JP6033450B2 - エスカレータ - Google Patents

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    • B66B23/14Guiding means for carrying surfaces

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Description

本発明は、エスカレータに関するものである。
エスカレータ(乗客コンベア)は、多数の踏段(ステップ)が連結された無端状の踏段チェーンが上階側及び下階側のスプロケットによって巻き掛けられ、これらのスプロケットの回転に伴って、各踏段に接続されたローラがレールを走行し、踏段チェーンとこれに連結された多数の踏段がスプロケットの間を循環移動するようになっている。従来のエスカレータのレールでは、レール上に落ちた油がレール内側を伝い踏段に流れることで、踏段が滑りやすくなるため踏段を頻繁に清掃する必要があった。
特許文献1のエスカレータでは、レール内側からの油漏れを抑制するために、踏段レールの転輪走行域よりも内側に油切り溝を全長に渡って形成し、下方の終端部に取付けたドレーンを通って下部の機械室床上に油を導いていた。また、エスカレータの油漏れの対策は、特許文献2や特許文献3にも記載されている。特許文献2のエスカレータでは、チェーンローラの転送面とステップローラの転送面を案内システムに設け、さらにオイル収集流路を設けることで潤滑オイルが滴り落ちるのを防止していた。特許文献3のエスカレータでは、前輪と後輪とを案内する一体型レールの前輪の案内部と後輪の案内部との中間位置にエスカレータ傾斜部の長手方向に亘って窪みを設け、チェーンから落下する油を窪みに溜めていた。
特開平7−257864号公報(0008段〜0011段、図1、図4) 特開2007−39246号公報(0015段、図4) 特開2007−106580号公報(0009段、0010段、図2)
従来のエスカレータのレールでは、レール上に落ちた油がレール内側を伝い踏段に流れることで、踏段が滑りやすくなるため踏段を頻繁に清掃する必要があった。この解決策として、特許文献1、3では、レールから踏段への油漏れを抑制するために、油切り溝や窪みを施したレールを用いていた。また、特許文献1、2では、レール下部の終端部にドレーンを設けたり、レールの外側にオイル収集流路を設けたりしていた。
特許文献1、2のように、潤滑油を収集する経路を新たに設けると、部品点数や部品重量が増え、材料費が高くなる。又、レール継ぎ目からの油漏れを抑制するためには、レールのつなぎ目で油漏れ防止のコーキング処理等を行う必要があり、あるいは、レールをつなぎ目無く一体で製作する必要があり、レールの取付けや油漏れの処理に手間がかかっていた。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、レール全長に渡って内側への油漏れを防止することを目的としている。
本発明のエスカレータは、駆動ローラが走行する駆動ローラ走行部と追従ローラが走行する追従ローラ走行部とを一体化した往路側レールの2本で対となる往路側レール対と、往路側レール対に対応して設けられた、片側2本の帰路側レールを有する帰路側レール対とを備える。往路側レールは、上方階側レール部と、下方階側レール部と、上方階側レール部と下方階側レール部とを接続する接続部材とを有し、上方階側レール部の下端部及び下方階側レール部の上端部は、往路側レールの長手方向に垂直な切断形状や、往路側レールの長手方向に対して90度以外の略同一の傾斜角で傾斜した傾斜切断形状を有することを特徴とする。接続部材は、上方階側レール部の下端部と下方階側レール部の上端部とが突き合わされたレール接続部を包含するように、かつ上方階側レール部及び下方階側レール部の背面側に配置され、接続部材の下端部は、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有することを特徴とする。
本発明のエスカレータによれば、上方階側レール部と下方階側レール部との背面側に配置された接続部材の下端部が、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有するので、レール全長に渡って内側への油漏れを防止できる。
本発明のエスカレータの模式図である。 図1のステップを示す図である。 本発明の実施の形態1による往路側レール及びステップを示す図である。 本発明の実施の形態1による往路側レールを示す図である。 本発明の実施の形態1による往路側レールの接続部を示す図である。 図5の往路側レールの接続部の断面図である。 図5の往路側レールの接続部における油の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態1による往路側レールの第1変形例を示す図である。 本発明の実施の形態1による往路側レールの第3変形例を示す図である。 本発明の実施の形態2による往路側レールの接続部を示す図である。 図10の往路側レールの接続部における油の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態3による往路側レールの接続部を示す図である。 本発明の実施の形態4による往路側レールの接続部を示す図である。 本発明の実施の形態5による往路側レールの接続部の油滴下構造の模式図である。 本発明の実施の形態6による往路側レールの接続部の油滴下構造の模式図である。 図15の油滴下構造の油の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態7による往路側レールの接続部を示す図である。 図17の往路側レールの接続部の断面図である。 本発明の実施の形態7による他の往路側レールの接続部を示す図である。 図19の往路側レールの接続部の断面図である。 図19の往路側レールと帰路側レールの相対位置を示す模式図である。
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
実施の形態1.
