JP7202229B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理装置、基板処理方法および半導体製造方法に関する。
半導体製造において、レジスト剥離工程にレジスト剥離液としてアルカリ処理液が使用されている。レジスト剥離液として、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム(tetra methyl ammonium hydroxide:TMAH)が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003-140364号公報
アルカリ処理液は、空気中の二酸化炭素が溶け込むと炭酸塩が生成される。その結果、アルカリ処理液のレジスト剥離性能が低下する可能性があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的はアルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる基板処理装置、基板処理方法および半導体製造方法を提供することにある。
本発明に係る基板処理装置は、アルカリ処理液によって基板を処理する。前記基板処理装置は、処理部と、供給ユニットと、回収ユニットと、不活性ガス供給部とを備える。前記処理部は、前記基板を処理する。前記供給ユニットは、第1収容部を有する。前記第1収容部は、前記処理部に供給する前記アルカリ処理液を収容する。前記回収ユニットは、第2収容部を有する。前記第2収容部は、前記処理部から回収した前記アルカリ処理液を収容する。前記不活性ガス供給部は、前記第1収容部および前記第2収容部の少なくとも一方に不活性ガスを供給する。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、制御部をさらに備える。前記回収ユニットは、供給部をさらに有する。前記供給部は、前記第2収容部から前記第1収容部に前記アルカリ処理液を供給する。前記制御部は、前記供給部と前記不活性ガス供給部とを制御する。前記制御部は前記供給部を動作させる場合、前記供給部を動作させない場合に比べて、前記不活性ガスの供給量が増加するように前記不活性ガス供給部を制御する。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、戻り配管部と、検知部とをさらに備える。前記戻り配管部は、前記処理部と前記第2収容部とを接続する。前記検知部は、前記戻り配管部内に前記アルカリ処理液が存在するか否かを検知する。前記制御部は、前記検知部が検知した結果に基づいて、前記戻り配管部内に前記アルカリ処理液が存在すると判定した場合、前記供給部が動作を開始するように制御する。
ある実施形態において、前記不活性ガス供給部は、計測部を有する。前記計測部は、前記第1収容部または前記第2収容部に供給する前記不活性ガスの量を計測する。
ある実施形態において、前記処理部は、第1ノズルと、第2ノズルとをさらに有する。前記第1ノズルは、前記基板に前記アルカリ処理液を供給する。前記第2ノズルは、前記基板に前記アルカリ処理液および不活性ガスを供給する。
ある実施形態において、前記処理部は、第1ノズルと、第2ノズルとをさらに有する。前記第1ノズルは、前記基板に前記アルカリ処理液を供給する。前記第2ノズルは、前記基板に炭酸水および不活性ガスを供給する。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、第3収容部をさらに備える。前記第3収容部は、前記処理部から回収した炭酸水を収容する。前記第2ノズルが前記基板に前記炭酸水を供給する場合、前記第3収容部に前記炭酸水が回収され、前記第2収容部には前記炭酸水が回収されない。
ある実施形態において、第1液受部と、第2液受部と、移動部とをさらに備える。前記第1液受部は、前記基板を処理した後のアルカリ処理液を受ける。前記第2液受部は、前記基板を処理した後の前記炭酸水を受ける。前記移動部は、前記第1液受部と前記第2液受部とを移動させる。前記移動部は、前記アルカリ処理液によって前記基板を処理する場合、前記第1液受部が前記アルカリ処理液を受けるように前記第1液受部を移動させる。前記移動部は、前記第2ノズルが前記基板に前記炭酸水を供給する場合、前記第2液受部が前記炭酸水を受けるように前記第2液受部を移動させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、制御部と、戻り配管部とをさらに備える。前記戻り配管部は、前記処理部と前記第2収容部とを接続する。前記戻り配管部は、供給配管部と、排出配管部とを有する。前記供給配管部は、前記基板を処理した後のアルカリ処理液を前記第2収容部に供給する。前記排出配管部は、前記基板を処理した後のアルカリ処理液を排出する。前記制御部は、前記供給配管部と前記排出配管部とを制御する。前記制御部は、前記処理部が前記アルカリ処理液によって前記基板の処理を開始して所定の期間内は、前記基板を処理した後のアルカリ処理液が前記排出配管部を流れるように制御し、所定の期間経過後は、前記基板を処理した後のアルカリ処理液が前記供給配管部を流れるように制御する。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、回収配管部をさらに備える。前記回収配管部は、前記第1収容部と前記第2収容部とを接続する。前記不活性ガス供給部は、前記回収配管部に不活性ガスを供給する。
本発明に係る基板処理方法は、基板を処理する基板処理方法である。前記基板処理方法は、アルカリ処理液を収容する第1収容部から前記アルカリ処理液を処理部に供給する供給工程と、前記処理部が前記アルカリ処理液によって前記基板を処理する処理工程と、前記基板を処理したアルカリ処理液を前記処理部から第2収容部に回収する回収工程とを包含する。前記第1収容部および前記第2収容部の少なくとも一方に不活性ガスが供給されている。
