JP7080163B2 - 切断刃、農業機械および切断刃の製造方法 - Google Patents

切断刃、農業機械および切断刃の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、農作物を切断する切断刃、農業機械および切断刃の製造方法に関する。
コンバイン等の農業機械は、収穫した稲や小麦等の藁を切断するための切断刃を備えている。国際公開第2012/146452号(特許文献1)には、切断性および耐摩耗性を向上させるために、表面に炭化クロムあるいは炭化タングステンからなるコーティング層が設けられたチョッパーナイフが開示されている。また、特開2017-112957号公報(特許文献2)には、ダイヤモンドライクカーボンを主成分とする被覆層を有する切断刃が開示されている。
国際公開第2012/146452号 特開2017-112957号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているチョッパーナイフでは、使用により刃先のコーティング層が剥離してしまうと、コーティング層が剥離した箇所を起点として摩耗が進行しやすくなる。特許文献2でも、被覆層の剥離によって耐摩耗性が低下し得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐摩耗性に優れた切断刃、当該切断刃を備える農業機械および当該切断刃の製造方法を提供することである。
本開示の一例によれば、農業機械に用いられ、農作物を切断する切断刃は、クロムを含む鋼によって構成された基材と、前記基材の外側に形成され、窒素濃度が2質量%以上である窒化層とを備える。前記窒化層は窒化クロムを含む。前記窒化層の厚みは30μm以上である。
この開示によれば、基材よりも硬い、窒化クロムを含む窒化層が30μm以上の厚みで形成されることにより、切断刃の耐摩耗性を向上させることができる。
上述の開示において、窒化層の硬度は、基材の硬度の1.5倍以上であることが好ましい。これにより、切断刃の耐摩耗性をさらに向上させることができる。
上述の開示において、窒化層の硬度は、基材の硬度の5倍以下であることが好ましい。これにより、窒化層を形成する際の基材の軟化に起因する耐摩耗性の低下を抑制できる。
上述の開示において、切断刃は、窒化層と基材との間に形成され、基材よりも硬度の低い軟質層をさらに備えることが好ましい。これにより、切断刃に加わる応力が軟質層によって緩和され、切断刃の耐摩耗性をさらに向上させることができる。
上述の開示において、切断刃の表面は、刃先部を構成する第1面と第2面とを含む。前記第1面および前記第2面に直交する断面と前記第1面との交線を第1交線とし、前記断面と前記第2面との交線を第2交線とするとき、刃先から前記第1交線と前記第2交線のなす角の二等分線に沿った前記窒化層の長さは300μm以下であることが好ましい。これにより、刃先部の内部に占める基材の体積を十分に確保でき、刃先部の強度の低下を抑制することができる。
上述の開示において、鋼は10質量%以上のクロムを含む。これにより、硬度の高い窒化層を形成しやすくなり、耐摩耗性をさらに向上させることができる。
上述の開示において、基材の厚みは、窒化層の厚みよりも大きい。これにより、切断刃の強度を高く維持できる。
本開示の一例によれば、農業機械は、上記の切断刃を備える。これにより、切断刃の耐摩耗性が向上し、切断刃の交換周期を長くすることができる。
本開示の一例によれば、農業機械に用いられ、農作物を切断する切断刃の製造方法は、所定形状に加工された基材を研磨する工程を備える。前記基材は、クロムを含む鋼によって構成される。製造方法は、研磨された前記基材の表面に窒素プラズマを照射して窒化処理を行なうことにより、窒素濃度が2質量%以上であり、かつ厚み30μm以上の窒化層を形成する工程をさらに備える。
上記の開示によれば、基材よりも硬い、窒化クロムを含む窒化層が30μm以上の厚みで形成されることにより、切断刃の耐摩耗性を向上させることができる。
