JP7075253B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載され、熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置1は、例えば、図4に示す特許文献1に開示されるように、空調ケース2の内部が仕切り板3によって上下に分割され、この仕切り板3によって第1の空気入口から流入した空気が流れる第1空気通路4aと、第2の空気入口から流入した空気が流れる第2空気通路4bとが分割されると共に、前記第1及び第2空気通路4a、4bに跨るように蒸発器5が設けられる。また、蒸発器5の下流側にはヒータコア6が設けられ、その上部によって第1空気通路4aを流れる空気が加熱され、下部によって第2空気通路4bを流れる空気が加熱される。
そして、ヒータコア6の下部を通過した温風は、その下流側において該ヒータコア6の下方をバイパスしてきた冷風と空気混合部7において混合された後、車両後方部において、前席フット開口部8の下方に開口した後席用開口部9へと供給されることで車室内の後席側の足元近傍へと温調風が送風される。
近年、上述したような車両用空調装置1において、後席側への温調された空気を送風する際、乗員の足元近傍へ送風するだけではなく、乗員の顔近傍へ同時に送風することで乗員の快適性をより高めることが望まれている。
このような後席における乗員の顔近傍へ送風するフェイスモードを実現しようとした場合には、例えば、後席用開口部9から下流側を後席側フェイス通路と、後席側フット通路とに分岐させ、その分岐部位に前記の2つの通路と後席開口部との連通状態を切り替えるためのロータリドアを設けることが考えられる。
そして、上述したような構成で、後席側フェイス通路を通じて後席における乗員の顔近傍へ送風すると同時に、後席側フット通路を通じて足元近傍へ送風するバイレベルモードでの運転を実現しようとした場合には、ロータリドアをフェイス通路とフット通路との間に跨るような位置とし、上流側の後席用開口部と後席側フェイス通路及び後席フット側通路とを共に連通させることで、温調風を同時に後席における乗員の顔近傍と足元近傍へ同時に送風可能となる。この時、乗員の顔近傍へ送風される温調風の温度は、足元近傍へ送風される温調風の温度より低く設定することで乗員の快適性をより高めることができる。
特開2013-14284号公報
しかしながら、上述した構成では、ヒータコア6を通過した温風と蒸発器5を通過して該ヒータコア6をバイパスした冷風とが後席用開口部9の近傍において十分に混合されないまま、上方の後席側フェイス通路へと流入することになる。そのため、後席における乗員の顔近傍へと送風される温調風と足元近傍へと送風される温調風との温度差が必要以上に大きくなり、所望の温度へと設定することが難しいという問題がある。
また、このような課題を解決するために、例えば、温風と冷風とがより効果的に混合されるように後席用開口部9の開口面積を縮小することが考えられるが、この後席用開口部9の開口面積を縮小すると、該後席用開口部9から下流側へと流れる温調風の送風抵抗が増加してしまい、乗員の顔近傍へのみ送風するフェイスモードや乗員の足元近傍へのみ送風するフットモードでの送風量が低下してしまうという問題が生じる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、各送風モードにおける後席側の各送風口への送風量を維持しつつ、バイレベルモードにおける送風温度を所望の温度へと調整することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、空調ケースと、空調ケースの内部に設けられる冷却器及び加熱器と、加熱器が配置される温風通路と、冷却器の下流側に設けられ加熱器を迂回する冷風通路と、温風通路と冷風通路の下流側に設けられ冷風と温風とが混合される合流部とを有した車両用空調装置において、
空調ケースには、合流部に臨むように設けられ車両における後席側への送風を調整する後席送風ユニットを備え、
後席送風ユニットは、空調ケースにおいて車両後方側に開口した上流側開口と、
上流側開口の下流側に配置され上流側開口が開口し、内部に空間を有した分岐部と、
分岐部に接続されて開口し、車両後席側の足元近傍へ送風する後席用フット通路と、
分岐部に接続されて開口すると共に後席用フット通路の下方に設けられ車両後席側の顔近傍へ送風する後席用フェイス通路と、
分岐部に回転可能に配置され、上流側開口、後席用フット通路後席用フェイス通路の開閉状態を切り替える切替ドアと、
を有し、
