JP3306209B2 - 軒構造 - Google Patents

軒構造

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JP3306209B2
JP3306209B2 JP00824294A JP824294A JP3306209B2 JP 3306209 B2 JP3306209 B2 JP 3306209B2 JP 00824294 A JP00824294 A JP 00824294A JP 824294 A JP824294 A JP 824294A JP 3306209 B2 JP3306209 B2 JP 3306209B2
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恵一 池永
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根裏空間の換気をお
こなうことができる軒構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より屋根裏空間の換気をおこなうこ
とができる軒構造が提案されているが、このような軒構
造の一例として、軒天井の屋内側端部と外壁材の屋外側
面との間に隙間を開けて換気口を形成し、この換気口に
より屋根裏空間と屋外とを通じさせたものがある。この
ものでは屋根裏空間の温かい空気や湿気の多い空気を換
気口より屋外に放出して換気をおこなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例で
は、台風などの到来で雨混じりの強風が吹いた時に、風
と同時に雨も換気口を通って屋根裏空間に侵入してしま
うという問題があった。特に軒先への屋根の出寸法が短
ければこの問題が顕著に現れるものであった。本発明は
上記の点に鑑みてなされたものであり、強風が吹いた時
には風が屋根裏空間に侵入しないようにすることができ
る軒構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軒構造は、
外壁材1の上方に屋根2を形成し、屋根2の軒側端部に
鼻板3を取り付けると共に鼻板3の下端に軒天井4を設
け、軒天井4の屋内側端部付近に換気口5を設けて成る
軒構造において、固定片6の上端に防水片7を設けて水
切板8を形成し、外壁材1の屋外側面の上部に固定片6
を当接させると共に換気口5及び軒天井4の上方に防水
片7を位置させて水切板8を配設し、防水片7の先端と
鼻板3の屋内側面との間に隙間を設けて屋根裏空間9と
換気口5とを通じさせる通路部10として形成し、防水
片7の先端にダンパー板11をその上端を枢着して設け
ると共にダンパー板11を換気口5から吹き込む風の下
方からの風圧により上方に回動自在に形成し、ダンパー
板11の上方への回動によりダンパー板11の先端が鼻
板3の屋内側面に当接してダンパー板11で通路部10
を閉塞自在にして成ることを特徴とするものである。
【0005】また上記軒構造において、水切板8の防水
片7に複数枚の補強片12を軒方向に沿って間隔を介し
て突設すると共に補強片12の先端を鼻板3の屋内側面
に当接させ、隣接する補強片12の間を通路部10とし
て形成すると共に隣接する補強片12の間において防水
片7の先端にダンパー板11をその上端を枢着して設け
るようにしても良い。
【0006】
【作用】防水片7の先端にダンパー板11をその上端を
枢着して設けると共にダンパー板11を換気口5から吹
き込む風の下方からの風圧により上方に回動自在に形成
し、ダンパー板11の上方への回動によりダンパー板1
1の先端が鼻板3の屋内側面に当接してダンパー板11
で通路部10を閉塞自在にしたので、強風が吹いた時に
換気口5から吹き込んで通路部10を通って屋根裏空間
9へと向かう風の圧力で、ダンパー板11が上方へ回動
されてその先端が鼻板3の屋内側面に当接することにな
り、ダンパー板11で通路部10を閉塞することができ
る。
【0007】また水切板8の防水片7に複数枚の補強片
12を軒方向に沿って間隔を介して突設すると共に補強
片12の先端を鼻板3の屋内側面に当接させ、隣接する
補強片12の間を通路部10として形成すると共に隣接
する補強片12の間において防水片7の先端にダンパー
板11をその上端を枢着して設けたので、補強片12の
先端が鼻板3の屋内側面に当接することで、水切板8に
