JP7229135B2 - 電子デバイス - Google Patents

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Description

本開示は、基体とチップとの間に空間が位置している電子デバイスに関する。
例えば、弾性波チップを用いた電子デバイスとして特許文献1(弾性表面波装置)が知られている。特許文献1に開示される弾性表面波装置は、回路配線基板と、この回路配線基板に実装された弾性表面波素子と、この弾性表面波素子の外周面を囲い回路配線基板に接合された封止樹脂と、を有している。回路配線基板と弾性表面波素子との間には、空間が位置している。
特開2017-175427号公報
耐久性のある電子デバイスの提供が待たれている。
本開示の一態様にかかる電子デバイスは、第1面と、前記第1面上に位置する第1パッドと、を有する基体と、
前記第1面に接合され、前記第1パッドを囲う第1開口部があけられた接合部材と、
前記第1開口部を介して前記第1面に対向し、前記第1パッドに接続された第1チップと、
前記第1チップの外周面を覆うと共に、前記接合部材を介して前記基体に接合された封止部と、
を有し、
前記接合部材のガラス転移温度は、前記封止部のガラス転移温度より高い。
上記構成によれば、耐久性のある電子デバイスの提供ができる。
実施形態による基体構造体の斜視図である。 図1に示された基体構造体のII-II線断面図である。 図2に示されたIII拡大図である。 図2に示された第1チップ又は第2チップの斜視図である。 図5Aは、基体構造体に第1~第2バンプを形成すると共に実装体を基体構造体に載置する工程を説明する図であり、図5Bは、基体構造体に実装体を実装する工程を説明する図であり、図5Cは、図5BのVc拡大図である。 図6Aは、図2に示された電子デバイスの第1変形例における第1チップ周辺を示した図であり、図6Bは、図2に示された電子デバイスの第2変形例における第1チップ周辺を示した図である。 図2に示された電子デバイスの第3変形例を示す図である。
本開示の実施形態を添付図を用いて以下説明する。前後左右上下の各方向は、図1を基準として、Frは前、Rrは後、Leは左、Riは右、Upは上、Dnは下を示している。尚、参照する各図面は模式的に示されており、細部が省略されていることもある。
[実施形態]
(電子デバイス)
図1を参照する。電子デバイス1は、例えば、外部の装置に接続される複数の外部端子23A~23F(詳細は後述する)を有している。これらの外部端子23A~23Fが外部の装置に接続されることにより、電子デバイス1は、外部の装置に実装される。図1に示す電子デバイス1は、基体構造体10と、この基体構造体10に実装された実装体2と、を有している。
(基体構造体)
基体構造体10は、例えば、平板形状を呈している。平板形状を呈する基体構造体10は、例えば、厚さ方向に見て、矩形状を呈していてもよいし、円形状を呈していてもよいし、楕円形状を呈していてもよい。更に、基体構造体10は、実装体2よりも大きくてもよいし、実装体2よりも小さくてもよいし、実装体2と同一の大きさであってもよい。基体構造体10の厚さは、例えば、70μm以上であってもよいし、200μm以上であってもよいし、400μm以上であってもよいし、700μm以上であってもよい。基体構造体10の大きさ及び形状は、任意である。
図1及び図2を参照する。例えば、基体構造体10は、基体20と、この基体20に接合された接合部材30と、を有している。
(基体)
図2に示す基体20は、3層以上の導体層を有する多層板である。但し、その他の態様において、基体20は、上面及び下面のみに合計2つの導体層を有する両面板であってもよいし、上面にのみ導体層を有する単層基板であってもよい。以下、多層板の基体20について説明する。
基体20は、例えば、平板形状を呈する基板である。基体20は、例えば、基体構造体10の大部分(例えば、80%以上)を占めている。1つの態様として、基体20の大きさ及び形状は、基体構造体10の大きさ及び形状を援用できる。但し、基体20は、例えば、基体構造体10を占める割合が80%以下であってもよい。
基体20の線膨張係数は、任意の設定することができる。例えば、基体20の線膨張係数は、4~12ppm/Kであってもよいし、5~10ppm/Kであってもよい。例えば、水平方向(前後左右方向)における基体20の線膨張係数が4~8ppm/Kであり、鉛直方向における基体20の線膨張係数が6~12ppm/Kであってもよい。即ち、水平方向と鉛直方向とで基体20の線膨張係数が異なっていてもよい。基体20の線膨張係数は、例えば、基体20の温度をプログラムに従って変化させ、その過程で基体20に一体の圧力を加えながら基体20の寸法変化を測定することによって求めることができる。このような測定方法の1つとして、熱機械分析(TMA法)を用いることができる。
基体20のガラス転移温度は、例えば、270℃以下であってもよいし、260℃以下であってもよいし、250℃以下であってもよいし、240℃以下であってもよい。1つの態様として、基体20のガラス転移温度を240~270℃の範囲内に設定してもよい。基体20材料は、任意である。例えば、ガラス転移温度が所定の値になるよう基体20の材料を選択してもよい。基体20のガラス転移温度は、例えば、基体20の温度をプログラムに従って変化させ、その際の物性の変化を測定する熱機械分析(TMA法)によって求めることができる。以下、後述する接合部材30及び封止部60等におけるガラス転移温度の測定もこれと同様の方法を用いてよい。
基体20のヤング率は、任意である。例えば、基体20のヤング率は、12~40GPaであってもよいし、15~33GPaであってもよい。
図2に示す基体20は、絶縁性の基体本体部21と、この基体本体部21の上面21aに位置する複数のパッド22A~22Dと、基体本体部21の下面21bに位置する複数の外部端子23A~23F(図1参照)と、これらパッド22A~22D及び外部端子23A~23Fを繋ぐと共に基体本体部21の内部に位置している内部導体24と、基体本体部21の内部に位置する繊維体25と、を有している。
基体本体部21の材料は、任意である。例えば、基体本体部21の材料は、無機材料であってもよいし、有機材料であってもよい。無機材料としては、例えば、セラミック、複数の無機粒子を互いに結合したアモルファス状態の材料を挙げることができる。有機材料としては、例えば、熱硬化樹脂を挙げることができる。熱硬化樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、尿素樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。本実施形態では、基体本体部21の材料が有機材料である場合を例に取る。
図2に示す基体本体部21は、接合部材30が接合された第1面21aと、この第1面21aの反対側に位置する第2面21bと、これら第1面21a及び第2面21bを繋いでいる第3面21cと、を有している。第1面21aは、基体本体部21の上面を構成し、第2面21bは、基体本体部21の下面を構成し、第3面21cは、基体本体部21の側面を構成している。