本発明に係る半導体製造方法は、半導体基板を処理して、処理後の前記半導体基板である半導体を製造する半導体製造方法である。前記半導体製造方法は、アルカリ処理液を収容する第1収容部から前記アルカリ処理液を処理部に供給する供給工程と、前記処理部が前記アルカリ処理液によって前記半導体基板を処理する処理工程と、前記半導体基板を処理したアルカリ処理液を前記処理部から第2収容部に回収する回収工程とを包含する。前記第1収容部および前記第2収容部の少なくとも一方に不活性ガスが供給されている。
本発明に係る基板処理装置は、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る基板処理装置の構成を模式的に示す平面図である。 処理ユニットの構成を模式的に示す側面図である。 (a)は、本実施形態の基板処理方法を示すフローチャートである。(b)は、レジスト剥離処理方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る基板処理装置の構成を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態2に係る基板処理装置の構成を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態3に係る基板処理装置の構成を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態4に係る基板処理装置の構成を模式的に示す側面図である。 本発明の変形例に係る基板処理装置の構成を模式的に示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本発明の実施形態において、X軸、Y軸、およびZ軸は互いに直交し、X軸およびY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。
[実施形態1]
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る基板処理装置100について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る基板処理装置100の構成を模式的に示す平面図である。
図1に示すように、基板処理装置100は、基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置100は、例えば、エッチング処理をされた基板Wの表面から不要になったレジストを剥離するために用いられる装置である。詳しくは、基板処理装置100は、アルカリ処理液によって、基板Wを処理する。また、基板処理装置100は、表面にメタル膜が存在する基板Wに対して、処理を行う。
基板Wは、例えば、シリコンウエハ、樹脂基板、または、ガラス・石英基板である。本実施形態では、基板Wは、ポリシリコンウエハである。本実施形態では、基板Wとして、円板状の半導体基板が例示されている。しかし、基板Wの形状は特に限定されない。基板Wは、例えば、矩形状に形成されていてもよい。
基板処理装置100は、複数のロードポートLPと、複数の処理ユニット1と、記憶部2と、制御部3とを備える。なお、処理ユニット1は、「処理部」の一例に相当する。
ロードポートLPは、基板Wを収容したキャリアCを保持する。処理ユニット1は、ロードポートLPから搬送された基板Wを処理流体で処理する。処理流体は、例えば、処理液、または処理ガスを示す。
記憶部2は、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。主記憶装置、および/または,補助記憶装置は、制御部3によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)およびMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部3は、基板処理装置100の各要素を制御する。
基板処理装置100は、搬送ロボットをさらに備える。搬送ロボットは、ロードポートLPと処理ユニット1との間で基板Wを搬送する。搬送ロボットは、インデクサロボットIRと、センターロボットCRとを含む。インデクサロボットIRは、ロードポートLPとセンターロボットCRとの間で基板Wを搬送する。センターロボットCRは、インデクサロボットIRと処理ユニット1との間で基板Wを搬送する。インデクサロボットIR、およびセンターロボットCRの各々は、基板Wを支持するハンドを含む。
基板処理装置100は、複数の供給ユニット30と、薬液キャビネット5とをさらに備える。複数の供給ユニット30と、処理ユニット1とは、基板処理装置100の筐体100aの内部に配置されている。薬液キャビネット5は、基板処理装置100の筐体100aの外部に配置されている。薬液キャビネット5は、基板処理装置100の側方に配置されていてもよい。また、薬液キャビネット5は、基板処理装置100が設置されるクリーンルームの下(地下)に配置されていてもよい。
複数の処理ユニット1は、上下に積層された塔Uを構成する。塔Uは複数設けられる。複数の塔Uは、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置される。
本実施形態では、塔Uには、3つの処理ユニット1が積層される。また、塔Uは4つ設けられる。なお、塔Uを構成する処理ユニット1の個数は特に限定されない。また、塔Uの個数も特に限定されない。
複数の供給ユニット30は、それぞれ、複数の塔Uと対応する。薬液キャビネット5内の薬液は、供給ユニット30を介して、供給ユニット30と対応する塔Uに供給される。その結果、塔Uに含まれる全ての処理ユニット1に対して薬液が供給される。
