JP7214169B1 - 下半身用下着 - Google Patents

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JP7214169B1
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雅明 金子
恵理 青木
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Abstract

【課題】履き心地がよく身体活動量を効果的に増加させることができる下半身用下着を提供する。【解決手段】ボクサーパンツ1は、着用者の肌に密着する下半身用下着である。ボクサーパンツ1は、着用者の股に対応して配置される股部50を有している。股部50は、全体的に平編みで編まれているとともに、平編みよりも厚みのある浮き編みで編まれた第1部分511を有している。そして、第1部分511が、帯形状を有しており、股部50の左右方向中央において前後方向に延在している。【選択図】図8

Description

本発明は、下半身用の下着に関する。
身体活動量や運動量が多い人は、運動量が少ない人に比べて、非感染性疾患の発症リスクが低いことが実証されている。非感染性疾患とは、がん、糖尿病、循環器疾患、呼吸器疾患、メンタルヘルスなどの慢性疾患の総称である。そして、身体活動量が低下した人は、筋力が弱まったり、関節が固くなったり、姿勢が悪くなったりする。そのような人は、腰痛や股関節痛、膝関節痛などの整形外科的症状や不眠などの自律神経症状が現れることがある。
身体活動において、骨盤や股関節は重要な部位である。骨盤内にある骨盤底筋の弱化は、尿漏れや便失禁などの各種症状を誘発しやすく、男性においては***障害の原因にもなり得る。骨盤周りにある筋肉のトレーニングは、これら症状の予防や改善に効果があり、また、減量や怪我の予防にもつながる。
特許文献1に、従来の下着が開示されている。この下着は、着用者の股下を通り、骨盤底筋を上方に引き上げた位置で保持するセンターベルト部を有している。この下着によれば、骨盤底筋を引き上げて保持するので、着用者の頻尿を改善および予防できる。
特開2020-176335号公報
上述した下着では、センターベルト部が、骨盤底筋を、当該下着を着用しない状態の高さ位置から1cm上方の位置で保持する。そのため、この下着は、骨盤底筋に引き上げる力が加わるため、着用者が締め付けを感じてしまい、履き心地がよくない。
このような下着の他に、運動機能を向上させたり姿勢を矯正したりするスパッツやタイツが知られている。これらは、骨盤およびその周辺を圧迫して、関節の安定性を向上させたり、筋肉の活動をスムーズにさせたり、静脈還流量を高めたりする。静脈還流量を高めると、浮腫や疲労度や冷えを軽減できる。また、テーピング理論に基づく構造を採用したスパッツやサポートタイツもある。しかしながら、これらにおいても、着用者が固定や圧迫による締め付けを感じてしまうことがある。
そこで、本発明は、履き心地がよく身体活動量を効果的に増加させることができる下半身用下着を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る下半身用下着は、着用者の肌に密着する下半身用下着であって、股部が、全体的に第1の編み方で編まれているとともに、前記第1の編み方よりも厚みのある第2の編み方で編まれた第1部分を有し、前記第1部分が、帯形状を有し、前記股部の左右方向中央において前後方向に延在していることを特徴とする。
本発明において、前記股部が、前記第2の編み方で編まれた帯形状を有する第2部分と、前記第2の編み方で編まれた帯形状を有する第3部分と、をさらに有し、前記第1部分と前記第2部分と前記第3部分とが、1つの交差箇所で交差している、ことが好ましい。
本発明において、前記下半身用下着が、前記着用者の少なくとも下腹部、腰部および臀部を囲む本体部と、前記着用者の右大腿部の付け根を囲む右脚部と、前記着用者の左大腿部の付け根を囲む左脚部と、を有し、前記右脚部が、前記第2の編み方で編まれた右脚三角部を有し、前記左脚部が、前記第2の編み方で編まれた左脚三角部を有し、前記右脚三角部が、前記着用者の右大腿部の付け根の内側に対応して配置され、前記左脚三角部が、前記着用者の左大腿部の付け根の内側に対応して配置され、前記右脚三角部の頂点が、前記交差箇所に向いており、前記左脚三角部の頂点が、前記交差箇所に向いている、ことが好ましい。
本発明において、前記本体部が、全体的に前記第1の編み方で編まれているとともに、前記第2の編み方で編まれた第4部分を有し、前記第4部分が、前記着用者の腹直筋、内腹斜筋、腸腰筋、中殿筋、外側広筋、仙腸関節、大殿筋および鼠径部のうちの少なくとも1つに対応して配置される、ことが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明に係る下半身用下着は、
着用者の肌に密着する下半身用下着であって、
前記着用者の少なくとも下腹部、腰部および臀部を囲む本体部と、股部と、を有し、
前記股部が、中央部、右脚三角部および左脚三角部を有し、
前記股部における前記中央部、前記右脚三角部および前記左脚三角部以外の部分が、第1の編み方で編まれており、
前記中央部、前記右脚三角部および前記左脚三角部が、前記第1の編み方よりも厚みのある第2の編み方で編まれており、
前記中央部が、帯形状を有し、前記股部の左右方向中央において前後方向に延在している第1部分と、帯形状を有する第2部分と、帯形状を有する第3部分と、を有し、
前記第1部分と前記第2部分と前記第3部分とが、1つの交差箇所で交差しており、
前記右脚三角部が、前記着用者の右大腿部の付け根の内側に対応して配置され、
前記左脚三角部が、前記着用者の左大腿部の付け根の内側に対応して配置され、
前記右脚三角部の頂点が、前記交差箇所に向いており、
前記左脚三角部の頂点が、前記交差箇所に向いており、
前記本体部が、前記第2の編み方で編まれた、正面中央部、右前帯部、左前帯部、右前三角部、左前三角部、右側三角部、左側三角部、右側六角部、左側六角部、第1背面中央部、右後帯部、左後帯部および第2背面中央部を有し、
前記本体部における前記正面中央部、前記右前帯部、前記左前帯部、前記右前三角部、前記左前三角部、前記右側三角部、前記左側三角部、前記右側六角部、前記左側六角部、前記第1背面中央部、前記右後帯部、前記左後帯部および前記第2背面中央部以外の部分が、前記第1の編み方で編まれており、
前記正面中央部が、前記着用者の腹直筋に対応して配置されており、
前記右前帯部が、前記着用者の鼠径部に対応して配置されており、
前記左前帯部が、前記着用者の鼠径部に対応して配置されており、
前記右前三角部が、前記着用者の内腹斜筋および腸腰筋に対応して配置されており、
前記左前三角部が、前記着用者の内腹斜筋および腸腰筋に対応して配置されており、
前記右側三角部が、前記着用者の外側広筋および大殿筋に対応して配置されており、
前記左側三角部が、前記着用者の外側広筋および大殿筋に対応して配置されており、
前記右側六角部が、前記着用者の中殿筋に対応して配置されており、
