JP2015182732A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015182732A
JP2015182732A JP2014063630A JP2014063630A JP2015182732A JP 2015182732 A JP2015182732 A JP 2015182732A JP 2014063630 A JP2014063630 A JP 2014063630A JP 2014063630 A JP2014063630 A JP 2014063630A JP 2015182732 A JP2015182732 A JP 2015182732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
flow path
air passage
passage
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014063630A
Other languages
English (en)
Inventor
慶典 川西
Yoshinori Kawanishi
慶典 川西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2014063630A priority Critical patent/JP2015182732A/ja
Publication of JP2015182732A publication Critical patent/JP2015182732A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】ガイド部材による冷風通路や温風通路の流路抵抗の増大を抑制することができる車両用空気調和装置を提供する。
【解決手段】冷風通路3と、この冷風通路3に隣接して配置された温風通路5と、冷風通路3と温風通路5との下流に冷風と温風との割合を調整するミックスドア7と、このミックスドア7の下流で分岐された第1流路9と第2流路11と、ミックスドア7から流れる空気の割合を調整して第1流路9と第2流路11とに分配させるモードドア13と、変動可能に配置されミックスドア7から第1流路9側及び第2流路11側に向けた空気の流れを案内するガイド部材15とを備えた車両用空気調和装置1において、ガイド部材15を、モードドア13の上流に配置し、モードドア13の作動に連動した。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に適用される車両用空気調和装置に関する。
従来、車両用空気調和装置としては、冷風が流れる冷風通路と、この冷風通路に隣接して配置され温風が流れる温風通路としてのガイド通路と、冷風通路の上流に冷風通路の開口を開閉可能に配置されガイド通路をバイパスする冷風とガイド通路に向けて流れる冷風との割合を調整するミックスドアと、このミックスドアの下流で分岐されたデフ吹出口及びベント吹出口に接続される第1流路とフット吹出用ダクト接続口に接続される第2流路と、ガイド通路の下流側にガイド通路の出口を変更可能に配置されたガイド部材としての可動ガイドとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用空気調和装置では、可動ガイドがミックスドアの作動に連動されており、ミックスドアのフル暖房位置、すなわち冷風通路のガイド通路をバイパスする通路の開口を閉じたとき、可動ガイドがガイド通路の出口を第1流路及び第2流路側に向けて作動してガイド通路の通路長を短くし、ガイド通路を流れる温風を冷風通路を介さずに第1流路及び第2流路側に向けて流す。
一方、可動ガイドは、ミックスドアの中間位置やフル冷房位置、すなわち冷風通路の開口を開いたとき、ガイド通路の出口を冷風通路側に向けて作動してガイド通路の通路長を長くし、ガイド通路を流れる温風を冷風通路を流れる冷風に合流させる。
特開平11−291747号公報
ところで、上記特許文献1のような車両用空気調和装置では、ガイド部材の軸部が温風通路をバイパスする冷風通路内に配置されている。このガイド部材の配置では、ミックスドアがフル暖房位置であるときに、温風通路のみに温風が流れるので、ガイド部材が温風の流路抵抗となることがない。
しかしながら、ミックスドアが中間位置やフル冷房位置であるときには、冷風通路内にガイド部材が配置されているので、ガイド部材が冷風通路を流れる冷風の流路抵抗となってしまっていた。
加えて、上記特許文献1のガイド部材では、ミックスドアが中間位置やフル冷房位置であるときに、冷風通路の流路断面を縮小させてしまい、冷風通路を流れる冷風や冷風と温風とが混合された空調風の流路抵抗を増大させてしまう。
