JP7084132B2 - 空調システム、車両、制御装置および制御方法 - Google Patents

空調システム、車両、制御装置および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、空調システム、車両、制御装置および制御方法に関する。
近年、匂いセンサ素子の開発が広く行われている。例えば、匂いセンサ素子として、水晶振動子の表面に、匂いの原因物質を吸着する膜を設けたQCM(Quartz Crystal Microbalance)センサが知られている。ATカットされた水晶振動子は、質量変化により共振周波数が変化する。QCMセンサは、ATカットされた水晶振動子を振動させて共振周波数の変化量を検出することにより、原因物質の質量を検出する。
また、それぞれが異なる原因物質の質量を検出する複数の匂いセンサ素子を備えるセンサ装置も知られている。このようなセンサ装置は、複数の原因物質のそれぞれの質量を出力することができる。情報処理装置は、このようなセンサ装置から出力された複数の原因物質のそれぞれの量を受け取り、受け取った複数の原因物質のそれぞれの量のパターンを予め登録されたパターンと比較する。これにより、情報処理装置は、匂いの種類を特定することができる。
例えば、このようなセンサ装置を用いることにより、情報処理装置は、不快な匂いと快適な匂いとの区別をしたり、部屋の中の匂いを管理したり、工場の工程管理をしたり、体臭または口臭による体調管理をしたりすることができる。
特許文献1および特許文献2には、空気清浄装置のフィルタの交換時期を通知する技術が記載されている。特許文献3には、汚れ感知センサによる検出結果に応じて吸気口カバーの開閉を制御する技術が記載されている。特許文献4には、車両の中の匂いに応じて車両の中の環境を制御する技術が記載されている。
特開平11-156131号公報 特開2000-210518号公報 特開平4-35715号公報 特開2016-199098号公報
ところで、車両の中の空間は、非常に狭く、密閉されている。このため、車両の中に滞在する乗車者は、異臭に対して過敏となり、頻繁にエアーコンディショナの動作制御または窓を開けて換気を行わなければならない。しかし、エアーコンディショナの操作または窓を開ける操作を頻繁に行うことは乗車者にとって負担が大きい。また、適切なタイミングでエアーコンディショナの動作停止または窓を閉じなければ、かえって車両の中の環境が悪くなる可能性もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、部屋の中の異臭を少ない負担で減少させる空調システム、車両、制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空調システムは、部屋の中の空気の状態を調整するエアーコンディショナと、前記部屋の中の空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置と、前記エアーコンディショナの動作を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記センサ装置から、前記部屋の中に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第1取得部と、前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第2取得部と、前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出する差分算出部と、複数の種類の匂い毎に、前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの、対応する匂いの空気に含まれる匂いの原因物質の量を示す検出値を表す1以上の基準パターンを紐付けて記憶するパターン記憶部と、前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を表す差分パターンと、前記基準パターンとをマッチングして、前記部屋の中の空気の匂いの強さを判定する判定部と、 判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記部屋の中の空気を換気または清浄を開始させる指示部とを有する。
本発明によれば、部屋の中の異臭を少ない負担で減少させることができる。
図1は、車両を示す図である。 図2は、実施形態に係る空調システムの構成を示す図である。 図3は、匂いセンサ装置の構成を示す図である。 図4は、センサユニットの構成を示す図である。 図5は、匂いの判定処理を説明するための図である。 図6は、実施形態に係る匂い制御部の機能構成を示す図である。 図7は、空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、第1変形例に係る空調システムの構成を示す図である。 図9は、第1変形例に係る匂い制御部の機能構成を示す図である。 図10は、第2変形例に係る匂い制御部の機能構成を示す図である。 図11は、制御装置と連携して動作する情報処理装置の表示例を示す図である。 図12は、制御装置のハードウェア構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る空調システム10について説明する。
図1は、実施形態に係る空調システム10を示す図である。本実施形態において、空調システム10は、車両18に適用される。車両18に適用された空調システム10は、車両18の内部空間(車内)の空気の状態を調整する。なお、空調システム10は、車両18に限らず、制御装置20により部屋16の中の空気の状態を調整することが可能な他の装置に適用されてもよい。
図2は、実施形態に係る空調システム10の構成を示す図である。
空調システム10は、制御装置20と、エアーコンディショナ22と、ウィンドウ駆動装置24と、温度センサ装置26と、湿度センサ装置28と、匂いセンサ装置30とを備える。
制御装置20は、専用または汎用のコンピュータである。制御装置20は、車両18に備わる各機能を電子的に制御する。制御装置20は、車両18の外の他の情報処理装置と連携して動作してもよい。
エアーコンディショナ22は、車両18の内部空間(車内)である部屋16の中の空気の状態を制御する。例えば、エアーコンディショナ22は、部屋16の中を温かくしたり(暖房)、部屋16の中を冷やしたり(冷房)して、部屋16の中の空気の温度および湿度を調整することができる。
また、エアーコンディショナ22は、部屋16の中の空気を換気することができる。すなわち、エアーコンディショナ22は、部屋16の外の空気を部屋16の中に取り込み、部屋16の中の空気を外に排出することができる。また、エアーコンディショナ22は、部屋16の中の空気の清浄もすることができる。すなわち、エアーコンディショナ22は、部屋16の中の空気に含まれる微小物質(ほこり等)を除去することもできる。
ウィンドウ駆動装置24は、車両18に設けられた窓を開閉させる。例えば、ウィンドウ駆動装置24は、乗車者の指示に応じて、窓を開いたり、窓を閉じたりすることができる。
温度センサ装置26は、部屋16の中の空気の温度を測定する。そして、温度センサ装置26は、測定結果を表す信号を制御装置20に送信する。
湿度センサ装置28は、部屋16の中の空気の湿度を測定する。そして、湿度センサ装置28は、測定結果を表す信号を制御装置20に送信する。
匂いセンサ装置30は、少なくとも1つの検出素子を含む。匂いセンサ装置30に含まれる少なくとも1つの検出素子のそれぞれは、部屋16の中の空気に含まれる、匂いを感じさせる匂いの原因物質の量を検出する。本実施形態においては、検出素子は、原因物質の量として、原因物質の質量を検出する。これに代えて、検出素子は、原因物質の量として、原因物質の体積または分子量を検出してもよい。匂いセンサ装置30は、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を制御装置20に送信する。
