JP6626332B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法に関し、特に、撮像装置における焦点調節制御に関する。
従来、CMOSイメージセンサ等の撮像素子からオートフォーカス評価値に必要な画像の読み出しを行う際、静止画像等の通常の読み出し速度よりも速い速度で読み出すことで、高速に焦点検出を行う技術がある。
例えば、特許文献1では、有効画素領域のうち特定の領域の画素信号のみを撮像素子から読み出し、オートフォーカス評価値を取得することで高速な焦点検出を行う技術が開示されている。
また、特許文献2では、予め区分された静止画像の読み出し領域のうち、特定の区分領域を他の区分領域よりも先に読み出し、オートフォーカス評価値を取得することで、高速に焦点検出を行う技術が開示されている。
特開2012−58464号公報 特開2011−166515号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、有効画素領域全体を読み出して被写体を検知してから、オートフォーカス評価値を取得するための読み出し領域を決めている。全体を読み出す際には被写体が写っていない部分も読み出すことになるため、無駄な読み出し時間を費やしてしまい、オートフォーカス評価値を取得するまでに時間が掛かっていた。
また、特許文献2に開示された従来技術では、静止画像の読み出しと一部並行して、オートフォーカス評価値を取得するための読み出しを行っている。オートフォーカス評価値を取得するための読み出し部分として、予め区分された静止画像の読み出し領域内の特定の一部領域としているが、被写体に動きがある場合、設定した領域に被写体が入らない可能性が高くなり、被写体検出及び追尾の面では性能が低下する。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、オートフォーカスのための焦点検出領域を決定するまでに掛かる時間を抑制すると共に、被写体を追尾しながらの高速連写撮影を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、入射した被写体光学像を光電変換して画像信号または焦点検出用信号を出力する複数の画素からなる画素部を有する撮像素子と、前記撮像素子の読み出しを制御する制御手段と、前記撮像素子から出力された画像信号に基づいて、被写体を検出する検出手段と、前記制御手段により、前記検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から読み出された前記焦点検出用信号に基づいて焦点調節処理を行う焦点調節手段と、を有し、前記検出手段は、前記撮像素子からの前記画像信号の読み出しが終了する前に、被写体の検出処理を開始すると共に、連写撮影時に、次の画像の撮影を開始するまでに前記焦点調節処理を終えるように、連写速度と、前記焦点調節処理にかかる時間に基づいて、前記被写体の検出処理の開始時間を決定し、前記被写体の検出処理を開始する
本発明によれば、オートフォーカスのための焦点検出領域を決定するまでに掛かる時間を抑制すると共に、被写体を追尾しながらの高速連写撮影を実現することができる。
本発明の第1実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態における撮像素子の画素部の構成を示す図。 第1実施形態における被写体追従AF連続撮影処理のタイミングを示すタイミングチャート。 第1実施形態における被写体追従AF連続撮影処理のフローチャート。 第2実施形態における被写体追従AF連続撮影処理のタイミングを示すタイミングチャート。 第2実施形態における被写体追従AF連続撮影処理のフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本第1の実施形態における撮像装置の全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の撮像装置の一例として、デジタルカメラ100の概略構成を示す図である。なお、撮像装置としては、デジタルカメラの他に、デジタルビデオカメラのようなカメラはもとより、カメラ機能付き携帯電話、カメラ付きコンピュータなど、カメラ機能を備える任意の電子機器であっても良い。
