JP7149616B2 - 変調画像取り込みのためのシステム及び方法 - Google Patents

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Description

本開示は、概して、画素素子及びイメージセンサに関し、より具体的には、画像を取り込むためのシステムに関する。また、本開示は、画素素子が受けた光子束に関連する第1の導電型可動電荷の量を測定するための方法に関する。
イメージセンサで発生した電荷を複数の収集ノードに迅速に誘導する能力は、例えば、飛行時間(ToF)イメージングにおける重要な作動である。収集ノード間の切り替えは、従来のCMOSトランジスタを用いて、又はセンサ自体の中で電荷を誘導することによって行うことができる。例えば、埋め込みフォトダイオードを使用し、またCMOSスイッチトランジスタを使用して、所与の時間の電荷を蓄積するキャパシタを選択することが可能である。ブリッジ回路では、キャパシタの極性が各サイクルで交互に変わるように、フォトダイオードからの電流がキャパシタにサンプリングされる。変調ToF回路では、各サイクルの持続時間が非常に短い複数の測定サイクルで電荷がキャパシタに集められる。ブリッジ回路では、寄生容量が、短いサイクル時間により蓄積電圧と変調速度を制限する。
寄生容量によって引き起こされる制限を回避するために、CMOSスイッチを回避するアプローチがあり、電荷はセンサ自体の中で異なる収集ノードに誘導される。そのようなセンサの例は、David Stoppa他による、0.18μmCMOSイメージングテクノロジにおける10μmロックインピクセルに基づく距離イメージセンサと題された公開論文(IEEE JSSC 2011)に記載されている。このセンサは、2つのフローティングディフュージョンを備えた埋め込みフォトダイオードである。電荷は、ゲートG1及びG2によってフローティングディフュージョンのいずれかに誘導される。この構造は埋め込み復調器と呼ばれる。センサをより速く反応させるため、ゲートG1及びG2は埋め込みフォトダイオードの上に更に延びる。これは、光発生電荷を埋め込みフォトダイオードからフローティングディフュージョンに迅速に転送するのに役立つ。このような埋め込みチャネル復調器は透明なゲート材料を必要とする。
Bernhard Buttgen他による、スマート画素構造に基づく強固な光学飛行時間距離イメージングと題された公開論文(IEEE TCAS―I、2008)において強調されているように、電荷結合素子(CCD)を使用して電荷を異なるセンサノードに誘導することも可能である。
Andreas Spickermann他による、フォトゲートベースのアクティブ画素センサを用いたパルス飛行時間3D-CMOSイメージングと題された公開論文(ESSCIRC 2009)に記載されたフォトゲートベースの回路はフォトゲートセンサを使用する。フォトゲートからの電荷は、4つの転送ゲートを用いて4つのフローティングディフュージョンに転送することができる。レーザによって放射されたパルスは反射してセンサに戻り、反射パルスは4つの測定によって測定され、それぞれが異なるフローティングディフュージョンに誘導される。
2003年の量子効率変調を用いたCMOS準拠3次元画像センシングのためのシステムと題された米国特許US6580496B2は、光検出器における量子効率変調原理を記載している。量子効率変調は、互いに隣接する2つのフォトダイオードのカソードが電圧源を使用して交互にハイとローにパルス化されるように機能する。電圧源とカソードの間には、集められた電荷がカソード内に残るように、キャパシタがある。右側のカソードに電荷が集められるとき、左側のカソード(n+)電圧を低く設定し、右側のカソード電圧を高く設定する。これにより、右側の空乏領域はより大きな体積を有し、その結果、より高い量子効率を有する。カソード間の漏れを減らすために使用できる2つのカソード間のゲートもある。US6580496B2のアプローチはいくつかの欠点を有する。第一に、パルス電圧源がキャパシタを介してカソードに接続するため、キャパシタの静電容量は、カソード静電容量と比較して大きい必要がある。また、カソード静電容量が比較的大きいため、変調による空乏領域の体積の変化は小さく、変調効果はそれほど強くはない。変調効果の強さは、変調によって生じる最大と最小の量子効率の比である変調コントラストによって定義できる。
収集ノードへの容量性接続により空乏領域の体積を変えることによって量子効率を変調することはあまり効率的ではない。変調コントラストを改善するため、Cyrus S. Bamji他による、130MHz及び2GS/sADCまでの多周波数光復調を備えた512×424飛行時間イメージセンサ用の0.13mCMOSシステムオンチップと題された公開論文(IEEE JSSC 2015)は、p型電位障壁によって分離される2つのnディフュージョンの上にポリシリコンゲート(PG)を使用することを記載している。これにより、PGAの下のnドープ領域又はPG Bの下のnドープ領域のいずれかが電荷を引き付ける。これが優れた変調コントラストをもたらす。nドープ領域間のpドープ障壁は、A及びBディフュージョンの間を電荷が流れるのを防止する。
Bamji15に記載の実施例は、変調された飛行時間アプリケーションに使用できる。変調飛行時間(MTOF)アプリケーション又はパルス飛行時間(PTOF)アプリケーションにおけるアイデアは、例えば、定期刊行物のSensors2015、Vol.15、4624-4642(doi:10.3390/s150304624)において説明されている。MTOF及びPTOFの両方において、電荷が生成された時間に応じて光生成電荷を異なるストレージノードに収集し、ストレージノード間を迅速に切り替える必要がある。
FIG.0Aは先行技術を示し、第1の導電型半導体材料の半導体基板192の側面を示す。また、第2の導電型半導体材料の裏側導電層198も示されている。なお、第1及び第2の導電型半導体材料は、アクセプタドープ(p型半導体)又はドナードープ(n型半導体)のいずれかであり得る。例えば、第1の導電型半導体材料がn型半導体である場合、第2の導電型半導体材料はp型半導体である。FIG.0Aにおいて、ノード194は第2の導電型半導体材料であり、ディープウェル195は第1の導電型半導体材料から作られる。裏側導電層198の電圧は、例えばワイヤを接続することによって設定することができる。しかしながら、より好ましい裏側導電層198の電圧を設定する他の方法がある。例えば、電圧源を裏側導電層198に接続する物理的なワイヤがある必要はない。次に、裏側導電層198の電圧を設定するためのそのような手段について説明する。
第1の導電型半導体材料がn型半導体材料である例を想定する。したがって、FIG.0Aにおいて、ノード194はp型半導体材料であり、ディープウェル195はn型半導体材料であり、裏側導電層198はp型半導体材料であり、基板192はn型半導体材料である。また、基板192は、高抵抗半導体材料(例えば、室温でシリコンに対してキロオームcm単位の抵抗率を有する)である。
ノード194が、例えば-30Vのような大きな負電圧に設定されると、基板192を通してパンチスルーが発生するので、大きな負電圧、例えば-15V(特に、正確な値は基板ドーピングレベル、配置及び寸法に依存する)が、裏側導電層198に伝達される。このようなパンチスルーバイアスは、1989年の発明者J.Kemmer及びG.Lutzによる大面積、低静電容量半導体装置と題された米国特許第4837607号と、これにより参照文献として提供するA.Aurola他による切断縁に関する問題を緩和する放射線検出器設計と題された公開論文(Int.C.位置検出素子、2014)に説明されている。なお、CMOSトランジスタはディープウェル195に組み込むことができる。また、ディープウェル195を使用する代わりに、単純なnウェル196(すなわち、第1の導電型のもの)及びpウェル197(すなわち、第2の導電型のもの)を使用してトランジスタを形成することができる。また、パンチスルーバイアスが機能するためには、ウェル(195及び196)とノード194との間に十分に大きな距離が必要である。例えば、ウェル195とノード194との間、ならびにnウェル196とノード194との間の距離は十分に大きい必要がある。上記の例では、ウェル195及び196を5Vに、ウェル197を0Vにバイアスすることができる。
裏側バイアスの他の変形例は、FIG.0Bに示す一般的に知られている方法である。ノード194は第2の導電型半導体材料であり、基板193は高抵抗率の第2の導電型半導体材料であり、裏側導電層198は第2の導電型半導体材料であり、ディープウェル195は第1の導電型半導体材料であり、ウェル196は第1の導電型半導体材料であり、ウェル197は第2の導電型半導体材料である。この場合、ノード194、基板193、及び裏側導電層198は、第2導電型の半導体材料から作られる。
この例において、第1の導電型半導体材料がn型半導体材料であり、目的は、裏側導電層198の電圧を大きな負の電位、例えば、-15Vに設定することであると仮定する。この場合、ノード194、基板193、及び裏側導電層198は、p型半導体材料である。裏側導電層198は大電流を駆動する必要がない(本開示の場合、裏側導電層198における電圧も約-15Vである)。また、この例では、ウェル195及び196を5Vに、ウェル197を0Vにバイアスすることができる。
注目すべきことは、ウェル197は狭く、例えばウェル196のような第1の導電型ウェルによって囲まれなければならないことである。前記包囲及び高抵抗基板によって、周囲ウェル196は、ウェル197と裏側導電層198との間の抵抗接続を遮断し、ウェル197が裏側導電層198をバイアスするのを防ぐ。また、ウェル196とノード194、ならびにウェル195とノード194を隔てる距離は、この裏側導電層バイアス方式が機能するために十分に大きくなければならない。CMOSトランジスタはウェル195、及び/又はウェル196及び197に配置することができる。典型的には、FIG.0A及び0Bの構造は、イメージセンサチップの周辺に配置される。FIG.0A及び0Bの右側は画素アレイが始まる位置の例示的な図を示す。
さらに、相関二重サンプリングを用いたグローバルシャッターイメージングの問題は、信号取得と読み出しが同時に行われないことである。その結果、光信号の一部が失われ、取得信号が低下する。例えば、発明者R.Daniel McGrathとR.Michael Guidashによる2008年のグローバルシャッターを備えた埋め込みフォトダイオード画素と題した米国特許US7361877B2では、センスノード、遮蔽されたセンスノード及びフローティングディフュージョンが用いられている。まず、センスノードとフローティングディフュージョンをリセットするリセット段階があり、その後に積分が続く。次に、画像がセンスノードに取り込まれ、積分期間の後、遮蔽されたセンスノードに転送される。これに続いて、リセット値及び信号値が読み出され、この読み出し中にセンサノードに到達した信号は失われる。
光照射野(通常は特定の波長)を放射し、反射光照射野(放射された光から生じる)をイメージセンサで測定するアイデアによるアプリケーションの分野が存在する。背景光(周囲光など)から生じ、イメージセンサが受ける光は、光照射野イメージングの観点からは望ましくない。信号対背景比(SBR)を改善する1つの方法は、特定の波長の光を放射し、イメージセンサの前で他の波長を光学的に除去することである。しかしながら、光学フィルタの通過帯域の背景光は残る。そのような光学フィルタは、通常の強度画像も取り込むマルチモードセンサとしてのイメージセンサの使用を妨げる。SBRを改善するもう1つの方法は、より強い出力で光照射野に放射することである。これは電力消費を増加させ、また、眼の安全基準はSBRを著しく改善するような量で連続的に光を放射する可能性を制限する。特に、眼の安全基準は、放射された光照射野に対して最大許容平均出力及び個々のパルス出力を設定している。
光照射野は、均一化又はパターン化することができる。パターン化された光照射野による例示的なアプリケーションは、発明者Alexander Shpunt及びZeev Zalevskyによる2011年の三次元センシングのための深さ変化光照射野と題された公開米国特許出願US2008/0106746に説明されているように、既知の光のパターンの反射の変形に基づいて距離を推測する距離検出器である。
本開示は、改良された画素素子を提供しようとするものである。
本開示はまた、画素素子が受けた光子束に関連する第1の導電型可動電荷の量を測定する方法を提供しようとするものである。
本開示はさらに、画像を取り込むためのシステムを提供しようとするものである。
本開示のさらなる目的は、先行技術において直面する問題を少なくとも部分的に克服する解決策を提供することである。
第1の態様において、本開示の実施形態は、
第1又は第2の導電型の半導体基板を有し、前記半導体基板は表側と裏側とを備え、前記半導体基板は光子束に露光するように構成され、前記光子束を第1及び第2の導電型可動電荷に変換し、
前記半導体基板の前記表側に配置され、第1の導電型半導体材料の第1の一次電荷収集ノードを有し、
前記半導体基板の前記表側に配置され、第2の導電型半導体材料の少なくとも1つの周辺ノードを有し、前記少なくとも1つの周辺ノードは前記第1の一次電荷収集ノードを少なくとも部分的に囲み、
前記第1の一次電荷収集ノードと前記少なくとも1つの周辺ノードとに直接接続された回路を有し、
前記回路は、前記第1の一次電荷収集ノードへの/からの、第1のリセット電圧を接続及び遮断する第1のスイッチと、前記少なくとも1つの周辺ノードに周辺ノード電圧を供給する手段と、前記第1の一次電荷収集ノードによって収集された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する第1の測定手段とを備え、
前記半導体基板の前記裏側に配置され、前記第2の導電型可動電荷を収集して導電するように構成され、バイアス電圧に電気的に接続されるように構成された裏側導電層を有し、
前記第2の導電型半導体材料の第1の変調ノードを有し、
前記第1の変調ノードは、前記半導体基板の前記表側に配置され、前記第1の一次電荷収集ノードによって少なくとも部分的に囲まれ、前記第1の一次電荷収集ノードは、前記第1の変調ノードと前記少なくとも1つの周辺ノードとの間を電気的に絶縁するように構成され、そして前記第1の変調ノードは第1の変調電圧源に電気的に接続され、前記第1の変調電圧源は、前記周辺ノード電圧から独立している画素素子を提供する。
第2の態様において、本開示の実施形態は、画素素子が受けた光子束に関連する第1の導電型可動電荷の量を測定する方法を提供し、前記画素素子は、半導体基板と、第1の一次電荷収集ノードと、第2の一次電荷収集ノードと、第1の変調ノードと、第2の変調ノードと、第1のスイッチ及び第2のスイッチを備えた回路と、を有し、前記方法は、
(i)前記半導体基板の体積を少なくとも50%まで空乏化させる値にバイアス電圧(Vbs)を設定することによって、前記半導体基板内の体積を空乏化させ、
(ii)第1のリセット電圧(Vr_a)を供給し、
(iii)第2のリセット電圧(Vr_b)を供給し、
(iv)前記第1のスイッチをオンにすることにより前記第1の一次電荷収集ノードを前記第1のリセット電圧(Vr_a)に接続し、
前記第1のスイッチをオフにすることにより前記第1の一次電荷収集ノードを前記第1のリセット電圧(Vr_a)から遮断し、
これにより前記第1の一次電荷収集ノードをリセットし、
(v)第2のスイッチをオンにすることにより前記第2の一次電荷収集ノードを前記第2のリセット電圧(Vr_b)に接続し、
前記第2のスイッチをオフにすることにより前記第2の一次電荷収集ノードを前記第2のリセット電圧(Vr_b)から遮断し、
これにより第2の一次電荷収集ノードをリセットし、
(vi)前記第1の一次電荷収集ノードと前記第1の変調ノードの間の第1の逆バイアス電圧を上昇させる値に第1の変調電圧(Vm_a)を設定することにより第1の電荷収集体積を縮小させ、前記第2の一次電荷収集ノードと前記第2の変調ノードの間の第2の逆バイアス電圧を低下させる値に第2の変調電圧(Vm_b)を設定することにより第2の電荷収集体積を拡大させ、
第1の期間を待ち、
前記第1の期間の後、前記第1の一次電荷収集ノードと前記第1の変調ノードの間の第1の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第1の変調電圧(Vm_a)を設定することにより前記第1の電荷収集体積を拡大させ、前記第2の一次電荷収集ノードと前記第2の変調ノードの間の第2の逆バイアス電圧を上昇させる値に第2の変調電圧(Vm_b)を設定することにより前記第2の電荷収集体積を縮小させ、
第2の期間待つ、
というサイクルの間、前記第1及び第2の一次電荷収集ノードに前記第1の導電型可動電荷を蓄積し、
(vii)前記第1の一次電荷収集ノード及び前記第2の一次電荷収集ノードの電圧レベル(Vc_a、Vc_b)を特定することによりステップ(vi)のサイクル中に蓄積された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する。
第3の態様において、本開示の実施形態は、画素素子が受けた光子束に関連する第1の導電型可動電荷の量を測定する方法を提供し、前記画素素子は、半導体基板と、第1の一次電荷収集ノードと、二次電荷収集ノードと、第1の変調ノードと、周辺ノードと、第1のスイッチを備える回路と、を有し、前記方法は、
(a)前記半導体基板の体積を少なくとも50%まで空乏化させる値にバイアス電圧(Vbs)を設定することにより前記半導体基板内の体積を空乏化し、
(b)第1のリセット電圧(Vr)を供給し、
(c)第3の電圧(Vx)を供給し、
(d)前記第1のスイッチをオンにすることにより前記第1の一次電荷収集ノードを前記第1のリセット電圧(Vr)に接続し、
前記第1のスイッチをオフにすることにより前記第1の一次電荷収集ノードを前記第1のリセット電圧(Vr)から遮断し、
これにより前記第1の一次電荷収集ノードをリセットし、
(e)前記第1の一次電荷収集ノードと前記第1の変調ノードの間の第1の逆バイアス電圧を上昇させる値に第1の変調電圧(Vm)を設定することにより第1の電荷収集体積を縮小させ、前記二次電荷収集ノードと前記周辺ノードの間の第3の逆バイアス電圧を上昇させる値に前記第3の電圧(Vx)を設定することにより第2の電荷収集体積を拡大させ、
第3の期間を待ち、
前記第3の期間の後、前記第1の一次電荷収集ノードと前記第1の変調ノードの間の第1の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第1の変調電圧(Vm、Vm)を設定することにより前記第1の電荷収集体積を拡大させ、前記2次電荷収集ノードと前記周辺ノードとの間の前記第3の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第3の電圧(Vx)を設定することにより前記第2の電荷収集体積を縮小させ、
第4の期間を待つ、
というサイクルの間に前記第1の一次電荷収集ノードと前記2次電荷収集ノードに第1の導電型可動電荷を蓄積し、
(f)前記第1の一次電荷収集ノードの電圧レベル(Vc)を特定することによりステップ(e)のサイクルの間に蓄積された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する。
第4の態様において、本開示の一実施形態は、画像を取り込むためのシステムであって、イメージセンサを有し、前記イメージセンサは、上記第1の態様の画素素子のマトリクスと、コントローラとを備え、前記画素素子は前記コントローラに接続されているシステムを提供する。
本開示の実施形態は、従来技術における前述の問題を実質的に排除するか、少なくとも部分的に対処し、例えば、飛行時間(ToF)イメージング、光照射野イメージング、ハイダイナミックレンジ(HDR)イメージング、信号対背景比(SBR)の改善、及び、画素並列信号処理等の様々なアプリケーションにおいて使用するための画素素子内の電荷収集ノードの量子効率の変調を可能にする。
本開示のさらなる態様、効果、特徴及び目的は、後に添付の特許請求の範囲と併せて理解される例示的な実施形態の図面及び詳細な説明から明らかになるであろう。
