JP6387888B2 - 誘導性負荷駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導性負荷を駆動させる駆動装置に関する。
誘導性負荷の駆動を制御するための駆動装置としては、一対のスイッチング素子を用いた装置が知られている。この種の誘導性負荷駆動装置としては、例えば特許文献1に記載の装置がある。特許文献1に記載の駆動装置(ブートストラップ回路)は、上側MOSFET(電界効果型トランジスタ)と、下側MOSFETと、コントローラと、ブートストラップコンデンサとを備えている。
上側MOSFET及び下側MOSFETはNチャンネルのMOSFETである。上側MOSFETのドレイン端子には所定の入力電圧が印加されている。上側MOSFETのソース端子は下側MOSFETのドレイン端子に接続されている。下側MOSFETのソース端子には接地電位が印加されている。上側MOSFETのソース端子と下側MOSFETのドレイン端子との間の接続点にはブートストラップ回路の出力端子が接続されている。
コントローラは、上側MOSFET及び下側MOSFETのそれぞれのゲート電圧を制御することにより、上側MOSFET及び下側MOSFETのそれぞれのオン/オフを制御する。これにより、コントローラは、出力端子の出力電圧を制御する。
ブートストラップコンデンサは上側MOSFETのソース端子に接続されている。ブートストラップコンデンサは、上側MOSFETをオンさせるために必要なゲート電圧を生成する。具体的には、ブートストラップコンデンサは、電源電圧からの電力供給に基づき充電を行う。これにより、上側MOSFETのソース電圧が入力電圧と略等しい場合、ブートストラップコンデンサの充電電圧は、入力電圧に電源電圧を加算した値に略等しくなる。すなわち、ブートストラップコンデンサの充電電圧は、上側MOSFETのソース電圧よりも大きくなる。よって、上側MOSFETのソース電圧が入力電圧に略等しい場合でも、ブートストラップコンデンサの充電電圧を上側MOSFETに印加することにより、上側MOSFETをオンさせることができる。
特開2010−124083号公報
ところで、特許文献1に記載のブートストラップ回路では、バッテリの経年劣化等により電源電圧が低下すると、ブートストラップコンデンサの充電電圧も低下する。この場合、上側MOSFETをオンさせるために必要なゲート電圧をブートストラップコンデンサにより生成することができないおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より確実に上側スイッチング素子をオンさせることの可能な誘導性負荷駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、誘導性負荷(3)の高電位側に接続される上側スイッチング素子(30)と、誘導性負荷の低電位側に接続される下側スイッチング素子(31)と、を有し、上側スイッチング素子及び下側スイッチング素子をオン/オフさせることにより誘導性負荷を駆動させる誘導性負荷駆動装置(20)は、上側スイッチング素子をオンさせるために必要な電圧を電源電圧に基づいて生成するブートストラップコンデンサ(C1)と、ブートストラップコンデンサの低電位側にバイアス電圧を印加するバイアス電圧生成部(23)と、を備え、電源電圧の変化に基づいてバイアス電圧を変化させる。
この構成によれば、電源電圧の変化に基づいてバイアス電圧が変化するため、電源電圧の変化に応じてブートストラップコンデンサの充電電圧を変化させることができる。これにより、電源電圧が変化した場合でも、上側スイッチング素子をオンさせるために必要な電圧をブートストラップコンデンサにより生成することができるため、より確実に上側スイッチング素子をオンさせることができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、より確実に上側スイッチング素子をオンさせることができる。
第1実施形態の誘導性負荷駆動装置が搭載された電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の誘導性負荷駆動装置により実行されるバイアス電圧を変化させる処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態の第2変形例の誘導性負荷駆動装置が搭載された電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の第3変形例の誘導性負荷駆動装置が搭載された電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態の誘導性負荷駆動装置が搭載された電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第3実施形態の誘導性負荷駆動装置により実行されるバイアス電圧を変化させる処理の手順を示すフローチャートである。 (A)〜(D)は、第3実施形態の誘導性負荷駆動装置についてゲート−ソース間電圧Vgs、負荷電流IL、ブートストラップコンデンサの低電位側の電圧、及びブートストラップコンデンサの充電電圧VCの推移を示すタイミングチャートである。
