JPH1178484A - 車両用シート空調装置 - Google Patents

車両用シート空調装置

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JPH1178484A
JPH1178484A JP12301698A JP12301698A JPH1178484A JP H1178484 A JPH1178484 A JP H1178484A JP 12301698 A JP12301698 A JP 12301698A JP 12301698 A JP12301698 A JP 12301698A JP H1178484 A JPH1178484 A JP H1178484A
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JP
Japan
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air
seat
duct
conditioning unit
rear foot
Prior art date
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Pending
Application number
JP12301698A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Aoki
青木  新治
Takeshi Yoshinori
毅 義則
Yoshimitsu Inoue
美光 井上
Yuichi Kajino
祐一 梶野
Hajime Ito
肇 伊藤
Hikari Sugi
光 杉
Koichi Saka
鉱一 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の後席用送風ダクト(リアフットダクト
3)を利用してシート空調を行うことのできる車両用シ
ート空調装置を提供すること。 【解決手段】 フロント空調ユニット2は、リアフット
ダクト3が接続されるリアフット接続口6を有し、この
リアフット接続口6に連通可能な冷風通路7と温風通路
8とが設けられ、切替えドア9によって何方か一方の通
路がリアフット接続口6に連通する。リアフットダクト
3よりフロントシート4へ空調風を供給するシート空調
ユニット5は、乗員により選択された空調モードに応じ
て所定の回動位置へ駆動されるドア14、15を具備
し、このドア14、15の回動位置に応じて複数の送風
経路を形成することができる。また、シート空調ユニッ
ト5は、ドア14とドア15によって選択された送風経
路に強制送風を行うブロワ16を備え、このブロワ16
の近傍にPTCヒータ17が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロント空調ユニ
ットからフロントシートへ空気を供給する車両用シート
空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、実開昭59−1645
52号公報に記載された「車両用空調シート」がある。
この装置は、A/Cユニットに接続された冷風取入用ダ
クトと温風取入用ダクトとを合流させてシート用ダクト
とし、そのシート用ダクトをシート内部に形成されたエ
アチャンバに接続している。また、冷風取入用ダクトと
温風取入用ダクトとの合流点には、冷風と温風とを切り
替えるための切替えドアが設けられている。切替えドア
を冷風側に作動させると、A/Cユニットより冷風取入
用ダクトを通ってシート用ダクトに冷風が供給され、そ
のシート用ダクトを通ってシート内のエアチャンバへ送
られた冷風がシート表面より吹き出され、シートに着座
する乗員へ冷風が供給される。一方、切替えドアを温風
側に作動させると、A/Cユニットより温風取入用ダク
トを通ってシート用ダクトに温風が供給され、そのシー
ト用ダクトを通ってシート内のエアチャンバへ送られた
温風がシート表面より吹き出され、シートに着座する乗
員へ温風が供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
技術では、シートへ空調空気を送るための専用のシート
用ダクトを設置しているため、コストが高くなるととも
に、車室内スペースの一部を犠牲にしてシート用ダクト
を設置すると、車室内スペースが狭くなってしまう。ま
た、このシート空調では、A/Cユニット内の静圧を利
