JP7081702B2 - リードフレームおよび半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リードフレームおよび半導体装置に関する。
近年、基板に実装される半導体装置の小型化および薄型化が要求されてきている。このような要求に対応すべく、従来、リードフレームを用い、その搭載面に搭載した半導体素子を封止樹脂によって封止するとともに、裏面側にリードの一部分を露出させて構成された、いわゆるQFN(Quad Flat Non-lead)タイプの半導体装置が種々提案されている。
しかしながら、従来一般的な構造からなるQFNの場合、端子数が増加するにしたがってパッケージが大きくなるため、実装信頼性を確保することが難しくなるという課題があった。これに対して、多ピン化されたQFNを実現するための技術として、外部端子を2列に配列したパッケージの開発が進められている(例えば特許文献1参照)。このようなパッケージは、DR-QFN(Dual Row QFN)パッケージともよばれている。
特開2006-19767号公報
近年、DR-QFNパッケージを生産するにあたり、チップサイズを変更することなく、リード部の数(ピン数)を増やすことが求められてきている。これに対して、従来、ピン数を増やすために、パッケージサイズを大きくする手法がとられてきた。しかしながら、パッケージを電子機器へ搭載する上での制約があるため、パッケージサイズを大きくすることには限界がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、パッケージサイズを大きくすることなく端子部の数(ピン数)を増やすことが可能な、リードフレームおよび半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、リードフレームであって、半導体素子が搭載されるダイパッドと、前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のインナーパッド部と、前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のアウターパッド部とを備え、前記インナーパッド部は、前記アウターパッド部よりも前記ダイパッドに近い側に位置し、前記複数のインナーパッド部は、互いに第1の間隔を空けて等間隔に配置され、前記複数のアウターパッド部は、互いに第2の間隔を空けて等間隔に配置され、前記第1の間隔は、前記第2の間隔よりも狭いことを特徴とするリードフレームである。
本発明は、前記第1の間隔が、0.400mm以上0.500mm以下であることを特徴とするリードフレームである。
本発明は、前記第2の間隔が、0.500mm以上0.600mm以下であることを特徴とするリードフレームである。
本発明は、各インナーパッド部の表面及び裏面には、それぞれ第1内部端子及び第1外部端子が形成され、各アウターパッド部の表面及び裏面には、それぞれ第2内部端子及び第2外部端子が形成されていることを特徴とするリードフレームである。
本発明は、半導体装置であって、ダイパッドと、前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のインナーパッド部と、前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のアウターパッド部と、前記ダイパッド上に搭載された半導体素子と、前記半導体素子と前記インナーパッド部又は前記アウターパッド部とを電気的に接続する接続部材と、前記ダイパッドと、前記複数のインナーパッド部と、前記複数のアウターパッド部と、前記半導体素子と、前記接続部材とを封止する封止樹脂とを備え、前記インナーパッド部は、前記アウターパッド部よりも前記ダイパッドに近い側に位置し、前記複数のインナーパッド部は、互いに第1の間隔を空けて等間隔に配置され、前記複数のアウターパッド部は、互いに第2の間隔を空けて等間隔に配置され、前記第1の間隔は、前記第2の間隔よりも狭いことを特徴とする半導体装置である。
本発明は、前記第1の間隔が、0.400mm以上0.500mm以下であることを特徴とする半導体装置である。
本発明は、前記第2の間隔が、0.500mm以上0.600mm以下であることを特徴とする半導体装置である。
本発明は、各インナーパッド部の表面及び裏面には、それぞれ第1内部端子及び第1外部端子が形成され、各アウターパッド部の表面及び裏面には、それぞれ第2内部端子及び第2外部端子が形成されていることを特徴とする半導体装置である。
