JP3672251B2 - 自動車用シートクッション - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員が着座する自動車用シートクッションに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、幼児等を自動車に乗せる場合にはリアシートに取り付けたチャイルドシートに乗せることが義務づけられており、これに応じて、リアシートクッションには、チャイルドシートを取り付けるためのロアアンカーと呼ばれるブラケット状のものが設けられるようになってきている。リアシートクッションは、発泡ウレタン製のクッション材の内部に、適宜に曲げ加工された複数のロッドの組み合わせからなるシートフレームが配設された構成が一般的であるが、クッション材の上面の後端部には、1つの着座部に対応して乗員の臀部を後方から支持する土手部が形成されたものが多い。そして、ロアアンカーは、土手部の内部に左右一対の状態で配され、シートフレーム等に固定されている。すなわち、リアシートクッションの着座部に着座した乗員の臀部は、左右のロアアンカーの間に位置する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車が追突されるなどして後面衝突が発生すると、その際の衝撃は車体の前方への加速と乗員の後方への慣性を生じさせる。後面衝突が発生すると乗員の臀部はクッション材の土手部で受けられるが、強い衝撃の場合は土手部がへこみ、臀部がロアアンカーから圧力を受ける。その場合には、乗員が不快感を覚えるばかりか、臀部に損傷を受ける場合があった。
【0004】
よって本発明は、後面衝突時などに臀部がロアアンカーから受ける圧力の軽減が図られる構造を備えた自動車用シートクッションを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車用シートクッションは、クッション材の内部にシートフレームが配設され、クッション材の上面後端部には着座部に対応して車体の左右方向に延びる土手部が形成され、この土手部の内部にシートフレームに固定された左右一対のロアアンカーが配設される自動車用シートクッションにおいて、土手部の内部に、土手部に沿って延び、クッション材よりも硬い高分子樹脂発泡体からなるサポートパッドが、左右一対のロアアンカーの間に配され、さらに、ロアアンカーに近接するとともに少なくともその前面がロアアンカーよりも前側に配され、さらに、シートフレームに支持されるとともに、その少なくとも前面が、土手部を構成するクッション材によって覆われた状態で埋め込まれていることを特徴としている。
【0006】
本発明によれば、後面衝突などが発生し、土手部が乗員の臀部によって押圧されると、臀部からの圧力はサポートパッドで受けられ、土手部の変形が抑制される。このため、ロアアンカーからの圧力が臀部に達しにくくなり、臀部がロアアンカーから受ける圧力の軽減が図られる。
【0007】
上記サポートパッドをシートフレームで支持する形態としては、サポートパッドにシートフレームに嵌合する溝を形成し、サポートパッドをシートフレームの前側に配して溝をシートフレームに嵌合する形態が挙げられる。これによると、臀部からの圧力を受けるサポートパッドはシートフレームで受けられるので、臀部からの圧力を高い剛性で受けることができ、もって土手部の変形抑制効果が増大する。
【0008】
本発明の自動車用シートクッションは、シートフレームにサポートパッドを仮固定し、次いでこれを発泡型内にセットし、次いで発泡型内にクッション材の材料である発泡材を充填して発泡させ、クッション材とサポートパッドとを一体化させることによって製造することができる。
【0009】
この製造方法によれば、シートフレームにサポートパッドを仮固定することにより、サポートパッドを適切な位置に配置することができる。また、サポートパッドはクッション材と一体化されるので、移動が防止されて土手部の変形抑制効果が安定して得られる。
【0010】
なお、本発明のサポートパッドの材質である高分子樹脂発泡体としては、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン等が好適に用いられる。上記製造方法によってクッション材に一体化されたサポートパッドは、材質によってクッション材に接着する場合と、クッション材に密着するが接着状態とならない場合があるが、いずれの場合も本発明ではクッション材と一体化した状態と定義する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は一実施形態に係る自動車用シートクッションが適用されたリアシートクッションの構造を示す平面図、図2はその一部斜視図、図3はその縦断面図である。図1に示すように、このリアシートクッションは左右に着座部1を有している。また、このリアシートクッションには、図2に示すサイドヒンジ11を介して図示せぬシートバックが傾動可能に支持される。図1〜図3において符号10はシートフレーム、20は発泡ウレタン等の発泡材によって成形されたクッション材である。シートフレーム10は、適宜に曲げ加工された複数のロッドの組み合わせからなるもので、図1および図2に示すように、後端部に配されて車体の左右方向に延びる左右一対の後端部ロッド12を有している。
【0012】
後端部ロッド12は、図2に示すように左右の各着座部1の両側に相当する部分が凹状に屈曲しており、これら凹部13の間に凸部14が形成されている。そして、左右の凹部13に、チャイルドシートが取り付けられるロアアンカー30の先端部が配設されている。ロアアンカー30は、後方に開口する平面視コ字状で、図2に示すように先端部は上方に屈曲している。ロアアンカー30は、図示せぬブラケットを介して車体フロアに固定されている。また、端部側のロアアンカー30は、図2に示すようにサイドヒンジ11にも固定されている。着座部1に着座した乗員の臀部は、左右のロアアンカー30の間に位置する。
【0013】