用してシートまで送風しているため、必然的にシートへ
の送風量が不足気味になる。特に、上記公報の「車両用
空調シート」では、シート内のエアチャンバへ送られた
空気が通気性のシートを通過して吹き出される構造であ
るため、圧損が大きくなって充分な吹出風量を確保でき
ない。更に、エンジン冷却水を熱源として暖房を行う車
両においては、エンジン始動直後で冷却水温が低い時
(例えば冷却水温Tw≦35℃)に、充分な暖房感が得
られないという問題があった。本発明は、上記事情に基
づいて成されたもので、その目的は、既存の後席用送風
ダクトを利用してシート空調を行うことのできる車両用
シート空調装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)フロント空調ユニットよりリヤシー
トの乗員へ空気を送る送風ダクトにシート空調ユニット
が接続されているため、既存の送風ダクトを利用してシ
ート空調を行うことができる。この場合、フロント空調
ユニットからフロントシートまで専用のダクトを設置す
る場合と比較してコストダウンが可能であるとともに、
殆ど車室内スペースを犠牲にすることがない。また、送
風ダクトにシート空調ユニットを接続していることか
ら、複数の送風経路(第1の送風経路、第2の送風経
路、第3の送風経路)を形成することができる。従っ
て、切替え手段を設けて各送風経路を切り替えることに
より、複数の送風モードを設定することが可能である。
更に、送風手段を設けることにより、切替え手段によっ
て選択された送風経路に強制送風することができ、充分
な送風量を確保できる。なお、この送風手段は、シート
空調ユニットに内蔵されるもので、フロント空調ユニッ
トが有する送風機とは別物であることは言うまでもな
い。
【0005】(請求項2の手段)フロント空調ユニット
より送風ダクトへ供給される冷風と温風とを切り替える
冷温風切替え手段を具備している。この場合、1本の送
風ダクトに対して冷風と温風とを切り替えて流すことが
できるため、冷房時(フェイスモード)と暖房時(フッ
トモード)の両空調モードに対応できる。
【0006】(請求項3の手段)送風手段の空気吸込側
または空気吐出側に電気ヒータを配置している。これに
より、フロント空調ユニットで充分な温風が得られない
場合(例えば、暖房用熱源の温度が低い時等)でも、電
気ヒータによって送風空気を加熱できるため、快適な暖
房感を得ることができる。
【0007】(請求項4の手段)シート空調ユニット
は、フロントシートの下部に一体的に組み付けられ、接
続ダクトを介して送風ダクトに接続されている。
【0008】(請求項5の手段)シート空調ユニット
は、フロントシートから離して床置きタイプとして構成
され、接続ダクトを介してフロントシートに接続されて
いる。
【0009】(請求項6の手段)送風ダクトは、リヤシ
ートの乗員へ温風を供給するリヤフットダクト、または
リヤシートの乗員へ冷風を供給するリヤベントダクトを
使用することができる。この場合、請求項2の手段に記
載した様に、冷温風切替え手段を具備することにより、
送風ダクトとしてリヤフットダクトを使用した場合で
も、そのリヤフットダクトへ冷風を供給することができ
る。同様に、送風ダクトとしてリヤベントダクトを使用
した場合でも、そのリヤベントダクトへ温風を供給する
ことができる。なお、冷温風切替え手段を廃止すれば、
装置全体の構成をより簡単にできることは言うまでもな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の車両用シート空調
装置を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は車両用シート空調装置の構成を示
す斜視図である。本実施例のシート空調装置1は、フロ
ント空調ユニット2よりリヤシート(図示しない)の乗
員へ空調風を送るための既存のリヤフットダクト3(本
発明の送風ダクト)と、フロント空調ユニット2よりリ
ヤフットダクト3を通じて送られた空調風をフロントシ
ート4へ送風するシート空調ユニット5(後述する)と
を備える。
【0011】フロント空調ユニット2は、図2に示す様
に、リヤフットダクト3が接続されるリヤフット接続口
6を有し、このリヤフット接続口6に連通可能な冷風通
路7と温風通路8とが設けられ、切替えドア9(本発明
の冷温風切替え手段)によって何方か一方の通路がリヤ
