JP7223319B2 - 真空冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、処理槽内を減圧して食品を冷却する真空冷却装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、処理槽内の気体を外部へ吸引排出して処理槽内を減圧することで、食品からの水分蒸発を促し、その気化潜熱で食品の冷却を図る真空冷却装置が知られている。
特開平9-296975号公報
真空冷却装置により液物食品を冷却する場合、冷却終盤に食品表面(液面)が凍結してしまうと、水分蒸発が制限されて、冷却が進まなくなる。品温センサにより品温(食品温度)を監視して、品温が冷却目標温度になるまで真空冷却を図り、且つ、冷却目標温度が凍結点を超える温度に設定されていても、食品内の温度ムラにより、食品の一部が凍結するおそれがある。
たとえば、液物食品を貯留した容器に品温センサが上方から差し込まれる場合、品温センサの温度検出点(プローブ先端)は容器の底部付近に配置されることが多い。その場合、液深の影響により、品温センサの検出温度が凍結点に到達していなくても、表面(液面付近)の温度はさらに低下しており、凍結するおそれがある。特に、水よりも粘性の高い食品の場合、減圧沸騰による撹拌効果が小さく、表面で凍結を生じやすい。表面で凍結が生じた場合、蒸発が生じにくく、冷却が進まなくなったり、冷却時間が長くなったりする。
本発明が解決しようとする課題は、食品の凍結を防止して、食品を迅速で確実に冷却することができる真空冷却装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、食品が収容される処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段と、減圧された前記処理槽内へ外気を導入する復圧手段と、前記処理槽内の圧力を検出する圧力センサと、前記処理槽内に収容された食品の温度を検出する品温センサと、前記各手段を制御する制御手段とを備え、前記減圧手段により前記処理槽内を減圧中、凍結防止制御として、前記圧力センサの検出圧力が凍結防止圧力以下になると、前記処理槽内を「凍結防止圧力+設定回復圧力」になるまで復圧させるか、その復圧に要する設定回復時間だけ復圧させ、前記復圧手段として、前記処理槽内への第一給気路に開度調整可能な第一給気弁を備えると共に、前記処理槽内への第二給気路に開閉切替される第二給気弁を備え、前記減圧手段により前記処理槽内を減圧中、前記凍結防止制御として、前記圧力センサの検出圧力が凍結防止圧力以下になるたびに、前記第二給気弁を一時的に開放することを繰り返すことを特徴とする真空冷却装置である。
請求項1に記載の発明によれば、減圧手段により前記処理槽内を減圧中、凍結防止制御を実行可能とされる。凍結防止制御では、処理槽内の圧力が凍結防止圧力以下になると、処理槽内を一時的に所定まで復圧することで、食品の凍結を防止することができる。すなわち、凍結防止制御では、処理槽内の圧力低下を一時的に停止して、食品のそれ以上の温度低下を防止すると共に、処理槽内への給気により、槽内温度を回復させることで、食品が凝固点に達することを抑制して、食品(特に表面)の凍結を防止することができる。
請求項1に記載の発明によれば、復圧手段として、開度調整可能な第一給気弁の他、開閉切替される第二給気弁を備える。そのため、凍結防止制御では、処理槽内の圧力が凍結防止圧力以下になるたびに、第二給気弁を一時的に開放することを繰り返せばよい。このようにして、簡易な構成および制御で、凍結防止制御を実施することができる。
請求項2に記載の発明は、前記凍結防止圧力は、0℃における水の飽和圧力に基づき設定されることを特徴とする請求項1に記載の真空冷却装置である。