図1および図2を参照して、処理ユニット1について説明する。図2は、処理ユニット1の構成を模式的に示す側面図である。
図2に示すように、基板処理装置100は、処理ユニット1と、供給ユニット30と、回収ユニット40と、戻り配管部51と、回収配管部52と、不活性ガス供給部60aと、不活性ガス供給部60bとを備える。
処理ユニット1は、チャンバー6と、スピンチャック10と、第1カップ14と、第2カップ15とを含む。
チャンバー6は略箱形状を有する。チャンバー6は基板Wを収容する。基板Wは、例えば略円板状である。ここでは、基板処理装置100は基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型であり、チャンバー6には基板Wが1枚ずつ収容される。
スピンチャック10は、チャンバー6内に配置される。スピンチャック10は、基板Wを水平に保持しつつ、回転軸A1回りに回転させる。回転軸A1は、基板Wの中央部を通る鉛直な軸である。
スピンチャック10は、複数のチャックピン11と、スピンベース12と、スピンモータ13と、第1カップ14と、第2カップ15と、移動部16とを含む。なお、第1カップ14は、「第1液受部」の一例に相当する。また、第2カップ15は、「第2液受部」の一例に相当する。
スピンベース12は、円板状の部材である。複数のチャックピン11は、スピンベース12上で基板Wを水平な姿勢で保持する。スピンモータ13は、複数のチャックピン11を回転させることにより、回転軸A1回りに基板Wを回転させる。
本実施形態のスピンチャック10は、複数のチャックピン11を基板Wの外周面に接触させる挟持式のチャックである。しかし、本発明はこれに限定されない。スピンチャック10は、バキューム式のチャックでもよい。バキューム式のチャックは、非デバイス形成面である基板Wの裏面(下面)をスピンベース12の上面に吸着させることにより、基板Wを水平に保持する。
第1カップ14と第2カップ15とは、基板Wから排出された処理液を受け止める。詳しくは、第1カップ14は、基板Wを処理した後のアルカリ処理液を受ける。第2カップ15は、基板Wを処理した後の炭酸水を受ける。
移動部16は、上昇位置と、下降位置との間で第1カップ14と第2カップ15とを昇降させる。第1カップ14が上昇位置に位置するとき、第1カップ14の上端14aが、スピンチャック10よりも上方に位置する。第1カップ14が下降位置に位置するとき、第1カップ14の上端14aが、スピンチャック10よりも下方に位置する。また、第2カップ15が上昇位置に位置するとき、第2カップ15の上端15aが、スピンチャック10よりも上方に位置する。第2カップ15が下降位置に位置するとき、第2カップ15の上端15aが、スピンチャック10よりも下方に位置する。
基板Wに処理液が供給されるとき、第1カップ14と第2カップ15とは上昇位置に位置する。
処理ユニット1は、ノズル21と、ノズル移動ユニット22と、供給配管P1と、バルブV1とをさらに含む。
ノズル21は、スピンチャック10に保持されている基板Wに向けて薬液を吐出する。なお、ノズル21は、「第1ノズル」の一例に相当する。薬液は、例えば、アルカリ処理液である。アルカリ処理液は、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム(tetra methyl ammonium hydroxide:TMAH)を含む。なお、アルカリ処理液は、水酸化カリウム(potassium hydroxide:KOH)でもよい。
供給配管P1はノズル21にアルカリ処理液を供給する。バルブV1は、ノズル21に対するアルカリ処理液の供給開始と供給停止とを切り替える。
ノズル移動ユニット22は、処理位置と退避位置との間でノズル21を移動させる。処理位置は、ノズル21が基板Wに向けて薬液を吐出する位置を示す。退避位置は、ノズル21が基板Wから離間した位置を示す。ノズル移動ユニット22は、例えば、回動軸線A2回りにノズル21を旋回させることでノズル21を移動させる。回動軸線A2は、第1カップ14および第2カップ15の周辺に位置する鉛直な軸である。
処理ユニット1は、ノズル23と、ノズル移動ユニット24と、供給配管P2と、供給配管P3と、バルブV2と、バルブV3とをさらに含む。
ノズル23は、スピンチャック10に保持されている基板Wに向けて炭酸水および窒素ガスを吐出する。なお、ノズル23は、「第2ノズル」の一例に相当する。
供給配管P2はノズル23に炭酸水を供給する。バルブV2は、ノズル23に対する炭酸水の供給開始と供給停止とを切り替える。
供給配管P3はノズル23に窒素ガスを供給する。バルブV3は、ノズル23に対する窒素ガスの供給開始と供給停止とを切り替える。
ノズル移動ユニット24は、処理位置と退避位置との間でノズル23を移動させる。処理位置は、ノズル23が基板Wに向けて薬液を吐出する位置を示す。退避位置は、ノズル23が基板Wから離間した位置を示す。ノズル移動ユニット24は、例えば、回動軸線A3回りにノズル23を旋回させることでノズル23を移動させる。回動軸線A3は、第1カップ14および第2カップ15の周辺に位置する鉛直な軸である。
供給ユニット30は、処理ユニット1に、アルカリ処理液を供給する。供給ユニット30は、供給タンク31を有する。供給タンク31は、処理ユニット1に供給するアルカリ処理液を収容する。供給ユニット30の詳細については、図4を参照して後述する。なお、供給タンク31は、「第1収容部」の一例に相当する。
回収ユニット40は、基板Wを処理したアルカリ処理液を処理ユニット1から回収する。回収ユニット40は、回収タンク41を有する。回収タンク41は、処理ユニット1から回収したアルカリ処理液を収容する。回収ユニット40の詳細については、図4を参照して後述する。なお、回収タンク41は、「第2収容部」の一例に相当する。
