JP7222125B1 - ステップおよび乗客コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑油が下方に位置する他のステップに付着することを防ぐことができるステップおよび乗客コンベアを提供する。【解決手段】実施形態に係るステップは、軸と、二つの車輪と、二つのカラーと、支持フレームと、貯留装置と、を備える。二つの車輪は、軸の両端に設けられている。二つのカラーは、二つの車輪の間に位置するとともに軸が延びる方向において互いに離間した位置で軸を覆う。支持フレームは、二つのサイドフレームを有し、踏板を支持する。二つのサイドフレームは、それぞれが二つのカラーのうち対応する一つを介して軸に取り付けられている。貯留装置は、筒部材と、吸油材と、を有し、隙間が設けられている。筒部材は、内側を軸が貫通するとともに二つのサイドフレームの間に位置する二つのカラーの端を覆う。吸油材は、筒部材の内部に配置されるとともに油を吸収可能である。隙間は筒部材の端部とカラーとの間に筒部材の内部に連通している。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、ステップおよび乗客コンベアに関する。
従来、無端状のチェーンに連結され、当該チェーンが駆動されることで循環移動する複数のステップを備える乗客コンベアが知られている。ステップは、例えば、乗客等が乗る踏板と、チェーンに連結された軸と、当該軸に取り付けられるとともにガイドレールに支持される車輪と、カラーを介して軸に取り付けられるとともに上記踏板を支持する支持フレームと、を有する。
複数のステップは、チェーンを介して互いに連結され、循環移動する。往路におけるステップは、復路におけるステップの上方に位置する。往路におけるステップと、復路におけるステップとは、上下方向における姿勢が逆転している。
乗客コンベアは、例えばチェーンに潤滑油を供給する。潤滑油は、チェーンを伝って車輪へと供給される。潤滑油は、例えば、車輪とガイドレールとの間の機械的な摩擦を低減し、ステップの循環移動を効率化する。
特開平10-045371号公報 特開2016-038050号公報
従来の乗客コンベアにおいて、チェーンに供給された潤滑油は、軸と支持フレームとの間のカラーにも付着する。潤滑油は、例えば表面張力により軸およびカラーを伝って、軸の中央に向かって広がっていく。
軸およびカラーを伝って広がる潤滑油は、カラーの端に到達すると、当該カラーの端から滴下する。往路におけるステップから滴下した潤滑油は、復路におけるステップに付着し、当該ステップを汚損してしまう虞がある。
本発明が解決する課題の一例は、潤滑油が下方に位置する他のステップに付着することを防ぐことができるステップおよび乗客コンベアを提供することである。
実施形態に係るステップは、軸と、二つの車輪と、二つのカラーと、支持フレームと、貯留装置と、を備える。二つの車輪は、軸の両端に設けられている。二つのカラーは、二つの車輪の間に位置するとともに軸が延びる方向において互いに離間した位置で軸を覆う。支持フレームは、二つのサイドフレームを有し、踏板を支持する。二つのサイドフレームは、それぞれが二つのカラーのうち対応する一つを介して軸に取り付けられている。貯留装置は、筒部材と、吸油材と、を有し、隙間が設けられている。筒部材は、内側を軸が貫通するとともに二つのサイドフレームの間に位置する二つのカラーの端を覆う。吸油材は、筒部材の内部に配置されるとともに油を吸収可能である。隙間は、筒部材の端部とカラーとの間に筒部材の内部に連通している。
図1は、本実施形態の乗客コンベアの側面図である。 図2は、本実施形態の踏段の斜視図である。 図3は、本実施形態の踏段の背面図である。 図4は、本実施形態の貯留装置の斜視図である。 図5は、本実施形態の貯留装置の一部分の断面図である。 図6は、変形例の踏段の背面図である。
(実施形態)
以下、実施形態に係る乗客コンベア1および踏段2を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。なお、本明細書では、序数は、部品や部材を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
乗客コンベア1は、建造物に設置されて、建造物における二つの場所の間で乗客を搬送する機器である。本実施形態では、乗客コンベア1は、建造物における上階と下階との間に渡って傾斜して設置されるエスカレータである。しかしながら、乗客コンベア1は、これに限定されず、例えば、建造物における同じ階に平坦に設置される動く歩道でも良い。
