JP7262158B1 - 換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体 - Google Patents

換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】 防水性に優れた換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体を提供する。【解決手段】 換気装置1は、軒天を介した家屋の自然換気に用いられるものであり、対向して上下方向に延びる第1壁面部11及び第2壁面部13と、第1壁面部11及び第2壁面部13の下端側に接続され、長手方向に所定間隔で複数の開口18が形成された底面部12を有する枠部材10に、下方通気路形成部31、上方通気路形成部33及びそれらを接続する接続部32からなる換気部材30を取り付けたものである。下方通気路形成部31、接続部32及び上方通気路形成部33の各々は、第1の位置34、第2の位置35、及び第3の位置36の各々に上下方向に通気可能な第1通気口37、第2通気口38、第3通気口39が設けられている。又、第2の位置35は、平面視において第1の位置34と第3の位置36のいずれとも完全に重ならない位置に配置されている。【選択図】 図2

Description

特許法第30条第2項適用 株式会社ハウゼコ 2023年版のカタログ、表紙裏の目次右側、2、15~16、29、81~83頁にて、神戸睦史が発明した換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体を公開。
この発明は換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体に関し、特に外壁材と破風下地材又は屋根下地材との間に設置する換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体に関するものである。
軒天に設置される軒天換気構造体として、特許文献1に示すものが存在している。
図11は、特許文献1に示す従来の軒天換気構造体の断面模式図であり、図12は、図11に示した軒天換気構造体の軒天部分への取付状態を示した側面模式図である。
まず、図11を参照して、軒天換気構造体230は、鋼板のプレス加工によって形成された軒天部材200と、軒天部材200内に一体的に取り付けられた合成樹脂よりなる換気部材210とから構成されているものである。
軒天部材200は、長尺形状に形成され、垂直方向に延びる第1垂直部201と、第1垂直部201の上端側に接続され、外方(図12の屋外側)に向かって水平方向に延びる第1水平部202と、第1水平部202の外方側に接続され、垂直下方に延びる第2垂直部203と、第2垂直部203の下方側に接続され、外方に向かって水平方向に延びると共に長手方向(図12の屋内屋外方向に対して奥行方向)に所定間隔で複数の開口208が形成された第2水平部204と、第2水平部204の外方側に接続され、垂直上方に延びる第3垂直部205とから構成されている。尚、第1垂直部201の下端部は外方側に折り返されて折り返し片206が形成されている。又、第3垂直部205の上端部は内方側に折り曲げられて折り曲げ片207が設けられ、軒天部材200の端部から挿入された換気部材210の上方への抜け止め効果を発揮する。
換気部材210は、各々が凹凸断面形状を有する合成樹脂シートを複数積層した状態で熱融着によって相互に接続して一体化されたものよりなり、幅方向(図12の屋内屋外方向)の断面が台形形状を有すると共に長手方向に延びる棒形状に形成され、一方側面である下方面から他方側面である上方面へ貫通する通気孔212が多数形成されている。これによって、換気部材210は通気孔212を介しての通気を可能にすると共に、通気孔212を介しての雨水や虫等の侵入を阻止する通気性能及び防水性能を発揮するものとなる。このような換気部材210は、軒天部材200の第2垂直部203の内面と第3垂直部205の内面との間に取付けられると共に、その下方面は軒天部材200の第2水平部204の内面に当接状態となっている。
次に、図12を参照して、軒天換気構造体230を軒天部分に取り付けた状態について説明する。軒天換気構造体230は、妻壁下地材214の外面に長手方向(図12の屋内屋外方向に対して奥行方向)に所定間隔で取り付けられた複数の胴縁215の上端部に第1垂直部201を当接させた状態で、ビス止めにより固定される。胴縁215に固定された軒天換気構造体230の第1垂直部201、第1水平部202及び第2垂直部203で構成される空間には妻壁材216が挿入され、軒天換気構造体230の設置状態は安定したものとなっている。
こうして軒天換気構造体230に対して妻壁材216が取り付けられた状態で、垂木218の外方側に破風下地材219を設置して破風220を取り付ける。
このようにすると、妻壁材216の上端部と破風220の下端部との間のスペースとなる軒天部分が軒天換気構造体230によって塞がれた状態となる。尚、軒天換気構造体230の換気部材210は上述のように水は通しにくく、通気性は高いものであるから、通気状態にあっては、図12の矢印で示されているように、小屋裏空間222等の建物内の空気は換気部材210の通気孔212及び軒天部材200の開口208の各々を経由して、外方側へと移動する。外部の空気が建物内に侵入する状況の場合には、図の矢印と反対の流れになる。又、換気部材210が組み込まれているため雨水の侵入を防止することができる。
特開2014-031640号公報
特許文献1に示す上述のような従来の換気部材210を備えた軒天換気構造体230では、換気部材210の内部を空気が換気部材210の下面に対して垂直上下方向にまっすぐ出入りするため、スムーズな換気が可能であり、風が強くなる程換気量が増加するものであった。しかしながら、強い風と共に雨水が吹きつけたときの防水性には改善の余地があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、防水性に優れた換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、軒天を介した家屋の自然換気に用いられ、対向して上下方向に延びる第1壁面部及び第2壁面部と、第1壁面部及び第2壁面部の各々の下端側に接続され、長手方向に所定間隔で複数の開口が形成された底面部とを含む枠部材と、第1壁面部の内面と第2壁面部の内面とによって区画される通気用空間内に取り付けられる換気部材とを備える換気装置であって、換気部材は、底面部の上方において第1壁面部から第2壁面部の方向に延びる下方通気路形成部と、下方通気路形成部の上方において第1壁面部から第2壁面部の方向に延びる上方通気路形成部と、下方通気路形成部と上方通気路形成部との間において下方通気路形成部と上方通気路形成部との各々に接続され、第1壁面部及び第2壁面部の一方側から他方側に向かって斜めに傾斜して延びる接続部とを有し、下方通気路形成部は、その第1の位置に上下方向に通気可能な第1通気口が設けられ、接続部は、その第2の位置に上下方向に通気可能な第2通気口が設けられ、上方通気路形成部は、その第3の位置に上下方向に通気可能な第3通気口が設けられ、第2の位置は、第1の位置及び第3の位置の各々と、平面視において完全に重ならない又は一部のみが重なる位置に配置されるものである。