そこで、この発明は、ガイド部材による冷風通路や温風通路の流路抵抗の増大を抑制することができる車両用空気調和装置の提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、冷風が流れる冷風通路と、この冷風通路に隣接して配置され温風が流れる温風通路と、前記冷風通路と前記温風通路との下流に前記冷風通路の開口と前記温風通路の開口とを開閉可能に配置され前記冷風通路から流れる冷風と前記温風通路から流れる温風との割合を調整するミックスドアと、このミックスドアの下流で分岐された第1流路と第2流路と、前記第1流路と前記第2流路との上流に前記第1流路の開口と前記第2流路の開口とを開閉可能に配置され前記ミックスドアから流れる空気の割合を調整して前記第1流路と前記第2流路とに分配させるモードドアと、変動可能に配置され前記ミックスドアから前記第1流路側及び前記第2流路側に向けた空気の流れを案内するガイド部材とを備えた車両用空気調和装置であって、前記ガイド部材は、前記モードドアの上流に配置され、前記モードドアの作動に連動されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用空気調和装置であって、前記ミックスドアは、前記冷風通路と前記温風通路との下流で冷風と温風とが混合される混合通路に回転可能に配置された軸部と、この軸部に支持部を介して連結され前記冷風通路の開口と前記温風通路の開口とを開閉可能なドア部と、前記支持部と前記ドア部とで形成され内部に冷風と温風とが流通可能な流通部とを有し、前記ガイド部材は、前記ミックスドアの下流で前記温風通路側に配置され、前記ミックスドアのドア部が前記温風通路の開口を閉じたときに、前記ガイド部材の一部が前記ミックスドアの流通部内に入り込むことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の車両用空気調和装置であって、前記ガイド部材は、前記モードドアの上流に回転可能に配置された支軸部と、この支軸部から前記ミックスドア側と前記モードドア側とに向けてそれぞれ延設された一対のガイド板とを有し、前記第1流路は、前記冷風通路側に配置されたベント流路であり、前記第2流路は、前記温風通路側に配置されたフット流路であり、前記モードドアは、前記ミックスドアから流れる空気を前記第1流路に向けて流すベントモード位置と、前記ミックスドアから流れる空気を前記第2流路に向けて流すフットモード位置と、前記ミックスドアから流れる空気を前記第1流路と前記第2流路とに向けてそれぞれ流すバイレベルモード位置とを有し、前記ガイド部材は、前記モードドアが前記ベントモード位置であるときに前記モードドアを経由して冷風を前記第1流路側に導き、前記モードドアが前記バイレベルモード位置であるときに温風を前記第1流路側に導き、前記モードドアが前記フットモード位置であるときに温風を前記温風通路に沿って平行に導くことを特徴とする。
本発明によれば、ガイド部材による冷風通路や温風通路の流路抵抗の増大を抑制することができる車両用空気調和装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置が適用される車両用空調装置の概略平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置のモードドアが全閉モード位置であるときの断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置のミックスドアとガイド部材との斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置のモードドアがバイレベルモード位置であるときの断面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置のモードドアがベントモード位置であるときの断面図である。(b)は本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置のモードドアがフットモード位置であるときの断面図である。
図1〜図7を用いて本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置について説明する。
本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置1は、冷風が流れる冷風通路3と、この冷風通路3に隣接して配置され温風が流れる温風通路5と、冷風通路3と温風通路5との下流に冷風通路3の開口と温風通路5の開口とを開閉可能に配置され冷風通路3から流れる冷風と温風通路5から流れる温風との割合を調整するミックスドア7と、このミックスドア7の下流で分岐された第1流路9と第2流路11と、第1流路9と第2流路11との上流に第1流路9の開口と第2流路11の開口とを開閉可能に配置されミックスドア7から流れる空気の割合を調整して第1流路9と第2流路11とに分配させるモードドア13と、変動可能に配置されミックスドア7から第1流路9側及び第2流路11側に向けた空気の流れを案内するガイド部材15とを備えている。
