段と、
前記紫外光の波長域の通過が、前記紫外光の照射によって生じる蛍光の波長域との比較において制限されるようにして、前記撮像手段への入射光の波長域を調整するフィルタ手段と、
撮像された前記対象領域の画像に基づいて前記透明部の良否を判別する判別手段と、を備えた容器の検査装置。 - 前記照明手段は、360~380nmの波長域にてピークを示す紫外光によって前記容器を照明し、
前記フィルタ手段は、400nmよりも短波長側の波長域に関して前記撮像手段への入射が制限されるように前記入射光の波長域を調整する請求項4に記載の容器の検査装置。
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