図1は本発明のエスカレータの模式図であり、図2は図1のステップを示す図である。図3は、本発明の実施の形態1による往路側レール及びステップを示す図であり、図1中のA−A線を矢印方向に見た場合に相当する断面図である。図4は本発明の実施の形態1による往路側レールを示す図であり、駆動ローラ走行部に***部を形成したレールの断面を記載した斜視図である。図5は、本発明の実施の形態1による往路側レールの接続部を示す図であり、その接続部の平面図である。図6は、図5の往路側レールの接続部の断面図である。図7は、図5の往路側レールの接続部における油の流れを説明する図である。図8は本発明の実施の形態1による往路側レールの第1変形例を示す図であり、図9は本発明の実施の形態1による往路側レールの第3変形例を示す図である。図3、図5、図6、図7では左右一対の往路側レール70を有する往路側レール対を示した。往路側レール対の鉛直方向下側には、往路側レール対に対応して片側2本の帰路側レール80(図15参照)を有する帰路側レール対が設けられている。帰路側レール80は、駆動ローラ5が走行する駆動ローラ走行レール81と、追従ローラ6が走行する追従ローラ走行レール82を有する。なお、上記の図2には、実施の形態1における往路側レールの第2変形例を示した。往路側レール70の第2変形例は、駆動ローラ5が走行する駆動ローラ走行部70Aと、追従ローラ6が走行する追従ローラ走行部70Bの双方に、駆動ローラ側***部5a、追従ローラ側***部6bを形成したレールである。
以下、図1〜図9に基づいて実施の形態1におけるエスカレータを説明する。エスカレータ50は、図1に示すように鉄骨等で作られたトラス1、ステップ2、駆動機(図示せず)、ガラス3、手摺4、チェーン20などで構成される。チェーン20は環状に連結されているが、図1の上側の往路側チェーン75と鉛直方向下側の帰路側チェーン85とを区別して記載した。エスカレータのステップ2は、駆動ローラ5と追従ローラ6を介して乗客が乗る往路側の往路側レール70の上に乗っており、駆動ローラ5に取付けた往路側チェーン75を引き上げ又は下げることでステップ2を移動させている。
駆動ローラ5と往路側チェーン75は一体となっており、給油装置等で往路側チェーン75に給油する。乗客が乗る往路側の往路側レール70は、例えば図4のように薄板をフォーミング加工することによって形成される。往路側レール70は、上記の加工で図3、図4に示すように駆動ローラ走行部70Aと追従ローラ走行部70Bとが一体に成形され、エスカレータ50のレール部を構成する。駆動ローラ5が走行する面のエスカレータ内側(駆動ローラ走行部70Aの長手内側縁部)に、土手状の駆動ローラ側***部5aが形成される。図3のように、往路側レール70の駆動ローラ走行部70Aにおける平坦部に駆動ローラ5を乗せ、往路側レール70の追従ローラ走行部70Bにおける平坦部に追従ローラ6を乗せて往路側チェーン75を駆動させることで、ステップ2を走行させる。
往路側レール70は、エスカレータの製造上の都合等により、一体のレールで製作できずに分割する場合がある。この場合には、図5に示すように上方階側往路レール部(適宜、上方階側レール部とも称す)71と下方階側往路レール部(適宜、下方階側レール部とも称す)72に分割される。また、往路側レール70は、図6に示すように上方階側往路レール部71と下方階側往路レール部72とが接続されるレール接続部76において、接続部材(適宜、レール接続部材とも称す)10及び固定板16を介在させてボルト9等で固定して接続される。具体的には、上方階側往路レール部71及び下方階側往路レール部72は、レール接続部76において、接続部材10及び固定板16によって挟まれることで、固定される。接続部材10は、上方階側レール部71の下端部71cと下方階側レール部72の上端部72cとが突き合わされたレール接続部76を包含するように、かつ上方階側レール部71及び下方階側レール部72の背面側に配置されている。
この接続部材10は、下方階側の切断形状が、エスカレータの上方から見て下方に向かって外側に広がる方向に切断された形状になっている。すなわち、接続部材10の下端部10aが、エスカレータの上方から見て、内側が高い位置にあり、かつ外側が低い位置にあるように傾斜した形状である。また、別の表現をすれば、接続部材10は、接続部材10の外側が内側よりも下側に延伸した形状になっており、外側端部10cの長さが内側端部10dよいも長くなっている。そして、これらの接続部材10の傾斜状の下端部10aは、後述するように往路側レール70上に落ちた滴下油をオイルパン14(図14参照)等に案内滴下させる機能を有する。