本開示の特徴は、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な組合せで組み合わされる余地があることが理解されよう。
上記概要、ならびに以下の例示的な実施形態の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むとより良く理解される。本開示を例示する目的で、本開示の例示的な構成を図面に示す。しかしながら、本開示は、ここに開示されている特定の方法及び手段に限定されない。また、当業者は、図面が一定の縮尺ではないことを理解するであろう。可能な限り、同様の要素は同一の番号で示している。
以下の図を単なる例示として参照しながら本開示の実施形態を説明する。
FIG.0A、B(従来技術)は、裏側導電層をバイアスする例を示す。 FIG.1A、Bは画素素子を示す。 FIG.1Cは本開示の第1実施形態による画素素子から作られたイメージセンサを示す。 FIG.2A、Bは画素素子を示す。 FIG.3は本開示の第2実施形態による画素素子から作られたイメージセンサを示す。 FIG.4Aは本開示の第3実施形態による画素素子を示す。 FIG.4Bは画素素子を示す。 FIG.4Cは本開示の第4実施形態による画素素子から作られたイメージセンサを示す。 FIG.5A、Bは画素素子を示す。 FIG.5C、Dは画素素子を示す。 FIG.6は本開示の第5実施形態による画素素子から作られたイメージセンサを示す。 FIG.7A、Bは本開示の様々な実施形態による画素素子を示す。 FIG.7C、Dは本開示の様々な実施形態による画素素子を示す。 FIG.7E、Fは本開示の様々な実施形態による画素素子を示す。 FIG.7G、Hは本開示の様々な実施形態による画素素子を示す。 FIG.7J、Kは本開示の様々な実施形態による画素素子を示す。 FIG.7L、Mは本開示の様々な実施形態による画素素子を示す。 FIG.7N、Pは本開示の様々な実施形態による画素素子を示す。 FIG.7Q、Rは本開示の様々な実施形態による画素素子を示す。 FIG.8Aは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す例示である。 FIG.8Bは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す例示である。 FIG.8Cは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す例示である。 FIG.8Dは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す例示である。 FIG.8Eは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す例示である。 FIG.8Fは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す例示である。 FIG.9A、Bは、本開示の実施例によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるかのを示す他の例示である。 FIG.10A、Bは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す更に別の例示である。 FIG.10C、Dは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す更に別の例示である。 FIG.10Eは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す更に別の例示である。 FIG.11A-Cは、本開示の実施形態によって、どのようにして画素素子の量子効率を変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるのかを示す更に別の例示である。 FIG.12A、Bは、本開示の様々な実施形態による、画素素子の回路の概略図である。 FIG.12C、Dは、本開示の様々な実施形態による、画素素子の回路の概略図である。 FIG.13は、本開示の実施形態による画素素子の回路の概略図である。 FIG.14Aは、本開示の実施形態によって、どのようにして電荷の収集を変調できるのかを示す概略図である。 FIG.14Bは、本開示の実施形態によって、どのようにして電荷の収集を変調できるのかを示す概略図である。 FIG.15は、本開示の実施形態による画素素子の回路の概略図である。 FIG.16は、画像を取り込むためのシステムの例示的なパルス飛行時間(PTOF)実施の概略図である。 FIG.17は、本開示の実施形態による例示的なPTOFの実施例を示すフローチャートである。 FIG.18は、本開示の実施形態による、画像を取り込むためのシステムの例示的なグローバルシャッター(GS)イメージングの実施の概略図である。 FIG.19は、本開示の実施形態による、前述のシステムにおけるパルス光照射野を有する発光体の例示的な実施例の概略図である。 FIG.20Aは、本開示の実施形態による画素回路のマルチモードイメージング能力の概略図である。 FIG.20Bは、本開示の実施形態による、2つの一次電荷収集ノードと1つの二次電荷収集ノードとを有する画素素子の概略図である。 FIG.21Aは、本開示の実施形態による、調整注入の使用の概略図である。 FIG.21Bは、本開示の実施形態による、調整注入の使用の概略図である。 FIG.21Cは、本開示の実施形態による、調整注入の使用の概略図である。 FIG.22は、本発明の実施形態による、画素素子の電界分布の図である。
添付の図面において、番号は、その番号が上に位置する部分又はその番号が隣接する部分を表すために使用される。番号は、番号と部分を結ぶ線で特定される部分に関連する。図面中の部分及びノードは番号付けによって識別され、同様の番号付けはすべての図面を通して同様の構成要素に適用される。例えば、周辺ノードは全ての図面において102として特定される。
以下の詳細な説明は、本開示の実施形態及びそれらを実施することができる方法を説明する。本開示を実施するいくつかの態様が開示されているが、当業者は、本開示を実行又は実施するための他の実施形態も可能であることを認識するであろう。
第1の態様において、本開示の実施形態は、
第1又は第2の導電型の半導体基板を有し、前記半導体基板は表側と裏側とを備え、前記半導体基板は光子束に露光し、前記光子束を第1及び第2の導電型可動電荷に変換するように構成され、
前記半導体基板の前記表側に配置され、第1の導電型半導体材料の第1の一次電荷収集ノードを有し、
前記半導体基板の前記表側に配置され、第2の導電型半導体材料の少なくとも1つの周辺ノードを有し、前記少なくとも1つの周辺ノードは前記第1の一次電荷収集ノードを少なくとも部分的に囲み、
前記第1の一次電荷収集ノードと前記少なくとも1つの周辺ノードとに直接接続された回路を有し、前記回路は、
前記第1の一次電荷収集ノードへの/からの、第1のリセット電圧を接続及び遮断する第1のスイッチと、
前記少なくとも1つの周辺ノードに周辺ノード電圧を供給する手段と、
前記第1の一次電荷収集ノードによって収集された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する第1の測定手段とを備え、
前記半導体基板の前記裏側に配置され、前記第2の導電型可動電荷を収集して導電するように構成され、バイアス電圧に電気的に接続されるように構成された裏側導電層を有し、
前記第2の導電型半導体材料の第1の変調ノードを有し、前記第1の変調ノードは、
前記半導体基板の前記表側に配置され、
前記第1の一次電荷収集ノードによって少なくとも部分的に囲まれ、前記第1の一次電荷収集ノードは、前記第1の変調ノードと前記少なくとも1つの周辺ノードとの間を電気的に絶縁するように構成され、
第1の変調電圧源に電気的に接続され、前記第1の変調電圧源は、前記周辺ノード電圧から独立している画素素子を提供する。
このような画素素子の例は、後にFIG.12A及び1Bと共に示す。
本開示全体を通して、「直接接続された」というフレーズが使用されるとき、それは構成要素が互いに直接接続され(すなわち接続が直流(DC)電流を伝えることができる)、実際には直流接続がその間に容量性接続を有さないことを意味する。
第1及び第2の導電型半導体材料は、アクセプタドープされるか(すなわち、p型半導体)又はドナードープされるか(すなわち、n型半導体)、のいずれかであり得ることが理解されよう。言い換えれば、第1の導電型半導体材料がn型半導体である場合、第2の導電型半導体材料はp型半導体であり、あるいはその逆である。一例として、少なくとも1つの周辺ノード及び/又は第1の変調ノードは、第2の導電型半導体材料のドーピングによって形成することができる。任意の選択により、少なくとも1つの周辺ノードは、トランジスタを組み込むことができるウェルの形で実施される。
本開示を通して、半導体基板という用語は、半導体ウェハの本来のドーピングを有する体積、すなわち、半導体処理中に変化しないままの体積を指す。特に、例えば電荷収集ノード、変調ノード、及び周辺ノードを製造するためにドープされた体積は、「半導体基板」とはみなさない。
第1の変調ノードの第1の変調電圧Vmは、第1の一次電荷収集ノードの近傍(すなわち、第1の一次電荷収集ノード、第1の変調ノード及び少なくとも1つの変調ノードの下の基板体積)の電界分布を変え、これにより、第1の一次電荷収集ノードの量子効率が変調される。本開示を通して、「量子効率を変調する」という表現は、所与の電荷収集ノードに関して電荷収集体積のサイズを変更することを指す。言い換えれば、所与の電荷収集ノードに関する電荷収集体積は、第1の導電型可動電荷を関連する電荷収集ノードに向けてドリフトさせるように配向された電界を有する体積である。入射光子束は、使用中にイメージセンサの表面に着地する(到達/衝突する)(入射光束は、通常、単位面積当たりの表面が受ける放射束(放射照度)によって定量化される)。電荷収集ノードの体積が変化すると、光子束に露光される表面に投影した電荷収集体積の領域にも影響を及ぼす。したがって、一定の放射照度では、より小さい電荷収集体積ほど、光生成された第1の導電型可動電荷キャリアを、より少なく集める傾向があり、より大きい電荷収集体積ほど、光生成された第1の導電型可動電荷キャリアを、より多く集める傾向がある。なお、光子束に露光される表面に投影した電荷収集体積の面積は単純化であり、表面に投影した面積は、電荷収集体積が表面に投影される深さに依存する。また、短い波長の光子は長い波長の光子よりも表面近くで吸収される傾向がある。実際には、電荷収集体積の面積という用語は単純化を意味し、「電荷収集領域」の用語の使用は動作を概念的に説明するのに有用であることに注意するのが好ましい。
本開示を通して、電荷収集ノードという用語は、近傍に光生成電荷が収集されるノードを指し、変調ノードという用語は、対応する電荷の量子効率における前述の変調を容易にするために使用されるノードを指す。
任意の選択により、第1の変調電圧Vmは少なくとも2つの電圧により供給することができ、第1の電圧Vm=Vhqは第1の一次電荷収集ノードを高量子効率状態にし、第2の電圧Vm=Vlqは第1の一次電荷収集ノードを低量子効率状態にする。本開示を通して、Vhqは、高量子効率状態を達成するために使用されるべき変調電圧を表し、一方、Vlqは、低量子効率状態を達成するために使用されるべき変調電圧を表す。
中間変調電圧レベルも使用できることが理解されよう。本開示を通して、Vint_Hは中間の高量子効率状態を達成するために使用されるべき変調電圧を表し、Vint_Lは中間の低量子効率状態を達成するために使用されるべき変調電圧を表す。
さらに任意の選択により、第1の変調電圧Vmは、第1の一次電荷収集ノードの量子効率の正確な制御のために連続した値に設定される。
電荷収集ノード、変調ノード及び周辺ノードの、幅、深さ及びドーピング濃度又は外形は、量子効率変調の効率に影響を与えることが理解されよう。
1つの実施形態では、画素素子は、半導体基板の表側に配置された、第1の導電型半導体材料の二次電荷収集ノードをさらに有する。
本開示を通して、「一次電荷収集ノード」という用語は、変調ノードを少なくとも部分的に囲む電荷収集ノードを指し、一方、「二次電荷収集ノード」という用語は、変調ノードの無い(つまり、いかなる変調ノードも囲まない)電荷収集ノードを指す。本開示において、一次電荷収集ノードであるか二次電荷収集ノードであるかを特定せずに電荷収集ノードに言及する場合、それは一次電荷収集ノード又は二次電荷収集ノードのいずれかであり得る。
別の実施形態において、画素素子は、半導体基板の表側に配置された、第1の導電型半導体材料の第2の一次電荷収集ノードをさらに有する。任意の選択により、その場合、画素素子は、第2の導電型半導体材料の第2の変調ノードをさらに有し、第2の変調ノードは、
前記半導体基板の前記表側に配置され、
前記第2の一次電荷収集ノードによって少なくとも部分的に囲まれ、前記第2の一次電荷収集ノードは、前記第2の変調ノードと前記少なくとも1つの周辺ノードとの間を電気的に絶縁するように構成され、
第2の変調電圧源に電気的に接続され、前記第2の変調電圧源は前記周辺ノード電圧から独立しており、
前記回路は、
前記第2の一次電荷収集ノードへの/からの第2のリセット電圧を接続及び遮断する第2のスイッチと、
前記第2の一次電荷収集ノードによって収集された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する第2の測定手段と、をさらに備える。
任意の選択により、所与の一次電荷収集ノードは連続的なリング形状をしている。あるいは、任意の選択により、所与の一次電荷収集ノードはリングに間隙を有する。連続的なリングは、例えば、長方形、丸みを帯びた角を有する長方形、楕円形、円形などの任意の適切な形状にすることができる。
所与の一次電荷収集ノードのリングに間隙がある場合、可動性の第1の導電型電荷キャリアの層が、半導体-絶縁体界面の半導体材料の内部で間隙に任意に導入される。可動性の第1の導電型電荷キャリアの層は、一次電荷収集ノードと同じ電圧になる。
所与の一次電荷収集ノードの量子効率がその対応する変調ノードにおける変調電圧Vmによって変調され得る限り、変調ノード及びそれらの対応する電荷収集ノードの相対的な配置及び形状は自由に選択され得ることが理解されよう。周辺ノードと変調ノードとの間には十分に高い障壁があり、基本的にそれらの間の電流の流れを妨げる。
画素素子は、第1の導電型半導体材料の複数の電荷収集ノードを含むことができ、両方の電荷収集ノードが一次であるか、電荷収集ノードの1つが二次であるかにかかわらず、2つに限定されない。一例として、所与の画素素子は、例えば、後にFIG.4Aと共に示すように、3つの一次電荷収集ノードを含むことができる。別の例として、所与の画素素子は、例えば、後にFIG.4Bと共に示すように、4つの一次電荷収集ノードを有することができる。
1つの実施態様において、画素素子は第1の導電型半導体材料の複数の一次電荷収集ノードを有し、各一次電荷収集ノードは半導体基板の表側に配置される。任意の選択により、そのような場合、画素素子は、各一次電荷収集ノードに対応する第2の導電型半導体材料の変調ノードも有し、変調ノードは、
前記半導体基板の前記表側に配置され、
対応する一次電荷収集ノードによって少なくとも部分的に囲まれ、前記一次電荷収集ノードは、前記変調ノードと前記少なくとも1つの周辺ノードとの間の電気的絶縁を供給するように構成され、
対応する変調電圧源に電気的に接続され、前記変調電圧源は前記周辺ノード電圧から独立している。
さらに、そのような場合、各一次電荷収集ノードについて、回路は、
前記一次電荷収集ノードへの/からの対応するリセット電圧を接続及び遮断するスイッチと、
前記一次電荷収集ノードによって収集された前記第1の導電型可動電荷の量を測定するための測定手段とを更に有する。
さらに、任意の選択により、そのような場合(画素素子が複数の電荷収集ノードを有する場合)、電荷収集ノード及び/又は変調ノードは、異なるグループを形成するように接続される。任意の選択により、これに関して、同じグループの一次電荷収集ノードが互いに接続されている。そのような場合、そのように接続された一次電荷収集ノードの変調ノードは、一緒に制御され得る。同様のグループ分けは、電荷収集ノード及び/又は変調ノードのすべての組み合わせに任意に適用される。
さらに、任意の選択により、そのような画素素子のマトリクスによってイメージセンサが実施されるとき、電荷収集ノード及び/又は変調ノードが、これらの画素素子の間で接続される(即ち、グループ化される)。そのような接続は、画素間接続と呼ぶことができる。
リセット電圧Vrが、全ての一次及び/又は二次電荷収集ノードに対して同じである必要はないことが理解されよう。極端な場合、リセット電圧Vr又は電圧Vxは、そのような画素素子のマトリクス内の所与の画素素子内及び/又はすべての一次及び/又は二次電荷収集ノードに対して異なり得る。また、リセット電圧を変更して、一次電荷収集ノードと二次電荷収集ノードの両方の量子効率を変調することができる。これは、対応する変調ノードを使用して一次電荷収集ノードの量子効率を変調することに加えて、一次電荷収集ノードの量子効率を変調する別の方法である。
さらに、任意の選択により、回路は、独立して又はグローバル制御信号と共に変調ノードを制御することができる計算回路で増強される。どの一次電荷収集ノードが高量子効率状態にあるかを局所的に測定する能力は、センサレベル処理を利用する新規の画像取得方式において役割を果たす。
さらに、任意の選択により、画素素子は、半導体基板の裏側から光子束を受けるように構成される。
電荷収集ノード、周辺ノード、変調ノード及び回路が半導体基板の表側上に製造されるときでも、画素素子はその裏側から照らされ得ることが理解されよう。このような裏側照射は、開口率及び量子効率を高めるという点で有益である。実際には、より効果的な裏側照射を得るために半導体基板を裏側から薄くすることが有益である。
本開示の実施形態による量子効率変調をさらに改良する1つの方法は、半導体基板のドーピング濃度を下げることによって半導体基板の抵抗率を高めることである。好ましい抵抗率レベルは、例えば、デバイスの幾何学的形状及びケースバイケースで決定される他の要件に依存する。高抵抗基板とみなされるものは、材料と温度によって異なる。室温のシリコンの場合、約100オームcmから固有の抵抗率までの範囲内の抵抗率は、高い抵抗率とみなすことができる。好ましくは、500オームcmから固有の抵抗率までのさらに高い抵抗率を使用することができる。量子効率変調は高抵抗率基板において、より効果的である。なぜなら、変調電圧Vmの効果は、低抵抗率基板と比較して、高抵抗率基板では、距離による減衰が少ないためである。言い換えれば、変調電圧Vmは、高抵抗率基板において、より大きな基板体積に影響を及ぼす。したがって、電荷のドリフトの原因となる空乏領域に起因して生成される電界は、所与の逆バイアスでより大きな体積に及ぶ。一般に、抵抗率はドーピング濃度に相関する。例えば、300Kの温度の5e13/cmのアクセプタ(ボロン)ドープシリコンは、約270オームcmの抵抗率をもたらす。また、300Kの温度で1e14/cmのホウ素ドープシリコンは、約130オームcmの抵抗率をもたらす。(表記1e14は10の14乗、即ち、1014と等価である。)
任意の選択により、これに関して、半導体基板は、最大1e14原子/cmのドーピング濃度を有する高抵抗基板である。更に任意の選択により、半導体基板は、最大5el3原子/cmのドーピング濃度を有する高抵抗率基板である。
典型的な裏側照射型画素素子は、10マイクロメートル未満の厚さの半導体基板を使用することが理解されよう。本開示の実施形態による画素素子は、数百マイクロメートルの大きな基板厚さで良く機能する。このような半導体基板を厚型薄化基板と呼ぶことができる。特に、より厚い基板(例えば、50マイクロメートル程度以上の厚さを有する)は、例えば、近赤外光に対する改良された量子効率及び支持ダイなしで行う可能性などの多くの利点を有する。基板の厚さが約50マイクロメートル以下の場合、支持ダイ(例えば読み出しチップ)が画素素子のCMOS側に取り付けられる。そうでなければ、チップを物理的に強化するための他の手段が必要とされる。これは従来のイメージセンサにおいて、より複雑で高価な製造を招く。