請求項2に記載の発明によれば、冷却しようとする実際の食品は、水以外に各種成分を含んでおり、凝固点降下があるため、凍結防止圧力を0℃における水の飽和圧力に基づき設定しても、食品の凍結を有効に防止することができる。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記制御手段により、温度差一定制御も実行可能とされ、前記温度差一定制御では、前記品温センサの検出温度と前記圧力センサの検出圧力における飽和温度との温度差が設定温度差になるように、前記処理槽内の圧力を調整しつつ前記処理槽内を減圧し、前記品温センサの検出温度が所定温度以下になると、前記温度差一定制御を停止して、最終減圧制御として、前記処理槽内をさらに減圧し、前記温度差一定制御および前記最終減圧制御を含んだ前記処理槽内の減圧中、前記凍結防止制御を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空冷却装置である。
請求項3に記載の発明によれば、真空冷却装置は、温度差一定制御も実行可能とされる。温度差一定制御では、品温と槽内圧力換算温度との温度差を設定温度差に抑えることで、食品からの水分蒸発を所定の速度に制御し、突沸を抑制しつつ食品の冷却を図ることができる。また、品温が所定温度以下になると、温度差一定制御を停止して、最終減圧制御により、食品の迅速な冷却を図ることができる。冷却終盤、冷却時間が長くなると、突沸の発生リスクが大きくなるが、冷却時間の短縮を図ることで、突沸の発生を防止することができる。そして、これら一連の減圧中、凍結防止制御により、食品の凍結を防止することができる。
本発明の真空冷却装置によれば、食品の凍結を防止して、食品を迅速で確実に冷却することができる。
本発明の一実施例の真空冷却装置を示す概略図であり、一部を断面にして示している。 図1の真空冷却装置による冷却運転の一例を示すグラフであり、品温TFと槽内圧力換算温度TSとの変化を示しており、縦軸は温度T、横軸は運転開始からの経過時間tを示している。 図1の真空冷却装置による凍結防止制御の一例を示すグラフであり、槽内圧力の変化を示しており、縦軸は圧力P、横軸は時間tを示している。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の真空冷却装置1を示す概略図であり、一部を断面にして示している。
本実施例の真空冷却装置1は、食品Fが収容される処理槽2と、この処理槽2内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段3と、減圧された処理槽2内へ外気を導入する復圧手段4と、これら各手段3,4を制御して処理槽2内の食品Fを冷却する制御手段(図示省略)とを備える。
処理槽2は、内部空間の減圧に耐える中空容器であり、ドア(図示省略)で開閉可能とされる。処理槽2は、典型的には略矩形の箱状に形成され、正面の開口部がドアで開閉可能とされる。ドアを開けることで、処理槽2に食品Fを出し入れすることができ、ドアを閉じることで、処理槽2の開口部を気密に閉じることができる。ドアは、処理槽2の正面および背面の双方に設けられてもよい。なお、図示例では、食品Fは、液物とされ、ホテルパンや番重のような食品容器に入れられて、処理槽2内に収容されている。
減圧手段3は、処理槽2内の気体(空気や蒸気)を外部へ吸引排出して、処理槽2内を減圧する手段である。本実施例では、減圧手段3は、処理槽2内からの排気路5に、蒸気エゼクタ6、蒸気凝縮用の熱交換器7、逆止弁8、および水封式の真空ポンプ9を順に備える。
蒸気エゼクタ6は、吸引口6aが処理槽2に接続されて設けられ、入口6bから出口6cへ向けて、エゼクタ給蒸路10からの蒸気がノズルで噴出可能とされる。入口6bから出口6cへ向けて蒸気を噴出させることで、処理槽2内の気体も吸引口6aを介して出口6cへ吸引排出される。エゼクタ給蒸路10に設けたエゼクタ給蒸弁11の開閉を操作することで、蒸気エゼクタ6の作動の有無を切り替えることができる。
