JP7246419B2 - ヒューズプーラー、ヒューズボックス及びヒューズプーラーの製造方法 - Google Patents

ヒューズプーラー、ヒューズボックス及びヒューズプーラーの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ヒューズプーラー、ヒューズボックス及びヒューズプーラーの製造方法に関する。
従来、ヒューズボックスに取付けられたヒューズを取外すヒューズプーラーが知られている(例えば、特許文献1~3参照)。
ヒューズプーラーは、互いに対向するように配置された一対の腕部と、一対の腕部の一端部にそれぞれ設けられた爪部と、一対の腕部の他端部を接続する折り曲げ部と、を備え、一対の腕部を互いに接近させるように把持してヒューズを挟むことで、互いに対向する爪部をヒューズに引っ掛けてこのヒューズを引き抜き可能とする。ヒューズプーラーの全体は、一対の腕部を互いに対向させた略U字形状に形成されている。
特開昭63-45729号公報 特開平8-17327号公報 特開平8-138526号公報
上記ヒューズプーラーは、一対の腕部の間にヒューズを挟むための空間が必要であり、嵩張りやすく、このヒューズプーラーをヒューズボックスに収納する場合は、大きなスペースが必要となる。また、U字形状のヒューズプーラーを金型で成形する場合には、金型が大型となって製造コストを増加させる。
そこで本発明は、ヒューズプーラーの収納時の省スペース化を図るとともにヒューズプーラーの製造コストの低減を図ることができるヒューズプーラー、ヒューズボックス及びヒューズプーラーの製造方法を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、一対の腕部(25)を長さ方向で互いに並べるとともに、前記一対の腕部(25)の基端部(25a)の間を折り曲げ部(26)で連結した板状の基台部(21)を備え、前記一対の腕部(25)を厚さ方向で互いに対向させるように、前記基台部(21)を前記折り曲げ部(26)で折り曲げることで、前記一対の腕部(25)の先端部(25b)でヒューズ(3,4,5)を挟持可能な使用状態となり、前記一対の腕部(25)を長さ方向で互いに並べるように前記折り曲げ部(26)を伸ばすことで、前記基台部(21)を平面形状とした展開状態となり、前記使用状態と前記展開状態とが可逆的に変換可能であることを特徴とするヒューズプーラーを提供する。
この構成によれば、板状の基台部が一対の腕部を互いに対向させるように折れ曲がることで、ヒューズを挟持可能な使用状態のヒューズプーラーとなるので、基台部を平面形状としてヒューズボックスに収納したり金型で成形したりすることが可能となる。このため、一対の腕部を互いに対向させた略U字形状のヒューズプーラーを収納したり成形したりする場合に比べて、ヒューズプーラーの収納時の省スペース化を図るとともに、ヒューズプーラーの製造コストの低減を図ることができる。
請求項2に記載した発明は、前記一対の腕部(25)の少なくとも一方には、前記厚さ方向で突出する突起(23)が設けられ、前記突起(23)は、前記使用状態で前記一対の腕部(25)の間に配置され、前記突起(23)を配置した部位で前記一対の腕部(25)同士が予め定めた間隔を越えて接近することを規制することを特徴とする。
この構成によれば、ヒューズプーラーの使用状態で一対の腕部同士の接近が制限されるので、ヒューズプーラーでヒューズを挟持する際に、一対の腕部の基端部側が互いに接近し過ぎて先端部側が開いてしまう現象を抑止し、ヒューズを良好に把持することができる。
請求項3に記載した発明は、前記突起(23)は、前記腕部(25)の長さ方向の中央位置よりも前記基端部(25a)側に設けられることを特徴とする。
この構成によれば、腕部の長さ方向の中央位置よりも基端部側に突起が設けられるので、ヒューズプーラーでヒューズを挟持する際に、使用者が突起よりも先端部側をつまみやすくなり、ヒューズをより良好に挟持することができる。
請求項4に記載した発明は、前記突起(23)は、前記一対の腕部(25)の一方に設けられる第一突起(27)と、前記一対の腕部(25)の他方に設けられ、前記使用状態で前記第一突起(27)に対向する第二突起(28)と、を備え、前記第一突起(27)および前記第二突起(28)は、前記使用状態で互いに凹凸係合することを特徴とする。
この構成によれば、一対の腕部の各々に設けられる第一突起と第二突起とが、ヒューズプーラーの使用状態で互いに凹凸係合するので、第一突起および第二突起が互いに突き当たった際のずれを抑止し、ヒューズを良好に把持することができる。また、両方の腕部に突起が設けられるので、一方の腕部のみに突起が設けられる場合に比べて、突起の高さを抑え、ひいては展開状態のヒューズプーラーの厚さを抑え、ヒューズプーラーの収納時の省スペース化を図るとともに、ヒューズプーラーの生産性向上を図ることができる。
請求項5に記載した発明は、前記折り曲げ部(26)は、前記腕部(25)よりも肉薄の板状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、折り曲げ部を折り曲げやすくするとともに、ヒューズプーラーの軽量化を図ることができる。
請求項6に記載した発明は、前記折り曲げ部(26)は、前記腕部(25)よりも幅狭の板状に形成されていることを特徴とする。
この構成によっても、折り曲げ部を折り曲げやすくするとともに、ヒューズプーラーの軽量化を図ることができる。
