JP7131881B2 - 車両構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のリアフロアパネルの下方にリアクロスメンバとフックリインフォースメントとを備える車両構造に関する。
車両の後部の構造として、特許文献1の自動車のフック取付構造が知られている。自動車のフック取付構造は、リアフロアパネルの下面に固定される補強部材を有する。
リアフロアパネルは、車両の前方側から後方側に向かって格納部と段落ち部とジャッキ収納部とを有する。格納部の下面には、車幅方向に延びるクロスメンバが固定されている。クロスメンバは、断面ハット状に形成されている。段落ち部は、前方側から後方側に向かって高さが低くなるように傾斜する傾斜状に形成されている。ジャッキ収納部は、ジャッキが配置される。ジャッキ収納部の下面から前方のクロスメンバに亘って、補強部材が固定されている。
補強部材は、本体部(フックリインフォースメント)と延長部(前後リインフォースメント)とを備える。本体部には、トランスポートフック(牽引フック)が固定される。本体部は、ジャッキ収納部の下面との間に袋状の閉断面を形成する。本体部は、前壁と後壁と底壁と前フランジと後フランジとを有する。前壁と後壁と底壁とで、ジャッキ収納部の下面との間に所定の空間を形成している。前フランジは、ジャッキ収納部の下面に固定され、後フランジは、ジャッキ収納部の後端に固定されている。延長部は、本体部の前フランジから本体部よりも車両前方のクロスメンバに亘って延びる。延長部は、前フランジと補強部とを有する。前フランジは、リアフロアパネルとリアクロスメンバの後方側のフランジとに重ねてスポット溶接されている。補強部は、リアフロアパネルの段落ち部とで閉断面を形成する。
特開平11-198864号公報
自動車の軽量化が望まれている。自動車の軽量化のために、例えば、リアフロアパネルの厚さを薄くすることが考えられる。しかし、リアフロアパネルの厚さを薄くすれば、例えば、車両の後方への牽引時に車両の後方への引張力が牽引フックを介してフックリインフォースメントに作用した際、リアフロアパネルが塑性変形し易くなる。リアフロアパネルの厚さを薄くすることで、リアフロアパネルの剛性が低下するからである。リアフロアパネルと前後リインフォースメントとの間の閉断面によりリアフロアパネルの剛性をある程度高められる。しかし、前後リインフォースメントにおける前フランジとリアクロスメンバの後方側のフランジとが互いに重なるように固定されていることで、リアフロアパネルの薄肉化により、上記引張力によってリアフロアパネルと前後リインフォースメントとの間の間隔が狭まるようにその間の空間が潰れ易い。即ち、リアフロアパネルと前後リインフォースメントとの間の閉断面が潰れ易い。
本発明の目的の一つは、リアフロアパネルの厚さが薄くても、車両の後方への牽引時に車両の後方への引張力が牽引フックを介してフックリインフォースメントに作用した際のリアフロアパネルの塑性変形を抑制し易い車両構造を提供することにある。
(1)本発明の一態様に係る車両構造は、
車両の後方の下面を形成するリアフロアパネルと、
車両の左右方向に延び、前記リアフロアパネルの下面に固定されるリアクロスメンバと、
前記リアクロスメンバから車両の後方に延び、前記リアフロアパネルの下面に取り付けられる前後リインフォースメントと、
前記リアフロアパネルの下面における前記前後リインフォースメントの後方に固定され、牽引フックが取り付けられるフックリインフォースメントとを備える車両構造であって、
前記リアフロアパネルは、車両の前方側から後方側に向かって、
前記リアクロスメンバが固定される前方エリアと、
前方側から後方側に向かって高さが低くなるように傾斜する中間エリアと、
前記前方エリアよりも低い位置に設けられ、前記フックリインフォースメントが固定される後方エリアとを有し、
前記リアクロスメンバは、
前記前方エリアとの間に閉断面を形成するハット状の横断面を有し、
前記前方エリアに固定される前側フランジ部及び後側フランジ部と、
前記前側フランジ部と前記後側フランジ部とを繋ぎ、車両の下方側に張り出す張出部とを有し、
前記前後リインフォースメントは、
前記張出部の下面に固定される前方部と、
