JP7251276B2 - 駆動回路 - Google Patents

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本発明は、駆動回路に関する。
従来、駆動回路は、電源電圧が与えられる一対の主電源線の間に、出力PMOSトランジスタ(以下、出力PMOSと略す)のソースドレインと、出力NMOSトランジスタ(以下、出力NMOSと略す)のドレインソースとを接続して出力部を構成しているものがある。この駆動回路は、駆動対象にHレベル又はLレベルの駆動電圧を出力するように構成される。なお、本願の関連技術が特許文献1に開示されている。
国際公開第2016/088607号
駆動回路は、出力PMOSのゲートに入力されるHレベル電圧が低いと、出力PMOSをオフするのに要する時間が長くなる場合がある。このため、駆動回路が出力をHレベルからLレベルに遷移させる時に、出力PMOSが完全にオフする前に出力NMOSがオンし始めると、貫通電流が多く流れてしまう。貫通電流を抑制するため出力PMOS及び出力NMOSのドレイン間に抵抗を設けることが考えられるが、抵抗を配置してしまうと回路配置面積が増加しコスト増加に繋がる。
また、出力PMOSと出力NMOSのノンオーバーラップ時間を長く設定することが考えられるが、この処置を行った場合、後段に駆動対象トランジスタが配置されていると、当該駆動対象トランジスタのスイッチング損失が増加することになり、放熱対策コストが余分にかかってしまう問題がある。
本発明は、出力部の貫通電流を抑制するための抵抗を不要としつつノンオーバーラップ時間を短縮し、駆動対象トランジスタのスイッチング損失を低減し、駆動対象トランジスタの放熱コストを低減した駆動回路を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明によれば、出力部(28)は、電源電圧が与えられる第1主電源線(17)及び第2主電源線(18)の間に、出力PMOSトランジスタ(SWp)のソースドレインと出力NMOSトランジスタ(SWn)のドレインソースとを直列接続して構成される。出力部は、出力PMOSトランジスタと出力NMOSトランジスタの共通ドレインから駆動対象トランジスタ(20)に電圧を印加する。
第1制御回路(30)は、第1抵抗(33)、第1スイッチング素子(SW1)、及び、基準電流(I0)をカレントミラー元としたカレントミラー回路による第1定電流源(35)を有し、出力PMOSトランジスタのゲートソース間電圧を制御する。第1制御回路と出力PMOSトランジスタのゲートとの接続点であって第1スイッチング素子がオン・オフされることで第1抵抗及び出力PMOSトランジスタのゲート容量による第1時定数に基づき電圧変動するノード(Na)を備える。
第2制御回路(31)は、第2抵抗(34)と、前記基準電流(I0)をカレントミラー元としたカレントミラー回路による第2定電流源(36)と、第2抵抗及び第2定電流源により制御端子に印加させる電圧を変動させることで第1主電源線とノードとの間をオン・オフスイッチングする第2スイッチング素子(SW2p)を備える。第2制御回路は、第2定電流源の定電流を前記第2抵抗に通電して第2スイッチング素子をオンすることで当該第2スイッチング素子のオン抵抗(Ron)を通じて第1時定数よりも小さな第2時定数によりノードを電圧変動させることで出力PMOSトランジスタをスイッチングオフ制御する。
出力PMOSトランジスタのオフスイッチング時には、第2制御回路は、第2スイッチング素子のオン抵抗を通じて第1時定数よりも小さな第2時定数によりノードを電圧変動させることで出力PMOSトランジスタをスイッチング制御する。このため、出力PMOSトランジスタのゲートソース間電圧を高速で低下させることができ、出力PMOSトランジスタを高速にオフできる。この結果、貫通電流を抑制するための内部抵抗を削減できるようになり、回路の構成面積を抑制しながらノンオーバーラップ時間を短縮することができる。また駆動対象トランジスタのスイッチング損失を低減し、駆動対象トランジスタの放熱コストを低減できる。
1主電源線及び第2主電源線の間にバッテリ電源電圧が与えられることによりクランプ動作可能で、かつ、出力部の出力電圧をクランプ電圧に制限するクランプ回路を備える構成を適用した場合、出力部の出力電圧がクランプ電圧以上であるときには出力電圧に応じて出力PMOSトランジスタのゲート電圧を第1主電源線の電圧まで上昇させることで出力PMOSトランジスタのオフ遷移を容易にできる。また、出力部の出力電圧がクランプ電圧未満であっても、第2スイッチング素子を通じて出力PMOSトランジスタのゲートに充電して出力PMOSトランジスタがオフするように動作する。このため、出力電圧がクランプ電圧未満となる条件下においても出力PMOSトランジスタを高速にオフ動作させることができる。
第1実施形態における電子制御装置の電気的構成図 駆動回路の回路図 各ノードの信号変化を模式的に示すタイミングチャート 駆動回路の比較例 第2実施形態における駆動回路の回路図 各ノードの信号変化を模式的に示すタイミングチャート 駆動回路の回路図の変形例 第3実施形態における駆動回路の回路図 第4実施形態における駆動回路の回路図 第5実施形態における駆動回路の回路図 第6実施形態における駆動回路の回路図 スクリーニング検査を実施するときの回路接続形態を示す図
以下、駆動回路の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態間で同一機能を備える部分には同一符号を付して説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1から図4は、第1実施形態の説明図を示している。図1に示す燃料噴射制御装置1は、自動車などの車両に搭載された内燃機関に燃料を噴射するソレノイド式のインジェクタ2を駆動制御する装置である。燃料噴射制御装置1は、インジェクタ2を構成する電磁ソレノイド3に通電することでインジェクタ2から燃料を噴射する。燃料噴射制御装置1は、バッテリ電源電圧VBが与えられることで動作するが、当該バッテリ電源電圧VBが例えば5V~35V程度まで大きく変動しても動作保証することが求められる。
