JP7080658B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に関し、特に、正面から前方レンズ体を視認した場合、前方レンズ体に区切れ感が生じ、前方レンズ体のライン状の見栄えが損なわれるのを抑制することができる車両用灯具に関する。
従来、前方レンズ部と、その後方に配置された後方レンズ部と、後方レンズ部の後方に配置され、後方レンズ部及び前方レンズ部をこの順に透過して前方に照射されてヘッドランプ用配光パターンを形成する光を発光する光源と、を備えた車両用灯具が知られている(例えば、特許文献1(図36等)参照)。後方レンズ部は第1方向(例えば、車幅方向に延びる基準軸に対して所定角度傾斜した方向)の集光を担当するレンズ部で、前方レンズ部は第1方向に直交する第2方向の集光を担当するレンズ部である。
これに対して、本発明者らは、図8に示すように、所定方向に延びた前方レンズ体100(前方レンズ部)の後方に所定方向に沿って互いに隣接して配置された複数の後方レンズ部101と、互いに隣接して配置された後方レンズ部101同士を連結する連結部102と、を含む後方レンズ体103を例えば射出成形で一体的に形成することを検討した。図8は、図9に示す車両用灯具10AのA-A断面図である。図9は、図8に示す前方レンズ体100及び後方レンズ体103を用いた車両用灯具10Aの正面図(光源省略)である。
その際、材料費削減の観点から、連結部102の車両前後方向に延びる基準軸AXLoに沿った長さLB(図8、図10(b)参照)を短くすることを検討した。
国際公開第2015/178155号
しかしながら、本発明者らが検討したところ、連結部102の長さLBを短くすると、図10に示すように、正面から前方レンズ体100を視認した場合、前方レンズ体100を透過した目線方向の光RayAが後方レンズ部101を透過する距離LAと前方レンズ体100を透過した目線方向の光RayBが連結部102を透過する距離LBとが大きく相違することに起因して、前方レンズ体100に区切れ感が生じ、前方レンズ体100のライン状の見栄えが損なわれることが判明した。
以下、この点について詳細に説明する。
図10(a)は図9に示す車両用灯具10AのB-B断面図、図10(b)は図9に示す車両用灯具10AのC-C断面図である。
図9に示す前方レンズ体100の第1領域A1aは、図10(a)に示すように、前方レンズ体100の正面から前方レンズ体100を視認した場合、第1領域A1aを透過した目線方向の光RayAが後方レンズ部101を透過する距離がLAとなる領域である。
これに対して、図9に示す前方レンズ体100の第2領域A2aは、図10(b)に示すように、前方レンズ体100の正面から前方レンズ体100を視認した場合、第2領域A2aを透過した目線方向の光RayBが連結部102を透過する距離がLBとなる領域である。
このように、前方レンズ体100の正面から前方レンズ体100を視認した場合、前方レンズ体100を透過した目線方向の光RayAが後方レンズ部101を透過する距離LAと前方レンズ体100を透過した目線方向の光RayBが連結部102を透過する距離LBとが大きく相違する。これに起因して、前方レンズ体100の正面から前方レンズ体100を視認した場合、第1領域A1aと第2領域A2aの見え方が相違する。
その結果、正面から前方レンズ体100を視認した場合、図11に示すように、前方レンズ体100に区切れ感が生じ、前方レンズ体100のライン状の見栄えが損なわれる。図11は、区切れ感が生じている前方レンズ体100の正面図(写真)である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、正面から前方レンズ体を視認した場合、前方レンズ体に区切れ感が生じ、前方レンズ体のライン状の見栄えが損なわれるのを抑制することができる車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一つの側面は、所定方向に延びた前方レンズ体と、前記前方レンズ体の後方に前記所定方向に沿って互いに隣接して配置された複数の後方レンズ部と、前記互いに隣接して配置された後方レンズ部同士を連結する連結部と、を含む後方レンズ体と、前記複数の後方レンズ部の後方に設けられ、前記後方レンズ部及び前記前方レンズ体をこの順に透過して前方に照射されて所定配光パターンを形成する光を発光する複数の光源と、を備え、前記連結部は、前記前方レンズ体の正面から前記前方レンズ体を透過して前記連結部に入光した目線方向の光の進行方向を変更する光学面を備える車両用灯具であることを特徴とする。