請求項7に記載した発明は、ヒューズ(3,4,5)を装着するヒューズ装着部(13A,13B,14)を備えるヒューズボックス(1)において、請求項1から6の何れか一項に記載の前記ヒューズプーラー(7)を収納するプーラー収納部(17)を備え、前記プーラー収納部(17)は、前記ヒューズプーラー(7)を前記展開状態で収納することを特徴とする。
この構成によれば、ヒューズボックスのプーラー収納部に、一対の腕部を長さ方向に並べた展開状態(平面形状)のヒューズプーラーが収納されるので、一対の腕部を互いに対向させた略U字形状のヒューズプーラーを収納する場合に比べて、ヒューズプーラーの収納のための大きなスペースを必要とせず、ヒューズボックスの小型化を図ることができる。
請求項8に記載した発明は、前記一対の腕部(25)の先端部(25b)には、前記厚さ方向で突出し、前記使用状態で互いに対向する保持部(22)が設けられ、前記プーラー収納部(17)は、前記ヒューズプーラー(7)を前記長さ方向で挿脱させる凹部(18)を有し、前記凹部(18)には、前記挿脱方向に沿って前記保持部(22)を移動させるガイド凹部(18f)が設けられること特徴とする。
この構成によれば、腕部の先端部に厚さ方向で突設された保持部が、プーラー収納部のガイド凹部に沿って挿脱されるので、ヒューズプーラーのプーラー収納部への挿脱がガイド凹部にガイドされてスムーズになり、ヒューズプーラーの着脱を行いやすくすることができる。
請求項9に記載した発明は、前記一対の腕部(25)の先端部(25b)の幅方向の両側に、前記保持部(22)が設けられ、前記一対の腕部(25)の少なくとも一方の前記幅方向の内側に、前記厚さ方向で突出する突起(23)が設けられ、前記凹部(18)には、前記幅方向の両側に前記ガイド凹部(18f)が設けられるとともに、前記幅方向の内側で前記ガイド凹部(18f)から離れた位置に、前記挿脱方向に沿って前記突起(23)を移動させる第二ガイド凹部(18g)が設けられることを特徴とする。
この構成によれば、腕部に突設された保持部および突起が、プーラー収納部の一対のガイド凹部および第二ガイド凹部に沿って挿脱されるので、ヒューズプーラーのプーラー収納部への挿脱がガイド凹部および第二ガイド凹部にガイドされてよりスムーズになり、ヒューズプーラーの着脱をより行いやすくすることができる。
請求項10に記載した発明は、前記ヒューズ装着部(13A,13B,14)は、前記ヒューズ(3,4,5)を第一の方向で挿脱させる凹状であり、前記プーラー収納部(17)は、前記ヒューズプーラー(7)を前記第一の方向で挿脱させる前記凹部(18)を有し、前記ヒューズ装着部(13A,13B,14)および前記プーラー収納部(17)は、ボックス長さ方向で並列に並ぶこと特徴とする。
この構成によれば、ヒューズを第一の方向で挿脱させるヒューズ装着部と、ヒューズプーラーを第一の方向で挿脱させるプーラー収納部とが、ヒューズボックス1の長さ方向で互いに並列に配置されるので、ヒューズおよびヒューズプーラーをコンパクトに配置してボックス長さ方向の増大を抑えるとともに、ヒューズおよびヒューズプーラーを同一方向から着脱可能として使い勝手を向上させることができる。
請求項11に記載した発明は、一対の腕部(25)を長さ方向で互いに並べるとともに、前記一対の腕部(25)の基端部(25a)の間を折り曲げ部(26)で連結した板状の基台部(21)を備えるヒューズプーラー(7)の製造方法であって、前記ヒューズプーラー(7)は、前記一対の腕部(25)を長さ方向で互いに並べるように前記折り曲げ部(26)を伸ばすことで、前記基台部(21)を平面形状とした展開状態となり、前記ヒューズプーラーは、ヒューズボックスのプーラー収納部に収納可能な前記展開状態で成形されることを特徴とする。
この構成によれば、基台部を平面形状とした展開状態で、ヒューズプーラーが成形されるので、一対の腕部を互いに対向させた略U字形状のヒューズプーラーを成形する場合に比べて、ヒューズプーラーの製造コストの低減を図ることができる。
本発明によれば、ヒューズプーラーの収納時の省スペース化を図るとともにヒューズプーラーの生産性向上を図ることができるヒューズプーラー、ヒューズボックス及びヒューズプーラーの製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態のヒューズボックスおよび付帯部品を示す斜視図である。 上記ヒューズボックスの平面図である。 上記ヒューズボックスにおけるヒューズプーラーが収納された部位の正面図である。 上記ヒューズプーラーが収納された部位の平面図である。 上記ヒューズプーラーの平面図である。 図5のVI矢視図である。 図5のVII矢視図である。 上記ヒューズプーラーとヒューズとの関係を示す説明図である。 上記ヒューズプーラーの使用状態の説明図であり、二種類の突起形状を(a),(b)で示す。 上記ヒューズプーラーの使用状態の作用説明図であり、(a)は実施形態、(b)は比較例をそれぞれ示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、ヒューズボックス1は、ボックス本体2Aと、ボックス本体2Aの上部を覆う蓋部材2Bと、を備えている。ボックス本体2Aは、複数の平形(ブレード型)のヒューズ3,4と、複数の同じく平形のスペアヒューズ5と、が装着されるとともに、複数のヒューズ3,4及びスペアヒューズ5をボックス本体2Aから引き抜いて取り外すためのヒューズプーラー7が収納されている。各ヒューズ3,4,5およびヒューズプーラー7は、それぞれ厚さ方向の寸法を抑えた偏平状をなし、かつ厚さ方向を一方向(図中矢印Xに沿う方向)に向けて並ぶように配置されている。各ヒューズ3,4,5は、互いに同一形状をなし、共通のヒューズプーラー7で取り外し可能である。