制御装置20は、エアーコンディショナ制御部32と、ウィンドウ制御部34と、匂い制御部36とを含む。制御装置20は、例えば、内部のプロセッサが専用のプログラムを実行する。これにより、プロセッサは、エアーコンディショナ制御部32、ウィンドウ制御部34および匂い制御部36として機能する。
エアーコンディショナ制御部32は、乗車者の操作に応じてエアーコンディショナ22の動作を制御する。また、エアーコンディショナ制御部32は、温度センサ装置26により測定された温度および湿度センサ装置28により測定された湿度に応じて、部屋16の中の空気が指定された温度および湿度となるように、エアーコンディショナ22の動作を制御してもよい。
ウィンドウ制御部34は、乗車者からの指示に応じて、ウィンドウ駆動装置24に制御命令を与える。例えば、ウィンドウ制御部34は、窓を開ける命令をウィンドウ駆動装置24に与えて、ウィンドウ駆動装置24に窓を開けさせる。また、例えば、ウィンドウ制御部34は、窓を閉じる命令をウィンドウ駆動装置24に与えて、ウィンドウ駆動装置24に窓を閉じさせる。
匂い制御部36は、匂いセンサ装置30から、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する。匂い制御部36は、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値に基づき、部屋16の中の空気の匂いを判定する。具体的には、匂い制御部36は、部屋16の中の空気の匂いの種類および強さを判定する。そして、匂い制御部36は、判定結果に基づき部屋16の中の空気の状態を調整する。例えば、匂い制御部36は、エアーコンディショナ制御部32およびウィンドウ制御部34に指示を出して、エアーコンディショナ22を動作さたり、窓を開閉させたりする。
図3は、匂いセンサ装置30の構成を示す図である。匂いセンサ装置30は、例えば、片手で持ち運び可能な程度の大きさである。例えば、匂いセンサ装置30は、1辺が数mmから数cm程度の大きさの筐体内に収納される。
匂いセンサ装置30は、ファン38と、センサユニット40と、通信部48と、制御部50と、電池52とを有する。
ファン38は、外部の空気を取り込んで、取り込んだ空気をセンサユニット40に供給する。例えば、ファン38は、取り込み口とセンサユニット40との間に配置され、取り込み口の外の空気をセンサユニット40に送り出す。なお、匂いセンサ装置30は、取り込み口が、部屋16の中の空気を取り込み可能に車両18内に配置される。従って、ファン38は、部屋16の中の空気を取り込んでセンサユニット40に供給することができる。
センサユニット40は、上述の検出素子を少なくとも1つ含む。検出素子は、ファン38から送風された空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する。そして、センサユニット40は、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を出力する。
なお、センサユニット40が複数の検出素子を含む場合、複数の検出素子は、互いに異なる種類の素子である。
例えば、センサユニット40に含まれる何れか2つの検出素子は、互いに異なる種類の匂いの原因物質の量を検出する。例えば、第1の検出素子は、物質Xの量を検出し、第2の検出素子は、物質Yの量を検出する。また、例えば、センサユニット40に含まれる何れか2つの検出素子は、同一の種類の匂いの原因物質の量を、異なる感度で検出してもよい。例えば、第1の検出素子は、物質Xの量を第1の感度で検出し、第2の検出素子は、物質Xの量を第1の感度より低い第2の感度で検出する。
また、例えば、センサユニット40に含まれる何れか2つの検出素子は、互いに異なる種類の組み合わせの複数の匂いの原因物質の量を検出してもよい。例えば、第1の検出素子は、物質Xと物質Yとの合計量を検出し、第2の検出素子は、物質Xと物質Zとの合計量を検出する。また、例えば、センサユニット40に含まれる何れか2つの検出素子は、同一の種類の組み合わせの複数の匂いの原因物質の量を、異なる感度で検出してもよい。例えば、第1の検出素子は、物質Xと物質Yとの合計量を第1の感度で検出し、第2の検出素子は、物質Xと物質Yとの合計量を第1の感度より低い第2の感度で検出してもよい。
通信部48は、センサユニット40から出力された信号を制御装置20に送信する。制御部50は、ファン38、センサユニット40および通信部48の動作を管理および制御する。例えば、制御部50は、ファン38の動作開始タイミングおよび動作終了タイミングを制御する。
電池52は、ファン38、センサユニット40、通信部48および制御部50へ動作電力を供給する。なお、匂いセンサ装置30は、電池52に代えて、車両18に備えられた電力源を取得する電力取得部を有してもよい。電力取得部は、ファン38、通信部48および制御部50へ動作電力を供給する。
図4は、センサユニット40の構成を示す図である。本実施形態において、センサユニット40は、空気に含まれる微小物質の質量を検出可能なQCMセンサである。なお、センサユニット40は、QCMセンサに限らず、半導体薄膜を用いたガスセンサ等の他の方式のセンサであってもよい。
本実施形態において、センサユニット40は、支持部58と、少なくとも1つのガス検出素子60と、駆動検出回路62とを有する。支持部58は、少なくとも1つのガス検出素子60のそれぞれが取り付けられる。
ガス検出素子60は、検出素子の一例である。図3の例では、センサユニット40は、異なる種類の6個のガス検出素子60-A~60-Fを有する。例えば、6個のガス検出素子60-A~60-Fのそれぞれは、異なる種類の匂いの原因物質を検出する。
少なくとも1つのガス検出素子60のそれぞれは、圧電効果により振動可能にカットされた水晶振動子と、水晶振動子の両側の平面に設けられた2つの電極と、水晶振動子の平面の少なくとも一方に設けられた吸着膜とを含む。
水晶振動子は、側面の一部が、振動可能に支持部58に保持される。2つの電極は、駆動検出回路62から交流電圧が印加される。吸着膜は、周囲の空気に含まれる特定の原因物質を吸着する。少なくとも1つのガス検出素子60のそれぞれは、互いに異なる物質を吸着する吸着膜を含む。具体的には、少なくとも1つのガス検出素子60のそれぞれは、匂いセンサ装置30の検出対象となる原因物質を吸着する吸着膜を含む。
このようなガス検出素子60は、2つの電極に共振周波数の交流電圧が印加されると、圧電効果により水晶振動子が振動する。水晶振動子の基本共振周波数は、質量および粘弾性により定まる。従って、吸着膜に原因物質が吸着されて質量が変化した場合、ガス検出素子60は、吸着した質量の変化に応じて、基本共振周波数が変化する。
駆動検出回路62は、ファン38の送風時において、少なくとも1つのガス検出素子60のそれぞれに交流電圧を印加して、少なくとも1つのガス検出素子60のそれぞれの基本共振周波数の変化を検出する。これにより、駆動検出回路62は、少なくとも1つのガス検出素子60のそれぞれ毎に、ファン38による送風により与えられた空気に含まれる匂いの原因物質の質量を検出することができる。駆動検出回路62は、検出値を通信部48に与える。
図5は、匂いの判定処理を説明するための図である。
制御装置20は、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を匂いセンサ装置30から取得する。例えば、図5の例においては、制御装置20は、ガス検出素子60-A、ガス検出素子60-B、ガス検出素子60-C、ガス検出素子60-D、ガス検出素子60-Eおよびガス検出素子60-Fのそれぞれの検出値を表す信号を取得する。