<第1実施形態>
以下、誘導性負荷駆動装置の第1実施形態について説明する。図1に示されるように、本実施形態の誘導性負荷駆動装置20は電子制御装置1に搭載されている。以下では、便宜上、誘導性負荷駆動装置20を「駆動装置20」と略記する。はじめに、電子制御装置1の概要について説明する。
電子制御装置1は、車両に搭載された誘導性負荷3の駆動を制御する。誘導性負荷3は、車両のインジェクタや燃料ポンプ等、コイルLを内蔵している機器である。電子制御装置1は、マイクロコンピュータ10と、駆動装置20と、上側MOSFET30と、下側MOSFET31とを備えている。以下では、便宜上、マイクロコンピュータ10を「マイコン10」と略記する。上側MOSFET30及び下側MOSFET31はNチャンネルのMOSFETである。上側MOSFET30は上側スイッチング素子に相当する。下側MOSFET31は下側スイッチング素子に相当する。
上側MOSFET30のドレイン端子には電源電圧VBが印加されている。電源電圧VBは、例えば車両のバッテリから供給されるバッテリ電圧が用いられる。上側MOSFET30のソース端子は電子制御装置1の出力端子T1を介してコイルLの高電位側に接続されている。
下側MOSFET31のドレイン端子は電子制御装置1の出力端子T2を介してコイルLの低電位側に接続されている。下側MOSFET31のソース端子には接地電圧(接地電位)が印加されている。
マイコン10は、駆動装置20に制御信号S10,S20を出力することにより、上側MOSFET30及び下側MOSFET31のそれぞれのオン/オフを制御する。これにより、マイコン10は、コイルLを流れる電流を制御し、誘導性負荷3を駆動させる。
次に、駆動装置20の構成について詳しく説明する。
駆動装置20は、上側プリドライバ21と、下側プリドライバ22と、バイアス電圧生成部23と、異常検出部24と、ブートストラップコンデンサC1とを備えている。
ブートストラップコンデンサC1の高電位側にはダイオードD1を介して電源電圧VBが印加されている。すなわち、ブートストラップコンデンサC1は、ダイオードD1を介して印加される電源電圧VBに基づいて充電を行う。ブートストラップコンデンサC1の低電位側にはプルダウン抵抗R1を介して接地電圧が印加されている。上側MOSFET30のソース端子及び出力端子T1にもプルダウン抵抗R1を介して接地電圧が印加されている。
上側プリドライバ21は、マイコン10から送信される制御信号S10に基づいて、上側MOSFET30をオン/オフさせるためのゲート電圧G10を生成する。上側プリドライバ21は、ゲート電圧G10を上側MOSFET30のゲート端子に印加することにより上側MOSFET30をオン/オフさせる。上側プリドライバ21は、ブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCに基づいて上側MOSFET30をオンさせるために必要なゲート電圧G10を生成する。
下側プリドライバ22は、マイコン10から送信される制御信号S20に基づいて、下側MOSFET31をオン/オフさせるためのゲート電圧G20を生成する。下側プリドライバ22は、ゲート電圧G20を下側MOSFET31のゲート端子に印加することにより下側MOSFET31をオン/オフさせる。
バイアス電圧生成部23は、高抵抗出力の電圧出力回路であり、電源電圧VBに基づいてバイアス電圧VBIを生成する。バイアス電圧VBIは、通常、基準電圧値V0に設定されている。バイアス電圧生成部23は、バイアス電圧VBIを基準電圧値V0よりも小さい低電圧値V1に変更することもできる。バイアス電圧生成部23は、当該バイアス電圧VBIをブートストラップコンデンサC1の低電位側、上側MOSFET30のソース端子、及び出力端子T1に印加している。