図1は、本施形態に係る乗客コンベア1の側面図である。図1に示すように、乗客コンベア1は、複数の踏段2と、トラス3と、二つのガイドレール4と、駆動装置5と、二つの踏段チェーン6と、を備える。図1は、便宜上、二つのガイドレール4のうち一方と、二つの踏段チェーン6のうち一方とを示す。踏段2は、ステップの一例であり、踏段チェーン6は、チェーンの一例である。
図2は、本実施形態の踏段2の斜視図である。図3は、本実施形態の踏段2の背面図である。複数の踏段2は、乗客コンベア1を利用する乗客や荷物等を積載してガイドレール4に沿って移動することで、乗客および荷物等を輸送する。
図3に示すように、各踏段2は、踏段軸21と、二つの前輪22と、二つの後輪23と、二つの踏段カラー24と、支持フレーム25と、クリート26と、ライザー27と、貯留装置28と、を有する。なお、踏段軸21は、軸の一例であり、前輪22は、車輪の一例である。踏段カラー24は、カラーの一例であり、クリート26は、踏板の一例である。
以下の各図では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、踏段2のクリート26の短手方向に沿う方向であり、前後方向とも称され得る。Y方向は、踏段2のクリート26の長手方向に沿う方向であり、左右方向とも称され得る。Z方向は、踏段2のクリート26の厚さ方向に沿う方向であり、上下方向とも称され得る。なお、本実施形態における前後左右上下のような方向を示す表現は、便宜上の呼称であり、踏段2の位置、姿勢、および使用態様を限定するものではない。
踏段軸21は、例えば、金属等で形成された円柱状の軸である。踏段軸21は、Y方向に延びている。二つの踏段チェーン6は、各踏段2の踏段軸21の長手方向(Y方向)の両端21a、又は端21aの近傍に連結されている。
二つの前輪22は、各踏段軸21の両端21aに設けられる。例えば、前輪22は、それぞれ踏段軸21を回転中心として回転可能に、踏段軸21に取り付けられている。本実施形態では、二つの前輪22が踏段チェーン6の内側に位置している。しかしながら、これに限られず、二つの前輪22は、踏段チェーン6の外側に位置しても良い。
二つの後輪23は、支持フレーム25に設けられた二つの支柱251に、当該支柱251を回転中心として回転可能にそれぞれ取り付けられている。後輪23は、二つの前輪22および踏段チェーン6よりも、踏段2の内側に配置される。
図4は、本実施形態の貯留装置28の斜視図である。図5は、本実施形態の貯留装置28の一部分の断面図である。図5に示すように、二つの踏段カラー24は、金属又は樹脂等で形成された筒状の部材である。各踏段カラー24の内径は、踏段軸21の外径よりも大きい。踏段軸21が、筒状の各踏段カラー24の内側を貫通する。このため、各踏段カラー24は、踏段軸21を覆っている。
各踏段カラー24は、二つの前輪22の間に位置する。また、各踏段カラー24は、二つの踏段チェーン6の間に位置する。二つの踏段カラー24は、踏段軸21の両端21aの近傍に位置し、踏段軸21が延びる方向(Y方向)において互いに離間している。
図3に示すように、支持フレーム25は、二つのサイドフレーム252を有する。二つのサイドフレーム252は、金属等で形成され、クリート26とライザー27とを接続するように延びている。これにより、支持フレーム25は、クリート26を支持することができる。
踏段軸21は、サイドフレーム252を貫通して左右方向(Y方向)に延びている。各サイドフレーム252は、二つの踏段カラー24のうち対応する一つを介して踏段軸21に取り付けられている。このため、前輪22は、踏段軸21および踏段カラー24を介して、サイドフレーム252に支持されている。また、支柱251は、踏段軸21から離間した位置でサイドフレーム252に取り付けられている。このため、後輪23は、支柱251を介して、サイドフレーム252に支持されている。
二つのサイドフレーム252は、二つの踏段カラー24に取り付けられるため、踏段軸21が延びる方向(Y方向)において互いに離間している。また、二つのサイドフレーム252は、二つの前輪22の間に位置している。
各踏段カラー24の一方の端24aは、二つのサイドフレーム252の間に位置する。端24aは、踏段カラー24の両端のうち、踏段2の内側の端である。一方の踏段カラー24の端24aと、他方の踏段カラー24の端24aとは、互いに離間し、向かい合っている。
クリート26は、略平坦な板状に形成され、乗客および荷物等を載置する。ライザー27は、クリート26の後側(-X方向)の端部から突出して支持フレーム25と接続している曲面状の板である。ライザー27は、段差を形成する二つの踏段2のクリート26の間を覆うように延びている。