上述の開示において、窒化処理の温度は、450~510℃であることが好ましい。これにより、基材と窒化層との間に、基材よりも硬度の低い軟質層を形成することができ、切断刃の耐摩耗性をさらに向上させることができる。
本発明によれば、耐摩耗性に優れた切断刃を提供できる。
本実施の形態に係る切断刃の外観を示す平面図である。 図1におけるX-X線矢視断面図である。 基材と窒化層との界面付近を示す拡大断面図である。 本実施の形態に係る切断刃の製造方法の流れの一例を示すフローチャートである。 プラズマ窒化装置の構成の一例を示す図である。 本実施の形態の切断刃を備えるコンバインの一例を示す側面図である。 図6に示すコンバインに備えられる細断装置の構成を示す断面図である。 断面上の複数の測定点を示す図である。 実施例1~6,比較例1,2,5の切断刃における窒素濃度の測定結果を示す図である。 実施例1~6,比較例1,2の切断刃の断面における硬度測定結果を示す図である。 実施例5の切断刃の断面における硬度測定結果を示す図である。 摩耗試験後の刃先摩耗量の測定結果を示す図である。 実施例5の切断刃における窒化層とその下層との界面付近の電子顕微鏡画像を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<切断刃の構造>
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る切断刃の構造について説明する。図1は、本実施の形態に係る切断刃の外観を示す平面図である。図2は、図1におけるX-X線矢視断面図である。
切断刃1は、農作物を切断するための刃であり、具体的には、コンバイン等の農業機械に用いられ、米や小麦等の藁を切断する。
切断刃1は、例えば厚みt1が2~7mmの薄板である。図1に示す例の切断刃1は、平面視略六角形状である。具体的には、平面視において、切断刃1の輪郭線は、1つの円弧1aと5つの辺1b~1fとで構成される。辺1bは、円弧1aの一端に連結し、辺1fは、円弧1aの他端に連結する。辺1cは辺1bに連結し、辺1eは辺1fに連結する。辺1dは、辺1cおよび辺1eに連結し、円弧1aに対向する。
切断刃1には、円弧1aの近傍に穴部2が形成されている。切断刃1は、穴部2にネジ等が挿通されることで、農業機械の支持部材(図示せず)に移動可能に支持される。切断刃1は、支持部材の動きに伴って移動することにより藁等の農作物を切断する。なお、本実施形態では、切断刃1が移動することで藁等の農作物の切断を行う例について説明するが、これに限られるものではない。すなわち、切断刃1は、農業機械に固定され、切断刃1に向かって移動してきた農作物を切断してもよい。
切断刃1は、2つの刃先部3a,3bを有している。刃先部3a,3bは、辺1c,1eに沿ってそれぞれ形成される。刃先部3a,3bの一方の切断性が低下した場合に、切断刃1を裏返して使用することで、切断性が低下していない他方の刃先部を使用することができる。なお、切断刃1は、刃先部3a,3bの一方のみを有してもよい。
図2に示されるように、切断刃1は、基材10と、基材10の外側に形成された、窒素濃度が2質量%以上である窒化層11とを備える。基材10は、クロムを含む鋼(鋼鉄)によって構成される。窒化層11は窒化クロムを含む。窒化層11の厚みt2は、30μm以上である。
窒化クロムを含む窒化層11のビッカース硬度(以下、単に「硬度」という)は、基材10の硬度よりも硬い。ビッカース硬度は、JIS Z 2244(ISO6507-2)に規定されるマイクロビッカース硬さ試験(HV0.1、試験力0.98N)により測定される。基材10よりも硬い窒化層11が30μm以上の厚みで形成されることにより、切断刃1の耐摩耗性を向上させることができる。
基材10を構成する鋼は、10質量%以上のクロムを含むことが好ましく、12~14質量%のクロムを含むことがさらに好ましい。基材10を構成する鋼が10質量%以上のクロムを含むことにより、基材10の表面に30μm以上の窒化層11を形成しやすくなる。例えば、基材10を構成する鋼は、強度および耐摩耗性に優れるマルテンサイト系ステンレス鋼である。マルテンサイト系ステンレス鋼は、常温でマルテンサイトを主要な組織とする組成を持つステンレス鋼である。
