JP7172584B2 - 自動倉庫制御装置及び自動倉庫の荷混載マスタ構築方法 - Google Patents

自動倉庫制御装置及び自動倉庫の荷混載マスタ構築方法 Download PDF

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本開示は、自動倉庫制御装置及び自動倉庫の荷混載マスタ構築方法に関する。
荷の入出庫を行う自動倉庫は、棚、クレーン、入庫コンベア、出庫コンベア、ピッキングコンベア及び搬送台車等からなる構成が一般的である。
入庫作業は、荷をトラック等から降ろしパレット上に積み付けて、入庫端末から入庫情報を入力する。次いで、パレット単位で入庫コンベアから荷を投入し、搬送台車によって棚に移動させ、クレーンにより目的の棚に格納する。
出庫作業は、出庫指示により目的のパレットを棚からクレーンで取り出し、搬送台車でピッキングコンベア又は出庫コンベアに出庫させて、出庫指示分の荷を取り出している。ピッキングコンベアでは、パレット上から出庫指示分の荷を作業者の手作業でピッキングする(ピッキング出庫)。出庫コンベアではパレットごとの払い出しをフォークリフト等で行っている(ユニット出庫)。
入庫の場合、通常、荷はパレット上に1種類の荷のみを積み付ける“単載積み付け”としている。しかし、パレット上の荷の積み付け数を最大にするため、作業者判断にて複数種の荷を混ぜて積み付ける“混載積み付け”をする場合もある。混載積み付けに関する技術としては、特許文献1,2が提案されている。
特開平7-315520号公報 特開平6-211321号公報
しかしながら、“混載積み付け”をしたパレット(混載パレット)を入庫する“混載入庫”の場合には、以下のような問題点がある。
第1に、バッチ単位の各出庫指示が混載パレット上の別々の荷に引き当った場合、複数のパレットから指定の荷を人手によってピッキングする作業が必要になる。この場合、ピッキング作業はバッチ単位でしか行うことができないため、混載パレットを棚から複数回出庫する必要がある。バッチとは、トラック単位のようなひとまとまりの出庫指示の単位をいう。他に、お客さま単位、配送ルート単位等がある。
第2に、最近は多品種少量の出庫が多くなっているため、作業者がパレットから荷をピッキングするピッキング出庫が多くなっている。このため、端数パレットが増え、棚の格納効率が低下するという課題がある。端数パレットとは、1パレット上に積み付けることができる荷単品の最大数量に満たない数量のパレットをいう。
上記課題に鑑み、本開示は、入出庫の作業効率を向上させることのできる自動倉庫制御装置及び自動倉庫の荷混載マスタ構築方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様は、同時出庫の頻度が高い荷の組合せパターンを荷混載マスタとして予め登録した荷混載マスタ登録部とを備える。また、入庫時においては、前記荷混載マスタ登録部を参照して、同時出庫の可能性の高い荷を1パレットに混載して入庫するように指示する入出庫制御部とを備える自動倉庫制御装置である。
また、第2の態様は、出庫した出庫履歴データを記録した出庫履歴データベース部から出庫履歴データを入力し、同時出庫の頻度が高い荷についての全ての組合せパターンを生成する。そして、生成された組合せパターンを件数の多い順に並べて荷混載マスタを構築して荷混載マスタ登録部に登録する自動倉庫の荷混載マスタ構築方法である。
本開示によれば、混載パレットが出庫された場合、同時に複数の荷のピッキングができ、作業効率が向上する。
また、端数パレットを極力少なくすることができ、出庫作業を効率的に実行することができる。
実施形態における自動倉庫の構成例を示す説明図である。 実施形態における自動制御装置の構成を示すブロック図である。 荷混載マスタの構築処理を示すフローチャートである。 混載入庫の処理手順を示すフローチャートである。 混載入庫、混載出庫の処理を示す説明図である。 端数パレットの混載積み付けを実行するための処理手順を示すフローチャートである。 端数パレットを整理して混載パレットを作る処理を示す説明図である。
初めに、図1を参照して本実施形態が対象とする自動倉庫の構成を説明する。
図1は、自動倉庫1を上から見た平面図である。自動倉庫1は、棚2と、クレーン3と、搬送台車システム4と、入出庫エリアシステム5とから構成される。