また、制御装置20は、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの、所定の種類の匂いの空気に含まれる匂いの原因物質の量を示す検出値を表す基準パターンを記憶している。例えば、図5の例においては、制御装置20は、加齢臭、カビ臭および汗の匂いのそれぞれが検出された場合におけるガス検出素子60-A~60-Fのそれぞれの検出値を表す基準パターンを記憶している。
制御装置20は、匂いセンサ装置30から取得した信号に含まれる、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す検出パターンと、予め記憶している所定の種類の匂いが発生した場合の少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す基準パターンとをマッチングする。そして、制御装置20は、匂いセンサ装置30から取得した検出パターンが、基準パターンとマッチングする場合、匂いセンサ装置30に与えられた空気の匂いが、所定の種類の匂いであると判定する。制御装置20は、複数の種類の匂いについて基準パターンを記憶しておき、1つの検出パターンが何れの匂いの基準パターンにマッチングするかを判定してもよい。例えば、図5の例においては、制御装置20は、匂いセンサ装置30に与えられた空気の匂いが、カビ臭であると判定している。
さらに、制御装置20は、それぞれの種類の匂いについて、匂いの強さもマッチングにより判定してもよい。例えば、制御装置20は、匂いの種類毎且つ匂いの強さ毎に基準パターンを記憶しておき、匂いセンサ装置30から取得した検出パターンと、予め記憶している匂いの種類毎且つ匂いの強さ毎の基準パターンとをマッチングしてもよい。
また、制御装置20は、所定の種類の匂いが発生しているとユーザが感じた時に得られた検出パターンを教師データとして、予め記憶している基準パターンを、学習処理により更新してもよい。制御装置20は、複数の匂いの種類毎および匂いの強さ毎の基準パターンをサーバ等から定期的に取得して、記憶している基準パターンを更新してもよい。
制御装置20は、このようなパターンマッチングに代えて、他の方法で匂いの種類および強さを判定してもよい。例えば、制御装置20は、ニューラルネットワーク等の技術を用いて匂いの種類および匂いの強さを判定してもよい。
なお、図5の例では、匂いセンサ装置30が、6種類のガス検出素子60-A~60-Fの検出値を出力する例を示している。しかし、匂いセンサ装置30は、6種類よりも少ない数、または、6種類よりも多い数の検出素子の検出値を出力してもよい。また、図5の例では、加齢臭、カビ臭および汗の匂いを判定する例を示している。しかし、制御装置20は、これら以外の匂いを判定してもよい。また、本実施形態の匂いセンサ装置30は、1個の検出素子の検出値を出力してもよい。
ここで、制御装置20は、部屋16の中に人が存在している第1タイミングにおいて、匂いセンサ装置30に検出指示を与える。匂いセンサ装置30は、検出指示を受けたことに応じて、少なくとも1つの検出素子のそれぞれを用いて、第1タイミングにおける匂いの原因物質の量を検出する。そして、匂いセンサ装置30は、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を制御装置20に送信する。
さらに、制御装置20は、第1タイミングの後の第2タイミングにおいて、匂いセンサ装置30に検出指示を与える。例えば、制御装置20は、第1タイミングの後、所定期間毎に、匂いセンサ装置30に検出指示を与える。匂いセンサ装置30は、検出指示を受けたことに応じて、少なくとも1つの検出素子のそれぞれを用いて、第2タイミングにおける匂いの原因物質の量を検出する。そして、匂いセンサ装置30は、第2タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を制御装置20に送信する。
図6は、実施形態に係る匂い制御部36の機能構成を示す図である。匂い制御部36は、第1取得部72と、第1記憶部74と、第2取得部76と、第3取得部78と、差分算出部80と、パターン記憶部82と、判定部84と、指示部86とを有する。
第1取得部72は、第1タイミングにおいて、匂いセンサ装置30に検出指示を与える。そして、第1取得部72は、匂いセンサ装置30から、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する。第1タイミングは、部屋16の中に人(乗車者)が存在している任意のタイミングである。第1タイミングは、部屋16の中の人が異臭を感じていないタイミングが好ましい。例えば、第1タイミングは、キーを用いて車両18を起動したタイミング、または、ハンドルを握ったタイミングである。また、車両18に空調に異常が無い旨を示すボタン等が設けられている場合、第1タイミングは、乗車者がこのようなボタンを押したタイミングであってもよい。
第1記憶部74は、第1取得部72により取得された信号に含まれる、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を記憶する。
第2取得部76は、第1タイミングの後の第2タイミングにおいて、匂いセンサ装置30に検出指示を与える。そして、第2取得部76は、匂いセンサ装置30から、第2タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する。例えば、第2タイミングは、第1タイミングの後の、所定期間毎(例えば、数十秒ごとまたは数分毎等)のタイミングであってよい。なお、第1取得部72および第2取得部76は、共通のハードウェアにより実現されてもよいし、別々のハードウェアにより実現されてもよい。
第3取得部78は、温度センサ装置26に検出指示を与える。そして、第3取得部78は、温度センサ装置26から部屋16の空気の温度を表す信号を取得する。また、第3取得部78は、湿度センサ装置28に検出指示を与える。そして、第3取得部78は、湿度センサ装置28から部屋16の空気の湿度を表す信号を取得する。
差分算出部80は、第2取得部76が少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する毎に、すなわち、第2タイミング毎に、差分パターンを算出する。例えば、差分算出部80は、第1タイミングの後の所定期間毎に、差分パターンを算出する。具体的には、差分算出部80は、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を第1記憶部74から読み出す。そして、差分算出部80は、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す第1パターンと、第2タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す第2パターンとの差を表す差分パターンを算出する。
例えば、差分算出部80は、第2パターンから第1パターンを減じることにより、差分パターンを算出する。例えば、差分算出部80は、第2パターンに含まれる少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す値から、第1パターンに含まれる対応する検出素子の検出値を表す値を減算する。このように算出された差分パターンは、第1タイミングから第2タイミングまでの間に変化した少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す。差分算出部80は、算出した差分パターンを判定部84に与える。
