JP7176479B2 - シート温度制御システム - Google Patents

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Description

この発明は、シート温度制御システムに関する。
従来、着座した乗員の体感温度を調整する手段を備えるシートが知られている。例えば、特開2016-216001号公報(以下、「特許文献1」という。)には、座面に吸気口が設けられており、側部及び前部に排気口が設けられたシートクッションと、背もたれ面に吸気口が設けられており、側部及び上部に排気口が設けられたシートバックと、を備える乗り物用シートが開示されている。シートクッションは、座面の吸気口から前部の排気口及び側部の排気口に向かう気流を形成する送風機を有している。また、シートクッションのパッドとシートカバーのうち座面を構成する部位との間には、ヒータが設けられている。シートバックは、背もたれ面の吸気口から上部の排気口及び側部の排気口に向かう気流を形成する送風機を有している。また、シートバックのパッドとシートカバーのうち背もたれ面を構成する部位との間には、ヒータが設けられている。
特許文献1に記載の乗り物用シートでは、ヒータが駆動されることによってシートが温められ、送風機が駆動されることによって着座している乗員の体感温度を下げる気流が形成される。
特開2016-216001号公報
特許文献1に記載の乗り物用シートにおいて、例えば、シートバックの上部又は側部の排気口に至る流路に送風機によって形成された気流を加温可能な手段が設けられることにより、乗員の首元や腕部に温風を供給することが可能となるため、主として乗員の体感温度を下げるための気流の形成のために用いられていた送風機を、温風の形成のために用いることが可能となる。
しかしながら、ヒータの駆動時に送風機が駆動されると、背もたれ面の吸気口から吸い込まれる気流によってヒータが冷却される場合がある。この場合、ヒータの効率が低下する。
以上のことは、シートクッション側においても同様に生じ得る。
本発明の目的は、送風機を温風の形成のために用いることと、ヒータの駆動中に送風機が駆動した場合におけるヒータの効率の低下の抑制と、の双方を達成可能なシート温度制御システムを提供することである。
この発明に従ったシート温度制御システムは、座部を構成するシートクッションと、前記シートクッションに着座した乗員の背部を支持するシートバックと、制御装置と、を備え、前記シートクッション及び前記シートバックの少なくとも一方は、前記乗員を支持する支持面に設けられた支持面吸気口と、前記支持面とは異なる他部に設けられた他部吸気口と、前記乗員の一部位に空調風を供給可能な供給口と、前記支持面吸気口、前記他部吸気口及び供給口を互いに連通させる流路と、を有する本体と、前記流路内に設けられており、前記支持面吸気口及び前記他部吸気口の少なくとも一方から前記供給口に向かう気流を生じさせる送風機と、前記本体内のうち前記支持面吸気口から前記供給口に向かう前記気流と接する位置に設けられており、前記支持面を介して前記乗員を加温するヒータと、前記流路内の前記気流を加温可能な温度調整部材と、前記支持面吸気口と前記送風機との連通を遮断しかつ前記他部吸気口と前記供給口とを連通させる第1姿勢と、前記支持面吸気口と前記供給口とを連通させる第2姿勢と、に切り替え可能な切替弁と、前記切替弁を駆動する弁駆動部と、を有し、前記制御装置は、前記供給口からの温風の供給を指示する温風信号を受信すると、前記切替弁が前記第1姿勢となるように前記弁駆動部を駆動することと、前記送風機を駆動することと、前記温度調整部材を加熱することと、を行う。
このシート温度制御システムでは、温風信号を受信すると、切替弁が第1姿勢となるため、つまり、支持面吸気口から送風機に至る流路が遮断されかつ他部吸気口と供給口とが連通した状態となるため、送風機の駆動により、他部吸気口から吸い込まれ、温度調整部材で加熱された後に温風として供給口から供給される気流が形成される。よって、送風機が温風の形成のために用いられることが可能であり、また、その状態でヒータが駆動されたとしても、支持面吸気口からヒータに接した後に供給口に向かう気流はほとんど形成されないため、ヒータの効率の低下が抑制される。しかも、切替弁が第2姿勢となることにより、支持面吸気口と供給口とが連通するため、送風機によって乗員の体感温度を下げることが可能な気流を形成する機能も確保される。
よって、このシート温度制御システムでは、送風機を温風の形成のためにも用いることと、ヒータの駆動中に送風機が駆動した場合におけるヒータの効率の低下の抑制と、の双方が達成される。
