JP7257503B2 - 配線基板、電子装置用パッケージ及び電子装置 - Google Patents
配線基板、電子装置用パッケージ及び電子装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7257503B2 JP7257503B2 JP2021512111A JP2021512111A JP7257503B2 JP 7257503 B2 JP7257503 B2 JP 7257503B2 JP 2021512111 A JP2021512111 A JP 2021512111A JP 2021512111 A JP2021512111 A JP 2021512111A JP 7257503 B2 JP7257503 B2 JP 7257503B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating substrate
- mullite
- wiring board
- aluminum oxide
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L23/00—Details of semiconductor or other solid state devices
- H01L23/02—Containers; Seals
- H01L23/04—Containers; Seals characterised by the shape of the container or parts, e.g. caps, walls
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L23/00—Details of semiconductor or other solid state devices
- H01L23/12—Mountings, e.g. non-detachable insulating substrates
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L23/00—Details of semiconductor or other solid state devices
- H01L23/12—Mountings, e.g. non-detachable insulating substrates
- H01L23/13—Mountings, e.g. non-detachable insulating substrates characterised by the shape
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L23/00—Details of semiconductor or other solid state devices
- H01L23/12—Mountings, e.g. non-detachable insulating substrates
- H01L23/14—Mountings, e.g. non-detachable insulating substrates characterised by the material or its electrical properties
- H01L23/15—Ceramic or glass substrates
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0306—Inorganic insulating substrates, e.g. ceramic, glass
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/09—Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
- H05K1/092—Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/38—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
- H05K3/389—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of a coupling agent, e.g. silane
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/11—Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
- H05K1/117—Pads along the edge of rigid circuit boards, e.g. for pluggable connectors