前記左側六角部が、前記着用者の中殿筋に対応して配置されており、
前記第1背面中央部が、二等辺三角形状を有し、頂点が下方に向けられかつ底辺が前記本体部の上縁部における左右方向中央と接しており、
前記右後帯部が、前記着用者の大殿筋に対応して配置されており、
前記左後帯部が、前記着用者の大殿筋に対応して配置されており、
前記第2背面中央部が、前記着用者の仙腸関節に対応して配置されていることを特徴とする。
本発明において、
前記本体部が、正面部と、右側部と、左側部と、背面部と、を有し、
前記正面部が、前記着用者の下腹部を覆う部分であり、
前記右側部が、前記着用者の右腰部から右大腿部の付け根にわたって密着する部分であり、
前記左側部が、前記着用者の左腰部から左大腿部の付け根にわたって密着する部分であり、
前記背面部が、前記着用者の腰部の左右方向中央から臀裂に沿って延びる帯形状の部分であり、
前記股部が、前記着用者の股下、右大腿部の内側および左大腿部の内側に密着する部分であり、
前記右側部と前記股部とが、筒形状に縫合され、右大腿部の付け根を囲む右脚部を形成し、
前記左側部と前記股部とが、筒形状に縫合され、左大腿部の付け根を囲む左脚部を形成する、ことが好ましい。
本発明において、前記第1の編み方が、平編みであり、前記第2の編み方が、浮き編みである、ことが好ましい。
本発明によれば、股部が、全体的に第1の編み方で編まれているとともに、第1の編み方よりも厚みのある第2の編み方で編まれた第1部分を有している。そして、第1部分が、帯形状を有しており、股部の左右方向中央において前後方向に延在している。このようにしたことから、第2の編み方で編まれた第1部分は第1の編み方で編まれた部分より厚みがあることにより肌への刺激が比較的強く、第1部分が骨盤底筋に対応して配置され、当該刺激が骨盤底筋に作用する。そのため、着用者が、締め付けを感じることなく身体活動量を効果的に増加させることができる
本発明の一実施例に係るボクサーパンツの正面図である。 図1のボクサーパンツの背面図である。 図1のボクサーパンツの平面図である。 図1のボクサーパンツの底面図である。 図1のボクサーパンツの側面図である。 図1のボクサーパンツの着用状態の斜視図である。 図1のボクサーパンツの着用状態の他の斜視図である。 図1のボクサーパンツの着用状態の底面図である。 図1のボクサーパンツの股部を説明する図である。 歩行速度および歩数の測定方法を説明する図である。 歩行速度の測定結果を示すグラフである。 歩数の測定結果を示すグラフである。 歩行時の筋活動量の測定方法を説明する図である。 歩行時の筋活動量の測定結果を示すグラフである。 比較例1に対する実施例1の歩行時の筋活動量の増加率を示す図である。 階段上り時の筋活動量の測定結果を示すグラフである。 比較例1に対する実施例1の階段上り時の筋活動量の増加率を示す図である。 比較例1に係る階段上り時の筋活動量と実施例1に係る歩行時の筋活動量とを比較するグラフである。 スクワット時の筋活動量の測定方法を説明する図である。 スクワット時の筋活動量の測定結果を示すグラフである。 比較例1に対する実施例1のスクワット時の筋活動量の増加率を示す図である。 姿勢評価(矢状面上評価)のために撮影した画像の一例を示す。 姿勢1(耳垂と頸椎7番を結ぶ線と床への垂直線とのなす角度)の測定結果を示すグラフである。 姿勢6(頸椎7番と大転子を通る経線と大転子と外果を通る経線のなす角度)の測定結果を示すグラフである。 正常姿勢とスウェーバック姿勢とを説明する図である。 立位姿勢にスウェーバックの所見がある被験者を撮影した画像の一例を示す。 骨盤傾斜角を説明する図である。 骨盤傾斜角の測定結果を示すグラフである。 腹圧の測定結果を示すグラフである。 側腹筋群の筋厚の測定方法を説明する図である。 比較例1を着用した被験者を撮影した超音波画像の一例を示す図である。 実施例1を着用して被験者を撮影した超音波画像の一例を示す図である。 側腹筋群の筋厚の測定結果を示すグラフである。 SLRの測定結果を示すグラフである。 HBDの測定結果を示すグラフである。 長座体前屈の測定結果を示すグラフである。
人は、地球から常に重力を受けており、日々の生活において起立や歩行などの重力に抗する動作を行う。このような動作には、良好な姿勢を保持し、関節の柔軟さや十分な筋力を備えることが必要である。
重力に抗する動作のための代表的な筋肉は、頭側より脊柱起立筋、腹直筋などの腹筋群、腸腰筋、大殿筋、大腿四頭筋、前脛骨筋、下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)である。これらの筋肉がバランスよく働くことによって、人は良好な立位姿勢を保持することが可能となる。また、様々な筋肉がバランスよく適切なタイミングで働くことによって、良好な姿勢を保持しつつ安定した歩行が可能となる。
筋肉は、関節をまたいで骨に付着している。関節は、骨と骨とが連結する部分である。関節は、ドアのように1方向の動きのみではなく、屈曲-伸展、内転-外転、内旋-外旋という2方向または3方向に動くことが可能である。関節がこのように動くことで、人は柔らかくしなやかな動作を行うことができる。関節の動きを実現するためには、コラーゲン線維を多く含む靭帯が関節を包むことで安定させ、関節をまたぐ筋肉が良好に働くことが必要である。
筋肉が収縮および弛緩することによって関節が動く。また、筋肉は、関節を動かすだけでなく、重力に抗して姿勢を保つ働きがある。筋肉の中には多くの血管がはり巡らされている。筋肉を動かし続けるためには多くの酸素を血液中から筋肉に送る必要がある。多くの酸素を消費する筋肉は、エネルギー消費が活発である。運動することがシェイプアップに効果的なのは、筋肉において血液の循環機能が作用しているためである。また、筋肉は、血液ポンプとして機能する。筋肉の収縮および弛緩は、静脈を通じて血液を心臓へ戻す機能を補っている。
上述したように、筋肉は、収縮および弛緩する。筋肉は、関節をまたいで骨に付着している。筋肉の一端部が起始部であり、他端部が停止部である。筋肉が収縮すると、起始部が固定点となり、停止部が動点となる。通常、起始部は、身体の中央部分となる体幹や、骨盤に近い箇所(中枢側)に位置しており、停止部は、足先、手先など末端部側に位置している。
多くの筋肉において、起始部の幅と停止部の幅は同じではない。例えば、臀部の筋肉で代表的な中殿筋では、骨盤側の起始部の幅が大きく、大腿骨側の停止部の幅が小さい。筋肉は筋線維が集まった集合体であって、起始部から停止部に向かう筋線維の延在方向の方向は様々である。換言すると、一塊の筋肉は、延在方向が異なる複数種類の筋繊維を含んでいる。筋肉は、関節で接続された骨同士の位置関係に応じた動きをする。
筋肉は、脳や脊髄から神経を通じて伝達される命令に応じて収縮および弛緩する。また、筋肉は、皮膚から伝達される刺激に応じて収縮および弛緩する。このメカニズムには、皮膚の表皮と真皮とにある触覚受容器が関わっている。触覚受容器として、表皮はメルケル盤およびマイスナー小体を含み、真皮はパチニ小体およびルフィニ終末を含む。これら触覚受容器は、それぞれ異なる働きをしており、身体において重要な役割を担っている。特に触覚受容器の中で、ルフィニ終末は、皮膚の表面に沿う方向への引っ張りの感覚を持続的に感じることができるという機能を持っている。ルフィニ終末の機能によって、筋肉の活動に変化を生じさせることが可能である。