異常検出部24はバイアス電圧生成部23に並列に接続されている。すなわち、上側MOSFET30及び下側MOSFET31が共にオフ状態である場合、異常検出部24にはバイアス電圧VBIが入力されている。しかしながら、出力端子T1から出力端子T2までの間が電源電圧VB側に短絡した場合、すなわち誘導性負荷3が電源電圧VB側に短絡した場合、異常検出部24には電源電圧VBが入力される。また、出力端子T1から出力端子T2までの間が接地電圧側に短絡すると、すなわち誘導性負荷3が接地電圧側に短絡すると、異常検出部24には接地電圧が入力される。異常検出部24は、これらの短絡に伴う入力電圧Vinの変化に基づいて、誘導性負荷3の電源電圧VB側の短絡及び接地電圧側の短絡を検出する。
詳しくは、異常検出部24は比較器240及び比較器241を有している。
比較器240は、異常検出部24の入力電圧Vinと上側電圧閾値Vth10との比較結果に応じた信号を出力する。上側電圧閾値Vth10は、バイアス電圧VBIの基準電圧値V0よりも大きい値であって、入力電圧Vinが電源電圧VBまで上昇したか否かを検出することができるように予め実験等により設定されている。比較器240は、入力電圧Vinが上側電圧閾値Vth10未満である場合には、論理ローレベルの信号を出力する。比較器240は、入力電圧Vinが上側電圧閾値Vth10以上である場合には、論理ハイレベルの信号を出力する。これにより、入力電圧Vinがバイアス電圧VBIである場合には、すなわち誘導性負荷3に電源電圧VB側の短絡が生じていない場合には、比較器240は論理ローレベルの信号を出力する。これに対し、入力電圧Vinが電源電圧VBまで増加した場合には、すなわち誘導性負荷3に電源電圧VB側の短絡が生じた場合には、比較器240は論理ハイレベルの信号を出力する。よって、比較器240の出力信号が論理ハイレベルを示しているか否かを判定することにより、誘導性負荷3の電源電圧VB側の短絡を検出することができる。
比較器241は、異常検出部24の入力電圧Vinと下側電圧閾値Vth11との比較結果に応じた信号を出力する。下側電圧閾値Vth11は、バイアス電圧VBIの基準電圧値V0よりも小さい値であって、入力電圧Vinが接地電圧まで低下したか否かを検出することができるように予め実験等により設定されている。比較器241は、入力電圧Vinが下側電圧閾値Vth11未満である場合には、論理ローレベルの信号を出力する。比較器241は、入力電圧Vinが下側電圧閾値Vth11以上である場合には、論理ハイレベルの信号を出力する。これにより、入力電圧Vinがバイアス電圧VBIである場合には、すなわち誘導性負荷3に接地電圧側の短絡が生じていない場合には、比較器241は論理ハイレベルの信号を出力する。これに対し、入力電圧Vinが接地電圧まで低下した場合には、すなわち誘導性負荷3に接地電圧側の短絡が生じた場合には、比較器240は論理ローレベルの信号を出力する。よって、比較器241の出力信号が論理ローレベルを示しているか否かを判定することにより、誘導性負荷3の接地電圧側の短絡を検出することができる。
比較器240,241の出力信号は、異常検出部24の出力信号としてマイコン10に取り込まれている。マイコン10は、異常検出部24の出力信号に基づいて誘導性負荷3の電源電圧VB側の短絡及び接地電圧側の短絡を検出する。具体的には、マイコン10は、比較器240の出力信号が論理ハイレベルになることをもって、誘導性負荷3の電源電圧VB側の短絡を検出する。また、マイコン10は、比較器241の出力信号が論理ローレベルになることをもって、誘導性負荷3の接地電圧側の短絡を検出する。
マイコン10は、車両に搭載されたセンサ2により各種車両状態量を検出し、当該車両状態量に基づいて誘導性負荷3の駆動を制御する。具体的には、マイコン10は、センサ2により検出される各種車両状態量に基づいて制御信号S10,S20を生成し、当該制御信号S10,S20を駆動装置20に出力することにより誘導性負荷3の駆動を制御する。
マイコン10は、駆動装置20のバイアス電圧生成部23に指令信号を送信することによりバイアス電圧VBIの大きさを設定する。具体的には、マイコン10は、通常、バイアス電圧VBIの大きさを基準電圧値V0に設定している。基準電圧値V0は、誘導性負荷3の電源電圧VB側の短絡及び接地電圧側の短絡を検出することができるように予め実験等により設定されている。
ところで、このような電子制御装置1では、ダイオードD1の順電圧を「VF」とすると、ブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCは、ダイオードD1の順電圧VF、電源電圧VB、及びバイアス電圧VBIを用いて以下の式(f1)で表すことができる。
VC=VB−VF−VBI (f1)