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/14—Structural association of two or more printed circuits
- H05K1/144—Stacked arrangements of planar printed circuit boards
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K5/00—Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
- H05K5/0004—Casings, cabinets or drawers for electric apparatus comprising several parts forming a closed casing
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K5/00—Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
- H05K5/04—Metal casings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
Description
また、配線基板において、絶縁基板とメタライズ層との接合強度を向上させるため、絶縁基板におけるメタライズ層と接する第1表面部、及びメタライズ層における絶縁基板に接する第2表面部を、マンガンシリケート相とマグネシウムシリケート相の少なくとも一方を含有したものとしている(例えば特許文献1参照)。
酸化アルミニウム質焼結体からなる、又は酸化アルミニウム質焼結体及びムライト質焼結体からなる絶縁基板と、
金属材料を含む金属相とガラス成分を含む第1ガラス相とを有するとともに、前記絶縁基板上に位置するメタライズ層と、を備える。
また、本開示の配線基板は、前記絶縁基板と前記メタライズ層の少なくともいずれかがムライトを含む。
また、前記メタライズ層は、前記金属相が三次元の網目状に連なり、前記第1ガラス相が前記金属相に分散せずに前記金属相の間に入り込んで互いに絡まり合っている。
本実施形態に係る配線基板、電子装置用パッケージ及び電子装置は、メタライズ層32の構造により、絶縁基板とメタライズ層との接合強度が従来よりも高められている。
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について詳細に説明する。
ただし、本開示の技術的範囲は、下記実施形態や図面に例示したものに限定されるものではない。
まず、本実施形態に係る電子装置100の概略構成について説明する。図1は電子装置100の分解斜視図、図2は電子装置100が備える入出力端子の斜視図である。
筐体10は、本体1と、蓋体2と、を備えている。
この金属材料としては、例えば銅、銅合金、鉄・ニッケル合金、鉄・ニッケル・コバルト合金、ステンレス鋼等が挙げられる。
本実施形態に係る本体1は、底部1aと、枠部1bとを有している。
枠部1bは、金属で平面視の形状が底部1aの輪郭と略等しい矩形の枠状となっている。そして、枠部1bの下面は、底部1aの上面周縁部に接合されている。これにより、底部1aの上面と枠部1bの内面とで囲まれた領域が、凹部11となる。
なお、本体1は、底部1aと枠部1bとが一体の(別々の部品に分けられていない)ものであってもよい。
入出力端子20が嵌合する前の状態の嵌合部12は本体1(枠部1b)を貫通する開口となっている。すなわち、嵌合部12は,凹部11と外側とを貫通する開口に相当する。
また、本体1における一の側壁部と対向する側壁部には、孔13が設けられている。
孔13には、図示しない光接続部材が設けられている。光接続部材は、電子部品100bと筐体10の外側に配置される図示しない光学装置とを光学的に接続する光導波路として機能する。
本実施形態に係る入出力端子20は、図2に示すように、複数の配線基板3と、他の配線基板4と、めっき層5と、を備えている。
また、最上部をなす配線基板3aの上面、及び最下部をなす配線基板3bの下面は、図1,2に示したように、それぞれメタライズ層32となっている。
この配線基板3の詳細については後述する。
他の配線基板4は、筐体10の外側と凹部11とを結ぶ方向に一対の第一端部4a及び第二端部4bを有している。
入出力端子20が筐体10に嵌合している場合、第一端部4aは、筐体10の外側面よりも外側へ張り出しており、第二端部4bは、筐体10の内側面よりも凹部11側へ張り出している。すなわち,第一端部4aは,筐体10の外方に位置し,第二端部4bは,筐体10の内方に位置している。
また、他の配線基板4は、上側表層部が、配線41となっている。
配線41は、第一端部4aから第二端部4bへと延設されている。これにより、配線41の第一端部4a側の端部が筐体10の凹部11の内側に位置し、第二端部4b側の端部が筐体10の外側に位置する。
なお、配線41は、複数本設けられていてもよい。