このように構成すると、空気が第1通気口、第2通気口及び第3通気口を通過する度に気流が乱れ、雨水が浸入しにくくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、下方通気路形成部は、枠部材の底面部の上方の一部を覆うように、第1壁面部及び第2壁面部のいずれか一方から他方に向けて間をあけて水平に延びることで第1通気口が設けられ、第1の位置は、第1壁面部の内面及び第2壁面部の内面のいずれか一方に接する位置に設定されるものである。
このように構成すると、枠部材の開口から浸入した雨水を下方通気路形成部によって跳ね返しやすくすると共に、下方通気路形成部の端部での水切れに優れる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、第2の位置は、接続部の短手方向における中央位置より屋内側に設定され、第2通気口は、長手方向に所定間隔で形成された複数の開口からなるものである。
このように構成すると、接続部の上方に浸入した雨水が第2通気口から排出されやすくなる。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、上方通気路形成部は、斜めに傾斜して延び、第3の位置は、上方通気路形成部の短手方向における中央位置より屋外側に設定され、第3通気口は、長手方向に所定間隔で形成された複数の開口からなるものである。
このように構成すると、上方通気路形成部の上方に浸入した雨水が上方通気路形成部の上面に沿って下方に流れた後に第3通気口から排出されやすくなる。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、上方通気路形成部は、その屋内側端部から延び、枠部材に取り付けられる取付部を更に設けたものである。
このように構成すると、換気部材の枠部材への取付けが容易となる。
請求項6記載の発明は、軒天を介した家屋の自然換気に用いられ、対向して上下方向に延びる第1壁面部及び第2壁面部と、第1壁面部及び第2壁面部の各々の下端側に接続され、長手方向に所定間隔で複数の開口が形成された底面部とを含む枠部材と、第1壁面部の内面と第2壁面部の内面とによって区画される通気用空間内に取り付けられる換気部材とを備える換気装置であって、換気部材は、底面部の上方において第1壁面部から第2壁面部の方向に延び、上下方向に通気可能な第1通気口が第1の位置に設けられる下方通気路形成部と、下方通気路形成部の上方において第1壁面部から第2壁面部の方向に斜めに傾斜して延び、上下方向に通気可能な第2通気口が第2の位置に設けられる中間通気路形成部と、中間通気路形成部の上方において第1壁面部から第2壁面部の方向に延び、上下方向に通気可能な第3通気口が第3の位置に設けられる上方通気路形成部とを有し、
第2の位置は、第1の位置及び第3の位置の各々と、平面視において完全に重ならない又は一部のみが重なる位置に配置されるものである。
このように構成すると、空気が第1通気口、第2通気口及び第3通気口を通過する度に気流が乱れ、雨水が浸入しにくくなる。
請求項7記載の発明は、軒天を介した家屋の自然換気に用いられ、対向して上下方向に延びる第1壁面部及び第2壁面部と、第1壁面部及び第2壁面部の各々の下端側に接続され、長手方向に所定間隔で複数の開口が形成された底面部とを含む枠部材と、第1壁面部の内面と第2壁面部の内面とによって区画される通気用空間内に取り付けられる換気部材とを備える換気装置であって、換気部材は、枠部材の第1壁面部から第2壁面部の方向に傾斜して延び、長手方向に所定間隔で複数の第1孔が形成されている第1傾斜部と、第1傾斜部の上方端側から第1傾斜部の下方端が位置する側に向かって斜め上方に傾斜して延び、長手方向に所定間隔で複数の第2孔が形成されている第2傾斜部とを有し、第1孔と第2孔との各々は、平面視において完全に重ならない又は一部のみが重なる位置に配置されるものである。
このように構成すると、第1傾斜部と第2傾斜部とが異なる方向に傾斜していることにより、第1孔及び第2孔の傾斜方向が逆向きになるため、空気が第1孔及び第2孔を通過する度に気流が大きく乱れ、雨水が浸入しにくくなる。
請求項8記載の発明は、外壁材と破風下地材又は屋根下地材との間の部分に設置する軒天換気構造体であって、請求項1から請求項7のいずれかに記載の換気装置を備えるものである。
このように構成すると、空気が換気装置内を通過する際に気流が乱れるため、家屋の内部に雨水が浸入しにくくなる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、空気が第1通気口、第2通気口及び第3通気口を通過する度に気流が乱れ、雨水が浸入しにくくなるため、防水性が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、枠部材の開口から浸入した雨水を下方通気路形成部によって跳ね返しやすくすると共に、下方通気路形成部の端部での水切れに優れるため、防水性が更に向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、接続部の上方に浸入した雨水が第2通気口から排出されやすくなるため、防水性が更に向上する。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、上方通気路形成部の上方に浸入した雨水が上方通気路形成部の上面に沿って下方に流れた後に第3通気口から排出されやすくなるため、防水性が更に向上する。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、換気部材の枠部材への取付けが容易となるため、換気部材と枠部材とを組み合わせる時間を短縮できる。
請求項6記載の発明は、空気が第1通気口、第2通気口及び第3通気口を通過する度に気流が乱れ、雨水が浸入しにくくなるため、防水性が向上する。
請求項7記載の発明は、第1傾斜部と第2傾斜部とが異なる方向に傾斜していることにより、第1孔及び第2孔の傾斜方向が逆向きになるため、空気が第1孔及び第2孔を通過する度に気流が大きく乱れ、雨水が浸入しにくくなるので、防水性が向上する。
請求項8記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、空気が換気装置内を通過する際に気流が乱れるため、家屋の内部に雨水が浸入しにくくなるので、防水性が向上する。
