JP7241511B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置およびその制御方法に関する。
従来、デジタル(ビデオ)カメラにおいては、撮像素子から様々な用途の信号を取得することが知られている。特許文献1には、複数の画素を行単位で第1の画素群と第2の画素群とに分けて読み出し可能に構成した撮像素子が開示されている。そして、第1の画素群から得られる画像信号と第2の画素群から得られる画像信号とを同じ用途に用いる場合と、異なる用途に利用する場合とを切り換える技術が開示されている。
特開2014―143667号公報
特許文献1の技術では、第1の画素群と第2の画素群との読み出し方法(電荷蓄積時間およびフレームレート)を異ならせることで、2つの用途に適切な画像信号を得ることができる。しかしながら、さらに別の用途に適した画像信号が必要な場合には、いずれかの画素群の読み出し方法を変更する必要がある。読み出し方法の変更中は画像信号が得られないため、表示が停止したり、撮像装置の応答性低下(例えばシャッタータイムラグ)の原因となる。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みてなされたものである。本発明の一目的は、撮像素子の読み出し方を変更する必要がある場合に、変更に要する時間が撮像装置の動作に与える影響を低減することが可能な、撮像装置およびその制御方法を提供することにある。
上述の目的は、撮像素子から第1の画像データおよび第2の画像データを取得する取得手段と、第2の画像データに基づいて撮影レンズの焦点検出用の情報を生成し、第1の画像データに基づいて表示用の画像データを生成する信号処理手段と、撮像素子の読み出し方法および信号処理手段の動作を制御する制御手段とを有し、制御手段は、静止画撮影の準備指示が検出されると、第1の画像データをフラッシュの発光量を決定するための画像データとして用いるために第1の画像データを取得するための読み出し方法を変更するとともに、第2の画像データに基づいて表示用の画像データを生成するように信号処理手段を制御する、ことを特徴とする撮像装置によって達成される。
本発明によれば、撮像素子の読み出し方を変更する必要がある場合に、変更に要する時間が撮像装置の動作に与える影響を低減することが可能な、撮像装置およびその制御方法を提供することができる。
実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図 図1の撮像素子の機能構成例を示すブロック図 実施形態に係る制御動作例のタイミングチャート 実施形態に係る制御動作例のフローチャート 実施形態の変形例に係るデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施形態について詳細に説明する。なお、以下では、本発明の実施形態に係る、撮像装置の一例としてのデジタルカメラについて説明する。しかしながら、本発明は、撮像素子を利用可能な任意の電子機器や機械に適用可能である。このような電子機器や機械には、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、メディアプレーヤ、PDA、ゲーム機、ロボット、家庭電化製品、自動車などが含まれるが、これらに限定されない。
図1は本実施形態に係るデジタルカメラ100(以下、単にカメラ100という)の機能構成例を示すブロック図である。本実施形態において、カメラ100はレンズマウント102を介して撮影レンズ120を着脱可能な構成であるものとするが、撮影レンズ120が着脱できない構成であってもよい。
撮影レンズ120は被写体の光学像を撮像素子110に形成する光学系である。レンズ101は、フォーカスレンズや変倍レンズなどの可動レンズを含む複数のレンズと、開口の大きさが可変の絞りと、可変レンズや絞りの駆動回路などを備える。レンズ制御部141は、プロセッサ(コンピュータ)、ROM、およびRAMを有する。レンズ制御部141は、ROMに記憶されたプログラムをRAMに読み込んでプロセッサで実行することにより、駆動回路の制御を始めとしたレンズ101の動作を制御する。撮影レンズ120の電源はレンズマウント102を通じてカメラ本体から供給される。また、レンズ制御部141と後述するカメラ制御部131とは、レンズマウント102を通じて双方向に通信可能である。
シャッタ103は、静止画撮影時に撮像素子110の露光時間を調節するフォーカルプレーンシャッタである。なお、撮像素子110の露光時間は電子シャッタ(撮像素子110の駆動制御)によって調節してもよい。
