JP7103587B2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP7103587B2
JP7103587B2 JP2018245937A JP2018245937A JP7103587B2 JP 7103587 B2 JP7103587 B2 JP 7103587B2 JP 2018245937 A JP2018245937 A JP 2018245937A JP 2018245937 A JP2018245937 A JP 2018245937A JP 7103587 B2 JP7103587 B2 JP 7103587B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
occupant
right direction
cushion pad
backrest
lateral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018245937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020104740A (ja
Inventor
和人 加藤
浩介 鈴木
親典 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP2018245937A priority Critical patent/JP7103587B2/ja
Priority to US16/713,094 priority patent/US11377008B2/en
Priority to CN201911347733.1A priority patent/CN111439180A/zh
Publication of JP2020104740A publication Critical patent/JP2020104740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7103587B2 publication Critical patent/JP7103587B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/62Thigh-rests
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/90Details or parts not otherwise provided for
    • B60N2/986Side-rests
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/58Seat coverings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/64Back-rests or cushions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/64Back-rests or cushions
    • B60N2/643Back-rests or cushions shape of the back-rests
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/64Back-rests or cushions
    • B60N2/646Back-rests or cushions shape of the cushion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/70Upholstery springs ; Upholstery
    • B60N2/7017Upholstery springs ; Upholstery characterised by the manufacturing process; manufacturing upholstery or upholstery springs not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1に記載された車両用シート制御装置では、車両用シート制御部(制御装置)が、操舵角度及び車輪速に基づいて車両に発生する横方向の加速度を算出し、算出した横方向の加速度に応じてサイドサポートの回転角度を設定すると共に、設定したサポート角度に応じてサイドサポートの回転速度を設定し、サイドサポートアクチュエータの駆動を制御する。これにより、走行状態に合わせてバックレストのサイドサポートを回転させ、サポート性を向上させるようにしている。
下記特許文献2に記載されたシートクッションパッドでは、乗員の臀部の左右方向両端部を下方から支持する箇所のみに、または、乗員の臀部及び大腿部の左右方向両端部を下方から支持する箇所のみに、ウレタン発泡体中の他の部位より剛性が大きい高硬度部材が、前後方向に延びるように配置されている。この高硬度部材の上面は、左右方向内側へと向かって下方に傾斜し、高硬度部材の左右方向における内側面及び外側面は、上下方向に沿って延びている。そして、このシートクッションパッドの厚みは、左右方向の垂直断面において、高硬度部材が配置される領域と、これより内側の領域との間で実質上等しく設定されている。これにより、コーナーリング時等における着座姿勢の保持性と、良好なクッション性とを両立させるようにしている。
特開2008-49837号公報 特開2013-215476号公報
ところで、車両のコーナーリング時や車線変更時には、乗員の骨盤がローリングすることで、乗員の上体が横方向に傾く現象(以下、「ぐらつき」と称する場合がある)が生じる。一方、車両が凸凹の不整路面を走行している時には、乗員の身体が車両用シートによって左右に加振され、頭部が胸部に遅れて動くことで、頭部と胸部とに逆位相の加速度が発生する現象(以下、「体の振られ」と称する場合がある)が生じる。
この点、上記特許文献1に記載された先行技術では、車両に発生する横方向の加速度に応じて一律にサイドサポートを回転させる構成であるため、ぐらつきの抑制と、体の振られの抑制とを両立することが困難である。また、サイドサポートを回転させるための制御装置やアクチュエータをバックレストに搭載するため、複雑な構成になる。
一方、上記特許文献2に記載された先行技術では、ぐらつきによる骨盤のローリングを抑制することができるが、高硬度部材の上方に位置するクッション材が極端に薄くなっていることから、着座時のソフト感や上下ストロークが損なわれてしまい、座り心地(乗り心地)が悪くなるという問題がある。
本発明は上記事実を考慮し、ぐらつきの抑制と体の振られの抑制とを簡素な構成で両立することができると共に、良好な座り心地を確保することができる車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、乗員の背部を支持するバックレストと、を備え、前記バックレストは、上部の前面における左右方向両側部が左右方向中央部に比して乗員の左右方向の相対変位に対する抗力を大きく設定されており、前記シートクッションは、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドを部分的に補強する左右のサイド補強部と、前記左右のサイド補強部とは別体とされ、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドの下面を部分的に補強する左右の下面補強部と、を有し、前記サイド補強部は、AM50又はJM50に相当する体格を有する乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドを部分的に補強し、前記大腿部の前後方向中央部は、人体寸法データベースが定める座位臀・膝窩距離から座位殿・転子距離を引いた転子・膝窩距離を全長とした場合に、転子から前方に向かって60%の位置をセンターとして、前後方向に60mm以上の範囲である。
なお、請求項1に記載の前後左右上下の方向は、請求項1に係る車両用シートの前後左右上下の方向、及び同車両用シートに着座した乗員の前後左右上下の方向と一致するものとする。
請求項1に記載の車両用シートでは、バックレストの上部の前面は、左右方向両側部が左右方向中央部に比して乗員の左右方向の相対変位に対する抗力を大きく設定されている。このため、車両が凸凹の路面を走行している時、すなわちバックレストが大きな加速度かつ小さな振幅で左右方向に振動する際には、バックレストの上部の前面における左右方向両側部(上記の抗力が大きく設定された部位)が乗員の背部(背中)の上部と接触しないことにより、バックレストの上部から乗員の背部に伝わる加振力が低減される。これにより、「体の振られ」を抑制することができる。
一方、車両のコーナーリング時や車線変更時、すなわち乗員の上体が小さな加速度かつ大きな振幅で左右方向(横方向)に傾く際には、バックレストの上部の前面における左右方向両側部(上記の抗力が大きく設定された部位)が乗員の背部の上部と接することにより、乗員の上体がバックレストに良好に支持される。これにより、「ぐらつき」を抑制することができる。
また、この車両用シートでは、シートクッションが有する左右のサイド補強部が、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドを部分的に補強する。これにより、乗員が大腿部の力をシートクッションの左右方向両側部に伝え易くなり、大腿部の力で上体を支え易くなるので、「ぐらつき」を一層抑制することができる。