この発明の第1の実施の形態による換気装置の概略斜視図である。 図1で示したII-IIラインの拡大断面図である。 図1で示した換気装置に含まれる換気部材の外観形状を概略的に示す拡大斜視図である。 図1で示した換気装置を水下側の軒天部分に取り付けて軒天換気構造体を構築する取付工程を示す納まり図であり、(1)は第1の取付工程を示すものであり、(2)は第2の取付工程を示すものである。 図4で示した軒天換気構造体の空気の流れを示す側面模式図である。 この発明の第2の実施の形態による換気装置をけらば側の軒天部分に取り付けて軒天換気構造体を構築した状態を示す側面模式図であって、図5に対応した図である。 この発明の第3の実施の形態及び第4の実施の形態による換気装置を破風なしの軒天部分に取り付けて軒天換気構造体を構築した状態を示す側面模式図であって、(1)は図5に対応した第3の実施の形態に関する図であり、(2)は図6に対応した第4の実施の形態に関する図である。 この発明の第5の実施の形態による換気装置の拡大断面図であり、図2に対応した図である。 この発明の第6の実施の形態及び第7の実施の形態による換気装置の拡大断面図であり、(1)は図2に対応した第6の実施の形態に関する図であり、(2)は図8に対応した第7の実施の形態に関する図である。 この発明の第8の実施の形態及び第9の実施の形態による換気装置の拡大断面図であり、(1)は図2に対応した第8の実施の形態に関する図であり、(2)は図8に対応した第9の実施の形態に関する図である。 特許文献1に示す従来の軒天換気構造体の断面模式図である。 図11に示した軒天換気構造体の軒天部分への取付状態を示した側面模式図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態による換気装置の概略斜視図であり、図2は、図1で示したII-IIラインの拡大断面図であり、図3は、図1で示した換気装置に含まれる換気部材の外観形状を概略的に示す拡大斜視図である。
図1及び図2の各々を参照して、換気装置1は、軒天を介した家屋の自然換気に用いられるものであり、板厚0.35mmの鋼板のプレス加工によって形成された枠部材10と、板厚0.35mmの鋼板のプレス加工によって形成された換気部材30とを備えるものである。
枠部材10は、長さ2000mmの長尺形状に形成され、対向して上下方向に延びる第1壁面部11及び第2壁面部13と、第1壁面部11及び第2壁面部13の下端側に接続され、長手方向に所定間隔で複数の開口18が形成された底面部12と、第2壁面部13の上端側に接続され、屋内側(図2において左側)に向かって水平方向に延びる水平部14と、水平部14の屋内側に接続され、垂直下方に延びる第3壁面部15とから構成されている。
第1壁面部11の上端部は屋内側に折り曲げられて折り曲げ片17が設けられている。又、開口18は、5mm×14mmの矩形状であり、43個を一纏まりとして、纏まり毎に一定の隙間をあけて均等割付けされている。更に、第3壁面部15の下端部はけが防止及び補強を目的として屋外側に折り返された折り返し片19が設けられている。
図3を併せて参照して、換気部材30は、長さ2000mmの長尺形状に形成され、枠部材10の第1壁面部11の内面と第2壁面部13の内面とによって区画される通気用空間20内に取り付けられるものである。具体的には、枠部材10の底面部12の上方において、底面部12の上方の一部を覆うように、第2壁面部13から第1壁面部11の方向に水平に延びる下方通気路形成部31と、下方通気路形成部31の上方において、第1壁面部11から第2壁面部13の方向に上方に傾斜して延びる上方通気路形成部33と、下方通気路形成部31と上方通気路形成部33の間において、下方通気路形成部31の第2壁面部13側端部と上方通気路形成部33の第1壁面部11側端部との各々に接続され、斜めに傾斜して延びる接続部32とを有する。その際、下方通気路形成部31と接続部32との接続部分は第2壁面部13に当接し、接続部32と上方通気路形成部33との接続部分は第1壁面部11に当接している。
下方通気路形成部31は、図2の二点鎖線の矢印で描いた第1壁面部11の内面に接する第1の位置34に上下方向に通気可能な第1通気口37が設けられている。第1通気口37は、下方通気路形成部31が第1壁面部11の内面を始点に第2壁面部13の内面に向かって間をあけて水平に延びることで形成されている。第1通気口37の短手方向(図2において屋内屋外方向)の長さは下方通気路形成部の長さの10%から95%(2mmから19mm)とするのが好ましいが、有効開口面積や防水面から下方通気路形成部の長さの30%から35%(6mmから7mm)とするのがより好ましい。
接続部32は、その短手方向における中央位置C1より屋内側(第2壁面部13側)に設定される第2の位置35に、上下方向に通気可能な第2通気口38が設けられている。より具体的には、第2の位置35は、その屋外側端部が中央位置C1よりも屋内側に位置するように設定されるものである。又、第2通気口38は、長手方向に所定間隔である10mm間隔で配置された10mm×40mmの矩形状の複数の開口からなるものである。
上方通気路形成部33は、その短手方向における中央位置C1より屋外側(第1壁面部11側)に設定される第3の位置36に、上下方向に通気可能な第3通気口39が設けられている。より具体的には、第3の位置36は、その屋内側端部が中央位置C1よりも屋外側に位置するように設定されるものである。又、第3通気口39の構成は、第2通気口38と同様である。
このように、第1の位置34、第2の位置35及び第3の位置36の各々の位置関係については、平面視において第2の位置35が第1の位置34と第3の位置36のいずれとも完全に重ならない(一部も重なる部分がない)位置に配置されている。
これらのように構成した効果については後述する。
加えて、換気部材30は、上方通気路形成部33の第2壁面部13側端部(屋内側端部)から延び、枠部材10に取り付けられる略逆L字形状の取付部40を有している。枠部材10と換気部材30とを組み合わせて換気装置1を構成する際には、換気部材30の下方通気路形成部31、接続部32及び上方通気路形成部33からなる部分を枠部材の10の通気用空間20内に挿入し、換気部材30の取付部40を枠部材10の水平部14の上面と第3壁面部15の外面の上方部分に両面テープや接着剤等で固定する。これによって、換気部材30の枠部材10への取付けが容易となるため、換気部材30と枠部材10とを組み合わせる時間を短縮できる。
次に、このように構成した換気装置1の軒天部分への取付けについて説明する。
図4は、図1で示した換気装置を水下側の軒天部分に取り付けて軒天換気構造体を構築する取付工程を示す納まり図であり、(1)は第1の取付工程を示すものであり、(2)は第2の取付工程を示すものである。
図4の(1)を参照して、まず、外壁下地材41の外面に長手方向(図の屋内屋外方向に対して奥行方向)に所定間隔で複数の胴縁42を取り付ける。又、軒桁43の上方には垂木45が配置され、その上に屋根下地材46が設置される。屋根下地材46の水下側端部には水切り47が取り付けられ、その上面を覆うように屋根材48が設置される。
このような状態において、胴縁42の外面の上方部分に、換気装置1をその第3壁面部15の外面の一部と、取付部40の第3壁面部15を覆っている部分の外面とが当接するようにして配置し、第3壁面部15に対してビス止めして換気装置1を外壁下地材41及び胴縁42に固定する。
次に、換気装置1の第2壁面部13、水平部14及び第3壁面部15で形成される空間内に外壁材51を下方から挿入しながら上方に移動させる。これによって、外壁材51を換気装置1の第2壁面部13及び第3壁面部15が挟んだ状態となり、換気装置1の設置状態が安定する。