たとえ薄化基板が高い抵抗率を有していても、量子効率変調は空乏化された体積を拡張することに関する改善を可能にする。半導体基板が実質的に完全に空乏化すると、電荷は実質的に画素素子の下の基板全体から収集される。これは変調コントラストを潜在的に改善する。なぜなら、電荷を集める電荷収集体積(すなわち、画素の下の基板)が大きく、低量子効率状態にある電荷収集ノードは、電荷収集ノードのすぐ近くから電荷を集めるからである。
前述のように、裏側導電層はバイアス電圧(Vbs)に電気的に接続されるように構成される。これは、画素素子内の半導体基板を完全に空乏化するのを助け、より良い量子効率及び変調コントラストの達成を容易にする。基本的に画素素子の下の半導体基板全体は、一次(及び/又は二次)電荷収集ノードと画素素子の裏側との間に十分に大きな電位差を構成することによって空乏化することができる。
Cyrus S.Bamji他による、130MHz及び2GS/sADCまでの多周波数光復調を備えた512×424飛行時間イメージセンサ用の0.13mCMOSシステムオンチップと題する出版された論文(IEEEJSSC 2015)に記載されている実施例と比較して、本開示の実施形態は、特に画素素子が裏側から照らされる場合、及び基板が実質的に完全に空乏化している場合に、より良い変調コントラストを提供する。本開示の実施形態は、特に近赤外光を検出する場合に、より良い量子効率も提供する。また、Bamji15に記載されている回路はまた、本開示の実施形態による回路と比較して、収集された電荷を所与の電荷収集ノードから統合ノードへ移動させる点でより遅い。なぜなら、電荷収集ノードと統合ノードの間に高抵抗領域があるからである。本開示の実施形態では、収集ノードは光生成電荷を引き付け、読み出し回路に直接接続され、別個の統合ノードは必要でない。さらに、本開示の実施形態による画素素子は、Bamji15とは対照的にCMOS互換である。
半導体基板の裏側は、それを導電性にして裏側導電層とするために処理されてもよい。一例として、裏側導電層は、例えば、第2の導電型ドーパント原子の層を半導体基板の裏側に注入又は拡散することによって得ることができる。別の例として、裏側導電層は、半導体基板の裏側に第2の導電型半導体材料の層を堆積することによって形成することができる。
任意の選択により、裏側導電層の形成前に、半導体基板は、裏側から適切な厚さに薄くする。任意の選択により、裏側導電層は、例えば、適用可能であれば、アニーリング(好適にはレーザアニーリング)によって処理される。任意の選択により、画素素子は完全にCMOS互換である。さらに、任意の選択により、薄型化、及び、裏側導電層を製造するためステップは、CMOSプロセスフローの後に実行される。
任意の選択により、反射防止処理も裏側導電層に適用される。例えば、MikkoA.Juntunen他による「誘導接合を有する広帯域ブラックシリコンフォトダイオードの近統一量子効率」と題された公開論文(DOI:10.1038/NPHOTON.2016.226、これにより参照文献として提供する)に記載されているように、シリコン微細構造が荷電酸化物で被覆されると非常に効率的な反射防止が得られる。そのような裏側処理工程は、本開示の様々な実施形態に適用することができる。
裏側導電層を得るための代替手段があることが理解されよう。一例として、第2の導電型可動電荷キャリアの実質的に二次元の層を、裏側導電層として作用するように構成することができる。そのような第2の導電型移動キャリアの層を得るための例示的な手段は、半導体基板の裏側に適切に帯電した絶縁体層を堆積することである。裏側へのそのような堆積は、例えば原子層堆積を用いて行うことができる。例えば、Juntunen他による公開論文「DOI:10.1038/NPHOTON.2016.226」(これにより参照文献として提供する)によって開示された実施例は、n型高抵抗率基板上のアルミナ被覆シリコンナノ構造を使用し、アルミナは負に帯電しており、シリコン-アルミナ界面においてシリコン内部に正孔反転層を形成する。
使用されている裏側導電層があるとき、半導体基板は第1の導電型又は第2の導電型のいずれか、好ましくは高抵抗率半導体材料であり得ることが理解されよう。裏側導電層が使用されていない場合、半導体基板は高抵抗率の第2の導電型材料であることが好ましい。これは本開示を通して適用可能である。
第2の導電型がp型を指す場合、第2の導電型可動電荷キャリアの層は、正孔蓄積層又は正孔反転層(いずれも二次元正孔ガス層と呼ぶことができる)であり得る。第2の導電型がn型を指す場合、第2の導電型可動電荷キャリアの層は電子蓄積層又は電子反転層(いずれも二次元電子ガス層と呼ぶことができる)であり得る。
さらに、例えばアルミナ及び酸化ハフニウムなどのいくつかの酸化物は、シリコン基板上に堆積されると負に帯電し、したがって、次に説明するように正孔を引き付ける。
n型高抵抗シリコン基板上で、アルミナ又は酸化ハフニウムは酸化物基板界面におけるシリコン内の正孔反転層を誘発し、正孔反転層は、裏側導電層として機能することができ、半導体基板の表側からバイアスをかけることができ、
p型高抵抗シリコン基板上では、アルミナ又は酸化ハフニウムは、酸化物-基板界面においてシリコン内の正孔蓄積層を誘導し、正孔蓄積層は、裏側導電層として機能することができ、半導体基板の表側からバイアスをかけることができる。
結果として生じる実質的に二次元の正孔ガス層は、第2の導電型半導体材料がp型半導体材料に対応する場合、裏側導電層として使用することができる。
さらに、例えば二酸化シリコンのようないくつかの酸化物は、シリコン基板上で成長又は堆積するときに正に帯電し、したがって、次に説明するように電子を引き付ける。
n型高抵抗シリコン基板上で、二酸化シリコンは、酸化物-基板界面におけるシリコン内の電子蓄積層を誘発し、電子蓄積層は、裏側導電層として機能することができ、半導体基板の表側からバイアスをかけることができ、
p型高抵抗シリコン基板上では、二酸化シリコンは酸化物-基板界面でシリコン内部に電子反転層を誘導し、電子反転層は、裏側導電層として機能することができ、半導体基板の表側からバイアスをかけることができる。
結果として生じる実質的に二次元の電子ガス層は、第2の導電型半導体材料がn型半導体材料に対応する場合、裏側導電層として使用することができる。
例えば、一次(及び/又は二次)電荷収集ノードがn型半導体材料から作られる場合、裏側導電層は、実質的に二次元の正孔ガス層を形成するために、半導体基板の裏側にp型ドーパント原子を注入又は拡散することによって、あるいは、半導体基板の裏側にp型半導体材料を堆積することによって、あるいは、半導体基板の裏側に負に帯電した絶縁体材料を堆積又は成長させることによって、生成することができる。そのような場合、電荷収集ノードと裏側導電層との間の逆バイアスが、半導体基板内部の空乏化体積のサイズを決定する。さらに、半導体基板を実質的に完全に空乏化するためには、裏側導電層と電荷収集ノードとの間に十分に大きい逆バイアスを印加すべきである。
別の例として、一次(及び/又は二次)電荷収集ノードがp型半導体材料である場合、裏側導電層は、実質的に二次元の電子ガス層を形成するために、半導体基板の裏側にn型ドーパント原子を注入又は拡散することによって、あるいは、半導体基板の裏側にn型半導体材料を堆積することによって、あるいは、半導体基板の裏側に正に帯電した絶縁体材料を堆積又は成長させることによって、生成することができる。そのような場合、電荷収集ノードと裏側導電層との間の逆バイアスが、半導体基板内の空乏化体積のサイズを決定する。さらに、半導体基板を実質的に完全に空乏化するためには、電荷収集ノードと裏側導電層との間に十分に大きい逆バイアスを印加すべきである。
(一次及び/又は二次)電荷収集ノードと裏側導電層との間の逆バイアスが十分に高い場合、半導体基板は実質的に完全に空乏化する。実質的に完全に空乏化しているとは、基板体積が少なくとも50%空乏化していることを意味し、より有益には、好ましさの順に、少なくとも60%、70%、80%、90%、又は100%空乏化している。100%が最も好ましい値である。
任意の選択により、裏側導電層は、例えば、本開示の背景技術の欄で説明したように、表側から半導体基板を通して間接的にバイアスをかけられる。
電荷収集ノードと裏側導電層との間に必要な逆バイアスを構成する手段は、例えば、FIG.0A及び0Bのノード194と同様のノードの電圧によってバイアス電圧Vbsを制御する周辺回路に配置された回路によって実現することができる。
裏側導電層上のバイアス電圧の適切な制御は、例えば、低センサ容量、特に近赤外光に対する高量子効率、優れた変調コントラスト、速い電荷収集速度、及び100%の開口率等の多くの利点を備えた、厚く(例えば、10マイクロメーターを超える)、十分に空乏化した、裏側照射型画素素子を容易にする。
本開示の実施形態の重要な側面は、高い変調コントラスト及び画素素子全体からの電荷の収集を有しながら、小さい一次電荷収集ノードサイズを得ることである。電荷収集ノードと周辺ノードとの間のより高い逆バイアス電圧は、画素素子の全領域に対して、より小さいサイズの電荷収集ノード及び変調ノードを可能にする。前述のより高い逆バイアス電圧は、周辺ノードの下のさらに遠くから光生成電荷を集めることを可能にする。電荷収集ノード及び変調ノードのサイズがより小さければ、より多くの電荷収集ノードを単一の画素素子に入れることができ、及び/又は画素素子の総面積を小さくすることができる。また、電荷収集ノード及び変調ノードのサイズが画素素子の全面積に対してより小さい場合、より多くのトランジスタを一定の面積の画素素子の回路に入れることができる。これについてはFIG.15と共により詳細に説明する。
第2の態様において、本開示の実施形態は、画素素子が受けた光子束に関連する第1の導電型可動電荷の量を測定するための方法を提供し、前記画素素子は、半導体基板と、第1の一次電荷収集ノードと、第2の一次電荷収集ノードと、第1の変調ノードと、第2の変調ノードと、第1のスイッチ及び第2のスイッチを備えた回路と、を有し、前記方法は、
(i)前記半導体基板の体積を少なくとも50%まで空乏化させる値にバイアス電圧(Vbs)を設定することによって、前記半導体基板内の体積を空乏化させ、
(ii)第1のリセット電圧(Vr_a)を供給し、
(iii)第2のリセット電圧(Vr_b)を供給し、
(iv)前記第1のスイッチをオンにすることにより前記第1の一次電荷収集ノードを前記第1のリセット電圧(Vr_a)に接続し、
前記第1のスイッチをオフにすることにより前記第1の一次電荷収集ノードを前記第1のリセット電圧(Vr_a)から遮断し、
これにより前記第1の一次電荷収集ノードをリセットし、
(v)第2のスイッチをオンにすることにより前記第2の一次電荷収集ノードを前記第2のリセット電圧(Vr_b)に接続し、
前記第2のスイッチをオフにすることにより前記第2の一次電荷収集ノードを前記第2のリセット電圧(Vr_b)から遮断し、
これにより第2の一次電荷収集ノードをリセットし、
(vi)前記第1の一次電荷収集ノードと前記第1の変調ノードの間の第1の逆バイアス電圧を上昇させる値に第1の変調電圧(Vm_a)を設定することにより第1の電荷収集体積を縮小させ、前記第2の一次電荷収集ノードと前記第2の変調ノードの間の第2の逆バイアス電圧を低下させる値に第2の変調電圧(Vm_b)を設定することにより第2の電荷収集体積を拡大させ、
第1の期間を待ち、
前記第1の期間の後、前記第1の一次電荷収集ノードと前記第1の変調ノードの間の第1の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第1の変調電圧(Vm_a)を設定することにより前記第1の電荷収集体積を拡大させ、前記第2の一次電荷収集ノードと前記第2の変調ノードの間の第2の逆バイアス電圧を上昇させる値に第2の変調電圧(Vm_b)を設定することにより前記第2の電荷収集体積を縮小させ、
第2の期間待つ、
というサイクルの間、前記第1及び第2の一次電荷収集ノードに前記第1の導電型可動電荷を蓄積し、
(vii)前記第1の一次電荷収集ノード及び前記第2の一次電荷収集ノードの電圧レベル(Vc_a、Vc_b)を特定することによりステップ(vi)のサイクル中に蓄積した前記第1の導電型可動電荷の量を測定する。
任意の選択により、画素素子は周辺ノードをさらに含み、上記方法はさらに、第1及び第2の一次電荷収集ノードが第1及び第2のリセット電圧にあるときに、周辺ノードが第1及び第2の一次電収集ノードの間の第1の導電型電荷キャリアに少なくとも0.6ボルトの電位障壁を供給するのに十分な電位を有するように構成することを含む。これに関して、周辺ノード電圧は周辺ノードに印加される。電位障壁を実現するための周辺ノード電圧の値の例としてFIG.14A及びFIG.14Bを参照する。実施例では、第1の導電型半導体はドナードープ(n型)であり、リセット電圧は5Vであり、信号範囲、すなわち電荷収集ノードの電圧範囲は5Vから3Vであり、周辺ノードは0Vであり、裏側導電層は-15Vである。
リセット電圧Vr_a及びVr_bは、第1及び第2の一次電荷収集ノードについて同じである必要はないことが理解されよう。言い換えれば、第1のリセット電圧Vr_aは、第2のリセット電圧Vr_bと異なっても良い。
さらに、任意の選択により、第1及び第2のリセット電圧は、第1及び第2の一次電荷収集ノードの両方の量子効率を変調するように変更される。特に、これは、第1及び第2の変調ノードを使用して量子効率を変調することに加えて、第1及び第2の一次電荷収集ノードの量子効率を変調する別の方法である。
第3の態様では、本開示の一実施形態は、画素素子が受けた光子束に関連する第1の導電型可動電荷の量を測定する方法を提供し、前記画素素子は、半導体基板と、第1の一次電荷収集ノードと、二次電荷収集ノードと、第1の変調ノードと、周辺ノードと、第1のスイッチを備える回路と、を有し、前記方法は、
(a)前記半導体基板の体積を少なくとも50%まで空乏化させる値にバイアス電圧(Vbs)を設定することにより前記半導体基板内の体積を空乏化し、
(b)第1のリセット電圧(Vr)を供給し、
(c)第3の電圧(Vx)を供給し、
(d)前記第1のスイッチをオンにすることにより前記第1の一次電荷収集ノードを前記第1のリセット電圧(Vr)に接続し、
前記第1のスイッチをオフにすることにより前記第1の一次電荷収集ノードを前記第1のリセット電圧(Vr)から遮断し、
これにより前記第1の一次電荷収集ノードをリセットし、
(e)前記第1の一次電荷収集ノードと前記第1の変調ノードの間の第1の逆バイアス電圧を上昇させる値に第1の変調電圧(Vm)を設定することにより第1の電荷収集体積を縮小させ、前記二次電荷収集ノードと前記周辺ノードの間の第3の逆バイアス電圧を上昇させる値に前記第3の電圧(Vx)を設定することにより第2の電荷収集体積を拡大させ、
第3の期間を待ち、
前記第3の期間の後、前記第1の一次電荷収集ノードと前記第1の変調ノードの間の第1の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第1の変調電圧(Vm、Vm)を設定することにより前記第1の電荷収集体積を拡大させ、前記2次電荷収集ノードと前記周辺ノードとの間の前記第3の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第3の電圧(Vx)を設定することにより前記第2の電荷収集体積を縮小させ、
第4の期間を待つ、
というサイクルの間に前記第1の一次電荷収集ノードと前記2次電荷収集ノードに第1の導電型可動電荷を蓄積し、
(f)前記第1の一次電荷収集ノードの電圧レベル(Vc)を特定することによりステップ(e)のサイクルの間に蓄積された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する。
任意の選択により、上記方法は、第1の一次電荷収集ノード及び二次電荷収集ノードが第1のリセット電圧(Vr)及び第3の電圧(Vx)にあるときに、第1の一次電荷収集ノードと二次電荷収集ノードとの間の第1の導電型電荷キャリアに少なくとも0.6ボルトの電位障壁を提供するのに十分な電位を有するように周辺ノードを構成するステップをさらに含む。
第4の態様においては、本開示の実施形態は、画像を取り込むためのシステムを提供し、このシステムは、イメージセンサを有し、前記イメージセンサは前述の第1の態様に記載の画素素子のマトリクスと、コントローラとを備え、画素素子は前記コントローラに接続されている。
個々の画素素子の電荷収集ノードは互いに絶縁され、マトリクス内の隣接する画素素子の電荷収集ノード間には十分に大きな電位障壁があることが理解されよう。
任意の選択により、画素素子のマトリクスは、例えば、選択した画素素子信号に作用する画素レベル計算などの様々な目的のために、画素素子間に局所接続を有する。一例として、個々の画素素子は、主方向において最も近い隣接する画素素子への接続を有することができる。単純化のためだけに、そのような接続は本開示の図には示していない。
さらに、画素素子の近傍(及び極端な場合には画素素子のマトリクス全体)にあるすべての一次電荷収集ノード及びすべての二次電荷収集ノードが低量子効率状態にある場合、周辺ノードと半導体基板の間に望ましくない漏れ電流がある。任意の選択により、漏れを最小限に抑えるために、すべての(一次及び二次)電荷収集ノードが低量子効率状態にある期間を最小限に抑えることができる。任意の選択により、わずかに重なる電圧パルスが変調ノードで使用される。
任意の選択により、量子効率変調は、所与の時点で、画素近傍の高量子効率状態にある一次又は二次電荷収集ノードが十分にあるように構成される。
任意の選択により、システムは、ターゲットに向けられるように構成された発光体をさらに有する。任意の選択により、これに関して、コントローラは、
前記発光体に制御信号を供給し、第1の時点で光子のパルスを放射させ、
第2の時点で前記画素素子のマトリクスの第1の画素素子により前記ターゲットからの光子の反射パルスを検出する測定を開始し、
第3の時点で前記第1の画素素子による前記測定を停止し
第4の時点で前記画素素子のマトリクスの第2の画素素子により前記ターゲットからの前記光子の反射パルスを検出する測定を開始し、
第5の時点で前記第2の画素素子による前記測定を停止し、
前記第1の画素素子内の前記光子の反射パルスに関連する蓄積された第1の導電型可動電荷の量と、前記第2の画素素子内の前記光子の反射パルスに関連する蓄積された第1の導電型可動電荷の量を比較することによって前記光子パルスの飛行時間を計算するように構成される。
追加的又は代替的に、任意の選択により、システムは、2つ以上の波長で光パルスを発するように構成された発光体をさらに備える。任意の選択により、これに関して、前記コントローラは所与の時点で前記発光体によって放射された所与の波長に基づいて前記画素素子のマトリクスの個々の画素素子の変調ノードの変調電圧(Vm)を調整するように更に構成される。
さらに、任意の選択により、前記コントローラは、放射される光パルスのパルス幅に基づいて前記変調電圧(Vm)を制御し、
第1のパルス幅のための第1のサイズの第1の電荷収集体積を構成し、
第2のパルス幅のための第2のサイズの第2の電荷収集体積を構成するように構成され、ここで、
前記第1のサイズは前記第2のサイズよりも大きく、前記第1のパルス幅は前記第2のパルス幅よりも小さい。
量子効率を変調することによって、所与の画素素子が光生成電荷を収集する電荷収集体積を変更できることが理解されよう。実際には、光生成電荷の収集に関する画素境界(すなわち電荷収集体積)は固定されておらず、むしろそれらは柔軟であり、すなわち量子効率を変調することによってプログラム可能である。これについては、FIG.8A-F、9A-B、10A-E及び11A-Cと共に詳細に説明する。
例えば、変調電圧Vm(又は電圧Vx)の異なるパターンにより複数の画像を取り込むことによって、マトリクス内の画素素子の柔軟な(即ち、プログラム可能な)電荷収集体積を使用してイメージセンサの解像度を高められることが理解されよう。なお、電圧Vxは、光生成電荷が収集された後に読み出すことができ、したがって、二次電荷収集ノードは、一次電荷収集ノードと同様にイメージセンサの解像度に貢献することができる。
1つの実施形態では、イメージセンサの画素素子は二次電荷収集ノードのみを有する。そのようなイメージセンサは、光生成電荷の積分中に電荷収集ノードの量子効率を変調する能力が限られているが、画像フレーム間では、量子効率はリセット後に電圧Vxを用いて効果的に変調することができる。そのような1つの例示的な画素素子は、FIG.12Cと共に示す。