図2及び図3を参照する。パッド22A~22Dの厚さ及び形状は、任意である。例えば、パッド22A~22Dの厚さ(上下方向)は、1μm以上50μm以下である。パッド22A~22Dは、その厚さが全て同一であってもよいし、その厚さがそれぞれ異なっていてもよいし、一部のパッドのみが他のパッドとの関係で厚さが異なっていてもよい。平面視におけるパッド22A~22Dの形状は、例えば、円形状であってもよいし、楕円形状であってもよいし、矩形状であってもよい。パッド22A~22Dは、全ての形状が同一であってもよいし、一部のパッドのみが他のパッドとの関係で形状が異なっていてもよい。以下、複数のパッド22A~22Dの中から任意に選択した1つを単にパッド22と呼ぶこともある。
図1及び図2を参照する。パッド22の数は、任意に設定することができる。例えば、パッド22の数は、4以上であってもよいし、8以上であってもよい。パッド22の数は、外部端子23の数に合わせて設定してもよい。
外部端子23A~23Fの大きさ及び形状は、任意である。外部端子23A~23Fは、例えば、矩形の平板形状を呈していてもよいし、上下方向に所定の長さを有する針形状を呈していてもよい。尚、複数の外部端子23A~23Fは、全てが同一の大きさであってもよいし、それぞれ大きさが異なっていてもよいし、大きさが異なる外部端子及び大きさが同一の外部端子が混在していてもよい。図2に示す外部端子23A~23Fは、それぞれ矩形の平板形状を呈している。以下、複数の外部端子23A~23Fの中から任意に選択した1つを単に外部端子23と呼ぶこともある。
外部端子23の数は、任意に設定することができる。例えば、外部端子23の数は、3以上であってもよいし、6以上であってもよいし、12以上であってもよい。
内部導体24は、ビア導体及び導体パターンによって構成されている。これらビア導体及び導体パターンは、互いに連続している。ビア導体の径は、例えば、60μm以上200μm以下としてもよい。ビア導体は、例えば、断面の形状が円形状であってもよいし、断面の形状が矩形状であってもよい。導体パターンは、層状を呈している。導体パターンの厚さは、例えば、10μm以上100μm以下としてもよい。
繊維体25は、例えば、不織布又は織布である。図2には、織布を含む繊維体25が示されている。図2に示す繊維体25は、前後方向に延びる繊維から構成されている経糸25aと、左右に延びる緯糸25bから構成されている緯糸25bと、を有している。経糸25a及び緯糸25bは、ガラス繊維のみによって構成されていてもよいし、炭素繊維のみによって構成されていてもよいし、一部がガラス繊維で構成され残部がガラス以外の素材(例えば、炭素繊維)によって構成されてもよい。繊維体25にガラス繊維が含まれている場合、繊維体25は、ガラスクロスである、ということができる。ガラスクロスは、ガラス繊維を含んでいる。ガラス繊維(ガラス)は、例えば、二酸化ケイ素(SiO2)を主成分として含んでいる。
上記構成以外に、基体20の第1面21aには、ソルダレジストが塗布されていてもよい。
(接合部材)
図2に示す接合部材30は、基体20と実装体2との間に位置し、両者を接合している。接合部材30の形状は、任意である。図1に示す接合部材30は、層状(平板形状を含む)を呈している。接合部材30は、平面透視において、矩形状を呈していてもよいし、円形状を呈していてもよい。接合部材30は、接合部材30が接合される基体20の面に合わせて、その形状を変更してもよい。
図2及び図3を参照する。平面透視において、接合部材30は、第1面21aよりも僅かに大きくてもよいし、基体20の第1面21aよりも小さくてもよいし、基体20の第1面21aと同一の大きさであってもよい。接合部材30の厚さは、基体20の厚さの1/2以下であってもよいし、1/4以下であってもよいし、1/8以下であってもよいし、1/16以下であってもよいし、1/32以下であってもよいし、1/2以上であってもよい。パッド22A~22Dよりも厚くてもよいし、パッド22A~22Dよりも薄くてもよい。接合部材30の厚さは、例えば、10μm以上100μm以下である。
接合部材30の線膨張係数は、任意に設定することができる。例えば、接合部材30の線膨張係数は、1~8ppm/Kであってもよく、3~5ppm/Kであってもよい。例えば、接合部材30は、水平方向と鉛直方向との線膨張係数が異なっていてもよいし、水平方向と鉛直方向との線膨張係数が同一であってもよい。例えば、接合部材30の線膨張係数は、基体20の線膨張係数より小さくてよい。より詳細には、接合部材30の線膨張係数は、水平方向及び鉛直方向における基体20の線膨張係数より小さくてよい。
接合部材30のガラス転移温度は、例えば、250℃以上であってもよいし、260℃以上であってもよいし、270℃以上であってもよい。例えば、接合部材30のガラス転移温度は、基体20のガラス転移温度より高くてもよい。但し、接合部材30のガラス転移温度は、基体20のガラス転移温度と同一であってもよいし、基体20のガラス転移温度より低くてもよい。例えば、ガラス転移温度が所望の値になるよう、接合部材30の材料を選択してもよい。
接合部材30のヤング率は、任意である。接合部材30のヤング率は、基体20のヤング率より大きくてもよいし、基体20のヤング率と同一であってもよいし、基体20のヤング率より小さくてもよい。例えば、接合部材30のヤング率は、15~150GPaの範囲内に設定されてもよいし、30~100GPaの範囲内に設定されてもよいし、45~100GPaの範囲内に設定されてもよい。
図2に示す接合部材30には、接合部材30の上面及び下面に開口する2つの開口部31、32があけられている。一方の開口部31(図2において左側に位置する開口部31)を第1開口部31と呼び、他方の開口部32(図2において右側に位置する開口部32)を第2開口部32と呼ぶ。第1開口部31の内側には、所定の広さの空間が形成されており、パッド22A、22B(以下、「第1パッド22A、22B」と呼ぶ)が位置している。一方、第2開口部32の内側には、所定の広さの空間が形成されており、パッド22C、22D(以下、「第2パッド22C、22D」と呼ぶ)が位置している。第1開口部31の内壁31aは、第1パッド22A、22Bを囲っており、第2開口部32の内壁32aは、第2パッド22C、22Dを囲っている。上記第1開口部31及び第2開口部32は、例えば、レーザー又は打ち抜きによってあけられる。接合部材30の第1開口部31及び第2開口部32を除いた部分(接合部材30を構成する材料で満たされている部分)を中実部33と呼ぶ。
第1開口部31及び第2開口部32の大きさ及び形状は、任意である。第1開口部31及び第2開口部32は、大きさが同一であってもよいし、大きさが異なっていてもよい。平面透視において、第1開口部31及び第2開口部32は、矩形状であってもよいし、円形状であってもよいし、楕円形状であってもよい。平面透視において、第1開口部31及び第2開口部32は、同一の形状を呈していてもよいし、異なる形状を呈していてもよい。
接合部材30は、補強材34と、この補強材34に含浸された母材35と、を有している。
(補強材)
例えば、補強材34は布である。布は、織布であってもよいし、不織布であってもよい。図2には、織布である補強材34が示されている。補強材34の密度は、任意に設定される。
補強材34の大きさ及び形状は、任意である。平面透視において、補強材34は、母材35よりも大きくてもよいし、母材35と同一の大きさであってもよいし、母材35よりも小さくてもよい。更に、補強材34は、上下方向において、母材35よりも薄くてもよいし、母材35より厚くてもよい。補強材34の厚さは、例えば、10μm以上100μm以下である。補強材34は、平面透視において、例えば、矩形状を呈していてもよいし、円形状を呈していてもよい。