上述したように、配線基板3aの上面及び配線基板3bの下面はそれぞれメタライズ層32となっている。このため、めっき層5は、メタライズ層32の表面を覆っていることになる。
そして、このめっき層5と筐体10とでろう材30を挟み込むことになる。
めっき層5の金属としては、例えばNiが挙げられる。
電子部品100bと配線41の第二端部4b側の端部とは、図示しない導電性の接続部材(例えばボンディングワイヤ等)を介して電気的に接続されている。
また、配線41の第一端部4a側の端部に、図示しない他の電子部品が接続されることにより、電子部品100bと他の電子部品とが電気的に接続されることになる。
次に、上記入出力端子20が備える配線基板3の具体的構成について説明する。図3,4は、配線基板3の断面の拡大図である。
また、本実施形態に係る絶縁基板31は、酸化アルミニウム(アルミナ)及びムライトを含んでいる。具体的には、本実施形態に係る絶縁基板31は、酸化アルミニウム質焼結体及びムライト質焼結体からなる。
ムライトは、酸化アルミニウムに比べて比誘電率が小さい。このため、本実施形態に係る絶縁基板31は、メタライズ層32で高周波数の信号が伝送されるときの信号の透過損失を低減することができる。
なお、絶縁基板31は、メタライズ層32(製造段階の金属ペースト)にムライトが含まれている場合には、ムライトを含んでいなくてもよい。
本実施形態に係る絶縁基板31は、絶縁基板31全体に対するムライトの割合が30~80体積%の範囲内となっていてもよい。この場合、絶縁基板31の誘電率が酸化アルミニウムよりも低く(8以下)、絶縁基板31の曲げ強度が酸化アルミニウムと同等以上(400MPa以上)となっている。
また、メタライズ層32は、金属材料を含んでいる。
本実施形態で用いられる金属材料の融点は、絶縁基板31を焼成するのに必要な温度(1100℃~)よりも高いものとなっている。
具体的には、金属材料として,マンガン、モリブデン及びタングステンのうちの少なくともいずれかの金属が挙げられる。
そして,金属材料は、上述の金属のそれぞれ単体であってもよいし、少なくともいずれかが化合物であってもよい。化合物としては、それぞれの金属の酸化物又はケイ酸塩(シリケート)等が挙げられる。
また、金属材料として複数種類の金属を用いる場合には合金であってもよい。
特に、酸化アルミニウム粒子とムライト粒子の両方を含有するものを用いた場合、好適な電気特性(誘電率)、曲げ強度を発揮することができる。
また、メタライズ層32は、絶縁基板31にムライトが含まれている場合には、ムライトを含んでいなくてもよい。
また、メタライズ層32は、金属材料が金属相Mをなしている。
そして、メタライズ層32は、金属相M及びガラス成分を含む第1ガラス相G1による相互侵入網目構造となっている。
この「相互侵入網目構造」とは、金属相Mが三次元の網目状に連なり、第1ガラス相G1が金属相Mの間に入り込んだ構造のことをいう。
すなわち、各相G1,Mは、互いに入り組んだ状態で存在することになる。このため、メタライズ層32のある断面を見たときには、例えば図3に示したように、金属相Mが第1ガラス相G1の中で複数に分かれて存在しているように見える。また、メタライズ層32の他の断面を見たときには、金属相Mが一体になり、第1ガラス相G1が金属相Mの中で複数に分かれて存在して見える。
金属相Mは、第1ガラス相G1に分散しておらず、かつ第1ガラス相G1に溶解もしていない。
また、第1ガラス相G1は、金属相Mに分散しておらず、かつ金属相Mに溶解もしていない。
なお、それぞれの境界部における金属相の割合は、60~70%の範囲内としてもよく、更には50%程度としてもよい。
メタライズ層32は、こうした相互侵入網目構造により、金属相Mと第1ガラス相G1との結合が切れにくくなっている。このため、メタライズ層32は、絶縁基板31から剥離しにくくなっている。
詳細は後述するが、この凹凸は、絶縁基板31に含まれるムライトの粒径分布の広がりによるものである。
この凹凸により、金属相Mと第1ガラス相G1との間及び金属相Mと第2ガラス相G2との間の少なくともいずれかにアンカー効果が生じるため、メタライズ層32は、絶縁基板31からより一層剥離しにくくなっている。
その際、配線41をなすメタライズ層32の表面にめっき層5を設けるようにしてもよい。
次に、上記配線基板3の製造方法について説明する。
また、焼結性を安定させるとともに収縮の安定性を図るため、酸化アルミニウムとムライトを、粉砕粒径を調整しながら細かく粉砕し、粉末の状態にする。
酸化アルミニウムは、平均粒径が1.5μm程度となるように粉砕する。
ムライトは、酸化アルミニウムよりも硬度が低く粉砕されやすい。このため、出発原料の酸化アルミニウムとムライトの粒径が揃っていても、酸化アルミニウム粉砕の進み方とムライトの粉砕の進み方とに差が生じてくる。その結果、ムライト粒子の平均粒径は1.5~2.0μmの範囲内であっても、その中には酸化アルミニウム粒子よりも粒子径が小さい微粉(平均粒径<1.0μm)が多く存在することとなる。その結果、ムライト粒子の粒径分布は酸化アルミニウム粒子よりも広くなる。