フット接続口6に連通する。なお、切替えドア9は、冷
風通路7を遮断する位置(図2の一点鎖線で示す位置/
以下、温風側と言う)と温風通路8を遮断する位置(図
2の実線で示す位置/以下、冷風側と言う)との間で回
動可能に設けられ、サーボモータ等のアクチュエータ
(図示しない)により回転駆動される。リヤフットダク
ト3は、本来ならフロント空調ユニット2より供給され
た温風をリヤシートに着座する乗員の足元へ送るもので
あるが、本実施例では、上記の切替えドア9の回動位置
に応じて冷風と温風とを選択的に流すことができる。ま
た、フロント空調ユニット2には、冷風通路7に通じる
リヤベント接続口10が設けられ、このリヤベント接続
口10にリヤベントダクト11が接続されて、リヤシー
トの乗員へ冷風を送風できる様に構成されている。
【0012】シート空調ユニット5は、フロントシート
4から離して床置きタイプとして構成されたもので、図
2に示すように、リヤフットダクト3に接続されるユニ
ットケース12、このユニットケース12とフロントシ
ート4とを接続するシート用ダクト13(本発明の接続
ダクト)、ユニットケース12内の送風経路(下述す
る)を切り替えるためのドア14とドア15、このドア
14とドア15によって選択された送風経路に強制送風
するブロワ16、及びブロワ16の近傍に配されたPT
Cヒータ17等より構成されている。ユニットケース1
2は、図2に示す様に、リヤフットダクト3の下流部と
一体に設けられ、上流側連通口18と下流側連通口19
とを通じてリヤフットダクト3と連通している。シート
用ダクト13は、シート空調を行う時に、リヤフットダ
クト3よりユニットケース12内に導入された空気をフ
ロントシート4へ導く通路で、シート側端部がフロント
シート4に設けられた接続口20に接続されている。な
お、シート用ダクト13の途中には、フロントシート4
の前後移動(シート位置調整)に対応できる様に蛇腹部
21が形成されている。
【0013】ドア14は、下流側連通口19に設けられ
て、この位置でリヤフットダクト3を開閉する。ドア1
5は、シート用ダクト13のケース側開口部に設けられ
て、シート用ダクト13へ流入する空気量を調節する。
これらのドア14、15は、乗員により選択された空調
モードに応じて、それぞれ図示しないアクチュエータに
より所定の回動位置へ駆動され、以下の各送風経路を形
成する。 第1の送風経路(図3参照):リヤフットダクト3から
ユニットケース12内とシート用ダクト13を通ってフ
ロントシート4へ至る経路。 第2の送風経路(図4参照):リヤフットダクト3から
ユニットケース12内部を通り抜けてリヤフットダクト
3の吹出口3aへ至る経路。 第3の送風経路(図5参照):第1の送風経路と第2の
送風経路とを両立させる経路。
【0014】また、上記の空調モードは、第1の送風経
路を通ってフロントシート4へ優先的に送風するシート
優先モード、第2の送風経路を通ってリヤシートの乗員
(足元)へ優先的に送風する後席優先モード、第3の送
風経路を通ってシート空調とリヤ側空調の両方を行うシ
ート&後席空調モードが設定されている。なお、これら
の空調モードが選択された時は、自動的にブロワ16も
作動する様に構成されている。ここで、上記の空調モー
ドが選択された時の各ドア14、15の位置を説明す
る。まず、ドア14は、上記の各空調モードが選択され
た時は、全てリヤフットダクト3を閉じる位置(図2の
実線位置)に駆動される。ドア15は、シート優先モー
ドが選択されると、図3(b)に示す様に、ユニットケ
ース12の出口側を閉じる位置(図2ので示す位置)
に駆動され、後席優先モードが選択されると、図4
(b)に示す様に、シート用ダクト13のケース側開口
部を閉じる位置(図2ので示す位置)に駆動され、シ
ート&後席空調モードが選択されると、図5(b)に示
す様に中間位置(図2の実線位置)に駆動される。
【0015】ブロワ16は、例えば遠心送風式で、図2
に示す様に、ユニットケース12内で上流側連通口18
に対向して配置され、その上流側連通口18がブロワ1
6の空気吸込口となる。PTCヒータ17は、ユニット
ケース12内でブロワ16の空気下流側(但し、シート
用ダクト13のケース側開口部より上流)に配置されて
いる。このPTCヒータ17は、フロント空調ユニット
2で充分な温風が得られない場合(例えば、暖房用熱源
であるエンジン冷却水の温度が低い時等)等に使用する
ことができる。なお、PTCヒータ17は、図1の破線