撮像素子110は、行列状に配置された複数の画素(画素群)を備える。各画素には例えばカラーフィルタ、マイクロレンズ、光電変換部などが設けられる。撮像素子110は、レンズ101が撮像面に形成する光学像を複数の画素によって電気信号(画素信号)に変換する。本実施形態において、撮像素子110はAD変換器を備え、画素信号をデジタルデータに変換する。また、撮像素子110は、画素群から読み出した画素信号を、2つに分けて出力することができる。
ここで、図2を用いて撮像素子110の詳細について説明する。図2は、撮像素子110の回路構成例を機能ブロックを用いて示した図である。撮像素子110は、画素群201、行走査回路202、カラムADCブロック203、列走査回路204、セレクタ205、フレームメモリ206、画像変換部207、パラレル・シリアル変換部(P/S変換部)208を有する。
画素群201を構成する複数の画素のそれぞれは、露光期間に入射した光の強さに応じた電荷を蓄積する。行走査回路202によって画素群201の画素を行単位で選択し、選択した画素が蓄積した電荷を変換した電圧(画素信号)を、画素列ごとに設けられたAD変換器を有するカラムADCブロック203でAD変換する。そして、カラムADCブロック203内のAD変換器を列走査回路204で1つずつ選択して画素信号を読み出すことにより、1画素行分の、デジタル化された画素データ群(画像データ)を取得することができる。
セレクタ205は、列走査回路204の動作と連動して、読み出された画素データがフレームメモリ206内で保存される領域を振り分けることができる。セレクタ205は例えば、4n(nは0以上の整数)および4n+1列目のデータと、4n+2および4n+3列目のデータとが、フレームメモリ206内の異なる先頭アドレスから保存されるように書き込みアドレスを切り換える。このようにして、撮像素子110は、並行して2種類の画像データを取得することができる。本実施形態では、この2種類の画像データをそれぞれ、メインデータ、サブデータと呼び、メインデータをフレームとする動画データをメインストリーム、サブデータをフレームとする動画データをサブストリームと呼ぶ。なお、画素データをどのようにメインデータとサブデータに割り振るかは上述の例に限定されない。
撮像素子110には、メインデータ用の画素行と、サブデータ用の画素行とで個別の読み出し方法(電荷蓄積時間、フレームレート、加算読出の有無など)を設定することができる。撮像素子110の読み出し方法は、タイミング発生部142が撮像素子110に与えるタイミング制御信号によって制御することができる。したがって、カメラ制御部131がタイミング発生部142を制御することによって、メインデータ用の画素行および/またはサブデータ用の画素行の読み出し方法を変更することができる。例えば撮像素子110の複数の読み出し方法に対応するタイミング制御パターンをタイミング発生部142に予め登録しておき、カメラ制御部131からタイミング制御パターンを指定することにより、撮像素子110の読み出し方法を変更してもよい。
画像変換部207は、フレームメモリ206から読み出されるメインストリームおよびサブストリームのフレームに対し、例えばリサイズ処理といった変換処理を適用することができる。
P/S変換部208は、パラレル・シリアル変換を行い、シリアルデータに変換した画像データを撮像素子110から出力する。なお、P/S変換部208は、メインストリームをメインレーン111に、サブストリームをサブレーン112に出力することができる。図1に示すように、メインレーン111およびサブレーン112は、撮像素子110と信号処理部121とを接続する信号経路である。P/S変換部208は、メインストリームおよびサブストリームを並列に出力することができる。
信号処理部121は、メインレーン111およびサブレーン112を通じて入力される画像データ(メインストリームおよびサブストリームのフレーム)に対し、所定の画像処理を適用する。ここで、信号処理部121が適用する画像処理には、ホワイトバランス調整、色補間、色補正、γ変換、エッジ強調、解像度変換、ノイズ低減といった補正処理がある。信号処理部121は、画像処理後の画像データから表示用画像データを生成することができる。表示用画像データは、例えば、画像処理後の画像データの解像度を、表示部153の表示領域の解像度に合わせることによって生成することができる。読み出し解像度が表示解像度に等しい場合には、画像処理後の画像データをそのまま表示用画像データとして用いてもよい。なお、他の方法で表示用画像データを生成してもよい。