図5に示すように、貯留装置28は、筒部材281と、吸油シート282と、二つの支持部283と、を有する。さらに、貯留装置28には、流入口284が設けられている。なお、吸油シート282は、吸油材の一例であり、流入口284は、隙間の一例である。
筒部材281は、金属又は樹脂等で形成された筒状の部材である。例えば、筒部材281は、樹脂で形成されることで、難燃性に優れ、加工性に優れ、軽量となる。筒部材281は、踏段軸21の長手方向(Y方向)に延びており、当該長手方向の両端部281aが開放されている。
筒部材281の内側を、踏段軸21が貫通している。筒部材281と踏段軸21とは、同芯(同軸)状に配置されている。なお、筒部材281の中心と踏段軸21の中心とがズレていても良い。
筒部材281は、例えば径方向に二つに分割可能である。分割された筒部材281は、踏段軸21を挟み込み、互いに固定されることで、踏段軸21に取り付けられる。すなわち、筒部材281は、踏段軸21に着脱可能である。
本実施形態では、分割された筒部材281は、ボルトで互いに固定されている。しかし、これに限らず、分割された筒部材281は、例えば、スナップフィットやファスナーにより互いに固定されても良い。
筒部材281は、二つのサイドフレーム252の間に位置する踏段カラー24の端24aと、踏段軸21と、を覆っている。踏段カラー24は、筒部材281の端部281aを通って、筒部材281の内部と外部とに亘って延びている。筒部材281の軸方向の長さは、二つのサイドフレーム252の間に位置する踏段カラー24の端24aを覆う範囲であれば、適宜変更されても良い。
図3に示すように、筒部材281は、四つの小窓285を有する。小窓285は、透明な部分の一例である。各小窓285は、貯留装置28の外部から当該貯留装置28の内部を視認可能にする透明な素材で形成されている。例えば、各小窓285は、筒部材281の内部と外部とを連通する開口部を透明な素材が塞ぐことで形成されている。
本実施形態では、分割される筒部材281にそれぞれ二つの小窓285が設けられている。なお、貯留装置28の内部を視認可能にすれば、小窓285の数や形状は適宜変更されても良い。
さらに、筒部材281には、油抜き穴286が設けられている。なお、油抜き穴286は、孔の一例である。油抜き穴286は、筒部材281の内部と外部とを連通する孔である。油抜き穴286は、乗客コンベア1の点検時以外はゴム栓286aによって塞がれている。
本実施形態では、筒部材281の中央付近に油抜き穴286が設けられている。なお、油抜き穴286の位置は、筒部材281の表面上且つ各小窓285と干渉しない位置であれば、どこに設けられていても良い。
図5に示す吸油シート282は、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン等の油を吸収可能な合成樹脂で形成された不織布又は織布のようなシートである。なお、吸油シート282は、綿のような他の素材で形成されても良い。また、吸油シート282の代わりに、例えば油を吸収可能なスポンジ等が設けられても良い。
吸油シート282は、筒部材281の内部に配置される。例えば、吸油シート282は、筒部材281の内部において、踏段軸21および踏段カラー24を囲んでいる。言い換えると、吸油シート282は、筒部材281と踏段軸21との間に位置している。
吸油シート282は、筒部材281の内周面281bに接着剤又はクリップ等で固定されている。なお、吸油シート282は、踏段軸21又は踏段カラー24に固定されても良い。吸油シート282は、踏段カラー24に接触しても良いし、踏段カラー24から離間していても良い。
二つの支持部283は、筒部材281の両端部281aから離間した位置で、筒部材281の内周面281bから踏段軸21に向かって突出している。支持部283は、踏段軸21に接触し、当該踏段軸21に支持されている。なお、支持部283は、踏段カラー24に接触して、当該踏段カラー24に支持されても良い。筒部材281は、踏段軸21のまわりを回転可能に、支持部283を介して当該踏段軸21に支持される。
流入口284は、筒部材281の端部281aを貫通する踏段カラー24の外周面と、筒部材281の端部281aの内周面と、の間に設けられた隙間である。筒部材281の端部281aの内径は、踏段カラー24の外径よりも長い。流入口284は、筒部材281の両端部281aにおいて左右方向に開口している。流入口284は、吸油シート282が配置された筒部材281の内部に連通している。