なお、後述するペースト作製工程において、金属ペーストにムライト粒子を含むフィラーを添加する場合には、この工程においてムライトの粉砕を行わなくてもよく、次工程においてセラミックグリーンシートにムライトを含めなくてもよい。
なお、混錬する際、スラリーに、酸化ケイ素(シリカ)、酸化マンガン、酸化モリブデン及び酸化マグネシウムのうちの少なくともいずれかの添加剤を添加するようにしてもよい。
そして、このスラリーを、ドクターブレード法等の方法でシート状に成形することでセラミックグリーンシートを作製する。
焼成温度は、1300~1600℃の範囲内とすることができる。
この第一焼成工程では、複数のセラミックグリーンシートを積層した積層体を焼成することにより、複数の絶縁層が積層されてなる絶縁基板31を作製することもできる。
こうしてセラミックグリーンシートが絶縁基板31となる。
本実施形態においては、混錬する際、この金属ペーストに、酸化アルミニウム粒子とムライト粒子のうちの少なくともいずれかを含むフィラー粉末を添加する。
なお、この金属ペーストに、セラミックグリーンシートに添加した添加剤と同様のもの(酸化ケイ素(シリカ)、酸化マンガン、酸化モリブデン及び酸化マグネシウムのうちの少なくともいずれか)を添加するようにしてもよい。
また、絶縁基板31にムライト粒子を添加した場合には、この工程において金属ペーストにムライト粒子を含むフィラー粉末を添加しなくてもよい。
なお、ペースト作製工程は、上記焼成工程の後とする必要はなく、焼成工程を終えるまでの間の任意のタイミングとすればよい。
焼成温度は、約1100~1400℃の範囲内とすることができる。
焼成の間、メタライズ中のムライトと絶縁基板31のムライトのうちの少なくともいずれかが分解することで第1ガラス相G1及び第2ガラス相G2の少なくともいずれか(以下、第1,第2ガラス相G1,G2と表記する)が溶出する。そして、その第1,第2ガラス相G1,G2が、金属ペースト中に核として存在する酸化アルミニウム粒子の表面を覆っていく。また溶出した第1,第2ガラス相G1,G2が、溶出せずに残った一部のムライト粒子の表面も覆っていく。これにより、金属ペースト中の磁器成分(酸化アルミニウム、ムライト、第1ガラス相)が結合して連なり、第1,第2ガラス相G1,G2が金属相Mと絡まりあうような相互侵入網目構造が形成される。
なお、金属ペーストに添加されているフィラー粉末が酸化アルミニウム粒子のみを含む場合も、同様にして相互侵入網目構造が形成される。
こうして、金属ペーストがメタライズ層32となり、本実施形態に係る配線基板3が作製される。
また、金属ペーストにフィラーを添加していない場合(この場合、絶縁基板31へのムライト添加が必須)には、絶縁基板31中のムライトが溶出し、金属ペースト中の金属粒子の間隙に入り込み間隙を充填していく。これにより、ある程度の相互侵入網目構造が形成される。
また、このとき、こうした第1,第2ガラス相G1,G2と第1,第2ガラス相G1,G2との間隙は金属相Mで満たされる。これにより、金属相Mとメタライズ層32の第1ガラス相G1との界面、及び金属相Mと絶縁基板31の第2ガラス相G2との界面のうちの少なくともいずれかの界面に凹凸が形成される。このような凹凸により、絶縁基板31とメタライズ層32との接合強度が高められる。
また、金属ペースト中に酸化アルミニウム粒子が添加されていると、金属ペースト中にムライト粒子が添加されていない(絶縁基板31のみから第2ガラス相G2が溶出する)場合であっても、金属ペースト中の酸化アルミニウム粒子が核となって相互侵入網目構造を形成する。このため、絶縁基板31とメタライズ層32との接合強度を高めることができる。
特に、酸化アルミニウム粒子をフィラー粉末として添加しておくと、後でメタライズ層32にメッキを施しやすくなる。
ムライトは還元雰囲気で分解する。すなわち、ムライトは露点が低い程還元性が強くなり、分解が促進される。このため、低い露点を有する焼成雰囲気下で焼成すれば、焼結時にムライトから溶出するガラス成分が多くなり、絶縁基板31とメタライズ層32との接合強度を更に高めることができる。
次に、上記配線基板3の接合強度について説明する。図4は、試験サンプルの製造条件とピール試験の結果の一覧表である。
具体的には、まず、成分の異なる(モリブデン粉末のみ又はモリブデン粉末及びマンガン粉末、フィラー粉末(添加剤)の有無、フィラー粉末の割合(体積%))金属ペーストを作製した。
そして、上記調合工程から第一焼成工程を経て製造された複数の絶縁基板31の各表面に、それぞれ異なる金属ペーストを塗布した。
各絶縁基板31及び金属ペーストの焼成温度は、いずれも1350℃とした。
その後、作製された各配線基板3のメタライズ層32の表面にNiめっきを施した。
その後、めっき層の表面にろう材を載せ、更にろう材の表面に金具を載せ、ブレージングした。