本開示の実施形態の重要な側面は、p型変調ノードで電圧を変調することが、米国特許US6580496B2に記載されているように、電荷収集ノードを容量的に制御することによって達成される効果と同様の効果を有することである。US6580496B2において、容量性電圧分割は、本開示の実施形態と比較して、量子効率変調の量を減少させることに留意すべきである。言い換えれば、本開示の実施形態は、より良好な変調コントラストを有する。変調コントラストは、光生成電荷の収集を電荷収集ノード間でどれだけ良く制御できるかの尺度である。
本開示の実施形態では、変調は、変調ノードの電圧を変調することにより促され、変調ノードは、スイッチト電圧源で駆動しやすい低容量ノードである。本開示の実施形態では、量子効率変調効果の強度は、例えば電荷収集ノードと変調ノードの相対幅で調整することができる。量子効率変調効果を物理シミュレーションでシミュレートして、所与の技術について最善の可能な動作を検証する必要がある。さらに、リセット電圧は量子効率の変調に使用することができる。
本開示の実施形態によれば、前記システムは様々な方法で実施することができる。1つの実施例では、前記システムはカメラである。他の実施例では、前述のシステムはライダーである。ライダーという用語は、光検出及び測距システムを表す。
さらに別の実施例では、システムは飛行時間(ToF)システムであり、その場合、システムは、イメージセンサに加えて前述の発光体を含む。イメージセンサは、所与の時間に光生成電荷を収集する一次電荷収集ノードを変更するために、電荷が光生成された時間に応じて光生成電荷を異なる一次電荷収集ノードに収集し、一次電荷収集ノード間を迅速に切り替えるように操作可能である。任意の選択により、イメージセンサは完全にCMOS互換である。
変調イメージセンサ(例えば、FIG.1Aに示す)は、必要な量の一次電荷収集ノード及び回路(例えば、FIG.15に示す)を使用することによって、ToFアプリケーションに使用することができる。本開示の実施形態によるシステムは、変調飛行時間(MTOF)及びパルス飛行時間(PTOF)アプリケーションに使用することができる。
なお、一次電荷収集ノードと二次電荷収集ノードの間の能力の主な違いは、変調速度である。1つの信号蓄積期間(すなわち1フレーム)の間、一次電荷収集ノードの量子効率は、変調ノードによって、異なる量子効率状態の間で迅速かつ繰り返し切り替えることができる。これは、例えば、各フレームが高量子効率状態と低量子効率状態との間で複数回変化した結果であるToFアプリケーションにおいて有用である。
一次電荷収集ノードの量子効率もリセット電圧によって変えることができ、リセット後の逆バイアス電圧が、そのリセット後に、より低い場合、量子効率も低い。リセットは1フレームにつき1回だけ行われるので、単一フレームの間に量子効率を繰り返し変調するのには適していない。リセット後、リセット電圧は、対応するキャパシタを介して一次電荷収集ノードに依然として接続する(例えば、FIG.12A~Dに示す)。これにより、単一フレームの間に量子効率を繰り返し変調することが可能になる。しかしながら、そのような容量変調効果は、リセットノードにおいて高電圧を必要とする傾向があり、そのような変調を実用的でないものとする。
二次電荷収集ノードの量子効率はリセット電圧によって変えることができ、したがって、単一フレームの間に量子効率を繰り返し変調するのにはあまり適していない。いくつかの提案する画素素子の実施例(後述)は、1フレームの間、量子効率が一定のままである変調であっても良い。例えば、ある解像度改善方法は、二次電荷収集ノードのみを有するイメージセンサにより機能する。この利点は、一次電荷収集ノードと比較して、二次電荷収集ノードのサイズがよりコンパクトになることである。
FIG.1A-B、2A-B、4A、4B、5A-D、7A-B、7C、7D、7E、7F、7G-J、7K-M、7N-P及び7Q-Rは、本開示の様々な実施形態による画素素子100の例示的な実施例を示す。FIG.1C、3、4C及び6は、本開示の様々な実施形態による複数の画素素子100を用いたイメージセンサ200の概略図である。これらの図は、明瞭性のためだけに、画素素子100及びイメージセンサ200の例示的な実施例の単純化した構成を含み、特許請求の範囲を過度に制限するべきではないことが当業者によって理解されよう。特に、画素素子100は、これらの図に示される電荷収集ノード、変調ノード、及び周囲ウェルの形状及び配置に限定されない。当業者は、本開示の実施形態の多くの変形形態、代替形態、及び修正形態を認識するであろう。
FIG.1Aは本開示の第1実施形態による画素素子100の断面を示し、FIG.1Bは画素素子100の上面を示す。切断面(A-A)は、FIG.1BにおいてAが付された矢印により示している。
FIG.1A及び1Bを参照すると、画素素子100は、第1又は第2の導電型の半導体基板101と、第1の一次電荷収集ノード104と、周辺ノード102と、回路107と、第1の変調ノード105とを有する。FIG.1Bにおいて、回路107は、簡略化のみを目的として、示していない。
半導体基板101は表側と裏側を有する。半導体基板101は、光子束に露光され、光子束を第1及び第2の導電型可動電荷に変換するように構成される。
第1の一次電荷収集ノード104は第1の導電型半導体材料から構成され、周辺ノード102及び第1の変調ノード105は第2の導電型半導体材料から構成される。
第1の一次電荷収集ノード104、周辺ノード102及び第1の変調ノード105は、半導体基板101の表側に配置されている。言い換えれば、第1の一次電荷収集ノード104、第1の変調ノード105、及び周辺ノード102は、半導体基板101上に製造される。
周辺ノード102は、第1の一次電荷収集ノード104を少なくとも部分的に囲む。第1の変調ノード105は、第1の一次電荷収集ノード104によって少なくとも部分的に囲まれる。任意の選択により、第1の一次電荷収集ノード104は、例えばFIG.1Bに示すようにリング状である。
第1の一次電荷収集ノード104は、第1の変調ノード105と周辺ノード102との間を電気的に絶縁するように構成されている。
回路107は、第1の一次電荷収集ノード104、変調ノード105、及び周辺ノード102に直接接続されている。回路107は、周辺ノード102に周辺ノード電圧を供給する手段(図示せず)を備える。変調ノード105は、第1の変調電圧(Vm)源に電気的に接続され、この第1の変調電圧源は周辺ノード電圧から独立している。
FIG.1Aにおいて、Vcは第1の一次電荷収集ノード104における電圧を示し、Vmは第1の変調ノード105における変調電圧を示す。第1の変調ノード105の変調電圧Vmは、第1の一次電荷収集ノード104の近傍の電界分布(すなわち、第1の一次電荷収集ノード104の下の基板体積、第1の変調ノード105及び周辺ノード102)を変化させ、これにより、第1の一次電荷収集ノード104の量子効率を変調する。
回路107は、第1の一次電荷収集ノード104への/からの第1のリセット電圧(Vr)を接続及び遮断するための第1のスイッチ(図示せず)と、第1の一次電荷収集ノード104によって収集された第1の導電型可動電荷の量を測定する第1の測定手段(図示せず)とを更に有する。
FIG.1Cを参照すると、イメージセンサ200は、画素素子100のマトリクスとコントローラ202(本開示を通して周辺回路とも呼ぶ)を有している。マトリクスの個々の画素素子は、入出力操作及びバイアスのため、電気的接続201を介してコントローラ202に接続されている。
FIG.1Cにおいて、マトリクス内の個々の画素素子は、マトリクス内のそれらの位置を表すインデックスによって示されている。例として、第1行第1列の画素素子はインデックス100(1、1)で示され、第1行第2列の画素素子はインデックス100(1、2)で示される等である。同様のネーミング規則が後の図でも使用される。
FIG.1Cに示すように、リング状の第1の一次電荷収集ノードは、対応する変調ノードを周辺ノードから電気的に絶縁する。第1の一次電荷収集ノードもまた互いに絶縁されている。マトリクス内の隣接する画素素子の第1の一次電荷収集ノードの間には十分に大きな電位障壁がある。
前述の第1の変調電圧(Vm)源は、回路107及び/又はコントローラ202を介して供給され得る。前述のように、所与の変調ノード105の変調電圧Vmを変化させると、その周囲の第1の一次電荷収集ノード104の量子効率が変化する。
なお、図面において、所与の画素素子内に複数の一次電荷収集ノードがある場合には、異なるノードを区別するため、参照符号にアルファベットが付されている。例えば、FIG.1Aにおいては、第1の一次電荷収集ノードが104で示されており、その電圧はVcで示されている。FIG.2Aにおいては、第1及び第2の一次電荷収集ノードが104a及び104bで示され、それらの電圧はそれぞれVc_a及びVc_bで示されている。同様のネーミング規則が他の要素にも適用される。例えば、FIG.1Aにおいては、変調ノードが105で示され、その変調電圧がVmで示されている。FIG.2Aにおいては、第1及び第2の変調ノードが105a及び105bで示され、それらの変調電圧がそれぞれVm_a及びVm_bで示されている。
FIG.2Aは、本開示の第2実施形態による画素素子100の断面を示し、FIG.2Bは、画素素子100の上面を示す。切断面(A-A)は、FIG.2BにおいてAを付した矢印で示している。
FIG.2A及びFIG.2Bを参照すると、画素素子100は、第1又は第2の導電型半導体基板101と、第1の一次電荷収集ノード104aと、第2の一次電荷収集ノード104bと、周辺ノードと、回路107と、第1の変調ノード105aと、第2の変調ノード105bとを有する。
FIG.2Bを参照すると、第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bはリング状である。第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bは、それぞれ第1及び第2の変調ノード105a及び105bを少なくとも部分的に囲む。
周辺ノードは、FIG.2Aに示すように、任意の選択により、第2の導電型半導体材料のウェル102の形で作られる。第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bの間に、別の第2の導電型半導体材料の領域106があり、これは、例えば、ドーピング濃度、厚さ等の点でウェル102の第2の導電型半導体材料と同じでも、異なっていてもよい。ウェル102と領域106とが互いに接続され、周辺ノード(以下、便宜上、「周辺ノード102」と称する)を形成している。
第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bは、それぞれ第1及び第2の変調ノード105a及び105bを周辺ノード102から電気的に絶縁する。第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bも互いに電気的に絶縁されている。このような絶縁は、第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bの間に十分大きな電位障壁が存在し、その間に電流が流れるのを実質的に妨げるときに達成される。これは、例えば、領域106の第2の導電型半導体材料により達成することができる。
任意の選択により、回路107はウェル102内に配置される。一例として、少なくとも1つの第1の導電型の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を第2の導電型半導体材料のウェル102上に構築することができる。
あるいは、任意の選択により、例えば、ウェル102の第2の導電型半導体材料と、領域1020のさらに別の第2の導電型半導体材料との組み合わせによって、ディープウェルが形成される。任意の選択により、そのような場合、第1の導電型半導体材料のウェル103がディープウェル上に構築され、少なくとも1つの第2の導電型のMOSFETがウェル103内に構築される。
同様に、(製造に使用される半導体製造技術に基づいて)回路107に使用されている他の回路部品(例えば、キャパシタ、抵抗器など)をウェル102、ディープウェル102/1020及び/又はウェル103に組み込むことができる。
FIG.3を参照すると、イメージセンサ200は、FIG.2A-Bの画素素子100のマトリクスと、コントローラ(不図示)とを有する。マトリクスの個々の画素素子は、電気的接続によりコントローラに接続されている。
この実施形態では、1つの同じ画素素子100内の第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bは、隣接する画素素子100の隣接する一次電荷収集ノードよりも互いに近い。
FIG.4Aは、本開示の第3実施形態による画素素子100の上面を示す。FIG.4Aにおいて、画素素子100は、並んで配置された3つの一次電荷収集ノード104a、104b及び104cを有する。
FIG.4Bは、本開示の第4実施形態による画素素子100の上面を示す。FIG.4Aにおいて、画素素子100は、2×2配列で配置された4つの一次電荷収集ノード104a、104b、104c及び104dを含む。
FIG.4Cを参照すると、イメージセンサ200は、FIG.4Bの画素素子100のマトリクス及びコントローラ(不図示)を有する。マトリクスの個々の画素素子は、電気的接続によってコントローラに接続されている。
任意の選択により、一次電荷収集ノード及び/又は変調ノードは、異なるグループを形成するように接続される。一例として、FIG.4Bにおいて、一次電荷収集ノード104a及び104cを互いに接続しながら、一次電荷収集ノード104b及び104dを互いに接続することができる。その場合、そのように接続された一次電荷収集ノードの変調ノードを一緒に制御してグループを形成することができる。
FIG.5Aは、本開示の第5の実施形態による画素素子100の上面を示し、FIG.5B、5C及び5Dは、それぞれ平面A-A、C-C、及びB-Bの切断面について画素素子100の断面を示す。
FIG.5A~Dを参照すると、画素素子100は、第1又は第2の導電型の半導体基板101と、第1の一次電荷収集ノード104と、第1の変調ノード105と、二次電荷収集ノード180と、周辺ノード102と、回路107とを有している。二次電荷収集ノード180は、対応する変調ノードを有さない(即ち、いかなる変調ノードも囲まない)。
二次電荷収集ノード180は、第1の導電型半導体材料から作られる。
FIG.5B~Dにおいて、Vcは第1の一次電荷収集ノード104における電圧を表し、Vmは第1の変調ノード105における変調電圧を表し、Vxは二次電荷収集ノード180における電圧を表す。第1の変調ノード105上の変調電圧Vmは、第1の一次電荷収集ノード104付近の電界分布を変化させ、それによって第1の一次電荷収集ノード104の量子効率を変調する。同様に、二次電荷収集ノード180の量子効率は、電圧Vxによって変化させることができる。本開示において後述するように、二次電荷収集ノード180は、例えば、グローバルシャッタ機能及び取り込まれた画像の解像度の改善を達成するのに有用である。
FIG.6を参照すると、イメージセンサ200は、FIG.5A-Dの画素素子100のマトリクスとコントローラ(不図示)とを有する。マトリクスの個々の画素素子は、電気的接続によりコントローラに接続されている。
FIG.6は、1つの実施形態において、一次及び二次電荷収集ノード104及び180が、互いに対してどのように配置され得るかの例示的な図である。1つの画素素子内で様々な可能な方法で構成及び配置された複数の一次電荷収集ノード及び/又は二次電荷収集ノードが存在し得ることが理解されよう。
FIG.7Aは、本開示の第6実施形態による画素素子100の断面を示す。画素素子100は、第1又は第2の導電型の半導体基板101と、第1の一次電荷収集ノード104と、第1の変調ノード105と、周辺ノード102と、回路107と、調整注入125とを有する。調整注入125は半導体基板101に注入される。このような調整注入の複数の層が存在してもよく、それらは第1の導電型半導体材料又は第2の導電型半導体材料のいずれかで作ることができる。
調整注入の目的は、より大きな体積についての電荷収集を助けることであり、例えば、半導体基板の特定の深さから電荷を収集するのを助けることである。これは、例えば、一次又は二次電荷収集ノードを特定の波長に対して反応しやすくし、他の波長に対して反応しにくくすることにおいて潜在的に有用である。
FIG.7Bは、構造化された調整注入126を有する画素素子100を示す。
また、FIG.7A及びFIG.7Bは、周辺ノード102、一次電荷収集ノード104、及び変調ノード105の間に間隔があり得ることを強調しており、例えば、半導体製造又は電気的絶縁のために前記間隔が必要とされることがある。
FIG.7Cは、本開示の第7実施形態による画素素子100の断面を示す。FIG.7Cにおいて、画素素子100は、注入の間に使用されるシャロートレンチアイソレーション(STI)124を含む。そのようなSTIの使用は、例えば、半導体製造又は電気的絶縁のため、また、画素素子の異なるノード間の寄生容量を最小にするために必要とされることがある。
FIG.7Dは、本開示の第8の実施形態による画素素子100の断面を示す。この実施例では、ゲート123(例えば、ポリシリコンゲートなど)を一次電荷収集ノード104と変調ノード105との間に使用して、それらの間の漏れ電流を低減する。ゲート123は、電荷収集ノード104と変調ノード105との間のコンダクタンスを低下させる電界効果を誘発する。
ゲート123は変調ノード105(これは変調電圧Vmにある)に接続されている。しかしながら、ゲート123は、回路107又は周辺回路(例えば、コントローラ202など)内の専用の電圧源又は他の電圧ノードによって制御することもできる。
FIG.7Dにおいては、半導体材料の境界で使用され、電気絶縁を改善し、寄生容量を、例えば、最小まで減らすことができる任意のSTI124も示している。注入物間又はノード間のSTIの代わりに、制御された電圧を有するゲートを使用できることが理解されよう。
任意の選択により、イメージセンサ200は単一チップとして製造され、電荷収集ノード104及び/又は180と、回路107と、コントローラ202とはすべて同じ半導体基板101上に配置される。
あるいは、任意の選択により、イメージセンサ200の異なる部分は、互いに電気的に接続される異なる半導体基板(チップ)に分割され、前記半導体基板はシリコン又は他の半導体材料で作ることができる。イメージセンサ200は、シリコンベースの実現に容易に適用可能であるが、例えばGaAs、InP、及びゲルマニウムベースの半導体などの化合物半導体のような他の半導体材料も使用できることが理解されよう。
回路107及び/又はコントローラ202の一部又は全部を別々の基板上に置くことができ、ここで回路107内及び電荷収集ノード104及び/又は180、変調ノード105及び周辺ノード102へのチップ間接続が必要となり得る。この場合、電荷収集ノード104及び/又は180、変調ノード105、周辺ノード102、及び場合によりコントローラ201と併せて回路107の一部は、「収集チップ」と呼ばれるチップ内に配置され、回路107の一部又は全部が、「読み出しチップ」と呼ばれる別のチップ又は複数の他のチップに配置される。前記読み出しチップは読み出し集積回路とも呼ばれる。分離した収集チップと読み出しチップを使用することの利点は、最適な技術を収集チップ及び読み出しチップの両方に使用できることである。
さらに、回路107は、特定の電荷収集ノードに関連するリソース(例えば、トランジスタ、キャパシタなど)を含むことができるが、回路107のいくつかのリソースは、所与の画素素子内で他の電荷収集ノードと共有できることが理解されよう。さらに、所与の画素素子の回路107のいくつかのリソースは他の画素素子と共有されてもよい。単純化のためだけに、そのようなリソースの共有は図には示されていない。
FIG.7Eは、本開示の第9実施形態による画素素子100の断面を示す。画素素子100は、裏側導電層108をさらに含む。
