JP3944839B2 - 複合セラミック部品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高強度、高熱伝導で、低誘電率の部位を有する絶縁層の表面に低抵抗導体を具備し、半導体パッケージ、電子部品実装回路基板又は高周波用回路基板等に好適に使用できる複合セラミック部品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、半導体素子の高集積化並びに高周波化に伴い、高密度実装や回路部品内部に機能を内蔵した配線基板が用いられている。一方で、高集積化により半導体装置から発生する熱も増加している。半導体装置の誤動作をなくすためには、このような熱を装置外に放出可能な配線基板が必要とされている。一方、電気的な特性としては、演算速度の高速化により信号の遅延が問題となり、導体損失の小さい、つまり低抵抗の導体を用いることが要求されてきた。
【0003】
このような半導体素子を搭載した配線基板としては、その信頼性の点から、アルミナセラミックスを絶縁基板とし、その表面あるいは内部にWやMoなどの高融点金属からなる導体層を被着形成したセラミック配線基板が多用されている。
【0004】
しかし、従来から多用されているこれら高融点金属からなる導体層では、抵抗を高々8mΩ/□程度までしか低くできず、発熱して配線基板の温度を上昇させ、また、信号が損失し易く、配線長が制限されるという問題があった。
【0005】
そこで、CuとW又はMoとを組み合せた導体層と絶縁層を1500℃以下と低い温度で同時焼成することによって導体層の低抵抗化を図ることが、特開2000−151045号公報に提案されている。
【0006】
また、低温焼成可能な組成を用いて誘電率の異なる絶縁層を一体化することによって、低抵抗のCu配線を使用可能とするため、信号の高速化に対応することが特開平10−106880号公報に提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−151045号公報に記載の方法では、導体層にCuを含むため、抵抗が低下するものの、絶縁層にアルミナを用いることから誘電率が9程度と高いため、信号の高周波化に伴い、周波数が60GHz程度の領域では入力信号の反射による損失が大きくなり、特性の低下がおこるという問題があった。
【0008】
また、特開平10−106880号公報に記載の方法では、絶縁層がガラスセラミックスからなり、たとえ強化ガラスを用いた場合でも高々200MPaの曲げ強度であると同時に、熱伝導率が低く、放熱性が悪いという問題があった。
【0009】
本発明は、高熱伝導、高強度で、且つ高周波領域の信号損失の小さい複合セラミック部品と、それを簡便な方法で作製する製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高強度、高熱伝導のアルミナと低誘電率材料を一体化する際に、低誘電率材料の組成を制御し、同時焼成することによって、約60GHzの高周波領域でも入力信号の反射による損失を低減できるとの知見に基づくものである。
【0011】
また、副成分が全量中10質量%を越え、20質量%以下の割合で含まれる場合であっても、焼成温度を1200〜1300℃に精密に制御することによって、緻密で、且つ基板反りや割れの発生を抑制した複合セラミック部品を実現できるという知見に基づくものである。
【0012】
即ち、同時焼成によって、アルミナ質絶縁層と、該アルミナ質絶縁層よりも低誘電率の誘電体層とが積層されて一体にされているとともに、表面および内部の少なくとも一方に導体層が形成された絶縁基板を備え、前記誘電体層がフォルステライト及びコージェライトを主結晶相とし、副成分として、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラスの少なくとも一方を全量中0.1〜10質量%の割合で含むこと、又は同時焼成によって、アルミナ質絶縁層と、該アルミナ質絶縁層よりも低誘電率の誘電体層とが積層されて一体にされているとともに、表面および内部の少なくとも一方に導体層が形成された絶縁基板を備え、前記誘電体層がフォルステライト及びコージェライトを主結晶相とし、副成分として、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラスの少なくとも一方を、全量中10質量%を超え、20質量%以下の割合で含むことを特徴とするものである。これにより、アルミナ質絶縁層と誘電体層とが高い密着性を有し、強度及び熱伝導率がガラスセラミックスに比べて著しく向上する。また、誘電率の低い誘電体層の組成を上記のように設定することで、高周波領域での信号の損失を低減する事が可能となる。