結像光学系の先端部に第1レンズ群101が配置されており、第1レンズ群101は光軸方向に進退可能に保持されている。絞り兼用シャッタ102は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行うほか、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッタとしても機能する。絞り兼用シャッタ102と第2レンズ群103とは一体となって光軸方向に進退し、第1レンズ群101の進退動作との連動によって、変倍作用(ズーム機能)を奏する。
第3レンズ群105(フォーカスレンズ)は、光軸方向の進退によって、焦点調節を行う。光学的ローパスフィルタ106は、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。上述した第1レンズ群101、絞り兼用シャッタ102、第2レンズ群103、第3レンズ群105、光学的ローパスフィルタ106は、結像光学系を構成している。撮像素子107は、2次元CMOSフォトセンサーと周辺回路とを含み、結像光学系の結像面に配置される。
ズームアクチュエータ111は、不図示のカム筒を回動することで、第1レンズ群101ないし第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動し、変倍操作を行う。絞りシャッタアクチュエータ112は、絞り兼用シャッタ102の開口径を制御して撮影光量を調節するとともに、静止画撮影時の露光時間制御を行う。フォーカスアクチュエータ114は、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行う。
撮影時に用いられる被写体照明用電子フラッシュ115は、キセノン管を用いた閃光照明装置が好適であるが、連続発光するLEDを備えた照明装置を用いてもよい。オートフォーカス(AF)補助光部116は、所定の開口パターンを有するマスクの像を、投光レンズを介して被写体に投影し、暗い被写体あるいは低コントラストの被写体に対する焦点検出能力を向上させる。
制御部121は、撮像装置100における種々の制御を司るものであり、不図示のCPU(演算部)、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を有している。制御部121は、ROMに記憶された所定のプログラムに基づいて、カメラが有する各種回路を駆動し、AF、撮影、画像処理と記録等の一連の動作を実行する。また、本実施形態では、結像光学系の状態に応じた焦点検出補正値も記憶されている。
電子フラッシュ制御回路122は、撮影動作に同期して電子フラッシュ115を点灯制御する。補助光駆動回路123は、焦点検出動作に同期してAF補助光部116を点灯制御する。撮像素子駆動回路124は、撮像素子107の撮像動作を制御するとともに、取得した画像信号をA/D変換して制御部121に送信する。画像処理回路125は、撮像素子107が取得した画像の被写体検出、γ変換、カラー補間、JPEG圧縮等の処理を行う。
フォーカス駆動回路126は、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動制御し、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行う。絞りシャッタ駆動回路128は、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動制御して絞り兼用シャッタ102の開口を制御する。ズーム駆動回路129は、撮影者によるズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動する。
表示器131は、例えばLCD等により構成されており、撮像装置100の撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態の表示画像等を表示する。操作スイッチ群132は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等を含む。記録媒体133は、着脱可能なフラッシュメモリ等であり、撮影により取得した画像ファイルを記録する。メモリ134はRAM、ROM等であり、所定のプログラムの記憶や、画像処理中の画像データや画像処理に必要なパラメータデータの保持等を行っている。制御部121は、メモリ134のROMに記憶された所定のプログラムに基づいて、撮像装置100の各種回路を駆動し、AF、撮影、画像処理、記録等の一連の動作を実行する。