ボックス本体2Aは、図中矢印Xに沿う方向に長尺な概ね直方体状の外形を有する。以下、図中矢印Xに沿う方向をX方向又は長手方向と称する。また、ボックス本体2Aに各ヒューズ3,4,5およびヒューズプーラー7を抜き差し(着脱)する方向(図中矢印Zに沿う方向)をZ方向、上下方向又は高さ方向と称し、矢印Zに沿う矢視(平面視)でX方向と直交する方向(図中矢印Yに沿う方向)をY方向又は短手方向と称する。また、Z方向における蓋部材2Bが配置される側(各ヒューズ3,4,5およびヒューズプーラー7が着脱される側)を上方、反対側を下方と称することがある。
図2を併せて参照し、ボックス本体2Aは、比較的大電流用のヒューズ3、およびスペアヒューズ5(図中網掛けで示す)を装着する第一ヒューズ装着部11と、比較的小電流用のヒューズ4を装着する第二ヒューズ装着部12と、を備えている。第一ヒューズ装着部11は、ボックス本体2AにおけるX方向の一側に配置され、第二ヒューズ装着部12は、ボックス本体2AにおけるX方向の他側に配置されている。
第一ヒューズ装着部11には、ヒューズ3を装着するヒューズ装着部13Aと、スペアヒューズ5を装着するスペアヒューズ装着部13Bと、がそれぞれ複数(実施形態では三つずつ)設けられている。複数のヒューズ装着部13Aと複数のスペアヒューズ装着部13Bとは、X方向で互いに交互に並んでいる。各ヒューズ装着部13Aおよび各スペアヒューズ装着部13Bは、それぞれ各ヒューズ3,5に対応するヒューズ収容空間を形成し、各ヒューズ3,5を上方側からZ方向に沿って抜き差し可能とする。
各ヒューズ装着部13Aおよび各スペアヒューズ装着部13Bのヒューズ収容空間は、それぞれ厚さ方向の寸法を抑えた偏平状をなし、かつ厚さ方向を一方向(X方向)に向けて並ぶように配置されている。各ヒューズ装着部13Aおよび各スペアヒューズ装着部13Bにそれぞれ収容される各ヒューズ3,5も、厚さ方向を一方向(X方向)に向けて並ぶように配置されている。
図8、図9に示すように、ヒューズ3は、樹脂製の絶縁部(樹脂部)33と、絶縁部33の内部からヒューズ3の抜き差し方向の一側(ここでは下方側)に延びる一対の雄端子34と、絶縁部33の内部に配置された溶断部(不図示)と、を備えている。
ヒューズ3の絶縁部33は、X方向の両側面33aに、それぞれY方向で離間するとともにヒューズ3の抜き差し方向(Z方向)に延びる一対の側面溝33bを備えている。
なお、ヒューズ4およびスペアヒューズ5もヒューズ3と同一構成を有している。スペアヒューズ5は、ヒューズ3,4の何れかと許容電流値が同一であり、ヒューズ3,4の溶断部が溶断した場合には、溶断したヒューズ3,4に代えてスペアヒューズ5を使用可能である。
図1に示すように、ヒューズ装着部13Aに挿入されたヒューズ3に対して、スペアヒューズ5は、スペアヒューズ装着部13Bに対して下方側へ深く挿入されている。スペアヒューズ5は、ヒューズ3よりも下方側へ低い位置に配置されている。スペアヒューズ5をヒューズ3よりも下方に配置することで、ヒューズ3の上部周囲(特に厚さ方向の両側)のスペースを広く確保することができ、ヒューズ3を容易に着脱する(ヒューズプーラー7で挟みやすくする)ことができる。
また、ヒューズ3とスペアヒューズ5とを交互に並べることで、X方向で隣り合うヒューズ3は、スペアヒューズ装着部13B及びスペアヒューズ5を介して離間して配置される。このため、隣り合うヒューズ3において、それぞれが発生する熱が互いに影響を及ぼし合うことを抑制することができる。
ボックス本体2AにおけるX方向で第二ヒューズ装着部12側の端部には、プーラー収納部17が一体に形成されている。プーラー収納部17には、有底のプーラー収納穴18が設けられ、このプーラー収納穴18に、ヒューズプーラー7が上方側からZ方向に沿って抜き差し可能に収納される。
プーラー収納部17へのヒューズプーラー7の挿脱方向、並びに各ヒューズ装着部13A,13B,14への各ヒューズ3,4,5の挿脱方向は、互いに同一である。プーラー収納部17、並びに各ヒューズ装着部13A,13B,14は、X方向で並列に配置されている。
プーラー収容空間は、厚さ方向の寸法を抑えた偏平状をなし、かつ厚さ方向を一方向(X方向)に向けて配置されている。プーラー収納部17に収容されるヒューズプーラー7も、厚さ方向を一方向(X方向)に向けて配置されている。
プーラー収納部17、ならびに各ヒューズ装着部13A,13B,14は、それぞれの深さ方向を互いに平行に配置している。このため、ヒューズボックス1は、ヒューズプーラー7ならびに各ヒューズ3,4,5を互いに並列に配置可能となる。したがって、ヒューズボックス1のX方向の全長を抑えることができ、ヒューズボックス1の小型化を図ることができる。また、プーラー収納部17、ならびにヒューズ装着部13A,13B,14の深さ方向(Z方向)の型割によって、ボックス本体2Aを容易に成型することができる。
図1に示すように、蓋部材2Bは、ボックス本体2AよりもZ方向の寸法が小さい概ね直方体状の外形を有する。蓋部材2Bは、Z方向でボックス本体2A側に開放する中空状をなしている。蓋部材2Bは、ボックス本体2Aに装着されたとき、ボックス本体2Aに装着されたヒューズ3,4、スペアヒューズ5及びヒューズプーラー7を上方側から覆う。