切替ドアは、空調ケースに回転自在に支持される回転軸と、回転軸の径方向外側に設けられ回転軸の周方向に沿って延在する遮蔽板とを備えたロータリドアであり、
後席用フット通路のみを通じて送風を行うフットモードにおいて、切替ドアが回転して遮蔽板が後席用フェイス通路に向かい合うことで閉塞し、後席用フット通路のみを通じて送風を行うフェイスモードでは、切替ドアが回転して遮蔽板が後席用フット通路に向かい合うことで閉塞すると共に、後席用フット通路及び後席用フェイス通路を通じて同時に送風を行うバイレベルモードにおいて、切替ドアが回転して遮蔽板が、上流側開口と後席用フェイス通路とに跨るように配置され、上流側開口の一部及び後席用フェイス通路の一部塞ぐことを特徴とする。
本発明によれば、車両用空調装置を構成する空調ケースには、冷風と温風とが混合される合流部に臨むように後席側への送風を調整する後席送風ユニットが設けられ、この後席送風ユニットは、空調ケースの車両後方側に開口した上流側開口と、車両後席側の足元近傍へ送風する後席用フット通路と、後席用フット通路の下方に設けられ車両後席側の顔近傍へ送風する後席用フェイス通路と、これらの上流側開口、後席用フット通路後席用フェイス通路の開閉状態を切り替える切替ドアとを備えている。
そして、フット開口を通じて車両後席側の足元近傍へのみ送風するフットモードでは、切替ドアの遮蔽板が後席用フェイス通路に向かい合うことで後席用フェイス通路の開口を閉塞し、後席用フェイス通路を通じて車両後席側の顔近傍へのみ送風するフェイスモードでは切替ドアの遮蔽板が後席用フット通路に向かい合うこと後席用フット通路の開口を閉塞すると共に、フット開口及びフェイス開口から同時に送風を行うバイレベルモードでは、切替ドアの遮蔽板が、上流側開口と後席用フェイス通路とに跨るように配置されることで、後席用フェイス通路の一部を閉じる。
従って、後席側の顔近傍と足元近傍へ同時に送風するバイレベルモードにおいて、上流側開口の一部を切替ドアで塞いで開口面積を意図的に減少させることで、合流部において冷風と温風との混合をより促進させ、所望の温度へと温度調整のなされた空気を後席側へと送風することができる。
また、上述した切替ドアの配置によってバイレベルモード時の送風温度を調整可能とすることで、フットモード及びフェイスモード時における上流側開口の開口面積を大きく確保することができるため、後席側における乗員の足元近傍や、顔近傍へ温調風を送風する場合において、上流側開口を通過する空気の送風抵抗が増加してしまうことがなく、所望の送風量で効率よく車室内へと送風することができる。
その結果、フェイスモードやフットモード時における送風抵抗を増加させることなく後席側への送風量を維持しつつ、バイレベルモードにおいて後席側へ送風される空気を所望の温度へと調整することが可能となる。
また、バイレベルモードにおいて、上流側開口を切替ドアで閉じる際、切替ドアによって上流側開口における冷風通路側となる一部を閉じるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、空調ケースに設けられる後席送風ユニットが、空調ケースの車両後方側に開口した上流側開口と、車両後席側の足元近傍へ送風するフット開口と、フット開口の下方に設けられ車両後席側の顔近傍へ送風するフェイス開口と、これらの上流側開口、フット開口、フェイス開口の開閉状態を切り替える切替ドアとを備え、後席側の顔近傍と足元近傍へ同時に送風するバイレベルモードにおいて、上流側開口の一部を切替ドアで塞いで開口面積を意図的に減少させることで、合流部における冷風と温風との混合をより促進させ、後席側への送風温度を所望の温度へと調整することができる。また、後席側の足元近傍へのみ送風するフットモードや後席側の顔近傍のみへ送風するフェイスモードでは、上流側開口の開口面積を大きく確保することができるため、温風及び冷風が流通する際の送風抵抗が増加してしまうことがなく、上流側開口を通過する空気を所望の送風量で効率よく車室内へと送風することができる。
その結果、フェイスモードやフットモード時における送風抵抗を増加させることなく後席側への送風量を維持しつつ、バイレベルモードにおいて後席側へ送風される空気を所望の温度へと好適に調整することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の概略全体断面図である。 図1の車両用空調装置における後席側送風ユニット近傍を示す拡大断面図である。 図3Aは、後席側送風ユニットのロータリドアが後席用フェイス通路を閉塞した状態を示す拡大断面図であり、図3Bは、前記ロータリドアが後席用フット通路を閉塞した状態を示す拡大断面図であり、図3Cは、前記ロータリドアが後席用通路を閉塞した状態を示す拡大断面図である。 従来技術に係る車両用空調装置を示す全体断面図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。なお、以下の説明では、図1に示される車両用空調装置10の左側(矢印A方向)を車両の前方側とし、右側(矢印B方向)を前記車両の後方側として説明する。