図2に示す補強材34は、前後方向に延びている縦糸34aと、この縦糸34aに交差し左右方向に延びている横糸34bと、を有している。図3を併せて参照する。縦糸34aは、前後方向に延びる繊維が複数集まって構成されている。一方、横糸34bは、左右方向に延びる繊維が複数集まって構成されている。尚、補強材34の編まれ方は、縦糸34a及び横糸34bを含む織布に限定されない。
縦糸34a及び横糸34bは、例えば、ガラス繊維のみによって構成されていてもよいし、炭素繊維のみによって構成されていてもよい。更に、縦糸34a及び横糸34bは、一部がガラス繊維で構成され、残部がガラス以外の素材(例えば、炭素繊維)によって構成されていてもよい。縦糸34a及び横糸34bがガラス繊維を含んでいる場合、補強材34(布)は、ガラスクロスである、と言うことができる。ガラスクロスは、例えば、二酸化ケイ素(SiO)を主成分とするガラスを含んでいてもよい。
例えば、ガラス転移温度を向上させる観点から、補強材34を構成する繊維を選択してもよい。例えば、補強材34がガラス繊維から構成されることによって、ガラス転移温度を向上させてもよい。更に、補強材34の密度(縦糸34a及び横糸34bの密度)を変化させることにより、ガラス転移温度を向上させてもよい。例えば、縦糸密度及び/又は横糸密度を大きくすることで、ガラス転移温度を向上させてもよい。
縦糸34aは、縦糸34aが延びる方向に垂直な断面を見て、水平方向に繊維が複数並んだ細長い形状をしていてもよい。一方、横糸34bは、横糸34bが延びる方向に垂直な断面を見て、水平方向に繊維が複数並んだ細長い形状をしていてよい。縦糸34a及び横糸34bがこのような形状をしていることにより、ガラスクロス(布)を薄くすることができる。これにより、基体構造体10がコンパクトになる。
図2に示す補強材34は、その全体が母材35の内部に位置している。但し、その他の態様において、補強材34は、例えば、一部(例えば、大部分)が母材35の内部に位置し、残部が母材35の表面から母材35の外部に露出していてもよい。
(母材)
図2に示す母材35は、概ね接合部材30の外形を構成している。このため、図2に示す母材35の大きさ及び形状については、接合部材30の大きさ及び形状を援用することができる。但し、母材35は、その全体が補強材34よりも小さく、補強材34の外形を構成していなくてもよい。
図2を参照する。母材35は、例えば、樹脂である。樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、尿素樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化樹脂を挙げることができる。
(実装体)
実装体2は、接合部材30を介して基体20に接合されている。実装体2の大きさは、任意である。実装体2は、基体構造体10よりも大きくてもよいし、基体構造体10よりも小さくてもよいし、基体構造体10と同一の大きさであってもよい。実装体2の形状は、任意である。例えば、実装体2は、矩形の板形状を呈していてもよいし、矩形状を呈していなくてもよい。
図2に示す実装体2は、第1パッド22A、22Bに接続された第1チップ40と、第2パッド22C、22Dに接続された第2チップ50と、これら第1チップ40及び第2チップ50の外周面を覆うと共に接合部材30(基体構造体10)に接合された封止部60と、を有している。
第1チップ40及び第2チップ50は、例えば、電気信号が入力されることにより弾性波が伝搬するという特性を利用し、所定の電気信号を出力可能な弾性波チップである。弾性波は、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)であってもよいし、BAW(Bulk Acoustic Wave)であってもよい。更に、弾性波チップを単にチップと呼ぶこともできる。弾性波チップは、例えば、弾性波共振子を有するチップであってもよいし、弾性波フィルタを有するチップであってもよい。尚、第1チップ40及び第2チップ50は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)であってもよい。図4を併せて参照する。図4には、1ポートSAW共振子を有するチップが模式的に示されている。例えば、このような第1チップ40及び第2チップ50が第1パッド22A、22B及び第2パッド22C、22Dに接続され基体構造体10に実装される。
(第1チップ)
図2を参照する。第1チップ40は、接合部材30にあけられた第1開口部31の上方に位置し、第1開口部31を介して第1面21aに対向すると共に第1パッド22A、22Bに接合されている。第1チップ40は、バンプ3A、3B(後述する第1バンプ3A、3B)を介して第1パッド22A、22Bに接合されている。
図4を参照する。図4に示す第1チップ40は、第1チップ基板41と、この第1チップ基板41の表面(下面)に位置する第1励振電極42と、この第1励振電極42を挟んでいる一対の第1反射器43A、43Bと、第1励振電極42とは離れて位置する2つの第1端子44A、44Bと、これらの第1端子44A、44B及び第1励振電極42を接続している第1接続部45A、45Bと、を有している。
第1チップ基板41の大きさ及び形状は、任意である。第1チップ基板41は、矩形の平板形状を呈していてもよいし、円形の平板形状を呈していてもよい。第1チップ基板41の厚さは、例えば、100μm以上500μm以下である。
図2を併せて参照する。第1チップ基板41は、基体20に対向している第1対向面41aと、この第1対向面41aの反対側に位置する第1反対面41bと、これら第1対向面41a及び第1反対面41bを繋ぐ第1側面41cと、を有している。第1端子44A、44Bは、第1対向面41a上に位置している。
図3及び図4を参照する。図3に示す第1対向面41aは、第1チップ基板41の下面であって、第1開口部31を介して第1面21aに対向している。図3には、第1対向面41aと接合部材30との間に封止部60の一部が介在している図が示されている。但し、第1対向面41aと接合部材30との間には、封止部60の一部が介在していなくてもよい。つまり、第1対向面41aは、接合部材30の上面に当接していなくてもよいし、接合部材30の上面に当接していてもよい。第1対向面41aと接合部材30との間に位置する封止部60の一部(第1延長部66)については後述する。第1対向面41aから第1面21aまでの距離は、例えば、10μm以上100μm以下である。第1対向面41aは、封止部60から露出している。
図2及び図4を参照する。第1反対面41bは、第1チップ基板41の上面であって、全体が封止部60に当接している。図2に示す第1側面41cは、平面透視において、接合部材30にあけられた第1開口部31の外側に位置する部位を有している。別の観点では、第1チップ40(第1側面41c)は、第1面21aの平面透視において、接合部材30の中実部33に重なる部位を有している、ということができる。