【0013】
特に、前記誘電体層がコージェライトを全量中20〜40質量%の割合で含むことが好ましい。これにより、アルミナ質絶縁層との熱膨張率の差が低減され、アルミナ質絶縁層との剥離やクラックの発生を効果的に抑制し、低誘電率セラミックス絶縁層の比誘電率が6以下と抑えてより効果的に信号の損失を低減できる。
【0014】
また、前記アルミナ質絶縁層の曲げ強度が350MPa以上であることが好ましい。これにより、素子の自動実装時等に基板が割れ、歩留りが低下することを低減できる。
【0015】
さらに、前記アルミナ質絶縁層が、Mnを酸化物換算で2〜15質量%、Siを酸化物換算で2〜15質量%、Mg、Ca、B、Nb、Cr及びCoのうち少なくとも1種を酸化物換算で0.1〜4質量%含むとともに、相対密度が95%以上であることが好ましい。これにより、アルミナ質絶縁層の強度及び熱伝導率を維持することが容易となる。
【0016】
さらにまた、前記導体層、Cu10〜70体積%、WおよびMoの少なくとも一方を30〜90体積%の割合で含有することが好ましい。これにより、アルミナ質絶縁層の表面又はヴィアホール内に形成される導体層の抵抗を低減することが容易となる。
【0017】
また、本発明の複合セラミック部品の製造方法は、フォルステライト粉末及びコージェライト粉末に対して、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種を含む酸化物粉末および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラス粉末の少なくとも一方を全量中0.1〜10質量%の割合で含む低誘電グリーンシート及びアルミナ質グリーンシートに導体ペーストを塗布した後、前記低誘電グリーンシートと前記アルミナ質グリーンシートとを積層し、得られた積層体を1200〜1500℃で焼成することを特徴とするものである。これにより、強度及び熱伝導率に優れるアルミナセラミックスと、低誘電率の誘電体層を同時に焼成することが可能であり、さらに基板の内部及び表面に導体層を形成することが可能となる。
【0018】
また、フォルステライト粉末及びコージェライト粉末に対して、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種を含む酸化物粉末および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラス粉末の少なくとも一方を、全量中10質量%を越え、20質量%以下の割合で含む低誘電グリーンシート及びアルミナ質グリーンシートに導体ペーストを塗布した後、前記低誘電グリーンシートと前記アルミナ質グリーンシートとを積層し、得られた積層体を1200〜1300℃で焼成することを特徴とするものである。これにより、副成分が多くても低誘電率の誘電体層を同時に焼成することが可能であり、さらに基板の内部及び表面に導体層を形成することが可能となる。
【0019】
特に、前記低誘電グリーンシートと前記アルミナ質グリーンシートの積層に先立って、前記低誘電グリーンシートおよび前記アルミナ質グリーンシートの少なくとも一方にヴィアホールを形成し、該ヴィアホール中に導体ペーストを充填することが好ましい。これにより、セラミック内部に3次元の配線が可能となり、多層セラミック基板の小型が容易になるとともに、キャパシタやインダクタなどの機能を内蔵することが可能となる。
【0020】
さらに、前記コージェライト粉末を全量中20〜40質量%の割合で加えて前記低誘電グリーンシートを作製することが好ましい。これにより、アルミナ質グリーンシートとの熱膨張率の差を整合させ、焼成時の反りやクラックを少なくすることができる。
【0021】
さらにまた、Mn23が2〜15質量%、SiO2が2〜15質量%、MgO、Mg(OH)2、MgCO3、CaO、Ca(OH)2、CaCO3、B25、Nb25、Cr23及びCo34のうち少なくとも1種が0.1〜4質量%、残部がアルミナ粉末となるように混合した後、成形してアルミナ質グリーンシートを作製することが好ましい。これにより、焼成温度を低減しても、アルミナ質絶縁層の強度及び熱伝導率をほぼ維持したまま、製品歩留まりを向上することが容易となる。
【0022】