この車両用空調装置10は、図1に示されるように、空気の各通路を構成する空調ケース12と、該空調ケース12の内部に配設され前記空気を冷却するエバポレータ(冷却器)14と、該空気を加熱するヒータコア(加熱器)16と、前記各通路内を流通する空気の流れを切り換えるドア機構18と、車両の後席側への送風を調整する後席側送風ユニット(後席送風ユニット)20とを含む。
空調ケース12の上方(矢印C1方向)には、車室内における乗員の顔近傍に送風を行うフェイス送風口22と、該フェイス送風口22と隣接し車両のフロントウィンドウ近傍に送風を行うデフロスタ送風口24とが開口している。
一方、空調ケース12の後方側(矢印B方向)には、車両の前席における乗員の足元近傍に送風を行うフット送風口(図示せず)と、該フット送風口の下部には後席側送風ユニット20が設けられている。なお、フット送風口は、空調ケース12において前後方向(矢印A、B方向)と直交する幅方向側壁に開口している。
この後席側送風ユニット20は、図1及び図2に示されるように、空調ケース12の後端面において下方(矢印C2方向)に開口した後席側取込口26を有し、該後席側取込口26は下流側に向かって延在した後席用通路(上流側開口)28と接続されている。後席用通路28は、その下流側において二股状に分岐した分岐部30と、該分岐部30のさらに下流側で上方(矢印C1方向)に接続された後席用フット通路(フット開口)32と、該分岐部30に対して下方(矢印C2方向)に接続された後席用フェイス通路(フェイス開口)34とを有し、前記分岐部30の内部には、前記後席用通路28、前記後席用フット通路32及び前記後席用フェイス通路34の開閉状態を切り替える切替機構(切替ドア)36が設けられる。
分岐部30は、例えば、断面略円形状に形成された空間を内部に有し、その上流側が後席用通路28に接続され、その下流側には、後席用フット通路32及び前記後席用フェイス通路34が周方向に所定間隔離間して設けられる。そして、図2に示されるように、後席用通路28と後席用フット通路32との間に第1周壁38が形成され、前記後席用フット通路32と後席用フェイス通路34との間に第2周壁40が形成され、前記後席用通路28と前記後席用フェイス通路34との間に第3周壁42が形成される。第1~第3周壁38、40、42は、それぞれ断面円弧状に形成される。
また、後席用フット通路32は、車両の後席側において乗員の足元近傍に開口した送風口(図示せず)と接続され、後席用フェイス通路34は、車両の後席側において乗員の顔近傍に開口した送風口(図示せず)と接続されている。
切替機構36は、例えば、分岐部30において回転自在に設けられたロータリドア44からなり、このロータリドア44は、空調ケース12の幅方向壁部に支持される回転軸46と、該回転軸46に対して径方向外側へと延在した断面扇状の側壁部48と、該側壁部48の外縁部に形成される遮蔽壁50とを有している。この遮蔽壁50は、分岐部30の第1~第3周壁38、40、42に対応した半径からなる断面円弧状に形成される。
そして、ロータリドア44は、回転軸46が分岐部30の略中央となるように配置され、図示しない駆動源からの駆動力によって回転することで、遮蔽壁50が第1~第3周壁38、40、42、後席用通路28、後席用フット通路32、後席用フェイス通路34に臨むように配置される。
一方、空調ケース12の内部には、図1に示されるように、前方側(矢印A方向)にエバポレータ14が収納されると共に、該エバポレータ14の下流側、すなわち、後方側(矢印B方向)にヒータコア16が収納される。エバポレータ14は、空調ケース12の高さ方向(矢印C1、C2方向)に沿って該空調ケース12と略同一高さで形成され、ヒータコア16は、例えば、前記エバポレータ14における下半分に臨むように略半分の高さで形成される。また、エバポレータ14及びヒータコア16の下部は、空調ケース12の底部から離間するように設けられている。
そして、空調ケース12には、エバポレータ14の上流側となる位置に接続された図示しないダクトを通じて送風機から空気が導入され、前記エバポレータ14を通過することで空気が冷却され、ヒータコア16を通過することで前記空気が加熱される。