さらに、この車両用シートでは、シートクッションが有する左右の下面補強部が、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドの下面を部分的に補強する。これにより、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドの変形が抑制され、乗員の骨盤のローリングが抑制されるので、「ぐらつき」をより一層抑制することができる。
しかも、この車両用シートでは、上記のように、大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドが部分的に補強されると共に、臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドの下面が部分的に補強されるので、例えば大腿部及び臀部の下方でクッションパッドが補強される構成と比較して、座り心地が良好になる。
以上のことから、本発明によれば、ぐらつきの抑制と体の振られの抑制とを両立することができると共に、良好な座り心地を確保することができる。しかも、制御装置やアクチュエータ等をバックレストに搭載する必要がないため、簡素な構成にすることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記バックレストの左右方向両側部には、乗員の胸部の上部よりも下方側で且つ少なくとも乗員の胸部の下部に相当する高さで前記バックレストの前方側へ突出した左右のバックサイドサポート部が設けられている。
なお、請求項2に記載の「胸部の下部」に相当する高さは、例えば請求項2に係る車両用シートに着座した乗員の胴体の側部において第7肋骨及び第8肋骨が位置する高さである。
請求項2に記載の車両用シートでは、車両が凸凹の路面を走行している時など、乗員の上体が骨盤を支点としてロール方向に揺すられる際に、胸部の下部が初めにバックサイドサポート部に支持される(当たる)。これにより、胸部の上部や腹部が初めにバックサイドサポート部に支持される構成と比較して、胸郭への入力がいなされ、胸部及び頭部の振動が抑制されるので、「体の振られ」を更に抑制することができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記バックレストの上部の前面は、平面視で前記バックレストの後方側へ凹をなす弧状に形成されている。
請求項3に記載の車両用シートでは、バックレストの上部の前面が上記のような弧状に形成されている。これにより、簡素な構成で前述した抗力を設定することができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記バックレストの上部の前面における左右方向両側部には、左右方向外方側へ向かうほど前記バックレストの前方側へ向かうように傾斜した傾斜面が形成されている。
請求項4に記載の車両用シートでは、バックレストの上部の前面における左右方向両側部に、上記のような傾斜面が形成されている。これにより、簡素な構成で前述した抗力を設定することができる。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記バックレストの上部の前面における左右方向両側部は、前記バックレストの上部の前面における左右方向中央部に比して摩擦係数が大きく設定されている。
請求項5に記載の車両用シートでは、バックレストの上部の前面において上記のように摩擦係数が設定されている。これにより、簡素な構成で前述した抗力を設定することができる。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記左右のサイド補強部は、前記クッションパッドよりも剛性が高い発泡体からなり、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドに埋め込まれた左右のサイド高硬度部材である。
請求項6に記載の車両用シートでは、クッションパッドよりも剛性が高い発泡体からなる左右のサイド高硬度部材が、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドに埋め込まれている。これにより、クッションパッドが、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で部分的に補強されるので、左右のサイド補強部を簡素な構成にすることができる。
請求項7に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記左右のサイド補強部は、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、前記シートクッションが有する左右のサイドフレームに固定されると共に、前記クッションパッドを下方側から支持する左右の支持フレームである。
請求項7に記載の車両用シートでは、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置された左右の支持フレームが、シートクッションが有する左右のサイドフレームに固定され、クッションパッドを下方側から支持する。これにより、クッションパッドが、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で部分的に補強されるので、左右のサイド補強部を簡素な構成にすることができる。
請求項8に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記クッションパッドの外周部には、ワイヤフレームが埋め込まれており、前記ワイヤフレームの左右のサイド部は、左右方向外方側かつ上方側へ凸をなして曲がっており、前記左右のサイド補強部は、前記左右のサイド部において乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置された部位によって構成されている。
請求項8に記載の車両用シートでは、クッションパッドの外周部に埋め込まれたワイヤフレームの左右のサイド部が、左右方向外方側かつ上方側へ凸をなして曲がっている。そして、上記左右のサイド部の一部が、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置されている。これにより、クッションパッドが、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で部分的に補強されるので、左右のサイド補強部を簡素な構成にすることができる。
請求項9に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~請求項8の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記左右の下面補強部は、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、前記シートクッションが有する左右のサイドフレームに固定されると共に、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面によって前記クッションパッドの下面を支持する左右の支持板である。
請求項9に記載の車両用シートでは、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置された左右の支持板が、シートクッションが有する左右のサイドフレームに固定されている。これら左右の支持板は、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面によってクッションパッドの下面を支持する。これにより、クッションパッドの下面が、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で部分的に補強されるので、左右の下面補強部を簡素な構成にすることができる。
請求項10に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~請求項8の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記左右の下面補強部は、前記クッションパッドよりも剛性が高い発泡体からなり、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面が前記クッションパッドの下面に固着された左右の下面高硬度部材である。