燃料噴射制御装置1は、マイコン4、駆動IC5、昇圧回路6、第1及び第2上流スイッチング素子7及び8、下流スイッチング素子9、電流検出抵抗10、及びダイオード11~13を備える。駆動IC5は、昇圧制御部14、駆動部15、及び電流検出部16としての機能構成を備える。
昇圧制御部14は、バッテリ電源電圧VBの電源線17とグランド線18との間に接続された昇圧回路6を昇圧制御する。電源線17は第1主電源線相当であり、グランド線18は第2主電源線相当である。昇圧回路6は、コイル19、昇圧駆動用のNMOSトランジスタ20、電流検出抵抗21、ダイオード22、及び電解コンデンサ23を図示形態に接続して構成された昇圧コンバータである。
バッテリ電源電圧VBの電源線17とグランド線18との間には、コイル19、NMOSトランジスタ20のドレインソース、及び電流検出抵抗21が直列接続されている。コイル19とNMOSトランジスタ20のドレインとの間の共通接続点と昇圧回路6による昇圧電圧Vboostの出力ノード6aとの間にはダイオード22が順方向接続されている。また、昇圧回路6の出力ノード6aとグランド線18との間には電解コンデンサ23が接続されている。
昇圧制御部14は、駆動回路24によりNMOSトランジスタ20のゲートをオン・オフ駆動制御する。駆動回路24がNMOSトランジスタ20をオン駆動すると、バッテリ電源電圧VBによりコイル19に電流が流れる。
その後、駆動回路24がNMOSトランジスタ20をオフ駆動すると、コイル19に流れている電流がダイオード22を通じて電解コンデンサ23に流れ込み、電解コンデンサ23の端子間電圧を上昇させる。その後も、昇圧制御部14が、駆動回路24によりNMOSトランジスタ20をオン・オフに順次制御すると、コイル19に流れる電流を徐々に電解コンデンサ23に蓄積させることができる。これにより、電解コンデンサ23にはバッテリ電源電圧VBよりも高い昇圧電圧Vboostを充電できる。
昇圧制御部14は、電流検出抵抗21の端子電圧を検出し、駆動回路24によるNMOSトランジスタ20のオン・オフ駆動期間を制御することで、昇圧電圧Vboostを所定の目標電圧に調整制御できる。昇圧電圧Vboostは、第1上流スイッチング素子7を通じてインジェクタ2の電磁ソレノイド3に入力可能になっている。
第1上流スイッチング素子7は、例えばPチャネル型のMOSFETにより構成され、そのソースドレイン間が昇圧回路6の出力ノード6aと燃料噴射制御装置1の上流端子1aとの間に接続されている。第2上流スイッチング素子8は、例えばPチャネル型のMOSFETにより構成され、そのソースドレイン間がバッテリ電源電圧VBの入力端子1cと燃料噴射制御装置1の上流端子1aとの間に接続されている。下流スイッチング素子9は、例えばNチャネル型のMOSFETにより構成され、そのドレインソース間が燃料噴射制御装置1の下流端子1bとグランド線18との間に接続されている。
駆動IC5は、駆動部15により第1及び第2上流スイッチング素子7及び8、並びに、下流スイッチング素子9をオン・オフ駆動制御可能になっている。その他、第2上流スイッチング素子8と上流端子1aとの間には、逆流防止用のダイオード11が順方向接続されており、上流端子1aとグランド線18との間には還流用のダイオード12が逆方向接続されている。また、下流端子1bと昇圧回路6の出力ノード6aとの間には、電力回生用のダイオード13が順方向接続されている。また下流端子1bとグランド線18との間には電流検出抵抗10が直列接続されている。駆動IC5内の電流検出部16が電流検出抵抗10の端子間電圧を検出することで、駆動IC5は電磁ソレノイド3に流れる電流を検出できる。
マイコン4及び駆動IC5は互いに通信可能になっている。またマイコン4は専用線を通じて駆動IC5に噴射指令信号を出力可能になっている。マイコン4が噴射指令信号を駆動IC5に出力すると、駆動IC5は、駆動部15により下流スイッチング素子9をオン制御する。駆動IC5は、電流検出部16により電流検出抵抗10の端子間電圧を検出しながら第1上流スイッチング素子7及び第2上流スイッチング素子8をオン・オフ制御する。これにより、昇圧電圧Vboostやバッテリ電源電圧VBに基づく電力をインジェクタ2の電磁ソレノイド3に印加でき、インジェクタ2の噴射口から燃料を噴射させることができる。
以下、昇圧制御部14内の駆動回路24の電気的構成を説明する。図2に示すように、駆動回路24は、昇圧制御部14からHレベル又はLレベルを出力指令するための出力指令信号を入力端子25、26にそれぞれ入力し、出力端子27を通じて、駆動対象トランジスタとしての昇圧回路6のNMOSトランジスタ20を駆動する。以下では、Hレベルの出力指令信号を「H出力指令信号」と称し、Lレベルの出力指令信号を「L出力指令信号」と称す。
駆動回路24は、出力部28、クランプ回路29、第1制御回路30、第2制御回路31、及びフィルタ回路32を主に備える。出力部28は、出力PMOSトランジスタSWpと出力NMOSトランジスタSWnとを備える。電源線17とグランド線18との間には、出力PMOSトランジスタSWpのソースドレインと出力NMOSトランジスタSWnのドレインソースとが直列接続されている。出力部28は、出力PMOSトランジスタSWpと出力NMOSトランジスタSWnの共通ドレインからNMOSトランジスタ20に電圧を出力する。