本発明によれば、インナーパッド部及びアウターパッド部の合計数(ピン数)を増やすことができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるリードフレームを示す平面図。 図2は、本発明の一実施の形態によるリードフレームを示す底面図。 図3は、本発明の一実施の形態によるリードフレームを示す断面図(図1のIII-III線断面図)。 図4は、本発明の一実施の形態による半導体装置を示す平面図。 図5は、本発明の一実施の形態による半導体装置を示す底面図。 図6は、本発明の一実施の形態による半導体装置を示す断面図(図4のVI-VI線断面図)。 図7(a)-(e)は、本発明の一実施の形態によるリードフレームの製造方法を示す断面図。 図8(a)-(e)は、本発明の一実施の形態による半導体装置の製造方法を示す断面図。 図9は、比較例によるリードフレームを示す部分拡大底面図。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図8を参照して説明する。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
リードフレームの構成
まず、図1乃至図3により、本実施の形態によるリードフレームの概略について説明する。図1乃至図3は、本実施の形態によるリードフレームを示す図である。
図1に示すように、リードフレーム10は、それぞれ半導体装置20(後述)に対応する領域である単位リードフレーム10aを備えている。各単位リードフレーム10aの間には、支持部材13が介在され、支持部材13によって各単位リードフレーム10aが互いに連結されている。なお図1において、1つの各単位リードフレーム10aを示しているが、実際には、複数の単位リードフレーム10aが縦横にマトリックス状に配置されている。
図1乃至図3に示すように、リードフレーム10は、平面矩形状のダイパッド11と、ダイパッド11の周囲に設けられた複数の第1リード部12Aおよび複数の第2リード部12Bとを備えている。なお図1において、二点鎖線で囲まれた領域が単位リードフレーム10aに対応する。各単位リードフレーム10aには、それぞれ1つのダイパッド11と、当該ダイパッド11を取り囲む複数の第1リード部12Aおよび複数の第2リード部12Bとが配置されている。
ダイパッド11は、平面略正方形形状を有しており、その表面には、後述する半導体素子21が搭載される。ダイパッド11の一辺の長さL1は、例えば1.0mm以上6.5mm以下とすることができる。本実施の形態において、ダイパッド11の平面形状は正方形であるが、これに限らず、長方形としても良い。また、ダイパッド11の四隅には吊りリード14が連結されており、ダイパッド11は、この4本の吊りリード14を介して支持部材13に連結支持されている。各吊りリード14は、ダイパッド11の辺に対して平面上で45°の角度で傾斜している。また吊りリード14の裏面は、ハーフエッチングにより薄肉化されている。なお、本明細書中、「表面」とは、半導体素子21が搭載される側の面をいい、「裏面」とは、外部の図示しない実装基板に接続される側の面をいう。また、ハーフエッチングとは、被エッチング材料をその厚み方向に途中までエッチングすることをいう。ハーフエッチング後の被エッチング材料の厚みは、ハーフエッチング前の被エッチング材料の厚みの例えば30%以上70%以下、好ましくは40%以上60%以下となる。
本実施の形態において、ダイパッド11の中央部分にはハーフエッチング加工が施されておらず、加工前の金属基板と同等の厚みを有している。具体的には、ダイパッド11の中央部分の厚みは、半導体装置20の構成にもよるが、0.05mm以上0.5mm以下とすることができる。ダイパッド11の周縁部分11aは、ハーフエッチング加工により全周にわたって薄肉化されている。また、周縁部分11aには、ダイパッド11の各辺に沿って複数の貫通溝11bが形成されている。貫通溝11bが設けられていることにより、ダイパッド11と封止樹脂23(後述)との密着性を高めることができる。
また、各第1リード部12Aおよび各第2リード部12Bは、後述するようにボンディングワイヤ22を介して半導体素子21に接続されるものであり、ダイパッド11との間に空間を介して配置されている。各第1リード部12Aおよび各第2リード部12Bは、それぞれ支持部材13からX方向又はY方向のいずれかに沿って延び出しており、各第1リード部12Aは、各第2リード部12Bよりも長く構成されている。ここで、X方向、Y方向とは、リードフレーム10の面内において、ダイパッド11の各辺に平行な二方向であり、X方向とY方向とは互いに直交している。また、Z方向は、X方向及びY方向の両方に対して垂直な方向である。