パターン記憶部82は、複数の種類の匂いおよび匂いの強さ毎に、1以上の基準パターンを紐付けて記憶する。基準パターンは、対応する匂いの空気が与えられた場合における少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す。より具体的には、基準パターンは、対応する種類の匂いおよび対応する匂いの強さが発生した場合に匂いセンサ装置30に含まれる少なくとも1つの検出素子のそれぞれから出力される検出値を表す。例えば、パターン記憶部82は、所定の強さの加齢臭、所定の強さのカビ臭および所定の強さの汗の匂いのそれぞれが検出された場合における、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す基準パターンを記憶する。なお、パターン記憶部82は、このような種類の匂いに限らず、他の匂いのパターンを記憶してもよい。
判定部84は、差分パターンと、パターン記憶部82に記憶されている複数の基準パターンとの間でマッチングを行う。そして、判定部84は、差分パターンが、何れかの基準パターンとマッチングする場合、部屋16の中の空気の匂いが、何れか種類および強さの匂いであると判定する。より具体的には、判定部84は、1または複数の基準パターンのうち、差分パターンと一致または所定の範囲内となる何れかの基準パターンを選択する。そして、判定部84は、選択した基準パターンに対応する種類および強さの匂いであると判定する。
なお、パターンがマッチングする場合とは、2つのパターンが完全に一致した場合のみならず、所定の誤差以下で一致する場合、または、複数の基準パターンのうち最も近い基準パターンを選択する場合等を含む。また、判定部84は、このようなパターンマッチングに限らず、他の方法で匂いの種類および匂いの強さを判定してもよい。例えば、判定部84は、ニューラルネットワーク等を用いて差分パターンにマッチングする匂いの種類および匂いの強さを判定してもよい。
指示部86は、判定部84から判定結果を受け取る。そして、指示部86は、判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、エアーコンディショナ制御部32に命令を与えて、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気を換気または清浄を開始させる。
この場合、指示部86は、ある特定の種類の匂いの強さが第1閾値より大きくなった場合に、換気または清浄を開始させてもよい。また、指示部86は、2以上の種類のうちの何れか1つの匂いの強さが第1閾値より大きくなった場合に、換気または清浄を開始させてもよい。また、指示部86は、2以上の種類のうちの特定の複数の匂いの強さが第1閾値より大きくなった場合に、換気または清浄を開始させてもよい。また、第1閾値は、匂いの種類毎に異なってもよい。
また、例えば、指示部86は、エアーコンディショナ22による部屋16の中の空気の換気または清浄をする場合、温度センサ装置26による測定結果に基づき、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気の温度を一定にしながら部屋16の中の空気を換気または清浄させてもよい。さらに、例えば、部屋16の中の空気を換気または清浄をする場合、指示部86は、湿度センサ装置28による測定結果に基づき、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気の湿度を一定にしながら部屋16の中の空気を換気または清浄させてもよい。
また、エアーコンディショナ22による部屋16の中の空気を換気または清浄を開始した後、指示部86は、判定した匂いの強さが予め定められた第2閾値を下回った場合、エアーコンディショナ22による部屋16の中の空気を換気または清浄を停止させる。第2閾値は、例えば、第1閾値より所定値以上低い。これにより、閾値の前後で換気または清浄の開始と停止とが頻繁に繰り返されてしまうことを無くすことができる。また、第2閾値は、第1閾値と同一であっても、第1閾値より高くてもよい。
また、例えば、指示部86は、エアーコンディショナ22による部屋16の中の空気の換気に代えて、ウィンドウ制御部34に命令を与えて窓を開けることにより、部屋16の中の空気を換気してもよい。また、窓を開けて部屋16の中の空気を換気する場合、指示部86は、温度センサ装置26による測定結果に基づき、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気の温度を一定にしてもよい。さらに、例えば、窓を開けて部屋16の中の空気を換気する場合、指示部86は、湿度センサ装置28による測定結果に基づき、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気の湿度を一定にしてもよい。そして、窓を開けて部屋16の中の空気を換気した後、指示部86は、判定した匂いの強さが予め定められた第2閾値を下回った場合、ウィンドウ制御部34に命令を与えて窓を閉じることにより、部屋16の中の空気の換気を終了する。
図7は、空調制御処理の流れを示すフローチャートである。制御装置20は、図7に示すステップS11からステップS25までの処理を実行する。
まず、ステップS11において、制御装置20は、第1タイミングであるか否かを判断する。第1タイミングではない場合(S11のNo)、制御装置20は、処理をステップS11で待機する。第1タイミングである場合(S11のYes)、制御装置20は、処理をステップS12に進める。
ステップS12において、制御装置20は、匂いセンサ装置30に指示を与えて、部屋16の中の空気の匂いを検出させる。そして、制御装置20は、匂いセンサ装置30から、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する。続いて、ステップS13において、制御装置20は、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を記憶する。
続いて、ステップS14において、制御装置20は、第2タイミングであるか否かを判断する。第2タイミングは、第1タイミングから所定期間毎のタイミングである。例えば、第2タイミングは、第1タイミングの後、例えば、数十秒ごとまたは数分毎等のタイミングであってよい。
第2タイミングではない場合(S14のNo)、制御装置20は、処理をステップS14で待機する。第2タイミングである場合(S14のYes)、制御装置20は、処理をステップS15に進める。
ステップS15において、制御装置20は、匂いセンサ装置30に指示を与えて、部屋16の中の空気の匂いを検出させる。そして、制御装置20は、匂いセンサ装置30から、当該第2タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する。
続いて、ステップS16において、制御装置20は、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す第1パターンと、当該第2タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す第2パターンとの差を表す差分パターンを算出する。例えば、制御装置20は、第2パターンに含まれる少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値から、第1パターンに含まれる対応する検出素子の検出値を減算することにより、差分パターンを算出する。
続いて、ステップS17において、制御装置20は、差分パターンと、予め記憶している複数の基準パターンとの間でマッチングを行う。そして、制御装置20は、部屋16の中の空気の匂いの種類および匂いの強さを判定する。