第1制御回路30は、第1抵抗33、第1スイッチング素子としてのNMOSトランジスタSW1、及び、第1定電流源35を備える。電源線17とグランド線18との間には、第1抵抗33、NMOSトランジスタSW1のドレインソース間、及び第1定電流源35が直列接続されている。第1定電流源35は、所定の基準電流I0をカレントミラー元として第1定電流I1を生成するカレントミラー回路により構成されている。
例えば、NMOSトランジスタSW1のドレインと第1抵抗33との共通接続ノードNaは、出力PMOSトランジスタSWpのゲートに接続されている。ノードNaは、H出力指令信号の変化に応じてNMOSトランジスタSW1がオン・オフされると、第1抵抗33及び出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1により電圧変動するノードとなっている。これにより第1制御回路30は出力PMOSトランジスタSWpのゲートソース間電圧Vgsを制御できる。第1制御回路30が第1抵抗33を通じて出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1を充電する充電時定数(第1時定数相当)を求めると、(第1抵抗33の抵抗値R1)×(出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1)となる。
第2制御回路31は、第2スイッチング素子としてのPMOSトランジスタSW2p、第2抵抗34、NMOSトランジスタSW2n、インバータINV1、及び第2定電流源36を備える。電源線17とグランド線18との間には、第2抵抗34、NMOSトランジスタSW2nのドレインソース間、及び第2定電流源36が直列接続されている。
第2定電流源36は、所定の基準電流I0に基づいて第2定電流I2を生成するカレントミラー回路により構成されている。この第2定電流源36は、第1定電流源35の基準電流I0をカレントミラー元として用いているため、基準電流I0を構成するトランジスタを共用でき回路構成面積を極力抑制できる。
また、NMOSトランジスタSW2nのドレインと第2抵抗34との間の共通接続点は、PMOSトランジスタSW2pの制御端子となるゲートに接続されている。第2制御回路31が、第2抵抗34によりPMOSトランジスタSW2pのゲート容量Cg2を充電する充電時定数(第3時定数相当)を求めると、(第2抵抗34の抵抗値R2)×(PMOSトランジスタSW2pのゲート容量Cg2)である。この第3時定数R2×Cg2は、第1時定数R1×Cg1より大幅に小さく設定されている。PMOSトランジスタSW2pのソースは電源線17に接続されている。PMOSトランジスタSW2pのドレインは出力PMOSトランジスタSWpのゲートノードであるノードNaに接続されている。
PMOSトランジスタSW2pのオン抵抗値R0は、第1抵抗33の抵抗値R1(≒数kΩ)よりも大幅に低く設定されている。第2制御回路31が出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1を充電する充電時定数(第2時定数相当)を求めると、(PMOSトランジスタSW2pのオン抵抗値R0)×(出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1)となる。
H出力指令信号の入力端子25にはフィルタ回路32が接続されている。フィルタ回路32は、抵抗32a及びコンデンサ32bを図示形態に備えるRCローパスフィルタであり、フィルタ回路32の出力は、第1制御回路30を構成するNMOSトランジスタSW1のゲートに接続されている。
H出力指令信号の入力端子25にはインバータINV1を介してNMOSトランジスタSW2nのゲートが接続されている。第2制御回路31は、フィルタ回路32に入力される前のH出力指令信号に基づいてNMOSトランジスタSW2nをオン・オフ制御することでPMOSトランジスタSW2pをオン・オフ制御する。
またクランプ回路29は、第3定電流源37、NMOSトランジスタSW3、デジタルスイッチSW4、及びツェナーダイオードZDを備え、バッテリ電源電圧VBが与えられることで当該バッテリ電源電圧VBを用いてクランプ動作可能になっている。クランプ回路29は、駆動回路24の出力電圧Voutが駆動対象となるNMOSトランジスタ20のゲート電圧Vgの定格を超えないよう所定のクランプ電圧(例えば、9V)に制限するように機能する。
電源線17と第1定電流源35の電流供給ノードN1との間には、第3定電流源37、デジタルスイッチSW4、NMOSトランジスタSW3のドレインソース間が直列接続されている。デジタルスイッチSW4は、駆動回路24の出力電圧Voutが所定電圧以下のときにはオフ状態を保持し、所定電圧より高くなるとオンする制御スイッチを示す。NMOSトランジスタSW3は、H出力指令信号がHレベルになるとオンしLレベルになるとオフするように動作する。
回路の動作を説明する。まず、L出力指令信号がLレベルに保持されたまま、H出力指令信号がLレベルからHレベルに変化すると、H出力指令信号がフィルタ回路32を通じてNMOSトランジスタSW1及びSW3のゲートに入力される。これによりNMOSトランジスタSW1及びSW3がオンする。
NMOSトランジスタSW1がオンすると第1抵抗33に電圧降下を生じることで、出力PMOSトランジスタSWpのゲートソース間電圧Vgsが概ね(第1抵抗33の抵抗値R1)×(第1定電流源35の第1定電流I1)となる。すると出力PMOSトランジスタSWpがオンする。これにより、駆動対象のNMOSトランジスタ20のゲート容量がオン状態の出力PMOSトランジスタSWpのソースドレインを通じて充電されゲート電圧Vgが上昇する。