熱交換器7は、排気路5内の流体と冷却水とを混ぜることなく熱交換する間接熱交換器である。熱交換器7により、排気路5内の蒸気を、冷却水により冷却し凝縮させることができる。
真空ポンプ9は、本実施例では水封式であり、周知のとおり、封水と呼ばれる水が供給されつつ運転される。そのために、真空ポンプ9の給水口9aには、封水給水路12を介して水が供給される。封水給水路12には封水給水弁13が設けられており、封水給水弁13を開けることで、真空ポンプ9に封水を供給することができる。封水給水弁13を開けた状態で真空ポンプ9を作動させると、真空ポンプ9は、吸気口9bから気体を吸入し、排気口9cへ排気および排水する。真空ポンプ9は、オンオフ制御されてもよいし、出力を調整可能とされてもよい。本実施例では、真空ポンプ9は、インバータを用いて、モータの駆動周波数ひいては回転数を変更可能とされる。
熱交換器7および真空ポンプ9への給水系統について説明すると、本実施例では、熱交換器7および真空ポンプ9には、常温水と冷水とを切り替えて供給可能とされる。冷水とは、チラー(図示省略)により所定温度に冷却を図られた水であり、常温水とは、そのような冷却を図られない水である。
図示例の場合、常温水と冷水の切り替えは、常温水給水路14に設けられた常温水給水弁15と、冷水給水路16に設けられた冷水給水弁17で行われる。常温水給水弁15より下流の常温水給水路14と、冷水給水弁17より下流の冷水給水路16とは、合流して共通給水路18とされている。そして、この共通給水路18は、熱交換器7への熱交給水路19と、真空ポンプ9への封水給水路12とに分岐されている。封水給水路12には、封水給水弁13が設けられている。常温水給水弁15または冷水給水弁17を開けることで、熱交換器7に給水され、さらに封水給水弁13を開けると、真空ポンプ9に給水される。
熱交換器7は、熱交給水路19を介して水が供給され、熱交排水路20を介して水が排出される。熱交排水路20は、冷水タンク(チラーの給水源)への冷水戻し路21と、外部への排水出口路22とに分岐されており、冷水戻し路21には冷水戻し弁23が設けられ、排水出口路22には排水出口弁24が設けられている。冷水戻し弁23および排水出口弁24により、熱交換器7を通過後の水を、冷水タンクへ戻すか、排水出口路22から排出するか、あるいはいずれも行わずに熱交換器7の通水を阻止するか(つまり熱交換器7の冷却水出口側を閉じるか)を切り替えることができる。
熱交換器7に冷水を供給する場合、排水出口弁24を閉じると共に冷水戻し弁23を開けることで、熱交換器7を通過後の冷水は冷水タンクへ戻される。冷水タンク内の貯留水は、チラーで冷却されて再び冷水給水路16へ供給可能とされる。一方、熱交換器7に常温水を供給する場合、冷水戻し弁23を閉じると共に排水出口弁24を開けることで、熱交換器7を通過後の常温水は排水出口路22から排出される。
復圧手段4は、減圧された処理槽2内へ外気を導入して、処理槽2内を復圧する手段である。本実施例では、復圧手段4は、処理槽2内への第一給気路25に、第一エアフィルタ26および第一給気弁27を順に備えると共に、処理槽2内への第二給気路28に、第二エアフィルタ29および第二給気弁30を順に備える。第一給気路25および第二給気路28は、図示例では、それぞれが処理槽2に接続されているが、場合により、各給気弁27,30よりも下流側で合流して処理槽2に接続されてもよい。また、第二給気路28(たとえば第二エアフィルタ29と第二給気弁30との間)には、オリフィスを設けてもよい。
第一給気弁27は、電動弁のように、開度調整可能な弁から構成される。一方、第二給気弁30は、電磁弁のように、オンオフで開閉切替可能な弁から構成される。処理槽2内が減圧された状態で、第一給気弁27または第二給気弁30を開けると、外気がエアフィルタ26,29を介して処理槽2内へ導入され、処理槽2内を復圧することができる。その際、第一給気弁27の開度調整により、処理槽2内の圧力を調整することができ、第二給気弁30の開放により、処理槽2内を比較的短時間に復圧することができる。