裏側導電層108は、半導体基板101の裏側に配置されている。裏側導電層108は、第2の導電型可動電荷を集めて導電するように構成されている。
裏側導電層108はバイアス電圧(Vbs)に電気的に接続されるように構成される。これは、画素素子100内の半導体基板101を完全に空乏化するのを助け、より良い量子効率及び変調コントラストの達成を容易にする。
FIG.7Fは、本開示の第10実施形態による画素素子100の断面を示す。FIG.7Fにおいて、変調ノード105は、半導体基板101内により深くまで延びている。原則として、変調ノード105の体積が十分に大きい場合、変調ノード105に構成要素(例えば、トランジスタなど)を製造することが可能である。
特に、電荷収集ノード104及び108、変調ノード105ならびに周辺ノード102の幅、深さ及びドーピング濃度/外形は、量子効率変調の効率に影響を与える。
FIG.7Gは、本開示の第11実施形態に係る画素素子100の上面を示し、FIG.7H及び7Jは、それぞれ平面A-A及びB-Bを切断した画素素子100の断面を示す。この実施形態では、一次電荷収集ノード104は、そのリング形状に間隙を有する。
一次電荷収集ノード104を第1の導電型半導体材料のみで形成する代わりに、一次電荷収集ノード104は、第1の導電型半導体材料の領域1040と、第2の導電型電荷で帯電した絶縁体材料の領域1041とを有している。
FIG.7H及びFIG.7Jは、可動性の第1の導電型電荷キャリア190の層が、半導体-絶縁体界面の半導体材料の内側に形成されていることを強調している。
FIG.7Kは、本開示の第12実施形態に係る画素素子100の上面を示し、FIG.7L及びFIG.7Mは、それぞれ切断面A-A及びB-Bについての画素素子100の断面を示す。一次電荷収集ノード104は、第1の導電型半導体材料の領域1040、絶縁体材料の領域1042、及び導電材料の領域1043を有し、領域1043は領域1042上に形成される。領域1043は領域1040に接続するか、独立して制御することができる。
FIG.7L及びFIG.7Mは、導体-絶縁体-半導体スタックがゲート構造を形成することを強調しており、ここで、導体1043の電圧は、ゲート構造の下に可動性の第1の導電型電荷キャリア190の層の形成をもたらす電圧レベルに調整できる。
FIG.7Nは、本開示の第13実施形態に係る画素素子100の上面図を示し、FIG.7PはA-A切断面についての画素素子100の断面を示す。変調ノードは、導電材料の領域1050と絶縁体材料の領域1051とを有し、領域1050は領域1051上に形成される。
FIG.7Pは、適切な電圧が領域1050の導体に印加された時に、導体-絶縁体-半導体のスタックが、領域1051の絶縁体の下の半導体内に可動電荷キャリアの層を誘導することができるゲートを形成することを強調する。領域1050の電圧を制御することは、第2の導電型半導体によって形成される変調ノードを制御することと同様の効果を有する。
FIG.7Pは、半導体基板101と絶縁体層1080との間の半導体-絶縁体界面において半導体材料の内側に形成された可動性の第2の導電型電荷キャリアの層191として示される裏側導電層の代替実施形態も示す。絶縁体層1080は、第1の導電型電荷を有する絶縁体材料から作られる。
FIG.7Qは、本開示の第14実施形態に係る画素素子100の上面を示し、FIG.7Rは、切断面A-Aについての画素素子100の断面を示す。周辺ノードは「1020」で示され、その下にある半導体材料と共にショットキーダイオードを形成する導体から作られ、ショットキーダイオードは可動性の第1の導電型電荷キャリア用のショットキー障壁を有する。一次電荷収集ノードは「1044」で示され、その下にある半導体材料と共に、可動性の第1の導電型電荷キャリアに対するオーミック接触を形成する導体でできている。変調ノードは「1052」で示され、その下にある半導体材料と共にショットキーダイオードを形成する導体材料で作られ、このショットキーダイオードは第1の導電型電荷キャリアに対するショットキー障壁を有する。
また、FIG.7Rは、半導体基板101と共にショットキーダイオードを形成する導電材料の層1081として示される裏側導電層の代替実施形態を示し、ここでショットキーダイオードは可動性の第1の導電型電荷キャリアに対するショットキー障壁を有する。
FIG.7Aから7Rと共に示した様々な実施技術は任意かつ単なる例示であり、前記技術の任意の組み合わせは、本開示の様々な実施形態において使用できる場合と使用できない場合がある。
FIG.8A-Fは、本開示の実施形態により、画素素子の量子効率をどのように変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるかを示す例示的な概略図である。FIG.8A-Fは、本開示の実施形態に係る画素素子のマトリクスの一部の断面を示す。
i=[1、M]行及びj=[1、N]列を有し、M及びNがそれぞれ正の整数3及び6である画素素子のマトリクスを仮定する。マトリクス内の特定の画素素子は100(i、j)で識別される。
FIG.8Aは、マトリクスの第2行の一部の断面を示し、前記一部は、マトリクスの画素100(2、2)、100(2、3)、100(2、4)及び100(2、5)を有する。したがって、FIG.8Aに示す全ての画素素子は、マトリクス内で隣接画素素子によって囲まれており、したがって、明確に定義された近傍を有する。さらに、画素素子の裏側導電層108と一次電荷収集ノード104との間に、画素素子全体の体積内で半導体基板101を実質的に完全に空乏化するのに十分に高い逆バイアスがあると仮定する。半導体基板101が実質的に完全に空乏化されていることは、イメージセンサが機能するために必ずしも必要ではないが、FIG.8A-Fは前記条件を仮定していることが理解されよう。
次に、説明のみを目的として、ここで電圧の相対的な大きさの実例を考察する。実例では、第1の導電型半導体材料はn型半導体に設定し(すなわち、ドナー不純物が半導体に添加されている)、第1の導電型半導体材料の前記設定は、例示の目的で、電位差の大きさ及び電位差の符号の両方の使用を可能にする。周辺ノード102の電圧は、接地電位(すなわちゼロボルト)として示され、それに対する他の電圧に言及する。例示的な電圧は、裏側導電層108が-15Vにあり、周辺ノード102が0Vにあり、電荷収集ノード104の電圧が5Vから3Vの範囲内にあることができる。
FIG.8A-Fにおいて、Vc=Vrであり、Vrはこの実施例においてリセット電圧であり、5Vであって、電荷収集ノード104は、積分の開始時に電圧Vcにある。この場合、VcとVbsの間の電位差は18Vと20Vの間にあり、電荷収集ノード104と裏側導電層108の間のそのような電位差は、比較的厚型の薄化高抵抗基板を実質的に完全に空乏化するのに通常は十分である。半導体基板101を実質的に完全に空乏化するのに十分に大きい電荷収集ノード104間の実際の逆バイアス電圧(Vbs)は、基板材料、基板ドーピングレベル、及び半導体基板101の厚さに依存する。前記逆バイアス電圧は、例えば物理的シミュレーションによって明らかにすることができる。一次電荷収集ノード104と変調ノード105の間のp-n接合を順方向バイアスすることを回避するために、変調ノード105の変調電圧Vmは、一次電荷収集ノード104の電圧より低くなければならない。この実例では、高量子効率状態及び低量子効率状態に対応する変調電圧Vmは、それぞれ、Vhq=2.5V及びVlq=0V程度である。
実施例は中間変調電圧も使用し、中間変調電圧は、図示の実例において、それぞれ中間の高量子効率状態をもたらす電圧Vint_H=1.25V及び中間の低量子効率状態をもたらす電圧Vint_L=0.75Vであり得る。
FIG.8Bは、マトリクス内のすべての画素素子がそれらの変調ノード105内にVhqを有する第1の例の場合を示し、言い換えれば、画素素子は高量子効率状態にある。矢印145は半導体基板101内の電界線を示す。画素素子100(2、2)の一次電荷収集ノード104は、太い破線140及び141により示す領域から電荷を収集し、画素素子100(2、3)の一次電荷収集ノード104は、太い破線141及び142により示す領域から電荷を収集し、画素素子100(2、4)の一次電荷収集ノード104は、太い破線142及び143により示す領域から電荷を収集し、画素素子100(2、5)の一次電荷収集ノード104は、太い破線143、144により示す領域から電荷を収集する。FIG.8B中の太い破線140、141、142及び143は、隣接画素間の電荷収集体積の境界を表す。なお、FIG.8Bにおいて電荷収集体積の境界に近づくにつれて、電荷収集体積の境界に垂直な電界成分は、境界に向かって滑らかに減少し、境界でゼロに達する。102又は108のいずれかに対する電荷収集体積の境界には垂直電界がある。なお、より詳細な図では、変調ノード105と電荷収集ノードとの間に電界線があるのと同様に、周辺ノード102と電荷収集ノードとの間を走る電界線がある。明瞭性のため、それらは図に描かれていない。
FIG.8Cは第2の例の場合を示し、ここでは画素の奇数列が変調ノード105においてVhqを有し(すなわち、高量子効率状態にある)、画素素子の偶数列が変調ノード105にVint_Hを有する(すなわち、中間高量子効率状態にある)。電界線(矢印145で示す)は変調電圧の変化に従って変化し、太い破線140と141、及び、142と143は、互いに近付き、曲がっている。なお、太い破線144は隣接する画素素子100(2、6)に向かって移動しており、FIG.8Cには示されていない。変調電圧の変化の結果として、偶数列の一次電荷収集ノード104は、FIG.8Bと比較して、より狭い電荷収集体積から光生成電荷を収集する。一方、奇数列の一次電荷収集ノード104は、FIG.8Bと比較してより広い電荷収集量から電荷を収集する。
FIG.8Dは第3の例の場合を示し、ここでは画素素子の奇数列がそれらの変調ノード105にVhqを有し(すなわち、高量子効率状態にある)、画素素子の偶数列がそれらの変調ノード105にVint_Lを有する(すなわち、中間的な低量子効率状態にある)。太い破線140と141、及び、142と143は、FIG.8cと比較して互いに近接している。前記線は、半導体基板101の裏側近くで互いに重なっている。その結果、偶数列の一次電荷収集ノード104は、裏側付近で光生成された電荷を収集しない。これは、裏側近くで吸収される短波長が画素素子の偶数列によって取り込まれないことを実質的に意味する。したがって、スペクトル選択的イメージングが可能であり、FIG.8Dの実施例では、偶数列の一次電荷収集ノード104は、奇数列の画素素子によって実質的にロングパスフィルタリングされた光を吸収する。
FIG.8Eは第4の例の場合を示し、ここでは画素の奇数列が変調ノード105にVhqを有し(すなわち、高量子効率状態にある)、画素素子の偶数列が変調ノード105にVlqを有する(すなわち、低量子効率状態にある)。この場合、太い破線140、141、142及び143によって示すように、偶数列の画素素子は、それらの一次電荷収集ノード104のすぐ近くからのみ電荷を収集する。
FIG.8Fは、第5の例の場合を示し、ここで
画素素子100(i、1)は、Vm=Vhqを有し、
画素素子100(i、2)は、Vm=Vlqを有し、
画素素子100(i、3)は、Vm=Vhqを有し、
画素素子100(i、4)は、Vm=Vhqを有し、
画素素子100(i、5)は、Vm=Vint_Hを有し、
画素素子100(i、6)は、Vm=Vhqを有する。
この例の場合は、画素素子のマトリクス内で変調電圧の異なる組み合わせが可能であることを示している。量子効率を変調することによって、画素素子が光生成電荷を収集する電荷収集体積を変えられることが理解されよう。実際には、光生成電荷の収集に関する画素境界は固定されておらず、むしろそれらは柔軟であり、即ち、量子効率を変調することによってプログラム可能である。
FIG.8A-Fにおける例示的な図示は、各画素素子が単一の一次電荷収集ノードを含む実施形態について描かれている。本開示の様々な他の実施形態において、量子効率が同様に変調され得ることが理解されよう。FIG.8A-Fに示す原理は、複数の一次及び/又は二次電荷収集ノードを有する画素素子、及び、より高次元のマトリクスを有するイメージセンサに拡張することができる。さらに、各画素素子が一次電荷収集ノードに加えて二次電荷収集ノードを含む例示的な実施形態では、二次電荷収集ノードの電圧Vxを使用して二次電荷収集ノードの量子効率を変えることができる。
FIG.21Aは、調整注入を使用する別の例の説明図である。インプラント1251は第2の導電型半導体材料からなり、インプラント1250は第1の導電型半導体材料からなる。インプラント1251及び1250は、センサが作動しているときに完全に空乏化するように、軽度にドープされてもよい。インプラント1251は、変調を改善することを目的とし、インプラント1250は、可動性の第1の導電型電荷を電荷収集ノードへ導くのを助ける。これらのインプラントはまた、個別に、例えば「1250」のみ、又は「1251」のみを使用することができ、これらの組み合わせは量子効率の改善された変調をもたらし得る。
FIG.21Bは、1つの一次電荷収集ノードと1つの二次電荷収集ノードを備えた画素素子に調整注入を使用する例の図である。第2の導電型半導体材料のインプラント1251と、第1の導電型半導体材料のインプラント1253がある。さらに、二次電荷収集ノード180の下に第2の導電型半導体材料のインプラント1254がある。調整注入は、一次電荷収集ノード104及び二次電荷収集ノード180への電荷の誘導を助け、前記電荷収集ノードの量子効率変調を容易にする。インプラント1251、1253及び1254は、センサが作動しているときに十分に空乏化するように、軽度にドープすることができる。
FIG.21Cは、2つの一次電荷収集ノードを有する画素素子に調整注入を使用する例の図である。状況はFIG.21Aの2つの画素素子を使用するものに類似している。2つの一次電荷収集ノードを有する画素素子に調整注入を使用する例を示すことも可能である。この状況は、FIG.21Cの2つの画素素子を使用する状況と類似しているが、ここでは調整注入1252が画素素子の端部まで延びないように構成される点が異なる。これは、1つの画素素子の電荷収集体積を隣接する画素素子の電荷収集ノードから分離するのを助ける。インプラント1251及び1252は、センサが作動しているときに十分に空乏化するように、軽度にドープすることができる。
説明した調整注入は例示であり、異なる組み合わせで使用することができる。
FIG.22は、FIG.8Bの画素素子の電界分布及びバイアス条件のより詳細な図を提供する。FIG.22の太い破線140、141及び142は、隣接画素間の電荷収集体積の境界を表す。なお、FIG.8Bと同様に、電荷収集体積の境界に近づくにつれて、電荷収集体積の境界に垂直な電界成分は、境界に向かって滑らかに減少し、境界でゼロに達する。FIG.22では、電界線が描かれ、電荷境界で発生した第2の導電型可動電荷が周辺ノード102又は裏側導電層108のいずれかに到達することを示している。これは、102又は108のいずれかに対する電荷収集体積の境界に垂直電界があるからである。FIG.22には、変調ノード105と電荷収集ノードとの間の電界線があるのと同様の方法で、周辺ノード102と電荷収集ノードとの間を走る電界線(これらは明瞭さのためだけにFIG.8B、8C、8D、8E、及び8Fには示していない)も示している。
FIG.8Bの注記として、FIG.8C、8D、8E、及び8Fは、電界線を大まかに示しているだけであるが、電荷収集体積間の境界は、FIG.8B、8C、8D、8E、及び8Fに示すように定性的に振舞う。
FIG.9A-Bは、本開示の実施形態により画素素子の量子効率をどのように変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるかを示す他の例示である。FIG.9A-Bは、本開示の実施形態による画素素子のマトリクスの一部の上面を示す。
説明のみを目的として、ここでi=[1、M]行及びj=[1、N]列を有し、MとNがそれぞれ正の整数3と10である画素素子のマトリクスを考える。前記部分は、マトリクスの画素素子100(2、2)、100(2、3)、100(2、4)、100(2、5)、100(2、6)、100(2、7)、100(2、8)及び100(2、9)を有する。
画素素子100(2、2)、100(2、3)、100(2、4)、100(2、5)、100(2、6)、100(2、7)、100(2、8)及び100(2、9)の一次電荷収集ノードは、それぞれ領域150、151、152、153、154、155、156及び157の下の電荷収集体積から光生成電荷を収集する。領域150、151、152、153、154、155、156及び157は単なる表示であることが理解されよう。FIG.8A-Fにおいて観察できるように、所与の一次電荷収集ノードが光生成電荷を収集する電荷収集体積は、光生成が起きる深さに依存する。
FIG.9A-Bに示す画素素子100(2、2)、100(2、3)、100(2、4)、100(2、5)、100(2、6)、100(2、7)、100(2、8)及び100(2、9)の一次電荷収集ノード、変調ノード及び周辺ノードは、明確性のみを目的として符号を付けていない。
FIG.9Aは、例示のケースを示し、
画素素子100(i、1)はVm=Vhqを有し、
画素素子100(i、2)はVm=Vhqを有し、
画素素子100(i、3)はVm=Vint_Hを有し、
画素素子100(i、4)はVm=Vhqを有し、
画素素子100(i、5)はVm=Vhqを有し、
画素素子100(i、6)はVm=Vlqを有し、
画素素子100(i、7)はVm=Vhqを有し、
画素素子100(i、8)はVm=Vhqを有し、
画素素子100(i、9)はVm=Vhqを有し、
画素素子100(i、10)はVm=Vhqを有する。
光生成電荷を収集することに関する体積(すなわち、電荷収集体積)の境界は、変調電圧によって電気的に変化させられることが理解されよう。
FIG.9Bは別の例の場合を示し、jがmod(j、3)=1を満たす画素素子100(i、j)は、Vm=Vint_H(中間の高量子効率状態)であり、jがmod(j、3)=0及びmod(j、3)=2を満たす他の画素素子100(i、j)は、Vm=Vhq(高量子効率状態)を有する。
なお、モジュロ演算mod(j、3)の表記は、j mod 3と等しい。この実施例の場合、mod(j、3)=1である画素素子100(2、j)は、画素素子の実際の幅の約3分の1からの光生成電荷を集め、残りの3分の2からの光生成電荷は、mod(j、3)=0又はmod(j、0)=2である隣接する画素素子100(2、j)によって集められることがFIG.9Bから観察できる。
また、様々な場合における光生成電荷の測定、例えば、
ケースA: 全ての画素素子がVm=Vhqを有する、
ケースB: mod(j、3)=1を満たす画素素子がVm=Vint_Hを有する、
ケースC: mod(j、3)=2を満たす画素素子がVm=Vint_Hを有する、
ケースD: mod(j、3)=0を満たす画素素子がVm=Vint_Hを有する、
は、各画素素子を垂直方向に3つの部分に分割するために使用することができる。したがって、これら4つの測定により、マトリクスの垂直方向の解像度は、行内の画素素子の数の3倍になり得る。上記のケースは、変調電圧及びそれらのパターンの背後にある原理を説明するための単なる例であることが理解されよう。変調電圧及びそれらのパターンの異なる組み合わせを使用して、画素素子を部分に分割することができ、その結果、解像度が向上する。
FIG.10A-Bは、本開示の実施形態により画素素子の量子効率をどのように変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるかについてのさらに別の例示である。FIG.10A-Bは本開示の一実施形態による画素素子のマトリクスの一部の上面を示す。説明のみを目的として、ここで、i=[1、M]行及びj=[1、N]列を有し、MとNがそれぞれ正の整数5と5である画素素子のマトリクスについて考察する。
FIG.10Aを参照すると、画素素子100(3、3)、100(1、2)、100(2、5)、100(5、4)及び100(4、1)はVm= Vint_Hを有し、他の画素素子はVm=Vhqを有する。画素素子100(3、2)、100(2、3)、100(3、4)、100(4、3)及び100(3、3)の一次電荷収集ノードは、領域(太線で囲んで示す)171、172、173、174及び175の下の電荷収集体積から光生成電荷を収集する。
