JP7102151B2 - 内燃機関用の点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の点火装置に関する。
近年、自動車の内燃機関は燃費向上を目的として、高圧縮比化や過給機によるダウンサイジング化が進んでいる。その結果、点火時の筒内圧力が上昇すると共に点火プラグにおける要求電圧が上昇する傾向がある。要求電圧が点火プラグの限界電圧を上回ると、放電ギャップ以外の部分で火花放電が生じるいわゆる奥飛び火が発生しやすくなり、着火性の悪化や点火装置の破損を招く恐れがある。そこで、特許文献1に開示の構成では、点火プラグに高電圧高周波を印加して、点火プラグの放電ギャップ周囲にイオンを発生させるとともに、点火直前に電極温度を上昇させて要求電圧を低下させている。これにより、要求電圧が限界電圧を上回ることを抑制して、着火性の悪化や点火装置の破損を防止している。
特許第2524699号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、点火プラグに高電圧高周波を印加するための圧電素子や変圧器などを含む高周波印加装置が必要となる。そのため、点火装置の大型化や高コスト化を招く。さらに、点火直前に高電圧を印加するため、主放電の前にフラッシュオーバーやコロナ放電が発生するなどして、着火性が低下するおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、着火性の向上を図るとともに、大型化や高コスト化を抑制できる内燃機関用の点火装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状の絶縁碍子(300)と、該絶縁碍子内に該絶縁碍子と同軸上に保持されるとともに先端部が露出した棒状の中心電極(400)と、上記絶縁碍子を保持するハウジング(200)と、該ハウジングに接続されるとともに、上記中心電極の先端部との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(500)と、上記絶縁碍子の先端の外周面と上記ハウジングの内周面との間の空間からなるとともに先端側が開放されたポケット部(11)と、を有する点火プラグ(2)と、
上記中心電極に交流電圧を印加するように構成された交流電圧印加部(5)と、
該交流電圧印加部の動作を制御する印加電圧制御部(6)と、
を備え、
上記印加電圧制御部は、
点火時期(T0)よりも前である第1の期間(T1)において、上記中心電極に上記点火プラグにおける要求電圧(Vr)よりも小さい振幅を有する第1の交流電圧(AC1)を印加し、
上記第1の期間の経過後で上記点火時期よりも前の第2の期間(T2)において、上記第1の交流電圧よりも振幅の小さい第2の交流電圧(AC2)を上記中心電極に印加するように、又は上記中心電極への交流電圧の印加を停止するように上記交流電圧印加部を制御し、
上記交流電圧印加部は、上記点火プラグに接続された点火コイル(50)により構成されている、内燃機関用の点火装置(1)にある。
上記内燃機関用の点火装置においては、点火時期の前の第1の期間に、要求電圧より小さい振幅の第1の交流電圧を印加することができる。これにより、点火プラグのポケット部及び放電ギャップに交流電界を形成させてポケット部内及び放電ギャップの気体分子をイオン化或いは活性化させることができる。そして、第1の期間経過後で点火時期の前の第2の期間において、上記第1の交流電圧よりも振幅の小さい第2の交流電圧を中心電極に印加し、又は中心電極への交流電圧の印加を停止する。これにより、ポケット部内及び放電ギャップに生成されたイオン化或いは活性化された気体分子を拡散させてポケット部及び放電ギャップから一旦放出させることができる。そして、イオン化或いは活性化された気体分子の一部を点火時に放電ギャップに到達させることができ、又は活性化された気体分子の一部が基底状態に戻る際に放出される紫外線を点火時に放電ギャップに到達させることができる。これにより、放電ギャップにおける初期電子供給を促進して要求電圧を低下させて、放電ギャップにおける主放電の発生を促進することができる。その結果、ギャップ部で確実に放電を形成でき奥飛び火を防止できるため、着火性の向上が図られる。さらに、点火直前の第2の期間では、印加される交流電圧が低く、又は交流電圧の印加が停止されているため、主放電の発生前におけるフラッシュオーバーやコロナ放電の発生が抑制される。さらに、高電圧高周波を印加する必要がないため、装置が大型化や高コスト化が抑制される。