さらにまた、Cu粉末を10〜70体積%、W粉末およびMo粉末の少なくとも一方を30〜90体積%の割合で混合し、前記導体ペーストを作製することが好ましい。これにより、Cuの融点よりも高い1200℃〜1500℃の焼成温度でも低抵抗の導体層を形成することが容易となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の複合セラミック部品を、図を用いて説明する。図1は、本発明の複合セラミック部品の概略断面図である。即ち、アルミナを主体とする薄層焼結体であるアルミナ質絶縁層1と、アルミナ質絶縁層1よりも誘電率の低い誘電体層2が一体的に積層されている。そして、表面導体層3a及び内部導体層3bからなる導体層3とヴィア4とが、絶縁基板5の表面及び内部に形成されている。
【0024】
本発明によれば、誘電体層2が、フォルステライト及びコージェライトを主結晶相とすることが重要である。フォルステライトは、アルミナ質絶縁層1よりも低誘電率にするために必要であり、コージェライトは、アルミナ質絶縁層1との熱膨張係数の差を小さくし、焼成による残留応力を低減して基板の反りや割れの発生を抑制することができる。
【0025】
誘電体層2の熱膨張係数は、フォルステライトとコージェライトとの含有量を調整して決定することができ、特にコージェライトを20〜40質量%、更には25〜35質量%であることが好ましい。
【0026】
また、副成分として、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラスの少なくとも一方を含むことが重要である。この副成分は、焼成時にアルミナ質グリーンシートとの反応を促進し、アルミナ質絶縁層1との接着強度を高め、アルミナ質絶縁層1と誘電体層2との一体化を確保する。
【0027】
特に、上記の副成分が、誘電体層2における全量中0.1〜10質量%であることが重要であり、特に1〜8質量%、更には3〜6質量%の割合で含まれることが好ましい。また、上記の副成分が、誘電体層2における全量中10質量%を越え、20質量%以下の割合で含まれることが重要であり、特に、12〜19質量%、14〜18質量%が好ましい。これは、0.1質量%未満では添加効果が十分得られない場合があり、また20質量%を超えると1200℃の焼成温度でも焼成時に液相が流出してしまい、誘電体層7の形状を保持できず、基板の反りや割れが発生するためである。
【0028】
絶縁層1は、アルミナを主体とするアルミナ質焼結体からなり、具体的には酸化アルミニウムを84質量%以上の割合で含み、Mnを酸化物換算で2〜15質量%、Siを酸化物換算で2〜15質量%、Mg、Ca、B、Nb、Cr及びCoのうち少なくとも1種を酸化物換算で0.1〜4質量%含むことが好ましい。この組成を用いると、低温でも緻密化し、高強度且つ高熱伝導率を維持することが容易となる。
【0029】
本発明によれば、絶縁基板5の熱伝導率と強度を高めるため、アルミナ質絶縁層1の相対密度が95%以上、特に97%以上、更には98%以上が好ましく、また曲げ強度は350MPa以上、特に400MPa以上、更には450MPa以上であることが好ましい。さらに、熱伝導率は10W/m・K以上、特に15W/m・K以上、更には17W/m・K以上であることが望ましい。
【0030】
絶縁層1を形成するアルミナ主結晶相は、粒状または柱状の結晶として存在するが、この主結晶相の平均結晶粒径は、1.5〜5μmであることが望ましい。なお、主結晶相が柱状結晶からなる場合、上記平均結晶粒径は、短軸径に基づくものである。この主結晶相の平均結晶粒径が1.5μmよりも小さいと、高熱伝導化が難しくなる傾向があり、また平均粒径が5μmよりも大きいと基板材料として用いる場合に要求される十分な強度が得られにくくなる傾向にあるためである。
【0031】
また、この絶縁層1中に、SiO2およびMgO、CaO、SrO、BaO等のアルカリ土類元素酸化物をCu含有導体との同時焼結性を高める上で合計で0.1〜4質量%の割合で含有せしめることが望ましい。
【0032】
さらに着色成分として、WやMo等の遷移金属を2質量%以下の割合で含んでもよい。
【0033】
導体層3は、Cu10〜70体積%、特に30〜60体積%、WおよびMoの少なくとも一方を30〜90体積%、特に40〜70体積%の割合で含有することが好ましい。
このような組成を有する導体層3は、その電気抵抗が十分低く、導体層3および誘電体層2の少なくとも一方との密着性を確保し、導体層3の剥離が発生したり、ヴィア4の表面の凹凸が大きくなり、更には焼成時にヴィア4の金属が欠落する不具合を抑制することが容易になる。