基材10を構成する鋼は、例えば、中国国家規格(GB規格)の4Cr13(JIS規格のSUS420J2類似鋼種)、SUS420J2、SUS410、SUS440である。4Cr13は、0.36~0.45質量%の炭素(C)と、12~14質量%のクロム(Cr)とを含むマルテンサイト系ステンレス鋼である。基材10を構成する鋼は、クロム以外の金属元素(例えば、Al、Mo)を含んでもよい。
基材10の厚みは、窒化層11の厚みよりも大きいことが好ましい。これにより、切断刃1の強度を高く維持できる。
窒化層11は、プラズマ窒化法を用いて基材10の表面を窒化することにより基材10の外側に形成される表面改質層である。窒化層11の硬度は、基材10の硬度の1.5倍以上であることが好ましい。これにより、切断刃1の耐摩耗性をさらに向上させることができる。
後述するように、プラズマ窒化法を用いた窒化処理の温度が高い程、窒化層11の硬度が高くなる。ただし、窒化処理の温度が高くなると、基材10が軟化しやすくなる。そのため、窒化層11の硬度は基材10の硬度の5倍以下であることが好ましい。これにより、基材10の軟化に起因する耐摩耗性の低下を抑制できる。
図2に示されるように、切断刃1の表面は、刃先部3aを構成する一対の側面4a,4bを含む。図2に示される断面(つまり、図1に示すX-X線に沿った断面)は、側面4aおよび側面4bに直交する。図2において、交線5aは、側面4aと図2に示される断面との交線であり、交線5bは、側面4bと図2に示される断面との交線である。側面4a,4bが交わる刃先7から交線5aと交線5bとのなす角の二等分線6に沿った窒化層11の長さdは300μm以下であることが好ましい。
特許文献1に記載されるようにコーティング層を有する切断刃では、コーティング層は刃先部に付着しやすくなる。そのため、刃先部におけるコーティング層の厚みが厚くなり、刃先部の内部に占める基材の体積が小さくなる。その結果、刃先部の強度が低下し、コーティング層が剥がれやすくなる。しかしながら、二等分線6に沿った窒化層11の長さdを300μm以下にすることにより、刃先部3aの内部に占める基材10の体積を十分に確保でき、刃先部3aの強度の低下を抑制することができる。
図3は、基材と窒化層との界面付近を示す拡大断面図である。図3に示されるように、切断刃1は、基材10と窒化層11との間に、基材10よりも硬度の低い軟質層12をさらに備えていてもよい。軟質層12は、基材10を構成する鋼組織に微量の窒素が拡散した層(基材10の表面改質層の一部)であると考えられ、窒化層11を形成する際のプラズマ窒化条件に応じて形成される。
基材10と窒化層11との間に軟質層12が存在することにより、切断刃1の耐摩耗性をさらに向上させることができる。これは、刃先部3aに加わる応力が軟質層12によって緩和されるためであると考えられる。
<切断刃の製造方法>
次に、本実施の形態に係る切断刃1の製造方法について説明する。
図4は、本実施の形態に係る切断刃の製造方法の流れの一例を示すフローチャートである。まず、所定形状に加工された基材10を準備する準備工程S1が実施される。準備工程S1は、鋼板を打ち抜く工程、打ち抜かれた鋼板片をプレス加工する工程、焼入れ工程および焼戻し工程を含む。これらの工程は公知の技術を用いることができる。
次に、準備工程S1によって準備された基材10を研磨する研磨工程S2が実施される。研磨工程S2では、基材10に刃先が形成されるように研磨される。
次に、研磨された基材10の表面の不動態皮膜を除去するクリーニング工程S3が実施される。クリーニング工程S3に続いて、プラズマ窒化法を用いて、基材10の表面に窒素プラズマを照射して窒化処理を行なうことにより、窒素濃度が2質量%以上であり、かつ厚み30μm以上の窒化層を形成する窒化工程S4が実施される。プラズマ窒化法とは、窒素混合ガス雰囲気中で炉体を陽極、処理物を陰極とし、陽極と陰極との間に数百ボルトの電圧を印加することによりプロズマを発生させ、生成した陽イオンを高速に処理物に衝突させて窒化させる方法である。なお、クリーニング工程S3は、基材10の表面状態に応じて省略されてもよい。