以上のごとく、本発明によれば、着火性の向上を図るとともに、大型化や高コスト化を抑制できる内燃機関用の点火装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、点火装置の回路構成を概略図。 実施形態1における、点火プラグの部分断面正面図。 実施形態1における、制御状態を説明するためのタイミングチャート図。 実施形態1における、制御状態を説明するための他のタイミングチャート図。 実施形態1における、気体分子のイオン化の状態を説明する概念図。 図2の一部拡大図。 実施形態1における、評価試験1の結果を示す図。 実施形態1における、評価試験2の結果を示す図。 実施形態1における、評価試験3の結果を示す図。 実施形態1における、制御態様を説明するためのフロー図。 実施形態1における、印加信号オン時間と振幅との対応関係を示すマップの概念図。 実施形態2における、点火装置の回路構成を概略図。 実施形態2における、制御態様を説明するためのフロー図。
(実施形態1)
内燃機関用の点火装置の実施形態について、図1~図11を用いて説明する。
本実施形態の内燃機関用の点火装置1は、図1に示すように、点火プラグ2と、交流電圧印加部5、印加電圧制御部6とを有する。
点火プラグ2は、図2に示すように、絶縁碍子300、中心電極400、ハウジング200、接地電極500及びポケット部11を有する。
絶縁碍子300は筒状をなしている。
中心電極400は、棒状であって、絶縁碍子300内に絶縁碍子300と同軸上に保持されるとともに先端部40が露出している。
ハウジング200は、絶縁碍子300を保持している。
接地電極500は、ハウジング200に接続されるとともに、中心電極400の先端部40との間に放電ギャップGを形成している。
ポケット部11は、絶縁碍子300の先端部30の外周面とハウジング200の内周面との間の空間からなるとともに先端側X1が開放されている。
図1に示す交流電圧印加部5は、中心電極400に交流電圧を印加するように構成されている。
印加電圧制御部6は、交流電圧印加部5の動作を制御する。
そして、印加電圧制御部6は、図3に示すように、点火時期T0よりも前である第1の期間T1において、中心電極400に点火プラグ2における要求電圧Vrよりも小さい振幅W1を有する第1の交流電圧AC1を印加するように交流電圧印加部5を制御する。さらに、第1の期間T1の経過後で点火時期T0よりも前の第2の期間T2において、第1の交流電圧AC1よりも振幅の小さい第2の交流電圧AC2を中心電極400に印加するように、又は中心電極400への交流電圧の印加を停止するように交流電圧印加部5を制御する。
以下、本実施形態の点火装置1について、詳述する。
本例の点火装置1は、例えば、自動車、コージェネレーション、ガス圧送用ポンプ等における内燃機関(エンジン)の着火手段として用いられるものである。
図2に示すごとく、点火装置1は、ハウジング200の外周に取付用ネジ部21が設けられており、内燃機関の燃焼室の壁部に設けられたネジ孔(図示略)に取付用ネジ部21を螺合させて装着される。
ハウジング200の内側には、絶縁碍子300が挿通されて保持されている。絶縁碍子300は、その先端部30がハウジング200の先端部20よりも突出して配置されている。ハウジング200と絶縁碍子300との間には、軸方向Xの先端側X1に開口したポケット部11が形成されている。ポケット部11は、ハウジング200の先端部20の内側の全域に形成されており、略円筒状の空間からなる。
絶縁碍子300の内側には、中心電極400が保持されている。中心電極400は、その先端部40が絶縁碍子300の先端部30よりも突出して配置されている。中心電極400の先端部40には、接地電極500の対向部503に向かって突出してなる先端突出部401が設けられている。
図2に示すように、ハウジング200の先端面201には、接地電極500が接合されている。接地電極500は、接合部501と連結部502と対向部503とにより構成されている。接合部501は、ハウジング200の先端面201から軸方向Xに向けて延設されている。対向部503は、軸方向Xにおいて中心電極400の先端部40に対向するように配置されている。また、対向部503は、中心電極400の先端部40に対向する対向面504を有しており、この対向面504と中心電極400の先端部40との間に放電ギャップGを形成している。連結部502は、ハウジング200の先端面201に対して接合された接合部501と、軸方向Xにおいて中心電極400の先端部40に対向する対向部503とを滑らかに繋いでいる。