FIG.10Bを参照すると、全ての画素素子はVm=Vhqを有する。その結果、電荷収集体積は対称になっている。
FIG.10Cにおいて、画素素子100(3、3)は、5つの領域1710、1720、1730、1740、175に分割されている。
FIG.10Dは、単位面積及び時間あたりの光生成電荷の数が、領域1710、1720、1730、1740及び175の下の電荷収集体積についてどのように計算され得るかを示す。
FIG.10Dを参照すると、FIG.10Aの領域171及びFIG.10Bの領域171は、それぞれA1とA2によって示される。領域1710(すなわちA1とA2で表される面積の差)はA3で表される。
同様に、単位面積及び時間あたりの光生成電荷(すなわち、光信号によって生成された電子)の数は、領域A1、A2及びA3について、S1、S2及びS3によって表され、数学的に以下のように関連付けられる。
S3=(A1×S1-A2×S2)/A3
このように、例えば、変調電圧Vmの異なるパターンで複数の画像を取り込むことによって、画素素子の柔軟な(すなわちプログラム可能な)電荷収集体積を使用して、イメージセンサの解像度を高めることができる。
次に、FIG.10Eは、本開示の実施形態による、画素素子のより大きなマトリクスを用いて解像度を向上させることができる方法の概略図である。FIG.10Eは、M及びNが8に等しいマトリクスを示す。
FIG.10Eを参照すると、mod(2×(i-1)+j+1、5)=0を満たす画素素子はVm= Vint_Hを有し、他の画素素子はVm=Vhqを有する。第1の画像Pic1は、この変調電圧パターンを使用して取り込まれる。
説明のみを目的として、ここでは、6つの画像が以下の変調電圧パターンを使用して取り込まれると考える。
Pic1: mod(2×(i-1)+j+1、5)=0であればVm=Vint_
H、それ以外はVm=Vhq
Pic2: mod(2×(i-1)+j+1、5)=1であればVm=Vint_H、それ以外はVm=Vhq
Pic3: mod(2×(i-1)+j+1、5)=2であればVm=Vint_H、それ以外はVm=Vhq
Pic4: mod(2×(i-1)+j+1、5)=3であればVm=Vint_H、それ以外はVm=Vhq
Pic5: mod(2×(i-1)+j+1、5)=4であればVm=Vint_H、それ以外はVm=Vhq
Pic6: Vm=Vhq
その結果、第1の画像Pic1は、FIG.10Eに示すように、Vmのパターンを有し、第2の画像Pic2は1つの位置だけ右にシフトしたパターンを有し、第3の画像Pic3は1つの位置だけ下にシフトした同じパターンを有し、第4の画像Pic4は1つの位置だけ上にシフトした同じパターンを有し、第5の画像Pic5は1つの位置だけ右にシフトしたパターンを有し、第6の画像Pic6は全ての画素素子についてVm=Vhqにより撮影される。これらの6つの画像は、FIG.10C及び10Dとともに示したものと同様の方法で、すべての画素素子をそれぞれ5つの部分に仮想的に分割するのに十分な情報を有する。これにより、マトリクス内にある電荷収集ノードよりも5倍多い画素値が得られる。実際には、特に良好な照明条件において、結像スピードが、価値ある交換条件で、解像度に転化される。
FIG.10Eで使用されている変調電圧のパターンは単なる一例に過ぎないことが理解されよう。所与の一次電荷収集ノードが光生成電荷を収集する電荷収集体積を電気的に変更させることができるため、解像度を高めるために様々な変調電圧パターン及び方式を導入することができる。一例として、画像Pic1、Pic2、Pic3、Pic4及びPic5を取り込む間に選択した画素素子に対してVm=Vint_Hを使用する代わりに、Vm=Vlqを前記選択した画素素子に対して使用することができる。そのような場合、画素素子は仮想的に4つの部分に分割することができる。
FIG.11A-Cは、本開示の実施形態により画素素子の量子効率をどのように変調してそれらの電荷収集体積を変化させることができるかを示す更に別の例示である。FIG.11A-Cは、本開示の別の実施形態による画素素子のマトリクスの一部の上面を示す。説明のみを目的として、ここでは、i=[1、M]行及びj=[1、N]列を有し、MとNがそれぞれ正の整数4と5である画素素子のマトリクスについて考察する。FIG.11A~FIG.11Cを参照すると、画素素子は、例えばFIG.5Aに示すように、一次電荷収集ノードに加えて二次電荷収集ノードを有する。
なお、ここで用いる電圧極性は、第1の導電型半導体がn型半導体であることを前提としている。
FIG.11Aを参照すると、全ての画素素子は、高量子効率状態にある2次電荷収集ノードを有し、かつ、低量子効率状態にある1次電荷収集ノードを有する。言い換えれば、全ての画素素子は、Vx=Vhq及びVm=Vlqを有する。画素素子100(2、3)及び100(2、4)の二次電荷収集ノードは、領域(太線により囲んで示す)181及び182の下の電荷収集体積から光生成電荷を収集する。
FIG.11Bを参照すると、全ての画素素子の一次電荷収集ノードの量子効率が増加し、及び/又は、全ての画素素子の二次電荷収集ノードの量子効率が低下する。言い換えれば、FIG.11Aにおける前の値と比較して、Vmが上昇し、Vxが低下する。画素素子100(3、2)及び100(3、3)の一次電荷収集ノードは、領域(太線により囲んで示す)183及び184の下の電荷収集体積から光生成電荷を収集する。FIG.11Aと比較して、領域181及び182は、サイズが縮小していることが理解されよう。
FIG.11Cを参照すると、FIG.11Bと比較して、全ての画素素子の一次電荷収集ノードの量子効率はさらに上昇し、及び/又は全ての画素素子の二次電荷収集ノードの量子効率はさらに低下する。なお、電圧Vxは光生成電荷が収集された後に読み出すことができ、これにより二次電荷収集ノードは一次電荷収集ノードと同様にイメージセンサの解像度に寄与することができる。
FIG.12A-Dは、本開示の様々な実施形態による画素素子100の回路107の概略図である。説明のため、第1の導電型半導体材料はnドープ半導体材料であると仮定するが、pドープの第1の導電型半導体材料に関する作用も同様に説明することができる。好ましくは、半導体基板101は高抵抗率又は真性半導体材料である。
FIG.12Aを参照すると、画素素子100は、二次電荷収集ノードを含まない単一の一次電荷収集ノード104を有する。Vmは変調ノード105の変調電圧であり、電圧がVcである一次電荷収集ノード104の量子効率を変調するために使用される。
FIG.12Aは回路107の代表的な部分のみを示し、回路107はスイッチ110を有する。例示の実施形態では、スイッチ110は、Vcをノード112で利用可能なリセット電圧Vrに引くために使用されるNMOSトランジスタとして実施することができる。スイッチ110はゲート111を有する。回路107は、光生成された収集電荷を蓄積するために使用されるキャパシタ109も有する。キャパシタ109は、専用キャパシタ、寄生キャパシタ、又は異なる容量素子の組み合わせとすることができる。
一次電荷収集ノード104と裏側導電層108の間の電位差は符号113で示されている。高抵抗基板が実質的に完全に空乏化されるべき場合、この電位差は十分に高くなければならない(通常は15ボルト程度)。
そのような画素素子100のマトリクスは、以下のように画像を取り込むために使用することができる。
まず、トランジスタゲート111で電圧をアサートし、スイッチ110を介してVcをリセット電圧Vrに引くことによって、すべての画素素子の一次電荷収集ノードの電圧Vcが初期化される。この例では、Vrは5Vであり得る。
次に、トランジスタゲート111の電圧がアサート解除され、これにより、一次電荷収集ノードはフローティングのままにされる。光生成電荷は、ほぼVrである初期値から一次電荷収集ノードでの電圧Vcを低下させ始める。変調電圧Vmは、対応する一次電荷収集ノードの量子効率を変えるために使用することができる。
最後に、所定の積分時間の後、キャパシタ109は読み出しに利用可能な信号Vr-Vcを保持する。信号範囲は、例えば、2Vとすることができ、これにより一次電荷収集ノード104が少なくとも周辺ノード102よりも3V高い電位になる。
これは写真を撮るための単純化された手順であることが理解されよう。実際には、例えば、リセット電圧値が信号の前に読み取られる相関二重サンプリング(CDS)のような様々な技術を使用することができる。また、異なる画素素子は異なる積分時間を有することができる。
なお、一次電荷収集ノード104における電圧は、周辺ノード102(又は変調ノード105)と一次電荷収集ノード104の間に電流が流れるのを防ぐために、また、該当する場合、半導体基板101を実質的に完全に空乏化された状態に保つため、所定の値より高くなければならない。一次電荷収集ノード104が十分に高い電圧にある場合、一次電荷収集ノード104は変調ノード105を周辺ノード102から実質的に絶縁する。以下の説明における電圧極性は、第1の導電型半導体材料をn型半導体と仮定する。
FIG.12Aは、第1の導電型半導体材料がn型半導体であるときに、一次電荷収集ノード104の電圧範囲を制限するための1つの可能な方法の例示である。一次電荷収集ノード104の電圧Vcが低くなり過ぎるのを防ぐ1つの方法は、スイッチ110を使用して、一次電荷収集ノード104への/からのリセット電圧Vrの接続及び遮断を行うことである。リセット中、スイッチ110のトランジスタゲート111は高電圧に引かれ、それにより、スイッチ110は完全に導通状態になり、すなわちオンになる。その後、ゲート電圧は、ほぼVtarg+Vthに設定することができ、ここで、Vtargは、一次電荷収集ノード104の電圧の目標とされる下限であり、Vthは、スイッチ110(すなわち、リセットトランジスタ)の閾値電圧である。このようにして、一次電荷収集ノード104の電圧がVtargに達すると、スイッチ110のゲート-ソース間電圧はVthになる。一次電荷収集ノード104の電圧がさらに低下すると、スイッチ110を通る電流が増加し、一次電荷収集ノード104の電圧が低下するのを実質的に防止する。実際には、そのような制限は徐々に起こる。Vthは、単に例示の目的で上記の例において使用されたことが理解されよう。
FIG.12Bを参照すると、画素素子100は、一次電荷収集ノード104と二次電荷収集ノード180とを有する。二次電荷収集ノード180は電圧Vxを有し、回路107に接続されている(前記接続はFIG.12Bには示さない)。電圧Vxは、二次電荷収集ノード180の量子効率を制御するために使用され得る。
FIG.12Cを参照すると、画素素子100は、一次電荷収集ノードを含まない単一の二次電荷収集ノード180を有する。二次電荷収集ノード180は、ゲートがノード111_xの電圧によって制御されるトランジスタとして実装することができるスイッチ110_xによりリセットすることができる。リセット電圧Vr_xは、ノード112_xで供給される。回路107は、電荷を蓄積するためのキャパシタ109_xも備える。FIG.12Cの画素素子100は、変調ノードが無いことを除いて、FIG.12Aの画素素子100と非常によく似た働きをする。ここで、量子効率の変調はVr_xにより可能である。Vr_xがリセット中に高電圧である場合、量子効率は高く、同様に、Vr_xがリセット中に低電圧である場合、量子効率は低い。
キャパシタ109_xがリセットされ、次いでノード111_xがアサート解除されたと仮定する。この時点でノード112_xの電圧が変調されると、その変調の一部はキャパシタ109_xを介して二次電荷収集ノード180に容量的に接続され、その結果、二次電荷収集ノード180の量子効率が変調される。これにより、積分中の量子効率の変調が可能になる。二次電荷収集ノード180の総静電容量に対するキャパシタ109_xの静電容量が大きいほど、上述の容量性変調効果が大きい。同様に、一次電荷収集ノード104についてFIG.12Aの例で説明したように、二次電荷収集ノード180の電圧範囲は、スイッチ110xを用いて制限することができる。
FIG.12Dを参照すると、画素素子100は、一次電荷収集ノード104と二次電荷収集ノード180とを有する。回路107は、ゲート121_xによって制御されるトランジスタにより実施することができるスイッチ122_xを有する。ノード121_xの電圧がアサートされると、スイッチ122_xは、二次電荷収集ノード180をノード120に接続する。同様に、回路107は、ゲート121によって制御されるトランジスタによって実施することができるスイッチ122をさらに有する。スイッチ122は、一次電荷収集ノード104をノード120に接続することができる。これは、二次電荷収集ノード180と一次電荷収集ノード104の両方で写真を撮ることができ、両方とも電荷をキャパシタ109に蓄積することを意味する。
FIG.12A-Dに示す画素素子100は、回路107の単なる例示であることが理解されよう。ここに記載の原理は、異なる数の一次電荷収集ノード及び/又は二次電荷収集ノードを有する他の種類の画素素子に拡張することができる。特に、所与の画素素子内に複数のストレージキャパシタが存在し得る。例えば、FIG.12Dにおいて、例えば、取り込んだ信号、リセット値(CDS用)及び導出信号を蓄積することができるキャパシタのバンクが存在し得る。
FIG.13は、本開示の実施形態による画素素子100の回路107の概略図である。FIG.13を参照すると、画素素子100は、例えば、FIG.2Aに示すように、第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bを有する。
画素素子100は、半導体基板101の裏側となるように製造された裏側導電層108を有する。裏側導電層108はバイアス電圧Vbsにバイアスされる。回路107は、第1及び第2の一次電荷収集ノード104a及び104bにそれぞれ関連付けられた第1及び第2のスイッチ110a及び110b(これらはトランジスタによって実施できる)を有する。同様に、スイッチ110a及び110bのトランジスタゲート111a及び111bを使用して、それぞれスイッチ110a及び110bのコンダクタンスを制御することができる。回路107はストレージキャパシタ109a及び109bを更に有する。符号113aは電荷収集ノード104aと裏側導電層108の間の電位差を表し、符号113bは電荷収集ノード104bと裏側導電層108の間の電位差を表す。Vr_a及びVr_bは、それぞれノード112a及び112bにおける第1及び第2のリセット電圧である。
明瞭性のみを目的として、使用され得る回路107の他の部分(例えば、可能なソースフォロワなど)は、FIG.13には示されていない。
FIG.14A-Bは、FIG.13の画素素子100において、電荷の収集をどのように変調できるかを示す概略図である。半導体基板101は、任意の選択により、薄化高抵抗基板である。第1の導電型半導体はn型半導体材料であると仮定する。また、スイッチ110a及び110bは、n型トランジスタであると仮定する。さらに、一次電荷収集ノードと裏側導電層108との間に十分に大きい電位差113a及び113bが与えられ、半導体基板101を実質的に完全に空乏化する。スイッチ110a及び110bは、撮像が開始される前に、一次電荷収集ノード104a及び104bをそれらのリセット電圧Vr_a及びVr_bに近づけるために使用される。ストレージキャパシタ109a及び109bは専用キャパシタである必要はないが、たとえば電荷収集ノード104a及び104bの寄生容量、及び/又は、例えば、トランジスタゲートなどの他の付属構成要素によって形成することができる。ここで、キャパシタ109aと109bは異なる値を有することができ、例えば、一方は低い静電容量(すなわち高い変換利得)を有することができ、他方は高い静電容量(すなわち高いフルウェルキャパシティ)を有することができる。
FIG.14を参照して、リセット電圧Vr_a及びVr_bが5Vであると仮定する。画素信号範囲(すなわち、Vc_a、Vc_bの電圧範囲)は5Vから3Vとなり、この場合、電荷収集ノード104a及び104bは、常に周辺ノード102(接地レベルにある)よりも少なくとも3V高い電位にある。バイアス電圧Vbsは-15V、Vhqは2.5V、Vlqは0Vである。0Vの変調電圧は低い量子効率状態をもたらし、一方、2.5Vの変調電圧はその対応する一次電荷収集ノードに高い量子効率状態をもたらす。
FIG.14A-Bを参照すると、一次電荷収集ノード104a及び104bは、(対応するゲート電圧111a及び111bを制御することによって)それぞれスイッチ110a及び110bを使用して、第1及び第2のリセット電圧Vr_a及びVr_bに引かれている。リセット動作後、スイッチ110a及び110bは、それぞれドレインノード112a及び112bと一次電荷収集ノード104a及び104bとの間の更なる電流を防ぐために、ゲート電圧111a及び111bにより動作領域を遮断するように構成されている。変調電圧Vm_a及びVm_bは、リセットの間、2.5V(=Vhq)であってもよい。一次電荷収集ノード104a及び104bは、基板101内の光生成電荷について競合し、一次電荷収集ノード104a及び104bによって収集された電荷は、それぞれキャパシタ109a及び109bに蓄積される。
次に、量子効率変調の原理について説明する。FIG.14Aは、M=3行及びN=4列のマトリクス内の画素素子100(2、2)及び100(2、3)を示す。変調電圧Vm_a=Vlq、変調電圧Vm_b=Vhqである。おおよその電界線145がFIG.14A及び14Bに示されている。低量子効率状態にある画素素子100(2、2)の一次電荷収集ノード104aが、太い破線125で囲まれた小さな体積から光生成電荷を収集する一方、高量子効率状態にある画素素子100(2、2)の一次電荷収集ノード104bは、太い破線124と126の間の基板101の大きな体積(太い破線125で囲まれた体積を除く)から光生成電荷を集める。太い破線124の左側で光生成された電荷は、画素素子100(2、1)の一次電荷収集ノード104bによって収集される。
同様に、画素素子100(2、3)の一次電荷収集ノード104aは、太い破線127で囲まれた小さい体積から光生成電荷を収集する一方で、画素素子100(2、3)の一次電荷収集ノード104bは、画素素子100(2、4)の太い破線126と線124(図示せず)との間の基板101の大きな体積から(太い破線127で囲まれた体積を除く)光生成電荷を集める。したがって、所与の画素素子内の基板101内で光生成された電荷の一部は、隣接する画素素子によって収集され得る。
FIG.13の画素素子100では、隣接画素による電荷収集を最小にするため、一次電荷収集ノード104aと104bとは互いに近接している(すなわち、一次電荷収集ノード104aと104bとの間の領域106は比較的細い)。なお、画素素子の下に発生した実質的に全ての電荷が一次電荷収集ノードの1つによって収集されるため、開口率は実質的に100%である。画素素子100の基板101が、FIG.14A及び14Bで仮定されているように実質的に完全に空乏化している場合、光生成電荷は急速に一次電荷収集ノード104a及び104bにドリフトする。
FIG.14Bを参照すると、画素素子は、Vm_a=Vhq及びVm_b=Vlqを有する。画素素子100(2、2)の一次電荷収集ノード104b及び画素素子100(2、3)の一次電荷収集ノード104bが光生成電荷を収集する電荷収集体積は、それぞれ太い破線128及び130によって囲まれている。FIG.14Aと同様に、画素素子100(2、3)の一次電荷収集ノード104aは、太い破線130で囲まれた体積を除いて、太い破線129と131との間の基板101の大きな体積から光生成電荷を収集する。
入射光が比較的厚い(すなわち、数十マイクロメートル程度)薄化チップに達する前に赤外線(IR)カットフィルタを通過する場合、変調コントラストが100%に近づく。これは、一次電荷収集ノードが画素素子の表側に配置されているため、実質的にすべての短波長の光が裏側近くで吸収され、非常にわずかな光が低量子効率状態にある一次電荷収集ノードの近く(すなわち、太い破線125、127、128及び130で囲まれる体積)で吸収されるからである。