続いて、ステップS18において、制御装置20は、部屋16の中の空気の匂いの強さが第1閾値より大きいか否かを判断する。この場合において、制御装置20は、部屋16の中の空気の所定の種類の匂いの強さが、第1閾値より大きいか否かを判断してもよい。部屋16の中の空気の匂いの強さが第1閾値以下である場合(S18のNo)、制御装置20は、処理をステップS14に戻す。部屋16の中の空気の匂いの強さが第1閾値より大きい場合(S18のYes)、制御装置20は、処理をステップS19に進める。
ステップS19において、制御装置20は、エアーコンディショナ制御部32に命令を与えて、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気を換気または清浄を開始させる。この場合において、制御装置20は、ウィンドウ制御部34に命令を与えて窓を開けることにより、部屋16の中の空気を換気してもよい。さらに、この場合において、制御装置20は、温度センサ装置26による測定結果に基づき、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気の温度を一定にしてもよい。また、この場合において、制御装置20は、湿度センサ装置28による測定結果に基づき、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気の湿度を一定にしてもよい。
続いて、ステップS20において、制御装置20は、第2タイミングであるか否かを判断する。第2タイミングではない場合(S20のNo)、制御装置20は、処理をステップS20で待機する。第2タイミングである場合(S20のYes)、制御装置20は、処理をステップS21に進める。
ステップS21において、制御装置20は、匂いセンサ装置30に指示を与えて、部屋16の中の空気の匂いを検出させる。そして、制御装置20は、匂いセンサ装置30から、当該第2タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する。
続いて、ステップS22において、制御装置20は、第1タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す第1パターンと、当該第2タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す第2パターンとの差を表す差分パターンを算出する。
続いて、ステップS23において、制御装置20は、差分パターンと、予め記憶している複数の基準パターンとの間でマッチングを行う。そして、制御装置20は、部屋16の中の空気の匂いの種類および匂いの強さを判定する。
続いて、ステップS24において、制御装置20は、部屋16の中の空気の匂いの強さが第2閾値を下回ったか否かを判断する。部屋16の中の空気の匂いの強さが第2閾値以上である場合(S24のNo)、制御装置20は、処理をステップS20に戻す。部屋16の中の空気の匂いの強さが第2閾値を下回る場合(S24のYes)、制御装置20は、処理をステップS25に進める。
続いて、ステップS25において、制御装置20は、エアーコンディショナ制御部32に命令を与えて、エアーコンディショナ22により部屋16の中の空気を換気または清浄を停止させる。窓を開けることにより部屋16の中の空気を換気していた場合には、制御装置20は、ウィンドウ制御部34に命令を与えて窓を閉じる。
そして、制御装置20は、ステップS25の処理を終えると、処理をステップS14に戻す。
以上、本実施形態に係る空調システム10について説明した。このような本実施形態に係る空調システム10は、例えば次のような効果を奏する。
本実施形態に係る空調システム10は、第1タイミング(異臭が発生していないタイミング)の匂いの強さから閾値以上匂いが強くなった場合、エアーコンディショナ22を動作させたり、窓を開けたりして、部屋16の中の空気を換気または清浄する。このような空調システム10は、乗車者がエアーコンディショナ22を操作したり、窓を操作したりせずに、部屋16の中の異臭を減少させることができる。これにより、空調システム10によれば、部屋16の中の異臭を少ない負担で減少させることができる。
(第1変形例)
つぎに、第1変形例に係る空調システム10について説明する。第1変形例に係る空調システム10は、図1から図7を参照して説明した実施形態に係る空調システム10と略同一の機能および構成を有するので、略同一の機能および構成を有するブロックに同一の符号を付けて、相違点を除き詳細な説明を省略する。第2変形例以降も同様である。
図8は、第1変形例に係る空調システム10の構成を示す図である。第1変形例に係る空調システム10は、複数の匂いセンサ装置30を備える。複数の匂いセンサ装置30は、互いに同一の構成である。複数の匂いセンサ装置30のそれぞれは、互いに部屋16の中の異なる場所に配置されていてもよい。複数の匂いセンサ装置30のそれぞれは、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を制御装置20に送信する。
第1変形例に係る空調システム10は、室外センサ装置90をさらに備える。室外センサ装置90は、部屋16の外(車両18の外部)から空気を取り入れるためのダクト等に取り付けられる。
室外センサ装置90は、部屋16の外の空気に含まれる、匂いの原因物質の量を検出する。室外センサ装置90は、匂いセンサ装置30と同一の構成である。室外センサ装置90は、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を制御装置20に送信する。
図9は、第1変形例に係る匂い制御部36の機能構成を示す図である。第1変形例に係る匂い制御部36は、第4取得部92と、発生源判定部94とをさらに有する。
第4取得部92は、第2タイミングにおいて、室外センサ装置90に検出指示を与える。そして、第4取得部92は、室外センサ装置90から、第2タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する。
発生源判定部94は、匂いの発生源が部屋16の中であるか部屋16の外であるかを特定する。具体的には、発生源判定部94は、第2タイミングにおける匂いセンサ装置30に含まれる少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す第2パターンと、第2タイミングにおける室外センサ装置90に含まれる少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す第3パターンとを比較する。発生源判定部94は、第2パターンと第3パターンとが一致している場合(差が予め定められた値以下である場合)、匂いの発生源が部屋16の外であると判定する。発生源判定部94は、第2パターンと第3パターンとが一致していない場合(差が予め定められた値より大きい場合)、匂いの発生源が部屋16の中であると判定する。
第1変形例において、指示部86は、匂いの発生源に応じて、部屋16の中の空気の換気および清浄の方法を変更する。具体的には、匂い発生源が部屋16の外である場合には、指示部86は、部屋16の外の空気を取り込まずに、エアーコンディショナ22により部屋16の空気を清浄する。
匂いの発生源が部屋16の中である場合には、指示部86は、部屋16の外の空気を取り込んで部屋16の中の空気を換気する。この場合には、指示部86は、エアーコンディショナ22により換気してもよいし、窓を開けることにより換気してもよい。また、この場合、指示部86は、さらに、エアーコンディショナ22により部屋16の中の温度を一定にしながら換気をしてもよい。
第1変形例に係る制御装置20は、匂いの発生源が部屋16の外である場合、換気をせずに部屋16の中の空気の清浄をするので、効率良く部屋16の中の異臭を減少させることができる。