そして、ガイド部材15は、モードドア13の上流に配置され、モードドア13の作動に連動されている。
また、ミックスドア7は、冷風通路3と温風通路5との下流で冷風と温風とが混合される混合通路17に回転可能に配置された軸部19と、この軸部19に支持部21を介して連結され冷風通路3の開口と温風通路5の開口とを開閉可能なドア部23と、支持部21とドア部23とで形成され内部に冷風と温風とが流通可能な流通部25とを有する。
そして、ガイド部材15は、ミックスドア7の下流で温風通路5側に配置され、ミックスドア7のドア部23が温風通路5の開口を閉じたときに、ガイド部材15の一部がミックスドア7の流通部25内に入り込む。
また、ガイド部材15は、モードドア13の上流に回転可能に配置された支軸部27と、この支軸部27からミックスドア7側とモードドア13側とに向けてそれぞれ延設された一対のガイド板29,31とを有する。
さらに、第1流路は、冷風通路3側に配置されたベント流路9であり、第2流路は、温風通路5側に配置されたフット流路11である。
また、モードドア13は、ミックスドア7から流れる空気をベント流路9に向けて流すベントモード位置と、ミックスドア7から流れる空気をフット流路11に向けて流すフットモード位置と、ミックスドア7から流れる空気をベント流路9とフット流路11とに向けてそれぞれ流すバイレベルモード位置とを有する。
そして、ガイド部材15は、モードドア13がベントモード位置であるときにモードドア13を経由して冷風をベント流路9側に導き、モードドア13がバイレベルモード位置であるときに温風をベント流路9側に導き、モードドア13がフットモード位置であるときに温風を温風通路5に沿って平行に導く。
ここで、車両用空気調和装置1は、図1に示すような車両用空調装置101の一部を構成している。車両用空調装置101は、例えば、車両のインストルメントパネル(不図示)の下方内側に配置され、車両幅方向の中央部分に後席空調部103が設けられ、後席空調部103の両側に一対の前席空調部105,105が設けられ、車室内の前席空調と後席空調とが独立して行われる。
図2に示すように、一対の前席空調部105,105は、車両に固定される同一のケース33を有し、このケース33の内部に前席用送風路107,107が形成されている。なお、一対の前席空調部105,105は、同様の構成であるので、以下では一方の前席空調部105について説明し、他方の前席空調部105についての説明は省略する。
前席用送風路107は、送風機(不図示)によって内気や外気を吸い込むように構成されている。この前席用送風路107内には、エバポレータ109と、ヒータコア111と、前席用ミックスドア113とが配置されている。
エバポレータ109は、前席用送風路107の最上流側に配置され、一対の前席空調部105,105と後席空調部103とに跨るようにケース33の車両幅方向の全域に設けられ、送風機から流れる空気を冷却する。
ヒータコア111は、前席用送風路107のエバポレータ109の下流側で下方に配置され、一対の前席空調部105,105と後席空調部103とに跨るようにケース33の車両幅方向の全域に設けられ、エバポレータ109から流れる冷風を加熱する。
前席用ミックスドア113は、ヒータコア111側に冷風が流れる通路の開口とヒータコア111をバイパスする冷風が流れる通路の開口とを開閉可能に前席用送風路107に設けられ、ヒータコア111を流れる冷風とヒータコア111をバイパスする冷風との割合を調整し、所望温度の空調風を形成させる。
このようなヒータコア111を流れた温風とヒータコア111をバイパスした冷風とは、前席用送風路107の下流に設けられた前席用混合通路115で合流され、ケース33に設けられた3つの吹出用ドア117,119,121側に向けて流れる。
これら吹出用ドア117,119,121の開閉によって、所望の吹出モードに合わせて、前席用デフロスタ吹出口(不図示)、前席用ベント吹出口(不図示)、前席用フット吹出口(不図示)への空調風の配分が調整される。このような一対の前席空調部105,105の間には、後席空調部103が設けられている。
図3に示すように、後席空調部103は、前席空調部105の前席用送風路107(図2参照)を構成する同一のケース33を有し、このケース33の内部に後席用送風路123が形成されている。後席用送風路123は、前席用送風路107(図2参照)に対して用いられる同一の送風機によって内気や外気を吸い込むように構成されている。この後席用送風路123内には、最上流側に前席用送風路107と同一のエバポレータ109が配置され、エバポレータ109の下流側で下方に前席用送風路107と同一のヒータコア111が配置されている。
このような後席用送風路123には、エバポレータ109の下流側で上方に位置しヒータコア111をバイパスする冷風が流れる冷風通路3と、エバポレータ109の下流側で下方に位置しヒータコア111を流れた温風が流れる温風通路5とが設けられている。