前記リアクロスメンバから前記中間エリアの後端に亘って、前記リアフロアパネルとの間に閉断面を形成する中間部と、
前記後方エリアに密着するように固定される後方部とを有する。
(2)上記車両構造の一形態として、
前記前方エリアの上面における前記リアクロスメンバと重複する箇所に固定され、リアシートにおけるシートベルトのラップベルトを固定するラップベルトアンカを備えることが挙げられる。
上記(1)の車両構造は、リアフロアパネルの厚さが薄くても、車両の後方への牽引時に車両の後方への引張力が牽引フックを介してフックリインフォースメントに作用した際のリアフロアパネルの塑性変形を抑制し易い。
上記引張力がフックリインフォースメントに作用すると、リアフロアパネルと前後リインフォースメントの中間部との閉断面がリアフロアパネルの中間エリアの後端にまで形成されていることで、上記引張力により後方エリアを車両の下方側へ凸となるように弾性変形させられる。この後方エリアの弾性変形時に、リアクロスメンバの張出部の下面と前後リインフォースメントの前方部との固定点と、リアフロアパネルの中間エリアの後端と前後リインフォースメントの中間部の後端との固定点と、フックリインフォースメントの牽引フックとの固定点とが、同一直線状に並び易い。これらの固定点が同一直線状に並ぶことで、上記引張力をフックリインフォースメントの牽引フックとの固定点からリアクロスメンバの張出部の下面と前後リインフォースメントの前方部との固定点に直線的に伝達し易い。即ち、上記引張力を剛性の高いリアクロスメンバに効率よく伝達できる。そして、前後リインフォースメントの前方部が剛性の高いリアクロスメンバの張出部の下面に固定されていることで、前後リインフォースメントの前方部とリアフロアパネルとの間にリアクロスメンバの高さ分の間隔を保ち易い。そのため、上記引張力により、リアフロアパネルと前後リインフォースメントの中間部との間の間隔が狭まるようにその間の空間が潰れ難い。即ち、リアフロアパネルと中間部との間の閉断面が保持され易い。よって、リアフロアパネルの塑性変形を抑制し易い。
また、前後リインフォースメントの後方部がリアフロアパネルの後方エリアに密着されていることで、後方部と後方エリアとの間に中空の閉断面が形成されない。そのため、前後リインフォースメントの剛性が過度に高くなり過ぎない。前後リインフォースメントの剛性が過度に高くなり過ぎると、例えば牽引時に車両の後方への引張力が牽引フックを介してフックリインフォースメントに作用した際、却ってリアフロアパネルが変形し易くなる。
上記(2)の車両構造は、ラップベルトアンカに車両の前方上方への引張力が作用した際のリアフロアパネルの塑性変形を抑制できる。前後リインフォースメントの前方部が剛性の高いリアクロスメンバの張出部の下面に固定されていることで、ラップベルトアンカに上記引張力が作用しても、リアフロアパネルと中間部との間の閉断面が保持され易くて、リアクロスメンバが捩れ難いからである。
実施形態1に係る車両構造の概略を示す下面図である。 図1の(II)-(II)切断線で切断した車両構造の概略を示す部分縦断面図である。 実施形態1に係る車両構造における車両の後方への引張力に伴うリアフロアパネルの弾性変形時の概略を示す部分縦断面図である。
本発明の車両構造の実施形態1を、図1~図3を参照しつつ以下に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。図中の「FR」は車両の前方、「RR」は後方、「LH」は左側、「RH」は右側、「UP」は上方、「LWR」は下方を示す。
《実施形態1》
〔車両構造〕
実施形態1に係る車両構造1は、車両の後方の下面を形成するリアフロアパネル2の下方において、車両の前方から後方に順次配置されるリアクロスメンバ3、前後リインフォースメント4、及びフックリインフォースメント5を備える(図1,図2)。リアフロアパネル2は、車両の前方側から後方側に向かって、前方エリア21と、前方側から後方側に向かって高さが低くなるように傾斜する中間エリア22と、前方エリア21よりも低い位置に設けられる後方エリア23とを有する。リアクロスメンバ3は、車両の左右方向に延び、前方エリア21の下面に固定される。前後リインフォースメント4は、リアクロスメンバ3から車両の後方に延び、リアフロアパネル2の下面に取り付けられる。フックリインフォースメント5は、牽引フック6が取り付けられる。フックリインフォースメント5は、リアフロアパネル2の下面における前後リインフォースメント4の後方に固定される。車両構造1の特徴の一つは、前後リインフォースメント4が、リアクロスメンバ3の特定の箇所に固定される前方部41と、リアフロアパネル2の特定の領域との間に閉断面を形成する中間部42と、リアフロアパネル2の特定の領域に密着するように固定される後方部43と、を有する点にある(図1,図2)。以下、各構成を詳細に説明する。