請求項10に記載の車両用シートでは、クッションパッドよりも剛性が高い発泡体からなる左右の下面高硬度部材が、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置されている。これら左右の下面高硬度部材は、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面がクッションパッドの下面に固着されている。これにより、クッションパッドの下面が、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で部分的に補強されるので、左右の下面補強部を簡素な構成にすることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートでは、ぐらつきの抑制と体の振られの抑制とを簡素な構成で両立することができると共に、良好な座り心地を確保することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用シートの構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用シートの構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用シートの構成を示す側面図である。 バックレストの上部の前面が平面視でバックレストの後方側へ凹をなす弧状に形成された例を示す斜視図である。 バックレストの上部の前面における左右方向両側部に傾斜面が形成された例を示す斜視図である。 バックレストの上部の前面における左右方向中央部が左右方向両側部に比して摩擦係数を小さく設定された例を示す正面図である。 サイド高硬度部材がサイド補強部とされた例を示す断面図である。 支持フレームがサイド補強部とされた例を示す斜視図である。 ワイヤフレームの一部がサイド補強部とされた例を示す平面図である。 支持板が下面補強部とされた例を示す斜視図である。 下面高硬度部材が下面補強部とされた例を示す断面図である。 バックサイドサポート部による胸部の下部の支持について説明するための概念図である。 サイド補強部の効果について説明するための概念図である。
以下、図1~図13を用いて本発明の実施の形態に係る車両用シート10について説明する。なお、各図においては、図面を見易くするために、一部の符号を省略している場合がある。また、各図中に適宜示される矢印FR、UP、LHは、車両用シート10の前方、上方、左方をそれぞれ示している。以下、単に前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両用シート10に対する方向を示すものとする。
(構成)
図1~図3に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、当該車両用シート10に着座した乗員P(図12及び図13参照)の臀部H及び大腿部Fを支持するシートクッション12と、乗員Pの背部Bを支持するバックレスト34と、乗員Pの頭部(図示省略)を支持するヘッドレスト42とを備えている。
バックレスト34の上部の前面は、左右方向中央部が左右方向両側部に比して乗員Pの左右方向の相対変位に対する抗力を小さく設定された支持力調整面50(図4~図6参照)とされている。また、バックレスト34の左右方向両側部には、乗員Pの胸部Cの下部から腰部Wまでの範囲に相当する高さでバックレスト34前方側へ突出した左右のバックサイドサポート部34Bが設けられている。
シートクッション12は、乗員Pの大腿部Fの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30を部分的に補強する左右のサイド補強部60(図7~図9参照)と、乗員Pの臀部Hに対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30の下面(裏面)を部分的に補強する左右の下面補強部70(図10及び図11参照)と、を有している。
なお、上記の乗員Pは、例えばJM50(日本人成人男性の50パーセンタイル)に相当する体格を有しており、正規の着座姿勢で車両用シート10に着座するものとする。また、車両用シート10の前後左右上下の方向は、当該車両用シート10が搭載される車両の前後左右上下の方向と一致するものとする。以下、先ずシートクッション12及びバックレスト34の全体構成の概略について説明し、その後に本実施形態の要部について説明する。
(シートクッションの全体構成)
シートクッション12は、乗員Pの臀部H及び大腿部Fを下方側から支持するクッション本体部12Aと、乗員Pの臀部H及び大腿部Fを左右方向外方側から支持する左右のクッションサイドサポート部12Bとを有している。このシートクッション12は、骨格部材であるクッションフレーム14(図8及び図10参照)と、クッションフレーム14に支持されたクッションパッド30と、クッションパッド30を覆ったクッション表皮32とを含んで構成されている。
図8及び図10に示されるように、シートクッションフレーム14は、シートクッション12の左右の側部においてシート前後方向に延在した左右一対のサイドフレーム16と、左右のサイドフレーム16の前部における上端部間に架け渡されたフロントフレーム18と、左右のサイドフレーム16の後端部間に架け渡されたリヤフレーム20とを備えている。
左右のサイドフレーム16は、例えば板金によって長尺状に形成されており、長手方向が前後方向に沿い且つ厚さ方向が左右方向に沿う姿勢で配置されている。これらのサイドフレーム16は、リフタ機構21及び左右のスライドレール22を介して車体の床部に連結されている。フロントフレーム18は、例えば板金によって略矩形状に形成され、厚さ方向が上下方向に沿う姿勢で配置されており、左右方向の両端部が左右のサイドフレーム16の前部に溶接等の手段によって固定されている。リヤフレーム20は、金属製のパイプによって形成され、軸線方向がシート幅方向に沿う姿勢で配置されており、シート幅方向の両端部がカシメ等の手段によって左右のサイドフレーム16の後端部に連結されている。フロントフレーム18とリヤフレーム20との間には、左右方向に並んだ複数のSばね24(図10参照;図8では図示省略)が架け渡されている。
クッションパッド30は、例えばウレタンフォーム等の発泡体によって構成されており、クッションフレーム14に対して上方側から取り付けられている。このクッションパッド30は、クッションフレーム14及び複数のSばね24によって下方側から支持されており、クッション本体部12Aを構成するクッションパッド本体部30Aと、左右のクッションサイドサポート部12Bを構成する左右のクッションパッドサイド部30Bとによって構成されている。左右のクッションパッドサイド部30Bは、クッションパッド本体部30Aよりも上方側へ膨出しており、乗員Pの臀部H及び大腿部Fに対するサイドサポート性を確保する形状に成形されている。このクッションパッド30に被せられたクッション表皮32は、例えば布、皮革、合成皮革、PVC等からなる複数の布片が縫製されて袋状に形成されている。
(バックレストの全体構成)
バックレスト34は、乗員Pの背部B後方側から支持するバック本体部34Aと、乗員Pの胴体を左右方向外方側から支持する左右のバックサイドサポート部34Bとを有している。このバックレスト34は、骨格部材であるバックフレーム36(図8参照)と、バックフレーム36に支持されたバックパッド38と、バックパッド38を覆ったバック表皮40とを含んで構成されている。
バックフレーム36は、図8に示されるように、バックレスト34の左右の側部において上下方向(バックレスト34の高さ方向)に延在した左右一対のサイドフレーム38と、左右のサイドフレーム38の上端部間に架け渡されたアッパフレーム(図示省略)と、左右のサイドフレーム38の下部の後端部間に架け渡された背面パネル40とを備えている。
左右のサイドフレーム38は、例えば板金によって長尺状に形成されており、長手方向が上下方向に沿い且つ厚さ方向が左右方向に沿う姿勢で配置されている。左右のサイドフレーム38の下端部は、クッションフレーム14が有する左右のサイドフレーム16の後端部に、周知のリクライニング機構を介して連結されている。アッパフレームは、例えば金属製のパイプが略逆U字状に曲げ加工されて形成されており、左右のサイドフレーム38の上端部に溶接等の手段で固定されている。背面パネル40は、例えば板金によって長尺状に形成されており、長手方向が左右方向に沿い且つ厚さ方向が前後方向に沿う姿勢で配置され、長手方向両端部が溶接等の手段で左右のサイドフレーム38の下部に固定されている。
バックパッド38は、例えばウレタンフォーム等の発泡体によって構成されており、バックフレーム36に対して前方側から取り付けられている。このバックパッド38は、バック本体部34Aを構成するバックパッド本体部38Aと、左右のバックサイドサポート部34Bを構成する左右のバックパッドサイド部38Bとによって構成されている。左右のバックパッドサイド部38Bは、バックパッド本体部38Aよりも前方側へ膨出しており、乗員Pの胴体に対するサイドサポート性を確保する形状に成形されている。このバックパッド38に被せられたバック表皮40は、例えば布、皮革、合成皮革、PVC等からなる複数の布片が縫製されて袋状に形成されている。
(本実施形態の要部)
次に、本実施形態の要部である支持力調整面50、バックサイドサポート部34B、サイド補強部60、及び下面補強部70について説明する。
(支持力調整面について)
本実施形態では、バックレスト34の上部の前面、すなわちバックレスト34において乗員Pの肩甲骨の高さに位置する部位の前面が、支持力調整面50とされている。この支持力調整面50は、左右方向両側部が左右方向中央部に比して乗員Pの左右方向の相対変位に対する抗力を大きく設定されている。この支持力調整面50の具体例としては、図4~図6に示されるものが挙げられる。
図4に示される例では、支持力調整面50(すなわちバックレスト34の上部の前面)は、平面視でバックレスト34の後方側へ凹をなす弧状に形成されている(図4の二点鎖線参照)。