実施の形態1のエスカレータ50は、このような構成により、図3に示すように、往路側チェーン75に給油された油が、駆動ローラ側***部5aを越えることなく経路21のように流れ、駆動ローラ走行部70Aの外側へ流れ落ちる。さらに、図5に示すように、レール接続部76においても同様に、上方階側から伝わった油は、レール接続部76やレール接続部76以外の駆動ローラ走行部(駆動ローラ走行部70A、追従ローラ走行部70B)の外側を伝ってレール裏面に流れた後、レール接続部76から往路側レール70の下方階側往路レール部72に入り、レール接続部材10の外側端部10cや内側端部10dを流れる。レール接続部材10の外側端部10cを流れる油は経路22のように流れ、レール接続部材10の内側端部10dを流れる油は、経路23のようにレール接続部材10の傾斜状の下端部10aに沿って油が外側に流れ落ちる。下方階側往路レール部72においても、往路側チェーン75に給油された油が、駆動ローラ側***部5aを越えることなく経路21のように流れ、駆動ローラ走行部70Aの外側へ流れ落ちる。
又、図7に示すように、駆動ローラ走行部70Aの駆動ローラ側***部5aに沿って流れた油が、レール接続部76から往路側レール70の下方階側往路レール部72に入り、レール接続部材10の外側端部10cや内側端部10dを流れる。レール接続部材10の外側端部10cを流れる油は経路24のように流れ、レール接続部材10の内側端部10dを流れる油は、経路25のようにレール接続部材10の傾斜状の下端部10aに沿って油が外側に流れ落ちる。
上方階側から伝わった油が、レール接続部材10の外周に沿って流れ、最終的に往路側レール70の外側に流れ落ちるため、実施の形態1のエスカレータ50は、ステップ2の踏板に油が付着しなくなり、乗客が踏板面に乗った時のすべりを抑制できるといった安全性を向上させることができる。又、実施の形態1のエスカレータ50は、ステップ2を清掃するといった手間を省くことができる。
さらに、実施の形態1のエスカレータ50は、駆動ローラ走行部70Aに駆動ローラ側***部5aを設けることによって、エスカレータ組立やメンテナンス等で踏段を取外した状態でチェーンを走行させた際に、チェーン20の脱輪を防止できるため、エスカレータ走行の安全性を高めることができる。特許文献1のエスカレータは、エスカレータ組立時やメンテナンス等で踏段を取外した状態でチェーンを走行させた際に、チェーンがエスカレータの幅方向に振れ、脱輪してしまうという問題があった。これとは異なり、実施の形態1のエスカレータ50は、上記のように、エスカレータ組立やメンテナンス等で踏段を取外した状態でチェーンを走行させた際に、チェーン20の脱輪を防止できるため、エスカレータ走行の安全性を高めることができる。
なお、図3〜図7に示した例は、駆動ローラ走行部70Aに駆動ローラ側***部5aを形成した場合であるが、図8の第1変形例のように、追従ローラ走行部70Bの長手内側縁部に沿って土手状の追従ローラ側***部6bを設けることもできる。図2に示した第2変形例のように、駆動ローラ走行部70Aと追従ローラ走行部70Bの双方に、駆動ローラ側***部5aと追従ローラ側***部6bとをそれぞれ設けることも可能である。
図8に示した第1変形例の往路側レール70や、図2に示した第2変形例の往路側レール70を備えたエスカレータ50においても、駆動ローラ側***部5aや追従ローラ側***部6bがあることにより、往路側レール70より内側への油の侵入を防止するように油の流れを抑制できる。このため、実施の形態1のエスカレータ50は、ステップ2への油の滴下を阻止することができ、安全性を向上、ステップ清掃の手間を省くことができる。また、実施の形態1のエスカレータ50は、駆動ローラ走行部70Aに設けられた駆動ローラ側***部5aや、追従ローラ走行部70Bに設けられた追従ローラ側***部6bによって、エスカレータ組立やメンテナンス等で踏段を取外した状態でチェーンを走行させた際に、チェーン20の脱輪を防止できるため、エスカレータ走行の安全性を高めることができる。
また、往路側レール70は、図9に示した第3変形例の往路側レール70でもよい。第3変形例の往路側レール70は、駆動ローラ走行部70Aの駆動ローラ側と追従ローラ走行部70Bの追従ローラ側の両方に***部(図4の駆動ローラ側***部5aや図8の追従ローラ側***部6b)が無い例である。この場合でも、実施の形態1のエスカレータ50は、下方階側の切断形状が、エスカレータの上方から見て下方に向かって外側に広がる方向に切断されたレール接続部材10により、上方階側往路レール部71及び下方階側往路レール部72を接続することで、図5と同様にチェーン20に給油された油がレール接続部76にて駆動ローラ走行部70Aの外側へ流れ落ち、ステップ2への油の滴下を阻止することができる。