[リアフロアパネル]
リアフロアパネル2は、車両の後方の下面を形成する(図1,図2)。リアフロアパネル2は、例えば、所定の形状に成形した鋼板などで構成される。リアフロアパネル2は、車両の前方(図1及び図2の紙面左側)から後方(図1及び図2の紙面右側)に向かって、前方エリア21と中間エリア22と後方エリア23とを有する。
(前方エリア)
前方エリア21は、例えば、リアシート(図示略)が載置される。前方エリア21の下面には、リアクロスメンバ3の前側フランジ部31及び後側フランジ部32(後述)が固定される。リアシートは、前方エリア21の上面におけるリアクロスメンバ3よりも前方側に設置される。前方エリア21の上面におけるリアクロスメンバ3に対向(重複)する箇所には、リアシートにおけるシートベルト(図示略)のラップベルトを固定するためのラップベルトアンカ15(シートベルトアンカ)が固定される。図2(図3)では、ラップベルトアンカ15を二点鎖線で簡略化して示している。前方エリア21の下面におけるリアクロスメンバ3の内部の箇所には、シートベルトリインフォースメント(図示略)が固定される。シートベルトリインフォースメントは、前方エリア21を補強して、ラップベルトアンカ15に作用する引張力によって前方エリア21が塑性変形することを抑制する。
(中間エリア)
中間エリア22は、前方側から後方側に向かって高さが低くなるように傾斜する傾斜面で構成されている。中間エリア22は、前方エリア21の後端に繋がる前端と、後方エリア23の前端に繋がる後端とを有する。中間エリア22の後端(固定点C)の高さは、固定点Aと固定点Bとを結ぶ仮想直線(二点鎖線)よりも下方に位置していることが好ましい(図2)。詳しくは後述するが、例えば車両の後方への牽引時に固定点A~固定点Cを同一直線状に並べ易いからである。固定点Aは、リアクロスメンバ3の張出部33の下面と前後リインフォースメント4の前方部41との固定点をいう。固定点Bは、フックリインフォースメント5と牽引フック6との車両の前方側の固定点を言う。固定点Cは、中間エリア22の後端と前後リインフォースメント4の中間部42の後端との固定点をいう。中間エリア22の下面には、前後リインフォースメント4の中間部42の左側フランジ部421及び右側フランジ部422(後述)が固定される(図1)。
(後方エリア)
後方エリア23は、例えば、スペアタイヤや工具など(いずれも図示略)の収納スペースを構成する。後方エリア23は、前方エリア21よりも低い位置に設けられている。後方エリア23の下面には、前後リインフォースメント4の後方部43(後述)と、フックリインフォースメント5とが固定される。
[リアクロスメンバ]
リアクロスメンバ3は、リアフロアパネル2を補強する。リアクロスメンバ3は、車幅方向に延びる長尺状の部材であり、本例では板材で構成されている。リアクロスメンバ3は、左右一対のリアサイドメンバ11間を橋渡すようにリアフロアパネル2の前方エリア21の下面に固定されている。左右一対のリアサイドメンバ11は、リアフロアパネル2の下面の左右両側に車両の前後方向に延びてリアフロアパネル2を補強する。左右一対のリアサイドメンバ11は、本例ではリアフロアパネル2の前方エリア21から後方エリア23の後端にまで亘って設けられている。
リアクロスメンバ3の形状(横断面形状)は、前方エリア21との間に中空の閉断面を形成するハット形状である。横断面とは、リアクロスメンバ3の長手方向(車幅方向)に直交する切断面である。リアクロスメンバ3は、前側フランジ部31及び後側フランジ部32と、張出部33とを有する。前側フランジ部31及び後側フランジ部32は、前方エリア21の下面の前側及び後側に固定される。この固定は、例えばスポット溶接などの溶接により行える。張出部33は、前側フランジ部31と後側フランジ部32とを繋ぎ、車両の下方側に張り出す。この張出部33は、前方エリア21の下面との間に所定の空間を形成する(図2)。