で示す様に、ブロワ16の空気上流側に配置しても良
い。
【0016】フロントシート4は、図2に示す様に、シ
ートバック4Aとシートクッション4Bより構成され、
それぞれ通気性を有するシート表面材4Cにより覆われ
ている。シートバック4Aとシートクッション4Bの内
部には、接続口20に通じる配風用ダクト22と、その
配風用ダクト22より分岐してシートバック4A及びシ
ートクッション4Bの表面まで伸びる複数の送風出口2
3とが設けられている。これにより、シート用ダクト1
3を通じて供給された空調風(冷風または温風)は、接
続口20より配風用ダクト22を通って各送風出口23
へ分配され、各送風出口23よりシート表面材4Cを通
過してフロントシート4に着座する乗員へ送風される。
【0017】次に、本実施例の作動を説明する。冷房時
(フェイスモード)は、切替えドア9を冷風側へ駆動し
て温風通路8を遮断する。これにより、冷風通路7とリ
ヤフット出口とが連通するため、冷風通路7よりリヤフ
ット出口を通ってリヤフットダクト3に冷風が供給され
る。暖房時(フットモード)は、切替えドア9を温風側
へ駆動して冷風通路7を遮断する。これにより、温風通
路8とリヤフット出口とが連通するため、温風通路8よ
りリヤフット出口を通ってリヤフットダクト3に温風が
供給される。リヤフットダクト3に供給された冷風は、
選択された空調モードに対応する送風経路を流れる。
【0018】a)シート優先モード リヤフットダクト3へ供給された空調風(冷風または温
風)は、図3に実線矢印で示す様に、リヤフットダクト
3からブロワ16によってユニットケース12内に吸い
込まれた後、ユニットケース12内を通って全てシート
用ダクト13へ流れる(第1の送風経路)。これによ
り、シート用ダクト13へ流入した空調風が、フロント
シート4の接続口20より配風用ダクト22を通って各
送風出口23へ分配され、各送風出口23よりシート表
面材4Cを通過してシート表面より吹き出される。 b)後席優先モード リヤフットダクト3へ供給された空調風は、図4に実線
矢印で示す様に、リヤフットダクト3からブロワ16に
よってユニットケース12内に吸い込まれた後、ユニッ
トケース12内を通り抜けて下流側連通口19より再び
リヤフットダクト3へ戻り、リヤフットダクト3の吹出
口3aより吹き出される(第2の送風経路)。 c)シート&後席空調モード リヤフットダクト3へ供給された空調風は、図5に実線
矢印で示す様に、リヤフットダクト3からブロワ16に
よってユニットケース12内に吸い込まれた後、ドア1
4によって二方向へ分岐して流れる。一方は、ユニット
ケース12内を通ってシート用ダクト13へ流れ、他方
は、下流側連通口19より再びリヤフットダクト3へ戻
ってリヤフットダクト3の吹出口3aより吹き出される
(第3の送風経路)。
【0019】(本実施例の効果)本実施例によれば、既
存のリヤフットダクト3を利用してシート空調を行うこ
とができるため、フロント空調ユニット2からフロント
シート4まで専用のダクトを設置する場合と比較してコ
ストダウンが可能であるとともに、殆ど車室内スペース
を犠牲にすることもない。また、シート空調ユニット5
に設けたドア14、15の回動位置に応じて複数の送風
経路(第1の送風経路、第2の送風経路、第3の送風経
路)を形成することができるため、各送風経路に対応し
た複数の空調モード(シート優先モード、後席優先モー
ド、シート&後席空調モード)を設定することができ
る。
【0020】シート空調ユニット5にブロワ16を配設
したことにより、上記の各送風経路に強制送風すること
ができる。これにより、フロント空調ユニット2からリ
ヤフットダクト3へ送風される送風量が低下する場合で
も、ブロワ16の作動によって充分な送風量を確保する
ことができる。ブロワ16の空気下流側にPTCヒータ
17を配置したことにより、暖房時にフロント空調ユニ
ット2で充分な温風が得られない場合でも、PTCヒー
タ17によって送風空気を加熱できるため、快適な暖房
感を得ることができる。
【0021】(第2実施例)図6は車両用シート空調装
置の全体断面図である。本実施例は、シート空調ユニッ
ト5をフロントシート4に組み付けた場合の一例を示す
ものである。シート空調ユニット5は、図6に示すよう
に、フロントシート4の下部に一体的に組み付けられ、
蛇腹部を有する接続ダクト24を介してリヤフットダク
ト3に接続されている。従って、フロントシート4を前
