JP5879809B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関する。
一眼レフレックスカメラには、ミラーダウン状態でも被写界の明るさ分布を監視できるよう、電荷蓄積型の測光センサが設けられている。この測光センサの出力は、測光演算の他、シーン解析にも用いられ、シーン解析の結果は、必要に応じてフォーカス制御に利用される。例えば、カメラのフォーカスモードが、オートエリアAFモードや3D−トラッキングモードなどの被写体追従型に設定されていた場合などである。
通常、測光演算に適した測光センサの電荷蓄積時間と、シーン解析に適した測光用センサの電荷蓄積時間とは異なるので、測光センサの電荷蓄積は1回の測光サイクル内に2回行われ、そのうち一回の電荷蓄積時間は測光演算用の電荷蓄積時間に設定され、他の一回の電荷蓄積時間はシーン解析用の電荷蓄積時間に設定される。
特開2011−2688号公報
近年、測光センサの画素数向上に伴い、測光演算やシーン解析の演算量が増大する傾向にあるので、シーン解析を利用したフォーカス制御の応答性にも影響の及ぶ虞がある。
そこで本発明は、画素数の多い高性能な測光センサをフォーカス制御に有効利用するのに適した構成の撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮影光学系の被写界を測光する測光手段と、前記被写界の複数位置に対する前記撮影光学系の合焦状態を検出する焦点検出手段と、前記測光手段の出力に基づき前記被写界中の被写体を認識するシーン解析を繰り返すシーン解析手段と、前記シーン解析手段の出力と前記焦点検出手段の出力とに基づき前記撮影光学系のデフォーカス信号を生成するフォーカス演算を繰り返すフォーカス演算手段と、前記フォーカス演算手段が被写体の動作に追従して合焦動作を行う場合と、前記被写体の動作に追従しないで合焦動作を行う場合とで、前記シーン解析の繰り返し速度を切り換える切換手段とを備える。
本発明によれば、画素数の多い高性能な測光センサをフォーカス制御に有効利用するのに適した構成の撮像装置が実現する。
カメラシステムの全体構成図である。 ボディ駆動制御装置24及びその周辺のブロック図である。 ボディ駆動制御装置24のタイミングチャートである。 フォーカスモードがオートエリアAFモードに設定され、かつ、レリーズボタンが半押しされている期間におけるデフォーカス信号の変移を説明する模式図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態として一眼レフレックス・ディジタルスチルカメラシステムを説明する。
図1は、カメラシステムの全体構成図である。図1に示すとおり、カメラシステムは、カメラボディ1と、カメラボディ1に装着されたレンズ鏡筒2とを備え、カメラボディ1に装着されるレンズ鏡筒2は、他のレンズ鏡筒に交換することも可能である。
レンズ鏡筒2には、撮影レンズ31(ズーミングレンズおよびフォーカシングレンズを含む)、絞り32、レンズ駆動制御装置33などが備えられる。この撮影レンズ31は、被写界(撮影レンズ31の物体空間)から射出した光束(被写界光束)を結像する。
レンズ駆動制御装置33は、不図示のマイクロコンピューター、ROM、RAM、レンズ駆動用アクチュエーター、絞り駆動用アクチュエーターなどから構成され、撮影レンズ31の焦点調節や絞り32の開口調節などを行う。
カメラボディ1には、メインミラー11、サブミラー12、シャッター13、撮像素子14、焦点検出装置15、拡散スクリーン16、コンデンサーレンズ17、ペンタダハプリズム18、接眼レンズ19、測光光学素子20、測光レンズ22、測光センサ23、ボディ駆動制御装置24などが備えられる。
測光センサ23は、CCDやCMOSなどで構成された電荷蓄積型の撮像素子であって、赤色光の強度を検出するR画素と、緑色光の強度を検出するG画素と、青色光の強度を検出するB画素とをモザイク状に配列している。測光センサ23の総画素数は、例えば86000個などである。なお、本実施形態では、測光センサ23の内部にA/D変換回路が搭載されており、測光センサ23の出力する測光信号は、ディジタル信号であると仮定する。
撮像素子14は、CCDやCMOSなどで構成された電荷蓄積型の撮像素子であって、赤色光の強度を検出するR画素と、緑色光の強度を検出するG画素と、青色光の強度を検出するB画素とをモザイク状に(例えばベイヤ配列パターンで)配列している。撮像素子14の総画素数は、測光センサ23よりも多い。