NMOSトランジスタ20のゲート電圧Vgの上昇速度が、クランプ回路29により出力電圧Voutの上昇を制限する電圧制限速度より速い場合には、この速度差に基づいて出力電圧Voutがオーバーシュートする虞がある。しかし、ローパス型のフィルタ回路32が、H出力指令信号の入力ラインに設けられているため、H出力指令信号のLレベルからHレベルへの電圧変化をフィルタ回路32のCR時定数により鈍らせながらNMOSトランジスタSW1を駆動できる。この結果、出力PMOSトランジスタSWpのオンスイッチング速度を遅くでき、出力電圧Voutの上昇速度を遅くできる。このため、クランプ回路29による電圧制限速度が、駆動対象のNMOSトランジスタ20のゲート電圧Vgの上昇速度に追従でき、出力電圧Voutのオーバーシュートを抑制できる。
他方、H出力指令信号がHレベルになったタイミングt1にて、インバータINV1がLレベルを素早く出力するため、NMOSトランジスタSW2nが素早くオフする。NMOSトランジスタSW2nがオフしていれば、第2定電流源36の第2定電流I2が第2抵抗34に通電されることはなく、第2抵抗34は電圧降下を生じない。したがって、PMOSトランジスタSW2pのオフ状態が保持される。また、L出力指令信号がLレベルであるため、出力NMOSトランジスタSWnはオフ状態を保持する。これにより、駆動回路24は、出力端子27の出力電圧VoutをHレベルとして出力することで、駆動対象のNMOSトランジスタ20をオン駆動できる。
図3にはH出力指令信号がHレベルからLレベルに変化し、その後、L出力指令信号がLレベルからHレベルに変化したときの電圧、電流変化を示している。図3のタイミングt1において、H出力指令信号がLレベルになると、NMOSトランジスタSW1がオフし、第1定電流源35の第1定電流I1が第1抵抗33に流れなくなる。すると、出力PMOSトランジスタSWpのゲートソース間電圧Vgsが低下するため、出力PMOSトランジスタSWpがオフする。
他方、インバータINV1がH出力指令信号のLレベルを入力するため、H出力指令信号の反転信号であるHレベルをNMOSトランジスタSW2nのゲートに出力する。するとNMOSトランジスタSW2nがオンし、第2定電流源36が第2定電流I2を第2抵抗34に流す。
第2抵抗34には(第2抵抗34の抵抗値R2)×(第2定電流源36の第2定電流I2)の電圧降下を生じる。このため、図3のタイミングt1~t2に示すようにPMOSトランジスタSW2pのゲート電圧がバッテリ電源電圧VBから低下し、PMOSトランジスタSW2pがオンする。PMOSトランジスタSW2pがオンすると、図3のタイミングt2~t3に示すように、出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1が充電され、当該ゲート電圧が上昇する。
前述したように、PMOSトランジスタSW2pのオン抵抗値R0は、第1抵抗33の抵抗値R1より大幅に小さく、出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1の充電時定数(第2時定数相当)は(PMOSトランジスタSW2pのオン抵抗値R0)×(出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1)となる。
仮に、第2制御回路31を設けていないと、出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1の充電時定数(第1時定数相当)は、(第1抵抗33の抵抗値R1)×(出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1)となるため、図3の破線に示すように出力PMOSトランジスタSWpのゲート電圧の上昇速度が遅くなる。その後、L出力指令信号が、図3のタイミングt4においてHレベルになると、出力NMOSトランジスタSWnはオン状態となり、図3のタイミングt4~t5の破線に示すように、貫通電流が大きく流れてしまう虞がある。
他方、本実施形態では、第2制御回路31が、PMOSトランジスタSW2pを通じて出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1を素早く充電できるため、図3に実線で示すように、L出力指令信号がタイミングt4においてHレベルになる前に、出力PMOSトランジスタSWpを素早くオフさせることができる。これにより、貫通電流を生じることなく、駆動回路24が出力端子27からLレベルを出力でき、駆動対象のNMOSトランジスタ20をオフできる。
以下、クランプ回路29の動作を説明する。また仮に、駆動回路24が、出力端子27からHレベルを出力している時に出力電圧Voutが上昇し、クランプ回路29のクランプ電圧以上になることを考える。このときデジタルスイッチSW4がオンすることで、第3定電流源37の第3定電流I3が第1定電流I1にシンクされる。その結果、第1抵抗33の通電電流はI1-I3になり、出力PMOSトランジスタSWpのゲートソース間電圧Vgsは(第1抵抗33の抵抗値R1)×(I1-I3)になる。
このとき、出力PMOSトランジスタSWpのゲートソース間電圧Vgsは、通常時の電圧=(第1抵抗33の抵抗値R1)×(第1定電流源35の第1定電流I1)より小さくなり、出力PMOSトランジスタSWpのオン抵抗が上昇する。出力PMOSトランジスタSWpのオン抵抗が大きくなると出力電圧Voutが低下する。このように、クランプ回路29により電圧フィードバックが働くことになる。なお、ツェナーダイオードZDが設けられているため、出力電圧Voutは所定のクランプ電圧以上にならない電圧制限状態に制限される。
Hレベル出力時の出力電圧Voutが、クランプ回路29のクランプ電圧以上である電圧制限状態から脱した直後においては、クランプ回路29による電圧制限が解除された直後である。このとき第1抵抗33の端子間電圧、すなわち、出力PMOSトランジスタSWpのゲートソース間電圧Vgsも小さくなっているため、出力PMOSトランジスタSWpを素早くオフできる。