棚2は、入庫された荷を保管するもので、実施形態では、8つの棚列T1~T8が配置されている。各棚列T1~T8は奥行き方向及び上下方向にマトリックス状に複数個の保管棚を有している。
クレーン3は、例えば、スタッカークレーンであり、クレーンレール上を棚の奥行き方向に沿って往復走行するとともに、昇降台により棚の縦方向に上下移動して、目的の棚に対してパレットの入出庫を行う。
実施形態では、クレーン3は4台設けられている。第1クレーン31は棚列T1とT2の入出庫を行う。第2クレーン32は棚列T3とT4の入出庫を行う。第3クレーン33は棚列T5とT6の入出庫を行う。第4クレーン34は棚列T7とT8の入出庫を行う。
搬送台車システム4は、ループ状に形成された台車レール6と、台車レール6上を時計回りに走行する1又は複数の搬送台車7から構成される。
入出庫エリアシステム5には、入庫コンベア8と、出庫コンベア9と、ピッキングコンベア10と、トラックバース11とが配置されている。
入庫コンベア8は、トラックバース11に停車したトラックから降ろされ、パレットに積載された荷を搬送する。トラックバース11は、荷捌き場とも称され、入出庫エリアシステム5とトラックとの間で荷の積卸しをするためのスペースである。
出庫コンベア9は、棚2から出庫され、搬送台車7によって運ばれたパレットを出庫するために搬送する。
ピッキングコンベア10は、棚2から出庫され、搬送台車7によって運ばれたパレットから作業者が所望の荷を手作業によって取り出して、再び入庫させるためにパレットを搬送する。このピッキングコンベア10は、第1ピッキングコンベア21と第2ピッキングコンベア22を備え、出庫される荷のピッキング量に応じて、第1ピッキングコンベア21又は第2ピッキングコンベア22の中からピッキング作業待ちしているパレットが少ない方が選択される。また、各ピッキングコンベア21,22は、出庫側ピッキングコンベア21A,22Aと、荷の一部がピッキングされたパレットを再入庫させるための再入庫側ピッキングコンベア21B,22Bとを備える。
搬送台車システム4と棚2との間には、クレーン側コンベア12が設けられている。クレーン側コンベア12は、8台の入出庫コンベアC1~C8で構成されている。コンベアC1,C3,C5,C7は、搬送されたパレットを入庫させるための入庫コンベアである。コンベアC2,C4,C6,C8は、棚から取り出された荷を出庫させるための出庫コンベアである。
台車レール6上には、2つのホームポジションHP1,HP2が設置されている。また、ホームポジションHP1の近傍には第1位置センサ13が設置され、ホームポジションHP2の近傍には、第2位置センサ14が設置されている。
ホームポジションHP1は、入庫時における搬送台車7の原点位置となるもので、図2で後述するように、制御部を備えている。すなわち、入庫コンベア8経由で荷が積み付けられたパレット又はピッキングコンベア10で荷の一部がピッキングされた後の再入庫パレットを搭載した搬送台車7は第1位置センサ13で検出される。検出時点で搬送台車7は、一時停止される。その後、ホームポジションHP1は、クレーン側コンベア12の入庫コンベアC1,C3,C5,C7の準備状況、混雑状態等に応じて搬送台車7を出発させるか否か等、搬送台車7の走行を制御する。
ホームポジションHP2は、出庫時における搬送台車7の原点位置となるもので、図2で後述するように、制御部を備えている。すなわち、クレーン側コンベア12の出庫コンベアC2,C4,C6,C8から出庫されたパレットは、搬送台車7に搭載される。この搬送台車7が第2位置センサ14で検出されると、その時点で一時停止される。その後、ホームポジションHP2は、出庫コンベア9又はピッキングコンベア10の準備状況、混雑状態等に応じて搬送台車7を出発させるか否か等、搬送台車7の走行を制御する。
図2に示すように、実施形態における自動倉庫の制御系は、コンピュータで構成される自動倉庫制御装置100によって統括制御されている。この自動倉庫制御装置100には、入庫端末200と、コンベア用コントローラ300と、搬送台車用コントローラ400と、クレーン用コントローラ500と、クレーン側コンベア用コントローラ600とが接続されている。また、自動倉庫制御装置100には、ホームポジションHP1の制御部15及びホームポジションHP2の制御部16が接続されている。