戻り配管部51は、処理ユニット1と回収タンク41とを接続する。したがって、処理ユニット1によって基板Wを処理したアルカリ処理液は、戻り配管部51を流れて、回収タンク41に回収される。
回収配管部52は、供給タンク31と回収タンク41とを接続する。したがって、回収タンク41に収容されている基板Wを処理したアルカリ処理液は、回収配管部52を流れて、供給タンク31に回収される。
不活性ガス供給部60aは、供給タンク31に不活性ガスを供給する。不活性ガスは、アルカリ処理液に対して不活性な気体である。不活性ガスは、例えば、窒素ガスを含む。なお、不活性ガスは、アルゴンガスでもよい。不活性ガスの流量は、例えば、5LPM(リットル/分)以上が好ましい。
不活性ガス供給部60bは、回収ユニット40に不活性ガスを供給する。不活性ガスは、アルカリ処理液に対して不活性な気体である。不活性ガスは、例えば、窒素ガスを含む。なお、不活性ガスは、アルゴンガスでもよい。不活性ガスの流量は、例えば、5LPM(リットル/分)以上が好ましい。
次に、図1、図2、図3(a)および図3(b)を参照して、本実施形態の基板処理装置100が実行する基板処理方法を説明する。図3(a)は、本実施形態の基板処理方法を示すフローチャートである。図3(b)は、レジスト剥離処理方法を示すフローチャートである。図3(a)に示すように、本実施形態の基板処理方法は、ステップS1~ステップS5を含む。図3(b)に示すように、レジスト剥離処理方法は、ステップS21~ステップS23を含む。
図3(a)に示すように、基板処理装置100が基板Wを処理する場合、まず、基板Wがチャンバー6に搬入される(ステップS1)。詳しくは、搬送ロボットが基板Wをチャンバー6に搬入する。なお、本実施形態では、基板Wはエッチング処理済のレジストが形成された基板である。搬入された基板Wは、スピンチャック10によって保持される。
スピンチャック10が基板Wを保持した後に、レジスト剥離処理が行われる(ステップS2)。図3(b)に示すように、レジスト剥離処理において、まず、供給処理が行われる(ステップS21)。詳しくは、供給タンク31からアルカリ処理液を処理ユニット1に供給する。より詳しくは、ノズル21が、回動軸線A2を中心に回動しながら、アルカリ処理液を吐出する。ノズル21は、少なくとも基板Wの上面全域がアルカリ処理液で覆われるまで、アルカリ処理液を吐出する。
供給処理が行われた後に、アルカリ液処理が行われる(ステップS22)。詳しくは、処理ユニット1がアルカリ処理液によって基板Wを処理する。詳しくは、基板Wをアルカリ処理液で基板Wの表面のレジストを剥離する。
次に、回収処理が行われる(ステップS23)。詳しくは、基板Wを処理したアルカリ処理液を処理ユニット1から回収タンク41に回収する。
レジスト剥離処理(ステップS2)が終了すると、ステップS3において、洗浄処理が行われる。詳しくは、ノズル23が、回動軸線A3を中心に回動しながら、炭酸水および窒素ガスを吐出する。その結果、基板Wが洗浄される。
ステップS4において、基板Wを乾燥させる。
ステップS5において、基板Wの回転を停止させた後、チャンバー6から基板Wを搬出して、図3(a)および図3(b)に示す処理を終了する。
また、実施形態1に係る半導体製造方法では、エッチング処理済のレジストが形成された半導体基板Wを、ステップS1~ステップS5およびステップS21~ステップS23を含む基板処理方法によって処理して、処理後の半導体基板Wである半導体を製造する。
なお、本実施形態では、基板処理装置100は、エッチング処理済のレジストが形成された基板Wについてレジスト剥離処理を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、基板処理装置100においてエッチング処理を行ってもよい。
図4を参照して、基板処理装置100についてさらに説明する。図4は、本発明の実施形態1に係る基板処理装置100の構成を模式的に示す側面図である。
図4に示すように、供給ユニット30は、供給タンク31に加えて、循環配管32と、循環ポンプ33と、循環フィルター34と、循環ヒータ35と、気体供給配管P4と、配管P5と、バルブV31と、バルブV32と、バルブV33とをさらに有する。
供給タンク31は、アルカリ処理液を収容する。循環配管32は、管状の部材である。循環配管32内には、アルカリ処理液が循環する循環路が形成される。循環配管32は、上流側端部32aと、下流側端部32bとを有する。循環配管32は、供給タンク31に連通する。具体的には、循環配管32の上流側端部32aと、下流側端部32bとが供給タンク31に連通する。
循環ポンプ33は、供給タンク31内のアルカリ処理液を循環配管32に送る。循環ポンプ33が作動すると、供給タンク31内のアルカリ処理液が循環配管32の上流側端部32aに送られる。上流側端部32aに送られたアルカリ処理液は、循環配管32内を搬送されて、下流側端部32bから供給タンク31に排出される。循環ポンプ33が作動し続けることで、上流側端部32aから下流側端部32bに向かって、循環配管32内にアルカリ処理液が流れ続ける。その結果、アルカリ処理液が循環配管32を循環する。
循環フィルター34は、循環配管32を循環するアルカリ処理液から、パーティクルのような異物を除去する。循環ヒータ35は、アルカリ処理液を加熱することで、アルカリ処理液の温度を調整する。循環ヒータ35は、アルカリ処理液の温度を、例えば、室温よりも高い一定の温度(例えば、60℃)に保持する。循環配管32を循環するアルカリ処理液の温度は、循環ヒータ35により一定の温度に保持される。
循環ポンプ33、循環フィルター34、および循環ヒータ35は、循環配管32に設置される。
循環ポンプ33に代えて、加圧装置を設けてもよい。加圧装置は、供給タンク31内の気圧を上昇させることにより、供給タンク31内のアルカリ処理液を循環配管32に送り出す。