式(f1)から明らかなように、車載バッテリの経年劣化等により電源電圧VBが低下すると、ブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCも低下する。そのため、上側MOSFET30をオンさせるために必要なゲート電圧G10をブートストラップコンデンサC1により生成することができないおそれがある。
そこで、本実施形態の電子制御装置1では、電源電圧VBの変化に基づいてバイアス電圧VBIを変化させる。具体的には、マイコン10は電源電圧VBを常時監視しており、電源電圧VBに基づいて図2に示される処理を実行することによりバイアス電圧VBIを変化させる。
次に、図2を参照して、バイアス電圧VBIを変化させる処理の手順について説明する。なお、図2に示される処理は、マイコン10により所定の周期で繰り返し実行される。
図2に示されるように、マイコン10は、電源電圧VBが所定の電圧閾値Vth2以下であるか否かを判断する(ステップS1)。電圧閾値Vth2は、上側MOSFET30をオンさせるために必要なゲート電圧G10を得ることができない範囲まで電源電圧VBが低下したか否かを判断することができるように予め実験等により設定されている。マイコン10は、電源電圧VBが電圧閾値Vth2以下でない場合には(ステップS1:NO)、バイアス電圧生成部23に指令信号を送信することにより、バイアス電圧VBIを基準電圧値V0に設定する(ステップS2)。マイコン10は、電源電圧VBが電圧閾値Vth2以下である場合には(ステップS1:YES)、バイアス電圧生成部23に指令信号を送信することにより、バイアス電圧VBIを低電圧値V1に設定する(ステップS3)。本実施形態では、低電圧値V1は、「0≦V1<V0」の範囲の値に設定されている。
次に、本実施形態の電子制御装置1の作用及び効果について説明する。
車載バッテリの経年劣化等により電源電圧VBが低下し、電源電圧VBが電圧閾値Vth2以下になると、バイアス電圧VBIが低電圧値V1に設定される。これにより、基準電圧値V0と低電圧値V1との差分値「V0−V1」の分だけブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCが増加する。例えば低電圧値V1が「0[V]」に設定されている場合には、ブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCは基準電圧値V0の分だけ増加する。その結果、上側MOSFET30をオンさせるために必要なゲート電圧G10を得ることができるため、より確実に上側MOSFET30をオンさせることができる。
(第1変形例)
次に、第1実施形態の駆動装置20の第1変形例について説明する。
本変形例の電子制御装置1では、図2に示される処理をバイアス電圧生成部23が実行する。すなわち、図2示される処理を駆動装置20が実行する。このような構成であっても、第1実施形態の電子制御装置1と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第2変形例)
次に、第1実施形態の駆動装置20の第2変形例について説明する。
図3に示されるように、本変形例の電子制御装置1では、ブートストラップコンデンサC1の高電位側に、ダイオードD1を介して昇圧回路25が電気的に接続されている。昇圧回路25は、電源電圧VBを昇圧するとともに、当該昇圧電圧をダイオードD1を介してブートストラップコンデンサC1に印加する。すなわち、本変形例の電子制御装置1では、ブートストラップコンデンサC1に印加される電圧として、昇圧回路25により昇圧された電圧が用いられている。このような構成であっても、第1実施形態の電子制御装置1と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第3変形例)
次に、第1実施形態の駆動装置20の第3変形例について説明する。
図4に示されるように、本変形例の電子制御装置1には、ブートストラップコンデンサC1の高電位側に電圧を印加する電源回路として、並列接続される第1電源回路26及び第2電源回路27が設けられている。第1電源回路26は、電源電圧VBをダイオードD1を介してブートストラップコンデンサC1に印加する回路である。第2電源回路27は、電源電圧VBを昇圧する昇圧回路28を備えている。第2電源回路27は、昇圧回路28により昇圧された電圧をダイオードD2を介してブートストラップコンデンサC1に印加する。すなわち、本変形例の電子制御装置1では、ブートストラップコンデンサC1に印加される電圧として、電源電圧VB、もしくは昇圧回路28の昇圧電圧が用いられている。このような構成であっても、第1実施形態の電子制御装置1と同様の作用及び効果を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、駆動装置20の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態の駆動装置20との相違点を中心に説明する。