後にスライドまたは上下移動させた場合、シート空調ユ
ニット5もフロントシート4と一体に移動することがで
きる。このシート空調ユニット5は、送風経路を形成す
るユニットケース12、このユニットケース12内に強
制送風を行うブロワ16、このブロワ16の空気吐出側
に配されたPTCヒータ17、ユニットケース12内の
送風経路を切り替える切替ドア25等より構成される。
【0022】ユニットケース12には、接続ダクト24
が接続されるブロワ16の吸込口26、シートへの送風
口27、及び後席への温風吹出口28(リヤフット吹出
口)等が形成されている。ブロワ16とPTCヒータ1
7は第1実施例と同じ機能を有する。切替ドア25は、
フロントシート4側と温風吹出口28側とを選択的に切
り替えることができる。つまり、フロントシート4側の
送風口27を遮断することで、送風空気を温風吹出口2
8より後席乗員の足元へ吹き出すことができ、温風吹出
口28側を遮断することで、送風空気をフロントシート
4へ供給することができる。また、切替ドア25をフロ
ントシート4側と温風吹出口28側との中間位置(図6
に示す状態)に制御することにより、フロントシート4
への送風と後席乗員への送風とを両立させることもでき
る。
【0023】本実施例でも、第1実施例と同様に既存の
リヤフットダクト3を利用してシート空調を行うことが
できるため、第1実施例と同様の効果を得ることができ
る。更に、本実施例では、シート空調ユニット5をフロ
ントシート4側に搭載しているため、接続ダクト24に
よりワンタッチでリヤフットダクト3との接続が可能で
あり、組み付け性に優れている。また、第1実施例の場
合(床置きタイプ)と比較して温風吹出口28(リヤフ
ット吹出口)の位置を高くできるため、車両窓ガラスか
らの冷輻射等による後席乗員の膝近傍の寒さを低減でき
る。圧損の要因となる接続ダクト24をブロワ16の吸
込み側に設けているため、ブロワ16の吐出風の変流
(風向が変わること)を低減でき、圧損による送風量低
下を抑制できる。
【0024】(変形例)上記実施例では、リヤフットダ
クト3をシート空調に利用しているが、リヤベントダク
ト11を利用しても良い。この場合、フロント空調ユニ
ット2の冷風通路7と温風通路8の何方か一方の通路が
切替えドア9によってリヤベント接続口10と連通でき
る様に構成すれば良い。なお、本実施例では、切替えド
ア9により冷風と温風とを切り替えてリヤフットダクト
3へ送風することができるが、切替えドア9を廃止し
て、温風のみをリヤフットダクト3へ送風する構成(即
ち、本来の構成)とすれば、装置全体の構成を簡単にで
きることは言うまでもない。これは、上記のリヤベント
ダクト11をシート空調に利用する場合も同様である。
【0025】第1実施例のドア14は、各空調モードの
時は常時リヤフットダクト3を閉じているが、例えばシ
ート優先モードの時にリヤフットダクト3を開く位置
(図2の一点鎖線で示す位置)へ駆動しても良い。この
場合、ドア15をユニットケース12の出口側を閉じる
位置へ駆動すれば、ブロワ16の作動によってリヤフッ
トダクト3の吹出口3aから車室内空気を導入すること
ができるため、フロント空調ユニット2から送られた空
調風と車室内空気とを混合してフロントシート4へ供給
することが可能となる。これは、例えば、冷房時におい
てクールダウンから室温が低下して安定してくると、シ
ート表面から吹き出される冷風が乗員にとって冷え過ぎ
て不快となる場合があるため、この様な場合に、車室内
空気を導入してフロント空調ユニット2から送られた冷
風と混合してフロントシート4へ供給することにより、
乗員に適度な冷房感を与えることが可能となる。また、
ドア14を開いてブロワ16を停止すれば、フロント空
調ユニット2の送風力のみでリヤフットダクト3を通っ
てリヤシートの乗員へ空調風を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用シート空調装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】車両用シート空調装置の構成を示す全体断面図
である。
【図3】シート優先モード時の空気の流れを示すシート
空調ユニットの平面図(a)及び断面図(b)である。
【図4】後席優先モード時の空気の流れを示すシート空
調ユニットの平面図(a)及び断面図(b)である。
【図5】シート&後席空調モード時の空気の流れを示す