他方、クランプ回路29が、出力電圧Voutの電圧制限動作をしておらず、電圧非制限状態から出力PMOSトランジスタSWpをオフ制御する、つまりHレベル出力時の出力電圧Voutがクランプ電圧より低い条件の下にて、出力PMOSトランジスタSWpをオフ制御する場合を考える。この場合、デジタルスイッチSW4がオフしているため、電流供給ノードN1の電圧が上昇しておらず、第1抵抗33の端子間電圧も大きくなり、出力PMOSトランジスタSWpのゲートソース間電圧Vgsが前述より大きくなる。このため、出力PMOSトランジスタSWpがオフ状態に遷移するための時間を要してしまう。
本実施形態によれば、PMOSトランジスタSW2pを備えた第2制御回路31を設けることで、特にHレベル出力時の出力電圧Vout<クランプ回路29のクランプ電圧の条件下であっても、PMOSトランジスタSW2pのソースドレイン間を通じて出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1を即座に充電でき、PMOSトランジスタSWpのオフスイッチング速度を向上できる。
<比較例>
H出力指令信号がHレベルからLレベルになると、NMOSトランジスタSW1がオフした後に出力PMOSトランジスタSWpがオフするまでの間に、出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1が第1抵抗33を通じて充電される。図4の比較例に示すように、図1の構成に比較して前段の第2制御回路31が構成されていないと、第1時定数R1×Cg1に基づいて充電する時間を必要とする。この場合、出力PMOSトランジスタSWpが完全にオフした後に、出力NMOSトランジスタSWnをオン制御開始するまでのノンオーバーラップ(Non-OverLap)期間を長く設けなければならない。
また図4に示すように、出力PMOSトランジスタSWp及び出力NMOSトランジスタSWnの間に抵抗Rout1、Rout2を直列接続することで貫通電流を抑制することも考えられる。しかし、内部抵抗Rout1、Rout2を接続すると、出力電圧Voutのスルーレート特性が鈍ることになり、昇圧回路6の駆動対象のNMOSトランジスタ20のスイッチング損失が増加する要因となる。この場合、駆動対象のNMOSトランジスタ20の放熱コストが高くなる。
また、ゲート容量Cg1の容量値を小さく設定することも考えられるが、出力電流能力が低下するため好ましくなく、ゲート容量Cg1の容量値を保持したまま時定数R1×Cg1を低下させることが望ましい。すると、第1抵抗33の抵抗値R1を極力小さくすることが考えられるものの、第1抵抗33の抵抗値R1を小さくすると、第1定電流I1を生成するためのカレントミラー回路の構成面積が大きくなり、コストアップの原因となる。
<本実施形態に係る構成が比較例に対して得られる効果>
このような比較例に対して本実施形態に係る構成によれば、H出力指令信号がHレベルからLレベルになったときに、第2制御回路31のNMOSトランジスタSW2nがオンすると共にPMOSトランジスタSW2pがオンするため、出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1を素早く充電でき、出力PMOSトランジスタSWpのゲートソース間電圧Vgsを素早く低下させることができる。したがって、ノンオーバーラップ(NOL)の設定期間を短縮できる。しかも、内部抵抗Rout1、Rout2を設ける必要がなくなり、駆動対象のNMOSトランジスタ20のスイッチング損失を抑制でき、放熱コストを低く抑えることができる。また、第1定電流源35の構成面積を大きくする必要もなくなる。
<本実施形態のまとめ、効果>
本実施形態によれば、第2制御回路31は、電源線17とノードNaとの間をオン・オフスイッチングするPMOSトランジスタSW2pを備え、PMOSトランジスタSW2pをオンすることで第1時定数R1×Cg1よりも小さな第2時定数(≒R0×Cg1)によりノードNaを電圧変動させることでPMOSトランジスタSWpのオフ時スイッチングを制御するようにしている。これにより、貫通電流を抑制するための内部抵抗Rout1、Rout2を不要にでき、ノンオーバーラップ時間を短縮することで駆動対象のNMOSトランジスタ20のスイッチング損失を低減でき、放熱コストを低減できる。
また、(第2抵抗34の抵抗値R2)×(PMOSトランジスタSW2pのゲート容量Cg2)で定義される第3時定数が、第1時定数R1×Cg1より大幅に小さく設定されている。このため、PMOSトランジスタSW2pを素早くオンさせることができ、この結果、PMOSトランジスタSWpを素早くオフスイッチング制御できる。
また第1実施形態に係る構成によれば、インバータINV1がフィルタ回路32の前段からH出力指令信号を入力している。インバータINV1がフィルタ回路32を介してH出力指令信号を入力していないため、フィルタ回路32の遅延時間t1a-t1(第2実施形態を示す図6参照)を必要とすることもない。この結果、PMOSトランジスタSW2pのゲート電圧を素早く低下させることができる。また後述の第2実施形態に比較して、出力PMOSトランジスタSWpのゲート電圧の立上り開始タイミングt2を素早くできるようになり、ノンオーバーラップ期間を短縮でき、貫通電流発生の虞を少なくできる。
(第2実施形態)
図5から図7は、第2実施形態の説明図を示している。第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。図5に示す駆動回路224は、フィルタ回路32の後段からH出力指令信号をインバータINV1に入力する第2制御回路231を備える。
インバータINV1が、フィルタ回路32を通過した後のH出力指令信号を入力した場合、図6のタイミングt1aに示すように、H出力指令信号の反転信号がフィルタ回路32の遅延時間t1a-t1だけ遅く出力される。