図5に示されるように、本実施形態の駆動装置20は第1上側MOSFET30aと、第2上側MOSFET30bとを備えている。第1上側MOSFET30a及び第2上側MOSFET30bはNチャンネルのMOSFETである。第1上側MOSFET30aは第1上側スイッチング素子に相当する。第2上側MOSFET30bは第2上側スイッチング素子に相当する。第1上側MOSFET30a及び第2上側MOSFET30bは、それぞれのソース端子側で並列接続されている。
第1上側MOSFET30aのドレイン端子には電源電圧VBが印加されている。すなわち、第1上側MOSFET30aがオン状態になることにより、電源電圧VBが誘導性負荷3のコイルLに印加される。
第2上側MOSFET30bのドレイン端子には昇圧回路33が接続されている。昇圧回路33は電源電圧VBを昇圧して第2上側MOSFET30bのドレイン端子に印加している。すなわち、第2上側MOSFET30bがオン状態になることにより、昇圧回路33により昇圧された電圧が誘導性負荷3のコイルLに印加される。
第1上側MOSFET30aの下流側であって、且つ第1上側MOSFET30aと第2上側MOSFET30bとの接続点P1よりも上流側にはダイオードD3が配置されている。ダイオードD3は、第1上側MOSFET30aがオンされているときに、接続点P1から第1上側MOSFET30a及び駆動装置20側への電流の逆流を防止する機能を有している。
駆動装置20は第1上側駆動部40と第2上側駆動部50とを備えている。第1上側駆動部40は、電源電圧VBを動作電源とし、第1上側MOSFET30aをオン/オフさせる。第2上側駆動部50は、電源電圧VBを昇圧した昇圧電圧を動作電源とし、第2上側MOSFET30bをオン/オフさせる。
詳しくは、第1上側駆動部40は、上側プリドライバ41と、ブートストラップコンデンサC40とを備えている。
ブートストラップコンデンサC40の高電位側にはダイオードD40を介して電源電圧VBが印加されている。すなわち、ブートストラップコンデンサC40は、ダイオードD40を介して印加される電源電圧VBに基づいて充電を行う。ブートストラップコンデンサC40の低電位側にはプルダウン抵抗R40を介して接地電圧が印加されている。第1上側MOSFET30aのソース端子にもプルダウン抵抗R40を介して接地電圧が印加されている。
上側プリドライバ41は、マイコン10から送信される制御信号S11に基づいて、第1上側MOSFET30aをオン/オフさせるためのゲート電圧G11を生成する。上側プリドライバ41は、ブートストラップコンデンサC40の充電電圧に基づいて、第1上側MOSFET30aをオンさせるために必要なゲート電圧G11を生成する。
第2上側駆動部50は、上側プリドライバ51と、ブートストラップコンデンサC50と、バイアス電圧生成部23と、異常検出部24とを備えている。ブートストラップコンデンサC50の高電位側にはダイオードD50を介して昇圧回路52が接続されている。昇圧回路52は、電源電圧VBを昇圧するとともに、当該昇圧電圧をダイオードD50を介してブートストラップコンデンサC50に印加する。すなわち、ブートストラップコンデンサC50は、昇圧回路52により昇圧された電圧に基づいて充電を行う。ブートストラップコンデンサC50の低電位側にはプルダウン抵抗R50を介して接地電圧が印加されている。第2上側MOSFET30bのソース端子にもプルダウン抵抗R50を介して接地電圧が印加されている。
上側プリドライバ51は、マイコン10から送信される制御信号S12に基づいて、第2上側MOSFET30bをオン/オフさせるためのゲート電圧G12を生成する。上側プリドライバ51は、ブートストラップコンデンサC50の充電電圧に基づいて、第2上側MOSFET30bをオンさせるために必要なゲート電圧G12を生成する。
次に、本実施形態の電子制御装置1の作用及び効果について説明する。
本実施形態の電子制御装置1では、誘導性負荷3のコイルLへの給電経路として、電源電圧VBから第1上側MOSFET30aを介した給電経路、及び昇圧回路33から第2上側MOSFET30bを介した給電経路の2つの給電経路を利用することが可能となっている。これにより、例えば誘導性負荷3が車両エンジンのインジェクタの場合には、第1上側MOSFET30aをオフさせた状態で、第2上側MOSFET30b及び下側MOSFET31を共にオンさせれば、昇圧回路33に昇圧された電圧がインジェクタに印加されるため、インジェクタを開弁させることができる。インジェクタが開弁した後、第2上側MOSFET30bをオフさせ、第1上側MOSFET30a及び下側MOSFET31を共にオンさせれば、電源電圧VBがインジェクタに印加されるため、インジェクタを開弁状態に維持することができる。