焦点検出装置15は、瞳分割位相差検出方式の焦点検出装置であり、撮影レンズ31の焦点調節状態を示す信号を、被写界内の複数のエリア毎に生成する。
ボディ駆動制御装置24は、後述するシーケンスマイコンや画像処理ICなどから構成され、カメラボディ1に搭載された各要素を制御する。このボディ駆動制御装置24は、レンズ鏡筒2のマウント部に設けられた電気接点(不図示)を介してレンズ鏡筒2のレンズ駆動制御装置33と電気的に接続されている。
非撮影時には、図1に破線で示すように、メインミラー11とサブミラー12とが被写界光束の光路に挿入され(ミラーダウン状態となり)、撮影レンズ31を通過した被写界光束の一部はメインミラー11で反射し、拡散スクリーン16上に被写界像を形成する。この被写界像から射出した光束は、コンデンサーレンズ17、ペンタダハプリズム18、接眼レンズ19を介して撮影者の目へ導かれる。また、拡散スクリーン16上の被写界像から射出した光束は、コンデンサーレンズ17、ペンタダハプリズム18、測光光学素子20、測光レンズ22を介して測光センサ23上に被写界像を形成し、測光センサ23により測光信号へと変換され、ボディ駆動制御装置24に取り込まれる。
一方、撮影レンズ31を通過した被写界光束の残りの一部はメインミラー11の中央透過部を透過し、サブミラー12で反射して焦点検出装置15へ入射し、焦点検出装置15においてエリア毎の信号へと変換され、ボディ駆動制御装置24に取り込まれる。
撮影時には、図1中に実線で示すようにメインミラー11とサブミラー12が被写界光束の光路から離脱され(ミラーアップ状態となり)、撮影レンズ31を通過した被写界光束は、撮像素子14上に被写界像を形成し、撮像素子14により画像信号へと変換される、ボディ駆動制御装置24に取り込まれる。
なお、カメラボディ1の上面にはレリーズボタンが設けられており、カメラボディ1の背面にはモニタ、マルチセレクタ、ライブビュー表示スイッチなどが設けられている。このうちレリーズボタンは、撮影タイミングを入力するためのスイッチであり、マルチセレクタは、カメラボディ1のモード(測光モード、フォーカスモードなど)を切り換えるためのスイッチであり、ライブビュー表示スイッチは、被写界の様子をモニタへ映し出すためのスイッチである。よって、非撮影時にライブビュー表示スイッチがオンされると、メインミラー11及びサブミラー12がミラーアップ状態となり、被写界光束が撮像素子14に導かれる。
図2は、ボディ駆動制御装置24及びその周辺のブロック図である。ボディ駆動制御装置24には、MCUにより構成されたシーケンスマイコン50と、シーケンスマイコン50の制御下で画像処理を実行する画像処理IC40(ASIC)とが備えられる。これらシーケンスマイコン50と画像処理IC40との間におけるデータの送受は、通信によって行われる。
シーケンスマイコン50には、センサ制御部50aと、フォーカス演算部50bとが備えられ、画像処理IC40には、蓄積演算部40aと、測光演算部40bと、シーン解析部40cとが備えられる。
すなわち、本実施形態では、測光演算部40b及びシーン解析部40cの搭載先が、シーケンスマイコン50の側ではなく、画像処理IC40の側とされる(従来は、測光演算部40bとシーン解析部40cとフォーカス演算部50bとが何れもシーケンスマイコン50の側へ搭載されていた。)。
したがって、本実施形態では、フォーカス演算部50bによるフォーカス演算と、シーン解析部40cによるシーン解析(及び測光演算部40bによる測光演算)とが、シーケンスマイコン50と、画像処理IC40とに振り分けられる。
蓄積演算部40aは、測光センサ23が生成する測光信号に基づき、現在の被写界に適した測光センサ23のアンプゲインと、現在の被写界に適した測光センサ23の電荷蓄積時間との組み合わせを算出する。
ここで、蓄積演算部40bが算出するアンプゲインと電荷蓄積時間との組み合わせには2通りあって、1つは測光演算用の組み合わせであり、他の1つはシーン解析用の組み合わせである。このうち、測光演算用の組み合わせは、被写界で最も明るい部分に関する測光センサ23の測光信号が目標値となるような組み合わせであり、シーン解析用の組み合わせは、被写界の各部に関する測光センサ23の測光信号の平均値が目標値となるような組み合わせである。蓄積演算部40bが算出したこれら2通りの組み合わせは、シーケンスマイコン50の側に搭載されたセンサ制御部50aによって参照される。