大きい風圧がかかっても補強片12で支えることができ
る。
【0008】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。図1
には本発明の一実施例が示してある。1はパネル等で形
成される外壁材であって、枠材13の両側に表面材14
を設けて形成されている。上側の枠材13の上面には断
面略コ字形で上面を屋外側に下り傾斜させて形成してあ
る軒げた15が配設してある。その軒げた15の上面と
下面との間に補強フランジ15aが設けられている。軒
げた15の上面には垂木16が取り付けてあり、その垂
木16の上側に屋根下地材17を敷設すると共に屋根下
地材17の上面に屋根材18を葺設することによって家
屋の屋根2が形成されている。19は広小舞、20は水
切りである。軒げた15の屋内側の上方には母屋21が
設けてあって、この母屋21には吊り木22が取り付け
てあると共に吊り木22の下端には天井下地材23が固
着されている。24は天井内装材、25は壁内装材であ
る。
【0009】上記垂木16の屋外側先端には鼻板3が略
垂直下方に突出して軒の全長に亘って配設してあり、こ
の鼻板3の屋外側面には取付け金具26により軒樋27
が軒の全長に亘って取り付けてある。鼻板3の屋内側面
の下部には下地材28が設けてあり、この下地材28と
鼻板3の下端には軒天井4の屋外側端部が取り付けられ
ている。軒天井4の屋内側端部と外壁材1の屋外側面と
は間隔を開けて配置されており、この間隔を換気口5と
して形成してある。換気口5は軒の全長に亘って設けて
も、或いは部分的に設けてもいずれでもよい。
【0010】上記換気口5の開口縁部である軒天井4の
屋内側端部の上面には、角材等で形成される基材29が
軒の全長に亘って取り付けられており、またこの基材2
9には長手方向に沿って複数個のピース材30が間隔を
隔てて配設されている。ピース材30は断面L字型で横
片30aの下面と縦片30bの屋外側面を基材29の上
面と屋内側面にそれぞれ固定して取り付けられており、
このピース材30の上面に板材31の下面を固定してピ
ース材30に板材31を架設してある。またピース材3
0には水切板8が取り付けられている。
【0011】図2には金属などの板を屈曲して形成され
る水切板8の斜視図が示してある。水切板8は、板状の
固定片6の上端に上斜め方向に突出させた防水片7を延
設すると共に防水片7の先端に下斜め方向に突出させた
補強片12を防水片7の長手方向に間隔を介して複数枚
取り付け、さらに隣接する補強片12の間において防水
片7の先端にダンパー板11をその上端を枢着して取り
付けることによって形成してある。隣接する補強片12
の間は後述する通路部10として形成されるものであ
り、通路部10の奥行き寸法及び幅寸法は、ダンパー板
11の奥行き寸法及び幅寸法とそれぞれほぼ同寸法であ
る。防水片7へのダンパー板11の枢着は既知の手段を
用いておこなうことができ、例えば丁番を用いることが
できる。
【0012】そしてこの水切板8は図1に示すように、
固定片6の屋外側面をピース材30の縦片30bの屋内
側面に当接させて固着すると共に固定片6の屋内側面を
外壁材1の屋外側面の上部に当接させて固着することに
よって取り付けられており、防水片7は換気口5及び軒
天井4の上方を覆うように配置されており、さらに補強
片12(図1中では想像線で示す)はその先端を鼻板3
の屋内側面に当接させて配設されている。32は気密部
であって、固定片6と枠材13a或いは固定片6と板材
31の気密性や防水性を得るためにコーキングしたりゴ
ムなどの弾性体を設けて形成されている。このように水
切板8を取り付けると、隣接する補強片12の間に形成
されている通路部10によって換気口5と屋根裏空間9
が通じることになる。また略鉛直下方にぶら下がった状
態になっているダンパー板11は上下方向に回動自在で
あり、ダンパー板11が上方、つまり屋外側方向に回動
するとその先端が鼻板3の屋内側面に当接して通路部1
0を閉塞することができる。
【0013】図1に示すような軒構造であれば、通路部
10を介して換気口5と屋根裏空間9を通じさせること
ができ、矢印イで示すように換気口5から外気を通路部
10を通して屋根裏空間9に取り入れることができ、ま
た逆に屋根裏空間9の温かい空気や湿気の多い空気を通
路部10を通して換気口5から屋外に排出することがで