図5は、プラズマ窒化装置の構成の一例を示す図である。図5に示すプラズマ窒化装置50は、上記のクリーニング工程および窒化工程を実施することができる。図5に示されるように、プラズマ窒化装置50は、真空チャンバ51と、ガス供給装置52と、真空ポンプ53と、赤外線放射温度計54と、直流電源55と、制御盤56とを備える。
真空チャンバ51の内部には、被処理物支持部材511が設けられる。被処理物支持部材511には、被処理物W(ここでは所望の形状に加工および研磨された基材10)が吊り下げられる。真空チャンバ51の炉壁には窓512が形成され、窓512は石英ガラス板513で閉じられている。
真空チャンバ51には配管を介して真空ポンプ53が接続され、真空ポンプ53は、真空チャンバ51の内部からガスを排気する。真空チャンバ51には配管を介してガス供給装置52が接続され、ガス供給装置52は、真空チャンバ51の内部に複数種類のガス(窒素ガス、水素ガス、アルゴンガスなど)を供給することができる。
赤外線放射温度計54は、真空チャンバ51内部の被処理物Wから石英ガラス板513を介して放射される赤外線の強度を測定して、被処理物Wの温度を測定する。
直流電源55は、真空チャンバ51と被処理物支持部材511とに接続され、真空チャンバ51と被処理物支持部材511を介した被処理物Wとの間に電圧を印加する。
制御盤56は、赤外線放射温度計54によって計測される被処理物Wの温度が設定した処理温度に維持されるように、直流電源55の出力を制御する。
クリーニング工程では、最初に、被処理物支持部材511に被処理物Wがセットされる。その後、真空ポンプ53により、真空チャンバ51の内部のガスを排気し、真空にする。次に、真空チャンバ51の内部に水素ガスおよびアルゴンガスを主成分とするガスを供給し、直流電源55により被処理物Wに直流電圧を印加して被処理物Wの表面でグロー放電を生じさせる。グロー放電により水素、アルゴンのプラズマが励起する。生成されたアルゴンイオンが被処理物Wの表面に衝突し、さらにこれを水素が還元することで被処理物W表面の不動体皮膜が除去される。
窒化工程では、真空チャンバ51の内部に窒素ガスおよび水素ガスを供給し、直流電源55により被処理物Wに数百ボルトの直流電圧を印加して、被処理物Wの表面でグロー放電を生じさせる。グロー放電により生成したプラズマ中のNおよびN イオン(窒素励起種)および水素励起種がバイアス電圧によって加速され、高速で被処理物Wの表面に衝突することにより、被処理物Wの昇温とイオンの拡散が行なわれ、被処理物Wの窒化が進行する。
本実施の形態の製造方法によれば、基材10を研磨する研磨工程の後に、クリーニング工程および窒化工程のうちの少なくとも窒化工程を実施するだけで、窒化層11を基材10の外側に形成することができ、耐摩耗性に優れた切断刃1を製造することができる。
さらに、プラズマ窒化法を用いることにより、比較的低温で基材10の表面を窒化することができ、基材10の焼鈍しを回避できる。そのため、窒化工程の後の処理(再研磨など)が不要であり、生産性に優れる。
プラズマ窒化法による窒化処理の温度は、450~510℃であることが好ましい。当該温度範囲に設定することにより、図3に示される軟質層12を基材10と窒化層11との間に形成することができ、切断刃1の耐摩耗性をさらに向上させることができる。
<コンバインの構造>
次に、図6および図7を参照して、切断刃1を備える農業機械の一例について説明する。図6は、本実施の形態の切断刃を備えるコンバインの一例を示す側面図である。図7は、図6に示すコンバインに備えられる細断装置の構成を示す断面図である。
図6に示されるように、コンバイン100は、機体フレーム101と、左右一対のクローラ走行装置102とを備える。機体の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取部103が設けられている。刈取部103には、植立穀稈を掻き込む掻込リール104と、植立穀稈を切断する刈刃105と、刈取穀稈を掻き込む掻込オーガ106と、が備えられている。