本発明は、筋肉と皮膚からの刺激との関係を骨盤周辺の筋肉に対して応用して、良好な姿勢保持や安定した歩行などの動作を補助するとともに、身体活動量や柔軟性を向上させるものである。
以下、本発明の下着の一実施例に係るボクサーパンツについて、図1~図9を参照して説明する。本実施例に係るボクサーパンツは、男性が着用する下半身用下着である。なお、本発明は、男性用に限定されるものではなく、女性が装着する下半身用下着であってもよい。
図1~図5は、本発明の一実施例に係るボクサーパンツの正面図、背面図、平面図、底面図および側面図である。図6は、図1のボクサーパンツの着用状態の斜視図である。図7は、図1のボクサーパンツの着用状態の他の斜視図である。図8は、図1のボクサーパンツの着用状態の底面図である。図9は、図1のボクサーパンツの股部を説明する図である。図9において、同じ符号(〇、△、×、=)が付されている矢印は同じ長さを有する。なお、本明細書では、Mサイズのボクサーパンツの寸法を代表的な寸法として示しているが、ボクサーパンツのような織物の寸法(角度を含む)は、ある程度のばらつきがあることが通常である。
図1~図8に示すように、本実施例に係るボクサーパンツ1は、正面部10と、右側部20と、左側部30と、背面部40と、股部50と、腰バンド60と、を有している。
正面部10、右側部20、左側部30、背面部40、股部50および腰バンド60は、例えば、ナイロンやポリウレタンなどの合成繊維を編み上げた、伸縮性を有する布地である。
正面部10は、着用者の下腹部および男性器を覆う部分である。正面部10の下部は、前方に張り出した膨らみを有している。なお、正面部10の下部は、膨らみを有していなくてもよい。右側部20は、着用者の右腰部から右大腿部の付け根にわたって密着する部分である。左側部30は、着用者の左腰部から左大腿部の付け根にわたって密着する部分である。右側部20と左側部30とは、左右対称に形成されている。背面部40は、腰部の左右中央から臀裂に沿って延びる帯形状の部分である。股部50は、着用者の股下、右大腿部の内側および左大腿部の内側に密着する部分である。
正面部10の側縁部、右側部20の上部の側縁部、左側部30の上部の側縁部および背面部40の側縁部は、筒形状に縫合されて、下腹部、男性器、腰部および臀部などを囲む本体部100を形成する。本体部100の上縁部(正面部10の上縁部、右側部20の上縁部、左側部30の上縁部および背面部40の上縁部)は、環状の腰バンド60の下縁部と縫合されている。縫合箇所を符号Sで示す。
股部50は、縫合前の展開状態において、長方形状を有している。正面部10の下縁部、右側部20の下部の側縁部、左側部30の下部の側縁部および背面部40の下縁部は、股部50の長辺に対応する前縁部50fおよび後縁部50rと縫合されている。右側部20の下部の側縁部は、股部50の前縁部50fおよび後縁部50rと筒形状に縫合され、右大腿部の付け根を囲む右脚部200を形成する。右側部20の下端部および股部50の右端部は、内側に折り返されて縫合され、右裾部210を形成する。左側部30の下部の側縁部は、股部50の前縁部50fおよび後縁部50rと筒形状に縫合されて、左大腿部の付け根を囲む左脚部300を形成する。左側部30の下端部および股部50の左端部は、内側に折り返されて縫合され、左裾部310を形成する。
股部50の左右方向の長さ(長辺の長さ)は、155mm±10mmである。股部50の前後方向の長さ(短辺の長さ)は、120mm±5mmである。
股部50は、全体的に平編みで編まれており、一部に浮き編みで編まれた部分を有している。本明細書において、「全体的に平編みで編まれている」とは、表面積の50%超の部分が平編みで編まれていることを意味する。股部50は、浮き編みで編まれた部分以外は平編みで編まれている。股部50は、浮き編みで編まれた部分である中央部51と、右脚三角部52と、左脚三角部53と、を有する。
本実施例において、平編みは、メリヤス編みや天竺編みなどとも呼ばれ、最も基本的な編み方である。浮き編みとは、一部の編み目を飛ばして編むことにより、畝のような凹凸ができる編み方である。浮き編みは、平編みより厚みがある。平編みは、肌触りが滑らかであり、浮き編みは、平編みより肌触りが粗いこともある。平編みは第1の編み方である。浮き編みは第2の編み方である。なお、厚みに違いがあれば、または、肌触りに違いがあれば、平編みと浮き編みとは異なる組み合わせの2つの編み方を採用してもよい。
図8、図9に示すように、中央部51は、第1部分511、第2部分512および第3部分513を有している。第1部分511は、帯形状を有し、股部50の左右方向中央を前縁部50fから後縁部50rまで前後方向に延びている。第2部分512は、帯形状を有し、前縁部50fから第1部分511と交差して後縁部50rまで延びている。第3部分513は、帯形状を有し、前縁部50fから第1部分511と交差して後縁部50rまで延びている。第1部分511と第2部分512と第3部分513とは、股部50の左右方向中央でかつ前後方向中央の箇所(交差箇所)で交差している。中央部51は、骨盤底筋に対応して配置されている。
第1部分511、第2部分512および第3部分513は、互いに同一の幅を有している。本実施例において、第1部分511、第2部分512および第3部分513の幅は、20mmである。第1部分511と第2部分512のなす角度α1は、45°である。第1部分511と第3部分513のなす角度α2は、45°である。第1部分511、第2部分512および第3部分513の幅は、20mm±5mmであることが好ましい。角度α1は、45°±5°であることが好ましい。角度α2は、45°±5°であることが好ましい。第1部分511、第2部分512および第3部分513の寸法および角度は、ボクサーパンツ1のサイズが異なっても同じである。
右脚三角部52は、二等辺三角形状を有している。右脚三角部52は、右脚部200の内側の前後方向中央に配置されている。換言すると、右脚三角部52は、股部50の前後方向中央に配置されている。右脚三角部52の底辺52aは、右裾部210の上縁部と接している。本実施例において、底辺52aの長さは、25mm±5mmである。底辺52aの長さは、股部50の前後方向の長さの1/3以下(図9のRaの範囲内)であることが好ましい。右脚三角部52の頂点52bは、第1部分511と第2部分512と第3部分513との交差箇所に向けられている。頂点52bは、中央部51と間隔をあけて配置されている。頂点52bは、股部50(具体的には、股部50における右裾部210および左裾部310を除いた部分)を左右方向に6等分したときの一番右側の部分の左端箇所に配置されている。頂点52bは、前記左端箇所から前記左端箇所と中央部51との間の中間箇所までの間(図9のRbの範囲内)に配置されていることが好ましい。右脚三角部52は、短内転筋に対応して配置されている。