処理槽2には、さらに、処理槽2内の圧力を検出する圧力センサ31と、処理槽2内に収容された食品Fの温度(品温)を検出する品温センサ32とが設けられる。図示例の場合、品温センサ32は、棒状のプローブが食品F内に差し込まれて、そのプローブの先端部にて温度を検知する。
制御手段は、前記各センサ31,32の検出信号や経過時間などに基づき、前記各手段3,4を制御する制御器(図示省略)である。具体的には、真空ポンプ9、エゼクタ給蒸弁11、封水給水弁13、常温水給水弁15、冷水給水弁17、冷水戻し弁23、排水出口弁24、第一給気弁27、第二給気弁30の他、圧力センサ31および品温センサ32などは、制御器に接続されている。そして、制御器は、以下に述べるように、所定の手順(プログラム)に従い、処理槽2内の食品Fの真空冷却を図る。
以下、本実施例の真空冷却装置1の運転方法の具体例について説明する。
本実施例の真空冷却装置1は、処理槽2内に食品Fを収容した状態で、減圧手段3により処理槽2内を減圧して、所定の終了条件を満たすまで(たとえば品温が冷却目標温度TZになるまで)冷却する。減圧手段3の作動中、各給気弁27,30を閉じて処理槽2内の圧力を迅速に低下させて食品Fを急冷してもよいし(急冷制御)、第一給気弁27の開度ひいては処理槽2内の圧力を調整して食品Fを徐冷してもよい(徐冷制御)。徐冷制御の場合、後述する温度差一定制御S2の他、たとえば次のような制御を行ってもよい。すなわち、運転開始からの経過時間と槽内圧力との関係(冷却パターン)が予め制御器に設定されており、制御器は、その冷却パターンに沿うように処理槽2内の圧力を調整しつつ、食品Fを冷却する。その際、冷却パターンとして複数種が登録されており、その内のいずれかを設定器から選択して実行可能に構成されてもよい。
なお、急冷制御後に徐冷制御を行ったり、徐冷制御後に急冷制御を行ったりするなど、両制御を適宜組み合わせて、食品Fを冷却してもよい。いずれにしても、減圧手段3の作動中、真空ポンプ9の作動、熱交換器7の通水、蒸気エゼクタ6の作動は、段階的に実行されるのがよく、その詳細は、図2の例に基づき後述する。
さらに、急冷制御か徐冷制御かを問わず、処理槽2内を減圧中、圧力センサ31の検出圧力が凍結防止圧力PL以下になると、後述する凍結防止制御S4(図3)を実行する。以下、図2および図3に基づき、具体的な運転方法の一例について、説明する。
図2は、本実施例の真空冷却装置1による冷却運転の一例を示すグラフであり、品温TFと槽内圧力換算温度TSとの変化を示しており、縦軸は温度T、横軸は運転開始からの経過時間tを示している。
運転開始前、第一給気弁27は開けられた状態にある一方、その他の前記各弁は閉じられた状態にあり、真空ポンプ9は停止している。その状態で、処理槽2内に食品Fが収容され、処理槽2のドアは気密に閉じられる。そして、スタートボタンが押されるなど運転開始が指示されると、制御器は、第一給気弁27を閉じると共に減圧手段3を作動させて、品温TFが予め設定された冷却目標温度TZになるまで、処理槽2内を減圧する。この際、本実施例では、初期減圧制御S1、温度差一定制御S2、および最終減圧制御S3を順次に実行する。また、詳細は後述するが、処理槽2内を減圧中、圧力センサ31の検出圧力が凍結防止圧力PL以下になると処理槽2内を所定に復圧する凍結防止制御S4(図3)も実行する。なお、初期減圧制御S1および最終減圧制御S3は、前述した急冷制御に相当し、温度差一定制御S2は、前述した徐冷制御に相当する。