図1に示すように、本実施形態の点火装置1は、一次コイル51、二次コイル52を有する点火コイル50を備える。点火コイル50の二次コイル52側には、点火プラグ2が接続されている。点火コイル50の一次コイル51側には、電源55、ECU60、イグナイタ61が接続されている。点火コイル50は、交流電圧印加部5として、点火プラグ2の中心電極400に交流電圧を印加するように構成されている。ECU60は、印加電圧制御部6として、交流電圧印加部5としての点火コイル50を制御するように構成されている。すなわち、印加電圧制御部6は、イグナイタ61のスイッチング素子62に所定の印加信号P1を送信することにより、電源55が接続された一次コイル51を介して二次コイル52から中心電極400に、所定の振幅の交流電圧が印加されるように構成されている。
本実施形態では、図3(a)に示すように、第1の期間T1において、印加電圧制御部6としてのECU60により印加信号P1が所定の周期でイグナイタ61に出力される。これに応じて、スイッチング素子62によってイグナイタ61から、図3(b)に示すように、所定の振幅W1を有する第1の交流電圧AC1が中心電極400に印加される。これにより、図5(a)に示すように第1の交流電圧AC1の印加前の状態でポケット部11に存在している気体分子A1が、図5(b)及び図5(c)においてA2で示すようにポケット部11内でイオン化或いは活性化されることとなる。なお、放電ギャップGに存在する気体分子も同様にイオン化或いは活性化される。第1の期間T1では、ポケット部11内及び放電ギャップGでイオン化或いは活性化された気体分子A2は、第1の交流電圧AC1の印加によりポケット部11内及び放電ギャップGに生じる交流電界により、図5(c)に示すようにポケット部11内及び放電ギャップGに留まったままとなる。
本実施形態では、ECU60は、スロットル開度、エンジン負荷、エンジン回転数、過給圧等から内燃機関の筒内圧を推定する筒内圧推定部7としての機能を有する。そして、印加電圧制御部6は、筒内圧推定部7としてのECU60により推定された推定筒内圧に基づいて、第1の交流電圧AC1の振幅W1を決定することができる。例えば、推定筒内圧が所定の基準値よりも高い場合には、振幅W1を所定の基準振幅よりも高い値とすることができ、推定筒内圧が所定の基準値よりも低い場合には、振幅W1を所定の基準振幅よりも低い値とすることができる。なお、当該基準値としては、特に限定されないが、例えば、図示しない吸気バルブが開いたときの筒内圧、すなわち大気圧としたり、スロットル開度、エンジン負荷、エンジン回転数等と筒内圧との対応関係を示すマップとしたりすることができる。所定の基準振幅としては、特に限定されないが、例えば、予め設定された振幅としたり、直前の印加電圧の振幅としたりすることができる。
また、筒内圧推定部7が所定の間隔で推定筒内圧を導出するとともに、印加電圧制御部6が過去の推定筒内圧や過去の推定筒内圧の平均値などと比較して現在の推定筒内圧が高い場合には現在の振幅W1を過去の振幅W1よりも高い値とし、現在の推定筒内圧が低い場合には現在の振幅W1を過去の振幅W1よりも低い値とするように制御することができる。
印加電圧制御部6は、振幅W1が決定されると、中心電極400に印加される第1の交流電圧AC1が当該振幅W1を有するように、図4(a)に示すように、印加信号P1のパルス幅であるオン時間Rを設定する。当該オン時間Rは、点火コイル50の充電時間に相当する。なお、印加信号P1におけるデューティー比は50%としている。同一周波数であっても印加信号P1のオン時間Rの長さは、図1に示す電源55の出力電圧に依存している。電源55の出力電圧が低い場合にはオン時間Rは長く設定され、電源55の出力電圧が低い場合にはオン時間Rは短く設定されることとなる。
本実施形態では、ECU60は、電源55の出力電圧を検出する電源電圧検出部8としての機能を有する。そして、電源55の出力電圧と第1の交流電圧AC1の振幅W1との対応関係を示すマップが図示しない記憶部に予め記憶されている。当該マップとして、例えば、図11に示すように、印加信号P1のオン時間Rと第1の交流電圧AC1の振幅W1との関係が、電源55の出力電圧ごとにマップ化されたものを採用することができる。そして、印加電圧制御部6は、電源電圧検出部8により検出された電源55の出力電圧に基づいて、印加信号P1のオン時間Rの長さを設定することができる。
本実施形態では、第1の期間T1は、図3(d)に示すように、エンジンサイクルにおける吸気行程から圧縮行程に亘っている。なお、本実施形態では、吸気行程とは内燃機関における図示しない吸気バルブが開いた状態の期間をいい、圧縮行程とは、吸気行程の後の吸気バルブが閉じた状態において主放電が形成されるまでの期間をいう。また、膨張行程とは、圧縮行程の後、主放電が形成されてから図示しない排気バルブが開くまでの期間をいい、排気行程とは膨張行程の後、排気バルブが開いた状態の期間をいう。