左脚三角部53は、二等辺三角形状を有している。左脚三角部53は、左脚部300の内側の前後方向中央に配置されている。換言すると、左脚三角部53は、股部50の前後方向中央に配置されている。左脚三角部53の底辺53aは、左裾部310の上縁部と接している。本実施例において、底辺53aの長さは、25mm±5mmである。底辺53aの長さは、股部50の前後方向の長さの1/3以下(図9のLaの範囲内)であることが好ましい。左脚三角部53の頂点53bは、第1部分511と第2部分512と第3部分513との交差箇所に向けられている。頂点53bは、中央部51と間隔をあけて配置されている。頂点53bは、股部50(具体的には、股部50における右裾部210および左裾部310を除いた部分)を左右方向に6等分したときの一番左側の部分の右端箇所に配置されている。頂点53bは、前記右端箇所から前記右端箇所と中央部51との間の中間箇所までの間(図9のLbの範囲内)に配置されていることが好ましい。左脚三角部53は、短内転筋に対応して配置されている。右脚三角部52と左脚三角部53とは左右対称の形状を有している。
本実施例において、中央部51は、第1部分511と第2部分512と第3部分513とを有しているが、少なくとも第1部分511を有していればよい。また、右脚三角部52および左脚三角部53は、省略してもよく、この場合、股部50は、着用者の股下に密着する部分のみで構成されていてもよい。
腰バンド60は、環形状を有している。腰バンド60は、平編みや浮き編みよりも伸縮性の高いゴム編みで編まれている。腰バンド60の幅は、40mm±5mmである。
本体部100は、全体的に平編みで編まれており、一部に浮き編みで編まれた部分を有している。本体部100は、浮き編みで編まれた部分以外は平編みで編まれている。本体部100は、浮き編みで編まれた部分(第4部分)である正面中央部111、右前帯部112、左前帯部113、右前三角部114、左前三角部115、右側三角部116、左側三角部117、右側六角部118、左側六角部119、第1背面中央部121、右後帯部122、左後帯部123および第2背面中央部124、を有している。
正面中央部111は、ホームベース形状を有している。正面中央部111の上端部は、腰バンド60の下縁部と接している。正面中央部111は、腹直筋に対応して配置されている。
右前帯部112は、直線帯形状を有している。右前帯部112は、股部50の前縁部50fから右側部20の上部まで鼠径部に沿って延在している。
左前帯部113は、直線帯形状を有している。左前帯部113は、股部50の前縁部50fから左側部30の上部まで鼠径部に沿って延在している。
右前三角部114は、上側にある鋭角が正面中央部111と接しており、鈍角が右前帯部112と重なっている。右前三角部114の上部は、内腹斜筋に対応して配置されている。右前三角部114の下部は、腸腰筋に対応して配置されている。
左前三角部115は、上側にある鋭角が正面中央部111と接しており、鈍角が左前帯部113と重なっている。左前三角部115の上部は、内腹斜筋に対応して配置されている。左前三角部115の下部は、腸腰筋に対応して配置されている。
右側三角部116は、正面側にある鋭角が右前三角部114の下側にある鋭角と接しており、鈍角が右裾部210の上縁部と接している。右側三角部116の前部は、外側広筋に対応して配置されている。右側三角部116の後部は、大殿筋に対応して配置されている。
左側三角部117は、正面側にある鋭角が左前三角部115の下側にある鋭角と接しており、鈍角が左裾部310の上縁部と接している。左側三角部117の前部は、外側広筋に対応して配置されている。左側三角部117の後部は、大殿筋に対応して配置されている。
右側六角部118は、右前帯部112の上端部に接続されている。右側六角部118は、中殿筋に対応して配置されている。
左側六角部119は、左前帯部113の上端部に接続されている。左側六角部119は、中殿筋に対応して配置されている。
第1背面中央部121は、下向きの二等辺三角形状を有する。第1背面中央部121の底辺は、腰バンド60の下縁部と接している。第1背面中央部121の頂点は、下方に向けられている。
右後帯部122は、円弧帯形状を有している。右後帯部122は、股部50の後縁部50rから右側部20の上下方向中央まで延在している。右後帯部122には、右側三角部116の背面側にある鋭角が接している。右後帯部122は、大殿筋に対応して配置されている。
左後帯部123は、円弧帯形状を有している。左後帯部123は、股部50の後縁部50rから左側部30の上下方向中央まで延在している。左後帯部123には、左側三角部117の背面側にある鋭角が接している。左後帯部123は、大殿筋に対応して配置されている。
第2背面中央部124は、Y字形状を有している。第2背面中央部124の上端部は、腰バンド60の下縁部と接している。第2背面中央部124の下端部は、股部50の後縁部50rと接している。第2背面中央部124は、仙腸関節に対応して配置されている。
ボクサーパンツ1のウエスト幅は、320mm±20mmである。ボクサーパンツ1の脇丈は、270mm±10mmである。ボクサーパンツ1の足口幅は、230mm±10mmである。右裾部210の幅は、30mm±5mmである。左裾部310の幅は、30mm±5mmである。なお、上記ウエスト幅、脇丈および足口幅の寸法は、Mサイズのボクサーパンツ1のものである。Sサイズのボクサーパンツ1では、ウエスト幅が300mm±20mmであり、脇丈が250mm±10mm、足口幅が215mm±10mmである。Lサイズのボクサーパンツ1では、ウエスト幅が340mm±20mmであり、脇丈が290mm±10mm、足口幅が245mm±10mmである。LLサイズのボクサーパンツ1では、ウエスト幅が360mm±20mmであり、脇丈が310mm±10mm、足口幅が260mm±10mmである。3Lサイズのボクサーパンツ1では、ウエスト幅が380mm±20mmであり、脇丈が330mm±10mm、足口幅が275mm±10mmである。
本実施例に係るボクサーパンツ1は、正面部10、右側部20、左側部30、背面部40、股部50および腰バンド60が縫合されたものである。これ以外にも、ボクサーパンツ1は、正面部10、右側部20、左側部30、背面部40、股部50および腰バンド60が一体的かつ立体的に編み上げられたものであってもよい。
以上説明したように、本実施例に係るボクサーパンツ1は、着用者の肌に密着する下半身用下着である。ボクサーパンツ1の股部50は、全体的に平編みで編まれているとともに、平編みよりも厚みのある浮き編みで編まれた第1部分511を有している。そして、第1部分511が、帯形状を有しており、股部50の左右方向中央において前後方向に延在している。このようにしたことから、股部50において浮き編みで編まれた第1部分511は平編みで編まれた部分より厚みがあることにより肌への刺激が比較的強く、第1部分511が骨盤底筋に対応して配置され、当該刺激が骨盤底筋に作用する。そのため、着用者が、締め付けを感じることなく身体活動量を効果的に増加させることができる