初期減圧制御S1は、所定の終了条件を満たすまで行われる。たとえば、品温TFが第一設定温度TA(たとえば60℃)以下になるまで、初期減圧制御S1が行われる。初期減圧制御S1では、各給気弁27,30を閉じた状態で、減圧手段3により処理槽2内を減圧する。品温TFが第一設定温度TAに下がるまでの冷却初期は、食品Fに沸騰が生じないか、沸騰が生じても細かい沸騰となる。そのため、各給気弁27,30を全閉した状態で、減圧手段3により処理槽2内の圧力を迅速に低下させても、突沸や吹きこぼれを起こすおそれは少ない。
温度差一定制御S2は、所定の終了条件を満たすまで行われる。たとえば、品温TFが第二設定温度TB(たとえば25℃)以下になるまで、温度差一定制御S2が行われる。温度差一定制御S2では、品温TF(処理槽内の食品温度)と槽内圧力換算温度TS(処理槽内圧力における飽和温度)との温度差ΔTが設定温度差(たとえば2℃)になるように、処理槽2内の圧力を調整しつつ処理槽2内を減圧する。つまり、品温センサ32の検出温度TFと圧力センサ31の検出圧力における飽和温度TSとの温度差ΔTが設定温度差になるように、処理槽2内の圧力を調整しつつ処理槽2内を減圧する。なお、制御器は、予め登録された所定の演算式(またはテーブル)に基づき、圧力センサ31の検出圧力から飽和温度としての槽内圧力換算温度TSを求めることができる。
処理槽2内の圧力の調整は、典型的には、減圧手段3を作動させた状態で、復圧手段4による給気量を調整すればよい。具体的には、減圧手段3(少なくとも真空ポンプ9)を作動させた状態で、第一給気弁27の開度を調整すればよい。但し、これに代えてまたはこれに加えて、減圧手段3による減圧能力を調整してもよい。
温度差一定制御S2において、槽内圧力換算温度TSが品温TFよりも設定温度低くなるように、処理槽2内の圧力を調整すると、品温TFが低下してくるので、その品温TFの低下に合わせて、槽内圧力(槽内圧力換算温度TS)を低下させていけばよい。品温TFと槽内圧力換算温度TSとの温度差ΔTを設定温度差に抑えることで、食品Fからの水分蒸発を所定の速度に制御し、突沸を抑制しつつ食品Fの冷却を図ることができる。つまり、仮に前記温度差ΔTを考慮せずに減圧した場合、品温TFが槽内圧力換算温度TSに追従できず、温度差ΔT(圧力差)が大きくなると、突然一気に沸騰する突沸を生じさせるおそれがあるが、温度差ΔTを設定温度差に抑えることで、突沸の発生を抑えることができる。
温度差一定制御S2中、品温センサ32の検出温度を監視し、この検出温度の設定時間Δt内の品温の温度下降幅が設定値未満になると、前記設定温度差を所定温度(たとえば0.5~1℃)増加させるのがよい。これにより、冷えにくい食品でも、設定温度差を増加させつつ食品Fの冷却を図ることができ、冷却が完了しなかったり、冷却時間が長くなり過ぎたりするのを防止できる。
たとえば、品温TFと槽内圧力換算温度TSとの温度差ΔTが第一温度差ΔT1(たとえば2℃)となるように圧力制御中、品温TFの低下速度が遅くなり、設定時間Δt(たとえば1分)内の品温TFの温度下降幅が設定値(たとえば1℃)未満になると、前記温度差ΔTを第一温度差ΔT1よりも大きな第二温度差ΔT2(たとえば3℃)となるように圧力制御することで、品温TFの低下を促すことができる。その後、再び、品温TFの低下速度が遅くなり、設定時間Δt内の品温TFの温度下降幅が設定値未満になると、前記温度差ΔTを第二温度差ΔT2よりも大きな第三温度差ΔT3(たとえば4℃)となるように圧力制御して、品温TFの低下を促すということを繰り返せばよい。
なお、初期減圧制御S1から温度差一定制御S2へ移行する際、真空ポンプ9の回転数を下げてもよい。たとえば、初期減圧制御S1では、真空ポンプ9の電源周波数を第一周波数(たとえば60Hz)とするが、温度差一定制御S2への移行に伴い、第一周波数よりも低い第二周波数(たとえば50Hz)とする。その後、最終減圧制御S3へ移行する際、真空ポンプ9の電源周波数を第一周波数に戻すなど、真空ポンプ9の回転数を再び上げてもよい。