各第1リード部12Aと各第2リード部12Bとは、ダイパッド11の周囲に沿って交互に配置されている。隣接する第1リード部12A及び第2リード部12B同士は、半導体装置20(後述)の製造後に互いに電気的に絶縁される形状となっている。また、第1リード部12A及び第2リード部12Bは、半導体装置20の製造後にダイパッド11と電気的に絶縁される形状となっている。このうち第1リード部12Aはインナーパッド部(端子部)53を有し、第2リード部12Bはアウターパッド部(端子部)63を有している。インナーパッド部53及びアウターパッド部63の裏面には、それぞれ外部の実装基板(図示せず)に電気的に接続される外部端子17A、17Bが形成されている。各外部端子17A、17Bは、半導体装置20(後述)の製造後に、それぞれ半導体装置20から外方に露出するようになっている。
この場合、複数のインナーパッド部53及び複数のアウターパッド部63は、ダイパッド11の周囲に略交互に配置されている。また、インナーパッド部53及びアウターパッド部63は、平面から見て2列に配置されている。すなわち複数のインナーパッド部53及び複数のアウターパッド部63は、それぞれ異なる直線上に配置され、複数のインナーパッド部53が配置される直線と、複数のアウターパッド部63が配置される直線とは互いに平行である。またダイパッド11の周囲において、相対的に長い第1リード部12Aと、相対的に短い第2リード部12Bとが、全周にわたり交互に配置されている。これにより、第1リード部12Aのインナーパッド部53及び第2リード部12Bのアウターパッド部63が、隣接する第1リード部12A及び第2リード部12Bに短絡する不具合が防止される。
次に、図1乃至図3を参照して、第1リード部12A及び第2リード部12Bの構成について更に説明する。
図1乃至図3に示すように、相対的に長い第1リード部12Aは、相対的に狭い幅を有する接続リード52と、相対的に広い幅を有する上述したインナーパッド部53とを有している。インナーパッド部53の表面には内部端子(第1内部端子)15Aが形成されている。この内部端子15Aは、後述するようにボンディングワイヤ22を介して半導体素子21に電気的に接続される領域となっている。内部端子15A上には、ボンディングワイヤ22との密着性を向上させるめっき部が設けられていても良い。また、インナーパッド部53の裏面には上述した外部端子(第1外部端子)17Aが形成されている。
接続リード52は、インナーパッド部53よりも外側(支持部材13側)に位置しており、その外端部は支持部材13に連結されている。一部の接続リード52は、当該接続リード52が連結される支持部材13に対して垂直に延びる直線部57のみから構成されている。また、他の一部の接続リード52は、支持部材13に連結される直線部57と、直線部57に連結され、直線部57に対して傾斜して延びる傾斜部58とからなっている。
図3に示すように、第1リード部12Aの接続リード52は、それぞれ裏面側からハーフエッチングにより薄肉に形成されている。他方、インナーパッド部53は、ハーフエッチングされることなく、ダイパッド11および支持部材13と同一の厚みを有している。
このように、接続リード52の厚さがインナーパッド部53の厚さよりも薄いことにより、幅の狭い第1リード部12Aを精度良く形成することができ、小型でピン数の多い半導体装置20を得ることができる。
各インナーパッド部53は、各アウターパッド部63よりもダイパッド11に近い側に位置している。また複数のインナーパッド部53は、互いに同一の平面形状を有している。具体的には、インナーパッド部53は、ダイパッド11側の半円形状部分と接続リード52側の矩形状部分とを合わせた形状からなっている。インナーパッド部53の長手方向に沿う長さD1は、例えば0.200mm以上0.400mm以下としても良く、インナーパッド部53の幅W1は、例えば0.150mm以上0.250mm以下としても良い。なお、インナーパッド部53よりもダイパッド11側には、インナーリード等は連結されておらず、第1リード部12Aはインナーパッド部53で終端している。
図1乃至図3に示すように、相対的に短い第2リード部12Bは、長さ方向に略均一な断面を有するアウターパッド部63を有している。このアウターパッド部63の外側端部は支持部材13に連結されており、アウターパッド部63は支持部材13に対して垂直に延びている。アウターパッド部63の表面には内部端子(第2内部端子)15Bが形成されている。この内部端子15Bは、後述するようにボンディングワイヤ22を介して半導体素子21に電気的に接続される領域となっている。内部端子15B上には、ボンディングワイヤ22との密着性を向上させるめっき部が設けられていても良い。また、アウターパッド部63の裏面には上述した外部端子(第2外部端子)17Bが形成されている。