なお、冷風通路3と温風通路5とは、ケース33の車両幅方向に隣り合う前席用送風路107,107とケース33内に設けられた区画壁(不図示)によって区画されている。
このような後席用送風路123に設けられた冷風通路3と温風通路5とは、後席側の空調風を制御する車両用空気調和装置1の構成要素となっている。以下、図3〜図7を用いて車両用空気調和装置1について説明する。なお、図3では、モードドア13とガイド部材15とを連動させるリンク機構41が省略されている。
図3〜図7に示すように、車両用空気調和装置1は、冷風通路3と、温風通路5と、ミックスドア7と、第1流路としてのベント流路9と、第2流路としてのフット流路11と、モードドア13と、ガイド部材15などから構成されている。
冷風通路3は、ケース33の上方に配置され、上述したように、ヒータコア111をバイパスしたエバポレータ109で冷却された冷風が流れる。この冷風通路3には、温風通路5が隣接して配置されている。
温風通路5は、ケース33の下方で冷風通路3に隣接して配置され、上述したように、エバポレータ109からの冷風をヒータコア111で加熱された温風が流れる。この温風通路5と冷風通路3との下流には、ミックスドア7が配置されている。
ミックスドア7は、冷風通路3と温風通路5との下流で冷風と温風とが混合される混合通路17に回転可能に配置された軸部19と、この軸部19に支持部21を介して連結され冷風通路3の開口と温風通路5の開口とを開閉可能なドア部23と、支持部21とドア部23とで形成され内部に冷風と温風とが流通可能な流通部25とを有する、いわゆるロータリタイプのドアからなる。なお、流通部25内には、ミックスドア7の剛性を保持する補強リブが設けられているが、この補強リブを設けなくともよい。
このミックスドア7は、軸部19が電動モータなどのアクチュエータ(不図示)によって回動され、ドア部23が軸部19の回転角度に応じて冷風通路3の開口と温風通路5の開口とを開閉することにより、混合通路17と流通部25内とにおける冷風通路3から流れる冷風と温風通路5から流れる温風との割合を調整し、所望温度の空調風を形成させる。
このようなミックスドア7の下流には、車両の上下方向に分岐されたベント流路9とフット流路11とが配置されている。
ベント流路9は、ケース33のミックスドア7の下流側で冷風通路3側である上方に配置され、乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すためのベント吹出口(不図示)に連通されている。
このベント流路9は、ケース33内で冷風通路3側に設けられているので、冷風通路3から流れる冷風が流れ込みやすく、ベント吹出口から乗員の上半身に向けて吹き出す空調風の温度を低く設定することができる。
フット流路11は、ケース33のミックスドア7の下流側で温風通路5側である上方に配置され、乗員の足元に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出口(不図示)に連通されている。
このフット流路11は、ケース33内で温風通路5側に設けられているので、温風通路5から流れる温風が流れ込みやすく、フット吹出口から乗員の足元に向けて吹き出す空調風の温度を高く設定することができる。
このようにベント流路9を冷風通路3側に、フット流路11を温風通路5側に設けることにより、乗員の上半身と足元とに吹き出す空調風に温度差をつけることができる。このようなベント流路9及びフット流路11の上流には、モードドア13が配置されている。
モードドア13は、ベント流路9及びフット流路11の上流に回転可能に配置された支点部35と、この支点部35と一体に設けられ支点部35の回転によりベント流路9の開口を開閉可能なベントドア部37と、支点部35と一体に設けられ支点部35の回転によりフット流路11の開口を開閉可能なフットドア部39とを有する、いわゆるバタフライタイプのドアからなる。
このモードドア13は、支点部35が電動モータなどのアクチュエータ(不図示)によって回動され、ベントドア部37とフットドア部39とが支点部35の回転角度に応じてベント流路9の開口とフット流路11の開口とを開閉することにより、各モード位置を切り換える。
詳細には、図7(a)に示すモードドア13のベントモード位置では、支点部35の回転によりフットドア部39がフット流路11の開口を閉じ、ベントドア部37がベント流路9の開口を開く。
このモードドア13のベントモード位置では、ミックスドア7のドア部23が温風通路5の開口を閉じ、冷風通路3の開口を開く、フル冷房位置の使用頻度が高く、冷風通路3からの冷風がベント流路9に流れ込む。
図7(b)に示すモードドア13のフットモード位置では、支点部35の回転によりベントドア部37がベント流路9の開口を閉じ、フットドア部39がフット流路11の開口を開く。
このモードドア13のフットモード位置では、ミックスドア7のドア部23が冷風通路3の開口を閉じ、温風通路5の開口を開く、フル暖房位置の使用頻度が高く、温風通路5からの温風がフット流路11に流れ込む。