また、前記温度調整部材は、前記流路内の前記気流を冷却可能であってもよい。この場合において、前記制御装置は、前記供給口からの冷風の供給を指示する冷風信号を受信すると、前記切替弁が前記第2姿勢となるように前記弁駆動部を駆動することと、前記送風機を駆動することと、前記温度調整部材を冷却することと、を行うことが好ましい。
このようにすれば、支持面吸気口から送風機に向かう気流、つまり、乗員の体感温度を下げる気流が有効に形成され、しかも、供給口からは、温度調整部材によって冷却された冷風が供給される。
また、前記切替弁は、前記第2姿勢において、前記他部吸気口と前記送風機との連通を遮断することが好ましい。
このようにすれば、切替弁が第2姿勢の状態で送風機が駆動されることにより、主として支持面吸気口から供給口に向かう気流が形成されるため、乗員の体感温度を下げる気流が有効に形成される。
また、前記切替弁は、前記支持面吸気口から前記供給口に向かう前記気流の流量である支持面通過流量が増大するにしたがって前記他部吸気口から前記供給口に向かう前記気流の流量である他部通過流量が次第に減少し、かつ、前記支持面通過流量が減少するにしたがって前記他部通過流量が次第に増大するように、前記支持面通過流量と前記他部通過流量とを同時に調整することが好ましい。
また、前記送風機の回転数は、調整可能に構成されていることが好ましい。
以上に説明したように、この発明によれば、送風機を温風の形成のために用いることと、ヒータの駆動中に送風機が駆動した場合におけるヒータの効率の低下の抑制と、の双方を達成可能なシート温度制御システムを提供することができる。
本発明の一実施形態のシート温度制御システムの全体構成を概略的に示す図である。 クッション側切替弁が第1姿勢である状態のシートバックの断面図である。 クッション側切替弁が第2姿勢である状態のシートバックの断面図である。 第2姿勢である状態のクッション側切替弁の構成を概略的に示す断面図である。 第1姿勢である状態のクッション側切替弁の構成を概略的に示す断面図である。 第1姿勢と第2姿勢との間の状態のクッション側切替弁の構成を概略的に示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で参照する図面では、同一又はそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、本発明の一実施形態のシート温度制御システムの全体構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、本実施形態のシート温度制御システム1は、シート10と、制御装置20と、を備えている。このシート温度制御システム1は、例えば、車両に搭載可能である。
シート10は、乗り物用シート、特に車両用シートとして機能する。シート10は、室内に配置される。シート10は、シートクッション100と、シートバック200と、ヘッドレスト300と、を有している。シートクッション100は、座部を構成する。シートバック200は、シートクッション100に着座した乗員Hの背部を支持する。ヘッドレスト300は、シートバック200の上部に設けられており、乗員Hの頭部を受ける。
まず、図2~図6を参照しながら、シートバック200について説明する。図2に示されるように、シートバック200は、バック本体210と、バックヒータ220と、バック側送風機230と、バック側温度調整部材240と、バック側切替弁250と、バック側弁駆動部260と、を有している。以下、バック本体を「本体」と表記し、バックヒータを「ヒータ」と表記し、バック側送風機を「送風機」と表記し、バック側温度調整部材を「温度調整部材」と表記し、バック側切替弁を「切替弁」と表記し、バック側弁駆動部を「弁駆動部」と表記する。
本体210は、シートバック200の骨格を形成するバックフレームと、バックフレームに取り付けられたバックパッドと、バックパッドを被覆するバックカバーと、を有している。本体210は、背もたれ面211と、他部212と、上部213と、バック流路214と、を有している。以下、バック流路を「流路」と表記する。
背もたれ面211は、乗員を支持する支持面である。背もたれ面211には、支持面吸気口としての背もたれ面吸気口211hが設けられている。
他部212は、本体210のうち背もたれ面211とは異なる部位である。本実施形態では、他部212は、本体210の後部(図2における右側の端部)で構成されている。他部212には、他部吸気口212hが設けられている。