複数のアウターパッド部63は、互いに同一の平面形状を有している。具体的には、アウターパッド部63は、ダイパッド11側の半円形状部分と支持部材13側の矩形状部分とを合わせた形状からなっている。アウターパッド部63の長手方向に沿う長さD2は、例えば0.200mm以上0.600mm以下としても良く、アウターパッド部63の幅W2は、例えば0.150mm以上0.250mm以下としても良い。アウターパッド部63は、インナーパッド部53と同一の平面形状を有していてもよく、異なる平面形状を有していてもよい。なお、アウターパッド部63よりもダイパッド11側にはインナーリード等は連結されておらず、第2リード部12Bはアウターパッド部63で終端している。
本実施の形態において、図1及び図2に示すように、複数のインナーパッド部53は、互いに第1の間隔P1を空けて等間隔に配置されている。また、複数のアウターパッド部63は、互いに第2の間隔P2を空けて等間隔に配置されている。この場合、第1の間隔P1は、第2の間隔P2よりも狭くなっている(P1<P2)。これにより、複数のインナーパッド部53を面内で密集して配置することができ、インナーパッド部53の配置個数を増加することができる。とりわけ第1の間隔P1を適宜設定することにより、吊りリード14に最も近いインナーパッド部53が吊りリード14と干渉してしまい、インナーパッド部53が吊りリード14近傍に配置できなくなる不具合を防止することができる。
ここで第1の間隔P1及び第2の間隔P2は、それぞれ各インナーパッド部53及び各アウターパッド部63の中心同士の距離であって、ダイパッド11の辺(X方向又はY方向)に平行な距離をいう。
第1の間隔P1は、例えば0.400mm以上0.500mm以下としても良く、第2の間隔P2は、例えば0.500mm以上0.600mm以下としても良い。また第1の間隔P1は、第2の間隔P2の85%以上90%以下としても良い。上記範囲とすることにより、半導体装置20の大きさを変更することなく、インナーパッド部53及びアウターパッド部63の個数(ピン数)を増加することができ、これらを高密度で配置することができる。その一方で、インナーパッド部53及びアウターパッド部63が接近しすぎて短絡する不具合を防止することができる。
なお、第1リード部12Aの接続リード52同士は、互いに第3の間隔P3を空けて等間隔に配置されている。この第3の間隔P3は第2の間隔P2に等しくなっている(P3=P2)。なお、第3の間隔P3は、各接続リード52の幅方向中心同士の距離であって、ダイパッド11の辺(X方向又はY方向)に平行な距離をいう。
以上説明したリードフレーム10は、全体として銅、銅合金、42合金(Ni42%のFe合金)等の金属から構成されている。また、リードフレーム10の厚みは、製造する半導体装置20の構成にもよるが、80μm以上200μm以下とすることができる。
なお、本実施の形態において、第1リード部12A及び第2リード部12Bは、ダイパッド11の4辺全てに沿って配置されているが(図1及び図2参照)、これに限られるものではなく、例えばダイパッド11の対向する2辺のみに沿って配置されていても良い。
半導体装置の構成
次に、図4乃至図6により、本実施の形態による半導体装置について説明する。図4乃至図6は、本実施の形態による半導体装置(DR-QFN(Dual Row QFN)タイプ)を示す図である。
図4乃至図6に示すように、半導体装置(半導体パッケージ)20は、ダイパッド11と、ダイパッド11の周囲に配置された複数の第1リード部12A及び複数の第2リード部12Bと、ダイパッド11上に搭載された半導体素子21と、第1リード部12A又は第2リード部12Bと半導体素子21とを電気的に接続する複数のボンディングワイヤ(接続部材)22とを備えている。また、ダイパッド11、第1リード部12A、第2リード部12B、半導体素子21およびボンディングワイヤ22は、封止樹脂23によって樹脂封止されている。
このうちダイパッド11、第1リード部12A及び第2リード部12Bは、上述したリードフレーム10から作製されたものである。第1リード部12Aは、インナーパッド部53を有し、第2リード部12Bは、アウターパッド部63を有している。複数のインナーパッド部53の第1の間隔P1は、複数のアウターパッド部63の第2の間隔P2よりも狭くなっている。
このほか、ダイパッド11、第1リード部12A及び第2リード部12Bの構成は、半導体装置20に含まれない領域を除き、上述した図1乃至図3に示すものと同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