また、股部50が、浮き編みで編まれた帯形状を有する第2部分512と、浮き編みで編まれた帯形状を有する第3部分513と、を有している。そして、第1部分511と第2部分512と第3部分513とが、1つの交差箇所で交差している。このようにすることで、より多くの刺激が骨盤底筋に作用する。そのため、着用者が、締め付けを感じることなく身体活動量をより効果的に増加させることができる。
また、ボクサーパンツ1が、着用者の少なくとも下腹部、腰部および臀部を囲む本体部100と、着用者の右大腿部の付け根を囲む右脚部200と、着用者の左大腿部の付け根を囲む左脚部300と、を有している。右脚部200が、浮き編みで編まれた右脚三角部52を有している。左脚部300が、浮き編みで編まれた左脚三角部53を有している。右脚三角部52が、着用者の右大腿部の付け根の内側に対応して配置されている。左脚三角部53が、着用者の左大腿部の付け根の内側に対応して配置されている。右脚三角部52の頂点52bが、前記交差箇所に向いており、左脚三角部53の頂点53bが、前記交差箇所に向いている。このようにしたことから、右脚三角部52が、着用者の右脚の短内転筋に対応して配置され、左脚三角部53が、着用者の左脚の短内転筋に対応して配置され、肌からの刺激がこれら短内転筋に作用する。そのため、着用者が、締め付けを感じることなく身体活動量をより効果的に増加させることができる。
また、本体部100が、全体的に平編みで編まれているとともに、浮き編みで編まれた正面中央部111、右前帯部112、左前帯部113、右前三角部114、左前三角部115、右側三角部116、左側三角部117、右側六角部118、左側六角部119、第1背面中央部121、右後帯部122、左後帯部123および第2背面中央部124、を有している。これら部分は、着用者の腹直筋、内腹斜筋、腸腰筋、中殿筋、外側広筋、仙腸関節、大殿筋および鼠径部に対応して配置されている。このようにしたことから、肌からの刺激がこれら筋肉に作用する。そのため、着用者が、締め付けを感じることなく身体活動量をより効果的に増加させることができる。
次に、本発明に係るボクサーパンツおよび比較対象となる市販のボクサーパンツについて、被験者に着用してもらい、各種効果を確認するための実験を行った。実験の内容および結果について以下に説明する。
実施例1は、上述した実施例に係るボクサーパンツ1である。比較例1は、市販のボクサーパンツ(ユニクロ社製)である。比較例1は、実施例1と実質的に同じ外形を有しており、本体部、右脚部および左脚部(股部を含む)が平編みのみで編まれた布地で形成されている。
実施例1および比較例1を着用した被験者において、以下の実験を行った。各被験者において、実施例1および比較例1を着用する順番は、乱数表を用いてランダムに決定した。
(1)歩行
(2)筋活動
(3)姿勢
(4)腹圧
(5)側腹筋群の筋厚
(6)身体可動性
(7)官能評価
被験者は、骨盤や下肢に運動器疾患のない26名の健常成人男性である。具体的には、被験者は、骨盤および下肢に骨折などによる手術歴がない者でかつBMIが30未満である者である。以下に、被験者の年齢、身長、体重およびBMI値の平均値およびばらつき幅を示す。
年齢(歳) 31.8±6.1
身長(cm) 172.8±4.8
体重(kg) 68.4±8.7
BMI(kg/m) 22.9±2.7
(1)歩行
本実験では、被験者の歩行速度および歩数を測定した。図10に示すように、5mの測定区間の前後に2mの助走区間を設け、各被験者の快適歩行時の歩行速度および歩数を測定した。被験者の足が開始線を踏んだときまたは被験者の足が開始線越えた(床に足が接していない場合を含む)とき、歩行速度の測定を開始する。被験者の足が終了線を踏んだときまたは被験者の足が終了線を越えた(床に足が接していない場合を含む)とき、歩行速度の測定を終了する。開始線を越えてかかとが床に接した被験者のステップを1歩目として計数する。終了線を踏んだ被験者のステップまたは測定区間に最後に接した被験者のステップを最終歩として計数する。被験者1人につき歩行速度および歩数を3回ずつ測定し、3回の測定値の平均値を被験者の歩行速度の測定値および歩数の測定値とした。結果を図11、図12に示す。
図11に各被験者の歩行速度の測定値の平均値を示し、図12に各被験者の歩数の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の歩行速度の平均値は1.40m/secであり、歩数の平均値は8.1歩であった。実施例1を着用した被験者の歩行速度の平均値は1.43m/secであり、歩数の平均値は7.8歩であった。実施例1および比較例1に関し、被験者の歩数および歩行速度には、有意差はみられなかった。しかしながら、わずかではあるが、比較例1を着用した場合より実施例1を着用した場合の方が、被験者の歩行速度が向上し、歩幅が大きくなっている。
(2)筋活動
本実験では、被験者の歩行時、階段上り時およびスクワット時の筋活動量を測定した。被験者にワイヤレス筋電センサー(ロジカルプロダクト社製)を装着し、被験者の利き足(普段ボールを蹴る足)側の中殿筋、大殿筋、ハムストリングおよび内側広筋の筋電図波形を取得した。筋電図波形のサンプリング周波数を1000Hzとした。筋電図波形のアプリケーションとして、LabVIEアプリケーション(ロジカルプロダクト社製)を使用した。
(2-1)歩行
図13に示すように、5mの測定区間の前後に2mの助走区間を設け、メトロノームを使用して、120拍/minのテンポに合わせた歩行を実施した。各筋肉の筋電図波形を整流化し、測定区間で被験者の利き足での2歩目のときのピーク値を中心とした前後25msecの期間(50msecの期間)の積分値を算出した。被験者1人につき筋電図波形の取得および積分値の算出を3回行い、平均値を算出した。また、前記平均値と同様に、各筋肉の最大収縮時についても、被験者1人につき筋電図波形の取得および積分値の算出を3回行い、最大収縮時平均値を算出した。そして、前記平均値を最大収縮時平均値で除して正規化した値を、被験者の歩行時の筋活動量の測定値とした。図14に結果を示す。
図14に各被験者の歩行時の筋活動量の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の筋活動量の平均値は、中殿筋が36.1であり、大殿筋が31.5であり、ハムストリングが25.5であり、内側広筋31.1であった。実施例1を着用した被験者の筋活動量の平均値は、中殿筋が59.9であり、大殿筋が49.2であり、ハムストリングが46.6であり、内側広筋が54.7であった。この結果は、筋活動量を測定した全ての筋肉において、比較例1を着用した場合より実施例1を着用した場合の方が、被験者の筋活動量が増加していることを示している。図15に示すように、筋活動量の増加率は、中殿筋が66.1%であり、大殿筋が56.5%であり、ハムストリングが82.5%であり、内側広筋が75.9%であった。比較例1を着用した場合に比べて実施例1を着用した場合は、骨盤および下肢の筋活動量は約1.7倍になる。このことから、実施例1を着用して歩行することで筋肉維持および筋肉増強が可能になると考えられる。