ここで、第1側面41cと第1開口部31とに着目した場合、平面透視において、第1側面41cは、全体が第1開口部31の外側に位置してもよいし、全体の70%以上が第1開口部31の外側に位置してもよいし、全体の40%以上が第1開口部31の外側に位置してもよいし、全体の40%以下が第1開口部31の外側に位置してもよい。第1側面41cの全てが第1開口部31の外部に位置している場合、平面透視において、第1開口部31は、第1チップ40によって塞がれている。
第1チップ基板41は、少なくとも第1対向面41aを含む一部が圧電体によって構成されている。例えば、第1チップ基板41は、全体が圧電体によって構成されていてもよいし、全体が圧電体によって構成されていなくてもよい。全体が圧電体によって構成されていない第1チップ基板41としては、例えば、後述する第1ベース部41dに板状の圧電体が貼り付けられた基板、及び、第1ベース部41dの表面に圧電膜が形成された基板等を挙げることができる。図4に示す第1チップ基板41は、平板状(層状も含む)第1ベース部41dに第1圧電部41eが固定された構造をしている。
第1ベース部41dは、例えば、シリコン等の半導体によって構成されてもよいし、酸化アルミニウム等のセラミックによって構成されてもよいし、サファイア等の単結晶材料によって構成されてもよい。第1ベース部41dは、例えば、1つの基板のみによって構成されていてもよいし、2以上の基板が重ねられることによって構成されていてもよい。2以上の基板を含む第1ベース部41dにおいては、これらの基板は、それぞれ材料が異なっていてもよい。第1ベース部41dの線膨張係数は、例えば、1~9ppm/Kであってもよいし、2~4ppm/Kであってもよい。
第1ベース部41dの材料は、任意である。例えば、第1ベース部41dが所望のヤング率になるよう第1ベース部41dの材料を選択してよい。第1ベース部41dのヤング率は、例えば、160~210GPaである。
図4に示す第1圧電部41eは、平板形状(層形状も含む)を呈している。第1圧電部41eは、第1励振電極42に信号が入力されると(電圧が印加されると)表面に弾性波が生じる部材である。第1圧電部41eの材料は、例えば、水晶、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸バリウム、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム及びタンタル酸リチウム等である。第1圧電部41eのヤング率は、例えば、210~250GPaである。
第1圧電部41eの線膨張係数は、例えば、第1ベース部41dの線膨張係数よりも大きくてもよい。第1圧電部41eの線膨張係数は、例えは、10~18ppm/Kである。第1圧電部41eは、上下前後左右の各方向において、線膨張係数が異なっていてもよい。例えば、上下方向の線膨張係数は、前後方向及び/又は左右方向の線膨張係数より小さくてもよいし、前後方向及び左右方向の線膨張係数より大きくてもよい。1つの態様として、第1圧電部41eは、上下方向の線膨張係数が8~15ppm/Kであり、左右方向の線膨張係数が12~18ppm/Kであり、前後方向の線膨張係数が10~16ppm/Kであってもよい。
図4には、第1ベース部41dの下面全体に第1圧電部41eが貼り合わされた(固定された)図が示されている。但し、第1圧電部41eは、例えば、第1ベース部41dの下面の一部のみに設けられていてもよい。第1圧電部41eは、例えば、第1ベース部41dより薄くてもよい。第1圧電部41eは、有機材料又は無機材料を含む接着剤によって第1ベース部41dに固定されていてもよいし、直接第1ベース部41dに固定(接合)されていてもよい。
第1励振電極42は、例えば、互いに噛み合う、2つの櫛歯状(すだれ状)の金属層を含むIDT電極である。第1励振電極42は、例えば、1層の金属層における電極であってもよいし、2層以上の金属層における電極であってもよい。金属層は、例えば、アルミニウム、銅又はこれらの合金等であってもよい。第1励振電極42は、第1接続部45A、45Bを介して第1端子44A、44Bに接続されている。
図4に示す第1励振電極42は、所定の方向(例えば、弾性波の伝搬方向)に延びると共に両端のそれぞれが一対の第1反射器43A、43Bに臨んでいる2つの第1バスバー42a、42bと、これら2つの第1バスバー42a、42bに直交する第1電極指42c、42dと、を有している。
第1電極指42cは、第1バスバー42aから第1バスバー42bに向かって延びており、第1電極指42dは、第1バスバー42bから第1バスバー42aに向かって延びている。第1電極指42cは、第1バスバー42aのみに繋がっており、第1電極指42dは、第1バスバー42bのみに繋がっている。
第1電極指42c、42dの数は、任意である。複数設けられた第1電極指42c、42dは、それぞれ互いが噛み合うよう、交互に配列されている。隣接する第1電極指42cと第1電極指42dとの間の距離(ピッチ)は、任意である。この距離(ピッチ)を変更することにより、第1圧電部41eを伝搬する弾性波の周波数を変えることができる。第1電極指42cと第1電極指42dとの距離を半波長とする弾性波が、第1圧電部41eを伝搬するようになる。隣接する第1電極指42cと第1電極指42dとの距離は、所望の周波数における弾性波が生じるよう適宜設定してもよい。
第1反射器43A、43Bは、第1励振電極42から伝搬した弾性波を第1励振電極42に向かって反射可能である。第1反射器43A、43Bは、第1励振電極42と共に、第1圧電部41eの下面に位置し基体20に臨んでいる。但し、第1励振電極42及び第1反射器43A、43Bは、例えば、第1接続部45A、45Bと共に、それぞれ絶縁性の保護膜によって覆われていてもよい。
図4に示す第1反射器43A、43Bは、それぞれ所定方向(弾性波が伝搬する方向)に延びる2つの第1バスバー43a、43bと、これら2つの第1バスバー43a、43bに直交し2つの第1バスバー43a、43bに繋がっている第1ストリップ電極43cと、を有している。第1反射器43A、43Bには、それぞれ第1ストリップ電極43cが複数設けられている。
図2を併せて参照する。第1励振電極42及び一対の第1反射器43A、43Bは、平面透視において、第1開口部31の内側に位置している。これにより、第1励振電極42及び第1反射器43A、43Bは、第1チップ基板41と基体20とに挟まれる空間(後述する第1領域Re1)に位置することになる。結果、第1圧電部41eでの弾性波の伝搬が容易になる。
図4のみ参照する。図4には、第1励振電極42及び一対の第1反射器43A、43Bを1つのみ有する第1チップ40が示されている。しかしながら、第1チップ40は、第1励振電極42及び一対の第1反射器43A、43Bを複数有していてもよい。更には、複数設けられた第1励振電極42によって、ラダー型フィルタまたは多重モード型フィルタが構成されてもよい。後述する第2チップ50についても同様である。
(第2チップ)
第1チップの説明は、第2チップ50の説明に援用されてよい。この際、第1チップ基板41は第2チップ基板51に、第1励振電極42は第2励振電極52に、第1反射器43A、43Bは第2反射器53A、53Bに、第1端子44A、44Bは第2端子54A、54Bに、第1接続部45A、45Bは第2接続部55A、55Bに読み替えることができる。また、第1励振電極42を構成する第1バスバー42a、42b及び第1電極指42c、42dについては、第2バスバー52a、52b及び第2電極指52c、52dに読み替えることができる。更に、第1反射器43A、43Bを構成する第1バスバー43a、43b及び第1ストリップ電極43cについては、第2バスバー53a、53b及び第2ストリップ電極53cと読み替えることができる。以下、第2チップ50の説明をするが、第1チップ40と共通する部分については省略する。