なお、このようなモードドア13のフットモード位置では、ベントドア部37がベント流路9の開口を完全に閉じていない。これは、ベント流路9に僅かに温風を流し込み、車室内の窓曇りの防止や弱いベント風を望む乗員の要望に応えるためである。
図6に示すモードドア13のバイレベルモード位置では、支点部35の回転によりベントドア部37がベント流路9を開くと共に、フットドア部39もフット流路11を開く。
このモードドア13のバイレベルモード位置では、ミックスドア7のドア部23が冷風通路3と温風通路5とを共に開く、フル冷房位置とフル暖房位置との中間位置の使用頻度が高く、混合通路17とミックスドア7の流通部25内とで調整された空調風がベント流路9とフット流路11とにそれぞれ流れ込む。
ここで、図3,図4におけるモードドア13は、全閉モード位置となっている。このモードドア13の全閉モード位置では、支点部35の回転よりフットドア部39が混合通路17の開口を閉じる。
この混合通路17の開口を閉じるフットドア部39は、側面視でへ字状に形成され、第1面39aと第2面39bとを有する。これら第1面39aと第2面39bとは、モードドア13が全閉モードであるときに、混合通路17の開口のうち第1面39aがベント流路9側の開口を閉塞し、第2面39bがフット流路11側の開口を閉塞する。なお、第1面39aと第2面39bとには、パッキンなどの封止部材が組付けられる。
このようなモードドア13の全閉モード位置では、ミックスドア7がどの位置であっても、冷風通路3や温風通路5からミックスドア7を介した空調風がフットドア部39の第1面39aと第2面39bとによって遮断され、ベント流路9とフット流路11とに空調風が流れ込むことがなく、車両の後席側への空調風の供給が遮断される。
ところで、車両用空気調和装置1では、ベント流路9が冷風通路3側に、フット流路11が温風通路5側に設けられているので、ベント流路9に冷風が流れ込みやすく、フット流路11に温風が流れ込みやすくなっている。
このため、モードドア13のバイレベルモード位置では、混合通路17とミックスドア7の流通部25内とで調整された空調風がベント流路9とフット流路11とにそれぞれ流れ込むが、ベント流路9に流れ込む空調風とフット流路11に流れ込む空調風との温度差がつき過ぎてしまう。そこで、ミックスドア7の下流で、モードドア13の上流には、冷風と温風との流れを導くガイド部材15が設けられている。
ガイド部材15は、モードドア13の上流に回転可能に配置された支軸部27と、この支軸部27からミックスドア7側とモードドア13側とに向けてそれぞれ平行に延設された一対のガイド板29,31とを有する。
このガイド部材15は、その作動がリンク機構41を介してモードドア13の作動に連動されている。リンク機構41は、ガイドリンク43と、ガイドレバー45とを備えている。
ガイドリンク43は、扇状に形成され、中心部側がモードドア13の支点部35と一体回転可能に固定され、モードドア13の支点部35の回転角度に応じてガイドリンク43が連動して回動される。
このガイドリンク43の外径側には、一端側がミックスドア7側に向けて延設されたガイド溝47が設けられ、このガイド溝47内にガイドレバー45のガイド凸部49が摺動可能に係合される。
ガイドレバー45は、一端側がガイド部材15の支軸部27と一体回転可能に固定されて片持ち状に回転可能に配置され、他端側にガイドリンク43のガイド溝47に係合可能なガイド凸部49が空気流れ方向と直交する方向に突設されている。
このガイドレバー45は、モードドア13が各モード位置を回動してガイドリンク43が連動して回動することにより、ガイド凸部49がガイドリンク43のガイド溝47内を摺動しながら移動する。
このガイド凸部49のガイド溝47内の移動により、ガイド部材15は、ガイドレバー45の回動に連動してモードドア13の各モード位置に合わせて支軸部27を支点として一対のガイド板29,31が回動される。
このようなガイド部材15は、図6に示すように、モードドア13がバイレベルモード位置であるときに、モードドア13の回動によりリンク機構41を介して連動して回動され、一対のガイド板29,31が混合通路17内でベント流路9側に向けて上り傾斜となるように配置される。
このとき、ミックスドア7は、ドア部23が冷風通路3の開口と温風通路5の開口とを開く、フル冷房位置とフル暖房位置との中間位置へ回動されている。
このようにガイド部材15が配置されることにより、温風通路5から流れる温風がガイド部材15の一対のガイド板29,31の上面に沿って混合通路17内を流れ、温風が冷風通路3から流れる冷風に合流されつつ、ベント流路9に向けて流れる。
このようにモードドア13がバイレベルモード位置であるときにガイド部材15を配置させることにより、温風がベント流路9側に向けて流れるので、ベント流路9に流れ込む空調風とフット流路11に流れ込む空調風との温度差がつき過ぎすることがなく、ベント流路9に流れ込む空調風とフット流路11に流れ込む空調風との温度差を適度に保持することができる。