図5に示される例では、支持力調整面50は、左右方向中央部が略平面状に形成された平面部50Aとされており、左右方向両側部が左右方向外方側へ向かうほどバックレスト34の前方側へ向かうように傾斜した左右の傾斜面50Bとされている。これらの傾斜面50Bは、左右のバックサイドサポート部34Bよりも左右方向に離間して配置されると共に、左右のバックサイドサポート部34Bの乗員支持面34B1よりも左右方向に対する傾斜角度が小さく設定されている。
図6に示される例では、バック表皮40において、支持力調整面50の左右方向中央部を構成する布片40Aと、支持力調整面50の左右方向両側部を構成する左右の布片40Bとが異なっている。これにより、支持力調整面50の左右方向両側部が左右方向中央部に比して摩擦係数が大きく設定されている。
上記の支持力調整面50が設けられたバックレスト34では、車両が凸凹の路面を走行している時には、支持力調整面50の左右方向両側部(上記の抗力が大きく設定された部位)が乗員Pの背部Bの上部と接触しないことにより、バックレスト34の上部から乗員Pの背部Bに伝わる加振力が低減される。これにより、「体の振られ」を抑制するようにしている。一方、車両のコーナーリング時や車線変更時には、支持力調整面50の左右方向両側部(上記の抗力が大きく設定された部位)が乗員Pの背部の上部と接することにより、乗員Pの上体がバックレスト34に良好に支持される。これにより、「ぐらつき」を抑制するようにしている。
つまり、コーナーリングや車線変更の際に乗員Pの骨盤や上体が左右方向及びローリング方向に変位する「ぐらつき」では、変位振幅は大きいものの加速度が小さく、路面の不整により生じる「体の振られ」においては、入力振動の加速度は大きいものの変位振幅は小さい。このため、大変位かつ小加速度の動きに対しては、乗員Pの上体をバックレスト34により支持することで車両用シート10と乗員Pが一体で動く。一方、小振幅かつ大加速度の動きに対しては、車両用シート10と乗員Pとの間に相対変位を生じさせ、車両用シート10による加振力が乗員Pに伝わり難い構造としている。このように振幅と加速度に応じて支持効果が変わる構造としている。
(バックサイドサポート部について)
本実施形態では、バックレスト34の左右方向両側部には、乗員Pの胸部Cの上部よりも下方側で且つ少なくとも乗員Pの胸部Cの下部に相当する高さでバックレスト34の前方側へ突出した左右のバックサイドサポート部34Bが設けられている。具体的には、バックレスト34の左右方向両側部には、乗員Pの胸部Cの下部(図12においてドットを付した領域参照)から腰部Wまでの範囲に相当する高さでバックレスト34前方側へ突出した左右のバックサイドサポート部34Bが設けられている。上記の「胸部Cの下部」に相当する高さは、車両用シート10に着座した乗員Pが、JM50に相当する体格を有する場合に、当該乗員Pの胴体の側部において第7肋骨及び第8肋骨が位置する高さである。前述した支持力調整面50が設けられたバックレスト34の上部は、左右のバックサイドサポート部34Bよりも上側に配置されており、左右のバックサイドサポート部34Bよりも後方側に後退して位置している。
左右のバックサイドサポート部34Bは、車両が凸凹の路面を走行している時など、乗員Pの上体が骨盤を支点としてロール方向に揺すられる際に、乗員Pの胸部Cの下部が初めに左右のバックサイドサポート部34Bの上部に支持される(当たる)ように形成されている。また、本実施形態では、左右のバックサイドサポート部34Bにおいて、上記のように乗員Pの胸部Cの下部が始めに当たる部位間の左右方向の幅寸法W1(図1参照)は、乗員Pの胸部Cの下部において、左右のバックサイドサポート部34Bに始めに当たる部位間の左右方向の幅寸法W2(図12参照)に対して、例えば115%~125%の範囲内に設定されている。これにより、「体の振られ」を更に抑制するようにしている。
つまり、路面の凹凸による不整路入力によってバネ上の車体がロールするのに伴い、車両用シート10によって乗員Pの上体が揺すられる「体の振られ」において、乗員Pの胸部Cの下部の高さでかつ、上記の115%~125%の幅寸法で乗員Pを支持することで、胸郭への入力がいなされ、頭部と胸部Cの振動が抑制されることで、体の振られ感を最も低減することが可能となる。乗員Pの胴体において上記の高さより高い位置をバックサイドサポート部34Bにより支持すると、乗員Pの胸部Cが強く加振され、頭部が大きく振られる。また、乗員Pの胴体において上記の高さより低い位置をバックサイドサポート部34Bにより支持すると、体の振られ感は低減するものの、低周波動の際に胸郭が倒れて不安定となる。また、上記の115%~125%の幅寸法より広い支持幅では、車両用シート10に対して胸部Cが遅れて動くことで、バックサイドサポート部34Bによって胸部Cが叩かれる不快感が生じる。また、上記の115%~125%の幅寸法より狭い支持幅では、胸郭が左右のバックサイドサポート部34Bに挟まれて上体が直接加振されるため、頭部が大きく振られることになる。
このように、本実施形態では、「体の振られ」の原因となる加速度が大きく振幅が小さい振動入力に対しては、バックサイドサポート部34Bと胸部Cとを接触させずに入力をいなし、「ぐらつき」の原因となる加速度が小さく振幅が大きい入力に対しては、バックサイドサポート部34Bの上部と胸部Cとを接触させて乗員Pの上体が倒れないように支持するようにしている。
なお、本実施形態において、左右のバックサイドサポート部34Bは、上記のように、乗員Pの上体が骨盤を支点としてロール方向に揺すられる際に、乗員Pの胸部Cの下部が初めに左右のバックサイドサポート部34Bの上部に当たるように形成されたものであり、図5に示される例において、バックレスト34の上部の左右方向両側部(左右の傾斜面50Bが形成された部位)は、左右のバックサイドサポート部34Bに含まれないものとする。換言すれば、左右のバックサイドサポート部34Bは、バックレスト34の上部(乗員Pの胸部Cの下部よりも上方側の部位)の左右方向両側部に対して前方側及びシート幅方向中央側へ段差状又は略段差状に膨出した部分である。
(サイド補強部について)
本実施形態では、シートクッション12は、乗員Pの大腿部Fの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30を部分的に補強する左右のサイド補強部60を有している。上記の「大腿部Fの前後方向中央部」は、図13に示されるように、人体寸法データベースが定める座位臀・膝窩距離L1から座位殿・転子距離L2を引いた転子・膝窩距離L3を全長(100%)とした場合に、転子から前方(膝側)に向かって60%の位置Sをセンターとして、前後方向に60mm以上の範囲Rの部位であるものとする。左右のサイド補強部60の具体例としては、図7~図9に示されるものが挙げられる。
図7に示される例では、左右のサイド補強部60は、乗員Pの大腿部Fの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30に埋め込まれた左右のサイド高硬度部材62(右側のサイド高硬度部材62は図示省略)とされている。これらのサイド高硬度部材62は、クッションパッド30よりも剛性が高い発泡体(例えば発泡ポリプロピレン、チップウレタン等)によって構成されており、一体発泡成形によってクッションパッド30に埋め込まれたものである。
図8に示される例では、左右のサイド補強部60は、乗員Pの大腿部Fの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、シートクッション12が有する左右のサイドフレーム16に固定されると共に、クッションパッド30を下方側から支持する左右の支持フレーム64とされている。これらの支持フレーム64は、例えばワイヤが曲げ加工されて形成されたものであり、溶接等の手段でサイドフレーム16に固定されている。
図9に示される例では、クッションパッド30の外周部にワイヤフレーム66が埋め込まれており、当該ワイヤフレームの左右のサイド部66Sが、左右方向外方側かつ上方側へ凸をなして曲がっている。そして、左右のサイド部66Sにおいて、乗員Pの大腿部Fの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置された部位が、左右のサイド補強部60とされている。
上記のような左右のサイド補強部60が設けられたシートクッション12では、乗員Pの大腿部Fの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30が部分的に補強される。これにより、「ぐらつき」を抑制するようにしている。
つまり、図13に示される範囲Rで乗員Pの大腿部Fを左右方向外方側かつ下方側から支持することで、乗員Pは、より効果的に大腿部Fの力をクッションサイドサポート部12Bに伝えることができ、大腿部Fの力で身体を支持することが可能となる。上記の範囲Rより前方側での支持では、大腿部Fの付け根から支持位置までの距離(モーメントアーム)が大きくなり、大腿部Fをクッションサイドサポート部12Bに押しつけ難くなる。また、上記の範囲Rより後方側での支持では、支持位置での大腿部Fの変位が小さく、クッションサイドサポート部への十分な押しつけ力が発生しない。「ぐらつき」発生の際には、乗員Pは、脇腹や大腿部Fの筋力によって着座姿勢を保持するため、姿勢制御に伴う負担感や疲労が生じる。脇腹の筋肉に対し大腿部Fの筋肉は最大発生力が大きいことから、大腿部Fの支持感を向上させることで、大腿部Fの筋肉発生力が多少大きくなっても、全体ではより少ない負担感で、効果的に乗車姿勢を保持することが可能となる。