また、空調ケース12における通路は、エバポレータ14の配置される冷風通路52と、該冷風通路52の下流側に形成されヒータコア16の配置される温風通路54と、前記冷風通路52の下流側において前記ヒータコア16を迂回する一組の第1及び第2バイパス通路56、58とを含む。
第1バイパス通路56は、ヒータコア16の上方(矢印C1方向)を迂回するように設けられて冷風通路52の下流側と連通し、第2バイパス通路58は、前記ヒータコア16の下方(矢印C2方向)を迂回するように設けられ、前記冷風通路52の下流側と連通している。
さらに、エバポレータ14の上流側には、空調ケース12へ供給された空気を上下方向に沿って上側送風通路60と下側送風通路62とに分離する第1仕切り板64が設けられ、この第1仕切り板64は、エバポレータ14の高さ方向略中央に臨むように形成され、空気の流通方向(矢印B方向)に沿って延在している。そして、上側送風通路60には、車両の外部から取り込まれた空気(外気)が供給され、下側送風通路62には、車室内から取り込まれた空気(内気)が供給される。
すなわち、この車両用空調装置10は、外気と内気とを同時に取り込んで上下方向に分離させて空調ケース12内へと供給可能な二層式である。
エバポレータ14の下流側となる冷風通路52には、上下方向(矢印C1、C2方向)に分割する第2仕切り板66が設けられ、この第2仕切り板66は、車両用空調装置10の前後方向(矢印A、B方向)に沿って第1仕切り板64と一直線状となるように形成される。
また、ヒータコア16の下流側には、温風通路54を上側温風通路68と下側温風通路70とに分離する第3仕切り板72が設けられている。この第3仕切り板72は、例えば、ヒータコア16の高さ方向略中央に臨む一端部から空気の流れ方向(矢印B方向)に沿って延在した後、途中から後席側取込口26に向かって傾斜するように形成される。
ドア機構18は、エバポレータ14とヒータコア16との間に設けられ冷風と温風との混合割合を調節する第1エアミックスドア74と、前記エバポレータ14の下流側において第2バイパス通路58への空気の流通状態を切り替える第2エアミックスドア76と、フェイス送風口22からの送風状態を調整するフェイス切替ドア78と、デフロスタ送風口24からの送風状態を切り替えるデフロスタ切替ドア80とを含む。
第1及び第2エアミックスドア74、76は、空調ケース12に対して回転自在に支持された第1及び第2シャフト82、84に対してラックギア86を介してそれぞれ噛合され、図示しない駆動源からの駆動力によって第1及び第2シャフト82、84が回転することで、前記第1及び第2エアミックスドア74、76が上下方向(矢印C1、C2方向)にスライド変位する。
そして、第1及び第2エアミックスドア74、76は、上下方向にスライドすることで冷風通路52を流れる冷風のヒータコア16と第1及び第2バイパス通路56、58との流通割合を調節する。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
この車両用空調装置10において、乗員の足元近傍へ温調風を送風する暖房運転(フットモード)を行う場合には、図3Aに示されるように、後席側送風ユニット20のロータリドア44を図示しない駆動源の駆動作用下に回転させ、その遮蔽壁50が後席用フェイス通路34に臨んで閉塞した状態とする。すなわち、後席用フット通路32が分岐部30を介して後席用通路28と連通した状態となる。
これにより、上側送風通路60及び下側送風通路62を通じて外気及び内気である空気が、エバポレータ14の内部を通過して冷却されて冷風通路52へと流れ、この冷風通路52へと流れる冷風が、第2仕切り板66の上下方向においてそれぞれ第1及び第2エアミックスドア74、76によってヒータコア16と第1及び第2バイパス通路56、58へ導かれ、合流部88で再び合流して温調され温調風となる。
そして、この温調風は、第3仕切り板72によって図示しないフット送風口へと送風され前席側における乗員の足元近傍へと送風されると共に、後席側取込口26から後席用通路28へと流入して分岐部30を経て後席用フット通路32へと流通することで後席側の足元近傍へと送風される。
次に、乗員の顔近傍へ温調風を送風する冷房運転(フェイスモード)を行う場合には、フェイス切替ドア78によってフェイス送風口22を開口させ、図3Bに示されるように、さらに後席側送風ユニット20のロータリドア44を回転させ、その遮蔽壁50が後席用フット通路32に臨んで閉塞した状態とする。すなわち、後席用フェイス通路34が分岐部30を介して後席用通路28と連通した状態となる。