図2は、第1の実施形態で用いられる撮像素子107の画素部のうち、ダミー画素や遮光(OB)画素等を除く、光学系を介して入射した被写体光学像を電気信号に変換して出力する有効画素領域1071の構成を示す図である。
図2(b)は、有効画素領域1071の画素211の配列を模式的に示した図で、縦(Y方向)6行と横(X方向)8列の範囲を、結像光学系側から観察した状態を示している。各画素211は、オンチップマイクロレンズ211iと、オンチップマイクロレンズ211iの内側に配置された光電変換部211a、211bとを有する。
本実施形態では、有効画素領域1071を構成するすべての画素の光電変換部は、図2(b)に示すようにX方向に2分割され、それぞれの領域の光電変換信号を独立して読み出しできる構成となっている。または、光電変換部211a、211bの一方の光電変換信号と、2つの光電変換信号を加算した和を読み出し、読み出した和から一方の光電変換信号を減ずることで、光電変換部211a、211bの他方の光電変換信号を得るようにしても良い。このように分割された領域の光電変換信号は、位相差検出による焦点検出用信号として、公知の位相差方式の焦点検出(位相差AF)に用いられる。一方で、通常の画像を得る際には、2つの領域の光電変換信号の和を読み出す。
なお、光電変換部の分割方向や分割数、また、光電変換部を分割した画素の配置は図2(b)に示す例に限るものでは無く、位相差方式の焦点検出を行うことができる構成であれば良い。
上記構成を有する有効画素領域1071において、図2(a)に示す焦点検出領域1710の焦点状態を検出する場合、焦点検出領域1710の周辺領域1711から得られる信号を利用して検出する。そのため、有効画素領域1071の周辺部では、焦点検出領域1710の周辺領域1711を確保することができないため、AFを行うことができない。このように(第2の領域)、AF可能な領域を領域1702(第1の領域)で表している。
次に、本実施形態による撮像装置によって行われる被写体追従AF連続撮影について、図3および図4を参照して説明する。図3は、上記構成を有する撮像装置における被写体追従AF連続撮影処理のタイミングを示すタイミングチャート、図4は、被写体追従AF連続撮影処理のフローチャートである。この処理は、操作スイッチ群132に含まれる撮影モード選択スイッチのユーザー操作により、撮影モードが被写体追従AF連続撮影モードとなっている場合に行われる。
被写体追従AF連続撮影モードのときに、操作スイッチ群132に含まれるレリーズスイッチがオンとなることで撮影が開始され、S101へ移行する。S101では、静止画撮影のために撮像素子107の露光を開始し(t1)、電荷が蓄積される。露光時間は絞りシャッタアクチュエータ112で制御する。このとき、撮像素子駆動回路124によって、撮像素子107の有効画素領域1071全体を読み出す駆動モードで撮像素子107を制御する。また、連続撮影モードにおける1枚目の画像の撮影時には、撮影開始に先立って、公知の方法により焦点調節及び測光が行われ、その結果に基づいて、フォーカスレンズ105及び露出が制御される。
S102では、撮像素子駆動回路124により、電荷の蓄積を終了すると共に、撮像素子107に蓄積された電荷から得られた画像信号をA/D変換して制御部121に送信する処理を開始する(t2)。この際には、光電変換部211a、211bに蓄積された光電変換信号の和を読み出す。また、S101において設定した駆動モードに従い、有効画素領域1071全体からの画像信号を読み出す。
S103では、撮像素子107に蓄積された電荷から得られた画像信号をA/D変換して、1画素毎、もしくは複数の画素単位で制御部121に順次送信しながら、被写体検出処理開始時間(t3)となるのを待つ。ここで、被写体検出処理開始時間としては、本実施形態では以下の2つのいずれかとする。
1つ目は、AF可能な領域1072の読み出しが完了するタイミングである。これは、AFできない領域1073で被写体を検出しても、その周辺からAF評価値演算に必要な画像信号を得ることができないため、結局はAFできないからである。つまり、AF可能な領域1072まで読み出しが完了した時点で、読み出した画像信号をもとに被写体検出すれば、検出した被写体のAF評価値演算に必要な画像信号を得ることができる。従って、AF可能な領域1702の読み出しが完了する時点を、被写体検出処理開始時間とする。なお、AF可能な領域1702は撮影モードや、レンズの種類により変わるため、条件に応じて被写体検出処理開始時間を変える。