また、信号処理部121はまた、画像処理後の画像データに対して、画像の輝度やコントラスト情報の取得、被写体の検出および/または認識などの解析処理を適用することができる。なお、解析処理で得られた情報は、例えば自動露出制御(AE)や自動焦点検出(AF)に用いることができる。撮像素子110が焦点検出用画素を有する場合、信号処理部121は解析処理により、位相差検出方式のAFを実行するための1対の像信号を生成することができる。なお、ここに列挙した画像処理は解析処理は例示であって、全てが必須ではなく、また他の処理が適用されてもよい。
信号処理部121は、メインストリームとサブストリームとに同様の処理を適用することができる。信号処理部121は、処理を適用したメインストリームおよびサブストリームを、バス150を通じてメモリ132に出力する。また、信号処理部121は、解析処理で得られた情報についてはバス150を通じてカメラ制御部131に出力する。
メモリ132は、画像データなどの一時的な格納や、カメラ制御部131が実行するプログラムや、プログラムを実行中の変数値などを格納するために用いられるシステムメモリである。また、メモリ132は表示用の画像データを格納するVRAMとしても用いられる。
不揮発性メモリ133は、カメラ制御部131が実行するプログラムや、GUIデータ、各種設定値などを記憶する。なお、不揮発性メモリ133は書き換え可能であってよい。
タイミング発生部142は、撮像素子110や信号処理部121などの動作を制御する信号を生成し、提供する。
バス150は接続されている構成要素間でデータや制御信号などを通信するための通信路を提供する。
表示部153は例えばカラー液晶ディスプレイであり、撮影された画像、カメラ100の各種情報、GUI画面などの表示に用いられる。動画像を撮影しながら表示部153に継続的に表示することにより、表示部153を電子ビューファインダ(EVF)として機能させることができる。表示部153をEVFとして機能させるための表示用画像はライブビュー画像とも呼ばれる。表示部153にはタッチパネル156が設けられており、タッチディスプレイとして機能する。カメラ制御部131は、タッチパネル156に対する操作の位置や種類を検出することができる。
表示制御部151は、バス150を介してタイミング発生部142から供給される信号に応じて、メモリ132のVRAM領域に保存された表示用画像データをD/A変換部152および/またはHDMI(登録商標)出力端子155に供給する。D/A変換部152は画像データを表示用のアナログ画像信号へと変換し、表示部153および/またはVIDEO出力端子154に出力する。
カード入出力部171は、カードスロット172に着脱可能に挿入された記録媒体173(例えばメモリカード)にデータを記録したり、記録媒体173に記録されているデータを読み出したりすることができる。
発光制御部181は、カメラ制御部131の指示に応じて、内蔵フラッシュ182および/または外部フラッシュ183の発光パターンや発光量を制御する。
操作部161は、カメラ100の筐体に設けられたスイッチ、ボタン、ダイヤルなどの総称である。操作部161には一般に、例えば電源スイッチ、レリーズボタン、レリーズスイッチ、方向キー、決定(SET)ボタン、メニューボタンなどが含まれるが、これらに限定されない。なお、レリーズスイッチはレリースボタンの半押し操作に応じてONする第1スイッチSW1と、全押し操作に応じてONする第2スイッチSW2とを有する。制御部131は、SW1のONを静止画撮影の準備指示、SW2のONを静止画撮影の開始指示と認識して、撮影準備処理(AE,AFなど)、撮影処理(露光、記録など)をそれぞれ実行する。
電源160は、カメラ100の各部に電源を供給する。
カメラ制御部131は、例えばCPUなどのプロセッサを有し、不揮発性メモリ133に記憶されたプログラムをメモリ132に読み込んで実行し、カメラ100の各部の動作をバス150を通じて制御することによりカメラ100の機能を実現する。本実施形態では、カメラ制御部131が、レンズ制御部141、タイミング発生部142、信号処理部121、表示制御部151、発光制御部181を通じてカメラ100の各部の制御を実現している。しかし、カメラ制御部131がカメラ100の各部を直接制御する構成であってもよい。また、カメラ制御部131を設けず、上述した制御部や処理部が連動して制御(処理)をおこなうことでカメラ100の各部を制御する構成であってもよい。