自動倉庫制御装置100のハードウェア構成は、1又は複数のプロセッサ、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等の主記憶装置、ハードディスク装置等の補助記憶装置を備える。また、キーボード等の入力装置、ディスプレイ等の出力装置、並びに、データ送受信デバイスである通信装置等を備える。自動倉庫制御装置100の図2に示される各機能は、主記憶装置等のハードウェアに1又は複数の所定のコンピュータプログラムを読み込ませることにより実現される。すなわち、読み込まれたコンピュータプログラムにより、1又は複数のプロセッサの制御のもとで各ハードウェアを動作させるとともに、主記憶装置及び補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
ホームポジションHP1の制御部15は、入庫時における搬送台車7の入庫制御を実行する。また、ホームポジションHP2の制御部16は、出庫時における搬送台車7の出庫制御を実行する。
入庫端末200は、トラックバース11で荷下ろしされた荷に関するパレット単位の情報(荷の種類、数、パレットNo.等)を入庫情報として自動倉庫制御装置100に出力する。
コンベア用コントローラ300は、プログラマブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと称する)で構成されている。コンベア用コントローラ300は、入庫コンベア8を制御する入庫コンベア用コントローラ301と、出庫コンベア9を制御する出庫コンベア用コントローラ302と、ピッキングコンベア10を制御するピッキングコンベア用コントローラ303とを備えている。コンベア用コントローラ300は、自動倉庫制御装置100と連携してそれぞれのコンベアの駆動制御を実行する。
搬送台車用コントローラ400は、ホームポジションHP1の制御部15及びホームポジションHP2の制御部16からの制御指令を受けて、台車レール6上を走行する搬送台車7の走行制御を実行する。また、搬送台車用コントローラ400は、自動倉庫制御装置100からの制御指令によっても搬送台車7の走行制御を実行できる。
クレーン用コントローラ500は、各クレーン3の走行制御及び昇降制御を実行する。本実施形態では、第1クレーン31を制御する第1クレーン用コントローラ501と、第2クレーン32を制御する第2クレーン用コントローラ502とを備える。また、第3クレーン33を制御する第3クレーン用コントローラ503と、第4クレーン34を制御する第4クレーン用コントローラ504とを備える。
クレーン側コンベア用コントローラ600は、各クレーン側コンベア12の出庫制御又は入庫制御を実行する。本実施形態では、第1クレーン側コンベア12(C1及びC2)を制御する第1コンベア用コントローラ601と、第2クレーン側コンベア12(C3及びC4)を制御する第2コンベア用コントローラ602と、第3クレーン側コンベア12(C5及びC6)を制御する第3コンベア用コントローラ603と、第4クレーン側コンベア12(C1及びC2)を制御する第4コンベア用コントローラ604とを備える。
自動倉庫制御装置100は、入出力部101と、入出庫制御部102と、在庫データベース部103と、入庫履歴データベース部104と、出庫履歴データベース部105とを備える。また、自動倉庫制御装置100は、荷混載マスタ構築部106と、荷混載マスタ登録部107と、表示部108とを備えている。
入出力部101は、ホームポジションHP1の制御部15及びホームポジションHP2の制御部16との間でデータ及び各種指令の入出力を実行する。また、入出力部101は、入庫端末200、コンベア用コントローラ300、搬送台車用コントローラ400、クレーン用コントローラ500及びクレーン側コンベア用コントローラ600との間でデータ及び各種指令の入出力を実行する。さらに、入出力部101は、入出庫制御部102、在庫データベース部103、入庫履歴データベース部104及び出庫履歴データベース部105と接続され、データ及び各種指令の入出力を実行する。
入出庫制御部102は、自動倉庫制御装置100の制御中枢となる。入出庫制御部102は、入庫履歴データベース部104及び出庫履歴データベース部105への入出力制御、コンベア用コントローラ300、搬送台車用コントローラ400及びクレーン用コントローラ500への制御等を実行する。また、クレーン側コンベア用コントローラ600の制御及び表示部108に対する表示制御も実行する。
在庫データベース部103は、棚2内に保管されている荷の種類、その数量等の在庫データを記録して保存する。
入庫履歴データベース部104は、入庫端末200から入庫指示、ピッキングコンベア用コントローラ303からの再入庫指示、クレーン用コントローラ500からの入庫完了指示があると入庫履歴データとして記録して保存する。
出庫履歴データベース部105は、入出庫制御部102から出庫指示の出力、クレーン用コントローラ500からの出庫完了、ピッキングコンベア用コントローラ303からのピッキング完了、出庫コンベア用コントローラ302からのユニット出庫の完了の指示があると出庫履歴データとして記録して保存する。
荷混載マスタ構築部106は、出庫履歴データベース部105から出庫履歴データに基づいて荷混載マスタを構築する。具体的には、過去半年、過去1年又は過去3年等の期間を定めて出庫履歴を抽出する。或いは季節毎の出庫履歴を抽出する。次に、抽出された出庫履歴から、同時出庫の頻度が高い荷についての全ての組合せパターンを生成する。生成された組合せパターンを件数の多い順に並べて荷混載マスタとして構築する。ここで、同時出庫とは、同一のバッチ処理で出庫することをいう。
荷混載マスタ登録部107は、荷混載マスタ構築部106で構築された荷混載マスタを保存する。
表示部108は、作業者に対する種々の画面データを表示する。
荷マスタ登録部109は、入出庫対象である各荷(ケース)の形状情報(縦×横×高)を荷マスタとして登録する。荷マスタは、パレット上に荷A,荷B,・・・の混載が可能か否かを判断する際に利用される。
<自動倉庫の入出庫処理>
上述した自動倉庫1では、以下のような処理で入出庫が制御される。ここでは、荷Aの入出庫を例として説明する。
作業者によって、パレットに荷AがX個積み付けられ、入庫端末200からその旨の入庫情報が入力されると、その入庫情報は自動倉庫制御装置100に出力される。
荷Aが積載されたパレットが入庫コンベア8を経由して搬送台車7に載置されると、搬送台車用コントローラ400では、搬送台車7にパレットが載置された情報と、自動倉庫制御装置100からの入庫情報との一致を確認する。一致が確認されると、この搬送台車7に対してスタート信号を出力する。これにより、パレットが載置された搬送台車7が台車レール6上を走行していく。実施形態では、時計回りに搬送台車7が走行している。
搬送台車7がホームポジションHP1に到着したことが第1位置センサ13により検出されると、一時停止して次の指示を待つ。クレーン側コンベア12のクレーン側入庫コンベアC1,C3,C5,C7が渋滞しておらず、入庫の準備が整うと、ホームポジションHP1の制御部15から搬送台車用コントローラ400に対して走行指示が出力される。これにより、搬送台車7は入庫される棚列が有る該当する入庫コンベアまで走行して停止する。そして、指定されたクレーン側入庫コンベアC1,C3,C5,C7の何れかのコンベアで搬送され、対応するクレーン3によって所望の棚2に入庫される。
一方、出庫時においては、入庫時と逆の処理が実行される。出庫指示が有ると、クレーン3によって目的の棚2から、荷Aが積み付けられたパレットが取り出される。取り出されたパレットはクレーン側出庫コンベアC2,C4,C6,C8を介して搬送台車7に積載されて走行する。第2位置センサ14で搬送台車7が検出されると、ホームポジションHP2の手前で一時停止する。ホームポジションHP2の制御部16は、出庫コンベア9又はピッキングコンベア10の空き状況を見て、渋滞していなければ、搬送台車7をスタートさせる。
出庫作業では、パレットの荷Aをそのまま出庫するユニット出庫の場合には、出庫コンベア9を経由して出庫される。また、パレットの荷Aの一部をピッキングして出庫するピッキング出庫の場合には、ピッキングコンベア10の第1ピッキングコンベア21又は第2ピッキングコンベア22の中から、ピッキング作業待ちしているパレットの少ない方が選択される。そして、第1ピッキングコンベア21の出庫側ピッキングコンベア21A又は第2ピッキングコンベア22の出庫側ピッキングコンベア22A経由で作業者によって所定数だけ荷Aがピッキングされて出庫される。ピッキングされた後のパレットは再入庫側ピッキングコンベア21B又は22B経由で再入庫される。
<荷混載マスタ構築方法>
次に、荷混載マスタ構築部106で実行される荷混載マスタ構築処理について図3のフローチャートを参照して説明する。
出庫履歴から同時出庫の頻度が高い荷の組合せパターンを探し出すには、以下の処理を実行する。
作業者等によって、荷混載マスタ構築指示が入力されると、荷混載マスタ構築部106は、先ず出庫履歴データベース部105から出庫履歴データを入力する(ステップST1)。出庫履歴データとしては、過去における、例えば、半年間、1年間、3年間、又は5年間という所定期間の出庫履歴、或いは過去における、例えば、春夏秋冬といった四季別の出庫履歴等が想定される。
次いで、入力された出庫履歴データの中で、同時出庫された荷の組合せパターンを抽出する(ステップST2)。
荷の組合せパターンが抽出されると、次に、抽出された組合せパターンの件数を集計する(ステップST3)。例えば、日単位、又はバッチ単位で、荷の組合せパターン全てについて件数を集計する。具体例で示すと、4種類の荷A,B,C,Dの出庫履歴がある場合、これらの出庫履歴の荷の組合せパターンは以下のようになる。
2種類の荷を混載する場合の組合せ:(A,B)、(A,C)、(A,D)、(B,C)、(B,D)、(C,D)の6パターン
3種類の荷を混載する場合の組合せ:(A,B,C)、(A,B,D)、(A,C,D)、(B,C,D)の4パターン
となる。
次いで、上述のようにして求められた組合せパターンを件数の多い順に並べ、荷混載マスタとして荷混載マスタ登録部107に登録する(ステップST4)。
例えば、上述の例において、各パターンの件数を集計した結果、所定期間において、2種類の荷が混載された場合に(A,B)1件、(A,C)10件、(A,D)5件、・・・という集計が出されたとする。この場合、件数の多い順に、(A,C)10件、(A,D)5件、(A,B)1件という順に並べる。このようにして、出庫履歴から同時出庫の頻度が高い荷の組合せパターンが抽出され、荷混載マスタとして荷混載マスタ登録部107に登録される。
なお、荷混載マスタは編集可能に構成されている。管理者等の判断により、定期的に同時出庫の可能性の高い荷の組合せパターンを見直して編集することで、より一層、利便性の高い荷混載マスタを再構築することができる。
次に、入庫時の処理手順を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
入庫端末200から荷に関するパレット単位の情報(荷の種類、数、パレットNo.等)が入庫情報として入力されると、入出庫制御部102は、入庫情報に基づき混載入庫可能か否かを判定する(ステップST11)。混載入庫可能であれば、荷混載マスタ登録部107の荷混載マスタと荷マスタ登録部109の荷マスタとを参照して同時出庫の可能性が高い組合せパターンを表示部108に表示させる(ステップST11YES,ST12)。
作業者は、表示部108に表示された同時出庫の可能性が高い組合せパターンを参照して、パレットに複数種の荷を混載して混載パレットを生成する。生成された混載パレットは、入庫コンベア8を経由し搬送台車7に載置されて搬送される。一方、混載入庫でなければ、通常の入庫として取り扱い、単載パレットを生成して入庫コンベア8を経由し搬送台車7に載置されて搬送される(ステップST11NO)。
パレットに対する荷の積み付けが完了し、入庫端末200から入庫情報が入力されると、自動倉庫制御装置100の入出庫制御部102からホームポジションHP1の制御部15に対して入庫指示が出力される(ステップST13,ST14)。
このようにして予め同時出庫の可能性が高い荷同士を1パレットに積み付けて混載パレットとして入庫させておくことで、効率的な出庫処理が可能になる。
次に、図5を参照して実施形態の効果を説明する。
前述したように、バッチ単位の各出庫指示が混載パレット上の別々の荷に引き当った場合、複数のパレットから指定の荷を人手によってピッキングする作業が必要になる。この場合、ピッキング作業はバッチ単位でしか行うことができないため、従来では、混載パレットを棚から複数回出庫する必要がある。
例えば、同時出庫の可能性の高い荷Aと荷Bを想定する。今、荷Aを10個ピッキングして出庫するバッチ処理内ピッキング処理B1と、荷Bを10個ピッキングして出庫するバッチ処理内ピッキング処理B2が有るものと想定する。
図5(A)に示すように、混載パレットP1には、荷Aと荷Cが混載され、同図(B)に示すように、混載パレットP2には、荷Cと荷Bが混載されているものとする。この場合、バッチ処理内ピッキング処理B1として、混載パレットP1が出庫され、荷Aが10個ピッキングされた後、混載パレットP1は再入庫される。次に、バッチ処理内ピッキング処理B2では、混載パレットP2が出庫され、荷Bが10個ピッキングされた後、混載パレットP2は再入庫される。このように、従来方法では、混載パレットP1から荷Aを10個ピッキングするバッチ処理内ピッキング処理B1と、混載パレットP2から荷Bを10個ピッキングするバッチ処理内ピッキング処理B2が発生することとなる。
これに対して、図5(C)に示す実施形態の方法では、同時出庫の頻度が高い荷同士の組合せパターンが予め荷混載マスタとして荷混載マスタ登録部107に登録されている。この荷混載マスタに基づいて同時出庫の頻度が高い荷同士が混載パレットに積み付けられて入庫されている。具体的には、同時出庫の可能性の高い荷A,Bが積み付けられた混載パレットP3に対して荷Aを10個、荷Bを10個ピッキングして出庫する出庫指示が有るとする。ここで、前述したバッチ処理内ピッキング処理B1とバッチ処理内ピッキング処理B2のように、同一バッチ内で同一パレットにピッキング指示が2件以上引き当たった場合,ピッキング指示は同時ピッキング指示となる。この場合、混載パレットP3を出庫することで、作業者は、荷Aを10個と荷Bを10個とを同時にピッキングすることができる。荷A,Bがピッキングされた後の混載パレットP3は、再入庫される。
このように、混載入庫を行う場合、作業者判断による積み付け数量が最大となる混載ではなく、過去の出庫履歴から同時に出庫される可能性の高い荷同士を混載することで、出庫された混載パレットからの同時ピッキングを増やすことができる。2種類の荷の混載の場合には、2回のピッキングが1回となり、出庫作業の効率が向上する。
<端数パレットの混載積み付け処理>
端数パレットの混載積み付け処理について図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず、入出庫制御部102は、出庫履歴データベース部105の出庫履歴データを参照して、出庫済のパレットの中から端数パレットを抽出する(ステップST21)。次いで荷混載マスタ登録部107の荷混載マスタと荷マスタ登録部109の荷マスタとを参照して、抽出された端数パレット上の荷同士が混載可能かを判別する(ステップST22)。
次いで、混載可能な端数パレットが有るか否かが判別される(ステップST23)。混載可能な端数パレットが有る場合には、クレーン用コントローラ500、クレーン側コンベア用コントローラ600に対して、該当する端数パレットの出庫を指示する(ステップST24)。
そして、出庫された端数パレットは、ピッキングコンベア10まで搬送されて、作業者により混載積み付けが実行される。混載積み付けが完了すると(ステップST25YES)、入出庫制御部102からコンベア用コントローラ300に対して混載パレットの再入庫指示が出力される(ステップST26)。
具体例で説明すると、図7に示すように、荷Aが積み付けられた端数パレットPAと、荷Cが積み付けられた端数パレットPCとが、作業者により混載されて荷Aと荷Cが混載された混載パレットPACが生成される。生成された混載パレットPACは所定の棚2に再入庫される。
このように、混載する荷を指定した後、混載可能な荷の端数パレットを出庫し混載再入庫を行うようにし、定期的に混載パレットを作るようにした。このため、端数パレットを削減することができる。また、混載パレットには同時出庫可能な荷が混載されているので、出庫作業が効率化する。
<他の実施形態>
《変形例1》
〈入荷検品後の混載入庫処理〉
入庫検品時の付加機能であり、入荷検品の登録完了後に、入出庫制御部102は、荷混載マスタを参照し、検品された荷の組合せパターンを検索する。該当する荷の組合せパターンを頻度の高い順に表示部108に表示する。作業者は、荷の組合せパターンに従い、パレットに荷を積み付けて入庫作業を実行する。
《変形例2》
棚の格納効率を向上させるために、入出庫制御部102は、荷混載マスタを参照し、荷の組合せパターンの頻度が高い順に端数パレットの組合せの候補を表示部108に表示する。管理者は端数パレットの組合せを選択して出庫させる。作業者は、荷の組合せパターンに従いパレットに荷を積み付けて再入庫作業を実行する。
《変形例3》