以上のように、実施の形態1のエスカレータ50は、駆動ローラ5が走行する駆動ローラ走行部70Aと追従ローラ6が走行する追従ローラ走行部70Bとを一体化した往路側レール70の2本で対となる往路側レール対と、往路側レール対に対応して設けられた、片側2本の帰路側レール80を有する帰路側レール対とを備える。往路側レール70は、上方階側レール部71と、下方階側レール部72と、上方階側レール部71と下方階側レール部72とを接続する接続部材10とを有し、上方階側レール部71の下端部71c及び下方階側レール部72の上端部72cは、往路側レール70の長手方向に垂直な切断形状を有することを特徴とする。接続部材10は、上方階側レール部71の下端部71cと下方階側レール部72の上端部72cとが突き合わされたレール接続部76を包含するように、かつ上方階側レール部71及び下方階側レール部72の背面側に配置され、接続部材10の下端部10aは、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有することを特徴とする。この往路側レール70の特徴により、実施の形態1のエスカレータ50は、上方階側レール部71と下方階側レール部72との背面側に配置された接続部材10の下端部10aが、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有するので、レール接続部76から入った油が接続部材10の下端部10aにより内側へ移動するのを防ぐことができ、レール全長に渡って内側への油漏れを防止できる。
また、実施の形態1のエスカレータ50は、上方階側レール部71が駆動ローラ走行部70A及び追従ローラ走行部70Bの少なくとも一方の長手内側縁部に沿って設けられた***部(駆動ローラ側***部5a)を備え、下方階側レール部72が駆動ローラ走行部70A及び追従ローラ走行部70Bの少なくとも一方の長手内側縁部に沿って設けられた***部(追従ローラ側***部6b)を備えた。この特徴により、実施の形態1のエスカレータ50は、上方階側レール部71及び下方階側レール部72の駆動ローラ走行部70A及び追従ローラ走行部70Bにおける長手内側縁部に沿って設けられた***部(駆動ローラ側***部5a、追従ローラ側***部6b)によって、往路側チェーン75に給油された油が内側へ移動するのを防ぐことができる。
実施の形態2.
図10は本発明の実施の形態2による往路側レールの接続部を示す図であり、図11は図10の往路側レールの接続部における油の流れを説明する図である。実施の形態2のエスカレータ50は、接続部材10の形状が実施の形態1とは異なったものである。実施の形態2の接続部材10の形状は、接続部材10の下端部10aと上端部10bが、エスカレータの上方から見て、内側が高い位置にあり、かつ外側が低い位置にあるように傾斜した形状である。
実施の形態2のエスカレータ50は、このような構成により、図3に示すように、往路側チェーン75に給油された油は、駆動ローラ側***部5aを越えることなく経路21のように流れ、駆動ローラ走行部70Aの外側へ流れ落ちる。さらに、図10に示すように、レール接続部76においても同様に、上方階側から伝わった油は、レール接続部76やレール接続部76以外の駆動ローラ走行部(駆動ローラ走行部70A、追従ローラ走行部70B)の外側を伝ってレール裏面に流れた後、レール接続部76から往路側レール70の下方階側往路レール部72に入り、レール接続部材10の外側端部10cや内側端部10dを流れる。レール接続部材10の外側端部10cを流れる油は経路22のように流れ、レール接続部材10の内側端部10dを流れる油は、経路23のようにレール接続部材10の傾斜状の下端部10aに沿って油が外側に流れ落ちる。
又、図11に示すように、駆動ローラ走行部70Aの駆動ローラ側***部5aに沿って流れた油が、レール接続部76から往路側レール70の下方階側往路レール部72に入り、レール接続部材10の外側端部10cや内側端部10dを流れる。レール接続部材10の外側端部10cを流れる油は経路24のように流れ、レール接続部材10の内側端部10dを流れる油は、経路25のようにレール接続部材10の傾斜状の下端部10aに沿って油が外側に流れ落ちる。
上方階側から伝わった油が、レール接続部材10の外周に沿って流れ、最終的に往路側レール70の外側に流れ落ちるため、実施の形態2のエスカレータ50は、ステップ2の踏板に油が付着しなくなり、乗客が踏板面に乗った時のすべりを抑制できるといった安全性を向上させることができる。又、実施の形態2のエスカレータ50は、ステップ2を清掃するといった手間を省くことができる。
又、実施の形態2のエスカレータ50は、レール接続部材10の下方階側(下端部10a)と上方階側(上端部10b)の切断形状が同じ方向に傾斜しているため、レール接続部材10を製作する際、帯状の鋼材を斜めに切断することで、連続的に斜め切断することができる。実施の形態2のエスカレータ50は、連続的に斜め切断することで、レール接続部材10を製作できるため、レール接続部材10の加工時間を低減させることができる。
実施の形態3.