蓋部材2Bは、X方向の両端部に、それぞれ蓋係合部2eを備えている。一方、ボックス本体2Aは、X方向の両端部に、それぞれボックス端部被係合部2dを一体に備えている。各蓋係合部2eは、X方向で同側のボックス端部被係合部2dに着脱可能に係合し、もって蓋部材2Bをボックス本体2Aに固定可能とする。
図2に示すように、ボックス本体2AのY方向の一側面2fには、複数のボックス側部被係合部2gが一体に設けられている。
例えば、複数のボックス側部被係合部2gのうち、ボックス本体2AのX方向両端側の各ボックス側部被係合部2gには、オプションであるリレーアッシー8,9が係合されている。
図1を併せて参照し、リレーアッシー8,9は、それぞれボックス側部被係合部2gに係合されたリレーコネクタ8a,9aと、リレーコネクタ8a,9aに着脱可能に取り付けられたリレー8b,9bと、を備えている。
図3、図4に示すように、ヒューズプーラー7は、後述する長手方向をZ方向に沿わせた縦姿勢でプーラー収納部17に収納される。ヒューズプーラー7は、例えばプーラー収納部17への収納時の下端部が、プーラー収納穴18の底面18aに突き当たることで、プーラー収納部17への差し込み深さが規定される。ヒューズプーラー7の下端部がプーラー収納穴18の底面18aに突き当たったとき、ヒューズプーラー7の上部は、プーラー収納穴18の開口が形成される上面17aよりも上方に突出する。これにより、ヒューズプーラー7の上部を使用者がつまんで引き上げることで、ヒューズプーラー7をプーラー収納穴18から容易に取り出すことができる。プーラー収納部17の上面17aには、ヒューズプーラー7の後述する突起23の移動を案内するガイド凸部17bが突設されている。
プーラー収納穴18は、ヒューズプーラー7の形状に対応した形状を有する内壁面18bを形成している。内壁面18bは、X方向で第二ヒューズ装着部12側に位置する内側面18cと、X方向で内側面18cと反対側(ボックス本体2AのX方向外側)に位置する外側面18dと、内側面18c及び外側面18dのY方向端部をそれぞれ接続する一対の側面18eと、を備えている。
内側面18cは、Z方向およびY方向に平行な平坦状をなしている。外側面18dは、Y方向の両端部に形成された一対の第一凹部18fと、Y方向で一対の第一凹部18fの間の中央に形成された第二凹部18gと、を備えている。第二凹部18gは、第一凹部18fに比べて、X方向で長く、かつY方向で広く形成されている。
図4を参照し、プーラー収納穴18は、X方向から見てE字形状をなすように形成されている。
図5~図7を参照し、ヒューズプーラー7は、例えば合成樹脂からなり、射出成型装置によって一体成形されている。ヒューズプーラー7の材質としては、例えば機械強度、耐屈曲性に優れるポリプロピレン(PP)が好適である。ヒューズプーラー7は、一対の腕部25をその長さ方向(図中矢印Lに沿う方向)で互いに直線状に並べるとともに、一対の腕部25の基端部25aの間を折り曲げ部26で連結した平板状の基台部21を備えている。
図5~図7に示すヒューズプーラー7は、一対の腕部25を長さ方向で互いに直線状に並べるように折り曲げ部26を平板状に伸ばすことで、基台部21を平面形状とした展開状態にある。ヒューズプーラー7は、展開状態の形状で一体成形される。
基台部21は、一対の腕部25を厚さ方向(図中矢印Tに沿う方向)で互いに対向させるように、折り曲げ部26で折れ曲がって略U字形状に折り返すことで、一対の腕部25の先端部25bで各ヒューズ3,4,5を挟持可能な使用状態となる。図中矢印Wに沿う方向は、一対の腕部ひいては基台部21の幅方向(厚さ方向から見て長さ方向と直交する方向)を示す。
各腕部25は、厚さ方向から見て先端部25b側が幅方向に広い略台形状の平板状とされる。各腕部25の幅方向の幅は、先端部25bにおいて最も広く、基端部25aにおいて最も狭い。
折り曲げ部26は、各腕部25よりも幅方向で狭く、かつ厚さ方向で薄肉の帯状(矩形状の平板状)とされる。折り曲げ部26の幅方向の幅は、各腕部25の基端部25aの幅方向の幅よりも狭い。折り曲げ部26は、各腕部の基端部25aに対して、幅方向および厚さ方向で段差を有して接続されている。幅狭かつ薄肉の折り曲げ部26は、弾性変形により容易に折り曲げ可能(湾曲可能)である。
各腕部25は、先端部25b(基台部21の両端部)に幅方向で一対の保持爪(保持部)22を備えている。各保持爪22は、腕部25の先端部25bにおいて、前記使用状態で他方の腕部25に対向する側面25cから厚さ方向で突出している。各保持爪は、腕部25の先端部25bにおける幅方向の両端部に設けられている。腕部25の先端部25bにおいて、一対の保持爪は幅方向に距離L1だけ離間している。
各保持爪22は、ヒューズプーラー7を使用状態として両腕部25の先端部25bでヒューズ3,4,5を挟持する際、ヒューズ3,4,5の側面溝33bに係合する。この状態でヒューズプーラー7を上方へ引き上げると、各保持爪22が側面溝33bの上端壁33b1に下方から係止され、両腕部25で挟持したヒューズ3,4,5を上方へ引き抜き可能である。
各腕部25は、長さ方向の中間部(中央に限らない)に突起23を備えている。突起23は、一方の腕部25に一体に設けられる円柱状の第一突起27と、他方の腕部25に一体に設けられる円柱状の第二突起28と、を備えている。第一突起27及び第二突起28は、腕部25の長さ方向の中間部において、前記使用状態で他方の腕部25に対向する側面25cから厚さ方向で突出している。第一突起27及び第二突起28は、保持爪22よりも一側面25cからの突出量が大きい。