また、ガイド部材15は、図7(a)に示すように、モードドア13がベントモード位置であるときに、モードドア13の回動によりリンク機構41を介して連動して回動され、一対のガイド板29,31のうちミックスドア7側のガイド板29がミックスドア7の流通部25内に入り込み、一対のガイド板29,31が流通部25内及び混合通路17内でフット流路11側に向けて下り傾斜となるように配置される。
このとき、ミックスドア7は、ドア部23が冷風通路3の開口を開き、温風通路5の開口を閉じる、フル冷房位置へ回動されている。
このようにガイド部材15が配置されることにより、ミックスドア7の流通部25内に入り込む冷風通路3からの冷風がガイド部材15の一対のガイド板29,31の上面に沿って混合通路17内を流れ、冷風の流路抵抗を低減しつつ、冷風がモードドア13のベントドア部37とフットドア部39との間を経由してベント流路9に向けて流れる。
なお、冷風通路3を流れる冷風は、主流が混合通路17の上方に沿って流れ、ベント流路9に流れ込みやすくなっているので、ミックスドア7の流通部25内に入り込む冷風の流量は少なく、ガイド部材15の一対のガイド板29,31をベント流路9側に向けて上り傾斜となるように配置する必要はないが、ガイド部材15の一対のガイド板29,31をベント流路9側に向けて上り傾斜となるように配置してもよい。
また、ガイド部材15は、図7(b)に示すように、モードドア13がフットモード位置であるときに、モードドア13の回動によりリンク機構41を介して連動して回動され、一対のガイド板29,31が混合通路17内で温風通路5とベント流路9及びフット流路11に対して温風の流れに沿って平行となるように配置される。
このとき、ミックスドア7は、ドア部23が冷風通路3の開口を閉じ、温風通路5の開口を開く、フル暖房位置へ回動されている。
このようにガイド部材15が配置されることにより、ガイド部材15の一対のガイド板29,31が温風通路5からフット流路11に向けて流れる温風の流路抵抗となることを抑制でき、温風通路5からフット流路11に温風を安定して導くことができる。
なお、モードドア13がフットモード位置であるとき、モードドア13の上流側の面である第1面39aは、ガイド部材15の一対のガイド板29,31と同様に、温風通路5を流れる温風の流れと平行に配置される。
このようにモードドア13がフットモード位置であるときにモードドア13の上流側の第1面39aを配置することにより、ガイド部材15の一対のガイド板29,31と同様に、温風通路5から流れる温風がモードドア13の第1面39aに沿ってフット流路11に流れるので、モードドア13による温風の流路抵抗の増大を抑制することができる。
このような車両用空気調和装置1では、ガイド部材15が、モードドア13の上流に配置され、モードドア13の作動に連動されているので、ガイド部材15やガイド部材15を連動させるリンク機構41が冷風通路3や温風通路5に配置されることがなく、冷風通路3を流れる冷風と温風通路5を流れる温風とが合流する混合通路17にガイド部材15やリンク機構41が配置されることになる。
このため、ガイド部材15は、冷風通路3や温風通路5の流路抵抗を増大させることがなく、冷風と温風とが合流する混合通路17でミックスドア7からベント流路9側及びフット流路11側に向けた空気の流れを案内することにより、冷風と温風との混合効率を向上させることができる。
従って、このような車両用空気調和装置1では、ガイド部材15による冷風通路3や温風通路5の流路抵抗の増大を抑制することができる。
また、ガイド部材15は、ミックスドア7のドア部23が温風通路5の開口を閉じたときに、ガイド部材15の一部であるガイド板29がミックスドア7の流通部25内に入り込むので、冷風通路3からミックスドア7の流通部25内に流れる冷風をガイド部材15に沿って流すことができ、冷風の流路抵抗を低減することができる。
さらに、ベント流路9は冷風通路3側に配置され、フット流路11は温風通路5側に配置されているので、モードドア13がバイレベルモード位置であるときに、冷風がベント流路9に流れ込みやすく、温風がフット流路11に流れ込みやすくなり、ベント流路9に流れ込む空気とフット流路11に流れ込む空気との温度差をつけることが容易であり、温風と冷風との割合を調整するミックスドア7の制御が複雑化することがない。
また、ガイド部材15は、モードドア13がバイレベルモード位置であるときに温風をベント流路9側に導くので、ベント流路9に流れ込みやすい冷風に対して温風を合流させることができ、ベント流路9に流れ込む空気とフット流路11に流れ込む空気との温度差がつき過ぎることがなく、ベント流路9に流れ込む空気とフット流路11に流れ込む空気との温度差を適度に保持することができる。