図4の(2)を続けて参照して、第1の取付工程によって換気装置1と外壁材51とが取り付けられた状態で破風下地材52を取り付ける。その際、破風下地材52の下面を換気装置1の折り曲げ片17の上面に当接させるようにして、垂木45の外方側に破風下地材52を設置する。その状態から水切り47に当たらないように破風53を下方から斜め上方に移動させて、破風下地材52の外面及び換気装置1の第1壁面部11の外面にあてがう。そのまま、破風53を破風下地材52に対しては釘等を用いて固定し、換気装置1に対しては第1壁面部11の外面に接着剤又は両面テープを用いて固定することで、換気装置1の取付けが完了し、軒天換気構造体181が構築される。軒天換気構造体181は、外壁材51の上端部と破風53の下端部との間のスペースとなる軒天部分が換気装置1によって塞がれた状態となる。
図5は、図4で示した軒天換気構造体の空気の流れを示す側面模式図である。
図5を参照して、軒天換気構造体181は家屋の水下側に位置するものであるので、図5の矢印で示されているように、外方の空気が換気装置1の開口18から流入し、第1通気口37、第2通気口38、そして第3通気口39の順に通過して、小屋裏空間49を経由しながら棟側又は水上側へ移動する。その際、上述したように、第2通気口38が設けられた第2の位置35は、第1通気口37が設けられた第1の位置34及び第3通気口39が設けられた第3の位置36とは平面視において完全に重ならないため、空気が第1通気口37、第2通気口38及び第3通気口39を通過する度に、その流れる方向が変化することになる。これにより、換気装置1は、空気が第1通気口37、第2通気口38及び第3通気口39を通過する度に気流が乱れ、雨水が浸入しにくくなるため、防水性が向上する。
又、下方通気路形成部31は上述の通り枠部材10の底面部12の上方の一部を覆うように水平に延びるものであるから、枠部材10の開口18から浸入した雨水を下方通気路形成部31によって跳ね返しやすくすると共に、下方通気路形成部31の端部(第1通気口37との境界)での水切れに優れるため、換気装置1の防水性が更に向上する。
更に、接続部32は上述の通り傾斜しているものであるから、接続部32の上方に雨水が浸入した場合でも、浸入した雨水は接続部32の上面に沿って第2通気口38に向かって流れやすくなっている。これにより、接続部32の上方に浸入した雨水が第2通気口38から排出されやすくなるため、換気装置1の防水性が更に向上する。
更に、上方通気路形成部33は上述の通り傾斜しているものであるから、上方通気路形成部33の上方に雨水が浸入した場合でも、浸入した雨水は上方通気路形成部33の上面に沿って第3通気口39に向かって流れやすくなっている。これにより、上方通気路形成部33の上方に浸入した雨水が上方通気路形成部33の上面に沿って下方に流れた後に第3通気口39から排出されやすくなるため、換気装置1の防水性が更に向上する。
更に、このような換気装置1を用いた軒天換気構造体181は、上述のように外壁材51と破風下地材52との間に取り付けられるものであり、空気が換気装置1内を通過する際に気流が乱れるため、家屋の内部に雨水が浸入しにくくなるので、防水性が向上する。
図6は、この発明の第2の実施の形態による換気装置をけらば側の軒天部分に取り付けて軒天換気構造体を構築した状態を示す側面模式図であって、図5に対応した図である。
この第2の実施の形態による軒天換気構造体182の構成は、基本的には第1の実施の形態と同様であり、ここで用いられる換気装置1は第1の実施の形態の換気装置と同様のものであるため、ここではその相違点を中心に説明する。
図6を参照して、軒天換気構造体182の換気装置1は、けらば側の軒天部分に設置されているものである。けらば側では外壁材の上端部や屋根材等は、棟側又は水上側から水下側に向かって(図の屋内屋外方向に対して奥行方向に向かって)傾斜したものとなっている。そのため、換気装置1を第1の実施の形態と同様の工程によって取付けを完了すると、換気装置1全体が棟側又は水上側から水下側に向かって傾斜して取り付けられた状態になると共に、外壁材55の上端部と破風56の下端部との間のスペースとなる軒天部分が換気装置1によって塞がれた状態となる。軒天換気構造体182は家屋のけらば側に位置するものであるので、通常の通気状態では図6の矢印で示されているように、家屋内の空気が換気装置1の第3通気口39、第2通気口38、そして第1通気口37の順に通過した後、開口18から排出される。一方、強い雨風が吹き付けた際には、雨水が換気装置1の下面を伝って流れることで、換気装置1の内部に雨水が浸入する虞があるが、換気装置1は、第1の実施の形態と同様のものであり、第1の実施の形態と同様の効果を発揮するものであることから、このような換気装置1を用いた軒天換気構造体182は、空気が換気装置1内を通過する際に気流が乱れるため、家屋の内部に雨水が浸入しにくくなるので、防水性が向上する。
図7は、この発明の第3の実施の形態及び第4の実施の形態による換気装置を破風なしの軒天部分に取り付けて軒天換気構造体を構築した状態を示す側面模式図であって、(1)は図5に対応した第3の実施の形態に関する図であり、(2)は図6に対応した第4の実施の形態に関する図である。
第3の実施の形態の軒天換気構造体183の構成は、基本的には第1の実施の形態と同様であり、用いられる換気装置1も第1の実施の形態の換気装置と同様のものであるため、ここではその相違点を中心に説明する。
図7の(1)を参照して、軒天換気構造体183の換気装置1は、水下側の軒天部分に設置されているものである。軒天換気構造体183は、破風がない構造であるため、外壁下地材61及び胴縁62の上端部の位置関係が第1の実施の形態とは異なると共に、第1の実施の形態の破風53及び水切り47に換えて水切唐草67が屋根下地材66に取り付けられている。換気装置1の取付けにあたっては、まず換気装置1を水切唐草67の内側に入るように下から挿入し、第1の実施の形態と同様に換気装置1を胴縁62の外面の上方部分に取り付ける。その際に折り曲げ片17を屋根下地材66の下面に当接させることで、折り曲げ片17が位置決め効果を発揮する。又、第1の実施の形態と同様に外壁材69を取り付けて換気装置1の取付けが完了すると、外壁材69の上端部と屋根下地材66の下面との間である軒天部分の隙間が塞がれる。
このように構築された軒天換気構造体183では、第1の実施の形態と同様に、外方の空気が換気装置1を経由して家屋の棟側又は水上側へと移動する。換気装置1は、第1の実施の形態と同様のものであるため、第1の実施の形態と同様の効果を奏するものであることから、換気装置1を用いた軒天換気構造体183は、空気が換気装置1内を通過する際に気流が乱れるため、家屋の内部に雨水が浸入しにくくなるので、防水性が向上する。
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態の軒天換気構造体184の構成は、基本的には第2の実施の形態及び第3の実施の形態と共通し、用いられる換気装置1は第1の実施の形態の換気装置と同様のものであるため、ここではその相違点を中心に説明する。