男性の一日あたりの歩数は平均6794歩と言われており、実施例1を着用して6794歩を歩くことは、約11500歩を歩いたことに相当すると考えられる。実施例1を着用することで、少ない歩数でも運動効果は得られやすい可能性がある。実施例1を着用して日々のウォーキングを行うことで、着用者は歩きながらトレーニング効果を得られる。
(2-2)階段上り
段差20cmの6段の階段において、メトロノームを使用して、120拍/minのテンポに合わせた階段上りを実施した。各筋肉の筋電図波形を整流化し、被験者の利き足での2歩目のときのピーク値を中心とした前後25msecの期間(50msecの期間)の積分値を算出した。被験者1人につき筋電図波形の取得および積分値の算出を3回行い、平均値を算出した。また、前記平均値と同様に、各筋肉の最大収縮時についても、被験者1人につき筋電図波形の取得および積分値の算出を3回行い、最大収縮時平均値を算出した。そして、前記平均値を最大収縮時平均値で除して正規化した値を、被験者の階段上り時の筋活動量の測定値とした。図16に結果を示す。
図16に各被験者の階段上り時の筋活動量の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の筋活動量の平均値は、中殿筋が62.3であり、大殿筋が50.2であり、ハムストリングが37.6であり、内側広筋135.5であった。実施例1を着用した被験者の筋活動量の平均値は、中殿筋が105.9であり、大殿筋が83.0であり、ハムストリングが61.3であり、内側広筋が262.7であった。この結果は、筋活動量を測定した全ての筋肉において、比較例1を着用した場合より実施例1を着用した場合の方が、被験者の筋活動量が増加していることを示している。図17に示すように、筋活動量の増加率は、中殿筋が70.0%であり、大殿筋が65.5%であり、ハムストリングが62.8%であり、内側広筋が93.8%であった。このことから、実施例1を着用して階段上りをすることで筋肉維持および筋肉増強が可能になると考えられる。実施例1を着用して日々階段上りを心がけることで、着用者はトレーニング効果を得られる。
なお、図18に、比較例1を着用した被験者の階段上り時の筋活動量の平均値と、実施例1を着用した被験者の歩行時の筋活動量の平均値と、の比較を示す。この比較において、内側広筋以外の筋肉については、有意な差は見られなかった。このことから、実施例1を着用して歩行することで、比較例1を着用して階段上りすることとほぼ同じ筋活動量を得ることができる。このことから、実施例1を着用して歩行することで、着用者は臀部周りの筋肉ともも裏の筋肉について階段上りと同等のトレーニングをしていることになる。
(2-3)スクワット
図19に示すように高さ50cmの台を用意し、メトロノームを使用して、60拍/minのテンポに合わせたスクワットを実施した。スクワットは6secで完了し、3sec時に被験者の臀部が台に接するようにした。各筋肉の筋電図波形を整流化し、スクワットの開始から終了までの6secの間の積分値を算出した。被験者1人につき筋電図波形の取得および積分値の算出を3回行い、平均値を算出した。また、前記平均値と同様に、各筋肉の最大収縮時についても、被験者1人につき筋電図波形の取得および積分値の算出を3回行い、最大収縮時平均値を算出した。そして、前記平均値を最大収縮時平均値で除して正規化した値を、被験者のスクワット時の筋活動量の測定値とした。図20に結果を示す。
図20に各被験者のスクワット時の筋活動量の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の筋活動量の平均値は、中殿筋が1586.8であり、大殿筋が1331.6であり、ハムストリングが521.0であり、内側広筋3593.8であった。実施例1を着用した被験者の筋活動量の平均値は、中殿筋が2255.9であり、大殿筋が1814.2であり、ハムストリングが821.9であり、内側広筋が5940.2であった。この結果は、筋活動量を測定した全ての筋肉において、比較例1を着用した場合より実施例1を着用した場合の方が、被験者の筋活動量が増加していることを示している。図21に示すように、筋活動量の増加率は、中殿筋が42.2%であり、大殿筋が36.2%であり、ハムストリングが57.8%であり、内側広筋が65.3%であった。このことから、実施例1を着用してスクワットをすることで筋肉維持および筋肉増強が可能になると考えられる。実施例1を着用して日常の動作として座位からの立ち上がりを繰り返すことで筋肉の維持・増強を図ることができ、着用者は日常の動作によってトレーニングができる。
(3)姿勢
本実験では、被験者の姿勢を測定した。
(3-1)矢状面上評価
マーカーを貼り付けた被験者に両上肢を下垂位かつ足角を左右10°外転位とした静止立位姿勢を取らせてデジタルカメラ(オリンパス社製)で撮影し、撮影画像を画像アプリケーション(ImageJ)で解析して被験者の矢状面上での姿勢を測定した。マーカーの貼り付け部位は、耳垂、頸椎7番(C7)、肩峰外側端、大転子、膝関節中央および腓骨外顆である。デジタルカメラと被験者との距離を2mとし、大転子の高さにデジタルカメラのレンズの中心を合わせて、被験者の右半身を撮影した。図22に撮影した画像の例を示す。
図22の[1](以下、「姿勢1」という。)は、耳垂とC7を結ぶ線と床への垂直線のなす角度である。姿勢1は、頸の角度であり、ストレートネックの確認に用いられる。
図22の[2](以下、「姿勢2」という。)は、耳垂と肩峰を結ぶ線と肩峰と大転子を結ぶ線のなす角度である。姿勢2は、肩の位置、肩の丸まりの確認に用いられる。
図22の[3](以下、「姿勢3」という。)は、肩峰と大転子を結ぶ線と大転子と膝関節中央を結ぶ線のなす角度である。姿勢3は、股関節の位置、お尻の位置の確認に用いられる。
図22の[4](以下、「姿勢4」という。)は、大転子と膝関節中央を結ぶ線と膝関節中央と腓骨外果を結ぶ線のなす角度である。姿勢4は、膝の角度であり、膝のまがりの確認に用いられる。
図22の[5](以下、「姿勢5」という。)は、肩峰とC7を結ぶ線と床への垂直線のなす角度である。姿勢5は、肩の高さ、肩の上がりの確認に用いられる。
図22の[6](以下、「姿勢6」という。)は、C7と大転子を通る経線と大転子と外果を通る経線のなす角度である。姿勢6は、骨盤の位置、姿勢の崩れの確認に用いられる。
被験者1人につき姿勢1~姿勢6を3回ずつ測定し、3回の測定値の平均値を被験者の姿勢1~姿勢6の測定値とした。結果を図23、図24に示す。
図23に各被験者の姿勢1の測定値の平均値を示し、図24に各被験者の姿勢6の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の姿勢1の平均値は35.7°であり、姿勢6の平均値は166°であった。実施例1を着用した被験者の姿勢1の平均値は33.4°であり、姿勢6の平均値は168°であった。比較例1を着用した場合に比べて実施例1を着用した場合は、姿勢1が減少し、姿勢6が増加した。このことから、実施例1を着用することで、ストレートネックやスウェーバックなどの不良姿勢を軽減し、良好な姿勢を獲得できる可能性がある。