また、第1変形例に係る第2取得部76は、複数の匂いセンサ装置30のそれぞれから、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する。第2取得部76は、これらの信号から、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を平均化して出力する。
また、第2取得部76は、例えば平均値よりも所定値以上異なる値を出力する匂いセンサ装置30を故障していると判断してもよい。そして、第2取得部76は、故障していると判断した匂いセンサ装置30を除いて、平均値を再度算出してもよい。これにより、第1変形例に係る制御装置20は、精度良く部屋16の中の異臭を検出することができる。
また、匂い制御部36は、複数の匂いセンサ装置30のそれぞれ毎に、空気の清浄および換気をしてもよい。この場合、匂い制御部36は、匂いの強さが第1閾値より大きくなった匂いセンサ装置30の位置を特定し、対応する位置の窓を開いて換気をする。このような第1変形例に係る制御装置20は、異臭の発生した場所の空気を換気することができる。
(第2変形例)
つぎに、第2変形例に係る空調システム10について説明する。
図10は、第2変形例に係る匂い制御部36の機能構成を示す図である。図11は、第2変形例において、制御装置20と連携して動作する情報処理装置100の表示例を示す図である。
第2変形例に係る匂い制御部36は、異臭発生受付部96と、学習部98とをさらに有する。
異臭発生受付部96は、第1タイミングの後、部屋16に所定の種類の匂いが発生したと利用者が感じた異臭発生タイミングを受け付ける。さらに、異臭発生受付部96は、匂いの強さも受け付けてもよい。
異臭発生受付部96は、例えば、図11に示すような、制御装置20と連携して動作する情報処理装置100に対して所定の操作がされたタイミングを受け付ける。図11の例においては、異臭発生受付部96は、利用者が加齢臭を感じたタイミング、および、カビ臭を感じたタイミングを検出することができる。
また、異臭発生受付部96は、情報処理装置100への入力以外の方法で、異臭発生タイミングを受け付けてもよい。例えば、異臭発生受付部96は、車両18のシート等に設けられたボタンを乗車者が押したタイミングを、異臭発生タイミングとして受け付けてもよい。また、異臭発生受付部96は、車載カメラ等により撮像された画像から、乗車者の顔からストレスの度合いを判断して、異臭発生タイミングを受け付けてもよい。また、異臭発生受付部96は、乗車者の音声を認識して、「くさい」と発生したタイミングを異臭発生タイミングとして受け付けてもよい。
また、異臭発生受付部96は、例えば、乗車者が空気の換気または空気の清浄の操作をしたタイミングを異臭発生タイミングとして検出してもよい。例えば、また、異臭発生受付部96は、例えば、乗車者が窓を開けたタイミングを異臭発生タイミングとして検出してもよいし、乗車者がエアーコンディショナ22による空気の換気または清浄操作をしたタイミングを異臭発生タイミングとして検出してもよい。
第2変形例において、第2取得部76は、異臭発生受付部96が異臭発生タイミングを検知した場合、匂いセンサ装置30に指示を与えて、部屋16の中の空気の匂いを検出させる。そして、第2取得部76は、匂いセンサ装置30から、異臭発生タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す信号を取得する。
第2変形例において、差分算出部80は、第1パターンと、異臭発生タイミングにおける少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す異臭パターンとの差を表す差分異臭パターンを算出する。例えば、差分算出部80は、異臭パターンから第1パターンを減じることにより、差分異臭パターンを算出する。例えば、差分算出部80は、異臭パターンに含まれる少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値から、第1パターンに含まれる対応する検出素子の検出値を減算する。このように算出された差分異臭パターンは、第1タイミングから異臭発生タイミングまでの間の匂いの変化量に対応する、少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を表す。第2変形例において、差分算出部80は、算出した差分異臭パターンを学習部98に与える。
学習部98は、パターン記憶部82に記憶されている基準パターンを、差分異臭パターンにより修正する。例えば、学習部98は、差分異臭パターンを教師データとして、パターン記憶部82に記憶されている基準パターンを訓練する。また、パターン記憶部82に複数の種類の匂いおよび匂いの強さの基準パターンが記憶されている場合には、異臭発生受付部96により受け付けた匂いの種類および匂いの強さに対応する基準パターンを、差分異臭パターンにより修正する。
このような第2変形例に係る制御装置20は、基準パターンを環境に適したデータに修正することができるので、精度良く部屋16の中の空気の匂いを判定することができる。
(制御装置20のハードウェア構成)
図12は、制御装置20のハードウェア構成を示す図である。制御装置20は、一例として、一般のコンピュータと同様のハードウェア構成により実現される。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)205と、RAM(Random Access Memory)206と、記憶装置207と、通信装置208と、バス209とを備える。各部は、バス209により接続される。
CPU201は、RAM206の所定領域を作業領域としてROM205または記憶装置207に予め記憶された各種プログラムとの協働により各種処理を実行し、制御装置20を構成する各部の動作を統括的に制御する。また、CPU201は、ROM205または記憶装置207に予め記憶されたプログラムとの協働により通信装置208等を動作させる。
ROM205は、制御装置20の制御に用いられるプログラムおよび各種設定情報等を書き換え不可能に記憶する。RAM206は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶媒体である。RAM206は、CPU201の作業領域として機能する。
記憶装置207は、フラッシュメモリ等の半導体による記憶媒体、磁気的または光学的に記録可能な記憶媒体等の書き換え可能な記録装置である。記憶装置207は、制御装置20の制御に用いられるプログラムを記憶する。また、記憶装置207は、第1記憶部74およびパターン記憶部82として機能する。
通信装置208は、匂いセンサ装置30、温度センサ装置26、湿度センサ装置28、エアーコンディショナ22およびウィンドウ駆動装置24等とデータの送受信をする。
本実施形態の制御装置20で実行されるプログラムは、例えば、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供される。また、本実施形態の制御装置20で実行されるプログラムは、持ち運び可能な記憶媒体等に予め組み込んで提供されてもよい。
本実施形態の制御装置20で実行されるプログラムは、第1取得モジュールと、第2取得モジュールと、第3取得モジュールと、差分算出モジュールと、判定モジュールと、指示モジュールとを含むモジュール構成となっている。CPU201(プロセッサ)は、記憶媒体等からこのようなプログラムを読み出して、上記各モジュールをRAM206(主記憶装置)にロードする。そして、CPU201(プロセッサ)は、このようなプログラムを実行することにより、第1取得部72、第2取得部76、第3取得部78、差分算出部80、判定部84および指示部86として機能する。なお、第1取得部72、第2取得部76、第3取得部78、差分算出部80、判定部84および指示部86の一部または全部がハードウェアにより構成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、種々の変更を行うことができる。