図12は、本発明の実施の形態3における往路側レール70の接続部を示す図である。図12の往路側レール70は、左右のレールともに、傾斜状の下端部71cを有する上方階側往路レール部71と、下端部71cに対向する傾斜状の上端部72cを有する下方階側往路レール部72を備えている。上方階側往路レール部71の下端部71cの傾斜角度は、下方階側往路レール部72の上端部72cの傾斜角度と多少の差があってもよく、すなわち、略同一であればよい。図12の往路側レール70は、左右のレールともに、同方向に所定の傾斜角でもって下降し傾斜状に切断されている。実施の形態3のエスカレータ50は、傾斜状の下端部71cとこれに対向する下方階側往路レール部72の上端部72cの切断面は、上方階側の傾斜状の下端部71cと衝合(突合)する傾斜状に形成される。このことで、実施の形態3のエスカレータ50は、一度工場内で組立てたエスカレータ50を分割し据付現場にて再接合する際、左右のレール(往路側レール70)がトラス1に固定されていても、レール接続部76におけるレールの傾斜方向が同方向のため、左右のレールの断面を合わせる作業を効率的にできる。なお、左右のレールの傾斜角度は、それぞれ異なっていてもよい。
さらに、実施の形態3のエスカレータ50は、上方階側往路レール部71の傾斜状の下端部71cと下方階側往路レール部72の傾斜状の上端部72cとの接続部間は密着させても良いが、1〜3mm程度のレール隙間70Gを設けることもできる。実施の形態3のエスカレータ50は、レール隙間70Gを設けることで、上方階側往路レール部71と下方階側往路レール部72とをつき合わせて取り付けることが不要になるため、レールの切断精度を緩和できる。かつ、実施の形態3のエスカレータ50は、衝合(突合)する部分が傾斜状に切断されているため、レール隙間70Gにローラ(駆動ローラ5、追従ローラ6)が通過する際に上方階側往路レール部71と下方階側往路レール部72の両方に乗移り、ローラがレール隙間70Gに落ちることなく通過することで、異音や振動無くエスカレータ50を稼動させることができる。
実施の形態3のエスカレータ50は、上方階側と下方階側を接続する接続部材10の下方階側の切断形状が、実施の形態1や実施の形態2と同様に、エスカレータの上方から見て下方に向かって外側に広がる方向に切断され、すなわち、接続部材10の下端部10aが、エスカレータの上方から見て、内側が高い位置にあり、かつ外側が低い位置にあるように傾斜した形状である。また、実施の形態3のエスカレータ50は、右側の往路側レール70において、接続部材10の端面(内側端部10d)を往路側レール70の内側に合せた。このようにすることで、図12の経路26や経路28のように、上方階側から流れる油は往路側レール70のレール隙間70Gからレール裏面に流れる。レール隙間70Gからレール裏面に流れた油は、図12の経路27のようにレール接続部材10の外側端部10cを伝ってステップ2の外側へ流れ、又、図12の経路29のように、レール接続部材10の下端部10aを伝ってステップ2の外側へ流れる。このため、実施の形態3のエスカレータ50は、レール接続部材10の外側端部10cと下端部10aとがつながる先端部から油が滴下し、傾斜状のレール接続部76ごとに油をオイルパン14に落とすことができる。
同方向に傾斜状に切断された往路側レール70の内、上方から見て内側に下がって傾斜した往路側レール70(図12において右側)は、油が傾斜部(傾斜状の下端部71c、上端部72c)の断面を伝って内側に流れる。このため、実施の形態3のエスカレータ50は、接続部材10の端面(内側端部10d)を往路側レール70の内側に合せることで、レール内側を流れた油を確実に接続部材10に伝え、接続部材10の傾斜部(傾斜状の下端部10a)を伝ってステップ2の外側へ流すことができる。なお、図12では、左側の往路側レール70においても、接続部材10の端面(内側端部10d)を往路側レール70の内側に合せた例を示した。
往路側レール70を一体もしくはレール接続部76を密着させて接続した場合、往路側レール70上に落ちた埃は下方階側往路レール部72に溜まり、ステップ2の振動やステップ2の流れに影響を与える。この実施の形態3のようにレール隙間70Gを設けて往路側レール70のレール接続部76ごとに油と埃を一緒にオイルパン14に落とすことで、実施の形態3のエスカレータ50は、下方階側往路レール部72に埃が溜まらなくなり、下方階側往路レール部72の清掃作業を省くことができる。