上部213は、本体210の上端部で構成されている。上部213には、供給口213hが設けられている。供給口213hは、乗員Hの一部位(本実施形態では首元)に空調風を供給可能な開口である。供給口213hは、前向きに開口している。なお、乗員Hの腕部に空調風が供給されるように、供給口213hは、本体210のうち背もたれ面211の側方に位置する部位に設けられていてもよい。
流路214は、背もたれ面吸気口211h、他部吸気口212h及び供給口213hを互いに連通させている。流路214は、バックパッド内に形成されている。
ヒータ220は、本体210を加温する。ヒータ220は、本体210内のうち背もたれ面吸気口211hから供給口213hに向かう気流と接する位置に設けられている。具体的に、ヒータ220は、バックパッドとバックカバーのうち背もたれ面211を構成する部位との間に配置されている。すなわち、ヒータ220は、背もたれ面211を介して乗員Hを加温する。ヒータ220は、シート状に形成されている。ヒータ220は、基材(図示略)と、ヒータ線(図示略)と、を有している。基材は、樹脂等からなり、可撓性を有するシート状に形成されている。基材は、通気性を有している。ヒータ線は、基材上に配置されている。ヒータ線は、当該ヒータ線に通電されることにより発熱する。ヒータ線は、ニクロム線等からなる。
送風機230は、流路214内に設けられている。送風機230は、背もたれ面吸気口211hから供給口213hに向かう気流及び他部吸気口212hから供給口213hに向かう気流を生じさせる。送風機230の回転数は、調整可能に構成されている。
図2及び図3に示されるように、流路214のうち背もたれ面吸気口211hから側送風機230に向かう部位214aと流路214のうち他部吸気口212hから送風機230に向かう部位214bとの境界には、両部位214a,214b間での気流の通過を規制する規制膜215が設けられている。
温度調整部材240は、流路214内の気流を加温可能な部材である。本実施形態では、温度調整部材240は、流路214内の気流の冷却も可能である。このような温度調整部材240として、ペルチェ素子等が挙げられる。ただし、温度調整部材240は、流路214内の気流の加温のみが可能であってもよい。この場合、温度調整部材240として、PTC素子等が用いられてもよい。温度調整部材240は、流路214のうち送風機230と供給口213hとの間の部位に設けられている。
切替弁250は、流路214内に設けられている。具体的に、切替弁250は、流路214のうち送風機230の上流側の部位に設けられている。切替弁250は、第1姿勢(図2及び図5に示される姿勢)と、第2姿勢(図3及び図4に示される姿勢)と、に切り替え可能である。
第1姿勢は、背もたれ面吸気口211hと送風機230との連通を遮断し、かつ、他部吸気口212hと供給口213hとを連通させる姿勢である。
第2姿勢は、背もたれ面吸気口211hと供給口213hとを連通させる姿勢である。切替弁250は、第2姿勢において、他部吸気口212hと送風機230との連通を遮断している。ただし、切替弁250は、第2姿勢において、他部吸気口212hと供給口213hとを連通させてもよい。
ここで、図4~図6を参照しながら、切替弁250について詳細に説明する。切替弁250は、弁本体252と、複数の弁体254と、を有している。
弁本体252は、複数の弁体254を支持する部材である。弁本体252は、流路214に連通する流路253を有している。具体的に、流路253は、流路214のうち他部吸気口212hと送風機230との間の部位214bと、流路214のうち送風機230と温度調整部材240との間の部位214cと、を連通させている。
各弁体254は、回動軸255を有しており、この回動軸255まわりに回動可能である。各弁体254は、第1姿勢と第2姿勢との間で回動可能となるように弁本体252に保持されている。図4には、弁体254が第2姿勢である状態が示されており、図5には、弁体254が第1姿勢である状態が示されており、図6には、弁体254が第1姿勢と第2姿勢との間の中間姿勢である状態が示されている。
図4に示されるように、各弁体254は、第2姿勢のときに、流路214のうち背もたれ面吸気口211hと送風機230との間の部位214aと送風機230とを連通させるとともに、流路253、つまり、他部吸気口212hと送風機230との連通を遮断している。この状態では、背もたれ面吸気口211hから供給口213hに至る気流の流量(以下、「支持面通過流量」と表記する。)は、送風機230の回転数によって調整される。なお、支持面通過流量は、背もたれ面吸気口211hからの吸込み量及び供給口213hからの供給量と実質的に同じである。