【0034】
また、上記組成のCuとWおよびMoの少なくとも一方に加えて、Zr、Al、Li、Mg、Znのうち少なくとも1種を金属元素換算で0.05〜3.0質量%含有させることが望ましい。これにより、導体層3の低抵抗化を容易にし、絶縁層1および誘電体層2の少なくとも一方との密着性をさらに高める効果がある。
【0035】
また、本発明によれば、WおよびMoの少なくとも一方が、平均粒径1〜10μmの球状結晶の状態で、又は数個の粒子が焼結して結合した状態としてCuからなるマトリックス中に分散含有している組織を有していることが、低抵抗と保形性の観点で望ましい。特に、導体層の抵抗、Cu成分の分離、にじみなどの観点からWおよびMoの少なくとも一方の平均粒子径は1.3〜5μm、更には1.5〜3μmの大きさで分散されていることがより望ましい。
【0036】
なお、本発明のセラミック複合部品においては、Cuの融点を越える温度での同時焼成によって、表面導体層3aや内部導体層3b中のCu成分が絶縁層1及び誘電体層2中に拡散する場合があるが、本発明によれば、上記少なくともCuを含む導体層3の周囲の誘電体層2および絶縁層1の少なくとも一方へのCuの拡散距離が20μm以下、特に10μm以下であることが望ましい。これにより、導体層3間の絶縁性を確保し、配線基板としての信頼性を高めるためである。
【0037】
上記の構成を有する本発明の複合セラミック部品は、強度及び熱伝導性に優れ、高周波信号の反射損失が小さいので、半導体パッケージ、電子部品実装回路基板及び高周波用配線基板等に好適に用いることができる。
【0038】
次に、本発明の複合セラミック部品の製造方法について説明する。
【0039】
まず、絶縁層1を形成するために、主成分となるアルミナ原料として、平均粒径が0.5〜2.5μm、特に0.5〜2.0μmの粉末を用いることが望ましい。平均粒径は0.5μmよりも小さいと、粉末の取扱い難く、また粉末のコストが高くなる傾向があり、2.5μmよりも大きいと、1500℃以下の温度で焼成することが難しくなることが多いためである。
【0040】
また、上記酸化アルミニウム粉末に対して、Mn23粉末を2〜15質量%、特に3〜7質量%、SiO2粉末を2〜15質量%、特に3〜7質量%の割合で添加する。また、適宜、MgO、Mg(OH)2、MgCO3、CaO、Ca(OH)2、CaCO3、B25、Nb25、Cr23及びCoO3のうち少なくとも1種の粉末を0.1〜4質量%となるように加えることが好ましい。これにより、低温での焼成を可能とするため、緻密なアルミナ質絶縁層が得られ、強度及び熱伝導率をほぼ維持したまま、焼成時に導体層3及びヴィア4の金属が溶融して流出することを防止し、製品歩留まりを高め易くすることができる。
【0041】
さらに、上記の粉末組成に、W、Mo、Crなどの遷移金属の金属粉末や酸化物粉末を着色成分として金属換算で2質量%以下の割合で添加することができる。
【0042】
一方、誘電体層2を形成するために、フォルステライト粉末、コージェライト粉末、さらに副成分としてZn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種を含む酸化物粉末および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラス粉末の少なくとも一方を全量中0.1〜10質量%の割合、又は10質量%を越え、20質量%以下の割合で含むように添加することが重要であり、特に1〜8質量%、更には3〜6質量%、又は特に12〜19質量%、更には14〜18質量%の割合で添加することが好ましい。
【0043】
副成分を全量中0.1〜10質量%、又は10質量%を越え、20質量%以下の割合で添加することによって、焼成時にアルミナ質グリーンシートとの反応が促進され、強固な反応層を作り、密着性を向上することが可能となる。また、上記コージェライト粉末は、焼結性を高め、焼成時の残留応力を低減させるために20〜40質量%、特に25〜35質量%の割合で加えることが好ましい。
【0044】
ここで、副成分のアルカリ土類金属は、Mg、Ca、Sr、Ba等の酸化物粉末であり、また非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラス粉末を用いるのは、鉛は環境への負担が著しく、アルカリは配線間の絶縁不良を生じるためであり、例えばSi−Al−B−O系、Si−B−Ca−O系、Si−Al−B−Mg−Zn−O系等を例示できる。