このため、NMOSトランジスタSW2nのゲート電圧は、当該反転信号を入力したタイミングt1aから低下し、出力PMOSトランジスタSWpのゲート電圧の立上りタイミングt2aは遅くなる。この遅延時間や貫通電流の発生を考慮し、ノンオーバーラップ期間を長く設定してもよければ、この図5に示す駆動回路224を用いても良い。
(変形例)
第1実施形態又は第2実施形態では、出力電圧Voutのオーバーシュートを抑えるためにフィルタ回路32を設けた形態を示した。クランプ回路29の構成素子の特性が、出力電圧Voutをオーバーシュートさせないように設定されていれば、図7の駆動回路224aに示すように、NMOSトランジスタSW1、SW3のゲート入力段にフィルタ回路32を設けなくても良い。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態の説明図を示している。第3実施形態では、アナログ回路によりクランプ回路329を構成した形態を説明する。第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。
図8の駆動回路324に示すように、クランプ回路329は、第3定電流源37、抵抗38、ツェナーダイオードZD、NMOSトランジスタSW3と共に、ダイオードD1、及びNMOSトランジスタMnを備える。駆動回路324は、出力電圧Voutを所定のクランプ電圧に制限するように構成されている。
バッテリ電源電圧VBの電源線17と第1定電流源35の電流供給ノードN1との間には、第3定電流源37とダイオードD1のアノードカソード間とNMOSトランジスタMnのソースドレイン間とNMOSトランジスタSW3のドレインソース間とが直列接続されている。また、出力端子27とダイオードD1のアノードとの間には抵抗38が接続されており、ダイオードD1のアノードとグランド線18との間には、ツェナーダイオードZDが逆方向接続されている。
NMOSトランジスタMnのゲートには参照電圧VREFが印加されている。これにより、出力電圧Voutが変動することでNMOSトランジスタMnのゲートソース間電圧も変動し、この変動に基づいて当該NMOSトランジスタMnのソースドレイン間電圧及びドレイン電流も変化する。
特に、出力電圧Voutが高くなると、抵抗38からダイオードD1を通じてNMOSトランジスタMn、SW3に流れる電流が増加し、第1定電流I1へのシンク電流が増加する。厳密に言及すると、第3定電流I3の一部はツェナーダイオードZDにも流れるがここでは説明を省略する。第1抵抗33に流れる電流が少なくなるため、出力PMOSトランジスタSWpのオン抵抗が大きくなり出力電圧Voutが低下する。本実施形態に示すクランプ回路329を用いた構成によっても、前述実施形態のクランプ回路29と同様に電圧制限機能を持たせることができる。
(第4実施形態)
図9は、第4実施形態の説明図を示している。第1又は第3実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。図9の駆動回路424に示すように、クランプ回路29及び329を設けなくても良い。
図9の駆動回路424に示すように、クランプ回路29及び329を設けていない場合、出力電圧Voutを電圧制限しないため、第1抵抗33に流れる電流は一定である。このため、第1抵抗33の端子間電圧が、クランプ回路29、329の電圧制限動作により小さくなることがなくなり、出力PMOSトランジスタSWpのオフスイッチング速度が比較的遅くなる。
したがって、本実施形態に示すように第2制御回路31を設けることで、PMOSトランジスタSW2pのソースドレイン間を通じて出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1を即座に充電でき、出力PMOSトランジスタSWpのオフスイッチング速度を向上できる。
(第5実施形態)
図10は、第5実施形態の説明図を示している。第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。図10に示す駆動回路524は、第2制御回路31に代えて第2制御回路531を備える。第2制御回路531は、インピーダンス成分となる抵抗39を、PMOSトランジスタSW2pのソースと電源線17との間に接続して構成される。第2制御回路531のその他の構成は、第2制御回路31と同様であるため説明を省略する。このとき、(抵抗39の抵抗値R3)+(PMOSトランジスタSW2pのオン抵抗値Ron)<(第1抵抗33の抵抗値R1)が成立するように各素子の特性を設定すると良い。この場合、出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1を充電する充電時定数(第2時定数相当)は、{(抵抗39の抵抗値R3)+(PMOSトランジスタSW2pのオン抵抗値Ron)}×(出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1)と求められる。
これにより、PMOSトランジスタSW2pがオンしたときに、出力PMOSトランジスタSWpのゲート容量Cg1を充電する充電時定数を、第1時定数(R1×Cg1)より小さくでき、出力PMOSトランジスタSWpを素早くオフスイッチング制御できる。
(第6実施形態)
図11及び図12は、第6実施形態の説明図を示している。前述実施形態で説明した駆動IC5をスクリーニング不要な場合には、電極パッドを分ける必要はないものの、図11に示すように、スクリーニング検査用に電極パッドP1、P2を2つに分けて駆動IC605を構成する場合がある。図11において、電極パッドP1は第1パッド相当であり、電極パッドP2は第2パッド相当である。
駆動IC605の内部では、出力PMOSトランジスタSWp及び出力NMOSトランジスタSWnの素子サイズが比較的大きく構成されている。このため、製造メーカは駆動IC605を出荷する前に、出力PMOSトランジスタSWp及び出力NMOSトランジスタSWnの動作検証テストを実施する。ここで出力PMOSトランジスタSWpのゲート電極の耐圧テストを実施する場合の電圧印加条件及びテスト内容を説明する。