第一突起27及び第二突起28は、いずれも腕部25の長さ方向の中央位置C1よりも折り曲げ部26寄りに設けられている。第一突起27及び第二突起28は、少なくとも一部(例えば全体)が中央位置C1よりも折り曲げ部26寄りに設けられる。第一突起27及び第二突起28は、少なくとも軸心位置が中央位置C1よりも折り曲げ部26寄りに設けられる構成であるとよい。
第一突起27及び第二突起28は、いずれも腕部25の幅方向の中央位置C2に設けられている。第一突起27及び第二突起28は、例えば軸心位置が中央位置C2に設けられているが、少なくとも一部が中心位置C2と重なるように設けられてもよい。第一突起27及び第二突起28は、幅方向で一対の保持爪22の間の距離L1内に配置され、かつ一対の保持爪22よりも幅方向内側へ距離L2だけずれて配置されている。
図9に示すように、第一突起27及び第二突起28は、ヒューズプーラー7の使用状態において、一対の腕部25の間に配置され、突起23を配置した位置で一対の腕部25間の間隔T1が予め定めた間隔よりも狭くなることを規制する。第一突起27及び第二突起28は、ヒューズプーラー7の使用状態において互いに突き当たることで、一対の腕部25同士が予め定めた間隔を越えて接近することを規制する。
突起23は、両腕部25に第一突起27及び第二突起28を振り分けて設けた構成に限らず、一方の腕部25のみに設けた構成でもよい。ただし、両腕部25に第一突起27及び第二突起28を振り分けて設けた場合、以下の効果がある。すなわち、ヒューズプーラー7を展開状態で一体成形する場合に、ヒューズプーラー7の厚さを抑えて金型を小型化するとともに、突起23の高さを抑えて成形を容易にする。
図9(a)の例では、第一突起27は、先端部27aが凸状に形成され、第二突起28は、先端部28aが凹状に形成されている。具体的に、第一突起27の先端部27aは、例えば円錐又は円錐台形状を成し、第二突起28の先端部28aは、先端部27aに係合可能な例えばすり鉢形状を成している。凸状の先端部27aと凹状の先端部28aとは、ヒューズプーラー7の使用状態において互いに凹凸係合し、両腕部25同士のずれを抑止する。
第一突起27の先端部27aで最も突出する頂部27bと、第二突起28の先端部28aの最も窪んだ底部28bとは、ヒューズプーラー7の使用状態において互いに係合(概ね点接触)する。第一突起27の先端部27aと第二突起28の先端部28aとが係合したときには、頂部27bと底部28bとが当接し、頂部27bと底部28bとのずれが防止される。
図9(b)の例は、先端部が突出方向と直交する平面状である第一突起27’及び第二突起28’を示している。この構成の突起23’においても、一対の腕部25同士が予め定めた間隔を越えて接近することを規制することができる。
なお、第一突起27及び第二突起28は、円柱状に限らず、円筒状、多角柱状などでも良く、要は一対の突起物であって一対の腕部25間の間隔を維持できれば良い。
板状の基台部21を構成する一対の腕部25および折り曲げ部26は、互いに一体成形されている。基台部21には、各保持爪22および各突起も一体成形されている。
展開状態のヒューズプーラー7は、長さ方向から見たとき(図6参照)、幅方向に延びる腕部25と、腕部25の側面25cから突出する一対の保持爪22と、突起23(第一突起27又は第二突起28)と、によって略E字形状を成している。
図7に示すように、ヒューズプーラー7の展開状態において、一対の腕部25の各一側面25cと、折り曲げ部26の一側面26aとは、面一の平面を形成する。即ち、基台部21を構成する一対の腕部25と折り曲げ部26とは、平板状(平面形状)を成している。このような展開状態のヒューズプーラー7が、ヒューズボックス1のプーラー収納部17に収納されるとともに、厚さ方向の型割によって一体成形される。
腕部25の厚さT1に対して折り曲げ部26の厚さT2は薄い。このため、例えば腕部25の一側面25cと折り曲げ部26の一側面26aとを面一とした場合、腕部25の他側面25dと折り曲げ部26の他側面26bとの境界には段差29が形成される。なお、腕部25の他側面25dと折り曲げ部26の他側面26bとを面一としたり、腕部25の両側面と折り曲げ部26の両側面とのそれぞれの間に段差が形成されてもよい。
腕部25の厚さT1を確保することで、腕部25の剛性を高め、使用者が腕部25を強く把持したときにも腕部25が撓み難くする。これにより、使用者の把持力を腕部25の先端部25bに良好に伝え、ヒューズ3,4,5を引き抜きやすくすることができる。
一方、折り曲げ部26の厚さT2を薄くし、且つ幅狭に形成することで、容易に弾性変形させて折り曲げることができる。
ヒューズプーラー7を金型で成形(製造)する方法について説明する。
ヒューズプーラー7を成形する金型は、例えば厚さ方向Tに型割りする固定型及び可動型を有する。そして、金型内に形成されるキャビティ内に溶融樹脂を射出してこれを硬化させることで、展開形状のヒューズプーラー7を成形する。
展開状態のヒューズプーラー7は、ベース部となる基台部21が板状であり、この基台部21から厚さ方向で複数の保持爪22、第一突起27及び第二突起28が突出する。展開状態のヒューズプーラー7は、全体的に板状であり、その厚さ方向の型割においてインバース等のない簡単な形状である。このため、金型の構成が簡単でかつサイズも小型になり、従来の略U字形状のヒューズプーラーを成形する場合に比べて、ヒューズプーラー7の成形(製造)を容易かつ低コストで行うことができる。