各支持部283の長さは、貯留装置28が踏段軸21に取り付けられた状態において、踏段カラー24と筒部材281の端部281aとの間に隙間(流入口284)が生じるように設定される。流入口284の幅は、踏段軸21のまわりにおいてほぼ一定である。
筒部材281の内部に、テーパー部287が設けられる。テーパー部287は、流入口284に向かって先細る、筒部材281の内部の空間の一部である。言い換えると、テーパー部287において、筒部材281の内周面281bの直径は、流入口284に近いほど短くなる。
図1に示すように、トラス3は、乗客コンベア1の可動域と傾斜角を規定する外枠やフレームである。トラス3の内側に、踏段2、ガイドレール4、および踏段チェーン6が配置される。
二つのガイドレール4は、下階から上階に向かって延びている。各ガイドレール4は、前輪ガイドレール41と、後輪ガイドレール42と、を有する。図2に示すように、各前輪ガイドレール41は、各踏段2の前輪22と接触することで、前輪22を支持している。各後輪ガイドレール42は、各踏段2の後輪23と接触することで、後輪23を支持している。
複数の踏段2は、各前輪22が各前輪ガイドレール41に沿って案内され、各後輪23が各後輪ガイドレール42に沿って案内されることで、ガイドレール4に沿って移動する。各後輪ガイドレール42は、上下方向(Z方向)において各前輪ガイドレール41よりも下方(-Z方向)に位置する。
図1に示すように、駆動装置5は、駆動輪51と、従動輪52と、駆動チェーン53と、駆動機54と、自動給油装置55と、吸油パイプ56と、を有する。
駆動輪51は、乗客コンベア1の上階側の端部に設けられている。一方で、従動輪52は、乗客コンベア1の下階側の端部に設けられている。なお、駆動輪51と従動輪52とが設けられている位置は、逆でも良い。駆動輪51に、踏段チェーン6が巻き付けられている。
駆動チェーン53は、無端状に形成され、駆動輪51と駆動機54とに架け渡されている。言い換えると、駆動チェーン53は、駆動輪51と駆動機54とを無端状に連結している。駆動機54は、例えば、モーターのような動力の役割を果たす装置である。駆動機54は、駆動チェーン53を介して駆動輪51を駆動させる。
自動給油装置55は、潤滑油等の油を自動で供給可能な装置である。なお、本実施形態では、自動給油装置55は、上階に設置されているが、下階に設置されていても良い。吸油パイプ56は、自動給油装置55から駆動輪51に巻き付いている踏段チェーン6に向かって延びている。自動給油装置55は、吸油パイプ56を介して踏段チェーン6に潤滑油を供給する。
踏段チェーン6は、無端状に形成され、駆動輪51と従動輪52とに架け渡されている。踏段チェーン6は、上述のように、複数の踏段2の踏段軸21に連結される。このため、踏段チェーン6は、複数の踏段2を無端状に連結する。
本実施形態の乗客コンベア1は、駆動装置5の駆動機54が起動すると、駆動チェーン53を介して駆動輪51が駆動される。駆動チェーン53を介して駆動機54から駆動輪51に供給される動力により、踏段チェーン6は駆動輪51と従動輪52との間を循環する。この時、踏段チェーン6を固定している複数の踏段2の二つの前輪22は、二つの前輪ガイドレール41に沿って移動する。
各踏段2の各前輪22が前輪ガイドレール41に沿って移動することで、各後輪23も各後輪ガイドレール42に沿って移動する。すなわち、踏段チェーン6の循環に伴い、複数の踏段2が駆動輪51と従動輪52との間を循環する。
複数の踏段2が上昇方向に稼動する場合、各踏段2は、下階において隣接する各踏段2同士が水平な状態でトラス3から排出される。各踏段2は、下部において遷移しながらカーブする。やがて、隣接する各踏段2同士の間の段差は拡大していき、階段状に遷移される。
階段状で上昇する複数の踏段2は、上部において遷移しながらカーブする。やがて、隣接する各踏段2同士の間の段差は縮小していき、水平な状態に遷移される。そして、各踏段2は、上階において水平な状態となってトラス3に進入する。
各踏段2は、トラス3に進入した後に下方に反転される。各踏段2は、下降されるとともに再度反転され、下階においてトラス3から進出される。すなわち、各踏段2は、往路と復路において、当該各踏段2の上下方向が逆転する。
乗客コンベア1の走行効率の向上および各前輪22の摩耗を抑制するために、自動給油装置55は、吸油パイプ56を介して踏段チェーン6に潤滑油を給油する。踏段チェーン6に給油された潤滑油は、当該踏段チェーン6から各前輪22を経由して踏段軸21および各踏段カラー24に付着することがある。