以上のように、実施の形態3のエスカレータ50は、駆動ローラ5が走行する駆動ローラ走行部70Aと追従ローラ6が走行する追従ローラ走行部70Bとを一体化した往路側レール70の2本で対となる往路側レール対と、往路側レール対に対応して設けられた、片側2本の帰路側レール80を有する帰路側レール対とを備える。往路側レール70は、上方階側レール部71と、下方階側レール部72と、上方階側レール部71と下方階側レール部72とを接続する接続部材10とを有し、上方階側レール部71の下端部71c及び下方階側レール部72の上端部72cは、往路側レール70の長手方向に対して90度以外の略同一の傾斜角で傾斜した傾斜切断形状を有することを特徴とする。接続部材10は、上方階側レール部71の下端部71cと下方階側レール部72の上端部72cとが突き合わされたレール接続部76を包含するように、かつ上方階側レール部71及び下方階側レール部72の背面側に配置され、接続部材10の下端部10aは、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有することを特徴とする。この往路側レール70の特徴により、実施の形態3のエスカレータ50は、上方階側レール部71と下方階側レール部72との背面側に配置された接続部材10の下端部10aが、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有するので、レール接続部76から入った油が接続部材10の下端部10aにより内側へ移動するのを防ぐことができ、レール全長に渡って内側への油漏れを防止できる。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4における往路側レールの接続部を示す図である。図13の往路側レール70は、左右のレールともに、傾斜状の下端部71cを有する上方階側往路レール部71と、下端部71cに対向する傾斜状の上端部72cを有する下方階側往路レール部72を備えている。上方階側往路レール部71の下端部71cの傾斜角度は、下方階側往路レール部72の上端部72cの傾斜角度と多少の差があってもよく、すなわち、略同一であればよい。図13の往路側レール70は、左右のレールともに、外側方向に所定の傾斜角でもって下降し傾斜状に切断されている。また、接続部材10の形状は、実施の形態1の図5に示したものと同じ形状である。上方階側往路レール部71の傾斜状の下端部71cと下方階側往路レール部72の傾斜状の上端部72cの切断面は、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜状に切断される。また、この傾斜状の下端部71cとこれに対向する下方階側往路レール部72の上端部72cの切断面は、上方階側の傾斜状の下端部71cと衝合(突合)する傾斜状に形成されている。実施の形態4の往路側レール70の切断方向は、接続部材10の切断面と同様にエスカレータ50の上方から見て外側に広がる方向に取付けられたものである。なお、図13では、右側及び左側の往路側レール70において、接続部材10の端面(内側端部10d)を往路側レール70の内側に合せた例を示した。
実施の形態4のエスカレータ50の往路側レール70は、この図13のように構成され、レール接続部76、又は、レール接続部76のレール隙間70Gから流れ落ちた油が、経路27のように、レール同士を接続する接続部材10の端面(外側端部10c)に沿って外側に流れ、その外側端部10cからオイルパン14へ流れ落ちる。このため、実施の形態4のエスカレータ50は、ステップ2の踏板に油が付着しなくなり、ステップ2を清掃するといった手間を省くことができる。なお、左右のレールの傾斜角度は、実施の形態3と同様に、それぞれ異なっていてもよい。
実施の形態5.
図14は、本発明の実施の形態5における往路側レールの接続部の油滴下構造の模式図である。実施の形態5のエスカレータ50は、図14に示すように、上方階側往路レール部71の傾斜状の下端部71cと下方階側往路レール部72の傾斜状の上端部72cとのレール接続部76に、当該レール接続部76から滴下する油11を、床上のオイルパン14に向かって滴下させる案内経路部(ドレーン13)を設けたものである。
上述のように、レール接続部材10の下端部10aを斜めにすることで、油11の滴下する箇所が下端部10aの外側に集中するため、図14では、案内経路部として、油11の滴下箇所(往路側レール70の外側)にドレーン13を設けている。このドレーン13によって油滴をオイルパン14に直接流しているため、実施の形態5のエスカレータ50は、オイルパン14に落下した時のハネによる油の飛散を抑制できる。
なお、ドレーン13は、実施の形態1〜4の往路側レール70のレール接続部76においても設置できる。
実施の形態6.