カメラ制御部131はまた、信号処理部121が解析処理によって取得した情報を用いて、AEやAFを実行することができる。例えばカメラ制御部131は、露出制御に関する設定と、画像の輝度情報とに基づいてシャッタースピード、絞り値、撮影感度、フラッシュ発光量といった露出条件を決定することができる。またカメラ制御部131は、コントラスト情報や像信号間の位相差に基づいてレンズ101が有するフォーカスレンズを駆動することにより、交換レンズ120の焦点を調節することができる。なお、解析処理において顔などの被写体検出を実行する場合、検出結果をAEやAFに用いることもできる。カメラ制御部131が行うAEやAFの動作は公知の技術を利用できるため、これ以上の詳細については説明を省略する。
次に、カメラ100における、静止画撮影のスタンバイ状態から撮影開始までのタイミング制御について、図3のタイミングチャートおよび図4のフローチャートを参照して説明する。静止画撮影のスタンバイ状態とは、カメラ100の電源スイッチがONであり、カメラ100の動作モードが撮影モードに設定され、かつ第1スイッチSW1および第2スイッチSW2がいずれもOFFの状態である。また、例えばフラッシュの強制発光モードが設定されているなど、記録時にフラッシュを点灯させる必要があるものとする。
静止画撮影のスタンバイ状態において制御部131は、動画撮影を開始し(S101)、以下の処理を並列に実行する。
・サブストリームを用いた処理(S111~S115)
・表示用ストリーム選択処理(S121~S123)
・メインストリームを用いた処理(S131~S138)
なお、ここでは、動画の撮影フレームレートが60fpsであり、表示部153の表示フレームレートが30fpsであるものとする。
S111、S121、S131でカメラ制御部131は、撮影スタンバイ処理を終了するか否かを判定し、終了すると判定されればS140へ、判定されなければ処理をS112、S122、S132にそれぞれ進める。
本実施形態においてカメラ制御部131は、例えば再生モードへの変更指示、第2スイッチSW2のON、電源スイッチのOFF操作が検出された場合に、撮影スタンバイ処理を終了すると判断することができる。ただし、これらは例示であり、他の条件によって撮影スタンバイ処理を終了すると判定してもよい。
まず、第1スイッチSW1がONになるまでの状態における処理について説明する。
この状態では、表示用ストリーム選択処理(S121~S123)におけるS122の判定処理において、カメラ制御部131は処理をS123に進める。そして、S123でカメラ制御部131は、メインストリームから生成した表示用画像データを表示することを決定し、信号処理部121に通知する。
信号処理部121は、撮像素子110から並列出力されるサブストリームおよびメインストリームを取得し(S112、S132)、画像処理を適用する。そして、信号処理部121は、カメラ制御部131の制御に従い、メインストリームの画像処理後の画像データから表示用画像データ(ライブビュー画像データ)を生成してメモリ132のVRAM領域に格納する。信号処理部121はさらに、サブストリームの画像処理後の画像データに対して解析処理を適用し、解析結果(例えば焦点検出用のコントラスト情報)をカメラ制御部131に供給する。
ここでは、静止画撮影スタンバイ状態における撮像素子110の読み出し方法として、メインデータ用の画素行を30fps、サブデータ用の画素行を60fpsで読み出す設定がなされているものとする。
信号処理部121は、メインストリームから30fpsの表示用画像データを生成し、メモリ132のVRAM領域に順次格納する。表示制御部151は、メモリ132のVRAM領域から表示用画像データを読み出し、D/A変換部152を通じて表示部153に表示させる。これにより、静止画撮影スタンバイ状態において、表示部153はEVFとして機能する。
一方、信号処理部121はサブストリームについては各フレームについて解析処理を実行し、解析結果を60回/秒でカメラ制御部131に出力する。カメラ制御部131は、例えばレンズ101のフォーカスレンズを微小範囲で往復駆動(ウォブリング)させながら、解析結果(例えばコントラスト情報)の変化を監視し、レンズ101の合焦状態を把握することができる。そして、必要に応じてフォーカスレンズの往復駆動の中心位置を移動させることにより、レンズ101の合焦状態を被写体の動きに追従させることができる。また、カメラ制御部131は、ウォブリング中に得られるコントラスト情報から、コントラストが最大になるフォーカスレンズ位置を合焦位置として検出する(S113)。