FIG.15は、本開示の一実施形態により、高い変調コントラスト及び画素素子100の全領域からの電荷収集を有しながら、どのようにして小さな一次電荷収集ノードサイズを得ることができるかを示す概略図である。FIG.15は、採用できる可能性のある画素読み出し回路の概略図を示す。一次電荷収集ノード(104a及び104b)と周辺ノード102の間のより高い電位差は、画素素子100の全領域に対してより小さい一次電荷収集ノード領域を可能にする。
一例では、スイッチ110a、110b、115a、115b、117a及び117bのノード112a、112b、114a、114b、119a及び119bにおけるドレイン及びソース電圧がそれぞれ設定され、その結果、トランジスタ端子電圧を安全な電圧範囲(すなわち、トランジスタに害を及ぼさない電圧範囲)に保ちながら、一次電荷収集ノード(104a及び104b)と周辺ノード102の間の逆バイアスを最大化する。
なお、スイッチは、例えば周辺ノード(pウェル)102に組み込むことができるNMOSトランジスタなどの第1の導電型トランジスタによって実装することができるため、シャッタトランジスタ122a及び122b、リセットトランジスタ109a及び109b、ソースフォロワトランジスタ115a及び115b、並びに、負荷トランジスタ117a及び117bの基板は、周辺ノード102に結合されている。シャッタトランジスタ122a、122bは、任意であり、一次電荷収集ノード104a及び104bをそれぞれ記憶ノード120a及び120bから分離するために使用される。これは、グローバルシャッタイメージングを達成する1つの方法を提供する。
トランジスタ115a、115b、及び、トランジスタ117a、117bによって形成されたソースフォロアは、キャパシタ109a、109bに保存された信号をそれぞれバッファリングする。これらのソースフォロワは、出力ノード116a及び116bを有する。シャッタトランジスタ122a及び122bは、対応するゲート制御電圧Vsh_a及びVsh_bをそれぞれ有するゲートノード121a及び121bを有する。ゲート制御電圧Vsh_a、Vsh_bは、シャッタトランジスタ122a、122bをそれぞれ導通又は遮断動作領域に変えるために使用される。負荷トランジスタ117a及び117bは、ソースフォロアのバイアス電流を設定するために使用されるゲートノード118a、118bを有する。トランジスタ115a及び115bはそれぞれドレイン端子114a、114bを有する。トランジスタ117a及び117bはソース端子119a及び119bを有する。
変調ノード105aと一次電荷収集ノード104aの間、及び、変調ノード105bと一次電荷収集ノード104aの間の容量性接続による変動を最小にするため、読み出しの間、変調電圧Vm_a及びVm_bは所定の値に設定されることが好ましい。読み出し後、キャパシタ109a、109bのノードを短絡するスイッチ110a、110bにより画素素子をリセットすることができる。この時点で、ノード120a及び120bにおけるリセット電圧は、読み出されるか、二重サンプリング又は相関二重サンプリングに使用される画素素子内で使用される。
FIG.15は完全な画素回路を示しておらず、イメージセンサにおける画素素子の使用は上述の具体的な読み出し構成に限定されないことが理解されよう。実際、そのような画素素子のイメージセンサへの実装には、画素素子のマトリクスのうちどの画素素子を読み出すかを選択するために、ゲート116a及び116bに接続された別個の選択装置も必要とする。また、例えば、負荷トランジスタ117a及び117bは、周辺回路(すなわち、イメージセンサのコントローラ)内に配置することができる。ノード104a、104b、120a及び120bにおける電圧などの画素素子電圧は、画素レベル信号処理及び/又は読み出しに使用することができる。
ノード112a及び112bにおけるリセット電圧Vr_a及びVr_bを、例えば8Vまで上昇させることができる。これにより、一次電荷収集ノード(104a及び104b)と周辺ノード102(領域106を含む)の間の電位差が増大する。しかしながら、画素回路のトランジスタがそのような高電圧を処理できることを確実にするための対策を講じる必要がある。なぜなら、トランジスタは、名目上、例えば1.8V又は2.5Vの電源で作動するように設計され得るからである。一実施形態において、FIG.15のピクセル回路のノード114a、114b、119a及び119bに適用可能な高及び低供給電圧は、ノード112a、112bのリセット電圧及び周辺ノード102の周辺ノード電圧とは独立して設定可能である。例えば、リセット電圧Vr_a及びVr_bが8Vである場合、2.5Vのトランジスタの使用を仮定すると、ノード114a及び114bにおける電圧は7.5V、ノード119a及び119bにおける電圧は5Vになり得る。このようにして、トランジスタ端子電圧は許容範囲内になる。トランジスタのゼロでないボディバイアスは、回路107の設計に関して考慮に入れるべき閾値電圧を変化させる。
FIG.15は画素回路の設計の背景にある原理の例示的な実施例を示し、実際の実施は、異なる数の独立供給電圧を有する異なるトランジスタ回路を有することができる。画素回路はこの特定の構成に限定されないことが理解されよう。半導体材料の導電型を置き換える場合、電源の極性も置き換える必要がある。例として、第1の半導体材料がp型半導体であり、第2の半導体材料がn型半導体である場合、回路107は正孔を収集する。また、そのような場合、n型の変調ノードはp型の一次電荷収集ノードによって囲まれる。さらに、半導体材料を置き換えた場合には電圧極性を変更する必要があり、読み出し電子回路(例えばトランジスタなど)を再設計し、変化した電圧極性及び電圧範囲を考慮に入れる必要がある。また、第1の導電型半導体材料がp型半導体である場合、周辺ノード102と電荷収集ノード104a、104bとの間にそれぞれ電流が流れるのを防ぐために、電荷収集ノード104a及び104bの電圧は所定の値以下に維持されるべきである。
次に、FIG.16は、本開示の実施形態による、画像を取り込むためのシステムの例示的なPTOF実施例の概略図である。FIG.16において、第1の時点でシステムの発光体によって放射された光パルス300である放射信号が示されている。放射光パルス300はターゲットに当たり、第2の時点でターゲットから反射される。反射した光パルスは、システムにおいて光パルス301として検出される受信信号として受信される。放射光パルス300と受光パルス301の端の間の時間差302は飛行時間を表す。
受信信号の測定は、別々の測定サイクルで観察される。FIG.16は、3つの測定サイクル305、306及び307(すなわち、x1、x2、x3)を示す。第1の測定サイクル305は、光パルス300が放射されるのと同時に始まる。測定サイクル305の後に測定サイクル306及び307が続く。反射光パルス301による受信信号は、測定サイクル305及び306における反射信号期間303及び304の間にそれぞれ観察される。なお、測定サイクル307は、非常に遅い時間であり、測定された信号がイメージセンサの目標距離範囲を超えている。したがって、測定サイクル307は、放射/反射された信号に起因する少量の信号のみを有する可能性が高く、所与のシーンの通常の強度画像を表す背景照明によって支配される。
正規化距離が分数x2-x3/((x1-x3)+(x2-x3))によって得られることは周知である(参考文献Sensor2015、15、4624-4642、doi:10.3390/s150304624参照)。なお、分母は全受信反射信号を表す。
任意選択的に、前述の3つの測定は、例えばFIG.4Aに示すように、互いに隣接して配置される3つの変調された電荷収集ノードを有するセンサ回路を有することによって実行することができる。このような場合、複数の放射パルスを用いた繰り返しの測定と、繰り返しサイクル305、306、及び307による繰り返し測定後、電荷収集ノードは十分な量の電荷を集める。FIG.4Aの電荷収集ノード104a及び104bはx1及びx2の値を生じさせ、FIG.4Aの電荷収集ノード104cは同様の方法でx3(背景)の値を生じさせる。
複数の様相(例えば、ToF及び強度画像など)を検出することができるそのようなマルチモードイメージセンサは、新規の画像取り込み又は処理方式を可能にするのに非常に有用である。なお、電荷収集ノード104cでx3の間に取り込まれた信号は、放射された信号の寄与のない従来の強度画像である。一実施形態では、画素並列信号処理を適用して、次のようにToF結果を計算する。
x2-x3/((x1-x3)+(x2-x3))
これは通常の強度画像と共に焦点面処理に使用される。
一実施形態では、イメージセンサが信号を取得している間、画素回路は画素素子の信号(例えば、一次及び/又は二次電荷収集ノードの電圧、記憶素子の電圧、変調ノードの電圧など)について計算を行い、それによって導出値が得られる。局所的な画素電圧(又は電流)信号、又は導出値、あるいは特定の画素素子又は画素近傍内の1つ又は複数の画素信号又は導出値が特定の基準を満たすとき、画素回路はそのような基準が満たされたことを検出して、読み出し準備が整った情報を有することの信号をマトリクスの外側に送ることができる。好ましくは、画素素子、又は画素素子の近傍の画素素子の所定の基準を満たす選択された信号値は、画素素子のマトリクスから読み出され、他の画素素子は信号を取り込み続けることができる。選択された信号は、画素近傍が特定の基準を満たす時に記憶されてもよい。なお、画素信号及び/又は隣接画素信号又はこれらの信号の関数を監視し、所定の条件を満たす時を局所的に決定し、画素信号及び/又は隣接画素信号の読み出しを要求/提供し、及び/又は、所定の基準に基づいて選択された信号を局所的に保存する原理は、一般的な計算方法であり、本開示の実施形態の変調イメージセンサに限らず適用される。
FIG.17は、上述の原理を示すフローチャートである。フローチャートでは、段階400、401、402及び403は、所与の画素素子内の回路の異なる動作段階を示す。
段階400(すなわち、画像取込み段階)において、放射された信号から生じる総受信反射信号は、2つの演算トランスコンダクタンス増幅器(OTA)404及び405を使用して計算され、その結果は電流モード比較器407によって閾値と比較される。任意の選択により、前記閾値は調節可能であり、閾値を生成するための装置は、電流モード比較器407の内部にあり、FIG.17には示されていない。
段階400では、404、405、及び407の間のスイッチトランジスタを制御する電圧COMPがあり、それによってOTA404、405の出力と電流モード比較器407の入力とが互いに接続される。OTA404、405の出力が互いに接続される時、結果として生じる合計電流は、((x1-x3)+(x2-x3))、即ち、光源(例えば、発光体)から生じる全反射信号を示す。
前記合計電流が、閾値(距離測定品質を確保するために選択される)を超えると、距離を確実に測定するのに十分な信号があり、段階401への移行が生じる。段階401において、読出し要求(RD_REQ)がシグナリングされる。なお、読出し要求に代えて又は加えて、段階401は、例えば、FIG.17には示さない局所記憶処理などの他の機能を起動することもできる。
段階401において、回路は周辺回路からの読出し確認信号RDaを待ち、RDaが受信されると、回路は読出し状態、すなわち段階402に移行する。
段階402では、x1-x3(RDaがアクティブ)及びx2-x3(RDbがアクティブ、周辺回路によって駆動される)を、信号RDa及びRDaによって制御されるスイッチトランジスタを介してノードPIX_OUT409から読み出すことができる(又はローカルに記憶することができる)。読出し後、回路は段階403に移行する。
段階403では、回路をリセットすることができる。これに関して、必要に応じて、キャンセルOTAオフセットへの自動ゼロ動作を実行することができる。その後、回路は段階400に戻り、信頼できる距離測定のための十分な信号が存在する新たな状態を待つ。または、段階402に示す読み出しの代わりに、距離情報が、例えば、画素レベル処理のために容易に利用可能であるように、分数x2-x3/((x1-x3)+(x2-x3))を画素レベルで計算することができる。
FIG.18は、本開示の実施形態による、画像を取り込むためのシステムの例示的なグローバルシャッター(GS)イメージングの実施例の概略図である。GSイメージングでは、入射光は読み出し中にも集められる。換言すれば、読み出し中に入力信号が失われることは本質的にない。GSイメージングは、読み出しと画像取り込みを同時に実行できるように行うことができる。
なお、変調コントラストが十分に高ければ、GSイメージングではシャッタトランジスタ(例えば、FIG.15に示す121a及び121b)は不要である。したがって、ここでは説明のために、シャッタトランジスタを省略できると仮定する。GSイメージングの実施である原理は、FIG.18及び13により理解することができる。
FIG.18は、それぞれFIG.13の画素素子100の変調ノード105a及び105bに印加される電圧パルスVm_a及びVm_bの異なる位相の間の動作を示す。変調パルス位相502(Vm_aが高い)の間、一次電荷収集ノード104aはフレーム1の電荷をキャパシタ109aに収集する。同時に、変調パルス位相500(Vm_bが低い)において、一次電荷収集ノード104bは最初に読み出しを待ち、次にフレーム0が一次電荷収集ノード104bから読み出され、キャパシタ109bがリセットされ、そして、キャパシタ109bのリセット値が読み出される。その後、変調パルス段階503(Vm_bが高い)の間に、フレーム2が取り込まれ、同時に、変調パルス段階501(Vm_aが高い)の間に、回路は読み出しを待機し、次いでフレーム1がキャパシタ109aから読み出されれ、キャパシタ109aがリセットされ、キャパシタ109aのリセット値が読み出される。これらの段階は継続的に繰り返される。なお、リセット値は、リセット値と信号値を使用する(相関)二重サンプリングに用いるために読み出される。
シャッタトランジスタが使用された場合、それらは変調パルス位相502及び503の間、導通モードになり、それらは変調パルス位相500、501の最初に遮断領域に切り替えられる(すなわち、キャパシタ109a及び109bへのサンプル信号)。キャパシタをサンプリングすると、キャパシタ熱雑音が平均kT/Cに固定される。シャッタートランジスタを使用しない場合、そのようなサンプリングは画素レベルでは行われない。列レベルでは読出し経路内の熱雑音(すなわち、読出し雑音)を低減するための様々な方法があるため、本開示の実施形態は、実質的に少しの入射光も無駄にしない、非常に低雑音のグローバルシャッタイメージングに対する可能性を有する。
一実施形態では、イメージセンサは高ダイナミックレンジ(HDR)イメージングに使用される。変調ノード105a及び105bに接続された変調電圧Vm_a及びVm_b(例えば、FIG.13に示される)は、2つの変調源のデューティサイクルが異なるように1つのフレームの間に繰り返し変調されてもよい。例として、一次電荷収集ノード104aは、一次電荷収集ノード104bと比較して、高い量子効率状態をかなり長く保つことができる。これは、一次電荷収集ノード104aが一次電荷収集ノード104bよりも多くの信号を取り込めることを意味する。同じ画像フレームに対応する両方の信号は、その後、イメージセンサから読み出すことができる。
HDRイメージングに使用可能な同じ回路が、修正を全く必要とせずにGSイメージングでも機能する。上述のGSイメージングの実施例において2つの一次電荷収集ノード104a及び104bに対して異なる積分時間を使用することによって、GSイメージングとHDRイメージングとをGSHDRイメージングとして組み合わせることも可能である。例として、FIG.18の変調パルス位相502及び503は、異なる長さとすることができる。このようにして、他のすべてのフレームが異なる積分時間で取り込まれ、これらのGS画像を組み合わせてHDR画像を生成することができる。
上で説明したGSイメージング及びGSHDRイメージング方式は量子効率の高速変調を必要とせず、同じ積分サイクルの間に変調を変える必要がないことが理解されよう。したがって、一次電荷収集ノード104a及び/又は104bの代わりに二次電荷収集ノードを使用することもできる。二次電荷収集ノードの量子効率は、例えば、リセット電圧Vr_xによって変調することができる。
1つの実施形態では、本開示の実施形態によるイメージセンサは、信号対背景比(SBR)の改善に適用することができる。この実施形態では、前述のシステムは、低デューティサイクルを有するパルス光照射野を有する発光体を備える。これに関連して、「背景」という用語は、一般に、発光体によって放射された信号に由来しない任意の取り込まれた信号成分を指す。常時オンの光源と比較して、発光体は平均放射電力及び放射パルス電力規制に対処しながら、SBRを改善するのに役立つパルス状の低デューティサイクルを採用している。FIG.19は、本開示の実施形態による、上記システムにおけるパルス光照射野を有する前述の発光体の例示的な実施例の概略図である。平均放射電力に対してSBRが改善される。そのような改善は、放射光をパルス化し、反射放射光による光生成電荷を一群の一次電荷収集ノードに集める一方で、周囲/背景照明による入射信号を別の一群の一次電荷収集ノードに集めることによって可能である。なお、マルチモードイメージセンサにおいては、周囲/背景照明による信号を従来の強度画像として使用できる。
FIG.19において、放射信号600は、低デューティサイクルを有するパルス照射野である。受信信号601は、所与の景色内のターゲットから反射して戻る。電荷収集ノード104a及び104bが最初にリセットされ、該当する場合にはCDSのためにリセット値が読み出されると仮定する。イメージセンサは、変調電圧Vm_aが放射信号600と共に高くなり、符号602で示すように、期間t1の間、高くとどまるように変調される。継続時間t1は、信号が対象の最大距離から反射されるのにかかる時間である。その後、符号603で示すように、変調電圧Vm_bが持続時間t2の間、高くなる(すなわち、一次電荷収集ノード104bが高い量子効率状態になる)。光源をパルス化し、放射されたパルスによる反射エネルギーを取り込むこのサイクルは、Nサイクル繰り返される。ここでNは十分な信号がキャパシタ109aに蓄積されることを確保するのに十分大きい。タイミングはt1<t2、好ましくはt1<<t2を満たす必要がある。これは、所与のパルス間の放射光が、連続的な光源によって放射された光よりも約t2/t1倍高くなり得るからである。Nサイクルの後、キャパシタ109aの両端の電圧は反射光照射野による信号を表す。なお、キャパシタ109bの両端の電圧は所与の景色(すなわち反射光照射野なし)の通常の強度画像に対応し、これも読み出して使用することができ、マルチモードイメージセンサが得られる。
距離イメージング(例として本開示の背景技術を参照)のような様々な光照射野アプリケーションが、上述のSBR改善の実施例から恩恵を受けられることが理解されよう。
1つの実施形態では、前述のシステムはスペクトラルイメージングの目的で使用される。この場合、異なる波長の光照射野が放射され、スペクトラルイメージングが行われる。任意の選択により、カラーフィルタを使用せずに、三原色のデューティサイクルパルスを放射し、異なる色の光照射野による反射光を異なる一次電荷収集ノードに収集することによって、カラー画像が得られる。また、そのようなデューティサイクルは、背景照明から生じる受信信号を減らすのを助ける。一例として、3色イメージングは4つの一次電荷収集ノードを必要とし、1つは各色用であり、1つは持続時間t2のパルス間の光を収集するためのものである。そのような構成は色情報に加えて通常強度画像を与える。スペクトラルイメージングは、例えば、生物測定アプリケーション及びアクティブビジョンに適用することができる。
なお、本開示の実施形態によるイメージセンサにより、FIG.16のToF信号に対して行われたように、信号が取り込まれている間にパルス信号の量を特定することも可能である。取り込まれた信号を監視することは、十分な信号が取り込まれた画素に対してイベントベースの読み出し(又はローカルストレージ)を実施することを可能にする。任意の選択により、画素は、自己トリガ方式で取込み状態から読出し状態に切り替わる。言い換えれば、状態遷移は、画素回路内で任意にハードコーディングされ、その結果、複数命令複数データ(MIMD)動作をもたらす。さらに、各画素は、そのイベントベースの読み出し(すなわち、フレームレス動作)の後にリセットされる可能性がある。同様の手法が一般に画素レベル処理に適用できることが理解されよう。