潤滑油は、踏段カラー24を伝って、踏段軸21の中央に向かって広がる(伝播する)。潤滑油は、流入口284を通って、筒部材281の内部に流入する。潤滑油は、筒部材281の内部において踏段カラー24の端24aまで到達すると、端24aから滴下する。なお、潤滑油は、端24aから離間した位置で、踏段カラー24から滴下しても良い。
踏段カラー24の端24aは、筒部材281に囲まれている。このため、踏段カラー24から滴下した潤滑油は、筒部材281、又は筒部材281の内部に配置された吸油シート282に受け止められる。潤滑油は、筒部材281の内部に溜まり、吸油シート282に吸収される。
筒部材281は、踏段カラー24に覆われていない踏段軸21の中央部分をも覆う。このため、踏段軸21を伝って広がり、踏段軸21の中央部分から滴下した潤滑油も、吸油シート282に受け止められる。
上記のように、貯留装置28は、踏段軸21および踏段カラー24を伝播する潤滑油を貯留することができる。このため、踏段2および乗客コンベア1は、潤滑油が下方に位置する他の踏段2に付着することを防ぐことができる。従って、乗客コンベア1は、潤滑油が踏段2を汚損し、踏段2の美観が損なわれること、および潤滑油が踏段2の上の乗客や荷物等に付着することを防ぐことができる。
踏段カラー24から滴下した潤滑油は、テーパー部287において、筒部材281の内周面281bに固定された吸油シート282に誘導される。さらに、テーパー部287は、流入口284から筒部材281の内部に流入した潤滑油が貯留装置28の外部に漏れることを抑制できる。
潤滑油の色は、吸油シート282の当初の色と異なる。このため、筒部材281の各小窓285から、吸油シート282にどれほど潤滑油が吸収されているかが作業者に視認可能となっている。
貯留装置28に貯留された潤滑油を処分する場合、作業者は、貯留装置28の各小窓285から貯留装置28の内部を確認する。吸油シート282により吸収されなかった潤滑油がある場合、作業者は、油抜き穴286を塞ぐゴム栓286aを外し、当該油抜き穴286から潤滑油を回収する。筒部材281が踏段軸21の周りを回転させられることで、油抜き穴286が容易に下方に向けられることができる。
次に、作業者は、筒部材281を固定しているボルトを外し、踏段軸21から貯留装置28を外す。この時、筒部材281の内周面281bに固定されている吸油シート282が、当該筒部材281から取り外されても良い。
筒部材281から取り外された吸油シート282は、新しい物に交換され、筒部材281の内周面281bに固定される。筒部材281は、踏段軸21を挟み込み、ボルトで互いに固定されることで、踏段軸21に再度取り付けられる。なお、作業者は、貯留装置28を新しい物に交換しても良い。
以上のように、踏段2は、踏段軸21と、二つの前輪22と、二つの踏段カラー24と、支持フレーム25と、貯留装置28と、を備える。前輪22は、踏段軸21の両端21aに設けられている。踏段カラー24は、二つの前輪22の間に位置するとともに踏段軸21が延びる方向において互いに離間した位置で踏段軸21を覆う。支持フレーム25は、それぞれが二つの踏段カラー24のうち対応する一つを介して踏段軸21に取り付けられた二つのサイドフレーム252を有するとともに、クリート26を支持する。貯留装置28は、筒部材281と、吸油シート282とを有する。筒部材281の内側を踏段軸21が貫通する。筒部材281は、二つのサイドフレーム252の間に位置する二つの踏段カラー24の端24aを覆う。吸油シート282は、筒部材281の内部に配置されるとともに、油を吸収可能である。筒部材281の両端部281aと踏段カラー24との間に筒部材281の内部に連通する流入口284が設けられる。
踏段2の踏段軸21は、一般的に、無端状の踏段チェーン6に連結される。踏段チェーン6および前輪22には、踏段2を円滑に走行させるために潤滑油が供給されている。この潤滑油は、踏段チェーン6および前輪22から、表面張力により踏段軸21および踏段カラー24を伝って踏段軸21の中央に向かう。一方で、二つのサイドフレーム252の間に位置する踏段カラー24の端24aは、前輪22およびサイドフレーム252よりも踏段軸21の中央に近く、且つ筒部材281により覆われている。踏段カラー24の端24aに到達した潤滑油は、筒部材281に覆われた当該踏段カラー24の端24aから滴下する。滴下した潤滑油は、筒部材281の内部において、吸油シート282によって吸収される。
これにより、貯留装置28は、踏段軸21および踏段カラー24を伝う潤滑油を受け止め、貯留することができる。従って、本実施形態の踏段2は、滴下した潤滑油が下方に位置する他の踏段2に付着することを防ぐことができる。