初期減圧制御S1と温度差一定制御S2とを含む一連の冷却運転において、熱交換器7および真空ポンプ9への給水や、蒸気エゼクタ6の作動は、たとえば次のように制御される。すなわち、冷却運転の開始時には、熱交換器7の通水を停止した状態で、真空ポンプ9に常温水を供給しつつ、真空ポンプ9により処理槽2内を減圧する。この段階では、エゼクタ給蒸弁11は閉じられており、蒸気エゼクタ6は作動していない。その後、通水開始条件として、たとえば品温センサ32の検出温度が通水開始温度(たとえば60℃)以下になると、熱交換器7の通水を開始する。この際、熱交換器7および真空ポンプ9には、冷水が供給される。その後、エゼクタ作動条件として、たとえば品温センサ32の検出温度がエゼクタ作動温度(たとえば30℃)以下になると、エゼクタ給蒸弁11を開けて蒸気エゼクタ6を作動させる。
最終減圧制御S3は、所定の終了条件を満たすまで行われる。たとえば、品温が冷却目標温度TZ(たとえば10℃)以下になるまで、最終減圧制御S3が行われる。最終減圧制御S3では、基本的には各給気弁27,30を閉じた状態で、減圧手段3により処理槽2内を減圧する。品温が第二設定温度TBを下回った冷却終盤は、沸騰(突沸を含む)しにくいが、冷却時間が延びると突沸発生リスクが大きくなるため、急冷により冷却時間の短縮を図ることで、突沸の発生を抑制することができる。そのために、初期減圧制御S1と同様に、各給気弁27,30を全閉した状態で(但し後述する凍結防止制御S4において第二給気弁30は一時的に開放され得る)、減圧手段3により処理槽2内の圧力を迅速に低下させるのがよい。
そして、品温センサ32の検出温度が冷却目標温度TZ(たとえば10℃)になると、処理槽2内の減圧を停止する。具体的には、エゼクタ給蒸弁11、封水給水弁13および冷水給水弁17などを閉じて、蒸気エゼクタ6および真空ポンプ9を停止すると共に、熱交換器7の通水を停止する。その後、第一給気弁27を開けて、処理槽2内を大気圧まで復圧すればよい。この際、第一給気弁27の開度を調整しつつ、処理槽2内を徐々に復圧することができる。但し、場合により、第一給気弁27に代えてまたは加えて、第二給気弁30を開けてもよい。
上記一連の制御により処理槽2内を減圧中、圧力センサ31の検出圧力が凍結防止圧力PL以下になると、凍結防止制御S4が並行して行われる。以下、凍結防止制御S4について説明する。
図3は、凍結防止制御S4の一例を示すグラフであり、槽内圧力の変化を示しており、縦軸は圧力P、横軸は時間tを示している。なお、図3において、槽内圧力の低下は便宜上直線で示しているが、実際には図2のように緩やかな曲線となる。
凍結防止制御S4は、減圧手段3により処理槽2内を減圧中、圧力センサ31の検出圧力を監視して、圧力センサ31の検出圧力が凍結防止圧力PL以下になると、処理槽2内を設定回復圧力αまたは設定回復時間だけ復圧させる。この復圧中、減圧手段3は、作動させたままでよい。
本実施例では、処理槽2内を減圧中、圧力センサ31の検出圧力が凍結防止圧力PL以下になると、処理槽2内の圧力が現在の圧力よりも設定回復圧力α(たとえば5hPa)だけ回復するまで、第二給気弁30を開ける。たとえば、圧力センサ31の検出圧力が所定圧力PH(=凍結防止圧力PL+設定回復圧力α)になるまで、第二給気弁30を開ければよい。第二給気弁30は電磁弁から構成されるので、処理槽2内を比較的短時間(典型的には瞬時)に復圧することができる。そして、設定回復圧力αだけ復圧後(言い換えれば槽内圧力が所定圧力PHになると)、第二給気弁30を閉じることで、再び処理槽2内は減圧される。以後も同様に、圧力センサ31の検出圧力が凍結防止圧力PL以下になるたびに、第二給気弁30を開けて、処理槽2内を所定まで復圧することを繰り返せばよい。