そして、本実施形態おいて、第1の期間T1では、図3(c)に示すように、筒内圧は比較的低い状態が維持されている。印加電圧制御部6は、圧縮行程内で第1の交流電圧AC1の印加を停止し、又は第1の交流電圧AC1よりも振幅の小さい第2の交流電圧AC2を印加することにより、第1の期間T1を終了し、第2の期間T2を開始する。第2の期間T2では、第1の期間T1でポケット部11内及び放電ギャップGに生じていた交流電界がなくなり又は弱くなることにより、図5(d)に示すようにポケット部11及び放電ギャップGに留まっていたイオン化或いは活性化された気体分子A2がポケット部11及び放電ギャップGから軸方向の先端側X1に放出される。放出されたイオン化或いは活性化された気体分子は、図5(e)に示すように筒内のガス流V2によって放電ギャップGに到達する。
第2の期間T2の継続時間は適宜設定することができる。第2の期間T2の継続時間は、第1の交流電圧AC1の印加停止時期から点火時期までの期間とすることができ、第1の交流電圧AC1の印加停止時期を変更することにより、第2の期間T2の継続時間を変更することができる。
第2の期間T2の継続時間は、ポケット部11内及び放電ギャップGのイオン化或いは活性化された気体分子A2が放電ギャップGに到達する時間、又は活性化された気体分子が基底準位に戻る際に放出される紫外線が放電ギャップGに到達する時間を考慮して設定することが好ましい。例えば、第2の期間T2の継続時間は、図6に示すように、ポケット部11の開口部11aにおいて放電ギャップGに最もに近い位置に存在するイオン化された気体分子が放電ギャップGに到達する時間以上であって、ポケット部11において最深部11bに位置するイオン化されて混合気体がポケット部11の開口部11aにおいて放電ギャップGから最も遠い位置から放電ギャップGに到達する時間以下とすることができる。
すなわち、図6に示すように、ポケット部11の軸方向Xの深さをd、放電ギャップGとポケット部11の開口部11aまでの最短直線距離をd1、放電ギャップGとポケット部11の開口部11aまでの最長直線距離をd2、ポケット部11内のイオン拡散速度をv1、点火プラグ2周辺の混合気体の流速をv2としたとき、第2の期間T2の継続時間t2は、d1/v2<t2<d/v1+d2/v2の関係式を満たすことが好ましい。
そして、1.5mm≦d1≦7.2mmかつ4.0mm≦d2≦7.4mmであってd1≦d2であり、4.0mm≦d≦15.0mmであることが好ましい。また、0.1m/s≦v1≦10m/s、1.0m/s≦v2≦40m/sであることが好ましい。そして、本実施形態では、d1=3.8mm、d2=5.0mm、d=10.3mm、L=0.75mm、v1=1.0m/s、v2=10m/sである。そして、これらの値をd1/v2<t2<d/v1+d2/v2の関係式に当てはめると、0.38ms<t2<10.8msである。
本実施形態では、図1に示すように内燃機関におけるエンジン回転数を検出する回転数検出部9を備える。そして、印加電圧制御部6は、回転数検出部9により検出されたエンジン回転数に応じて、上記第2の期間T2の継続時間を変更することができる。例えば、回転数検出部9により検出されたエンジン回転数が所定の基準値よりも大きいときに上記第2の期間T2の継続時間を基準値よりも短くしたり、回転数検出部9により検出されたエンジン回転数が所定の基準値よりも小さいときに上記第2の期間T2の継続時間を基準値よりも長くしたりすることができる。また、図示しない記憶部に、エンジン回転数と第2の期間T2の継続時間との対応関係を示すマップを予め記憶しておき、検出されたエンジン回転数から当該マップに基づいて第2の期間T2の継続時間を変更してもよい。
次に、第1の期間T1における第1の交流電圧AC1の交流電圧周波数と、主放電における要求電圧の低下効果との関係を評価する評価試験1を行った。試験条件は、放電ギャップGのギャップ距離を1.1mmとし、第1の交流電圧AC1の振幅を7kV、すなわち±3.5kVとした上記点火装置1を、2L過給4サイクルエンジンに搭載し、エンジン回転数を1550回転/分、混合気の空燃比をストイキとし、第1の期間T1をクランク角度-360~-160degとし、交流電圧を印加しなかったときの要求電圧との差分を算出した。図7に示すように、第1の期間T1における第1の交流電圧AC1の交流電圧周波数が6kHz~30kHzであるときに、要求電圧の低減効果が高いことが示された。そして、当該点火装置1を構成するLC回路の共振周波数14kHz付近が最も要求電圧の低減効果が高いことが示された。