センサ制御部50aは、蓄積演算部40aが算出する2通りの組み合わせに応じて、測光センサ23のアンプゲイン及び電荷蓄積時間を制御する。この制御下で測光センサ23は、測光演算用の電荷蓄積時間及びアンプゲインによる電荷蓄積及び電荷読み出しと、シーン解析用の電荷蓄積時間及びアンプゲインによる電荷蓄積及び電荷読み出しとを、交互に繰り返す。この制御により、測光演算用の電荷蓄積期間に測光センサ23が生成する測光信号は、被写界で最も明るい部分に関する測光信号が目標値にほぼ一致するように制御され(ピークAGC)、シーン解析用の電荷蓄積期間に測光センサ23が生成する測光信号は、被写界の各部に関する測光信号がほぼ目標値に一致するように制御される(被写体重視AGC)。
測光演算部40bは、測光演算用の電荷蓄積期間に測光センサ23が生成した測光信号と、カメラボディ1に設定中の測光モードとに基づき測光演算を行い、被写体輝度を算出する。なお、撮影時にシャッター13に設定すべきシャッター速度と、撮影時に絞り32に設定すべき絞り値とは、この被写体輝度に基づき制御(露出制御)される。
シーン解析部40cは、シーン解析用の電荷蓄積期間に測光センサ23が生成した測光信号(色情報及び輝度情報)に対してシーン解析処理を施し、被写界中の主要被写体エリアを認識すると、その主要被写体エリアの位置及び動きを示す信号を生成する。この信号は、必要に応じて、シーケンスマイコン50の側に搭載されたフォーカス演算部50bにより参照される。
ここで、カメラボディ1のフォーカスモードがオートエリアAFモードであった場合、シーン解析部40cは、被写界の背景エリアと被写体エリアとを分離し、さらにテンプレートマッチングにより、人物の顔エリアを主要被写体エリアとする。
また、カメラボディ1のフォーカスモードが3D−トラッキングモードであった場合、シーン解析部40cは、テンプレートマッチングにより、ユーザが予め指定した特定被写体エリアを検出し、その特定被写体エリアを主要被写体エリアとする。
フォーカス演算部50bは、シーン解析部40cが生成した信号(主要被写体エリアの位置及び動きを示す信号)と、焦点検出装置15がエリア毎に生成した信号と、カメラボディ1のフォーカスモードとに基づきフォーカス演算を行い、撮影レンズ31のデフォーカス信号を生成する。このデフォーカス信号は、レンズ駆動制御装置33へ送出され、撮影レンズ31のフォーカス制御(フィードバック制御)に使用される。この制御により、撮影レンズ31の合焦先は、ユーザが予め指定したエリア、又は、シーン解析部40cが認識した主要被写体エリアに一致する。
ここで、カメラボディ1のフォーカスモードがエリア固定型(シングルポイントAFモードなど、撮影レンズ31の合焦先を主要被写体エリアに追従させないタイプ)である場合、フォーカス演算部50bは、シーン解析部40cの生成する信号を参照せずに、撮影レンズ31の合焦先をユーザが予め指定したエリアに一致させるためのデフォーカス信号を、撮影レンズ31のデフォーカス信号として生成する。
一方、カメラボディ1のフォーカスモードが被写体追従型(オートエリアAFモード、3D−トラッキングモードなど、撮影レンズ31の合焦先を主要被写体エリアに追従させるタイプ)である場合、フォーカス演算部50bは、シーン解析部40cが生成した信号を参照し、撮影レンズ31の合焦先を主要被写体エリアに追従させるためのデフォーカス信号を、撮影レンズ31のデフォーカス信号として生成する。
但し、カメラボディ1のフォーカスモードが被写体追従型であったとしても、シーン解析部40cの主要被写体エリアの認識に失敗した場合、フォーカス演算部50bは、撮影レンズ31の合焦先を優先エリア(例えば至近エリア)とするためのデフォーカス信号を、撮影レンズ31のデフォーカス信号として生成する。
図3は、ボディ駆動制御装置24のタイミングチャートである。図3(a)は、従来のタイミングチャートであり、図3(b)、(c)は、本実施形態のタイミングチャートである。なお、図3において斜線が付与されたブロックは、測光演算の期間を示しており、2重斜線が付与されたブロックは、シーン解析の期間を示しており、格子線が付与されたブロックは、フォーカス演算の期間を示している。因みに、従来の測光サイクルの長さは、100ms程度である。