図2を参照する。第2チップ50は、接合部材30にあけられた第2開口部32の上方に位置し、第2開口部32を介して第1面21aに対向すると共に第2パッド22C、22Dに接合されている。第2チップ50は、バンプ3C、3D(後述する第2バンプ3C、3D)を介して第2パッド22C、22Dに接合されている。
図2に示す第2側面51cは、平面透視において、接合部材30にあけられた第2開口部32の外側に位置する部位を有している。別の観点では、第2チップ50(第2側面51c)は、第1面21aの平面透視において、接合部材30の中実部33に重なる部位を有している、ということができる。平面透視における第2開口部32の外側に位置する第2側面51cの割合は、平面透視における第1開口部31の外側に位置する第1側面41cの割合と同一であってもよいし、これと異なっていてもよい。
(第1チップ及び第2チップの関係)
第1チップ40の形状及び寸法、及び、第2チップ50の形状及び寸法は、互いに同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
1つの態様として、第1チップ40及び第2チップ50は、外部端子23を介して電気的に接続されていてもよい。外部端子23を介して第1チップ40及び第2チップ50が接続されることにより、電子デバイス1は、例えば、分波器(例えば、デュプレクサ)を構成することができる。例えば、第1チップ40を、送信用の通過帯領域の周波数を有する電気信号のみを通過させるフィルタとし、第2チップ50を、受信用の通過帯領域の周波数を有する電気信号のみを通過させるフィルタとしてもよい。尚、送信用の通信帯域及び受信用の通信帯域は、互いに重ならない。
第1チップ40及び第2チップ50は、それぞれバンプ3A~3Dを介して第1パッド22A、22B及び第2パッド22C、22Dと電気的に接続されている。以下、第1チップ40及び第1パッド22A、22Bを繋いでいるバンプ3A、3Bを第1バンプ3A、3Bと呼び、第2チップ50及び第2パッド22C、22Dを繋いでいるバンプ3C、3Dを第2バンプ3C、3Dと呼ぶ。
(第1バンプ)
図2及び図3を参照する。第1バンプ3A、3Bは、基体20と第1チップ40との間に位置し、第1パッド22A、22Bと第1端子44A、44Bとを通電可能に接続している。第1バンプ3A、3Bの高さ(第1パッド22A、22Bから第1端子44A、44Bまでの距離)は、例えば、接合部材30の厚さよりも小さい。第1バンプ3A、3Bの高さは、例えば、接合部材30の厚さの1倍以下であってもよいし、4/5倍以下であってもよいし、3/5倍以下であってもよいし、2/5倍以下であってもよいし、1/5倍以下であってもよい。図2に示す第1バンプ3A、3Bは、全体が第1開口部31の内側に位置し、第1開口部31の内壁31aに囲われている。
第1バンプ3A、3Bの大きさ及び形状は、任意である。例えば、第1バンプ3A、3Bは、水平方向に沿った断面において、第1パッド22A、22B及び/又は第1端子44A、44Bよりも大きくてもよいし、第1パッド22A、22B及び第1端子44A、44Bよりも小さくてもよい。更に、第1バンプ3A、3Bは、水平方向に沿った断面において、矩形状を呈していてもよいし、円形状を呈していてもよいし、楕円形状を呈していてもよい。
第1バンプ3A、3Bは、例えば、はんだである。はんだは、鉛を含むはんだであってもよいし、鉛を含まないはんだであってもよい。鉛を含むはんだとしては、Pb-Sn合金はんだ等が挙げられる。鉛を含まないはんだとしては、Au-Sn合金はんだ、Au-Ge合金はんだ、Sn-Ag合金はんだ、Sn-Cu合金はんだ等が挙げられる。尚、第1バンプ3A、3Bは、導電性のフィラーを熱硬化樹脂等に混ぜ込まれてなる、導電性の接着材であってもよい。
第1バンプ3A、3Bの線膨張係数は、例えば、18~25ppm/Kの範囲内に設定されてもよいし、20~23PPm/Kの範囲内に設定されてもよい。例えば、第1バンプ3A、3Bの線膨張係数は、接合部材30の線膨張係数よりも大きい。即ち、第1バンプ3A、3Bは、第1バンプ3A、3Bよりも線膨張係数が小さな接合部材30に囲われている、ということができる。第1バンプ3A、3Bの線膨張係数は、例えば、第1圧電部41eの線膨張係数よりも大きくてもよい。第1バンプ3A、3Bの線膨張係数は、封止部60の線膨張係数よりも大きくてもよいし、封止部60の線膨張係数よりも小さくてもよい。
(第2バンプ)
図2を参照する。例えば、第1バンプ3A、3Bは、第2バンプ3C、3Dに援用することができる。以下、第2バンプ3C、3Dの説明をするが、第1バンプ3A、3Bと共通する部分は省略する。第2バンプ3C、3Dは、基体20と第2チップ50との間に位置し、第2パッド22C、22D及び第2端子54A、54Bとを通電可能に接続している。第2バンプ3C、3Dは、第1バンプ3A、3Bよりも高くてもよいし、第1バンプ3A、3Bよりも低くてもよいし、第1バンプ3A、3Bと高さが同一であってもよい。
図2に示す第2バンプ3C、3Dは、全体が第2開口部32の内側に位置し、第2開口部32の内壁32aに囲われている。第2バンプ3C、3Dは、接合部材30にあけられた第2開口部32の外側に位置する部位を有していない。第2開口部32の高さについては、第1開口部31の高さの説明を援用できる。
(封止部)
図2に示す封止部60は、第1チップ40及び第2チップ50の下面が露出するよう、これら第1チップ40及び第2チップ50の上面及び外周面を覆っている。封止部60は、基体構造体10と共に、第1チップ40及び第2チップ50の全体を覆っている。
封止部60の線膨張係数は、任意に設定することができる。例えば、封止部60の線膨張係数は、6~80ppm/Kであってもよい。封止部60の線膨張係数は、水平方向(前後左右方向)と鉛直方向とで異なっていてもよい。例えば、水平方向の線膨張係数が6~30ppm/Kであって、鉛直方向の線膨張係数が20~80ppm/Kであってもよい。封止部60の線膨張係数は、接合部材30の線膨張係数より大きくてよい。より詳細には、水平方向及び鉛直方向における封止部60の線膨張係数は、水平方向及び/又は鉛直方向における接合部材30の線膨張係数より大きくてもよい。
封止部60のガラス転移温度は、接合部材30のガラス転移温度より低く設定される。言い換えると、接合部材30のガラス転移温度は、封止部60のガラス転移温度より高い。このため、接合部材30は、封止部60と比べ、熱が加えられてもガラス状態になり難い(柔らかくなり難い)、ということができる。
封止部60のガラス転移温度は、例えば、110~200℃の範囲内に設定されてよい。例えば、封止部60のガラス転移温度は、接合部材30のガラス転移温度より低く設定される条件の下、接合部材30との差が140℃以下となるよう設定されてもよいし、接合部材30との差が90℃以下となるよう設定されてもよいし、接合部材30との差が70℃以下となるよう設定されてもよいし、接合部材30との差が40℃以下となるよう設定されてもよい。