機体の前部における右側には、運転部107が設けられている。運転部107の後方には、脱穀処理後の穀粒を貯留する穀粒貯留タンク108が設けられている。穀粒貯留タンク108の左隣りには、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置109が設けられている。刈取部103と脱穀装置109とに亘って、刈取穀稈を脱穀装置109に向けて搬送するフィーダ110が設けられている。脱穀装置109の後側には、脱穀処理後の排出物(農作物の一部)を細断処理する細断装置112が、脱穀装置109から取り外し可能に設けられている。細断装置112に複数の切断刃1が取り付けられている。
図7に示すように、細断装置112は、投入口21と、放出口22と、流下案内部材23と、細断部24と、ケース25と、放出案内部材26と、複数の固定刃部材27とを備える。
投入口21には排出物が投入される。放出口22は、細断された排出物を外部に放出する。流下案内部材23は、投入口21の下端部から放出口22に亘って設けられている。流下案内部材23には、複数の固定刃部材27が設けられている。
細断部24は、流下案内部材23の上側において横向き軸芯X1周りで回転し、投入口21から投入された排出物を、流下案内部材23との間に掻き込んで複数の切断刃1と複数の固定刃部材27とによって細断する。細断部24には、複数の切断刃1と回転体28とが備えられている。回転体28は、横向き軸芯X1周りで回転可能である。回転体28には、複数の取り付け部29が横向き軸芯X1周りで回転体28から放射状に突出する状態で設けられている。複数の取り付け部29の各々には、切断刃1がボルト固定されている。
ケース25は、細断部24を上側から覆う箱形状である。放出案内部材26は、流下案内部材23の下端部から切断刃1の下方を通って後方に向けて延びている。放出案内部材26は、横向き軸芯X1よりも後側まで延びている。具体的には、放出案内部材26は、機体前後方向において、横向き軸芯X1と、切断刃1の外周端部の回転軌跡Tの後端との間まで延びている。放出案内部材26は、板状部材によって構成されている。放出案内部材26における左側部及び右側部は、夫々、ケース25にボルト固定されている。
耐摩耗性に優れた切断刃1が細断部24に取り付けられることにより、コンバイン100において効率的に排出物を細断することができる。また、切断刃1の交換周期を長くすることができる。なお、切断刃1は、図6および図7に示すコンバイン100以外の農業機械に備えられていてもよい。
以下実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1の切断刃の作製>
GB規格の4Cr13鋼板を図1に示す所定形状に加工した後、研磨して刃先を形成することにより、基材を準備した。具体的には、円弧1a(図1参照)の長さが50mmであり、辺1b,1fの長さが45mmであり、辺1c,1eの長さが90mmであり、辺1dの長さが23.4mmであり、厚みt1(図2参照)が3.0mmである。この基材を日本電子株式会社製のプラズマ窒化装置(JIN-3SC-A型)にセットし、基材の表面の不動態被膜を除去した。不動態被膜を除去するクリーニング工程の処理条件を以下のように設定した。
・真空チャンバ内の初期ガス圧:1Pa
・使用ガス:アルゴンガスおよび水素ガスの混合ガス(体積比Ar:H=50:50)
・クリーニング中の真空チャンバ内のガス圧:100Pa
・設定電圧:310V
・処理時間:0.5時間。
クリーニング工程に引き続いて、同じイオン窒化装置を用いてプラズマ窒化法により基材の表面の窒化処理を行ない、実施例1の切断刃を作製した。窒化処理条件を以下のように設定した。
・真空チャンバ内の初期ガス圧:1Pa
・使用ガス:窒素ガスおよび水素ガスの混合ガス(体積比N:H=1:1)
・窒化処理中の真空チャンバ内のガス圧:800Pa
・設定電圧:400V
・処理温度:575℃
・処理時間:15時間。
<実施例2~6および比較例1,2の切断刃の作製>
窒化処理における処理温度を550℃に設定した点を除いて実施例1と同じ方法により、実施例2の切断刃を作製した。