本実施形態に係る駆動IC605は、バッテリ電源電圧VBを入力するバッテリ電源電極パッドP1とスクリーニング用途として設けられたスクリーニング電極パッドP2とを備える。電極パッドP1には電源線17が接続されており、電極パッドP2にはテスト共用電源線517が接続されている。
バッテリ電源電極パッドP1は電源線17を通じてクランプ回路29の第3定電流源37と出力PMOSトランジスタSWpのソースとに接続されている。また、スクリーニング電極パッドP2は、テスト共用電源線517を通じて第1制御回路630及び第2制御回路631に通電するように接続されている。テスト共用電源線517は第1抵抗33及び34、並びにPMOSトランジスタSW2pのソースに接続されている。
バッテリ電源電極パッドP1及びスクリーニング電極パッドP2は、パッケージ化されるときに同一のリードフレームにワイヤボンディング接続されたり、別々のリードフレームにワイヤボンディング接続される。通常、ユーザが駆動IC605を使用するときには同一のバッテリ電源電圧VBを電極パッドP1及びP2に入力して使用する。これにより、電源線17及びテスト共用電源線517にはバッテリ電源電圧VBが印加されるようになり、駆動回路624は第1実施形態の駆動回路24と同様の動作を行うことができる。
製造メーカが、駆動IC605をスクリーニング試験するときには、例えば図12に示すように、図示しない検査装置から各電極パッドP1、P2、入力端子25、26、出力端子27等に所定の電圧を印加した上で駆動IC605を試験する。
出力PMOSトランジスタSWpのゲート電極のスクリーニング試験時には、検査対象となる出力PMOSトランジスタSWpのゲート電極以外にストレスが印加されることを避けるため、出力PMOSトランジスタSWp及び出力NMOSトランジスタSWnの各ドレイン及びソースはグランド電位に固定される。またH出力指令信号、L出力指令信号の入力端子25、26、出力端子27もまたグランド電位に固定される。インバータINV1に印加される電源端子もグランド電位に固定される。
そして検査装置がスクリーニング電極パッドP2を通じて検査用の高いテスト電圧Vtestを第1抵抗33に通電する。このときNMOSトランジスタSW1、SW3、SW2nはオフ状態を保っている。このため、検査装置は、出力PMOSトランジスタSWpのドレイン及びソースをそれぞれグランド電位に固定したまま、出力PMOSトランジスタSWpのゲートに第1抵抗33を通じて検査用のテスト電圧Vtestを印加できる。
このため、検査装置が検査用のテスト電圧Vtestをスクリーニング電極パッドP2に印加中及び印加直後において、電流計50を用いてスクリーニング電極パッドP2に流れる電流を検出することで、出力PMOSトランジスタSWpのゲートを通じて流れるリーク電流量を確認できる。出力PMOSトランジスタSWpのゲートに流れるリーク電流が微小であることを確認すれば、出力PMOSトランジスタSWpのゲート電極の不具合がないことを確認できる。
本実施形態によれば、第1制御回路630及び第2制御回路631は、スクリーニング検査時にはスクリーニング電極パッドP2を通じて出力PMOSトランジスタSWpのゲートにテスト電圧Vtestを印加可能に構成されているため、スクリーニング検査時に出力PMOSトランジスタSWpのゲート電極の耐圧テストを容易に実施できる。
(他の実施形態)
本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。
駆動回路24、224、224a、324、424、524、624は、インジェクタ駆動用の昇圧回路6の中のNMOSトランジスタ20を駆動するために用いているが、この用途に限定されるものではない。
第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2pの種類はMOSトランジスタに限られるものではなく、例えばバイポーラトランジスタのような他種類のスイッチング素子を用いることができる。
前述した複数の実施形態の構成、機能を組み合わせても良い。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、5、605は駆動IC、17は電源線(第1主電源線)、18はグランド線(第2主電源線)、20はNMOSトランジスタ(駆動対象トランジスタ)、24、224、224a、324、424、524、624は駆動回路、SWpは出力PMOSトランジスタ、28は出力部、29はクランプ回路、30は第1制御回路、31、231は第2制御回路、32はフィルタ回路、33は第1抵抗、34は第2抵抗、35は第1定電流源、36は第2定電流源、37は第3定電流源、SW1はNMOSトランジスタ(第1スイッチング素子)、Naはノードを示す。

Claims (5)

  1. 電源電圧が与えられる第1主電源線(17)及び第2主電源線(18)の間に、出力PMOSトランジスタ(SWp)のソースドレインと出力NMOSトランジスタ(SWn)のドレインソースとを直列接続して構成され、前記出力PMOSトランジスタと前記出力NMOSトランジスタの共通ドレインから駆動対象トランジスタ(20)に電圧を出力する出力部(28)と、
    第1抵抗(33)、第1スイッチング素子(SW1)、及び、基準電流(I0)をカレントミラー元としたカレントミラー回路による第1定電流源(35)を有し、前記出力PMOSトランジスタのゲートソース間電圧を制御する第1制御回路を備え、前記第1制御回路と前記出力PMOSトランジスタのゲートとの接続点であって前記第1スイッチング素子がオン・オフされることで前記第1抵抗及び前記出力PMOSトランジスタのゲート容量による第1時定数に基づき電圧変動するノード(Na)を備え、