ストレートネックとは、7個ある頚椎がまっすぐ(ストレート)に並んで起こる頸の障害のことである。ストレートネックは、仕事の中心がデスクワークの人に多く見られ、座りや立ち姿勢も悪くなる。また、ストレートネックは、いわゆる猫背の者に多くみられる。ストレートネックになることで、頸部への負担が継続的にかかり、肩こり、頭痛、吐き気、めまい、耳鳴りなどが生じる。さらに、ストレートネックになると、神経が圧迫されやすく、手や腕のしびれやだるさを感じることがある。
スウェーバックとは、図25に示すように、上半身が下半身より後ろに位置(スウェイ)した状態であり、反り腰に猫背を合わせたように見える姿勢のことを示す。スウェーバックは、身体各部位に不調がある者に生じている典型的な不良姿勢の一つである。図26に、立位姿勢にスウェーバックの所見がある被験者が、比較例1を着用した場合と、実施例1を着用した場合と、の一例を示す。
(3-2)骨盤前傾角度
被験者に両上肢を臍の前に置きかつ足角を左右10°外転位とした静止立位姿勢を取らせてデジタル傾斜計を用いて、上前腸骨棘と上後腸骨棘を結ぶ線と水平面とのなす角(図27、骨盤傾斜角)を測定した。被験者1人につき骨盤傾斜角を3回測定し、3回の測定値の平均値を被験者の骨盤傾斜角の測定値とした。結果を図28に示す。
図28に各被験者の骨盤傾斜角の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の骨盤傾斜角の平均値は、6.6°であった。実施例1を着用した被験者の骨盤傾斜角の平均値は11.1°であった。比較例1を着用した場合に比べて実施例1を着用した場合は、骨盤傾斜角が増加した。このことから、実施例1を着用することで、骨盤が前傾することが明らかになった。骨盤の前傾の増加は、下肢筋群や腹筋群の活動変化によって、骨盤肢位に良好な影響がある。また、骨盤の前傾の増加は、良好な姿勢の獲得やパフォーマンス向上以外に、腰の違和感や腰痛の予防や改善に効果がある可能性が考えられる。
(4)腹圧
本実験では、被験者の腹圧を測定した。被験者に安静立位姿勢を取らせて体幹トレーニング装置(RECORE、SIGMAX社製)を用いて、腹圧を測定した。被験者1人につき腹圧を3回測定し、3回の測定値の平均値を被験者の腹圧の測定値とした。結果を図29に示す。
図29に各被験者の腹圧の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の腹圧の平均値は、12.8hPaであった。実施例1を着用した被験者の腹圧の平均値は、13.0hPaであった。実施例1および比較例1に関し、被験者の腹圧の計測値には、有意差はみられなかった。しかしながら、腹圧については、被験者において測定時の腹圧の高め方の熟練度が関係していると思われるため、長期的変化の観察が必要と考えられる。
(5)側腹筋群の筋厚
本実験では、被験者の筋肉の厚さを測定した。図30に示すように、被験者に安静立位姿勢取らせて超音波装置(miruco、SIGMAX社製)を用いて超音波画像を撮影し、超音波画像に基づいて外腹斜筋の厚さ(符号a)、内腹斜筋の厚さ(符号b)および腹横筋の厚さ(符号c)を測定した。撮影箇所は、右側前腋窩線上の第11肋骨と腸骨稜との中央部より下部で、筋厚が最も明瞭に描写できる箇所である。図31に比較例1を着用した被験者の超音波画像の一例を示し、図32に実施例1を着用した被験者の超音波画像の一例を示す。被験者1人につき外腹斜筋の厚さ、内腹斜筋の厚さおよび腹横筋の厚さを3回ずつ測定し、3回の測定値の平均値を被験者の外腹斜筋の厚さ、内腹斜筋の厚さおよび腹横筋の厚さの測定値とした。外腹斜筋の厚さ、内腹斜筋の厚さおよび腹横筋の厚さの測定値の合計値(3筋合計)を算出した。結果を図33に示す。
図30は、各被験者の外腹斜筋の厚さの測定値の平均値と、内腹斜筋の厚さの測定値の平均値と、腹横筋の厚さの測定値の平均値と、3筋合計の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の筋肉の厚さの平均値は、外腹斜筋が0.84cmであり、内腹斜筋が1.11cmであり、腹横筋が0.42cmであり、3筋合計が2.37cmである。実施例1を着用した被験者の筋肉の厚さの平均値は、外腹斜筋が0.87cmであり、内腹斜筋が1.14cmであり、腹横筋が0.52cmであり、3筋合計が2.53cmである。比較例1を着用した場合に比べて実施例1を着用した場合は、腹横筋の厚さおよび3筋合計が増加した。筋肉の厚さの増加は筋活動量が向上していることによるものと考えられる。実施例1を着用することで、腹筋群の活動量が向上し、良好な姿勢の獲得や下肢筋力活動量の向上、パフォーマンスアップが生じていると考えられる。
腹横筋は、腹筋群のインナーマッスルの1つで最下部に位置する。腹横筋は、横隔膜と協同して呼吸筋として息を吐く際に働く。腹横筋は、腹部を包むように位置しているため、コルセットの役割を果たし体幹の安定性を司る。腹横筋の厚さが増加することで、腹圧を高めて排便を補助したり、尿失禁を予防したり、腰部負担が軽減したりするといった効果を持つ。インナーユニットとは横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群の総称であり、腹腔を形成する。インナーユニットは、コアと言われる部分であり、これらの筋肉が協同して働くことで、身体の安定や動きを司る。インナーユニットは、人が動作をするときに、初めに動く部分であり、動作の核ともいえる。インナーユニットの活動が低下すると、人体に症状や不調が出現することがある。
(6)身体可動性
本実験では、被験者の身体可動性(身体の柔らかさ)を測定した。
(6-1)Straight Leg Raising (SLR)
被験者に仰向け姿勢を床上で取らせ、被験者のかかとに施術者の手をかけて被験者の膝を伸ばしたまま脚を持ち上げる。被験者が痛みを訴えるか股関節の屈曲の抵抗が大きくなったとき脚の持ち上げを停止する。このときの床と脚のなす角度(持ち上げ角度)を測定した。被験者1人につき持ち上げ角度を3回測定し、3回の測定値の平均値を被験者の持ち上げ角度の測定値とした。結果を図34に示す。
図34に各被験者の持ち上げ角度の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の持ち上げ角度の平均値は45.2°であった。実施例1を着用した被験者の持ち上げ角度の平均値は56.5°であった。
(6-2)Heel Buttock Distance (HBD)
被験者にうつ伏せ姿勢を床上で取らせ、被験者の臀部と足首とに手をかけて被験者のかかとを臀部に徐々に近づけて膝関節を屈曲させる。被験者が痛みを訴えるか膝関節の屈曲の抵抗が大きくなったとき屈曲を停止する。このときの臀部とかかとの距離を測定した。被験者1人につき臀部とかかとの距離を3回測定し、3回の測定値の平均値を被験者の臀部とかかとの距離の測定値とした。結果を図35に示す。