また、本実施形態では、筒部材281は、踏段軸21に着脱可能である。これにより、貯留装置28は、当該貯留装置28が潤滑油を貯留したときに、容易に踏段軸21から取り外されて交換されることができる。従って、本実施形態の踏段2は、貯留装置28を交換することで、滴下した潤滑油が下方に位置する他の踏段2に付着することを継続的に防ぐことができる。
また、本実施形態では、筒部材281は、当該筒部材281の内部を視認可能にする小窓285を有する。これにより、作業者は、外部から貯留装置28の内部に貯留されている潤滑油の量を視認可能になる。従って、本実施形態の踏段2は、貯留装置28の内部に貯留されている潤滑油の量に基づき、当該踏段2の清掃時期を判断し易くする。
また、本実施形態では、筒部材281には、当該筒部材281の内部と外部とを連通する油抜き穴286が設けられている。吸油シート282が吸収できなかった潤滑油は、余剰油となって貯留装置28の内部に貯留されたままとなる。この余剰油は、油抜き穴286を通じて筒部材281の外部に排出されることが可能である。これにより、本実施形態の踏段2は、当該踏段2の清掃を容易にすることができる。
<変形例>
図6は、変形例の貯留装置28の背面図である。図6に示すように、変形例に係る踏段2は、前記実施形態の貯留装置28と軸方向の長さが異なる二つの貯留装置28Aを備える。変形例の貯留装置28Aは、前記実施形態の貯留装置28が二つに分割されたものである。
二つの貯留装置28Aは、貯留装置28と同様に、支持フレーム25の二つのサイドフレーム252の間に位置する踏段カラー24の端24aを覆っている。各貯留装置28Aには、前記実施形態と同様に油抜き穴286が設けられている。
二つの貯留装置28Aは、互いに離間している。このため、踏段軸21の中央付近は、貯留装置28Aに覆われていなくても良い。なお、変形例に係る踏段2は、踏段軸21の中央付近を覆う他の貯留装置28Aをさらに有しても良い。
各貯留装置28Aは、前記実施形態の貯留装置28と比べ、長手方向の長さが短い。これにより、作業者は、狭い場所であっても各貯留装置28Aの取付、交換、および清掃を容易に行うことができる。
なお、変形例では、貯留装置28Aは、前記実施形態の貯留装置28が二つに分割されたものだが、例えば、前記実施形態の貯留装置28が三つや四つに分割されても良い。複数の貯留装置28の少なくとも一つが、踏段カラー24の端24aを覆う。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 乗客コンベア、2 踏段(ステップ)、21 踏段軸(軸)、21a 端、22 前輪(車輪)、24 踏段カラー(カラー)、24a 端、25 支持フレーム、252 サイドフレーム、26 クリート(踏板)、28、28A 貯留装置、281 筒部材、281a 端部、282 吸油シート(吸油材)、284 流入口(隙間)、285 小窓(透明な部分)、286 油抜き穴(孔)、4 ガイドレール、6 踏段チェーン(チェーン)

Claims (5)

  1. 軸と、
    前記軸の両端に設けられた二つの車輪と、
    前記二つの車輪の間に位置するとともに前記軸が延びる方向において互いに離間した位置で前記軸を覆う二つのカラーと、
    それぞれが前記二つのカラーのうち対応する一つを介して前記軸に取り付けられた二つのサイドフレームを有し、踏板を支持する、支持フレームと、
    内側を前記軸が貫通するとともに前記二つのサイドフレームの間に位置する前記二つのカラーの端を覆う筒部材と、前記筒部材の内部に配置されるとともに油を吸収可能な吸油材と、を有し、前記筒部材の端部と前記カラーとの間に前記筒部材の内部に連通する隙間が設けられた、貯留装置と、
    を備えるステップ。
  2. 前記筒部材は、前記軸に着脱可能であることを特徴とする、
    請求項1に記載のステップ。
  3. 前記筒部材は、当該筒部材の内部を視認可能にする透明な部分を有する、
    請求項1又は2に記載のステップ。
  4. 前記筒部材には、当該筒部材の内部と外部とを連通する孔が設けられる、
    請求項1~3のうちいずれか1項に記載のステップ。
  5. 請求項1~4のうちいずれか1項に記載のステップと、
    前記軸に連結された無端状のチェーンと、
    前記二つの車輪を支持可能な二つのガイドレールと、
    を備える乗客コンベア。
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