図7の(2)を参照して、軒天換気構造体184の換気装置1は、けらば側の軒天部分に設置されているものである。軒天換気構造体184は、第3の実施の形態と同様に破風がない構造であるため、外壁下地材71、胴縁72の上端部の位置関係が第2の実施の形態とは異なると共に、第2の実施の形態の破風56及び水切りに換えて水切唐草77が屋根下地材76に取り付けられている。換気装置1を第3の実施の形態と同様の取付工程によって軒天部分に取り付けて軒天換気構造体184の構築を完了すると、外壁材79の上端部と屋根下地材76の下面との間である軒天部分の隙間が塞がれる。このように構築された軒天換気構造体184では、通常の通気状態では、第2の実施の形態と同様に、家屋内の空気が換気装置1を経由して家屋の外方へと移動する。一方、強い雨風が吹き付けた際には、雨水が換気装置1の下面を伝って流れることで、換気装置1の内部に雨水が浸入する虞があるが、換気装置1は、第1の実施の形態と同様のものであるため、第1の実施の形態と同様の効果を奏するものであることから、換気装置1を用いた軒天換気構造体184は、空気が換気装置1内を通過する際に気流が乱れるため、家屋の内部に雨水が浸入しにくくなるので、防水性が向上する。
図8は、この発明の第5の実施の形態による換気装置の拡大断面図であり、図2に対応した図である。
図8を参照して、第5の実施の形態における換気装置2の構成は基本的に第1の実施の形態のものと同様であるので、ここでは相違点を中心に説明する。換気装置2の枠部材80は第1の実施の形態の換気装置の枠部材10と同様の構成である。換気装置2の換気部材90は、第1の実施の形態の換気部材30の取付部40を除く部分を左右反転させて、枠部材80の第1壁面部81の内面と第2壁面部83の内面とによって区画される通気用空間89内に取り付けたような構成である。
具体的には、枠部材80の底面部82の上方において、底面部82の上方の一部を覆うように、第1壁面部81から第2壁面部83の方向に水平に延びる下方通気路形成部91と、下方通気路形成部91の上方において、第1壁面部81から第2壁面部83の方向に下方に傾斜して延びる上方通気路形成部93と、下方通気路形成部91と上方通気路形成部93の間において、下方通気路形成部91の第1壁面部81側端部と上方通気路形成部93の第2壁面部83側端部との各々に接続され、斜めに傾斜して延びる接続部92とを有する。その際、下方通気路形成部91と接続部92との接続部分は第1壁面部81に当接し、接続部92と上方通気路形成部93との接続部分は第2壁面部83に当接している。
下方通気路形成部91は、図8の二点鎖線の矢印で描いた第2壁面部83の内面に接する第1の位置94に上下方向に通気可能な第1通気口97が設けられており、第1通気口97は、下方通気路形成部91が第2壁面部83の内面を始点に第1壁面部81の内面に向かって間をあけて水平に延びることで形成されている。接続部92は、その短手方向(図8において屋内屋外方向)における中央位置C2より屋外側(第1壁面部81側)に設定される第2の位置95に、上下方向に通気可能な第2通気口98が設けられている。上方通気路形成部93は、その短手方向における中央位置C2より屋内側(第2壁面部83側)に設定される第3の位置96に、上下方向に通気可能な第3通気口99が設けられている。尚、第2の位置95は、その屋内側端部が中央位置C2よりも屋外側に位置するように設定され、第3の位置96は、その屋外側端部が中央位置C2よりも屋内側に位置するように設定されている。又、第1通気口97、第2通気口98及び第3通気口99の構成は、第1の実施の形態と同様である。
このような第1の位置94、第2の位置95及び第3の位置96の各々の位置関係については、平面視において第2の位置95が第1の位置94と第3の位置96のいずれとも完全に重ならない(一部も重なる部分がない)位置に配置されている。これにより、第1の実施の形態と同様、空気が換気装置2の第1通気口97、第2通気口98及び第3通気口99を通過する度に、その流れる方向が変化することになる。
又、換気部材90の枠部材80への取付けにおいては、上方通気路形成部93の屋外側端部に設けられた取付部86を枠部材80の第1壁面部に対して両面テープや接着剤等によって固定するようにして取り付ける。
換気装置2はこれらのように構成されていることから、空気が第1通気口97、第2通気口98及び第3通気口99を通過する度に気流が乱れ、雨水が浸入しにくくなるため、換気装置2の防水性が向上する。又、枠部材80の開口88から浸入した雨水を下方通気路形成部91によって跳ね返しやすくすると共に、下方通気路形成部91の端部(第1通気口97との境界)での水切れに優れるため、換気装置2の防水性が更に向上する。更に、接続部92の上方に浸入した雨水が第2通気口98から排出されやすくなるため、換気装置2の防水性が更に向上する。更に、上方通気路形成部93の上方に浸入した雨水が上方通気路形成部93の上面に沿って下方に流れた後に第3通気口99から排出されやすくなるため、換気装置2の防水性が更に向上する。更に、取付部86によって、換気部材90の枠部材80への取付けが容易となるため、換気部材90と枠部材80とを組み合わせる時間を短縮できる。
図9は、この発明の第6の実施の形態及び第7の実施の形態による換気装置の拡大断面図であり、(1)は図2に対応した第6の実施の形態に関する図であり、(2)は図8に対応した第7の実施の形態に関する図である。
第6の実施の形態における換気装置3は基本的には第1の実施の形態のものと同様の構成であるので、ここではその相違点を中心に説明する。
まず、図9の(1)を参照して、換気装置3の枠部材100は、第1の実施の形態の換気装置1の枠部材10と同様の構成である。換気装置3の換気部材110は、第1壁面部101の内面と第2壁面部103の内面とによって区画される通気用空間109内に取り付けられるものである。
具体的には、枠部材100の底面部102の上方において、底面部102の上方の一部を覆うように、第2壁面部103から第1壁面部101の方向に水平に延びる下方通気路形成部111と、下方通気路形成部111の上方において、第1壁面部101から第2壁面部103の方向に下方に傾斜して延びる中間通気路形成部112と、中間通気路形成部112の上方において、第1壁面部101から第2壁面部103の方向に上方に傾斜して延びる上方通気路形成部113とを有する。下方通気路形成部111、中間通気路形成部112及び上方通気路形成部113の各々と第1壁面部101との接続部分はそれぞれ上下方向に離間しており、下方通気路形成部111、中間通気路形成部112及び上方通気路形成部113の各々と第2壁面部103との接続部分もそれぞれ上下方向に離間している。枠部材100と換気部材110との各接続部分は溶接等によって固定されている。
下方通気路形成部111は、図9(1)の二点鎖線の矢印で描いた第1壁面部101の内面に接する第1の位置114に上下方向に通気可能な第1通気口117が設けられており、第1通気口117は、下方通気路形成部111が第1壁面部101の内面を始点に第2壁面部103の内面に向かって間をあけて水平に延びることで形成されている。中間通気路形成部112は、その短手方向(図9(1)において屋内屋外方向)における中央位置C3より屋内側(第2壁面部103側)に設定される第2の位置115に、上下方向に通気可能な第2通気口118が設けられている。上方通気路形成部113は、その短手方向における中央位置C3より屋外側(第1壁面部101側)に設定される第3の位置116に、上下方向に通気可能な第3通気口119が設けられている。尚、第2の位置115は、その屋外側端部が中央位置C3よりも屋内側に位置するように設定され、第3の位置116は、その屋内側端部が中央位置C3よりも屋外側に位置するように設定されている。又、第1通気口117、第2通気口118及び第3通気口119の構成は、第1の実施の形態と同様である。