2つ目は、連写撮影時の連写速度に基づいて決めるタイミングである。連写速度が速い場合は、撮影と次の撮影との撮影間の処理時間をより短くする必要がある。そこで、被写体検出処理開始時間を早めることで、撮影間の処理時間を短くすることができる。その場合、読み出し完了している画像信号は少なくなってしまうため、被写体検出の精度は低下してしまうが、連写速度をより高速にすることが可能となる。
また、AF可能な領域1702の読み出しが完了するタイミングと、連写撮影時の連写速度に基づくタイミングのうち、早い方を被写体検出処理開始時間としてもよい。
S104では、制御部121に送信されてきた画像信号をもとに、画像処理回路125において被写体検出処理を開始する(t3)。これにより、残りの静止画読み出し処理と被写体検出処理が並行して実行されることになる。
後述するが、AF処理に必要な検出結果情報は被写体の位置情報である。一方、AF開始時間には制約があり、AF開始までには検出処理が終わっている必要がある。そのため、被写体検出処理を開始するタイミングは、静止画読み出しの途中の、AF可能な領域1702まで読み出しが完了する時点、または、設定中の連写速度を保証できる時点となる。なお、被写体が多数あるような場面で、検出処理が間に合わなかった場合は、前回の撮影での検出処理結果の位置情報を代用してもよい。または、予めデフォルト位置情報を設定しておき、それをAF処理で使用してもよい。
S105では、AF開始時間(t4)となるのを待つ。ここで、AF開始時間は、連写速度によって決まる次の撮影開始時間までに、AF評価値算出用の読み出し領域算出処理、電荷蓄積、読み出し、及びAF評価値算出とレンズ駆動量の算出、レンズの駆動が完了するように決める。
AF開始時間になると、焦点調節処理を開始する。まず、S106において、被写体検出処理による被写体検出結果から、AF評価値算出用読み出し領域を決定する。第1の実施形態では、AF評価値算出用の読み出しは、撮像素子駆動回路124により静止画読み出しとは別の駆動で制御して、撮像素子107の有効画素領域1071を部分的に読み出す。このとき、被写体検出結果の被写***置情報を用いて、被写***置を中心として、有効画素領域1071から部分的に読み出す領域(焦点検出領域1710及び周辺領域1711)を決定する。
S107では、AF評価値算出のために撮像素子107を露光し、電荷蓄積を行う(t4〜t5)。露光時間は絞りシャッタアクチュエータ112で制御する。静止画とは異なり、ここでは撮像素子駆動回路124において、撮像素子107の有効画素領域1071の一部の領域を読み出す駆動モードで撮像素子107を制御する。
露光時間が経過すると、S108において、撮像素子駆動回路124により、撮像素子107に蓄積された電荷から得られた画像信号をA/D変換して制御部121に送信する処理を行う(t5〜t6)。ここでは、S107において設定した駆動モードに従い、有効画素領域1071の一部の領域の画像信号を読み出す。この際には、光電変換部211a、211bに蓄積された光電変換信号をそれぞれ独立に読み出す。
S109では、制御部121に送信された画像信号をもとにAFの評価値算出処理を実行して(t6〜t7)、次の撮影で被写体にフォーカスするためのレンズの駆動量を制御部121で算出する。
S110では、制御部121で算出したレンズの駆動量から、フォーカス駆動回路126、または絞りシャッタ駆動回路128、あるいはそれらを組み合わせて制御する。そして、各アクチュエータ114、112を駆動させて、被写体に合焦する位置までレンズを駆動させる(t7〜t8)。
S111では、操作スイッチ群132に含まれるレリーズスイッチ(SW2)がオンかオフかを判断し、オンであれば、S110で駆動したレンズ位置で、静止画蓄積処理、静止画読み出しを行って、連写撮影を続ける(t8)。オフであれば連写撮影を停止して撮影終了となる。
上記の通り第1の実施形態によれば、静止画読み出し途中から被写体検出処理を開始することにより、被写体検出処理と静止画読み出しとを並行して行うことで、連続撮影時の撮影間の処理時間をより短くすることができる。加えて、AF評価値算出用読み出しについては読み出す領域を被写***置に基づいた撮像素子の有効画素領域1071の一部としている。これにより、被写体の検出および追尾精度を保ったまま、読み出しに掛かる時間をより短くすることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態で用いられる撮像装置は、図1及び図2を参照して第1実施形態で説明したものと同様であるので、説明を省略する。第2の実施形態は、第1の実施形態で行われる被写体追従AF連続撮影の処理に対して、被写体検出処理の処理内容が異なる。その他の処理については第1実施形態と同様の処理を行う。