従来は、図3(a)に示すとおり、測光サイクルに関する演算(測光演算及びシーン解析)と、AFサイクルに関する演算(フォーカス演算)との双方をシーケンスマイコン(MCU)で実行していたので、測光サイクルに関する演算(測光演算及びシーン解析)とAFサイクルに関する演算(フォーカス演算)とを並列に処理することはできず、1回の測光サイクル内で、測光演算及びシーン解析を実行していない期間に、フォーカス演算を(細分化して)割り当てていた。このため、仮に、測光センサ23の画素数が向上し、測光演算及びシーン解析の演算量が増大すると、フォーカス演算に割り当てられる期間が不足する(或いは、測光サイクルが延長する)虞があった。また、従来は、AFサイクルを測光サイクルと独立に設定することはできなかったため、測光サイクルとAFサイクルとが共に長大化する傾向にあった。
一方、本実施形態では、図3(b)に示すとおり、測光サイクルに関する演算(測光演算及びシーン解析)を画像処理IC(ASIC)で実行し、AFサイクルに関する演算(フォーカス演算)をシーケンスマイコン(MCU)で実行するので、測光サイクルに関する演算(測光演算及びシーン解析)と、AFサイクルに関する演算(フォーカス演算)とを並列に処理することができる。したがって、測光センサ23の画素数が向上し、測光演算及びシーン解析の演算量が増大しても、シーケンスマイコン(MCU)の演算負荷が過大となることはない。また、本実施形態では、AFサイクルを測光サイクルと独立に設定することができるので、測光サイクル及びAFサイクルの各々を個別に高速化することも可能である。
つまり、本実施形態では、AFサイクルを測光サイクルとは無関係に設定できるので、例えば図3(b)に示すとおりAFサイクルを高速化することが可能である。もちろん、本実施形態では、シーケンスマイコンと画像処理ICとに機能を振り分けるので、図3(c)に示すとおり測光サイクルについても高速化が可能である。
しかしながら、測光サイクルを常に最高速に設定しておくと、測光センサ23の駆動頻度が増え、消費電力が過大になる虞もある。
その一方で、カメラボディ1のフォーカスモードが被写体追従型であった場合は、測光サイクルがAFサイクルより低速だと、頻繁に行われるフォーカス演算に対してシーン解析の結果を反映できる機会が不足するので、フォーカス制御の応答性が悪くなる。これでは、AFサイクルを高速化できるという本実施形態の利点が生かされない。
そこで、本実施形態のボディ駆動制御装置24は、カメラボディ1のフォーカスモードと、カメラボディ1のレリーズ操作の有無とに応じて、以下のとおり測光サイクルを切り換える。なお、ここでは、AFサイクルは常に高速に設定されていると仮定する。
(i)フォーカスモードがエリア固定型に設定されている期間:測光サイクルは低速に設定される。この測光サイクルは、AFサイクルよりも低速であって構わない(例えば、図3(b))。
(ii)フォーカスモードが被写体追従型に設定されており、かつ、レリーズボタンの操作されていない期間(半押しタイマーがONされている期間):測光サイクルは、期間(i)における測光サイクルと同じ速度に設定される(例えば、図3(b))。
(iii)フォーカスモードが被写体追従型に設定されており、かつ、レリーズボタンの操作されている期間(半押し又は全押し期間):測光サイクルは、期間(i)、(ii)における測光サイクルよりも高速に設定される。また、この期間(iii)の測光サイクルは、同じ期間(iii)のAFサイクルと同等以上の高速に設定される(例えば、図3(c))。
但し、被写界を照明する光源がフリッカーを有していた場合に測光サイクルを高速化すると、測光信号がフリッカーの影響を受ける虞がある。そこで、本実施形態のボディ駆動制御装置24は、測光センサ23の生成する測光信号に基づき、フリッカーへの対処が必要か否かを判別し、必要であった場合には、測光信号に対するフリッカーの影響が現れるようなサイクルを測光サイクルの候補から外す、すなわち、フリッカーの影響が現れないようなサイクルに測光サイクルを設定することが望ましい。
なお、フリッカーの影響を回避する方法としては、例えば特開平8−146487号公報、特開2011−2688号公報などに記載された方法を採用することができる。因みに、特開平8−146487号公報に記載された方法では、複数のサイクルを予め記憶し、その中から最良のサイクルを選択して使用している。