封止部60の材料は、例えば、有機材料であってもよい。有機材料としては、例えば、樹脂(熱硬化樹脂)を挙げることができる。熱硬化樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、尿素樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂等を挙げることができる。繰り返しになるが、封止部60のガラス転移温度は、接合部材30のガラス転移温度より小さい。このような条件の下で、封止部60の材料を選択する。封止部60のヤング率は、例えば、0.05~17Gpaの範囲内であってよい。更に、封止部60のヤング率は、温度によって異なっていてもよい。例えば、封止部60のヤング率は、常温(例えば、15~30℃)では10~20GPaであり、高温(例えば、220℃~270℃)では1.5GPa以下であってもよい。尚、封止部60のヤング率は、接合部材30のヤング率より小さくてもよい。封止部60の材料は、母材35の材料と同一であってもよいし、母材35の材料と異なっていてもよい。尚、封止部60は、フィラーを含んでいてもよい。
図2に示す封止部60は、基体構造体10(接合部材30)に接合した下面部61と、この下面部61の反対側に位置する上面部62と、これら下面部61及び上面部62を繋ぐ側面部63と、下面部61から上面部62に向かって窪んでいると共に内部に第1チップ40が位置している第1凹部64と、下面部61から上面部62に向かって窪んでいると共に内部に第2チップ50が位置している第2凹部65と、第1凹部64の内面から接合部材30に沿って延びている第1延長部66(図3参照)と、第2凹部65の内面から接合部材30に沿って延びている第2延長部67と、を有している。
図2に示す下面部61は、全体が接合部材30に接合されている。第1凹部64及び第2凹部65の深さは、それぞれ任意である。第1凹部64の深さは、第1チップ40の厚さと同一であってもよいし、第1チップ40の厚さより小さくてもよい。図2では、第1凹部64の内面は、第1チップ40の側面41cに当接している。しかしながら、第1凹部64の内面は、第1チップ40の側面41cから離れていてもよい。一方、第2凹部65の深さは、第2チップ50の厚さと同一であってもよいし、第2チップ50の厚さより小さくてもよい。図2では、第2凹部65の内面は、第2チップ50の側面51cに当接している。しかしながら、第2凹部65の内面は、第2チップ50の側面51cから離れていてもよい。
図3に示す第1延長部66は、第1凹部64の内面から接合部材30の表面に沿って、接合部材30にあけられた第1開口部31の内壁31aまで延びている。第1延長部66は、接合部材30の上面、及び、接合部材30にあけられた第1開口部31の内壁31aに接合している。但し、第1延長部66は、接合部材30にあけられた第1開口部31の内壁31aまで延びず、接合部材30の上面にのみ接合していてもよい。接合部材30の表面に沿った第1延長部66の厚さは、例えば、1μm以下であってもよいし、1μm以上であってもよい。
図2に示す第2延長部67の説明については、第1延長部66の説明を援用できる。第2延長部67は、接合部材30の表面に沿って、第2開口部32の内壁32aまで延びていてもよいし、第2開口部32の内壁32aまで延びていなくてもよい。接合部材30の表面に沿った第2延長部67の厚さは、例えば、1μm以下であってもよいし、1μm以上であってもよい。
(領域)
電子デバイス1には、第1バンプ3A、3Bを収容する第1領域Re1、及び、第2バンプ3C、3Dを収容する第2領域Re2が設けられている。第1領域Re1は、第1チップ40(第1対向面41a)、接合部材30(内壁31a)及び基体20(第1面21a)によって囲われた領域である。一方、第2領域Re2は、第2チップ50(第2対向面51a)、接合部材30(内壁32a)及び基体20(第1面21a)によって囲われた領域である。第1領域Re1の高さは、接合部材30の厚さと同一であってもよいし、接合部材30の厚さより僅かに(第1延長部66の厚さ分)大きくてもよい。第2領域Re2の高さについても同様である。第1領域Re1内及び第2領域Re2内は、真空状態であってもよいし、所定の気体(例えば、窒素)で満たされていてもよい。これにより、第1バンプ3A、3B及び第2バンプ3C、3Dは、直接外部に晒されることが軽減される。結果、電子デバイス1の耐久性を向上させることができる。
次に、電子デバイスの製造方法について説明する。
図5を参照する。図5には、1つの例による電子デバイス1の製造方法を説明する図が示されている。図5Aのみを参照する。図5Aに示すように、上記基体20に接合部材30が重ねられた基体構造体10を用意する。接合部材30は、半硬化(未硬化)状態であってもよいし、硬化状態であってもよい。更に、接合部材30は、基体20に接合された状態であってもよいし、基体20に接合されていない状態であってもよい。接合部材30は、内部にガラスクロス等の布を含むシート状の部材にレーザーまたはパンチング等によって貫通穴(第1開口部31及び第2開口部32)をあけることによって作成できる。
図5A及び図5Bを参照する。基体構造体10を用意したら、例えば、基体構造体10に第1バンプ3A、3B及び第2バンプ3C、3Dを形成する。具体的には、第1パッド22A、22Bに第1バンプ3A、3Bを接合し、第2パッド22C、22Dに第2バンプ3C、3Dを接合する。次に、第1チップ40及び第2チップ50を含む実装体2を用意し、実装体2を基体構造体10に実装する。実装体2の基体構造体10への実装は、第1~第2端子44A、44B、54A、54Bを第1~第2バンプ3A~3Dに接続すると共に、封止部60を接合部材30に接合することにより行う。
図5Bのみ参照する。1つの態様として、封止部60の接合部材30への接合は、未硬化状態の接合部材30の上面に封止部60を当接させ、接合部材30を硬化させることにより行うことができる。1つの態様として、封止部60の接合部材30への接合は、硬化状態の接合部材30の上面に封止部60を当接させ、これを溶融させたのち再び硬化させることにより行うことができる。
尚、図5A及び5図Bでは、第1チップ40及び第2チップ50を含む実装体2を基体構造体10に直接接合する方法について説明した。しかしながら、基体構造体10への実装体2の接合は、上記方法に限定されない。例えば、第1~第2チップ40、50を第1~第2パッド22A~22Dに接合させた後、第1~第2チップ40、50を覆う封止部60を接合部材30の上面に形成することによって、基体構造体10に実装体2を実装させてもよい。1つの態様において、封止部60の形成方法には、例えば、基体構造体10に実装された第1チップ40及び第2チップ50を覆うよう基体構造体10(接合部材30)の上面に樹脂(未硬化)を供給し、これを硬化させることによって封止部60を形成する方法がある。1つの態様において、封止部60の形成方法には、基体構造体10に実装された第1チップ40及び第2チップ50を覆うよう接合部材30の上面にシート状の樹脂(未硬化)を配置し、これを加圧及び加熱することによって硬化させ、接合部材30に接合された封止部60を形成する方法がある。1つの態様において、封止部60の形成方法には、例えば、基体構造体10に実装された第1チップ40及び第2チップ50を覆うようスクリーン印刷又はディスペンサによって接合部材30の上面に溶融した樹脂を供給し、これを硬化させことにより基体構造体10に接合された封止部60を形成する方法がある。尚、上記未硬化の樹脂に代えて、粉末の樹脂を用いてもよい。