【0045】
なお、MgO、Al23、SiO2およびこれらの複合酸化物でフォルステライト及びコージェライトを析出するような組成になるように、フォルステライト粉末及びコージェライト粉末の少なくとも一部を置換しても良い。また、上記酸化物の添加に当たっては、酸化物粉末以外に、焼成によって酸化物を形成し得る炭酸塩、硝酸塩、酢酸塩などとして添加しても良い。
【0046】
次に、各々の混合粉末を用いて絶縁層1を形成するためのシート状成形体を作製する。シート状成形体は、周知の成形方法によって作製することができる。例えば、上記の混合粉末に有機バインダーや溶媒を添加してスラリーを調製した後、ドクターブレード法によって形成したり、混合粉末に有機バインダーを加え、プレス成形、圧延成形、押出し成形等により所定の厚みのシート状成形体を作製できる。そしてこのシート状成形体に対して、マイクロドリル、レーザー等によりヴィアホール導体用スルーホールを形成しても良い。
【0047】
このようにして作製したシート状成形体に対して、導体成分として、平均粒径が1〜10μmのCu粉末を10〜70体積%、特に30〜60体積%、平均粒径が1〜10μmのW粉末およびMo粉末の少なくとも一方を30〜90体積%、特に40〜70体積%の割合で含有し、かつ所望によりZr、Al、Li、Mg及びZnのうち少なくとも1種を金属元素換算で0.05〜3.0質量%、特に0.2〜2.0質量%含有してなる導体ペーストを調製する。
【0048】
Cu粉末が10体積%未満では導体層3の抵抗が高くなり易く、また、70体積%よりも多いと、アルミナ質絶縁層1、誘電体層2及び導体層3の同時焼成において保形性を維持し難くなり、にじみや断線が発生し、或いはアルミナ質絶縁層1および誘電体層2の少なくとも一方からの導体層3の剥離が発生し、又はヴィア4内部の金属が欠落する等の不具合が生じる。
【0049】
そして、このペーストを各シート状成形体に施したヴィア4内に充填し、また、各シート状成形体表面に塗布する。なお、導体層を形成する際は、上記導体ペーストを絶縁層1に対して、スクリーン印刷、グラビア印刷などの方法により印刷塗布する。
【0050】
これらの導体ペースト中には、絶縁層1との密着性を高めるために、酸化アルミニウム粉末や、絶縁層1を形成する酸化物セラミックス成分と同一の組成物粉末を0.05〜2体積%の割合で添加することも可能である。
【0051】
次いで、導体ペーストを表面及び/又はヴィア4に有するシート状成形体を位置合わせして積層圧着した後、この積層体を焼成温度が1200〜1500℃の温度となる条件で焼成することが重要である。特に、副成分が1〜10質量%の場合、1225〜1450℃、更には1250〜1400℃、より好適には1275〜1350℃で焼成することが好ましい。
【0052】
副成分が1〜10質量%の場合に、焼成温度が1200℃よりも低いと、アルミナ質絶縁層1が相対密度95%まで達することができず、熱伝導性と強度が低下するとともに、誘電体層2も十分に緻密化することができない。一方、焼成温度が1500℃よりも高いと、WあるいはMo自体の焼結が進み、Cuの流動により導体層3の均一組織を維持することが困難となり、その結果、低抵抗を維持することができない。
【0053】
また、副成分が10質量%を越え、20質量%以下の場合、1200〜1300℃で焼成することができ、特に1220〜1290℃、更には1240〜1280℃が焼結性の点で好ましい。ここで、焼成温度が1300℃を超えると、助剤成分が多いため、誘電体層を保持することができないため、基板が反り、或いは割れが生じ、反射損失が大きくなるとともに、配線導体に異常が発生する。
【0054】
また、この焼成時の非酸化性雰囲気としては、窒素、あるいは窒素と水素との混合雰囲気であることが望ましいが、特に、導体層3中のCuの拡散を抑制する上では、水素及び窒素を含み露点+30℃以下、特に0〜25℃の非酸化性雰囲気であることが望ましい。焼成時の露点が+30℃より高いと、焼成中に導体材料と雰囲気中の水分とが反応し酸化膜を形成し、アルミナ質絶縁層1とCu含有導体のCuが反応してしまい、導体の低抵抗化の妨げとなるのみでなく、Cuの拡散を助長してしまうためである。なお、焼成雰囲気には所望により、アルゴンガス等の不活性ガスを混入してもよい。
【0055】
以上のような構成による複合セラミック部品の製造方法は、アルミナ質絶縁層、誘電体層2及び電気抵抗の小さな導体層3を同時焼成することが重要である。この方法によって、信号の損失が少なく、高強度且つ高熱伝導性絶縁基板を備えた複合セラミック部品を実現できる。