ブレージングの温度は、いずれも850℃とした。
具体的には、各サンプルの金具を引っ張って引きはがし、金具が引きはがされた後の配線基板3の表面を観察した。そして、下記の評価基準に基づいて観察結果を評価した。
(評価基準)
△…表面の一部にメタライズ層の残りあり
○…表面にメタライズ層の残り多い
◎…表面にメタライズ層の残り更に多い
なお、◎又は○の評価を受けたサンプルが製品としてより大きな接合強度を有したものということになる。なお,△の評価を受けたサンプルも製品としての使用に耐えるだけの接合強度を有しているものである。
また、金具が引きはがされた後の配線基板3の表面全体の面積に対する、残ったメタライズ層32の面積の割合である残存率(%)を算出した。
また、実施例1,6のサンプルにおけるメタライズ層32の残存率がそれぞれ15,28%となった。これに対し、実施例2,3,5,7~10のサンプルにおけるメタライズ層32の残存率はそれぞれ25,35,39,32,42,43,57%となった。
すなわち、実験結果からは、金属ペーストにフィラー粉末を添加した方が絶縁基板31とメタライズ層32との接合強度が向上する傾向があることが見て取れる。
また、実施例2,4,7,9のサンプルにおけるメタライズ層32の残存率がそれぞれ25,23,32,43%となった。これに対し、実施例3,5,8,10のサンプルにおけるメタライズ層32の残存率はそれぞれ35,39,42,57%となった。
すなわち、実験結果からは、金属ペーストへ添加するフィラー粉末を多くした方が絶縁基板31とメタライズ層32との接合強度が向上する傾向があることが見て取れる。
また、実施例4,5のサンプルにおけるメタライズ層32の残存率がそれぞれ23,39%となったのに対し、実施例2,3のサンプルにおけるメタライズ層32の残存率はそれぞれ25,35%となった。
すなわち、実験結果からは、フィラー粉末の添加量が同じ場合には、ムライト粒子よりも酸化アルミニウム粒子を用いた方が絶縁基板31とメタライズ層32との接合強度が向上する傾向があることが見て取れる。
この結果は、焼成時にムライトがガラスへ分解されて流動する為、結晶の核が少なくなるためであると推測される。
また、実施例4,5のサンプルにおけるメタライズ層32の残存率がそれぞれ23,39%となったのに対し、実施例9,10のサンプルにおけるメタライズ層32の残存率はそれぞれ43,57%となった。
すなわち、実験結果からは、金属ペーストにマンガン粉末を含めない方が絶縁基板31とメタライズ層32との接合強度が向上する傾向があることが見て取れる。
この結果は、焼成時にマンガンが一部溶出してマンガンシリケート結晶を形成し、流動してしまうためであると推測される。
100a 電子装置用パッケージ
10 筐体
1 本体
1a 底部
1b 枠部
11 凹部
12 嵌合部
13 孔
2 蓋体
20 入出力端子
3(3a,3b) 配線基板
31 絶縁基板
32 メタライズ層
G1 第1ガラス相
G2 第2ガラス相
M 金属相
4 他の配線基板
4a 第一端部
4b 第二端部
41 配線
5 めっき層
30 ろう材
100b 電子部品
Claims (10)
- 酸化アルミニウム質焼結体からなる、又は酸化アルミニウム質焼結体及びムライト質焼結体からなる絶縁基板と、
金属材料を含む金属相とガラス成分を含む第1ガラス相とを有するとともに、前記絶縁基板上に位置するメタライズ層と、を備え、
前記絶縁基板と前記メタライズ層の少なくともいずれかがムライトを含み、
前記メタライズ層は、
前記金属相が三次元の網目状に連なり、前記第1ガラス相が前記金属相に分散せずに前記金属相の間に入り込んで互いに絡まり合っている配線基板。 - 前記絶縁基板は,ガラス成分を含む第2ガラス相を有し,
前記金属相と前記第1ガラス相との第1界面、及び前記金属相と前記第2ガラス相との第2界面のうちの少なくともいずれかの界面は、凹凸を含む請求項1に記載の配線基板。 - 前記絶縁基板は、
誘電率が酸化アルミニウムよりも低く、
曲げ強度が酸化アルミニウムと同等以上である請求項1又は請求項2に記載の配線基板。 - 前記絶縁基板は、複数の積層された絶縁層を有しており、
前記複数の絶縁層のうち、少なくとも前記メタライズ層と接する絶縁層は、ムライトおよび酸化アルミニウムを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の配線基板。 - 前記複数の絶縁層のうち上から少なくとも2層目以下の絶縁層の上面には、複数の配線が位置している、請求項4に記載の配線基板。
- 前記絶縁基板はムライトを含み、前記絶縁基板に含まれるムライトは、粒子径が前記絶縁基板に含まれる酸化アルミニウムの粒子径よりも小さいものを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の配線基板。