なお、制御器は、凍結防止制御S4による初回の復圧時、設定回復圧力αだけ復圧するのに要した復圧時間(第二給気弁30の開放時間)を計測し、この復圧時間を、以後の凍結防止制御S4の復圧時間(設定回復時間)として設定(保存)し、以後の復圧時には、復圧時間だけ第二給気弁30を開けることで制御してもよい。あるいは、凍結防止制御S4では、初回の復圧時も含めて、毎回、所定の復圧時間だけ第二給気弁30を開けてもよい。
凍結防止制御S4では、処理槽2内の圧力が凍結防止圧力PL以下になると、処理槽2内を一時的に所定まで復圧することで、食品Fの凍結を防止することができる。すなわち、凍結防止制御S4では、処理槽2内の圧力低下を一時的に停止して、食品Fのそれ以上の温度低下を防止すると共に、処理槽2内への給気により、槽内温度を回復させることで、食品Fが凝固点に達することを抑制して、食品F(特に表面)の凍結を防止することができる。
ところで、前述したとおり、凍結防止制御S4では、圧力センサ31の検出圧力が凍結防止圧力PL以下になると所定まで処理槽2内を復圧するが、この凍結防止圧力PLは、食品Fに凍結が生じる圧力よりも高い圧力で設定され、簡易には、0℃における水の飽和圧力に基づき設定される。
具体的には、水の飽和圧力としての6.1hPaか、この数値に対し許容範囲(たとえばセンサ誤差などを考慮した範囲)にある圧力として、凍結防止圧力PLが設定される。冷却しようとする実際の食品Fは、水以外に各種成分を含んでおり、凝固点降下があるため、凍結防止圧力PLを0℃における水の飽和圧力に基づき設定しても、食品Fの凍結を有効に防止することができる。たとえば、凍結防止圧力PLは、6±2hPaに設定することで、凝固点降下や一般的なセンサ誤差の影響を考慮した食品Fの凍結防止を図ることができる。また、凍結防止制御S4の開始タイミングを、処理槽2内の圧力に基づき決定することで、品温を用いた場合のような温度ムラや液深の影響を受けない。
なお、凍結防止制御S4では、冷却時間に大きく影響しない範囲であれば、減圧手段3を一時的に停止するなどにより復圧状態を短時間保持してもよい。また、食品Fの凍結の防止効果が得られる程度に吸気速度を小さくして復圧時間を調整してもよい。
本発明の真空冷却装置1は、前記実施例の構成(制御を含む)に限らず適宜変更可能である。特に、食品Fが収容される処理槽2と、この処理槽2内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段3と、減圧された処理槽2内へ外気を導入する復圧手段4と、処理槽2内の圧力を検出する圧力センサ31と、処理槽2内に収容された食品Fの温度を検出する品温センサ32と、前記各手段を制御する制御手段とを備え、減圧手段3により処理槽2内を減圧中、凍結防止制御S4として、圧力センサ31の検出圧力が凍結防止圧力PL以下になると、処理槽2内を設定回復圧力αまたは設定回復時間だけ復圧させるのであれば、その他の構成は適宜に変更可能である。
たとえば、前記実施例において、初期減圧制御S1と最終減圧制御S3との内、一方または双方は、省略したり、他の減圧方法に変更したりしてもよい。たとえば、吹きこぼれしやすい食品については、初期減圧制御S1を実施せずに、最初から温度差一定制御S2を実施してもよい。また、吹きこぼれと突沸の一層の抑制のために、処理槽2内を減圧する過程で、処理槽2内を所定だけ復圧することを繰り返すパルス制御を、温度差一定制御S2において並行して実施してもよい。
また、凍結防止制御S4では、処理槽2内の圧力が凍結防止圧力PL以下になると処理槽2内を所定に復圧させるが、処理槽2内の圧力が凍結防止圧力PLに達してから所定時間経過後に復圧させてもよい。すなわち、処理槽2内を減圧中、凍結防止圧力PL以下になると、処理槽2内を凍結防止圧力PLに保持し、所定時間経過後に処理槽2内を所定まで復圧させてもよい。なお、凍結防止制御S4では、パルス状に減復圧が繰り返されるが、初回のみ(つまり減圧開始後初めて凍結防止圧力PL以下になったときのみ)、凍結防止圧力PLでの所定時間の保持を行ってもよい。