[前後リインフォースメント]
前後リインフォースメント4は、リアフロアパネル2を補強する(図1)。前後リインフォースメント4は、リアクロスメンバ3から車両の前後方向に延びる長尺状の部材であり、本例では板材で構成されている。前後リインフォースメント4の車幅方向に沿った配置箇所は、車幅方向の中央である。前後リインフォースメント4は、リアフロアパネル2との間に容器状の閉断面を形成する(図2)。前後リインフォースメント4は、前方部41と中間部42と後方部43とを有する(図1)。
(前方部)
前方部41は、リアクロスメンバ3の張出部33の下面に固定されている(図2)。前方部41が張出部33の下面に固定されていることで、前方部41とリアフロアパネル2の前方エリア21の下面との間に、リアクロスメンバ3の高さ分の間隔が形成される。
(中間部)
中間部42は、リアクロスメンバ3から中間エリア22の後端に亘って、リアフロアパネル2との間に閉断面を形成する。この閉断面は、車長方向に沿った切断面と車幅方向に沿った切断面の両方の切断面で閉断面を構成する。車長方向に沿った切断面における閉断面は、前方エリア21と中間エリア22とリアクロスメンバ3と前方部41と中間部42の張出部423(後述)とで構成される(図2)。車幅方向に沿った切断面における閉断面は、前方エリア21及び中間エリア22と、中間部42の左側フランジ部421、右側フランジ部422、及び張出部423(いずれも後述)とで構成される(図示略)。
中間部42の形状(横断面形状)は、ハット形状である(図1)。横断面とは、中間部42の長手方向(車長方向)に直交する切断面である。中間部42は、左側フランジ部421及び右側フランジ部422(図1)と、張出部423(図1,図2)とを有する。左側フランジ部421及び右側フランジ部422は、リアクロスメンバ3から中間エリア22の後端に亘って車両の左側及び右側に固定されている(図1)。具体的には、リアクロスメンバ3の張出部33における車両の後方側の面と、リアクロスメンバ3の後側フランジ部32と、前方エリア21の下面と、中間エリア22の下面とに固定されている。張出部423は、左側フランジ部421と右側フランジ部422とを繋ぎ、車両の下方側に張り出す。張出部423は、リアフロアパネル2(前方エリア21及び中間エリア22)の下面との間に所定の空間を形成する(図2)。
(後方部)
後方部43は、後方エリア23に密着するように固定される。後方部43が後方エリア23に密着されていることで、後方部43と後方エリア23との間に中空の閉断面が形成されない。そのため、前後リインフォースメント4の剛性が過度に高くなり過ぎない。前後リインフォースメント4の剛性が過度に高くなり過ぎると、例えば車両の後方への牽引時に車両の後方への引張力が牽引フック6を介してフックリインフォースメント5に作用した際、却ってリアフロアパネル2が塑性変形し易くなる。後方部43は、本例では後方エリア23の前端からフックリインフォースメント5の手前にまで亘って設けられている。即ち、後方部43とフックリインフォースメント5の前側フランジ部51(後述)との間に間隔が設けられている。なお、後方部43とフックリインフォースメント5の前側フランジ部51(後述)とが固定されていてもよい。
前方部41と中間部42の左側フランジ部421及び右側フランジ部422と後方部43のリアフロアパネル2への固定は、リアクロスメンバ3の固定と同様に行え、例えばスポット溶接などの溶接により行える。後方部43とフックリインフォースメント5の前側フランジ部51(後述)との固定は、互いに重ねたり突き合わせたりして、例えば溶接することで行える。
[フックリインフォースメント]
フックリインフォースメント5は、牽引フック6が取り付けられる。フックリインフォースメント5は、車両の前後方向に延びる短尺状の部材であり、本例では板材で構成されている。フックリインフォースメント5は、リアフロアパネル2の後方エリア23の下面における前後リインフォースメント4の後方に固定されている。フックリインフォースメント5の車幅方向に沿った配置箇所は、車幅方向の中央である(図1)。