半導体素子21としては、従来一般に用いられている各種半導体素子を使用することが可能であり、特に限定されないが、例えば集積回路、大規模集積回路、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード等を用いることができる。この半導体素子21は、各々ボンディングワイヤ22が取り付けられる複数の電極21aを有している。また、半導体素子21は、例えばダイボンディングペースト等の接着剤24により、ダイパッド11の表面に固定されている。
各ボンディングワイヤ22は、例えば金、銅等の導電性の良い材料からなっている。各ボンディングワイヤ22は、それぞれその一端が半導体素子21の電極21aに接続されるとともに、その他端が各第1リード部12Aの内部端子15A又は第2リード部12Bの内部端子15Bにそれぞれ接続されている。なお、内部端子15A、15Bには、ボンディングワイヤ22と密着性を向上させるめっき部が設けられていても良い。
封止樹脂23としては、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいはPPS樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。封止樹脂23全体の厚みは、300μm以上1200μm以下程度とすることができる。また、封止樹脂23の一辺(半導体装置20の一辺)の長さL2は、例えば6mm以上16mm以下とすることができる。本実施の形態において、封止樹脂23の平面形状は正方形であるが、これに限らず、封止樹脂23の平面形状を長方形としても良い。なお、図4において、封止樹脂23のうち、ダイパッド11、第1リード部12A及び第2リード部12Bよりも表面側に位置する部分の表示を省略している。
リードフレームの製造方法
次に、図1乃至図3に示すリードフレーム10の製造方法について、図7(a)-(e)を用いて説明する。なお、図7(a)-(e)は、リードフレーム10の製造方法を示す断面図(図3に対応する図)である。
まず図7(a)に示すように、平板状の金属基板31を準備する。この金属基板31としては、銅、銅合金、42合金(Ni42%のFe合金)等の金属からなる基板を使用することができる。なお金属基板31は、その両面に対して脱脂等を行い、洗浄処理を施したものを使用することが好ましい。
次に、金属基板31の表裏全体にそれぞれ感光性レジスト32a、33aを塗布し、これを乾燥する(図7(b))。なお感光性レジスト32a、33aとしては、従来公知のものを使用することができる。
続いて、この金属基板31に対してフォトマスクを介して露光し、現像することにより、所望の開口部32b、33bを有するエッチング用レジスト層32、33を形成する(図7(c))。
次に、エッチング用レジスト層32、33を耐腐蝕膜として金属基板31に腐蝕液でエッチングを施す(図7(d))。これにより、ダイパッド11、第1リード部12A及び第2リード部12Bの外形が形成される。このとき、エッチング用レジスト層32、33の形状を適宜調整することにより、第1リード部12Aにはインナーパッド部53が形成され、第2リード部12Bにはアウターパッド部63が形成される。複数のインナーパッド部53の第1の間隔P1は、複数のアウターパッド部63の第2の間隔P2よりも狭くなる。なお、腐蝕液は、使用する金属基板31の材質に応じて適宜選択することができ、例えば、金属基板31として銅を用いる場合、通常、塩化第二鉄水溶液を使用し、金属基板31の両面からスプレーエッチングを行うことができる。
その後、エッチング用レジスト層32、33を剥離して除去することにより、図1乃至図3に示すリードフレーム10が得られる。(図7(e))。
半導体装置の製造方法
次に、図4および図5に示す半導体装置20の製造方法について、図8(a)-(e)を用いて説明する。
まず上述した、例えば図7(a)-(e)に示す方法により、リードフレーム10を作製する(図8(a))。
次に、リードフレーム10のダイパッド11上に、半導体素子21を搭載する。この場合、例えばダイボンディングペースト等の接着剤24を用いて、半導体素子21をダイパッド11上に載置して固定する(ダイアタッチ工程)(図8(b))。
次に、半導体素子21の各電極21aと、各インナーパッド部53の内部端子15A及びアウターパッド部63の内部端子15Bとを、それぞれボンディングワイヤ(接続部材)22によって互いに電気的に接続する(ワイヤボンディング工程)(図8(c))。