なお、解析処理において位相差検出方式のAF処理に用いる像信号対が得られている場合、カメラ制御部131は像信号間の位相差を検出し、位相差をデフォーカス量に換算する。デフォーカス量は合焦位置までのフォーカスレンズの移動方向と移動量を表すため、カメラ制御部131はデフォーカス量に基づいてレンズ101のフォーカスレンズを合焦位置に駆動する。なお、レンズ101に含まれるフォーカスレンズや絞りの駆動は、カメラ制御部131からレンズ制御部141に命令を与えることによって実現される。
図3は、第1スイッチSW1のON前後の期間における、メインストリームおよびサブストリームの用途と、関連する処理について経時的に示した図である。なお、図3において「AF用」と記載しているのは便宜上であって、実際にはAEやAFに用いるための解析結果を取得する目的であることを示している。図3に示すように、SW1がONになるまでの期間は、メインストリームが表示用、サブストリームがAF(解析)用である。
次に、レリーズボタンが半押しされ、第1スイッチSW1がON、第2スイッチSW2がOFFの状態になったときの動作について説明する。
操作部161のレリーズボタンが半押し操作され、第1スイッチSW1がONになると、表示用ストリーム選択処理(S121~S123)におけるS122の判定処理において、カメラ制御部131は処理をS124に進める。そして、S124でカメラ制御部131は、サブストリームから生成した表示用画像データを表示することを決定し、信号処理部121に通知する。
これにより、信号処理部121は、60fpsで読み出されているサブストリームから、表示部153の表示フレームレートに合わせた30fpsの表示用画像データを生成して、VRAM132に格納するように動作を変更する。フレームレートを低下させる方法に特に制限は無く、2フレーム分のデータを加算してもよいし、フレームを間引いてもよい。
また、カメラ制御部131は、メインストリームを用いる処理において、S133の判定処理からS134に処理を進め、撮像素子110からのメインストリームの読み出し方法を変更する。具体的には、フラッシュの発光量を決定するための画像データを取得するための読み出し方法に変更する。これは、メインストリームの用途を発光量制御用に変更することに相当する。
ここで、サブストリームではなくメインストリームの読み出し方法を変更するのは、解析結果に基づくフォーカスレンズの駆動動作と、プリ発光を用いたフラッシュの発光量決定とを並行して実行できないためである。メインストリームを表示に用い続け、サブストリームの用途をフラッシュの発光量制御用に変更する場合、フォーカスレンズを合焦位置に移動し終えてからサブデータ用の画素行の読み出し方法を変更する必要がある。読み出し方法が変更可能になるまでの待機時間は、レリーズタイムラグの増加要因となる。
メインストリームの読み出し方法を変更することで、読み出しの変更とフォーカスレンズの駆動とを並行して実行できるため、フォーカスレンズの駆動終了後直ちにプリ発光を行うことができ、レリーズタイムラグの短縮が実現できる。
なお、記録用の撮影時の発光量を精度よく行うためには、全体がプリ発光によって露光された画像のデータを取得する必要がある。撮像素子110のように、行ごとに蓄積(露光)と読み出しのタイミングが異なる場合、読み出す全ての行が露光期間になるまでプリ発光を待機する必要がある。この待機時間を短縮するため、カメラ制御部131は、例えば、メインデータ用の画素行を削減したり、画素加算を行ったり、蓄積時間を減少させたりして、読み出しフレームレートを高めるように読み出し方法を変更することができる。
そして、S135でカメラ制御部131は、プリ発光前の画像データを取得したか否かを判定し、取得したと判定されればS137へ、判定されなければS136へ処理を進める。
S136でカメラ制御部131は、信号処理部121に対し、読み出し方法の変更後にメインストリームから得られた画像処理後の画像データ(非発光時の画像データ)をRAM132のVRAM領域以外に記憶させ、処理をS131に戻す。なお、S134における読み出し方法の変更処理は、2度目以降は実行しなくてよい。
S137でカメラ制御部131は、発光制御部181を通じて内蔵フラッシュ182もしくは外部フラッシュ183をプリ発光させる。そして、信号処理部121に対し、メインストリームから得られた画像処理後の画像データ(プリ発光時の画像データ)をRAM132のVRAM領域以外に記憶させ、処理をS138に進める。