(下面補強部について)
本実施形態では、シートクッション12は、乗員Pの臀部Hに対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30の下面(裏面)を部分的に補強する左右の下面補強部70を有している。左右の下面補強部70の具体例としては、図10~図11に示されるものが挙げられる。
図10に示される例では、左右の下面補強部70は、例えば板金が断面V字状に曲げ加工されて形成されており、乗員Pの臀部Hに対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置された左右の支持板72とされている。これらの支持板72は、シートクッション12が有する左右のサイドフレームとSばね24との間に配置されており、左右のサイドフレーム16に固定されている。これらの支持板72は、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面72Aによってクッションパッド30の下面を支持している。具体的には、これらの支持板72は、クッションパッド30の下面において、クッションパッド本体部30Aとクッションパッドサイド部30Bとの境界部及びその周辺部を下方側から支持している。
図11に示される例では、左右の下面補強部70は、クッションパッド30よりも剛性が高い発泡体(例えば発泡ポリプロピレン、チップウレタン等)からなり、乗員Pの臀部Hに対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置された下面高硬度部材74とされている。これらの下面高硬度部材74は、前後方向視で略三角形状の断面を有しており、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面74Aがクッションパッド30の下面に固着されている。具体的には、これらの下面高硬度部材74は、クッションパッド30の下面において、クッションパッド本体部30Aとクッションパッドサイド部30Bとの境界部及びその周辺部に固着されている。これにより、クッションパッド30の下面において、下面高硬度部材74が固着された部位が変形を抑制される構成になっている。
上記のような左右の下面補強部70が設けられたシートクッション12では、乗員Pの臀部Hの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30が部分的に補強され、当該補強された部位においてクッションパッド30の剛性及び減衰性が向上されている。これにより、「ぐらつき」を抑制するようにしている。
つまり、「ぐらつき」の発生による乗員Pの骨盤のローリング挙動の際に、臀部Hの左右方向両端部においてクッションパッド30の下面の変形を抑制し、クッションパッド30の圧縮による左右方向外方側かつ斜め下方側への発生力を受けるようにしている。このように、「ぐらつき」の挙動において支点となる骨盤のローリング挙動に対して、クッションパッド30の変形に大きな反発力および減衰力を発揮させることで、骨盤のローリング挙動を抑制することができ、ぐらつき感を効果的に低減することが可能となる。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用シート10では、バックレストの上部の前面は、左右方向両側部が左右方向中央部に比して乗員Pの左右方向の相対変位に対する抗力を大きく設定された支持力調整面50とされている。このため、車両が凸凹の路面を走行している時、すなわちバックレスト34が大きな加速度かつ小さな振幅で左右方向に振動する際には、バックレスト34の上部の前面における左右方向両側部(上記の抗力が大きく設定された部位)が乗員Pの背部Bの上部と接触しないことにより、バックレスト34の上部から乗員Pの背部Bに伝わる加振力が低減される。これにより、「体の振られ」を抑制することができる。
一方、車両のコーナーリング時や車線変更時、すなわち乗員Pの上体が小さな加速度かつ大きな振幅で左右方向(横方向)に傾く際には、バックレスト34の上部の前面における左右方向両側部(上記の抗力が大きく設定された部位)が乗員Pの背部Bの上部と接することにより、乗員Pの上体がバックレスト34に良好に支持される。これにより、「ぐらつき」を抑制することができる。
また、この車両用シート10では、シートクッション12が有する左右のサイド補強部60が、乗員Pの大腿部Fの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30を部分的に補強する。これにより、乗員Pが大腿部Fの力をシートクッション12の左右のクッションサイドサポート部12Bに伝え易くなり、大腿部Fの力で上体を支え易くなるので、「ぐらつき」を一層抑制することができる。
さらに、この車両用シート10では、シートクッション12が有する左右の下面補強部70が、乗員Pの臀部Hに対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30の下面を部分的に補強する。これにより、乗員Pの臀部Hに対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30の変形が抑制され、乗員Pの骨盤のローリングが抑制されるので、「ぐらつき」をより一層抑制することができる。
しかも、この車両用シート10では、上記のように、大腿部Fの前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30が部分的に補強されると共に、臀部Hに対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッド30の下面が部分的に補強されるので、例えば大腿部F及び臀部Hの下方でクッションパッド30が補強される構成と比較して、座り心地が良好になる。
以上のことから、本実施形態によれば、ぐらつきの抑制と体の振られの抑制とを両立することができると共に、良好な座り心地を確保することができる。しかも、制御装置やアクチュエータ等をバックレスト34に搭載する必要がないため、簡素な構成にすることができる。また、制御装置やアクチュエータ等をバックレストに搭載するためのレイアウト要件が不要になるほか、コストや組み立て工数、重量の増加を抑えることができる。
また、本実施形態に係る車両用シート10では、バックレスト34の左右方向両側部には、乗員Pの胸部Cの下部から腰部Wまでの範囲に相当する高さでバックレスト34の前方側へ突出した左右のバックサイドサポート部34Bが設けられている。このため、車両が凸凹の路面を走行している時など、乗員Pの上体が骨盤を支点としてロール方向に揺すられる際に、胸部Cの下部が初めにバックサイドサポート部34Bに支持される(当たる)。これにより、胸部Cの上部や腹部Aが初めにバックサイドサポート部34Bに支持される構成と比較して、胸郭への入力がいなされ、胸部C及び頭部の振動が抑制されるので、「体の振られ」を更に抑制することができる。
また、本実施形態では、支持力調整面50としては、図4~図6に示される例の何れかが採用されるので、簡素な構成で前述した抗力を設定することができる。また、本実施形態では、左右のサイド補強部60としては、図7~図9に示される例の何れかが採用され、左右の下面補強部70としては、図10及び図11に示される例の何れかが採用されるので、左右のサイド補強部60及び左右の下面補強部70を簡素な構成にすることができる。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、コーナーリング時や車線変更時に発生する「ぐらつき」に対し、バックレスト34の上部の支持力調整面50によって振幅の大きい乗員上体の支持を可能にするだけでなく、左右の下面補強部70によって「ぐらつき」の回転中心となる骨盤のローリング挙動を抑制することで、より効果的な疲労低減、姿勢の安定による不安感の低減およびより正確な運転操作が可能となる。
本実施形態では、左右のサイド補強部60によって、「ぐらつき」の際により少ない筋負担で乗員Pが姿勢を保持することができ、疲労低減が可能となる。
本実施形態では、バックサイドサポート部34Bの最適な支持形状により、「体の振られ」による車両用シート10から乗員Pの胸部Cへの加振力の伝達を低減し、頭部が振られることを抑制したことで、「体の振られ」による不快感や、視界のブレによる不安感の低減が可能となる。
本実施形態では、従来、トレードオフの関係にあった「ぐらつき」と「体の振られ」に対し、変位振幅、加速度に応じて変化するバックレスト34の上部の支持とバックサイドサポート部34Bの支持の併用により、上記のトレードオフを解消して上記両現象の低減が可能となる。
本実施形態では、制御装置やアクチュエータを必要しないことから、材料コスト・組み立て工数・重量の増加を抑えることができる。
なお、上記実施形態では、左右のバックサイドサポート部34Bにおいて、「ぐらつき」の際に乗員Pの胸部Cの下部が始めに当たる部位間の左右方向の幅寸法W1(図1参照)が一定に設定された構成にしたが、これに限るものではない。例えば上記の幅寸法W1を手動で調整するための調整機構がバックレスト34に設けられた構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、JM50に相当する体格の乗員Pに合わせて車両用シート10の各部の寸法等が設定された構成にしたが、本発明に係る車両用シートの各部の寸法は、当該車両用シートが搭載される車両がターゲットとする体格や、使用される国の成人の標準的な体格に応じて適宜変更可能である。例えば、本発明に係る車両用シートが搭載される車両が使用される国が米国である場合、AM50またはAF05に相当する体格の乗員に合わせて各部の寸法を設定することも可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