以下、第2の実施形態における撮像装置によって行われる被写体追従AF連続撮影処理について、図5および図6を参照して説明する。図5は、第2の実施形態における被写体追従AF連続撮影のタイミングを示すタイミングチャート、図6は、第2の実施形態における被写体追従AF連続撮影処理のフローチャートである。
図5に示す処理のタイミングと、図3に示す処理のタイミングとの違いは、図3においてt3〜t4の間に行う被写体検出処理が、図5では速度優先の検出処理と精度優先の検出処理に置き換わっている点である。また、図6に示す処理と図4に示す処理との違いは、S204〜S208で行う被写体検出処理であり、それ以外の処理は、第1の実施形態において説明した処理と同様であるため、同じ参照番号を付して、説明を省略する。
S204においてS104と同様に、被写体検出処理を開始する。ただし、第2の実施形態では2通りの処理により被写体の検出を行う。1つは、被写体の内容や個数等を判別しない精度の低い検出処理であり(速度優先の被写体検出処理)、検出精度のパラメータを調節することで、AF開始時間までに、主被写体の位置とサイズの情報を検出結果として出力することを保証する。ここでは入力した画像信号をもとにした色情報から、速度優先の被写体検出処理を行う(t11からt12)。
もう1つの検出処理は、検出結果として被写体が顔か否かを判断して、その被写体の個数、それぞれの位置とサイズ、重要度の順位まで出力する、高精度な検出処理である(精度優先の被写体検出処理)。しかしながら、顔やその他の物体の個数が多いところを撮影する場合に検出処理が高負荷となり、検出結果を出力するまでに時間が掛かることがある(t11からt13)。
なお、速度優先の被写体検出処理も、精度優先の被写体検出処理も、第1の実施形態における被写体検出処理と同様に、静止画の読み出しをしている途中(t11)から、2つの検出処理を同時に開始する。これにより、残りの静止画読み出し処理と上述した2つの被写体検出処理が並行して実行されることになる。
S205では、AF開始時間(t4)となるのを待つ。AF開始時間はS105と同様にして決定する。すなわち、連写速度によって決まる次の撮影開始時間までに、AF評価値算出用の読み出し領域算出処理、電荷蓄積、読み出し、及びAF評価値算出とレンズ駆動量の算出、レンズの駆動が完了するように決める。
AF開始時間になると、焦点調節処理を開始する。まず、S206では、S204で開始した2つの被写体検出処理において、AF開始時間になったときに、精度優先の被写体検出結果を出力できているか否かを判断する(t4)。
精度優先の被写体検出結果が出力できている場合、すなわちAF開始時間までに2つの被写体検出結果が共に出力できている状態にある場合は、S207に進んで、精度優先の被写体検出結果を用いて、AF評価値算出用読み出し領域を算出する。
検出結果が1つの物体であれば、その物体の位置を中心として読み出し領域を決定する。一方で複数の物体が検出された際は、最も順位の高い物体の位置を中心として読み出し領域を決定する。また、読み出し領域の決定に顔情報を用いる場合、サイズによって、瞳位置を中心に読み出し領域を決定するか、顔自体の中心で読み出し領域を決定するかを判別する。
一方、速度優先の被写体検出結果のみが出力できている場合、すなわちAF開始時間までに速度優先の被写体検出結果のみが出力できている状態にある場合は、S208に進み、速度優先の被写体検出結果を用いて、AF評価値算出用読み出し領域を算出する。検出結果としては、1つの物体の情報のみ出力されているので、その物体の位置を中心として読み出し領域を決定する。
読み出し領域を決定すると、S107に進んで、図3を参照して説明した処理を行う。
上記のように第2の実施形態によれば、検出方法を2つに分けて同時に実施することで、速度優先の被写体検出処理により連写速度を保証しながら、被写体の検出及び追尾の保証が可能となる。加えて、精度優先の被写体検出処理がAF開始時間に間に合う場合は、より精度の高い検出結果を用いることで、追尾性能を向上することができる。