気体供給配管P4は、バルブV31を介して、不活性ガス供給部60aと供給タンク31とを接続する。バルブV31は、供給タンク31に対する、不活性ガスの供給開始と供給停止とを切り替える。
配管P5は、バルブV32およびバルブV33を介して、ドレンタンク(図示せず)に接続される。バルブV32およびバルブV33は、ドレンタンクに対するアルカリ処理液の排出開始と排出停止とを切り替える。
一般的にアルカリ処理液が空気中の二酸化炭素が溶け込むと炭酸塩が生成される。炭酸塩が生成されると、アルカリ処理液の濃度が低下し、アルカリ処理液のレジスト剥離性能が低下する。
そこで、不活性ガス供給部60aは、気体供給配管P4を介して、供給タンク31に、不活性ガスを供給する。したがって、供給タンク31内の二酸化炭素の濃度を低減させることができる。その結果、供給タンク31内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
処理ユニット1は、バルブV4と、分岐配管P6とをさらに有する。基板Wの裏面にアルカリ処理液を供給する。バルブV4は、基板Wの裏面に対するアルカリ処理液の供給開始と供給停止とを切り替える。
回収ユニット40は、回収タンク41に加えて、バルブV41と、回収ポンプ44と、気体供給配管P7とをさらに有する。なお、回収ポンプ44は、「供給部」の一例に相当する。
回収タンク41は、処理部から回収したアルカリ処理液を収容する。
回収ポンプ44は、回収タンク41から供給タンク31にアルカリ処理液を供給する。詳しくは、回収ポンプ44は、回収タンク41内のアルカリ処理液を回収配管部52に送る。
回収ポンプ44に代えて、加圧装置を設けてもよい。加圧装置は、回収タンク41内の気圧を上昇させることにより、回収タンク41内のアルカリ処理液を回収配管部52に送り出す。
気体供給配管P7は、不活性ガス供給部60bと回収タンク41とを接続する。
不活性ガス供給部60bは、気体供給配管P7を介して、回収タンク41に、不活性ガスを供給する。したがって、回収タンク41内の二酸化炭素の濃度を低減させることができる。その結果、回収タンク41内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
回収ポンプ44を動作させた場合、回収タンク41の排気口(図示せず)から回収タンク41外の空気が回収ユニットに入り込む可能性がある。その結果、回収タンク41内の二酸化炭素の濃度が上昇する可能性がある。
したがって、回収ポンプ44を動作させた場合、制御部3は、回収ポンプ44を動作させる場合、回収ポンプ44を動作させない場合に比べて、不活性ガスの供給量が増加するように不活性ガス供給部60bを制御することが好ましい。したがって、回収ポンプ44を動作させることによって増加した回収タンク41内の二酸化炭素の濃度を低減させることができる。その結果、回収タンク41内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。
基板処理装置100は、排出タンク70をさらに備える。排出タンク70には、基板Wを処理した後のアルカリ処理液が排出される。
戻り配管部51は、処理ユニット1と回収タンク41とを接続する。戻り配管部51は、供給配管部P8と、排出配管部P9とを有する。
供給配管部P8は、基板Wを処理した後のアルカリ処理液を回収タンク41に供給する。供給配管部P8は、処理ユニット1と回収タンク41とを接続する。供給配管部P8は、バルブV5を有する。バルブV5は、回収タンク41への基板Wを処理した後のアルカリ処理液の供給開始と供給停止とを切り替える。
排出配管部P9は、基板Wを処理した後のアルカリ処理液を排出タンク70に排出する。排出配管部P9は、供給配管部P8から分岐して排出タンク70に接続する。排出配管部P9は、バルブV6を有する。バルブV6は、排出タンク70への基板Wを処理した後のアルカリ処理液の排出開始と排出停止とを切り替える。
一般的に、処理ユニットがアルカリ処理液によってレジスト除去の処理を開始した直後は、多量のレジストがアルカリ処理液に混入している。したがって、レジスト除去の処理を開始した直後は、アルカリ処理液を回収タンクに回収しないことが好ましい。したがって、本実施形態では、レジスト除去の処理を開始した直後は、アルカリ処理液を回収タンク41に回収しないように、制御部3は、供給配管部P8と排出配管部P9とを制御することが好ましい。
具体的には、制御部3は、処理ユニット1がアルカリ処理液によって基板Wの処理を開始して所定の期間内は、基板Wを処理した後のアルカリ処理液が排出配管部P9を流れるように制御する。詳しくは、制御部3は、バルブV6を開いて、基板Wを処理した後のアルカリ処理液が排出タンク70に流れるようにバルブV6を制御する。一方、制御部3は、バルブV5を閉じて基板Wを処理した後のアルカリ処理液が回収タンク41に流れないようにバルブV5を制御する。
また、所定の期間経過後は、基板Wを処理した後のアルカリ処理液が供給配管部P8を流れるように制御する。詳しくは、制御部3は、バルブV5を開いて、基板Wを処理した後のアルカリ処理液が回収タンク41に流れるようにバルブV6を制御する。一方、制御部3は、バルブV5を閉じて基板Wを処理した後のアルカリ処理液が排出タンク70に流れないようにバルブV6を制御する。
このように、レジスト除去の処理を開始した直後は、制御部3がアルカリ処理液を回収タンク41に回収されないように制御する。したがって、多量のレジストが混入した状態で、アルカリ処理液を回収タンク41に回収されないようにすることができる。その結果、基板Wを処理した後のアルカリ処理液を効率良く再使用することができる。