- 前記絶縁基板はムライトを含み、前記絶縁基板に含まれる酸化アルミニウムの平均粒子径は、前記絶縁基板に含まれるムライトの平均粒子径と同等以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の配線基板。
- 前記絶縁基板はムライトを含み、前記絶縁基板に含まれるムライトの割合は、30~80体積%である、請求項1~7のいずれか一項に記載の配線基板。
- 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の配線基板と、
金属で構成されるとともに,凹部と該凹部と外側とを貫通する開口とを有する筐体と、を備え、
前記配線基板が、前記開口に嵌合している電子装置用パッケージ。 - 請求項9に記載の電子装置用パッケージと、
前記電子装置用パッケージの前記凹部に収納された電子部品と、を備える電子装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019065377 | 2019-03-29 | ||
JP2019065377 | 2019-03-29 | ||
PCT/JP2020/014534 WO2020203964A1 (ja) | 2019-03-29 | 2020-03-30 | 配線基板、電子装置用パッケージ及び電子装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2020203964A1 JPWO2020203964A1 (ja) | 2020-10-08 |
JP7257503B2 true JP7257503B2 (ja) | 2023-04-13 |
Family
ID=72668187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021512111A Active JP7257503B2 (ja) | 2019-03-29 | 2020-03-30 | 配線基板、電子装置用パッケージ及び電子装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11882654B2 (ja) |
JP (1) | JP7257503B2 (ja) |
CN (1) | CN113646883A (ja) |
WO (1) | WO2020203964A1 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003068937A (ja) | 2001-08-28 | 2003-03-07 | Kyocera Corp | セラミック配線基板及びその製造方法 |
JP2007294795A (ja) | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Kyocera Corp | 配線基板 |
WO2018155053A1 (ja) | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 京セラ株式会社 | 配線基板、電子装置用パッケージおよび電子装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61266350A (ja) * | 1985-05-21 | 1986-11-26 | 株式会社日立製作所 | 配線回路用セラミック基板 |
EP0480038B1 (en) * | 1990-04-16 | 1997-07-09 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Ceramic circuit board |
JP3323043B2 (ja) | 1995-10-31 | 2002-09-09 | 京セラ株式会社 | 配線基板とそれを用いた半導体素子収納用パッケージおよびその実装構造 |
JP2003165773A (ja) * | 2001-11-29 | 2003-06-10 | Kyocera Corp | 高誘電率ガラスセラミックス及びそれを用いた配線基板 |
JP4673086B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2011-04-20 | 京セラ株式会社 | ビア導体メタライズ用の導体ペーストおよびこれを用いたセラミック配線基板の製造方法 |
JP2009212420A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Kyocera Corp | 配線基板 |
WO2013061727A1 (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-02 | 京セラ株式会社 | 回路基板およびこれを備える電子装置 |
WO2016068248A1 (ja) * | 2014-10-29 | 2016-05-06 | 京セラ株式会社 | 回路基板およびこれを備える電子装置 |
-
2020