これにより、上側送風通路60及び下側送風通路62を通じて外気及び内気である空気が、エバポレータ14を通過して冷却され冷風通路52へと流れ、この冷風通路52へと流れる冷風は、第1及び第2エアミックスドア74、76によってヒータコア16と第1及び第2バイパス通路56、58へ導かれ、合流部88で再び合流することで温調されて温調風となり、フェイス送風口22を経て前席における乗員の顔近傍へと送風されると共に、後席側取込口26、後席用通路28を経て分岐部30から後席用フェイス通路34へと流れ、後席における乗員の顔近傍へと送風される。
さらに、乗員の顔近傍と足元近傍へ同時に温調風を送風するバイレベルモードで運転する場合には、図1及び図2に示されるように、後席側送風ユニット20のロータリドア44を回転させ、その遮蔽壁50が分岐部30の第3周壁42に臨み、且つ、後席用通路28及び後席用フェイス通路34の一部をそれぞれ塞ぐように配置する。すなわち、分岐部30においてロータリドア44が下方となるように配置され、後席用フット通路32が完全に開放され、後席用通路28及び後席用フェイス通路34とに跨るようにロータリドア44が配置されることで、後席用通路28と前記後席用フット通路32及び後席用フェイス通路34とがそれぞれ連通した状態となる。
これにより、ヒータコア16における上流側(矢印A方向)の一部が第1及び第2エアミックスドア74、76によって覆われた状態となり、上側送風通路60及び下側送風通路62を通じて外気及び内気である空気が、エバポレータ14を通過して冷風として冷風通路52へと流れ、この冷風の一部が、ヒータコア16を迂回するように第1及び第2バイパス通路56、58から該ヒータコア16の下流側へと送風され、残りの冷風が前記ヒータコア16を通過することで加熱され温風として下流側へと送風される。
そして、第1バイパス通路56を流通する冷風と第3仕切り板72の上方を流れる温風とが、ヒータコア16の下流側において混合された後、それぞれフェイス送風口22及びフット送風口(図示せず)へと送風されることで、それぞれ車室内の前席側における乗員の顔近傍及び足元近傍へと供給される。
一方、第2バイパス通路58を流通する冷風が空調ケース12の底部に沿って後方側へと流れると共に、第3仕切り板72の下方を流れる温風が同様に空調ケース12の後方側へと流れる。この際、冷風は、後席用通路28に対して下方から流入しようとした際、該後席用通路28の下部側がロータリドア44によって塞がれているため、前記冷風は、前記後席用通路28に露呈したロータリドア44の遮蔽壁50に沿って上方へと流れ、上方側から後方側に向かって比較的直線状に流れてきた温風の流れと合流部88において合流することで混合される。
そして、冷風と温風とが好適に混合された後、後席用通路28の開口した部位から分岐部30へと流入し、その温風が比較的直線状に流れることで後席用フット通路32へと導かれ、冷風がロータリドア44に沿って下方へと流れることで後席用フェイス通路34へと導かれ、それぞれ後席側における乗員の顔近傍及び足元近傍へと送風される。
一方、後席側送風ユニット20による後席側への送風を停止して前席側のみへ送風を行う場合には、図3Cに示されるようにロータリドア44を回転させ、その遮蔽壁50が後席用通路28に臨んで塞ぐように配置することで、後席用通路28と後席用フット通路32及び後席用フェイス通路34との連通が遮断され、後席側への送風が遮断される。
以上のように、本実施の形態では、車室内の後席側への送風可能な後席側送風ユニット20を空調ケース12の後方側に設け、この後席側送風ユニット20は、空調ケース12の後方側に開口して接続された後席用通路28と、該後席用通路28の下流側で分岐した分岐部30へ接続される後席用フット通路32及び後席用フェイス通路34とを備え、前記後席用通路28、後席用フット通路32及び後席用フェイス通路34の開閉状態を切替機構36のロータリドア44によって切替可能としている。
従って、後席側における乗員の顔近傍と足元近傍へ温調風を同時に送風するバイレベルモードにおいて、後席用通路28の一部をロータリドア44へ塞ぐように配置して意図的に開口面積を減少させることで、合流部88において冷風と温風との混合をより促進させ、後席側への送風温度を所望の温度へと調整することができる。