このような第1の位置114、第2の位置115及び第3の位置116の各々の位置関係については、平面視において第2の位置115が第1の位置114と第3の位置116のいずれとも完全に重ならない(一部も重なる部分がない)位置に配置されている。これにより、第1の実施の形態と同様、空気が第1通気口117、第2通気口118及び第3通気口119を通過する度に、その流れる方向が変化することになる。これらのことから、換気装置3は、空気が第1通気口117、第2通気口118及び第3通気口119を通過する度に気流が乱れ、雨水が浸入しにくくなるため、防水性が向上する。
又、下方通気路形成部111は上述の通り枠部材100の底面部102の上方の一部を覆うように水平に延びるものであるから、枠部材100の開口108から浸入した雨水を下方通気路形成部111によって跳ね返しやすくすると共に、下方通気路形成部111の端部(第1通気口117との境界)での水切れに優れるため、換気装置3の防水性が更に向上する。
更に、中間通気路形成部112は上述の通り傾斜しているものであるから、中間通気路形成部112の上方に雨水が浸入した場合でも、浸入した雨水は中間通気路形成部112の上面に沿って第2通気口118に向かって流れやすくなっている。これにより、中間通気路形成部112の上方に浸入した雨水が第2通気口118から排出されやすくなるため、換気装置3の防水性が更に向上する。
更に、上方通気路形成部113は上述の通り傾斜しているものであるから、上方通気路形成部113の上方に雨水が浸入した場合でも、浸入した雨水は上方通気路形成部113の上面に沿って第3通気口119に向かって流れやすくなっている。これにより、上方通気路形成部113の上方に浸入した雨水が上方通気路形成部113の上面に沿って下方に流れた後に第3通気口119から排出されやすくなるため、換気装置3の防水性が更に向上する。
次に、第7の実施の形態について説明する。第7の実施の形態の換気装置4の構成は、基本的には第6の実施の形態と同様の構成であるので、ここではその相違点を中心に説明する。
図9の(2)を参照して、換気装置4は、第6の実施の形態の換気装置3の下方通気路形成部111、中間通気路形成部112及び上方通気路形成部113に相当する部分を左右反転させて枠部材120の第1壁面部121の内面と第2壁面部123の内面とによって区画される通気用空間129内に取り付けたような構成である。
具体的には、枠部材120の底面部122の上方において、底面部122の上方の一部を覆うように、第1壁面部121から第2壁面部123の方向に水平に延びる下方通気路形成部131と、下方通気路形成部131の上方において、第1壁面部121から第2壁面部123の方向に上方に傾斜して延びる中間通気路形成部132と、中間通気路形成部132の上方において、第1壁面部121から第2壁面部123の方向に下方に傾斜して延びる上方通気路形成部133とを有する。
下方通気路形成部131は、図9(2)の二点鎖線の矢印で描いた第2壁面部123の内面に接する第1の位置134に上下方向に通気可能な第1通気口137が設けられており、第1通気口137は、下方通気路形成部131が第2壁面部123の内面を始点に第1壁面部121の内面に向かって間をあけて水平に延びることで形成されている。中間通気路形成部132は、その短手方向(図9(2)において屋内屋外方向)における中央位置C4より屋外側(第1壁面部121側)に設定される第2の位置135に、上下方向に通気可能な第2通気口138が設けられている。上方通気路形成部133は、その短手方向における中央位置C4より屋内側(第2壁面部123側)に設定される第3の位置136に、上下方向に通気可能な第3通気口139が設けられている。尚、第2の位置135は、その屋内側端部が中央位置C4よりも屋外側に位置するように設定され、第3の位置136は、その屋外側端部が中央位置C4よりも屋内側に位置するように設定されている。第1の位置134、第2の位置135及び第3の位置136の各々の位置関係については、平面視において第2の位置135が第1の位置134と第3の位置136のいずれとも完全に重ならない(一部も重なる部分がない)位置に配置されている。又、第1通気口137、第2通気口138及び第3通気口139の構成は、第1の実施の形態と同様である。
これらのことから、換気装置4は、空気が第1通気口137、第2通気口138及び第3通気口139を通過する度に気流が乱れ、雨水が浸入しにくくなるため、防水性が向上する。又、枠部材120の開口128から浸入した雨水を下方通気路形成部131によって跳ね返しやすくすると共に、下方通気路形成部131の端部(第1通気口137との境界)での水切れに優れるため、換気装置4の防水性が更に向上する。更に、中間通気路形成部132の上方に浸入した雨水が第2通気口138から排出されやすくなるため、換気装置4の防水性が更に向上する。更に、上方通気路形成部133の上方に浸入した雨水が上方通気路形成部133の上面に沿って下方に流れた後に第3通気口139から排出されやすくなるため、換気装置4の防水性が更に向上する。
図10は、この発明の第8の実施の形態及び第9の実施の形態による換気装置の拡大断面図であり、(1)は図2に対応した第8の実施の形態に関する図であり、(2)は図8に対応した第9の実施の形態に関する図である。
第8の実施の形態における換気装置5は基本的には第1の実施の形態のものと同様の構成であるので、ここではその相違点を中心に説明する。
まず、図10の(1)を参照して、換気装置5の枠部材140は、第1の実施の形態の換気装置1の枠部材10と同様の構成である。換気装置5の換気部材150は、第1壁面部141の内面と第2壁面部143の内面とによって区画される通気用空間149内に取り付けられるものである。
具体的には、換気部材150は、枠部材140の第1壁面部141から第2壁面部142の方向に傾斜して延びる第1傾斜部152と、第1傾斜部152の上方端側(第1壁面部141側)から第1傾斜部152の下方端が位置する側(第2壁面部143側)に向かって斜め上方に傾斜して延びる第2傾斜部153を有している。この第1傾斜部152及び第2傾斜部153の接続部分は第1の壁面部141の内面に当接状態となっている。第1傾斜部152及び第2傾斜部153と第1壁面部141及び第2壁面部143との各接続部分は溶接等によって固定されている。第1傾斜部152には、その短手方向(図10(1)において屋内屋外方向)における中央位置C5より屋内側(第2壁面部143側)に長手方向(図10(1)の屋内屋外方向に対して奥行方向)に所定間隔で複数の第1孔155が形成されており、第1孔155の屋外側端部は中央位置C5よりも屋内側に位置するように設定されている。又、第2傾斜部153には、同様に短手方向における中央位置C5より屋外側(第1壁面部121側)に長手方向に所定間隔で複数の第2孔156が形成されており、第2孔156の屋内側端部は中央位置C5よりも屋外側に位置するように設定されている。第1孔155及び第2孔156の構成は、第1の実施の形態の第2通気口38及び第3通気口39と同様のものであり、平面視において互いに完全に重ならない(一部も重なる部分がない)位置に配置されている。これにより、第1傾斜部152と第2傾斜部153とが異なる方向に傾斜していることにより、第1孔155及び第2孔156の傾斜方向が逆向きになるため、空気が第1孔155及び第2孔156を通過する度に気流が大きく乱れ、雨水が浸入しにくくなるので、換気装置5の防水性が向上する。