- 2020-03-30 JP JP2021512111A patent/JP7257503B2/ja active Active
- 2020-03-30 US US17/598,948 patent/US11882654B2/en active Active
- 2020-03-30 CN CN202080025729.8A patent/CN113646883A/zh active Pending
- 2020-03-30 WO PCT/JP2020/014534 patent/WO2020203964A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003068937A (ja) | 2001-08-28 | 2003-03-07 | Kyocera Corp | セラミック配線基板及びその製造方法 |
JP2007294795A (ja) | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Kyocera Corp | 配線基板 |
WO2018155053A1 (ja) | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 京セラ株式会社 | 配線基板、電子装置用パッケージおよび電子装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11882654B2 (en) | 2024-01-23 |
WO2020203964A1 (ja) | 2020-10-08 |
US20220192015A1 (en) | 2022-06-16 |
CN113646883A (zh) | 2021-11-12 |
JPWO2020203964A1 (ja) | 2020-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS63314855A (ja) | セラミツクパツケ−ジ | |
CN103688598A (zh) | 布线基板以及电子装置 | |
CN107993985A (zh) | 电子部件搭载用基板、电子装置以及电子模块 | |
JP7257503B2 (ja) | 配線基板、電子装置用パッケージ及び電子装置 | |
JP6803456B2 (ja) | 配線基板、電子装置用パッケージおよび電子装置 | |
JP3618063B2 (ja) | 半導体素子収納用パッケージ | |
JP3610247B2 (ja) | 配線基板 | |
JP3199588B2 (ja) | 配線基板 | |
JP4782397B2 (ja) | 導体ペーストおよびそれを用いた配線基板の製造方法 | |
JPH10275963A (ja) | 高周波用配線基板 | |
JP2000077805A (ja) | 配線基板およびその製造方法 | |
JP4077625B2 (ja) | 低温焼成磁器組成物および低温焼成磁器の製造方法 | |
JP2007294795A (ja) | 配線基板 | |
JP3865967B2 (ja) | 磁器およびそれを用いた配線基板 | |
JP2020196635A (ja) | アルミナ質焼結体及び配線基板 | |
JP3441941B2 (ja) | 配線基板およびその実装構造 | |
JP3441924B2 (ja) | 配線基板およびその実装構造 | |
JP3944839B2 (ja) | 複合セラミック部品及びその製造方法 | |
JP3441950B2 (ja) | 配線基板およびその実装構造 | |
JP3786609B2 (ja) | 複合セラミック部品及びその製造方法 | |
JP2001339155A (ja) | セラミック回路基板 | |
JP2017105683A (ja) | 積層基板用フォルステライト磁器組成物、フォルステライト磁器組成物の積層基板、積層基板用フォルステライト磁器組成物の製造方法、及び積層基板用フォルステライト磁器組成物の積層基板の製造方法 | |
JP4632472B2 (ja) | 銅導体組成物及びこれを用いた配線基板 | |
JP4762564B2 (ja) | 導体組成物及びこれを用いた配線基板とその製造方法 | |
JP2000026162A (ja) | 高周波用磁器組成物および高周波用磁器の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210928 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221213 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230403 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7257503 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |