JP7152681B2 - 半導体集積回路装置およびレベルシフタ回路 - Google Patents

半導体集積回路装置およびレベルシフタ回路 Download PDF

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Description

本開示は、入力信号に応じた出力信号を出力する半導体集積回路装置に関する。
半導体集積回路装置では、外部と信号入出力を行うインターフェース回路において、高速動作と低消費電力の両方が求められている。高速動作と低消費電力をともに実現するために、IOトランジスタとしては、低電圧例えば1.8[V]で動作するトランジスタが用いられる。一方で、インターフェース回路は、高電圧例えば3.3[V]の信号が入出力可能なように構成しなければならない。
特許文献1では、高電圧の信号を外部に出力する出力回路を、低電圧で動作するトランジスタを用いて構成する技術が開示されている。この技術では、高電圧の電源と出力パッドとの間に、低電圧トランジスタをカスケードに接続することによって、低電圧トランジスタのソース・ドレイン間の電圧を緩和している。出力信号を駆動するP型トランジスタは、ソースは高電圧電源に接続され、ドレインは他のトランジスタを介して出力パッドに接続され、ゲートには、高電圧と低電圧との間を遷移する信号が与えられる。また、他のトランジスタのゲートを、高電圧電源よりも低い電圧源(以下、低電圧電源という)に接続し、各トランジスタにかかる電圧が耐圧を超えないようにしている。しかし、特許文献1の回路では高電圧電源と低電圧電源の立ち上がり時において、高電圧電源側が先に立ち上がった場合に、トランジスタの耐圧違反が生じ、トランジスタが破壊されうる課題がある。
特許文献2では、信号電圧レベル変換回路において、高電圧電源が先に立ち上がり、低電圧電源が立ち上がっていない場合でも、高電圧電源から降圧された電圧を低電圧電源側に供給することにより耐圧違反が生じないようにしている。
特開2007-60201号公報 特開平6-152383号公報
ところが、特許文献の構成では、高電圧電源が先に立ち上がり、低電圧電源が立ち上がっていない場合に、高電圧電源から低電圧電源およびその先に接続された回路を介してグランドに不要な電流が流れる課題がある。
本開示は、高電圧電源が低電圧電源より先に立ち上がっても耐圧違反をおこさず、かつ上述の不要な電流が流れない回路を提供することを目的とする。
本開示の第1態様では、データ入力信号を受け、前記データ入力信号に応じて変化する出力信号を出力する半導体集積回路装置であって、前記出力信号を出力する出力端子と、ソースが第1電源に接続された、P型の第1トランジスタと、ソースが前記第1トランジスタのドレインに接続され、ドレインが前記出力端子に接続された、P型の第2トランジスタと、前記第1電源から第2電源を生成する降圧回路と、前記第2電源に接続された第3トランジスタ、および、第3電源に接続された第4トランジスタを備え、前記第2電源と前記第3電源のうちの高い電位を第4電源として出力する電源スイッチ回路と、前記第1電源と前記第4電源の間で遷移する第1レベルシフタ回路とを備え、前記第1トランジスタのゲートには、前記第1レベルシフタ回路の出力が接続され、前記第2トランジスタのゲートには、前記第4電源が接続されている。
この態様によると、第1電源から生成された第2電源と第3電源のうちの高い電位が第4電源として出力される。そして、ソースが第1電源に接続された第1トランジスタのゲートに、第1電源と第4電源の間で遷移する第1レベルシフタ回路の出力が接続され、ソースが第1トランジスタのドレインに接続された第2トランジスタのゲートに第4電源が接続されている。これにより、第1電源と第3電源の立ち上がり順序に拘わらず、耐圧違反が起こらない半導体集積回路を提供することができる。
本開示によると、高電圧電源が低電圧電源より先に立ち上がっても耐圧違反をおこさず、かつ不要な電流が流れない半導体集積回路装置を提供することができる。
第1実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成図 電源検知回路の回路構成図 バイアス生成回路の回路構成図 バイアス生成回路の他の例の回路構成図 レベルシフタ回路装置の回路構成図 電源スイッチ回路の回路構成図 電源スイッチ回路の他の例の回路構成図 電源スイッチ回路の他の例の回路構成図 レベルシフタ回路の回路構成図 レベルシフタ回路の回路構成図 レベルシフタ回路装置の回路構成図 レベルシフタ回路装置の他の例の回路構成図 第1実施形態に係る半導体集積回路装置の他の例の回路構成図 第2実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成図
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に示す回路構成図では、本開示に関わる構成要素を中心にして簡略化して図示を行っている。このため例えば、直接的に接続されているように図示された構成要素が、実際の回路構成では、その間に他の構成要素が配置されており、間接的に接続されている場合がある。また、以下に説明する各トランジスタは、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であるものとする。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成図である。図1の半導体集積回路装置100は、データ入力信号DIN1を受け、このデータ入力信号DIN1に応じて変化する出力信号DOUTを出力する。出力信号DOUTは出力端子1から出力される。この半導体集積回路装置100は、例えば、LSIの信号の入出力部に設けられる。例えば、LSIの入出力パッドや出力パッドが出力端子1に相当する。
半導体集積回路装置100は、第1電源VDD1と、第3電源VDD3とに接続されている。なお、本願明細書では、「VDD1」「VDD3」は、電源自体と、その電源が与える電位との両方を表す符号として用いる。後ほど説明する「VDD2」「VDD4」「GND」ついても同様に、電源自体と、その電源が与える電位との両方を表す符号として用いる。
半導体集積回路装置100の通常動作時における第1電位VDD1と第3電位VDD3とは互いに異なる。以下の説明では、説明の便宜上、第1電位VDD1よりも第3電位が低いものとして説明する。第1電位VDD1は例えば3.3[V]であり、第3電位VDD3は例えば1.8[V]である。ここで、本実施形態では、各電源から所定の定常電位が与えられている状態を通常動作時と呼ぶものとする。
データ入力信号DIN1は低振幅の信号であり、例えば接地電位GND~0.9[V]の間で遷移する。出力信号DOUTは、接地電位GNDから第1電位VDD1の間で遷移する。
図1に示すように、半導体集積回路装置100は、第1電源VDD1と出力端子1との間に直列接続されたP型トランジスタ11,12と、降圧回路としてのバイアス生成回路2と、電源スイッチ回路3と、レベルシフタ回路装置4とを備えている。P型トランジスタ11のゲートには、レベルシフタ回路装置4の出力VG1が接続され、P型トランジスタ12のゲートには、第4電源VINTが接続されている。P型トランジスタ11は、第1トランジスタに相当し、P型トランジスタ12は第2トランジスタに相当する。P型トランジスタ11,12の耐圧は、第3電位VDD3である。
バイアス生成回路2は、第1電源VDD1を降圧して第2電源VBIASを生成する。以下の説明では、説明の便宜上、半導体集積回路装置100の通常動作時における第2電位VBIASは、第1電位VDD1および第3電位VDD3より低いものとして説明する。第2電位VBIASは、例えば、1.65[V]である。
電源スイッチ回路3は、バイアス生成回路2で生成された第2電源VBIASの電位と第3電源VDD3の電位のうちの高い電位を第4電源VINTとして出力する。
出力端子1とグランドGNDとの間には、N型トランジスタ13,14が直列に接続されている。N型トランジスタ13,14の耐圧は、第3電位VDD3である。N型トランジスタ13は、第5トランジスタに相当する。
すなわち、第1電源VDD1とグランドGNDとの間に、P型トランジスタ11,12及びN型トランジスタ13,14が記載順に直列接続されて出力部10を構成し、P型トランジスタ12のドレインとN型トランジスタ13のドレインとの間を接続するノードが、出力端子1に接続されている。N型トランジスタ13のゲートには、第3電源VDD3が接続され、N型トランジスタ14のゲートには、後述するレベルシフタ回路8が接続されている。
出力端子1が、入出力端子として機能するようにしてもよい。例えば、図1では、出力端子1に、ゲートが第3電源VDD3に接続されたN型トランジスタ15を介してインバータ16が接続されており、出力端子1は、データ入力信号DIN2を半導体集積回路装置100の内部に伝達する入力端子としての機能を有する。
例えば、半導体集積回路装置100は、出力イネーブル信号OENがローレベルの際に、データ入力信号DIN1に応じて変化する出力信号DOUTを出力端子1から出力し、出力イネーブル信号OENがハイレベルの際に外部のデバイス(図示省略)から出力端子1に信号を受けうる状態になる。
図1に示すように、出力イネーブル信号OENは、インバータ18を介してNAND回路17の一方の入力端子に入力される。NAND回路17の他方の入力端子には、データ入力信号DIN1が与えられる。そして、NAND回路17の出力ノードが、レベルシフタ回路7に接続されている。
レベルシフタ回路7は、接地電位GNDからコア電源の電圧レベル(例えば、0.9[V])の間で遷移する入力信号、接地電位GNDから第4電位VINTの間で遷移する出力信号VL1に変換し、レベルシフタ回路装置4に出力する。
レベルシフタ回路装置4は、後述する電源検知回路6の出力DET及び後述するレベルシフタ回路7の出力VL1を受けて、第4電位VINTから第1電位VDD1の間で遷移する信号VG1を、P型トランジスタ11のゲートに出力する。
また、出力イネーブル信号OEN及びデータ入力信号DIN1は、NOR回路19を介してレベルシフタ回路8に入力される。
レベルシフタ回路8は、接地電位GNDからコア電源の電圧レベル(例えば、0.9[V])の間で遷移する入力信号、接地電位GNDから第3電位VDD3の間で遷移する出力信号VG2に変換して、N型トランジスタ14のゲートに出力する。
前述の背景技術で述べたとおり、特許文献1の構成において耐圧保証をする場合、高電圧電源側から先に立ち上げることができないという制約がある。高電圧電源が先に立ち上がると出力段のトランジスタに耐圧を超える電圧が印加される可能性があるためである。一方で、本開示に係る半導体集積回路装置100では、高電圧電源が先に立ち上がった場合においても、耐圧違反が起こらないようになっている。
以下、図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、以下の説明では、第1電源VDD1が先に立ち上がった場合の回路の動作について説明し、第3電源VDD3が先に立ち上がった場合についての説明を省略する場合がある。本開示に係る半導体集積回路装置100は、第3電源VDD3が先に立ち上がった場合においても、耐圧違反が生じることなく正常に動作するが、従来技術においても同様に耐圧違反は起こらないためである。
図2に示すように、電源検知回路6は、第1電源VDD1及び第3電源VDD3が所定の定常電位に達したことを検知した場合にハイレベル信号を出力する回路である。具体的に、電源検知回路6は、第1電源VDD1の中間電位を生成する抵抗分圧回路41と、抵抗分圧回路41の後段に接続され、第3電源VDD3の供給を受けるバッファ42とを備える。上記中間電位は、第1電源VDD1に第1電位VDD1、第3電源VDD3に第3電位VDD3が与えられたときに、バッファ42の出力DETがハイレベルになる電位に設定されている。すなわち、電源検知回路6は、通常動作時、出力DETがハイレベルになる。一方で、電源の立ち上がりシーケンス(以下、電源シーケンスという)時に、第1電源VDD1が立ち上がっていても、第3電源VDD3が立ち上がっていない場合、出力DETはローレベルである。なお、バッファ42は、従来技術の構成を適用できるので、ここではその詳細説明を省略する。
図3A、図3Bはバイアス生成回路2の構成例である。
図3Aは、プッシュプル型のバイアス回路であり、前段回路、後段回路の2段構成になっている。図3Aのバイアス生成回路2Aにおいて、前段回路は、第1電源VDD1とグランドGNDとの間に、抵抗素子21、N型トランジスタ22、P型トランジスタ23及び抵抗素子24が、記載順に直列接続されている。後段回路は、第1電源VDD1とグランドGNDとの間に、N型トランジスタ25及びP型トランジスタ26が直列接続されている。前段回路において、N型トランジスタ22のゲートとドレインとが接続され、その接続ノードN21が後段回路のN型トランジスタ25のゲートに接続されている。同様に、前段回路において、P型トランジスタ23のゲートとドレインとが接続され、その接続ノードN22が後段回路のP型トランジスタ26のゲートに接続されている。
例えば、図3Aのバイアス生成回路2において、(1)前段回路の2つの抵抗素子21,24の互いの抵抗値を等しくし、(2)前段回路のN型トランジスタ22とP型トランジスタ23との駆動能力(オン抵抗)を揃え、(3)後段回路のN型トランジスタ25とP型トランジスタ26との駆動能力(オン抵抗)を揃えることで、概ね第1電位VDD1の半分の電圧を出力させることができる。
図3Bのバイアス生成回路2Bは、図3Aのバイアス生成回路2Aに加えて、バイアス生成回路2Aの出力ノードN23に第1電源VDD1へのプルアップ用のP型トランジスタ27が設けられている。P型トランジスタ27のゲートには、レベルシフタ回路装置5が接続されている。レベルシフタ回路装置5の入力XINは、グランドGNDに接続されている。
レベルシフタ回路装置5は、電源シーケンス時に、出力信号XOUTとしてローレベル信号を出力し、通常動作時に、出力信号XOUTとしてハイレベル信号を出力する回路である。すなわち、バイアス生成回路2Bでは、電源シーケンス時に、第1電源VDD1からP型トランジスタ27を介して出力ノードN23に電流が供給される。これにより、第2電源VBIASが、第1電源VDD1の電位の上昇に応じて立ち上がるため、第2電源VBIASの立ち上がり特性を良くすることができる。これにより、電源シーケンス時に、レベルシフタ回路装置4(図1参照)を早期かつ確実に所望の初期論理にすることができる。また、通常動作時には、出力信号XOUTとしてハイレベル信号が出力されるので、P型トランジスタ27はオフとなり、第2電源VBIASの出力に影響を与えない。
図3Cに、レベルシフタ回路装置5の構成例を示す。
図3Cに示すように、レベルシフタ回路装置5は、直列接続された第1及び第2入力インバータ51,52と、レベルシフタ回路53と、第1電位VDD1と第2電位VBIASとの間に接続された出力インバータ56とを備えている。
第1入力インバータ51は、入力信号XINを反転させ、接地電位GNDから第2電位VBIASの間で遷移する第1入力信号XIN1を生成する。第2入力インバータ52は、第1入力インバータ51の出力を受け、接地電位GNDから第2電位VBIASの間で遷移する第2入力信号XIN2を生成する。本実施形態では、レベルシフタ回路装置5の入力XINにグランドGNDが接続されているので、第1入力信号XIN1としてハイレベル信号が出力され、第2入力信号XIN2としてローレベル信号が出力される。なお、本願明細書では、「XIN1」「XIN2」および後述する「XOUT」は、信号自体と、その信号が伝達されるノードとの両方を表す符号として用いる。
レベルシフタ回路53は、通常動作時において、接地電位GNDから第2電位VBIASの間で遷移する信号を、第2電位VBIASから第1電位VDD1の間で遷移する信号に変換する機能を有する。
レベルシフタ回路53は、6個のP型トランジスタ51a~51fおよび2個のN型トランジスタ51g,51hのトランジスタで構成された変換部54と、電源シーケンス時にレベルシフタ回路53の出力を所定出力に設定する初期設定部55を備えている。
変換部54において、第1トランジスタとしてのP型トランジスタ51a、第2トランジスタとしてのP型トランジスタ51b、および第3トランジスタとしてのN型トランジスタ51gが、第1電源VDD1と第1入力ノードXIN1との間で互いに直列に接続されている。また、第4トランジスタとしてのP型トランジスタ51d、第5トランジスタとしてのP型トランジスタ51e、および第6トランジスタとしてのN型トランジスタ51hが、第1電源VDD1と第2入力ノードXIN2との間で互いに直列に接続されている。
P型トランジスタ51aのゲートは、第1ノードとしてのノードN53を介してP型トランジスタ51dのドレインおよびP型トランジスタ51eのソースに接続されている。P型トランジスタ51dのゲートは、第2ノードとしてのノードN54を介して、P型トランジスタ51aのドレインおよびP型トランジスタ51bのソースに接続されている。また、P型トランジスタ51b、51eおよびN型トランジスタ51g,51hは、ゲートが第2電源VBIASに接続されている。
第7トランジスタとしてのP型トランジスタ51cは、ノードN54と第2電源VBIASとの間に接続され、ゲートがP型トランジスタ51bとN型トランジスタ51gとの中間ノードに接続されている。第8トランジスタとしてP型トランジスタ51fは、ノードN53と第2電源VBIASとの間に接続され、ゲートがP型トランジスタ51eとN型トランジスタ51hとの中間ノードに接続されている。
そして、ノードN53の信号が、出力インバータ56を介して反転され、第2電位VBIASから第1電位VDD1の間で遷移する出力信号XOUTとして出力される。なお、ノードN54には、出力インバータ56と対応する位置に、出力インバータ56と同じ形状のダミーのインバータ57が設けられている。
初期設定部55は、電源シーケンスの初期において、ノードN53をハイレベルに誘導し、レベルシフタ回路装置5の出力ノードXOUTから一時的にローレベル信号が出力されるように誘導する回路である。
初期設定部55は、第1電源VDD1とノードN54との間で互いに直列に接続された第9トランジスタとしてのP型トランジスタ55aおよび第10トランジスタとしてのP型トランジスタ55bとを備えている。また、初期設定部55は、第1電源VDD1とノードN53との間に接続された第11トランジスタとしてのP型トランジスタ55cと、第1電源VDD1とノードN53との間に接続された第12トランジスタとしてのP型トランジスタ55dとを備えている。P型トランジスタ55aは、ゲートとドレインとが互いに接続されている。P型トランジスタ55bのゲートは、P型トランジスタ55cのドレインに接続され、P型トランジスタ55cのゲートは、P型トランジスタ55bのドレインに接続されている。すなわち、P型トランジスタ55bとP型トランジスタ55cとはクロスカップリングされている。さらに、P型トランジスタ55dのゲートは、出力ノードXOUTに接続されている。
電源シーケンス時の初期設定部55の動作について説明する。以下の説明では、第1電源VDD1が先に立ち上がるものとして説明する。
まず、電源シーケンスの初期状態(第1電位VDD1=0[V]かつ第2電位VBIAS=0[V])では、ノードN53およびノードN54ともに0[V]である。
そして、第1電源VDD1が立ち上がると、ノードN53の電位はそれにしたがって上昇する。ノードN54においても電位は上昇するが、ダイオード接続されたP型トランジスタ55aによる閾値電圧Vt2の降圧作用により、ノードN53と比較して電位の立ち上がりが遅れる。これにより、P型トランジスタ55bがP型トランジスタ55cと比較して弱いオン状態となるため、ノードN53がハイレベルとなり、ノードN54がローレベルとなる。さらに、N53がハイレベルになると、出力信号XOUTがローレベルになるので、P型トランジスタ55dがオンされる。これにより、P型トランジスタ55dは、ノードN53がハイレベルになるのをサポートするように作用する。なお、電源シーケンス時において、第2電位VBIASがN型トランジスタ51h,51gの閾値電圧Vt1よりも小さい期間(VBIAS<Vt1の期間)は、N型トランジスタ51h,51gともにオフされる。したがって、変換部54への入力が遮断された状態となっている。
その後、VBIAS>Vt1になると、N型トランジスタ51h,51gがともにオンされる。ここで、前述のとおり、レベルシフタ回路装置5の入力XINは、グランドGNDに接続されているので、N型トランジスタ51hのドレインがローレベルになり、P型トランジスタ51fがオンされる。これにより、レベルシフタ回路53の出力であるノードN53は、第2電位VBIASになる、すなわち、ローレベルになる。したがって、レベルシフタ回路装置5の出力信号XOUTは、ハイレベル信号、すなわち、第1電位VDD1が出力される。
なお、通常動作時には、VBIAS>Vt1の関係が成り立つので、前段落の記載は、レベルシフタ回路53の第1入力信号XIN1にハイレベル信号、第2入力信号XIN2にローレベル信号がそれぞれ入力された場合の通常動作と考えても差し支えない。
一方で、レベルシフタ回路装置5の入力XINとして、ハイレベルの信号が入力された場合、すなわち、レベルシフタ回路53の第1入力信号XIN1にローレベル信号、第2入力信号XIN2にハイレベル信号がそれぞれ入力された場合の動作について説明する。この場合、レベルシフタ回路53において、N型トランジスタ51gのドレインがローレベルになり、P型トランジスタ51cがオンされる。これにより、ノードN54は、第2電位VBIASになる、すなわち、ローレベルになり、レベルシフタ回路53の出力であるノードN53は、ハイレベルになる。したがって、レベルシフタ回路装置5の出力信号XOUTは、ローレベル信号、すなわち、第2電位VBIASが出力される。
なお、初期設定部55の各トランジスタのドライブ能力が、変換部54の各トランジスタのドライブ能力と比較して、相対的に低く設定されているため、レベルシフタ回路53の通常動作時において、初期設定部55の影響は無視することができる。
図4Aから図4Cは、電源スイッチ回路3の構成例である。
図4Aの電源スイッチ回路3Aは、クロスカップリング型のスイッチ回路であり、第2電源VBIASと、第4電源VINTとの間に接続されたP型トランジスタ31と、第3電源VDD3と第4電源VINTとの間に接続されたP型トランジスタ32とを備えている。P型トランジスタ31は、第3トランジスタに相当し、P型トランジスタ32は第4トランジスタに相当する。
図4Aにおいて、N31は、第2電源VBIASとP型トランジスタ31との接続ノード、N32は、第3電源VDD3とP型トランジスタ32との接続ノード、N33は、第4電源VINTとP型トランジスタ31,32との接続ノードをそれぞれ表す符号である。そして、P型トランジスタ31は、ゲートがノードN32に接続され、P型トランジスタ32は、ゲートがノードN31に接続されている。
次に、電源スイッチ回路3Aの動作について説明する。
電源シーケンス時において、第1電源VDD1のみが立ち上がっている場合、第3電位VDD3=0[V]となるため、P型トランジスタ31がオン、P型トランジスタ32がオフとなり、第4電源VINTとして、第2電源VBIASからバイアス電位生成回路で生成された第2電位VBIASが供給される。
通常動作時には、第2電位VBIAS<第3電位VDD3の関係にあるため、P型トランジスタ31がオフ、P型トランジスタ32がオンとなり、第4電源VINTとして、第3電源VDD3から第3電位VDD3が供給される。
このように、電源スイッチ回路3では、P型トランジスタ31,32が互いに排他的な関係を有する、すなわち、第2電源VBIASと第3電源VDD3との間が導通することがないように構成されている。これにより、第1電源VDD1のみが先に立ち上がり、第3電源VDD3が立ち上がっていないような場合であっても、従来技術のように、不要な電流が流れることがない。
図4Bの電源スイッチ回路3Bは、図4Aの電源スイッチ回路3Aに加えて、電源検知回路6の出力DETを受け、グランドGNDから第2電位VBIASの間で遷移する反転信号として出力するインバータ33を備える。さらに、電源スイッチ回路3Bでは、ノードN31が、第2電源VBIASに代えて、インバータ33の出力に接続されている。
次に、電源スイッチ回路3Bの動作について説明する。
電源シーケンス時において、第1電源VDD1のみが立ち上がっている場合、電源検知回路6の出力DETがローレベルになるので、ノードN31が第2電位VBIASになる。したがって、電源スイッチ回路3Aの場合と同様に、P型トランジスタ31がオン、P型トランジスタ32がオフとなり、第4電源VINTとして、第2電源VBIASから第2電位VBIASが供給される。
通常動作時には、電源検知回路6の出力DETがハイレベルになるので、ノードN31がローレベル(接地電位GND)になる。したがって、P型トランジスタ31がオフ、P型トランジスタ32がオンとなり、第4電源VINTとして、第3電源VDD3から第3電位VDD3が供給される。
このように、電源スイッチ回路3Bでは、特に第4電源VINTの負荷電流が増加する通常動作時において、P型トランジスタ32のゲートに接地電位GNDが与えられるので、電源スイッチ回路3Aと比較して第4電源VINTの電流供給能力を高めることができる。
図4Cの電源スイッチ回路3Cは、図4Bの電源スイッチ回路3Bに加えて、ノードN32とノードN33との間にダイオードクランプ回路34を設け、ノードN31とノードN33との間にダイオードクランプ回路35を設けている。
例えば、第1電源VDD1が先に立ち上がり、すなわち、第2電位VBIASがノードN31に供給された状態になった後に、第3電源VDD3が立ち上がった場合に、一時的に第3電位VDD3と第2電位VBIASとが近い電圧となることがある。この場合、P型トランジスタ31,32の抵抗値がともに高くなり、第4電源VINTに対する電流供給能力が一時的に低下することで、第4電位VINTが一時的に不安定になる場合がある。
そこで、電源スイッチ回路3Cのような構成にすることで、第4電位VINTが一時的に低下した場合に、ダイオードクランプ回路34,35の少なくとも一方を介して、第2電源VBIASまたは第3電源VDD3から第4電源VINTに電流が供給されるようにしている。これにより、第4電位VINTの極端な低下を回避することができる。
なお、図4Cにおいて、ダイオードクランプ回路34,35のうちの一方のみを設けるようにしてもよく、同様の効果が得られる。
図5は、レベルシフタ回路7の構成例である。
図5のレベルシフタ回路7は、クロスカップリング型のレベルシフタ回路である。レベルシフタ回路7では、P型トランジスタ74a及びN型トランジスタ74b,74cが第4電源VINTとグランドGNDとの間で記載順に互いに直列接続され、P型トランジスタ74d及びN型トランジスタ74e,74fが第4電源VINTとグランドGNDとの間で記載順に互いに直列接続されている。
N型トランジスタ74fのゲートには、インバータ71を介して反転された入力信号INが与えられ、N型トランジスタ74cのゲートには、インバータ71,72を介して入力信号INが与えられる。
P型トランジスタ74aのゲートは、ノードN71を介してP型トランジスタ74dのドレインに接続され、P型トランジスタ74dのゲートは、ノードN72を介してP型トランジスタ74aのドレインに接続されている。そして、ノードN72が、接地電位GNDから第4電位VINTの間で遷移するインバータ75を介してノードVL1に接続されている。
N型トランジスタ74b,74eのゲートには、電源検知回路6の出力DETが接続されている。これにより、電源検知回路6の出力DETがローレベル、すなわち、電源シーケンス時には、N型トランジスタ74b,74eがオフされる。
さらに、ノードN72とグランドGNDとの間に、初期値設定用(プルダウン用)のN型トランジスタ74gが接続されている。N型トランジスタ74gのゲートには、電源検知回路6の出力DETが、接地電位GNDから第4電位VINTの間で遷移するインバータ73を介して接続されている。これにより、電源検知回路6の出力DETがローレベルで、かつ、第1電源VDD1または第3電源VDD3から定常電圧が供給されている場合、N型トランジスタ74gがオンされることで、ノードN72がプルダウンされ、ノードVL1にハイレベル信号が出力される。すなわち、第1電源VDD1のみが立ち上がっている場合、ノードVL1にはハイレベル信号が出力され、これを受けた後述するレベルシフタ回路装置4からハイレベル信号が出力されるので、P型トランジスタ11が確実にオフされる。
なお、レベルシフタ回路7の通常動作は、一般的に知られているクロスカップリング型のレベルシフタ回路と同じなので、ここではその詳細説明を省略する。
図6は、レベルシフタ回路8の構成例である。
図6のレベルシフタ回路8は、基本的な構成は、レベルシフタ回路7と同様であり、第4電源VINTの代わりに第3電源VDD3が接続されている点、及び、プルダウントランジスタ74hの接続場所が、レベルシフタ回路7とは異なっている。
具体的に、レベルシフタ回路8では、N型のプルダウントランジスタ74hがノードN71とグランドGNDとの間に接続されている。これにより、電源検知回路6の出力DETがローレベルで、かつ、第1電源VDD1または第3電源VDD3から定常電圧が供給されている場合に、ノードVG2にローレベル信号が出力される。これにより、N型トランジスタ14が確実にオフされる。
なお、上記以外の構成及び動作は、レベルシフタ回路7の場合と同様であるため、ここではその詳細説明を省略する。
図7Aおよび図7Bは、レベルシフタ回路装置4の構成例である。
図7Aのレベルシフタ回路装置4Aは、直列接続された第1及び第2入力インバータ51,52と、レベルシフタ回路53Aと、第1電源VDD1と第4電源VINTとの間に接続された出力インバータ56,58とを備えている。図7Aにおいて、レベルシフタ回路装置5(図3C参照)と共通の構成要素に同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
レベルシフタ回路53Aの動作は、図3Cのレベルシフタ回路53と同様であり、通常動作時において、接地電位GNDから第4電位VINTの間で遷移する信号を、第4電位VINTから第1電位VDD1の間で遷移する信号に変換する機能を有する。
レベルシフタ回路53Aは、レベルシフタ回路装置5と共通の構成要素からなる変換部54と、電源シーケンス時にレベルシフタ回路53の出力を所定出力に設定する初期設定部55A,59Aとを備えている。
初期設定部55Aでは、第1電源VDD1とノードN53との間にP型トランジスタ55dが設けられていない点で図3Cの初期設定部55と異なる。一方で、初期設定部55Aの機能は、初期設定部55と同様であり、電源シーケンスの初期において、ノードN53をハイレベルに誘導し、レベルシフタ回路装置4Aの出力ノードOUTから一時的にハイレベル信号が出力されるように誘導する。
初期設定部59Aは、論理回路としての2入力のNOR回路59aと、第9トランジスタとしてのN型トランジスタ59cとを備えている。
NOR回路59aは、一方の入力が、第10トランジスタとしてのN型トランジスタ59dを介してノードN53に接続されている。また、NOR回路59aの他方の入力は、電源検知回路6の出力DETに接続されている。N型トランジスタ59dのゲートには、第4電源VINT(第2電源に相当)が接続されている。NOR回路59aの駆動電源は、第4電源VINTである。
N型トランジスタ59cは、ドレインが第11トランジスタとしてのN型トランジスタ59bを介してノードN54に、ソースが第3電源としてのグランドGNDに、ゲートがNOR回路59aの出力に、それぞれ接続されている。N型トランジスタ59bのゲートには、第2電源VBIAS(第4電源に相当)が接続されている。
電源シーケンス時の初期設定部59Aの動作について説明する。以下の説明では、第1電源VDD1が先に立ち上がるものとして説明する。
まず、電源シーケンスの初期状態(第1電位VDD1=0[V]かつ第2電位VBIAS=0[V])では、電源検知回路6の出力DETが0[V]であり、NOR回路59aの両入力がともに0[V]である。
そして、第1電源VDD1が立ち上がり始めると、それにしたがって、第2電位VBIASおよび第4電位VINTが上昇する。第4電位VINTが所定の電位まで上昇すると、NOR回路59aの出力がハイレベルになり、N型トランジスタ59cがオンされる。このとき、第2電位VBIASも上昇しているので、N型トランジスタ59bがオンされる。これにより、ノードN54とグランドGNDとの間が導通され、ノードN54がローレベルになり、ノードN53がハイレベルになる。ノードN53の信号は、2つのインバータ56,58を介して、ノードVG1に出力されるので、P型トランジスタ11がより確実にオフされることになる。
ノードN53がハイレベルになると、この信号が、N型トランジスタ59dを介して、NOR回路59aの入力に与えられる。これにより、NOR回路59aの出力がローレベルに変わり、N型トランジスタ59cがオフされ、ノードN54とグランドGNDとの接続が遮断される。さらに、通常動作時には、電源検知回路6の出力DETがハイレベルになるので、NOR回路59aの出力は、ノードN53の状態に拘わらずローレベルとなり、初期設定部59Aが通常動作に影響しないようになっている。
以上のように、初期設定部55A,59Aを併用することにより、電源シーケンスの初期値の確定をより確実なものとすることができる。
図7Bのレベルシフタ回路装置4Bは、図7Aのレベルシフタ回路装置4Aに加えて、NOR回路59aの出力ノードと第4電源VINTとの間に、初期値設定をアシストする容量素子59eを設けている。このような構成にすることで、電源シーケンスの第1電源VDD1の立ち上がり時に、容量素子59eによってNOR回路59aの出力ノードが第4電位VINTに引き上げられて、N型トランジスタ59cの電流量が増え、ノードN54の初期値への遷移が早急かつ確実に行われる。
以上をまとめると、図1の半導体集積回路装置100において、第1電源VDD1が先に立ち上がると、電源検知回路6の出力DETはローレベルであり、第2電源の第2電位VBIASが第1電位VDD1の1/2となるように立ち上がっていく。このとき、第4電源VINTからは、電源スイッチ回路3の動作により、第2電位VBIASが出力される。前述の説明のとおり、この際に、電源スイッチ回路3において、従来技術のような不要な電流が流れることはない。
P型トランジスタ11の前段に接続されているレベルシフタ回路7およびレベルシフタ回路装置4は、ともに、第1電源VDD1の立ち上がりとともに、早急にハイレベル信号を出力し、P型トランジスタ11がオフされる。これにより、P型トランジスタ11に流れる電流を遮断することができる。このとき、P型トランジスタ12のゲートには、第4電源VINTが接続されているので、第2電位VBIASが与えられている。
さらに、N型トランジスタ14の前段に接続されているレベルシフタ回路8のレベルシフタが、第1電源VDD1の立ち上がりとともに、早急にローレベル信号を出力するので、N型トランジスタ14がオフされる。これにより、N型トランジスタ14に流れる電流を遮断することができる。
以上より、本開示に係る半導体集積回路装置100は、第1電源VDD1のみが先に立ち上がった場合においても、不要な電流を発生させることなく、かつ、回路を構成する各トランジスタの耐圧違反を起こすことがない。また、出力部10の出力をハイインピーダンス状態にすることができ、出力端子1に接続される他のデバイス(図示省略)への悪影響を防ぐことができる。
(第1実施形態の変形例)
図8は第1実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成図の他の例である。
図8の半導体集積回路装置100Aでは、N型トランジスタ13,15のゲートが第4電源VINTに接続されている点で、図1の構成と異なっている。
このような構成にすることにより、半導体集積回路装置100Aと共通の第1電源VDD1が接続された他のデバイスから出力端子1へ第1電位VDD1の信号が印可された場合でも、N型トランジスタ13,15のゲートに第4電位VINTが印可されているため、耐圧違反を回避することができる。
それ以外の構成及び動作についてでは、これまでの説明と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
<第2実施形態>
図9は第2実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成図である。
図9の半導体集積回路装置100Bでは、出力端子1のプルアップ機能が設けられている点で、図1の構成と異なっている。プルアップ機能とは、出力端子1の出力がハイインピーダンス状態になっている際に、プルアップ抵抗を介してハイレベル信号を出力する機能を指すものとする。なお、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明するものとし、図9において、図1と共通の構成要素について同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図9に示すように、半導体集積回路装置100Bは、第1電源VDD1と出力端子1との間に、記載順に互いに直列接続された、P型トランジスタ91,92及びプルアップ抵抗93からなるプルアップ回路90を備えている。
半導体集積回路装置100Bは、インバータ95を介してプルアップ信号PUを受けるレベルシフタ回路7と、P型トランジスタのゲートを駆動するレベルシフタ回路装置4とをさらに備えている。
レベルシフタ回路7は、接地電位GNDからコア電源の電圧レベル(例えば、0.9[V])の間で遷移する入力信号INを、接地電位GNDから第3電位VDD3の間で遷移する出力信号OUTに変換し、レベルシフタ回路装置4に出力する。
レベルシフタ回路装置4は、電源検知回路6の出力DET及びレベルシフタ回路7の出力VL1を受けて、第4電位VINTから第1電位VDD1の間で遷移する信号を、P型トランジスタ91のゲートに出力する。
P型トランジスタ92は、ゲートが第4電源VINTに接続されている。
なお、レベルシフタ回路7及びレベルシフタ回路装置4の回路構成は、前述の構成と同様であり、ここではその詳細説明を省略する。
次に、半導体集積回路装置100Bの動作について説明する。
まず、通常動作時において、プルアップ信号PUがハイレベルのとき、半導体集積回路装置100Bでは、レベルシフタ回路7及びレベルシフタ回路装置4の出力がローレベルとなる。これにより、P型トランジスタ91,92がともにオンされて、第1電源VDD1からの電流がプルアップ抵抗93を介して出力端子1に流れ、出力端子1がプルアップされる。なお、半導体集積回路装置100Bの出力がローレベルの場合、プルアップ抵抗93にプルアップする能力よりも、N型トランジスタ13,14でプルダウンする能力の方が高いので、出力端子はローレベルとなる。
また、電源シーケンス時において、プルアップ信号PUがハイレベルのとき、P型トランジスタ91,92のゲートには、P型トランジスタ11,12のゲートと同様の回路が接続されている。したがって、P型トランジスタ91,92は、前述の実施形態1のP型トランジスタ11,12と同様の動作をする。すなわち、プルアップ回路90においてP型トランジスタ91が早急かつ確実にオフされ、耐圧違反を起こすことなく、出力をハイインピーダンス状態にすることができる。これにより、出力端子1に接続される他のデバイス(図示省略)への悪影響を防ぐことができる。
なお、本開示は、上述の実施形態で示した構成に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
本開示では、高電圧電源が低電圧電源より先に立ち上がっても耐圧違反をおこさず、かつ不要な電流が流れない半導体集積回路装置を提供することができる極めて有用である。
1 出力端子
11 P型トランジスタ(第1トランジスタ)
12 P型トランジスタ(第2トランジスタ)
13 N型トンらジスタ(第5トランジスタ)
2 バイアス生成回路(降圧回路)
3 電源スイッチ回路
31 P型トランジスタ(第3トランジスタ)
32 P型トランジスタ(第4トランジスタ)
4 レベルシフタ回路
51a P型トランジスタ(第1トランジスタ)
51b P型トランジスタ(第2トランジスタ)
51c P型トランジスタ(第7トランジスタ)
51d P型トランジスタ(第4トランジスタ)
51e P型トランジスタ(第5トランジスタ)
51f P型トランジスタ(第8トランジスタ)
51g N型トランジスタ(第3トランジスタ)
51h N型トランジスタ(第6トランジスタ)
53 レベルシフタ回路
55a P型トランジスタ(第9トランジスタ)
55b P型トランジスタ(第10トランジスタ)
55c P型トランジスタ(第11トランジスタ)
59a NOR回路(論理回路)
59b N型トランジスタ(第11トランジスタ)
59c N型トランジスタ(第9トランジスタ)
59d N型トランジスタ(第10トランジスタ)
100 半導体集積回路装置
N53 ノード(第1ノード)
N54 ノード(第2ノード)
VDD1 第1電源
VBIAS 第2電源(第2電源、第4電源)
VDD3 第3電源
GND グランド(第3電源、第5電源)
VINT 第4電源(第2電源、第4電源)

Claims (4)

  1. データ入力信号を受け、前記データ入力信号に応じて変化する出力信号を出力する半導体集積回路装置であって、
    前記出力信号を出力する出力端子と、
    ソースが第1電源に接続された、P型の第1トランジスタと、
    ソースが前記第1トランジスタのドレインに接続され、ドレインが前記出力端子に接続された、P型の第2トランジスタと、
    前記第1電源から第2電源を生成する降圧回路と、
    前記第2電源に接続された第3トランジスタ、および、第3電源に接続された第4トランジスタを備え、前記第2電源と前記第3電源のうちの高い電位を第4電源として出力する電源スイッチ回路と、
    前記第1電源と前記第4電源の間で遷移するレベルシフタ回路とを備え、
    前記第1トランジスタのゲートには、前記レベルシフタ回路の出力が接続され、前記第2トランジスタのゲートには、前記第4電源が接続されている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路装置において、
    前記出力端子と第5電源との間に設けられたN型の第5トランジスタを備え、
    前記第5トランジスタのゲートに、前記第4電源が接続されている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項1に記載の半導体集積回路装置において、
    一端が前記出力端子に接続され、ゲートが前記第4電源に接続されたN型の第6トランジスタを備えている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 請求項1に記載の半導体集積回路装置において、
    ソースが前記第1電源に接続された、P型の第7トランジスタと、
    前記第7トランジスタのドレインと前記出力端子との間に設けられたプルアップ抵抗と、
    前記第7トランジスタのゲートに、前記第1電源と前記第4電源の間で遷移する信号を与える第2レベルシフタ回路とを備えている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
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