【0056】
【実施例】
アルミナ質絶縁層として、アルミナ粉末(平均粒径1.8μm)、Mn23粉末、SiO2粉末、MgO粉末、CaO粉末、B25粉末、Nb25粉末、Cr23粉末、Co34粉末を、表1のような組成に調合し、成形用有機樹脂(バインダー)としてアクリル系バインダーと、トルエンを溶媒として混合してスラリーを調製した後、ドクターブレード法にて厚さ250μmのシート状に成形した。そして、所定箇所に焼成後のホール径が100〜200μmのヴィアホールを形成した。
【0057】
また、低誘電率の誘電体層として、フォルステライト粉末、コージェライト粉末、Zn2SiO4粉末、Mn23粉末、CaO粉末、MgO粉末、BaO粉末、SrO粉末及び非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラス粉末を、表1のような組成に調合し、成形用有機樹脂(バインダー)としてアクリル系バインダーと、トルエンを溶媒として混合してスラリーを調製した。これらのスラリーをドクターブレード法にて厚さ250μmのシート状に成形した後、所定箇所に焼成後のホール径が100〜200μmのヴィアを形成した。
【0058】
次に、平均粒径が5μmのCu粉末と、平均粒径が5μmのW粉末又はMo粉末とを表1に示す比率で混合し、アクリル系バインダーとをアセトンを溶媒として導体ペーストを作製した。
【0059】
次に、シート状成形体上に上記導体ペーストを印刷塗布し、各シート状成形体のヴィアに上記導体ペーストを充填した。上記のようにして作製した各シート状成形体を位置合わせして積層圧着して成形体積層体を作製した。
【0060】
その後、この成形体積層体を実質的に水分を含まない酸素含有雰囲気中で脱脂を行った後、表1に示す焼成温度、25℃の露点の窒素水素混合雰囲気にて焼成して図1のような複合セラミック部品を作成した。
【0061】
得られた焼結体の比重をアルキメデス法によって測定し、真比重から相対密度を算出した。また、作製した複合セラミック部品全体の反り、割れを確認し、配線・ヴィアの外観の確認を行った。
【0062】
比誘電率は、JIS R1627に基づいて空洞共振器法により測定周波数60GHzで比誘電率を測定した。さらに、アルミナ質絶縁層の強度は、JIS R1601に基づいて室温における3点曲げ強度を測定した。
【0063】
誘電体層中の主結晶相は、X線回折により得られたピークを同定して決定した。
【0064】
フォルステライト及びコージェライトの含有量は、X線回折並びにリードベルト解析を用いて測定した。また、反射損失はネットワークアナライザとウエハープローブを用いて60GHzの信号に対する反射損失を測定した。詳細にはセラミック部品を実装する基板とセラミック部品内に設けた測定用電極間の値を測定した。結果を表1、2に示した。
【0065】
【表1】
Figure 0003944839
【0066】
【表2】
Figure 0003944839
【0067】
本発明の試料No.1〜3、5〜48は、配線・ヴィアの外観、基板の反り、割れが無く、反射損失も−12.5dB以下であった。
【0068】
一方、副成分のない試料No.4は、緻密な低誘電率層が得られなかった。
【0069】
また、副成分が20質量%を超える本発明の範囲外の試料No.49は、焼成時に液相が流出し、形状を保持できなかった。
【0070】
【発明の効果】
本発明の複合セラミック部品は、アルミナ質絶縁層と、低誘電率の誘電体層とを一体的に積層し、表面および内部の少なくとも一方に導体層が形成された絶縁基板を備えた構造を有し、誘電体層の組成を制御したことにより、高周波領域に対応できる高強度、高熱伝導、低抵抗導体配線の複合セラミック部品を実現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合セラミック部品の一実施態様を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・アルミナ質絶縁層
2・・・誘電体層
3・・・導体層
3a・・・表面導体層
3b・・・内部導体層
4・・・ヴィア
5・・・絶縁基板

Claims (12)

  1. 同時焼成によって、アルミナ質絶縁層と、該アルミナ質絶縁層よりも低誘電率の誘電体層とが積層されて一体にされているとともに、表面および内部の少なくとも一方に導体層が形成された絶縁基板を備え、前記誘電体層がフォルステライト及びコージェライトを主結晶相とし、副成分として、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラスの少なくとも一方を全量中0.1〜10質量%の割合で含むことを特徴とする複合セラミック部品。