出庫引当時、ピッキング後に端数パレットとなるパレットがある場合を想定する。この場合、バッチ単位の出庫引当時、ピッキング後の端数パレットを対象として混載できる荷があれば、当該パレットの出庫先をピッキングコンベア10への出庫から出庫コンベア9への出庫に変更する。そして、出庫コンベア9に出庫されたパレットを荷捌場(トラックバース11)に運んでピッキングを行い、ピッキング後の端数パレットを混載パレットとして入庫コンベア8から再入庫を実行する。
以上のような変形例1~3によっても効率的な入出庫処理が達成できる。
以上、各実施形態を用いて本開示を詳細に説明したが、本開示は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。
1…自動倉庫、2…棚、3…クレーン、4…搬送台車システム、5…入出庫エリアシステム、6…台車レール、7…搬送台車、8…入庫コンベア、9…出庫コンベア、10…ピッキングコンベア、11…トラックバース、12…クレーン側コンベア、13…第1位置センサ、14…第2位置センサ、15…ホームポジションHP1の制御部、16…ホームポジションHP2の制御部、21…第1ピッキングコンベア、22…第2ピッキングコンベア、21A,22A…出庫側ピッキングコンベア、21B,22B…再入庫側ピッキングコンベア、31…第1クレーン、32…第2クレーン、33…第3クレーン、34…第4クレーン、100…自動倉庫制御装置、101…入出力部、102…入出庫制御部、103…在庫データベース部、104…入庫履歴データベース部、105…出庫履歴データベース部、106…荷混載マスタ構築部、107…荷混載マスタ登録部、108…表示部、109…荷マスタ登録部、200…入庫端末、300…コンベア用コントローラ、301…入庫コンベア用コントローラ、302…出庫コンベア用コントローラ、303…ピッキングコンベア用コントローラ、400…搬送台車用コントローラ、500…クレーン用コントローラ、501…第1クレーン用コントローラ、502…第2クレーン用コントローラ、503…第3クレーン用コントローラ、504…第4クレーン用コントローラ、C1,C3,C5,C7…クレーン側入庫コンベア、C2,C4,C6,C8…クレーン側出庫コンベア、T1~T8…棚列、HP1…第1ホームポジション、HP2…第2ホームポジション、PA,PC…端数パレット、P1~P3,PAC…混載パレット。

Claims (6)

  1. 同時出庫の頻度が高い荷の組合せパターンを荷混載マスタとして予め登録した荷混載マスタ登録部と、
    入庫時においては、前記荷混載マスタ登録部を参照して、同時出庫の可能性の高い荷を1パレットに混載して入庫するように指示する入出庫制御部と、
    を備える自動倉庫制御装置。
  2. 出庫履歴データを記録した出庫履歴データベース部から所定期間の出庫履歴データを抽出し、当該所定期間に同時出庫された全ての荷の組合せパターンを生成し、生成された組合せパターンを件数の多い順に並べて前記荷混載マスタを構築して前記荷混載マスタ登録部に登録する荷混載マスタ構築部、
    を更に備える請求項1に記載の自動倉庫制御装置。
  3. 前記入出庫制御部は、前記出庫履歴データベース部を参照して、入庫されたパレットの中から混載可能な端数パレットを出庫させる出庫指示を出力し、前記端数パレットに同時出庫の頻度が高い荷を混載させた後、混載パレットとして再入庫させる再入庫指示を出力する請求項2に記載の自動倉庫制御装置。
  4. 前記荷混載マスタは編集可能に構成される請求項1から3の何れか1項に記載の自動倉庫制御装置。
  5. 前記荷混載マスタを参照して、荷の組合せパターンの頻度が高い順に端数パレットの組合せ候補を表示する表示部を備え、
    前記入出庫制御部は、前記表示部に表示された端数パレットの組合せから選択された端数パレットを出庫させる出庫指示を出力するとともに、前記端数パレットに荷が積み付けられた後、再入庫指示を出力する請求項1又は2に記載の自動倉庫制御装置。
  6. 出庫した出庫履歴データを記録した出庫履歴データベース部から出庫履歴データを抽出し、
    同時出庫の頻度が高い荷についての全ての組合せパターンを生成し、
    生成された組合せパターンを件数の多い順に並べて荷混載マスタを構築して荷混載マスタ登録部に登録する、
    自動倉庫の荷混載マスタ構築方法。
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