この側面によれば、正面から前方レンズ体を視認した場合、前方レンズ体に区切れ感が生じ、前方レンズ体のライン状の見栄えが損なわれるのを抑制することができる車両用灯具を提供することができる。
これは、連結部が、前方レンズ体の正面から前方レンズ体を透過して連結部に入光した目線方向の光の進行方向を変更する光学面を備えることによるものである。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記前方レンズ体は、前記前方レンズ体の正面から視認される第1領域及び第2領域を含み、前記第1領域は、前記前方レンズ体の正面から前記第1領域を透過した目線方向の光が前記後方レンズ部に入光する領域で、前記第2領域は、前記前方レンズ体の正面から前記第2領域を透過した目線方向の光が前記連結部に入光する領域で、前記光学面は、前記前方レンズ体の正面から前記前方レンズ体を視認した場合、前記第1領域と前記第2領域が同様の見え方となるように、前記前方レンズ体の正面から前記第2領域を透過して前記連結部に入光した目線方向の光の進行方向を変更することを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記光学面は、前記連結部に入光した目線方向の光を全反射することで前記目線方向の光の進行方向を変更する傾斜面であることを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記光学面は、前記連結部に入光した目線方向の光を屈折させることで前記目線方向の光の進行方向を変更する屈折面であることを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記連結部の車両前後方向に延びる基準軸に沿った長さは、前記前方レンズ体の正面から前記前方レンズ体を透過して前記後方レンズ部に入光した目線方向の光が前記後方レンズ体を透過する距離より短いことを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記前方レンズ体は、前記所定方向に延びた後面及びその反対側の、前記所定方向に延びた前面を含み、前記前方レンズ体の後面は、前記後方レンズ部を透過した前記光源からの光が前記前方レンズ体に入光する面で、前記前方レンズ体の前面は、前記前方レンズ体の後面から入光した前記光源からの光が出光する面で、前記入光面及び前記出光面のうち少なくとも一方は、前記所定方向に延びるシリンドリカル面であることを特徴とする。
車両用灯具10の斜視図である。 車両用灯具10の正面図である。 図2に示す車両用灯具10のA-A断面図である。 つり目角θ2を説明するための図(車両用灯具10の正面図)である。 (a)図2に示す車両用灯具10のB-B断面図、(b)図2に示す車両用灯具10のC-C断面図である。 区切れ感が抑制されている前方レンズ体20の正面図(写真)である。 ロービーム用配光パターンPLoの一例である。 図9に示す車両用灯具10AのA-A断面図である。 図8に示す前方レンズ体100及び後方レンズ体103を用いた車両用灯具10Aの正面図(光源省略)である。 (a)図9に示す車両用灯具10AのB-B断面図、(b)図9に示す車両用灯具10AのC-C断面図である。 区切れ感が生じている前方レンズ体100の正面図(写真)である。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具10について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
図1は、車両用灯具10の斜視図である。図2は、車両用灯具10の正面図である。
図1、図2に示す車両用灯具10は、車両用前照灯(ヘッドランプ)であり、例えば、自動車等の車両の前端部の左右両側にそれぞれ搭載される。左右両側に搭載される車両用灯具10は左右対称の構成であるため、以下、代表して、車両の前端部の左側(車両前方に向かって左側)に搭載される車両用灯具10について説明する。車両用灯具10は、図示しないが、アウターレンズとハウジングとによって構成される灯室内に配置され、ハウジング等に取り付けられる。
図3は、図2に示す車両用灯具10のA-A断面図である。
図3に示すように、車両用灯具10は、所定方向に延びた前方レンズ体20と、前方レンズ体20の後方に所定方向に沿って互いに隣接して配置された複数の後方レンズ部31A~31Cと、互いに隣接して配置された後方レンズ部同士を連結する第1連結部32A~32Bと、を含む後方レンズ体30と、複数の後方レンズ部31A~31Cの後方に設けられ、後方レンズ部31A~31C及び前方レンズ体20をこの順に透過して前方に照射されてロービーム用配光パターンを形成する光を発光する複数の光源40A~40Cと、を備える。第1連結部32A~32Bが本発明の連結部に相当し、ロービーム用配光パターンが本発明の所定配光パターンに相当する。