さらに、ガイド部材15は、モードドア13がベントモード位置であるときに冷風をモードドア13を経由してベント流路9側に導くので、冷風通路3から流れる冷風に対してベント流路9側への方向性をもたせることができ、冷風を安定してベント流路9に導くことができる。
また、ガイド部材15は、モードドア13がフットモード位置であるときに温風を温風通路5に沿って平行に導くので、温風通路5から流れる温風に対してガイド部材15が流路抵抗となることを抑制することができ、温風を安定してフット流路11に導くことができる。
なお、本発明の実施の形態に係る車両用空気調和装置では、モードドアの各モード位置におけるガイド部材の配置状態を示しているが、これらの配置状態に限定されるものではなく、モードドアの各モード位置に対して的確に空気流れを導けるものであれば、ガイド部材の配置状態はどのようなものであってもよい。
また、モードドアとガイド部材とを連動させるリンク機構は、ケースの内部に配置されているが、これに限らず、リンク機構をケースの外部に配置させてもよい。
さらに、モードドアのフットモード位置では、ベントドア部がベント流路の開口を完全に閉じていないが、これに限らず、ベントドア部がベント流路の開口を完全に閉じてもよい。
1…車両用空気調和装置
3…冷風通路
5…温風通路
7…ミックスドア
9…第1流路(ベント流路)
11…第2流路(フット流路)
13…モードドア
15…ガイド部材
17…混合通路
19…軸部
21…支持部
23…ドア部
25…流通部
27…支軸部
29,31…ガイド板

Claims (3)

  1. 冷風が流れる冷風通路(3)と、この冷風通路(3)に隣接して配置され温風が流れる温風通路(5)と、前記冷風通路(3)と前記温風通路(5)との下流に前記冷風通路(3)の開口と前記温風通路(5)の開口とを開閉可能に配置され前記冷風通路(3)から流れる冷風と前記温風通路(5)から流れる温風との割合を調整するミックスドア(7)と、このミックスドア(7)の下流で分岐された第1流路(9)と第2流路(11)と、前記第1流路(9)と前記第2流路(11)との上流に前記第1流路(9)の開口と前記第2流路(11)の開口とを開閉可能に配置され前記ミックスドア(7)から流れる空気の割合を調整して前記第1流路(9)と前記第2流路(11)とに分配させるモードドア(13)と、変動可能に配置され前記ミックスドア(7)から前記第1流路(9)側及び前記第2流路(11)側に向けた空気の流れを案内するガイド部材(15)とを備えた車両用空気調和装置(1)であって、
    前記ガイド部材(15)は、前記モードドア(13)の上流に配置され、前記モードドア(13)の作動に連動されていることを特徴とする車両用空気調和装置(1)。
  2. 請求項1記載の車両用空気調和装置(1)であって、
    前記ミックスドア(7)は、前記冷風通路(3)と前記温風通路(5)との下流で冷風と温風とが混合される混合通路(17)に回転可能に配置された軸部(19)と、この軸部(19)に支持部(21)を介して連結され前記冷風通路(3)の開口と前記温風通路(5)の開口とを開閉可能なドア部(23)と、前記支持部(21)と前記ドア部(23)とで形成され内部に冷風と温風とが流通可能な流通部(25)とを有し、
    前記ガイド部材(15)は、前記ミックスドア(7)の下流で前記温風通路(5)側に配置され、前記ミックスドア(7)のドア部(23)が前記温風通路(5)の開口を閉じたときに、前記ガイド部材(15)の一部が前記ミックスドア(7)の流通部(25)内に入り込むことを特徴とする車両用空気調和装置(1)。
  3. 請求項1又は2記載の車両用空気調和装置(1)であって、
    前記ガイド部材(15)は、前記モードドア(13)の上流に回転可能に配置された支軸部(27)と、この支軸部(27)から前記ミックスドア(7)側と前記モードドア(13)側とに向けてそれぞれ延設された一対のガイド板(29,31)とを有し、
    前記第1流路(9)は、前記冷風通路(3)側に配置されたベント流路であり、前記第2流路(11)は、前記温風通路(5)側に配置されたフット流路であり、
    前記モードドア(13)は、前記ミックスドア(7)から流れる空気を前記第1流路(9)に向けて流すベントモード位置と、前記ミックスドア(7)から流れる空気を前記第2流路(11)に向けて流すフットモード位置と、前記ミックスドア(7)から流れる空気を前記第1流路(9)と前記第2流路(11)とに向けてそれぞれ流すバイレベルモード位置とを有し、
    前記ガイド部材(15)は、前記モードドア(7)が前記ベントモード位置であるときに前記モードドア(13)を経由して冷風を前記第1流路(9)側に導き、前記モードドア(13)が前記バイレベルモード位置であるときに温風を前記第1流路(9)側に導き、前記モードドア(13)が前記フットモード位置であるときに温風を前記温風通路(5)に沿って平行に導くことを特徴とする車両用空気調和装置(1)。