16 サイドフレーム
30 クッションパッド
34 バックレスト
34B バックサイドサポート部
50 支持力調整面(バックレストの上部の前面)
50B 傾斜面
60 サイド補強部
62 サイド高硬度部材
64 支持フレーム
66 ワイヤフレーム
66S サイド部
70 下面補強部
72 支持板
74 下面高硬度部材

Claims (13)

  1. 乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、
    乗員の背部を支持するバックレストと、
    を備え、
    前記バックレストは、上部の前面における左右方向両側部が左右方向中央部に比して乗員の左右方向の相対変位に対する抗力を大きく設定されており、
    前記シートクッションは、
    乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドを部分的に補強する左右のサイド補強部と、
    前記左右のサイド補強部とは別体とされ、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドの下面を部分的に補強する左右の下面補強部と、
    を有し
    前記サイド補強部は、AM50又はJM50に相当する体格を有する乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドを部分的に補強し、
    前記大腿部の前後方向中央部は、人体寸法データベースが定める座位臀・膝窩距離から座位殿・転子距離を引いた転子・膝窩距離を全長とした場合に、転子から前方に向かって60%の位置をセンターとして、前後方向に60mm以上の範囲である車両用シート。
  2. 前記バックレストの左右方向両側部には、乗員の胸部の上部よりも下方側で且つ少なくとも乗員の胸部の下部に相当する高さで前記バックレストの前方側へ突出した左右のバックサイドサポート部が設けられている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記バックレストの上部の前面は、平面視で前記バックレストの後方側へ凹をなす弧状に形成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記バックレストの上部の前面における左右方向両側部には、左右方向外方側へ向かうほど前記バックレストの前方側へ向かうように傾斜した傾斜面が形成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  5. 前記バックレストの上部の前面における左右方向両側部は、前記バックレストの上部の前面における左右方向中央部に比して摩擦係数が大きく設定されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  6. 前記左右のサイド補強部は、前記クッションパッドよりも剛性が高い発泡体からなり、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドに埋め込まれた左右のサイド高硬度部材である請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記左右のサイド補強部は、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、前記シートクッションが有する左右のサイドフレームに固定されると共に、前記クッションパッドを下方側から支持する左右の支持フレームである請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
  8. 前記クッションパッドの外周部には、ワイヤフレームが埋め込まれており、
    前記ワイヤフレームの左右のサイド部は、左右方向外方側かつ上方側へ凸をなして曲がっており、
    前記左右のサイド補強部は、前記左右のサイド部において乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置された部位によって構成されている請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
  9. 前記左右の下面補強部は、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、前記シートクッションが有する左右のサイドフレームに固定されると共に、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面によって前記クッションパッドの下面を支持する左右の支持板である請求項1~請求項8の何れか1項に記載の車両用シート。
  10. 前記左右の下面補強部は、前記クッションパッドよりも剛性が高い発泡体からなり、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面が前記クッションパッドの下面に固着された左右の下面高硬度部材である請求項1~請求項8の何れか1項に記載の車両用シート。
  11. 乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、
    乗員の背部を支持するバックレストと、
    を備え、
    前記バックレストは、上部の前面における左右方向両側部が左右方向中央部に比して乗員の左右方向の相対変位に対する抗力を大きく設定されており、
    前記シートクッションは、
    乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドを部分的に補強する左右のサイド補強部と、
    乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドの下面を部分的に補強する左右の下面補強部と、
    を有し、
    前記左右のサイド補強部は、乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、前記シートクッションが有する左右のサイドフレームに固定されると共に、前記クッションパッドを下方側から支持する左右の支持フレームである車両用シート。
  12. 乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、
    乗員の背部を支持するバックレストと、
    を備え、
    前記バックレストは、上部の前面における左右方向両側部が左右方向中央部に比して乗員の左右方向の相対変位に対する抗力を大きく設定されており、
    前記シートクッションは、
    乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドを部分的に補強する左右のサイド補強部と、
    乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドの下面を部分的に補強する左右の下面補強部と、
    を有し、
    前記クッションパッドの外周部には、ワイヤフレームが埋め込まれており、
    前記ワイヤフレームの左右のサイド部は、左右方向外方側かつ上方側へ凸をなして曲がっており、
    前記左右のサイド補強部は、前記左右のサイド部において乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置された部位によって構成されている車両用シート。
  13. 乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、
    乗員の背部を支持するバックレストと、
    を備え、
    前記バックレストは、上部の前面における左右方向両側部が左右方向中央部に比して乗員の左右方向の相対変位に対する抗力を大きく設定されており、
    前記シートクッションは、
    乗員の大腿部の前後方向中央部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側でクッションパッドを部分的に補強する左右のサイド補強部と、
    乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側で前記クッションパッドの下面を部分的に補強する左右の下面補強部と、
    を有し、
    前記左右の下面補強部は、乗員の臀部に対する左右方向外方側かつ斜め下方側に配置され、前記シートクッションが有する左右のサイドフレームに固定されると共に、シート左右方向中央側へ向かって下り勾配に傾斜した上面によって前記クッションパッドの下面を支持する左右の支持板である車両用シート。
JP2018245937A 2018-12-27 2018-12-27 車両用シート Active JP7103587B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018245937A JP7103587B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 車両用シート
