JP7186089B2 - 配管用密閉部材、およびそれを用いた配管の施工構造 - Google Patents
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Description
第1貫通孔101aよりも小さな直径の第2貫通孔102aが形成されている。さらに、シール部102は、この第2貫通孔102aが第1貫通孔101aの内側に位置する状態でベース部101における第1貫通孔101aの周縁部分に一体に重ねられる重合部103を有する。
また、熱可塑性エラストマーで製造されたシール部は、エラストマーが有する高い柔軟性および伸縮性に加えて、合成樹脂で製造されたベース部に容易に熱溶着しやすいので、二色成形やインサート成形によりシール性が高い配管用密閉部材を容易に製造することが可能である。
また、上記の配管用密閉部材において、前記シール部の厚さは、0.5~2.0mm(より好ましくは0.8~1.3mm)であり、前記ベース部の厚さは、0.5~1.2mm(より好ましくは0.6~0.8mm)であるのが好ましい。
シール部は、0.5mmよりも薄いと配管を第2貫通孔に挿入したときに破損するおそれがある一方、2.0mmよりも厚いと配管挿入時に伸びて第2貫通孔の拡径することが難しくなるので、上記の範囲内であれば、配管挿入時におけるシール部が破損することがなく第2貫通孔の拡径を確実に行うことが可能である。
ベース部は、0.5mmよりも薄いとシール部を保持するために必要な剛性が得られず、1.2mmよりも厚いと製造コストが増大するので、上記の範囲内であれば、ベース部の製造コストを抑えながらシール部を確実に保持することが可能である。
これにより、シール部3は伸びた状態で配管P1、P2の外周面に密着することにより、配管P1、P2の周囲を液密的にシールすることが可能である。この配管用密閉部材1は、第1貫通孔2aの内部の領域でシール部3が伸びることにより異なる外径の配管P1、P2に接続することが可能である。
(1)
本実施形態の配管用密閉部材1は、建築用面材Mを貫通する配管P1、P2と当該建築用面材Mとの隙間を密閉するための部材であり、配管P1、P2が挿入可能な直径D1を有する第1貫通孔2aを有する板状のベース部2と、ベース部2に積層して設けられ、ベース部2よりも軟質の材料で製造された板状のシール部3とを備えている。シール部3における第1貫通孔2aの内側の領域には、第1貫通孔2aの直径D1よりも小さくかつ配管P1、P2が嵌入可能な直径D2を有する第2貫通孔3aが形成されている。ベース部2およびシール部3のうち互いに重なり合う部分5の少なくとも一方(本実施形態ではシール部3)には、平坦面3bが形成され、ベース部2およびシール部3は、平坦面3bで互いに密着している。ベース部2およびシール部3が重なり合う部分5の面積は、第2貫通孔3aを含むシール部3の面積の75%以上100%未満になるように設定されている。
本実施形態の配管用密閉部材1のように、平坦面3bは、シール部3に形成されているのが好ましい。上記のようにシール部3は、ベース部2よりも軟質の材料で製造されているので、平坦面3bをシール部3に容易に形成することが可能である。
本実施形態の配管用密閉部材1では、ベース部2の外縁と第1貫通孔2aとの最短距離Bは、15mm以上に設定されている。そのため、ベース部2およびシール部3が互いに重なり合って密着する部分5の面積を十分に確保することが可能になるので、ベース部2およびシール部3の密着性を十分に確保することができる。
本実施形態の配管用密閉部材1では、シール部3の厚さt2は、ベース部2の厚さt1よりも厚くなるように設定されている。そのため、シール部3の可撓性および伸縮性を確保することが可能である。
本実施形態の配管用密閉部材1では、シール部3の厚さt2は、0.5~2.0mmである。シール部3は0.5mmよりも薄いと配管を第2貫通孔3aに挿入したときに破損するおそれがある一方、2.0mmよりも厚いと配管挿入時に伸びて第2貫通孔3aの拡径することが難しくなるので、上記の範囲内であれば、配管挿入時におけるシール部3が破損することがなく第2貫通孔3aの拡径を確実に行うことが可能である。
本実施形態の配管用密閉部材1では、ベース部2の厚さt1は、0.5~1.2mmである。ベース部2は0.5mmよりも薄いとシール部3を保持するために必要な剛性が得られず、1.2mmよりも厚いと製造コストが増大するので、上記の範囲内であれば、ベース部2の製造コストを抑えながらシール部3を確実に保持することが可能である。
本実施形態の配管用密閉部材1では、シール部3は、エラストマーを含む。エラストマーを含むシール部3は柔軟であり伸縮性が高いので、ベース部2との高い密着性が得られるとともに第2貫通孔3aに配管を挿入した際の配管P1、P2との高い密着性が得られる。
本実施形態の配管用密閉部材1では、シール部3は、上記のエラストマーとして、とくに、熱可塑性エラストマーを含む。熱可塑性エラストマーを含むシール部3は、上記のエラストマーが有する高い柔軟性および伸縮性に加えて、ベース部2に容易に熱溶着しやすいので、二色成形やインサート成形などによりシール性が高い配管用密閉部材1を容易に製造することが可能である。