クッション材20の上面の後端部には、左右の着座部1に対応して車体の横方向に延びる土手部21が形成されており、この土手部21により乗員の臀部が後方から支持される。上記ロアアンカー30は、後端部ロッド12よりも後方に配置され、その先端部がクッション材20の土手部21の内部に挿入されている。
【0014】
左右の土手部21の内部には、土手部21に沿って延びるサポートパッド40が、後端部ロッド12に支持された状態でそれぞれ埋め込まれている。これらサポートパッド40は、図4(a),(b)に示すように、細長い直方体状で、縦断面形状が縦に長く、前面の上部がR状に湾曲している。サポートパッド40の材質は、例えば発泡ポリプロピレンであって、クッション材20よりも硬い。
【0015】
図4(a)に示すように、サポートパッド40の後面には、長手方向に延びる1つの横溝41と、横溝41から下方斜めに分岐して延びる4つの斜め溝42a,42b,42c,42dが形成されている。これら溝41,42a〜42dは、サポートパッド40の厚さの半分ほどの深さを有している。図3に示すように、サポートパッド40は、ロアアンカー30の前方であって、さらに後端部ロッド12の前側に配されている。そして、図5に示すように、左側の後端部ロッド12の凸部14に横溝41および斜め溝42b,42dが嵌合され、右側の後端部ロッド12の凸部14に横溝41および斜め溝42a,42cが嵌合されている。この状態で、左右のサポートパッド40は、図1に示すように左右一対のロアアンカー30の間に配されている。
【0016】
以上が本実施形態のシートクッションであり、次に、このシートクッションの製造方法を説明する。
まず、組み立てたシートフレーム10の左右の後端部ロッド12に、それぞれサポートパッド40を取り付ける。それには、図5に示すように、左側の後端部ロッド12の凸部14に横溝41および斜め溝42b,42dを嵌合し、右側の後端部ロッド12の凸部14に横溝41および斜め溝42a,42cを嵌合する。そして、サポートパッド40の脱落を防ぐために不織布テープ等によってサポートパッド40を後端部ロッド12に貼り付け、仮固定する。次に、サポートパッド40を仮固定したシートフレーム10をクッション材20の発泡型にセットし、この発泡型内にクッション材20の材料である液状ウレタンを充填して発泡させる。これによってクッション材20の内部にシートフレーム10が配設され、クッション材20にサポートパッド40が一体化したリアシートクッションが得られる。
【0017】
上記本実施形態のリアシートクッションによれば、後面衝突などが発生し、土手部21が乗員の臀部によって押圧されると、臀部からの圧力はサポートパッド40で受けられ、土手部21の変形が抑制される。すなわち、臀部はサポートパッド40によってガードされ、土手部21のへこみが抑えられて臀部がロアアンカー30に接近しない。このため、ロアアンカー30からの圧力が臀部に達しにくくなり、臀部がロアアンカー30から受ける圧力の軽減が図られる。また、サポートパッド40はシートフレーム10の後端部ロッド12の前側から嵌合されているので、臀部からの圧力を受けるサポートパッド40はシートフレーム10で受けられる。したがって、サポートパッド40は臀部からの圧力を高い剛性をもって受けることができ、土手部21の変形抑制効果が増大する。
【0018】
また、上記製造方法によれば、シートフレーム10にサポートパッド40を仮固定することにより、サポートパッド40を適切な位置、つまり左右一対のロアアンカー30の間であってロアアンカー30の前方に配置することができる。また、サポートパッド40はクッション材20と一体化されるので、サポートパッド40の移動が防止されて土手部21の変形抑制効果が安定して得られる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、クッション材の土手部の内部に、クッション材よりも硬い高分子樹脂発泡体からなるサポートパッドを、左右一対のロアアンカーの間であってロアアンカーの前側に配設したので、後面衝突などが発生して土手部が乗員の臀部によって押圧された場合、臀部からの圧力はサポートパッドで受けられ、これによって土手部の変形が抑制されて臀部がロアアンカーから受ける圧力の軽減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る自動車用シートクッションが適用されたリアシートクッションの平面図である。
【図2】 同リアシートクッションの一部斜視図である。
【図3】 同リアシートクッションの縦断面図である。
【図4】 (a)はサポートパッドの後面図、(b)は図4(a)のB方向矢視図である。
【図5】 シートフレームにサポートパッドを仮固定した状態の正面図である。
【符号の説明】
1…着座部
10…シートフレーム
20…クッション材
21…土手部
30…ロアアンカー
40…サポートパッド
41…横溝
42a,42b,42c,42d…斜め溝

Claims (2)

  1. クッション材の内部にシートフレームが配設され、クッション材の上面後端部には着座部に対応して車体の左右方向に延びる土手部が形成され、この土手部の内部にシートフレームに固定された左右一対のロアアンカーが配設される自動車用シートクッションにおいて、
    前記土手部の内部に、土手部に沿って延び、前記クッション材よりも硬い高分子樹脂発泡体からなるサポートパッドが、前記左右一対のロアアンカーの間に配され、さらに、ロアアンカーに近接するとともに少なくともその前面がロアアンカーよりも前側に配され、さらに、前記シートフレームに支持されるとともに、その少なくとも前面が、土手部を構成するクッション材によって覆われた状態で埋め込まれていることを特徴とする自動車用シートクッション。
  2. 前記サポートパッドには前記シートフレームに嵌合する溝が形成され、サポートパッドはシートフレームの前側に配され、かつ、溝がシートフレームに嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用シートクッション。
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