次に、第1の期間T1における筒内圧と、第1の期間T1における第1の交流電圧AC1の交流電圧の振幅W1と、主放電における要求電圧の低下効果との関係を評価する評価試験2を行った。試験条件は評価試験1と同様とし、交流電圧を印加しなかったときの要求電圧との差分を算出した。図8に示すように、交流電圧の振幅W1を縦軸に、第1の期間T1における筒内圧を横軸にとったとき、第1直線L1以上かつ第2直線L2以下のときに、第1の期間T1に火花放電の発生を抑制しつつ十分な要求電圧低減効果が得られることが確認できた。
次に、第1の期間T1におけるエンジン回転数と、第2の期間T2の継続時間、すなわち交流電圧の印加停止期間と、主放電における要求電圧の低下効果との関係を評価する評価試験3を行った。試験条件はエンジン回転数を1000回転/分としたほかは評価試験1と同じとし、交流電圧を印加しなかったときの要求電圧との差分を算出した。図9に示すように、エンジン回転数を縦軸に、交流電圧の印加停止期間を横軸にとったとき、第3直線L3以上かつ第4直線L4以下のときに、主放電前の火花放電の発生を抑制しつつ十分な要求電圧低減効果が得られることが確認できた。
次に、本実施形態における点火装置1の制御態様について、図10を用いて説明する。
まず、図10のS1において、ECU60によって内燃機関のスロットル開度、エンジン負荷を検出し、回転数検出部9によりエンジン回転数を検出する。次に、S1で検出した値に基づき、図10のS2において、筒内圧推定部7としてのECU60により内燃機関のシリンダにおける推定筒内圧を算出する。
その後、図10のS3において、印加電圧制御部6としてのECU60によって第1の期間T1で印加する第1の交流電圧AC1の振幅W1を算出する。本実施形態では、印加電圧制御部6は、筒内圧推定部7により推定された推定筒内圧が所定の基準値よりも低い場合は第1の交流電圧AC1の振幅W1を所定の基準振幅よりも小さくし、筒内圧推定部7により推定された推定筒内圧が所定の基準値よりも高い場合は第1の交流電圧AC1の振幅W1を所定の基準振幅よりも大きくするように制御する。推定筒内圧を比較する所定の基準値は適宜設定することができ、本実施形態では大気圧としている。また、上記所定の基準振幅は要求電圧Vrよりも低い範囲で適宜設定することができる。
その後、図10のS4において、電源電圧検出部8により検出した電源55の出力電圧とS3で算出した振幅W1とに基づき、図11に示すマップから印加信号P1のオン時間を読み出す。
そして、図10のS5において、第1の交流電圧AC1の印加開始時期が到来したか否か判断する。本実施形態では、エンジンの吸気行程の開始時期を第1の交流電圧AC1の印加開始時期とする。第1の交流電圧AC1の印加開始時期が到来していないと判断したときは、図10のS5のNoに進み、再度S5を行う。第1の交流電圧AC1の印加開始時期が到来したと判断したときは、図10のS5のYesに進み、図10のS6において第1の交流電圧AC1を印加して第1の期間T1を開始する。
次に、図10のS7において、交流電圧の印加停止時期が到来したか否か判断する。本実施形態では、回転数検出部9により検出されたエンジン回転数に基づいて、圧縮行程内の所定のクランク角度に到達した時を第1の交流電圧の印加停止時期として決定する。第1の交流電圧の印加停止時期が到来していないと判断したときは、図10のS7のNoに進み、再度S7を行う。第1の交流電圧の印加停止時期が到来したと判断したときは、図10のS7のYesに進み、図10のS8において第1の交流電圧AC1の印加を停止して第1の期間T1を終了する。これにより、第2の期間T2を開始する。その後、図10のS9において、所定期間経過後、図3(a)に示す点火信号P0を出力して主放電のための電圧印加を行う。そして、図10のS10において放電ギャップGに主放電を発生させる。これにより第2の期間T2が終了する。本実施形態では、第2の期間T2の継続時間は、ポケット部11内及び放電ギャップGに生成されたイオン化或いは活性化された気体分子が放電ギャップGに到達するまでの時間、又は活性化された気体分子が基底準位に戻る際に放出される紫外線が放電ギャップGに到達するまでの時間に設定されている。
次に、本実施形態の内燃機関用の点火装置1における作用効果について、詳述する。