以上、図1~図4を参照して説明したように、基板処理装置100において、不活性ガス供給部60は、供給タンク31(第1収容部)および回収タンク41(第2収容部)の少なくとも一方に不活性ガス(窒素ガス)を供給する。したがって、供給タンク31内および回収タンク41内の二酸化炭素の濃度を低減させることができる。その結果、供給タンク31内および回収タンク41内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、不活性ガス供給部60は、供給タンク31および回収タンク41のいずれにも不活性ガスを供給していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、不活性ガス供給部60は、供給タンク31および回収タンク41のいずれか一方にのみ不活性ガスを供給してもよい。
また、制御部3は回収ポンプ44(供給部)を動作させる場合、回収ポンプ44を動作させない場合に比べて、不活性ガスの供給量が増加するように不活性ガス供給部60を制御する。したがって、回収ポンプ44を動作させることによって増加した回収タンク41内の二酸化炭素の濃度を低減させることができる。その結果、回収タンク41内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。
また、制御部3は、処理ユニット1(処理部)がアルカリ処理液によって基板Wの処理を開始して所定の期間内は、基板Wを処理した後のアルカリ処理液が排出配管部P9を流れるように制御する。また、制御部3は、所定の期間経過後は、基板Wを処理した後のアルカリ処理液が供給配管部P8を流れるように制御する。したがって、多量のレジストが混入した状態で、アルカリ処理液を回収タンク41に回収されないようにすることができる。その結果、基板Wを処理した後のアルカリ処理液を効率良く再使用することができる。
[実施形態2]
図1、図2および図5を参照して、本発明の実施形態2に係る基板処理装置100について説明する。図5は、本発明の実施形態2に係る基板処理装置100の構成を模式的に示す側面図である。不活性ガス供給部60が、流量計62を有する点を除いて、実施形態2に係る基板処理装置100は、実施形態1に係る基板処理装置100と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
図5に示すように、不活性ガス供給部60aは、流量計62を有する。なお、流量計62は、「計測部」の一例に相当する。流量計62は、供給タンク31に供給される不活性ガスの量を計測する。制御部3は、流量計62で計測された不活性ガスの供給量に基づいて、不活性ガス供給部60aが供給タンク31に供給する不活性ガスの量を調整することが好ましい。その結果、必要以上に不活性ガスを供給することを抑制することができる。なお、制御部3は、フィードバック制御をすることによって、供給タンク31に供給する不活性ガスの量を調整してもよい。
同様に、不活性ガス供給部60bは、流量計62を有する。なお、流量計62は、「計測部」の一例に相当する。流量計62は、回収タンク41に供給される不活性ガスの量を計測する。制御部3は、流量計62で計測された不活性ガスの供給量に基づいて、不活性ガス供給部60bが回収タンク41に供給する不活性ガスの量を調整することが好ましい。その結果、必要以上に不活性ガスを供給することを抑制することができる。なお、制御部3は、フィードバック制御をすることによって、回収タンク41に供給する不活性ガスの量を調整してもよい。なお、実施形態1で説明したように、回収タンク41は、回収ポンプ44の動作中に、回収タンク41の二酸化炭素の濃度が上昇する可能性がある。したがって、回収タンク41に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部60bは、流量計62を有することが、特に好ましい。
本実施形態でも、実施形態1同様に、供給タンク31内および回収タンク41内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
[実施形態3]
図1、図2および図6を参照して、本発明の実施形態3に係る基板処理装置100について説明する。図6は、本発明の実施形態3に係る基板処理装置100の構成を模式的に示す側面図である。基板処理装置100が検知部515を備える点を除いて、実施形態3に係る基板処理装置100は、実施形態1に係る基板処理装置100と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
図6に示すように、基板処理装置100は、検知部515をさらに備える。検知部515は、回収タンク41内に設けられる。詳しくは、検知部515は、回収タンク41の底面近傍に設けられる。検知部515は、回収タンク41内にアルカリ処理液が存在するか否かを検知する。検知部515は、例えば、静電容量センサーである。制御部3は、検知部515が検知した結果に基づいて、回収タンク41内にアルカリ処理液が存在すると判定した場合、回収ポンプ44が動作を開始するように制御する。したがって、回収タンク41にアルカリ処理液が滞留する時間を短くすることができる。また、制御部3は、検知部515が検知した結果に基づいて、回収タンク41内にアルカリ処理液が存在しないと判定した場合、回収ポンプ44が動作を停止するように制御する。その結果、回収タンク41において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
本実施形態でも、実施形態1および実施形態2と同様に、供給タンク31内および回収タンク41内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
[実施形態4]