また、本実施形態の電子制御装置1にも、バイアス電圧生成部23と、異常検出部24とが設けられているため、誘導性負荷3の電源電圧VB側の短絡や接地電圧側の短絡を検出することができる。
さらに、マイコン10が、図2に示される処理を実行することにより、すなわちバイアス電圧生成部23において生成されるバイアス電圧VBIを電源電圧VBの大きさに基づいて変化させることにより、電源電圧VBが低下した場合でも、上側MOSFET30をオンさせるために必要なゲート電圧G12を得ることができる。よって、より確実に上側MOSFET30をオンさせることができる。
<第3実施形態>
次に、駆動装置20の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態の駆動装置20との相違点を中心に説明する。
本実施形態のマイコン10は、図2に示される処理に代えて、図6に示される処理を実行する。すなわち、マイコン10は、電源電圧VBが電圧閾値Vth2以下である場合には(ステップS1:YES)、上側MOSFET30がオンされる時点から所定時間T前か否かを判断する(ステップS4)。マイコン10は、上側MOSFET30がオンされる時点から所定時間T前でない場合には(ステップS4:NO)、バイアス電圧VBIを基準電圧値V0に設定する(ステップS2)。マイコン10は、上側MOSFET30がオンされる時点から所定時間T前である場合には(ステップS4:YES)、バイアス電圧VBIを所定時間Tだけ低電圧値V1に設定する(ステップS5)。
次に、本実施形態の電子制御装置1の作用及び効果について説明する。
図7に示されるように、時刻t2で上側MOSFET30がオフ状態からオン状態に切り替わるとする。この場合、時刻t2から所定時間Tだけ前の時刻t1の時点でバイアス電圧VBIが基準電圧値V0から低電圧値V1に低下する。これにより、図7(C)に示されるように、時刻t1でブートストラップコンデンサC1の低電位側の電圧が基準電圧値V0から低電圧値V1に低下する。その結果、図7(D)に示されるように、ブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCが「VB−VF−V0」から「VB−VF−V1」まで増加する。例えば低電圧値V1が「0[V]」であれば、ブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCは「VB−VF」まで増加する。
図7(A)に示されるように、時刻t2で上側MOSFET30がオンされると、上側MOSFET30のゲート−ソース間電圧Vgsが「VB−VF」まで増加する。また、時刻t2以降、電源電圧VBが誘導性負荷3のコイルLに印加されることにより、図7(B)に示されるように、誘導性負荷3のコイルLに流れる負荷電流ILが徐々に増加する。さらに、上側MOSFET30のソース−ドレイン間電圧を「Vsd」とすると、図7(C)に示されるように、時刻t2でブートストラップコンデンサC1の低電位側の電圧は「VB−Vsd」まで増加する。また、図7(D)に示されるように、時刻t2以降、ブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCは「VB−VF−V1」から徐々に減少する。
時刻t3で上側MOSFET30がオフされると、図7(A)に示されるように、上側MOSFET30のゲート−ソース間電圧Vgsが「0」まで低下する。また、図7(B)に示されるように、時刻t3以降、誘導性負荷3のコイルLに流れる負荷電流ILが徐々に減少する。さらに、図7(C)に示されるように、時刻t3でブートストラップコンデンサC1の低電位側の電圧は基準電圧値V0に戻る。また、図7(D)に示されるように、時刻t3でブートストラップコンデンサC1の充電電圧VCは「VB−VF−V0」に戻る。
次に、本実施形態の駆動装置20の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、上側MOSFET30がオンされる時刻t2の時点ではバイアス電圧VBIが「VB−VF−V0」から「VB−VF−V1」に増加している。したがって、時刻t2の時点で上側MOSFET30をオンさせるために必要なゲート電圧G10を得ることができる。また、時刻t1以前は、基準電圧値V0に設定されたバイアス電圧VBIがブートストラップコンデンサC1の低電位側に印加されているため、異常検出部24による異常検出が可能となる。