本実施形態の点火装置1によれば、点火時期T0の前の第1の期間T1に、要求電圧より小さい振幅W1を有する第1の交流電圧AC1を中心電極400に印加することができる。これにより、点火プラグ2のポケット部11及び放電ギャップGに交流電界を形成させてポケット部11内及び放電ギャップGの気体分子をイオン化或いは活性化させることができる。そして、第1の期間T1経過後で点火時期T0の前の第2の期間T2において、中心電極400への交流電圧AC1の印加を停止する。これにより、ポケット部11内及び放電ギャップGに生成されたイオン化或いは活性化された気体分子を拡散させてポケット部11及び放電ギャップGから一旦放出させることができる。そして、イオン化或いは活性化された気体分子の一部を点火時に放電ギャップGに到達させることができ、又は活性化された気体分子の一部が基底状態に戻る際に放出される紫外線を点火時に放電ギャップGに到達させることができる。これにより、放電ギャップGにおける初期電子供給を促進して要求電圧Vrを低下させて、放電ギャップGにおける主放電の発生を促進することができる。その結果、ギャップ部で確実に放電を形成でき奥飛び火を防止できるため、着火性の向上が図られる。これにより、放電ギャップGにおける初期電子供給を促進して要求電圧Vrを低下させて、放電ギャップGにおける主放電の発生を促進することができる。その結果、ギャップ部で確実に放電を形成でき奥飛び火を防止できるため、着火性の向上が図られる。さらに、点火直前の第2の期間T2では、交流電圧の印加が停止されているため、主放電の発生前におけるフラッシュオーバーやコロナ放電の発生が抑制されている。さらに、高電圧高周波を印加する必要がないため、装置が大型化や高コスト化が抑制される。
また、本実施形態では、第1の期間T1は内燃機関における吸気行程の開始から圧縮行程の終了までの期間に含まれている。これにより、第1の期間T1において、筒内圧が維持又は増加されるため、ポケット部11内に発生したイオン化或いは活性化された気体分子A2をポケット部11及び放電ギャップGに蓄積しやすくなる。その結果、第2の期間において、ポケット部11及び放電ギャップGに蓄積されたイオン化或いは活性化された気体分子A2をまとめて放出することにより、イオン化或いは活性化された気体分子A2を放電ギャップGに到達させやすくなる。
また、本実施形態では、第1の期間T1は内燃機関における吸気行程から圧縮行程にわたる期間である。これにより、第1の期間T1を十分長く確保することができるため、ポケット部11内及び放電ギャップGの気体分子A1を十分にイオン化或いは活性化することができ、放電形成が確実となり着火性の向上が一層図られる。
さらに、本実施形態では、第1の期間T1は内燃機関における吸気行程の開始と同時に開始されるとともに、圧縮行程の途中まで維持されている。これにより、筒内圧の低い吸気行程の初期において第1の交流電圧が印加されるため、ポケット部11及び放電ギャップGにおける気体分子A1をイオン化或いは活性化しやすいとともに、第1の期間T1を比較的長く継続することができるため、ポケット部11内及び放電ギャップGの気体分子A1を一層十分にイオン化或いは活性化することができ、放電形成の確実な形成による着火性の向上が一層図られる。
また、本実施形態では、内燃機関の筒内圧を推定する筒内圧推定部7を有する。印加電圧制御部6は、筒内圧推定部7により推定された推定筒内圧に応じて、第1の交流電圧AC1の振幅W1を変更可能に構成されている。そして、本実施形態では、印加電圧制御部6は、筒内圧推定部7により推定された推定筒内圧が所定の基準値よりも低い場合は第1の交流電圧AC1の振幅W1を所定の基準振幅よりも小さくし、筒内圧推定部7により推定された推定筒内圧が所定の基準値よりも高い場合は第1の交流電圧AC1の振幅W1を所定の基準振幅よりも大きくする。これにより、筒内圧が低い場合には振幅W1を小さくして消費電力を低減できるとともに、筒内圧が高い場合には振幅W1を大きくしてポケット部11内及び放電ギャップGの気体分子A1を一層効率よくイオン化或いは活性化することができる。その結果、消費電力の低減と要求電圧Vrの低減による着火性の向上とを両立できる。
また、本実施形態では、交流電圧印加部5に電力を供給する電源55の出力電圧を検出する電源電圧検出部8を備える。そして、印加電圧制御部6は、電源電圧検出部8により検出された出力電圧に応じて、第1の交流電圧AC1を印加するための印加信号P1のオン時間Rを変更可能に構成されている。これにより、電源55の出力電圧に応じて、印加信号P1のオン時間Rを設定できるため、第1の交流電圧AC1の振幅W1を所定の値とすることができる。