S138でカメラ制御部131は、信号処理部121に、非発光時の画像データとプリ発光時の画像データとの差分を算出させる。そして、カメラ制御部131は、差分に基づいて記録用の撮影時のフラッシュ発光量を決定する。また、カメラ制御部131は、プリ発光時の画像データと、決定した発光量とに基づいて、記録用の撮影時の露出条件(シャッタースピード、絞り、撮影感度)を決定する。その後、カメラ制御部131はS131とS132とを繰り返し実行する。
一方、サブストリームに対する処理において、信号処理部121は、サブストリームの画像処理後の画像データから表示用画像データ(ライブビュー画像データ)を生成してメモリ132のVRAM領域に格納する。信号処理部121はさらに、サブストリームの画像処理後の画像データに対して解析処理を適用し、解析結果(例えばコントラスト情報)をカメラ制御部131に供給する。
また、カメラ制御部131は、S114の判定処理から処理をS115に進め、S113で求めた合焦位置へフォーカスレンズを駆動する。その後、カメラ制御部131は、処理をS111に戻す。
図3に示すように、第1スイッチSW1のONにより、メインストリームの読み出し方法が変更され、さらに、ライブビュー画像がメインストリームからサブストリームに変更されることにより、ライブビュー表示が中断されずに維持されていることがわかる。さらに、サブストリームを用いたレンズ101の合焦制御と、メインストリームの読み出し方法の変更とを並列に実行することにより、フォーカスレンズの駆動完了後ただちにプリ発光を実施することができる。
その後、例えば第2スイッチSW2がONになると、カメラ制御部131は処理をS140へ、さらにS150に進め、記録用の静止画撮影を実行する。この際、カメラ制御部131は、発光制御部181を通じ、プリ発光によって決定した発光量でフラッシュを点灯させる。SW2のON以外の理由で静止画撮影スタンバイ処理が終了される場合には、S140からそのまま処理を終了する。
なお、ここではフラッシュの強制発光が設定されているものとしたが、例えばS113において解析結果に基づいてAE処理を実行した結果として、フラッシュの点灯要否が決定されてもよい。
(変形例)
なお、ここでは2つの画像データを並列に出力可能な撮像素子110を用いた構成について説明した。しかし、別の方法で2つの画像データを並列に取得する構成であってもよい。例えば図5に示すように、ハーフミラー104を用い、反射した被写体光学像と透過した被写体光学像をそれぞれ第一撮像素子113と第二撮像素子114で撮影するように構成してもよい。
また本実施形態では、画像データの用途を表示用からフラッシュの発光量制御用に変更するために読み出し方法を変更する場合について説明した。しかし、本発明は他の用途変更時においても適用可能である。例えば、サブストリームを用いて焦点検出を行いながら、メインストリームを通常測光用と高輝度測光用とで切り換えることにより、広いダイナミックレンジでの測光を実現してもよい。この場合、カメラ制御部131は、メインストリームから得られる画像処理後の画像データを用いて測光処理を実施する。
そして、カメラ制御部131は、通常測光(例えば適正露出条件で撮影した画像に基づく測光)が終了したら、メインデータ用の画素行の読み出し方法を、高輝度測光用の画像データを取得するための読み出し方法に変更する。高輝度測光用の画像データは、通常測光用の画像データよりも電荷蓄積時間が短い読み出し方法とすればよい。カメラ制御部131は、通常測光処理には表示用画像データを用い、読み出し方法の切り換え処理中および高輝度測光の期間は、表示用画像データをサブストリームから生成するように信号処理部121を制御する。
本実施形態によれば、並列に取得した2つの画像データのうち、一方の画像データを焦点検出に用い、他方の画像を焦点検出以外に用いている状態で、撮像素子の読み出し方法を変更する場合、他方の画像データについての読み出し方法を変更するようにした。これにより、焦点検出動作と読み出し変更処理とを並列に実行できるため、例えばシャッタータイムラグを短縮することができる。さらに、他方の画像データの用途に一方の画像データを用いるように変更すれば、他方の画像データを用いていた処理を中断することなく継続できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…撮像装置、110…撮像素子、121…信号処理部、131…カメラ制御部、141…レンズ制御部、151…表示制御部、181…発光制御部

Claims (10)

  1. 撮像素子から第1の画像データおよび第2の画像データを取得する取得手段と、