10 空調システム
16 部屋
18 車両
20 制御装置
22 エアーコンディショナ
24 ウィンドウ駆動装置
26 温度センサ装置
28 湿度センサ装置
30 匂いセンサ装置
32 エアーコンディショナ制御部
34 ウィンドウ制御部
36 匂い制御部
38 ファン
40 センサユニット
48 通信部
50 制御部
52 電池
58 支持部
60 ガス検出素子
62 駆動検出回路
72 第1取得部
74 第1記憶部
76 第2取得部
78 第3取得部
80 差分算出部
82 パターン記憶部
84 判定部
86 指示部
90 室外センサ装置
92 第4取得部
94 発生源判定部
96 異臭発生受付部
98 学習部
100 情報処理装置

Claims (11)

  1. 部屋の中の空気の状態を調整するエアーコンディショナと、
    前記部屋の中の空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置と、
    前記エアーコンディショナの動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記センサ装置から、前記部屋の中に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第1取得部と、
    前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第2取得部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出する差分算出部と、
    複数の種類の匂い毎に、前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの、対応する匂いの空気に含まれる匂いの原因物質の量を示す検出値を表す1以上の基準パターンを紐付けて記憶するパターン記憶部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を表す差分パターンと、前記基準パターンとをマッチングして、前記部屋の中の空気の匂いの強さを判定する判定部と、
    判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記部屋の中の空気を換気または清浄を開始させる指示部と、
    を有する
    空調システム。
  2. 前記エアーコンディショナによる前記部屋の中の空気を換気または清浄を開始した後、前記指示部は、判定した匂いの強さが予め定められた第2閾値を下回った場合、前記エアーコンディショナによる前記部屋の中の空気の換気または清浄を停止させる
    請求項に記載の空調システム。
  3. 前記第2取得部は、前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の、前記部屋に所定の種類の匂いが発生したと利用者が感じた異臭発生タイミングにおける、前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得し、
    前記制御装置は、前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記異臭発生タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差に基づき、前記基準パターンを修正する学習部をさらに有する
    請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 部屋の中の空気の状態を調整するエアーコンディショナと、
    前記部屋の中の空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置と、
    前記エアーコンディショナの動作を制御する制御装置と、
    前記部屋の中の空気の温度を測定する温度センサ装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記センサ装置から、前記部屋の中に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第1取得部と、
    前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第2取得部と、
    記温度センサ装置から、空気の温度の測定結果を取得する第3取得部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出する差分算出部と、
    前記差に基づき前記部屋の中の空気の匂いの強さを判定する判定部と、
    指示部と、
    を有し、
    前記指示部は、
    判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記部屋の中の空気を換気または清浄を開始させ、
    前記温度センサ装置による測定結果に基づき、前記エアーコンディショナにより、前記部屋の中の空気の温度を一定にしながら前記部屋の中の空気を換気させる
    調システム。
  5. 前記部屋の外の空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含む室外センサ装置をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記室外センサ装置から、前記第2タイミングにおける前記室外センサ装置に含まれる前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第4取得部と、
    前記第2タイミングにおける前記室外センサ装置に含まれる前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記センサ装置に含まれる前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値とを比較して、匂い発生源が前記部屋の中であるのか前記部屋の外であるのかを判定する発生源判定部と、
    をさらに有し、
    前記指示部は、
    匂い発生源が前記部屋の外である場合には、前記部屋の外の空気を取り込まずに、前記エアーコンディショナにより前記部屋の空気を清浄し、
    匂いの発生源が前記部屋の中である場合には、前記部屋の外の空気を取り込んで前記部屋の中の空気を換気する
    請求項に記載の空調システム。
  6. 車内の空気の状態を調整するエアーコンディショナと、
    前記車内の空気に含まれる、匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置と、
    前記エアーコンディショナの動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記車内に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第1取得部と、
    前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第2取得部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出する差分算出部と、
    複数の種類の匂い毎に、前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの、対応する匂いの空気に含まれる匂いの原因物質の量を示す検出値を表す1以上の基準パターンを紐付けて記憶するパターン記憶部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を表す差分パターンと、前記基準パターンとをマッチングして、前記車内の空気の匂いの強さを判定する判定部と、