また、上述したロータリドア44の配置によってバイレベルモード時の送風温度を調整可能とすることで、フットモード及びフェイスモード時における後席側取込口26(後席用通路28)の開口面積を絞る必要がなく大きく確保することができる。そのため、後席側における乗員の足元近傍へ温風のみを送風するフットモードや後席側における乗員の顔近傍へ冷風のみを送風するフェイスモードにおいて、冷風や温風の送風抵抗が増加してしまうことがなく、この冷風及び温風を所望の送風量で効率よく車室内の後席側へと送風することができる。
その結果、フェイスモードやフットモード時における送風抵抗を増加させることなく後席側への送風量を維持しつつ、バイレベルモードにおいて後席側へ送風される空気を所望の温度へと調整することが可能となる。
さらに、上述したバイレベルモードにおいて、ロータリドア44の遮蔽壁50が後席用通路28における冷風通路52側(矢印C2方向)となる下部の一部を塞ぐように配置する。これにより、温風通路54と比較して流路抵抗が少ない冷風通路52を流れる冷風を、該冷風通路52側の塞がれた後席用通路28(後席側取込口26)へと流入させることで、該冷風の流れが好適に上方へと偏向されて温風へと合流させることができる。これにより、直線状に流れる場合と比較して冷風の流速は低下することになるが、この冷風の流速は温風と比較して速いため、両者が混合された後に十分な流速で後席側送風ユニット20を通じて車室内の後席側へと送風することができる。
また、ロータリドア44を切替機構36として用いることで、空調ケース12に支持される回転軸46と、該回転軸46の径方向外側に設けられる遮蔽壁50という簡素な構成で、後席用通路28、後席用フット通路32、後席用フェイス通路34という3つの通路を選択的且つ自在に開閉することが可能となる。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 12…空調ケース
14…エバポレータ 16…ヒータコア
20…後席側送風ユニット 26…後席側取込口
28…後席用通路 30…分岐部
32…後席用フット通路 34…後席用フェイス通路
36…切替機構 44…ロータリドア
50…遮蔽壁 52…冷風通路
54…温風通路 56…第1バイパス通路
58…第2バイパス通路 74…第1エアミックスドア
76…第2エアミックスドア

Claims (2)

  1. 空調ケースと、該空調ケースの内部に設けられる冷却器及び加熱器と、前記加熱器が配置される温風通路と、前記冷却器の下流側に設けられ前記加熱器を迂回する冷風通路と、前記温風通路と前記冷風通路の下流側に設けられ冷風と温風とが混合される合流部とを有した車両用空調装置において、
    前記空調ケースには、前記合流部に臨むように設けられ車両における後席側への送風を調整する後席送風ユニットを備え、
    前記後席送風ユニットは、前記空調ケースにおいて車両後方側に開口した上流側開口と、
    前記上流側開口の下流側に配置され該上流側開口が開口し、内部に空間を有した分岐部と、
    前記分岐部に接続されて開口し、車両後席側の足元近傍へ送風する後席用フット通路と、
    前記分岐部に接続されて開口すると共に前記後席用フット通路の下方に設けられ前記車両後席側の顔近傍へ送風する後席用フェイス通路と、
    前記分岐部に回転可能に配置され、前記上流側開口、前記後席用フット通路、前記後席用フェイス通路の開閉状態を切り替える切替ドアと、
    を有し、
    前記切替ドアは、前記空調ケースに回転自在に支持される回転軸と、該回転軸の径方向外側に設けられ該回転軸の周方向に沿って延在する遮蔽板とを備えたロータリドアであり、
    前記後席用フット通路のみを通じて送風を行うフットモードにおいて、前記切替ドアが回転して前記遮蔽板が前記後席用フェイス通路に向かい合うことで閉塞し、前記後席用フット通路のみを通じて送風を行うフェイスモードでは、前記切替ドアが回転して前記遮蔽板が前記後席用フット通路に向かい合うことで閉塞すると共に、前記後席用フット通路及び前記後席用フェイス通路を通じて同時に送風を行うバイレベルモードにおいて、前記切替ドアが回転して前記遮蔽板が、前記上流側開口と前記後席用フェイス通路とに跨るように配置され、前記上流側開口の一部及び前記後席用フェイス通路の一部塞ぐことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記バイレベルモードにおいて、前記上流側開口を前記切替ドアで閉じる際、該切替ドアによって前記上流側開口における前記冷風通路側となる一部を閉じることを特徴とする車両用空調装置。
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