JP2014063630A 2014-03-26 2014-03-26 車両用空気調和装置 Pending JP2015182732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063630A JP2015182732A (ja) 2014-03-26 2014-03-26 車両用空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063630A JP2015182732A (ja) 2014-03-26 2014-03-26 車両用空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015182732A true JP2015182732A (ja) 2015-10-22

Family

ID=54349733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014063630A Pending JP2015182732A (ja) 2014-03-26 2014-03-26 車両用空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015182732A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019167008A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 株式会社ケーヒン 車両用空調装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000052745A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JP2005231511A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Denso Corp 車両用空調装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000052745A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JP2005231511A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Denso Corp 車両用空調装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019167008A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 株式会社ケーヒン 車両用空調装置
JP7075253B2 (ja) 2018-03-23 2022-05-25 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 車両用空調装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5569513B2 (ja) 車両用空調装置
US20050269071A1 (en) Air conditioner for vehicle
JP6101065B2 (ja) 車両用空調装置
JP2015164837A (ja) 車両用空気調和装置
WO2012077539A1 (ja) 車両用空気調和装置
WO2014058009A1 (ja) 車両用空調装置
JP2017171125A (ja) 車両用空調装置
JP7075253B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008087575A (ja) 車両用空調装置
JP2017013733A (ja) 車両用空調装置
JP2015182732A (ja) 車両用空気調和装置
JP7052758B2 (ja) 車両用空調装置
JP2018144532A (ja) 車両用空調装置
JP7075258B2 (ja) 車両用空調装置
WO2017065101A1 (ja) 車両用空調ユニット
JP6704703B2 (ja) 車両用空調装置
WO2023182146A1 (ja) 車両用空調ユニット
JP4927498B2 (ja) 車両用空気調和装置
WO2021079924A1 (ja) 車両用空調装置
KR20120018840A (ko) 차량용 후석 공조장치
JP5562265B2 (ja) 車両用空調装置
JP2015182733A (ja) 車両用空気調和装置
JP2007038746A (ja) 自動車用空調装置
KR20160073301A (ko) 차량용 공조장치
WO2016158572A1 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180508