また、本実施形態では、印加電圧制御部6は、第2の期間T2の継続時間をポケット部11内及び放電ギャップGに生成されたイオン化或いは活性化された気体分子A2が放電ギャップGに到達するまでの時間、或いは活性化された気体分子A2の一部が基底状態に戻る際に放出される紫外線が放電ギャップGに到達するまでの時間に設定可能に構成されている。これにより、イオン化或いは活性化された気体分子A2を放電ギャップGに到達させ、或いは活性化された気体分子A2の一部が基底状態に戻る際に放出される紫外線を放電ギャップGに到達させて主放電を発生させることができるため、要求電圧Vrを低下させて、着火性を向上することができる。
また、本実施形態では、内燃機関におけるエンジン回転数を検出する回転数検出部9を備える。そして、印加電圧制御部6は、回転数検出部9により検出されたエンジン回転数が所定の基準値よりも多い場合には第2の期間T2の継続時間を所定の基準値よりも長くし、回転数検出部9により検出されたエンジン回転数が所定の基準値よりも少ない場合には第2の期間T2の継続時間を所定の基準値よりも短くする。これにより、イオン化或いは活性化された気体分子A2、或いは活性化された気体分子の一部が基底状態に戻る際に放出される紫外線が点火時期に放電ギャップGに確実に到達するように、第2の期間T2の継続時間を最適な長さとすることができる。その結果、要求電圧Vrを低下させて、着火性を向上することができる。
また、本実施形態では、印加電圧制御部6は、第2の期間T2の継続時間をt2とし、ポケット部11と放電ギャップGとの最短直線距離をd1とし、ポケット部11と放電ギャップGとの最長直線距離をd2とし、ポケット部11における軸方向Xの深さをdとし、ポケット部11における拡散速度をv1とし、ポケット部11における放電ギャップGにおける流速をv2としたときに、d1/v2<T2<d/v1+d2/v2の関係を満たすように上記第2の期間の継続時間t2を設定可能に構成されている。これにより、ポケット部11に生じたイオン化された気体分子を確実に放電ギャップGに到達させてから主放電を発生させることができるため、要求電圧Vrを低下させて、着火性を向上することができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、着火性の向上を図るとともに、大型化や高コスト化を抑制できる内燃機関用の点火装置1を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態の内燃機関用の点火装置1は、図1に示す実施形態1における筒内圧推定部7に替えて、図12に示す筒内圧検出部70を備える。その他の構成要素は実施形態1の場合と同様であり、本実施形態においても実施形態1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態では、図12に示す筒内圧検出部70は内燃機関の筒内圧を検出するように構成されている。そして、印加電圧制御部6は、筒内圧検出部70により検出された筒内圧に応じて、第1の交流電圧AC1の振幅W1を変更可能に構成されている。
そして、本実施形態では、図10に示す実施形態1における制御フローのS2に替えて、図13に示すようにS102として、筒内圧検出部70により内燃機関の筒内圧を検出する。その後、図13に示すS3において、筒内圧検出部70により検出された筒内圧に基づいて、印加電圧制御部6によって第1の期間T1で印加する第1の交流電圧AC1の振幅W1を算出する。その他の制御は実施形態1の場合と同様である。
かかる構成を有する本実施形態によれば、実際の筒内圧が低い場合には振幅W1を小さくして消費電力を低減できるとともに、実際の筒内圧が高い場合には振幅W1を大きくしてポケット部11内及び放電ギャップGの気体分子A1を一層効率よくイオン化或いは活性化することができる。その結果、消費電力の低減と要求電圧Vrの低減による着火性の向上とを両立できる。その他、本実施形態においても実施形態1の場合と同等の作用効果を奏する。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 点火装置
2 点火プラグ
5 交流電圧印加部
6 印加電圧制御部
7 筒内圧推定部
70 筒内圧検出部
8 電源電圧検出部
9 回転数検出部
11 ポケット部
50 点火コイル
55 電源
62 スイッチング素子
AC1 第1の交流電圧
AC2 第2の交流電圧
G 放電ギャップ
P1 印加信号
R オン時間

Claims (9)

  1. 筒状の絶縁碍子(300)と、該絶縁碍子内に該絶縁碍子と同軸上に保持されるとともに先端部が露出した棒状の中心電極(400)と、上記絶縁碍子を保持するハウジング(200)と、該ハウジングに接続されるとともに、上記中心電極の先端部との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(500)と、上記絶縁碍子の先端の外周面と上記ハウジングの内周面との間の空間からなるとともに先端側が開放されたポケット部(11)と、を有する点火プラグ(2)と、