図35に各被験者の臀部とかかとの距離の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の臀部とかかとの距離の平均値は19.8cmであった。実施例1を着用した被験者の臀部とかかとの距離の平均値は14.3cmであった。
(6-3)長座体前屈
被験者に長座姿勢を床上で取らせ、両手を前方に伸ばすとともに上体を前方に倒して、両手の先がつま先を超えた側をプラス、つま先より手前側をマイナスとして長座体前屈距離を測定した。被験者1人につき長座体前屈距離を3回測定し、3回の測定値の平均値を被験者の長座体前屈距離の測定値とした。結果を図36に示す。
図36に各被験者の長座体前屈距離の測定値の平均値を示す。比較例1を着用した被験者の長座体前屈距離の平均値は-1.3cmであった。実施例1を着用した被験者の長座体前屈距離の平均値は-0.1cmであった。
上記結果より、比較例1を着用した場合に比べて実施例1を着用した場合は、被験者の身体柔軟性が向上した。浮き編みで編まれた部分が肌に接することにより、骨盤帯筋群の筋緊張が良好となり、柔軟性が向上したと考えられる。股関節周囲の柔軟性は、腰痛や膝痛と関係するため、疼痛の軽減および予防が期待でき、さらに、パフォーマンスアップの効果も得られる。
(7)官能評価
本実験では、被験者が着用時に感じた履きやすさおよび動きやすさを評価した。
(7-1)履きやすさ
被験者26名中16名が実施例1の方が比較例1より履きやすいと感じ、3名が実施例1の方が比較例1より履きにくいと感じ、7名が実施例1と比較例1とは履きやすさが変わらないと感じた。
(7-2)動きやすさ。
被験者26名中18名が実施例1の方が比較例1より動きやすいと感じ、2名が実施例1の方が比較例1より動きにくいと感じ、6名が実施例1と比較例1とは動きやすさが変わらないと感じた。
これら(1)~(7)の結果からも明らかなように、本発明に係るボクサーパンツ1は、身体の締め付けを感じることなく身体活動量を効果的に増加させるの効果を奏する。
本明細書において、「帯形状」や「三角」、「六角」等の形状を示す各用語は、実質的にその用語の形状を有する部材にも用いられている。例えば、「帯状の部分」は、帯状の部分と実質的に帯状の部分とを含む。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明は実施例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…ボクサーパンツ、10…正面部、20…右側部、30…左側部、40…背面部、50…股部、50f…前縁部、50r…後縁部、51…中央部、511…第1部分、512…第2部分、513…第3部分、52…右脚三角部、52a…底辺、52b…頂点、53…左脚三角部、53a…底辺、53b…頂点、60…腰バンド、100…本体部、111…正面中央部、112…右前帯部、113…左前帯部、114…右前三角部、115…左前三角部、116…右側三角部、117…左側三角部、118…右側六角部、119…左側六角部、121…第1背面中央部、122…右後帯部、123…左後帯部、124…第2背面中央部、200…右脚部、210…右裾部、300…左脚部、310…左裾部

Claims (3)

  1. 着用者の肌に密着する下半身用下着であって、
    前記着用者の少なくとも下腹部、腰部および臀部を囲む本体部と、股部と、を有し、
    前記股部が、中央部、右脚三角部および左脚三角部を有し、
    前記股部における前記中央部、前記右脚三角部および前記左脚三角部以外の部分が、第1の編み方で編まれており、
    前記中央部、前記右脚三角部および前記左脚三角部が、前記第1の編み方よりも厚みのある第2の編み方で編まれており、
    前記中央部が、帯形状を有し、前記股部の左右方向中央において前後方向に延在している第1部分と、帯形状を有する第2部分と、帯形状を有する第3部分と、を有し、
    前記第1部分と前記第2部分と前記第3部分とが、1つの交差箇所で交差しており、
    前記右脚三角部が、前記着用者の右大腿部の付け根の内側に対応して配置され、
    前記左脚三角部が、前記着用者の左大腿部の付け根の内側に対応して配置され、
    前記右脚三角部の頂点が、前記交差箇所に向いており、
    前記左脚三角部の頂点が、前記交差箇所に向いており、
    前記本体部が、前記第2の編み方で編まれた、正面中央部、右前帯部、左前帯部、右前三角部、左前三角部、右側三角部、左側三角部、右側六角部、左側六角部、第1背面中央部、右後帯部、左後帯部および第2背面中央部を有し、
    前記本体部における前記正面中央部、前記右前帯部、前記左前帯部、前記右前三角部、前記左前三角部、前記右側三角部、前記左側三角部、前記右側六角部、前記左側六角部、前記第1背面中央部、前記右後帯部、前記左後帯部および前記第2背面中央部以外の部分が、前記第1の編み方で編まれており、
    前記正面中央部が、前記着用者の腹直筋に対応して配置されており、
    前記右前帯部が、前記着用者の鼠径部に対応して配置されており、
    前記左前帯部が、前記着用者の鼠径部に対応して配置されており、
    前記右前三角部が、前記着用者の内腹斜筋および腸腰筋に対応して配置されており、
    前記左前三角部が、前記着用者の内腹斜筋および腸腰筋に対応して配置されており、
    前記右側三角部が、前記着用者の外側広筋および大殿筋に対応して配置されており、
    前記左側三角部が、前記着用者の外側広筋および大殿筋に対応して配置されており、
    前記右側六角部が、前記着用者の中殿筋に対応して配置されており、
    前記左側六角部が、前記着用者の中殿筋に対応して配置されており、
    前記第1背面中央部が、二等辺三角形状を有し、頂点が下方に向けられかつ底辺が前記本体部の上縁部における左右方向中央と接しており、
    前記右後帯部が、前記着用者の大殿筋に対応して配置されており、
    前記左後帯部が、前記着用者の大殿筋に対応して配置されており、
    前記第2背面中央部が、前記着用者の仙腸関節に対応して配置されていることを特徴とする下半身用下着。
  2. 前記本体部が、正面部と、右側部と、左側部と、背面部と、を有し、
    前記正面部が、前記着用者の下腹部を覆う部分であり、
    前記右側部が、前記着用者の右腰部から右大腿部の付け根にわたって密着する部分であり、
    前記左側部が、前記着用者の左腰部から左大腿部の付け根にわたって密着する部分であり、
    前記背面部が、前記着用者の腰部の左右方向中央から臀裂に沿って延びる帯形状の部分であり、
    前記股部が、前記着用者の股下、右大腿部の内側および左大腿部の内側に密着する部分であり、
    前記右側部と前記股部とが、筒形状に縫合され、右大腿部の付け根を囲む右脚部を形成し、
    前記左側部と前記股部とが、筒形状に縫合され、左大腿部の付け根を囲む左脚部を形成する、請求項1に記載の下半身用下着。
  3. 前記第1の編み方が、平編みであり、
    前記第2の編み方が、浮き編みである、請求項1または請求項2に記載の下半身用下着。
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