<他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・異常検出部24の構成は適宜変更可能である。例えば、異常検出部24は、誘導性負荷3の電源電圧VB側の短絡及び接地側の短絡のいずれか一方を検出するものであってもよい。
・誘導性負荷3は、車両に搭載されているものに限らず、任意の機器に搭載されたものであってもよい。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置や条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
C1:ブートストラップコンデンサ
D3:ダイオード
3:誘導性負荷
20:駆動装置(誘導性負荷駆動装置)
23:バイアス電圧生成部
24:異常検出部
25,28:昇圧回路
30:上側MOSFET(上側スイッチング素子)
30a:第1上側MOSFET(第1上側スイッチング素子)
30b:第2上側MOSFET(第2上側スイッチング素子)
31:下側MOSFET(下側スイッチング素子)
40:第1上側駆動部
50:第2上側駆動部

Claims (6)

  1. 誘導性負荷(3)の高電位側に接続される上側スイッチング素子(30)と、前記誘導性負荷の低電位側に接続される下側スイッチング素子(31)と、を有し、前記上側スイッチング素子及び前記下側スイッチング素子をオン/オフさせることにより前記誘導性負荷を駆動させる誘導性負荷駆動装置(20)であって、
    前記上側スイッチング素子をオンさせるために必要な電圧を電源電圧に基づいて生成するブートストラップコンデンサ(C1)と、
    前記ブートストラップコンデンサの低電位側にバイアス電圧を印加するバイアス電圧生成部(23)と、を備え、
    前記電源電圧の変化に基づいて前記バイアス電圧を変化させることを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  2. 請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置において、
    前記電源電圧が所定の電圧閾値以下になることに基づいて前記バイアス電圧を低下させることを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の誘導性負荷駆動装置において、
    前記誘導性負荷の短絡を検出する異常検出部(24)を更に備え、
    前記異常検出部は、前記バイアス電圧に基づいて前記誘導性負荷の異常を検出することを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導性負荷駆動装置において、
    前記上側スイッチング素子がオフ状態からオン状態に切り替わる時点から所定時間前に前記バイアス電圧を変更することを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の誘導性負荷駆動装置において、
    前記上側スイッチング素子は、並列接続された第1上側スイッチング素子(30a)と第2上側スイッチング素子(30b)とにより構成され、
    前記第1上側スイッチング素子には、前記電源電圧が印加され、
    前記第2上側スイッチング素子には、前記電源電圧を昇圧した昇圧電圧が印加され、
    前記電源電圧を動作電源とし、前記第1上側スイッチング素子を駆動させる第1上側駆動部(40)と、
    前記昇圧電圧を動作電源とし、前記第2上側スイッチング素子を駆動させる第2上側駆動部(50)と、
    前記第1上側スイッチング素子の下流側であって、且つ前記第1上側スイッチング素子と前記第2上側スイッチング素子との接続点よりも上流側に配置されるダイオード(D3)と、を備えることを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の誘導性負荷駆動装置において、
    前記電源電圧を昇圧する昇圧回路(25,28)を更に備え、
    前記ブートストラップコンデンサに印加される電圧として、前記電源電圧、及び前記昇圧回路により昇圧された電圧の少なくとも一方が用いられていることを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
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