図9に示すように、ヒューズプーラー7は、折り曲げ部26において折り曲げられ、一方の腕部25が他方の腕部25に厚さ方向Tで重なるように約180°折り返す。これにより、ヒューズプーラー7が使用状態となり、両腕部25の先端部25bでヒューズ3,4,5を把持可能となる。このとき、両腕部25の先端部25bに設けられた保持爪22が、厚さ方向Tで互いに対向するとともに、これらの保持爪22が、ヒューズ3,4,5の両側面にそれぞれ形成された側面溝33b内に差し込まれる。この状態で、ヒューズプーラー7を上方へ引き上げることで、各保持爪22が側面溝33bの上端壁33b1に下方から係止し、両腕部25で挟持したヒューズ3,4,5を上方へ引き抜くことができる。
図10(a)に示すように、一対の対向する腕部25に、厚さ方向外側から把持力Fを加えると、第一突起27の先端部27aと第二突起28の先端部28aとが互いに突き当たり、突起23を設けた部位で両腕部25の間の距離T1を確保する。これにより、両腕部25の先端部25b間においてヒューズ3,4,5を良好に保持可能となる。
図10(b)に示すように、一対の対向する腕部25に突起23がないヒューズプーラー7’の場合、ヒューズ3,4,5を挟持するべく両腕部25に把持力Fを加えると、折り曲げ部26が潰れるように屈曲し、両腕部25の基端部25a側が互いに過度に接近する。このとき、両腕部25がヒューズ3,4,5の上端角部を支点に傾き、先端部25b側が開いてしまう。このため、両腕部25の先端部25bの保持爪22がヒューズ3,4,5への係止を解除しやすくなり、ヒューズ3,4,5を引き抜くことが困難になってしまう。
これに対し、両腕部25に突起23を有するヒューズプーラー7によれば、両腕部25の基端部25a同士が過度に接近することを抑止し、両腕部25の先端部25b同士の開きを抑え、ヒューズ3,4,5を良好に挟持して引き抜くことができる。突起23は、腕部25の長さ方向の中央よりも基端部25a側に設けられており、使用者がヒューズプーラー7を把持しやすい。
すなわち、ヒューズ3,4,5を挟持するとき、使用者は、両腕部25の突起23よりも先端部25b側を把持する。これにより、両腕部25が突起23を支点に傾き、先端部25b側を互いに接近させて、ヒューズ3,4,5を挟持可能とする。このとき、両腕部25の突起23よりも先端部25b側の距離が長いと、使用者がヒューズプーラー7を把持しやすく、ひいてはヒューズ3,4,5を挟持しやすい。
上述の如くヒューズ3,4,5を挟持した状態で、使用者がヒューズプーラー7を引き上げることで、この引き上げ力が、保持爪22からヒューズ3,4,5の側面溝33bの上端壁33b1に伝わる。これにより、ヒューズプーラー7は、保持爪22をヒューズ3,4,5に引っ掛けた状態で、ヒューズ3,4,5を上方に引き抜き、ヒューズボックス1から取り外すことができる。
以上説明したように、上記実施形態におけるヒューズプーラー7は、一対の腕部25を長さ方向で互いに並べるとともに、前記一対の腕部25の基端部25aの間を折り曲げ部26で連結した板状の基台部21を備え、前記一対の腕部25を厚さ方向で互いに対向させるように、前記基台部21を前記折り曲げ部26で折り曲げることで、前記一対の腕部25の先端部25bでヒューズ3,4,5を挟持可能な使用状態となる。
この構成によれば、板状の基台部21が一対の腕部25を互いに対向させるように折れ曲がることで、ヒューズ3,4,5を挟持可能な使用状態のヒューズプーラー7となるので、基台部21を平面形状としてヒューズボックス1に収納したり金型で成形したりすることが可能となる。このため、一対の腕部25を互いに対向させた略U字形状のヒューズプーラーを収納したり成形したりする場合に比べて、ヒューズプーラー7の収納時の省スペース化を図るとともに、ヒューズプーラー7の製造コストの低減を図ることができる。
上記ヒューズプーラー7において、前記一対の腕部25の少なくとも一方には、前記厚さ方向で突出する突起23が設けられ、前記突起23は、前記使用状態で前記一対の腕部25の間に配置され、前記突起23を配置した部位で前記一対の腕部25同士が予め定めた間隔を越えて接近することを規制する。
この構成によれば、ヒューズプーラー7の使用状態で一対の腕部25同士の接近が制限されるので、ヒューズプーラー7でヒューズ3,4,5を挟持する際に、一対の腕部25の基端部25a側が互いに接近し過ぎて先端部25b側が開いてしまう現象を抑止し、ヒューズ3,4,5を良好に把持することができる。
上記ヒューズプーラー7において、前記突起23は、前記腕部25の長さ方向の中央位置よりも前記基端部25a側に設けられる。
この構成によれば、腕部25の長さ方向の中央位置よりも基端部25a側に突起23が設けられるので、ヒューズプーラー7でヒューズ3,4,5を挟持する際に、使用者が突起23よりも先端部25b側をつまみやすくなり、ヒューズ3,4,5をより良好に挟持することができる。
上記ヒューズプーラー7において、前記突起23は、前記一対の腕部25の一方に設けられる第一突起27と、前記一対の腕部25の他方に設けられ、前記使用状態で前記第一突起27に対向する第二突起28と、を備え、前記第一突起27および前記第二突起28は、前記使用状態で互いに凹凸係合する。