前方レンズ体20及び後方レンズ体30は、アクリルやポリカーボネイト等の透明樹脂製で、射出成形により一体的に成形される。
後方レンズ部31A~31C、第1連結部32A~32B、光源40A~40Cは同じ構成であるため、以下、これらを特に区別しない場合、後方レンズ部31、第1連結部32、光源40と記載する。
前方レンズ体20は、所定方向(以下、第1方向ともいう)に延びたレンズ部である。所定方向は、例えば、図3に示すように、上面視で、車幅方向に延びる基準軸AX1に対して後退角θ1傾斜し、かつ、図4に示すように、正面視で、車幅方向に延びる基準軸AX1に対してつり目角θ2傾斜した方向である。図4は、つり目角θ2を説明するための図(車両用灯具10の正面図)である。θ1及びθ2は、それぞれ、0~90度内の任意の角度である。図2は、つり目角θ2が0度の場合の例である。
図3に示すように、前方レンズ体20は、第1方向に延びた第2入光面21及びその反対側の、第1方向に延びた第2出光面22を含む。
第2入光面21は、例えば、平坦面(例えば、鉛直面)である。第2出光面22は、当該第2出光面22から出光する後方レンズ部31からの光を第1方向に直交する第2方向に集光させるため、円柱軸が第1方向に延びる半円柱状の面(シリンドリカル面)として構成される。
図2に示すように、前方レンズ体20は、前方レンズ体20の正面から視認される第1領域A1及び第2領域A2を含む。
第1領域A1は、図5(a)に示すように、前方レンズ体20の正面から前方レンズ体20を視認した場合、第1領域A1を透過した目線方向の光Ray1が後方レンズ部31に入光する領域である。第1領域A1を透過した目線方向の光Ray1が後方レンズ体30(後方レンズ部31)を透過する距離は、L1となる。
尚、ここで光Ray1は、光源40が発光した際の第2出光面22から出射される配光の光軸と一致し、逆方向に前方レンズ体20に向かう光である。例えば、光Ray1は、前方レンズ体20の正面から基準軸AXLo(図3、図5(a)参照)に沿って進行し、前方レンズ体20を透過した後、後方レンズ部31に入光する光である。
第2領域A2は、図5(b)に示すように、前方レンズ体20の正面から前方レンズ体20を視認した場合、第2領域A2を透過した目線方向の光Ray2が第1連結部32に入光する領域である。第2領域A2を透過した目線方向の光Ray2が後方レンズ体30(第1連結部32等)を透過する距離は、目線方向の光Ray2が第1連結部32の後面35で全反射されて目線方向の光Ray2の進行方向が変更されることで、L2+αとなる。この点については後述する。
図5(a)は、図2に示す車両用灯具10のB-B断面図である。
図5(a)に示すように、前方レンズ体20、後方レンズ部31及び光源40は、ロービーム用光学系を構成する。
一般的な車両用灯具では、1つの投影レンズが第1方向の集光及び第1方向に直交する第2方向の集光を担当するのに対して、本実施形態では、2つのレンズ部(前方レンズ体20及び後方レンズ部31)が第1方向の集光及び第1方向に直交する第2方向の集光を担当する。すなわち、本実施形態では、後方レンズ部31が第1方向の集光を担当し、前方レンズ体20が第2方向の集光を担当する。
光源40は、後方レンズ部31及び前方レンズ体20をこの順に透過して前方に照射されてロービーム用配光パターンを形成する光を発光する。具体的には、光源40は、矩形(例えば、1mm角)の発光面を備えたLEDやLD等の半導体発光素子で、発光面を前方(正面)に向けた状態で基板K1に実装される。基板K1は、ネジ止め等によりハウジング(図示せず)等に取り付けられる。
後方レンズ部31は、第1入光面31aと、その反対側の第1出光面31bと、第1入光面31aと第1出光面31bとの間に設けられたエッジ部31cと、エッジ部31cから後方に向かって延びた反射面31dと、エッジ部31cから下方に向かって延びた延長面31eと、を含む。
第1入光面31aから後方レンズ部31に入光した光源40からの光は、少なくとも鉛直方向(図5(a)中上下方向)に関しエッジ部31cに向かって集光される。これにより、ロービーム用配光パターンは、カットオフライン付近が相対的に明るいものとなる。
第1出光面31bは、当該第1出光面31bから出光する光源40からの光を第1方向に関し集光させるため、例えば、円柱軸が第2方向に延びた半円柱状の面(シリンドリカル面)として構成される。