きる。また台風などの強風が吹いた時には、換気口5か
ら吹き込んでくる風の下方からの圧力によって略鉛直下
方にぶら下がった状態になっているダンパー板11が屋
外側方向(矢印ロで示す)に回動し、ダンパー板11の
先端が鼻板3の屋内側面に当接して通路部10を閉塞す
るものであり、このことで雨を伴う強風であっても雨水
が通路部10を通って屋根裏空間9に侵入してくること
を防ぐことができる。もちろん防水片7によっても雨水
の侵入を防ぐことができるが、本実施例のようなダンパ
ー板11を設けることによってさらに防水効果が向上す
るものである。さらに強風によって水切板8全体に強い
風圧がかかっても、水切板8はピース材30と外壁材1
の表面材14とで固定片6を挟持され、しかも補強片1
2の先端を鼻板3の屋内側面に当接させて取り付けてあ
るので、強固に固定されており、外れたり破損したりす
ることがないものである。
【0014】
【発明の効果】上記のように本発明は、防水片の先端に
ダンパー板をその上端を枢着して設けると共にダンパー
板を換気口から吹き込む風の下方からの風圧により上方
に回動自在に形成し、ダンパー板の上方への回動により
ダンパー板の先端が鼻板の屋内側面に当接してダンパー
板で通路部を閉塞自在にしたので、強風が吹いた時に換
気口から吹き込んで通路部を通って屋根裏空間へと向か
う風の圧力で、ダンパー板が上方への回動されてその先
端が鼻板の屋内側面に当接することになり、ダンパー板
で通路部を閉塞することができ、強風が吹いた時には風
が屋根裏空間に侵入しないようにすることができるもの
である。そしてこのように雨を伴う強風であっても雨水
が屋根裏空間に侵入することを防止できるので、家屋を
構成する部材の腐食や劣化を抑えることができるもので
ある。
【0015】また水切板の防水片に複数枚の補強片を軒
方向に沿って間隔を介して突設すると共に補強片の先端
を鼻板の屋内側面に当接させ、隣接する補強片の間を通
路部として形成すると共に隣接する補強片の間において
防水片の先端にダンパー板をその上端を枢着して設けた
ので、補強片の先端が鼻板の屋内側面に当接すること
で、水切板に大きい風圧がかかっても補強片で支えるこ
とができ、水切板を強固に取り付けることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同上の水切板の斜視図である。
【符号の説明】
1 外壁材 2 屋根 3 鼻板 4 軒天井 5 換気口 6 固定片 7 防水片 8 水切板 9 屋根裏空間 10 通路部 11 ダンパー板 12 補強片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/16 E04B 9/02 E04D 13/152 F24F 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁材の上方に屋根を形成し、屋根の軒
    側端部に鼻板を取り付けると共に鼻板の下端に軒天井を
    設け、軒天井の屋内側端部付近に換気口を設けて成る軒
    構造において、固定片の上端に防水片を設けて水切板を
    形成し、外壁材の屋外側面の上部に固定片を当接させる
    と共に換気口及び軒天井の上方に防水片を位置させて水
    切板を配設し、防水片の先端と鼻板の屋内側面との間に
    隙間を設けて屋根裏空間と換気口とを通じさせる通路部
    として形成し、防水片の先端にダンパー板をその上端を
    枢着して設けると共にダンパー板を換気口から吹き込む
    風の下方からの風圧により上方に回動自在に形成し、ダ
    ンパー板の上方への回動によりダンパー板の先端が鼻板
    の屋内側面に当接してダンパー板で通路部を閉塞自在に
    して成ることを特徴とする軒構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の軒構造において、水切板の防
    水片に複数枚の補強片を軒方向に沿って間隔を介して突
    設すると共に補強片の先端を鼻板の屋内側面に当接さ
    せ、隣接する補強片の間を通路部として形成すると共に
    隣接する補強片の間において防水片の先端にダンパー板
    をその上端を枢着して設けて成ることを特徴とする軒構
    造。
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