  2. 同時焼成によって、アルミナ質絶縁層と、該アルミナ質絶縁層よりも低誘電率の誘電体層とが積層されて一体にされているとともに、表面および内部の少なくとも一方に導体層が形成された絶縁基板を備え、前記誘電体層がフォルステライト及びコージェライトを主結晶相とし、副成分として、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラスの少なくとも一方を、全量中10質量%を超え、20質量%以下の割合で含むことを特徴とする複合セラミック部品。
  3. 前記誘電体層がコージェライトを全量中20〜40質量%の割合で含むことを特徴とする請求項1又は2記載の複合セラミック部品。
  4. 前記アルミナ質絶縁層の3点曲げ強さが350MPa以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の複合セラミック部品。
  5. 前記アルミナ質絶縁層が、Mnを酸化物換算で2〜15質量%、Siを酸化物換算で2〜15質量%、Mg、Ca、B、Nb、Cr及びCoのうち少なくとも1種を酸化物換算で0.1〜4質量%含むとともに、相対密度が95%以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の複合セラミック部品。
  6. 前記導体層、Cu10〜70体積%、WおよびMoの少なくとも一方を30〜90体積%の割合で含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の複合セラミック部品。
  7. フォルステライト粉末及びコージェライト粉末に対して、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種を含む酸化物粉末および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラス粉末の少なくとも一方を全量中0.1〜10質量%の割合で含む低誘電グリーンシート及びアルミナ質グリーンシートに導体ペーストを塗布した後、前記低誘電グリーンシートと前記アルミナ質グリーンシートとを積層し、得られた積層体を1200〜1500℃で焼成することを特徴とする複合セラミック部品の製造方法。
  8. フォルステライト粉末及びコージェライト粉末に対して、Zn、Mn及びアルカリ土類金属のうち少なくとも1種を含む酸化物粉末および非鉛・非アルカリホウ珪酸ガラス粉末の少なくとも一方を、全量中10質量%を超え、20質量%以下の割合で含む低誘電グリーンシート及びアルミナ質グリーンシートに導体ペーストを塗布した後、前記低誘電グリーンシートと前記アルミナ質グリーンシートとを積層し、得られた積層体を1200〜1300℃で焼成することを特徴とする複合セラミック部品の製造方法。
  9. 前記低誘電グリーンシートと前記アルミナ質グリーンシートの積層に先立って、前記低誘電グリーンシートおよび前記アルミナ質グリーンシートの少なくとも一方にヴィアホールを形成し、該ヴィアホール中に導体ペーストを充填することを特徴とする請求項7又は8記載の複合セラミック部品の製造方法。
  10. 前記コージェライト粉末を全量中20〜40質量%の割合で加えて前記低誘電グリーンシートを作製することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の複合セラミック部品の製造方法。
  11. Mnが2〜15質量%、SiOが2〜15質量%、MgO、Mg(OH)、MgCO、CaO、Ca(OH)、CaCO、B、Nb、Cr及びCoのうち少なくとも1種が0.1〜4質量%、残部がアルミナ粉末となるように混合した後、成形してアルミナ質グリーンシートを作製することを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の複合セラミック部品の製造方法。
  12. Cu粉末を10〜70体積%、W粉末およびMo粉末の少なくとも一方を30〜90体積%の割合で混合し、前記導体ペーストを作製することを特徴とする請求項7乃至11のうちいずれかに記載の複合セラミック部品の製造方法。
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