    第2抵抗(34)と、前記基準電流(I0)をカレントミラー元としたカレントミラー回路による第2定電流源(36)と、前記第2抵抗及び前記第2定電流源により制御端子に印加させる電圧を変動させることで前記第1主電源線と前記ノードとの間をオン・オフスイッチングする第2スイッチング素子(SW2p)と、を備え、前記第2定電流源の定電流を前記第2抵抗に通電して前記第2スイッチング素子をオンすることで当該第2スイッチング素子のオン抵抗(Ron)を通じて前記第1時定数よりも小さな第2時定数により前記ノードを電圧変動させることで前記出力PMOSトランジスタをスイッチングオフ制御する第2制御回路と、を備え、
    前記第1主電源線及び前記第2主電源線の間に前記電源電圧としてバッテリ電源電圧が与えられることで当該バッテリ電源電圧を用いてクランプ動作可能で、且つ、前記出力部の出力電圧を所定のクランプ電圧に制限するクランプ回路(29)をさらに備え、
    前記バッテリ電源電圧が前記クランプ回路による前記クランプ電圧より低い条件下において前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子がオン・オフするように構成されている駆動回路。
  2. 電源電圧が与えられる第1主電源線(17)及び第2主電源線(18)の間に、出力PMOSトランジスタ(SWp)のソースドレインと出力NMOSトランジスタ(SWn)のドレインソースとを直列接続して構成され、前記出力PMOSトランジスタと前記出力NMOSトランジスタの共通ドレインから駆動対象トランジスタ(20)に電圧を出力する出力部(28)と、
    第1抵抗(33)、第1スイッチング素子(SW1)、及び、基準電流(I0)をカレントミラー元としたカレントミラー回路による第1定電流源(35)を有し、前記出力PMOSトランジスタのゲートソース間電圧を制御する第1制御回路を備え、前記第1制御回路と前記出力PMOSトランジスタのゲートとの接続点であって前記第1スイッチング素子がオン・オフされることで前記第1抵抗及び前記出力PMOSトランジスタのゲート容量による第1時定数に基づき電圧変動するノード(Na)を備え、
    第2抵抗(34)と、前記基準電流(I0)をカレントミラー元としたカレントミラー回路による第2定電流源(36)と、前記第2抵抗及び前記第2定電流源により制御端子に印加させる電圧を変動させることで前記第1主電源線と前記ノードとの間をオン・オフスイッチングする第2スイッチング素子(SW2p)と、を備え、前記第2定電流源の定電流を前記第2抵抗に通電して前記第2スイッチング素子をオンすることで当該第2スイッチング素子のオン抵抗(Ron)を通じて前記第1時定数よりも小さな第2時定数により前記ノードを電圧変動させることで前記出力PMOSトランジスタをスイッチングオフ制御する第2制御回路と、を備え、
    出力指令信号が入力される入力端子(25)の後段に接続され、前記出力部の出力電圧のオーバーシュートを抑制するためのローパス型のフィルタ回路(32)をさらに備え、
    前記第2制御回路は、前記フィルタ回路を通過する前の前記出力指令信号を前記第2スイッチング素子を制御するための信号として用いる駆動回路。
  3. 電源電圧が与えられる第1主電源線(17)及び第2主電源線(18)の間に、出力PMOSトランジスタ(SWp)のソースドレインと出力NMOSトランジスタ(SWn)のドレインソースとを直列接続して構成され、前記出力PMOSトランジスタと前記出力NMOSトランジスタの共通ドレインから駆動対象トランジスタ(20)に電圧を出力する出力部(28)と、
    第1抵抗(33)、第1スイッチング素子(SW1)、及び、基準電流(I0)をカレントミラー元としたカレントミラー回路による第1定電流源(35)を有し、前記出力PMOSトランジスタのゲートソース間電圧を制御する第1制御回路を備え、前記第1制御回路と前記出力PMOSトランジスタのゲートとの接続点であって前記第1スイッチング素子がオン・オフされることで前記第1抵抗及び前記出力PMOSトランジスタのゲート容量による第1時定数に基づき電圧変動するノード(Na)を備え、
    第2抵抗(34)と、前記基準電流(I0)をカレントミラー元としたカレントミラー回路による第2定電流源(36)と、前記第2抵抗及び前記第2定電流源により制御端子に印加させる電圧を変動させることで前記第1主電源線と前記ノードとの間をオン・オフスイッチングする第2スイッチング素子(SW2p)と、を備え、前記第2定電流源の定電流を前記第2抵抗に通電して前記第2スイッチング素子をオンすることで当該第2スイッチング素子のオン抵抗(Ron)を通じて前記第1時定数よりも小さな第2時定数により前記ノードを電圧変動させることで前記出力PMOSトランジスタをスイッチングオフ制御する第2制御回路と、を備え、
    前記第1主電源線が接続され当該第1主電源線を通じて前記出力PMOSトランジスタのソースに前記電源電圧を印加するように設けられる第1パッド(P1)と、スクリーニング検査用のテスト電圧(Vtest)を印加する第2パッド(P2)と、を分けて構成された駆動IC(605)に構成され、
    前記第1制御回路(630)及び前記第2制御回路(631)は、通常時には前記第2パッドから前記電源電圧が供給されることで動作し、スクリーニング検査時には前記第2パッドを通じて前記出力PMOSトランジスタの前記ゲートに前記テスト電圧を印加可能に構成される駆動回路。
  4. 前記駆動対象トランジスタは、昇圧回路(6)を構成するMOSトランジスタ(20)により構成されている請求項1から3の何れか一項に記載の駆動回路。
  5. 前記昇圧回路は、インジェクタ(2)から燃料噴射させるために設けられている請求項4記載の駆動回路。
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