又、第1傾斜部152は上述の通り傾斜しているものであるから、第1傾斜部152の上方に雨水が浸入した場合でも、浸入した雨水は第1傾斜部152の上面に沿って第1孔155に向かって流れやすくなっている。これにより、第1傾斜部152の上方に浸入した雨水が第1孔155から排出されやすくなるため、換気装置5の防水性が更に向上する。更に、第2傾斜部153は上述の通り傾斜しているものであるから、第2傾斜部153の上方に雨水が浸入した場合でも、浸入した雨水は第2傾斜部153の上面に沿って第2孔156に向かって流れやすくなっている。これにより、第2傾斜部153の上方に浸入した雨水が第2孔156から排出されやすくなるため、換気装置5の防水性が更に向上する。
次に、第9の実施の形態について説明する。第9の実施の形態の換気装置6の構成は、基本的には第8の実施の形態と同様の構成であるので、ここではその相違点を中心に説明する。
図10の(2)を参照して、換気装置6は、第8の実施の形態の換気装置5の第1傾斜部152及び第2傾斜部153に相当する部分を左右反転させて枠部材160の第1壁面部161の内面と第2壁面部163の内面とによって区画される通気用空間169内に取り付けたような構成である。
具体的には、換気部材170は、枠部材160の第1壁面部161から第2壁面部163の方向に斜め上方に傾斜して延びる第1傾斜部172と、第1傾斜部172の上方端側(第2壁面部163側)から第1傾斜部172の下方端が位置する側(第1壁面部161側)に向かって斜め上方に傾斜して延びる第2傾斜部173を有している。この第1傾斜部172及び第2傾斜部173の接続部分は第2壁面部163の内面に当接状態となっている。第1傾斜部172には、その短手方向(図10(2)において屋内屋外方向)における中央位置C6より屋外側(第1壁面部121側)に長手方向(図10(1)の屋内屋外方向に対して奥行方向)に所定間隔で第6の実施の形態と同様の構成の複数の第1孔175が形成されており、第1孔175の屋内側端部は中央位置C6よりも屋外側に位置するように設定されている。又、第2傾斜部173には、同様に短手方向における中央位置C6より屋内側(第2壁面部123側)に長手方向に所定間隔で第6の実施の形態と同様の複数の第2孔176が形成されており、第2孔176の屋外側端部は中央位置C6よりも屋内側に位置するように設定されている。言い換えると、第1孔175及び第2孔176は、平面視において互いに完全に重ならない(一部も重なる部分がない)位置に配置されている。これにより、第1傾斜部172と第2傾斜部173とが異なる方向に傾斜していることにより、第1孔175及び第2孔176の傾斜方向が逆向きになるため、空気が第1孔175及び第2孔176を通過する度に気流が大きく乱れ、雨水が浸入しにくくなるので、換気装置6の防水性が向上する。又、第1傾斜部172は上述の通り傾斜しているものであるから、第1傾斜部172の上方に浸入した雨水が第1孔175から排出されやすくなるため、換気装置6の防水性が更に向上する。更に、第2傾斜部173は上述の通り傾斜しているものであるから、第2傾斜部173の上方に浸入した雨水が第2孔176から排出されやすくなるため、換気装置6の防水性が更に向上する。
尚、上記の第5から第9の実施の形態の各々の換気装置を用いた軒天換気構造体については説明を省略しているが、第5から第9の実施の形態の各々の換気装置を用いて第1から第4の実施の形態で述べたような軒天換気構造体を構築できる。このようにすると、空気が換気装置内を通過する際に気流が乱れるため、家屋の内部に雨水が浸入しにくくなるので、防水性が向上する。
又、上記の第1から第7の実施の形態では、平面視において第2の位置は第1の位置及び第3の位置のいずれとも完全に重ならない位置に配置されるものであったが、完全に重なるものでなければよく、その一部が重なるものであってもよい。
更に、上記の第1から第7の実施の形態では、第1の位置、第2の位置及び第3の位置の各々は特定位置に配置されるものであったが、第2の位置が第1の位置及び第3の位置のいずれにも完全に重ならない又はその一部が重なるものであれば他の位置に配置されていてもよい。
更に、上記の第8及び第9の実施の形態では、平面視において第1孔と第2孔とは互いに完全に重ならない位置に配置されるものであったが、完全に重なるものでなければよく、その一部が重なるものであってもよい。
更に、上記の第8及び第9の実施の形態では、第1孔及び第2孔の各々は特定位置に配置されるものであったが、第1孔と第2孔とが完全に重ならない又はその一部が重なるものであれば他の位置に配置されていてもよい。
更に、上記の各実施の形態では、枠部材及び換気部材は鋼板をプレス加工して形成されていたが、他の金属板をプレス加工して形成してもよく、他の素材により形成されていてもよい。
更に、上記の各実施の形態では、軒天部材及び換気部材の板厚は0.35mmに設定されていたが、他の厚みでもよい。
更に、上記の各実施の形態では、軒天部材及び通気部材の各々は特定寸法により形成されていたが、他の寸法により形成されてもよい。
更に、上記の各実施の形態では、第1壁面部は屋外側に、第2壁面部は屋内側に位置するものであったが、その位置を入れ替えてもよい。
更に、上記の各実施の形態では、枠部材の開口は特定形状と特定間隔で形成されているものであったが、他の形状や大きさ、間隔に形成されるものであってもよい。
更に、上記の各実施の形態では、換気部材はその特定部分が枠部材の第1壁面部及び第2壁面部に当接するものであったが、当接していないものであってもよい。
更に、上記の各実施の形態では、換気装置は軒天に設置されるものであったが、家屋の他の部位に設置されるものであってもよい。
更に、上記の第1から第7の実施の形態では、下方通気路形成部は水平方向に延びるものであったが、上方又は下方に傾斜するものであってもよい。
更に、上記の第1から第4及び第6の実施の形態では、下方通気路形成部は第2壁面部から第1壁面部の方向に底面部の上方の一部を覆うように延びると共に、第1の位置の一方端部が第1壁面部に当接しているものであったが、下方通気形成部を第1壁面部から第2壁面部の方向に延びるようにして、第1の位置を第1壁面部から離れた位置に設けてもよい。
更に、上記の第1から第7の実施の形態では、第1通気口は下方通気路形成部を第1壁面部又は第2壁面部を始点として間をあけて延びるようにすることで形成されるものであったが、他の形状や大きさに形成されるものであってもよい。例えば、第2通気口や第3通気口のような開口であってもよいし、切り起し孔を形成してもよい。
更に、上記の第1から第7の実施の形態では、上方通気路形成部は傾斜して延びるものであったが、水平方向に延びるものであってもよい。
更に、上記の第1から第7の実施の形態では、第3通気口は矩形状の開口からなるものであったが、他の形状や大きさに形成されるものであってもよい。例えば、円形の開口であってもよいし、切り起し孔を形成してもよい。
更に、上記の第1から第5の実施の形態では、接続部は下方通気路形成部及び上方通気路形成部の各々の端部に接続するものであったが、斜めに傾斜して接続されていれば、下方通気路形成部の上面及び上方通気路形成部の下面に接続されるものであってもよい。