窒化処理における処理温度を525℃に設定した点を除いて実施例1と同じ方法により、実施例3の切断刃を作製した。
窒化処理における処理温度を510℃に設定した点を除いて実施例1と同じ方法により、実施例4の切断刃を作製した。
窒化処理における処理温度を500℃に設定した点を除いて実施例1と同じ方法により、実施例5の切断刃を作製した。
窒化処理における処理温度を450℃に設定した点を除いて実施例1と同じ方法により、実施例6の切断刃を作製した。
窒化処理における処理温度を400℃に設定した点を除いて実施例1と同じ方法により、比較例1の切断刃を作製した。
窒化処理における処理温度を370℃に設定した点を除いて実施例1と同じ方法により、比較例2の切断刃を作製した。
<比較例3の切断刃の作製>
プラズマ窒化法による基材の表面の窒化処理の代わりに、ダイヤモンドライクカーボンからなる被覆層を基材の表面にPVD法を用いて形成した点を除いて実施例1と同じ方法により比較例3の切断刃を作製した。被覆層の厚みは3μmであった。
<実施例7の切断刃の作製>
4Cr13鋼板の代わりに10%Cr鋼板を用いた点を除いて実施例5と同じ方法により、実施例7の切断刃を作製した。10%Cr鋼板は、0.4質量%の炭素(C)と、10.0質量%のクロム(Cr)とを含む。
<実施例8の切断刃の作製>
4Cr13鋼板の代わりに8%Cr鋼板を用いた点を除いて実施例5と同じ方法により、実施例8の切断刃を作製した。8%Cr鋼板は、0.4質量%の炭素(C)と、8.0質量%のクロム(Cr)とを含む。
<比較例4の切断刃の作製>
4Cr13鋼板の代わりに6%Cr鋼板を用いた点を除いて実施例5と同じ方法により、比較例4の切断刃を作製した。6%Cr鋼板は、0.4質量%の炭素(C)と、6.0質量%のクロム(Cr)とを含む。
<比較例5の切断刃の作製>
4Cr13鋼板の代わりにGB規格の65Mn鋼板を用いた点を除いて実施例5と同じ方法により、比較例5の切断刃を作製した。65Mn鋼板は、0.62~0.7質量%の炭素(C)と、0.17~0.37質量%のケイ素(Si)と、0.9~1.2質量%のマンガン(Mn)とを含むマンガン鋼である。
<窒化層の厚みの測定>
実施例1~8,比較例1~3の切断刃を辺1dから辺1cに沿って1mmの箇所で切断し、その断面上の複数の点の各々における窒素濃度(質量%)を日本電子株式会社製の電子線マイクロアナライザ(EPMA(Electron Probe Micro Analyzer)「型番JXA-8530F」を用いて測定した。
図8は、断面上の複数の測定点を示す図である。図8において、測定点群PAは、窒化層の厚みt2(図2参照)を測定するための測定点の群である。測定点群PBは、刃先7から交線5aと交線5bとのなす角の二等分線6に沿った窒化層11の長さd(図2参照)(以下、「刃先からの窒化層の長さd」ともいう)を測定するための測定点の群である。
図8に示されるように、測定点群PAは、刃先から3mm離れた点から表面の法線方向に沿った複数の測定点を含む。具体的には、測定点群PAは、切断刃の表面から0.5mmの深さまで10μm間隔の50個の測定点を含む。窒素濃度が2質量%以上となる測定点の最大深さを窒化層の厚みt2として測定した。
図8に示されるように、測定点群PBは、刃先から二等分線6(図2参照)に沿った複数の測定点を含む。具体的には、測定点群PBは、切断刃の表面から0.5mmの深さまで10μm間隔の50点である。窒素濃度が2質量%以上となる測定点の最大深さを刃先からの窒化層の長さdとして測定した。
<硬度の測定>
実施例1~8,比較例1~4の切断刃を切断し、その断面上の測定点群PA(図6参照)に属する複数の測定点の各々におけるビッカース硬度を測定した。測定条件は、JIS Z 2244(ISO6507-2)に規定されるマイクロビッカース硬さ試験(HV0.1、試験力0.98N)に従う。断面上の測定点は、切断刃の表面から0.2mmの深さまで20μm間隔の10点と、切断刃の表面からの深さ0.25mm、0.3mm、0.4mmおよび0.5mmの4点との合計14点である。
複数の測定点における硬度の測定結果から、窒化層の硬度、基材の硬度、および軟質層の存在の有無を確認した。