このとき、リードフレーム10をワイヤボンディング装置のヒートブロック36上に載置する。次いで、ヒートブロック36により第1リード部12A及び第2リード部12Bを裏面側から加熱する。これとともに、ワイヤボンディング装置のキャピラリー(図示せず)を介して超音波を印加しながら、半導体素子21の各電極21aと各インナーパッド部53の内部端子15A及びアウターパッド部63の内部端子15Bとをボンディングワイヤ22を用いて電気的に接続する。
次に、リードフレーム10に対して熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を射出成形またはトランスファ成形することにより、封止樹脂23を形成する(図8(d))。このようにして、リードフレーム10、半導体素子21、第1リード部12A、第2リード部12Bおよびボンディングワイヤ22を封止する。
次に、各半導体素子21間の封止樹脂23をダイシングすることにより、リードフレーム10を各半導体装置20毎に分離する。この際、例えばダイヤモンド砥石からなるブレード(図示せず)を回転させながら、各半導体装置20間のリードフレーム10および封止樹脂23を切断しても良い。
このようにして、図4および図5に示す半導体装置20が得られる(図8(e))。
以上説明したように、本実施の形態によれば、複数のインナーパッド部53は、互いに第1の間隔P1を空けて等間隔に配置され、複数のアウターパッド部63は、互いに第2の間隔P2を空けて等間隔に配置されている。ここで第1の間隔P1は、第2の間隔P2よりも狭くなっている。これにより、とりわけダイパッド11の周囲にインナーパッド部53を密集して配置することができるので、インナーパッド部53及びアウターパッド部63の合計数(ピン数)を増やすことができる。これにより、半導体装置20の高密度化を実現することができる。
他方、比較例として、図9に示すリードフレーム10Aにおいて、複数のインナーパッド部53の間隔と、複数のアウターパッド部63の間隔とが互いに同一(P2)となっている。この場合、配置されるインナーパッド部53の数が制限されてしまう。
表1は、本実施の形態によるリードフレーム10(図1乃至図3)と、比較例によるリードフレーム10A(図9)とを比較する表である。ここで、リードフレーム10(図1乃至図3)及びリードフレーム10A(図9)は、ともに一辺の長さL2(図4及び図5)が8mmの半導体装置20を作製するためのものである。
Figure 0007081702000001
表1に示すように、比較例によるリードフレーム10Aにおいては、1象限(ダイパッド11の一辺と、一対の吊りリード14と、支持部材13とによって取り囲まれる略台形状の領域)あたりのピン数(インナーパッド部53及びアウターパッド部63の数)は26となり、全体(4象限)のピン数が100となっている。
これに対して本実施の形態によるリードフレーム10においては、1象限あたりのピン数(インナーパッド部53及びアウターパッド部63の数)は27となり、全体(4象限)ではピン数が108となる。このように本実施の形態においては、半導体装置20あたりのピン数を増加することができる。
10 リードフレーム
11 ダイパッド
12A 第1リード部
12B 第2リード部
15A、15B 内部端子
17A、17B 外部端子
20 半導体装置
21 半導体素子
22 ボンディングワイヤ(接続部材)
23 封止樹脂

Claims (7)

  1. リードフレームであって、
    半導体素子が搭載されるダイパッドと、
    前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のインナーパッド部と、
    前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のアウターパッド部とを備え、
    前記インナーパッド部は、前記アウターパッド部よりも前記ダイパッドに近い側に位置し、
    前記複数のインナーパッド部は、第1の直線上に互いに間隔を空けて配置され、
    前記複数のインナーパッド部には、それぞれ接続リードが連結され、
    一部の前記接続リードは、前記第1の直線に垂直な第1直線部と、前記第1直線部に連結され、前記第1直線部に対して傾斜して延びる傾斜部とを有し、
    他の一部の前記接続リードは、前記第1の直線に垂直な第2直線部のみから構成され、
    前記接続リードの前記第1直線部は、前記アウターパッド部よりも前記ダイパッドに近い側まで延びていることを特徴とするリードフレーム。
  2. リードフレームであって、
    半導体素子が搭載されるダイパッドと、
    前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のインナーパッド部と、