本実施形態の配管の施工構造は、建築用面材Mと、建築用面材Mを貫通する配管P1、P2と、上記の配管用密閉部材1とを備えた配管P1、P2の施工構造であり、配管用密閉部材Mは、シール部3の第2貫通孔3aに配管P1、P2が嵌入された状態で建築用面材Mに当接していることにより、配管P1、P2と建築用面材Mとの隙間を密閉している。
本実施形態の配管の施工構造では、シール部3は、ベース部2と建築用面材Mとの間に挟まれた状態で保持されている。軟質のシール部3がベース部2と建築用面材Mとの間に挟まれて保持されることにより、シール部3がベース部2から剥離したり、シール部3が破損するおそれを低減することが可能である。
(A)
上記実施形態の配管用密閉部材1では、平坦面3bがシール部3に形成されているが、本発明はこれに限定するものではない。本発明では、平坦面は、ベース部2およびシール部3のうち互いに重なり合う部分5の少なくとも一方に形成されていればよく、上記の実施形態のように、シール部3に平坦面3bが形成された形態だけでなく、平坦面は、ベース部2のみに形成してもよいし、ベース部2およびシール部3の両方に形成してもよい。これらの場合も、ベース部2およびシール部3が平坦面で互いに密着し、ベース部2およびシール部3が重なり合う部分5の面積が第2貫通孔3aを含むシール部3の面積の75~100%になるように設定されていれば、上記実施形態の配管用密閉部材1と同様に、幅広い範囲の異なる外径の配管をシールするために適用することが可能であり、かつ、シール性を確保することが可能になる。
本発明の施工構造では、上記実施形態のようにシール部3がベース部2と建築用面材Mとの間に挟まれた状態で保持されている施工構造に限定するものではない。本発明の変形例として、シール部3がベース部2に対して建築用面材Mとは反対側になるように、配管用密閉部材1を建築用面材1に当接するようにしてもよい。その場合も、シール部3によって配管P1、P2と建築用面材Mとの隙間を密閉することが可能であり、異なる外径の配管に幅広く適用することが可能である。
上記実施形態では配管用密閉部材1を用いて施工される配管P1、P2として、電線やケーブルが挿入されるCD管やPF管が例に挙げられているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の配管用密閉部材によって密閉される「配管」には、種々の管状体またはそれに類似する線条体が含まれる。例えば、太い電線や通信ケーブルなどのように導線の外周が絶縁テープや筒状の絶縁体で覆われたものも、本発明における「配管」の概念に含まれる。
2 ベース部
2a 第1貫通孔
3 シール部
3a 第2貫通孔
3b 平坦面
5 重なり合う部分
P1、P2 配管
M 建設用面材
Claims (7)
- 建築用面材を貫通する配管と当該建築用面材との隙間を密閉するための配管用密閉部材であって、
前記配管が挿入可能な直径を有する第1貫通孔を有し、合成樹脂で製造された板状のベース部と、
前記ベース部に積層して設けられ、前記ベース部よりも軟質の熱可塑性エラストマーで製造された板状のシール部と
を備えており、
前記シール部における前記第1貫通孔の内側の領域には、前記第1貫通孔の直径よりも小さくかつ前記配管が嵌入可能な直径を有する第2貫通孔が形成され、
前記ベース部および前記シール部のうち互いに重なり合う部分の少なくとも一方には、平坦面が形成され、
前記ベース部および前記シール部は、二色成形またはインサート成形により前記平坦面で互いに密着した状態で形成されており、
前記ベース部および前記シール部が重なり合う部分の面積は、前記第2貫通孔を含む前記シール部の面積の75%以上100%未満になるように設定されている、
ことを特徴とする配管用密閉部材。 - 前記シール部の厚さは、0.5~2.0mmであり、
前記ベース部の厚さは、0.5~1.2mmである、
請求項1に記載の配管用密閉部材。 - 前記平坦面は、前記シール部に形成されている、請求項1または2に記載の配管用密閉部材。
- 前記ベース部の外縁と第1貫通孔との最短距離は、15mm以上に設定されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の配管用密閉部材。 - 前記シール部の厚さは、前記ベース部の厚さよりも厚くなるように設定されている、
請求項1~4のいずれか1項に記載の配管用密閉部材。 - 建築用面材と、
前記建築用面材を貫通する配管と、
請求項1に記載の配管用密閉部材と
を備えた配管の施工構造であって、
前記配管用密閉部材は、前記シール部の前記第2貫通孔に前記配管が嵌入された状態で前記建築用面材に当接していることにより、前記配管と前記建築用面材との隙間を密閉している、
配管の施工構造。 - 前記シール部は、前記ベース部と前記建築用面材との間に挟まれた状態で保持されている、
請求項6に記載の配管の施工構造。
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