シート空調ユニットの平面図(a)及び断面図(b)で
ある。
【図6】車両用シート空調装置の構成を示す全体断面図
である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 車両用シート空調装置 2 フロント空調ユニット 3 リヤフットダクト(送風ダクト) 4 フロントシート 5 シート空調ユニット 9 切替えドア(冷温風切替え手段) 11 リヤベントダクト 13 シート用ダクト(接続ダクト) 14 ドア(切替え手段) 15 ドア(切替え手段) 16 ブロワ(送風手段) 17 PTCヒータ(電気ヒータ) 24 接続ダクト(第2実施例) 25 切替ドア(切替え手段/第2実施例)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶野 祐一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 伊藤 肇 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 坂 鉱一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロント空調ユニットよりリヤシートの乗
    員へ空気を送る送風ダクトと、 この送風ダクトに接続され、前記フロント空調ユニット
    より前記送風ダクトを通じて送られた空調風をフロント
    シートへ送風できるシート空調ユニットとを備え、 前記シート空調ユニットは、 空調風をフロントシートへ送風する第1の送風経路、空
    調風を前記リヤシートの乗員へ送風する第2の送風経
    路、および前記第1の送風経路と前記第2の送風経路と
    を両立する第3の送風経路を切り替える切替え手段と、 この切替え手段によって選択された送風経路に強制送風
    する送風手段とを備えている車両用シート空調装置。
  2. 【請求項2】前記フロント空調ユニットより前記送風ダ
    クトへ供給される冷風と温風とを切り替える冷温風切替
    え手段を具備していることを特徴とする請求項1に記載
    した車両用シート空調装置。
  3. 【請求項3】前記送風手段の空気吸込側または空気吐出
    側に電気ヒータを配置したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載した車両用シート空調装置。
  4. 【請求項4】前記シート空調ユニットは、前記フロント
    シートの下部に一体的に組み付けられ、接続ダクトを介
    して前記送風ダクトに接続されていることを特徴とする
    請求項1〜3に記載した何れかの車両用シート空調装
    置。
  5. 【請求項5】前記シート空調ユニットは、前記フロント
    シートから離して床置きタイプとして構成され、接続ダ
    クトを介して前記フロントシートに接続されていること
    を特徴とする請求項1〜3に記載した何れかの車両用シ
    ート空調装置。
  6. 【請求項6】前記送風ダクトは、前記リヤシートの乗員
    へ温風を供給するリヤフットダクト、または前記リヤシ
    ートの乗員へ冷風を供給するリヤベントダクトであるこ
    とを特徴とする請求項1〜5に記載した何れかの車両用
    シート空調装置。
JP12301698A 1997-07-15 1998-05-06 車両用シート空調装置 Pending JPH1178484A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12301698A JPH1178484A (ja) 1997-07-15 1998-05-06 車両用シート空調装置

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JP9-189359 1997-07-15
JP18935997 1997-07-15
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Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1178484A true JPH1178484A (ja) 1999-03-23

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