更に、上記の第1から第7の実施の形態では、第2通気口は矩形状の開口からなるものであったが、他の形状や大きさに形成されるものであってもよい。例えば、円形の開口であってもよいし、切り起し孔を形成してもよい。
更に、上記の第8及び第9の実施の形態では、第1傾斜部及び第2傾斜部は互いの端部同士を接続するものであったが、第2傾斜部の下面に第1傾斜部が接続するものであってもよい。
更に、上記の第8及び第9の実施の形態では、第1孔及び第2孔は矩形状の開口からなるものであったが、他の形状や大きさに形成されるものであってもよい。例えば、円形の開口であってもよいし、切り起し孔を形成してもよい。
更に、上記の第1から第4の実施の形態では、取付部は特定形状によるものであったが、他の形状によるものであってもよく、枠部材の形状に合わせて適宜変更可能である。
更に、上記の第1から第5の実施の形態では、枠部材と換気部材とは両面テープや接着剤等によって取り付けられるものであったが、他の方法によるものであってもよい。例えば、溶接によって取り付けられるものであってもよい。
更に、上記の第6から第9の実施の形態では、枠部材と換気部材とは溶接によって取り付けられるものであったが、他の方法によるものであってもよい。
1、2、3、4、5、6…換気装置
10、80、100、120、140、160…枠部材
11、81、101、121、141、161…第1壁面部
12、82、102、122、142、162…底面部
13、83、103、123、143、163…第2壁面部
18、88、108…開口
20、89、109、129、149、169…通気用空間
30、90、110、130、150、170…換気部材
31、91、111、131…下方通気路形成部
32、92…接続部
33、93、113、133…上方通気路形成部
34、94、114、134…第1の位置
35、95、115、135…第2の位置
36、96、116、136…第3の位置
37、97、117、137…第1通気口
38、98、118、138…第2通気口
39、99、119、139…第3通気口
40、86…取付部
112、132…中間通気路形成部
152、172…第1傾斜部
153、173…第2傾斜部
155、175…第1孔
156、176…第2孔
51、55、69、79…外壁材
53、56…破風
46、66、76…屋根下地材
181、182、183、184…軒天換気構造体
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (8)

  1. 軒天を介した家屋の自然換気に用いられ、対向して上下方向に延びる第1壁面部及び第2壁面部と、前記第1壁面部及び前記第2壁面部の各々の下端側に接続され、長手方向に所定間隔で複数の開口が形成された底面部とを含む枠部材と、前記第1壁面部の内面と前記第2壁面部の内面とによって区画される通気用空間内に取り付けられる換気部材とを備える換気装置であって、
    前記換気部材は、前記底面部の上方において前記第1壁面部から前記第2壁面部の方向に延びる下方通気路形成部と、前記下方通気路形成部の上方において前記第1壁面部から前記第2壁面部の方向に延びる上方通気路形成部と、前記下方通気路形成部と前記上方通気路形成部との間において前記下方通気路形成部と前記上方通気路形成部との各々に接続され、第1壁面部及び第2壁面部の一方側から他方側に向かって斜めに傾斜して延びる接続部とを有し、
    前記下方通気路形成部は、その第1の位置に上下方向に通気可能な第1通気口が設けられ、前記接続部は、その第2の位置に上下方向に通気可能な第2通気口が設けられ、前記上方通気路形成部は、その第3の位置に上下方向に通気可能な第3通気口が設けられ、
    前記第2の位置は、前記第1の位置及び前記第3の位置の各々と、平面視において完全に重ならない又は一部のみが重なる位置に配置される、換気装置。
  2. 前記下方通気路形成部は、前記枠部材の前記底面部の上方の一部を覆うように、前記第1壁面部及び前記第2壁面部のいずれか一方から他方に向けて間をあけて水平に延びることで前記第1通気口が設けられ、前記第1の位置は、前記第1壁面部の内面及び前記第2壁面部の内面のいずれか一方に接する位置に設定される、請求項1記載の換気装置。
  3. 前記第2の位置は、前記接続部の短手方向における中央位置より屋内側に設定され、前記第2通気口は、長手方向に所定間隔で形成された複数の開口からなる、請求項1記載の換気装置。
  4. 前記上方通気路形成部は、斜めに傾斜して延び、前記第3の位置は、前記上方通気路形成部の短手方向における中央位置より屋外側に設定され、前記第3通気口は、長手方向に所定間隔で形成された複数の開口からなる、請求項1記載の換気装置。
  5. 前記上方通気路形成部は、その屋内側端部から延び、前記枠部材に取り付けられる取付部を更に設けた、請求項1記載の換気装置。
  6. 軒天を介した家屋の自然換気に用いられ、対向して上下方向に延びる第1壁面部及び第2壁面部と、前記第1壁面部及び前記第2壁面部の各々の下端側に接続され、長手方向に所定間隔で複数の開口が形成された底面部とを含む枠部材と、前記第1壁面部の内面と前記第2壁面部の内面とによって区画される通気用空間内に取り付けられる換気部材とを備える換気装置であって、
    前記換気部材は、前記底面部の上方において前記第1壁面部から前記第2壁面部の方向に延び、上下方向に通気可能な第1通気口が第1の位置に設けられる下方通気路形成部と、前記下方通気路形成部の上方において前記第1壁面部から前記第2壁面部の方向に斜めに傾斜して延び、上下方向に通気可能な第2通気口が第2の位置に設けられる中間通気路形成部と、前記中間通気路形成部の上方において前記第1壁面部から前記第2壁面部の方向に延び、上下方向に通気可能な第3通気口が第3の位置に設けられる上方通気路形成部とを有し、
    前記第2の位置は、前記第1の位置及び前記第3の位置の各々と、平面視において完全に重ならない又は一部のみが重なる位置に配置される、換気装置。
  7. 軒天を介した家屋の自然換気に用いられ、対向して上下方向に延びる第1壁面部及び第2壁面部と、前記第1壁面部及び前記第2壁面部の各々の下端側に接続され、長手方向に所定間隔で複数の開口が形成された底面部とを含む枠部材と、前記第1壁面部の内面と前記第2壁面部の内面とによって区画される通気用空間内に取り付けられる換気部材とを備える換気装置であって、
    前記換気部材は、前記枠部材の前記第1壁面部から前記第2壁面部の方向に傾斜して延び、長手方向に所定間隔で複数の第1孔が形成されている第1傾斜部と、前記第1傾斜部の上方端側から前記第1傾斜部の下方端が位置する側に向かって斜め上方に傾斜して延び、長手方向に所定間隔で複数の第2孔が形成されている第2傾斜部とを有し、前記第1孔と前記第2孔との各々は、平面視において完全に重ならない又は一部のみが重なる位置に配置される、換気装置。
  8. 外壁材と破風下地材又は屋根下地材との間の部分に設置する軒天換気構造体であって、
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の換気装置を備える、軒天換気構造体。
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