この構成によれば、一対の腕部25の各々に設けられる第一突起27と第二突起28とが、ヒューズプーラー7の使用状態で互いに凹凸係合するので、第一突起27および第二突起28が互いに突き当たった際のずれを抑止し、ヒューズ3,4,5を良好に把持することができる。また、両方の腕部25に突起27,28が設けられるので、一方の腕部25のみに突起が設けられる場合に比べて、突起27,28の高さを抑え、ひいては展開状態のヒューズプーラー7の厚さを抑え、ヒューズプーラー7の収納時の省スペース化を図るとともに、ヒューズプーラー7の生産性向上を図ることができる。
上記ヒューズプーラー7において、前記折り曲げ部26は、前記腕部25よりも肉薄かつ幅狭の板状に形成されている。
この構成によれば、折り曲げ部26を折り曲げやすくするとともに、ヒューズプーラー7の軽量化を図ることができる。
また、上記実施形態におけるヒューズボックス1は、ヒューズ3,4,5を装着するヒューズ装着部13A,13B,14と、前記ヒューズプーラー7を収納するプーラー収納部17と、を備え、前記ヒューズプーラー7は、前記一対の腕部25を長さ方向で互いに並べるように前記折り曲げ部26を伸ばすことで、前記基台部21を平面形状とした展開状態となり、前記プーラー収納部17は、前記ヒューズプーラー7を前記展開状態で収納する。
この構成によれば、ヒューズボックス1のプーラー収納部17に、一対の腕部25を長さ方向に並べた展開状態(平面形状)のヒューズプーラー7が収納されるので、一対の腕部25を互いに対向させた略U字形状のヒューズプーラーを収納する場合に比べて、ヒューズプーラー7の収納のための大きなスペースを必要とせず、ヒューズボックス1の小型化を図ることができる。
上記ヒューズボックス1において、前記一対の腕部25の先端部25bには、前記厚さ方向で突出し、前記使用状態で互いに対向する保持爪22が設けられ、前記プーラー収納部17は、前記ヒューズプーラー7を前記長さ方向で挿脱させるプーラー収納穴18を有し、前記プーラー収納穴18には、前記挿脱方向に沿って前記保持爪22を移動させるガイド凹部18fが設けられる。
この構成によれば、腕部25の先端部に厚さ方向で突設された保持爪22が、プーラー収納部17のガイド凹部18fに沿って挿脱されるので、ヒューズプーラー7のプーラー収納部17への挿脱がガイド凹部18fにガイドされてスムーズになり、ヒューズプーラー7の着脱を行いやすくすることができる。
上記ヒューズボックス1において、前記一対の腕部25の先端部25bの幅方向の両側に、前記保持爪22が設けられ、前記一対の腕部25の少なくとも一方の前記幅方向の内側に、前記厚さ方向で突出する突起23が設けられ、前記プーラー収納穴18には、前記幅方向の両側に前記ガイド凹部18fが設けられるとともに、前記幅方向の内側で前記ガイド凹部18fから離れた位置に、前記挿脱方向に沿って前記突起23を移動させる第二ガイド凹部18gが設けられる。
この構成によれば、腕部25に突設された保持爪22および突起23が、プーラー収納部17の一対のガイド凹部18fおよび第二ガイド凹部18gに沿って挿脱されるので、ヒューズプーラー7のプーラー収納部17への挿脱がガイド凹部18fおよび第二ガイド凹部18gにガイドされてよりスムーズになり、ヒューズプーラー7の着脱をより行いやすくすることができる。
上記ヒューズボックス1において、前記ヒューズ装着部13A,13B,14は、前記ヒューズ3,4,5を高さ方向Zで挿脱させる凹状であり、前記プーラー収納部17は、前記ヒューズプーラー7を前記高さ方向で挿脱させる前記プーラー収納穴18を有し、前記ヒューズ装着部13A,13B,14および前記プーラー収納部17は、ボックス長さ方向で並列に並ぶ。
この構成によれば、ヒューズ3,4,5を高さ方向で挿脱させるヒューズ装着部13A,13B,14と、ヒューズプーラー7を高さ方向で挿脱させるプーラー収納部17とが、ヒューズボックス1の長さ方向で互いに並列に配置されるので、ヒューズ3,4,5およびヒューズプーラー7をコンパクトに配置して長さ方向の増大を抑えるとともに、ヒューズ3,4,5およびヒューズプーラー7を同一方向から着脱可能として使い勝手を向上させることができる。
また、上記実施形態におけるヒューズプーラー7の製造方法は、前記ヒューズプーラー7が、前記展開状態で一体成形されることで、一対の腕部25を互いに対向させた略U字形状のヒューズプーラーを成形する場合に比べて、ヒューズプーラー7の製造コストの低減を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態において、例えば、突起23として、各腕部25に第一突起27と第二突起28とを設けたが、これに限らず、いずれか一方の腕部25のみに突起を設けても良い。また、腕部25の輪郭形状を略台形状としたが、これに限らず、矩形状などの指で把持しやすい他の形状にしても良い。また、ヒューズプーラー7の腕部25と折り曲げ部26との間に段差29が出来るようにしたが、これに限らず、腕部25と折り曲げ部26とで徐々に厚さが変化するようにしても良い。
本実施形態のヒューズボックス1は、上記したように、ボックス本体2Aの上部を上方に向け、ボックス本体2Aの上部に各ヒューズ3,4,5、ヒューズプーラー7及び蓋部材2Bを配置した構成としたが、これに限らない。例えば、各ヒューズ3,4,5、ヒューズプーラー7及び蓋部材2Bを水平方向や下方に向けた配置としたり斜め上方または下方に傾斜させた配置としたりしてもよい。