FIG.20Aは、本開示の様々な実施形態による、画素回路のマルチモードイメージング能力の概略図である。FIG.20Aにおいて、本開示の第1の実施形態による、MTOFイメージングにおいて1つのフェーズを測定するために使用可能なセンサ動作についてのタイミング図700を示す。タイミング図700は、シャッタースイッチの使用をどのように回避することができるか、イメージセンサを変調ToFデータに加えて通常強度画像も取り込むマルチモードイメージセンサとしてどのように使用することができるか、及び、瞬時の放射光パワーを増加させて信号対背景レベルを増大させながら、どのようにして平均放射光強度を維持するかを示す。
画素素子、例えば、FIG.15のような画素素子が、第1実施形態で使用できる。放射信号は反復正弦波信号であるが、例えば矩形パルス形状のような他の形状をとることもできる。タイミング図700では、電荷が一次電荷収集ノード104a及び104bに収集される。十分な量のパルスが放射され、対応する光生成電荷がキャパシタ109a及び109bに蓄積されると、シャッタトランジスタ122a及び122bは遮断され、ノード120a及び120bからの電圧の読み出しが行われる。シャッタトランジスタを使用することに関する問題は、スイッチ110a及び110bがオフになると、kT/Cノイズがキャパシタ109a及び109bにサンプリングされることである。キャパシタ109a、109bの容量値を大きくすると、kT/Cノイズが減少するが、感度、すなわち変換利得(V/電子)が低下する。
FIG.20Aにおいて、本開示の第2の実施形態による別のタイミング図701が示され、ここで画素素子は、例えばFIG.4Aに示すように、一次電荷収集ノード104a及び104bに加えて第3の一次電荷収集ノード104cを有する。この場合、シャッタトランジスタは完全に必要なく、それらは(十分に高い変調コントラストを仮定して)常時オンに保たれるか、又は画素回路から除外することができる。信号は電荷収集ノード104a、104bに蓄積される。蓄積後、第3の一次電荷収集ノード104cの量子効率が、変調ノード105cに印加された変調電圧Vm_cにより高レベルに変調され、一次電荷収集ノード104a、104bが読み出される。なお、シャッタトランジスタによるサンプリングに基づくkT/Cノイズの瞬時の値の取り込みが排除され、信号経路におけるさらなる連続時間ノイズ帯域幅の抑制を可能にし、それによりその特定の静電容量に関連するノイズの二乗平均平方根(RMS)値を低下させる。また、上述の第2の実施形態では、第3の一次電荷収集ノード104cを使用してシャッタトランジスタの必要性を排除し、しかしながら、二次電荷収集ノード180は第3の一次電荷収集ノード104cの代わりに使用することができ、二次電荷収集ノード180の電圧Vxは、二次電荷収集ノード180の量子効率を制御するために使用される。電荷収集ノードのそのような構成の例示的な実施形態がFIG.20Bに示され、ここで、画素素子100は、2つの一次電荷収集ノード104a及び104bと、一次電荷収集ノード104a及び104bの間に配置された二次電荷収集ノード180とを備える。また、Vxのタイミングはタイミング図701に示す。
FIG.20Aにおいて、本開示の第3実施形態によるさらに別のタイミング図702が示され、ここで画素素子は、例えばFIG.4Aに示すように、3つの一次電荷収集ノード104a、104b及び104cを有し、ここで、第3の一次電荷収集ノード104cは、関連するシャッタトランジスタ122c(そのドレインは120cで示す)及び蓄積キャパシタ109cを有する。なお、シャッタトランジスタ122c及びキャパシタ109cはFIG.4において図示を省略しているが、それらは、FIG.15に示すシャッタトランジスタ122a、ドレイン120a及びキャパシタ109aの構成と同様に構成される。
電荷が最初に一次電荷収集ノード104a及び104bに蓄積された後、変調ノード105cに変調電圧Vm_cを印加することにより第3の一次電荷収集ノード104cの量子効率を高レベルに変調することによって、電荷が一次電荷収集ノード104cに蓄積され、その後、シャッタトランジスタ122cが遮断されることを除いて、タイミング図702はタイミング図701と同様である。ここで、一次電荷収集ノード104a及び104bは、ToF測定に使用される位相信号を含むが、蓄積キャパシタ109cの両端の電圧は、通常の強度画像(すなわち、グローバルシャッタ画像)を含む。一次電荷収集ノード104a及び104bからの信号は、一次電荷収集ノード104cが高量子効率状態にあるときに読み出される。この後、シャッタトランジスタ122cは遮断領域となり、蓄積キャパシタ109cの両端電圧を読み出すことができる。タイミング図701と同様に、第3の一次電荷収集ノード104cは、例えばFIG.20Bに示すように、二次電荷収集ノード180及び対応するシャッタトランジスタと置き換えることができる。
上述の例示的な実施形態は、画素素子の様々な異なる構成に拡張することができる。例として、ToF情報を収集する2つの一次電荷収集ノード、従来の画像を(シャッタートランジスタなしで)取り込む第1の二次電荷収集ノード、及び、第1の二次電荷収集ノードが読み出されているときに信号を取り込む第2の二次電荷収集ノードがある。
FIG.20Aにおいて、本開示の第4実施形態による、ToF位相取込手順の変形例についての更に別のタイミング図703が示され、その目的は、変調ToFイメージングにおけるSBRを改善することである。第4実施形態では、放射信号は放射パルスの別々のセットの間でオフにされる。放射信号が非アクティブであるとき、電荷はFIG.4Aの画素素子100の一次電荷収集ノード104cによって収集される。このようにして、平均放射信号は、眼の安全基準を満たすのに十分な低さを保ちながら、パルスの間により高い転送力を有することができる。他の変形例も可能であることが理解されよう。例えば、一変形例では、一次電荷収集ノード104cは、シャッタトランジスタ122c及びキャパシタ109cを伴う。キャパシタ109cへの蓄積後にシャッタートランジスタ122cをオフにすることで、ドレイン120cの電圧を強度画像として読み出すことができる。
例えば、ToFイメージング、光照射野イメージング、及び解像度向上など、本開示において提案されている様々な例示的な実施例は、本開示の実施形態による変調イメージセンサを必ずしも必要としないことが理解されよう。特に、イメージセンサは、収集された電荷を異なる電荷収集ノードに誘導する様々な異なる方法で実施することができる。
本開示の実施形態は、いくつかの例示的な実施例と共に説明したが、特許請求の範囲の範囲に含まれる様々な修正形態及び同等の構成が可能であることが理解されよう。
添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、前述の本開示の実施形態に対する修正が可能である。含む、有する、組み込む、持つ等の表現は、非限定的な意味で解釈されることを意図しており、すなわち、明示的に説明されていない物、成分又は要素が存在することを可能にする。単数への言及も複数に関連すると解釈されるべきである。

Claims (16)

  1. 第1又は第2の導電型の半導体基板(101)を有し、前記半導体基板(101)は表側と裏側とを備え、前記半導体基板(101)は光子束に露光し、前記光子束を第1及び第2の導電型可動電荷に変換するように構成され、
    前記半導体基板(101)の前記表側に配置され、第1の導電型半導体材料の第1の一次電荷収集ノード(104、104a)を有し、
    前記半導体基板(101)の前記表側に配置され、第2の導電型半導体材料の少なくとも1つの周辺ノード(102)を有し、前記少なくとも1つの周辺ノード(102)は前記第1の一次電荷収集ノード(104、104a)を少なくとも部分的に囲み、
    前記第1の一次電荷収集ノード(104、104a)と前記少なくとも1つの周辺ノード(102)とに直接接続された回路(107)を有し、
    前記回路(107)は、前記第1の一次電荷収集ノード(104、104a)への/からの、第1のリセット電圧(Vr、Vr_a)を接続及び遮断する第1のスイッチ(110a、122a)と、前記少なくとも1つの周辺ノード(102)に周辺ノード電圧を供給する手段と、前記第1の一次電荷収集ノード(104、104a)によって収集された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する第1の測定手段とを備え、
    前記半導体基板(101)の前記裏側に配置され、前記第2の導電型可動電荷を収集して導電するように構成され、バイアス電圧(Vbs)に電気的に接続されるように構成された裏側導電層(108)を有し、
    前記第2の導電型半導体材料の第1の変調ノード(105、105a)を有し、
    前記第1の変調ノード(105、105a)は
    前記半導体基板(101)の前記表側に配置され
    前記第1の一次電荷収集ノード(104、104a)によって少なくとも部分的に囲まれ、前記第1の一次電荷収集ノードは、前記第1の変調ノード(105、105a)と前記少なくとも1つの周辺ノード(102)との間を電気的に絶縁するように構成されており;そして
    第1の変調電圧(Vm、Vm_a)源に電気的に接続され、前記第1の変調電圧源は、前記周辺ノード電圧から独立している
    画素素子(100)。
  2. 前記半導体基板(101)の前記表側に配置された、前記第1の導電型半導体材料の第2の一次電荷収集ノード(104b)又は二次電荷収集ノード(180)をさらに有する請求項1に記載の画素素子(100)。
  3. 前記第2の導電型半導体材料の第2の変調ノード(105b)をさらに有し、
    前記第2の変調ノード(105b)は、前記半導体基板(101)の前記表側に配置され、前記第2の一次電荷収集ノード(104b)によって少なくとも部分的に囲まれ、前記第2の一次電荷収集ノードは、前記第2の変調ノード(105b)と前記少なくとも1つの周辺ノード(102)との間を電気的に絶縁するように構成され、
    第2の変調電圧(Vm_b)源に電気的に接続され、前記第2の変調電圧源は前記周辺ノード電圧から独立しており、
    前記回路(107)は、前記第2の一次電荷収集ノード(104b)への/からの第2のリセット電圧(Vr_b)を接続及び遮断する第2のスイッチ(122b、110b)と、前記第2の一次電荷収集ノード(104b)によって収集された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する第2の測定手段と、をさらに備える請求項2に記載の画素素子(100)。
  4. 前記半導体基板(101)が、最大1e14原子/cmのドーピング濃度を有する高抵抗率基板である請求項1から3のいずれか一項に記載の画素素子(100)。
  5. 前記半導体基板(101)が、最大5el3原子/cmのドーピング濃度を有する高抵抗率基板である請求項4に記載の画素素子(100)。
  6. 前記半導体基板(101)の裏側から光子束を受けるように構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の画素素子(100)。
  7. 画素素子(100)が受けた光子束に関連する第1の導電型可動電荷の量を測定する方法であって、前記画素素子(100)は、半導体基板(101)と、第1の一次電荷収集ノード(104a)と、第2の一次電荷収集ノード(104b)と、第1の変調ノード(105a)と、第2の変調ノード(105b)と、第1のスイッチ(110a)及び第2のスイッチ(110b)を備えた回路(107)と、を有し、前記方法は、
    (i)前記半導体基板(101)の体積を少なくとも50%まで空乏化させる値にバイアス電圧(Vbs)を設定することによって、前記半導体基板(101)内の体積を空乏化させ、
    (ii)第1のリセット電圧(Vr_a)を供給し、
    (iii)第2のリセット電圧(Vr_b)を供給し、
    (iv)前記第1のスイッチ(110a)をオンにすることにより前記第1の一次電荷収集ノード(104a)を前記第1のリセット電圧(Vr_a)に接続し、
    前記第1のスイッチ(110a)をオフにすることにより前記第1の一次電荷収集ノード(104a)を前記第1のリセット電圧(Vr_a)から遮断し、
    これにより前記第1の一次電荷収集ノード(104a)をリセットし、
    (v)第2のスイッチ(110b)をオンにすることにより前記第2の一次電荷収集ノード(104b)を前記第2のリセット電圧(Vr_b)に接続し、
    前記第2のスイッチ(110b)をオフにすることにより前記第2の一次電荷収集ノード(104b)を前記第2のリセット電圧(Vr_b)から遮断し、
    これにより第2の一次電荷収集ノード(104b)をリセットし、
    (vi)前記第1の一次電荷収集ノード(104a)と前記第1の変調ノード(105a)の間の第1の逆バイアス電圧を上昇させる値に第1の変調電圧(Vm_a)を設定することにより第1の電荷収集体積を縮小させ、前記第2の一次電荷収集ノード(104b)と前記第2の変調ノード(105b)の間の第2の逆バイアス電圧を低下させる値に第2の変調電圧(Vm_b)を設定することにより第2の電荷収集体積を拡大させ、
    第1の期間を待ち、
    前記第1の期間の後、前記第1の一次電荷収集ノード(104a)と前記第1の変調ノード(105a)の間の第1の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第1の変調電圧(Vm_a)を設定することにより前記第1の電荷収集体積を拡大させ、前記第2の一次電荷収集ノード(104b)と前記第2の変調ノード(105b)の間の第2の逆バイアス電圧を上昇させる値に第2の変調電圧(Vm_b)を設定することにより前記第2の電荷収集体積を縮小させ、
    第2の期間待つ、
    というサイクルの間、前記第1及び第2の一次電荷収集ノードに前記第1の導電型可動電荷を蓄積し、
    (vii)前記第1の一次電荷収集ノード(104a)及び前記第2の一次電荷収集ノード(104b)の電圧レベル(Vc_a、Vc_b)を特定することによりステップ(vi)のサイクル中に蓄積された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する。
  8. 前記画素素子(100)が周辺ノード(102)をさらに有し、前記方法は、さらに、前記第1及び第2の一次電荷収集ノードが前記第1及び第2のリセット電圧にあるとき、前記第1及び第2の一次電荷収集ノード間で第1の導電型電荷キャリアに少なくとも0.6ボルトの電位障壁を供給するのに十分な電位を有するように前記周辺ノード(102)を構成する請求項7に記載の方法。
  9. 画素素子(100)が受けた光子束に関連する第1の導電型可動電荷の量を測定する方法であって、前記画素素子(100)は、半導体基板(101)と、第1の一次電荷収集ノード(104)と、二次電荷収集ノード(180)と、第1の変調ノード(105)と、周辺ノード(102)と、第1のスイッチ(110)を備える回路(107)と、を有し、前記方法は、
    (a)前記半導体基板(101)の体積を少なくとも50%まで空乏化させる値にバイアス電圧(Vbs)を設定することにより前記半導体基板(101)内の体積を空乏化し、
    (b)第1のリセット電圧(Vr)を供給し、
    (c)第3の電圧(Vx)を供給し、
    (d)前記第1のスイッチ(110)をオンにすることにより前記第1の一次電荷収集ノード(104)を前記第1のリセット電圧(Vr)に接続し、
    前記第1のスイッチ(110)をオフにすることにより前記第1の一次電荷収集ノード(104)を前記第1のリセット電圧(Vr)から遮断し、
    これにより前記第1の一次電荷収集ノード(104)をリセットし、
    (e)前記第1の一次電荷収集ノード(104)と前記第1の変調ノード(105)の間の第1の逆バイアス電圧を上昇させる値に第1の変調電圧(Vm)を設定することにより第1の電荷収集体積を縮小させ、前記二次電荷収集ノード(180)と前記周辺ノード(102)の間の第3の逆バイアス電圧を上昇させる値に前記第3の電圧(Vx)を設定することにより第2の電荷収集体積を拡大させ、
    第3の期間を待ち、
    前記第3の期間の後、前記第1の一次電荷収集ノード(104)と前記第1の変調ノード(105)の間の第1の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第1の変調電圧(Vm、Vm)を設定することにより前記第1の電荷収集体積を拡大させ、前記2次電荷収集ノード(180)と前記周辺ノード(102)との間の前記第3の逆バイアス電圧を低下させる値に前記第3の電圧(Vx)を設定することにより前記第2の電荷収集体積を縮小させ、
    第4の期間を待つ、
    というサイクルの間に前記第1の一次電荷収集ノード(104)と前記2次電荷収集ノード(180)に第1の導電型可動電荷を蓄積し、
    (f)前記第1の一次電荷収集ノード(104)の電圧レベル(Vc)を特定することによりステップ(e)のサイクルの間に蓄積された前記第1の導電型可動電荷の量を測定する。
  10. さらに、前記第1の一次電荷収集ノード(104)と前記二次電荷収集ノード(180)が前記第1のリセット電圧(Vr)及び前記第3の電圧(Vx)にあるとき、前記第1の一次電荷収集ノード(104)と前記二次電荷収集ノード(180)の間で第1の導電型電荷キャリアに少なくとも0.6ボルトの電位障壁を供給するのに十分な電位を有するように前記周辺ノード(102)を構成する請求項9に記載の方法。
  11. 画像を取り込むためのシステムであって、イメージセンサを有し、前記イメージセンサは、請求項1から6のいずれか一項に記載の画素素子(100)のマトリクスと、コントローラとを備え、前記画素素子(100)は前記コントローラに接続されているシステム。
  12. さらに、ターゲットに向けられるように構成された発光体を有し、前記コントローラが、
    前記発光体に制御信号を供給し、第1の時点で光子のパルスを放射させ、
    第2の時点で前記画素素子のマトリクスの第1の画素素子により前記ターゲットからの光子の反射パルスを検出する測定を開始し、
    第3の時点で前記第1の画素素子による前記測定を停止し、
    第4の時点で前記画素素子のマトリクスの第2の画素素子により前記ターゲットからの前記光子の反射パルスを検出する測定を開始し、
    第5の時点で前記第2の画素素子による前記測定を停止し、
    前記第1の画素素子内の前記光子の反射パルスに関連する蓄積された第1の導電型可動電荷の量と、前記第2の画素素子内の前記光子の反射パルスに関連する蓄積された第1の導電型可動電荷の量を比較することによって前記光子パルスの飛行時間を計算するように構成された請求項11に記載のシステム。
  13. 複数の波長で光パルスを放射するように構成された発光体をさらに有し、前記コントローラが所与の時点で前記発光体によって放射された所与の波長に基づいて前記画素素子のマトリクスの個々の画素素子の変調ノードの変調電圧(Vm)を調整するように更に構成された請求項11又は12に記載のシステム。
  14. 前記コントローラが、前記放射された光パルスのパルス幅に基づいて前記変調電圧(Vm)を制御し、
    第1のパルス幅のための第1のサイズの第1の電荷収集体積を構成し、
    第2のパルス幅のための第2のサイズの第2の電荷収集体積を構成するように構成され、
    前記第1のサイズは前記第2のサイズよりも大きく、前記第1のパルス幅は前記第2のパルス幅よりも小さい請求項13に記載のシステム。
  15. 前記システムがカメラである請求項11に記載のシステム。
  16. 前記システムがライダーである請求項11から14のいずれか一項に記載のシステム。
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