エッジ部31cは、ロービーム用配光パターンのカットオフラインに対応した形状に構成される。エッジ部31cは、図示しないが、例えば、Z型の段差部を有する。
前方レンズ体20と後方レンズ部31は、第2連結部33によって連結されている。第2連結部33は、前方レンズ体20の上部と後方レンズ部31の上部とを、両者の間に空間S1を挟んだ状態で連結している。
図5(b)は、図2に示す車両用灯具10のC-C断面図である。
図5(b)に示すように、第1連結部32は、前面34と、その反対側の後面35と、を含む。
前方レンズ体20と第1連結部32は、第3連結部36によって連結されている。第3連結部36は、前方レンズ体20の上部と第1連結部32の上部とを、両者の間に空間S2を挟んだ状態で連結している。第3連結部36と図5(a)に示す第2連結部33とは連続している。同様に、空間S2と図5(a)に示す空間S1とは連続している。
第1連結部32の車両前後方向に延びる基準軸AXLoに沿った長さL2(図3、図5(b)参照)は、第1領域A1を透過した目線方向の光Ray1が後方レンズ体30(後方レンズ部31)を透過する距離L1(図5(a)参照)より短い。長さL2は、例えば、3mm以上である。
図5(b)に示すように、第1連結部32は、前方レンズ体20を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2の進行方向を変更する光学面を備える。この光学面は、例えば、第1連結部32の後面35である。
尚、ここで光Ray2は、光Ray1を釣り目角θ2傾いた第1方向に沿って、第1連結部32に入射される位置まで移動させた光である。例えば、光Ray2は、前方レンズ体20の正面から基準軸AX32(図3、図5(b)参照)に沿って進行し、前方レンズ体20を透過した後、第1連結部32に入光する光である。なお、基準軸AX32は、基準軸AXLoに対して平行で第1連結部32を通過している。
後面35は、前方レンズ体20を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2を全反射することで目線方向の光Ray2の進行方向を変更する傾斜面である。
具体的には、後面35は、前方レンズ体20の正面から前方レンズ体20を視認した場合、図2に示す第1領域A1と第2領域A2が同様の見え方となるように、前方レンズ体20の正面から第2領域A2を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2の進行方向を変更する。
例えば、後面35は、第2領域A2を透過した目線方向の光Ray2が後方レンズ体30(第1連結部32等)を透過する距離L2+α(図5(b)参照)と第1領域A1を透過した目線方向の光Ray1が後方レンズ体30(後方レンズ部31)を透過する距離L1(図5(a)参照)とが等しくなる方向F(図5(b)参照)に、前方レンズ体20の正面から第2領域A2を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2の進行方向を変更する。つまり、後面35は、第2領域A2を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2を方向F(図5(b)参照)に向けて全反射するように傾斜した姿勢で設けられる。後面35の反射面31dに対する角度は、延長面31eの反射面31dに対する角度よりも大きく、後面35の方が延長面31eよりも傾斜した面となっている。なお、図5(b)中の符号37が示す部分は、前方レンズ体20及び後方レンズ体30をハウジング(図示せず)等に取り付ける際に用いられるフランジ部である。
なお、図5(b)中、第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2の進行方向を上方向に変更しているが、これに限らず、下方向、左右方向、その他の方向に変更してもよい。尚、前面34は後面35が上方向に反射させやすいよう、光Ray2が上向きに屈折する面形状となっている。後面35が上向きに傾く傾斜面なのに対し、前面34は逆向きの下向き傾斜面となっている。後面35が下方向、左右方向、その他の方向に光Ray2の進行方向を変更する場合でも、前面34は変更方向に対し屈折する面形状が好ましい。
このように、第2領域A2を透過した目線方向の光Ray2が後方レンズ体30(第1連結部32等)を透過する距離L2+α(図5(b)参照)と第1領域A1を透過した目線方向の光Ray1が後方レンズ体30(後方レンズ部31)を透過する距離L1(図5(a)参照)とを等しく(又は略等しく)することで、正面から前方レンズ体20を視認した場合、第1領域A1と第2領域A2を同様の見え方とすることができる。