    上記中心電極に交流電圧を印加するように構成された交流電圧印加部(5)と、
    該交流電圧印加部の動作を制御する印加電圧制御部(6)と、
    を備え、
    上記印加電圧制御部は、
    点火時期(T0)よりも前である第1の期間(T1)において、上記中心電極に上記点火プラグにおける要求電圧(Vr)よりも小さい振幅を有する第1の交流電圧(AC1)を印加し、
    上記第1の期間の経過後で上記点火時期よりも前の第2の期間(T2)において、上記第1の交流電圧よりも振幅の小さい第2の交流電圧(AC2)を上記中心電極に印加するように、又は上記中心電極への交流電圧の印加を停止するように上記交流電圧印加部を制御し、
    上記交流電圧印加部は、上記点火プラグに接続された点火コイル(50)により構成されている、内燃機関用の点火装置(1)。
  2. 上記第1の期間は上記内燃機関における吸気行程の開始から圧縮行程の終了までの期間に含まれている、請求項1に記載の内燃機関用の点火装置。
  3. 上記第1の期間は上記内燃機関における吸気行程から圧縮行程にわたる期間である、請求項1に記載の内燃機関用の点火装置。
  4. 上記内燃機関の筒内圧を推定する筒内圧推定部(7)を有し、
    上記印加電圧制御部は、上記筒内圧推定部により推定された推定筒内圧が所定の基準値よりも低い場合は上記第1の交流電圧の振幅を所定の基準振幅よりも小さくし、上記筒内圧推定部により推定された推定筒内圧が所定の基準値よりも高い場合は上記第1の交流電圧の振幅を所定の基準振幅よりも大きくする、請求項1~3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火装置。
  5. 上記内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧検出部(70)を備え、
    上記印加電圧制御部は、上記筒内圧検出部により検出された筒内圧が所定の基準値よりも低い場合は上記第1の交流電圧の振幅を所定の基準振幅よりも小さくし、上記筒内圧検出部により検出された筒内圧が所定の基準値よりも高い場合は上記第1の交流電圧の振幅を所定の基準振幅よりも大きくする、請求項1~3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火装置。
  6. 上記内燃機関におけるエンジン回転数を検出する回転数検出部(9)を備え、
    上記印加電圧制御部は、上記回転数検出部により検出されたエンジン回転数が所定の基準値よりも多い場合には上記第2の期間の継続時間を所定の基準値よりも長くし、上記回転数検出部により検出されたエンジン回転数が所定の基準値よりも少ない場合には上記第2の期間の継続時間を所定の基準値よりも短くする、請求項1~5のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火装置。
  7. 上記交流電圧印加部に電力を供給する電源の出力電圧を検出する電源電圧検出部を備え、
    上記印加電圧制御部は、電源電圧検出部により検出された出力電圧に応じて、上記第1の交流電圧を印加するための印加信号のオン時間を変更可能に構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火装置。
  8. 上記印加電圧制御部は、上記第2の期間の継続時間を上記ポケット部内に生成されたイオン化された気体分子が放電ギャップに到達するまでの時間に設定可能に構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火装置。
  9. 上記印加電圧制御部は、
    上記第2の期間の継続時間をt2とし、
    上記ポケット部と上記放電ギャップとの最短直線距離をd1とし、
    上記ポケット部と上記放電ギャップとの最長直線距離をd2とし、
    上記ポケット部における軸方向の深さをdとし、
    上記ポケット部における拡散速度をv1とし、
    上記ポケット部における上記放電ギャップにおける流速をv2としたときに、
    d1/v2<T2<d/v1+d2/v2の関係を満たすように上記第2の期間の継続時間t2を設定可能に構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火装置。
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