<摩耗試験>
実施例1~8,比較例1~4の切断刃について摩耗試験を行なった。摩耗試験は、切断刃を相手材に接触させながら回転させた後の摩耗量を測定する試験である。試験条件は、以下の通りである。
・回転数:64rpm
・相手材:4号珪砂(粒度範囲:1.18mm以下)12kg
・試験時間:30時間
・切断刃の取付枚数:4枚。
摩耗試験を行なった後、辺1dから辺1c(図2参照)に沿って10mmの位置における刃先摩耗量を測定した。
<結果>
図9は、実施例1~6,比較例1,2,5の切断刃における窒素濃度の測定結果を示す図である。図9には、測定点群PA(図6参照)の測定点における窒素濃度の測定結果が示される。図9に示されるように、実施例1~6の切断刃では、窒素濃度が2質量%以上となる窒化層が確認された。窒素濃度が2質量%以上となる測定点の最大深さを窒化層の厚みとして測定した。同様の方法により、測定点群PBの窒素濃度の測定結果から、刃先からの窒化層の長さdを測定した。実施例1~6の窒化層の厚みは30μm以上であった。
比較例1,2,5の切断刃では、窒素濃度が2質量%以上となる窒化層が確認されなかった。
実施例7,8についても、実施例1~6と同様に、窒素濃度が2質量%以上であり、厚みが30μm以上の窒化層が確認された。比較例4については、窒素濃度が2質量%以上の窒化層が確認されたが、当該窒化層の厚みは8μmであった。比較例4の切断刃の基材は、6質量%のクロムを含む。基材に含まれるクロムの含有量が実施例1~8に比べて少ないために、15時間の窒化処理では30μm以上の窒化層が形成されなかった。クロムの含有量が6質量%の基材において厚み30μm以上の窒化層を形成するためには、処理時間を増やす必要がある。
なお、実施例1~8および比較例4の切断刃の窒化層をX線回折分析したところ、窒化層に窒化クロムが含まれることが確認された。
図10は、実施例1~6,比較例1,2の切断刃の断面における硬度測定結果を示す図である。図10に示されるように、実施例1~6の切断刃では、窒化層が形成されている表面付近の硬度が、基材よりも高くなることが確認された。図9に示すグラフから測定された窒化層の厚みに基づいて、窒化層が確認された実施例1~6および比較例4について、窒化層に相当する測定点の硬度を窒化層の硬度として測定した。
図9に示されるように、表面から0.5mmの深さの測定点では窒素濃度が0質量%である。さらに、図10に示されるように、表面から0.4mmより深い領域の測定点では硬度が略一定である。このことから、表面から0.5mmの測定点の硬度を基材の硬度とした。
図11は、実施例5の切断刃の断面における硬度測定結果を示す図である。図11に示されるように、実施例5の切断刃では、窒化層と基材との間に、基材よりも硬度の低い軟質層の存在が確認された。図10に示されるように、実施例4,6の切断刃にも、窒化層と基材との間に、基材よりも硬度の低い軟質層の存在が確認された。実施例5と同じ処理温度でプラズマ窒化を行なった実施例7,8および比較例4の切断刃についても、窒化層と基材との間に、基材よりも硬度の低い軟質層の存在が確認された。一方、実施例4~6よりも処理温度が高い実施例1~3の切断刃では、軟質層の存在が確認されなかった。
表1は、窒化層の厚みt1、刃先からの窒化層の長さd、窒化層および基材の硬度、軟質層の存在の有無の測定結果の一覧を示す。
Figure 0007080163000001
図12は、摩耗試験後の刃先摩耗量の測定結果を示す図である。図12に示されるように、実施例1-8の切断刃の刃先摩耗量は、比較例1-5の切断刃の刃先摩耗量よりも小さくなることが確認された。これは、窒化濃度が2質量%以上であり、基材よりも硬度の高い窒化クロムを含む窒化層が30μm以上形成されることにより、耐摩耗性が向上したためである。
特に、実施例4~6の切断刃の刃先摩耗量が小さいことが確認された。これは、窒化層と基材との間に、基材よりも硬度の低い軟質層が存在することにより、刃先が受ける応力が緩和され、耐摩耗性がさらに向上したためであると考えられる。また、プラズマ窒化における処理温度が比較的低いために、基材の硬度の低下が抑制されていることも一因であると考えられる。