図1、図2および図7を参照して、本発明の実施形態4に係る基板処理装置100について説明する。図7は、本発明の実施形態4に係る基板処理装置100の構成を模式的に示す側面図である。基板処理装置100が排出タンク80をさらに備える点を除いて、実施形態4に係る基板処理装置100は、実施形態1に係る基板処理装置100と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
図7に示すように、基板処理装置100は、排出タンク80と配管部P10とをさらに備える。排出タンク80は、処理ユニット1から回収した炭酸水を収容する。排出タンク80には、基板Wを洗浄した後の炭酸水が排出される。配管部P10は、処理ユニット1と排出タンク80とを接続する。なお、排出タンク80は、「第3収容部」の一例に相当する。
ノズル21が基板Wにアルカリ処理液を供給する場合、回収タンク41に基板Wを処理した後のアルカリ処理液が回収される。この際、制御部3は、バルブV5を開くように、かつ、バルブV6を閉じるように制御する。また、移動部16(図2参照)は、アルカリ処理液によって基板Wを処理する場合、第1カップ14がアルカリ処理液を受けるように第1カップ14を移動させる。したがって、第1カップ14によって受け止められたアルカリ処理液は、供給配管部P8を介して回収タンク41に回収される。
一方、ノズル23が基板Wに炭酸水を供給する場合、排出タンク80に炭酸水が回収される。また、ノズル23が基板Wに炭酸水を供給する場合、回収タンク41には炭酸水が回収されない。この際、制御部3は、バルブV5およびバルブV6を閉じるように制御する。また、移動部16(図2参照)は、ノズル23が基板Wに炭酸水を供給する場合、第2カップ15が炭酸水を受けるように第2カップ15を移動させる。したがって、第2カップ15によって受け止められた炭酸水は、配管部P10を介して排出タンク80に回収される。
以上、図1、図2および図7を参照して説明したように、移動部16は、アルカリ処理液によって基板Wを処理する場合、第1カップ14(第1液受部)がアルカリ処理液を受けるように第1カップ14を移動させる。したがって、アルカリ処理液によって基板Wを処理する場合には、アルカリ処理液が回収タンク41に回収される。一方、ノズル23(第2ノズル)が基板Wに炭酸水を供給する場合、第2カップ15(第2液受部)が炭酸水を受けるように第2カップ15を移動させる。したがって、ノズル23が基板Wに炭酸水を供給する場合には、炭酸水が排出タンク80に回収される。その結果、アルカリ処理液および炭酸水を効率良く回収することができる。
本実施形態でも、実施形態1~実施形態2と同様に、供給タンク31内および回収タンク41内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
以上、図面(図1~図7)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)~(5))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)実施形態1~実施形態4において、ノズル23(第2ノズル)は、基板Wに炭酸水および窒素ガスを供給(吐出)していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノズル23は、アルカリ処理液および不活性ガスを供給(吐出)してもよい。この場合、アルカリ処理液で基板Wを処理中に、炭酸塩が生成することを抑制することができる。
(2)実施形態1~実施形態4において、不活性ガス供給部60は、供給タンク31または回収タンク41に不活性ガスを供給していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、不活性ガス供給部60は、回収配管部52に不活性ガスを供給してもよい。その結果、回収ユニット40から供給ユニット30に回収配管部52を介してアルカリ処理液を供給する場合に、回収配管部52内において、アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
(3)不活性ガス供給部60は、不活性ガスをバブリングによって供給タンク31および回収タンク41に供給してもよい。不活性ガスをバブリングによって供給することによって、アルカリ処理液中の溶存二酸化炭素量を低減させることができる。その結果アルカリ処理液が二酸化炭素と反応して、炭酸塩が生成されることを抑制することができる。したがって、アルカリ処理液のレジスト剥離性能の低下を抑制することができる。
(4)実施形態1~実施形態4において、回収ユニット40は、基板処理装置100の内部に配置されていたが、本発明はこれに限定されない。回収ユニット40は、基板処理装置100の外部に配置されてもよい。
(5)実施形態1~実施形態4において、処理ユニット1は、対向部材28(図8参照)をさらに含んでいてもよい。図8は、本発明の変形例に係る基板処理装置100の構成を模式的に示す側面図である。図8に示すように、対向部材(遮断板)28は、基板Wの上面に対して対向配置可能である。例えば、対向部材28は、基板Wから10mm以下の高さに移動する。対向部材28のうち基板Wの上面と対向する面の寸法は、例えば、基板Wの上面の寸法よりも大きい。ノズル21は、基板Wの上面に対して対向部材28の中央部から間隔を空けて対向する。ノズル21は、アルカリ処理液を吐出するとともに、不活性ガスが吐出される。したがって、アルカリ処理液で基板Wを処理中に、炭酸塩が生成することを抑制することができる。
1 処理ユニット(処理部)
3 制御部
14 第1カップ(第1液受部)
15 第2カップ(第2液受部)
16 移動部
21 ノズル(第1ノズル)
23 ノズル(第2ノズル)
30 供給ユニット
31 供給タンク(第1収容部)
40 回収ユニット
41 回収タンク(第2収容部)
44 回収ポンプ(供給部)
51 戻り配管部
52 回収配管部