フックリインフォースメント5は、後方エリア23との間に容器状の閉断面を形成する。この閉断面は、車長方向に沿った切断面と、車幅方向に沿った切断面の両方の切断面で閉断面を構成する。車長方向に沿った切断面における閉断面は、後方エリア23と、フックリインフォースメント5の前側フランジ部51、後端部54、及び張出部55(いずれも後述)とで構成される(図2)。車幅方向に沿った切断面における閉断面は、後方エリア23と、フックリインフォースメント5の左側フランジ部52、右側フランジ部53、及び張出部55(いずれも後述)とで構成される(図示略)。
フックリインフォースメント5の形状(横断面形状)は、ハット形状である。横断面は、フックリインフォースメント5の長手方向(車長方向)に直交する切断面である。フックリインフォースメント5は、前側フランジ部51と左側フランジ部52と右側フランジ部53と後端部54と張出部55とを有する。前側フランジ部51と左側フランジ部52と右側フランジ部53とは、後方エリア23の下面の前側と左側と右側とに固定されている。後端部54は、後方エリア23の後端に固定されている。これらの固定は、リアクロスメンバ3の固定と同様に行え、例えばスポット溶接などの溶接により行える。張出部55は、前側フランジ部51と左側フランジ部52と右側フランジ部53と後端部54とを繋ぎ、車両の下方側に張り出す。張出部55は、後方エリア23の下面との間に所定の空間を形成する(図2)。
[牽引フック]
牽引フック6は、牽引ロープ(図示略)の先端が繋がれる。牽引フック6の形状は、本例では略U字状に屈曲された棒状である。牽引フック6は、フックリインフォースメント5の張出部55との間に所定の隙間を形成するように、張出部55の下面を跨いで張出部55における車両の前方側の面と後方側の面とに固定されている。この固定は、例えば溶接などにより行える。
[その他]
車両構造1は、更に補強部材7を備えていてもよい(図2)。補強部材7は、リアフロアパネル2の後方エリア23を補強する。補強部材7は、車両の前後方向に延びる板状の部材である。補強部材7は、後方エリア23の上面に密着して固定されている。この固定は、リアクロスメンバ3の固定と同様に行え、例えばスポット溶接などの溶接により行える。補強部材7の配置箇所は、少なくともフックリインフォースメント5と重複する箇所とすることが挙げられる。補強部材7の配置箇所は、フックリインフォースメント5との重複箇所のみとしてもよいし、本例のように、フックリインフォースメント5と重複する箇所から前後リインフォースメント4の後方部43に重複する箇所にまで亘る領域としてもよい。補強部材7の幅(車幅方向に沿った長さ)は、前後リインフォースメント4の後方部43やフックリインフォースメント5の幅と同等である(図1)。
[車両の後方への牽引時の挙動]
主に図3(適宜図2)を参照して、実施形態1に係る車両構造1における車両の後方への牽引時の挙動を説明する。図3では、牽引時に車両の後方への引張力が牽引フック6を介してフックリインフォースメント5に作用した際のリアフロアパネル2(後方エリア23)の弾性変形時の状態を示している。
上記引張力が牽引フック6を介して固定点Bに対して作用すると、リアフロアパネル2と前後リインフォースメント4の中間部42との閉断面がリアフロアパネル2の中間エリア22の後端にまで形成されていることで、上記引張力によりリアフロアパネル2の後方エリア23が車両の下方側へ凸となるように湾曲状に弾性変形する。このとき、弾性変形前には図2に示すように、同一直線状に並んでいなかった固定点Aと固定点Bと固定点Cとが、図3の二点鎖線で示すように同一直線状に並び易い。特に、前後リインフォースメント4の後方部43とフックリインフォースメント5の前側フランジ部51との間に間隔が設けられていることで、前後リインフォースメント4とフックリインフォースメント5との間で後方エリア23を弾性変形させ易く、固定点A~固定点Cを同一直線状に並べ易い。これらの固定点A~固定点Cが同一直線状に並ぶことで、上記引張力が直線的に固定点Aに伝達される。即ち、上記引張力が剛性の高いリアクロスメンバ3に効率よく伝達される。そして、固定点Aの前後リインフォースメント4の前方部41は、剛性の高いリアクロスメンバ3の張出部33の下面に固定されていることで、前方部41と前方エリア21との間には、リアクロスメンバ3の高さ分の間隔が保持され易い。そのため、リアフロアパネル2と前後リインフォースメント4の中間部42との間の間隔が狭まるようにその間の空間が潰れ難い。即ち、リアフロアパネル2の下面と前後リインフォースメント4の中間部42との間の閉断面が保持され易い。よって、リアフロアパネル2の塑性変形を抑制し易い。