US16/713,094 US11377008B2 (en) 2018-12-27 2019-12-13 Vehicle seat
CN201911347733.1A CN111439180A (zh) 2018-12-27 2019-12-24 车辆用座椅

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018245937A JP7103587B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020104740A JP2020104740A (ja) 2020-07-09
JP7103587B2 true JP7103587B2 (ja) 2022-07-20

Family

ID=71122510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018245937A Active JP7103587B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 車両用シート

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11377008B2 (ja)
JP (1) JP7103587B2 (ja)
CN (1) CN111439180A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000189276A (ja) 1998-12-25 2000-07-11 Toyota Autom Loom Works Ltd 車両用シ―トクッション
JP2001171411A (ja) 1999-12-16 2001-06-26 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シート
JP2013215476A (ja) 2012-04-11 2013-10-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd シートクッションパッド
JP2014205490A (ja) 2014-08-04 2014-10-30 株式会社ブリヂストン シートクッションパッド
JP2016094072A (ja) 2014-11-13 2016-05-26 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
WO2018154828A1 (ja) 2017-02-23 2018-08-30 テイ・エス テック株式会社 シート
WO2019069995A1 (ja) 2017-10-05 2019-04-11 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

Family Cites Families (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1654255A1 (de) * 1967-08-02 1971-07-08 Himolla Hierl Gmbh C Sitz mit Rueckenlehne,insbesondere Fahrzeugsitz
JPH0710951Y2 (ja) * 1989-10-31 1995-03-15 本田技研工業株式会社 車両用シート
DE4305295B4 (de) * 1992-03-04 2006-05-18 Volkswagen Ag Kraftfahrzeug mit einem Sitz, der zumindest eine zwischen einer Ruhestellung und einer Betriebsstellung bewegbare Seitenwange besitzt
WO1998008705A1 (en) * 1996-08-29 1998-03-05 Lear Corporation Vehicle seat assembly
US6088642A (en) * 1998-07-29 2000-07-11 Mccord Winn Textron Inc. Interactive, individually controlled, multiple bladder seating comfort adjustment system and method
JP3672251B2 (ja) * 2001-10-19 2005-07-20 日本発条株式会社 自動車用シートクッション
US7611199B2 (en) * 2003-11-11 2009-11-03 Johnson Controls Technology Company Seat back adjustment mechanism
US7040707B2 (en) * 2004-04-13 2006-05-09 Tachi-S Co., Ltd. Seat back of automotive seat
JP4738792B2 (ja) * 2004-11-04 2011-08-03 株式会社イノアックコーポレーション シート用パッド
CA2491299A1 (fr) * 2004-12-20 2006-06-20 Baultar I.D. Inc. Dossier ajustable de siege ergonomique
DE102006018184A1 (de) * 2006-04-19 2007-10-25 Bayerische Motoren Werke Ag Sitz
JP4845642B2 (ja) 2006-08-24 2011-12-28 トヨタ自動車株式会社 車両用シート制御装置
US7373810B2 (en) * 2006-09-05 2008-05-20 Sergey Anikin Method and system for shortening brake activation reaction time
JP4459948B2 (ja) * 2006-12-11 2010-04-28 本田技研工業株式会社 車両用シート
DE202007000441U1 (de) * 2007-01-05 2008-05-15 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg Kraftfahrzeugsitz mit Vibrator
US7909403B2 (en) * 2008-03-03 2011-03-22 GM Global Technology Operations LLC Manipulable seat bolster utilizing active material actuation
DE102008047698A1 (de) * 2008-09-18 2010-03-25 GM Global Technology Operations, Inc., Detroit Fahrzeugsitz
DE102008062449B4 (de) * 2008-12-15 2010-03-18 Takata-Petri Ag Fahrzeugsitz für ein Kraftfahrzeug
DE102009020154B4 (de) * 2009-05-06 2015-11-19 TAKATA Aktiengesellschaft Fahrzeugsitze für ein Kraftfahrzeug
DE102010005801A1 (de) * 2010-01-27 2011-06-09 Audi Ag Fahrzeugsitz mit wenigstens einer Seitenwange
EP2353928B1 (en) * 2010-01-28 2014-09-03 Atlet AB Seat and backrest for an industrial vehicle
DE102010003744A1 (de) * 2010-04-08 2011-10-13 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Steuergerät zum Steuern einer Insassenschutzvorrichtung eines Fahrzeugsitzes
US9102252B2 (en) * 2010-09-02 2015-08-11 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat devices
FR2965520A1 (fr) * 2010-10-04 2012-04-06 Peugeot Citroen Automobiles Sa Armature de siege
JP5768356B2 (ja) * 2010-11-05 2015-08-26 アイシン精機株式会社 車両用シートフレーム
WO2012086364A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 本田技研工業株式会社 車両用シートバック構造
CN102529772B (zh) * 2010-12-29 2015-01-14 株式会社塔捷斯 车辆用座椅的座椅座垫