    判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記車内の空気を換気または清浄を開始させる指示部と、
    を有する車両。
  7. 車内の空気の状態を調整するエアーコンディショナと、
    前記車内の空気に含まれる、匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置と、
    前記エアーコンディショナの動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記車内の空気の温度を測定する温度センサ装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記センサ装置から、前記車内に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第1取得部と、
    前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第2取得部と、
    前記温度センサ装置から、空気の温度の測定結果を取得する第3取得部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出する差分算出部と、
    前記差に基づき前記車内の空気の匂いの強さを判定する判定部と、
    指示部と、
    を有し、
    前記指示部は、
    判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記車内の空気を換気または清浄を開始させ、
    前記温度センサ装置による測定結果に基づき、前記エアーコンディショナにより、前記車内の空気の温度を一定にしながら前記車内の空気を換気させる
    空調システム。
  8. 部屋の中の空気の状態を調整するエアーコンディショナを制御する制御装置であって、
    前記部屋の中の空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置から、前記部屋の中に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第1取得部と、
    前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第2取得部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出する差分算出部と、
    複数の種類の匂い毎に、前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの、対応する匂いの空気に含まれる匂いの原因物質の量を示す検出値を表す1以上の基準パターンを紐付けて記憶するパターン記憶部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を表す差分パターンと、前記基準パターンとをマッチングして、前記部屋の中の空気の匂いの強さを判定する判定部と、
    判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記部屋の中の空気を換気または清浄を開始させる指示部と
    を有する制御装置。
  9. 部屋の中の空気の状態を調整するエアーコンディショナを制御する制御装置であって、
    前記部屋の中の空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置から、前記部屋の中に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第1取得部と、
    前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得する第2取得部と、
    前記部屋の中の空気の温度を測定する温度センサ装置から、空気の温度の測定結果を取得する第3取得部と、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出する差分算出部と、
    前記差に基づき前記部屋の中の空気の匂いの強さを判定する判定部と、
    指示部と、
    を有し、
    前記指示部は、
    判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記部屋の中の空気を換気または清浄を開始させ、
    前記温度センサ装置による測定結果に基づき、前記エアーコンディショナにより、前記部屋の中の空気の温度を一定にしながら前記部屋の中の空気を換気させる
    制御装置。
  10. 部屋の中の空気の状態を調整するエアーコンディショナを制御する制御方法であって、
    前記部屋の中の空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置から、前記部屋の中に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得し、
    前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得し、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出し、
    複数の種類の匂い毎に、前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの、対応する匂いの空気に含まれる匂いの原因物質の量を示す検出値を表す1以上の基準パターンを紐付けて記憶するパターン記憶部から前記基準パターンを取得し、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を表す差分パターンと、前記基準パターンとをマッチングして、前記部屋の中の空気の匂いの強さを判定し、
    判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記部屋の中の空気を換気または清浄を開始させる
    制御方法。
  11. 部屋の中の空気の状態を調整するエアーコンディショナを制御する制御方法であって、
    前記部屋の中の空気に含まれる匂いの原因物質の量を検出する少なくとも1つの検出素子を含むセンサ装置から、前記部屋の中に人が存在している第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得し、
    前記センサ装置から、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値を取得し、
    前記部屋の中の空気の温度を測定する温度センサ装置から、空気の温度の測定結果を取得し、
    前記第1タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値と、前記第2タイミングにおける前記少なくとも1つの検出素子のそれぞれの検出値との差を算出し、
    前記差に基づき前記部屋の中の空気の匂いの強さを判定し、
    判定した匂いの強さが予め定められた第1閾値より大きくなった場合、前記エアーコンディショナにより前記部屋の中の空気を換気または清浄を開始させ、
    前記温度センサ装置による測定結果に基づき、前記エアーコンディショナにより、前記部屋の中の空気の温度を一定にしながら前記部屋の中の空気を換気させる
    制御方法。
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