図5Cを併せて参照する。封止部60の形成において、例えば、封止部60の一部(以下、「樹脂」と呼ぶこともある)が溶融し、接合部材30の上面に流れることがある。溶融した樹脂は、例えば、接合部材30の上面に沿って流れ、接合部材30にあけられた第1開口部31及び/又は第2開口部32の内側に流れ込むこともある。その後、接合部材30の上面に供給された樹脂が硬化されることにより、第1開口部31及び/又は第2開口部32の内側に流れ込んだ樹脂は硬化する。この時、第1開口部31及び/又は第2開口部32の内側に流れ込んだ樹脂は、内壁31a及び/又は内壁32aに接合する。
図5A~図5Cを参照する。図5A~図5Cには、1つの基体構造体10に1つの実装体2を接合する方法が示されている。しかしながら、例えば、配列された複数の基体構造体10を含むウエハに対し、複数の実装体2(ウエハ状又は個片化状態)を同時に接合してもよい。
図2及び図3を参照する。接合部材30のガラス転移温度は、封止部60のガラス転移温度より高い。これにより、接合部材30は、電子デバイス1に熱が加わっても、封止部60より容易にガラス状態になる(柔らかくなる)ことが抑制される。このため、接合部材30は、ガラス状態になり難く、熱が加わっても固い状態を維持することができる。この固い状態を維持できる接合部材30に封止部60が接合していることにより、封止部60には、接合部材30によって熱膨張しようとする方向とは逆方向の力が加わる。これにより、接合部材30を介して封止部60の熱膨張が軽減する。結果、耐久性のある電子デバイス1の提供ができる。
接合部材30の線膨張係数は、封止部60の線膨張係数より小さい。これにより、接合部材30は、封止部60と比べ、電子デバイス1に熱が加わっても熱膨張の量(体積)が小さくなる。熱膨張が小さい接合部材30に封止部60が接合していることにより、封止部60には、接合部材30によって熱膨張しようとする方向とは逆方向の力が加わる。これにより、接合部材30を介して封止部60の熱膨張が軽減する。結果、より耐久性のある電子デバイス1の提供ができる。
接合部材30の線膨張係数は、基体20の線膨張係数より小さい。更に、接合部材30のガラス転移温度は、基体20のガラス転移温度より高い。接合部材30の線膨張係数が基体20の線膨張係数より小さいことにより、接合部材30は、熱が加えられた際の膨張量が基体20より小さくなる。接合部材30のガラス転移温度が基体20のガラス転移温度より高いことにより、接合部材30は、基体20より容易にガラス状態になることが抑制される。熱膨張が小さく且つガラス転移温度が高い接合部材30に基体20が接合していることにより、接合部材30を介して基体20の熱膨張が軽減する。よって、より耐久性のある電子デバイス1の提供ができる。
第1対向面41aは、封止部60から露出している。第1対向面41aが封止部60から露出していることにより、外周面が覆われた第1チップ40において、第1チップ40と第1パッド22A、22Bとの電気的な接続を好適にすることができる。
第1面21aの平面透視において、第1チップ40は、接合部材30にあけられた第1開口部31の外側に位置する部位を有している。これにより、例えば、第1チップ40を大きくした場合にも、第1面21aの平面透視において、第1チップ40が第1開口部31の内側に位置するよう第1開口部31を大きくすることが不要になる。結果、接合部材30(中実部33)の体積の減少を軽減できる。よって、耐久性のある電子デバイス1を提供できる。
封止部60は、接合部材30にあけられた第1開口部31の内壁31aに接合している部位を有している。封止部60が第1開口部31の内壁31aに接合している部位を有していることにより、封止部60は、より強く接合部材30と接合することになる。結果、耐久性のある電子デバイス1の提供ができる。
接合部材30は、補強材34と、補強材34に含浸された母材35と、を有している。接合部材30が補強材34を有していることにより、補強材34が母材35のみである場合と比べ、接合部材30の強度が向上される。結果、耐久性のある電子デバイス1の提供ができる。
接合部材30の強度が大きくなることによって、電子デバイス1の強度を確保しつつ接合部材30にあけられた第1開口部31を大きくすることができる。これにより、第1開口部31の内側に位置する第1パッド22A、22Bの配置位置の自由度を向上させることができる。これにより、第1チップ40の設計の自由度を向上させることができる。
加えて、強度のある接合部材30によって第1バンプ3A、3Bの一部を囲うことができ、第1バンプ3A、3Bに加わる負荷を軽減することができる。結果、耐久性のある電子デバイス1を提供できる。
補強材34は、ガラスクロスである。補強材34がガラスクロスであることにより、より接合部材30の強度を向上させることができる。結果、より耐久性のある電子デバイス1の提供ができる。
接合部材30には、第2パッド22C、22Dが位置する箇所に第2開口部32があけられている。更に、第2チップ50は、第2開口部32を介して第2パッド22C、22Dに接続されている。第2パッド22C、22Dが位置する箇所に第2開口部32があけられていることにより、第1パッド22A、22B及び第2パッド22C、22Dの全てを第1開口部31の内側に配置させる必要がない。これにより、第1開口部31のみを大きくする必要がない。結果、接合部材30の体積の減少を軽減できる。よって、耐久性のある電子デバイス1の提供ができる。
次に、第1変形例における電子デバイスの説明をする。
図6Aを参照する。図6Aには、本開示の第1変形例における電子デバイス101が示されている。実施形態の電子デバイス1と共通する部分については、符号を流用すると共に詳細な説明を省略する。
(接合部材)
図6Aに示す接合部材130では、第1面21aの平面透視において、第1開口部131及び第2開口部132は、第1チップ40及び第2チップ50よりも大きい。別の観点では、第1面21aの平面透視において、第1開口部131の内壁131aは、第1チップ40の第1側面41cを囲っており、第2開口部132の内壁132aは、第2チップ50の第2側面51cを囲っている。別の観点では、接合部材130の中実部33は、第1面21aの平面透視において、第1チップ40及び第2チップ50に重なる部位を有していない、ということができる。これにより、接合部材130及び封止部60がより強く接合することができる。結果、耐久性のある電子デバイス101の提供ができる。
次に、第2変形例における電子デバイスの説明をする。
図6Bを参照する。図6Bには、本開示の第2変形例における電子デバイス201が示されている。実施形態の電子デバイス1と共通する部分については、符号を流用すると共に詳細な説明を省略する。
(接合部材)