図15は、本発明の実施の形態6における往路側レールの接続部の油滴下構造の模式図である。図16は、図15の油滴下構造の油の流れを説明する図である。実施の形態6のエスカレータ50は、図15、図16に示すように、上方階側往路レール部71の傾斜状の下端部71cと下方階側往路レール部72の傾斜状の上端部72cとのレール接続部76に、当該レール接続部76から滴下する油11を、帰路側レール80上を走行する駆動ローラ5の帰路側チェーン85に向かって滴下させる案内経路部(プレート15)を設けたものである。実施の形態6では、図15、図16に示すように、例えば往路側レール70に固定したプレート15を設けた。プレート15は、レール接続部76から流れて鉛直下向きに落ちた油11がプレート15に直接当たる位置である往路側レール70のレール接続部76の下側の部分に設置する。図16では、プレート15が往路側レール70に垂直に配置された例を示した。
プレート15は、図15、図16のように帰路側チェーン85の直上に配置され、下方端部を二股形状にした二股部15cを備えている。二股部15cは、凸部15a及び凸部15bを有し、その凸部15a、凸部15bを帰路側チェーン85の直上に配置させる。この配置によって、往路側レール70のレール接続部76から流れて鉛直下向きに落ちた油11は、プレート15に直接当たり、その後に二股部15cの方へ流れ、プレート15の二股部15cの凸部15a、凸部15bを伝って、それぞれの帰路側チェーン85の直上へ滴下する。実施の形態6のエスカレータ50は、プレート15により、往路側レール70のレール接続部76から流れて鉛直下向きに落ちた油11を、それぞれの帰路側チェーン85の直上へ滴下させることができ、駆動ローラ5が付いた帰路側チェーン85を潤滑できる。
実施の形態6のエスカレータ50は、図15の案内経路部(プレート15)を備え、案内経路部(プレート15)がレール接続部76から流れて鉛直下向きに落ちた油11がプレート15に直接当たる位置である往路側レール70のレール接続部76の下側の部分に設置されたエスカレータである。従来の案内経路部では、往路側で流れた油は、オイルパン等に滴下し廃液となっていた。これに対して、実施の形態6のエスカレータ50は、往路側で流れた油11が帰路側チェーン85に滴下するため、流れた油11を帰路側チェーン85の潤滑に再利用でき、全体の油の滴下量を減らすことができる。又、実施の形態6のエスカレータ50は、案内経路部(プレート15)をレール接続部76から流れて鉛直下向きに落ちた油11が直接当たる位置である往路側レール70のレール接続部76の下側の部分に設置することで、流れ落ちた油11を帰路側チェーン85の潤滑に再利用できるため、図14のドレーン13を削減することができる。
又、案内経路部に図14のドレーン13と図15のプレート15を併用しても良い。図15のプレート15を、往路側レール70のレール接続部76の上側の部分に設置し、レール接続部76に図14のドレーン13を配置するようにすることで、このように構成された実施の形態5のエスカレータ50は、オイルパン14に油が落ちにくくなるため、オイルパン14の清掃作業を減らすことができる。
実施の形態7.
図17は発明の実施の形態7による往路側レールの接続部を示す図であり、図18は図17の往路側レールの接続部の断面図である。実施の形態7のエスカレータ50は、図17、図18に示すように、レール接続部材10の幅方向の長さを往路側レール70のレール内側面77と同一もしくは往路側レール70のレール内側面77より内側に配置することで、すなわち、レール接続部材10の内側端部10dがレール内側面77と同一もしくはレール内側面77よりも内側に飛び出るようにしたものである。このようにすることで、実施の形態7のエスカレータ50は、チェーン20に給油された油が全て往路側レール70の内側を伝って流れた場合でも、レール接続部76にて駆動ローラ走行部70Aの外側へ流れ落ち、ステップ2への油の滴下を阻止することができる。
具体的には、往路側レール70の組付けの際に、往路側レール70をエスカレータ50の内側の方が低く組付けた場合、チェーン20に給油された油は往路側レール70の内側端を伝う。その際、下方階側の切断形状が、エスカレータ50の上方から見て下方に向かって外側に広がる方向に切断されたレール接続部材10を、図17、図18のようにレール内側面77と同一もしくはレール内側面77よりも内側に飛び出させることで、図17の経路25のように油が流れる。経路25のようにレール内側面77を伝った油は、レール接続部材10の内側端部10dを流れ、その後レール接続部材10における外側に傾斜した傾斜状の下端部10aに沿って油が外側に流れ落ちるため、実施の形態7のエスカレータ50はステップ2への油の滴下を阻止することができる。
また、発明の実施の形態7による往路側レールの接続構造は、他の構造でもよい。図19は本発明の実施の形態7による他の往路側レールの接続部を示す図であり、図20は図19の往路側レールの接続部の断面図である。図21は、図19の往路側レールと帰路側レールの相対位置を示す模式図である。図19では、レール接続部材10が、レール内側面77よりも内側に飛び出し、かつレール外側面78よりも外側に飛び出した例を示した。この場合、往路側レール70を伝った油は、レール接続部材10における外側に傾斜した傾斜状の下端部10aに沿って油が外側に流れ、レール接続部材10の下端部10aにおける外側端部10cから直接オイルパン14に滴下できる。このため、図19に示したレール接続部材10を有する実施の形態7のエスカレータ50はステップ2への油の滴下を阻止することができる。また、図19に示したレール接続部材10を有する実施の形態7のエスカレータ50は、チェーン20に油を滴下した際にも、往路側レール70を伝った油が直接オイルパン14に滴下するので、油の飛散をなくすことができる。なお、レール接続部材10の外側端部10cは、少なくも下端部10aの側において往路側レール70のレール外側面78よりも外側に飛び出していればよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