    前記第2の画像データに基づいて撮影レンズの焦点検出用の情報を生成し、前記第1の画像データに基づいて表示用の画像データを生成する信号処理手段と、
    前記撮像素子の読み出し方法および前記信号処理手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、静止画撮影の準備指示が検出されると、前記第1の画像データをフラッシュの発光量を決定するための画像データとして用いるために前記第1の画像データを取得するための読み出し方法を変更するとともに、前記第2の画像データに基づいて表示用の画像データを生成するように前記信号処理手段を制御する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段はさらに、前記準備指示を検出すると、前記第2の画像データに基づいて生成された情報に基づいて前記撮影レンズのフォーカスレンズを駆動させることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段はさらに、前記フォーカスレンズの駆動が終了すると、フラッシュをプリ発光させることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 撮像素子から第1の画像データおよび第2の画像データを取得する取得手段と、
    前記第2の画像データに基づいて撮影レンズの焦点検出用の情報を生成し、前記第1の画像データに基づいて表示用の画像データを生成する信号処理手段と、
    前記撮像素子の読み出し方法および前記信号処理手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、静止画撮影の準備指示が検出されると、前記第1の画像データを高輝度測光用の画像データとして用いるために、前記第1の画像データを取得するための読み出し方法を変更するとともに、前記第2の画像データに基づいて表示用の画像データを生成するように前記信号処理手段を制御する、ことを特徴とする撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の画像データを取得するための読み出し方法を、前記準備指示を検出する前よりも電荷蓄積時間の短い読み出し方法に変更することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の画像データと前記第2の画像データは、前記撮像素子の、異なる画素行から読み出された画像データであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像素子が、前記第1の画像データを取得するための第1の撮像素子と、前記第2の画像データを取得する第2の撮像素子を含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 撮像素子から第1の画像データおよび第2の画像データを取得する取得工程と、
    前記第2の画像データに基づいて撮影レンズの焦点検出用の情報を生成し、前記第1の画像データに基づいて表示用の画像データを生成する信号処理工程と、
    静止画撮影の準備指示が検出されると、前記第1の画像データをフラッシュの発光量を決定するための画像データとして用いるために前記第1の画像データを取得するための読み出し方法を変更するとともに、前記第2の画像データに基づいて表示用の画像データを生成するように前記信号処理工程を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 撮像素子から第1の画像データおよび第2の画像データを取得する取得工程と、
    前記第2の画像データに基づいて撮影レンズの焦点検出用の情報を生成し、前記第1の画像データに基づいて表示用の画像データを生成する信号処理工程と、
    静止画撮影の準備指示が検出されると、前記第1の画像データを高輝度測光用の画像データとして用いるために、前記第1の画像データを取得するための読み出し方法を変更するとともに、前記第2の画像データに基づいて表示用の画像データを生成するように前記信号処理工程を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. 撮像装置が有するコンピュータを、請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置が有する制御手段として機能させるためのプログラム。
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