図6Bに示す接合部材230では、第1面21aの平面透視において、第1開口部231及び第2開口部232は、第1チップ40及び第2チップ50と同一の大きさを呈している。別の観点では、第1面21aの平面透視において、第1チップ40の側面(第1側面41c)は、その全体が第1開口部231の内壁231aに重なっており、第2チップ50の第2側面51cは、その全体が第2開口部232の内壁232aに重なっている。これにより、平面透視において、接合部材230に対し封止部60が接合する面積を十分に確保することができる。結果、耐久性のある電子デバイス201の提供ができる。加えて、第1面21aの平面透視において、例えば、第1チップ40と第1開口部231の内壁231aとの間に封止部60が位置することが軽減されるため、第1バンプ3A、3B及び第1パッド22A、22Bが位置する領域Re1を十分に確保することができる。これにより、第1チップ40の設計の自由度を向上することができる。尚、第1面21aの平面透視において、第1チップ40及び第2チップ50の側面と第1開口部231及び第2開口部232の内壁231a、232aが重なっているとは、例えば、それぞれのずれが10μm以下である場合をいう。
次に、第3変形例における電子デバイスの説明をする。
図7を参照する。図7には、本開示の第3変形例における電子デバイス301が示されている。実施形態の電子デバイス1と共通する部分については、符号を流用すると共に詳細な説明を省略する。
図6に示す基体320は、セラミック製の基体本体部321と、この基体本体部321の上面21aに位置する複数のパッド22A~22Dと、基体本体部321の下面21bに位置する複数の外部端子23A~23F(図1参照)と、これらパッド22A~22D及び外部端子23A~23Fを繋ぐと共に基体本体部321の内部に位置している内部導体24と、を有している。
基体320の線膨張係数は、例えば、4~12ppm/Kであってもよいし、5~10ppm/Kであってもよい。例えば、基体320の線膨張係数は、接合部材30の線膨張係数より大きくてもよい。基体320のヤング率は、例えば、250~420GPaであってもよいし、280~350GPaであってもよい。
尚、本開示における基体構造体及び電子デバイスは、上記に述べた実施形態及び変形例に限定されず、様々な形態で実施されてよい。以下、基体構造体及び電子デバイスの形態が変形された例を幾つか紹介する。
実施形態では、補強材及び母材のみによって構成されている接合部材の例について説明した。しかしながら、接合部材には、これらの他にフィラー等が含まれていてもよい。また、接合部材30においては、1つの布(ガラスクロス)に母材が含浸されている例について説明した、しかしながら、接合部材は、複数の布(ガラスクロス)が積層された状態の部材に母材が含浸されていてもよい。更には、接合部材は、ガラスクロスを含まない樹脂のみから構成されていてもよいし、内部にフィラーが位置する樹脂から構成されていてもよい。
実施形態では、第1開口部及び第2開口部があけられた接合部材の例について説明した。しかしながら、接合部材には、開口部が1つのみあけられていてもよいし、開口部が3つ以上あけられていてもよい。平面透視において、チップが1つのみに重なる開口部が2つ以上あけられていてもよいし、2つのチップに重なる開口部が1つのみあけられていてもよい。開口部の数は、適宜変更することができる。
本実施形態では、電子デバイスが2つの弾性波チップを含んでいる例について説明した。しかしながら、電子デバイスが有する弾性波チップの数は、1つのみであってもよいし、3つ以上であってもよい。更に、実施形態では、第1チップ及び第2チップが1ポート共振子である弾性波チップについて説明した。しかしながら、第1チップ及び/又は第2チップは、2ポート共振子であってもよい。つまり、第1チップと第2チップとが必ずしも同一の弾性波チップである必要はない。また、本開示における電子デバイスは、弾性波以外の電子部品(電子素子)を含んでいてもよい。
実施形態では、封止部が、基体の表面に沿って延びる第1延長部及び第2延長部を有する、例について説明した。しかしながら、第1延長部及び第2延長部は、封止部における必須の構成要素ではない。必要に応じて第1延長部及び/又は第2延長部を廃すこともできる。尚、封止部は、第1チップ及び/又は第2チップの外周面(側面)のみを覆っていてもよい。
1、101、201、301…電子デバイス
3A、3B…第1バンプ
3C、3D…第2バンプ
10、110、210、310…基体構造体
20、320…基体
21a…第1面
22A、22B…第1パッド
22C、22D…第2パッド
30、130、230…接合部材
30a、130a、230a…第1開口部
30b、130b、230b…第2開口部
31a、131a、231a…内壁
32a、132a、232a…内壁
40…第1チップ
50…第2チップ
60…封止部

Claims (11)

  1. 第1面と、前記第1面上に位置する第1パッドと、を有する基体と、
    前記第1面に接合され、前記第1パッドを囲う第1開口部があけられた接合部材と、
    前記第1開口部を介して前記第1面に対向し、前記第1パッドに接続された第1チップと、
    前記第1チップの外周面を覆うと共に、前記接合部材を介して前記基体に接合された封止部と、
    を有し、
    前記接合部材のガラス転移温度は、前記封止部のガラス転移温度より高く、
    前記接合部材の線膨張係数は、前記基体の線膨張係数より小さく、
    前記接合部材のガラス転移温度は、前記基体のガラス転移温度より高い
    電子デバイス。
  2. 前記接合部材の線膨張係数は、前記封止部の線膨張係数より小さい
    請求項1記載の電子デバイス。
  3. 前記第1チップは、前記基体の前記第1面に対向する第1対向面と、前記第1対向面に位置し前記第1パッドに接続された第1端子と、を有し、
    前記第1対向面は、前記封止部から露出している
    請求項1~請求項のいずれか1項記載の電子デバイス。
  4. 前記第1面の平面透視において、前記第1チップは、前記接合部材にあけられた前記第1開口部の外側に位置する部位を有している
    請求項1~請求項のいずれか1項記載の電子デバイス。
  5. 前記第1面の平面透視において、前記第1チップは、前記第1開口部の内壁に囲われている
    請求項1~請求項のいずれか1項記載の電子デバイス。
  6. 前記第1面の平面透視において、前記第1チップの側面は、前記第1開口部の内壁に重なっている
    請求項1~請求項のいずれか1項記載の電子デバイス。
  7. 前記封止部は、前記接合部材にあけられた前記第1開口部の内壁に接合した部位を有している
    請求項1~請求項のいずれか1項記載の電子デバイス。
  8. 前記接合部材は、補強材と、前記補強材に含浸された母材と、を有している
    請求項1~請求項のいずれか1項記載の電子デバイス。
  9. 前記補強材は、ガラスクロスである
    請求項記載の電子デバイス。
  10. 前記第1面上に位置する第2パッドと、
    前記第1面に対向している第2対向面と、前記第2対向面上に位置する第2端子と、を有する第2チップと、
    を有し、
    前記第2端子は、前記封止部から露出し、前記第2パッドに接続されている
    請求項1~請求項のいずれか1項記載の電子デバイス。
  11. 前記接合部材には、前記第2パッドが位置する箇所に第2開口部があけられており、
    前記第2チップは、前記第2開口部を介して前記第2パッドに接続されている
    請求項10記載の電子デバイス。
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