図4は、カメラボディ1のフォーカスモードがオートエリアAFモードに設定され、かつ、レリーズボタンが半押しされている期間におけるデフォーカス信号の変移を説明する模式図である。図4におけるtは、半押し開始からの経過時間を示しており、Tは、測光サイクルの長さを示している。なお、図4はあくまでも模式図であって、測光サイクルの実際の繰り返し数は、図4のとおりになるとは限らない。
図4に示す例では、半押し開始から早期の時点(t=T)で測光センサ上に形成される顔エリアの像はボケているため、シーン解析部40cによる主要被写体エリアの認識(図4の例では顔認識)は成功しない。この場合、フォーカス演算部50bの生成するデフォーカス信号は、顔エリアのデフォーカス信号ではなく、優先エリア(至近エリア)のデフォーカス信号となる。よって、この場合、フォーカス制御は、撮影レンズ31の合焦先が顔エリアではなく優先エリアに近づけられるように働く。
その後、シーン解析部40cは、顔エリアのボケ量が或程度小さくなった時点(t=3T)で、顔認識を成功させる。よって、その時点(t=3T)以降にフォーカス演算部50bの生成するデフォーカス信号は、優先エリアのデフォーカス信号ではなく、顔エリアのデフォーカス信号となる。よって、この場合、フォーカス制御は、撮影レンズ31の合焦先が優先エリアではなく顔エリアに近づけられるように働く。
ここで、上述したとおり本実施形態では、レリーズボタンの半押し期間における測光サイクルは、AFサイクルと同等以上の高速に設定される。よって、レリーズボタンの半押し期間における顔認識の頻度は、フォーカス演算の頻度よりも高くなっている。
したがって、本実施形態では、レリーズボタンが半押しされてから顔エリアに対するフォーカス制御が開始されるまでの所要時間は、短くなる(図4の例では3T)。その結果、撮影レンズ31の合焦先が顔エリアに合致するまでの所要時間も、短くなる(図4の例では5T)。
また、このようなフォーカス性能の向上効果は、フォーカスモードが他の被写体追従型(3D−トラッキングモードなど)に設定されていた場合にも同様に得られる。
以上、本実施形態のカメラシステムは、撮影光学系(撮影レンズ31)の被写界を測光する測光手段(測光センサ23)と、被写界の複数位置に対する撮影光学系(撮影レンズ31)の合焦状態を検出する焦点検出手段(焦点検出装置15)と、測光手段(測光センサ23)の出力に基づき被写界中の被写体を認識するシーン解析を繰り返すシーン解析手段(シーン解析部40c)と、シーン解析手段(シーン解析部40c)の出力と焦点検出手段(焦点検出装置15)の出力とに基づき撮影光学系(撮影レンズ31)のデフォーカス信号を生成するフォーカス演算を繰り返すフォーカス演算手段(フォーカス演算部50b)と、フォーカス演算手段(フォーカス演算部50b)の動作内容に応じてシーン解析の繰り返し速度(測光サイクルの速度)を切り換える切換手段(ボディ駆動制御装置24)とを備える。
したがって、本実施形態のカメラシステムは、画素数の多い高性能な測光手段(測光センサ23)を、フォーカス制御に有効利用することが可能である。
また、本実施形態のフォーカス演算手段(フォーカス演算部50b)は、シーン解析手段(シーン解析部40c)の出力を必要に応じてデフォーカス信号へと反映させるものであり、切換手段(ボディ駆動制御装置24)は、シーン解析手段(シーン解析部40c)の出力がデフォーカス信号に反映される期間(フォーカスモードが被写体追従型である期間)におけるシーン解析の繰り返し速度(測光サイクルの速度)を、反映されない期間(フォーカスモードがエリア固定型である期間)における繰り返し速度(測光サイクルの速度)よりも高速化する。
このように、フォーカスモードに応じてシーン解析の繰り返し速度(測光サイクルの速度)を適切に切り換えれば、各種のフォーカス制御の応答性をそれぞれ低下させることなく、測光手段(測光センサ23)の消費電力を必要最小限に抑えることができる。
また、本実施形態の切換手段(ボディ駆動制御装置24)は、シーン解析手段(シーン解析部40c)の出力がデフォーカス信号に反映される期間(フォーカスモードが被写体追従型である期間)におけるシーン解析の繰り返し速度(測光サイクルの速度)を、その期間におけるフォーカス演算の繰り返し速度(AFサイクルの速度)と同等以上の高速に設定するので、各回のフォーカス演算に比較的新しいシーン解析結果を使用することができる。よって、被写体追従型フォーカス制御の応答性を、高めることができる。