〔作用効果〕
実施形態1に係る車両構造1は、リアフロアパネル2の厚さが薄くても、車両の後方への牽引時に車両の後方への引張力が牽引フック6を介してフックリインフォースメント5に作用した際のリアフロアパネル2の塑性変形を抑制し易い。上記引張力を剛性の高いリアクロスメンバ3に効率よく伝達し易く、リアフロアパネル2の下面と前後リインフォースメント4の中間部42との間の閉断面が保持され易いからである。また、前方エリア21の上面におけるリアクロスメンバ3に対向(重複)する箇所に固定されるラップベルトアンカ15に車両の前方上方への引張力が作用した際のリアフロアパネル2の塑性変形を抑制できる。前後リインフォースメント4の前方部41が剛性の高いリアクロスメンバ3の張出部33の下面に固定されていることで、ラップベルトアンカ15に上記引張力が作用しても、リアフロアパネル2と中間部42との間の閉断面が保持され易くて、リアクロスメンバ3が捩れ難いからである。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、前後リインフォースメントとフックリインフォースメントとが一連の部材で構成されていてもよい。
1 車両構造
2 リアフロアパネル
21 前方エリア
22 中間エリア
23 後方エリア
3 リアクロスメンバ
31 前側フランジ部
32 後側フランジ部
33 張出部
4 前後リインフォースメント
41 前方部
42 中間部
421 左側フランジ部
422 右側フランジ部
423 張出部
43 後方部
5 フックリインフォースメント
51 前側フランジ部
52 左側フランジ部
53 右側フランジ部
54 後端部
55 張出部
6 牽引フック
7 補強部材
11 リアサイドメンバ
15 ラップベルトアンカ

Claims (1)

  1. 車両の後方の下面を形成するリアフロアパネルと、
    車両の左右方向に延び、前記リアフロアパネルの下面に固定されるリアクロスメンバと、
    前記リアクロスメンバから車両の後方に延び、前記リアフロアパネルの下面に取り付けられる前後リインフォースメントと、
    前記リアフロアパネルの下面における前記前後リインフォースメントの後方に固定され、牽引フックが取り付けられるフックリインフォースメントとを備える車両構造であって、
    前記リアフロアパネルは、車両の前方側から後方側に向かって、
    前記リアクロスメンバが固定される前方エリアと、
    前方側から後方側に向かって高さが低くなるように傾斜する中間エリアと、
    前記前方エリアよりも低い位置に設けられ、前記フックリインフォースメントが固定される後方エリアとを有し、
    前記リアクロスメンバは、
    前記前方エリアとの間に閉断面を形成するハット状の横断面を有し、
    前記前方エリアに固定される前側フランジ部及び後側フランジ部と、
    前記前側フランジ部と前記後側フランジ部とを繋ぎ、車両の下方側に張り出す張出部とを有し、
    前記前後リインフォースメントは、
    前記張出部の下面に固定される前方部と、
    前記リアクロスメンバから前記中間エリアの後端に亘って、前記リアフロアパネルとの間に閉断面を形成する中間部と、
    前記後方エリアに密着するように固定される後方部とを有し、
    前記張出部の下面と前記前方部との固定点Aと、前記フックリインフォースメントと前記牽引フックとの固定点Bと、前記中間エリアの後端と前記中間部の後端との固定点Cとは、前記固定点Bに車両の後方への引張力が作用した際に直線状に並ぶように設けられている、
    車両構造。
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