図5に示されるように、弁体254は、第1姿勢のときに、背もたれ面吸気口211hと送風機230との連通を遮断し、かつ、流路253、つまり、他部吸気口212hと送風機230とを連通させている。この状態では、他部吸気口212hから供給口213hに至る気流の流量(以下、「他部通過流量」と表記する。)は、送風機230の回転数によって調整される。なお、他部通過流量は、他部吸気口212hからの吸込み量及び供給口213hからの供給量と実質的に同じである。
図6に示されるように、弁体254は、中間姿勢のときに、部位214aと送風機230とを連通させるとともに、部位214bと送風機230とを連通させている。この状態では、支持面通過流量及び他部通過流量は、送風機230の回転数及び弁体254の姿勢の双方によって調整される。なお、支持面通過流量及び他部通過流量の和は、供給口213hからの供給量と実質的に同じである。
本実施形態では、弁体254は、支持面通過流量と他部通過流量とが互いに連動するように支持面通過流量と他部通過流量とを同時に調整している。具体的に、弁体254は、支持面通過流量が増大するにしたがって他部通過流量が次第に減少し、かつ、支持面通過流量が減少するにしたがって他部通過流量が次第に増大するように、中心軸255まわりに回動する。
弁駆動部260は、切替弁250を駆動する。より詳細には、弁駆動部260は、第1姿勢と第2姿勢との間で弁本体252に対して各弁体254を変位させる。弁駆動部260は、ギアを介して各回動軸255に接続されている。弁駆動部260として、モータ等が挙げられる。
次に、シートクッション100について説明する。シートクッション100は、シートバック200の構成と対応する構成を有している。このため、シートクッション100の説明を簡略化する。すなわち、図1に示されるように、シートクッション100は、本体210と対応する構造を有するクッション本体110と、ヒータ220と対応する構造を有するクッションヒータ120と、送風機230と対応する構造を有するクッション側送風機130と、温度調整部材240と対応する構造を有するクッション側温度調整部材140と、切替弁250と対応する構造を有するクッション側切替弁150と、弁駆動部260と対応する構造を有するクッション側弁駆動部160と、を有している。以下、クッション本体を「本体」と表記し、クッションヒータを「ヒータ」と表記し、クッション側送風機を「送風機」と表記し、クッション側温度調整部材を「温度調整部材」と表記し、クッション側切替弁を「切替弁」と表記し、クッション側弁駆動部を「弁駆動部」と表記する。
本体110は、支持面を構成する座面111と、他部112と、前部113と、クッション流路114と、を有している。本実施形態では、他部112は、本体110の下部で構成されている。前部113には、供給口113hが設けられている。なお、供給口113hは、本体110のうち座面111の側方に位置する部位に設けられてもよい。以下、クッション流路を「流路」と表記する。
ヒータ120は、クッションパッドとクッションカバーのうち座面を構成する部位との間に設けられている。
送風機130は、座面吸気口(図示略)から供給口113hに向かう気流及び他部吸気口(図示略)から供給口113hに向かう気流を生じさせる。
温度調整部材140は、流路114内の気流の加温及び冷却が可能な部材(ペルチェ素子等)である。
切替弁150は、座面吸気口と送風機130との連通を遮断し、かつ、他部吸気口と供給口113hとを連通させる第1姿勢(図1において実線で示されている姿勢)と、座面吸気口と供給口113hとを連通させる第2姿勢(図1において二点鎖線で示されている姿勢)と、に切り替え可能である。
弁駆動部160は、切替弁150を駆動する。
続いて、制御装置20について説明する。制御装置20は、ヒータ制御部21と、送風機制御部22と、温度調整部材制御部23と、弁駆動部制御部24と、を有している。
ヒータ制御部21は、各ヒータ120,220を制御する。具体的に、ヒータ制御部21は、ヒータ120の駆動、停止及び通電量の調整と、ヒータ220の駆動、停止及び通電量の調整と、を行う。
送風機制御部22は、各送風機130,230を制御する。具体的に、送風機制御部22は、送風機130の駆動、停止及び回転数の調整と、送風機230の駆動、停止及び回転数の調整と、を行う。
温度調整部材制御部23は、各温度調整部材140,240を制御する。具体的に、温度調整部材制御部23は、温度調整部材140の加熱、冷却及び停止の切り替えと、温度調整部材240の加熱、冷却及び停止の切り替えと、を行う。