また、本実施形態の切換手段(ボディ駆動制御装置24)は、シーン解析手段(シーン解析部40c)の出力がデフォーカス信号に反映される期間(フォーカスモードが被写体追従型である期間)であっても、撮像装置(カメラボディ1)のレリーズボタンの非操作期間には高速化を控えるので、測光手段(測光センサ23)の消費電力を、更に効率的に抑えることができる。
また、本実施形態の切換手段(ボディ駆動制御装置24)は、その高速化の際には、シーン解析の繰り返し速度(測光サイクル)を、被写界の照明のフリッカーの影響を受けにくい速度に設定するので、フリッカーの有無にかかわらず、シーン解析処理の精度、ひいてはフォーカス制御の応答性を保つことができる。
[実施形態の補足]
なお、上述した実施形態のカメラシステムでは、撮像素子14で取得した画像を処理対象とする顔検出モジュールが、画像処理ICに搭載されていてもよい。その場合は、前述したシーン解析部40cによる顔検出に、その顔検出モジュールを兼用してもよい。
また、上述した実施形態のボディ駆動制御装置24は、カメラボディ1のモードに依らずAFサイクルを一定(最高速)としたが、レリーズボタンの非操作時のAFサイクルを、レリーズボタンの操作時のAFサイクルよりも低速に設定してもよい。
このようにすれば、フォーカス制御の応答性の向上する期間を、必要な期間のみに制限することができるので、測光センサ23の消費電力を更に抑えることができる。
1…カメラボディ、2…レンズ鏡筒、31…撮影レンズ、32…絞り、33…レンズ駆動制御装置、33…レンズ駆動制御装置、11…メインミラー、12…サブミラー、13…シャッター、14…撮像素子、15…焦点検出装置、16…拡散スクリーン、17…コンデンサーレンズ、18…ペンタダハプリズム、19…接眼レンズ、20…測光光学素子、22…測光レンズ、23…測光センサ、24…ボディ駆動制御装置

Claims (6)

  1. 撮影光学系の被写界を測光する測光手段と、
    前記被写界の複数位置に対する前記撮影光学系の合焦状態を検出する焦点検出手段と、
    前記測光手段の出力に基づき前記被写界中の被写体を認識するシーン解析を繰り返すシーン解析手段と、
    前記シーン解析手段の出力と前記焦点検出手段の出力とに基づき前記撮影光学系のデフォーカス信号を生成するフォーカス演算を繰り返すフォーカス演算手段と、
    前記フォーカス演算手段が被写体の動作に追従して合焦動作を行う場合と、前記被写体の動作に追従しないで合焦動作を行う場合とで、前記シーン解析の繰り返し速度を切り換える切換手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記フォーカス演算手段は、
    前記シーン解析手段の出力を必要に応じて前記デフォーカス信号へと反映させるものであり、
    前記切換手段は、
    前記シーン解析手段の出力が前記デフォーカス信号に反映される期間における前記シーン解析の繰り返し速度を、反映されない期間における前記繰り返し速度よりも高速化する
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記切換手段は、
    前記シーン解析手段の出力が前記デフォーカス信号に反映される期間における前記シーン解析の繰り返し速度を、前記期間における前記フォーカス演算の繰り返し速度と同等以上の高速に設定する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の撮像装置において、
    前記切換手段は、
    前記シーン解析手段の出力が前記デフォーカス信号に反映される期間であっても、前記撮像装置のレリーズボタンの非操作期間には前記高速化を控える
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の撮像装置において、
    前記切換手段は、
    前記高速化の際には、前記シーン解析の繰り返し速度を、前記被写界の照明のフリッカーの影響を受けにくい速度に設定する
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の撮像装置において、
    前記切換手段は、
    前記撮像装置のレリーズボタンの操作期間における前記フォーカス演算の繰り返し速度を、非操作期間における前記フォーカス演算の繰り返し速度よりも高速化する
    ことを特徴とする撮像装置。
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