100:デジタルカメラ、105:第3レンズ群、107:撮像素子、114:フォーカスアクチュエータ、121:制御部、124:撮像素子駆動回路、125:画像処理回路、126:フォーカス駆動回路、211:画素、211a,211b:光電変換部、1702:AF可能な領域、1703:AFできない領域

Claims (7)

  1. 入射した被写体光学像を光電変換して画像信号または焦点検出用信号を出力する複数の画素からなる画素部を有する撮像素子と、
    前記撮像素子の読み出しを制御する制御手段と、
    前記撮像素子から出力された画像信号に基づいて、被写体を検出する検出手段と、
    前記制御手段により、前記検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から読み出された前記焦点検出用信号に基づいて焦点調節処理を行う焦点調節手段と、を有し、
    前記検出手段は、前記撮像素子からの前記画像信号の読み出しが終了する前に、被写体の検出処理を開始すると共に、連写撮影時に、次の画像の撮影を開始するまでに前記焦点調節処理を終えるように、連写速度と、前記焦点調節処理にかかる時間に基づいて、前記被写体の検出処理の開始時間を決定し、前記被写体の検出処理を開始することを特徴とする撮像装置。
  2. 入射した被写体光学像を光電変換して画像信号または焦点検出用信号を出力する複数の画素からなる画素部を有する撮像素子と、
    前記撮像素子の読み出しを制御する制御手段と、
    前記撮像素子から出力された画像信号に基づいて、被写体を検出する検出手段と、
    前記制御手段により、前記検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から読み出された前記焦点検出用信号に基づいて焦点調節処理を行う焦点調節手段と、を有し、
    前記検出手段は、前記撮像素子からの前記画像信号の読み出しが終了する前に、被写体の検出処理を開始し、
    前記画素部は、前記焦点調節手段による焦点調節処理に利用可能な焦点検出用信号を出力する第1の領域と、焦点調節処理に利用できない第2の領域とを含み、
    前記検出手段は、連写撮影時に、前記第1の領域からの前記画像信号の読み出しが終了したときと、次の画像の撮影を開始するまでに前記焦点調節処理を終えるように連写速度と前記焦点調節処理にかかる時間に基づいて決定した前記被写体の検出処理の開始時間とのうち、いずれか早いタイミングで、前記被写体の検出処理を開始することを特徴とする撮像装置。
  3. 入射した被写体光学像を光電変換して画像信号または焦点検出用信号を出力する複数の画素からなる画素部を有する撮像素子と、
    前記撮像素子の読み出しを制御する制御手段と、
    前記撮像素子から出力された画像信号に基づいて、被写体を検出する検出手段と、
    前記制御手段により、前記検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から読み出された前記焦点検出用信号に基づいて焦点調節処理を行う焦点調節手段と、を有し、
    前記検出手段は、前記撮像素子からの前記画像信号の読み出しが終了する前に、被写体の検出処理を開始し、
    前記検出手段は、精度優先の被写体検出処理と、速度優先の被写体検出処理とを行い、
    連写撮影時に、前記焦点調節手段は、前記焦点調節処理の開始時間までに前記精度優先の被写体検出処理により被写体が検出されている場合に、前記精度優先の被写体検出処理により検出された被写体に対して前記焦点調節処理を行い、前記焦点調節処理の開始時間までに前記精度優先の被写体検出処理により被写体が検出されていない場合に、前記速度優先の被写体検出処理により検出された被写体に対して前記焦点調節処理を行うことを特徴とする撮像装置。
  4. 前記画素はそれぞれ複数の光電変換部を含み、
    前記制御手段は、前記画像信号として前記複数の光電変換部それぞれに蓄積された電荷を画素毎に加算して読み出し、前記焦点検出用信号として前記複数の光電変換部それぞれに蓄積された電荷に応じた信号を得られるように読み出し、
    前記焦点調節手段は、位相差方式による焦点調節処理を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 入射した被写体光学像を光電変換して画像信号または焦点検出用信号を出力する複数の画素からなる画素部を有する撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって
    御手段が、前記画素部から画像信号を読み出す第1の読み出し工程と、
    検出手段が、前記第1の読み出し工程で読み出された画像信号に基づいて、被写体を検出する検出工程と、
    前記制御手段が、前記検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から前記焦点検出用信号を読み出す第2の読み出し工程と、
    焦点調節手段が、前記第2の読み出し工程で読み出された前記焦点検出用信号に基づいて焦点調節処理を行う焦点調節工程と、を有し、
    前記検出工程では、前記画素部からの前記画像信号の読み出しが終了する前に、被写体の検出処理を開始すると共に、連写撮影時に、次の画像の撮影を開始するまでに前記焦点調節処理を終えるように、連写速度と、前記焦点調節処理にかかる時間に基づいて、前記被写体の検出処理の開始時間を決定し、前記被写体の検出処理を開始することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  6. 入射した被写体光学像を光電変換して画像信号または焦点検出用信号を出力する複数の画素からなり、焦点調節処理に利用可能な焦点検出用信号を出力する第1の領域と、焦点調節処理に利用できない第2の領域とを含む画素部を有する撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
    制御手段が、前記画素部から画像信号を読み出す第1の読み出し工程と、
    検出手段が、前記第1の読み出し工程で読み出された画像信号に基づいて、被写体を検出する検出工程と、
    前記制御手段が、前記検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から前記焦点検出用信号を読み出す第2の読み出し工程と、
    焦点調節手段が、前記第2の読み出し工程で読み出された前記焦点検出用信号に基づいて焦点調節処理を行う焦点調節工程と、を有し、
    前記検出工程では、前記画素部からの前記画像信号の読み出しが終了する前に、被写体の検出処理を開始すると共に、連写撮影時に、前記第1の領域からの前記画像信号の読み出しが終了したときと、次の画像の撮影を開始するまでに前記焦点調節処理を終えるように連写速度と前記焦点調節処理にかかる時間に基づいて決定した前記被写体の検出処理の開始時間とのうち、いずれか早いタイミングで、前記被写体の検出処理を開始することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  7. 入射した被写体光学像を光電変換して画像信号または焦点検出用信号を出力する複数の画素からなる画素部を有する撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
    制御手段が、前記画素部から画像信号を読み出す第1の読み出し工程と、
    検出手段が、前記第1の読み出し工程で読み出された画像信号に基づいて、被写体を検出する検出工程と、
    前記制御手段が、前記検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から前記焦点検出用信号を読み出す第2の読み出し工程と、
    焦点調節手段が、前記第2の読み出し工程で読み出された前記焦点検出用信号に基づいて焦点調節処理を行う焦点調節工程と、を有し、
    前記検出工程では、前記画素部からの前記画像信号の読み出しが終了する前に、被写体の検出処理を開始すると共に、精度優先の被写体検出処理と、速度優先の被写体検出処理とを行い、
    連写撮影時に、前記第2の読み出し工程では、前記第2の読み出し工程の開始時間までに前記精度優先の被写体検出処理により被写体が検出されている場合に、前記精度優先の被写体検出処理により検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から前記焦点検出用信号を読み出し、前記第2の読み出し工程の開始時間までに前記精度優先の被写体検出処理により被写体が検出されていない場合に、前記速度優先の被写体検出処理により検出された被写体を含む前記画素部の一部の領域から前記焦点検出用信号を読み出すことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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