また、凍結防止制御S4により、減復圧を繰り返す場合、各回における設定回復圧力(または設定回復時間)は、同一でもよいし、異なってもよい。
また、前記実施例において、減圧手段3の構成は、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例では、減圧手段3として蒸気エゼクタ6を備えたが、場合により蒸気エゼクタ6の設置を省略してもよい。
さらに、前記実施例では、真空冷却装置1は、冷却専用機として説明したが、真空冷却機能を有するのであれば、適宜に変更可能である。たとえば、蒸気による加熱手段を備えることで、蒸煮冷却装置や飽和蒸気調理装置のように構成されてもよい。あるいは、冷凍機やファンを用いた冷風冷却手段を備えることで、冷風真空複合冷却装置のように構成されてもよい。
1 真空冷却装置
2 処理槽
3 減圧手段
4 復圧手段
5 排気路
6 蒸気エゼクタ(6a:吸引口、6b:入口、6c:出口)
7 熱交換器
8 逆止弁
9 真空ポンプ(9a:給水口、9b:吸気口、9c:排気口)
10 エゼクタ給蒸路
11 エゼクタ給蒸弁
12 封水給水路
13 封水給水弁
14 常温水給水路
15 常温水給水弁
16 冷水給水路
17 冷水給水弁
18 共通給水路
19 熱交給水路
20 熱交排水路
21 冷水戻し路
22 排水出口路
23 冷水戻し弁
24 排水出口弁
25 第一給気路
26 第一エアフィルタ
27 第一給気弁
28 第二給気路
29 第二エアフィルタ
30 第二給気弁
31 圧力センサ
32 品温センサ
S1 初期減圧制御
S2 温度差一定制御
S3 最終減圧制御
S4 凍結防止制御

Claims (3)

  1. 食品が収容される処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段と、減圧された前記処理槽内へ外気を導入する復圧手段と、前記処理槽内の圧力を検出する圧力センサと、前記処理槽内に収容された食品の温度を検出する品温センサと、前記各手段を制御する制御手段とを備え、
    前記減圧手段により前記処理槽内を減圧中、凍結防止制御として、前記圧力センサの検出圧力が凍結防止圧力以下になると、前記処理槽内を「凍結防止圧力+設定回復圧力」になるまで復圧させるか、その復圧に要する設定回復時間だけ復圧させ
    前記復圧手段として、前記処理槽内への第一給気路に開度調整可能な第一給気弁を備えると共に、前記処理槽内への第二給気路に開閉切替される第二給気弁を備え、
    前記減圧手段により前記処理槽内を減圧中、前記凍結防止制御として、前記圧力センサの検出圧力が凍結防止圧力以下になるたびに、前記第二給気弁を一時的に開放することを繰り返す
    ことを特徴とする真空冷却装置。
  2. 前記凍結防止圧力は、0℃における水の飽和圧力に基づき設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の真空冷却装置。
  3. 前記制御手段により、温度差一定制御も実行可能とされ、
    前記温度差一定制御では、前記品温センサの検出温度と前記圧力センサの検出圧力における飽和温度との温度差が設定温度差になるように、前記処理槽内の圧力を調整しつつ前記処理槽内を減圧し、
    前記品温センサの検出温度が所定温度以下になると、前記温度差一定制御を停止して、最終減圧制御として、前記処理槽内をさらに減圧し、
    前記温度差一定制御および前記最終減圧制御を含んだ前記処理槽内の減圧中、前記凍結防止制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空冷却装置。
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