その結果、正面から前方レンズ体20を視認した場合、図6に示すように、前方レンズ体20に区切れ感が生じ、前方レンズ体20のライン状の見栄えが損なわれるのを抑制することができる。図6は、区切れ感が抑制されている前方レンズ体20の正面図(写真)である。
上記構成のロービーム用光学系においては、光源40を点灯すると、光源40からの光は、第1入光面31aから後方レンズ部31に入光して反射面31dによって一部遮光された後、反射面31dからの反射光と共に、第1出光面31bから出光する。その際、第1出光面31bから出光する光源40からの光は、第1出光面31bの作用により、第1方向に関し集光される。そして、第1出光面31bから出光した光源40からの光は、後方レンズ部31と前方レンズ体20との間の空間S1を通過して、さらに、第2入光面21から前方レンズ体20に入光して第2出光面22から出光して前方に照射される。その際、第2出光面22から出光する光源40からの光は、第2出光面22の作用により、第2方向に関し集光される。これにより、ロービーム用配光パターンが形成される。
別言すると、後方レンズ部31に入光した光源40からの光によってエッジ部31c近傍に形成される光度分布が、投影レンズとして機能する後方レンズ部31(第1出光面31b)及び前方レンズ体20によって前方に反転投影される。これにより、ロービーム用配光パターンが形成される。
図7は、ロービーム用配光パターンPLoの一例である。図7には、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に形成されるロービーム用配光パターンPLoの一例が示されている。ロービーム用配光パターンPLoは、上端縁にエッジ部31cによって規定されるカットオフラインCLを含む。
以上説明したように、本実施形態によれば、正面から前方レンズ体20を視認した場合、前方レンズ体20に区切れ感が生じ、前方レンズ体20のライン状の見栄えが損なわれるのを抑制することができる車両用灯具10を提供することができる(例えば、光源40非点灯時)。
これは、第1連結部32が、前方レンズ体20の正面から前方レンズ体20を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2の進行方向を変更する光学面である後面35を備えることによるものである。
具体的には、後面35が、前方レンズ体20の正面から前方レンズ体20を視認した場合、図2に示す第1領域A1と第2領域A2が同様の見え方となるように、前方レンズ体20の正面から第2領域A2を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2の進行方向を変更することによるものである。
その結果、正面から前方レンズ体20を視認した場合、前方レンズ体20に区切れ感が生じ、前方レンズ体20のライン状の見栄えが損なわれるのを抑制することができる。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、前方レンズ体20の正面から前方レンズ体20を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2を第1連結部32の後面35で全反射することで、目線方向の光Ray2の進行方向を変更する例について説明したが、これに限らない。
例えば、前方レンズ体20の正面から前方レンズ体20を透過して第1連結部32に入光した目線方向の光Ray2を第1連結部32の前面34で屈折させることで、目線方向の光Ray2の進行方向を変更してもよい。
また、上記実施形態では、前方レンズ体20として半円柱状の面(シリンドリカル面)を備えた前方レンズ体を用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、前方レンズ体20としていわゆる素通しのアウターレンズを用いてもよい。
また、上記実施形態では、前方レンズ体20の第2入光面21として平坦面(例えば、鉛直面)を用い、第2出光面22として円柱軸が第1方向に延びる半円柱状の面(シリンドリカル面)を用いた例について説明したが、これに限らない。
例えば、前方レンズ体20の第2入光面21として円柱軸が第1方向に延びる半円柱状の面(シリンドリカル面)を用い、第2出光面22として平坦面(例えば、鉛直面)を用いてもよい。
また、上記実施形態では、後方レンズ部31の第1出光面31bとして円柱軸が第2方向に延びた半円柱状の面(シリンドリカル面)を用いた例について説明したが、これに限らない。