DE102011119059B4 (de) * 2011-11-14 2016-10-20 Prevent Dev Gmbh Sitzkissen
JP5776506B2 (ja) * 2011-11-17 2015-09-09 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
JP5884639B2 (ja) * 2012-05-28 2016-03-15 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
CN107264364B (zh) * 2012-11-28 2019-06-21 提爱思科技股份有限公司 车用座椅
JP6141736B2 (ja) * 2013-09-26 2017-06-07 日本発條株式会社 車両用シート
JP5846189B2 (ja) * 2013-12-16 2016-01-20 トヨタ自動車株式会社 サイドサポートアジャスタ
DE102014006183A1 (de) * 2014-04-29 2015-10-29 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Fahrzeugsitz für ein Fahrzeug und Fahrzeug mit dem Fahrzeugsitz
JP6156328B2 (ja) * 2014-11-13 2017-07-05 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
JP6102901B2 (ja) * 2014-12-19 2017-03-29 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
US10046682B2 (en) * 2015-08-03 2018-08-14 Ford Global Technologies, Llc Back cushion module for a vehicle seating assembly
US10106061B2 (en) * 2015-08-13 2018-10-23 Ford Global Technologies, Llc Air-suspended seat surfaces with flow control valves
US20170079872A1 (en) * 2015-09-22 2017-03-23 Lear Corporation Adjustable seat assembly
US20170158088A1 (en) * 2015-12-04 2017-06-08 Adient Luxembourg Holding S.Á.R.L. Seat contour control system and method
DE102016204067A1 (de) * 2016-03-11 2017-09-14 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kg, Coburg Vorrichtung zum Verstellen zumindest einer Seitenwange eines Sitzteils und/oder einer Rückenlehne eines Fahrzeugsitzes
US10166895B2 (en) * 2016-06-09 2019-01-01 Ford Global Technologies, Llc Seatback comfort carrier
JP6475278B2 (ja) * 2017-03-24 2019-02-27 本田技研工業株式会社 車両用シート
JP6583325B2 (ja) * 2017-03-24 2019-10-02 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP6482587B2 (ja) * 2017-03-24 2019-03-13 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
US10464455B2 (en) * 2017-07-28 2019-11-05 Ford Global Technologies, Llc Active seat bolster adjustment based on occupant pressure map and method
KR102042816B1 (ko) * 2017-09-07 2019-11-08 주식회사 에스앤비 주름 개선을 위한 차량용 시트 및 그 제조 방법
US10227028B1 (en) * 2017-09-08 2019-03-12 Tangtring Seating Technology Inc. Side protection adjusting device for seat
JP7124304B2 (ja) * 2017-12-08 2022-08-24 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
CN207902219U (zh) * 2018-02-13 2018-09-25 上海沃雨电子科技有限公司 儿童座椅及其腿托机构
JP7214539B2 (ja) * 2019-04-01 2023-01-30 株式会社タチエス 車両用シート
US10960794B1 (en) * 2019-11-05 2021-03-30 GM Global Technology Operations LLC Seat assembly

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000189276A (ja) 1998-12-25 2000-07-11 Toyota Autom Loom Works Ltd 車両用シ―トクッション
JP2001171411A (ja) 1999-12-16 2001-06-26 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シート
JP2013215476A (ja) 2012-04-11 2013-10-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd シートクッションパッド
JP2014205490A (ja) 2014-08-04 2014-10-30 株式会社ブリヂストン シートクッションパッド
JP2016094072A (ja) 2014-11-13 2016-05-26 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
WO2018154828A1 (ja) 2017-02-23 2018-08-30 テイ・エス テック株式会社 シート
WO2019069995A1 (ja) 2017-10-05 2019-04-11 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

Also Published As

Publication number Publication date
US11377008B2 (en) 2022-07-05
JP2020104740A (ja) 2020-07-09
US20200207248A1 (en) 2020-07-02
CN111439180A (zh) 2020-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5153345B2 (ja) 乗物用シート
RU2529057C1 (ru) Сиденье транспортного средства и способ задания жесткости для сиденья транспортного средства
JP2008526425A (ja) 車両用シート
JP4169599B2 (ja) 座席構造
JPH10181400A (ja) 車両用シート
JP6059633B2 (ja) 車両用シート
JP7103587B2 (ja) 車両用シート
JP5570058B2 (ja) 座席構造
JP3607861B2 (ja) シート
JP3772612B2 (ja) シート
JP3744210B2 (ja) 車両用シートバック
JP6453414B2 (ja) シートクッション及び車両用シート
JP5769073B2 (ja) 座席構造
JP7014957B2 (ja) シート
JP2021107193A (ja) 車両の着座装置
JP7145388B2 (ja) 車両用シート構造
JP7514168B2 (ja) 車両用シート
JP7087945B2 (ja) 車両用のシート
JP7052693B2 (ja) 車両シート構造
JP5706219B2 (ja) シートクッション及び車両用シート
JP7240589B2 (ja) 車両用シート構造
JP6224172B2 (ja) シートクッション及び車両用シート
JP5956628B2 (ja) シートクッション及び車両用シート
JP2022079532A (ja) 跨座式シート
JP2023120968A (ja) 車両用シートバック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7103587

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150