弁駆動部制御部24は、各弁駆動部160,260を制御する。具体的に、弁駆動部制御部24は、切替弁150の弁体の姿勢に応じた弁駆動部160の制御と、切替弁250の弁体254の姿勢に応じた弁駆動部260の制御と、を行う。
制御装置20は、供給口213hからの温風の供給を指示する温風信号を受信すると、切替弁250の弁体254が第1姿勢となるように弁駆動部260を駆動することと、送風機230を駆動することと、温度調整部材240を加熱することと、を行う。これにより、図2に示されるように、他部吸気口212hから吸い込まれ、温度調整部材240で加熱された後に温風Haとして供給口213hから供給される気流が形成される。なお、制御装置20による弁駆動部260の駆動、送風機230の駆動及び温度調整部材240の加熱は、いずれの順に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
同様に、制御装置20は、供給口113hからの温風の供給を指示する温風信号を受信すると、切替弁150の弁体が第1姿勢となるように弁駆動部160を駆動することと、送風機130を駆動することと、温度調整部材140を加熱することと、を行う。これにより、図1に示されるように、他部吸気口から吸い込まれ、温度調整部材140で加熱された後に温風Haとして供給口113hから供給される気流が形成される。
なお、ヒータ制御部21は、前記温風信号の受信の有無にかかわらず、各ヒータ120,220の制御が可能である。
制御装置20は、供給口213hからの冷風の供給を指示する冷風信号を受信すると、切替弁250の弁体254が第2姿勢となるように弁駆動部260を駆動することと、送風機230を駆動することと、温度調整部材240を冷却することと、を行う。これにより、図3に示されるように、背もたれ面吸気口211hから吸い込まれ、温度調整部材240で冷却された後に冷風Caとして供給口213hから供給される気流が形成される。
同様に、制御装置20は、供給口113hからの冷風の供給を指示する冷風信号を受信すると、切替弁150の弁体が第2姿勢となるように弁駆動部160を駆動することと、送風機130を駆動することと、温度調整部材140を冷却することと、を行う。これにより、座面吸気口から吸い込まれ、温度調整部材140で冷却された後に冷風として供給口113hから供給される気流が形成される。
なお、乗員Hの背部又は臀部の空冷のみが行われる場合、各温度調整部材140,240の冷却は、行われない。
前記温風信号及び前記冷風信号は、例えば、シート10の前方に配置されたパネルに設けられた操作部(図示略)が操作されることによって制御装置20に送信される。
以上に説明したように、本実施形態のシート温度制御システム1では、供給口213hからの温風の供給を指示する温風信号を受信すると、切替弁250が第1姿勢となるため、つまり、背もたれ面吸気口211hから送風機230に至る流路が遮断されかつ他部吸気口212hと供給口213hとが連通した状態となるため、送風機230の駆動により、他部吸気口212hから吸い込まれ、温度調整部材240で加熱された後に温風として供給口213hから供給される気流が形成される。よって、送風機230が温風の形成のために用いられることが可能であり、また、その状態でヒータ220が駆動されたとしても、背もたれ面吸気口211hからヒータ220に接した後に供給口213hに向かう気流はほとんど形成されないため、ヒータ220の効率の低下が抑制される。しかも、切替弁250が第2姿勢となることにより、背もたれ面吸気口211hと供給口213hとが連通するため、送風機230によって乗員Hの体感温度を下げることが可能な気流を形成する機能も確保される。このことは、シートクッション100側においても同様である。
よって、このシート温度制御システム1では、各送風機130,230を温風の形成のためにも用いることと、各ヒータ120,220の駆動中に各送風機130,230が駆動した場合における当該ヒータ120,220の効率の低下の抑制と、の双方が達成される。
また、各温度調整部材140,240は、気流の冷却も可能であるため、制御装置20が冷風信号を受信することにより、供給口113h、213hから冷風が供給される。
また、各切替弁160,260は、第2姿勢において他部吸気口212hと送風機130,230との連通を遮断するため、その状態で送風機130,230が駆動されることにより、主として支持面吸気口から供給口113h、213hに向かう気流が形成される。このため、乗員Hの体感温度を下げる気流が有効に形成される。