図13は、実施例5の切断刃における窒化層とその下層との界面付近の電子顕微鏡画像を示す図である。図11に示す画像は、鏡面研磨した破断面をビレラ試薬でエッチング処理した後に、日本電子株式会社製の電子線マイクロアナライザ「型番JXA-8530F」により撮像された。ビレラ試薬でエッチング処理を行なうと、窒化クロムを含む窒化層は、均一にエッチングされる。そのため、電子顕微鏡画像では、窒化層11は、平坦面として観察される。一方、基材10または基材10に微量な窒素が拡散した軟質層12では鋼組織に沿ってエッチングされるため、電子顕微鏡画像では凹凸面として観察される。
図13に示されるように、窒化層11とその下層との界面は、高さhが2μm以上の凹凸状となっている。これにより、アンカー効果によって窒化層11が基材10から剥がれにくくなっていることが考えられる。
本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 切断刃、1a 円弧、1b~1f 辺、2 穴部、3a,3b 刃先部、4a,4b 側面、5a,5b 交線、6 二等分線、7 刃先、10 基材、11 窒化層、12 軟質層、21 投入口、22 放出口、23 流下案内部材、24 細断部、25 ケース、26 放出案内部材、27 固定刃部材、28 回転体、29 取り付け部、50 プラズマ窒化装置、51 真空チャンバ、52 ガス供給装置、53 真空ポンプ、54 赤外線放射温度計、55 直流電源、56 制御盤、100 コンバイン、101 機体フレーム、102 クローラ走行装置、103 刈取部、104 掻込リール、105 刈刃、106 掻込オーガ、107 運転部、108 穀粒貯留タンク、109 脱穀装置、110 フィーダ、112 細断装置、511 被処理物支持部材、512 窓、513 石英ガラス板、PA,PB 測定点群、W 被処理物。

Claims (10)

  1. 農業機械に用いられ、農作物を切断する切断刃であって、
    クロムを含む鋼によって構成された基材と、
    前記基材の外側に形成され、窒素濃度が2質量%以上である窒化層とを備え、
    前記窒化層は窒化クロムを含み、
    前記窒化層の厚みは30μm以上である、切断刃。
  2. 前記窒化層の硬度は、前記基材の硬度の1.5倍以上である、請求項1に記載の切断刃。
  3. 前記窒化層の硬度は、前記基材の硬度の5倍以下である、請求項2に記載の切断刃。
  4. 前記窒化層と前記基材との間に形成され、前記基材よりも硬度の低い軟質層をさらに備える、請求項2または3に記載の切断刃。
  5. 前記切断刃の表面は、刃先部を構成する第1面と第2面とを含み、
    前記第1面および前記第2面に直交する断面と前記第1面との交線を第1交線とし、前記断面と前記第2面との交線を第2交線とするとき、刃先から前記第1交線と前記第2交線のなす角の二等分線に沿った前記窒化層の長さは300μm以下である、請求項1から4のいずれか1項に記載の切断刃。
  6. 前記鋼は10質量%以上のクロムを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の切断刃。
  7. 前記基材の厚みは、前記窒化層の厚みよりも大きい、請求項1から6のいずれか1項に記載の切断刃。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の切断刃を備える、農業機械。
  9. 農業機械に用いられ、農作物を切断する切断刃の製造方法であって、
    所定形状に加工された基材を研磨する工程を備え、
    前記基材は、クロムを含む鋼によって構成され、
    研磨された前記基材の表面に窒素プラズマを照射して窒化処理を行なうことにより、窒素濃度が2質量%以上であり、かつ厚み30μm以上の窒化層を形成する工程をさらに備える、切断刃の製造方法。
  10. 前記窒化処理の温度は、450~510℃である、請求項9に記載の切断刃の製造方法。
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