本実施形態のヒューズボックス1は、車両に適用されるものであるが、本発明は車両への適用に限らず、航空機や船舶等の種々輸送機器、ならびに建設機械や産業機械等、様々な乗物に適用してもよい。さらに、本発明は、乗物以外でもヒューズボックスを備える機器であれば、例えば手押しの芝刈り機や清掃機等に広く適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 ヒューズボックス
3,4 ヒューズ
5 スペアヒューズ(ヒューズ)
7 ヒューズプーラー
13A,13B,14 ヒューズ装着部
17 プーラー収納部
18 プーラー収納穴(凹部)
18f ガイド凹部
18g 第二ガイド凹部
21 基台部
22 保持爪(保持部)
23 突起
25 腕部
25a 基端部
25b 先端部
26 折り曲げ部
27 第一突起
27a 先端部(凸部)
28 第二突起
28a 先端部(凹部)

Claims (11)

  1. 一対の腕部(25)を長さ方向で互いに並べるとともに、前記一対の腕部(25)の基端部(25a)の間を折り曲げ部(26)で連結した板状の基台部(21)を備え、
    前記一対の腕部(25)を厚さ方向で互いに対向させるように、前記基台部(21)を前記折り曲げ部(26)で折り曲げることで、前記一対の腕部(25)の先端部(25b)でヒューズ(3,4,5)を挟持可能な使用状態となり、
    前記一対の腕部(25)を長さ方向で互いに並べるように前記折り曲げ部(26)を伸ばすことで、前記基台部(21)を平面形状とした展開状態となり、
    前記使用状態と前記展開状態とが可逆的に変換可能であることを特徴とするヒューズプーラー。
  2. 前記一対の腕部(25)の少なくとも一方には、前記厚さ方向で突出する突起(23)が設けられ、
    前記突起(23)は、前記使用状態で前記一対の腕部(25)の間に配置され、前記突起(23)を配置した部位で前記一対の腕部(25)同士が予め定めた間隔を越えて接近することを規制することを特徴とする請求項1に記載のヒューズプーラー。
  3. 前記突起(23)は、前記腕部(25)の長さ方向の中央位置よりも前記基端部(25a)側に設けられることを特徴とする請求項2に記載のヒューズプーラー。
  4. 前記突起(23)は、前記一対の腕部(25)の一方に設けられる第一突起(27)と、前記一対の腕部(25)の他方に設けられ、前記使用状態で前記第一突起(27)に対向する第二突起(28)と、を備え、
    前記第一突起(27)および前記第二突起(28)は、前記使用状態で互いに凹凸係合することを特徴とする請求項2又は3に記載のヒューズプーラー。
  5. 前記折り曲げ部(26)は、前記腕部(25)よりも肉薄の板状に形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のヒューズプーラー。
  6. 前記折り曲げ部(26)は、前記腕部(25)よりも幅狭の板状に形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のヒューズプーラー。
  7. ヒューズ(3,4,5)を装着するヒューズ装着部(13A,13B,14)を備えるヒューズボックス(1)において、
    請求項1から6の何れか一項に記載の前記ヒューズプーラー(7)を収納するプーラー収納部(17)を備え、
    前記プーラー収納部(17)は、前記ヒューズプーラー(7)を前記展開状態で収納することを特徴とするヒューズボックス。
  8. 前記一対の腕部(25)の先端部(25b)には、前記厚さ方向で突出し、前記使用状態で互いに対向する保持部(22)が設けられ、
    前記プーラー収納部(17)は、前記ヒューズプーラー(7)を前記長さ方向で挿脱させる凹部(18)を有し、前記凹部(18)には、前記挿脱方向に沿って前記保持部(22)を移動させるガイド凹部(18f)が設けられること特徴とする請求項7に記載のヒューズボックス。
  9. 前記一対の腕部(25)の先端部(25b)の幅方向の両側に、前記保持部(22)が設けられ、
    前記一対の腕部(25)の少なくとも一方の前記幅方向の内側に、前記厚さ方向で突出する突起(23)が設けられ、
    前記凹部(18)には、前記幅方向の両側に前記ガイド凹部(18f)が設けられるとともに、前記幅方向の内側で前記ガイド凹部(18f)から離れた位置に、前記挿脱方向に沿って前記突起(23)を移動させる第二ガイド凹部(18g)が設けられることを特徴とする請求項8に記載のヒューズボックス。
  10. 前記ヒューズ装着部(13A,13B,14)は、前記ヒューズ(3,4,5)を第一の方向で挿脱させる凹状であり、
    前記プーラー収納部(17)は、前記ヒューズプーラー(7)を前記第一の方向で挿脱させる前記凹部(18)を有し、
    前記ヒューズ装着部(13A,13B,14)および前記プーラー収納部(17)は、ボックス長さ方向で並列に並ぶこと特徴とする請求項9に記載のヒューズボックス。
  11. 一対の腕部(25)を長さ方向で互いに並べるとともに、前記一対の腕部(25)の基端部(25a)の間を折り曲げ部(26)で連結した板状の基台部(21)を備えるヒューズプーラー(7)の製造方法であって、
    前記ヒューズプーラー(7)は、前記一対の腕部(25)を長さ方向で互いに並べるように前記折り曲げ部(26)を伸ばすことで、前記基台部(21)を平面形状とした展開状態となり、
    前記ヒューズプーラーは、ヒューズボックスのプーラー収納部に収納可能な前記展開状態で成形されることを特徴とするヒューズプーラーの製造方法。
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