ここで、以上に説明したシート温度制御システム1では、制御装置20が冷風信号を受信した場合において、支持面吸気口からの吸込み量に対して供給口からの冷風の供給量を小さくしたい場合がある。この場合、支持面吸気口からの吸込み量に対して供給口からの実際の供給量を小さくすることはできないものの、温度調整部材での気流の冷却量を低減する、あるいは、温度調整部材で気流を僅かに加温することにより、支持面吸気口からの吸込み量に対して供給口からの体感上の供給量を小さくすることが可能となる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、クッション側切替弁150及びクッション側弁駆動部160、並びに、バック側切替弁250及びバック側弁駆動部260のいずれか一方は、省略されてもよい。
また、弁体は、支持面通過流量を調整する第1弁部材と、他部通過流量を調整する第2弁部材と、を有し、第1弁部材及び第2弁部材は、互いに独立して駆動可能となるように構成されてもよい。
1 シート温度制御システム、10 シート、20 制御装置、21 ヒータ制御部、22 送風機制御部、23 温度調整部材制御部、24 弁駆動部制御部、100 シートクッション、110 クッション本体、111 座面(支持面)、112 他部、113 前部、113h 供給口、114 クッション流路、120 クッションヒータ、130 クッション側送風機、140 クッション側温度調整部材、150 クッション側切替弁、160 クッション側弁駆動部、200 シートバック、210 バック本体、211 背もたれ面(支持面)、211h 背もたれ面吸気口(支持面吸気口)、212 他部、212h 他部吸気口、213 上部、213h 供給口、214 バック流路、215 規制膜、220 バックヒータ、230 バック側送風機、240 バック側温度調整部材、250 バック側切替弁、252 弁本体、254 弁体、260 バック側弁駆動部、300 ヘッドレスト。

Claims (5)

  1. 座部を構成するシートクッションと、
    前記シートクッションに着座した乗員の背部を支持するシートバックと、
    制御装置と、を備え、
    前記シートクッション及び前記シートバックの少なくとも一方は、
    前記乗員を支持する支持面に設けられた支持面吸気口と、前記支持面とは異なる他部に設けられた他部吸気口と、前記乗員の一部位に空調風を供給可能な供給口と、前記支持面吸気口、前記他部吸気口及び供給口を互いに連通させる流路と、を有する本体と、
    前記流路内に設けられており、前記支持面吸気口及び前記他部吸気口の少なくとも一方から前記供給口に向かう気流を生じさせる送風機と、
    前記本体内のうち前記支持面吸気口から前記供給口に向かう前記気流と接する位置に設けられており、前記支持面を介して前記乗員を加温するヒータと、
    前記流路内の前記気流を加温可能な温度調整部材と、
    前記支持面吸気口と前記送風機との連通を遮断しかつ前記他部吸気口と前記供給口とを連通させる第1姿勢と、前記支持面吸気口と前記供給口とを連通させる第2姿勢と、に切り替え可能な切替弁と、
    前記切替弁を駆動する弁駆動部と、を有し、
    前記制御装置は、前記供給口からの温風の供給を指示する温風信号を受信すると、前記切替弁が前記第1姿勢となるように前記弁駆動部を駆動することと、前記送風機を駆動することと、前記温度調整部材を加熱することと、を行う、シート温度制御システム。
  2. 前記温度調整部材は、前記流路内の前記気流を冷却可能であり、
    前記制御装置は、前記供給口からの冷風の供給を指示する冷風信号を受信すると、前記切替弁が前記第2姿勢となるように前記弁駆動部を駆動することと、前記送風機を駆動することと、前記温度調整部材を冷却することと、を行う、請求項1に記載のシート温度制御システム。
  3. 前記切替弁は、前記第2姿勢において、前記他部吸気口と前記送風機との連通を遮断する、請求項1又は2に記載のシート温度制御システム。
  4. 前記切替弁は、前記支持面吸気口から前記供給口に向かう前記気流の流量である支持面通過流量が増大するにしたがって前記他部吸気口から前記供給口に向かう前記気流の流量である他部通過流量が次第に減少し、かつ、前記支持面通過流量が減少するにしたがって前記他部通過流量が次第に増大するように、前記支持面通過流量と前記他部通過流量とを同時に調整する、請求項1から3のいずれかに記載のシート温度制御システム。
  5. 前記送風機の回転数は、調整可能に構成されている、請求項1から4のいずれかに記載のシート温度制御システム。
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