    前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のアウターパッド部とを備え、
    前記インナーパッド部は、前記アウターパッド部よりも前記ダイパッドに近い側に位置し、
    前記複数のインナーパッド部は、前記ダイパッドの一辺に沿って互いに間隔を空けて配置され、
    前記複数のアウターパッド部は、前記ダイパッドの一辺に沿って互いに間隔を空けて配置され、
    前記ダイパッドの一辺に沿う方向において最も端部に配置された前記インナーパッド部と、前記アウターパッド部の一つとが、前記ダイパッドの一辺に沿う方向において同じ位置に配置され
    前記最も端部に配置されたインナーパッド部以外のインナーパッド部と、当該インナーパッド部に隣接する他の一つのアウターパッド部とが、前記ダイパッドの一辺に沿う方向においてずれた位置に配置されていることを特徴とすることを特徴とするリードフレーム。
  3. 前記ダイパッドの一辺に沿う方向において、前記アウターパッド部の一つよりも外側に少なくとも一つの前記アウターパッド部が配置されていることを特徴とする請求項2記載のリードフレーム。
  4. 前記複数のインナーパッド部は、互いに同一の平面形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のリードフレーム。
  5. 前記複数のアウターパッド部は、互いに同一の平面形状を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のリードフレーム。
  6. 半導体装置であって、
    ダイパッドと、
    前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のインナーパッド部と、
    前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のアウターパッド部と、
    前記ダイパッド上に搭載された半導体素子と、
    前記半導体素子と前記インナーパッド部又は前記アウターパッド部とを電気的に接続する接続部材と、
    前記ダイパッドと、前記複数のインナーパッド部と、前記複数のアウターパッド部と、前記半導体素子と、前記接続部材とを封止する封止樹脂とを備え、
    前記インナーパッド部は、前記アウターパッド部よりも前記ダイパッドに近い側に位置し、
    前記複数のインナーパッド部は、第1の直線上に互いに間隔を空けて配置され、
    前記複数のインナーパッド部には、それぞれ接続リードが連結され、
    一部の前記接続リードは、前記第1の直線に垂直な第1直線部と、前記第1直線部に連結され、前記第1直線部に対して傾斜して延びる傾斜部とを有し、
    他の一部の前記接続リードは、前記第1の直線に垂直な第2直線部のみから構成され、
    前記接続リードの前記第1直線部は、前記アウターパッド部よりも前記ダイパッドに近い側まで延びていることを特徴とする半導体装置。
  7. 半導体装置であって、
    ダイパッドと、
    前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のインナーパッド部と、
    前記ダイパッドの周囲に設けられた複数のアウターパッド部と、
    前記ダイパッド上に搭載された半導体素子と、
    前記半導体素子と前記インナーパッド部又は前記アウターパッド部とを電気的に接続する接続部材と、
    前記ダイパッドと、前記複数のインナーパッド部と、前記複数のアウターパッド部と、前記半導体素子と、前記接続部材とを封止する封止樹脂とを備え、
    前記インナーパッド部は、前記アウターパッド部よりも前記ダイパッドに近い側に位置し、
    前記複数のインナーパッド部は、前記ダイパッドの一辺に沿って互いに間隔を空けて配置され、
    前記複数のアウターパッド部は、前記ダイパッドの一辺に沿って互いに間隔を空けて配置され、
    前記ダイパッドの一辺に沿う方向において最も端部に配置された前記インナーパッド部と、前記アウターパッド部の一つとが、前記ダイパッドの一辺に沿う方向において同じ位置に配置され
    前記最も端部に配置されたインナーパッド部以外のインナーパッド部と、当該インナーパッド部に隣接する他の一つのアウターパッド部とが、前記ダイパッドの一辺に沿う方向においてずれた位置に配置されていることを特徴とする半導体装置。
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