5…駆動ローラ、5a…駆動ローラ側***部、6…追従ローラ、
6b…追従ローラ側***部、10…接続部材、10a…下端部、
10b…上端部、11…油、13…ドレーン、14…オイルパン、
15…プレート、50…エスカレータ、70…往路側レール、
70A…駆動ローラ走行部、70B…追従ローラ走行部、
71…上方階側往路レール部、71c…下端部、
72…下方階側往路レール部、72c…上端部、76…レール接続部、
77…レール内側面、78…レール外側面、80…帰路側レール。

Claims (10)

  1. 駆動ローラが走行する駆動ローラ走行部と追従ローラが走行する追従ローラ走行部とを一体化した往路側レールの2本で対となる往路側レール対と、前記往路側レール対に対応して設けられた、片側2本の帰路側レールを有する帰路側レール対とを備えたエスカレータであって、
    前記往路側レールは、上方階側レール部と、下方階側レール部と、前記上方階側レール部と前記下方階側レール部とを接続する接続部材とを有し、
    前記上方階側レール部の下端部及び前記下方階側レール部の上端部は、前記往路側レールの長手方向に垂直な切断形状を有し、
    前記接続部材は、前記上方階側レール部の下端部と前記下方階側レール部の上端部とが突き合わされたレール接続部を包含するように、かつ前記上方階側レール部及び前記下方階側レール部の背面側に配置され、
    前記接続部材の下端部は、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有することを特徴とするエスカレータ。
  2. 駆動ローラが走行する駆動ローラ走行部と追従ローラが走行する追従ローラ走行部とを一体化した往路側レールの2本で対となる往路側レール対と、前記往路側レール対に対応して設けられた、片側2本の帰路側レールを有する帰路側レール対とを備えたエスカレータであって、
    前記往路側レールは、上方階側レール部と、下方階側レール部と、前記上方階側レール部と前記下方階側レール部とを接続する接続部材とを有し、
    前記上方階側レール部の下端部及び前記下方階側レール部の上端部は、前記往路側レールの長手方向に対して90度以外の略同一の傾斜角で傾斜した傾斜切断形状を有し、
    前記下方階側レール部は、当該下方階側レール部の上端部が、所定の隙間を介して前記方階側レール部の端部に突き合わされて配置され、
    前記接続部材は、前記上方階側レール部の下端部と前記下方階側レール部の上端部とが所定の隙間を介して突き合わされたレール接続部を包含するように、かつ前記上方階側レール部及び前記下方階側レール部の背面側に配置され、
    前記接続部材の下端部は、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有することを特徴とするエスカレータ。
  3. 前記往路側レール対の一方の前記往路側レールにおける前記上方階側レール部の下端部及び前記下方階側レール部の上端部の傾斜方向は、他方の前記往路側レールにおける前記上方階側レール部の下端部及び前記下方階側レール部の上端部の傾斜方向と同じであることを特徴とする請求項2記載のエスカレータ。
  4. 前記往路側レール対の一方の前記往路側レールにおける前記上方階側レール部の下端部及び前記下方階側レール部の上端部の傾斜方向は、他方の前記往路側レールにおける前記上方階側レール部の下端部及び前記下方階側レール部の上端部の傾斜方向と異なることを特徴とする請求項2記載のエスカレータ。
  5. 前記上方階側レール部は、前記駆動ローラ走行部及び前記追従ローラ走行部の少なくとも一方の長手内側縁部に沿って設けられた***部を備え、
    前記下方階側レール部は、前記駆動ローラ走行部及び前記追従ローラ走行部の少なくとも一方の長手内側縁部に沿って設けられた***部を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のエスカレータ。
  6. 前記上方階側レール部及び前記下方階側レール部の前記***部は、前記駆動ローラ走行部及び前記追従ローラ走行部のいずれか一方、又は双方の長手内側縁部に沿って設けられたことを特徴とする請求項5記載のエスカレータ。
  7. 前記接続部材は、当該接続部材の上端部が、長手内側縁部から所定の傾斜角でもって下降し、長手外側縁部に達する傾斜形状を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のエスカレータ。
  8. 前記接続部材は、長手内側縁部が前記往路側レールの内側面と同一となるように配置され、又は長手内側縁部が前記往路側レールの内側面よりも内側に延伸するように配置されたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のエスカレータ。
  9. 前記接続部材は、長手外側縁部が前記往路側レールの外側面よりも外側であって、前記往路側レールの下側に配置された前記帰路側レールよりも外側に延伸するように配置されたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のエスカレータ。
  10. 前記上方階側レール部の下端部と前記下方階側レール部の上端部とが接続されたレール接続部に、当該レール接続部から滴下する油を、前記帰路側レールを走行する前記駆動ローラ又は床上のオイルパンに向かって滴下させる案内経路部を設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のエスカレータ。
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