例えば、後方レンズ部31の第1出光面31bとして車両前方に向かって凸の凸レンズ面を用いてもよい。
また、上記実施形態では、後方レンズ部31として、ロービーム用配光パターン用の後方レンズ部を用いた例について説明したが、これに限らない。
例えば、後方レンズ部31として、ADB用配光パターン用の後方レンズ部を用いてもよいし、ハイビーム用配光パターン用の後方レンズ部を用いてもよい。
また、本実施形態では、本発明の車両用灯具を車両用前照灯(ヘッドランプ)に適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、車両用前照灯(ヘッドランプ)以外の車両用灯具にも本発明の車両用灯具を適用してもよい。
上記実施形態で示した各数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10…車両用灯具、20…前方レンズ体、21…第2入光面、22…第2出光面、30…後方レンズ体、31…後方レンズ部、31a…第1入光面、31b…第1出光面、31c…エッジ部、31d…反射面、31e…延長面、32…第1連結部、33…第2連結部、34…前面、35…後面、36…第3連結部、40…光源

Claims (6)

  1. 所定方向に延びた前方レンズ体と、
    前記前方レンズ体の後方に前記所定方向に沿って互いに隣接して配置された複数の後方レンズ部と、前記互いに隣接して配置された後方レンズ部同士を連結する連結部と、を含む後方レンズ体と、
    前記複数の後方レンズ部の後方に設けられ、前記後方レンズ部及び前記前方レンズ体をこの順に透過して前方に照射されて所定配光パターンを形成する光を発光する複数の光源と、を備え、
    前記連結部は、前記前方レンズ体の正面から前記前方レンズ体を透過して前記連結部に入光した目線方向の光の進行方向を変更する光学面を備
    前記前方レンズ体は、前記前方レンズ体の正面から視認される第1領域及び第2領域を含み、
    前記第1領域は、前記前方レンズ体の正面から前記第1領域を透過した目線方向の光が前記後方レンズ部に入光する領域で、
    前記第2領域は、前記前方レンズ体の正面から前記第2領域を透過した目線方向の光が前記連結部に入光する領域で、
    前記光学面は、前記前方レンズ体の正面から前記前方レンズ体を視認した場合、前記第1領域と前記第2領域が区切れ感が無く同様の見え方となるように、前記前方レンズ体の正面から前記第2領域を透過して前記連結部に入光した目線方向の光の進行方向を変更する車両用灯具。
  2. 前記光学面は、前記前方レンズ体の正面から前記前方レンズ体を視認した場合、前記第2領域を透過した目線方向の光が前記後方レンズ体を透過する距離と前記第1領域を透過した目線方向の光が前記後方レンズ体を透過する距離とが等しくなるように、前記前方レンズ体の正面から前記第2領域を透過して前記連結部に入光した目線方向の光の進行方向を変更する請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記光学面は、前記連結部に入光した目線方向の光を全反射することで前記目線方向の光の進行方向を変更する傾斜面である請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記光学面は、前記連結部に入光した目線方向の光を屈折させることで前記目線方向の光の進行方向を変更する屈折面である請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  5. 前記連結部の車両前後方向に延びる基準軸に沿った長さは、前記前方レンズ体の正面から前記前方レンズ体を透過して前記後方レンズ部に入光した目線方向の光が前記後方レンズ体を透過する距離より短い請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記前方レンズ体は、前記所定方向に延びた後面及びその反対側の、前記所定方向に延びた前面を含み、
    前記前方レンズ体の後面は、前記後方レンズ部を透過した前記光源からの光が前記前方レンズ体に入光する面で、
    前記前方レンズ体の前面は、前記前方レンズ体の後面から入光した前記光源からの光が出光する面で、
    前記前方レンズ体の前面及び前記前方レンズ体の後面のうち少なくとも一方は、前記所定方向に延びるシリンドリカル面である請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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