60、60a、60b 不活性ガス供給部
62 流量計(計測部)
80 排出タンク(第3収容部)
100 基板処理装置
515 検知部
W 基板

Claims (9)

  1. アルカリ処理液によって基板を処理する基板処理装置であって、
    前記基板を処理する処理部と、
    前記処理部に供給する前記アルカリ処理液を収容する第1収容部を有する供給ユニットと、
    前記処理部から回収した前記アルカリ処理液を収容する第2収容部を有する回収ユニットと、
    前記第1収容部と前記第2収容部とを接続する回収配管部と、
    前記第2収容部から前記第1収容部に前記アルカリ処理液を供給する供給部と、
    前記第1収容部に供給する不活性ガスの量を計測する第1の計側部を有し、前記第1収容部に前記不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部と
    前記第2収容部に供給する不活性ガスの量を計測する第2の計側部を有し、前記第2収容部に前記不活性ガスを供給する第2の不活性ガス供給部と、
    前記第1の計側部で計測された前記不活性ガスの量に基づいて、前記第1収容部に供給する前記不活性ガスの量を調整するように前記第1の不活性ガス供給部を制御し、前記第2の計側部で計測された前記不活性ガスの量に基づいて、前記第2収容部に供給する前記不活性ガスの量を調整するように前記第2の不活性ガス供給部を制御する制御部と
    を備え
    前記制御部は、前記供給部を動作させる場合、前記供給部を動作させない場合に比べて、前記第2収容部への前記不活性ガスの供給量が増加するように前記第2の不活性ガス供給部を制御する、基板処理装置。
  2. 第2収容部内に前記アルカリ処理液が存在するか否かを検知する検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検知部が検知した結果に基づいて、前記第2収容部内に前記アルカリ処理液が存在すると判定した場合、前記供給部が動作を開始するように制御する、請求項に記載の基板処理装置。
  3. 前記処理部は、
    前記基板に前記アルカリ処理液を供給する第1ノズルと、
    前記基板に前記アルカリ処理液および不活性ガスを供給する第2ノズルと
    をさらに有する、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記処理部は、
    前記基板に前記アルカリ処理液を供給する第1ノズルと、
    前記基板に炭酸水および不活性ガスを供給する第2ノズルと
    をさらに有する、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置。
  5. 前記処理部から回収した炭酸水を収容する第3収容部をさらに備え、
    前記第2ノズルが前記基板に前記炭酸水を供給する場合、前記第3収容部に前記炭酸水が回収され、前記第2収容部には前記炭酸水が回収されない、請求項に記載の基板処理装置。
  6. 前記基板を処理した後のアルカリ処理液を受ける第1液受部と、
    前記基板を処理した後の前記炭酸水を受ける第2液受部と、
    前記第1液受部と前記第2液受部とを移動させる移動部と
    をさらに備え、
    前記移動部は、
    前記アルカリ処理液によって前記基板を処理する場合、前記第1液受部が前記アルカリ処理液を受けるように前記第1液受部を移動させ、
    前記第2ノズルが前記基板に前記炭酸水を供給する場合、前記第2液受部が前記炭酸水を受けるように前記第2液受部を移動させる、請求項に記載の基板処理装置。
  7. 記処理部と前記第2収容部とを接続する戻り配管部をさらに備え、
    前記戻り配管部は、
    前記基板を処理した後のアルカリ処理液を前記第2収容部に供給する供給配管部と、
    前記基板を処理した後のアルカリ処理液を排出する排出配管部と
    を有し、
    前記制御部は、前記供給配管部と前記排出配管部とを制御し、
    前記制御部は、前記処理部が前記アルカリ処理液によって前記基板の処理を開始して所定の期間内は、前記基板を処理した後のアルカリ処理液が前記排出配管部を流れるように制御し、所定の期間経過後は、前記基板を処理した後のアルカリ処理液が前記供給配管部を流れるように制御する、請求項から請求項のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  8. 記回収配管部に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部をさらに備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  9. 基板を処理する基板処理方法であって、
    アルカリ処理液を収容する第1収容部から前記アルカリ処理液を処理部に供給する第1供給工程と、
    前記処理部が前記アルカリ処理液によって前記基板を処理する処理工程と、
    前記基板を処理した前記アルカリ処理液を前記処理部から第2収容部に回収する回収工程と
    前記第2収容部から前記第1収容部に前記アルカリ処理液を供給する第2供給工程と
    を包含し、
    前記第1収容部および前記第2収容部に不活性ガスが供給され
    前記第2供給工程においては、前記第2供給工程ではない場合に比べて、前記第2収容部への前記不活性ガスの供給量が増加され、
    前記第1収容部および前記第2収容部に供給される前記不活性ガスの量を計測して、計測された前記不活性ガスの量に基づいて前記第1収容部および前記第2収容部のそれぞれに供給される前記不活性ガスの量を調整する、基板処理方法。
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